JP2016049399A - パチンコ遊技機 - Google Patents

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Naohiro Suzuki
直広 鈴木
慎也 本木
Shinya Motoki
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Abstract

【課題】未消化の特別始動記憶と普通始動記憶とに対する遊技者の期待感を昂揚させ得るパチンコ遊技機を提案する。【解決手段】未消化の特別始動記憶と普通始動記憶との全てを先読みし、これらのなかで少なくとも一個を当り判定すると、表示中の特別保留標識17a〜17cおよび普通保留標識18a〜18dを全て常態から予見表示態様に変化させるようにしたものである。かかる構成によれば、従来構成のように当り予見以外の特別始動記憶や普通始動記憶に対する遊技者の関心が低減することを抑制でき、特別始動記憶と普通始動記憶を当り予見させて遊技者の期待感を昂揚させるという興趣性が向上すると共に、該興趣性が安定して生じ得る。【選択図】図10

Description

本発明は、特別始動記憶の未消化数を表示する特別保留標識表示装置と普通始動記憶の未消化数を表示する普通保留標識表示装置とを備えたパチンコ遊技機に関する。
パチンコ遊技機としては、始動口に遊技球が流入したことを契機として、特別図柄を変動して停止し、その停止図柄態様により当りが確定した場合に、大入賞口を開閉する特別遊技作動を実行する構成のものが広く知られている。そして、この特別遊技作動の実行中では、大入賞口への遊技球入賞によって多くの賞球が発生することから、当該実行中は遊技者にとって大きな利益を得ることができる機会である。そのため、通常、特別図柄の停止図柄態様による当り確定を、遊技者は強く望みながら遊技を行っている。
ここで、上記のパチンコ遊技機では、始動口に遊技球が入賞すると、特別始動記憶を生成して記憶し、該特別始動記憶を消化することにより、特別図柄を変動開始するように制御処理される。そして、記憶された未消化の特別始動記憶の個数(未消化数)には上限数が設定されており、特別始動記憶の未消化数が上限数である場合には、始動口に遊技球が入賞しても特別始動記憶を生成しない(例えば、特許文献1)。こうした特別始動記憶の未消化数は、該未消化数と同数の特別保留標識を表示することによって、遊技者に報知される。特別保留標識としては、所定のLEDの点灯や、画像表示器で表示される所定の図柄などで表される。通常、特別保留標識は、未消化の各特別始動記憶に対応するように横一列に表示され、特別始動記憶が生成される毎に列の後尾に追加表示され、特別始動記憶が消化される毎に列の最後尾のものが消去される。
さらに、上記のパチンコ遊技機では、一般的に、普通始動領域を遊技球が通過する毎に普通始動記憶を生成して記憶し、該普通始動記憶を消化することにより、普通図柄を変動して停止し、その停止図柄態様により当り又はハズレを確定する。そして、このパチンコ遊技機には、上記した始動口を開閉作動する普通電動役物が配設されており、普通図柄の停止図柄態様により当りが確定した場合に、該普通電動役物を開放作動して、該始動口に遊技球が入賞し易くなる。ここで、普通始動記憶の未消化数にも上限数が設定されており、該普通始動記憶の未消化数は、該未消化数と同数の普通保留標識を表示することによって、遊技者に報知される。普通保留標識としては、上述した特別保留標識と同様、LEDの点灯や画像表示器での所定図柄の表示などで表示され、普通始動記憶の生成毎に追加表示され、消化毎に消去される。
特開平08−234224号公報
ところで、上述した従来のパチンコ遊技機には、特別保留標識を特殊な表示態様で表示することにより、特別図柄の当りを遊技者に予見させるようにした構成もある。この構成では、未消化の特別始動記憶を先読みして、当りやリーチとなることを判定した場合に、該特別始動記憶に対応する特別保留標識を、常態と異なる特殊な表示態様に変化する。これにより、特殊な表示態様の特別保留標識に対応する特別始動記憶が当りやリーチとなることを、遊技者が予見できる。
上述の従来構成にあっては、特殊な表示態様の特別保留標識(特別始動記憶)に対する遊技者の期待感を高めることができる一方、その他の特別保留標識(特別始動記憶)に対しては遊技者の期待感が著しく低減し、さらには該特別保留標識に対する遊技者の関心が薄れてしまう。これでは、特殊な表示態様以外の特別保留標識に対応する特別始動記憶の消化では漫然と遊技を進行させるだけとなり易く、該特別始動記憶の消化により特別図柄を変動して当り又はハズレを確定するという遊技性の意義が損なわれてしまう虞がある。
さらに、特殊な表示態様の特別保留標識が表示された場合には、これに遊技者の関心が集中し易く、普通図柄の変動や普通図柄の未消化数等に対する遊技者の関心は著しく低下してしまう。これでは、普通図柄の当り確定によって始動口に遊技球が入賞し易くなるという遊技性の意義が損なわれてしまう虞がある。
本発明は、上述した問題点の解決を試みたものであって、未消化の特別始動記憶および普通始動記憶の全てに対する遊技者の期待感を高めることができるパチンコ遊技機を提案するものである。
本発明は、特別図柄を表示する特別図柄表示装置と、遊技球を検知する球検知手段を備えた始動口と、始動口の球検知手段が遊技球を検知することにより、所定数を上限として特別始動記憶を生成して記憶する特別始動記憶生成手段と、未消化の特別始動記憶を順次消化することにより、特別図柄表示装置で特別図柄を変動し、その停止図柄態様によって当り又はハズレを確定する特別図柄制御手段と、特別始動記憶の生成に伴って特別保留標識を追加表示し、該特別始動記憶の消化に伴って該特別保留標識を消去することにより、該特別始動記憶の未消化数と同数の特別保留標識を表示する特別保留標識表示装置と、普通図柄を表示する普通図柄表示装置と、遊技球を検知する球検知手段を備えた普通始動領域と、普通始動領域の球検知手段が遊技球を検知することにより、所定数を上限として普通始動記憶を生成して記憶する普通始動記憶生成手段と、普通始動記憶の生成に伴って普通保留標識を追加表示し、該普通始動記憶の消化に伴って該普通保留標識を消去することにより、該普通始動記憶の未消化数と同数の普通保留標識を表示する普通保留標識表示装置とを備えたパチンコ遊技機において、予め設定された先読み条件が成立した場合に、未消化の特別始動記憶および未消化の普通始動記憶を、その消化前に当落判定する先読み判定手段と、該先読み判定手段が特別始動記憶と普通始動記憶との少なくとも一方を当り判定した場合に、表示中の特別保留標識および普通保留標識の全てを、常態と異なる所定の予見表示態様に変化させ、さらに、該予見表示態様で表示中に所定の予見終了条件が成立した場合に、該予見表示態様で表示中の特別保留標識および普通保留標識の全てを、常態の表示態様に復帰させるように、前記特別保留標識表示装置と普通保留標識表示装置とを作動制御する保留表示制御手段とを備えていることを特徴とするパチンコ遊技機である。
ここで、特別保留標識表示装置と普通保留標識表示装置としては、複数のLEDを備え、該LEDの点灯によって特別保留標識や普通保留標識を表示するようにした構成とすることができる。又は、演出画像を表示する画像表示器により構成され、該画像表示器で表示する所定の図柄によって特別保留標識や普通保留標識を表示するようにしたものとすることができる。そして、一方を複数のLEDから構成されるもの、他方を画像表示器から構成されるものとしても良いし、両方を複数のLEDから構成されるもの又は画像表示器から構成されるものとしても良い。尚、両方を同一の画像表示器から構成した場合には、夫々に異なる図柄によって特別保留標識と普通保留標識とを表示することが好適である。また、先読み条件としては、例えば、特別始動記憶や普通始動記憶が新たに発生したこと、特別始動記憶の未消化数および/または普通始動記憶の未消化数が上限に達したこと等を適宜設定することができる。また、予見表示態様としては、特別保留標識や普通保留標識をLEDの点灯とした構成の場合に、常態の点灯色と異なる色で点灯させること、又は点滅させること等が好適に用いられる。さらに、特別保留標識や普通保留標識を画像表示器で表示する所定の図柄とした構成の場合には、予見表示態様を、常態と異なる図柄で表示すること、該図柄を動作表示させることなどが好適に用いられる。また、予見終了条件としては、後述するように当り判定した特別始動記憶および/または普通始動記憶を消化すること、特別図柄または普通図柄が当り確定すること、所定個数の特別始動記憶および/または普通始動記憶を消化すること等のように適宜設定することができる。
