JP2016040859A - 画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】画像の背景色を的確に得る。【解決手段】取得した入力画像から画素毎に輝度成分を有する輝度画像を生成する輝度画像生成部と、前記輝度画像にエッジを強調するシャープネス処理を施すシャープネス処理部と、前記シャープネス処理が施された前記輝度画像のうち所定のしきい値以上の輝度成分を有する領域を特定する領域特定部と、前記特定された領域に相当する前記入力画像内の領域である対応領域に含まれる画素の色に基づいて前記入力画像の背景色を特定する背景色特定部と、を備える画像処理装置。【選択図】図3

Description

本発明は、画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラムに関する。
ユーザーは、任意に撮影した画像をプリンターに送信し、当該画像をプリンターに印刷させることができる。このような画像には、撮影が行われた場所の環境光による色やムラが含まれていたり、撮影者や撮像機器の影等が写りこんでいたりする場合がある。
なお、原稿の画像を読み取った読取画像に対して原稿の紙色を判定する紙色判定手段を備えた画像処理装置であって、紙色判定手段は、読取画像から文字や図形との境界部分であるエッジ情報を抽出し、抽出したエッジ情報から外殻に位置するエッジ部分である外殻エッジを選択し、選択された外殻エッジを頂点あるいは辺とする領域を分析領域として割り出し、分析領域の色出現頻度情報を算出し、色出現頻度情報に基づいて、読取画像における原稿の紙色を判定する構成が知られている(特許文献1参照)。
特許第4403993号
上述したような環境光による色やムラ、各種影等は、画像にとって不要な情報(ノイズ)である。例えば、文字や図絵等のオブジェクトが書かれた原稿やホワイトボードをカメラで撮影した画像内には、当該オブジェクト以外の領域(背景)も含まれている。このような背景の色(背景色)は、本来、原稿やホワイトボードの地肌の色(白)であるが、上述したノイズに相当する何らかの色を有している場合がある。このような背景色を的確に特定することが、当該画像に対するその後の処理(例えば補正処理)の出来不出来に多いに影響する。
なお、前記文献は、このような背景色を的確に得るために必要な工夫や構成を十分に開示しているとは言えなかった。
本発明は少なくとも上述の課題を解決するためになされたものであり、画像の背景色を的確に得ることが可能な画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラムを提供する。
本発明の態様の一つは、画像処理装置は、取得した入力画像から画素毎に輝度成分を有する輝度画像を生成する輝度画像生成部と、前記輝度画像にエッジを強調するシャープネス処理を施すシャープネス処理部と、前記シャープネス処理が施された前記輝度画像のうち所定のしきい値以上の輝度成分を有する領域を特定する領域特定部と、前記特定された領域に相当する前記入力画像内の領域である対応領域に含まれる画素の色に基づいて前記入力画像の背景色を特定する背景色特定部と、を備える。
当該構成によれば、画像処理装置は、入力画像から輝度画像を生成し、シャープネス処理を施した輝度画像のうち所定のしきい値以上の輝度成分を有する領域を特定する。入力画像内の背景は、文字や図絵等のオブジェクトよりも輝度が高いと考えられ、さらに前記シャープネス処理によりそのような領域は高輝度化している。そのため、前記しきい値を用いた判別で特定される領域に相当する入力画像内の対応領域は、ほぼ確実に入力画像内における背景の一部であると言える。従って、対応領域に含まれる画素の色に基づいて入力画像の背景色を特定することで、入力画像の背景色が正確に得られる。
本発明の態様の一つは、前記背景色特定部は、前記対応領域に含まれる画素が有する要素色毎の階調値のヒストグラムを求め、当該要素色毎のヒストグラムから得られる所定の統計値により前記背景色を特定するとしてもよい。
当該構成によれば、入力画像にとっての一つの背景色(例えば、要素色RGBで規定される色)を容易に特定することができる。前記統計値は、例えば、前記要素色毎のヒストグラムから得られる平均値、最頻値、中央値、のいずれかである。
本発明の態様の一つは、前記背景色特定部は、前記対応領域に含まれる画素の色に基づいて前記入力画像の前記対応領域以外の領域に含まれる画素の色を補間することにより、前記入力画像の画素毎の背景色を特定するとしてもよい。
当該構成によれば、入力画像を構成する画素位置毎の背景色が特定され、結果として、入力画像における背景色の分布が得られる。
