JP2016048858A - 再生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】編成の異なるコンテンツにシームレスに切り替える。【解決手段】受信装置(2)は、4Kおよび8Kのアセットを連続して再生することを示す情報と、その再生開始タイミングを示す情報とを含むMPTを参照して、4Kのアセットを再生しながら8Kのアセットの再生開始のために必要な処理を行い、8Kのアセットの再生開始タイミングに、再生対象を8Kのアセットに切り替える逆多重化部(22)を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、コンテンツの送信装置および再生装置に関し、より詳細には再生対象のコンテンツをシームレスに切り替えることを可能にする送信装置および再生装置等に関する。
近時、4Kと呼ばれる約4000×2000ピクセル程度の解像度のテレビ放送が注目を集めている。さらに、8Kと呼ばれる約8000×4000ピクセル程度の解像度のテレビ放送も開始が予定されている。そして、このような超高精細なコンテンツを送信や再生のための技術の開発も進められている。
ここで、異なる解像度のコンテンツが放送されるようになった場合、テレビなどのコンテンツの再生装置において、解像度の異なるコンテンツへと再生対象を切り替えることを可能にする技術が必要となる。下記の非特許文献1は、デジタル放送に関する標準規格を定めたものであり、4Kコンテンツと8Kコンテンツとを切り替える技術についても記載されている。
〔4Kコンテンツと8Kコンテンツとの切り替え〕
これについて、図9に基づいて説明する。図9は、4Kコンテンツと8Kコンテンツとを切り替える従来技術を説明する図である。図示の例では、3番組で構成される4Kコンテンツと、1番組で構成される8Kコンテンツとの切替時刻をT1としている。なお、同図において、「ENC」はエンコーダ、「PID」はパケットID、「MUX」は多重化部、「DEMUX」は逆多重化部、「DEC」はデコーダ、「VPS(Video Parameter Set)」は符号化された4K/8Kコンテンツに含まれる階層符号化に関する情報であり、「SPS(Sequence Parameter Set)」は符号化された4K/8Kコンテンツに含まれる、コンテンツ全体に共通する符号化に関する情報であり、「MMT」はMPEG Media Transport、「MPT」はMMT Package Table(以下、MPテーブルと呼ぶ)、「MMT−SI」は放送番組の構成などを示す伝送制御信号である。
〔送信側の処理〕
まず、送信側について説明する。図示のように、切替時刻T1より前の期間には、4KのENC1〜3は、PID=101〜103の4K番組を出力している。この期間においては、8KのENCからの出力は、MUXで捨てられる、つまり多重化されない。このため、MUXからは4Kの3番組が出力される。
ここで、切替時刻T1の所定時間前になると、新しいMPテーブルを含む新しいMMT−SIの送信が開始される。なお、新しいMMT−SIの送信の送信開始可能期間は、切替時刻T1の2秒前から0.5秒前までの1.5秒間(標準の送信タイミングは、切替時刻T1の1秒前)である。また、新しいMPテーブルは、映像アセットのパケットIDとして104を指定している。
4K番組のビットストリームの送信については、該番組の最後にEOS NALU(End OF Sequence Network Abstraction Layer Unit)を付加する。従って、4K番組の最終MPU(Media Processing Unit:MMTにおける映像信号や音声信号の処理単位)は、EOS NALUで終了する。
そして、切替時刻T1になると、MUXは、4K番組(映像)のアセットの多重化をやめ、8K番組(映像)のアセットの多重化を始める。8K映像のアセットの先頭MPUは、MPUシーケンス番号を0とし、先頭AU(Access Unit)はIRAP AU(Intra Random Access Point Access Unit)とする。なお、IRAP AUは、他のAUの情報によらず、単独で復号可能なAUである。また、切替時刻T1以後は、4KのENC1〜3からの出力がMUXで捨てられ、MUXの出力は8KのENCが出力する8K番組に切り替わる。
〔受信側の処理(シームレス対応)〕
一方、受信側については、シームレス再生に対応した受信装置の処理と、シームレス再生に対応していない受信装置の処理とが規定されている。ここでは、まず、シームレス再生に対応した受信装置の処理について説明する。
シームレス再生に対応した受信装置は、新たなMPテーブル(8K番組用のMPテーブル)を取得し、該MPテーブルに記述されるアセットの記述子の内容により、4Kから8Kへの切り替えが発生することを判別する。これにより、DEMUXは、4K、8K両方の映像アセットを同時にDECに入力するような設定になる。ただし、4K、8Kの映像アセットの実データは、送出タイミングが異なるため、実際には両番組のアセットが重複して入力されることはなく、4Kのビットストリームの入力終了後、8Kのビットストリームが表示用バッファに貯まる。
DECは、4K映像アセットのEOS NALUを取得したら、必要に応じて、出力する画面をフリーズし、音声をミュート状態にする。次に、DECは、8KビットストリームのVPS/SPSを取得したら、自動追従して適切なデコードをする。そして、DECは、正常な映像・音声が出力可能な状態になったら、画面フリーズおよび音声ミュートを解除する。8K番組のデコードが開始されたことを確認したらDECに入力するアセットは8K用のみにする。
