JP2016043619A - 製版装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スクリーン製版においてサーマルヘッドの高寿命化を図ること。【解決手段】マスタ20におけるフィルム接着面に存在する接着点23を接着点検出センサ13で検出し、接着点検出センサ13で検出した検出信号から接着点23の位置を示す接着点位置情報を画像データとして取得する。そして、原稿データと接着点位置情報とを合成して製版データを作成し、この製版データに基づき、マスタ20の穿孔部分における接着点23の箇所に製版エネルギーEを印加しないようにサーマルヘッド11を駆動制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、紗に熱溶解性のフィルムが接着されたマスタに所望の画像を穿孔して孔版印刷の一種であるスクリーン印刷に用いるスクリーン印刷用版を製版する製版装置に関する。
スクリーン印刷は、所望の画像パターンが穿孔されたスクリーン印刷用版の穿孔部分より印刷材料を押出して被印刷体に転写して印刷を行う孔版印刷の一種である。このスクリーン印刷に用いるスクリーン印刷用版は、シルク、ナイロン、テトロン等の繊維の経糸と緯糸からなる平織りのメッシュ状の紗に、ポリエステルやポリ塩化ビニル等からなる感熱穿孔性フィルム(以下、単に「フィルム」という)を接着剤で接着して得られるマスタに対し、サーマルヘッド(感熱ヘッド)等の穿孔手段による感熱穿孔によりフィルムに所望の穿孔画像を形成して得られるものである(詳細は、下記特許文献1を参照のこと)。
特開平6−270379号公報
ところで、スクリーン製版は、製版時におけるフィルムの穿孔方法として、図6(a)に示すように穿孔部分が連続する「連結穿孔」により穿孔する。これは図6(b)に示すように孔版印刷で使用する孔版原紙の穿孔方法である「独立穿孔」と比べてより多くの製版エネルギーを必要とし、サーマルヘッドの寿命が短くなる要因となっている。例えば、あるサーマルヘッドによる製版耐久性を比べると、独立穿孔では2万版程度の製版が可能であるのに対し、連結穿孔では約2千版程度となり、サーマルヘッドの寿命が約10分の1程度になってしまう。
そこで、本願発明者は、スクリーン製版によるサーマルヘッドの寿命を延ばすために鋭意検討を重ねる中で、図6(a)に示すように、従来の装置ではマスタには紗とフィルムとが接着剤で接着された箇所である接着点に対して穿孔部分同様に製版エネルギーが印加されることを確認した。
このように、従来の装置では接着点にも製版エネルギーを印加しているが、接着点におけるフィルムの下に紗が存在するため製版エネルギーを印加しても完全に穿孔することはなく、また穿孔しない箇所から印刷面にインクが転写されることもない。このことから、本願発明者は、接着点に対して不必要に製版エネルギーが印加することがサーマルヘッドの寿命を縮める要因につながることを突き止めたのである。
そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、マスタの穿孔部分に不必要な製版エネルギーを印加せずにサーマルヘッドの寿命を延ばして耐久性を向上させることのできる製版装置を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するため、本発明に記載された請求項1記載の製版装置は、紗に熱溶解性のフィルムを貼着したマスタを相対的に搬送しつつ、間欠的に駆動するサーマルヘッドで原稿データの画像部分に対応する前記フィルムを熱溶解して穿孔する製版装置において、
前記マスタにおける前記紗と前記フィルムの接着点の位置情報を取得する位置取得部と、
前記位置取得部で取得した前記接着点の位置情報に基づき、前記接着点の少なくとも一部において製版エネルギーを印加しないように前記サーマルヘッドを制御する制御部と、
を備えたことを特徴とする。
請求項2記載の製版装置は、請求項1記載の製版装置において、前記位置取得部は、前記マスタにおける前記紗と前記フィルムの接着点を光学的に検出する接着点検出センサで構成されることを特徴とする。
請求項3記載の製版装置は、請求項2記載の製版装置において、前記接着点検出センサは、前記原稿データにおける前記画像部分に存在する前記接着点のみを検出し、