本発明の態様の一つは、前記輝度画像生成部は、前記入力画像の各画素が有する要素色毎の階調値の最小値を画素毎の前記輝度成分とみなすとしてもよい。
当該構成によれば、入力画像内で比較的明るい色で表現されている前記オブジェクトが前記しきい値に基づく判別の結果、対応領域に含まれてしまうことを、回避し易い。
本発明の態様の一つは、前記特定された背景色を前記入力画像から除去する除去処理を実行する背景色処理部を更に備えるとしてもよい。
当該構成によれば、前記特定された背景色を入力画像から除去することにより、上述したようなノイズが除去された鮮明な画像を得ることができる。
本発明の技術的思想は、上述した画像処理装置のみによって実現されるものではない。例えば、画像処理装置が実行する処理工程を方法(画像処理方法)の発明として捉えることができる。また、そのような処理工程をハードウェア(画像処理装置が搭載するコンピューター)に実行させるコンピュータープログラム(画像処理プログラム)、さらには当該プログラムを記憶したコンピューター読み取り可能な記憶媒体、等の各種カテゴリーにて本発明が実現されてもよい。
本実施形態にかかる装置構成を概略的に示す図。 画像処理を示すフローチャート。 画像処理を模式的に説明する図。 画素毎に背景色を特定する処理を説明するための図。
1.装置構成の概略
図1は、本実施形態にかかる画像処理装置10を含む構成を概略的に示している。画像処理装置10は、撮像素子を有する撮像部(カメラ)11、制御部12、通信インターフェイス(I/F)13、表示部14、操作受付部15、半導体メモリーやハードディスク等で実現される記憶部16、等を含んで構成される。制御部12は、例えばCPU、ROM、RAM等を有するICによって実現され、オペレーティングシステムに基づいて画像処理装置10全体の制御を行う。また、制御部12は、特定の画像処理のために作成されたプログラムであるアプリケーションプログラム(AP)20を実装(インストール)しており、例えば、撮像部11が撮像して生成した画像データを対象として、AP20に従った画像処理を実行可能である。
表示部14は、例えば液晶ディスプレイによって構成される。操作受付部15は、例えばユーザーが操作するためのボタンやキーボードやマウスやタッチパッドやタッチパネル等によって構成される。操作受付部15がタッチパネルで実現される場合には、当該タッチパネルを表示する表示部14が操作受付部15を兼ねていると言える。
通信I/F13は、制御部12に制御されて外部との通信を実現する。図1の例では、通信I/F13を介して、画像処理装置10は外部のプリンター30と通信可能に接続する。採用される通信の規格は特に限定されず、また、有線と無線とのいずれの通信であってもよい。また、通信I/F13は、インターネットやLAN等のネットワークに接続し、当該ネットワークを介して外部の機器と通信することも可能である。
画像処理装置10は、図示した構成以外にも様々な機能のための構成を含み得るものであり、例えば、通話機能や、コンテンツの再生機能や、ブラウジング機能(インターネット閲覧機能)等を実現するための各種構成を有するとしてもよい。
画像処理装置10を具体的製品に例えると、スマートフォン、タブレット型端末、デスクトップ型あるいはラップトップ型のPC(パーソナルコンピューター)等に該当する。あるいは、画像処理装置10は、デジタルスチルカメラであってもよい。つまり、デジタルスチルカメラが、本来の撮像処理以外に、AP20に従った画像処理を実行するとしてもよい。
画像処理装置10は、図示した構成が一か所あるいは一つの筐体内に集約されたものである必要はなく、図示した構成が通信可能に接続することでシステムとして実現されるとしてもよい。
あるいは、画像処理装置10は、自身が撮像部11を含まない構成であってもよい。つまり、画像データを外部(外部のデジタルスチルカメラ等)と通信して入力し、当該入力した画像データに対して画像処理を実行するとしてもよい。
あるいは、画像処理装置10は、プリンターであってもよい。つまり、画像処理装置10を機体内に含むプリンター30が、本来の印刷処理以外に、AP20に従った画像処理を実行するとしてもよい。
2.画像処理の説明
図2は、画像処理装置10がAP20に従って実行する画像処理(画像処理方法)をフローチャートにより示している。また、図3は、当該画像処理を模式的に説明するための図である。