ここで、フリーズ画面を表示させることなく、見かけ上シームレスに表示させるためには、表示用バッファがアンダーフローにならないように4Kビットストリーム終了後、速やかに8Kビットストリームが受信される必要がある。しかし、4Kビットストリーム終了から8Kビットストリーム開始までの時間が十分に小さくなく、表示用バッファがアンダーフローした場合、EOS NALUの直前に送信された画面がフリーズ表示される。
〔受信側の処理(シームレス非対応)〕
次に、シームレス再生非対応の受信装置の処理について説明する。この受信装置は、新たなMPテーブルを取得すると、該MPテーブルに記述されているアセットの記述子の内容により、4Kから8Kへの切り替えが発生すると判定する。そして、映像はフリーズまたは黒画面とし、音声はミュートして、4K番組のデコードは停止する。さらに、DEMUXは、4K映像アセットの受信を停止し、8Kの映像アセットのパケットIDを持つビットストリームをDECのバッファに入力するように設定される。
そして、DECのVPS/SPSモニタレジスタをホストCPU(Computer Processing Unit)で監視して、8Kビットストリームが入力されるのを待つ。ここで、8KビットストリームのVPS/SPSを取得したら、DECは、8K番組のデコードを開始し、正常な映像・音声が出力可能な状態になったら、映像のフリーズまたは黒画面、音声のミュートを解除する。
上記従来のシームレス非対応の受信装置では、新たなMPTの受信後、8K番組の映像、音声が出力可能な状態になるまで、フリーズ画面あるいは黒画面が表示されるので、フリーズ画面あるいは黒画面の表示期間(以下、ミュート期間)が長いという問題がある。このミュート期間は、通常の選局動作時よりも長いため、ユーザにとってストレスとなることが懸念される。
また、上記従来のシームレス対応の受信装置あっても、再生対象の映像の切り替え(編成変更)が、選局タイミングと重なった場合には、ミュート期間が長くなってしまう。さらに、上記従来のシームレス対応の受信装置は、同一のIPフローで4K/8K番組が配信されることを想定しており、4K/8K番組がそれぞれ別のIPフローで配信される場合には、変更後のIPフロー受信開始に必要な遅延時間が考慮されていないため、シームレス対応することができない。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、編成の異なるコンテンツに再生対象を切り替えるときに、シームレスな切り替えを可能にすると共に、IPフローの変更にも対応することのできる再生装置等を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る再生装置は、第1コンテンツの再生終了後に、該第1コンテンツとは編成の異なる第2コンテンツを再生する再生装置であって、上記第1および第2コンテンツを連続して再生することを示す情報と、当該第1および第2コンテンツの再生開始タイミングを示す情報とを含む参照情報を取得する参照情報取得手段と、上記参照情報を参照して、上記第1コンテンツを再生しながら上記第2コンテンツの再生開始のために必要な処理を行い、上記第2コンテンツの再生開始タイミングに、再生対象を第2コンテンツに切り替える再生制御手段と、を備えている。
本発明の上記態様によれば、編成の異なるコンテンツに再生対象を切り替えるときに、シームレスな切り替えを可能にすると共に、IPフローの変更にも対応することができるという効果を奏する。
本発明の実施形態1に係る送受信システムを構成する送信装置および受信装置の要部構成の一例を示すブロック図である。 切替用MPテーブルを用いた番組切り替えの概要を説明する図である。 番組の切り替え時に送信装置が実行する切替処理の一例を示すフローチャートである。 番組の切り替え時に受信装置が実行する切替処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態2に係る受信装置の要部構成を示すブロック図である。 切替用PLテーブルを用いた番組切り替えの概要を説明する図である。 番組の切り替え時に送信装置が実行する切替処理の一例を示すフローチャートである。 番組の切り替え時に受信装置が実行する切替処理の一例を示すフローチャートである。 4Kコンテンツと8Kコンテンツとを切り替える従来技術を説明する図である。
〔実施形態1〕
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。まず、図1に基づいて、本実施形態の送受信システム5および該システムを構成する送信装置1および受信装置(再生装置)2の構成を説明する。図1は、送受信システム5を構成する送信装置1および受信装置2の要部構成の一例を示すブロック図である。
図示のように、送受信システム5は、送信装置1と受信装置2とを含み、送信装置1から受信装置2にコンテンツを送信するシステムである。より詳細には、送信装置1は、放送網を介して放送コンテンツを送信する。また、受信装置2は、この放送コンテンツの受信機能を備えていると共に、通信網を介して送信されるコンテンツの受信機能も備えており、これら2つの経路を介して受信した各コンテンツを組み合わせて再生することができる。なお、同図では、受信装置2を1つのみ記載しているが、送信装置1は複数の受信装置2に対して放送コンテンツをブロードキャストする。
〔送信装置の構成〕
送信装置1は、図示のように4Kエンコーダ10、8Kエンコーダ11、ストリーム切替部12、多重化部(参照情報送信手段)13、放送送信部(コンテンツ送信手段)14、および制御部15を備えている。なお、ここでは説明を簡単にするため、映像ストリームの送信について記載するが、送信装置1は、音声ストリームや、データ放送等についても送信することができる。
