JP2016042423A - 照明制御システム、照明制御装置、照明制御方法及びプログラム - Google Patents

照明制御システム、照明制御装置、照明制御方法及びプログラム Download PDF

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拓也 鈴木
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由貴男 藤原
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Abstract

【課題】 作業空間の快適性を維持することが可能な照明制御技術を提供する。
【解決手段】 照明機器を制御する照明制御装置であって、所定周期で照度センサにより測定される照度データに基づいて、該照度センサが配された位置における所定周期ごとの実外光照度を算出する実外光照度算出部601と、前記算出された実外光照度の単位時間あたりの変化量が所定量を超えた場合に、該所定量を超える前の実外光照度を用いて、前記照度センサが配された位置を含む作業空間の各位置における実外光照度を推定する実外光照度推定部603と、を有し、前記作業空間の各位置における実外光照度の推定値に基づいて、前記照明機器を制御することを特徴とする。
【選択図】図6

Description

本発明は、照明制御システム、照明制御装置、照明制御方法及びプログラムに関する。
近年、LED照明等の照明機器の調光機能を利用して省エネを実現する照明制御システムが広く普及している。また、省エネを目的とした照明機器の制御技術についても種々の提案がなされている。例えば、下記特許文献1には、外光(太陽光)に応じてLED照明の明るさを連続的に制御する照明制御技術が提案されている。
当該照明制御技術では、まず、複数の位置に配された照度センサにより測定された照度データから、照明機器分の照度を減算することで、照度センサが配された位置における実外光照度を算出する。そして、外光照度推定式に基づいて、対象空間全体の各位置における実外光照度の推定値を算出し、算出した実外光照度の推定値と目標照度との差分を補うように、照明機器を制御する。この結果、外光(太陽光)を効率的に利用した照明機器の制御を実現することができる。
しかしながら、複数の位置に照度センサを配する構成の場合、例えば、外光に近い側に配された照度センサについては、直射日光が入射する等の外乱が発生することが想定される。特に、オフィス等の作業空間の場合、ブラインドの隙間等から直接外光が照度センサに入射したり、対向する建物の窓ガラスに反射した光が直接照度センサに入射するといった事象が想定される。
このように、照度センサに直射日光が入射した場合、上記外光照度推定式を用いて算出される実外光照度の推定値には、誤差が含まれることとなる。このため、例えば、外光に近い側においては、充分な照度が得られたと誤判断され、照明機器の照度を下げるよう制御し、外光から離れた側では十分な照度が得られていないと誤判断され、照明機器の照度を上げるよう制御する。この結果、作業空間の一部が必要以上に暗くなったり、過剰に明るくなったりするなど、作業空間の快適性が損なわれることとなる。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、作業空間の快適性を維持することが可能な照明制御技術を提供することを目的とする。
本発明の実施形態に係る照明制御装置は、以下のような構成を有する。すなわち、
照明機器を制御する照明制御装置であって、
所定周期で照度センサにより測定される照度データに基づいて、該照度センサが配された位置における所定周期ごとの実外光照度を算出する算出手段と、
前記算出された実外光照度の単位時間あたりの変化量が所定量を超えた場合に、該所定量を超える前の実外光照度を用いて、前記照度センサが配された位置を含む作業空間の各位置における実外光照度を推定する推定手段と、を有し、
前記作業空間の各位置における実外光照度の推定値に基づいて、前記照明機器を制御することを特徴とする。
本発明の各実施形態によれば、作業空間の快適性を維持することが可能になる。
照明制御システムの全体構成を示す図である。 照明機器及び照度センサの平面配置を示す図である。 サーバ装置のハードウェア構成を示す図である。 作業空間の各位置における実外光照度の推定値について説明するための図である。 サーバ装置の機能構成を示す図である。 照明制御システムの制御ブロックを示す図である。 算出される実外光照度の推定値の時間変化の一例を示す図である。 照度データ解析部における解析処理の概要を説明するための図である。 照度データ解析部における解析処理の概要を説明するための図である。 照度データ解析部における解析処理の概要を説明するための図である。 照度データ解析部による解析処理の流れを示すフローチャートである。 照度データ解析部による解析処理の流れを示すフローチャートである。 直射日光が入射された場合の制御値の一例を示す図である。
以下、本発明の各実施形態について添付の図面を参照しながら説明する。なお、各実施形態に係る明細書及び図面の記載に際して、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省く。
[第1の実施形態]
<1.照明制御システムの全体構成>
はじめに、照明制御システムの全体構成について説明する。図1は、照明制御システムの全体構成を示す図である。
図1に示すように、照明制御システム100は、照明制御装置として機能するサーバ装置110と、照明機器120_1〜120_nと、照度センサ121_1〜121_mとを有する(n、mは任意の整数)。また、照明制御システム100は、照明機器130_1〜130_iと、照度センサ131_1〜131_jとを有する(i、jは任意の整数)。
サーバ装置110と、照明機器120_1〜120_n、130_1〜130_i及び照度センサ121_1〜121_m、131_1〜131_jとは、ネットワーク140を介して接続されている。
照明機器120_1〜120_n及び照度センサ121_1〜121_mは、作業空間120に配置され、照明機器130_1〜130_i及び照度センサ131_1〜131_jは、作業空間130に配置される。作業空間120、130は、例えばオフィス等における所定の執務室や会議室等を指す。
