JP2016049183A - 眼科装置及びその制御方法 - Google Patents

眼科装置及びその制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2016049183A
JP2016049183A JP2014174978A JP2014174978A JP2016049183A JP 2016049183 A JP2016049183 A JP 2016049183A JP 2014174978 A JP2014174978 A JP 2014174978A JP 2014174978 A JP2014174978 A JP 2014174978A JP 2016049183 A JP2016049183 A JP 2016049183A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
image
information
fundus
planar image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014174978A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6506518B2 (ja
JP2016049183A5 (ja
Inventor
恵子 米沢
Keiko Yonezawa
恵子 米沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2014174978A priority Critical patent/JP6506518B2/ja
Priority to PCT/JP2015/003971 priority patent/WO2016031151A1/en
Publication of JP2016049183A publication Critical patent/JP2016049183A/ja
Publication of JP2016049183A5 publication Critical patent/JP2016049183A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6506518B2 publication Critical patent/JP6506518B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B3/00Apparatus for testing the eyes; Instruments for examining the eyes
    • A61B3/10Objective types, i.e. instruments for examining the eyes independent of the patients' perceptions or reactions
    • A61B3/1025Objective types, i.e. instruments for examining the eyes independent of the patients' perceptions or reactions for confocal scanning
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B3/00Apparatus for testing the eyes; Instruments for examining the eyes
    • A61B3/10Objective types, i.e. instruments for examining the eyes independent of the patients' perceptions or reactions
    • A61B3/102Objective types, i.e. instruments for examining the eyes independent of the patients' perceptions or reactions for optical coherence tomography [OCT]

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Ophthalmology & Optometry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Radiology & Medical Imaging (AREA)
  • Eye Examination Apparatus (AREA)

Abstract

【課題】視細胞の欠損の有無によらず好適なAO−SLO像を取得可能な眼科装置を提供する。
【解決手段】眼科装置において、被検眼の眼底の断層像を取得する断層像取得手段と、断層像から視細胞の状態に関する情報を抽出する層解析手段と、視細胞の状態に関する情報と眼底の平面画像上の撮影位置に関する情報とを対応づける位置合わせ手段と、位置合わせ手段が対応づけた視細胞の状態に関する情報に基づいて撮影位置における収差補正法を変えて被検眼の眼底における前記撮影位置の平面画像を取得する平面画像取得手段と、を配する。
【選択図】図1