ステップS100では、制御部12は、処理対象とする入力画像IIを取得する。入力画像IIは、例えば、撮像部11等が撮像した画像である。具体的には、ユーザーが、操作受付部15を操作することにより(あるいはデジタルスチルカメラを操作することにより)、文字や図絵等のオブジェクトが記載された原稿やホワイトボードを、撮像部11(あるいはデジタルスチルカメラ)に撮像させる。このように撮像部11等が撮像することで生成された画像データが、入力画像IIとして制御部12へ入力される。入力画像IIは、例えば、各画素がRGB(レッド、グリーン、ブルー)の階調値(例えば0〜255の256階調)を有するビットマップ形式のデータである。このような入力画像IIには、撮像部11による撮像が行われた場所(屋外または屋内)での環境光による色やムラ、撮影者や撮像機器(撮像部11を搭載したスマートフォンやタブレット型端末、あるいはデジタルスチルカメラ等)の影、といったごく低い周波数(空間周波数)で表現されるノイズが含まれていることがある。
図3では、入力画像IIの一例として、背景の中に“abcde”という黒色の文字列(オブジェクト)を含んだ画像を示している。なお、図3に例示した入力画像II内の一部には、前記影等に相当するノイズが含まれている。そのため、入力画像IIは、やや暗くて不鮮明な画像となっている。
ステップS110では、制御部12は、入力画像IIから画素毎に輝度成分を有する輝度画像LI(図3参照)を生成する。制御部12は、例えば、入力画像IIの画素毎の要素色RGBの階調値に所定の重みを与えて積算することにより、入力画像IIの画素毎の輝度成分を算出し、そのように算出した画素毎の輝度成分を有する輝度画像LI(入力画像IIをグレースケール化した画像)を生成することができる。あるいは、制御部12は、入力画像IIの表色系(RGB)を、所定の色変換プロファイルを参照することにより、国際照明委員会(CIE)で規格化されたL*a*b*表色系へ色変換し、画素毎のL*値を画素毎の輝度成分として扱うとしてもよい。あるいは、制御部12は、入力画像IIの表色系(RGB)を、他の所定の色変換プロファイルを参照することにより、HSV表色系へ色変換し、画素毎のV値を画素毎の輝度成分として扱うとしてもよい。このようなステップS110の処理を実行する点で、制御部12は、輝度画像生成部として機能すると言える。
ステップS120では、制御部12は、輝度画像LIにエッジを強調するシャープネス処理を施す。シャープネス処理とは、いわゆるアンシャープマスクを輝度画像LIに適用して得た画像と輝度画像LIとの差分に基づいて輝度画像LI内のエッジを強調する処理である。図3では、シャープネス処理を施した後の輝度画像SLIを例示している。シャープネス処理によれば、隣接する明るい個所と暗い個所との輝度差がより拡がる。そのため、例示した輝度画像SLIのように、黒色の文字と、当該文字の周囲を囲む文字ではない領域との輝度差が拡がっている。このようなステップS120の処理を実行する点で、制御部12は、シャープネス処理部として機能すると言える。
ステップS130では、制御部12は、シャープネス処理が施された輝度画像SLIのうち所定のしきい値以上の輝度成分を有する領域を特定する。ここで言うしきい値とは、白色の背景とみなせるほどの高い輝度を指す予め定められた値である。上述のシャープネス処理により、文字の周囲を囲む文字ではない領域は、より高輝度化されている。そのため、文字の周囲を囲む文字ではない領域は、ほぼ確実に当該しきい値以上の輝度成分を有する領域として特定される。このようなステップS130の処理を実行する点で、制御部12は、領域特定部として機能すると言える。
図3では、ステップS130の処理結果を説明するための2値化画像HTIを例示している。2値化画像HTIは、輝度画像SLIを構成する画素の色を前記しきい値に応じて2値化したものである。つまり、2値化画像HTIでは、輝度画像SLIのうち前記しきい値以上の輝度成分を有する領域を白色で示し、輝度画像SLIのうち前記しきい値未満の輝度成分を有する領域を黒色で示している。
ステップS140では、制御部12は、前記特定された領域に相当する入力画像II内の領域である「対応領域」を特定する。制御部12は、例えば、入力画像IIに2値化画像HTIを重畳し、入力画像IIのうち、ステップS130で前記しきい値以上の輝度成分を有するとして特定された領域(2値化画像HTI内で白色で示した領域)と位置が一致する領域を、対応領域として特定する。図3に示した画像PIは、入力画像IIに2値化画像HTIを重畳した状態を例示している。このような画像PIにおいて、黒色で示された領域以外の領域(白やグレーで示された領域)が、入力画像II内の対応領域である。
ステップS150では、制御部12は、入力画像II内の対応領域に含まれる画素の色に基づいて入力画像IIの背景色を特定する。例えば、制御部12は、対応領域に含まれる画素が有する要素色RGB毎の階調値のヒストグラムを求め、当該RGB毎のヒストグラムから得られる所定の統計値により、背景色を特定することができる。ヒストグラムは、横軸に階調値(0〜255)を規定し、縦軸に該当する階調値を有する画素数を規定した度数分布であり、制御部12は、入力画像II内の対応領域に含まれる画素が有する情報に基づいて、このようなRGB毎のヒストグラムを生成する。
ヒストグラムから得られる統計値としては、平均値、最頻値、中央値等が挙げられる。Rのヒストグラムの平均値をRave、Gのヒストグラムの平均値をGave、Bのヒストグラムの平均値をBave、としたとき、制御部12は、(Rave,Gave,Bave)で表される色を、入力画像IIの背景色と特定する。あるいは、Rのヒストグラムの最頻値をRmod、Gのヒストグラムの最頻値をGmod、Bのヒストグラムの最頻値をBmod、としたとき、制御部12は、(Rmod,Gmod,Bmod)で表される色を、入力画像IIの背景色と特定してもよい。あるいは、Rのヒストグラムの中央値をRmed、Gのヒストグラムの中央値をGmed、Bのヒストグラムの中央値をBmed、としたとき、制御部12は、(Rmed,Gmed,Bmed)で表される色を、入力画像IIの背景色と特定してもよい。
いずれにしても、このような統計値によって特定される背景色は、入力画像II内で文字や図絵等のオブジェクトに該当しないと強く推定される領域、すなわち背景であると強く推定される領域の色の代表値であると言える。制御部12は、特定した背景色の情報を、入力画像IIと紐づけて記憶部16に保存する。このようなステップS140,S150の処理を実行する点で、制御部12は、背景色特定部として機能すると言える。
ステップS160では、制御部12は、前記特定した背景色を入力画像IIから除去する除去処理を実行することにより、補正画像CI(図3参照)を得る。このようなステップS160の処理を実行する点で、制御部12は、背景色処理部として機能すると言える。ただし当該ステップS160は、本発明の思想において必須の処理ではない。ステップS160はあくまで、特定した背景色を利用して行う処理の一例である。従って、図2のフローチャートは、ステップS150までで終了してもよい。
背景色の除去処理について簡単に説明する。
制御部12は、例えば、最高階調値255と背景色との差分を算出し、当該算出した差分を入力画像IIの全画素に加算することにより、補正画像CIを生成する。むろん、このような差分の算出および加算は、要素色RGBのチャンネル毎に行う。当該加算の結果が255以上である場合は255とする。このように生成された補正画像CIでは、文字や図絵等のオブジェクトに該当しない領域はほぼ、最高階調値255かそれに近い(つまり、きわめて白に近い)色に補正されている。つまり、上述したノイズに起因する色である前記背景色が適切に除去され、白色の背景にオブジェクトが鮮明に表現された画像(補正画像CI)が得られる。
あるいは制御部12は、背景色の除去処理として、下記式(1)による計算を実行して補正画像CIを生成してもよい。
CI(x,y)=(II(x,y)/SC)×255 …(1)
CI(x,y)は2次元座標(x,y)における補正画像CIの階調値、II(x,y)は座標(x,y)における入力画像IIの階調値、SCは背景色、である。式(1)による計算結果が255以上である場合は255とする。むろん、このような計算は、要素色RGBのチャンネル毎に行う。式(1)に従った計算の結果、除算の分母となるSC以上の階調値を有していた入力画像IIの画素は、最高階調値255に補正され実質的に色が消える(白色に補正される)。また、SC未満であるがSCにある程度近い階調値を有していた入力画像IIの画素も、きわめて白に近い色に補正される。一方で、SCよりも低階調である文字等のオブジェクトを入力画像II内で構成していた画素は、白色には補正されずに色を明確に残すことができる。従って、上述したノイズに起因する色である前記背景色が適切に除去され、白色の背景にオブジェクトが鮮明に表現された画像(補正画像CI)が得られる。
このように本実施形態によれば、画像処理装置10は、入力画像IIから輝度画像LIを生成し、シャープネス処理を施した輝度画像SLIのうち所定のしきい値以上の輝度成分を有する領域を特定する。入力画像II内の背景は、仮に上述したようなノイズが入力画像IIに含まれている状況であっても、文字や図絵等のオブジェクトよりも輝度が高いと考えられ、さらにシャープネス処理によりそのような領域の一部(文字の周囲を囲む文字ではない領域等)は高輝度化している。そのため、当該しきい値を用いた判別で特定される領域に相当する入力画像II内の対応領域は、ほぼ確実に入力画像II内における背景の一部であると言える。従って、対応領域に含まれる画素の色に基づいて入力画像IIの背景色を特定することで、入力画像IIの背景色(上述したノイズに起因する色である背景色)を正確に得ることができる。