なお、図1では、サーバ装置110が、作業空間120、130に配置された照明機器及び照度センサと接続される照明制御システムについて示した。しかしながら、サーバ装置110が接続される照明機器及び照度センサは、作業空間120、130の照明機器及び照度センサに限られない。作業空間120、130以外の作業空間の照明機器及び照度センサが接続されてもよいし、作業空間120または作業空間130のいずれか一方の照明機器及び照度センサのみが接続されてもよい。
照明機器120_1〜120_n、130_1〜130_iは、例えば、LED(Light Emitting Diode)を使用した照明機器であり、調光機能を有するものとする。照明機器120_1〜120_n、130_1〜130_iは、サーバ装置110により、明るさが連続的に制御される。
照度センサ121_1〜121_m、131_1〜131_jは、例えば、フォトダイオードにアンプ回路を付加してなるセンサであり、作業空間120、130内の複数の位置それぞれにおいて所定周期ごとに明るさを感知し、照度データを出力する。
サーバ装置110は、照明制御プログラム111と推定値情報DB112とを有する。照明制御プログラム111は、作業空間120に配置された照度センサ121_1〜121_mから送信される照度データに基づいて、作業空間120に配置された照明機器120_1〜120_nの明るさを制御する。
また、照明制御プログラム111は、作業空間130に配置された照度センサ131_1〜131_jから送信される照度データに基づいて、作業空間130に配置された照明機器130_1〜130_iの明るさを制御する。
推定値情報DB112は、照明制御プログラム111が照明機器120_1〜120_n、130_1〜130_iの明るさを制御するにあたり算出された、作業空間120、130内の各位置における実外光照度の推定値を格納する。
なお、以下では、説明の簡略化のため、作業空間120における照明機器120_1〜120_nの照明制御について説明する(作業空間130における照明制御は、作業空間120における照明制御と基本的に同じであるため、説明を省略する)。
<2.作業空間における照明機器及び照度センサの平面配置>
作業空間120における照明機器及び照度センサの平面配置について説明する。図2は、作業空間120における照明機器及び照度センサの平面配置の一例を示す図である。
図2の例において、作業空間120には、着座した作業者が作業を行う机(図中の点線)が4つずつ6列配置されている。また、6列の机は、対向する2列ごとにわかれて配置されており、照明機器(2本で1組の照明機器)は、対向する2列の机の真上に位置する天井部分に、それぞれ配置されている。このため、図2の例では、作業空間120に12個の照明機器が配置されている。
作業空間120の南側(紙面下側)の壁には、窓201〜203が設けられており、それぞれの窓201〜203には、それぞれブラインド(不図示)が開閉可能に設けられている。
更に、照明機器120_3及び照明機器120_4の下に位置する机には、それぞれ、照度センサ121_1、121_2が配置されている。同様に、照明機器120_7及び照明機器120_8の下に位置する机には、それぞれ、照度センサ121_3、121_4が配置されている。また、照明機器120_11及び照明機器120_12の下に位置する机には、それぞれ、照度センサ121_5、121_6が配置されている。
<3.サーバ装置>
次にサーバ装置110のハードウェア構成について説明する。図3は、サーバ装置110のハードウェア構成を示す図である。図3に示すように、サーバ装置110は、CPU(Central Processing Unit)301、ROM(Read Only Memory)302、RAM(Random Access Memory)303、記憶部304を備える。更に、サーバ装置110は、ネットワークインタフェース部305、表示部306、操作部307を備える。なお、サーバ装置110の各部は、バス308を介して相互に接続されている。
CPU301は、記憶部304に格納された各種プログラム(例えば、照明制御プログラム111)を実行するコンピュータである。
ROM302は不揮発性メモリである。ROM302は、記憶部304に格納された各種プログラムを、CPU301が実行するために必要な各種プログラム、データ等を格納する。具体的には、BIOS(Basic Input/Output System)やEFI(Extensible Firmware Interface)等のブートプログラムなどを格納する。
RAM303は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)やSRAM(Static Random Access Memory)等の主記憶装置である。RAM303は、記憶部304に格納された各種プログラムがCPU301によって実行される際に展開される、作業領域として機能する。
記憶部304は、CPU301により実行される各種プログラム及び各種プログラムがCPU301により実行される際に利用される各種情報(例えば、推定値情報DB112)を格納する。
ネットワークインタフェース部305は、ネットワーク140に接続するためのインタフェースである。サーバ装置110は、ネットワークインタフェース部305を介して、照度センサ121_1〜121_mから送信される照度データを受信する。また、サーバ装置110は、ネットワークインタフェース部305を介して、照明機器120_1〜120_nに対して制御値を送信する。
表示部306は、サーバ装置110が有する各種情報を表示する。操作部307は、サーバ装置110に各種指示を入力する際に用いられる。
<4.実外光照度の推定値>
次に、外光照度推定式に基づいて算出される、作業空間120内の各位置における実外光照度の推定値について説明する。図4は、作業空間120内の各位置における実外光照度の推定値を算出する方法を説明するための図である。このうち、図4(a)は、窓201から入射する太陽光による作業空間120内の各位置における実外光照度を、平面座標(窓201からの距離)を変数として推定した様子を示している。また、図4(b)は、作業空間120のうち、照明機器120_1〜120_4が配置された列を、真横から見た様子を示している。
