JP2016042831A - 計測ユニット、植物栽培施設および炭酸ガス供給方法 - Google Patents

計測ユニット、植物栽培施設および炭酸ガス供給方法 Download PDF

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Abstract

【課題】簡易な構成で栽培室に設置された計測器に結露が発生することを抑制する。
【解決手段】本発明の計測ユニット(3)は、筐体(31)と、栽培室の環境要素を検知する検知部(32)と、検知部(32)の検知結果に基づいて環境要素の値を計測する計測部(33)と、筐体(31)の内部へ炭酸ガスを導入する導入管(34)と、筐体(31)の内部に充填された炭酸ガスを栽培室へ排出する排出管(35)とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、植物を栽培する栽培室に設置され、栽培室内の温度・湿度などの環境要素を計測する計測ユニット、該計測ユニットを備えた植物栽培施設、および炭酸ガス供給方法に関する。
近年、食料市場、特に生鮮野菜市場の規模が増大しつつある。一方で、気候変動、農業就業人口の減少や農家の高齢化、食料自給率の低下、産地偽装などが顕著になり、食の安全、安心が重大な関心事になってきている。
このような状況において、無農薬野菜の提供、野菜などの生産品のトレーサビリティの向上、安定的な生産と供給の実現、食料自給率の向上などを図るため、いわゆる植物工場への期待が高まりつつある。
植物工場などの植物栽培施設では、植物を栽培する栽培室内の湿度および温度などの環境要素を管理および制御するために、定期的に栽培室内の湿度および温度の値を計測する温湿度計などを設置している。温湿度計には、乾湿球湿度計(乾湿計)などのように目視により計測を行うものの他に、電子的に計測を行う電子式のものがある。
電子式の温湿度計としては、検知部と、該検知部からの出力信号に基づいて湿度および温度の値を計測する計測部とがセンサケーブルで接続されたものが広く使用されている。
このような電子式の温湿度計では、センサケーブルが長くなるにつれて計測精度が低下する。そのため、安定した計測を行うために、長くても1m程度のセンサケーブルを用いて検知部と計測部とを接続している。したがって、検知部から半径1m以内の位置に計測部を設置する必要があるため、通常、計測部は検知部と共に栽培室内に設置される。
ところが、栽培室内では、栽培促進のために湿度を高く保っている。また、夜間の時間帯は栽培室内の温度を低下させると共に、植物の蒸散活動も続くため、栽培室内の湿度が上昇する。その結果、一般的な電子機器の使用温湿度条件を超える状態まで栽培室内の湿度が上昇し、結露が発生してしまう。結露の発生は、栽培室内に設置された電子機器に不具合を起こす可能性があるため好ましくない。
栽培室における結露の発生を抑制する技術として、例えば、特許文献1には、栽培室に設置された光源ユニットに結露が発生することを抑制する技術が提案されている。具体的には、特許文献1に記載の照明装置は、冷媒を用いて光源ユニットを冷却する冷却ユニットが設けられており、この冷却ユニットによって、温度センサが計測した光源ユニットの温度に基づいて冷媒の供給を制御する。特許文献1の技術によれば、光源ユニットの冷却の必要のない期間には冷媒の供給を停止することにより、光源ユニットに結露が発生し難くすることができる。
国際公開第2011/125382号(2011年07月08日公開)
しかしながら、上述のような従来技術は、結露の発生を抑制するために、冷却ユニットや温度センサなどの設備が必要となり、装置構成が複雑となる。また、植物の近くで冷却ユニットを作動させた場合、植物周辺の温度環境が変化して植物の成長に影響を与える可能性がある。