また、原稿やホワイトボードを撮像して得られた入力画像IIにおいては、往々にして、オブジェクト以外の背景の領域が大半を占める。そのため、このような背景の代表的な色を背景色として算出しようとすると、参照すべき画素数が多いために計算量が非常に多くなってしまう。しかし本実施形態では、図2の処理を採用することで、入力画像II内で前記対応領域として特定される領域は、文字等のオブジェクトのエッジ外縁に位置する画素群にほぼ限られる。そのため、背景色を算出するための計算量の大幅な削減が実現される。
制御部12は、上述のように入力画像IIを補正した補正画像CIを、例えばプリンター30へ送信することにより、補正画像CIを印刷用紙に印刷させることができる。つまり、撮像部11等で撮像した原稿やホワイトボードの画像が、撮像時の環境光による色やムラ、撮影者や撮像機器の影、といったノイズが除去され、鮮明に補正された上で、プリントされる。なお、画像の読み取りに適した一定の光源を有するいわゆるスキャナーで原稿等を読み取って得た画像データには、このようなノイズは殆ど載らない。そのため、原稿等をスキャナーで読み取って得た画像データをプリンターでプリントした場合には、良好な画質が得られる。本実施形態は、このようなスキャナーの替りに、撮像部11等で原稿等を読み取った場合にも、スキャナーで読み取った場合と同様に高い画質の画像を提供できる技術であるとも言える。
3.他の実施形態
本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば後述するような実施形態を採用可能である。各実施形態を適宜組み合わせた構成も本発明の開示範囲に入る。以下の実施形態の説明においては、既に説明した実施形態と共通の事項は説明を適宜省略する。
制御部12は、上述のような統計値により背景色を特定するのではなく、ステップS150において、入力画像IIの前記対応領域に含まれる画素の色に基づいて、入力画像IIの前記対応領域以外の領域に含まれる画素の色を補間することにより、入力画像IIの画素毎の背景色を特定するとしてもよい。
図4は、画素毎に背景色を特定する処理を説明するための図である。図4では、入力画像IIの一例を示している。図4において入力画像IIを構成する複数の矩形(画素)のうち、斜線を付して示した画素は、前記対応領域を構成する画素を指す。つまり図4の例では、入力画像IIは“E”および“F”の文字を含んでおり、ステップS100〜S140が実行された結果、これら文字のエッジ外縁に位置する画素群が対応領域として特定されている。このような状況で、制御部12は、ステップS150において、入力画像IIを構成する画素のうち、対応領域(斜線が付されている範囲)以外の画素(斜線が付されていない画素)の色を、対応領域の画素の色に基づいて補間する。当該補間を開始するに先立って、対応領域以外の画素の色(RGBの階調値)は全て0にしておく。
当該補間の手法は種々考えらえるが、基本的には、対応領域以外の1つの画素を注目画素としたとき、当該注目画素からの距離がより近い1つあるいは複数の対応領域の画素の色によって、当該注目画素の色を補間する。制御部12は、このような補間を対応領域以外の画素全てに行うことで、入力画像IIを構成する画素の位置毎に色(背景色)を特定することができる。このような画素毎の背景色には当然ばらつきがある。例えば、図4に示した文字“E”のエッジ外縁を構成する対応領域の色が、文字“F”のエッジ外縁を構成する対応領域の色よりも暗い場合、前記補間の結果により画素毎に特定された背景色も、文字“E”近傍では比較的暗い色となり、文字“F”近傍では比較的明るい色となっている。このように入力画像IIの画素毎の背景色を特定することは、文字や図絵等のオブジェクトが一切記載されておらず上述したようなノイズだけが載った原稿やホワイトボードを撮像して得られる画像を疑似的に作り出していることに等しい。
このように入力画像IIの画素毎に背景色を特定した後、制御部12は、ステップS160において、これら画素毎に特定した背景色を用いて、ステップS100で取得した入力画像IIに対する前記除去処理を行うことができる。画素毎に特定した背景色を用いて背景色の除去処理を行うことで、それぞれの画素位置でより確実に、上述したノイズに起因する色を除去することができる。