かかる構成にあっては、未消化の特別始動記憶と普通始動記憶との少なくとも一方を当り判定すると、全ての特別保留標識および普通保留標識を予見表示態様に変化させることから、該予見表示態様への変化によって特別始動記憶と普通始動記憶との少なくとも一方で当り発生することを遊技者に予見させることができ、遊技者の当り発生に対する期待感を昂揚させることができる。ここで、予見表示態様は特別保留標識と普通保留標識との全てで表示されることから、遊技者は当り発生を予見できても、特別始動記憶と普通始動記憶とのどちらで当り発生するか、さらには何れの特別始動記憶または何れの普通始動記憶が当り発生するかも分からない。そのため、未消化の特別始動記憶と普通始動記憶との全てに対して当りを期待する感情を生じさせることができ、さらに、該特別始動記憶および普通始動記憶を消化する毎に、遊技者の期待感を刺激できる。また、遊技者には特別始動記憶と普通始動記憶との何れで当り確定するか分からないことから、利得の大きい特別始動記憶で当り確定することを強く望む感情と、もしかして普通始動記憶で当り確定するかもという不安な感情とが入り混じって生じ得る。このように期待感と不安感とが入り混じった状態で特別始動記憶と普通始動記憶とを消化して遊技が進行していくこととなるため、興趣に富んだ面白い遊技を提供することができる。こうしたことから、本発明の構成によれば、上述した従来構成のように一個の特別始動記憶を当り予見させることによってその他の特別始動記憶や普通始動記憶に対する遊技者の関心が低減してしまうことを抑制でき、特別始動記憶および普通始動記憶を当り予見させるという遊技の遊技性と興趣性とを向上させることができる。
また、一般的に、特別図柄の当り確率は比較的低く設定され、普通図柄の当り確率は、前記特別図柄の当り確率に比して高く設定される。そのため、上述した従来構成のように当り判定の特別始動記憶のみを予見させる場合には、当り予見させる機会が極めて少なくなっていた。さらに、従来構成で当り予見させる機会を増やすために、ハズレ判定でも当り予見させるようにすると、信頼性が低下するという問題が生じ得る。こうした従来構成に比して、本発明の構成では、普通始動記憶の当り判定でも当り予見させる機会が生じることから、該機会が増えると共に、特別図柄または普通図柄で当り確定することから、前記信頼性低下という問題を生じない。したがって、本発明の構成によれば、上述した当り予見させる機会が比較的多く発生し、遊技性と興趣性とを向上させる上述の作用効果が安定して生じ得る。
上述した本発明のパチンコ遊技機にあって、保留表示制御手段の予見終了条件が、先読み判定手段により当り判定した特別始動記憶および/または普通始動記憶を消化することであるとした構成が提案される。ここで、予見終了条件は、特別始動記憶または普通始動記憶の一個を当り判定した場合には、これを消化することであるとし、複数個を当り判定した場合には、いずれか一個を消化することであるとしても良いし、又は全てを消化することであるとしても良い。
かかる構成にあっては、当り判定した特別始動記憶と普通始動記憶を消化するまで、予見表示態様が維持されることから、該特別始動記憶と普通始動記憶との消化毎に遊技者の期待感と不安感とを刺激でき、興趣に富んだ面白い遊技が継続される。さらに、ハズレ判定する特別始動記憶と普通始動記憶とを消化する毎に、当り確定に徐々に近づき、遊技者の期待感を昂揚させることができる。
上述した本発明のパチンコ遊技機にあって、保留表示制御手段は、特別保留標識および普通保留標識を予見表示態様で表示中に、新たな特別始動記憶および/または普通始動記憶が生成されると、特別保留標識および/または普通保留標識を予見表示態様で追加表示するようにしたものである構成が提案される。
かかる構成にあっては、追加表示したものも合わせて表示中の特別保留標識および普通保留標識の全てを予見表示態様で表示することから、何れの特別始動記憶と普通始動記憶が当りとなるかを遊技者に一層分かり難くすることができる。これにより、遊技の興趣性を向上させるという本発明の作用効果が一層向上する。
上述した本発明のパチンコ遊技機にあって、先読み判定手段は、未消化の特別始動記憶をその消化前に先読みし、リーチ演出するか否かを判定する処理内容を備え、保留表示制御手段は、先読み判定手段が未消化の特別始動記憶および普通始動記憶を全てハズレ判定し且つ少なくとも一つの特別始動記憶をリーチ演出判定した場合にも、表示中の特別保留標識および普通保留標識の全てを予見表示態様に変化させ、さらに、該リーチ演出判定した特別始動記憶を消化した場合に、該予見表示態様で表示中の特別保留標識および普通保留標識の全てを、常態の表示態様に復帰させるようにしたものである構成が提案される。
かかる構成にあっては、特別始動記憶をリーチ演出判定した場合にも予見表示態様に変化させるようにしたから、リーチ演出する特別始動記憶に対しても当り予見させることができ、例え当り判定する特別始動記憶および普通始動記憶が無い場合にも、上述した本発明の作用効果を奏することができる。
本発明は、上述したように、未消化の特別始動記憶と普通始動記憶とを先読みし、少なくとも一個を当り判定した場合に、表示中の特別保留標識および普通保留標識を全て予見表示態様に変化させるようにしたものであるから、上述した従来構成のように一個の特別始動記憶を当り予見させることによってその他の特別始動記憶や普通始動記憶に対する遊技者の関心が低減してしまうことを抑制でき、特別始動記憶と普通始動記憶を当り予見させて遊技者の期待感を昂揚させるという興趣性が向上すると共に、該興趣性が安定して生じ得る。
パチンコ遊技機1の斜視図である。 遊技盤10の正面図である。 センターケース13の正面図である。 遊技を制御する制御回路を示すブロック図である。 入賞検知処理を示すフロー図である。 普通図柄処理を示すフロー図である。 特別図柄処理を示すフロー図である。 予見保留表示処理を示すフロー図である。 予見終了処理を示すフロー図である。 特別始動記憶数表示装置17と普通始動記憶数表示装置18とによる予見表示態様を例示する説明図である。 特別始動記憶数表示装置17と普通始動記憶数表示装置18とによる予見表示態様を例示する説明図である。 特別始動記憶数表示装置17と普通始動記憶数表示装置18とによる予見表示態様を例示する説明図である。
本発明にかかる実施例を、添付図面を用いて説明する。
パチンコ遊技機1は、図1に示すように、遊技島設備(図示省略)に固定される外枠2と、この外枠2の前面開口部を覆う遊技機本体3とからなる。遊技機本体3は、中央上部の略円形の開口部に遊技盤10(図2参照)が取り付けられた前枠5を備え、この前枠5の一側縁がヒンジ部材4を介して外枠2に開閉可能に枢着されている。さらに前枠5には、遊技盤10を覆うガラス板(図示せず)を備えた前扉6が開閉可能に枢着されている。また、前枠5の下部には、上球受皿7と下球受皿8とが上下に列設されており、下球受皿8の右側方に発射ハンドル9が突設される。
上記の上球受皿7には、その内部左側に賞球や貸球が払い出される払出口(図示せず)が開口し、内部右端に遊技球を流入させる流入口(図示せず)が開口している。この流入口を介して、上球受皿7内の遊技球が後述する球発射装置31(図4参照)に供給される。また、上記の下球受皿8には、その内部に球放出口(図示せず)が開口しており、上球受皿7が満杯の場合に、該球放出口から遊技球が放出される。