本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、栽培室内の温度環境の変化を伴うことなく、簡易な構成で計測部に結露が発生することを抑制可能な計測ユニット、該計測ユニットを備えた植物栽培施設、および炭酸ガス供給方法を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る計測ユニットは、植物を栽培する栽培室に設置され、該栽培室の内部の環境要素を計測する計測ユニットであって、筐体と、前記筐体の外部に配置され、前記環境要素を検知する検知部と、前記筐体の内部に配置され、前記検知部からの出力信号に基づいて前記環境要素の値を計測する計測部と、前記筐体の内部へ炭酸ガスを導入する導入管と、前記筐体の内部に充填された前記炭酸ガスを前記栽培室へ排出する排出管と、を備えることを特徴としている。
本発明の一態様によれば、栽培室内の温度環境の変化を伴うことなく、簡易な構成で計測部に結露が発生することを抑制可能な計測ユニットを提供することができるという効果を奏する。
本発明の実施形態1に係る計測ユニットの構成を示す正面透視図である。 図1に示される計測ユニットの要部構成を示す側面透視図である。 図1および図2に示される計測ユニットを備えた植物栽培施設の要部構成を示す模式図である。 本発明の実施形態2に係る計測ユニットの構成を示す正面透視図である。 図4に示される計測ユニットの構成の変形例を示す正面透視図である。 (a)は、本発明の実施形態3に係る計測ユニットの構成を示す正面透視図であり、(b)は、(a)に示される計測ユニットの構成を示す配管図である。 (a)は、図6の(a)に示される計測ユニットの構成の変形例を示す正面透視図であり、(b)は、(a)に示される計測ユニットの構成を示す配管図である。
〔実施形態1〕
本発明の実施の形態について、図1〜図3に基づいて説明すれば以下のとおりである。本実施形態では、本発明に係る計測ユニットを備えた植物栽培施設の一例について説明する。
以下では植物栽培施設として植物工場を例に挙げて説明するが、上記植物栽培施設はこれに限定されるものではなく、農場ハウス(ビニールハウス)やガラス室(温室)などであってもよい。また、上記植物栽培施設は、植物を栽培する栽培室を備えていればよく、人工気象装置などの植物栽培装置であってもよい。本発明に係る計測ユニットは、植物栽培装置内の環境要素の値の計測に適用することもできる。
〈計測ユニット3の構成〉
図1は、本実施形態に係る計測ユニット3の構成を示す正面透視図であり、図2は、図1に示される計測ユニット3の要部構成を示す側面透視図である。この計測ユニット3は、植物P(図3を参照)を栽培する栽培室2(図3を参照)に設置され、栽培室2の内部における湿度、温度、気圧、ガス濃度などの環境要素の値(環境データ)を計測するものである。
図1に示されるように、計測ユニット3は、筐体31、検知部32、計測部33、導入管34、および排出管35を備えている。
(筐体31)
筐体31は、該筐体31の内部に計測部33を収容(配置)するものである。筐体31は、密閉性の高い構造を有している。
この筐体31を構成する材料は特に限定されず、樹脂または金属などが挙げられるが、筐体31は透明な材料によって構成されることが好ましい。筐体31を透明な材料によって構成することにより、筐体31の内部に配置された計測部33の表示部33aを筐体31の外部から目視することが可能となるので、栽培室2の内部の環境要素の値を容易に把握することができる。
なお、本実施形態では、筐体31として、直方体の外形を有するものを用いているが、筐体31の形状は内部に配置する計測部33のサイズや栽培室2における設置条件などに応じて適宜変更可能である。
(検知部32)
検知部32は、栽培室2の内部の環境要素を検知するものである。検知部32は、筐体31の外部に配置されており、センサコード36によって計測部33に接続されている。検知部32は、栽培室2の内部の環境要素を検知し、検知した環境要素に応じた信号をセンサコード36を介して計測部33へ出力する。