更なる他の実施形態として、ステップS110において、制御部12は、入力画像IIの各画素が有する要素色RGB毎の階調値の最小値を画素毎の輝度成分とみなして輝度画像LIを生成してもよい。例えば、ある画素がR=240、G=230、B=50、である場合、これらのうちの最小値である50を当該画素の輝度成分のレベルとする。入力画像IIに含まれるオブジェクトには、黒色等の暗い色で表現された文字や線の他にも、例えばイエロー等の明るい色で表現されたものが存在し得る。このような比較的明るい色のオブジェクトが存在する位置を対応領域として特定してしまうと、このようなオブジェクトがステップS160において、背景色の一部として除去されてしまう(白色に補正されてしまう)おそれがある。このような不都合に鑑み、上述のように、画素が有するRGB毎の階調値の最小値をその画素の輝度成分とすることで、何らかのオブジェクトを構成する画素の輝度成分が前記しきい値以上となる可能性を低くしている。その結果、入力画像II内で比較的明るい色で表現されているオブジェクトが、対応領域に含まれてしまうことを回避できる。
制御部12は、ステップS150で特定した背景色を、前記除去処理以外にも利用することができる。例えば、制御部12は、ある基準に従って背景色の階調値を評価することにより、入力画像IIに含まれている文字列の読み易さ等を判定してもよい。
10…画像処理装置、11…撮像部、12…制御部、13…通信I/F、14…表示部、15…操作受付部、20…AP、30…プリンター、II…入力画像、LI…輝度画像、CI…補正画像

Claims (8)

  1. 取得した入力画像から画素毎に輝度成分を有する輝度画像を生成する輝度画像生成部と、
    前記輝度画像にエッジを強調するシャープネス処理を施すシャープネス処理部と、
    前記シャープネス処理が施された前記輝度画像のうち所定のしきい値以上の輝度成分を有する領域を特定する領域特定部と、
    前記特定された領域に相当する前記入力画像内の領域である対応領域に含まれる画素の色に基づいて前記入力画像の背景色を特定する背景色特定部と、を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記背景色特定部は、前記対応領域に含まれる画素が有する要素色毎の階調値のヒストグラムを求め、当該要素色毎のヒストグラムから得られる所定の統計値により前記背景色を特定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記統計値は、前記要素色毎のヒストグラムから得られる平均値、最頻値、中央値、のいずれかであることを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記背景色特定部は、前記対応領域に含まれる画素の色に基づいて前記入力画像の前記対応領域以外の領域に含まれる画素の色を補間することにより、前記入力画像の画素毎の背景色を特定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 前記輝度画像生成部は、前記入力画像の各画素が有する要素色毎の階調値の最小値を画素毎の前記輝度成分とみなすことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の画像処理装置。
  6. 前記特定された背景色を前記入力画像から除去する除去処理を実行する背景色処理部を更に備えることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の画像処理装置。
  7. 取得した入力画像から画素毎に輝度成分を有する輝度画像を生成する輝度画像生成工程と、
    前記輝度画像にエッジを強調するシャープネス処理を施すシャープネス処理工程と、
    前記シャープネス処理が施された前記輝度画像のうち所定のしきい値以上の輝度成分を有する領域を特定する領域特定工程と、
    前記特定された領域に相当する前記入力画像内の領域である対応領域に含まれる画素の色に基づいて前記入力画像の背景色を特定する背景色特定工程と、を備えることを特徴とする画像処理方法。
  8. 取得した入力画像に対する所定の処理をコンピューターに実行させる画像処理プログラムであって、
    前記入力画像から画素毎に輝度成分を有する輝度画像を生成する輝度画像生成機能と、
    前記輝度画像にエッジを強調するシャープネス処理を施すシャープネス処理機能と、
    前記シャープネス処理が施された前記輝度画像のうち所定のしきい値以上の輝度成分を有する領域を特定する領域特定機能と、
    前記特定された領域に相当する前記入力画像内の領域である対応領域に含まれる画素の色に基づいて前記入力画像の背景色を特定する背景色特定機能と、を実行させることを特徴とする画像処理プログラム。
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