一般に、作業空間120内の実外光照度lxは窓201に近いほど高く、窓201から離れるほど低くなり、窓201からの距離xに対する分布は下記の外光照度推定式により表すことができる。
(式1) lx=a×exp(−b×x)
なお、a、bは作業空間120の特性や照度センサ121_1、121_2の配置位置、天気等の条件によって定められる係数である。
ここで、サーバ装置110では、2つの照度センサ121_1、121_2により測定される照度データと、照明機器120_1〜120_4の明るさを制御する制御値とに基づいて、2つの照度センサが配された位置における実外光照度を算出することができる。
具体的には、照度センサ121_1により測定される照度データから、制御値に基づいて導出される照度センサ121_1が配された位置における照明機器の照度を減算することで、照度センサ121_1が配された位置における実外光照度を算出することができる。同様に、照度センサ121_2により測定される照度データから、制御値に基づいて導出される照度センサ121_2が配された位置における照明機器の照度を減算することで、照度センサ121_2が配された位置における実外光照度を算出することができる。
2つの照度センサ121_1、121_2は、窓201からの距離が異なるため、2つの照度センサ121_1、121_2のそれぞれの照度データを用いることで、外光照度推定式(式1)の係数a、bを決定することができる。そして、係数a、bを決定することで導出される外光照度推定式(式1)を用いることで、作業空間120内の各位置における推定値を算出することができる。
図4(a)の例は、照度センサ121_1により測定された照度データに基づいて算出された、照度センサ121_1が配された位置における実外光照度が300[lx]であることを示している(図中の右側の黒三角参照)。また、照度センサ121_2により測定された照度データに基づいて算出された、照度センサ121_1が配された位置における実外光照度が500[lx]であることを示している(図中の左側の黒三角参照)。図4(a)に示すように、照度センサ121_1、121_2が配された位置における実外光照度が算出されることで、作業空間120内の各位置における実外光照度の推定値として、実線400を算出することができる。
このように、窓201から離れた各位置での実外光照度の推定値が算出されると、サーバ装置110では、各位置での照度の目標値との差分値を導き出すことができる。この結果、サーバ装置110では、当該差分値を補うように、照明機器120_1〜120_4の明るさを制御することで、作業空間120における照明機器120_1〜120_4が配置された列における明るさを所望の明るさに制御することができる。
続いて、照度センサ121_2に直射日光が入射した場合について説明する。図4(a)に示すように直射日光が入射した場合、照度センサ121_2により測定された照度データに基づいて算出される、照度センサ121_2が配された位置における実外光照度は1700[lx]となる(図中の左側の白四角参照)。また、直射日光が照射されていない照度センサ121_1により測定された照度データに基づいて算出される、照度センサ121_1が配された位置における実外光照度は300[lx]となる(図中の右側の白四角参照)。この場合、窓201から離れた各位置での実外光照度の推定値は、図4(a)の点線400'で示すとおりとなる。
照度センサ121_2に直射日光が入射し、照度センサ121_2の位置で算出される実外光照度が高くなると、点線400'に示すように窓201から離れた各位置での実外光照度の推定値はその影響を受け、正しく算出することができない(誤差が含まれる)。この結果、照明機器120_1〜120_4はサーバ装置110により次のように制御される。
すなわち、作業者404の周辺は実外光により十分な照度があると誤判断され、作業者404の周辺を照射する照明機器(例えば、照明機器120_4)はOFFになる。一方、作業者401〜403の周辺は実外光により十分な照度が得られていないと誤判断され、作業者401〜403の周辺を照射する照明機器(例えば、照明機器120_1〜120_3)の照度は上げられる。この結果、作業者404の周辺は、照度不足となり、作業者401〜403の周辺は照度過剰となる。
このように、照度センサが配された位置における実外光照度を用いて外光照度推定式を導出する方式の場合、照度センサに対して各種外乱が発生すると、実外光照度の推定値を正しく算出することができず、照明機器の明るさを適切に制御することができない。なお、ここでいう各種外乱には、照度センサに直射日光が入射する場合の他、制御対象となる照明機器以外の照明(机上のランプ等)が点灯(または消灯)した場合、あるいは人や物が横切るなどして、制御対象となる照明機器からの光が遮られる場合等が含まれる。
そこで、以下では照度センサに対して各種外乱が発生した場合でも、照明機器の明るさを正しく制御することが可能なサーバ装置110の機能について説明する。なお、以下では、照度センサ121_1、121_2に対して各種外乱が発生した場合について説明するが、照度センサ121_4、121_6等に対して各種外乱が発生した場合も、同様に制御するものとする。
<5.サーバ装置の機能構成>
図5は、本実施形態に係るサーバ装置110の機能構成を示す図である。図5に示す各機能は、例えば、照明制御プログラム111がCPU301により実行されることで実現される。
図5に示すように、サーバ装置110は、照度データ取得部501、照度データ解析部502、照明制御部503を有する。
照度データ取得部501は、所定周期ごとに照度センサ121_1、121_2により測定された照度データを、ネットワーク140を介して取得する。
照度データ解析部502は、照度データ取得部501にて取得された照度データに基づいて照度センサ121_1、121_2が配された位置における実外光照度を算出する。また、照度データ解析部502は、算出した実外光照度の時間変化を解析し、単位時間あたりの実外光照度の変化量を算出する。更に、照度データ解析部502は、単位時間あたりの実外光照度の変化量が所定量以上となる状態が連続しているか否かを判定し、当該判定結果に応じて、照度センサ121_1または121_2に直射日光が入射しているか否かを判定する。