Description

本発明は、特に眼科診療等に用いられる眼科装置及びその制御方法に関する。
生活習慣病や失明原因の上位を占める疾病の早期診断を目的として、眼底部の検査が広く行われている。共焦点レーザー顕微鏡の原理を利用した眼科装置として走査型レーザー検眼鏡(Scanning Laser Ophthalmoscope、以下SLOと称する。)が知られている。該SLOは、測定光であるレーザーを用いて眼底上でラスタースキャンを行い、その戻り光の強度から平面画像を高分解能かつ高速に得る装置である。
近年、被検眼の収差を波面センサーでリアルタイムに測定し、被検眼にて発生する測定光やその戻り光の収差を波面補正デバイスで補正する補償光学系を有する補償光学SLO(Adaptive Optics SLO、以下AO−SLOと称する。)が開発されている。該AO−SLOを用いることで、高横分解能な平面画像の取得を可能にしている。さらに、取得した網膜の平面画像を用いて網膜における視細胞を抽出し、その密度や分布の解析から疾病の診断や薬剤応答の評価が試みられている。
疾病の進行や薬剤応答による視細胞の変化を評価する場合には、高解像度で取得されたAO−SLO像から視細胞を検出する必要がある。視細胞を撮影するためには、視細胞が存在する層にフォーカスを合わせて画像を取得する必要があるが、視細胞層にダメージがある場合には正しいフォーカス位置を設定できない場合がある。特許文献1に開示される方法では、光コヒーレンストモグラフィー(Optical Coherence Tomography、以下OCTと称する。)により撮影した断層像から、視機能の正常/異常部位に関する判定処理を行っている。そして、その判定処理の結果を眼底の正面像に重畳させて表示することで、レーザー治療の照射位置を取得する処理を行っている。
特開2012−135550号公報 特開2012−10790号公報
AO−SLOで視細胞の検出を行う際には、視細胞が欠損しているために描出されない場合と、フォーカスずれ等の撮影上の理由により視細胞が描出されない場合とを判別する必要がある。疾病による影響があると、一般的にAO−SLOの撮影は困難な場合が多い。例えば、視細胞などの構造物が撮影されなかった場合に、撮影が失敗しているのか、視細胞の欠損状態が正しく撮影されているのかを判断することが難しい。特許文献1に開示される方法では、OCTより視機能の正常/異常部位を判定しているが、AO−SLOによる撮影を行う場合に関しては考慮されていない。特許文献2では、撮影位置を変更した場合のAO−SLOの収差検出光学系の制御法について述べている。しかし、該文献2では取得したハルトマン像の輝度値に基づいた制御を開示しているだけであって他のモダリティから得られた知見を用いることについては言及されていない。
本発明は、上記課題に鑑み、より正確な視細胞層の状態を描出できるAO−SLOを含む眼科装置及びその制御方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る眼科装置は、被検眼の眼底の断層画像を取得する断層画像取得手段と、前記断層画像から視細胞の状態に関する情報を抽出する層解析手段と、前記視細胞の状態に関する情報と前記眼底の平面画像上の撮影位置に関する情報とを対応づける位置合わせ手段と、前記位置合わせ手段が対応づけた前記視細胞の状態に関する情報に基づいて前記撮影位置における収差補正法を変えて、前記被検眼の眼底における前記撮影位置の平面画像を取得する平面画像取得手段とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、視細胞層が存在する場合には高画質の視細胞層を描出し、視細胞層がダメージを受けている場合には、ダメージの状態を正しく描出することが可能となる。
本発明の実施例1に係る処理装置10の機能構成を示すブロック図である。 本発明の実施例1に係る処理装置10で行われる処理手順を示すフローチャートである。 WF−SLO像上にAO−SLO像を提示した例を示す模式図である。 OCTによって得られる3D断層像(三次元断層像)の例を示す模式図である。 図2に示すフローチャートにおける断層像解析の工程の詳細を示したフローチャートである。 OCT断層像よりIS/OSが存在する領域を抽出した例を示す模式図である。 本発明の実施例2に係る処理装置10の機能構成を示すブロック図である。 本発明の実施例2に係る処理装置10で行われる処理手順を示すフローチャートである。 視細胞が存在する領域全域に対して撮影位置を設定した例を示す模式図である。 視細胞が存在する領域の境界に対して撮影位置を設定した例を示す模式図である。
(実施例1)
本実施例では、AO−SLOにより網膜の平面画像を取得する際に、OCT断層像を層解析した結果に基づきAO−SLOの制御方法を変えることとしている。これにより、視細胞が描出されやすい条件で、AO−SLOによる網膜の撮影を好適に行える。
具体的には、OCT断層像より視細胞層やRPE層などを抽出し、視細胞層が正常に存在する領域を特定する。視細胞層が層として正常に抽出される場合には、視細胞の状態を平面画像として好適に撮影できる状態であると推定できる。本実施例で用いる視細胞層の抽出の可否、或いは実際の断層像中より視細胞が抽出可能か否か等は、視細胞の状態に関する情報として把握可能であり、当該情報は後述する方法により眼底平面像中のAO−SLO像である小領域の撮影位置との対応づけがなされる。即ち、視細胞が正常に存在すると特定された領域は、収差補正を行わないSLO像(Wide−Field SLO、以下WF−SLO像と称する。)上に表示してユーザーに示される。
ユーザーは該視細胞層の存在領域が示されたWF−SLO像に基づき撮影位置を選択する。ユーザーが撮影位置を指定すると、該指定位置に対する視細胞層の状態から、視細胞層が正常であればその位置で通常の収差補正を行いAO−SLO像を取得する。ユーザーが指定した撮影位置の視細胞層が欠損もしくはダメージを受けている場合には、収差補正の際のフォーカス位置を、視細胞層の推定位置に固定して収差補正を行い、AO−SLO像を取得する。或いは、深さ方向のフォーカス位置が異なる複数のAO−SLO像を取得して解像度の好適な画像を選択する、更には撮影位置を変えて関連する情報を得た後にこれら情報に基づいて補間する等としても良い。
ここで通常の収差補正とは、ハルトマン−シャックセンサーで測定された波面収差を用いて、6次までのゼルニケ係数を最小二乗近似により求める処理のこととする。但し、ゼルニケ係数の次数は、求めたい近似精度や処理時間によって変化するものであり、ここでの手法に限定されるものではない。