4Kエンコーダ10は、4Kコンテンツ(第1コンテンツ)の映像ストリームをエンコード(符号化)してストリーム切替部12に出力する。この例では、3チャンネル編成の4Kコンテンツを送信するために3つの4Kエンコーダ10を設けている。また、8Kエンコーダ11は、8Kコンテンツ(第2コンテンツ)の映像ストリームをエンコードしてストリーム切替部12に出力する。
ストリーム切替部12は、制御部15の制御に従い、4Kエンコーダ10または8Kエンコーダ11の出力を多重化部13に転送する。
多重化部13は、4Kエンコーダ10または8Kエンコーダ11が出力した映像ストリームを多重化して放送送信部14に出力する。また、多重化部13は、MPテーブル等の制御情報を生成して放送送信部14に出力する。
放送送信部14は、多重化部13から出力される多重化した映像ストリームおよび制御情報をパケットとして放送網を介して受信装置2に送信する。
制御部15は、送信装置1が実行する各種処理の実行タイミングを制御する。具体的には、制御部15は、ストリーム切替部12の出力切り替えのタイミングを制御する。また、詳細は後述するが、多重化部13は、番組の切り替え時に、シームレスな切り替えを可能にするMPテーブル(以下、切替用MPテーブルと呼ぶ)を送信するが、制御部15は、このMPテーブルの送信タイミングを制御する。
〔受信装置の構成〕
一方、受信装置2は、図示のように、放送受信部20、通信I/F21、逆多重化部(参照情報取得手段、再生制御手段)22、および復号部23を備えている。
放送受信部20は、放送網を介して送信されるコンテンツを受信するための構成であり、チューナ等を含む。一方、通信I/F21は、通信網を介して送信されるコンテンツを受信する。
逆多重化部22は、放送受信部20および通信I/F21を介して受信されたコンテンツ(多重化されている)を逆多重化する。そして、逆多重化によって得られた当該コンテンツの各構成要素(コンポーネント)を、当該コンテンツと共に受信した制御情報に従って処理する。例えば、逆多重化部22は、制御情報としてMPテーブルを取得した場合、該MPテーブルに示された各アセット(コンポーネント)が、該MPテーブルに含まれるMPUタイムスタンプ識別子の示す時刻に再生されるように制御する。
復号部23は、逆多重化部22が出力するコンポーネントを復号して再生可能な状態とするものであり、切替部24、4Kデコーダ(第1復号部)25、および8Kデコーダ(第2復号部)26を含む。
切替部24は、復号処理を実行させるデコーダを4Kデコーダ25と8Kデコーダ26とで切り替える処理を行う。4Kデコーダ25は、切替部24から入力される4Kコンテンツを復号して映像データを出力し、8Kデコーダ26は、切替部24から入力される8Kコンテンツを復号して映像データを出力する。
〔切り替えの概要〕
送受信システム5における番組切り替えの概要を図2に基づいて説明する。図2は、番組切り替えの概要を説明する図である。送受信システム5では、切替用MPテーブル(参照情報)を用いることにより、シームレスな番組切り替えを可能にしている。
図示のように、送受信システム5では、番組切り替えの際に、アセットAとアセットBという2つのアセットに関する記述を含むMPテーブルを用いる。なお、アセットAは切り替え前番組(以下、単に前番組と呼ぶ)のアセットであり、アセットBは切り替え後番組(以下、単に後番組と呼ぶ)のアセットである。これらのアセットは、個別のパケットID(PID)を付してパケットとして送信される(図示の例では、アセットAのPID=101、アセットBのPID=102)。また、前番組は4Kコンテンツであり、後番組は8Kコンテンツである。このように、切替用MPテーブルは、時系列で編成の変化する番組を構成するアセットをそれぞれ含むものとなっており、このようなMPテーブルは、従来用いられていなかった。
図示のMPテーブルには、各アセットに関する情報として、コンポーネントタグおよびMPUタイムスタンプ記述子が含まれている。これらの情報のうち、コンポーネントタグは、アセットAとアセットBとに同じ値が設定されており、これを参照することにより、これらのアセットが連続して再生すべきアセットであることを特定することができる。つまり、切替用MPテーブルのコンポーネントタグは、連続して再生するアセットを示している。また、MPUタイムスタンプ記述子は、各アセットの再生開始タイミングを示し、これを参照することにより、何れのアセットを先に再生すべきか、および各アセットをいつ再生開始すべきかが特定される。
よって、前番組(アセットA)の再生中にこの切替用MPテーブルを受信した受信装置2では、当該切替用MPテーブルを参照することにより、当該前番組と続けて再生すべき後番組のアセットがアセットBであることを特定することができる。また、アセットBのMPUタイムスタンプ記述子から、後番組の再生開始時刻を特定することができるので、この時刻に再生開始できるように準備を進めることができる。そして、切替用MPテーブルには、前番組のアセットAに関する情報も含まれているから、後番組の再生準備中においても、前番組の再生を継続することができ。これにより、受信装置2は、前番組のアセットAから後番組のアセットBへと再生対象をシームレスに切り替えることができ、またIPフローの変更にも対応することができる。
〔処理の流れ(送信装置)〕
次に、送信装置1が実行する切替処理の流れを図3に基づいて説明する。図3は、番組の切り替え時に送信装置1が実行する切替処理の一例を示すフローチャートである。なお、切り替え前の状態では、ストリーム切替部12は4Kエンコーダ10から出力される前番組の映像ストリームを多重化部13に転送し、多重化部13がこれを多重化し、放送送信部14を介して受信装置2に送信している。
