JP2016040498A - ハイブリッド給湯システム - Google Patents

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真行 須藤
Masayuki Sudo
真行 須藤
風間 史郎
Shiro Kazama
史郎 風間
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Abstract

【課題】第二加熱手段で生成した湯をより有効に活用できるハイブリッド給湯システムを提供する。【解決手段】ハイブリッド給湯システム1は、給湯負荷に接続される第一タンク3と、第一タンク3の水を加熱する第一加熱手段(ボイラ2、ボイラ循環流路13、ボイラ循環ポンプ14)と、給水流路10を介して給水源に接続される第二タンク5と、第二タンク5の水を加熱する第二加熱手段(ヒートポンプ装置6、ヒートポンプ循環流路7、ヒートポンプ循環ポンプ8)と、第二タンク5の水を第一タンク3へ導くタンク間流路11と、給水流路10から分岐し、タンク間流路11とは別に第一タンク3に接続されるバイパス流路20と、バイパス流路20を開閉する開閉弁21と、バイパス流路20に設けられ、第一タンク3から給水流路10へ水を送るポンプ(バイパスポンプ22)と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、第一加熱手段及び第二加熱手段を備えるハイブリッド給湯システムに関する。
下記特許文献1の図2に開示された従来のハイブリッド給湯システムは、温水を貯湯する貯湯タンク(3)と、ヒートポンプ回路の凝縮器からの放熱を熱交換して、貯湯タンク(3)内の温水を循環加熱するヒートポンプ給湯手段(2)と、貯湯タンク(3)から給湯される温水を貯湯し、給湯負荷へ供給する補助貯湯タンク(5)と、補助貯湯タンク(5)の温水を循環加熱する補助給湯手段であるガス焚給湯機(4)とを備え、貯湯タンク(3)から補助貯湯タンク(5)に至る給湯往路が、補助貯湯タンク(5)の下部に設置された給水入口(55)に接続されており、給湯負荷が発生した場合には、貯湯タンク(3)からの温水が補助貯湯タンク(5)の下部に設置された給水入口(55)から補給され、補助貯湯タンク(5)の上部に設置された給湯出口(53)から給湯負荷に対して給湯可能に構成されている。
特開2010−25499号公報
上記特許文献1のシステムでは、補助貯湯タンク(5)内の下部に給水源からの低温水が溜まった場合には、当該低温水をガス焚給湯機(4)で加熱して給湯負荷へ供給した後でなければ、貯湯タンク(3)内の湯を給湯負荷へ供給できない。このため、エネルギーコストの高いガス焚給湯機(4)の使用が増え、エネルギー効率の高いヒートポンプ給湯手段(2)で生成された貯湯タンク(3)内の湯を有効に利用することができず、エネルギー効率が低下し、ランニングコストが高くなる。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、第二加熱手段で生成した湯をより有効に活用できるハイブリッド給湯システムを提供することを目的とする。
本発明に係るハイブリッド給湯システムは、給湯負荷に接続される第一タンクと、第一タンクの水を加熱する第一加熱手段と、給水流路を介して給水源に接続される第二タンクと、第二タンクの水を加熱する第二加熱手段と、第二タンクの水を第一タンクへ導くタンク間流路と、給水流路から分岐し、タンク間流路とは別に第一タンクに接続されるバイパス流路と、バイパス流路を開閉する開閉弁と、バイパス流路に設けられ、第一タンクから給水流路へ水を送るポンプと、を備えたものである。
本発明のハイブリッド給湯システムによれば、第二加熱手段で生成した湯をより有効に活用することが可能となる。
本発明の実施の形態1のハイブリッド給湯システムを示す構成図である。 本発明の実施の形態1のハイブリッド給湯システムにおいて、第一タンク蓄熱動作及び第二タンク蓄熱動作により、第一タンク及び第二タンク内の水をすべて80℃に加熱した状態を示す図である。 本発明の実施の形態1のハイブリッド給湯システムにおいて、給湯負荷から出湯するときの状態を示す図である。 本発明の実施の形態1のハイブリッド給湯システムにおいて、バイパス流路の開閉弁を開き、第二タンク蓄熱動作を実施している状態を示す図である。 本発明の実施の形態1のハイブリッド給湯システムにおいて、図4の状態から、第一タンク内の湯が消費され、第二タンク内の湯が増加した状態を示す図である。 