JP2016050492A - 排気ガスの冷却装置 - Google Patents

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幸司 秦
Koji Hata
幸司 秦
文昭 平石
Fumiaki Hiraishi
文昭 平石
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Abstract

【課題】 排気ガスをエンジンの運転状況に応じて適切に冷却する。
【解決手段】 排気管16の冷却水ジャケット51に冷却水を循環させて排気ガスの温度上昇を抑制する際に、暖機運転時には、冷却水を循環させないように制御バルブ35を閉動作させ、排気ガスを冷却する場合であっても、暖機運転時には排気ガスの温度の低下を抑制し、触媒の早期活性に影響を及ぼさないようにする。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関の排気管を冷却して排気ガスを冷却する排気ガスの冷却装置に関する。
内燃機関(エンジン)で高負荷運転を行う場合、ノッキングを回避するために、点火時期を遅くする運転が実施されることがある。点火時期を遅くすることで、燃焼を安定させることができる。反面、点火時期を遅くすると、排気ガス温度が上昇することになるのが実情である。排気系にターボチャージャ等の機器が備えられているエンジンの場合、排気ガス温度が高すぎると、機器が機械的な損傷を受ける虞がある。このため、排気ガス温度を下げて、排気系の機器の損傷を防止する必要がある。
このような状況で、排気ガス温度を下げるために、燃料を多く噴射することが行われている。燃料を多く噴射することで排気ガスの温度が低下するため、排気系の機器の機械的な損傷を防止することができる。しかし、燃料を多く噴射するため、燃料消費量が多くなり、燃費に対しては不利な状況である運転であることは否めない。
一方、エンジンの運転で、排気ガスの一部を吸気系に戻し、異常燃焼を抑制してノッキングを回避する運転が実施されることがある(排気循環装置によるEGR導入制御)。EGR導入制御を実施する場合、排気ガスの温度が高すぎて吸気温度が上昇しすぎると、異常燃焼(ノッキング)が発生する虞がある。このため、EGRクーラ等の容量を十分に確保し、吸気温度の上昇を抑制しているのが現状である。
上述した状況から、排気ガスの温度を低くすることができれば、点火時期を遅くしてノッキングを回避する制御を実行しても、燃料を多く噴射する必要がなくなる。また、排気ガスの温度を低くすることができれば、EGR導入制御を実行する場合、多くの排気ガスを吸気系に戻しても、吸気温度が上昇しすぎて異常燃焼(ノッキング)が発生する虞がなくなる。
従来から、排気マニホールドを冷却して、排気ガスの温度を低下させる技術は知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1に開示された技術は、熱電変換装置を用いて、排気マニホールドの冷却を発電に用いる技術である。このため、エンジンの排気ガスを冷却する考えは存在するものの、高負荷運転の時に排気ガスを冷却する思想や、EGR導入制御を実行する時に排気ガスを冷却する思想は、存在していないのが実情であった。また、エンジンの排気ガスを冷却するだけでは、排気系に備えられた触媒を活性化させる運転(暖機運転)に支障をきたしてしまう問題が生じるのが実情であった。
特開2012−167671号公報
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、内燃機関の運転状態に応じて、排気ガスを適切に冷却することができる排気ガスの冷却装置を提供することを目的とする。
特に、冷間運転時である暖機運転時、温間運転時である、高負荷運転時、排気循環装置によるEGR導入制御時に、排気ガスを運転状況に応じて適切に冷却することができる排気ガスの冷却装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための請求項1に係る本発明の排気ガスの冷却装置は、内燃機関の排気管に対して冷却水を循環させることで排気ガスを冷却する排気ガス冷却手段と、前記冷却水の循環量を規制する循環量規制手段と、前記循環量規制手段の動作を制御する冷却制御手段とを備え、前記冷却制御手段は、前記内燃機関の冷間運転時には、前記冷却水の循環を制限し、前記内燃機関の温間運転時の高回転高負荷運転のときに前記制限を解除するように前記循環量規制手段を動作させることを特徴とする。