上記した遊技盤10の前面には、図2のように、ガイドレール11が取り付けられており、該ガイドレール11によって略円形の遊技領域12と、上記の球発射装置31から発射された遊技球を該遊技領域12に案内する案内通路20とが区画形成される。この案内通路20の下部入口に臨むように、上記した球発射装置31の発射レールが配設されており、該球発射装置31から発射された遊技球が案内通路20を通過して遊技領域12へ入る。
遊技領域12の中央には、画像表示器14等の各種遊技部材を組み込んだセンターケース13が配設される。画像表示器14は、液晶表示器又はCRT表示器等からなり、その表示画面には各種演出画像等が表示される。センターケース13の右上部には、六個のLEDからなる特別図柄表示装置15が配設される。この特別図柄表示装置15は、六個のLEDの点灯態様によって特別図柄を表示するものであり、後述するように、所定契機となると、各LEDを点滅させることにより特別図柄を変動させ、点滅後にいずれかのLEDが点灯することにより特別図柄を停止表示する。本実施例では、右下端のLEDのみを点灯した態様が「ハズレ」を示す停止図柄態様であり、それ以外のLEDを点灯した態様が「当り」を示す停止図柄態様として設定されている。そして、特別図柄表示装置15の各LEDを点滅後に点灯した特別図柄の停止図柄態様が前記「当り」を示すものであると、所謂「大当り」が確定して、後述する特別遊技作動を実行する。
センターケース13の右下部には、図2,3のように、二個のLEDからなる普通図柄表示装置16が配設されており、該普通図柄表示装置16は、各LEDの点灯態様によって普通図柄を表示する。この普通図柄表示装置16は、センターケース13の左側に配設された普通始動ゲート19を遊技球が通過することにより、該普通始動ゲート19に設けられた普通始動スイッチS2が遊技球を検知し、この検知に伴って各LEDを点滅して普通図柄を変動する。その後、いずれかのLEDを点灯することにより普通図柄を停止する。上側のLEDのみが点灯した態様が「当り」を示す停止図柄態様、上下のLEDが点灯した態様が「ハズレ」を示す停止図柄態様に設定されており、当り停止図柄態様で停止表示された場合に、普通図柄を当り確定し、ハズレ停止図柄態様で停止表示された場合に、普通図柄をハズレ確定する。そして、普通図柄を当り確定すると、後述の普通電動役物23を開放作動する。
画像表示器14の直下には、特別図柄の始動記憶(以下、特別始動記憶)の未消化数(記憶数)を報知する特別始動記憶数表示装置17が配設されており、該特別始動記憶数表示装置17の左側方に、普通図柄の始動記憶の未消化数を報知する普通始動記憶数表示装置18が配設されている。特別始動記憶数表示装置17は、左右横方向に並設された四個の保留灯17a〜17dを備え、その点灯数によって特別図柄の未消化数(記憶数)を表示する。また、普通始動記憶数表示装置18は、四個の保留灯18a〜18dを備え、その点灯数によって普通図柄の未消化数(記憶数)を表示する。
また、センターケース13の下方には、図2のように、遊技球を流入可能とする始動口21を備えた普通電動役物23が配設されている。この始動口21の内部には、遊技球を検知する特別始動スイッチS1が配設されており、該始動口21に流入した遊技球を検知することによって特別図柄の特別始動記憶を発生して、該特別始動記憶の消化により特別図柄表示装置15のLEDを点滅して特別図柄を変動開始する。また、この遊技球を検知することにより球検知信号を出力し、この球検知信号に基づいて所定数の賞球が払い出される。この普通電動役物23には、始動口21の開口幅を変化させる左右一対の開閉翼片24,24と、該開閉翼片24,24を開閉作動する普通電動役物ソレノイドとを備えており、該開閉翼片24,24を、始動口21への遊技球流入が困難な閉鎖位置と、流入容易な開放位置とに位置変換作動する。この開閉翼片24,24は、常態で閉鎖位置にあり、上記した普通図柄表示装置16で普通図柄が当り確定した場合に、閉鎖位置から開放位置へ開放作動する。
さらに普通電動役物23の直下かつアウト口28の直上方位置には、大入賞口25を有する特別電動役物26が配設されている。この特別電動役物26は横長矩形状の開閉片27を具備している。開閉片27は内蔵する特別電動役物ソレノイドにより開閉制御され、これによって大入賞口25が開放状態と閉鎖状態に繰り返し変換される。また、特別電動役物26の内部には入賞した遊技球を検知する特別入賞スイッチS3が設けられている。また、この遊技球を検知することにより球検知信号を出力し、この球検知信号に基づいて所定数の賞球が払い出される。
また、特別電動役物26の両側には複数の一般入賞装置29が配設されており、遊技球が一般入賞装置29に入賞すると、一般入賞装置29に内蔵された一般入賞スイッチS4が球検知信号を出力し、かかる球検知信号に基づいて所定数の賞球が払い出される。
次に、本実施例のパチンコ遊技機1の制御回路を、図4を参照して説明する。
制御回路には、主制御基板60、演出制御基板62、図柄制御基板63、払出制御基板64、発射制御基板68が配設されている。主制御基板60は、マイクロコンピュータにより構成されており、パチンコ遊技機1の遊技を統括的に制御するものである。
主制御基板60には、各種スイッチなどからの入力信号に従って演算処理を実行して所定の指令信号を出力する主制御用中央制御装置CPU、演算処理に用いる制御プログラム等を格納する記憶装置ROM、必要なデータを随時読み書き可能な記憶装置RAMが、データを読み書きするアドレスを指定する情報を一方的に伝えるアドレスバス(図示省略)と、データのやり取りを行うデータバス(図示省略)とを介して接続され、主制御基板60の基板回路を構成している。前記記憶装置ROMには、制御プログラムや、抽選データを参照して当落判定や図柄の変動・停止態様、演出態様等を決定するための各種テーブルが格納されている。一方、記憶装置RAMには、各種球検知スイッチからの球検知信号等が一時的に記憶される記憶エリア、各種のタイマや乱数カウンタ、計数カウンタ等を構成するレジスタ領域、及びワークエリア等が設けられている。
ここで、主制御基板60の記憶装置RAMの記憶領域に設けられる各乱数カウンタについて説明する。
大当りカウンタは0〜299の範囲の値を取るものであり、普通電動役物23の始動口21へ流入した遊技球を特別始動スイッチS1により検知すると、その時点の大当りカウンタの値が抽出される。そして、抽出された大当りカウンタ値は、予め定められた当選値と比較され、該当選値と一致していた場合には「大当り(特別図柄の当選)」となり、不一致であった場合には「ハズレ」となる。
リーチカウンタ値は0〜99の範囲の値を取るものであり、上記の大当りカウンタと同様に始動口21に流入した遊技球を特別始動スイッチS1が検知した時点でリーチカウンタの値が抽出される。上記大当りカウンタ値の判定結果が「ハズレ」である場合に、抽出されたリーチカウンタの抽出値が、予め定められたリーチ判定値と一致するか否かによってリーチ演出を行うか否かを決定する。
上記した大当りカウンタやリーチカウンタの他にも、特図カウンタや変動態様カウンタなどが夫々設定されており、大当りカウンタと同様に、特別始動スイッチS1が遊技球を検知した時点で各カウンタ値が抽出される。特図カウンタの抽出値によって当選種類を決定し、変動態様カウンタの抽出値によって、画像表示器14で表示する特別演出画像の画像パターンを決定する。こうした大当りカウンタ、特図カウンタ、リーチカウンタ、変動態様カウンタなどから夫々抽出された各カウンタの抽出値は、一個のデータ集合体として纏められて記憶装置RAMに保持される。このデータ集合体により、本発明にかかる特別始動記憶が実現されている。
さらに、普通当りカウンタも設定されており、上記した普通始動ゲート19を通過した遊技球を普通始動スイッチS2が検知した場合に、その時点で抽出される。普通当りカウンタの抽出値(普通当りカウンタ値)は、予め定められた当選値と比較されることにより当落判定されて、一致した場合に「当り(普通図柄の当選)」となり、不一致の場合に「ハズレ」となる。普通当りカウンタ値は、抽出されると、一個の始動記憶として記憶装置RAMに保持され、該始動記憶により、本発明にかかる普通始動記憶が実現されている。