まず、制御部15は、切替時刻の所定時間前となったか確認する(S1)。ここで、切替時刻の所定時間前となったことが確認された場合(S1でYES)、制御部15は、多重化部13にその旨を通知する。そして、この通知を受信した多重化部13は、切替用MPテーブルを送信する(S2)。なお、上記所定時間は、受信装置2が後番組を所定の切替時刻に再生開始できるように設定されていればよく、特に限定されない。例えば、従来技術における標準のMPテーブルの送信タイミングである、切替時刻の1秒前に送信してもよい。ただし、本実施形態の切替用MPテーブルには、前番組のアセットに関する記述が含まれているから、当該切替用MPテーブルを受信した後も、受信装置2は通常通り前番組の再生を続けることができる。このため、上記所定時間は、1秒より長い時間とすることが望ましく、2秒より長い時間としてもよい。また、切替用MPテーブルの送信は、切替終了までの期間、所定の時間間隔(例えば0.1秒間隔)で継続的に送信される。
次に、制御部15は、切替時刻となったか確認する(S3)。ここで、切替時刻となったことが確認された場合(S3でYES)、制御部15は、ストリーム切替部12にその旨を通知する。そして、この通知を受信したストリーム切替部12は、多重化部13に転送するデータを、8Kエンコーダ11から出力される後番組の映像ストリームに切り替える。これにより、多重化部13では、前番組の多重化が終了され、後番組の多重化が開始される(S4)。
放送送信部14は、後番組の多重化が開始された後も、多重化部13が多重化した未送信の前番組が残っている間は、この送信を継続し、多重化した前番組の送信が終了した後、多重化部13が多重化した後番組の送信を開始する(S5)。これにより、送信装置1の切替処理は終了する。なお、前番組のビットストリームの最後には、EOS NALUを付加する。また、図示していないが、切替終了後は、前番組のアセットに関する記述を含む切替用MPテーブルの送信を終了し、後番組のアセットに関する記述を含む通常のMPテーブルを送信する。
〔処理の流れ(受信装置)〕
続いて、受信装置2が実行する切替処理の流れを図4に基づいて説明する。図4は、番組の切り替え時に受信装置2が実行する切替処理の一例を示すフローチャートである。なお、切り替え前の状態では、切替部24は、逆多重化部22が逆多重化した4Kの前番組を4Kデコーダ25に出力しており、この前番組が映像データとして出力されている。
まず、逆多重化部22は、送信装置1が送信したMPテーブルを取得する(S10)。そして、逆多重化部22は、取得したMPテーブルにコンポーネントタグが同一のアセットが記述されているかを確認する(S11)。言い換えれば、逆多重化部22は、取得したMPテーブルが切替用MPテーブルであるか否かを確認する。
ここで、取得したMPテーブルにコンポーネントタグが同一のアセットが記述されている場合(S11でYES)、逆多重化部22は、コンポーネントタグが同一のアセットのうち、再生対象とする(受信する)アセットを選択する(S12)。具体的には、逆多重化部22は、コンポーネントタグが同一のアセットのうち、MPUタイムスタンプ記述子の示す再生時刻が先である前番組のアセットを再生対象として選択する。
次に、逆多重化部22は、切替時刻の所定時間前となったか確認する(S13)。なお、切替用MPテーブルに含まれる後番組のアセットのMPUタイムスタンプ記述子の示す再生時刻が切替時刻である。また、上記所定時間は、シームレス再生が可能な程度の時間に設定されていればよく、特に限定されない。
ここで、切替時刻の所定時間前となったことが確認された場合(S13でYES)、逆多重化部22は、後番組の待ち受けを開始する(S14)。待ち受けの開始後、逆多重化部22は、後番組のアセットの受信に必要な処理を行う。例えば、別IPフローによってマルチキャスト配信されたアセットを再生対象に含める場合には、当該マルチキャストの受信開始に必要な処理(multicast join)を行う。
また、切替部24は、後番組の受信を監視しており(S15)、後番組を受信したと判定した場合(S15でYES)に、前番組のデータストリームの受信および4Kデコーダ25への出力を終了し、後番組を8Kデコーダ26に入力する。これにより、この後、8Kデコーダ26から後番組の映像データが出力されるようになり、切替処理は終了する。
なお、前番組のデータストリームの受信および4Kデコーダ25への出力を終了した後も、前番組の末尾に到達するまで、4Kデコーダ25は前番組の映像データを出力し続ける。そして、前番組の末尾に到達した後、後番組の映像データが8Kデコーダ26から出力されるので、表示用バッファがアンダーフローやオーバーフローすることなく、安定したシームレス切り替えが行われる。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、図5に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
上記実施形態の受信装置2は、2つのデコーダ(4Kデコーダ25と8Kデコーダ26)を備え、これによりシームレスな切り替えを実現している。しかしながら、1つのデコーダのみであっても、上述の切替用MPテーブルを用いることにより、従来技術と比べてより中断の可能性の低い(シームレス性の高い)切り替えが可能になる。
図5は、本実施形態の受信装置(再生装置)2Aの要部構成を示すブロック図である。図示のように、受信装置2Aは、復号部23が復号部23Aに変わっている点を除けば、受信装置2と同様の構成である。復号部23Aは、いわゆるデコーダであり、逆多重化部22の出力を復号して映像ストリーム等を出力する。
受信装置2Aの実行する切替処理は、受信装置2の実行する切替処理(図4参照)と概ね同様であるが、S16の処理のみが異なっている。具体的には、受信装置2Aの復号部23Aは、後番組を受信したと判定した場合(S15でYES)に、前番組のデータストリームの受信を終了して、後番組のデコードを開始する。これにより、復号部23Aから後番組の映像データが出力されるようになり、切替処理は終了する。