更に、照度データ解析部502は、算出した実外光照度の単位時間あたりの変化量と、判定結果とに応じて、外光照度推定式を導出する。そして、導出した外光照度推定式を用いて作業空間120の各位置(ここでは照明機器120_1〜120_4が配された列における各位置)における実外光照度の推定値を算出する。
照明制御部503は、照度データ解析部502において算出された、作業空間120内の各位置における実外光照度の推定値と、予め設定された作業空間120内の各位置における照度の目標値とを取得する。更に、取得した実外光照度の推定値と照度の目標値とを用いて、照明機器120_1〜120_4を制御するための制御値を出力する。
推定値情報DB112には、照度データ解析部502において算出された、作業空間120内の各位置における実外光照度の推定値を格納する。
<6.照明制御システムによる照明機器の制御>
次に、照明制御システム100による照明機器の制御について説明する。図6は、照明制御システム100における照明機器を制御するための制御ブロックを示す図である。
図6に示すように、照明制御部503は、目標値と実外光照度の推定値との差分値に基づいて、制御値を出力する。照明機器120_1〜120_4は、それぞれ、照明制御部503から出力された制御値に応じて動作する。これにより、照明機器120_1〜120_4は、照明制御部503から出力された制御値に応じた明るさに制御される。
図7は、目標値と実外光照度の推定値との関係を示す図である。図7において、横軸は1日の時刻を示しており、縦軸は照度を示している。図7に示すように、実外光照度の推定値は、太陽高度の上昇とともに上がり、太陽高度の下降とともに下がる。
なお、一般に、ブラインド等により窓201から直射日光が入射していない状態の作業空間120において、太陽高度の上昇とともに変化する実外光照度の単位時間あたりの変化量は、約0.1[lx/s]である。また、太陽高度の下降とともに変化する実外光照度の単位時間あたりの変化量は、約−0.4[lx/s]である。なお、太陽高度が同じで、雲によって太陽が見え隠れする場合の実外光照度の単位時間あたりの変化量は、約±1.5[lx/s]である。
照明制御部503では、実外光照度の推定値と目標値との差分値を補うように、制御値を決定する。このため、直射日光が入射していない状態において、照明制御部503より出力される制御値は、全体として、太陽高度の上昇とともに下がり、太陽高度の下降とともに上がる。また、雲によって太陽が見え隠れすることで細かく上下する。
図6の説明に戻る。照明機器120_1〜120_4が制御値に応じた明るさに制御された状態で、照度センサ121_1〜121_2では、配置された位置における照度を測定し、照度データを出力する。出力された照度データは、照度データ解析部502に入力される。
照度データ解析部502は、実外光照度算出部601と、判定部602と、実外光照度推定部603とを有する。実外光照度算出部601では、照度センサ121_1〜121_2から出力された照度データと、照明制御部503から出力された制御値とに基づいて、照度センサ121_1、121_2が配された位置における実外光照度を算出する。
判定部602は、算出した実外光照度の単位時間あたりの変化量に基づいて、照度データに含まれる各種外乱の有無を判定する。また、判定部602は、算出した実外光照度の単位時間あたりの変化量に基づいて、照度センサ121_1、121_2に対して各種外乱が発生しているか否かを判定する。
実外光照度推定部603は、判定部602の判定結果に応じて、外光照度推定式の係数a、bを決定する際に用いられる、実外光照度を決定する。これにより、各種外乱の影響を排除した外光照度推定式を導出することができる。実外光照度推定部603は、更に、導出した外光照度推定式を用いて、作業空間120の各位置における実外光照度の推定値を算出する。
実外光照度推定部603において算出された、作業空間120の各位置における実外光照度の推定値は、目標値との差分値が算出された後、照明制御部503に入力される。
以上の制御ループを繰り返すことで、サーバ装置110では、照明機器120_1〜120_4の明るさを適切に制御することができる。
<7.照度データ解析部における解析処理の概要>
次に、照度データ解析部502における解析処理の概要について説明する。なお、以下では説明の簡略化のため、照度センサ121_2により測定された照度データの解析処理について説明する。
(1)平常時(各種外乱が発生していない場合)の処理
図8は、照度データ解析部502における解析処理のうち、平常時(各種外乱が含まれていない場合)の解析処理の概要について説明するための図である。図8において、横軸は1日の時刻を示しており、縦軸は照度を示している。
図8に示すように、所定の時刻において照明機器120_1〜120_4の制御が開始されると、照度センサ121_2による照度データの測定が開始される。これにより、照度データ解析部502の実外光照度算出部601では照度データを取得し、照度センサ121_2が配された位置における実外光照度を算出する。なお、平常時においては、実外光照度は緩やかに変化する。
図8の下側に、時刻t−2、t−1、tにおける実外光照度lxt−2、lxt−1、lxを示す。Δlxt−1は、時刻t−2における実外光照度lxt−2と時刻t−1における実外光照度lxt−1との間の変化量を示している。また、Δlxは、時刻t−1における実外光照度lxt−1と時刻tにおける実外光照度lxとの間の変化量を示している。平常時においては、変化量lxt−1、lxは所定量(α[lx])以下となる。
このため、照度データ解析部502の判定部602では、各時刻での変化量が所定量以下である場合に、各種外乱が含まれていないと判定する。この場合、実外光照度推定部603では、照度センサ121_1、121_2が配された位置における実外光照度を用いて、外光照度推定式を導出する。そして、導出した外光照度推定式を用いて、作業空間120の各位置における実外光照度の推定値を算出する。
図8に示すように、平常時においては、照明制御部503より出力される制御値も緩やかに変化し、照度データは目標値近傍を推移することとなる。