請求項1に係る本発明では、冷間運転時(暖機運転時)には、冷却水の循環を制限するように循環量規制手段を動作させ、排気ガス冷却手段により排気ガスを冷却する場合であっても、冷間運転時(暖機運転時)には排気ガスの温度の低下を抑制し、触媒の早期活性に影響を及ぼさないようにする。
このため、内燃機関の運転状態に応じて、排気ガスを適切に冷却することが可能になる。
排気ガス冷却手段は、排気マニホールドに冷却水ジャケットを追加することが考えられる。排気マニホールド内蔵のシリンダヘッドの場合には、排気マニホールド冷却用の冷却水ジャケットを鋳造形成する方法が考えられる。
また、高回転高負荷運転になるほど冷却水の流量が増加し、高回転高負荷運転の時に、冷却水の流量が最大になるように、循環量規制手段を動作させるため、点火時期を遅くする運転を実行した場合であっても、排気ガスの温度が上昇することが抑制される。従って、点火時期を遅くしてノッキングを回避する制御を実行しても、燃料を多く噴射する必要がなくなり、燃費の悪化を抑制することが可能になる。
ターボチャージャを備えた内燃機関の場合、排気ガスのエネルギーをタービンで回収するため、排気ガスが高エネルギー状態であるほどターボチャージャがより多くの仕事をするが、一方で、排気ガスの温度が高すぎると、タービンに機械的な損傷を与える虞がある。
このため、冷却手段で冷却される排気ガスは、点火時期を遅くしてノッキングを回避する制御を実行しても、燃料で排気ガスを冷却しなければいけない温度(許容温度)を超えない温度の範囲で、高いエネルギー状態に維持されることが好ましい。
また、請求項2に係る本発明の排気ガス冷却装置は、請求項1に記載の排気ガス冷却装置において、過給された吸気を冷却するインタークーラと、前記インタークーラを前記排気ガス冷却手段及び前記循環量規制手段と並列に配置した排ガス冷却循環路と前記排気ガス冷却手段と前記インタークーラに冷却水を供給するポンプとを備えたことを特徴とする。
請求項2に係る本発明では、インタークーラを冷却する冷却水路と排気管を冷却する冷却水路を統合でき、製造コストを下げ、コンパクトに配置できる。更に、インタークーラに対する冷却水のみを循環させることができ、内燃機関の運転状態に応じて排気管の冷却とインタークーラの冷却を適宜制御できる。
また、請求項3に係る本発明の排気ガス冷却装置は、請求項1もしくは請求項2に記載の排気ガス冷却装置において、前記内燃機関を冷却する内燃機関循環路と、前記内燃機関循環路の冷却水温度が第1所定温度以下のときに冷間運転と判定し、前記第1所定温度を超えたとき温間運転と判定する判定手段とを備え、前記冷却制御手段は、前記内燃機関循環路の冷却水温度が前記第1所定温度より高い温度の第2所定温度以上のとき、前記内燃機関の回転数及び負荷にかかわらず前記循環量規制手段の制限を解除することを特徴とする。
請求項3に係る本発明では、内燃機関循環路の冷却水温度が前記第1所定温度(例えば、約80℃から90℃程度)より高い温度の第2所定温度以上となって、内燃機関の温度が上昇したと判定された際には、排気管およびインタークーラを冷却することで、排気系およびエンジン本体を保護する。
また、請求項4に係る本発明の排気ガス冷却装置は、請求項1から請求項3の何れか一項に記載の排気ガス冷却装置において、前記内燃機関は、排気ガスを吸入空気に循環させる排気循環装置を備え、前記冷却制御手段は、前記排気循環装置における排気ガスを吸入空気に循環させる運転領域で、前記冷却水の流量が最大になるように前記循環量規制手段を作動させることを特徴とする。
請求項4に係る本発明では、排気循環装置における排気ガスを吸入空気に循環させる運転領域で、冷却水の流量が最大になるように、循環量規制手段を動作させるので、排気ガスの一部を吸気系に戻して異常燃焼を抑制してノッキングを回避する運転が実施された場合に、温度上昇が抑制された排気ガスが循環されることになり、排気ガスを多く循環させることができ、吸気温度が上昇しすぎて異常燃焼(ノッキング)が発生する虞がない。しかも、EGRクーラ等の能力(容量)を最小限に抑えて小型化することが可能になる。