前記制御部は、前記接着点検出センサで検出した前記接着点の位置情報と前記原稿データとを合成し、前記原稿データの画像部分に存在する前記接着点に前記製版エネルギーを印加しないことを特徴とする。
請求項4記載の製版装置は、紗に熱溶解性のフィルムを貼着したマスタを相対的に搬送しつつ、間欠的に駆動するサーマルヘッドで原稿データの画像部分に対応する前記フィルムを熱溶解して穿孔する製版装置において、
前記マスタにおける前記紗と前記フィルムの接着点の位置情報を取得する位置取得部と、
前記位置取得部で取得した前記接着点の位置情報と前記原稿データに基づき、前記接着点の次の画素が前記原稿データの画像部分に対応する画素であった場合は、前記接着点に印加する製版エネルギーを減少させるように前記サーマルヘッドを制御する制御部と、
を備えたことを特徴とする。
請求項1、2記載の製版装置によれば、マスタのフィルム接着面に点在する接着点の位置を把握して穿孔部分にある接着点に製版エネルギーを印加しないようにサーマルヘッドを制御するため、サーマルヘッドを効率良く使用して高寿命化を図ることができる。
また、請求項3記載の製版装置によれば、原稿データにおける画像部分に存在する接着点のみを接着点検出センサで検出することで、接着点の検出時間を短縮して効率良く製版処理を行うことができる。
また、請求項4記載の製版装置によれば、原稿データにおいて画像部分に対応する画素の直前に接着点があったときに、この接着点に印加する製版エネルギーをフィルム穿孔時よりも減少させることにより、サーマルヘッドの負担を軽減させて寿命を延ばしつつ、サーマルヘッドの接着点の次の画素に対して適切な製版エネルギーを印加することができる。
本発明に係る製版装置の構成を示す図である。 同装置の機能ブロック図である。 原稿データと接着点の位置に基づき製版データを作成するまでの過程を模式的に示した図である。 (a)〜(c)は本装置による接着点検出センサによるセンシング方法を示す図である。 メッシュ数の異なるマスタの紗部分を模式的に示す図である。 (a)はスクリーン製版で用いる連結穿孔の状態を示す図であり、(b)は孔版印刷で用いる独立穿孔の状態を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について、添付した図面を参照しながら詳細に説明する。また、この実施の形態によって本発明が限定されるものではなく、この形態に基づいて当業者等により考え得る実施可能な他の形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれるものとする。
本発明に係るスクリーン製版装置1の製版対象であるマスタ20は、図1に示すように例えばポリエステルフィルム、塩化ビニルフィルム等の熱溶解性を有するフィルム21と、例えばシルク、ナイロン、テトロン、ステンレス等からなる経糸22aと緯糸22bとが平織りされ各糸が所定間隔で格子状に交差する紗22とで構成され、フィルム21と経糸22a又は緯糸22bとの接点が接着剤によって接着されている。
以降、本明細書では、マスタ20におけるフィルム21と経糸22a又は緯糸22bとが接着された箇所を「接着点23」とし、またマスタ20におけるフィルム21と紗22とが接着した側の面を「フィルム接着面」としてそれぞれ定義する。
また、以下の説明では、本装置でマスタ20のみを搬送しながら原稿データに基づいて製版処理をしたスクリーン印刷用版を枠体(一般に、アルミニウム枠、ステンレス枠、木材枠等からなる枠)に張設する、所謂「後張り」のときの製版装置として説明するが、これに限定されることはなく、例えばマスタ20を枠体に張設した、所謂「先張り」の状態で製版処理を行ってもよい。
[装置構成について]
まず、本例のスクリーン製版装置1の構成について説明する。
図1又は図2に示すように、本例のスクリーン製版装置1は、マスタ20を感熱穿孔する穿孔手段としてのサーマルヘッド11と、サーマルヘッド11との間でマスタ20を挟持搬送するプラテンローラ12と、マスタ20のフィルム接着面における接着点23を光学的に検出する接着点検出センサ13と、マスタ20を搬送する搬送ローラ14と、原稿データや製版時に使用する製版データ等の製版処理に必要な各種データを記憶する記憶部15と、サーマルヘッド11がマスタ20に対して印加する製版エネルギーEを制御する制御部16と、を備えている。