また、主制御基板60の基板回路には、所定のクロックパルスを出力するクロック装置(図示省略)が設けられ、主制御用中央制御装置CPUに接続されている。そして主制御用中央制御装置CPUは、一定間隔のクロックパルスによって時系列的に演算処理を行い、一連の処理作動を順次実行する。また、このクロック装置により出力されたクロックパルスをカウントして、時間を計測するタイマTMも接続されている。
主制御用中央制御装置CPU、及び後述する各制御基板62〜68に設置される各中央制御装置CPUは、所定のデータの処理を行う演算ユニット(ALU)を連成した演算装置と、この演算装置に入出力するデータや読み込んだ命令を保管しておくレジスタと、命令を解読するデコーダ等によって構成されている。そして、この主制御用中央制御装置CPUは、所定の形式で生成したデータ信号又はコマンド信号を四つの制御基板62,63,64,68へ出力し、これらの制御基板62,63,64,68の中央制御装置CPUがこのデータ等に従って所定の制御を処理実行することとなる。
また、この主制御基板60の基板回路には、主制御用中央制御装置CPUが周辺機器とデータ通信を行う入力ポート(図示省略)及び出力ポート(図示省略)が設けられており、この出力ポートを介して主制御基板60からのコマンド信号が、演出制御基板62、図柄制御基板63、払出制御基板64、および発射制御基板68の各入力ポートに向け出力される。また、主制御基板60の入力ポートには、盤面中継基板61を介して、上記した特別始動スイッチS1、普通始動スイッチS2、特別入賞スイッチS3、一般入賞スイッチS4等が接続されている。そして、主制御基板60は、所定時間毎(例えば2ms毎)に、これら各スイッチS1〜S4の遊技球検出状態を調べ、信号入力があるとその信号が波形整形回路により波形整形されて中央制御装置CPUに入力され、その情報を記憶装置RAMに記憶する。また、主制御基板60の出力ポートには、盤面中継基板61を介して普通電動役物23や特別電動役物26等に内臓されたソレノイドやモータが接続されており、主制御用中央制御装置CPUが所定の条件を選出した場合に、これらソレノイドやモータを駆動させる。
上記の演出制御基板62には、パチンコ遊技機1で実行される演出全般を制御するための基板回路が設けられる。この基板回路は、演出を制御処理する演出制御用中央制御装置CPUに、演出に関する固定データが格納された記憶装置ROMと、必要なデータを読み書きできる記憶装置RAMと、入力ポート及び出力ポートとが接続されて構成されている。演出制御基板62の出力ポートには、画像表示器14を制御する画像制御基板65、スピーカを制御する音源制御基板66、及びLEDランプによる演出を制御する光源制御基板67が接続されている。そして、演出制御基板62は、主制御基板60からのコマンド信号が入力ポートに入力されると、演出制御用中央制御装置CPUにおいて演算処理し、該コマンド信号で指示された演出態様を実行するために、画像制御基板65、音源制御基板66、及び光源制御基板67へ向けてコマンド信号を送信する。
上記の画像制御基板65には、画像表示器14の表示態様を制御するための基板回路が設けられる。画像制御基板65は、演出制御基板62から入力されたデータ信号又はコマンド信号を演算処理し、所定の表示態様を表示するデータにしたがって表示用ドライバにより画像表示器14で所定態様を表出させる。
上記の音源制御基板66には、図示しないスピーカから発生する効果音等を制御するための基板回路が設けられる。この音源制御基板66は、演出制御基板62から入力されたデータ信号又はコマンド信号を演算処理し、所定の音データにしたがってサウンドジェネレータによりスピーカで効果音を出力させる。
上記の光源制御基板67には、遊技機本体3に配設された演出用ランプを制御するための基板回路が設けられている。この光源制御基板67は、演出制御基板62から入力されたデータ信号又はコマンド信号を演算処理し、所定の光データにしたがって光源作動基板により各種の演出用ランプを点灯、点滅させる。
上記の図柄制御基板63には、特別図柄表示装置15、普通図柄表示装置16、特別始動記憶数表示装置17、普通始動記憶数表示装置18を制御するための基板回路が設けられている。この図柄制御基板63は、上記の主制御基板60から入力ポートを介して入力されたデータ信号又はコマンド信号を演算処理し、所定の光データにしたがって図柄作動基板により、各装置のLEDを点灯、点滅させる。
上記の払出制御基板64には、遊技球の貸球や賞球等の払出しを制御するための基板回路が設けられている。この払出制御基板64は、主制御基板60から入力されたデータ信号又はコマンド信号を演算処理し、所定のデータにしたがって貸球ユニットや賞球ユニット等の各種ソレノイドを作動し、所定の貸球や賞球の払出しを実行する。また、払出制御基板64は、プリペイドカードの読込みや書込みを行うプリペイドカードユニットがCR接続基板を介して接続され、遊技球の残球データ等をやり取りする。
上記の発射制御基板68には、球発射装置31(図4参照)を制御するための基板回路が設けられている。この発射制御基板68は、発射ハンドル9からの入力信号に応じた電圧強度で球発射装置31を駆動することにより、発射ハンドル9の回動角度に応じた強さで遊技球を打圧発射する。
次に、本実施例のパチンコ遊技機1の基本的な作動について説明する。なお、本実施例のパチンコ遊技機1の基本的な作動は、既存のパチンコ遊技機と同様であるため詳細な説明は省略する。
発射ハンドル9の回動操作により発射された遊技球は、遊技盤10の遊技領域12を転動流下する。そして、遊技球が、普通電動役物23の始動口21へ流入すると、図5の入賞検知処理によって、特別図柄用の各乱数カウンタ(大当りカウンタなど)を抽出し、これら抽出したカウンタ値を一纏めとして特別図柄用の始動記憶(以下、特別始動記憶)を生成する。そして、図7の特別図柄処理では、前記の特別始動記憶を消化して(特別始動記憶消化処理)、特別図柄表示装置15でLEDが点滅して特別図柄が変動開始し、変動開始から所定時間経過すると、いずれかのLEDを点灯することにより特別図柄が変動停止して停止図柄態様を表示する。このように、特別始動記憶の消化によって特別図柄の変動開始から停止までの一連の特別図柄生成行程を実行する。そして、特別図柄表示装置15で特別図柄を変動開始すると、これに伴って、画像表示器14で特別図柄生成行程用の演出画像を表示する。これにより、画像表示器14では、特別演出図柄A,B,Cが変動表示すると共に、背景演出画像Gが表示される(図10,11参照)。
特別図柄生成行程で停止表示した特別図柄の停止図柄態様が当りを示す停止図柄態様であると、当りが確定し、図示しない大入賞口処理によって、大入賞口25を開閉する特別遊技作動を実行する。特別遊技作動は、大入賞口25を開閉する開閉ラウンドを所定回数実行する作動であり、この実行中に大入賞口25へ100個以上の入賞が期待でき、遊技者は多量の賞球を獲得することが可能である。
特別始動記憶は、その発生順序に従って一個ずつ消化されることから、特別図柄生成行程の実行中や特別遊技作動の実行中に発生した場合、消化されるまで、記憶装置RAMに設けられた特別始動記憶領域に記憶保持される。この特別始動記憶領域は、第一〜第四の特別記憶域を備え、各特別記憶域に一個の特別始動記憶を記憶可能となっている。そのため、特別始動記憶領域に記憶可能な特別始動記憶の記憶個数は、最大四個である。そして、第一〜第四の特別記憶域には、発生順序に従って特別始動記憶が夫々記憶される。すなわち、特別始動記憶を記憶していない状態で新たに特別始動記憶が発生すると、当該特別始動記憶を第一特別記憶域に記憶し、次に発生した特別始動記憶を第二特別記憶域に記憶する。このように第一特別記憶域から順次記憶する。一方、特別始動記憶領域に記憶されている特別始動記憶を消化する場合には、必ず第一特別記憶域の特別始動記憶を消化し、第二〜第四特別記憶域に記憶している各特別始動記憶を第一〜第三特別記憶域に夫々シフトして記憶する。これにより、特別始動記憶領域に記憶される特別始動記憶は、常に、その発生順序で第一〜第四特別記憶域に記憶される。そして、第一〜第四特別記憶域の全てに特別始動記憶を記憶している状態(特別始動記憶の記憶数が四個の状態)では、新たな特別始動記憶が発生しない。