本発明の排気ガス冷却装置は、内燃機関の運転状態に応じて、排気ガスを適切に冷却することが可能になる。特に、暖機運転時、高負荷運転時、排気循環装置によるEGR導入制御時に、排気ガスを運転状況に応じて適切に冷却することが可能になる。
本発明の一実施例に係る排気ガス冷却装置を備えた内燃機関の概略系統図である。 本発明の一実施例に係る排気ガス冷却装置の制御ブロック図である。 本発明の一実施例に係る排気ガス冷却装置の制御マップである。 本発明の他の実施例に係る排気ガス冷却装置を備えた内燃機関の概略系統図である。
図1から図3に基づいて本発明の排気ガス冷却装置を説明する。
図1には本発明の一実施例に係る排気ガス冷却装置を備えた内燃機関の全体の構成を説明する概略系統、図2には本発明の一実施例に係る排気ガス冷却装置の制御ブロックの状況、図3には本発明の一実施例に係る排気ガス冷却装置の冷却水を循環させる領域を説明する制御マップを示してある。
図1に基づいて内燃機関の構成を説明する。
図に示すように、車両に搭載される内燃機関としてのエンジン1は、シリンダヘッド2及びシリンダブロック3により構成され、シリンダブロック3には、エンジン1を冷却するための冷却水を循環させるウォータポンプ4が設けられ、ウォータポンプ4はサーモスタット5により冷却水の循環が制御される。また、シリンダブロック3には、潤滑油の冷却を行うためのオイルクーラ6が設けられている。
エンジン1のシリンダヘッド2には吸気ポートを介して吸気管11が接続されている。吸気管11には、上流側から、ターボチャージャ13のコンプレッサ、吸気(ターボチャージャ13で過給された吸気)を冷却するインタークーラ10、スロットルバルブを備えたスロットルボデー12が備えられている。
一方、エンジン1のシリンダヘッド2には排気ポートを介して排気管(排気マニホールド)16が接続されている。排気管16にはターボチャージャ13のタービンが備えられ、ターボチャージャ13のタービンの下流側には排気浄化触媒17が備えられている。排気浄化触媒17の下流側の排気管16には排気循環装置としてのEGR管14の一端が接続され、EGR管14の他端はターボチャージャ13の上流側の吸気管11に連通している。
EGR管14にはEGRバルブ18が設けられ、EGRバルブ18の開閉により、排気ガス(EGRガス)の吸気管11への導入(EGR導入)が制御される。EGR管14にはEGRガスを冷却するためのEGRクーラ19が備えられている。
エンジン1のシリンダブロック3には冷却水温度を検出する水温センサ21、クランク角度の状況を検出してエンジン1の回転速度を導出するクランク角センサ22が設けられている。また、スロットルバルブの開度を検出するスロットルセンサ23がスロットルボデー12に設けられている。
更に、ターボチャージャ13の上流側の排気ガスの温度を検出する排気ガス温度センサ24が排気管16に設けられ、排気浄化触媒17の温度(活性状態)を検出する触媒温度センサ25が排気浄化触媒17に設けられている。尚、排気浄化触媒17の温度は冷却水温度等から推定してもよい。
ウォータポンプ4の駆動により冷却水がシリンダブロック3、シリンダヘッド2に送られ、冷却水は、シリンダヘッド2からヒータコア27を通して循環される(内燃機関循環路としての循環路31a:図中点線で示してある)。また、冷却水は、シリンダヘッド2からスロットルボデー12を通して循環される(内燃機関循環路としての循環路31b:図中点線で示してある)。
更に、冷却水は、シリンダヘッド2からオイルクーラ6を通して循環され(内燃機関循環路としての循環路31c:図中点線で示してある)、冷却水は、シリンダヘッド2からラジエータ28、サーモスタット5を通して循環される(内燃機関循環路としての循環路31d:図中点線で示してある)。
尚、上述のシリンダヘッド2に流れる冷却水は冷間時にはエンジン内を循環し、冷却水温が上昇した後の温間時にはラジエータ28にも循環するようにサーモスタット5によって切り替えられる。
また、上述したエンジン1には、シリンダヘッド2及びシリンダブロック3に冷却水を循環させて冷却する内燃機関循環路とは別に、排気管16に対して冷却水を循環させることで、排気ガスを冷却する排気ガス冷却手段が備えられている。