(2)各種外乱(直射日光以外の外乱)が発生した場合の処理
図9は、照度データ解析部502における解析処理のうち、照度センサ121_2に対して各種外乱(直射日光以外の外乱)が発生した場合の解析処理の概要について説明するための図である。各種外乱(直射日光以外の外乱)とは、例えば、照度センサ121_2近傍の作業者(例えば、作業者404)が机上のライトを単発的に点灯(または消灯)させた場合が挙げられる。また、照度センサ121_2の近くを人または物が横切ることで、照明機器120_1〜120_4のいずれかから出射した光が一時的に遮られる場合等が挙げられる。
照度センサ121_2に対してデータにこれらの外乱が発生すると、照度データに基づいて算出される、照度センサ121_2が配された位置における実外光照度にも影響が及ぶ。図9の下側に、時刻tにおいて照度センサ121_2に対して各種外乱(直射日光以外の外乱)が発生した場合に算出される実外光照度を示す。実外光照度901、902は、それぞれ、時刻t−2から時刻t+2の間における実外光照度lxt−2〜lxt+2を表している。
このうち、実外光照度901は、照度センサ121_2近傍の作業者が机上のライトを時刻tで点灯させた場合を示している。実外光照度901に示すように、照度センサ121_2近傍の作業者が机上のライトを時刻tで点灯させる前の状態(時刻t−2から時刻t−1の間)では、実外光照度901は緩やかに変化する。これに対して、時刻tで照度センサ121_2近傍の作業者が机上のライトを点灯させると、実外光照度は大きく変化する。この時の変化量Δlxは、所定量(α[lx])より大きくなる。ただし、時刻tにおける変化は単発的で、ライトを点灯した後は(時刻t+1、t+2では)、実外光照度901は再び緩やかに変化する。
このため、判定部602では、実外光照度が単発的に変化した場合に、各種外乱(直射日光以外の外乱)が発生したと判定する。この場合、実外光照度推定部603では、これ以降の外光照度推定式の導出にあたり、照度センサ121_1、121_2が配された位置における実外光照度から単発的な変化量を除く。つまり、時刻t以降、算出した実外光照度からΔlxを減算した値を用いて外光照度推定式を導出する。そして、導出した外光照度推定式に基づいて、作業空間120の各位置における実外光照度の推定値を算出する。
なお、実外光照度901は、机上のライトを点灯した場合について示しているが、机上のライトを時刻tで消灯した場合も同様である。ただし、机上のライトを時刻tで消灯した場合、時刻t以降、算出した実外光照度からΔlxを加算した値を用いて外光照度推定式を導出する。
このように、実外光照度推定部603では、照度センサ121_2より取得した照度データに基づいて算出した実外光照度に対して、単発的な外乱による変化量分を減算または加算したうえで、作業空間120の各位置における実外光照度の推定値を算出する。
一方、実外光照度902は、時刻tにおいて照度センサ121_2の近くを人または物が横切ることで、照明機器120_1〜120_4のいずれかから出射された光が一時的に遮られた場合を示している。実外光照度902に示すように、照度センサ121_1または121_2の近くを人または物が横切る前の状態(時刻t−2から時刻t−1の間)では、実外光照度902は緩やかに変化する。これに対して、時刻tで照度センサ121_1または121_2の近くを人または物が横切ると、実外光照度は大きく変化する。この時の変化量Δlxは、所定量(α[lx])より大きくなる。ただし、時刻tにおける変化は一時的で、時刻t+1では元の状態に戻る(時刻t−1における実外光照度と時刻t+1における実外光照度との差分が所定量(β[lx])未満となる)。その後は(時刻t+1から時刻t+2では)、実外光照度902は再び緩やかに変化する。
このため、判定部602では、実外光照度が一時的に変化した場合に、各種外乱(直射日光以外の外乱)が発生したと判定する。この場合、実外光照度推定部603では、時刻tにおける外光照度推定式を導出するにあたり、時刻t−1における実外光照度を用いる。つまり、時刻tにおける実外光照度lxを、時刻t−1における実外光照度lxt−1で置き換えて外光照度推定式を導出する。そして、導出した外光照度推定式に基づいて、作業空間120の各位置における実外光照度の推定値を算出する。
このように、実外光照度推定部603では、照度センサ121_2より取得した照度データに基づいて算出した実外光照度に対して、一時的な外乱による変化を除去したうえで、作業空間120の各位置における実外光照度の推定値を算出する。
以上のとおり、各種外乱(直射日光以外の外乱)が含まれる場合でも、これを除去して実外光照度の推定値を算出するため、図9に示すように、照明制御部503より出力される制御値は緩やかに変化し、照度データは目標値近傍を推移することとなる。つまり、単発的または一時的に生じた変化が作業空間120全体の照明機器の制御に影響を与えることを排除することができる。
(3)各種外乱(直射日光の入射)が発生した場合の処理
図10は、照度データ解析部502における解析処理のうち、照度センサ121_2に各種外乱(直射日光の入射)が発生した場合の解析処理の概要について説明するための図である。
図10の下側に、時刻tにおいて直射日光が入射された場合の、照度センサ121_2が配された位置における実外光照度を示す。図10の下側に示すように、直射日光が入射されるまでの状態(時刻t−2から時刻t−1の間)では、実外光照度は緩やかに変化する。これに対して、時刻tで直射日光が入射されると、実外光照度は大きく変化する。このときの変化量Δlxは、所定量(α[lx])より大きくなる。更に、直射日光の入射が継続する場合、時刻t+1での実外光照度も大きく変化する。つまり、変化量Δlxt+1についても、所定量(α[lx])より大きくなる。なお、一般に、直射日光が入射した場合の実外光照度の単位時間あたりの変化量は、約25[lx/s]である。
このため、照度データ解析部502の判定部602では、単位時間あたりの実外光照度の変化量が所定量を超えている状態が継続した場合には、直射日光が入射したと判定する。上述したとおり、照度センサに直射日光が入射すると、実外光照度の推定値を正しく算出することができない。そこで、実外光照度推定部603では、時刻t以降、直射日光が入射される直前の実外光照度を用いて、外光照度推定式を導出する。つまり、時刻t−1における実外光照度lxt−1を用いて、外光照度推定式を導出する。そして、導出した外光照度推定式に基づいて、作業空間120の各位置における実外光照度の推定値を算出する。