このように特別始動記憶領域の第一〜第四特別記憶域に特別始動記憶を記憶している場合には、その記憶数(未消化数)を、上記した特別始動記憶数表示装置17の保留灯17a〜17dの点灯数によって報知する。特別始動記憶数表示装置17では、新たに特別始動記憶を記憶して記憶数が増加する毎に、消灯中の保留灯17a〜17dのなかで最も左側の保留灯を点灯することによって、点灯数を増加する一方、記憶している未消化の特別始動記憶を消化して記憶数(未消化数)が減少する毎に、点灯中の保留灯のなかで最も右側の保留灯を消灯することによって、点灯数を減少する。こうして各保留灯17a〜17dを点灯または消灯制御することにより、特別始動記憶領域に記憶している特別始動記憶の記憶数(未消化数)と同数の保留灯17a〜17dを点灯する。ここで、特別始動記憶数表示装置17は、横並びの四個の保留灯17a〜17dを、その左端から順に点灯することによって増加し、右側から順に消灯することによって減少することから、左端の保留灯17aから順に右方に向かって、各保留灯17a〜17dが第一〜第四特別記憶域に記憶した特別始動記憶に夫々対応する。尚、こうした保留灯17a〜17dを点灯または消灯する作動制御は、上記の図柄制御基板63により行われる。そして、保留灯17a〜17dの点灯により、本発明にかかる保留標識の表示が実現される。
こうして特別始動記憶領域に特別始動記憶が記憶されている場合には、図6の特別図柄処理の特別始動記憶消化処理を実行し、第一特別記憶域の特別始動記憶を消化することによって上記の特別図柄生成行程を実行する。すなわち、特別図柄処理の特別始動記憶消化処理では、特別始動記憶領域の第一特別記憶域に記憶されている最先の特別始動記憶を読み込み、該特別始動記憶を構成する大当りカウンタ値を当落判定し、その他のカウンタ値に基づいて特別図柄の停止図柄態様や画像表示器14で表示する演出画像の画像パターン等を選定する演出パターン処理を行う。そして、特別図柄生成行程では、特別図柄表示装置15で特別図柄を変動して、所定時間の経過に伴って前記停止図柄態様で確定停止する。さらに、特別図柄の変動に同期して、前記画像パターンに従って演出画像を画像表示器14で表示する。尚、この演出画像は、特別図柄生成行程を盛り上げる様々な静止画や動画等の画像により構成される。
一方、遊技領域12を転動流下した遊技球が普通始動ゲート19を通過すると、図5の入賞検知処理によって普通当りカウンタからカウンタ値が抽出されて上記の普通始動記憶が発生する。この普通始動記憶は、普通図柄の変動中または普通電動役物23の開閉作動中に生成されると、記憶装置RAMに設定された普通始動記憶領域に、生成された順番で記憶保持される。この普通始動記憶領域は、第一〜第四の普通記憶域を備え、上述した特別始動記憶領域と同様に、第一普通記憶域から順に普通始動記憶が記憶されていく。そして、普通始動記憶を消化する場合には、第一普通記憶域の普通始動記憶が消化され、第二〜第四普通記憶域に夫々記憶された普通始動記憶が、第一〜第三普通記憶域にシフトして記憶される。このように普通始動記憶は、所定の上限数(4個)を限度として普通始動記憶領域に記憶保持可能となっている。
さらに、普通始動記憶領域に普通始動記憶を記憶保持している場合には、該普通始動記憶の記憶数(未消化数)を、上記した普通始動記憶数表示装置18の保留灯18a〜18dの点灯数によって報知する。普通始動記憶数表示装置18では、新たな普通始動記憶を生成する毎に、消灯中の保留灯18a〜18dのなかで最も左側の保留灯を点灯することによって、点灯数を増加する一方、記憶している未消化の普通始動記憶を消化する毎に、点灯中の保留灯のなかで最も右側の保留灯を消灯することによって、点灯数を減少する。こうして各保留灯18a〜18dを点灯または消灯制御することにより、普通始動記憶領域に記憶している普通始動記憶の記憶数(未消化数)と同数の保留灯18a〜18dを点灯する。そして、普通始動記憶数表示装置18では、前記のように左端の保留灯18aから順に点灯し、右側から順に消灯することから、左端の保留灯18aから順に右方に向かって、各保留灯18a〜18dが第一〜第四普通記憶域に記憶した普通始動記憶に夫々対応する。尚、この保留灯18a〜18dの作動制御は、上記の図柄制御基板63により行われ、保留灯18a〜18dの点灯によって、本発明にかかる普通保留標識の表示が実現されている。
こうして普通始動記憶が記憶されている場合には、図5の普通図柄処理の普通始動記憶消化処理を実行して、該普通始動記憶を消化することにより、普通図柄表示装置16のLEDが点滅して普通図柄が変動開始する。そして、変動開始から所定時間経過すると、普通図柄が変動停止して停止図柄態様を確定する。このように普通始動記憶の消化によって普通図柄の変動開始から確定停止までの一連の普通図柄生成行程を実行する。この普通図柄生成行程により普通図柄が当り停止図柄態様で確定停止すると(普通遊技フラグ=1)、上述したように普通電動役物23の開閉翼片24,24を開放作動して閉鎖位置から開放位置へ傾動し、該開放位置で所定時間保持した後に閉鎖作動して閉鎖位置へ戻す(図示しない普通電動役物処理)。このように普通図柄の停止図柄態様により当り確定した場合に、普通電動役物23を開閉作動する。
次に本発明の要部について説明する。
上記した特別始動記憶数表示装置17の各保留灯17a〜17dと普通始動記憶数表示装置18の各保留灯18a〜18dとは、それぞれが二色(白色と赤色)で点灯するLEDから構成されており、上記した図柄制御基板63により作動制御される。ここで、本実施例では、白色点灯(図10(a)参照)が常態の点灯態様であり、赤色点灯(図10(b)参照)が遊技者に当りを予見させる点灯態様(予見表示態様)として設定している。図柄制御基板63による特別始動記憶数表示装置17と普通始動記憶数表示装置18との作動制御は、上記した入賞検知処理(図5)の保留灯点灯処理または保留灯予見処理、特別図柄処理(図7)および普通図柄処理(図6)の各保留灯消灯処理、後述する予見保留表示処理(図8)の予見変化処理、後述する予見終了処理(図9)の表示復帰処理により実行される。
ここで、図5の入賞検知処理の保留灯点灯処理は、上述したように、新たな特別始動記憶を発生した場合に特別始動記憶数表示装置17の保留灯を追加点灯する処理と、新たな普通始動記憶を発生した場合に普通始動記憶数表示装置18の保留灯を追加点灯する処理とを行うものである。図7の特別図柄処理の特別保留灯消灯処理は、特別始動記憶を消化した場合に特別始動記憶数表示装置17の保留灯を消灯する処理であり、図6の普通図柄処理の普通保留灯消灯処理は、普通始動記憶を消化した場合に普通始動記憶数表示装置18の保留灯を消灯する処理である。
上記の予見保留表示処理は、図8のように、特別始動記憶の未消化数(記憶数)P=4かつ普通始動記憶の未消化数(記憶数)U>0の場合、又は普通始動記憶の未消化数U=4かつ特別始動記憶の未消化数P>0の場合に、先読み判定処理を実行する。先読み判定処理では、上記した記憶装置RAMの特別始動記憶領域に記憶保持されている全ての特別始動記憶を、第一特別記憶域から順に読み込み、夫々の大当りカウンタ値を当落判定すると共に、夫々のリーチカウンタ値によりリーチ演出の実行有無を判定する。すなわち、特別始動記憶領域の第一特別記憶域から順に、特別始動記憶の大当りカウンタ値を当落判定し、当り判定した場合には、当該特別始動記憶を消化する順番を、特別当選順位値として取得する。一方、当落判定結果がハズレ判定であった場合には、当該特別始動記憶のリーチカウンタ値によりリーチ演出の実行有無を判定し、リーチ演出の実行を判定すると、当該特別始動記憶を消化する順番を、リーチ消化順位値として取得する。こうして取得される特別当選順位値とリーチ消化順位値とは、複数個設定される場合があると共に、両者で同じ値のものは存在しない。さらに、先読み判定処理では、上記した記憶装置RAMの普通始動記憶領域に記憶されている全ての普通始動記憶を、第一普通記憶域から順に読み込み、夫々の普通当りカウンタ値を当落判定する。すなわち、第一普通記憶域から順に、普通始動記憶の普通当りカウンタ値を当落判定し、当り判定した場合には、当該普通始動記憶を消化する順番を、普通当選順位値として取得する。こうして取得した普通当選順位値は、複数個設定される場合がある。
尚ここで、上記の先読み判定処理では、特別始動記憶を全てハズレ判定した場合には特別当選順位値=0とし、全てリーチ演出無しと判定した場合にはリーチ消化順位値=0とし、普通始動記憶を全てハズレ判定した場合には普通当選順位値=0とする。
そして、先読み判定処理で特別当選順位値、リーチ消化順位値、普通当選順位値の少なくとも一つを取得した場合には、予見変化フラグ=1として、予見変化処理を実行する。予見変化処理では、特別始動記憶数表示装置17で白色点灯中の保留灯17a〜17dを全て赤色点灯に切りかえると共に、普通始動記憶数表示装置18で白色点灯中の保留灯18a〜18dを全て赤色点灯に切りかえる。ここで、白色点灯中の保留灯17a〜17dは、特別始動記憶の未消化数Pにより定まり、白色点灯中の保留灯18a〜18dは、普通始動記憶の未消化数Uにより定まることから、該未消化数Pおよび未消化数Uに従って保留灯17a〜17dおよび保留灯18a〜18dを特定して、赤色点灯に切りかえる。尚、消灯中の保留灯17a〜17dと消灯中の保留灯18a〜18dとでは、その消灯中のものは消灯状態が維持されることから、前記のように白色点灯から赤色点灯に変化しても、その赤色点灯する保留灯17a〜17dの個数によって特別始動記憶の未消化数Pが報知されると共に、赤色点灯する保留灯18a〜18dの個数によって普通始動記憶の未消化数Uが報知される。
このように特別始動記憶数表示装置17の保留灯17a〜17dと普通始動記憶数表示装置18の保留灯18a〜18dとを常態の白色点灯から赤色点灯に切りかえることによって、遊技者に、未消化の特別始動記憶および未消化の普通始動記憶を当り予見させることができる。
また、予見保留表示処理では、予見変化フラグ=1の状態で、特別始動記憶の未消化数P=4となったり、普通始動記憶の未消化数U=4となったとしても、先読み判定処理を実行しない。そのため、予見変化フラグ=1の状態では、新たなに生成された特別始動記憶および普通始動記憶を先読みしない。
上記の予見変化フラグ=1の状態で、図7の特別図柄処理では、特別始動記憶を消化する毎に特別保留灯消灯処理を実行して、特別始動記憶数表示装置17で最も右側で赤色点灯中の保留灯を消灯すると共に、図6の普通図柄処理では、普通始動記憶を消化する毎に普通保留灯消灯処理を実行して、普通始動記憶数表示装置18で最も右側で赤色点灯中の保留灯を消灯する。一方、予見変化フラグ=1の状態で、図5の入賞検知処理では、新たな特別始動記憶を発生する毎に保留灯予見処理を実行して、特別始動記憶数表示装置17で消灯中の保留灯の最も左側のものを赤色点灯して追加表示する。同様に、新たな普通始動記憶を発生する毎に保留灯予見処理を実行して、普通始動記憶数表示装置18で消灯中の保留灯の最も左側のものを赤色点灯して追加表示する。
さらに、予見変化フラグ=1の状態で、図7の特別図柄処理では、未消化の特別始動記憶を消化する毎に、特別当選順位値から1減算する処理(特別当選順位値減算処理)とリーチ消化順位値から1減算する処理(リーチ消化順位値減算処理)とを実行する。同様に、予見変化フラグ=1の状態で、図6の普通図柄処理では、未消化の普通始動記憶を消化する毎に、普通当選順位値から1減算する処理(普通当選順位値減算処理)を実行する。ここで、各減算処理では、各順位値=0の場合、減算を実行せずに該順位値=0を維持する。また、前記の特別図柄処理では、特別当選順位値減算処理により特別当選順位値が「1」から「0」に変化すると、強制終了フラグ=1とする。
このように強制終了フラグ=1となると、図9の予見終了処理を実行する。予見終了処理では、強制終了フラグ=1により、リーチ消化順位値=0および普通当選順位値=0として、予見変化フラグ=0とし、表示復帰処理を実行する。表示復帰処理では、特別始動記憶数表示装置17で赤色点灯中の保留灯17a〜17dを白色点灯に切りかえると共に、普通始動記憶数表示装置18で赤色点灯中の保留灯18a〜18dを白色点灯に切りかえる。ここで、赤色点灯中の保留灯17a〜17dと保留灯18a〜18dは、未消化数Pと未消化数Uとにより特定できることから、これに従って白色点灯に切りかえる。一方、予見終了処理では、上記の予見変化フラグ=1の状態で、特別当選順位値=0、リーチ消化順位値=0、および普通当選順位値=0となると、前記の表示復帰処理を実行する。すなわち、強制終了フラグ=0の状態であっても、特別始動記憶の消化および普通始動記憶の消化により、リーチ消化順位値=0かつ普通当選順位値=0となると、表示復帰処理を実行して、特別始動記憶数表示装置17と普通始動記憶数表示装置18とを赤色点灯から白色点灯に切りかえる。尚、表示復帰処理により赤色点灯から白色点灯に切りかえる場合にも、消灯中のものは維持されることから、特別始動記憶の未消化数Pと普通始動記憶の未消化数Uとの報知は維持される。
上述した特別始動記憶数表示装置17と普通始動記憶数表示装置18との点灯表示について、遊技の流れに従って説明する。
例えば、特別始動記憶の未消化数P=3かつ普通始動記憶の未消化数U=3の状態では、図10(a)のように、特別始動記憶数表示装置17で保留灯17a〜17cが白色点灯し、かつ普通始動記憶数表示装置18で保留灯18a〜18cが白色点灯する。この状態で、普通始動ゲート19を遊技球が通過することにより普通始動記憶の未消化数U=4となると、図5の入賞検知処理の保留灯点灯処理により普通始動記憶数表示装置18の保留灯18dを追加点灯し、予見保留表示処理を実行する。図8の予見保留表示処理では、前記U=4かつP>0となったことにより先読み判定処理を実行して、特別始動記憶領域に記憶保持されている未消化の特別始動記憶を全て先読みすると共に、普通始動記憶領域に記憶保持されている未消化の普通始動記憶を全て先読みする。ここで、特別始動記憶の未消化数P=3であることから、第一特別記憶域から第三特別記憶域まで、順次に特別始動記憶の大当りカウンタ値を当落判定し、当り判定した場合には特別当選順位値を取得する。そして、大当りカウンタ値をハズレ判定した場合には、リーチカウンタ値によりリーチ演出をするか否かを判定し、リーチ演出することを判定すると、リーチ消化順位値を取得する。こうした特別始動記憶の先読みにより、例えば、未消化の特別始動記憶を全てハズレ判定した場合には、特別当選順位値=0とし、第二特別記憶域の特別始動記憶をリーチ演出実行と判定した場合には、リーチ消化順位値=2とする。さらに、先読み判定処理では、普通始動記憶の未消化数U=4であることから、第一普通始動記憶域から第四普通記憶域まで、順次に普通始動記憶の普通当りカウンタ値を当落判定し、当り判定した場合には普通当選順位値を取得する。例えば、第一普通記憶域と第四普通記憶域との普通始動記憶を当り判定した場合には、普通当選順位値=1と普通当選順位値=4との二個を取得する。
そして、リーチ消化順位値=2と普通当選順位値=1,4とを取得したことにより、予見変化フラグ=1とし、予見変化処理を実行する。予見変化処理では、特別始動記憶の未消化数P=3であることから、図10(b)のように、特別始動記憶数表示装置17の三個の保留灯17a〜17cを、白色点灯から赤色点灯に切りかえる。さらに、普通始動記憶の未消化数U=4であることから、普通始動記憶数表示装置18の全ての保留灯18a〜18dを、白色点灯から赤色点灯に切りかえる。こうして特別始動記憶数表示装置17で保留灯17a〜17cを赤色点灯させると共に、普通始動記憶数表示装置18で保留灯18a〜18dを赤色点灯させる。これにより、遊技者は、未消化の特別始動記憶と普通始動記憶とのなかに少なくとも一個の当りを予見できる。