こうして視細胞層の状態によりAO−SLOの制御方法を変えて撮影を行うことにより、正常な視細胞層が存在するときは視細胞層を、視細胞層がダメージを受けている場合には、視細胞層が存在する可能性の高い位置を撮影することが可能になる。
以下、実施例1の詳細について述べる。
<平面画像>
図3にAO−SLO像をWF−SLO像上に重ねて示した画像を模式的に示す。図3に示すように、AO−SLO像は収差補正により、高解像度だが撮影画角が小さくなるのに対し、WF−SLO像は収差補正を伴わないSLO像であるため解像度は高くない。しかしWF−SLO像は眼底の広い範囲を撮影することが可能であり、網膜の全体像を得ることができる。なお、これらAO−SLO像とWF−SLO像とを平面画像と呼び、AO−SLO像については小領域の平面画像としてWF−SLO像と便宜上区別する。
<OCT断層像>
光の干渉を利用して眼底の断層像を撮影するOCTは、眼底の網膜の内部構造の状態を3次元的に観察することが可能であるため、眼科診療の現場で広く用いられている。本実施例では、当該OCTが被検眼の眼底の断層像を取得する断層像取得手段を構成する。図4に、OCTにより取得された黄斑付近の断層像を模式的に示す。図4に示すT〜Tは各断層像(B−scan像)を表し、それらを複数枚集めた断層像群によって、網膜の情報を三次元的に表す。
図4においてL1〜L6は網膜の層構造の境界を各々示している。ここで、境界L1は内境界膜(Inner Limiting Membrane、以下ILMと称する。)の表面を、境界L2は神経線維層(Nerve Fiber Layer、以下NFLと称する。)とその下部層との境界(以下、神経線維層境界と呼ぶ)を示し、領域L2’として神経線維層が示されている。また、境界L3は内網状層とその下部の層との境界(以下、内網状層境界と称する。)を、境界L4は外網状層とその下部の層との境界(以下、外網状層境界と称する。)を、境界L5は視細胞内節/外節接合部(Interface between inner and outer segments of the photoreceptors、以下IS/OSと称する。)の境界を、境界L6は網膜色素上皮(以下RPEと称する。)の境界を各々表している。なお、OCTの性能によっては、IS/OS層とRPE層の境界が区別不可能となる場合があるが、本発明においてはその精度は問題にしないこととする。また、ILMやIS/OSは層と見ることもできるがごく薄いため、それぞれ境界とみなすこととする。
<眼科装置の構成>
図1は、本実施例1に係る眼科装置20の機能構成を示したブロック図である。
図1において、眼科装置20は、処理装置10、平面画像撮像装置3及び表示部4を含む。処理装置10は、画像処理や収差補正係数の演算などを行う。平面画像撮像装置3は、AO−SLO像やWF−SLO像などの平面画像の撮影を行う。表示部4は、処理装置10の演算結果などをユーザーに提示する。さらに眼科装置20は、外部のデータベース(以下DBと称する。)1に接続される。これにより、処理装置10はDB1に保存されている他のモダリティで取得された画像や患者データ、他の平面画像撮影装置で取得された過去の画像やデータ、及びOCT2により得た断層像等を取得することができる。
処理装置10は、画像取得部100、情報取得部110、制御部120、記憶部130、画像処理部140、出力部150、及びAO制御部160を含む。画像取得部100は、DB1を介してOCT2により取得された断層像を取得する。取得したOCT断層像は制御部120を通じて記憶部130に記憶される。情報取得部110は、ユーザーによる入力や収差補正の際の計測データを取得する。
画像処理部140は、層解析部141、位置合わせ部142、及び判定部143を含む。層解析部141は、後述するように断層像から視細胞の状態に関する情報としてのIS/OS層が抽出できたか或いは存在するか否か等の情報を抽出する。位置合わせ部142は、視細胞の状態に関する情報とWF−SLOによる眼底の平面画像上の小領域の撮影位置に関する情報とを対応づける。画像処理部140は、以上述べたように、各部によって取得したOCT断層像から視細胞層やRPE層を抽出し、視細胞層が正常領域であるか否かを特定すると共に、視細胞が欠損などのダメージを受けている場合には、視細胞層の推定位置を取得する。さらに、取得したOCT断層像が対応するWF−SLO像上の位置を求め、視細胞が正常である領域をWF−SLO像上の位置に対応づける。そして、上記層解析結果にもとづき、ユーザーが指定した撮影位置の視細胞層の状態から、AO−SLOの制御方法について判断する。
出力部150は、WF−SLO像に対応づけられた正常な視細胞層が存在する領域をモニタ等に出力する。或いは、ユーザーが指定した撮影位置のAO−SLOの制御方法を不図示の収差補正を行う構成等の各種モダリティに指定する。AO制御部160は、収差補正に関わるゼルニケ係数の計算を行う。本実施例では、平面画像取得装置3に加え、AO制御部160を含めて被検眼眼底の小領域の平面画像を取得する平面画像取得手段を構成する。該平面画像取得手段では、位置合わせ部142が対応づけた視細胞の状態に関する情報に基づいて、WF−SLO像上の撮影位置における収差補正法を変えて、AO−SLO像を取得する。
<画像処理装置の処理手順>
次に、図2のフローチャートを参照して、本実施例1の眼科装置20の処理手順を説明する。
<ステップS210>
ステップS210において、画像取得部100は、OCT2により撮影され、外部のDB1に保存されている被検眼網膜のOCT断層像を取得する。そして取得したOCT断層像を、制御部120を通じて記憶部130に保存する。
<ステップS220>
ステップS220において、画像処理部140は、記憶部130に保存されているOCT断層像の層解析を行う。網膜は図4に示したように複数の層構造で形成されているが、ここでは視細胞の状態を示すIS/OSやその下方にあるRPE層を抽出する。そして、これら層についての解析を行う。次に、図5のフローチャートを参照して、ステップS220における断層像解析の手順を説明する。
<ステップS510>
ステップS510において、層解析部141は、記憶部130に記憶されている各断層画像からIS/OS(境界L5)やRPE(境界L6)を検出する。各層のセグメンテーション手法に関しては様々な手法が知られている。本実施例ではエッジ強調フィルタを用いて層境界となるエッジを抽出し、IS/OSに関する医学知識を用いて検出されたエッジと層境界を対応づける手法を用いた場合について説明する。なお、ここではIS/OSとRPEの検出について述べるが、他の層境界についても同様の手法により検出することが可能である。