このように、実外光照度推定部603では、直射日光の影響を排除したうえで、作業空間120の各位置における実外光照度の推定値を算出する。このため、図10に示すように、直射日光が入射している間、照度センサ121により測定される照度データは、目標値を大きく外れる一方で、照明制御部503より出力される制御値は一定となる。つまり、直射日光が入射されたことによる局所的な変化が、作業空間120全体の照明機器の制御に影響を与えることを排除することができる。
<8.照度データ解析部における解析処理の詳細>
次に、照度データ解析部502における解析処理の詳細について説明する。図11は、照度データ解析部502における解析処理の流れを示すフローチャートである。図11に示す解析処理は、照明制御システム100における照明機器の制御処理が開始されるとともに開始される。
ステップS1101において、実外光照度算出部601は、時刻t−1〜時刻t+1の各照度データを取得する。また、照度センサ121_2が配された位置における実外光照度lxt−1、lx、lxt+1を算出する。
ステップS1102において、判定部602は、時刻tにおける実外光照度の変化量Δlxを算出する。具体的には、実外光照度lxt−1とlxとの間の差分を算出することで、変化量Δlxを算出する。
ステップS1103において、判定部602は、時刻tにおける変化量が所定量(α[lx])を超えているか否かを判定する。ステップS1103において、所定量を超えていないと判定した場合には、平常時の処理を実行するためステップS1104に進む。
ステップS1104において、実外光照度推定部603は、照度センサ121_2が配された位置における時刻tにおける実外光照度lxから補正量ΔCを減算する。なお、補正量ΔCは、時刻tよりも前に、照度センサ121_2近傍のライトが点灯または消灯されることで実外光照度が単発的に変化した場合の変化量の蓄積値である。実外光照度推定部603では、実外光照度lxから補正量ΔCを減算(または加算)した値を用いて、作業空間120の各位置における、時刻tにおける実外光照度の推定値を算出する。なお、ここでは、補正量ΔCはゼロであるとする。
ステップS1105において、実外光照度推定部603は、時刻tをインクリメントし、ステップS1106に進む。ステップS1106において、照度データ解析部502の実外光照度算出部601は、照明機器の制御処理が終了したか否かを判定する。終了していないと判定した場合には、ステップS1101に戻り、インクリメントされた時刻tにおける照度データについて、ステップS1101からステップS1105の処理を繰り返す。
ここで、ステップS1103において、時刻tにおける変化量が所定量(α[lx])を超えていると判定した場合には、ステップS1107に進む。ステップS1107において、判定部602は、照度センサ121_2が配された位置における時刻t+1における実外光照度の変化量Δlxt+1が、所定量(α[lx])を超えているか否かを判定する。
ステップS1107において、所定量を超えていないと判定した場合には、単発的な外乱に対する処理を行うため、ステップS1108に進む。ステップS1108において、判定部602は、実外光照度の補正量ΔCに、時刻tにおける変化量Δlxを加算する。その後、ステップS1104に進む。この場合、ステップS1104において、実外光照度推定部603は、実外光照度lxから補正量ΔCを減算した値を用いて外光照度推定式を導出する。そして、導出した外光照度推定式を用いて時刻tにおける作業空間120の各位置における実外光照度の推定値を算出する。以降、実外光照度の推定値の算出に際しては、補正量ΔCが減算された実外光照度が用いられることになる。
一方、ステップS1107において、所定量を超えていると判定した場合には、ステップS1109に進む。ステップS1109において、照度データ解析部502の判定部602は、時刻t−1における実外光照度lxt−1と時刻t+1における実外光照度lxt+1との差分が所定量(β[lx])未満か否かを判定する。
ステップS1109において、時刻t−1における実外光照度lxt−1と時刻t+1における実外光照度lxt+1との差分が所定量(β[lx])未満と判定した場合には、一時的な外乱に対する処理を行うため、ステップS1110に進む。
ステップS1110において、判定部602は、照度センサ121_1が配された位置における時刻tにおける実外光照度lxに、lxt−1を代入する。その後、ステップS1104に進む。この場合、ステップS1104では、時刻t−1における実外光照度lxt−1から補正量ΔC(ここではゼロ)を減算した値を用いて外光照度推定式を導出する。そして、導出した外光照度推定式を用いて、作業空間120の各位置における、時刻tでの実外光照度の推定値を算出する。
一方、ステップS1109において、時刻t−1における実外光照度lxt−1と時刻t+1における実外光照度lxt+1との差分が所定量(β[lx])以上であると判定した場合には、直射日光の入射に対する処理を行うため、ステップS1111に進む。ステップS1111において、判定部602は、照度センサ121_2が配された位置における時刻t−1における実外光照度lxt−1を保存値lxとして保存する。その後、図12のステップS1201に進む。
ステップS1201において、実外光照度推定部603は、保存値lxが保存されてからN秒が経過したか否かを判定する。なお、N秒とは、例えば、照度センサ121_2に直射日光が入射されてから、作業者がブラインド等を操作し、直射日光の入射を遮るまでの時間である。
ステップS1201において、N秒が経過していないと判定した場合には、ステップS1202に進む。ステップS1202において、実外光照度推定部603は、保存値lxから補正量ΔC(ここではゼロ)を減算した値を用いて外光照度推定式を導出する。そして、導出した外光照度推定式を用いて、作業空間120の各位置における、時刻tでの実外光照度の推定値を算出する。