排気ガス冷却手段を説明する。
排気管(排気マニホールド)16には、排気ガス冷却用の冷却水が流通する冷却水ジャケット51が備えられている。例えば、排気管(排気マニホールド)16は鋳鉄製で構成され、冷却水ジャケット51が排気管(排気マニホールド)16に取り付けられている。シリンダヘッド2がアルミニウム製で鋳造される場合、排気マニホールド、冷却水ジャケットを一体に鋳造して冷却水ジャケットを設けることも可能である。
冷却水ジャケット51には、ポンプとしての電動ポンプ32の駆動により専用のラジエータ33を通して排気ガスを冷却するための冷却水が循環される排気ガス冷却循環路34a(図中実線で示してある)が備えられている。排気ガス冷却循環路34aのラジエータ33からは、インタークーラ10を流通して循環する排気ガス冷却循環路34b(図中実線で示してある)が分岐して設けられ、低い温度設定となっているインタークーラ10の冷却水が排気ガス冷却循環路34aに循環される。
即ち、排気管を流れる排気ガス冷却循環路34aとインタークーラへ流れる排気ガス冷却循環路34bとは並列に配置されている。
冷却水ジャケット51の出口側の排気ガス冷却循環路34aには、冷却水の循環量を規制する循環量規制手段としての制御バルブ35が設けられ、制御バルブ35の開閉により排気ガスを冷却するための冷却水の流通量が任意に調整される。
一方、上述のとおり、排気ガス冷却循環路34aと排気ガス冷却循環路34bを並列に配置することで、排気ガスを冷却するための冷却水の流通量によってインタークーラ10の冷却性が損なわれないようにしている。
尚、排気ガス冷却循環路34aと排気ガス冷却循環路34bの双方に流れる冷却水の流通量は電動ポンプ32の吐出量を可変させて調整してもよい。また、排気管16およびインタークーラ10の発生する熱に比べ、より高い温度となるエンジン1の気筒内の燃焼熱を受熱するエンジン1の冷却水と、排気管16およびインタークーラ10を冷却する排気ガス冷却循環路34a、排気ガス冷却循環路34bを別の循環路とすることで、同一の循環路にする場合に比べ、ラジエータ28およびラジエータ33から出たそれぞれの冷却水の温度が下がり、インタークーラ10および排気管16の冷却効率が上昇する。
即ち、ラジエータの放熱量は、循環する冷却水と走行風(大気)の温度差が大きくなるほど増大する。上述のとおり、別系統に分けることで冷却水温度が低下した場合ラジエータの放熱量(効率)は低下するが、冷却水温度が低いためエンジン1やインタークーラ10や排気管16から持ち去る熱量は増加し、冷却効率が増大する。
また、排気ガス冷却循環路34aからは、ターボチャージャ13を流通して循環する排気ガス冷却循環路34c(図中実線で示してある)が設けられている。
水温センサ21、クランク角センサ22、スロットルセンサ23、排気ガス温度センサ24、触媒温度センサ25の検出情報は、後述する冷却制御手段に入力され、冷却制御手段ではエンジン1の運転状態が判断される。冷却制御手段からは、エンジン1の運転状態に応じて、制御バルブ35に開閉動作の指示が送られる。
つまり、エンジン1の運転状態に応じて排気ガスを冷却するための冷却水の循環量が制御される(排気ガス温度の冷却が制御される)。
図2、図3に基づいて排気ガス冷却装置の具体的な動作を説明する。
図2には本発明の一実施例に係る排気ガス冷却装置において排気ガス冷却用の冷却水の循環量を制御するための制御ブロック、図3には負荷とエンジン回転速度との関係での制御領域を判断するための制御マップを示してある。
図2に示すように、制御バルブ35に開閉動作の指示を送る冷却制御手段41には、水温センサ21、クランク角センサ22、スロットルセンサ23、排気ガス温度センサ24、触媒温度センサ25の検出情報が入力され、入力された情報に基づいて、運転領域判断機能42でエンジン1の運転領域が判断される。
運転領域判断機能42では、例えば、エンジン1の始動直後で排気浄化触媒17が活性温度に達していない領域(冷間状態)であるか、活性温度に達した状態(温間状態)であるかが判断される。また、図3に示すように、高負荷運転でエンジン回転速度が高くない領域A(EGR導入の領域)が判断される。更に、図3に示すように、高負荷でエンジン回転速度が高い領域B(点火時期を遅くする領域)が判断される。