まず層解析部141は、断層画像に対して平滑化フィルタ処理を行い、ノイズ成分を除去する。そして、エッジ検出フィルタ処理を行い断層画像からエッジ成分を検出し、層の境界に相当するエッジを抽出する。さらに、エッジ検出をした断層画像から背景領域を特定し、背景領域の輝度値を断層画像から抽出する。そして、次に、エッジ成分と判定された輝度のピーク値と、ピーク間の輝度値を用いることで、各層の境界を判定する。
例えば層解析部141は、硝子体側から眼底の深度方向にエッジを探索し、エッジ成分と判定された輝度のピーク値と、その上下の輝度値と、背景の輝度値とから、硝子体と網膜層との境界L1(ILM)を判定する。さらに、眼底の深度方向にエッジを探索し、エッジ成分の輝度のピーク値と、ピーク間の輝度値と、背景の輝度値を参照して、RPE(境界L6)を判定する。続けて、強膜側から眼底の浅度方向にエッジを探索し、エッジ成分と判定された輝度のピークと、その上下の輝度値と、背景の輝度値とから、IS/OS(境界L5)を判定する。以上の処理によって、層の境界を検出することができる。
このようにして検出したRPE(境界L6)とIS/OS(境界L5)の網膜の深さ方向の位置であるコントロールポイントを制御部120へ送信するとともに、記憶部130に記憶する。
<ステップS520>
ステップS520において、層解析部141は、ステップS510での抽出結果にもとづきIS/OSが存在する領域を特定して、IS/OSが存在する領域と存在しない領域とを識別する。
具体的には、ステップS510でIS/OSを特定できた範囲を求め、複数の断層像でその範囲を連結してIS/OSが存在する領域とする。図6(a)に、断層像TnにおいてIS/OSが特定できた範囲を領域Rnとして示した。さらに図6(b)では、複数の断層像から求めた領域R1〜Rnとして、IS/OSが存在する領域を特定した例を示している。
このようにして特定したIS/OSが存在する領域を、制御部120へ送信するとともに、記憶部130に記憶する。
<ステップS530>
ステップS530において、層解析部141は、ステップS520でのIS/OSが存在すると特定できた領域R1〜Rnに基づき、IS/OSがAO−SLO像を取得する予定の領域の全域で存在するか否かを判断する。全域で存在すると判断された場合にはそのまま処理を終了する。IS/OSが存在しない領域がある場合には、フローはステップS540に進む。
<ステップS540>
ステップS540において、層解析部141は、ステップS520で求めたIS/OSが存在する領域にもとづき、IS/OSが存在しない領域に対して、IS/OSの位置を推定する。具体的には、IS/OSが存在する領域内の、IS/OSが存在しない領域の境界近くにおいて、ステップS510で抽出したRPE層とIS/OSとの距離Dを求める。そして、IS/OSが存在しない領域においてRPEの位置を特定し、その上方にDだけ移動した位置をIS/OSの存在する推定位置とする。
即ち、層解析部141は、IS/OSが存在しない場合にRPE層を抽出し、IS/OS層が存在する領域と存在しない領域との境界の付近での距離Dに基づいて、IS/OS層が存在しない領域でのIS/OS層の存在する位置を推定する。このようにして推定したIS/OSのコントロールポイントを制御部120へ送信するとともに、記憶部130に記憶する。記憶後、フローはステップS230に進む。
ここでは取得するOCT断層像が3D断層像の場合について説明したが、対象とするOCT断層像は3D断層像に限定されるものではない。例えば、黄斑を中心として放射状に複数枚撮影するラディアル・スキャンにより取得された断層像でもよいし、一枚の断層像でも構わない。ラディアル・スキャンの場合には、各断層像から求められたIS/OSが存在する範囲を角度方向に外挿することで、IS/OSが存在する領域を特定すればよい。また、一枚の断層像から求める場合には、該断層像中で特定したIS/OSが存在する範囲から、黄斑を中心とした円で近似して正常な視細胞層の領域を取得すればよい。
<ステップS230>
ステップS230において、画像取得部100は、被検眼網膜の平面画像を取得する。そして取得した平面画像を、制御部120を通じて記憶部130に保存する。ここで平面画像は、WF−SLO像である場合について説明するが、WF−SLO像に限定されるものではなく、解像度を落として広い画角を撮影したAO−SLO像であってもよい。
<ステップS240>
ステップS240において、位置合わせ部142は、記憶部130に保存されているWF−SLO像と、OCT断層像の位置合わせを行う。さらに、ステップS520で取得されたOCT断層像中で特定されているIS/OSが存在する領域についても、WF−SLO像上の位置と対応づける。
なお、以上の位置合わせは、OCT断層像が3D断層像である場合には、3D断層像を網膜の深さ方向に足し合わせた投影像を生成し、該投影像とWF−SLO像とを、血管構造などの特徴量に基づいて行う方法がある。OCT断層像がラディアル・スキャンや一枚の断層像である場合には、OCT断層像を取得する際に同時に撮影したSLO像(平面画像)をステップS210で同時に取得し、該SLO像とWF−SLO画像を予め位置合わせしておき、それに基づきWF−SLO像とOCT断層像の位置合わせをしてもよい。
こうしてWF−SLO像上に対応づけられたIS/OSが存在する領域は、制御部120を通じて記憶部130に保存される。さらに当該領域は、出力部150を通じ、WF−SLO像と共に重ねてモニタ等の表示部4に表示される。これら表示の様式等は制御部120において表示制御手段として機能するモジュール領域によって選択され、表示部4に対してその表示が指示される。また、平面画像撮影装置3が取得したAO−SLO像の表示部4による表示も、該表示制御手段により実行される。
<ステップS250>
ステップS250において、情報取得部110は、ユーザーが指定したAO−SLOの撮影位置情報を取得する。そして取得した撮影位置を、制御部120を通じて記憶部130に保存する。
<ステップS260>
ステップS260において、判定部143は、ステップS250で取得したAO−SLOの撮影位置で、IS/OSが存在するか否かを判定する。撮影位置にIS/OSが存在する場合には、ステップS270に進む。存在しない場合には、ステップS280に進む。なお、本実施例において、存在する領域と存在しない領域が混在する撮影位置の場合は、存在しない場合として処理する。
<ステップS270>