本発明の実施の形態1のハイブリッド給湯システムにおける入れ替え動作時の状態を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、各図において共通する要素には、同一の符号を付して、重複する説明を省略する。なお、本明細書で「水」とは、冷水に限らず、温水、湯など、あらゆる温度の水を含む概念である。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1のハイブリッド給湯システムを示す構成図である。図1に示すように、本実施の形態1のハイブリッド給湯システム1は、ボイラ2、第一タンク3、第二タンク5、ヒートポンプ装置6、制御手段30、及び操作手段31を備える。制御手段30は、例えばマイクロコンピュータ等を用いて構成される。制御手段30は、ROM、RAM、不揮発性メモリ等を含む記憶部と、記憶部に記憶されたプログラムに基いて演算処理を実行する演算処理装置(CPU)と、演算処理装置に対して外部の信号を入出力する入出力ポートとを有する。ハイブリッド給湯システム1が備えるアクチュエータ類及びセンサ類は、制御手段30に電気的に接続される。操作手段31は、制御手段30と通信可能に接続される。使用者は、操作手段31を操作することで、給湯温度、加熱温度、貯湯温度、貯湯量、即湯循環の動作、バイパス流路20によるバイパスの要否、バイパスポンプ22の動作などに関する設定を行うことができる。制御手段30は、センサ類の検知値及び操作手段31からの信号などに基づいて、ハイブリッド給湯システム1の動作を制御する。
第一タンク3内には、水が貯留される。第一タンク3内には、温度による水の密度差により、上側が高温で下側が低温になる温度成層を形成できる。第一タンク3は、ボイラ循環流路13を介して、ボイラ2に接続される。ボイラ循環流路13は、第一タンク3の下部とボイラ2の水入口とを接続し、かつ、ボイラ2の水出口と第一タンク3の上部とを接続する。ボイラ2は、例えばガス、灯油、重油、石炭、その他の燃料を燃焼させることで、水を加熱する。ボイラ循環流路13上には、水を送るボイラ循環ポンプ14が設けられている。第一タンク3の水を加熱する場合には、ボイラ2及びボイラ循環ポンプ14を働かせる。この場合、第一タンク3の下部から水がボイラ2に導かれ、ボイラ2で加熱された水が第一タンク3の上部に流入することで、第一タンク3内の貯湯量及び蓄熱量が増加する。このようにしてボイラ2の加熱により第一タンク3内の貯湯量及び蓄熱量を増加させる動作を以下「第一タンク蓄熱動作」と称する。本実施の形態1では、ボイラ2、ボイラ循環流路13、及びボイラ循環ポンプ14が第一加熱手段に相当する。
ボイラ循環流路13と、第一タンク3の上部との接続部分の近傍には、ボイラ2で加熱された後の水の温度を検知するボイラ加熱温度センサ13aが設けられている。第一タンク3には、第一タンク温度センサ3aが取り付けられている。第一タンク温度センサ3aは、高さが異なる位置に配置された複数の温度センサを含む。第一タンク温度センサ3aにより、第一タンク3内の高さ方向の温度分布を検知できる。制御手段30は、第一タンク温度センサ3aで検知される温度分布に基づいて、第一タンク3の貯湯量(残湯量)、貯湯温度、及び蓄熱量を演算できる。制御手段30は、第一タンク蓄熱動作のとき、ボイラ2及びボイラ循環ポンプ14の動作を制御することで、ボイラ2による加熱温度及び第一タンク3の貯湯量を制御できる。
第一タンク3は、給湯管12を介して、給湯負荷4に接続される。給湯負荷4は、例えば、蛇口、シャワーなどの出湯端末である。給湯管12は、第一タンク3の上部と、給湯負荷4との間を接続する。即湯循環流路25の一端は、給湯負荷4に近い位置で給湯管12に接続される。即湯循環流路25の他端は、第一タンク3の下部または中間部に接続される。即湯循環流路25上には、即湯循環ポンプ26が設けられている。即湯循環ポンプ26の動作は、制御手段30により制御される。即湯循環ポンプ26を働かせることで、第一タンク3の上部から給湯管12を通って給湯負荷4に近い位置まで導かれた湯が、即湯循環流路25を通って第一タンク3の下部または中間部に戻るように循環する。このように湯水を循環させることで、給湯負荷4に近い位置までの給湯管12の温度を第一タンク3の上部に等しい温度に維持できるので、給湯負荷4の水栓を開いたときに即座に適温の湯を出すことができる。ただし、本発明では、このような即湯循環流路25及び即湯循環ポンプ26を備えない構成にしても良い。