検知部32としては、栽培室2の内部の湿度を検知する湿度センサ、栽培室2の内部の温度を検知する温度センサ、栽培室2の内部の湿度および温度を検知する湿温度センサ、栽培室2の内部の気圧を検知する圧力センサ、栽培室2の内部のガス濃度を検知するガス濃度センサなどの各種センサを用いることができる。
(計測部33)
計測部33は、検知部32からの出力信号に基づいて、栽培室2の内部の環境要素の値を計測するものである。計測部33は、検知部32からの出力信号に基づいて計測した栽培室2の内部の環境要素の値を、表示部33aに表示する。
また、計測部33は、検知部32からの出力信号に基づいて計測した栽培室2の内部の環境要素の値を示す信号を、配線37を介して制御部5(図3を参照)へ出力する。
(導入管34)
導入管34は、筐体31の内部へ炭酸ガスを導入するものである。本実施形態では、導入管34は、筐体31の底面31aに接続されている。この導入管34を介して、炭酸ガスを筐体31の内部へ導入することにより、計測部33が配置された筐体31の内部に炭酸ガスが充填される。これにより、後述するように筐体31の内部を乾燥状態に保つことができるので、筐体31の内部に配置された計測部33に結露が発生することを抑制することができる。
(排出管35)
排出管35は、筐体31の内部に充填された炭酸ガスを栽培室2へ排出するものである。本実施形態では、排出管35は、筐体31の底面31aと対向する上面31bに接続されている。この排出管35を介して、筐体31の内部に充填された炭酸ガスを栽培室2へ排出することにより、排出管35から排出された炭酸ガスを栽培室2で栽培されている植物Pの生育促進に使用することができる。
〈植物栽培施設1の構成〉
次に、図3を参照して、上述した計測ユニット3を備えた植物栽培施設1の構成について説明する。
図3は、図1および図2に示される計測ユニット3を備えた植物栽培施設1の要部構成を示す模式図である。この植物栽培施設1は、湿度、温度、気圧、ガス濃度などの環境要素が管理および制御された栽培室2において植物Pを栽培する植物工場に備えられるものである。
図3に示されるように、植物栽培施設1は、栽培室2、計測ユニット3、および炭酸ガス供給部4を備えている。
(栽培室2)
栽培室2は、植物Pを栽培する空間である。栽培室2は、内部に人が入って作業できるだけの十分な大きさおよび広さを有している。この栽培室2には、植物Pが植え付けられる栽培容器21、植物Pに光を照射する光源22、栽培室2の内部のガスを循環させる送風ファン23などを備えている。また、栽培室2は、その他の装置として、栽培室2の内部の温度および湿度を調整する空調装置や換気装置などを備えている。
栽培容器21は、植物Pを植え付けるための容器である。栽培室2には、複数の栽培容器21が設置されている。栽培容器21には、栽培容器21に対して水、肥料などを供給する培養液タンク(図示省略)が接続されており、培養液タンクから往路管を通してポンプで吸引された培養液が栽培容器21に供給される。栽培容器21に供給された培養液は、復路管を経由して培養液タンクに戻されるようになっている。
なお、培養液タンク内の培養液の水質を浄化する水質浄化装置、培養液に肥料などを供給する肥料供給装置などを設けることもできる。
光源22は、植物Pの上方に設置され、植物Pに光を照射するものである。植物Pに照射する光を光源22により人工的に供給することにより、植物Pが光合成をし易い環境をつくることができる。
光源22の種類としては特に限定はされず、LED(発光ダイオード)、蛍光灯、メタルハライドランプ、高圧ナトリウムランプなどが挙げられる。
送風ファン23は、栽培室2の環境ガス(窒素ガス、酸素ガス、炭酸ガスなどの混合ガス)を循環させるものである。送風ファン23によって栽培室2の環境ガスを循環させることにより、栽培室2の内部における局所的な環境変化を抑制して、より均一な環境で植物Pを栽培することができる。
(計測ユニット3)