ステップS270において、AO制御部160は、ステップS250で取得されたAO−SLOの撮影位置で収差補正を行うために、ゼルニケ係数を計算する。ここでは、IS/OSが存在するという前提で計算を行う。
情報取得部110は、撮影位置に照射した被検眼眼底からの反射光より、不図示のハルトマン−シャック波面センサーが取得した情報を取得する。具体的には、不図示のマイクロレンズアレイの各マイクロレンズの焦点位置と、対応する参照点位置(無収差の場合の焦点位置)とのずれ量Δx、Δy、及びマイクロレンズの焦点距離fを取得する。そして取得したずれ量や焦点距離の値を、制御部120を通じて記憶部130に保存する。
被検眼眼底からの反射光の波面をW(X、Y)とすると、Wはゼルニケ多項式により以下の式(1)のように多項式近似できる。
さらに、測定されたずれ量と波面は次の偏微分方程式(2)及び(3)であらわされる。
取得されたずれ量及び焦点距離fと、式(1)を式(2)及び(3)に代入した近似式の自乗誤差を最小とする最小二乗近似により、ゼルニケ係数C を算出する。
こうして取得したゼルニケ係数C を、制御部120を通じて記憶部130に保存する。
<ステップS280>
ステップS280において、AO制御部160は、ステップS250で取得されたAO−SLOの撮影位置で収差補正を行うために、ゼルニケ係数を計算する。ここでは、撮影位置にIS/OSが存在しないという前提で計算を行う。
情報取得部110は、撮影位置に照射した被検眼眼底からの反射光より、前述したハルトマン−シャック波面センサーが取得した情報を取得する。そして取得したずれ量や焦点距離の値を、制御部120を通じて記憶部130に保存する。
ステップS270と同様に、取得したずれ量と焦点距離の値を用いてゼルニケ係数を算出するが、その際にフォーカスパワーに相当するゼルニケ係数C は、固定値を用いる。具体的には、最小二乗法によりゼルニケ係数を計算する際に、C は変数として扱わない。
ここで、固定値として、それまでに撮影され、その時のゼルニケ係数が記憶部130もしくはデータベース1に保存されているもののうち、撮影位置がステップS250で取得された撮影位置に最も近く、かつIS/OSが存在するC を用いる方法がある。もしくは、ステップS250で取得された撮影位置に対して、ステップS540で求めたIS/OSの推定位置に対応するC を用いてもよい。あるいは、すでに撮影されたIS/OSが存在する領域のゼルニケ係数から、推定されるIS/OS位置でのゼルニケ係数を外挿してもよい。さらには、ステップS250で取得された撮影位置において、RPEが存在する場合には、被検眼眼底からの反射光は主にRPEからの反射光であると考えてもよい。この場合、初めはステップS270と同様、すべてのゼルニケ係数を計算し、そこで求められたC に、推定IS/OS位置までフォーカス位置をずらす分だけ値を増加させてばよい。なお、該ゼルニケ係数は収差補正パラメタの一部を好適として用いて取得されているが、用いる補正パラメタは当該係数以外も用いることは可能である。
<ステップS290>
ステップS290において、制御部120は、記憶部130に保存されている、算出したゼルニケ係数を、出力部150を通じて平面画像撮影装置3に送信する。平面画像撮影装置3では、取得したゼルニケ係数に基づき収差補正を行い、AO−SLO画像を取得する。取得したAO−SLO像は画像取得部100、制御部120を通じて記憶部130に保存される。さらに、取得した画像とそれに付属する撮影位置などの情報は、出力部150を通じて外部のデータベース1に保存される。
以上の構成により、AO−SLOにより網膜の画像を取得する際に、OCT断層像を層解析した結果に基づきAO−SLOの制御方法を変えることで、視細胞が描出されやすい条件で網膜を撮影することが可能になる。
(実施例2)
実施例1では、OCT断層像よりIS/OSの状態を判別し、IS/OSの状態に応じてAO−SLO画像を取得する際の収差補正法を変える例を示した。実施例2では、実施例1に示した方法によって、視細胞が存在する領域のAO−SLO像を取得し、とくに視細胞が存在する領域と存在しない領域を明確にするように、AO−SLO像を複数箇所で撮影する場合について説明する。
視細胞に関連した遺伝性の疾病では、疾病の進行に伴い特有のリング状の構造物が観察されることが知られている。疾病によって、リング状の構造の内側は視細胞が正常であるが、外側が視細胞が欠損している場合や、逆にリング状の構造の内側は視細胞が欠損しているが外側は正常である場合などが知られている。前者の例としては網膜色素変性症、後者の例としてはスタルガルト病が知られている。
このような疾病においては、視細胞が存在する領域の視細胞像を取得することと同時に、視細胞が存在する領域と存在しない領域の境界を明確に描出することや、存在する領域や欠損している領域の大きさを正確に計測することが重要となる。
図7は、本実施例2に係る眼科装置20の機能構成を示したものである。
図7において、参照番号1〜4、100〜130、150〜160に示される構成は図1において示した各構成と同じであることからここで説明は省略する。また、画像処理部140に含まれる、図1と同様の処理を行う層解析部141、位置合わせ部142、判定部143についても同様にここでの説明は省略する。本実施例では、画像処理部140が撮影位置設定部744を有する点において実施例1と異なる。当該撮影位置設定部744は、OCT断層像から得られたIS/OSをWF−SLO像に対応づけた結果に基づき、IS/OSが存在する領域とその境界を含む領域とのAO−SLO像を取得するために必要なWF−SLO像上の撮影位置を計算する。
次に、図8のフローチャートを参照して、本実施例2において行われる処理装置10の処理手順を説明する。なお、ステップS210〜S290に関しては実施例1で説明した処理手順と変わらないために、ここでの説明は省略する。本実施例では、位置合わせを行うステップS240の後に行われるステップS850において異なっており、以下当該ステップS850で行われる処理について詳述する。
<ステップS850>
ステップS850において、撮影位置設定部744は、情報取得部110よりユーザーが選択した撮影パターン情報と、ステップS240で生成されたWF−SLO像上に対応づけられたIS/OSが存在する領域に基づき、撮影位置を設定する。ここでユーザーが選択する撮影パターンとは、疾病ごとに異なる視細胞の欠損状態に応じて選択されるもので、IS/OSが存在する領域全体をカバーするタイプや境界のみをカバーするタイプがある。