受信装置2Aでは、前番組のデータストリームの受信終了後、速やかに後番組のデータストリームが受信され、表示用バッファがアンダーフローすることがなければ、前番組と後番組とがシームレスに切り替わる。
〔実施形態3〕
本発明の他の実施形態について、図6〜図8に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
上記各実施形態では、切替用MPテーブルを用いてシームレスな切り替えを実現する例を説明したが、シームレス切り替えのために用いる情報はMPテーブルに限られない。本実施形態では、切替用のPL(Package List)テーブルを用いてシームレスな切り替えを実現する例を説明する。なお、PLテーブルは、放送サービスとして提供されるMMTパッケージのPA(Package Access)メッセージを伝送するIPデータフローの一覧を示すデータであり、PAメッセージに格納された状態で伝送される。また、本実施形態のシステム構成は、実施形態1と同様である(図1参照)。
〔切り替えの概要〕
本実施形態における番組切り替えの概要を図6に基づいて説明する。図6は、切替用PLテーブルを用いた番組切り替えの概要を説明する図である。MMTでは、番組は、少なくとも1つのアセットおよび制御メッセージから構成されるパッケージとして定義される。つまり、番組の切り替えは、パッケージの切り替えである。
図示のように、本実施形態では、パッケージAとパッケージBという2つのパッケージに関する記述を含むPLテーブルを用いる。なお、パッケージAは前番組のアセットおよび該アセットを再生するためのMPテーブルを含み、パッケージBは後番組のアセットおよび該アセットを再生するためのMPテーブルを含む。これらのアセットは、個別のパケットID(PID)を付してパケットとして送信される。
図示のPLテーブルには、各パッケージに関する情報として、パッケージを一意に識別するパッケージIDが含まれている。また、このパッケージIDは、サービスIDと、当該PLテーブルに含まれる各パッケージの再生順を示す情報とを含んでいる。具体的には、パッケージIDの上位16ビットを再生順(編成の時間順)に連番とすることによって、当該パッケージの再生順を示している。また、パッケージIDの下位16ビットをサービスIDとし、これにより当該パッケージに対応する放送サービス(チャンネル)を示している。
また、上記各実施形態と同様に、シームレス再生を行うコンポーネントには、同一コンポーネントタグを割り当てる。具体的には、パッケージAのMPテーブルにおいて再生順が最後のアセットに割り当てるコンポーネントタグと、パッケージBのMPテーブルにおいて再生順が最初のアセットに割り当てるコンポーネントタグとを同一とする。
このPLテーブルにおいて、各パッケージのパッケージIDの下位16ビットを参照することにより、同一の放送サービスに対応する複数のパッケージ、すなわちシームレス切り替えの対象となるパッケージが存在することを特定することができる。そして、特定した各パッケージのパッケージIDの上位16ビットを参照することにより、何れのパッケージを先に再生すべきかを特定することができる。つまり、この例では、パッケージAとパッケージBとがシームレス切り替えの対象となることを特定することができると共に、パッケージAの再生順がパッケージBより先であることを特定することができる。
そして、シームレス切り替えの対象となる各パッケージのMPテーブルを取得して参照することにより、シームレス切り替えの対象となるアセットを特定することができる。上述のように、シームレス再生を行うコンポーネントには、同一コンポーネントタグが割り当てられているためである。また、MPテーブルのMPUタイムスタンプ記述子には、各アセットの再生開始時刻が記述されているから、後番組を切替時刻に再生開始できるように準備を進めることができる。そして、前番組のMPテーブルも取得しているから、後番組の再生準備中においても、前番組の再生を継続することができる。これにより、前番組のアセットから後番組のアセットへと再生対象をシームレスに切り替えることができ、またIPフローの変更にも対応することができる。
なお、パッケージIDの上位16ビットを再生順の連番とする代わりに、当該パッケージの再生開始時刻を用いてもよい。この構成の場合、切替前後の双方のMPテーブルを取得することなく、当該時刻における再生対象のパッケージを含むMPテーブルを特定することが可能である。
〔処理の流れ(送信装置)〕
次に、本実施形態において送信装置1が実行する切替処理の流れを図7に基づいて説明する。図7は、番組の切り替え時に送信装置1が実行する切替処理の一例を示すフローチャートである。なお、切り替え前の状態では、ストリーム切替部12は4Kエンコーダ10から出力される前番組の映像ストリームを多重化部13に転送し、多重化部13がこれを多重化し、放送送信部14を介して受信装置2に送信している。
まず、制御部15は、切替時刻の所定時間前となったか確認する(S20)。ここで、切替時刻の所定時間前となったことが確認された場合(S20でYES)、制御部15は、多重化部13にその旨を通知する。そして、この通知を受信した多重化部13は、切替用PLテーブルと、前番組のMPテーブルと、後番組のMPテーブルとを送信する(S21)。なお、これらのテーブルの送信は、切替終了までの期間、所定の時間間隔(例えば0.1秒間隔)で継続的に送信される。この後のS22〜S24の処理は、図3のS3〜S5と同様であるから説明を省略する。
〔処理の流れ(受信装置)〕