計測ユニット3は、栽培室2に設置され、栽培室2の内部における湿度、温度、気圧、ガス濃度などの環境要素を計測するものである。栽培室2には、複数の計測ユニット3が配置されている。このように、複数の計測ユニット3を栽培室2に配置した場合、各計測ユニット3の計測結果の平均値を栽培室2の内部の環境要素の値として算定してもよい。これにより、栽培室2の内部における局所的な環境変化の影響を低減して、計測ユニット3による計測精度を向上させることができる。
計測ユニット3の導入管34の一端34aは、炭酸ガス供給部4の配管42に接続されている。これにより、炭酸ガス供給部4から供給された炭酸ガスは、導入管34を介して筐体31の内部へ導入され(導入工程)、計測部33が配置された筐体31の内部に充填される。炭酸ガス供給部4(炭酸ガスボンベ41)から供給される炭酸ガスは水分を含んでおらず露点温度が低い。そのため、この炭酸ガスで筐体の内部を満たすことにより、筐体31の内部を乾燥状態に保つことができるので、筐体31の内部に配置された計測部33に結露が発生することを好適に抑制することができる。
また、筐体31の内部に充填された炭酸ガスは、排出管35を介して栽培室2へ排出される(排出工程)。これにより、排出管35から排出された炭酸ガスを栽培室2に供給し、栽培室2で栽培されている植物Pの生育促進に使用することができる。
なお、計測ユニット3において、導入管34は、筐体31の底面31aまたは底面31a近傍の側面(下部側面)に接続されていることが好ましく、また、排出管35は、筐体31の上面31bに接続されていることが好ましい。
炭酸ガスは、栽培室2の環境ガス(窒素ガス、酸素ガス、炭酸ガスなどの混合ガス)に比べて比重が大きい。そのため、筐体31の底面31aまたは底面31a近傍の側面に接続された導入管34から筐体31の内部へ炭酸ガスを導入することにより、筐体31の内部下方(底面31a側)から炭酸ガスを好適に充填することができる。よって、筐体31の内部に充填された炭酸ガスによって筐体31の内部に存在する栽培室2の環境ガスを上方へ押し上げて、筐体31の上面31bに接続された排出管35から栽培室2へ排出し易くなる。
したがって、筐体31の内部に存在する栽培室2の環境ガスを好適に栽培室2へ排出して炭酸ガスに置き換えることができるため、計測部33に結露が発生することを効果的に抑制することができる。
(炭酸ガス供給部4)
炭酸ガス供給部4は、計測ユニット3に炭酸ガスを供給するものである。炭酸ガス供給部4は、炭酸ガスタンク41、配管42、仕切弁43、圧力調整弁(レギュレータ)44、圧力計45、および電磁弁46を備えている。
炭酸ガスタンク41は、炭酸ガスを貯蔵するものである。炭酸ガスタンク41は栽培室2の近傍に配置されており、内部に液化された二酸化炭素が貯蔵されている。この炭酸ガスタンク41は、植物工場で一般的に備えられているものであり、炭酸ガスタンク41から放出される炭酸ガスは水分を含んでおらず露点温度が低い。そのため、この炭酸ガスで筐体の内部を満たすことにより、筐体31の内部を乾燥状態に好適に保つことができる。
この炭酸ガスタンク41は、配管42によって計測ユニット3に接続されている。配管42には、仕切弁43、圧力調整弁(レギュレータ)44、圧力計45、および電磁弁46が設けられている。
仕切弁43は、炭酸ガスタンク41と圧力調整弁44との間に設けられ、配管42の流路の開閉を切り替えるものである。仕切弁43は、配管42の流路を仕切る弁体を動作させることによって、配管42の流路の開閉を切り替える。
圧力調整弁44は、仕切弁43と圧力計45との間に設けられ、配管42の流路内における炭酸ガスの圧力を調整するものである。圧力調整弁44は、炭酸ガスタンク41から放出される炭酸ガスの流量を調整する流量調整機構として機能する。
圧力計45は、圧力調整弁44と電磁弁46との間に設けられ、配管42の流路内における炭酸ガスの圧力を計測するものである。
電磁弁46は、圧力計45と計測ユニット3との間に設けられ、配管42の流路内の炭酸ガスの流れを制御するものである。具体的には、電磁弁46は、制御部5からの制御信号に基づいて、電磁石(ソレノイド)の磁力を用いて弁体を動作させることによって、配管42の流路の開閉を切り替える。
(制御部5)
