JP2016047148A - 遊技機 - Google Patents

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JP2016047148A JP2014173183A JP2014173183A JP2016047148A JP 2016047148 A JP2016047148 A JP 2016047148A JP 2014173183 A JP2014173183 A JP 2014173183A JP 2014173183 A JP2014173183 A JP 2014173183A JP 2016047148 A JP2016047148 A JP 2016047148A
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小倉 敏男
Toshio Ogura
敏男 小倉
筒井 裕之
Hiroyuki Tsutsui
裕之 筒井
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Abstract

【課題】入賞口へ入賞した遊技球を球詰りを発生させることなく遊技外へ排出することができる遊技機を提供すること。
【解決手段】遊技領域10を流下する遊技球が入賞可能な入賞口(例えば、第1始動入賞口、第2始動入賞口、大入賞口7B、普通入賞口など)と、各入賞口へ入賞せずに遊技領域10を流下してきた遊技球が進入するアウト口16と、各入賞口に入賞した遊技球を誘導して遊技機外へ排出する第1入賞球通路350、第2入賞球通路351と、アウト口16に進入した遊技球を誘導して遊技機外へ排出するアウト球通路380と、を備え、入賞球通路は、第1入賞球通路350と第2入賞球通路351とを含む複数の入賞球通路を有し、各入賞口に入賞した遊技球を前記複数の入賞球通路のうち少なくとも第1入賞球通路350と第2入賞球通路351とに誘導可能な誘導部310を備える。
【選択図】図20

Description

本発明は、遊技盤の遊技領域に遊技球を発射することにより遊技を行う遊技機に関する。
遊技機の一例であるパチンコ遊技機にあっては、遊技盤の遊技領域へ発射された遊技球が該遊技領域に設けられた入賞口へ入賞したり、入賞口へ入賞せずに流下したりすることで遊技が行われる。また、入賞口へ入賞した遊技球や入賞口に入賞せずに流下してアウト口に進入した遊技球は、誘導通路により遊技盤の背面側へ誘導された後に遊技機外へ排出されるようになっている。
この種のパチンコ遊技機において、アウト口へ進入した遊技球を誘導して遊技機外へ排出するアウト球通路が、仕切部により左右に分岐された各分岐入口からそれぞれ延設されており、アウト口に2個の遊技球が並んだ状態で進入しても、球詰りを発生させることなくスムーズにパチンコ遊技機外へ排出できるようにしたもの等があった(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−106658号公報
上記特許文献1に記載の遊技機では、アウト口に複数の遊技球が一度に進入してもスムーズに誘導できるため球詰りが発生しにくいが、入賞口に複数の遊技球が一度に進入したときには対応できないという問題があった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、入賞口へ入賞した遊技球を球詰りを発生させることなく遊技外へ排出することができる遊技機を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の手段1の遊技機は、
遊技盤(例えば、遊技盤2)の遊技領域(例えば、遊技領域10)に遊技球を発射することにより遊技を行う遊技機(例えば、パチンコ遊技機1)であって、
前記遊技領域を流下する遊技球が入賞可能な入賞口(例えば、第1始動入賞口、第2始動入賞口、大入賞口7A、普通入賞口など)と、
前記入賞口へ入賞せずに前記遊技領域を流下してきた遊技球が進入するアウト口(例えば、アウト口16)と、
前記入賞口に入賞した遊技球を誘導して遊技機外へ排出する入賞球通路(例えば、第1入賞球通路350、第2入賞球通路351)と、
前記アウト口に進入した遊技球を誘導して遊技機外へ排出するアウト球通路(例えば、アウト球通路380)と、
を備え、
前記入賞球通路は、第1入賞球通路と該第1入賞球通路(例えば、第1入賞球通路350)とは異なる第2入賞球通路(例えば、第2入賞球通路351)とを含む複数の入賞球通路を有し、
前記入賞口に入賞した遊技球を前記複数の入賞球通路のうち少なくとも前記第1入賞球通路と前記第2入賞球通路とに誘導可能な誘導部(例えば、誘導部310)を備える
ことを特徴としている。
この特徴によれば、入賞口に入賞した遊技球を誘導部により少なくとも第1入賞球通路と第2入賞球通路とに分散して誘導することができるため、入賞球通路での球詰まりの発生を抑制することができる。
本発明の手段2の遊技機は、手段1に記載の遊技機であって、
前記誘導部(例えば、誘導部310)は、前記アウト球通路(例えば、アウト球通路380)の上方位置に設けられている(図20参照)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、アウト球通路を避けて第1入賞球通路と第2入賞球通路とを設けることができる。
本発明の手段3の遊技機は、手段1または2に記載の遊技機であって、
前記第1入賞球通路(例えば、第1入賞球通路350)の少なくとも一部は前記誘導部から一側方(例えば、左側方)に向けて延設され、
前記第2入賞球通路(例えば、第2入賞球通路351)の少なくとも一部は前記誘導部から他側方(例えば、右側方)に向けて延設されている(図20参照)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、入賞口に入賞した遊技球を第1入賞球通路と第2入賞球通路とにより互いに反対方向に分散して誘導できるため、入賞球通路での球詰まりの発生を抑制することができる。
本発明の手段4の遊技機は、手段1〜3のいずれかに記載の遊技機であって、
前記入賞口(例えば、第1始動入賞口、第2始動入賞口、大入賞口7A、普通入賞口など)に入賞した遊技球を検出する第1検出手段(例えば、第1始動口スイッチ22A、第2始動口スイッチ22B、カウントスイッチ23A,23B、入賞口スイッチ30)と、
前記第1検出手段より検出された遊技球を検出する第2検出手段(例えば、入賞確認スイッチ24A,24B)と、
を備え、
前記第2検出手段は、前記複数の入賞球通路それぞれに設けられている(図20参照)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、第1検出手段にて検出された遊技球数と第2検出手段にて検出された遊技球数とに基づいて、入賞異常が発生したか否かを特定することが可能となる。
本発明の手段5の遊技機は、手段4に記載の遊技機であって、
前記第1検出手段(例えば、第1始動口スイッチ22A、第2始動口スイッチ22B、カウントスイッチ23A,23B、入賞口スイッチ30)と前記第2検出手段(例えば、入賞確認スイッチ24A,24B)とは互いに異なる検出方式のセンサにより構成される(例えば、第1始動口スイッチ22A、第2始動口スイッチ22B、カウントスイッチ23A,23B、入賞口スイッチ30は近接スイッチとされ、入賞確認スイッチ24A,24Bはフォトセンサとされている)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技球を検出する検出手段に対する不正行為を検知して不正行為対策を講ずることができる。
本発明の手段6の遊技機は、手段4または5に記載の遊技機であって、
前記入賞球通路(例えば、第1入賞球通路350、第2入賞球通路351)における前記第2検出手段(例えば、入賞確認スイッチ24A,24B)より上流側に、遊技球の流下速度を低減させる流下速度低減手段(例えば、流下速度低減手段390A,390B)が設けられている
ことを特徴としている。
この特徴によれば、第2検出手段による遊技球の検出漏れ等を抑制することができる。
本発明の手段7の遊技機は、手段1〜6のいずれかに記載の遊技機であって、
前記第1入賞球通路(例えば、第2入賞球通路351)と前記アウト球通路(例えば、アウト球通路380)とは、遊技機外へ排出される前に合流する(図21参照)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、通路をまとめることができるため、通路の配置スペースを極力小さくすることができる。
本発明の手段8の遊技機は、手段1〜7のいずれかに記載の遊技機であって、
前記第1入賞球通路(例えば、第1入賞球通路350)の排出口(例えば、第1排出口360)と前記第2入賞球通路(例えば、第2入賞球通路351)の排出口(例えば、第2排出口361)とをそれぞれ別個に設けた
ことを特徴としている。
この特徴によれば、第1入賞球通路と第2入賞球通路とによりそれぞれ誘導された遊技球を滞りなく排出することができる。
本発明の手段9の遊技機は、手段1〜8のいずれかに記載の遊技機であって、
前記遊技領域(例えば、遊技領域10)に設けられ、遊技球が流下する流路の底面として形成される底面部材(例えば、大入賞口扉7B)の動作により、入賞領域へ遊技球が入賞可能な開状態(例えば、開放状態)と、入賞不能な閉状態(例えば、閉鎖状態)とに変化する可変入賞装置(例えば、特別可変入賞球装置7)と、
前記底面部材を動作させることにより、前記可変入賞装置を開状態および閉状態に変化させる開閉制御手段(例えば、CPU103)と、
を備え、
前記開閉制御手段は、
遊技球が前記底面部材の上流領域から下流領域まで流下する所要期間(例えば、流下時間Ta(s)=2.0秒)よりも短い期間(例えば、0.8秒)に亘って前記可変入賞装置を閉鎖状態に変化させる閉鎖制御手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100におけるステップS1468において閉鎖状態に制御し、ステップS1472において開閉時間テーブルにもとづいて大入賞口開放前タイマに0.8秒をセットし、大入賞口開放前タイマがタイムアウトするまで閉鎖状態を維持する部分)を含む
ことを特徴としている。
この特徴によれば、発射された遊技球に対する可変入賞装置に入賞する遊技球の割合を向上させ、興趣を向上させることができる。
尚、本発明は、本発明の請求項に記載された発明特定事項のみを有するものであって良いし、本発明の請求項に記載された発明特定事項とともに該発明特定事項以外の構成を有するものであっても良い。
パチンコ遊技機を正面から見た状態を示す正面図である。 遊技制御基板(主基板)の回路構成例を示すブロック図である。 パチンコ遊技機を示す背面図である。 遊技機用枠を開放した状態を示す斜視図である。 (A)は遊技機用枠を開放した状態、(B)は遊技機用枠を閉鎖した状態における外枠側コネクタと遊技機用枠側コネクタとの接続状況を示す概略図である。 ガラス扉枠を開放した状態を示す斜視図である。 遊技盤を遊技機用枠へ取り付ける状態を示す斜視図である。 (A)は遊技盤を示す背面図、(B)は遊技機用枠を示す背面図である。 (A)は上方の盤押え金具を示す斜視図、(B)は正面図、(C)は(B)のA−A断面図、(D)は係止解除状態を示す断面図である。 (A)は下方の盤押え金具を示す斜視図、(B)は正面図、(C)は(B)のB−B断面図、(D)は係止解除状態を示す断面図である。 (A)は遊技機用枠を開放した状態、(B)は遊技機用枠を閉鎖した状態における枠側コネクタと盤側コネクタとの接続状況を示す概略図である。 (A)は遊技機用枠を斜め前から見た状態を示す斜視図、(B)は斜め後ろから見た状態を示す斜視図である。 遊技機用枠の背面下部の構成を斜め前から見た状態を示す分解斜視図である。 遊技機用枠の背面下部の構成を斜め後ろから見た状態を示す分解斜視図である。 (A)はベースプレートを示す斜視図、(B)はバックプレートを示す斜視図である。 遊技機用枠の背面下部を斜め後ろから見た状態を示す斜視図である。 (A)は遊技機用枠の下部を示す背面図、(B)は底面図である。 図17のC−C断面図である。 図17のD−D概略断面図である。 入賞球通路とアウト球通路と遊技盤との関係を示す説明図である。 (A)(B)は入賞球を入賞球通路へ誘導する変形例を示す図である。 制御基板ベースユニットと払出制御基板ケースと電源基板ケースとを示す分解斜視図である。 制御基板ベースユニットと電源基板ケースとを示す横断面図である。 (A)はE−E断面図、(B)はF−F断面図である。 制御基板ベースユニットに払出制御基板ケース取り付ける状況を示す横断面図である。 特別可変入賞球装置を示す正面図である。 特別可変入賞球装置を示す分解斜視図である。 (A)は特別可変入賞球装置の閉鎖状態を示す斜視図、(B)は開放状態を示す斜視図である。 (A)(B)は大入賞口内部を示す斜視図である。 (A)は大入賞口扉上を遊技球が流下する状態を示す概略平面図、(B)は(A)のG−G断面図である。 (A)は大入賞口内を遊技球が流下する状態を示す概略平面図、(B)は(A)のG’−G’断面図である。 (A)は大入賞口扉上を遊技球が流下する状態を示す概略平面図、(B)は(A)のH−H断面図である。 (A)は大入賞口内を遊技球が流下する状態を示す概略平面図、(B)は(A)のH’−H’断面図である。 特別可変入賞装置を通過する遊技球の時間と大当り時のラウンドインターバルとの関係を説明する図であり、(A)は遊技球の流下時間を概念的に示す図、(B)は大当り時の特別可変入賞装置の開閉のタイミングチャートである。 遊技制御用マイクロコンピュータのCPUが実行するメイン処理を示すフローチャートである。 タイマ割込処理を示すフローチャートである。 遊技制御用マイクロコンピュータが実行する特別図柄プロセス処理のプログラムの一例を示すフローチャートである。 遊技制御用マイクロコンピュータが実行する大入賞口開放前処理を示すフローチャートである。 ラウンド毎の開閉時間が設定された開閉時間テーブルを示す説明図である。 遊技制御用マイクロコンピュータが実行する大入賞口開放中処理を示すフローチャートである。 遊技制御用マイクロコンピュータが実行する大入賞口開放後処理を示すフローチャートである。
本発明に係る遊技機を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
まず、遊技機の一例であるパチンコ遊技機1の全体の構成について説明する。図1は、パチンコ遊技機を正面から見た正面図である。図2は、主基板における回路構成の一例を示すブロック図である。尚、以下において、図1の手前側をパチンコ遊技機1の前方(前面、正面)側、奥側を背面(後方)側とし、パチンコ遊技機1を前面側から見たときの上下左右方向を基準として説明する。尚、本実施例におけるパチンコ遊技機1の前面とは、該パチンコ遊技機1にて遊技を行う遊技者と対向する対向面である。
図1は、本実施例におけるパチンコ遊技機の正面図であり、主要部材の配置レイアウトを示す。パチンコ遊技機(以下、遊技機と略記する場合がある)1は、大別して、遊技盤面を構成する遊技盤(ゲージ盤)2を支持固定する遊技機用枠(台枠)3と、遊技機用枠3を回動可能に支持する外枠200(図3、図4参照)と、から構成されている。遊技盤2には、ガイドレール2bによって囲まれた遊技領域10が形成されている。この遊技領域10には、遊技媒体としての遊技球が発射装置250(図12参照)から発射されて打ち込まれる。また、遊技機用枠3には、ガラス窓50aを有するガラス扉枠50(図6参照)が左側辺を中心として回動可能に設けられ、該ガラス扉枠50により遊技領域10を含む遊技機用枠3の前面を開閉できるようになっており、ガラス扉枠50を閉鎖したときにガラス窓50aを通して遊技領域10を透視できるようになっている。
図1に示すように、遊技盤2は、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、メタクリル樹脂等の透光性を有する合成樹脂材にて正面見略四角形状に形成され、前面である遊技盤面に障害釘(図示略)やガイドレール2b等が設けられた盤面板(図示略)と、該盤面板の背面側に一体的に取り付けられるスペーサ部材(図示略)と、から主に構成されている。尚、遊技盤2は、ベニヤ板等の非透光性部材にて正面見略四角形状に構成され、前面である遊技盤面に障害釘(図示略)やガイドレール2b等が設けられた盤面板にて構成されてもよい。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域10の右側下部位置)には、第1特別図柄表示器4Aと、第2特別図柄表示器4Bとが設けられている。第1特別図柄表示器4Aと第2特別図柄表示器4Bはそれぞれ、例えば7セグメントやドットマトリクスのLED(発光ダイオード)等から構成され、変動表示ゲームの一例となる特図ゲームにおいて、各々を識別可能な複数種類の識別情報(特別識別情報)である特別図柄(「特図」ともいう)が、変動可能に表示(変動表示または可変表示ともいう)される。例えば、第1特別図柄表示器4Aと第2特別図柄表示器4Bはそれぞれ、「0」〜「9」を示す数字や「−」を示す記号等から構成される複数種類の特別図柄を変動表示する。尚、第1特別図柄表示器4Aや第2特別図柄表示器4Bにおいて表示される特別図柄は、「0」〜「9」を示す数字や「−」を示す記号等から構成されるものに限定されず、例えば7セグメントのLEDにおいて点灯させるものと消灯させるものとの組合せを異ならせた複数種類の点灯パターンが、複数種類の特別図柄として予め設定されていればよい。
以下では、第1特別図柄表示器4Aにおいて変動表示される特別図柄を「第1特図」ともいい、第2特別図柄表示器4Bにおいて変動表示される特別図柄を「第2特図」ともいう。
遊技盤2における遊技領域10の中央付近には、演出表示装置5が設けられている。演出表示装置5は、例えばLCD(液晶表示装置)等から構成され、各種の演出画像を表示する表示領域を形成している。演出表示装置5の表示領域では、特図ゲームにおける第1特別図柄表示器4Aによる第1特図の変動表示や第2特別図柄表示器4Bによる第2特図の変動表示のそれぞれに対応して、例えば3つといった複数の変動表示部となる演出図柄表示エリアにて、各々を識別可能な複数種類の識別情報(装飾識別情報)である演出図柄が変動表示される。この演出図柄の変動表示も、変動表示ゲームに含まれる。
一例として、演出表示装置5の表示領域には、「左」、「中」、「右」の演出図柄表示エリア5L,5C,5Rが配置されている。特図ゲームにおける変動表示結果として確定特別図柄が停止表示されるときに、演出表示装置5における「左」、「中」、「右」の各演出図柄表示エリア5L,5C,5Rにて、演出図柄の変動表示結果となる確定演出図柄(最終停止図柄)が停止表示される。