図9に、網膜色素変性症眼に対して、IS/OSが存在する領域全体をカバーする撮影位置を示した例を示す。図9の中心窩付近に存在する円形にグレー表示した領域は、OCTにより取得したIS/OSが存在する領域を示している。なお、本実施例では、眼の固視微動などの影響で撮影位置がずれる可能性や、位置合わせの際の重なり領域を確保することを目的として、撮影画角の15%程度が互いに重なるように、個々のAO−SLO像の撮影位置を決めている。具体的には、AO−SLO像の画像サイズが400x400ピクセルの場合には、60ピクセル相当が重なるように、隣接するAO−SLO像各々の撮影位置を決める。さらに、最外部の撮影位置は、ステップS240で生成されたWF−SLO像上に対応づけられたIS/OSが存在する領域の外側となる、或いは外側を含むように設定する。このようにIS/OSが存在する領域の内側から外側までを撮影位置に含めることで、視細胞が存在する領域とその境界のAO−SLO画像を取得することができる。
図10に、網膜色素変性症眼に対して、IS/OSが存在する領域と存在しない領域の境界をカバーする撮影位置を示した例を示す。なお、この場合撮影位置を設定する手法は複数存在する。例えば、基準位置を中心窩から鼻側方向に移動してIS/OSの境界となる撮影位置を探索し、その位置を第一の撮影位置とする。そこからIS/OSの境界を辿り、AO−SLO画像の端となる点から、60ピクセル内側に次の撮影位置の画像端がくるような、IS/OSの境界を次の撮影位置とする方法が考えられる。図10では、IS/OSの境界となる点ではIS/OSの存在が不確定であり、収差補正が不安定となる懸念があるため、IS/OSの境界を全体的に90%に縮小した境界を求め、その上に撮影位置を設定している。さらに、IS/OSの境界を全体的に110%に拡大した境界を求め、縮小した境界上に設定された撮影位置と対になるように、中心窩から該撮影位置を放射上に延長した線と、110%境界線との交点上にも撮影位置を設定している。このようにIS/OSが存在する領域の境界に沿って、その内側と外側を対にして撮影位置に含めることで、視細胞が存在する領域の境界のAO−SLO画像を取得することができる。
こうして設定した撮影位置を、制御部120を通じて記憶部130に保存する。さらに出力部150を通じ、WF−SLO像と共に重ねてモニタ等の表示部4に表示する。即ち、該表示部4は、OCT像より抽出した被検眼の病変部を平面画像として取得する際に、収差補正がうまくいかない可能性がある領域としてこれをユーザーに提示する提示手段として機能する。この場合、ユーザーが設定された撮影位置をそのまま順番に撮影することも可能であるし、新たな撮影位置を選択することも可能である。
このようにOCT断層像より取得したIS/OSの情報に基づき撮影位置を決めることで、視細胞が存在する範囲全体での視細胞像を効率よく取得したり、視細胞が存在する範囲の境界を正確に取得したりすることが可能となる。
さらに、視細胞が存在する範囲の境界に撮影位置を設定した場合には、フォーカス位置が不安定になる可能性がある。このために、近傍のIS/OSが存在する領域で取得したフォーカス位置と、OCT像或いは平面画像に関してその深さの上下方向における複数のフォーカス位置で撮影を行う。このようにして得られた、すべてのフォーカス位置での平面画像において視細胞の状態を比較することで、より正確な境界を特定することが可能となる。
(実施例3)
実施例1では、OCT断層像よりIS/OSの状態を判別し、IS/OSが存在する場合には、ステップS270において、被検眼眼底からの反射光の波面をもっともよく近似するゼルニケ係数を取得して収差補正を行った。反射の強いIS/OSが存在する場合には、この方法により視細胞層にフォーカスが合い、良好な視細胞層を取得できる可能性が高くなる。しかし、より正しいフォーカス合わせは、フォーカスを変えて撮影した複数のAO−SLO画像から、視細胞に特徴的な構造が最も強く表れるフォーカス位置を選択することで実現される。
具体的には、フォーカスを変えて撮影したAO−SLO画像の周波数変換画像を取得し、撮影位置の視細胞の周波数に相当する信号強度が最も強くなるフォーカス位置を選択する方法が考えられる。
このように、OCT断層像よりIS/OSが正常に存在する場合には視細胞が正しく描出される可能性が高いが、フォーカスずれなどの影響で画像がボケ、画質が低下する可能性がある。よって、あらかじめ複数のフォーカス位置で画像を取得し、取得したAO−SLO像の周波数解析結果に基づき画像を選択することで、より画質の高い視細胞像を取得することが可能になる。即ち、平面画像撮影装置3は、IS/OS層が存在する場合に複数のフォーカス位置の異なるAO−SLO像を取得し、該複数のAO−SLO像から周波数解析に基づいてIS/OS層が存在するし領域と存在しない領域との境界を求める。また、表示制御手段は、この周波数解析に基づいて表示すべき画像を選択して表示部4に表示させる。
(実施例4)
実施例1では、ステップS220でOCT断層像を解析する際に、IS/OS層やRPE層の抽出を行っている。しかしOCT断層像には、白斑などの病変や血管などの情報も含まれているため、それらを利用することで、より画質の高いAO−SLO像を取得することが可能になる。
具体的には、反射の強い白斑などの病変が存在する場合には、その位置で収差補正を行うと、該病変からの反射光がハルトマン−シャック波面センサーに入ることになる。このような状況を回避するために、ステップS220の層解析の際に、白斑等の病変を抽出し保存する。そしてステップS240でOCT断層像とWF−SLO像の位置合わせの際に、該病変情報もWF−SLO像に対応づける。そしてその情報を記憶部130に保存すると同時にユーザーに提示し、撮影位置選択の際の参考情報として示す。
また、ステップS250で指定された撮影位置が該病変位置と重なる場合には、ユーザーに病変の影響で撮影がうまくいかない可能性を提示し、該撮影位置の近くで、病変からはずれた位置を代替候補としてユーザーに示すなどの方法が考えられる。
(その他の実施形態)
本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記憶した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給する。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
1 データベース
2 OCT撮影装置
3 平面画像撮影装置
4 表示部
10 処理装置
20 眼科装置
100 画像取得部
110 情報取得部
120 制御部
130 記憶部
140 画像処理部
141 層解析部
142 位置合わせ部
143 判定部
744 撮影位置設定部
150 出力部
160 AO制御部