続いて、本実施形態において受信装置2が実行する切替処理の流れを図8に基づいて説明する。図8は、番組の切り替え時に受信装置2が実行する切替処理の一例を示すフローチャートである。なお、切り替え前の状態では、切替部24は、逆多重化部22が逆多重化した4Kの前番組を4Kデコーダ25に出力しており、この前番組が映像データとして出力されている。
まず、逆多重化部22は、送信装置1が送信したPLテーブルを取得する(S30)。そして、逆多重化部22は、取得したPLテーブルに同一の放送サービスに対応する複数のパッケージが記述されているかを確認する(S31)。言い換えれば、逆多重化部22は、取得したPLテーブルが切替用PLテーブルであるか否かを確認する。具体的には、逆多重化部22は、パッケージIDの下位16ビットが一致するパッケージが含まれていれば、切替用PLテーブルであると判定する。
ここで、取得したPLテーブルが切替用PLテーブルであった場合(S31でYES)、逆多重化部22は、パッケージIDの下位16ビットが一致するパッケージのうち、再生対象とする(受信する)パッケージを選択する(S32)。具体的には、逆多重化部22は、パッケージIDの下位16ビットが一致するパッケージのうち、パッケージIDの上位16ビットの値が小さいパッケージ、すなわち前番組のパッケージを再生対象として選択する。
次に、逆多重化部22は、切替時刻の所定時間前となったか確認する(S33)。なお、パッケージIDの上位16ビットの値がより大きいパッケージのMPテーブルに含まれるアセット(前番組のアセットと同一のコンポーネントタグが割り当てられたアセット)のMPUタイムスタンプ記述子の示す再生時刻が切替時刻である。また、上記所定時間は、シームレス再生が可能な程度の時間に設定されていればよく、特に限定されない。この後のS34〜S36の処理は、図4のS14〜S16と同様であるから説明を省略する。なお、本実施形態の受信装置2は、図1のように複数のデコーダを備えたものであってもよいし、図5のように1つのデコーダを備えたものであってもよい。
〔実施形態4〕
上記各実施形態では、4Kコンテンツを8Kコンテンツに切り替える例を説明したが、8Kコンテンツから4Kコンテンツへの切り替えについても同様にして実現できる。また、切り替えの対象となるコンテンツは、その編成が異なるコンテンツであればよく、4Kコンテンツと8Kコンテンツの組み合わせに限られない。例えば、2Kコンテンツと4Kコンテンツとの切り替えを行うこともできる。
また、上記各実施形態では、多重化部13が切替用MPテーブルまたは切替用PLテーブルを生成する例を示したが、これらのテーブルを生成する主体は多重化部13に限られない。例えば、送信装置1は、多重化部13とは別に、これらのテーブルを生成するブロックを備えていてもよいし、他の装置で生成されたこれらのテーブルを取得してもよい。
〔ソフトウェアによる実現例〕
送信装置1、受信装置2、および受信装置2Aの制御ブロック(特に、ストリーム切替部12、多重化部13、放送送信部14、制御部15、逆多重化部22、切替部24、復号部23A)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、送信装置1、受信装置2、および受信装置2Aは、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムおよび各種データがコンピュータ(またはCPU)で読み取り可能に記録されたROM(Read Only Memory)または記憶装置(これらを「記録媒体」と称する)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などを備えている。そして、コンピュータ(またはCPU)が上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る再生装置は、第1コンテンツ(4Kのアセット)の再生終了後に、該第1コンテンツとは編成の異なる第2コンテンツ(8Kのアセット)を再生する再生装置(受信装置2/2A)であって、上記第1および第2コンテンツを連続して再生することを示す情報(同一の値が設定されたコンポーネントタグ/パッケージIDの同一の値が設定された下位16ビット)と、当該第1および第2コンテンツの再生開始タイミングを示す情報(MPUタイムスタンプ記述子/パッケージIDの上位16ビット)とを含む参照情報(MPテーブル/PLテーブル)を取得する参照情報取得手段(逆多重化部22)と、上記参照情報を参照して、上記第1コンテンツを再生しながら上記第2コンテンツの再生開始のために必要な処理(第2コンテンツの待ち受け開始)を行い、上記第2コンテンツの再生開始タイミングに、再生対象を第2コンテンツに切り替える再生制御手段(逆多重化部22)と、を備えている。
上記の構成によれば、参照情報を参照して、第1コンテンツを再生しながら第2コンテンツの再生開始のために必要な処理を行い、第2コンテンツの再生開始タイミングに、再生対象を第2コンテンツに切り替える。このように、第1コンテンツの再生と、第2コンテンツの再生開始のために必要な処理とを並行して行うことにより、再生対象の第2コンテンツへの切り替えをシームレスに行うことが可能になる。また、参照情報を取得した後、切り替えまでの期間は、この参照情報を参照しながら第1コンテンツの再生を続けるので、IPフローの変更にも対応することができる。さらに、コンテンツの編成変更と、選局タイミングとが重なった場合であっても、上記参照情報を参照しながら第1コンテンツの再生を続けることができるので、シームレスな切り替えが可能になる。
本発明の態様2に係る再生装置は、上記態様1において、上記第1コンテンツを復号する第1復号部(4Kデコーダ25)と、上記第2コンテンツを復号する第2復号部(8Kデコーダ26)と、を備え、上記再生制御手段は、上記第2コンテンツの再生開始タイミングに、再生対象を上記第1復号部の出力から上記第2復号部の出力に切り替えてもよい。