この後、図6の普通図柄処理が、第一普通記憶域の普通始動記憶を消化すると、普通始動記憶の未消化数U=3として、普通図柄表示装置16で普通図柄を変動して普通図柄生成行程を開始する。これに伴って普通当選順位値減算処理により、普通当選順位値=1から1減算し且つ普通当選順位値=4から1減算して、普通当選順位値=3のみとする。そして、前記の未消化数U=3かつ普通当選順位値=3(リーチ消化順位値=3)であることから、普通保留灯消灯処理により、図10(c)のように、普通始動記憶数表示装置18の右端の保留灯18dを消灯して、残りの保留灯18a〜18cでの赤色点灯を維持する。前記普通図柄生成行程では、その開始から所定時間経過すると、普通図柄を当り停止図柄態様で停止して、普通図柄の当りを確定する。これに伴って、普通電動役物23を開放作動する。
この後さらに、普通図柄処理が次の普通始動記憶を消化すると、普通当選順位値=2とし、図10(d)のように、普通始動記憶数表示装置18で最も左側で赤色点灯中の保留灯18cを消灯し、残りの保留灯18a,18bの赤色点灯を維持する。同様に次の普通始動記憶を消化すると、普通当選順位値=1とし、図10(e)のように、普通始動記憶数表示装置18の保留灯18bを消灯すると共に保留灯18aの赤色点灯を維持する。次の普通始動記憶を消化すると、普通当選順位値=0とし、図10(f)のように、普通始動記憶数表示装置18の保留灯18aを消灯する。そして、この普通図柄生成行程では、当り停止図柄態様で停止して当りが確定し、普通電動役物23を開放作動する。このように普通当選順位値=0となった際に、上記したリーチ消化順位値>0であれば、特別始動記憶数表示装置17では赤色点灯が維持される。
一方、上述した特別始動記憶の未消化数P=3および普通始動記憶の未消化数U=4により予見変化フラグ=1となった状態で(図11(a))、図7の特別図柄処理が、第一特別記憶域の特別始動記憶を消化すると、特別始動記憶の未消化数P=2として、特別図柄を変動して特別図柄生成行程を開始する。これに伴ってリーチ消化順位値減算処理により、リーチ消化順位値=2から1減算して該リーチ消化順位値=1とし、特別保留灯消灯処理により、図11(b)のように、特別始動記憶数表示装置17で最も右側で赤色点灯中の保留灯17cを消灯し、残りの保留灯17a,17bで赤色点灯を維持する。前記の特別図柄生成行程では、画像表示器14で特別演出図柄A,B,Cが変動表示し、リーチ演出を実行すること無く、図11(c)のように、特別図柄表示装置15で特別図柄をハズレ停止図柄態様で停止してハズレ確定する。
特別図柄処理が、次の特別始動記憶を消化すると、特別始動記憶の未消化数P=1かつリーチ消化順位値=0とし、特別図柄生成行程を開始する。これに伴って特別始動記憶数表示装置17で最も右端で赤色点灯中の保留灯17bを消灯する。このとき、上記した普通当選順位値=0である場合には、リーチ消化順位値=0かつ特別当選順位値=0であることから、予見変化フラグ=0として、予見復帰処理を実行し、図11(d)のように、特別始動記憶数表示装置17で赤色点灯中の保留灯17aを白色点灯に切りかえる。前記の特別図柄生成行程では、画像表示器14で特別演出図柄A,B,Cが変動表示し、図11(e)のように該特別演出図柄A=Cを表示して所定のリーチ演出を実行した後に、図11(f)のように特別図柄表示装置15で特別図柄をハズレ停止図柄態様で停止してハズレ確定する。
また、上記の予見変化フラグ=1の状態で、新たな特別始動記憶が生成された場合には、図5の入賞検知処理の保留灯予見処理により、特別始動記憶数表示装置17で保留灯を赤色点灯により追加表示し、新たな普通始動記憶が生成された場合には、普通始動記憶数表示装置18で保留灯を赤色点灯により追加表示する。例えば、上述した普通始動記憶の未消化数U=2の状態で、新たな普通始動記憶を生成すると、該未消化数U=3とし、普通始動記憶数表示装置18で消灯されている保留灯18cを赤色点灯させて追加する。一方、上述した特別始動記憶の未消化数P=3の状態で、新たな特別始動記憶を生成すると、該未消化数P=4とし、特別始動記憶数表示装置17で消灯されている保留灯17dを赤色点灯させて追加する。尚ここで、特別始動記憶の未消化数P=4となっても、予見変化フラグ=1であることから、上記した予見変化処理の先読み判定処理を実行しない。そのため、予見変化フラグ=1の状態で新たに特別始動記憶や普通始動記憶を生成した場合、新たに生成した特別始動記憶や普通始動記憶については当落判定やリーチ演出の判定を行わない。
また、予見変化フラグ=0で特別始動記憶の未消化数P=3かつ普通始動記憶の未消化数U=3の状態で(図12(a))、始動口21に遊技球が入賞すると、図5の入賞検知処理では、新たな特別始動記憶を生成して、特別始動記憶の未消化数P=4とし、保留灯点灯処理により特別始動記憶数表示装置17の保留灯17dを追加点灯する。そして、予見保留表示処理では、先読み判定処理を実行して、未消化の特別始動記憶と普通始動記憶とを全て先読みする。ここで、第一特別記憶域の特別始動記憶を当り判定し、かつ第三特別記憶域の特別始動記憶をリーチ演出実行と判定した場合には、特別当選順位値=1かつリーチ消化順位値=3とする。さらに、第三普通記憶域の各普通始動記憶を当り判定した場合には、普通当選順位値=3とする。これに伴って予見変化フラグ=1として、予見変化処理を実行し、図12(b)のように、特別始動記憶数表示装置17の保留灯17a〜17dを、白色点灯から赤色点灯に切りかえると共に、普通始動記憶数表示装置18の保留灯18a〜18cを、白色点灯から赤色点灯に切りかえる。この後、普通始動記憶の消化前に、特別始動記憶を消化すると、未消化数P=3として特別当選順位値=0となることから、強制終了フラグ=1とする。これに伴って、図9の予見終了処理を実行し、強制的にリーチ消化順位値=0かつ普通当選順位値=0として、予見変化フラグ=0とする。そして、表示復帰処理を実行して、図12(d)のように、特別始動記憶数表示装置17で赤色点灯中の保留灯17a〜17cを白色点灯に切りかえると共に、普通始動記憶数表示装置18で赤色点灯中の保留灯18a〜18cを白色点灯に切りかえる。前記特別始動記憶の消化により開始された特別図柄生成行程では、特別図柄を変動後に、当り停止図柄態様で停止して、特別図柄の当りが確定する。これに伴って、図示しない大入賞口処理を実行して、特別遊技作動を実行する。このように、本実施例では、特別当選順位値の取得により予見変化フラグ=1となった場合には、該特別当選順位値=0となるに伴って、強制的にリーチ消化順位値=0かつ普通当選順位値=0とし、特別始動記憶数表示装置17および普通始動記憶数表示装置18の各保留灯を赤色点灯から白色点灯に強制的に復帰する。
上述したように本実施例の構成は、特別始動記憶または普通始動記憶の未消化数が上限に達すると、全ての特別始動記憶と普通始動記憶を先読みし、これらのなかで少なくと一個を当り判定した場合または特別始動記憶のリーチ演出実行を判定した場合に、特別始動記憶数表示装置17および普通始動記憶数表示装置18で白色点灯中の保留灯を全て赤色点灯に切りかえるようにしたものである。かかる構成によれば、特別始動記憶または普通始動記憶の当り予見によって遊技者の期待感を昂揚させることができると共に、当り予見する特別始動記憶と普通始動記憶が遊技者に分からないことから、全ての特別始動記憶および普通始動記憶に対して期待感を生じさせることができる。そのため、特別始動記憶と普通始動記憶との消化毎に、遊技者の期待感を刺激することができる。さらに、普通始動記憶の当りよりも特別始動記憶の当りに対する遊技者の期待感が著しく大きいことから、該遊技者には、特別始動記憶の当りに対する期待感と、普通始動記憶の当りかもしれないという不安感とが入り混じって生じ得る。そのため、特別始動記憶と普通始動記憶との消化毎に、期待感と不安感とが刺激され、興趣に富んだ面白い遊技が進行する。このように本実施例の構成では、上述した従来構成のように一個の特別始動記憶を当り予見させることによってその他の特別始動記憶および普通始動記憶に対する遊技者の関心が低減してしまうことを抑制でき、該特別始動記憶と普通始動記憶とを当り予見させるという興趣性が安定して発揮される。