制御部5は、植物栽培施設1全体の動作を制御するものである。制御部5は、予め設定された時間帯に植物栽培施設1が備える各部が所定の動作を行うように、各部の動作を制御する。例えば、制御部5は、予め設定された時間帯に植物Pに光が照射されるように、光源22の点灯・消灯を切り替える。また、制御部5は、予め設定された時間帯に計測ユニット3へ炭酸ガスが供給されるように、制御部5は電磁弁46の開閉を制御する。この場合、栽培室2の内部における炭酸ガス濃度が1000ppm程度を維持できるように、電磁弁46の開閉時間が予め設定されている。例えば、制御部5は、2〜3時間の間隔をあけた30分間の炭酸ガス供給が日中に4回程度計測ユニット3に対して行われるように、電磁弁46の開閉を制御する。
さらに、制御部5は、計測ユニット3からの出力信号に基づいて、植物栽培施設1が備え各部の動作を制御する。例えば、栽培室2の内部の湿度の値を示す信号が計測ユニット3から入力された場合、制御部5は、計測ユニット3によって計測された湿度の値と予め設定された設定湿度の値とを比較する。そして、計測された湿度の値が、設定湿度の値から所定の閾値以上乖離している場合、制御部5は、空調装置を制御して、栽培室2の内部の湿度が設定湿度に近づくように空調装置を動作させる。
〈植物栽培施設1の効果〉
植物栽培施設1では、計測ユニット3は、炭酸ガスを筐体31の内部へ導入する導入管34を備えているため、計測部33が配置された筐体31の内部に炭酸ガスを充填することができる。それゆえ、筐体31の内部を乾燥した炭酸ガスで満たすことができるので、筐体31の内部に配置された計測部33に結露が発生することを抑制することが可能となる。
また、植物栽培施設1では、計測ユニット3は、筐体31の内部に充填された炭酸ガスを栽培室2へ排出する排出管35を備えているため、筐体31の内部に充填された炭酸ガスを排出管35から栽培室2へ供給することができる。それゆえ、排出管35から排出された炭酸ガスを栽培室2で栽培される植物の生育促進に使用することができる。
このように、植物栽培施設1では、従来、植物の生育促進を目的として植物工場で一般的に使用されている炭酸ガスを用いて、計測部33に結露が発生することを抑制することができる。
なお、炭酸ガスタンク41から供給される炭酸ガスに代えて、植物栽培施設1周辺の外気(空気)を引き込んで計測ユニット3の筐体31の内部へ導入したとしても、栽培室2の低温期温度が低いため、計測部33に結露が発生することを抑制することはできない。例えば栽培室2の温度を7℃に設定した場合、計測部33に結露が発生することを抑制するためには、露点温度が4〜5℃以下の非常に乾燥した外気を筐体31の内部へ導入する必要であり、このような露点温度が低い外気環境を用意することは現実的に困難である。
しかしながら、植物栽培施設1によれば、炭酸ガスで筐体31の内部を満たすことにより、筐体31の内部を容易に乾燥状態に保つことができる。
したがって、本実施形態によれば、栽培室2の内部の温度環境の変化を伴うことなく、簡易な構成で計測部33の結露を抑制することができる計測ユニット3、および計測ユニット3を備えた植物栽培施設1を実現することができる。
〔実施形態2〕
以下、本発明の他の実施の形態について、図4および図5に基づいて説明すれば以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
図4は、本実施形態に係る計測ユニット63の構成を示す正面透視図である。図4に示すように、計測ユニット63は、曲折部65aにおいて水平方向に向けて略90度曲折した形状の排出管65を備えている。
計測ユニット63では、排出管65が曲折部65aにおいて水平方向に向けて略90度曲折した形状であるため、計測ユニット63を栽培室2に設置した場合、直線形状の排出管35に比べて、栽培室2の環境ガスが排出管65を逆流して筐体31の内部へ流入することを抑制することができる。
したがって、計測ユニット63によれば、筐体31の内部に配置された計測部33に結露が発生することを効果的に抑制することができる。