運転領域判断機能42で判断された運転領域に基づき(エンジン1の運転状態に応じて)、制御量判断機能43で制御バルブ35の開閉状況(冷却水の循環量)が判断され、判断された制御量で制御バルブ35が動作するように、動作指示機能44により制御バルブ35に開閉動作の指示が出力される。
具体的には、エンジン1が始動直後の状態で、排気浄化触媒17の温度(触媒温度センサ25で検出される)が活性温度に達していない領域であると判断された場合(暖機運転時)、排気ガス冷却用の冷却水を循環させないように制御バルブ35を閉じ動作させて、流量を制限する。これにより、排気ガス冷却循環路34の冷却水の循環が停止し、排気ガスの冷却が実行されず、暖機運転時の排気ガスの温度の低下が抑制されて排気浄化触媒17の早期活性化に影響が及ばない。
また、エンジン1の運転が、冷間状態から温間状態に移行し、高回転高負荷運転になるほど冷却水の流量が増加して、高回転高負荷運転の時に、即ち、高負荷でエンジン回転速度が高い領域B(点火時期を遅くする領域)で排気ガス冷却循環路34の冷却水の流量が最大になるように、制御バルブ35を開閉動作させ、冷間状態で制限していた流量を解除するようになっている。
尚、温間状態ではサーモスタット5が開弁しエンジン1を循環する冷却水がラジエータ28へ循環するため、通常温度であるT1(例えば、約80℃から90℃程度)となる。
このため、高回転高負荷運転領域で、最大の流量の冷却水で排気ガスが冷却され、点火時期を遅くしてノッキングを回避する制御を実行しても、排気ガスの温度が上昇することが抑制され、燃料を多く噴射する必要がなくなり、燃費の悪化を抑制することが可能になる。
ターボチャージャ13を備えたエンジン1の場合、排気ガスのエネルギーをタービンで回収するため、排気ガスが高エネルギー状態であるほどターボチャージャ13がより多くの仕事をするが、一方で、排気ガスの温度が高すぎると、ターボチャージャ13のタービンに機械的な損傷を与える虞がある。
このため、排気ガス冷却循環路34の冷却水を循環させて冷却される排気ガスは、ターボチャージャ13のタービンの入口温度(排気ガス温度センサ24で検出される)が、点火時期を遅くしてノッキングを回避する制御を実行しても、燃料で排気ガスを冷却しなければいけない温度(許容温度)を超えない温度の範囲で、高いエネルギー状態に維持される。
また、エンジン1の運転が、高負荷運転でエンジン回転速度が高くない領域A(EGR導入の領域)で、排気ガス冷却循環路34の冷却水の流量が最大になるように、制御バルブ35を開閉動作させるようになっている。
このため、排気ガスの一部を吸気系に戻して異常燃焼を抑制してノッキングを回避する運転(EGR導入)が実施される場合に、最大の流量の冷却水で排気ガスが冷却され、温度上昇が抑制された排気ガスが吸気に導入されることになり、排気ガスを多く循環させることができ、吸気温度が上昇しすぎて異常燃焼(ノッキング)が発生する虞がない。しかも、EGRクーラ19の能力(容量)を最小限に抑えて小型化することが可能になる。
上述した排気ガス冷却装置は、エンジン1の運転状態に応じて、冷却水を排気管16に循環させて排気ガスを適切に冷却することが可能になる。特に、暖機運転時、高負荷運転時、EGR導入制御時に、排気ガスをエンジン1の運転状況に応じて適切に冷却することが可能になる。
一方、水温センサ21の温度が上述のT1より大きいT2となるとき、上述の領域に関係なく、排気ガス冷却循環路34の冷却水の流量が最大になるようにする。即ち、エンジン1の冷却水が異常な温度T2(例えば、冷却水の沸点に近づいた温度)の場合、燃焼熱や吸気温度が異常に高いことが想定される。このような場合は、上述の領域に関係なく、排気ガス冷却循環路34の冷却水の流量が最大にして、排気管16およびインタークーラの冷却を最大限行うことで、吸気温度および排気温度を下げてエンジンを保護することができる。
図4に基づいて本発明の他の実施例に係る排気ガス冷却装置を説明する。
図4には本発明の他の実施例に係る排気ガス冷却装置を備えた内燃機関の全体の構成を説明する概略系統を示してある。尚、図1に示した構成部材と同一部材には同一符号を付してある。