また、本実施例の構成では、未消化の特別始動記憶または普通始動記憶を先読みにより当り判定した場合と、特別始動記憶をリーチ演出実行と判定した場合とで、特別始動記憶数表示装置17と普通始動記憶数表示装置18とを赤色点灯に切りかえるようにしており、該赤色点灯に切りかわれば、特別始動記憶と普通始動記憶との少なくとも一方が当りとなる可能性が高い。ここで、特別始動記憶をリーチ演出実行と判定した場合のみであっても赤色点灯に切りかわるものの、普通始動記憶の当り発生する確率が高いことから、総合的にみれば、リーチ演出のみで当り予見させる場合を比較的少なくできる。したがって、特別始動記憶数表示装置17と普通始動記憶数表示装置18とを赤色点灯した場合に、該赤色点灯により当り予見させるという遊技の信頼性を十分に保つことができる。
尚、本実施例にあって、特別始動スイッチS1により本発明にかかる始動口の球検知手段が構成されている。また、普通始動ゲート19により本発明にかかる普通始動領域が構成されており、普通始動スイッチS2により本発明にかかる普通始動領域の球検知手段が構成されている。また、主制御基板60により本発明にかかる特別始動記憶生成手段、普通始動記憶生成手段、および先読み判定手段が構成されている。また、主制御基板60および図柄制御基板63により、本発明にかかる特別図柄制御手段、普通図柄制御手段、および保留表示制御手段が構成されており、上記した入賞検知処理、特別図柄処理、普通図柄処理、および予見変化処理を実行する。また、特別始動記憶数表示装置17により、本発明の特別保留標識表示装置が構成され、保留灯17a〜17dの点灯により、本発明の特別保留標識の表示が実現されている。同様に、普通始動記憶数表示装置18により、本発明の普通保留標識表示装置が構成され、保留灯18a〜18dの点灯により、本発明の普通保留標識の表示が実現されている。そして、保留灯17a〜17dおよび保留灯18a〜18dの白色点灯によって、常態の点灯態様が実現され、赤色点灯によって、本発明にかかる予見表示態様が実現されている。また、本発明の先読み条件は、特別始動記憶の未消化数P>0かつ普通始動記憶の未消化数U>0で、該未消化数P=4又は該未消化数U=4となることに設定されている。本発明の予見終了条件は、特別当選順位値=0、リーチ消化順位値=0、および普通当選順位値=0となること、および該特別当選順位値が「1」から「0」に減算されることに設定されている。
上述した本実施例の構成にあっては、未消化の特別始動記憶と普通始動記憶とを先読みし、少なくとも一方に当り判定があった場合、又はリーチ演出の実行を判定した場合に、特別始動記憶数表示装置17と普通始動記憶数表示装置18とを赤色点灯するようにしたものであるが、これに限らず、未消化の特別始動記憶と普通始動記憶との少なくとも一方に当り判定があった場合にのみ、前記した赤色点灯するようにしても良い。
また、上述した実施例の構成では、特別始動記憶数表示装置17と普通始動記憶数表示装置18との赤色点灯によって本発明の予見表示態様を実現したものであるが、これに限らず、各保留灯の点滅によって該予見表示態様を実現することもできる。
また、上述した本実施例の構成では、特別始動記憶の未消化数を特別始動記憶数表示装置の点灯数で報知し、普通始動記憶の未消化数を普通始動記憶数表示装置の点灯数で報知する構成であるが、これに限らず、普通始動記憶の未消化数を、画像表示器14で表示する保留標識図柄の表示個数により報知するようにしても良い。例えば、保留標識図柄として「みかん」の図柄を、未消化数と同じ個数表示し、特別始動記憶および普通始動記憶を先読みして当り判定すると、前記「みかん」図柄を「リンゴ」図柄に変化する。この場合には、「みかん」図柄が常態の保留標識であり、「リンゴ」図柄が予見表示態様の保留標識である。同様に、特別始動記憶の未消化数を、画像表示器14で表示する保留標識図柄の表示個数により報知するようにしても良い。
本発明にあっては、上述した実施例に限定されるものではなく、上述の実施例以外の構成についても本発明の趣旨の範囲内で適宜変更して実施可能である。
1 パチンコ遊技機
14 画像表示器
15 特別図柄表示装置
16 普通図柄表示装置
17 特別始動記憶数表示装置(特別保留標識表示装置)
17a〜17d 保留灯(特別保留標識)
18 普通始動記憶数表示装置(普通保留標識表示装置)
18a〜18d 保留灯(普通保留標識)
19 普通始動ゲート(普通始動領域)
21 始動口

Claims (4)

  1. 特別図柄を表示する特別図柄表示装置と、
    遊技球を検知する球検知手段を備えた始動口と、
    始動口の球検知手段が遊技球を検知することにより、所定数を上限として特別始動記憶を生成して記憶する特別始動記憶生成手段と、
    未消化の特別始動記憶を順次消化することにより、特別図柄表示装置で特別図柄を変動し、その停止図柄態様によって当り又はハズレを確定する特別図柄制御手段と、
    特別始動記憶の生成に伴って特別保留標識を追加表示し、該特別始動記憶の消化に伴って該特別保留標識を消去することにより、該特別始動記憶の未消化数と同数の特別保留標識を表示する特別保留標識表示装置と、
    普通図柄を表示する普通図柄表示装置と、
    遊技球を検知する球検知手段を備えた普通始動領域と、
    普通始動領域の球検知手段が遊技球を検知することにより、所定数を上限として普通始動記憶を生成して記憶する普通始動記憶生成手段と、
    普通始動記憶の生成に伴って普通保留標識を追加表示し、該普通始動記憶の消化に伴って該普通保留標識を消去することにより、該普通始動記憶の未消化数と同数の普通保留標識を表示する普通保留標識表示装置と
    を備えたパチンコ遊技機において、
    予め設定された先読み条件が成立した場合に、未消化の特別始動記憶および未消化の普通始動記憶を、その消化前に当落判定する先読み判定手段と、
    該先読み判定手段が特別始動記憶と普通始動記憶との少なくとも一方を当り判定した場合に、表示中の特別保留標識および普通保留標識の全てを、常態と異なる所定の予見表示態様に変化させ、さらに、該予見表示態様で表示中に所定の予見終了条件が成立した場合に、該予見表示態様で表示中の特別保留標識および普通保留標識の全てを、常態の表示態様に復帰させるように、前記特別保留標識表示装置と普通保留標識表示装置とを作動制御する保留表示制御手段と
    を備えていることを特徴とするパチンコ遊技機。
  2. 保留表示制御手段の予見終了条件が、先読み判定手段により当り判定した特別始動記憶および/または普通始動記憶を消化することである請求項1に記載のパチンコ遊技機。
  3. 保留表示制御手段は、特別保留標識および普通保留標識を予見表示態様で表示中に、新たな特別始動記憶および/または普通始動記憶が生成されると、特別保留標識および/または普通保留標識を予見表示態様で追加表示するようにしたものであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のパチンコ遊技機。
  4. 先読み判定手段は、未消化の特別始動記憶をその消化前に先読みし、リーチ演出するか否かを判定する処理内容を備え、
    保留表示制御手段は、
    先読み判定手段が未消化の特別始動記憶および普通始動記憶を全てハズレ判定し且つ少なくとも一つの特別始動記憶をリーチ演出判定した場合にも、表示中の特別保留標識および普通保留標識の全てを予見表示態様に変化させ、さらに、該リーチ演出判定した特別始動記憶を消化した場合に、該予見表示態様で表示中の特別保留標識および普通保留標識の全てを、常態の表示態様に復帰させるようにしたものであることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のパチンコ遊技機。
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