なお、排出管65は、曲折部65aにおける曲折角度が変更可能なように構成されていることが好ましい。例えば、曲折部65aが蛇腹構造を有することにより、曲折部65aにおいて排出管65を所望の角度に曲折させることができる。そのため、排出管65の曲折角度を最適化することにより、栽培室2の環境ガスが排出管65を逆流して筐体31の内部へ流入することをより効果的に抑制することができる。
図5は、図4に示される計測ユニット63の変形例を示す正面透視図である。図5に示すように、計測ユニット73は、水平方向に延伸する螺旋部75aを含む排出管75を備えている。
計測ユニット73では、排出管75が水平方向に延伸する螺旋部75aを含んでいるため、計測ユニット73を栽培室2に設置した場合、栽培室2の環境ガスが排出管75を逆流して筐体31の内部へ流入することをさらに効果的に抑制することができる。
したがって、計測ユニット73によれば、筐体31の内部に配置された計測部33に結露が発生することをさらに効果的に抑制することができる。
〔実施形態3〕
以下、本発明の他の実施の形態について、図6および図7に基づいて説明すれば以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
図6の(a)は、本実施形態に係る計測ユニット83の構成を示す正面透視図であり、図6の(b)は、図6の(a)に示される計測ユニット83の構成を示す配管図である。
図6の(a)および(b)にように、示す計測ユニット83は、上述した計測ユニット3の導入管34に電磁弁38が設けられ、且つ、排出管35に逆止弁39が設けられた構成である。
導入管34に電磁弁38を設けることにより、電磁弁38の開閉を制御して、炭酸ガス供給部4から計測ユニット83へ供給される炭酸ガスの流れをより確実に制御することが可能となる。また、電磁弁38の開閉を制御して、筐体31の内部の炭酸ガスが導入管34を逆流することを抑制することが可能となる。
さらに、排出管35に逆止弁39を設けることにより、栽培室2の環境ガスが排出管35を逆流して筐体31の内部へ流入することを抑制することが可能となる。
図7の(a)は、図6の(a)に示される計測ユニット83の構成の変形例を示す正面透視図であり、図7(b)は、図7の(a)に示される計測ユニット93の構成を示す配管図である。
図7の(a)および(b)に示すように、計測ユニット93は、上述した計測ユニット3の導入管34および排出管35のそれぞれに、電磁弁38が設けられた構成である。
導入管34に電磁弁38を設けることにより、電磁弁38の開閉を制御して、炭酸ガス供給部4から計測ユニット93へ供給される炭酸ガスの流れをより確実に制御することが可能となる。また、電磁弁38の開閉を制御して、筐体31の内部の炭酸ガスが導入管34を逆流することを抑制することが可能となる。
また、排出管35に電磁弁38を設けることにより、電磁弁38の開閉を制御して、栽培室2のガスが排出管35を逆流して筐体31の内部へ流入することを抑制することが可能となる。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る計測ユニットは、植物を栽培する栽培室に設置され、該栽培室の内部の環境要素を計測する計測ユニットであって、筐体と、前記筐体の外部に配置され、前記環境要素を検知する検知部と、前記筐体の内部に配置され、前記検知部からの出力信号に基づいて前記環境要素の値を計測する計測部と、前記筐体の内部へ炭酸ガスを導入する導入管と、前記筐体の内部に充填された前記炭酸ガスを前記栽培室へ排出する排出管と、を備えることを特徴としている。
上記の構成では、計測ユニットは、炭酸ガスを筐体の内部へ導入する導入管を備えているため、計測部が配置された筐体の内部に炭酸ガスを充填することができる。それゆえ、筐体の内部を炭酸ガスで満たすことができるので、筐体の内部に配置された計測部に結露が発生することを抑制することが可能となる。