Claims (15)

  1. 被検眼の眼底の断層像を取得する断層像取得手段と、
    前記断層像から視細胞の状態に関する情報を抽出する層解析手段と、
    前記視細胞の状態に関する情報と前記眼底の平面画像上の撮影位置に関する情報とを対応づける位置合わせ手段と、
    前記位置合わせ手段が対応づけた前記視細胞の状態に関する情報に基づいて前記撮影位置における収差補正法を変えて、前記被検眼の眼底における前記撮影位置の平面画像を取得する平面画像取得手段と、
    を備えたことを特徴とする眼科装置。
  2. 前記視細胞に関する情報はIS/OS層が存在するか否かであり、
    前記層解析手段は、前記IS/OS層を抽出し、前記IS/OS層が存在する領域と存在しない領域を識別することを特徴とする請求項1に記載の眼科装置。
  3. 前記層解析手段は、前記IS/OS層が存在しない場合にRPE層を抽出し、前記IS/OS層が存在する領域と存在しない領域との境界の付近での前記IS/OS層と前記RPE層との距離に基づいて、前記IS/OS層が存在しない領域での前記IS/OS層の存在する位置を推定することを特徴とする請求項2に記載の眼科装置。
  4. 前記平面画像取得手段が取得した前記平面画像を表示手段に表示させる表示制御手段を有し、
    前記視細胞に関する情報はIS/OS層が存在するか否かであり、
    前記平面画像取得手段は、前記IS/OS層が存在する場合には、複数のフォーカス位置の異なる前記撮影位置の平面画像を取得し、
    前記表示制御手段は、複数の前記取得した平面画像から周波数解析に基づいて選択して前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の眼科装置。
  5. 前記視細胞に関する情報はIS/OS層が存在するか否かであり、
    前記平面画像取得手段は、前記IS/OS層が存在する領域と存在しない領域との境界の付近において、複数のフォーカス位置の異なる前記平面画像を取得し、複数の前記取得した平面画像から周波数解析に基づき前記境界を求めることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の眼科装置。
  6. 前記視細胞に関する情報はIS/OS層が存在するか否かであり、
    前記平面画像取得手段は、前記IS/OS層が存在しない場合には、前記IS/OSが存在する位置で算出された収差補正パラメタの一部を用いて前記平面画像を取得する際に用いるゼルニケ係数を取得することを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の眼科装置。
  7. 前記層解析手段が前記断層像より抽出した前記被検眼の病変部を前記平面画像として取得する際に収差補正がうまくいかない可能性がある領域としてユーザーに提示する提示手段を有することを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の眼科装置。
  8. 被検眼の眼底の断層画像を取得する断層像取得手段と、
    前記断層像から視細胞の状態に関する情報を抽出する層解析手段と、
    前記視細胞の状態に関する情報と前記眼底の平面画像上の撮影位置の情報とを対応づける位置合わせ手段と、
    前記位置合わせ手段が対応づけた前記視細胞の状態に関する情報に基づいて前記眼底の平面画像の上の撮影位置を変えて、前記被検眼の収差補正された前記眼底の前記撮影位置の平面画像を取得する平面画像取得手段と、
    を備えたことを特徴とする眼科装置。
  9. 前記平面画像取得手段は、前記視細胞の状態に関する情報に基づいて前記視細胞が存在すると判定された前記眼底の平面画像の上での領域全体を含むように、複数の前記撮影位置を設定することを特徴とする請求項8に記載の眼科装置。
  10. 前記平面画像取得手段は、前記視細胞の状態に関する情報に基づいて前記視細胞が存在すると判定された前記眼底の平面画像の上での領域の境界に沿って複数の前記撮影位置を設定することを特徴とする請求項8に記載の眼科装置。
  11. 前記平面画像取得手段は、前記視細胞が存在すると判定された前記領域の境界に沿って前記撮影位置を設定した場合に、前記撮影位置の近傍であって前記視細胞が存在する領域でのフォーカス位置と、その前記平面画像における深さ方向における前記領域の上下方向の複数のフォーカス位置とにおいて、前記眼底の前記撮影位置の平面画像を取得することを特徴とする請求項10に記載の眼科装置。
  12. 請求項1乃至11の何れか一項に記載の眼科装置における各手段の処理を各々コンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  13. 請求項12に記載のプログラムを記憶した記憶媒体。
  14. 被検眼の眼底の断層像を取得する断層像取得工程と、
    前記断層像から視細胞の状態に関する情報を抽出する層解析工程と、
    前記視細胞の状態に関する情報と前記眼底の平面画像上の撮影位置に関する情報とを対応づける位置合わせ工程と、
    前記位置合わせ工程において対応づけた前記視細胞の状態に関する情報に基づいて前記撮影位置における収差補正法を変えて、前記被検眼の眼底における前記撮影位置の平面画像を取得する平面画像取得工程と、
    を備えたことを特徴とする眼科装置の制御方法。
  15. 被検眼の眼底の断層画像を取得する断層像取得工程と、
    前記断層像から視細胞の状態に関する情報を抽出する層解析工程と、
    前記視細胞の状態に関する情報と前記眼底の平面画像上の撮影位置の情報とを対応づける位置合わせ工程と、
    前記位置合わせ工程において対応づけた前記視細胞の状態に関する情報に基づいて前記眼底の平面画像の上の撮影位置を変えて、前記被検眼の収差補正された前記眼底の前記撮影位置の平面画像を取得する平面画像取得工程と、
    を備えたことを特徴とする眼科装置の制御方法。
JP2014174978A 2014-08-29 2014-08-29 眼科装置及びその制御方法 Expired - Fee Related JP6506518B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014174978A JP6506518B2 (ja) 2014-08-29 2014-08-29 眼科装置及びその制御方法
PCT/JP2015/003971 WO2016031151A1 (en) 2014-08-29 2015-08-06 Ophthalmic apparatus and control method therefor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014174978A JP6506518B2 (ja) 2014-08-29 2014-08-29 眼科装置及びその制御方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2016049183A true JP2016049183A (ja) 2016-04-11
JP2016049183A5 JP2016049183A5 (ja) 2017-10-05
JP6506518B2 JP6506518B2 (ja) 2019-04-24