このように、演出表示装置5の表示領域では、第1特別図柄表示器4Aにおける第1特図を用いた特図ゲーム、または、第2特別図柄表示器4Bにおける第2特図を用いた特図ゲームと同期して、各々が識別可能な複数種類の演出図柄の変動表示を行い、変動表示結果となる確定演出図柄を導出表示(あるいは単に「導出」ともいう)する。尚、例えば特別図柄や演出図柄といった、各種の表示図柄を導出表示するとは、演出図柄等の識別情報を停止表示(完全停止表示や最終停止表示ともいう)して変動表示を終了させることである。
「左」、「中」、「右」の各演出図柄表示エリア5L,5C,5Rにて変動表示される演出図柄には、例えば8種類の図柄(英数字「1」〜「8」あるいは漢数字や、英文字、所定のモチーフに関連する8個のキャラクタ画像、数字や文字あるいは記号とキャラクタ画像との組合せなどであればよく、キャラクタ画像は、例えば人物や動物、これら以外の物体、もしくは、文字などの記号、あるいは、その他の任意の図形を示す飾り画像であればよい)で構成される。演出図柄のそれぞれには、対応する図柄番号が付されている。例えば、「1」〜「8」を示す英数字それぞれに対して、「1」〜「8」の図柄番号が付されている。尚、演出図柄は8種類に限定されず、大当り組合せやハズレとなる組合せなど適当な数の組合せを構成可能であれば、何種類であってもよい(例えば7種類や9種類など)。
演出表示装置5の表示領域の下部の左右2箇所には、第1保留記憶表示エリア5D、第2保留記憶表示エリア5Uが設定されている。第1保留記憶表示エリア5D、第2保留記憶表示エリア5Uでは、特図ゲームに対応した変動表示の保留記憶数(特図保留記憶数)を特定可能に表示する保留記憶表示が行われる。
ここで、特図ゲームに対応した変動表示の保留は、普通入賞球装置6Aが形成する第1始動入賞口や、普通可変入賞球装置6Bが形成する第2始動入賞口を、遊技球が通過(進入)することによる始動入賞に基づいて発生する。すなわち、特図ゲームや演出図柄の変動表示といった変動表示ゲームを実行するための始動条件(「実行条件」ともいう)は成立したが、先に成立した開始条件に基づく変動表示ゲームが実行中であることやパチンコ遊技機1が大当り遊技状態に制御されていることなどにより、変動表示ゲームの開始を許容する開始条件が成立していないときに、成立した始動条件に対応する変動表示の保留が行われる。本実施例では、第1始動入賞口を遊技球が通過(進入)することによる始動入賞に基づいて発生した保留記憶表示を丸型の白色表示とし、第2始動入賞口を遊技球が通過(進入)することによる始動入賞に基づいて発生した保留記憶表示を同様に丸型の白色表示とする。
図1に示す例では、第1特別図柄表示器4A及び第2特別図柄表示器4Bの上方位置に、特図保留記憶数を特定可能に表示するための第1保留表示器25Aと第2保留表示器25Bとが設けられている。第1保留表示器25Aは、第1特図保留記憶数を特定可能に表示する。第2保留表示器25Bは、第2特図保留記憶数を特定可能に表示する。
演出表示装置5の下方には、普通入賞球装置6Aと、普通可変入賞球装置6Bとが設けられている。普通入賞球装置6Aは、例えば所定の球受部材によって常に一定の開放状態に保たれる始動領域(第1始動領域)としての第1始動入賞口を形成する。普通可変入賞球装置6Bは、図2に示す普通電動役物用となるソレノイド81によって、閉鎖位置となる閉鎖状態と開放位置となる開放状態とに変化する可動板を有する普通電動役物を備え、始動領域(第2始動領域)としての第2始動入賞口を形成する。
一例として、普通可変入賞球装置6Bでは、普通電動役物用のソレノイド81がオフ状態であるときに可動板が閉鎖位置となることにより、遊技球が第2始動入賞口を通過(進入)しがたい閉鎖状態となる。その一方で、普通可変入賞球装置6Bでは、普通電動役物用のソレノイド81がオン状態であるときに可動板が開放位置となる開放制御により、遊技球が第2始動入賞口を通過(進入)しやすい開放状態となる。
普通入賞球装置6Aに形成された第1始動入賞口を通過(進入)した遊技球は、例えば図2に示す第1始動口スイッチ22Aによって検出される。普通可変入賞球装置6Bに形成された第2始動入賞口を通過(進入)した遊技球は、例えば図2に示す第2始動口スイッチ22Bによって検出される。第1始動口スイッチ22Aによって遊技球が検出されたことに基づき、所定個数(例えば3個)の遊技球が賞球として払い出され、第1特図保留記憶数が所定の上限値(例えば「4」)以下であれば、第1始動条件が成立する。第2始動口スイッチ22Bによって遊技球が検出されたことに基づき、所定個数(例えば3個)の遊技球が賞球として払い出され、第2特図保留記憶数が所定の上限値(例えば「4」)以下であれば、第2始動条件が成立する。尚、第1始動口スイッチ22Aによって遊技球が検出されたことに基づいて払い出される賞球の個数と、第2始動口スイッチ22Bによって遊技球が検出されたことに基づいて払い出される賞球の個数は、互いに同一の個数であってもよいし、異なる個数であってもよい。
普通可変入賞球装置6Bの右方には、特別可変入賞球装置7が設けられている。特別可変入賞球装置7は、図2に示す大入賞口扉用となるソレノイド82A,82Bによって開閉駆動される大入賞口扉7Bを備え、その大入賞口扉7Bによって開放状態と閉鎖状態とに変化する特定領域としての大入賞口7Aを形成する(図31(A)中網点領域参照)。
一例として、特別可変入賞球装置7では、大入賞口扉用のソレノイド82A,82Bがオフ状態であるときに大入賞口扉7Bが大入賞口7Aを閉鎖状態として、遊技球が大入賞口7Aを通過(進入)できなくする。その一方で、特別可変入賞球装置7では、大入賞口扉用のソレノイド82A,82Bがオン状態であるときに大入賞口扉7Bが大入賞口7Aを開放状態として、遊技球が大入賞口7Aを通過(進入)しやすくする。このように、特定領域としての大入賞口は、遊技球が通過(進入)しやすく遊技者にとって有利な開放状態と、遊技球が通過(進入)できず遊技者にとって不利な閉鎖状態とに変化する。尚、遊技球が大入賞口7Aを通過(進入)できない閉鎖状態に代えて、あるいは閉鎖状態の他に、遊技球が大入賞口7Aを通過(進入)しにくい一部開放状態を設けてもよい。
大入賞口7Aを通過(進入)した遊技球は、例えば図2に示すカウントスイッチ23A,23Bによって検出される。カウントスイッチ23A,23Bによって遊技球が検出されたことに基づき、所定個数(例えば15個)の遊技球が賞球として払い出される。こうして、特別可変入賞球装置7において開放状態となった大入賞口7Aを遊技球が通過(進入)したときには、例えば第1始動入賞口や第2始動入賞口といった、他の入賞口を遊技球が通過(進入)したときよりも多くの賞球が払い出される。従って、特別可変入賞球装置7において大入賞口が開放状態となれば、その大入賞口7Aに遊技球が進入可能となり、遊技者にとって有利な第1状態となる。その一方で、特別可変入賞球装置7において大入賞口7Aが閉鎖状態となれば、大入賞口7Aに遊技球を通過(進入)させて賞球を得ることが不可能または困難になり、遊技者にとって不利な第2状態となる。尚、特別可変入賞球装置7の詳細な構造については後述する。
第2保留表示器25Bの右側には、普通図柄表示器20が設けられている。一例として、普通図柄表示器20は、第1特別図柄表示器4Aや第2特別図柄表示器4Bと同様に7セグメントやドットマトリクスのLED等から構成され、特別図柄とは異なる複数種類の識別情報である普通図柄(「普図」あるいは「普通図」ともいう)を変動可能に表示(変動表示)する。このような普通図柄の変動表示は、普図ゲーム(「普通図ゲーム」ともいう)と称される。
普通図柄表示器20の上方には、普図保留表示器25Cが設けられている。普図保留表示器25Cは、例えば4個のLEDを含んで構成され、通過ゲート41を通過した有効通過球数としての普図保留記憶数を表示する。
遊技盤2の表面(遊技盤面)には、上記の構成以外にも、遊技球の流下方向や速度を変化させる風車及び多数の障害釘が設けられている。また、第1始動入賞口、第2始動入賞口及び大入賞口とは異なる入賞口として、例えば所定の球受部材によって常に一定の開放状態に保たれる単一または複数の一般入賞口が設けられてもよい。この場合には、一般入賞口のいずれかに進入した遊技球が所定の一般入賞球スイッチによって検出されたことに基づき、所定個数(例えば10個)の遊技球が賞球として払い出されればよい。遊技領域10の最下方には、いずれの入賞口にも進入しなかった遊技球が取り込まれるアウト口16が設けられている。
遊技機用枠3の上部左右側には、効果音等を再生出力するためのスピーカ8L,8Rが設けられており、さらに遊技領域10の周辺部には、遊技効果ランプ9が設けられている。パチンコ遊技機1の遊技領域10における各構造物(例えば普通入賞球装置6A、普通可変入賞球装置6B、特別可変入賞球装置7等)の周囲には、装飾用LEDが配置されていてもよい。ガラス扉枠50の右下部位置には、遊技媒体としての遊技球を遊技領域10に向けて発射するために遊技者等によって操作される打球操作ハンドル(操作ノブ)51が設けられている。例えば、打球操作ハンドル51は、遊技者等による操作量(回転量)に応じて遊技球の弾発力を調整する。打球操作ハンドル51には、発射装置250(図12参照)が備える発射モータの駆動を停止させるための単発発射スイッチや、タッチリング(タッチセンサ)が設けられていればよい。
遊技領域10の下方における遊技機用枠3の所定位置には、賞球として払い出された遊技球や所定の球貸機により貸し出された遊技球を、発射装置250へと供給可能に保持(貯留)する上皿(打球供給皿)が設けられている。
ガラス扉枠50の前面下部には、遊技者が把持して傾倒操作が可能なスティックコントローラ31Aが取り付けられている。スティックコントローラ31Aは、遊技者が把持する操作桿を含み、操作桿の所定位置(例えば遊技者が操作桿を把持したときに操作手の人差し指が掛かる位置など)には、トリガボタンが設けられている。トリガボタンは、遊技者がスティックコントローラ31Aの操作桿を操作手(例えば左手など)で把持した状態において、所定の操作指(例えば人差し指など)で押引操作することなどにより所定の指示操作ができるように構成されていればよい。操作桿の内部には、トリガボタンに対する押引操作などによる所定の指示操作を検出するトリガセンサが内蔵されていればよい。
スティックコントローラ31Aの下部には、操作桿に対する傾倒操作を検出するコントローラセンサユニット35Aが設けられていればよい。例えば、コントローラセンサユニットは、パチンコ遊技機1と正対する遊技者の側から見て操作桿の中心位置よりも左側で遊技盤2の盤面と平行に配置された2つの透過形フォトセンサ(平行センサ対)と、この遊技者の側から見て操作桿の中心位置よりも右側で遊技盤2の盤面と垂直に配置された2つの透過形フォトセンサ(垂直センサ対)とを組合せた4つの透過形フォトセンサを含んで構成されていればよい。
スティックコントローラ31Aの上方には、遊技者が押下動作などにより所定の指示操作を可能なプッシュボタン31Bが設けられている。プッシュボタン31Bは、遊技者からの押下動作を、機械的、電気的、あるいは、電磁的に、検出できるように構成されていればよい。プッシュボタン31Bの設置位置における上皿の本体内部などには、プッシュボタン31Bに対してなされた遊技者による押下動作を検出するプッシュセンサ35Bが設けられていればよい。
また、外枠200の下部には、後述する幕板214(図4参照)が設けられており、該幕板214の内部には、スピーカ8Uが内蔵されている(図示略)。
次に、パチンコ遊技機1における遊技の進行を概略的に説明する。パチンコ遊技機1では、遊技領域10に設けられた通過ゲート41を通過した遊技球が図2に示すゲートスイッチ21によって検出されたことといった、普通図柄表示器20にて普通図柄の変動表示を実行するための普図始動条件が成立した後に、例えば前回の普図ゲームが終了したことといった、普通図柄の変動表示を開始するための普図開始条件が成立したことに基づいて、普通図柄表示器20による普図ゲームが開始される。
この普図ゲームでは、普通図柄の変動を開始させた後、普図変動時間となる所定時間が経過すると、普通図柄の変動表示結果となる確定普通図柄を停止表示(導出表示)する。このとき、確定普通図柄として、例えば「7」を示す数字といった、特定の普通図柄(普図当り図柄)が停止表示されれば、普通図柄の変動表示結果が「普図当り」となる。その一方、確定普通図柄として、例えば「7」を示す数字以外の数字や記号といった、普図当り図柄以外の普通図柄が停止表示されれば、普通図柄の変動表示結果が「普図ハズレ」となる。普通図柄の変動表示結果が「普図当り」となったことに対応して、普通可変入賞球装置6Bを構成する電動チューリップの可動翼片が傾動位置となる拡大開放制御(傾動制御)が行われ、所定時間が経過すると垂直位置に戻る通常開放制御が行われる。
普通入賞球装置6Aに形成された第1始動入賞口を通過(進入)した遊技球が図2に示す第1始動口スイッチ22Aによって検出されたことなどにより第1始動条件が成立した後に、例えば前回の特図ゲームや大当り遊技状態が終了したことなどにより第1開始条件が成立したことに基づいて、第1特別図柄表示器4Aによる特図ゲームが開始される。また、普通可変入賞球装置6Bに形成された第2始動入賞口を通過(進入)した遊技球が図2に示す第2始動口スイッチ22Bによって検出されたことなどにより第2始動条件が成立した後に、例えば前回の特図ゲームや大当り遊技状態が終了したことなどにより第2開始条件が成立したことに基づいて、第2特別図柄表示器4Bによる特図ゲームが開始される。
第1特別図柄表示器4Aや第2特別図柄表示器4Bによる特図ゲームでは、特別図柄の変動表示を開始させた後、特図変動時間としての変動表示時間が経過すると、特別図柄の変動表示結果となる確定特別図柄(特図表示結果)を導出表示する。このとき、確定特別図柄として特定の特別図柄(大当り図柄)が停止表示されれば、特定表示結果としての「大当り」となり、大当り図柄とは異なる特別図柄が確定特別図柄として停止表示されれば「ハズレ」となる。尚、大当り図柄とは異なる所定の特別図柄(小当り図柄)が停止表示されるようにしても良く、これら所定表示結果としての所定の特別図柄(小当り図柄)が停止表示される場合には、大当り遊技状態とは異なる特殊遊技状態としての小当り遊技状態に制御すれば良い。
特図ゲームでの変動表示結果が「大当り」になった後には、遊技者にとって有利なラウンド(「ラウンド遊技」ともいう)を所定回数実行する特定遊技状態としての大当り遊技状態に制御される。
本実施例におけるパチンコ遊技機1では、一例として、「3」、「5」、「7」の数字を示す特別図柄を大当り図柄とし、「−」の記号を示す特別図柄をハズレ図柄としている。尚、小当り図柄を停止表示する場合には、例えば、「2」の数字を示す特別図柄を小当り図柄とすれば良い。尚、第1特別図柄表示器4Aによる特図ゲームにおける大当り図柄やハズレ図柄といった各図柄は、第2特別図柄表示器4Bによる特図ゲームにおける各図柄とは異なる特別図柄となるようにしてもよいし、双方の特図ゲームにおいて共通の特別図柄が大当り図柄やハズレ図柄となるようにしてもよい。
特図ゲームにおける確定特別図柄として「3」、「5」、「7」の数字を示す大当り図柄が停止表示されて特定表示結果としての「大当り」となった後、大当り遊技状態において、特別可変入賞球装置7の大入賞口扉が、所定の上限時間(例えば29秒間や0.1秒間)が経過するまでの期間あるいは所定個数(例えば9個)の入賞球が発生するまでの期間にて、大入賞口を開放状態とする。これにより、特別可変入賞球装置7を遊技者にとって有利な第1状態(開放状態)とするラウンドが実行される。
ラウンドの実行中に大入賞口を開放状態とした大入賞口扉は、遊技盤2の表面を落下する遊技球を受け止め、その後に大入賞口を閉鎖状態とすることにより、特別可変入賞球装置7を遊技者にとって不利な第2状態(閉鎖状態)に変化させて、1回のラウンドを終了させる。大入賞口の開放サイクルであるラウンドは、その実行回数が所定の上限回数(例えば「16」など)に達するまで、繰り返し実行可能となっている。尚、ラウンドの実行回数が上限回数に達する前であっても、所定条件の成立(例えば大入賞口に遊技球が入賞しなかったことなど)により、ラウンドの実行が終了するようにしてもよい。
大当り遊技状態におけるラウンドのうち、特別可変入賞球装置7を遊技者にとって有利な第1状態(開放状態)とする上限時間が比較的に長い時間(例えば29秒など)となるラウンドは、通常開放ラウンドともいう。一方、特別可変入賞球装置7を第1状態(開放状態)とする上限時間が比較的に短い時間(例えば0.1秒など)となるラウンドは、短期開放ラウンドともいう。
尚、小当り図柄(例えば「2」の数字)を停止表示する場合にあっては、これら小当り図柄が確定特別図柄として導出された後に、特殊遊技状態としての小当り遊技状態に制御すれば良い。具体的に小当り遊技状態では、例えば、上記した、実質的には出球(賞球)が得られない短期開放大当り状態と同様に特別可変入賞球装置7において大入賞口を遊技者にとって有利な第1状態(開放状態)に変化させる可変入賞動作を実行すれば良い。
演出表示装置5に設けられた「左」、「中」、「右」の演出図柄表示エリア5L,5C,5Rでは、第1特別図柄表示器4Aにおける第1特図を用いた特図ゲームと、第2特別図柄表示器4Bにおける第2特図を用いた特図ゲームとのうち、いずれかの特図ゲームが開始されることに対応して、演出図柄の変動表示が開始される。そして、演出図柄の変動表示が開始されてから「左」、「中」、「右」の各演出図柄表示エリア5L,5C,5Rにおける確定演出図柄の停止表示により変動表示が終了するまでの期間では、演出図柄の変動表示状態が所定のリーチ状態となることがある。
ここで、リーチ状態とは、演出表示装置5の表示領域にて停止表示された演出図柄が大当り組合せの一部を構成しているときに未だ停止表示されていない演出図柄(「リーチ変動図柄」ともいう)については変動が継続している表示状態、あるいは、全部または一部の演出図柄が大当り組合せの全部または一部を構成しながら同期して変動している表示状態のことである。具体的には、「左」、「中」、「右」の演出図柄表示エリア5L,5C,5Rにおける一部(例えば「左」及び「右」の演出図柄表示エリア5L,5Rなど)では予め定められた大当り組合せを構成する演出図柄(例えば「7」の英数字を示す演出図柄)が停止表示されているときに未だ停止表示していない残りの演出図柄表示エリア(例えば「中」の演出図柄表示エリア5Cなど)では演出図柄が変動している表示状態、あるいは、「左」、「中」、「右」の演出図柄表示エリア5L,5C,5Rにおける全部または一部で演出図柄が大当り組合せの全部または一部を構成しながら同期して変動している表示状態である。