なお、サーマルヘッド11とプラテンローラ12とでマスタ20に所定の感熱穿孔を施して原稿データに基づく製版処理を実施する「製版手段(図2中の一点鎖線で囲まれた構成要件)」として機能する。また、本実施例では、接着点検出センサ13が、マスタ20における接着点23の位置を把握するための位置情報を取得する位置取得部17として機能する。
サーマルヘッド11は、搬送されるマスタ20の上方に配置され、その印字面(プラテンローラ12との対向面)に多数の発熱素子が主走査方向(マスタ20の搬送方向Xと直交する方向)に沿って列設されている。サーマルヘッド11は、制御部16からの穿孔制御信号により、各発熱素子を間欠的に駆動してマスタ20のフィルム接着面と圧接して原稿データにおける画像部分と対応するフィルム21を画素単位で感熱穿孔している。
なお、本発明では、サーマルヘッド11の高寿命化を図るため、マスタ20の穿孔箇所における接着点23に対して製版エネルギーEを印加しないことになるが、この製版エネルギーEの制御については制御部16の項で詳述する。
プラテンローラ12は、図示しないモータ等を駆動源として備え、この駆動源によって回転駆動し、マスタ20をサーマルヘッド11に押圧しながら搬送方向Xに沿って搬送する。
接着点検出センサ13は、撮像素子(CMOSセンサ)が棒状にマスタ20の搬送方向と直交する方向に列設されたCIS(Contact Image Sensor)や投光器及び受光器からなるエリアセンサ等の搬送されるマスタ20の接着点23を光学的に検出可能な各種光学センサ(一次元センサ、二次元センサは問わず)で構成される。接着点検出センサ13は、制御部16からの検出制御信号により、プラテンローラ12によって搬送されるマスタ20の検出対象面であるフィルム接着面に存在する接着点23を検出し、その検出信号を制御部16に出力している。
なお、本例の接着点検出センサ13は、一般的なCISを使用し、マスタ20のフィルム接着面に存在する接着点23を検出するため、マスタ20の搬送方向に対するサーマルヘッド11の手前側で、搬送されるマスタ20のフィルム接着面と対峙するようにマスタ20の上方に配置されている。また、制御部16に出力される検出信号は、光源からフィルム接着面に出射された光の反射光を撮像素子で受光して光電変換した電気信号であり、接着点23とそれ以外の部分で生じる濃淡差を示す信号として検出画素数だけ出力される。
搬送ローラ14は、図示しないモータ等の駆動源により回転駆動し、マスタ20をサーマルヘッド11まで搬送する。本例では、搬送ローラ14で搬送されたマスタ20のフィルム接着面に存在する接着点23を接着点検出センサ13で検出している。なお、図1では、搬送ローラ14が1つの例で図示されているが、搬送方向に沿って複数配置してもよく、またマスタ20の表裏面を挟持搬送するために一対の搬送ローラ14を搬送方向に沿って単数又は複数配置してもよい。
記憶部15は、例えばEEPROMやフラッシュメモリ等の不揮発性メモリやDRAMやSDRAM等の揮発性メモリを含む各種半導体メモリ、HDD等の各種記憶装置で構成され、スクリーン製版装置1を構成する各部の駆動に必要な駆動制御プログラムを記憶している。また、記憶部15は、製版処理に必要な原稿データや、接着点23の位置情報と原稿データとを合成して得られる製版データも記憶している。
制御部16は、例えばCPU(Central Processing Unit )やROM(Read Only Memory),RAM(Random Access Memory)又はこれらの機能を具備するMPU(Micro-Processing Unit )等のプロセッサで構成され、記憶部15に記憶される駆動制御プログラムに従ってスクリーン製版装置1を構成する各部の駆動制御を行っている。
また、制御部16は、接着点検出センサ13から出力される検出信号からマスタ20における接着点23の位置を判別するとともに各接着点23の位置情報を取得する位置判別処理手段16aと、接着点検出センサ13から出力された接着点23の位置情報と原稿データとを合成して接着点23に製版エネルギーEを印加しないように製版するための製版データを作成する製版データ作成手段16bを備えている。
位置判別処理手段16aは、接着点検出センサ13から出力される検出信号をA/D変換後に所定の画像処理(具体的には、A/D変換後の8bitデータをシェーディング補正し、さらに必要に応じてノイズ成分の除去や信号レベルのゲイン調整も行う)を行って画像処理したモノクロデータから、マスタ20の主走査方向及び副走査方向における接着点23の位置を判別し、マスタ20内における接着点23の位置を示す接着点位置情報を取得する。本例では、図3に示すように、接着点検出センサ13から出力された検出信号を基に接着点23の位置を画像データ化したものを着点位置情報として製版データ作成手段16bに出力している。
製版データ作成手段16bは、記憶部15に記憶される原稿データと、位置判別処理手段16aで取得した接着点位置情報とを合成して原稿データにおける接着点23の位置を特定した製版データを作成し、この製版データに応じた穿孔処理を行うための穿孔制御信号をサーマルヘッド11に出力している。
製版データの作成方法としては、図3に示すように、原稿データ(ベタ)と、位置判別処理手段16aで取得した接着点位置情報とを合成して、原稿データ中に存在する接着点23の位置が識別可能な状態となる画像データを作成している。なお、スクリーン製版では、穿孔方法が連結穿孔であるため、穿孔されない接着点23の部分も印刷時のドットゲインの大きさによって埋まるのでドット抜け等の印刷画像品質が低下することはない。
また、制御部16は、マスタ20のフィルム接着面における所定領域をセンシングするための検出制御信号を接着点検出センサ13に出力している。
ここで、制御部16によるに接着点検出センサ13の検出制御について説明する。本例では、接着点検出センサ13を制御するにあたり、下記3つの方法の何れかによってマスタ20における接着点23の検出処理を行うための検出制御信号を接着点検出センサ13に出力している。
(制御方法1)
制御方法1は、図4(a)に示すように、接着点検出センサ13でマスタ20全体に存在する接着点23を検出するように、搬送されるマスタ20のフィルム接着面における主走査方向及び副走査方向を隈なくセンシングする方法である。
制御方法1は、接着点検出センサ13でマスタ20のフィルム接着面全体をセンシングしているため、マスタ20のフィルム接着面における接着点23の位置を正確に検出することができる。
(制御方法2)
制御方法2は、図4(b)に示すように、接着点検出センサ13で原稿データにおける画像部分に存在する接着点23を検出するように、搬送されるマスタのフィルム接着面において画像部分として穿孔する領域近傍のみをセンシングする方法である。
制御方法2は、センシング時間を短縮することを目的としており、制御方法1のようにマスタ20のフィルム接着面全体をセンシングするのではなく、マスタ20において穿孔部分となる領域(すなわち、原稿データの画像部分)近傍のみをセンシングすることで、センシング時間の短縮を図っている。
(制御方法3)
制御方法3は、図4(c)に示すように、枠体に張設したときに張力の異なる部分が複数ある場合に、少なくとも張力の異なる部分のみをセンシングする方法である。
制御方法3は、制御方法2と同様に、制御方法1のセンシング時間を短縮することを目的としている。枠体に先張りしたマスタ20を製版する際に、接着点検出センサ13による検出時間を短縮するために搬送方向先端付近のみを検出し、それ以外の領域に存在する接着点23の位置については検出した接着点23の位置と同間隔で存在していると仮定すると、マスタ20の張力の違いで生じた歪みにより仮定した位置から接着点23が位置ずれしていることがある。この現象は、製版するマスタ20のサイズが大きくなるにつれて歪みが大きくなる傾向にある。従って、制御方法1のようにマスタ20のフィルム接着面全体をセンシングするのではなく、枠体に張設されたマスタ20の枠体近傍と、枠体から離れた張力の異なる部分(言い換えると、枠体に張設されたマスタ20における歪みが発生しやすい部分)のみをセンシングし、その付近のマスタ20の張設状態を推定することでマスタ20に発生した張力の違いによる歪みを考慮しつつセンシング時間の短縮を図っている。
さらに、制御部16は、サーマルヘッド11で接着点23に製版エネルギーEを印加しないようにサーマルヘッド11を制御している。これにより、不必要な製版エネルギーEが印加されず、サーマルヘッド11の寿命が延びて耐久性を向上させることができる。
なお、製版エネルギーEは、「印加パワー(W)」×「発熱時間(印加時間)(t)」より算出されるため、「印加パワー(W)」、「発熱時間(t)」の何れか又は両方を「0」にすればよい。
[処理動作について]
次に、上述したスクリーン製版装置1における一連の製版処理動作について説明する。ここでは、接着点検出センサ13の制御方法として上述した「制御方法1」を採用したときに動作例である。
製版処理を開始するにあたり、接着点検出センサ13で製版手段に搬送されるマスタ20の接着点23を検出する。このとき、接着点検出センサ13は、搬送されるマスタ20のフィルム接着面全面を主走査方向及び副走査方向にセンシングして検出した検出信号を制御部16に出力する。
次に、接着点検出センサ13でマスタ20の接着点23が検出されると、制御部16では接着点検出センサ13からの検出信号をA/D変換した後に所定の画像処理を施し、画像データとして接着点位置情報を取得した後、原稿データと接着点位置情報とを合成する。
そして、制御部16は、原稿データと接着点位置情報とを合成して得られた製版データに基づいてサーマルヘッド11を駆動制御して、原稿データに則した製版処理を実施する。このとき、サーマルヘッド11を作成した製版データに基づき感熱穿孔するが、穿孔部分に存在する接着点23には製版エネルギーEを印加せず、それ以外の穿孔部分となるフィルム21に製版エネルギーEを印加して感熱穿孔する。
以上説明したように、上述したスクリーン製版装置1は、マスタ20におけるフィルム接着面に存在する接着点23を接着点検出センサ13で検出し、接着点検出センサ13で検出した検出信号から接着点23の位置を示す接着点位置情報を画像データとして取得する。そして、原稿データと接着点位置情報とを合成して製版データを作成し、この製版データに基づき、マスタ20の穿孔部分における接着点23の箇所に製版エネルギーEを印加しないようにサーマルヘッド11を駆動制御している。
これにより、マスタ20における接着点23の位置を把握して穿孔部分に存在する接着点23に製版エネルギーEを印加しないため、サーマルヘッド11を効率良く使用することで高寿命化を図ることができる。
また、穿孔部分となる原稿データにおける画像部分に対応するフィルム接着点23のみを接着点検出センサ13で検出することで、接着点23の検出時間を短縮して効率良く製版処理を行うことができる。
[その他の実施形態について]
なお、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、例えば以下に示すように使用環境等に応じて適宜変更して実施することもできる。また、以下の変更例を本発明の要旨を逸脱しない範囲の中で任意に組み合わせて実施することもできる。
上述した形態では、搬送されるマスタ20の接着点23を検出するため、接着点検出センサ13を固定して使用するが、これに限定されることはなく、例えば接着点検出センサ13をマスタ20の主走査方向や副走査方向に適宜移動可能に設け、マスタ20が所定の検出開始位置に到達した時点で搬送を停止して、その状態でマスタ20の接着点23を検出する構成とすることもできる。
また、上述したマスタ20のメッシュ数によって製版エネルギーEを適宜調整することもできる。例えば、図5に示すように、低メッシュカウントのマスタ(70メッシュ)では、メッシュの間隔が広く、使用する経糸22aや緯糸22bの線径も太くなる。これに対し、高メッシュカウントのマスタ(200メッシュ)では、低メッシュカウントのマスタに比べてメッシュの間隔が狭く、使用する経糸22aや緯糸22bの線径も細くなる。従って、使用するマスタ20のメッシュ数を予め把握しているときは、使用するマスタ20の情報としてメッシュ数情報を製版時に記憶部15に記憶させておけば、制御部16でメッシュ数情報に応じてエネルギー量を調整して適切な製版エネルギーEを穿孔部分及び接着点23に印加するようにサーマルヘッド11を駆動制御することで、サーマルヘッド11の更なる高寿命化を図ることができる。
また、マスタ20における接着点23の位置情報を取得する位置取得部17として接着点検出センサ13を備えた構成で説明したが、これに限定されることはなく、例えば記憶部15に使用するマスタ20における接着点23の位置情報を予め記憶させておくことで、記憶部15を位置取得部17として機能させてもよい。この形態の場合、接着点検出センサ13の構成は不要となるが、接着点検出センサ13によって接着点23の位置を検出する構成を備えておけば、例えばマスタ20の歪み等により記憶部15に記憶した接着点23の位置情報と、実際に検出した位置情報とにずれは生じているときに、接着点検出センサ13で検出した位置情報に基づきサーマルヘッド11の駆動を制御することができる。これにより、誤った位置に製版エネルギーEを印加することなく、サーマルヘッド11の高寿命化を図ることができる。
さらに、上述した形態では、接着点23に製版エネルギーEを印加しないようにサーマルヘッド11を制御する構成で説明したが、例えば位置取得部17で取得した接着点23の位置情報と原稿データとを製版データ作成手段16bで合成し、製版時に接着点23の次の画素が原稿データの画像部分に対応する画素であった場合は、該当する接着点23に印加する製版エネルギーを穿孔時よりも減少させるようにサーマルヘッド11を制御する構成でもよい。つまり、穿孔箇所に印加する製版エネルギーEの発熱時間を「500μs」とすると、接着点23に印加する製版エネルギーEの発熱時間を「380μs」や「120μs」に減少させることで、不必要な製版エネルギーEが印加されず、サーマルヘッド11の寿命が延びて耐久性を向上させることができる。また、接着点23の次の画素を穿孔する際に、接着点23に印加する製版ネルギーEを0ではなく減少させることで、前の画素(接着点23)で減少させた製版エネルギーEを製版に必要なエネルギーまで即座に立ち上げることができるため、適切な製版エネルギーEを穿孔部分に印加することができる。
1…スクリーン製版装置
11…サーマルヘッド
12…プラテンローラ
13…接着点検出センサ
14…搬送ローラ
15…記憶部
16…制御部(16a…位置判別処理手段、16b…製版データ作成手段)
17…位置取得部
20…マスタ
21…フィルム
22…紗(22a…経糸、22b…緯糸)
23…接着点

Claims (4)

  1. 紗に熱溶解性のフィルムを貼着したマスタを相対的に搬送しつつ、間欠的に駆動するサーマルヘッドで原稿データの画像部分に対応する前記フィルムを熱溶解して穿孔する製版装置において、
    前記マスタにおける前記紗と前記フィルムの接着点の位置情報を取得する位置取得部と、
    前記位置取得部で取得した前記接着点の位置情報に基づき、前記接着点の少なくとも一部において製版エネルギーを印加しないように前記サーマルヘッドを制御する制御部と、
    を備えたことを特徴とする製版装置。
  2. 前記位置取得部は、前記マスタにおける前記紗と前記フィルムの接着点を光学的に検出する接着点検出センサで構成されることを特徴とする請求項1記載の製版装置。
  3. 前記接着点検出センサは、前記原稿データにおける前記画像部分に存在する前記接着点のみを検出し、
    前記制御部は、前記接着点検出センサで検出した前記接着点の位置情報と前記原稿データとを合成し、前記原稿データの画像部分に存在する前記接着点に前記製版エネルギーを印加しないことを特徴とする請求項2記載の製版装置。
  4. 紗に熱溶解性のフィルムを貼着したマスタを相対的に搬送しつつ、間欠的に駆動するサーマルヘッドで原稿データの画像部分に対応する前記フィルムを熱溶解して穿孔する製版装置において、
    前記マスタにおける前記紗と前記フィルムの接着点の位置情報を取得する位置取得部と、
    前記位置取得部で取得した前記接着点の位置情報と前記原稿データに基づき、前記接着点の次の画素が前記原稿データの画像部分に対応する画素であった場合は、前記接着点に印加する製版エネルギーを減少させるように前記サーマルヘッドを制御する制御部と、
    を備えたことを特徴とする製版装置。
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