また、上記の構成では、計測ユニットは、筐体の内部に充填された炭酸ガスを栽培室へ排出する排出管を備えているため、筐体の内部に充填された炭酸ガスを排出管から栽培室へ供給することができる。それゆえ、排出管から排出された炭酸ガスを栽培室で栽培される植物の生育促進に使用することができる。
このように、上記の構成では、従来、植物の生育促進を目的として植物工場で一般的に使用されている炭酸ガスを用いて、計測部に結露が発生することを抑制するものである。植物工場で一般的に使用されている炭酸ガスは通常水分を含んでおらず露点温度が低いため、この炭酸ガスで筐体の内部を満たすことにより、筐体の内部に配置された計測部に結露が発生することを好適に抑制することができる。
したがって、上記の構成によれば、栽培室内の温度環境の変化を伴うことなく、簡易な構成で計測部に結露が発することを抑制することができる計測ユニットを実現することができる。
また、本発明の態様2に係る計測ユニットは、上記態様1において、前記排出管は、前記筐体の底面と対向する面である該筐体の上面に接続されていてもよい。
炭酸ガスは、栽培室の環境ガス(窒素ガス、酸素ガス、炭酸ガスなどの混合ガス)に比べて比重が大きい。そのため、筐体の内部へ導入された炭酸ガスは筐体の底面側に滞留するので、筐体の内部に存在する栽培室の環境ガスは炭酸ガスによって上方(筐体の上面側)へ押し上げられる。
そこで、筐体の上面に排出管を接続することにより、炭酸ガスによって筐体の上面側へ押し上げられた環境ガスを排出管から栽培室へ好適に排出することができる。
したがって、上記の構成によれば、筐体の内部に存在する栽培室の環境ガスを栽培室へ効率的に排出して炭酸ガスに置き換えることができるため、計測部に結露が発生することを効果的に抑制することができる。
また、本発明の態様3に係る計測ユニットは、上記態様2において、前記導入管は、前記筐体の底面または下部側面に接続されていてもよい。
上記の構成では、筐体の底面または下部側面から炭酸ガスが筐体の内部へ導入されるので、筐体の内部に存在する栽培室の環境ガスを炭酸ガスによって効率的に上方へ押し上げて、筐体の上面に接続された排出管から栽培室へ排出することができる。
したがって、上記の構成によれば、筐体の内部に存在する栽培室の環境ガスを筐体の上面に接続された排出管からより効率的に栽培室へ排出することができる。
また、本発明の態様4に係る計測ユニットは、上記態様1から3のいずれかにおいて、前記排出管は、曲折部を有していてもよい。
上記の構成では、排出管は曲折部を有し、該曲折部で折れ曲がった形状であるため、直線形状の排出管に比べて、栽培室の環境ガスが排出管を逆流して筐体の内部へ流入することを抑制することができる。
したがって、上記の構成によれば、筐体の内部における結露の発生を効果的に抑制することができる。
また、本発明の態様5に係る計測ユニットは、上記態様1から4のいずれかにおいて、前記排出管は、螺旋形状の螺旋部を含んでいてもよい。
上記の構成では、排出管は螺旋形状の螺旋部を含んでいるため、栽培室の環境ガスが排出管を逆流して筐体の内部に流入することを抑制することができる。
したがって、上記の構成によれば、筐体の内部における結露の発生を効果的に抑制することができる。
また、本発明の態様6に係る計測ユニットは、上記態様1から5のいずれかにおいて、前記導入管および前記排出管の少なくとも一方に、管内の炭酸ガスの流れを調節する弁(電磁弁38、逆止弁39)が設けられていてもよい。
上記構成では、導入管および排出管の少なくとも一方に、管内の炭酸ガスの流れを調節する弁が設けられている。例えば、導入管に弁を設けることにより、導入管へ供給される炭酸ガスの流れをより確実に制御することができる。また、筐体の内部の炭酸ガスが導入管を逆流することを抑制することができる。
一方、排出管に弁を設けることにより、栽培室の環境ガスが排出管を逆流して筐体の内部へ流入することを抑制することができる。
また、本発明の態様7に係る計測ユニットは、上記態様6において、前記弁は、電磁弁および逆止弁から選択されるものであってもよい。