図4に示した実施例は、排気管16を冷却するための冷却手段の構成が図1に示した実施例と異なっている。即ち、本実施例の冷却手段は、エンジン1を冷却する系統の冷却水を排気管16の冷却水ジャケット51に循環させる構成となっている。
図に示すように、ウォータポンプ4には排気ガス冷却循環路45aが接続され、ウォータポンプ4の駆動により、排気ガス冷却循環路45aから冷却水ジャケット51に冷却水が供給される。冷却水ジャケット51で冷却に使用された冷却水は、排気ガス冷却循環路45bからラジエータ28に送られる。
冷却手段がエンジン1を冷却する系統の冷却水を排気管16の冷却水ジャケット51に循環させる構成となっているので、図1に示した、電動ポンプ32、ラジエータ33、排気ガス冷却循環路34a、34b、34cは設けられていない。
尚、シリンダヘッド2からは、冷却水がターボチャージャ13を流通して循環する循環経路31e(図中点線で示してある)が設けられ、ターボチャージャ13を冷却した冷却水は循環路31aに循環されるようになっている。また、ターボチャージャ13で過給された吸気を冷却するインタークーラ52が備えられている。
図4に示した実施例は、エンジン1を冷却する系統の機器を兼用しているので、簡単な構成で排気管16を冷却して排気ガスの温度上昇を抑制することができる。
本発明は、内燃機関の排気管を冷却して排気ガスを冷却する排気ガスの冷却装置の産業分野で利用することができる。
1 エンジン
2 シリンダヘッド
3 シリンダブロック
4 ウォータポンプ
5 サーモスタット
6 オイルクーラ
10 インタークーラ
11 吸気管
12 スロットルボデー
13 ターボチャージャ
14 EGR管
16 排気管(排気マニホールド)
17 排気浄化触媒
18 EGRバルブ
19 EGRクーラ
21 水温センサ
22 クランク角センサ
23 スロットルセンサ
24 排気ガス温度センサ
25 触媒温度センサ
27 ヒータコア
28、33 ラジエータ
32 電動ポンプ
34 排気ガス冷却循環路
35 制御バルブ
41 冷却制御手段
42 運転領域判断機能
43 制御量判断機能
44 動作指示機能

Claims (4)

  1. 内燃機関の排気管に対して冷却水を循環させることで排気ガスを冷却する排気ガス冷却手段と、
    前記冷却水の循環量を規制する循環量規制手段と、
    前記循環量規制手段の動作を制御する冷却制御手段とを備え、
    前記冷却制御手段は、
    前記内燃機関の冷間運転時には、前記冷却水の循環を制限し、前記内燃機関の温間運転時の高回転高負荷運転のときに前記制限を解除するように前記循環量規制手段を動作させる
    ことを特徴とする排気ガス冷却装置。
  2. 請求項1に記載の排気ガス冷却装置において、
    過給された吸気を冷却するインタークーラと、
    前記インタークーラを前記排気ガス冷却手段及び前記循環量規制手段と並列に配置した排ガス冷却循環路と
    前記排気ガス冷却手段と前記インタークーラに冷却水を供給するポンプと
    を備えたことを特徴とする排気ガス冷却装置。
  3. 請求項1もしくは請求項2に記載の排気ガス冷却装置において、
    前記内燃機関を冷却する内燃機関循環路と、
    前記内燃機関循環路の冷却水温度が第1所定温度以下のときに冷間運転と判定し、前記第1所定温度を超えたとき温間運転と判定する判定手段とを備え、
    前記冷却制御手段は、前記内燃機関循環路の冷却水温度が前記第1所定温度より高い温度の第2所定温度以上のとき、前記内燃機関の回転数及び負荷にかかわらず前記循環量規制手段の制限を解除する
    ことを特徴とする排気ガス冷却装置。
  4. 請求項1から請求項3の何れか一項に記載の排気ガス冷却装置において、
    前記内燃機関は、排気ガスを吸入空気に循環させる排気循環装置を備え、
    前記冷却制御手段は、
    前記排気循環装置における排気ガスを吸入空気に循環させる運転領域で、前記冷却水の流量が最大になるように前記循環量規制手段を作動させる
    ことを特徴とする排気ガス冷却装置。
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Citations (6)

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