Family

ID=53938383

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014174978A Expired - Fee Related JP6506518B2 (ja) 2014-08-29 2014-08-29 眼科装置及びその制御方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6506518B2 (ja)
WO (1) WO2016031151A1 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012176094A (ja) * 2011-02-25 2012-09-13 Canon Inc 画像処理装置、画像処理方法、画像処理システム、slo装置、およびプログラム
JP2013063215A (ja) * 2011-09-20 2013-04-11 Canon Inc 画像処理装置、眼科撮影装置、画像処理方法及びプログラム
JP2013169295A (ja) * 2012-02-20 2013-09-02 Canon Inc 画像処理装置、眼科撮影システム、及び画像処理方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5654271B2 (ja) 2010-06-29 2015-01-14 株式会社ニデック 眼科装置
JP5842330B2 (ja) 2010-12-27 2016-01-13 株式会社ニデック 眼底光凝固レーザ装置
JP6108827B2 (ja) * 2012-12-28 2017-04-05 キヤノン株式会社 眼科装置および位置合わせ方法
JP5943954B2 (ja) * 2014-03-27 2016-07-05 キヤノン株式会社 撮像装置及びその制御方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012176094A (ja) * 2011-02-25 2012-09-13 Canon Inc 画像処理装置、画像処理方法、画像処理システム、slo装置、およびプログラム
JP2013063215A (ja) * 2011-09-20 2013-04-11 Canon Inc 画像処理装置、眼科撮影装置、画像処理方法及びプログラム
JP2013169295A (ja) * 2012-02-20 2013-09-02 Canon Inc 画像処理装置、眼科撮影システム、及び画像処理方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO2016031151A4 (en) 2016-06-02
JP6506518B2 (ja) 2019-04-24
WO2016031151A1 (en) 2016-03-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10092178B2 (en) Systems and methods for efficiently obtaining measurements of the human eye using tracking
US9918634B2 (en) Systems and methods for improved ophthalmic imaging
US20110137157A1 (en) Image processing apparatus and image processing method
JP5728302B2 (ja) 眼科装置、眼科システム、眼科装置の制御方法、及び該制御方法のプログラム
JP5955163B2 (ja) 画像処理装置および画像処理方法
JP5404358B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム
US9161686B2 (en) Image processing apparatus and image processing method
WO2012075467A1 (en) Scanning and processing using optical coherence tomography
JP6207225B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
US20160066779A1 (en) Image processing apparatus and control method of image processing apparatus
JP6128841B2 (ja) 画像処理装置
JP6436888B2 (ja) 眼内レンズ度数決定装置
JP6736734B2 (ja) 眼科撮影装置及び眼科情報処理装置
JP6243957B2 (ja) 画像処理装置、眼科システム、画像処理装置の制御方法および画像処理プログラム
JP5634587B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム
JP6506518B2 (ja) 眼科装置及びその制御方法
JP6419249B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム
JP2017086772A (ja) 前眼部3次元画像処理装置および前眼部3次元画像処理方法
JP6410498B2 (ja) 眼科装置及びその制御方法
JP6214962B2 (ja) 前眼部断面画像解析装置
JP2018202237A (ja) 画像処理装置およびその制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170828

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170828

RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20171214

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20180126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180802

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180921

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181025

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181219

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190228

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190329

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6506518

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees