JP2016048181A - バッテリ判定装置、携帯通信端末及びそのプログラム - Google Patents
バッテリ判定装置、携帯通信端末及びそのプログラム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2016048181A JP2016048181A JP2014172741A JP2014172741A JP2016048181A JP 2016048181 A JP2016048181 A JP 2016048181A JP 2014172741 A JP2014172741 A JP 2014172741A JP 2014172741 A JP2014172741 A JP 2014172741A JP 2016048181 A JP2016048181 A JP 2016048181A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- frequency
- battery
- engine
- determination
- voltage
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)
- Tests Of Electric Status Of Batteries (AREA)
- Telephone Function (AREA)
Abstract
【課題】テスタを用いることなく、バッテリ状態を簡易に把握すること。
【解決手段】バッテリ判定装置を、エンジン(2)の始動音を取り込むマイク(11)と、前記エンジンの始動音の波形データを周波数分析して、前記エンジンの作動サイクルの開始点を示す周波数を抽出する周波数分析部(12)と、前記作動サイクルの開始点を示す周波数に基づいて、バッテリ電圧が適正か否かを判定する電圧判定部(13)と、前記バッテリ電圧の判定結果を表示するディスプレイ(14)とを備える構成にした。
【選択図】図2
【解決手段】バッテリ判定装置を、エンジン(2)の始動音を取り込むマイク(11)と、前記エンジンの始動音の波形データを周波数分析して、前記エンジンの作動サイクルの開始点を示す周波数を抽出する周波数分析部(12)と、前記作動サイクルの開始点を示す周波数に基づいて、バッテリ電圧が適正か否かを判定する電圧判定部(13)と、前記バッテリ電圧の判定結果を表示するディスプレイ(14)とを備える構成にした。
【選択図】図2
Description
本発明は、エンジン始動時にバッテリ状態を判定するバッテリ判定装置、携帯通信端末及びそのプログラムに関する。
一般に、自動二輪車等において、電力の充電量よりも使用量が上回ることでバッテリ上がりが生じることが知られている。エンジン始動時には大きな電力が消費されるため、バッテリ上がりが生じるとエンジンを始動させるのに必要なバッテリ電圧を得ることができない。そこで、通常はバッテリにテスタを接続して、正常なバッテリ電圧が得られるか否かが測定される。この場合、テスタから延びる一対のクリップがバッテリの陽極端子と陰極端子に接続され、端子間のバッテリ電圧がディスプレイに表示されることでバッテリの充電や交換を促している(例えば、特許文献1参照)。
ところで、ユーザのほとんどはテスタを持っていないため、バッテリ状態を把握することができない。また、車種によってバッテリの規格や搭載位置も異なり、さらに車体からカウル等の外装部材を取り外して、バッテリをテスタに繋げなければならず、煩雑な作業になっていた。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、テスタを用いることなく、バッテリ状態を簡易に把握することができるバッテリ判定装置、携帯通信端末及びそのプログラムを提供することを目的とする。
本発明のバッテリ判定装置は、エンジンの始動音を取り込むマイクと、前記エンジンの始動音の波形データを周波数分析して、前記エンジンの作動サイクルの開始点を示す周波数を抽出する周波数分析部と、前記作動サイクルの開始点を示す周波数に基づいて、バッテリ電圧が適正か否かを判定する電圧判定部と、前記バッテリ電圧の判定結果を報知する報知部とを備えたことを特徴とする。
この構成によれば、エンジンの始動音とバッテリ電圧には一定の関係があり、エンジンの始動音に含まれる作動サイクルの開始点を示す周波数が抽出されることでバッテリ電圧が推定される。そして、バッテリ電圧が適正か否かがユーザに報知されることで、ユーザにバッテリ状態を知らせることができる。また、車体から外装部材を取り外す必要がなく、バッテリに接続するテスタも不要なので、バッテリ上がりが生じる前にユーザにバッテリ状態を容易に把握させることができる。
本発明のバッテリ判定装置において、前記電圧判定部は、前記作動サイクルの開始点を示す周波数と、前記バッテリ電圧の適正電圧の判定値となる第1の周波数、前記第1の周波数よりも低く前記バッテリ電圧の低下傾向の判定値となる第2の周波数、前記第2の周波数よりも低く前記バッテリ電圧の始動限界の判定値となる第3の周波数と、を比較することを特徴とする。この構成によれば、バッテリ状態を複数段階に分けて判定することで、ユーザに適切なバッテリの交換時期を知らせることができる。例えば、バッテリ電圧が低下傾向にある場合には、ユーザにバッテリの交換時期が近付いていることを知らせることができ、バッテリ電圧がエンジンの始動限界である場合には、ユーザにバッテリの交換時期が来たことを知らせることができる。
本発明のバッテリ判定装置において、前記電圧判定部は、前記作動サイクルの開始点の周波数が、前記エンジンの始動完了を示す第4の周波数より高い場合に判定を終了する。この構成によれば、エンジンが始動状態からアイドリング状態に遷移したときに、自動的に判定処理を終了させることができる。
本発明の携帯通信端末は、上記のバッテリ判定装置を備え、前記マイクは通話用のマイクであり、前記報知部はディスプレイであることを特徴とする。この構成によれば、携帯通信端末をバッテリ判定装置として使用することができる。
本発明のプログラムは、携帯通信端末で用いられるプログラムであって、前記携帯通信端末のマイクにエンジンの始動音を取り込ませるステップと、前記エンジンの始動音の波形データを周波数分析し、前記エンジンの作動サイクルの開始点の周波数を抽出するステップと、前記作動サイクルの開始点の周波数に基づいて、バッテリ電圧が適正か否かを判定するステップと、前記バッテリ電圧の判定結果を報知するステップとを前記携帯通信端末に実行させることを特徴とする。
この構成によれば、携帯通信端末にプログラムをインストールすることで、携帯通信端末をバッテリ判定装置として使用することができる。よって、ユーザの所有している携帯通信端末に対して、車載用のインフォテイメントの一種としてバッテリ状態を判定するプログラムを導入させ易くすることができる。
本発明によれば、エンジンの始動音とバッテリ電圧の一定の関係を利用してバッテリ電圧を推定することで、テスタを用いることなく、バッテリ状態を簡易に把握することができる。
先ず、図1を参照して、エンジン回転数とバッテリ電圧の関係について説明する。図1は、エンジン回転数とバッテリ電圧の関係を示す図である。なお、図1において、縦軸はエンジン回転数、横軸は時間をそれぞれ示している。また、波形W1はバッテリ電圧がX[V]以上、波形W2はバッテリ電圧がY[V]以下、波形W3はバッテリ電圧がZ[V]以下のときの波形をそれぞれ示している。なお、X[V]はエンジン始動に十分な電圧、Y[V]はエンジン始動可能だが低めの電圧、Z[V]はエンジン始動の限界電圧をそれぞれ示している。
図1に示すように、各波形W1−W3は、それぞれ一定の周期でピーク値が繰り返されるように変化している。ここで、各波形W1−W3の各ピーク値は、ピストンがエンジンのTDC(Top Dead Center(上死点))を乗り越えるときの回転数(速度)を示している。すなわち、各波形W1−W3のピークの間隔は、それぞれエンジンの作動サイクルの1サイクルあたりの周期を示している。波形W1−W3に示すように、バッテリ電圧が高いとエンジン始動時の平均回転数が高く、バッテリ電圧が低いとエンジン始動時の平均回転数が低い傾向になることが分かる。
また、波形W1−W3に示すように、バッテリ電圧が高いとピークの間隔が狭くなって作動サイクルの周期が短くなり、バッテリ電圧の低下と共にピークの間隔が広がって作動サイクルの周期が長くなることが分かる。したがって、バッテリ電圧が高くなるのに伴って、単位時間当たりのサイクルの繰返し回数が多くなって周波数が高くなる。すなわち、バッテリ電圧が高い場合には、ピストンがエンジンのTDCを乗り越えるときの周波数が高くなり、バッテリ電圧が低い場合には、ピストンがエンジンのTDCを乗り超えるときの周波数が低くなっている(A[Hz]>B[Hz]>C[Hz])。
このように各波形のピークにおける周波数とバッテリ電圧の間には一定の関係が存在している。このため、周波数とバッテリ電圧の関係を利用して、周波数からバッテリの状態を推定することができる。例えば、ピークの周波数が周波数A[Hz]付近の場合には、エンジンの平均回転数が高く、エンジン始動に十分なバッテリ電圧であることが推定される。ピークの周波数が周波数B[Hz]付近の場合には、エンジン始動可能なバッテリ電圧であるが、バッテリの交換時期が近付いていることが推定される。ピークの周波数が周波数C[Hz]付近の場合には、エンジンの始動限界のバッテリ電圧であり、バッテリ交換が必要なことが推定される。
ところで、エンジンの始動音を示す波形データと上記のエンジンの作動サイクルの間にも一定の関係が存在している。エンジンの始動音を示す波形データには、作動サイクルが含まれているため、エンジンの始動音からエンジン回転数や作動サイクルの開始点(TDC)を示す周波数を推定することが可能である。本件発明者は、エンジンの始動音とエンジン回転数の間に一定の関係があり、さらにエンジン回転数とバッテリ電圧に一定の関係があることに着目して本発明に至った。すなわち、本発明の骨子は、エンジンの始動音から作動サイクルの開始点を示す周波数を求め、この周波数からバッテリ電圧を判定してバッテリ状態を推定することである。
以下、図2を参照して、バッテリ判定装置としての携帯通信端末について説明する。図2は、本実施の形態に係る携帯通信端末のブロック図である。なお、以下の説明では、バッテリ判定装置として携帯通信端末を例示して説明するが、バッテリ判定装置はエンジンの始動音からバッテリ状態を推定可能な装置であれば、どのような装置でもよい。また、ここでは携帯通信端末の通信機能については説明を省略する。さらに、自動二輪車のバッテリ判定を行うものとして説明する。
図2に示すように、携帯通信端末1は、いわゆるスマートフォンであり、携帯電話として機能するだけでなく、Webサイトや動画の閲覧が可能な他、アプリケーションを自由に追加することが可能になっている。本実施の形態に係る携帯通信端末1には、アプリケーションとしてバッテリ判定用のプログラムがインストールされており、携帯通信端末1にバッテリ判定装置としての機能が追加されている。この携帯通信端末1には、タッチスクリーン式のディスプレイ14、通話用のマイク11、端末操作用の各種ボタンやカメラが搭載されている。
この場合、バッテリ判定用のプログラムが起動されることで、携帯通信端末1のディスプレイ14がバッテリ状態を報知する画面として機能し、通話用のマイク11がエンジン2の始動音用の集音マイクとして機能する。また、携帯通信端末1には、周波数分析部12と電圧判定部13が設けられている。周波数分析部12及び電圧判定部13は、携帯通信端末1の各種処理を実行するプロセッサや、メモリ等により構成されている。メモリは、用途に応じてROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等の一つ又は複数の記憶媒体で構成される。
このように構成された携帯通信端末1は、エンジン2の始動時に車体に近づけて使用され、マイク11によってエンジン2の始動音が取り込まれる。マイク11に取り込まれたエンジン2の始動音は波形データとして周波数分析部12に出力される。エンジン2の始動音には作動サイクルの音も含まれているため、波形データには作動サイクルの開始点(TDC)を示す波形が繰返し表れている。周波数分析部12では、このエンジン2の始動音を示す波形データが周波数分析される。周波数分析は、波形データに対してFFT(Fast Fourier Transform)処理を実施し、時間領域の波形データを周波数領域の波形データに変換する。
さらに、周波数分析部12では、変換後の波形データからフィルタ等によってエンジン2の作動サイクルの開始点を示す周波数成分が抽出される。この場合、所定の周波数帯に作動サイクルの開始点の周波数成分が表れるため、この周波数帯でフィルタリングされてフィルタリング後の波形の最大値を示す周波数Fが抽出される。また、エンジン2の作動サイクルの開始点は、波形データでピークとして表れるため、所定の閾値以上の周波数Fを抽出するようにしてもよい。上記したように、作動サイクルの開始点を示す周波数Fはバッテリ電圧に応じて高くなるため、バッテリ電圧を示す情報として電圧判定部13に出力される。
電圧判定部13では、作動サイクルの開始点を示す周波数Fに基づいて、バッテリ電圧が適正か否かが判定される。この場合、バッテリ電圧の適正電圧の判定値となる第1の周波数A[Hz]、バッテリ電圧の低下傾向の判定値となる第2の周波数B[Hz]、バッテリ電圧の始動限界の判定値となる第3の周波数C[Hz]が、作動サイクルの開始点を示す周波数Fと比較される。第2の周波数B[Hz]は第1の周波数A[Hz]よりも低く、第3の周波数C[Hz]は第2の周波数B[Hz]よりも低く設定されている(A[Hz]>B[Hz]>C[Hz])。
F[Hz]>A[Hz]の場合にはバッテリ電圧が適正電圧、A[Hz]≧F[Hz]>B[Hz]の場合にはバッテリ電圧が減少傾向、B[Hz]≧F[Hz]>C[Hz]の場合にはバッテリ電圧が始動限界付近、C[Hz]≧F[Hz]の場合にはバッテリ電圧が始動限界以下と判定される。これらの判定結果は、それぞれバッテリ状態を示す文字列データに置き換えられてディスプレイ14に出力される。ディスプレイ14では、バッテリ電圧の判定結果として文字列を表示(報知)することで、ユーザにバッテリ状態を把握させている。
例えば、F[Hz]>A[Hz]の場合には、「バッテリ良好」という文字列がディスプレイ14に表示され、ユーザにバッテリに問題がないことが報知される。A[Hz]≧F[Hz]>B[Hz]の場合には、「バッテリ電圧低下」という文字列がディスプレイ14に表示され、ユーザにバッテリの交換時期が近付いていることが報知される。B[Hz]≧F[Hz]>C[Hz]の場合には、「バッテリ交換要」という文字列がディスプレイ14に表示され、ユーザにバッテリの交換時期が来たことが報知される。C[Hz]≧F[Hz]の場合には、「バッテリ緊急交換要」という文字列がディスプレイ14に表示され、ユーザにバッテリの早急な交換が報知される。
また、電圧判定部13では、エンジン2の始動完了、すなわちアイドリング状態を判定するための第4の周波数D[Hz]も判定値として使用される。第4の周波数D[Hz]は第1の周波数A[Hz]よりも高く設定されている。電圧判定部13では、作動サイクルの開始点を示す周波数F[Hz]が第4の周波数D[Hz]よりも高い場合には、エンジン2が始動状態からアイドリング状態に遷移したとして判定処理が終了される。これにより、携帯通信端末1による判定処理を自動的に終了させることが可能になっている。
続いて、図3を参照して、バッテリ判定の流れについて説明する。図3は、本実施の形態に係るバッテリ判定の流れを示すフローチャートである。なお、図3に示すバッテリ判定の流れは一例に過ぎず、適宜変更が可能である。
図3に示すように、携帯通信端末1のマイク11が車体のエンジン2に近づけられて、エンジン2の始動音の取り込みが実施される(ステップS01)。エンジン2の始動音には、ピストンがTDCを乗り越える際の作動サイクルの周期的な音が含まれている。このため、エンジン2の始動音を取り込むことで、エンジン2の作動サイクルの周波数成分を含む波形データが生成される。
次に、エンジン2の始動音の波形データに周波数分析が実施される(ステップS02)。周波数分析では、エンジン2の始動音の波形データに対してFFT処理が施されて、時間領域の波形データから周波数領域の波形データに変換される。そして、周波数変換後の波形データがフィルタリングされて、作動サイクルの開始点(フィルタリング後の波形の最大値)を示す周波数F[Hz]が抽出される。なお、本実施の形態においては、エンジンの始動音の波形データを周波数分析する構成にしたが、この構成に限定されない。時間軸上でのエンジン2の始動音の特性をエンジン回転数の特性に変換して(図1参照)、エンジン回転数の特性を周波数分析する構成にしてもよい。
次に、作動サイクルの開始点を示す周波数F[Hz]と第4の周波数D[Hz]が比較される(ステップS03)。周波数F[Hz]と第4の周波数D[Hz]の比較によってエンジン2がアイドリング状態か否かが判定される。周波数F[Hz]が第4の周波数D[Hz]よりも高い場合(ステップS03でYes)、エンジン2が既にアイドリング状態に遷移していると判定されて判定処理が終了される。これにより、エンジン2の始動完了時に自動的に判定処理を終了させることが可能になっている。
作動サイクルの開始点を示す周波数F[Hz]が第4の周波数D[Hz]以下の場合(ステップS03でNo)、周波数F[Hz]と第1の周波数A[Hz]が比較される(ステップS04)。周波数F[Hz]と第1の周波数A[Hz]の比較によってバッテリ電圧が適正電圧であるか否かが判定される。周波数F[Hz]が第1の周波数A[Hz]よりも高い場合(ステップS04でYes)、バッテリ電圧が適正であると判定されてディスプレイ14に「バッテリ良好」と表示される(ステップS05)。これにより、バッテリの寿命が十分あり、ユーザにバッテリの交換時期が先であることが知らされる。その後、エンジン2が始動完了してアイドル状態に遷移し、ステップS03に移行する。
作動サイクルの開始点を示す周波数F[Hz]が第1の周波数A[Hz]以下の場合(ステップS04でNo)、周波数F[Hz]と第2の周波数B[Hz]が比較される(ステップS06)。周波数F[Hz]と第2の周波数B[Hz]の比較によってバッテリ電圧が低下傾向であるか否かが判定される。周波数F[Hz]が第2の周波数B[Hz]よりも高い場合(ステップS06でYes)、バッテリ電圧が低下傾向であると判定されてディスプレイ14に「バッテリ電圧低下」と表示される(ステップS07)。これにより、経年劣化によってバッテリの寿命が短くなり、ユーザにバッテリの交換時期が近付いていることが知らされる。その後、エンジン2が始動完了してアイドル状態に遷移し、ステップS03に移行する。
作動サイクルの開始点を示す周波数F[Hz]が第2の周波数B[Hz]以下の場合(ステップS06でNo)、周波数F[Hz]と第3の周波数C[Hz]が比較される(ステップS08)。周波数F[Hz]と第3の周波数C[Hz]の比較によってバッテリ電圧が始動限界の電圧に足りるか否かが判定される。周波数F[Hz]が第3の周波数C[Hz]よりも高い場合(ステップS08でYes)、バッテリ電圧が始動限界付近であると判定されてディスプレイ14に「バッテリ交換要」と表示される(ステップS09)。これにより、バッテリの寿命が残り僅かであり、ユーザにバッテリの交換時期が来ていることが知らされる。その後、エンジン2が始動完了してアイドル状態に遷移し、ステップS03に移行する。
作動サイクルの開始点を示す周波数F[Hz]が第3の周波数C[Hz]以下の場合(ステップS08でNo)、バッテリ電圧が始動限界以下であると判定されてディスプレイ14に「バッテリ緊急交換要」と表示される(ステップS10)。これにより、バッテリの寿命が尽き又はバッテリ不良が発生し、ユーザに早急なバッテリの交換が必要なことが知らされる。
以上のように、本実施の形態によれば、エンジン2の始動音とバッテリ電圧には一定の関係があり、エンジンの始動音に含まれる作動サイクルの開始点を示す周波数が抽出されることでバッテリ電圧が推定される。そして、バッテリ電圧が適正か否かがユーザに報知されることで、ユーザにバッテリ状態を知らせることができる。また、車体から外装部材を取り外す必要がなく、バッテリに接続するテスタも不要なので、バッテリ上がりが生じる前にユーザにバッテリ状態を容易に把握させることができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されている大きさや形状などについては、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
例えば、上記した実施の形態では、バッテリ判定装置として、バッテリ判定用のプログラムが組み込まれた携帯通信端末を例示して説明したが、この構成に限定されない。バッテリ判定装置は、バッテリ判定にのみ使用される専用装置でもよいし、バッテリ判定用のプログラムが組み込まれたICレコーダでもよい。
また、上記した実施の形態では、自動二輪車のバッテリ状態を判定する構成について説明したが、この構成に限定されない。バッテリ判定装置は、バッテリによってエンジンを始動させる乗り物のバッテリ状態を判定可能であり、例えば、四輪、バギー車、雪上車、船舶等にも適用可能である。
また、上記した実施の形態では、報知部としてディスプレイ14を例示して説明したが、この構成に限定されない。報知部は、バッテリ電圧の判定結果を報知可能であればよく、例えば、携帯通信端末1の効果音、呼び出し音、音声メッセージ、ライトの点滅や点灯等によって報知してもよい。
また、上記した実施の形態では、バッテリ電圧を3段階に分けて判定する構成にしたが、この構成に限定されない。バッテリ電圧が適正電圧か否かだけを1段階で判定してもよいし、バッテリ電圧を4段階以上に分けて判定してもよい。
また、上記した実施の形態では、エンジンの始動完了を判定する構成にしたが、この構成に限定されない。バッテリ判定装置では、エンジンの始動完了を判定しない構成にしてもよい。
以上説明したように、本発明は、テスタを用いることなく、バッテリ状態を簡易に把握することができるという効果を有し、特に、エンジン始動時にバッテリ状態を判定する携帯通信端末に有用である。
1 携帯通信端末(バッテリ判定装置)
2 エンジン
11 マイク
12 周波数分析部
13 電圧判定部
14 ディスプレイ(報知部)
2 エンジン
11 マイク
12 周波数分析部
13 電圧判定部
14 ディスプレイ(報知部)
Claims (5)
- エンジンの始動音を取り込むマイクと、
前記エンジンの始動音の波形データを周波数分析して、前記エンジンの作動サイクルの開始点を示す周波数を抽出する周波数分析部と、
前記作動サイクルの開始点を示す周波数に基づいて、バッテリ電圧が適正か否かを判定する電圧判定部と、
前記バッテリ電圧の判定結果を報知する報知部とを備えたことを特徴とするバッテリ判定装置。 - 前記電圧判定部は、前記作動サイクルの開始点を示す周波数と、前記バッテリ電圧の適正電圧の判定値となる第1の周波数、前記第1の周波数よりも低く前記バッテリ電圧の低下傾向の判定値となる第2の周波数、前記第2の周波数よりも低く前記バッテリ電圧の始動限界の判定値となる第3の周波数と、を比較することを特徴とする請求項1に記載のバッテリ判定装置。
- 前記電圧判定部は、前記作動サイクルの開始点の周波数が、前記エンジンの始動完了を示す第4の周波数より高い場合に判定を終了することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のバッテリ判定装置。
- 請求項1から請求項3のいずれかに記載のバッテリ判定装置を備え、前記マイクは通話用のマイクであり、前記報知部はディスプレイであることを特徴とする携帯通信端末。
- 携帯通信端末で用いられるプログラムであって、
前記携帯通信端末のマイクにエンジンの始動音を取り込ませるステップと、
前記エンジンの始動音の波形データを周波数分析し、前記エンジンの作動サイクルの開始点の周波数を抽出するステップと、
前記作動サイクルの開始点の周波数に基づいて、バッテリ電圧が適正か否かを判定するステップと、
前記バッテリ電圧の判定結果を報知するステップとを前記携帯通信端末に実行させることを特徴とするプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014172741A JP2016048181A (ja) | 2014-08-27 | 2014-08-27 | バッテリ判定装置、携帯通信端末及びそのプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014172741A JP2016048181A (ja) | 2014-08-27 | 2014-08-27 | バッテリ判定装置、携帯通信端末及びそのプログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016048181A true JP2016048181A (ja) | 2016-04-07 |
Family
ID=55649174
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014172741A Pending JP2016048181A (ja) | 2014-08-27 | 2014-08-27 | バッテリ判定装置、携帯通信端末及びそのプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2016048181A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107329089A (zh) * | 2017-05-25 | 2017-11-07 | 中国电力科学研究院 | 一种刚性包装锂离子电池爆炸传播影响评估方法及装置 |
JP2020176899A (ja) * | 2019-04-17 | 2020-10-29 | 株式会社Gsユアサ | 蓄電素子の劣化推定装置、及び、劣化推定方法 |
JPWO2022158480A1 (ja) * | 2021-01-20 | 2022-07-28 | ||
JP7392421B2 (ja) | 2019-11-25 | 2023-12-06 | 株式会社Gsユアサ | 情報処理装置、情報処理方法、及びコンピュータプログラム |
-
2014
- 2014-08-27 JP JP2014172741A patent/JP2016048181A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107329089A (zh) * | 2017-05-25 | 2017-11-07 | 中国电力科学研究院 | 一种刚性包装锂离子电池爆炸传播影响评估方法及装置 |
CN107329089B (zh) * | 2017-05-25 | 2021-03-02 | 中国电力科学研究院 | 一种刚性包装锂离子电池爆炸传播影响评估方法及装置 |
JP2020176899A (ja) * | 2019-04-17 | 2020-10-29 | 株式会社Gsユアサ | 蓄電素子の劣化推定装置、及び、劣化推定方法 |
JP7392421B2 (ja) | 2019-11-25 | 2023-12-06 | 株式会社Gsユアサ | 情報処理装置、情報処理方法、及びコンピュータプログラム |
JPWO2022158480A1 (ja) * | 2021-01-20 | 2022-07-28 | ||
JP7302917B2 (ja) | 2021-01-20 | 2023-07-04 | 株式会社ニューズドテック | 情報処理装置及びプログラム |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2016048181A (ja) | バッテリ判定装置、携帯通信端末及びそのプログラム | |
US9970966B2 (en) | Method, device and computer storage medium for detecting power consumption of an application | |
CN106528791B (zh) | 一种推送通知消息的方法及装置 | |
WO2017166752A1 (zh) | 一种文字颜色设置方法、装置和电子设备 | |
CN102801864B (zh) | 未接来电的提示方法 | |
EP2977854A1 (en) | Method, apparatus, and user terminal for removing malicious power consuming application | |
US20140187212A1 (en) | Ringtone processing method and apparatus | |
WO2013167022A2 (zh) | 实现移动终端节电的方法及装置及移动终端 | |
WO2014153984A1 (zh) | 终端的信息输出方法及装置 | |
EP3674904B1 (en) | Electronic device having type c usb interface, control method for type c usb interface, and storage medium | |
CN106126183A (zh) | 电子设备以及音频处理方法 | |
CN106878525A (zh) | 一种来电信息提醒界面的显示方法及装置 | |
CN111580445B (zh) | 电气设备运行切换方法、装置及电子设备、存储介质 | |
CN106919377B (zh) | 确定应用程序的展示界面是否是白屏的方法及装置 | |
CN105468370A (zh) | 一种移动终端通知栏消息快速清除方法、系统及移动终端 | |
CN108986279B (zh) | 电动自行车的启动方法、系统、电动自行车及存储介质 | |
CN103218045A (zh) | 一种点亮移动终端屏幕的方法及装置 | |
EP3565227B1 (en) | Blacklist management method and device | |
CN105744089A (zh) | 一种通话提醒方法及装置 | |
CN105898018A (zh) | 一种未接来电的再提示方法及装置 | |
WO2018068539A1 (zh) | 信息提示控制方法及装置 | |
WO2014132824A1 (ja) | 携帯端末装置 | |
CN106572392A (zh) | 基于智能电视的应用程序自启动方法、装置及智能电视 | |
CN104202463A (zh) | 一种呼叫过滤方法和智能终端 | |
CN104348140A (zh) | 一种低电量提醒的方法及电子设备 |