第二タンク5内には、水が貯留される。第二タンク5内には、温度による水の密度差により、上側が高温で下側が低温になる温度成層を形成できる。第二タンク5は、ヒートポンプ循環流路7を介して、ヒートポンプ装置6に接続される。図示を省略するが、ヒートポンプ装置6は、冷媒を圧縮する圧縮機、圧縮機で圧縮された高温高圧の冷媒と水とを熱交換させる水−冷媒熱交換器、冷媒を減圧させる減圧装置、及び、低温熱源(例えば大気)の熱を冷媒に吸収させる低温側熱交換器(蒸発器)を含む冷媒回路を備える。ヒートポンプ装置6は、この冷媒回路でヒートポンプサイクル(冷凍サイクル)の運転を行うことで水を加熱する。ヒートポンプ循環流路7は、第二タンク5の下部とヒートポンプ装置6(水−冷媒熱交換器)の水入口とを接続し、かつ、ヒートポンプ装置6(水−冷媒熱交換器)の水出口と第二タンク5の上部とを接続する。ヒートポンプ循環流路7上には、水を送るヒートポンプ循環ポンプ8が設けられている。第二タンク5の水を加熱する場合には、ヒートポンプ装置6及びヒートポンプ循環ポンプ8を働かせる。この場合、第二タンク5の下部から水がヒートポンプ装置6に導かれ、ヒートポンプ装置6で加熱された水が第二タンク5の上部に流入することで、第二タンク5内の貯湯量及び蓄熱量が増加する。このようにしてヒートポンプ装置6の加熱により第二タンク5内の貯湯量及び蓄熱量を増加させる動作を以下「第二タンク蓄熱動作」と称する。本実施の形態1では、ヒートポンプ装置6、ヒートポンプ循環流路7、及びヒートポンプ循環ポンプ8が第二加熱手段に相当する。
ヒートポンプ循環流路7と、第二タンク5の上部との接続部分の近傍には、ヒートポンプ装置6で加熱された後の水の温度を検知するヒートポンプ加熱温度センサ7aが設けられている。第二タンク5には、第二タンク温度センサ5aが取り付けられている。第二タンク温度センサ5aは、高さが異なる位置に配置された複数の温度センサを含む。第二タンク温度センサ5aにより、第二タンク5内の高さ方向の温度分布を検知できる。制御手段30は、第二タンク温度センサ5aで検知される温度分布に基づいて、第二タンク5の貯湯量(残湯量)、貯湯温度、及び蓄熱量を演算できる。制御手段30は、第二タンク蓄熱動作のとき、ヒートポンプ装置6及びヒートポンプ循環ポンプ8の動作を制御することで、ヒートポンプ装置6による加熱温度及び第二タンク5の貯湯量を制御できる。
給水流路10の一端は、水道等の給水源に接続される。給水流路10の他端は、第二タンク5の下部に接続される。給水源からの水は、給水流路10を通って、第二タンク5の下部に流入する。タンク間流路11の一端は、第二タンク5の上部に接続される。タンク間流路11の他端は、第一タンク3の下部に接続される。第二タンク5の湯を、タンク間流路11を通して、第一タンク3へ導くことができる。
バイパス流路20の一端は、給水流路10に接続される。バイパス流路20の他端は、タンク間流路11とは別に、第一タンク3の下部に接続される。バイパス流路20は、タンク間流路11との重複部分を持たない、独立した流路である。バイパス流路20は、第二タンク5を介さずに、給水源と第一タンク3とを直接接続する流路となる。給水源からの水を、バイパス流路20に通すことで、第二タンク5を介さずに、第一タンク3の下部に直接供給できる。バイパス流路20には、バイパス流路20を開閉する開閉弁21と、バイパスポンプ22とが設けられている。バイパスポンプ22は、第一タンク3側から給水流路10側に向かってバイパス流路20の水を送る。
次に、本実施の形態1のハイブリッド給湯システム1の動作についてさらに説明する。本実施の形態1のハイブリッド給湯システム1では、第一タンク蓄熱動作を行うことで、第一タンク3内の水を目標貯湯温度に加熱することが可能である。また、第二タンク蓄熱動作を行うことで、第二タンク5内の水を目標貯湯温度に加熱することが可能である。以下の説明では、第一タンク3及び第二タンク5の目標貯湯温度を、共に80℃と仮定する。図2は、本実施の形態1のハイブリッド給湯システム1において、第一タンク蓄熱動作及び第二タンク蓄熱動作により、第一タンク3及び第二タンク5内の水をすべて80℃に加熱した状態を示す図である。ヒートポンプ装置6は、電力で駆動される。ヒートポンプ装置6は、例えば深夜電力など、コストが割安な電力で駆動することが望ましい。すなわち、第二タンク蓄熱動作は、電力コストが割安になる時間帯(深夜時間帯など)に実施することが望ましい。第二タンク蓄熱動作の運転条件(ヒートポンプ装置6による加熱温度等)は、ヒートポンプサイクルのCOP(成績係数)が良好となるような条件にすることが望ましい。