上記の構成によれば、導入管および排出管の流路内における炭酸ガスの流れを、電磁弁または逆止弁を用いて好適に制御することができる。
本発明の態様8に係る植物栽培施設は、植物を栽培する栽培室と、前記栽培室に設置され、該栽培室の内部の環境要素を計測する上記態様1から7のいずれかの計測ユニットと、前記計測ユニットに炭酸ガスを供給する炭酸ガス供給部と、を備え、前記導入管に、前記炭酸ガス供給部が接続されていることを特徴としている。
上記の構成では、従来、植物の生育促進を目的として植物工場で一般的に使用されている炭酸ガスを用いて、計測部に結露が発生することを抑制することができる。
したがって、上記の方法によれば、栽培室内の温度環境の変化を伴うことなく、簡易な構成で計測部の結露を抑制することができる植物栽培施設を実現することができる。
本発明の態様9に係る炭酸ガス供給方法は、上記態様8の植物栽培施設が備える前記栽培室に炭酸ガスを供給する炭酸ガス供給方法であって、前記炭酸ガス供給部に接続された前記導入管から前記筐体の内部へ前記炭酸ガスを導入する導入工程と、前記筐体の内部に充填された前記炭酸ガスを前記排出管から前記栽培室へ排出する排出工程と、を含むことを特徴としている。
上記の方法では、従来、植物の生育促進を目的として植物工場で一般的に使用されている炭酸ガスを用いて、計測部に結露が発生することを抑制することができる。
したがって、上記の方法によれば、栽培室内の温度環境の変化を伴うことなく、簡易な構成で計測部の結露を抑制することができる炭酸ガス供給方法を実現することができる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
本発明は、各種植物を屋内で栽培する植物工場が備える栽培室において好適に利用することができる。
1 植物栽培施設
2 栽培室
3 計測ユニット
4 炭酸ガス供給部
31 筐体
31a 底面
31b 上面
32 検知部
33 計測部
34 導入管
35 排出管
38 電磁弁(弁)
39 逆止弁(弁)
63 計測ユニット
65 排出管
65a 曲折部
73 計測ユニット
75 排出管
75a 螺旋部
83 計測ユニット
93 計測ユニット

Claims (5)

  1. 植物を栽培する栽培室に設置され、該栽培室の内部の環境要素を計測する計測ユニットであって、
    筐体と、
    前記筐体の外部に配置され、前記環境要素を検知する検知部と、
    前記筐体の内部に配置され、前記検知部からの出力信号に基づいて前記環境要素の値を計測する計測部と、
    前記筐体の内部へ炭酸ガスを導入する導入管と、
    前記筐体の内部に充填された前記炭酸ガスを前記栽培室へ排出する排出管と、
    を備えることを特徴とする計測ユニット。
  2. 前記排出管は、前記筐体の底面と対向する面である該筐体の上面に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の計測ユニット。
  3. 前記排出管は、曲折部を有することを特徴とする請求項1または2に記載の計測ユニット。
  4. 植物を栽培する栽培室と、
    前記栽培室に設置され、該栽培室の内部の環境要素を計測する請求項1から3のいずれか一項に記載の計測ユニットと、
    前記計測ユニットに炭酸ガスを供給する炭酸ガス供給部と、
    を備え、
    前記導入管に、前記炭酸ガス供給部が接続されていることを特徴とする植物栽培施設。
  5. 請求項4に記載の植物栽培施設が備える前記栽培室に炭酸ガスを供給する炭酸ガス供給方法であって、
    前記炭酸ガス供給部に接続された前記導入管から前記筐体の内部へ前記炭酸ガスを導入する導入工程と、
    前記筐体の内部に充填された前記炭酸ガスを前記排出管から前記栽培室へ排出する排出工程と、
    を含むことを特徴とする炭酸ガス供給方法。
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