また、リーチ状態となったことに対応して、演出図柄の変動速度を低下させたり、演出表示装置5の表示領域に演出図柄とは異なるキャラクタ画像(人物等を模した演出画像)を表示させたり、背景画像の表示態様を変化させたり、演出図柄とは異なる動画像を再生表示させたり、演出図柄の変動態様を変化させたりすることで、リーチ状態となる以前とは異なる演出動作が実行される場合がある。このようなキャラクタ画像の表示や背景画像の表示態様の変化、動画像の再生表示、演出図柄の変動態様の変化といった演出動作を、リーチ演出表示(あるいは単にリーチ演出)という。尚、リーチ演出には、演出表示装置5における表示動作のみならず、スピーカ8L,8R,8Uによる音声出力動作や、遊技効果ランプ9などの発光体における点灯動作(点滅動作)などを、リーチ状態となる以前の動作態様とは異なる動作態様とすることが含まれていてもよい。
リーチ演出における演出動作としては、互いに動作態様(リーチ態様)が異なる複数種類の演出パターン(「リーチパターン」ともいう)が、予め用意されていればよい。そして、それぞれのリーチ態様では「大当り」となる可能性(「信頼度」あるいは「大当り信頼度」ともいう)が異なる。すなわち、複数種類のリーチ演出のいずれが実行されるかに応じて、変動表示結果が「大当り」となる可能性を異ならせることができる。
特図ゲームにおける確定特別図柄として、ハズレ図柄となる特別図柄が停止表示(導出)される場合には、演出図柄の変動表示が開始されてから、演出図柄の変動表示状態がリーチ状態とならずに、所定の非リーチ組合せとなる確定演出図柄が停止表示されることがある。このような演出図柄の変動表示態様は、変動表示結果が「ハズレ」となる場合における「非リーチ」(「通常ハズレ」ともいう)の変動表示態様と称される。
特図ゲームにおける確定特別図柄として、ハズレ図柄となる特別図柄が停止表示(導出)される場合には、演出図柄の変動表示が開始されてから、演出図柄の変動表示状態がリーチ状態となったことに対応して、リーチ演出が実行された後に、あるいは、リーチ演出が実行されずに、所定のリーチハズレ組合せとなる確定演出図柄が停止表示されることがある。このような演出図柄の変動表示結果は、変動表示結果が「ハズレ」となる場合における「リーチ」(「リーチハズレ」ともいう)の変動表示態様と称される。
特図ゲームにおける確定特別図柄として、大当り図柄となる特別図柄のうち「3」の数字を示す大当り図柄が停止表示される場合には、演出図柄の変動表示状態がリーチ状態となったことに対応して、所定のリーチ演出が実行された後に、複数種類の大当り組合せのうち、所定の通常大当り組合せ(「非確変大当り組合せ」ともいう)となる確定演出図柄が停止表示される。尚、リーチ演出が実行されずに、確定演出図柄として非確変大当り組合せを停止表示しても良い。
通常大当り組合せ(非確変大当り組合せ)となる確定演出図柄は、例えば演出表示装置5における「左」、「中」、「右」の各演出図柄表示エリア5L,5C,5Rにて変動表示される図柄番号が「1」〜「8」の演出図柄のうち、図柄番号が偶数「2」、「4」、「6」、「8」である演出図柄のいずれか1つが、「左」、「中」、「右」の各演出図柄表示エリア5L,5C,5Rにて所定の有効ライン上に揃って停止表示されるものであればよい。通常大当り組合せを構成する図柄番号が偶数「2」、「4」、「6」、「8」である演出図柄は、通常図柄(「非確変図柄」ともいう)と称される。
特図ゲームにおける確定特別図柄が通常大当り図柄となることに対応して、所定のリーチ演出が実行された後に、通常大当り組合せ(非確変大当り組合せ)の確定演出図柄が停止表示される演出図柄の変動表示態様は、変動表示結果が「大当り」となる場合における「非確変」(「通常大当り」ともいう)の変動表示態様(「大当り種別」ともいう)と称される。尚、リーチ演出が実行されずに、確定演出図柄として通常大当り組合せ(非確変大当り組合せ)を停止表示しても良い。「非確変」の大当り種別で変動表示結果が「大当り」となったことに基づいて、通常開放大当り状態に制御され、その終了後には、時間短縮制御(時短制御)が行われる。時短制御が行われることにより、特図ゲームにおける特別図柄の変動表示時間(特図変動時間)は、通常状態に比べて短縮される。尚、時短制御では、後述するように普通図柄の当選頻度が高められて、普通可変入賞球装置6Bへの入賞頻度が高められる、いわゆる電チューサポートが実施される。ここで、通常状態とは、大当り遊技状態等の特定遊技状態などとは異なる通常遊技状態であり、パチンコ遊技機1の初期設定状態(例えばシステムリセットが行われた場合のように、電源投入後に初期化処理を実行した状態)と同一の制御が行われる。時短制御は、大当り遊技状態の終了後に所定回数(例えば100回)の特図ゲームが実行されることと、変動表示結果が「大当り」となることのうち、いずれかの条件が先に成立したときに、終了すればよい。
特図ゲームにおける確定特別図柄として、大当り図柄となる特別図柄のうち、「5」、「7」の数字を示す特別図柄といった確変大当り図柄が停止表示される場合には、演出図柄の変動表示状態がリーチ状態となったことに対応して、演出図柄の変動表示態様が「通常」である場合と同様のリーチ演出が実行された後に、複数種類の大当り組合せのうち、所定の確変大当り組合せとなる確定演出図柄が停止表示されることがある。尚、リーチ演出が実行されずに、確定演出図柄として確変大当り組合せを停止表示しても良い。確変大当り組合せとなる確定演出図柄は、例えば演出表示装置5における「左」、「中」、「右」の各演出図柄表示エリア5L,5C,5Rにて変動表示される図柄番号が「1」〜「8」の演出図柄のうち、図柄番号が「7」である演出図柄が、「左」、「中」、「右」の各演出図柄表示エリア5L,5C,5Rにて所定の有効ライン上に揃って停止表示されるものであればよい。確変大当り組合せを構成する図柄番号が「7」である演出図柄は、確変図柄と称される。特図ゲームにおける確定特別図柄として確変大当り図柄が停止表示される場合に、演出図柄の変動表示結果として、通常大当り組合せとなる確定演出図柄が停止表示されることがあるようにしてもよい。
確定演出図柄が通常大当り組合せであるか確変大当り組合せであるかにかかわらず、特図ゲームにおける確定特別図柄として確変大当り図柄が停止表示される変動表示態様は、変動表示結果が「大当り」となる場合における「確変」の変動表示態様(「大当り種別」ともいう)と称される。尚、本実施例では、「確変」の大当り種別のうち、確定特別図柄として「5」、「7」の変動表示結果にて「大当り」となったことに基づいて、通常開放大当り状態に制御され、その終了後には、時短制御とともに確率変動制御(確変制御)が行われる。
これら確変制御が行われることにより、各回の特図ゲームにおいて変動表示結果(特図表示結果)が「大当り」となる確率は、通常状態に比べて高くなるように向上する。確変制御は、大当り遊技状態の終了後に変動表示結果が「大当り」となって再び大当り遊技状態に制御されるという条件が成立したときに、終了すればよい。尚、時短制御と同様に、大当り遊技状態の終了後に所定回数(例えば時短回数と同じ100回や、時短回数とは異なる90回)の特図ゲームが実行されたときに、確変制御を終了してもよい。また、大当り遊技状態の終了後に特図ゲームが開始されるごとに実行される確変転落抽選にて確変制御を終了させる「確変転落あり」の決定がなされたときに、確変制御を終了してもよい。
時短制御が行われるときには、普通図柄表示器20による普図ゲームにおける普通図柄の変動時間(普図変動時間)を通常状態のときよりも短くする制御や、各回の普図ゲームで普通図柄の変動表示結果が「普図当り」となる確率を通常状態のときよりも向上させる制御、変動表示結果が「普図当り」となったことに基づく普通可変入賞球装置6Bにおける可動翼片の傾動制御を行う傾動制御時間を通常状態のときよりも長くする制御、その傾動回数を通常状態のときよりも増加させる制御といった、遊技球が第2始動入賞口を通過(進入)しやすくして第2始動条件が成立する可能性を高めることで遊技者にとって有利となる制御(電チューサポート制御)が行われる。このように、時短制御に伴い第2始動入賞口に遊技球が進入しやすくして遊技者にとって有利となる制御は、高開放制御ともいう。高開放制御としては、これらの制御のいずれか1つが行われるようにしてもよいし、複数の制御が組合せられて行われるようにしてもよい。
高開放制御が行われることにより、第2始動入賞口は、高開放制御が行われていないときよりも拡大開放状態となる頻度が高められる。これにより、第2特別図柄表示器4Bにおける第2特図を用いた特図ゲームを実行するための第2始動条件が成立しやすくなり、特図ゲームが頻繁に実行可能となることで、次に変動表示結果が「大当り」となるまでの時間が短縮される。高開放制御が実行可能となる期間は、高開放制御期間ともいい、この期間は、時短制御が行われる期間と同一であればよい。
時短制御と高開放制御がともに行われる遊技状態は、時短状態あるいは高ベース状態ともいう。また、確変制御が行われる遊技状態は、確変状態あるいは高確状態ともいう。確変制御とともに時短制御や高開放制御が行われる遊技状態は、高確高ベース状態とも称される。尚、本実施例では制御される遊技状態としては設定されていないが、確変制御のみが行われて時短制御や高開放制御が行われない確変状態は、高確低ベース状態とも称される。また、確変制御とともに時短制御や高開放制御が行われる遊技状態のみを、特に「確変状態」ということもあり、高確低ベース状態とは区別するために、時短付確変状態ということもある。一方、確変制御のみが行われて時短制御や高開放制御が行われない確変状態(高確低ベース状態)は、高確高ベース状態と区別するために、時短なし確変状態ということもある。確変制御が行われずに時短制御や高開放制御が行われる時短状態は、低確高ベース状態とも称される。確変制御や時短制御及び高開放制御がいずれも行われない通常状態は、低確低ベース状態とも称される。通常状態以外の遊技状態において時短制御や確変制御の少なくともいずれかが行われるときには、特図ゲームが頻繁に実行可能となることや、各回の特図ゲームにおける変動表示結果が「大当り」となる確率が高められることにより、遊技者にとって有利な状態となる。大当り遊技状態とは異なる遊技者にとって有利な遊技状態は、特別遊技状態とも称される。
尚、小当り図柄を停止表示する場合にあっては、前述した小当り遊技状態に制御した後には、遊技状態の変更が行われず、変動表示結果が「小当り」となる以前の遊技状態に継続して制御すれば良い。
パチンコ遊技機1には、例えば図2に示すような主基板11、演出制御基板12、音声制御基板13、ランプ制御基板14といった、各種の制御基板が搭載されている。また、パチンコ遊技機1には、主基板11と演出制御基板12との間で伝送される各種の制御信号を中継するための中継基板15なども搭載されている。その他にも、パチンコ遊技機1における遊技盤2などの背面には、例えば払出制御基板、情報端子基板、発射制御基板、インタフェース基板などといった、各種の基板が配置されている。
主基板11は、メイン側の制御基板であり、パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するための各種回路が搭載されている。主基板11は、主として、特図ゲームにおいて用いる乱数の設定機能、所定位置に配設されたスイッチ等からの信号の入力を行う機能、演出制御基板12などからなるサブ側の制御基板に宛てて、指令情報の一例となる制御コマンドを制御信号として出力して送信する機能、ホールの管理コンピュータに対して各種情報を出力する機能などを備えている。また、主基板11は、第1特別図柄表示器4Aと第2特別図柄表示器4Bを構成する各LED(例えばセグメントLED)などの点灯/消灯制御を行って第1特図や第2特図の変動表示を制御することや、普通図柄表示器20の点灯/消灯/発色制御などを行って普通図柄表示器20による普通図柄の変動表示を制御することといった、所定の表示図柄の変動表示を制御する機能も備えている。
主基板11には、例えば遊技制御用マイクロコンピュータ100や、遊技球検出用の各種スイッチからの検出信号を取り込んで遊技制御用マイクロコンピュータ100に伝送するスイッチ回路110、遊技制御用マイクロコンピュータ100からのソレノイド駆動信号をソレノイド81,82A,82Bに伝送するソレノイド回路111などが搭載されている。
演出制御基板12は、主基板11とは独立したサブ側の制御基板であり、中継基板15を介して主基板11から伝送された制御信号を受信して、演出表示装置5、スピーカ8L,8R,8U及び遊技効果ランプ9といった演出用の電気部品による演出動作を制御するための各種回路が搭載されている。すなわち、演出制御基板12は、演出表示装置5における表示動作や、スピーカ8L,8R,8Uからの音声出力動作の全部または一部、遊技効果ランプ9などにおける点灯/消灯動作の全部または一部といった、演出用の電気部品に所定の演出動作を実行させるための制御内容を決定する機能を備えている。
音声制御基板13は、演出制御基板12とは別個に設けられた音声出力制御用の制御基板であり、演出制御基板12からの指令や制御データなどに基づき、スピーカ8L,8R,8Uから音声を出力させるための音声信号処理を実行する処理回路などが搭載されている。ランプ制御基板14は、演出制御基板12とは別個に設けられたランプ出力制御用の制御基板であり、演出制御基板12からの指令や制御データなどに基づき、遊技効果ランプ9などにおける点灯/消灯駆動を行うランプドライバ回路などが搭載されている。
図2に示すように、主基板11には、ゲートスイッチ21、第1始動口スイッチ22A、第2始動口スイッチ22B、カウントスイッチ23A,23B、入賞口スイッチ30、入賞確認スイッチ24A,24Bからの検出信号を伝送する配線が接続されている。尚、ゲートスイッチ21、第1始動口スイッチ22A、第2始動口スイッチ22B、カウントスイッチ23A,23B、入賞口スイッチ30、入賞確認スイッチ24A,24Bは、例えばセンサと称されるものなどのように、遊技媒体としての遊技球を検出できる任意の構成を有するものであればよい。
また、入賞確認スイッチ24Aは後述する第1入賞球通路350に設けられ、入賞確認スイッチ24Bは第2入賞球通路351に設けられており、各入賞口に設けられた入賞スイッチ(例えば、第1始動口スイッチ22A、第2始動口スイッチ22B、カウントスイッチ23A,23B、入賞口スイッチ30など)にて検出された遊技球を検出するスイッチである。
また、第1始動口スイッチ22A、第2始動口スイッチ22B、カウントスイッチ23A,23B及び入賞口スイッチ30と、入賞確認スイッチ24A及び入賞確認スイッチ24Bとは、それぞれ異なる検出方式のスイッチが用いられている。本実施例では、第1始動口スイッチ22A、第2始動口スイッチ22B、カウントスイッチ23A,23B及び入賞口スイッチ30として近接スイッチを用い、入賞確認スイッチ24A及び入賞確認スイッチ24Bとしてフォトセンサを用いている。このように遊技盤2側に設けられるスイッチと遊技機用枠3側に設けられるスイッチとで異なる検出方式のスイッチを用いることで、例えば、電波による不正行為が行われた場合は、光学式のフォトセンサは電波による不正行為の影響を受けない(近接スイッチが誤動作する周波数帯域では誤動作しない)。そのため、電波による不正行為が行われた場合には、検出方式の異なる第1始動口スイッチ22A、第2始動口スイッチ22B、カウントスイッチ23A,23B及び入賞口スイッチ30と入賞確認スイッチ24A及び入賞確認スイッチ24Bとの間で検出数に差が生じる。よって、例えば遊技制御用マイクロコンピュータ100は、該検出数の差が所定値以上となったことに基づいて、異常入賞が発生した可能性があると判定することができる。
また、本実施例では、遊技盤2側に設けられる第1始動口スイッチ22A、第2始動口スイッチ22B、カウントスイッチ23A,23B及び入賞口スイッチ30として近接スイッチを用い、遊技機用枠3側に設けられる入賞確認スイッチ24A及び入賞確認スイッチ24Bとしてフォトセンサを用いているが、遊技盤2側に設けられるスイッチと遊技機用枠3側に設けられるスイッチとで異なる検出方式のスイッチが用いられれば、第1始動口スイッチ22A、第2始動口スイッチ22B、カウントスイッチ23A,23B及び入賞口スイッチ30としてフォトセンサを用い、入賞確認スイッチ24A及び入賞確認スイッチ24Bとして近接スイッチを用いてもよい。あるいは、電磁式のスイッチである近接スイッチや光学式のフォトセンサに代えて、機械式のスイッチ(マイクロスイッチなど)等、検出方式が異なる他の検出手段等を用いてもよい。
また、主基板11には、第1特別図柄表示器4A、第2特別図柄表示器4B、普通図柄表示器20、第1保留表示器25A、第2保留表示器25B、普図保留表示器25Cなどの表示制御を行うための指令信号を伝送する配線が接続されている。
主基板11から演出制御基板12に向けて伝送される制御信号は、中継基板15によって中継される。中継基板15を介して主基板11から演出制御基板12に対して伝送される制御コマンドは、例えば電気信号として送受信される演出制御コマンドである。演出制御コマンドには、例えば、演出図柄の変動時間及びリーチ演出の種類や擬似連の有無等の変動態様を示す変動パターンを示す変動パターン指定コマンドや、演出表示装置5における画像表示動作を制御するために用いられる表示制御コマンドや、スピーカ8L,8R,8Uからの音声出力を制御するために用いられる音声制御コマンド、遊技効果ランプ9や装飾用LEDの点灯動作などを制御するために用いられるランプ制御コマンドが含まれている。
主基板11に搭載された遊技制御用マイクロコンピュータ100は、例えば1チップのマイクロコンピュータであり、遊技制御用のプログラムや固定データ等を記憶するROM(ReadOnlyMemory)101と、遊技制御用のワークエリアを提供するRAM(RandomAccessMemory)102と、遊技制御用のプログラムを実行して制御動作を行うCPU(CentralProcessingUnit)103と、CPU103とは独立して乱数値を示す数値データの更新を行う乱数回路104と、I/O(Input/Outputport)105と、を備えて構成される。
一例として、遊技制御用マイクロコンピュータ100では、CPU103がROM101から読み出したプログラムを実行することにより、パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するための処理が実行される。このときには、CPU103がROM101から固定データを読み出す固定データ読出動作や、CPU103がRAM102に各種の変動データを書き込んで一時記憶させる変動データ書込動作、CPU103がRAM102に一時記憶されている各種の変動データを読み出す変動データ読出動作、CPU103がI/O105を介して遊技制御用マイクロコンピュータ100の外部から各種信号の入力を受け付ける受信動作、CPU103がI/O105を介して遊技制御用マイクロコンピュータ100の外部へと各種信号を出力する送信動作なども行われる。
図2に示すように、演出制御基板12には、プログラムに従って制御動作を行う演出制御用CPU120と、演出制御用のプログラムや固定データ等を記憶するROM121と、演出制御用CPU120のワークエリアを提供するRAM122と、演出表示装置5における表示動作の制御内容を決定するための処理などを実行する表示制御部123と、演出制御用CPU120とは独立して乱数値を示す数値データの更新を行う乱数回路124と、I/O125とが搭載されている。
一例として、演出制御基板12では、演出制御用CPU120がROM121から読み出した演出制御用のプログラムを実行することにより、演出用の電気部品による演出動作を制御するための処理が実行される。このときには、演出制御用CPU120がROM121から固定データを読み出す固定データ読出動作や、演出制御用CPU120がRAM122に各種の変動データを書き込んで一時記憶させる変動データ書込動作、演出制御用CPU120がRAM122に一時記憶されている各種の変動データを読み出す変動データ読出動作、演出制御用CPU120がI/O125を介して演出制御基板12の外部から各種信号の入力を受け付ける受信動作、演出制御用CPU120がI/O125を介して演出制御基板12の外部へと各種信号を出力する送信動作なども行われる。
また、本実施例では、演出表示装置5は遊技盤2よりも背面側に配設され、該遊技盤2に形成された開口2cを通して視認できるようになっている。また、遊技盤2の背面側には、演出表示装置5や各種演出用構造物等が配設されている。演出制御基板12には、この各種演出用構造物に設けられる各種モータ、ソレノイド、センサ、発光ダイオード(LED)等の複数の電子部品が接続されている。
次に、図3〜図11に基づいて、パチンコ遊技機1の構造について説明する。図3は、パチンコ遊技機を示す背面図である。図4は、遊技機用枠を開放した状態を示す斜視図である。図5は、(A)は遊技機用枠を開放した状態、(B)は遊技機用枠を閉鎖した状態における外枠側コネクタと遊技機用枠側コネクタとの接続状況を示す概略図である。図6は、ガラス扉枠を開放した状態を示す斜視図である。図7は、遊技盤を遊技機用枠へ取り付ける状態を示す斜視図である。図8は、(A)は遊技盤を示す背面図、(B)は遊技機用枠を示す背面図である。図9は、(A)は上方の盤押え金具を示す斜視図、(B)は正面図、(C)は(B)のA−A断面図、(D)は係止解除状態を示す断面図である。図10は、(A)は下方の盤押え金具を示す斜視図、(B)は正面図、(C)は(B)のB−B断面図、(D)は係止解除状態を示す断面図である。図11は、(A)は遊技機用枠を開放した状態、(B)は遊技機用枠を閉鎖した状態における枠側コネクタと盤側コネクタとの接続状況を示す概略図である。
図3に示すように、パチンコ遊技機1の背面側、つまり、遊技機用枠3の背面上部には、遊技場に設置される遊技島(図示略)から供給される遊技球を受ける球タンク150が設けられている。球タンク150に供給された遊技球は、補給通路151を流下して左側の払出装置152に供給される。払出装置152から払い出された遊技球は、賞球通路153を流下してパチンコ遊技機1の前面に設けられた上皿に誘導される。また、遊技機用枠3の背面における補給通路151の上方には、各種情報をパチンコ遊技機1の外部に出力するための各端子を備えたターミナル基板154が設置されている。ターミナル基板154には、例えば、大当り遊技状態の発生を示す大当り情報等の情報出力信号(始動口信号、図柄確定回数1信号、大当り1信号、大当り2信号、大当り3信号、時短信号、セキュリティ信号、賞球信号1、遊技機エラー状態信号等)を外部出力するための情報出力端子が設けられている。尚、遊技機エラー状態信号に関しては必ずしもパチンコ遊技機1の外部に出力しなくてもよく、該情報出力端子から、この遊技機エラー状態信号の替わりに遊技枠が開放状態であることを示すドア開放信号等を出力するようにしてもよい。
後述するように遊技機用枠3に取り付けられる遊技盤2の背面には、主基板11と演出制御基板12とが、それぞれ透明な合成樹脂材にて形成される基板ケースに収納された状態で設けられている。演出制御基板12は、遊技機用枠3の背面に開閉可能に設けられた透明な裏カバー155により覆われている。また、遊技機用枠3における遊技盤2の下方位置には、遊技球の払い出しに関わる制御を行う払出制御基板91と、パチンコ遊技機1に電力を供給するための電源基板92と、が前後に重畳するように設けられている。
図3及び図4に示すように、外枠200は、上下に並設される一対の第1板部材としての上板201及び下板202と、左右に並設される一対の第2板部材としての左側板203及び右側板204と、上板201及び下板202と左側板203及び右側板204とを連結する連結体210〜213と、により縦長四角枠状に形成されている。
上板201及び下板202は、木材により板状に形成されており、遊技場等に設置される図示しない遊技島に釘等を介して設置固定できるようになっている。左側板203及び右側板204は、アルミニウム材の押出成型により板状に形成されている。左側板203及び右側板204の板厚(例えば、約2〜4mm)は、上板201及び下板202の板厚(例えば、約15〜20mm)よりも肉薄とされている。
外枠200の開口200a下部には幕板214が設けられ、開口200aの下部が閉塞されている。左上の連結体210及び左下の連結体212の前端には、遊技機用枠3の左上角部及び左下角部を回動可能に支持する軸受部(図示略)が、連結体210,212から前方に突出して設けられている。よって、遊技機用枠3は、外枠200の前方に位置する上下方向を向く回動中心C1(図5参照)を中心として、上板201、幕板214、左側板203及び右側板204に囲まれた開口200aを閉鎖する閉鎖位置(図3参照)と開口200aを開放する開放位置との間で回動可能に支持されている。
幕板214は、本実施例では合成樹脂材により中空状に形成され、内部にはスピーカ8Uが内蔵されている(図示略)。幕板214の上部右側には、スピーカ8Uが配線接続された外枠側コネクタ215が設けられている。また、遊技機用枠3の背面下部における外枠側コネクタ215に対応する位置には、遊技盤2の背面に設けられる演出制御基板12が接続された遊技機用枠側コネクタ216が設けられている。
図5(B)に示すように、遊技機用枠3が閉鎖位置にあるときにおいて、外枠側コネクタ215と遊技機用枠側コネクタ216とは、遊技機用枠3の回動中心C1よりも後方に位置している。このため、図5(A)に示すように、外枠側コネクタ215の接続部は、回動中心C1を通る直線Y1に対し略直交するように前方に向けて突設され、遊技機用枠側コネクタ216の接続部は、回動中心C1を通る直線Y2に対し略直交するように後方に向けて突設されている。
よって、図5(B)に示すように、遊技機用枠3を開放位置から閉鎖位置へ移動させるだけで、外枠側コネクタ215と遊技機用枠側コネクタ216とが接続され、外枠側のスピーカ8Uが遊技機用枠側の演出制御基板12に接続される。このように、遊技機用枠3を開放する度に外枠側コネクタ215と遊技機用枠側コネクタ216とを接続しなくても済むため、配線作業が容易になる。また、外枠側コネクタ215の接続部と遊技機用枠側コネクタ216の接続部とは、回動中心C1を通る直線Y1,Y2に対し略直交する方向、つまり、回動中心C1を中心とする円の接線方向に向けて突設されているため、遊技機用枠3の開閉に伴い接続及び解除が円滑に行われるとともに、ガラス扉枠50が前側に引っ張られても接続が解除されにくくなる。
図6に示すように、遊技機用枠3の前面には、ガラス窓50aを有するガラス扉枠50が左側辺を中心として回動可能に設けられ、該ガラス扉枠50により遊技領域10を開閉できるようになっており、ガラス扉枠50を閉鎖したときにガラス窓50aを通して遊技領域10を透視できるようになっている。また、ガラス扉枠50は、遊技機用枠3の前面全域を被覆可能な大きさに形成されており、ガラス窓50aの下方には打球操作ハンドル51が設けられている。
図7及び図8に示すように、遊技盤2は、前述した盤面板(図示略)とスペーサ部材(図示略)とからなる板状体と、該板状体の背面に組み付けられる主基板11、演出制御基板12、演出表示装置5及び可動演出ユニット(図示略)等の遊技に関連する遊技用部品が組み付けられる遊技用部品ユニット220と、からなる構造体であり、遊技機用枠3に対し前面側から取り付け、取り外し可能に設けられている。
具体的には、遊技機用枠3には、遊技盤2の背面側の遊技用部品ユニット220が挿入可能な大きさを有する開口部160が形成されている。また、開口部160の左側上下位置には、係止凹部161a,161bが設けられているとともに、右側上下位置には、盤押え金具162a,162bが設けられており、遊技盤2の左端部を係止凹部161a,161bに差し込んだ状態で、右端部を盤押え金具162a,162bで係止することにより取り付けられるようになっている。遊技盤2が取り付けられた状態において、該遊技盤2の背面に設けられた遊技用部品ユニット220が開口部160を介して遊技機用枠3の背面側に臨むようになっている。
図9に示すように、盤押え金具162aは、遊技機用枠3に固定されるベース部170と、ベース部170に対し右側に設けられた上下方向を向く回動軸171を中心として回動可能に設けられた回動部172と、回動部172に対しスライド移動可能に設けられた係止部173と、から主に構成される。
回動部172は、回動軸171に環装されたコイルバネ174により常時開放方向に向けて付勢されており、下部には、遊技盤2の前面上辺右側を前側から押える押え片172aが左右方向に向けて延設されている。
係止部173は、ベース部170に形成された被係止部170aに係止可能な係止爪173aと、係止解除操作を行うための操作片173bと、を有し、圧縮バネ175により常時係止方向に向けて付勢されている。
このように構成された盤押え金具162aは、図9(D)に示す係止解除状態において、回動部172をコイルバネ174の付勢力に抗して係止位置(図9(A)(B)の位置)へ移動させることで、係止爪173aが被係止部170aに係止される係止状態となる。また、図9(C)に示す係止状態において、圧縮バネ175の付勢力に抗して操作片173bを操作して係止部173を回動軸171側へ移動させると、図9(D)に示すように係止爪173aによる被係止部170aへの係止が解除され、回動部172がコイルバネ174の付勢力により開放位置へ回動する。
図10に示すように、盤押え金具162bは、遊技機用枠3に固定されるベース部180と、ベース部180に対し右側に設けられた上下方向を向く回動軸181を中心として回動可能に設けられた回動部182と、回動部182に対しスライド移動可能に設けられた係止部183と、から主に構成される。
回動部182は、回動軸181に環装されたコイルバネ184により常時開放方向に向けて付勢されており、下部には、遊技盤2の前面下辺右側を前側から押える押え片182aが左右方向に向けて延設されている。
係止部183は、ベース部180に形成された被係止部180aに係止可能な係止爪183aと、係止解除操作を行うための操作片183bと、を有し、圧縮バネ185により常時係止方向に向けて付勢されている。
このように構成された盤押え金具162bは、図10(D)に示す係止解除状態において、回動部182をコイルバネ184の付勢力に抗して係止位置(図10(A)(B)の位置)へ移動させることで、係止爪183aが被係止部180aに係止される係止状態となる。また、図10(C)に示す係止状態において、圧縮バネ185の付勢力に抗して操作片183bを操作して係止部183を回動軸181側へ移動させると、図10(D)に示すように係止爪183aによる被係止部180aへの係止が解除され、回動部182がコイルバネ184の付勢力により開放位置へ回動する。
また、図7及び図8に示すように、遊技機用枠3の開口部160の下辺部には、電源基板92及び装飾基板(図示略)が接続された枠側コネクタ190aと、電源基板92及び払出制御基板91が接続された枠側コネクタ190bとが開口部160の下辺部に沿って左右に並設されている。また、遊技盤2の背面下部における枠側コネクタ190a,190bに対応する位置には、遊技盤2の背面に設けられる演出制御基板12が接続された盤側コネクタ191aと主基板11が接続された盤側コネクタ191bとが左右に並設されている。
図11(B)に示すように、遊技盤2が遊技機用枠3に取り付けられた状態において、枠側コネクタ190a,190bと盤側コネクタ191a,191bとは、遊技盤2を取り付ける際の回動中心C2となる係止凹部161a,161bよりも後方に位置している。このため、図11(A)に示すように、枠側コネクタ190a,190bの接続部は、回動中心をC2通る直線Y10,Y11に対し略直交するように前方に向けて突設され、盤側コネクタ191a,191bの接続部は、回動中心C2を通る直線Y12,Y13に対し略直交するように後方に向けて突設されている。
ここで、遊技盤2の遊技機用枠3への取付方法について、図11に基づいて説明する。図11(A)に示すように、遊技盤2を遊技機用枠3へ取り付ける場合、まず、上下の盤押え金具162a,162bの回動部172,182及び係止部173,183を開放位置へ移動しておく。次いで、遊技盤2の遊技用部品ユニット220を開口部160に向けた状態で、遊技機用枠3の前方から遊技盤2の左側辺部を係止凹部161a,161bに差し込み、該係止凹部161a,161bを中心として遊技盤2の右側辺部を後方に向けて押し込む。
そして、図11(B)に示すように、遊技盤2の背面周縁部が遊技機用枠3の開口部160の周縁部に当接することで遊技盤2が遊技機用枠3に位置決めされ、遊技用部品ユニット220は開口部160を挿通して背面側に突出される。
また、遊技機用枠3の前方から遊技盤2の左側辺部を係止凹部161a,161bに差し込み、該係止凹部161a,161bを中心として遊技盤2の右側辺部を後方に向けて押し込むことで、枠側コネクタ190a,190bと盤側コネクタ191a,191bとが接続され、これにより電源基板92及び装飾基板(図示略)が演出制御基板12に接続され、電源基板92及び払出制御基板91が主基板11に接続される。このように、機種変更等に伴い遊技盤2を交換する度に枠側コネクタ190a,190bと盤側コネクタ191a,191bとを接続しなくても済むため、配線作業が容易になる。また、枠側コネクタ190a,190bの接続部と盤側コネクタ191a,191bの接続部とは、回動中心C2を通る直線Y11〜13に対し略直交する方向、つまり、回動中心を中心とする円の接線方向に向けて突設されているため、遊技盤2の着脱作業に伴い接続及び解除が円滑に行われる。また、枠側コネクタ190a,190bと盤側コネクタ191a,191bとが遊技盤2の取付位置よりも後方位置で接続されることで、パチンコ遊技機1の前側からの接続部に対する不正行為を困難とすることができる。
このように遊技盤2を開口部160に配置した状態で、上下の盤押え金具162a,162bの回動部172,182及び係止部173,183を開放位置から係止位置へ移動することで、遊技盤2の前面における上下辺部の右側が押え片172a,182aにより前方から押えられる。そして、係止爪173a,183aが被係止部170a,180aに係止されることで、遊技盤2が係止凹部161a,161bと上下の盤押え金具162a,162bとにより遊技機用枠3に取り付けられた状態で保持される。また、押え片172a,182aは遊技盤2の上下辺に沿って延設される平坦面を有しており、該平坦面にて遊技盤2の前面上下辺部を押えるため、遊技盤2を安定して保持することができる。
次に、遊技機用枠3の下部の構造について、図12〜図21に基づいて説明する。図12は、(A)は遊技機用枠を斜め前から見た状態を示す斜視図、(B)は斜め後ろから見た状態を示す斜視図である。図13は、遊技機用枠の背面下部の構成を斜め前から見た状態を示す分解斜視図である。図14は、遊技機用枠の背面下部の構成を斜め後ろから見た状態を示す分解斜視図である。図15は、(A)はベースプレートを示す斜視図、(B)はバックプレートを示す斜視図である。図16は、遊技機用枠の背面下部を斜め後ろから見た状態を示す斜視図である。図17は、(A)は遊技機用枠の下部を示す背面図、(B)は底面図である。図18は、図17のC−C断面図である。図19は、図17のD−D概略断面図である。図20は、入賞球通路とアウト球通路と遊技盤との関係を示す説明図である。図21は、(A)(B)は入賞球を入賞球通路へ誘導する変形例を示す図である。
図12〜図14に示すように、遊技機用枠3の開口部160の下方に設けられたベースプレート300の前面における略中央位置には、上皿から供給される遊技球Pを遊技領域10へ向けて打ち出す発射装置250が設けられている。発射装置250からは左斜め上方に向けて遊技球Pが打ち出され、打ち出された遊技球Pは、遊技盤2に設けられた発射球誘導通路を251(図1、図13参照)により遊技盤2の左上部へ誘導された後、遊技領域10に流入するようになっている。
ベースプレート300の背面側には、バックプレート301が取り付けられており、該バックプレート301とベースプレート300との間には、後述する遊技領域10を流下する遊技球Pが入賞可能な各入賞口(例えば、第1始動入賞口、第2始動入賞口、大入賞口7A及び普通入賞口など)に入賞した遊技球Pを誘導して遊技機外へ排出する第1入賞球通路350及び第2入賞球通路351や、これら各入賞口に入賞せずに遊技領域10を流下してきた遊技球Pが進入するアウト口16に進入した遊技球Pを誘導して遊技機外へ排出するアウト球通路380が形成される(図20参照)。
バックプレート301の背面側には、払出制御基板91が収納される払出制御基板ケース91Aと、電源基板92が収納される電源基板ケース92Aが取り付けられる制御基板ベースユニット400が取り付けられている。
図15(A)に示すように、ベースプレート300の背面上部における左右方向の略中央位置には、中央から左側に向けて下方に傾斜する第1傾斜面310aと、中央から右側に向けて下方に傾斜する第2傾斜面310bと、により背面視山型に形成される誘導部310が形成されている。誘導部310の左側には、該誘導部310から左側に向けて下方に傾斜する板状の通路壁311がベースプレート300に沿って延設されているとともに、誘導部310の右側には、該誘導部310から右側に向けて下方に傾斜する板状の通路壁312がベースプレート300に沿って延設されている。通路壁312の右側には、右端から誘導部310側に向けて下方に傾斜する板状の通路壁313がベースプレート300に沿って延設されている。
通路壁311の傾斜下位側の端部には、入賞確認スイッチ24Aが設けられており、通路壁312と通路壁313との傾斜下位側の端部間には、入賞確認スイッチ24Bが設けられている。通路壁311の下方には、入賞確認スイッチ24Aの下方から右側に向けて下方に傾斜する板状の通路壁314がベースプレート300に沿って延設されており、該通路壁314の傾斜下位側の端部には、背面側に向けて下方に傾斜する通路壁315が形成されている。また、通路壁312の下方には、入賞確認スイッチ24Bの下方から左側に向けて下方に傾斜する板状の通路壁316がベースプレート300に沿って延設されており、該通路壁316の傾斜下位側の端部には、背面側に向けて下方に傾斜する通路壁317が形成されている。
ベースプレート300における誘導部310の下方位置には、開口320が形成されており、該開口320からは、通路壁317に向けて下方に傾斜する通路壁321がベースプレート300に沿って延設されている。
一方、図15(B)に示すように、バックプレート301の前面における誘導部310に対応する位置には、第1傾斜面310aに対応する第1傾斜面310cが形成され、第2傾斜面310bに対応する第2傾斜面310dが形成されている。つまり、誘導部310は、ベースプレート300の背面にバックプレート301が取り付けられることにより面一になる第1傾斜面310a,310cと第2傾斜面310b,310dとにより構成される。また、第1傾斜面310cと第2傾斜面310dの前側には、第1傾斜面310a,第2傾斜面310bの下方に形成される凹部310fに嵌合可能な凸部310eが突設されている。また、通路壁315,317それぞれに対応する位置には、第1排出口360と第2排出口361(図20参照)を形成する切欠凹部330,331がそれぞれ形成されている。
そして、ベースプレート300の背面にバックプレート301を取り付けることにより、これらベースプレート300とバックプレート301との間に、誘導部310と、遊技球Pが流下可能な第1入賞球通路350、第2入賞球通路351及びアウト球通路380と、第1排出口360及び第2排出口361とが形成される。
図18及び図19に示すように、遊技盤2は、遊技機用枠3に取り付けられた状態において、ベースプレート300の前壁上部に該ベースプレート300に沿って配置される。言い換えると、ベースプレート300及びバックプレート301は、遊技盤2の背面下方位置に該遊技盤2に沿って配設される。
図20に示すように、遊技盤2の背面には、第1始動入賞口に入賞した遊技球Pを遊技盤2の背面側に誘導した後に第1入賞球通路350の通路壁311上に排出する入賞球通路370と、第2始動入賞口に入賞した遊技球Pを遊技盤2の背面側に誘導した後に誘導部310の第1傾斜面310a,310c上に排出する入賞球通路371と、特別可変入賞球装置7の大入賞口に入賞した遊技球Pを遊技盤2の背面側に誘導した後に第2入賞球通路351における通路壁313上に排出する入賞球通路372と、普通入賞口に入賞した遊技球Pを遊技盤2の背面側に誘導した後に第1入賞球通路350の通路壁311上に排出する入賞球通路373と、が設けられている。
誘導部310は、遊技盤2の下部における左右方向の略中央位置に配設されたアウト口16に対応する位置に配設されている。
第1入賞球通路350は、通路壁311,314,315により遊技球Pを流下可能に形成され、背面視略逆「く」の字形に形成されており、屈曲部に入賞確認スイッチ24Aが設けられている。よって、通路壁311上に落下した遊技球Pは、遊技盤2に沿って左側に誘導された後、下方に落下して入賞確認スイッチ24Aを通過したら通路壁314により右側に折り返して誘導され、最後は通路壁315により背面側に誘導されて第1排出口360から排出される。
第2入賞球通路351は、通路壁312,313,316,317により遊技球Pを流下可能に形成され、通路壁312,316,317により背面視略「く」の字形に形成される通路と、通路壁313とにより形成されており、通路壁312と通路壁313との合流部には入賞確認スイッチ24Bが設けられている。よって、通路壁312上に落下した遊技球Pは遊技盤2に沿って左側に誘導され、また、通路壁313上に落下した遊技球Pは遊技盤2に沿って右側に誘導された後、下方に落下して入賞確認スイッチ24Bを通過したら通路壁316により左側に折り返して誘導され、最後は通路壁317により背面側に誘導されて第2排出口361から排出される。
また、通路壁313は、下流側の端部が通路壁312の下流側端部よりも上方に位置するように段違いに設けられていることで、通路壁312上を右側に向けて流下してきた遊技球Pと通路壁313上を左側に向けて流下してきた遊技球Pとが合流部で衝突して滞留することを回避できるため、スムーズに流下させることができる。
第1入賞球通路350における通路壁311及び入賞確認スイッチ24Aの上方と、第2入賞球通路351における通路壁312,313及び入賞確認スイッチ24Bの上方は開放されている。つまり、図16に示すように、第1入賞球通路350及び第2入賞球通路351の上流側部分は、前後の側壁と底壁とにより断面視略上向きコ字形に形成された凹溝状に形成されているため、これら通路壁311,312,313及び入賞確認スイッチ24A,24Bの上方から落下する遊技球Pを受け入れ可能に形成されている。また、これら通路壁311,312,313は遊技盤2の背面に沿って左右方向に延設されているため、機種変更等に伴い、複数の機種に共通して使用される遊技機用枠3を残して機種固有である遊技盤2が交換されて各入賞口の配置位置が変更した場合でも、これら各入賞口からの遊技球Pを第1入賞球通路350または第2入賞球通路351にて受け入れて誘導することができる。
また、第1入賞球通路350における入賞確認スイッチ24Aの上流側近傍位置と、第2入賞球通路351における入賞確認スイッチ24Bの上流側近傍位置とには、通路壁311,312上を流下する遊技球Pの流下速度を低減するための流下速度低減手段390A,390Bが設けられていることで、入賞確認スイッチ24Aや入賞確認スイッチ24Bを通過する遊技球Pの流下速度が低減されるため、入賞確認スイッチ24Aや入賞確認スイッチ24Bによる遊技球Pの検出漏れ等を抑制することができるようになっている。
図18に示すように、流下速度低減手段390A,390Bは、通路壁311,312の傾斜下位側の端部付近に設けられている。具体的には、ベースプレート300の背面に通路側に向けて突設された上下方向を向く2つの凸条391a,391bと、バックプレート301の前面における凸条391a,391bに対応する位置に通路側から退避するように凹設された上下方向を向く2つの凹条392a,392bと、により構成されている。2つの凸条391a,391bは互いに流下方向に離れた位置に並設されている。また、2つの凹条392a,392bは互いに流下方向に離れた位置に並設されており、凸条391a,391bに対向して配置されている。これにより、第1入賞球通路350及び第2入賞球通路351を流下する遊技球Pが流下方向に向けて前後に蛇行することで、遊技球Pの流下速度が低減される。
尚、本実施例では、流下速度低減手段390A,390Bは、2つの凸条391a,391b及び2つの凹条392a,392bにて構成されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、一の凸条と凹条とにより構成されていてもよいし、3以上の凸条と凹条とにより構成されていてもよい。また、凸条と凹条とにより遊技球Pの流路を蛇行させることで流下速度を低減されるものに限定されるものではなく、例えば、通路壁311,312の上面、つまり、通路底面に流下方向に向けて凹凸部を連続して形成することにより流下速度を低減させてもよいし、通路壁311,312の上面の傾斜を上流側よりも緩やかにすること等により流下速度を低減させてもよい。
また、誘導部310は、第1入賞球通路350の上流側端部と第2入賞球通路351の上流側端部との間に形成されており、第1傾斜面310a,310cは上方から落下してくる遊技球Pを第1入賞球通路350に誘導し、第2傾斜面310b,310dは上方から落下してくる遊技球Pを第2入賞球通路351に誘導することができる。つまり、各入賞口に入賞し遊技盤2の背面側に誘導された遊技球Pを、第1入賞球通路350と第2入賞球通路351とに誘導可能に形成されている。よって、各入賞口に入賞した遊技球Pを誘導部310により第1入賞球通路350と第2入賞球通路351とに分散して誘導することができるようになっている。
本実施例では、第1始動入賞口、第2始動入賞口、普通入賞口に入賞した遊技球Pは第1入賞球通路350へ誘導され、大入賞口7Aに入賞した遊技球Pは第2入賞球通路351へ誘導されるようになっている。具体的には、本実施例の特別可変入賞球装置7の大入賞口7Aには、後述するように一度に多数の遊技球Pが進入する構成になっているため、例えば、大当り遊技状態中等において、第2入賞球通路351に一度に多数の遊技球Pが誘導される可能性がある。よって、大入賞口7A以外の第1始動入賞口、第2始動入賞口、普通入賞口に入賞した遊技球Pは第1入賞球通路350へ分散して誘導されるようにすることで、一の入賞球通路に多数の遊技球Pが流れ込むことを防止できるため、第1入賞球通路350や第2入賞球通路351で球詰りを発生しにくくすることができる。
尚、本実施例では、第1始動入賞口、第2始動入賞口、普通入賞口に入賞した遊技球Pは第1入賞球通路350へ誘導され、大入賞口7Aに入賞した遊技球Pは第2入賞球通路351へ誘導されるようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、第1始動入賞口、第2始動入賞口、普通入賞口及び大入賞口7Aへの遊技球Pの進入頻度等に応じて、遊技球Pが第1入賞球通路350へ誘導される入賞口と第2入賞球通路351に誘導される入賞口とを振り分けてもよく、例えば、大入賞口7Aが左右方向の中央位置付近に配置されている場合、第1始動入賞口及び第2始動入賞口に進入した遊技球Pを第2入賞球通路351に誘導し、普通入賞口及び大入賞口7Aに進入した遊技球Pを第1入賞球通路350に誘導するようにしてもよい。
また、本実施例では、第2始動入賞口に入賞した遊技球Pを第1傾斜面310a,310cにより第1入賞球通路350へ誘導するようになっているが、例えば、図21(A)に示すように、遊技盤2の製造段階において、各入賞口への入賞状況等に応じて入賞球通路371を右側へずらして配置することで、第2始動入賞口に入賞した遊技球Pを第2傾斜面310b,310dにより第2入賞球通路351へ誘導することもできる。
さらに、図21(B)に示すように、入賞球通路371を誘導部310における頂部、つまり、第1傾斜面310a,310cと第2傾斜面310b,310dとの間に配置することで、入賞球通路371から落下した遊技球Pが第1入賞球通路350と第2入賞球通路351とに分散するようにしてもよい。尚、ここでは入賞球通路371の配置位置を変更する例を示したが、他の入賞口に対応する入賞球通路を誘導部310に対応する位置に配設するようにしてもよい。
誘導部310は、第1入賞球通路350の上流側端部と第2入賞球通路351の上流側端部との間に、これら通路壁311,312より上方位置に設けられていることで、入賞球通路371の排出部により近い位置にて遊技球Pを第1入賞球通路350と第2入賞球通路351とに誘導することが可能であるため、遊技球Pの飛散等を防止できる。
また、第1入賞球通路350の一部(上流部)は、誘導部310から左側方に向けて延設され、第2入賞球通路351の一部(上流部)は、誘導部310から右側方に向けて延設されていることで、各入賞口に入賞した遊技球Pを第1入賞球通路350と第2入賞球通路351とにより互いに反対方向に分散して誘導できるため、入賞球通路での球詰まりの発生を抑制することができる。
また、第1入賞球通路350及び第2入賞球通路351双方を遊技盤2の背面に沿って配設できるため、各入賞口から遊技盤2の背面側に誘導された遊技球Pを遊技盤2の背面からさらに後方に誘導することなく、遊技盤2の背面に近い位置で落下させることができる。また、2つの通路を前後方向に並設することによりパチンコ遊技機1の前後寸法が大きくなり、ベースプレート300とバックプレート301との間の前後寸法が幅広になることを回避できる。
図19及び図20に示すように、アウト口16に進入して遊技盤2の背面側に誘導された遊技球Pは、ベースプレート300の前側で下方に誘導された後、ベースプレート300の開口320から背面側へ誘導されてアウト球通路380に流入した後、通路壁321により右側へ誘導されて第2入賞球通路351の下流付近に合流し、第2排出口361から排出されるようになっている。
このように、誘導部310はアウト球通路380の上方位置に設けられていることで、アウト球通路380を避けて第1入賞球通路350と第2入賞球通路351とを設けることができる。
また、第1入賞球通路350とアウト球通路380とは、遊技機外へ排出される前に合流することで、通路をまとめることができるため、通路の配置スペースを極力小さくすることができる。尚、第1入賞球通路350とアウト球通路380との合流部は、入賞確認スイッチ24Bよりも下流側に設けられていることで、入賞確認スイッチ24Bの上流側で球詰りが発生しにくくなる。
また、第1入賞球通路350の第1排出口360と第2入賞球通路351の第2排出口361とをそれぞれ別個に設けたことで、第1入賞球通路350と第2入賞球通路351とによりそれぞれ誘導された遊技球Pを滞りなく排出することができる。
また、本実施例では、ベースプレート300とバックプレート301とは、炭素繊維が混入された合成樹脂材にて構成されることで、誘導部310や第1入賞球通路350と第2入賞球通路351において遊技球Pの静電気等を効果的に除電できるとともに、遊技球Pが帯電しにくくなっている。
次に、制御基板ベースユニット400の構造について、図22〜図25に基づいて説明する。図22は、制御基板ベースユニットと払出制御基板ケースと電源基板ケースとを示す分解斜視図である。図23は、制御基板ベースユニットと電源基板ケースとを示す横断面図である。図24は、(A)はE−E断面図、(B)はF−F断面図である。図25は、制御基板ベースユニットに払出制御基板ケース取り付ける状況を示す横断面図である。
図22〜図24に示すように、制御基板ベースユニット400は、横長長方形状のベース板401と、ベース板401の左右端部に設けられる取付部402L,402Rと、を有し、ベース板401の背面には、払出制御基板ケース91Aが取り付けられる払出用取付部403が設けられ、ベース板401の前側には、電源基板ケース92Aが取り付けられる電源用取付部404が設けられている。ベース板401の前面上部には、前述した枠側コネクタ190a,190bが設けられている。
払出用取付部403の左側には、右側に開放する凹状の収容部405が形成されており、該収容部405に払出制御基板ケース91Aの左端部を収容できるようになっている。払出用取付部403の右側には、払出制御基板ケース91Aの前面に突設された複数の係止片406(図25参照)が係止可能な係止孔407がベース板401に複数形成されている。また、さらに右側には、払出制御基板ケース91Aの右端部を係止可能な弾性係止部408が形成されている。
電源用取付部404は、図23及び図24に示すように、下方に開放する凹状に形成されており、電源基板ケース92Aを横向きにした状態で下方から出し入れできるようになっている。尚、図24に示すように、電源用取付部404に取り付けられた状態において、上部が前側に傾斜するように配置されるため、取り出しの際には、下方背面側に引き出せるようになっている。
電源基板ケース92Aの背面には、係止凸部410a,410bが突設されているとともに、それぞれの左側には、弾性係止部411a,411bが設けられている。また、左端部には電源スイッチ412が設けられている。
ベース板401における係止凸部410a,410bに対応する個所には、係止凸部410a,410bが挿入可能な係止孔420a,420bが形成されているとともに、係止凸部410a,410bの下端に係止可能な係止部421a,421bが、該係止孔420a,420bそれぞれの左側辺を中心として開閉可能に設けられている。
また、ベース板401における弾性係止部411a,411bに対応する個所には、弾性係止部411a,411bが挿入可能な係止孔422a,422bが形成されている。また、電源スイッチ412に対応する個所には、該電源スイッチ412を被覆可能なカバー板423が、上辺を中心として開閉可能に設けられている。
電源基板ケース92Aを電源用取付部404に取り付ける場合、制御基板ベースユニット400の下方から上方に向けて電源基板ケース92Aを差し込む。すると、図23及び図24(A)に示すように、係止凸部410a,410bが係止孔420a,420bに対応する位置に配置されるとともに、図23及び図24(B)に示すように、弾性係止部411a,411bが弾性力により係止孔422a,422bに嵌合されることで、電源基板ケース92Aが電源用取付部404に位置決めされ、下方への逸脱が規制される。
この状態で、図23に示すように、係止部421a,421bを回動させて係止孔420a,420bを閉鎖することで、係止部421a,421bが係止凸部410a,410bの下方に入り込み、係止凸部410a,410bを下方から支持するため、電源基板ケース92Aが電源用取付部404に保持される。
電源基板ケース92Aを電源用取付部404から取り外す場合は、係止部421a,421bを開放するとともに、弾性係止部411a,411bを押圧して係止孔422a,422bとの係止状態を解除することで、電源基板ケース92Aが下方から取り出し可能となる。
払出制御基板ケース91Aを払出用取付部403に取り付ける場合、払出制御基板ケース91Aの左端部を収容部405に差し込むように、係止片406を係止孔407に差し込み、左側へスライドさせることで取り付けられる。そして、左側へスライドさせることで、弾性係止部408が弾性復帰して払出制御基板ケース91Aの右端部にて突出し、該払出制御基板ケース91Aの右端部に係止され、これにより右側への移動が規制されるため、払出用取付部403に取り付けられる。
また、払出制御基板ケース91Aを払出用取付部403に取り付けることで、電源基板ケース92A用の係止部421a,421bの開放が規制されるため、払出制御基板ケース91Aを払出用取付部403から取り外さない限り電源基板ケース92Aを取り外しできないようになっている。
次に、特別可変入賞球装置7について、図26〜図34に基づいて説明する。図26は、特別可変入賞球装置を示す正面図である。図27は、特別可変入賞球装置を示す分解斜視図である。図28は、(A)は特別可変入賞球装置の閉鎖状態を示す斜視図、(B)は開放状態を示す斜視図である。図29は、(A)(B)は大入賞口内部を示す斜視図である。図30は、(A)は大入賞口扉上を遊技球Pが流下する状態を示す概略平面図、(B)は(A)のG−G断面図である。図31は、(A)は大入賞口内を遊技球が流下する状態を示す概略平面図、(B)は(A)のG’−G’断面図である。図32は、(A)は大入賞口扉上を遊技球が流下する状態を示す概略平面図、(B)は(A)のH−H断面図である。図33は、(A)は大入賞口内を遊技球が流下する状態を示す概略平面図、(B)は(A)のH’−H’断面図である。図34は、特別可変入賞装置を通過する遊技球の時間と大当り時のラウンドインターバルとの関係を説明する図であり、(A)は遊技球の流下時間を概念的に示す図、(B)は大当り時の特別可変入賞装置の開閉のタイミングチャートである。
図26〜図29に示すように、特別可変入賞球装置7は、遊技盤2の遊技盤面に取り付けられるベース板501と、ベース板501の前面側に取り付けられる通路形成部材502と、大入賞口扉7Bを閉鎖位置と開放位置との間で前後方向にスライド移動させる駆動ユニット503と、を有する。
ベース板501の右側上部には、通過ゲート41が設けられている。また、通過ゲート41の左側には、左斜め下方に傾斜する横長四角形状をなす開口504が形成されており、該開口504には、板状の大入賞口扉7Bが前後方向に移動可能に設けられる。大入賞口扉7Bは、開口504の上下方向の略中央位置に左斜め下方に傾斜して設けられ、該大入賞口扉7Bの上面に流入した遊技球Pを左側に向けて流下可能とされている。また、特に詳細な図示はしないが、大入賞口扉7Bの上面は、右側の傾斜上位側から流入した遊技球を前後に蛇行しながら左側に向けて流下可能な傾斜面とされている。
開口504は、大入賞口扉7Bの上方と下方においてそれぞれ遊技球Pを通過可能な大きさを有している。また、開口504の上縁からは、前後方向を向く板状の規制片505a〜505cが下方に垂下されている。
ベース板501における開口504の右奥側には、前方に向けて下方に傾斜する通路壁510が設けられ、該通路壁510の左側下方には、後方に向けて下方に傾斜する通路壁511,512が並設されており、通路壁511,512の傾斜下位側の端部には、カウントスイッチ23A,23Bがそれぞれ設けられている。また、通路壁512の左側上方には、前方に向けて下方に傾斜する通路壁513が設けられている。
通路形成部材502は、ベース板501から遊技球Pの直径以上前方に離れた位置に該ベース板501に対し略平行に配置される板状部520と、板状部520の背面側に設けられ、遊技球Pが流下可能な底面を構成する通路壁521a〜521dと、通路壁521a〜521dの上面から遊技球Pの直径以上上方に離れた位置に後向きに突設される規制片506a〜506cと、を有している。規制片506aは、規制片505a,505bとの間に配置され、規制片506bは規制片505b,505cとの間に配置され、規制片506cは、規制片505cの左側に配置される。
通路壁521aは、通過ゲート41に対応する位置に左側に向けて下方に傾斜するように設けられ、通路壁521bは、通路壁510に対応する位置に左側に向けて下方に傾斜するように設けられ、通路壁521cは、通路壁511,512に対応する位置に後側に向けて下方に傾斜するように設けられ、通路壁521dは、通路壁513に対応する位置に左側に向けて下方に傾斜するように設けられている。
このように、ベース板501の前側に通路形成部材502が組み付けられることで、ベース板501と板状部520との間に遊技球Pが通過可能な空間が形成されるとともに、開口504に対応する位置には、通路壁521b,521c及び通路壁510,通路壁511,512の上方に、遊技球Pが進入可能な上向きに開口する大入賞口7A(図31(A)中網点領域参照)が形成され、該大入賞口7Aは、大入賞口扉7Bにより開閉可能とされている。
図30に示すように、駆動ユニット503は、ソレノイド82A,82Bと、ソレノイド82A,82Bのプランジャ82aの先端と大入賞口扉7Bとを連結する連結アーム530A,530Bと、を有する。ソレノイド82A,82Bは、プランジャ82aが互いに左右反対側を向くように設けられ、非通電時はプランジャ82aに環装された圧縮バネ82bによりプランジャ82aが突出する方向に付勢されている。連結アーム530A,530Bは、一端が大入賞口扉7Bの後部に上下方向を向く連結軸531を介して連結されているとともに、他端は図示しないケースカバーに対し上下方向を向く軸部材532A,532Bを中心として回動可能に支持されている。また、連結アーム530A,530Bにおける軸部材532A,532Bの近傍位置において、連結軸533A,533Bを介してソレノイド82A,82Bのプランジャ82aの先端に連結されている。また、連結軸531は、図示しないケースカバーに形成された前後方向を向くガイド溝534により前後方向に案内される。
このように構成された駆動ユニット503は、図30に示すように、ソレノイド82A,82Bが非通電状態であるときには、プランジャ82aが圧縮バネ82bの付勢力により本体に対し突出することで、連結アーム530A,530Bの連結軸531がガイド溝534の前端まで移動され、これにより大入賞口扉7Bは、大入賞口7Aへ遊技球Pが進入しない(またはし難い)閉鎖状態となる。尚、閉鎖状態において、大入賞口扉7Bの右側の上流側端部と通路壁521aとがほぼ同高さに位置して面一となるとともに、大入賞口扉7Bの左側の下流側端部と通路壁513とがほぼ同高さに位置して面一となる。
また、図31に示すように、ソレノイド82A,82Bが通電状態であるときには、プランジャ82aが圧縮バネ82bの付勢力に抗して本体側へ退避することで、連結アーム530A,530Bの連結軸531がガイド溝534の後端まで移動され、これにより大入賞口扉7Bは、大入賞口7Aへ遊技球Pが進入する(またはし易い)開放状態となる。
次に、特別可変入賞球装置7における遊技球Pの流下状況について、図30〜図34に基づいて説明する。
まず、図30に示すように、特別可変入賞球装置7が閉鎖状態にあるときについて説明すると、通過ゲート41を通過して通路壁521a上に落下した遊技球Pは、左側に向けて流下し、大入賞口扉7B上に流入する。そして、規制片506aにより左側への流下が規制されることで後側へ誘導され、開口504を通過して大入賞口扉7Bの後部へ進入する。次いで、規制片506aの後端より後側において左側へ流下すると、今度は規制片505bにより左側への流下が規制されることで前側へ誘導される。その後は、規制片506b,506cと規制片505cとにより前後に蛇行するように誘導されながら左側へ向けて流下する。
そして、規制片506cにより後側へ誘導された遊技球Pは、規制片506cの後側において左側へ流下することで通路壁513に流入し、前側の通路壁521dへ誘導された後、左側へ流出される。このように、特別可変入賞球装置7が閉鎖状態にあるときは、大入賞口扉7Bの上面を前後に蛇行しながら左側へ向けて流下することで、ベース板501と板状部520との間を直線的に流下するより、大入賞口扉7Bの上面を通過する時間が長くなる。
次に、図31に示すように、特別可変入賞球装置7が開放状態にあるときは、大入賞口扉7Bは、通路壁510、通路壁511,512、通路壁513の後部側へ退避していることで、通過ゲート41を通過して通路壁521a上に落下した遊技球Pは、左側に向けて流下した後、通路壁521bに落下する。そして、左側へ流下した後、通路壁521cにより後側へ誘導され、通路壁511,512を流下してカウントスイッチ23A,23Bを通過する。このように、特別可変入賞球装置7が開放状態にあるときは、規制片506a〜506cにより左側への流下が規制されることがないので、通路壁521b,521c及び通路壁511,512を流下してカウントスイッチ23A,23Bへスムーズに誘導される。
また、本実施例では、打球操作ハンドル51により打ち出し操作を続けている場合、発射装置250により遊技球Pは約0.6秒間隔で打ち出される。よって、特別可変入賞球装置7が閉鎖状態にあるときにおいて、遊技者が遊技球Pの発射を続けている場合、図32に示すように、1球の遊技球Pが大入賞口扉7Bの上面を通過する間に、後続球が次々と流入してくるため、大入賞口扉7Bの上面には複数の遊技球P(例えば、約8〜10球)が流下することになる。
よって、この状態で特別可変入賞球装置7が閉鎖状態から開放状態へ変化する、つまり、大入賞口扉7Bが閉鎖位置から開放位置へ高速でスライド移動すると、図33に示すように、大入賞口扉7Bの上面にある複数の遊技球Pが一度に落下する。つまり、大入賞口扉7Bの上面にある複数の遊技球Pが一度に大入賞口7Aに進入し、多数の遊技球Pが一度にカウントスイッチ23A,23Bにて検出され、前述した第2入賞球通路351へ誘導されることになる。
図34は、規制片505a〜505c、506a〜506cにより遅延された遊技球Pの大入賞口扉7Bにおける上流領域(右側の領域)から下流領域(左側の領域)への流下にかかる時間(以下、流下時間)と、後述する大当り遊技状態におけるラウンドインターバルとの関係を説明する図である。
図34(A)では、遊技球Pの、大入賞口扉7Bにおける上流領域から下流領域への流下時間を便宜上、符号Ta(s)で示している。一方、図34(B)には、大当り遊技状態におけるラウンドインターバルをTin(s)で示している。ラウンドインターバルTin(s)は、大当り遊技状態において特別可変入賞球装置7を開放状態から閉鎖状態に変化させた後、再度開放状態に変化させる時間である。尚、ラウンドインターバルTin(s)は、賞球検出待ち時間が考慮された値であってもよい。賞球検出待ち時間とは、大入賞口扉7Bを閉鎖する直前に入賞した遊技球Pがカウントスイッチ23A,23Bを通過するまでにかかる時間であり、大入賞口7Aからカウントスイッチ23A,23Bまでの入賞球誘導通路の長さに応じて設定される。
ここで、本実施例では、流下時間Ta(s)>ラウンドインターバルTin(s)の関係が成り立つように、規制片505a〜505c、506a〜506cが設けられるようになっている。このような関係とするための具体的な手段としては、例えば、大入賞口扉7B上の上流領域から下流領域へ蛇行して流下する遊技球Pの流下距離を、上流領域23Uに達する際の遊技球Pの平均的な速度で除することなどに基づいて規制片505a〜505c、506a〜506cの数や配置を演算的に決定したりしてもよい。具体的には、後述するように、通常大当りまたは確変大当Aにおけるラウンドインターバルまたは確変大当りBの1ラウンド〜8ラウンドにおけるラウンドインターバルTin(s)は約0.8秒であるため、流下時間Ta(s)が約2.0秒になるように規制片505a〜505c、506a〜506cを設けることとすれば、流下時間Ta(s)>ラウンドインターバルTin(s)の関係が成り立つこととなる。
このように、遊技球Pが流下する流路の底面として形成される大入賞口扉7Bの動作により、大入賞口7Aへ遊技球Pが入賞可能な開放状態と、入賞不能な閉鎖状態とに変化する特別可変入賞球装置7が遊技領域10に設けられており、遊技球Pが大入賞口扉7Bの上流領域から下流領域まで流下する所要期間(流下時間Ta(s)=約2.0秒)よりも短い期間(0.8秒)に亘って特別可変入賞球装置7を閉鎖状態に変化させることとした。これにより、特別可変入賞球装置7を閉鎖状態とした直後に大入賞口扉7Bの上流領域に位置している遊技球Pが下流領域まで流下するよりも前に特別可変入賞球装置7が開放状態となるため、該遊技球Pは大入賞口7Aに入賞可能となる。従って、閉鎖状態となった場合であっても大入賞口扉7B上を流下する遊技球Pは大入賞口7Aに入賞し易くなるため、発射された遊技球Pに対する大入賞口7Aに入賞する遊技球Pの割合を向上させ、興趣を向上させることができる。
次に、遊技機の動作について説明する。図35は、遊技制御用マイクロコンピュータのCPUが実行するメイン処理を示すフローチャートである。リセット信号が入力されるリセット端子の入力レベルがハイレベルになると、遊技制御用マイクロコンピュータ100のCPU103は、プログラムの内容が正当か否かを確認するための処理であるセキュリティチェック処理を実行した後、ステップS1以降のメイン処理を開始する。メイン処理において、CPU103は、まず、必要な初期設定を行う。
初期設定処理において、CPU103は、まず、割込禁止に設定する(ステップS1)。次に、マスク可能割込の割込モードを設定し(ステップS2)、スタックポインタにスタックポインタ指定アドレスを設定する(ステップS3)。尚、ステップS2では、遊技制御用マイクロコンピュータ100の特定レジスタ(Iレジスタ)の値(1バイト)と内蔵デバイスが出力する割込ベクタ(1バイト:最下位ビット0)から合成されるアドレスが、割込番地を示すモードに設定する。また、マスク可能な割込が発生すると、CPU103は、自動的に割込禁止状態に設定するとともに、プログラムカウンタの内容をスタックにセーブする。
次いで、内蔵デバイスレジスタの設定(初期化)を行う(ステップS5)。ステップS5の処理によって、内蔵デバイス(内蔵周辺回路)であるCTC(カウンタ/タイマ)およびPIO(パラレル入出力ポート)の設定(初期化)がなされる。
この実施例で用いられる遊技制御用マイクロコンピュータ100は、I/Oポート(PIO)およびタイマ/カウンタ回路(CTC)504も内蔵している。
次いで、CPU103は、RAM102をアクセス可能状態に設定し(ステップS6)、クリア信号のチェック処理に移行する。
尚、遊技の進行を制御する遊技装置制御処理(遊技制御処理)の開始タイミングをソフトウェアで遅らせるためのソフトウェア遅延処理を実行するようにしてもよい。そのようなソフトウェア遅延処理によって、ソフトウェア遅延処理を実行しない場合に比べて、遊技制御処理の開始タイミングを遅延させることができる。遅延処理を実行したときには、他の制御基板(例えば、払出制御基板91)に対して、遊技制御基板(主基板11)が送信するコマンドを他の制御基板のマイクロコンピュータが受信できないという状況が発生することを防止できる。
次いで、CPU103は、クリアスイッチがオンされているか否か確認する(ステップS7)。尚、CPU103は、入力ポート0を介して1回だけクリア信号の状態を確認するようにしてもよいが、複数回クリア信号の状態を確認するようにしてもよい。例えば、クリア信号の状態がオフ状態であることを確認したら、所定時間(例えば、0.1秒)の遅延時間をおいた後、クリア信号の状態を再確認する。そのときにクリア信号の状態がオン状態であることを確認したら、クリア信号がオン状態になっていると判定する。また、このときにクリア信号の状態がオフ状態であることを確認したら、所定時間の遅延時間をおいた後、再度、クリア信号の状態を再確認するようにしてもよい。ここで、再確認の回数は、1回または2回に限られず、3回以上であってもよい。また、2回チェックして、チェック結果が一致していなかったときにもう一度確認するようにしてもよい。
ステップS7でクリアスイッチがオンでない場合には、遊技機への電力供給が停止したときにバックアップRAM領域のデータ保護処理(例えばパリティデータの付加等の電力供給停止時処理)が行われたか否か確認する(ステップS8)。この実施例では、電力供給の停止が生じた場合には、バックアップRAM領域のデータを保護するための処理が行われている。そのような電力供給停止時処理が行われていたことを確認した場合には、CPU103は、電力供給停止時処理が行われた、すなわち電力供給停止時の制御状態が保存されていると判定する。電力供給停止時処理が行われていないことを確認した場合には、CPU103は初期化処理を実行する。
電力供給停止時処理が行われていたか否かは、電力供給停止時処理においてバックアップRAM領域に保存されるバックアップ監視タイマの値が、電力供給停止時処理を実行したことに応じた値(例えば2)になっているか否かによって確認される。尚、そのような確認の仕方は一例であって、例えば、電力供給停止時処理においてバックアップフラグ領域に電力供給停止時処理を実行したことを示すフラグをセットし、ステップS8において、そのフラグがセットされていることを確認したら電力供給停止時処理が行われたと判定してもよい。
電力供給停止時の制御状態が保存されていると判定したら、CPU103は、バックアップRAM領域のデータチェック(この例ではパリティチェック)を行う(ステップS9)。この実施例では、クリアデータ(00)をチェックサムデータエリアにセットし、チェックサム算出開始アドレスをポインタにセットする。また、チェックサムの対象になるデータ数に対応するチェックサム算出回数をセットする。そして、チェックサムデータエリアの内容とポインタが指すRAM領域の内容との排他的論理和を演算する。演算結果をチェックサムデータエリアにストアするとともに、ポインタの値を1増やし、チェックサム算出回数の値を1減算する。以上の処理が、チェックサム算出回数の値が0になるまで繰り返される。チェックサム算出回数の値が0になったら、CPU103は、チェックサムデータエリアの内容の各ビットの値を反転し、反転後のデータをチェックサムにする。
電力供給停止時処理において、上記の処理と同様の処理によってチェックサムが算出され、チェックサムはバックアップRAM領域に保存されている。ステップS9では、算出したチェックサムと保存されているチェックサムとを比較する。不測の停電等の電力供給停止が生じた後に復旧した場合には、バックアップRAM領域のデータは保存されているはずであるから、チェック結果(比較結果)は正常(一致)になる。チェック結果が正常でないということは、バックアップRAM領域のデータが、電力供給停止時のデータとは異なっている可能性があることを意味する。そのような場合には、内部状態を電力供給停止時の状態に戻すことができないので、電力供給の停止からの復旧時でない電源投入時に実行される初期化処理(ステップS10〜S14の処理)を実行する。
チェック結果が正常であれば、CPU103は、遊技制御手段の内部状態と演出制御手段等の電気部品制御手段の制御状態を電力供給停止時の状態に戻すための遊技状態復旧処理を行う。具体的には、ROM101に格納されているバックアップ時設定テーブルの先頭アドレスをポインタに設定し(ステップS41)、バックアップ時設定テーブルの内容を順次作業領域(RAM102内の領域)に設定する(ステップS42)。作業領域はバックアップ電源によって電源バックアップされている。バックアップ時設定テーブルには、作業領域のうち初期化してもよい領域についての初期化データが設定されている。ステップS41およびS42の処理によって、作業領域のうち初期化してはならない部分については、保存されていた内容がそのまま残る。初期化してはならない部分とは、例えば、電力供給停止前の遊技状態を示すデータ(特別図柄プロセスフラグ、確変フラグなど)、出力ポートの出力状態が保存されている領域(出力ポートバッファ)、未払出賞球数を示すデータが設定されている部分などである。
また、CPU103は、ROM101に格納されているバックアップ時コマンド送信テーブルの先頭アドレスをポインタに設定する(ステップS43)。また、CPU103は、電力供給復旧時の初期化コマンドとしての停電復旧指定コマンドを送信する(ステップS44)。そして、ステップS15に移行する。
初期化処理では、CPU103は、まず、RAMクリア処理を行う(ステップS10)。尚、RAM102の全領域を初期化せず、所定のデータをそのままにしてもよい。また、ROM101に格納されている初期化時設定テーブルの先頭アドレスをポインタに設定し(ステップS11)、初期化時設定テーブルの内容を順次業領域に設定する(ステップS12)。
ステップS11およびS12の処理によって、例えば、普通図柄判定用乱数カウンタ、普通図柄判定用バッファ、特別図柄バッファ、特別図柄プロセスフラグ、賞球中フラグ、球切れフラグなど制御状態に応じて選択的に処理を行うためのフラグに初期値が設定される。
また、CPU103は、ROM101に格納されている初期化時コマンド送信テーブルの先頭アドレスをポインタに設定し(ステップS13)、その内容に従ってサブ基板を初期化するための初期化コマンドをサブ基板に送信する処理を実行する(ステップS14)。初期化コマンドとして、演出表示装置5に表示される初期図柄を示すコマンドや払出制御基板91への初期化コマンド等を使用することができる。
そして、CPU103は、所定時間(例えば4ms)ごとに定期的にタイマ割込がかかるように遊技制御用マイクロコンピュータ100に内蔵されているCTCのレジスタの設定を行なうタイマ割込設定処理を実行する(ステップS16)。すなわち、初期値として例えば4msに相当する値が所定のレジスタ(時間定数レジスタ)に設定される。この実施例では、4msごとに定期的にタイマ割込がかかるとする。
タイマ割込の設定が完了すると、CPU103は、まず、割込禁止状態にして(ステップS17)、初期値用乱数更新処理(ステップS18a)と表示用乱数更新処理(ステップS18b)を実行して、再び割込許可状態にする(ステップS19)。すなわち、CPU103は、初期値用乱数更新処理および表示用乱数更新処理が実行されるときには割込禁止状態にして、初期値用乱数更新処理および表示用乱数更新処理の実行が終了すると割込許可状態にする。
尚、初期値用乱数更新処理とは、初期値用乱数を発生するためのカウンタのカウント値を更新する処理である。初期値用乱数とは、大当りの種類を決定するための判定用乱数(例えば、大当りを発生させる特別図柄を決定するための大当り図柄決定用乱数や、遊技状態を確変状態に移行させるかを決定するための確変決定用乱数、普通図柄にもとづく当りを発生させるか否かを決定するための普通図柄当たり判定用乱数)を発生するためのカウンタ(判定用乱数発生カウンタ)等のカウント値の初期値を決定するための乱数である。後述する遊技制御処理(遊技制御用マイクロコンピュータが、遊技機に設けられている演出表示装置5、普通可変入賞球装置6B、払出装置152等の遊技用の装置を、自身で制御する処理、または他のマイクロコンピュータに制御させるために指令信号を送信する処理、遊技装置制御処理ともいう)において、判定用乱数発生カウンタのカウント値が1周すると、そのカウンタに初期値が設定される。
また、表示用乱数とは、特別図柄表示器(第1特別図柄表示器4A、第2特別図柄表示器4B)の表示を決定するための乱数である。この実施例では、表示用乱数として、特別図柄の変動パターンを決定するための変動パターン決定用乱数や、大当りを発生させない場合にリーチとするか否かを決定するためのリーチ判定用乱数が用いられる。また、表示用乱数更新処理とは、表示用乱数を発生するためのカウンタのカウント値を更新する処理である。
また、表示用乱数更新処理が実行されるときに割込禁止状態にされるのは、表示用乱数更新処理および初期値用乱数更新処理が後述するタイマ割込処理でも実行される(すなわち、タイマ割込処理のステップS26,S27でも同じ処理が実行される)ことから、タイマ割込処理における処理と競合してしまうのを避けるためである。すなわち、ステップS18a,S18bの処理中にタイマ割込が発生してタイマ割込処理中で初期値用乱数や表示用乱数を発生するためのカウンタのカウント値を更新してしまったのでは、カウント値の連続性が損なわれる場合がある。しかし、ステップS18a,S18bの処理中では割込禁止状態にしておけば、そのような不都合が生ずることはない。
次に、タイマ割込処理について説明する。図36は、タイマ割込処理を示すフローチャートである。メイン処理の実行中に、具体的には、ステップS17〜S19のループ処理の実行中における割込許可になっている期間において、タイマ割込が発生すると、遊技制御用マイクロコンピュータ100のCPU103は、タイマ割込の発生に応じて起動されるタイマ割込処理を実行する。タイマ割込処理において、CPU103は、まず、電源断信号が出力されたか否か(オン状態になったか否か)を検出する電源断処理(電源断検出処理)を実行する(ステップS20)。そして、CPU103は、スイッチ回路110を介して、ゲートスイッチ21、第1始動口スイッチ22A、第2始動口スイッチ22B、カウントスイッチ23A,23B、および等のスイッチの検出信号を入力し、各スイッチの入力を検出する(スイッチ処理:ステップS21)。具体的には、各スイッチの検出信号を入力する入力ポートの状態がオン状態であれば、各スイッチに対応して設けられているスイッチタイマの値を+1する。
次に、CPU103は、特別図柄表示器(第1特別図柄表示器4A、第2特別図柄表示器4B)、普通図柄表示器20、第1保留表示器25A,第2保留表示器25B、普図保留表示器25Cの表示制御を行う表示制御処理を実行する(ステップS22)。特別図柄表示器(第1特別図柄表示器4A、第2特別図柄表示器4B)および普通図柄表示器20については、ステップS36,S37で設定される出力バッファの内容に応じて各表示器に対して駆動信号を出力する制御を実行する。
次いで、CPU103は、大入賞口7Aへの異常入賞の発生を検出して異常報知を行うための入賞報知処理を実行する(ステップS24)。
ステップS24の後、CPU103は、遊技制御に用いられる普通図柄当り判定用乱数等の各判定用乱数を生成するための各カウンタのカウント値を更新する処理を行う(判定用乱数更新処理:ステップS25)。また、CPU103は、初期値用乱数を発生するためのカウンタのカウント値を更新する処理を行う(初期値用乱数更新処理:ステップS26)。さらに、CPU103は、表示用乱数を生成するためのカウンタのカウント値を更新する処理を行う(表示用乱数更新処理:ステップS27)。
次いで、CPU103は、特別図柄プロセス処理を行う(ステップS28)。特別図柄プロセス処理では、遊技状態に応じてパチンコ遊技機1を所定の順序で制御するための特別図柄プロセスフラグに従って該当する処理が選び出されて実行される。そして、特別図柄プロセスフラグの値は、遊技状態に応じて各処理中に更新される。また、普通図柄プロセス処理を行う(ステップS29)。普通図柄プロセス処理では、普通図柄表示器20の表示状態を所定の順序で制御するための普通図柄プロセスフラグに従って該当する処理が選び出されて実行される。そして、普通図柄プロセスフラグの値は、遊技状態に応じて各処理中に更新される。
次いで、CPU103は、特別図柄の変動に同期する演出図柄に関する演出制御コマンドを演出制御用マイクロコンピュータに対して送信する処理を行う(演出図柄コマンド制御処理:ステップS30)。尚、演出図柄の変動が特別図柄の変動に同期するとは、変動時間(可変表示期間)が同じであることを意味する。
次いで、CPU103は、例えばホール管理用コンピュータに供給される始動口信号、図柄確定回数1信号、図柄確定回数2信号、大当り1〜3信号、時短信号などのデータを出力する情報出力処理を行う(ステップS31)。
また、CPU103は、ゲートスイッチ21、第1始動口スイッチ22A、第2始動口スイッチ22B、カウントスイッチ23A,23B、およびの検出信号にもとづく賞球個数の設定などを行う賞球処理を実行する(ステップS32)。具体的には、ゲートスイッチ21、第1始動口スイッチ22A、第2始動口スイッチ22B、カウントスイッチ23A,23B、およびのいずれかがオンしたことにもとづく入賞検出に応じて、払出制御基板91に搭載されている払出制御用マイクロコンピュータに賞球個数を示す払出制御コマンド(賞球個数信号)を出力する。払出制御用マイクロコンピュータは、賞球個数を示す払出制御コマンドに応じて払出装置152を駆動する。
また、遊技機の制御状態を遊技機外部で確認できるようにするための試験信号を出力する処理である試験端子処理を実行する(ステップS33)。また、この実施例では、出力ポートの出力状態に対応したRAM領域(出力ポートバッファ)が設けられているのであるが、CPU103は、出力ポート0のRAM領域におけるソレノイドに関する内容を出力ポートに出力する(ステップS34:出力処理)。そして、CPU103は、保留記憶数の増減をチェックする記憶処理を実行する(ステップS35)。
また、CPU103は、特別図柄プロセスフラグの値に応じて特別図柄の演出表示を行うための特別図柄表示制御データを特別図柄表示制御データ設定用の出力バッファに設定する特別図柄表示制御処理を行う(ステップS36)。さらに、CPU103は、普通図柄プロセスフラグの値に応じて普通図柄の演出表示を行うための普通図柄表示制御データを普通図柄表示制御データ設定用の出力バッファに設定する普通図柄表示制御処理を行う(ステップS37)。
次いで、CPU103は、各状態表示灯の表示を行うための状態表示制御データを状態表示制御データ設定用の出力バッファに設定する状態表示灯表示処理を行う(ステップS38)。この場合、遊技状態が高確率状態(例えば、確変状態)にも制御される場合には、高確率状態であることを示す状態表示灯の表示を行うための状態表示制御データを出力バッファに設定するようにしてもよい。その後、割込許可状態に設定し(ステップS39)、処理を終了する。
以上の制御によって、この実施例では、遊技制御処理は4ms毎に起動されることになる。尚、遊技制御処理は、タイマ割込処理におけるステップS21〜S39(ステップS31,33を除く。)の処理に相当する。また、この実施例では、タイマ割込処理で遊技制御処理が実行されているが、タイマ割込処理では例えば割込が発生したことを示すフラグのセットのみがなされ、遊技制御処理はメイン処理において実行されるようにしてもよい。
図37は、主基板11に搭載される遊技制御用マイクロコンピュータ100(具体的には、CPU103)が実行する特別図柄プロセス処理(ステップS26)のプログラムの一例を示すフローチャートである。上述したように、特別図柄プロセス処理では第1特別図柄表示器4Aまたは第2特別図柄表示器4Bおよび特別可変入賞球装置7を制御するための処理が実行される。特別図柄プロセス処理において、CPU103は、第1始動入賞口に遊技球Pが入賞したことを検出するための第1始動口スイッチ22A、または第2始動入賞口に遊技球Pが入賞したことを検出するための第2始動口スイッチ22Bがオンしていたら、すなわち、第1始動入賞口への始動入賞または第2始動入賞口への始動入賞が発生していたら、始動口スイッチ通過処理を実行する(ステップS311,S312)。そして、ステップS300〜S308のうちのいずれかの処理を行う。第1始動入賞口スイッチ13aまたは第2始動口スイッチ22Bがオンしていなければ、内部状態に応じて、ステップS300〜S308のうちのいずれかの処理を行う。ステップS300〜S308の処理は、以下のような処理である。
特別図柄通常処理(ステップS300):特別図柄プロセスフラグの値が0であるときに実行される。遊技制御用マイクロコンピュータ100は、特別図柄の可変表示が開始できる状態になると、保留記憶数バッファに記憶される数値データの記憶数(合算保留記憶数)を確認する。保留記憶数バッファに記憶される数値データの記憶数は合算保留記憶数カウンタのカウント値により確認できる。また、合算保留記憶数カウンタのカウント値が0でなければ、第1特別図柄または第2特別図柄の可変表示の表示結果を大当りとするか否かを決定する。大当りとする場合には大当りフラグをセットする。そして、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS301に応じた値(この例では1)に更新する。尚、大当りフラグは、大当り遊技が終了するときにリセットされる。
変動パターン設定処理(ステップS301):特別図柄プロセスフラグの値が1であるときに実行される。また、変動パターンを決定し、その変動パターンにおける変動時間(可変表示時間:可変表示を開始してから表示結果を導出表示(停止表示)するまでの時間)を特別図柄の可変表示の変動時間とすることに決定する。また、特別図柄の変動時間を計測する変動時間タイマをスタートさせる。そして、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS302に対応した値(この例では2)に更新する。
表示結果指定コマンド送信処理(ステップS302):特別図柄プロセスフラグの値が2であるときに実行される。演出制御用マイクロコンピュータに、表示結果指定コマンドを送信する制御を行う。そして、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS303に対応した値(この例では3)に更新する。
特別図柄変動中処理(ステップS303):特別図柄プロセスフラグの値が3であるときに実行される。変動パターン設定処理で選択された変動パターンの変動時間が経過(ステップS301でセットされる変動時間タイマがタイムアウトすなわち変動時間タイマの値が0になる)すると、演出制御用マイクロコンピュータに、図柄確定指定コマンドを送信する制御を行い、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS304に対応した値(この例では4)に更新する。尚、演出制御用マイクロコンピュータは、遊技制御用マイクロコンピュータ100が送信する図柄確定指定コマンドを受信すると演出表示装置5において第4図柄が停止されるように制御する。
特別図柄停止処理(ステップS304):特別図柄プロセスフラグの値が4であるときに実行される。大当りフラグがセットされている場合に、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS305に対応した値(この例では5)に更新する。大当りフラグがセットされていない場合には、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS300に対応した値(この例では0)に更新する。尚、この実施例では、特別図柄プロセスフラグの値が4となったことにもとづいて、後述するように、特別図柄表示制御処理において特別図柄の停止図柄を停止表示するための特別図柄表示制御データが特別図柄表示制御データ設定用の出力バッファに設定され、ステップS22の表示制御処理において出力バッファの設定内容に応じて実際に特別図柄の停止図柄が停止表示される。
大入賞口開放前処理(ステップS305):特別図柄プロセスフラグの値が5であるときに実行される。大入賞口開放前処理では、特別可変入賞球装置7を開放する制御を行う。具体的には、カウンタ(例えば、大入賞口7Aに入った遊技球数をカウントするカウンタ)などを初期化するとともに、ソレノイド82A,82Bを駆動して特別可変入賞球装置7を開放状態にする。また、タイマによって大入賞口開放中処理の実行時間を設定し、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS306に対応した値(この例では6)に更新する。尚、大入賞口開放前処理は各ラウンド毎に実行されるが、1ラウンドを開始する場合には、大入賞口開放前処理は大当り遊技を開始する処理でもある。
大入賞口開放中処理(ステップS306):特別図柄プロセスフラグの値が6であるときに実行される。大当り遊技状態中のラウンド表示の演出制御コマンドを演出制御用マイクロコンピュータに送信する制御や特別可変入賞球装置7の閉成条件の成立を確認する処理等を行う。特別可変入賞球装置7の閉成条件が成立し、かつ、まだ残りラウンドがある場合には、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS305に対応した値(この例では5)に更新する。また、全てのラウンドを終えた場合には、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS307に対応した値(この例では7)に更新する。
大入賞口開放後処理(ステップS307):特別図柄プロセスフラグの値が7であるときに実行される。大当り遊技状態における最後のラウンドが終了して特別可変入賞球装置7が閉鎖状態とされてから、大当り遊技状態が終了するタイミングまで待機するための処理を行う。大当り遊技状態が終了するタイミングに達した場合には、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS308に対応した値(この例では8)に更新する。
大当り終了処理(ステップS308):特別図柄プロセスフラグの値が8であるときに実行される。大当り遊技状態が終了したことを遊技者に報知する表示制御を演出制御用マイクロコンピュータに行わせるための制御を行う。また、遊技状態を示すフラグ(例えば、確変フラグ、時短フラグ)をセットする処理を行う。そして、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS300に対応した値(この例では0)に更新する。
図38は、大入賞口開放前処理を示すフローチャートである。大入賞口開放前処理において、まず、CPU103は、大入賞口開放前タイマを−1する(ステップS1401)。そして、CPU103は、大入賞口開放前タイマがタイムアウトしたか否かを判定し(ステップS1402)、タイムアウトしていない場合にはそのまま処理を終了する。タイムアウトした場合、CPU103は、ラウンド数カウンタの値をEXTデータにセットして、大入賞口開放中指定コマンドを送信する(ステップS1403)。
その後、CPU103は、同一ラウンド中における遊技球Pの入賞個数を示す入賞個数カウンタに0をセットし(ステップS1404)、ラウンド数カウンタに応じた開放時間を開放時間タイマにセットする(ステップS1408)。ここでは、大当り種別およびラウンド数に応じて開放時間がセットされる。具体的には、図39に示す開閉時間テーブルを用いることによりステップS1408を実現する。
図39は、ラウンド毎の開閉時間が設定された開閉時間テーブルを示す説明図である。例えば、図39(1)には、大当り種別が通常大当りまたは確変大当りAである場合における各ラウンドにおける開閉時間が示されている。具体的に、ステップS1408において、大当り種別が通常大当りまたは確変大当りAであれば、いずれのラウンド数であっても開放時間として27秒がセットされる。また、ラウンドにおける開放状態が終了したときには、ラウンド数(すなわち、ラウンド数カウンタの値)が1〜14のいずれかであれば0.8秒が、ラウンド数が15であれば3.0秒が、閉鎖時間としてそれぞれセットされる。
また、例えば、図39(2)には、大当り種別が確変大当りBである場合における各ラウンドにおける開閉時間が示されている。具体的に、ステップS1408において、大当り種別が確変大当りBである場合、ラウンド数(すなわち、ラウンド数カウンタの値)が1〜8のいずれかであれば開放時間として27秒がセットされ、ラウンド数が9〜15のいずれかであれば開放時間として0.1秒がセットされる。また、ラウンドにおける開放状態が終了したときには、ラウンド数(すなわち、ラウンド数カウンタの値)が1〜8のいずれかであれば0.8秒、ラウンド数カウンタの値)が9〜14のいずれかであれば1.5秒が、ラウンド数が15であれば3.0秒が、閉鎖時間としてそれぞれセットされる。これにより、特別可変入賞球装置7の開閉パターンが実現されることとなる。
ステップS1408の後、CPU103は、特別可変入賞球装置7を開放状態に制御し(ステップS1410)、特別図柄プロセスフラグの値を大入賞口開放中処理(ステップS306)に対応した値に更新する(ステップS1412)。
図40は、大入賞口開放中処理を示すフローチャートである。大入賞口開放中処理において、まず、CPU103は、カウントスイッチ23A,23Baがオンしているか否か、すなわち、大入賞口7Aへの遊技球の入賞が検知されたか否かを判定し(ステップS1451)、オンしていなければステップS1453へ移行する。カウントスイッチ23A,23Bがオンしていれば、入賞個数カウンタの値を1加算する(ステップS1452)。
次に、CPU103は、入賞個数カウンタの値が10であるか否かを判定し(ステップS1453)、10でない場合には開放時間タイマを−1し(ステップS1454)、開放時間タイマがタイムアウトしたか否かを判定する(ステップS1455)。タイムアウトしていない場合にはそのまま大入賞口開放中処理を終了する。ステップS1453において入賞個数カウンタの値が10であるか、またはステップS1455において開放時間タイマがタイムアウトした場合には、CPU103は、特別可変入賞球装置7を閉鎖状態に制御する(ステップS1468)。これにより、大入賞口7Aに遊技球が10個入賞するか、または開放時間タイマがタイムアウトした場合に特別可変入賞球装置7を閉鎖状態に制御することとしている。尚、大入賞口7Aに遊技球が10個入賞したか否かの判定と、開放時間タイマがタイムアウトしたか否かの判定との順序についてはこれに限るものではない。
その後、CPU103は、ラウンド数カウンタの値をEXTデータにセットして大入賞口開放後指定コマンドを送信し(ステップS1470)、ラウンド数カウンタの値が15であるか否か、すなわち、最終ラウンドが終了したか否かを判定する(ステップS1471)。最終ラウンドが終了していない場合、ラウンド数カウンタの値に応じて大入賞口開放前タイマをセットする(ステップS1472)。ここでは、具体的に、図39に上述した開閉時間テーブルを用いて、大入賞口開放前タイマに閉鎖時間がセットされる。そして、CPU103は、ラウンド数カウンタの値を+1し(ステップS1473)、特別図柄プロセスフラグの値を大入賞口開放前処理(ステップS305)に対応した値に更新し(ステップS1475)、大入賞口開放中処理を終了する。
また、ステップS1471において、ラウンド数カウンタの値が15であると判定された場合、CPU103は、ラウンド数カウンタの値に応じて大入賞口開放後タイマに閉鎖時間をセットする(ステップS1476)。大入賞口開放後タイマは、15ラウンドが終了してから大当り遊技状態が終了するまでの時間を計測するタイマである。このとき、ラウンド数は15であるため、いずれの大当り種別であっても3.0秒が大入賞口開放後タイマとしてセットされる。そして、CPU103は、特別図柄プロセスフラグの値を大入賞口開放後処理(ステップS307)に対応した値に更新し(ステップS1477)、大入賞口開放中処理を終了する。
図41は、大入賞口開放後処理を示すフローチャートである。大入賞口開放後処理において、まず、CPU103は、大入賞口開放後タイマを−1する(ステップS2900)。そして、CPU103は、大入賞口開放後タイマがタイムアウトしたか否かを判定し(ステップS2901)、タイムアウトしない場合にはそのまま大入賞口開放後処理を終了し、大入賞口開放後タイマがタイムアウトするまで待機する。大入賞口開放後タイマがタイムアウトした場合、特別図柄プロセスフラグの値を大当り終了処理(ステップS308)に対応した値に更新し(ステップS2902)、大入賞口開放後処理を終了する。このように、大入賞口開放後処理において大入賞口開放後タイマがタイムアウトするまで待機してから大当り終了処理に移行することにより、大当り遊技状態中における最終ラウンドが終了した後に3.0秒間に亘って特別可変入賞球装置7を閉鎖状態とすることを確保することとしている。上述したように、カウントスイッチ23A,23Baは遊技球が大入賞口7Aへ入賞してから2.0秒後までに該入賞を検出可能な位置に設置されていることから、15ラウンドが終了する直前(閉鎖状態となる直前)に大入賞口7Aに入賞した遊技球については、この大入賞口開放後処理中にカウントスイッチ23A,23Baに検出されることとなる。
以上説明したように、本発明の実施例としてのパチンコ遊技機1は、遊技盤2の遊技領域10に遊技球Pを発射することにより遊技を行うパチンコ遊技機1であって、遊技領域10を流下する遊技球Pが入賞可能な入賞口(例えば、第1始動入賞口、第2始動入賞口、大入賞口7A、普通入賞口など)と、各入賞口へ入賞せずに遊技領域10を流下してきた遊技球Pが進入するアウト口16と、各入賞口に入賞した遊技球Pを誘導して遊技機外へ排出する第1入賞球通路350、第2入賞球通路351と、アウト口16に進入した遊技球Pを誘導して遊技機外へ排出するアウト球通路380と、を備え、入賞球通路は、第1入賞球通路350と第2入賞球通路351とを含む複数の入賞球通路を有し、各入賞口に入賞した遊技球Pを前記複数の入賞球通路のうち少なくとも第1入賞球通路350と第2入賞球通路351とに誘導可能な誘導部310を備える。
このようにすることで、入賞口に入賞した遊技球Pを誘導部310により少なくとも第1入賞球通路350と第2入賞球通路351とに分散して誘導することができるため、入賞球通路での球詰まりの発生を抑制することができる。
特に本実施例では、特別可変入賞球装置7が閉鎖状態から開放状態へ変化したときに多数の遊技球が一斉に大入賞口7Aへ進入するものであることで、これら大入賞口7Aへ進入した多数の遊技球が第2入賞球通路351に一斉に誘導されることがあるため、他の入賞口(例えば、第1始動入賞口、第2始動入賞口、大入賞口7A、普通入賞口など)から進入した遊技球は第1入賞球通路350に誘導されるようにすることで、入賞球通路における球詰りの発生を抑制することができる。
また、特別可変入賞球装置7の大入賞口7Aへ進入した遊技球を誘導部310により第1入賞球通路350と第2入賞球通路351とに分散して誘導するようにしてもよく、このようにすることで、大入賞口7Aへ多数の遊技球が一斉に進入しても、第1入賞球通路350または第2入賞球通路351のいずれかに遊技球が集まりにくくなるので、入賞球通路における球詰りの発生を抑制することができる。
また、本実施例では、多数の遊技球が一斉に進入口へ進入することで該多数の遊技球が一斉に入賞通路へ誘導される進入口として、特別可変入賞球装置7の大入賞口7Aを例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、多数の遊技球が一斉に入賞通路へ誘導され得るものであれば、必ずしも多数の遊技球が進入口に一斉に進入するものでなくてもよい。例えば、進入口へ進入した遊技球を貯留する貯留手段を有し、解除条件が成立したら貯留手段による貯留を解除して流下させるもの等であれば、貯留が解除することにより多数の遊技球が一斉に流下して入賞通路へ誘導されることがあるため、このような場合において、進入口へ進入した遊技球を誘導部310により第1入賞球通路350と第2入賞球通路351とに分散して誘導するようにしてもよい。
また、本実施例では、入賞球通路の一例として、第1入賞球通路350と第2入賞球通路351を記載したが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら第1入賞球通路350及び第2入賞球通路351以外にも入賞球通路が設けられていてもよい。
また、本実施例では、誘導部310は、第1入賞球通路350と第2入賞球通路351とに遊技球Pを誘導可能とされていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、第1入賞球通路350及び第2入賞球通路351以外にも入賞球通路が設けられている場合、複数のうち少なくとも一の入賞球通路に遊技球Pを誘導可能とされていればよい。
また、本実施例では、入賞口の一例として、第1始動入賞口、第2始動入賞口、大入賞口7A、普通入賞口などを記載したが、これら以外の入賞口(例えば、遊技球が進入することにより大当り遊技状態の終了後に確変制御が付与される入賞口など)も本発明の入賞口に含まれる。
また、本実施例では、アウト口16は遊技領域10の下部に1つのみ設けられ、該アウト口16より下方に入賞口は設けられていないが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技領域10の下部以外に設けられていてもよく、該アウト口16より下方に入賞口が設けられていてもよい。また、アウト口は遊技領域10に複数設けられていてもよい。
また、誘導部310は、アウト球通路380の上方位置に設けられていることで、アウト球通路380を避けて第1入賞球通路350と第2入賞球通路351とを設けることができる。
また、本実施例では、誘導部310は第1傾斜面310a,310cと第2傾斜面310b,310dとにより山型に形成されていたが、第1入賞球通路350と第2入賞球通路351とに遊技球Pを誘導可能に構成されていれば、上記のように山型の誘導部310に限定されるものではなく、形状は種々に変形可能である。
また、本実施例では、誘導部310は遊技盤2の左右方向に略中央位置に設けられたアウト口16に対応する位置に設けられていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、アウト口16に対応しない位置に設けられていてもよく、配置位置は任意に変更可能である。
また、誘導部310は固定的に設けられていたが、例えば、各入賞口の配置位置に応じて遊技盤2に沿ってスライド移動可能に設けられていてもよく、このようにした場合、入賞口から誘導部310へ誘導する通路等を誘導部310の配置位置に合わせずに済むため、遊技盤2の製造が容易になる。
また、第1入賞球通路350の少なくとも一部は誘導部310から左側方に向けて延設され、第2入賞球通路351の少なくとも一部は誘導部310から右側方に向けて延設されていることで、入賞口に入賞した遊技球Pを第1入賞球通路350と第2入賞球通路351とにより互いに反対方向に分散して誘導できるため、入賞球通路での球詰まりの発生を抑制することができる。
また、本実施例では、第1入賞球通路350と第2入賞球通路351とは遊技盤2に沿って延設されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技盤2から離れる方向、例えば、誘導部310から後方に向けて延設されていてもよい。
また、本実施例では、第1入賞球通路350と第2入賞球通路351とは遊技盤2の背面に沿って延設されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技盤2の盤面板に形成された切欠凹部等に少なくとも一部が収容された状態で配設されていてもよいし、遊技盤2の盤面板に形成された孔部や切欠部に収容された状態、つまり、盤面板と前後方向の同位置に配設されていてもよい。
また、各入賞口に入賞した遊技球Pを検出する第1検出手段(例えば、第1始動口スイッチ22A、第2始動口スイッチ22B、カウントスイッチ23A,23B、入賞口スイッチ30)と、第1検出手段より検出された遊技球Pを検出する第2検出手段(例えば、入賞確認スイッチ24A,24B)と、を備え、第2検出手段(例えば、入賞確認スイッチ24A,24B)は、複数の入賞球通路それぞれに設けられていることで、例えば、CPU103は、第1検出手段にて検出された遊技球数と第2検出手段にて検出された遊技球数とに基づいて、入賞異常が発生したか否かを特定することが可能となる。
また、第1始動口スイッチ22A、第2始動口スイッチ22B、カウントスイッチ23A,23B、入賞口スイッチ30は近接スイッチとされ、入賞確認スイッチ24A,24Bはフォトセンサとされていることで、遊技球Pを検出する検出手段に対する不正行為を検知して不正行為対策を講ずることができる。
また、第1入賞球通路350、第2入賞球通路351における入賞確認スイッチ24A,24Bより上流側に、遊技球Pの流下速度を低減させる流下速度低減手段390A,390Bが設けられていることで、第1入賞球通路350、第2入賞球通路351による遊技球Pの検出漏れ等を抑制することができる。
尚、本実施例では、流下速度低減手段390A,390Bは入賞確認スイッチ24A,24Bの上流側近傍位置にのみ設けられていたが、複数個所に設けられていてもよいし、通路の長手方向に亘り設けられていてもよい。
また、第1入賞球通路350とアウト球通路380とは、遊技機外へ排出される前に合流することで、通路をまとめることができるため、通路の配置スペースを極力小さくすることができる。
また、本実施例では、アウト球通路380は第1入賞球通路350における入賞確認スイッチ24Aの下流側にて合流するようになっていたが、第2入賞球通路351における入賞確認スイッチ24Bの下流側にて合流するようにしてもよい。また、アウト球通路380を左右に分岐し、第1入賞球通路350と第2入賞球通路351とに合流させてもよい。
また、第1入賞球通路350の第1排出口360と第2入賞球通路351の第2排出口361とをそれぞれ別個に設けたことで、第1入賞球通路350と第2入賞球通路351とによりそれぞれ誘導された遊技球Pを滞りなく排出することができる。
尚、本実施例では、第1入賞球通路350の第1排出口360と第2入賞球通路351の第2排出口361とはそれぞれ別個に設けられていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、第1入賞球通路350と第2入賞球通路351とを下流側にて合流させ、一の排出口から遊技機外へ排出させるようにしてもよい。
また、遊技領域10に設けられ、遊技球Pが流下する流路の底面として形成される底面部材としての大入賞口扉7Bの動作により、入賞領域へ遊技球Pが入賞可能な開放状態と入賞不能な閉鎖状態とに変化する特別可変入賞球装置7と、大入賞口扉7Bを動作させることにより、特別可変入賞球装置7を開放状態および閉鎖状態に変化させる開閉制御手段としてのCPU103と、を備え、CPU103は、遊技制御用マイクロコンピュータ100におけるステップS1468において閉鎖状態に制御し、ステップS1472において開閉時間テーブルにもとづいて大入賞口開放前タイマに0.8秒をセットし、大入賞口開放前タイマがタイムアウトするまで閉鎖状態を維持することで、発射された遊技球Pに対する特別可変入賞球装置7に入賞する遊技球Pの割合を向上させ、興趣を向上させることができる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、遊技機の一例としてパチンコ遊技機1を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、予め定められた球数の遊技球が遊技機内部に循環可能に内封され、遊技者による貸出要求に応じて貸し出された貸出球や、入賞に応じて付与された賞球数が加算される一方、遊技に使用された遊技球数が減算されて記憶される、所謂、封入式遊技機にも本発明を適用可能である。
1 パチンコ遊技機
2 遊技盤
3 遊技機用枠
310 誘導部
310a 第1傾斜面
310b 第2傾斜面
310c 第1傾斜面
310d 第2傾斜面
350 第1入賞球通路
351 第2入賞球通路
360 第1排出口
361 第2排出口
390A、390B 流下速度低減手段

Claims (4)

  1. 遊技盤の遊技領域に遊技球を発射することにより遊技を行う遊技機であって、
    前記遊技領域を流下する遊技球が入賞可能な入賞口と、
    前記入賞口へ入賞せずに前記遊技領域を流下してきた遊技球が進入するアウト口と、
    前記入賞口に入賞した遊技球を誘導して遊技機外へ排出する入賞球通路と、
    前記アウト口に進入した遊技球を誘導して遊技機外へ排出するアウト球通路と、
    を備え、
    前記入賞球通路は、第1入賞球通路と該第1入賞球通路とは異なる第2入賞球通路とを含む複数の入賞球通路を有し、
    前記入賞口に入賞した遊技球を前記複数の入賞球通路のうち少なくとも前記第1入賞球通路と前記第2入賞球通路とに誘導可能な誘導部を備える
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記入賞口に入賞した遊技球を検出する第1検出手段と、
    前記第1検出手段より検出された遊技球を検出する第2検出手段と、
    を備え、
    前記第2検出手段は、前記複数の入賞球通路それぞれに設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記入賞球通路における前記第2検出手段より上流側に、遊技球の流下速度を低減させる流下速度低減手段が設けられている
    ことを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記遊技領域に設けられ、遊技球が流下する流路の底面として形成される底面部材の動作により、入賞領域へ遊技球が入賞可能な開状態と、入賞不能な閉状態とに変化する可変入賞装置と、
    前記底面部材を動作させることにより、前記可変入賞装置を開状態および閉状態に変化させる開閉制御手段と、
    を備え、
    前記開閉制御手段は、
    遊技球が前記底面部材の上流領域から下流領域まで流下する所要期間よりも短い期間に亘って前記可変入賞装置を閉状態に変化させる閉鎖制御手段を含む
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の遊技機。
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