上記の構成によれば、第1復号部と第2復号部とを備えていることにより、第1コンテンツの復号と、第2コンテンツの復号とを並行して行うことができる。そして、第2コンテンツの再生開始タイミングに、再生対象を第1復号部の出力から第2復号部の出力に切り替えるので、表示用バッファのオーバーフローやアンダーフローを生じさせることなく、安定して高精度にシームレスな切り替えを行うことができる。
本発明の態様3に係る再生装置は、上記態様1において、上記第1および第2コンテンツを復号する復号部(復号部23A)を備え、上記再生制御手段は、上記第2コンテンツを受信したときに、上記復号部に入力するコンテンツを上記第1コンテンツから上記第2コンテンツに切り替えてもよい。
上記の構成によれば、第2コンテンツを受信したときに、復号部に入力するコンテンツを第2コンテンツに切り替える。このため、第2コンテンツの受信を契機として、第2コンテンツの復号が開始され、復号後の第2コンテンツが再生される。よって、復号部を複数備えていない構成であっても、第1コンテンツの再生終了後、概ねシームレスに第2コンテンツの再生を開始することができる。
本発明の態様4に係る再生装置は、上記態様1から3の何れかにおいて、上記参照情報は、上記第1および第2コンテンツに同一のコンポーネントタグが割り当てられ、上記第1および第2コンテンツのそれぞれの再生開始時刻を示すタイムスタンプを含むMMTパッケージテーブルであってもよい。
MMTの規定に基づいて伝送されるコンテンツを再生する場合、MMTパッケージテーブルを参照しながら、該コンテンツ(より詳細には該コンテンツを構成するアセット)の再生が行われる。このため、第1および第2コンテンツに同一のコンポーネントタグが割り当てられた上記MMTパッケージテーブルを参照することにより、第1および第2コンテンツを連続して再生すべきであると特定することができる。また、第1および第2コンテンツのそれぞれの再生開始時刻を示すタイムスタンプを含む上記MMTパッケージテーブルを参照することにより、何れのコンテンツを先に再生すべきか、そして後に再生すべきコンテンツの再生開始タイミング、すなわち再生対象の切り替えタイミングはいつであるかを特定することができる。よって、上記の構成によれば、MMTの規定に基づいて伝送されるコンテンツをシームレスに切り替えて再生することが可能になる。
本発明の態様5に係る再生装置は、上記態様1から3の何れかにおいて、上記参照情報は、上記第1および第2コンテンツが再生対象として記述されていると共に、当該第1および第2コンテンツが同一の放送サービスに対応していることを示す情報と、当該第1および第2コンテンツの再生順を示す情報と、が記述されているパッケージリストテーブルであってもよい。
MMTの規定に基づいて伝送されるコンテンツは、1番組が1パッケージとして伝送されるので、MMTに対応した再生装置では、パッケージリストテーブルを参照して再生すべきパッケージを特定する。このため、第1および第2コンテンツが同一の放送サービスに対応していることを示す上記パッケージリストテーブルを参照することにより、第1および第2コンテンツを連続して再生すべきであると特定することができる。また、第1および第2コンテンツの再生順を示す情報を含む上記パッケージリストテーブルを参照することにより、何れのコンテンツを先に再生すべきかを特定することができる。
そして、MMTにおいては、各パッケージには、そのパッケージに含まれるアセットを再生するためのMPテーブルを含めて送信することになっており、該MPテーブルには各アセットの再生開始タイミングが記述されている。したがって、これを参照することにより、後に再生すべきコンテンツの再生開始タイミング、すなわち再生対象の切り替えタイミングはいつであるかを特定することができる。よって、上記の構成によれば、MMTの規定に基づいて伝送されるコンテンツをシームレスに切り替えて再生することが可能になる。
本発明の態様6に係る送信装置は、コンテンツの再生装置に対し、第1コンテンツの送信終了後に、該第1コンテンツとは編成の異なる第2コンテンツを送信する送信装置1であって、上記第2コンテンツの再生開始タイミングの所定時間前に、上記第1および第2コンテンツを連続して再生することを示す情報と、当該第1および第2コンテンツの再生開始タイミングを示す情報とを含む参照情報を送信する参照情報送信手段(多重化部13)と、上記第1コンテンツの送信終了後、上記第2コンテンツの送信を開始するコンテンツ送信手段(放送送信部14)と、を備えている。
上記の構成によれば、第2コンテンツの再生開始タイミングの所定時間前に、第1および第2コンテンツを連続して再生することを示す情報と、当該第1および第2コンテンツの再生開始タイミングを示す情報とを含む参照情報を送信する。そして、第1コンテンツの送信終了後、第2コンテンツの送信を開始する。よって、再生装置は、この参照情報を参照して、第1コンテンツを再生しながら第2コンテンツの再生開始のために必要な処理を行い、第2コンテンツの再生開始タイミングに、再生対象を第2コンテンツに切り替えることができる。このように、第1コンテンツの再生と、第2コンテンツの再生開始のために必要な処理とを並行して行うことにより、再生対象の第2コンテンツへの切り替えをシームレスに行うことが可能になる。また、再生装置側では、上記参照情報を取得した後、切り替えまでの期間は、この参照情報を参照しながら第1コンテンツの再生を続けることができるので、IPフローの変更にも対応することができる。
なお、上記のように、第2コンテンツの再生開始タイミングよりも早めに参照情報を取得しても、この参照情報を参照しながら第1コンテンツの再生を継続することができる。そして、この参照情報には、第2コンテンツの再生開始タイミングを示す情報が含まれているから、該情報に基づいて第2コンテンツの再生開始のために必要な処理を開始すべきタイミングを特定することができる。このため、第2コンテンツの再生開始のために必要な処理に要する時間を考慮して、早めに参照情報を送信することが好ましい。
本発明の態様7に係る送受信システム5は、第1コンテンツと該第1コンテンツとは編成の異なる第2コンテンツとを送信する送信装置1と、該第1および第2コンテンツを再生する再生装置(受信装置2/2A)とを含む送受信システムであって、上記送信装置は、上記第1および第2コンテンツを連続して再生することを示す情報と、当該第1および第2コンテンツの再生開始タイミングを示す情報とを含む参照情報を、上記第2コンテンツの再生開始タイミングの所定時間前に上記再生装置に送信し、上記再生装置は、上記参照情報を参照して、上記第1コンテンツを再生しながら上記第2コンテンツの再生開始のために必要な処理を行い、上記第2コンテンツの再生開始タイミングに、再生対象を第2コンテンツに切り替える。この送受信システムによれば、態様1および6と同様の効果を奏する。
本発明の態様8に係る再生方法(切替処理)は、第1コンテンツの再生終了後に、該第1コンテンツとは編成の異なる第2コンテンツを再生する再生装置による再生方法であって、上記第1および第2コンテンツを連続して再生することを示す情報と、当該第1および第2コンテンツの再生開始タイミングを示す情報とを含む参照情報を取得するステップ(S10/S30)と、上記参照情報を参照して、上記第1コンテンツを再生しながら上記第2コンテンツの再生開始のために必要な処理を行うステップ(S14/S34)と、上記第2コンテンツの再生開始タイミングに、再生対象を第2コンテンツに切り替えるステップ(S16/S36)と、を含む。この再生方法よれば、態様1と同様の効果を奏する。
本発明の態様9に係る送信方法(切替処理)は、コンテンツの再生装置に対し、第1コンテンツの送信終了後に、該第1コンテンツとは編成の異なる第2コンテンツを送信する送信装置による送信方法であって、上記第2コンテンツの再生開始タイミングの所定時間前に、上記第1および第2コンテンツを連続して再生することを示す情報と、当該第1および第2コンテンツの再生開始タイミングを示す情報とを含む参照情報を送信するステップ(S2/S21)と、上記第1コンテンツの送信終了後、上記第2コンテンツの送信を開始するステップ(S5/S24)と、を含む。この送信方法によれば、態様6と同様の効果を奏する。
本発明の各態様に係る再生装置および送信装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記再生装置および送信装置が備える各手段として動作させることにより上記再生装置および送信装置をコンピュータにて実現させる再生装置の制御プログラム、送信装置の制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
本発明は、編成の異なるコンテンツを送信する送信装置、および該コンテンツを再生する再生装置に利用することができる。
1 送信装置
13 多重化部(参照情報送信手段)
14 放送送信部(コンテンツ送信手段)
2、2A 受信装置(再生装置)
22 逆多重化部(参照情報取得手段、再生制御手段)
23A 復号部
25 4Kデコーダ(第1復号部)
26 8Kデコーダ(第2復号部)
5 送受信システム

Claims (5)

  1. 第1コンテンツの再生終了後に、該第1コンテンツとは編成の異なる第2コンテンツを再生する再生装置であって、
    上記第1および第2コンテンツを連続して再生することを示す情報と、当該第1および第2コンテンツの再生開始タイミングを示す情報とを含む参照情報を取得する参照情報取得手段と、
    上記参照情報を参照して、上記第1コンテンツを再生しながら上記第2コンテンツの再生開始のために必要な処理を行い、上記第2コンテンツの再生開始タイミングに、再生対象を第2コンテンツに切り替える再生制御手段と、を備えていることを特徴とする再生装置。
  2. 上記第1コンテンツを復号する第1復号部と、
    上記第2コンテンツを復号する第2復号部と、を備え、
    上記再生制御手段は、上記第2コンテンツの再生開始タイミングに、再生対象を上記第1復号部の出力から上記第2復号部の出力に切り替える、ことを特徴とする請求項1に記載の再生装置。
  3. 上記第1および第2コンテンツを復号する復号部を備え、
    上記再生制御手段は、上記第2コンテンツを受信したときに、上記復号部に入力するコンテンツを上記第1コンテンツから上記第2コンテンツに切り替える、ことを特徴とする請求項1に記載の再生装置。
  4. 上記参照情報は、上記第1および第2コンテンツに同一のコンポーネントタグが割り当てられ、上記第1および第2コンテンツのそれぞれの再生開始時刻を示すタイムスタンプを含むMMTパッケージテーブルであることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の再生装置。
  5. 上記参照情報は、上記第1および第2コンテンツが再生対象として記述されていると共に、当該第1および第2コンテンツが同一の放送サービスに対応していることを示す情報と、当該第1および第2コンテンツの再生順を示す情報と、が記述されているパッケージリストテーブルであることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の再生装置。
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