ステップS1203において、実外光照度推定部603は、時刻tをインクリメントする。その後ステップS1201に戻り、N秒が経過したと判定されるまで、ステップS1201、S1202の処理を繰り返す。すなわち、保存値lxを保存した後は、実外光照度lxt−1(直射日光が入射される直前の実外光照度)を用いて、作業空間120の各位置における実外光照度の推定値を算出する処理を所定時間継続する。
ステップS1201において、N秒が経過したと判定した場合には、ステップS1204に進む。ステップS1204において、照度データ解析部502の実外光照度算出部601は、時刻t―1、時刻tの照度データを取得し、実外光照度lxt−1、lxを算出する。なお、ここでの時刻t−1は保存値lxが保存されてからN−1秒が経過した時刻であり、ここでの時刻tは、保存値lxが保存されてからN秒が経過した時刻である。
ステップS1205において、判定部602は、時刻tにおける実外光照度の変化量Δlxが所定量(α[lx])未満であるか否かを判定する。また、判定部602は、時刻tにおける実外光照度lxと、保存値lxに対して、N秒の間に太陽高度が変化したことに伴って変化した実外光照度の変化量を加算した値とを比較する。
具体的には、実外光照度lxとlx±N×γとを比較し、時刻tにおける実外光照度lxが、lx±N×γ未満か否かを判定する。なお、γは、太陽高度が変化したことに伴う、単位時間あたりの実外光照度の変化量(例えば、25[lx/s])である。したがって、N×γは、N秒の間に太陽高度が変化したことに伴って変化した、実外光照度の変化量である。
ステップS1205において、変化量Δlxが所定量(α[lx])未満であり、かつ、実外光照度lxがlx±N×γ未満であると判定した場合(つまり、比較結果が所定量未満であると判定した場合)には、図11のステップS1104に進む。この場合、ステップS1104では、実外光照度lxから補正量ΔCを減算した値を用いて外光照度推定式を導出する。そして、導出した外光照度推定式を用いて、時刻t(N秒経過した値である時刻t)における作業空間120の各位置における実外光照度の推定値を算出する。つまり、平常時の処理に戻る。
一方、ステップS1205において、変化量Δlxが所定量(α[lx])以上であるか、実外光照度lxがlx±N×γ以上であると判定した場合には、ステップS1206に進む。
ステップS1206において、判定部602は、実外光照度lxに保存値lxを代入し、図11のステップS1104に進む。この場合、ステップS1104において、実外光照度推定部603は、実外光照度lxから補正量ΔC(ここではゼロ)を減算した値を用いて外光照度推定式を導出する。そして、導出した外光照度推定式を用いて、作業空間120の各位置における、時刻tでの実外光照度の推定値を算出する。
このように、照度データ解析部502では、平常時には、照度データに基づいて算出した、照度センサが配された位置における実外光照度を用いて、作業空間120の各位置における実外光照度の推定値を算出する。また、照度データに各種外乱が含まれる場合には、各種外乱が生じる直前の実外光照度または補正量ΔCを減算した値を用いて、作業空間120の各位置における実外光照度の推定値を算出する。更に、照度センサに直射日光が入射される場合には、N秒間、直射日光が入射される直前の実外光照度を用いて、作業空間120の各位置における実外光照度の推定値を算出する。
つまり、照度データ解析部502では、照度センサ周辺の局所的または一時的、単発的な照度データの変化が、作業空間の各位置における実外光照度の推定値の算出に影響することがないように、照度センサが配された位置における実外光照度を決定する。これにより、各種外乱の影響を排除した実外光照度に基づいて実外光照度の推定値を算出することが可能となり、照明機器120_1〜120_4の明るさを適切に制御することができるようになる。
図13は、直射日光が入射された場合の制御値の変化を示す図である。図13に示すように、照度データ解析部502において直射日光が入射されていると判定した場合、照度センサが配された位置における実外光照度は、直射日光が入射される直前の実外光照度がN秒間用いられる。
このため、N秒間、照明制御部503より出力される制御値は一定となる。その後、直射日光の入射が遮断された場合には、実外光照度は、太陽高度に応じた照度となる。なお、N秒の間、直射日光が入射する照度センサの照度データは、目標値よりも高い状態が維持される。しかし、照明制御部503より出力される制御値は一定であるため、作業空間において直射日光が入射された領域以外の領域については、目標値近傍の照度が維持されることとなる。
<9.まとめ>
以上の説明から明らかなように、本実施形態に係るサーバ装置では、
・作業空間内に配された照度センサにより測定された照度データに基づいて、照度センサが配された位置における実外光照度を算出する構成とした。また、照度センサが配された位置における実外光照度に基づいて、作業空間の各位置における実外光照度の推定値を算出する構成とした。
・照度センサが配された位置における実外光照度を算出するにあたり、外乱(直射日光の入射以外の外乱)が発生したと判定された場合には、外乱が発生する直前の実外光照度または外乱分の補正量を減算した値を用いる構成とした。
・照度センサが配された位置における実外光照度を算出するにあたり、外乱(直射日光の入射)が発生したと判定された場合には、N秒間、直射日光が入射される直前の実外光照度を用いる構成とした。
・照度センサへの直射日光の入射が遮断されたか否かを判定するにあたり、太陽高度の変化に伴う照度の変化量を考慮する構成とした。
これにより、本実施形態に係るサーバ装置によれば、照度センサ周辺の局所的または一時的、単発的な変化が、作業空間における実外光照度の推定値の算出に影響することがないように、照度センサが配された位置における実外光照度を決定することが可能となる。この結果、作業空間全体の照度を適切に制御することができるようになり、作業空間の快適性を維持することが可能となる。
[第2の実施形態]
上記第1の実施形態では、各種外乱が発生したか否かを判定する際に用いる所定量(α[lx])の具体例について言及しなかったが、所定量(α[lx])は、例えば、直射日光が入射した場合の実外光照度の単位時間あたりの変化量より小さく設定してもよい。また、雲によって太陽が見え隠れする場合の実外光照度の単位時間あたりの変化量より大きく設定してもよい。
また、上記第1の実施形態では、照明制御システム100による照明機器の制御周期について具体的に言及しなかったが、照明制御システム100による照明機器の制御周期は例えば、1[秒]としてもよい。
また、上記第1の実施形態では、単位時間あたりの実外光照度の変化量が所定量(α[lx])を1回超えた場合に、一時的な外乱が発生したと判定したが、一時的な外乱が発生したと判定するための判定基準はこれに限定されない。同様に、上記第1の実施形態では、単位時間あたりの実外光照度の変化量が所定量(α[lx])を2回連続して超えた場合に、直射日光が入射したと判定したが、直射日光が入射したと判定するための判定基準はこれに限定されない。
なお、上記実施形態に挙げた構成等に、その他の要素との組み合わせなど、ここで示した構成に本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更することが可能であり、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
100 :照明制御システム
110 :サーバ装置
111 :照明制御プログラム
120 :作業空間
120_1〜120_n :照明機器
121_1〜121_m :照度センサ
130 :作業空間
130_1〜130_i :照明機器
131_1〜131_j :照度センサ
201〜203 :窓
501 :照度データ取得部
502 :照度データ解析部
503 :照明制御部
601 :実外光照度算出部
602 :判定部
603 :実外光照度推定部
特開2012−174618号公報

Claims (8)

  1. 照明機器を制御する照明制御装置であって、
    所定周期で照度センサにより測定される照度データに基づいて、該照度センサが配された位置における所定周期ごとの実外光照度を算出する算出手段と、
    前記算出された実外光照度の単位時間あたりの変化量が所定量を超えた場合に、該所定量を超える前の実外光照度を用いて、前記照度センサが配された位置を含む作業空間の各位置における実外光照度を推定する推定手段と、を有し、
    前記作業空間の各位置における実外光照度の推定値に基づいて、前記照明機器を制御することを特徴とする照明制御装置。
  2. 前記推定手段は、
    前記算出された実外光照度の単位時間あたりの変化量が前記所定量を超えている状態が連続した場合に、前記所定量を超える前の実外光照度を用いて、前記照度センサが配された位置を含む作業空間の各位置における実外光照度を推定する処理を、所定時間継続することを特徴とする請求項1に記載の照明制御装置。
  3. 前記算出手段は、
    前記実外光照度を推定する処理を所定時間継続した後に、前記照度センサにより測定される照度データに基づいて、前記照度センサが配された位置における実外光照度を算出し、
    前記推定手段は、
    前記実外光照度を推定する処理を所定時間継続した後に算出された実外光照度と、前記所定量を超える前の実外光照度に太陽高度の変化に応じた実外光照度の変化量を加えた照度と、を比較し、
    比較結果に応じて、前記所定量を超える前の実外光照度を用いて、前記照度センサが配された位置を含む作業空間の各位置における実外光照度を推定する処理を、継続するか否かを判定することを特徴とする請求項2に記載の照明制御装置。
  4. 前記推定手段は、
    前記算出された実外光照度の単位時間あたりの変化量が前記所定量を超えて以降は、前記所定量を超えた変化量を補正量として、前記算出された実外光照度を補正したうえで、前記作業空間の各位置における実外光照度を推定することを特徴とする請求項1に記載の照明制御装置。
  5. 前記推定手段は、
    前記算出された実外光照度の単位時間あたりの変化量が所定量以下であった場合に、前記算出された実外光照度を用いて、前記照度センサが配された位置を含む作業空間の各位置における実外光照度を推定することを特徴とする請求項1に記載の照明制御装置。
  6. 所定周期で照度データを測定する照度センサと、照明機器と、該照明機器を制御する照明制御装置と、を有する照明制御システムであって、
    所定周期で前記照度センサにより測定される照度データに基づいて、前記照度センサが配された位置における所定周期ごとの実外光照度を算出する算出手段と、
    前記算出された実外光照度の単位時間あたりの変化量が所定量を超えた場合に、該所定量を超える前の実外光照度を用いて、前記照度センサが配された位置を含む作業空間の各位置における実外光照度を推定する推定手段と、を有し、
    前記作業空間の各位置における実外光照度の推定値に基づいて、前記照明機器を制御することを特徴とする照明制御システム。
  7. 照明機器を制御する照明制御方法であって、
    所定周期で照度センサにより測定される照度データに基づいて、該照度センサが配された位置における所定周期ごとの実外光照度を算出する算出工程と、
    前記算出された実外光照度の単位時間あたりの変化量が所定量を超えた場合に、該所定量を超える前の実外光照度を用いて、前記照度センサが配された位置を含む作業空間の各位置における実外光照度を推定する推定工程と、を有し、
    前記作業空間の各位置における実外光照度の推定値に基づいて、前記照明機器を制御することを特徴とする照明制御方法。
  8. 照明機器を制御する照明制御装置のコンピュータに、
    所定周期で照度センサにより測定される照度データに基づいて、該照度センサが配された位置における所定周期ごとの実外光照度を算出する算出工程と、
    前記算出された実外光照度の単位時間あたりの変化量が所定量を超えた場合に、該所定量を超える前の実外光照度を用いて、前記照度センサが配された位置を含む作業空間の各位置における実外光照度を推定する推定工程と、を実行させるためのプログラムであって、
    前記作業空間の各位置における実外光照度の推定値に基づいて、前記照明機器を制御することを特徴とするプログラム。
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