図3は、本実施の形態1のハイブリッド給湯システム1において、給湯負荷4から出湯するときの状態を示す図である。以下の説明では、給水源から供給される低温水の温度を20℃と仮定する。図3では、バイパス流路20の開閉弁21は閉じられている。図3に示すように、給湯負荷4の水栓が開かれた場合には、給水源の水圧により、給水流路10から20℃の低温水が第二タンク5の下部に流入し、第二タンク5の上部の80℃の湯がタンク間流路11へ押し出されて第一タンク3の下部に流入し、第一タンク3の上部の80℃の湯が給湯管12へ押し出されて給湯負荷4へ供給される。このようにして給湯負荷4から出湯することで、第二タンク5の下部側には、給水源からの20℃の低温水が徐々に溜まっていく。
第二タンク5の貯湯温度が、給湯負荷4で必要な給湯温度以上である場合には、図3のようにして、第二タンク5に貯えられた湯を、第一タンク3を経由して、そのまま給湯負荷4へ供給できる。一方、第二タンク5の貯湯温度が、給湯負荷4で必要な給湯温度未満である場合には、まず、図3のようにして、第二タンク5に貯えられた湯を第一タンク3へ移す。その後、第一タンク蓄熱動作を行うことで、第二タンク5から第一タンク3へ移された湯の温度を、給湯負荷4で必要な給湯温度以上に加熱する。このように、第二タンク5の貯湯温度が、給湯負荷4で必要な給湯温度未満である場合には、ボイラ2による補助加熱を行うことで、給湯負荷4で必要な給湯温度を満足できる。
ヒートポンプサイクルを利用する第二タンク蓄熱動作のエネルギー効率は、ボイラ2を用いる第一タンク蓄熱動作のエネルギー効率に比べて優れている。本実施の形態1によれば、エネルギー効率に優れた第二タンク蓄熱動作で第二タンク5に貯えた湯の温度が、給湯負荷4で必要な給湯温度に満たない場合にも、上記のようにしてボイラ2による補助加熱を行うことで、当該湯を有効に利用できる。このため、エネルギー効率に優れた第二タンク蓄熱動作で生成した湯を十分に利用することができ、全体としてのエネルギー効率を向上でき、ランニングコストも低減できる。
図4は、本実施の形態1のハイブリッド給湯システム1において、バイパス流路20の開閉弁21を開き、第二タンク蓄熱動作を実施している状態を示す図である。制御手段30は、第二タンク温度センサ5aで検知される第二タンク5内の残湯量または蓄熱量が第一閾値以下にまで低下した場合には、バイパス流路20の開閉弁21を開き、第二タンク蓄熱動作を実施する。上記第一閾値とは、第二タンク5内の湯がほぼ無くなった湯切れ状態に相当する値である。図4に示す状態で、給湯負荷4の水栓が開かれた場合には、給水源の水圧が給水流路10及びバイパス流路20を介して第一タンク3に作用することで、給水流路10からの20℃の低温水が第一タンク3の下部に流入し、第一タンク3の上部の80℃の湯が給湯管12へ押し出されて給湯負荷4へ供給される。このように、本実施の形態1によれば、第二タンク5内の湯が無くなった場合には、第一タンク3の湯を用いて給湯負荷4へ出湯しつつ、その間に第二タンク蓄熱動作を実施できる。このため、第二タンク5内に再び湯を貯え、当該湯を利用可能な状態にできる。よって、エネルギー効率に優れた第二タンク蓄熱動作で生成した湯を十分に有効利用することができ、全体としてのエネルギー効率を向上でき、ランニングコストも低減できる。
図4の状態で使用していると、第一タンク3内の湯は消費されることで減少し、第二タンク5内の湯は第二タンク蓄熱動作によって増加する。図5は、本実施の形態1のハイブリッド給湯システム1において、図4の状態から、第一タンク3内の湯が消費され、第二タンク5内の湯が増加した状態を示す図である。図5の状態では、第一タンク3内の下部には、給水源からの20℃の低温水が、給湯負荷4からの出湯量に対応した量だけ溜まっている。一方、第二タンク5内の湯は、第二タンク蓄熱動作により、徐々に増加していく。図5の状態において、制御手段30は、第二タンク温度センサ5aで検知される第二タンク5内の貯湯量または蓄熱量が第二閾値以上にまで増加した場合には、第一タンク3内の下部の低温水と、第二タンク5内に貯えられた湯とを入れ替える動作(以下、単に「入れ替え動作」と称する)を行う。上記第二閾値とは、第二タンク5内に十分な量の湯が貯えられた状態に相当する値である。
図6は、本実施の形態1のハイブリッド給湯システム1における入れ替え動作時の状態を示す図である。入れ替え動作時には、制御手段30は、バイパス流路20の開閉弁21を開いた状態とし、バイパスポンプ22を駆動する。また、ヒートポンプ装置6及びヒートポンプ循環ポンプ8を停止する。図6に示すように、入れ替え動作では、第一タンク3内の下部に溜まった20℃の低温水が、バイパス流路20及び給水流路10を通って、第二タンク5の下部へ移送されるとともに、第二タンク5の上部に貯えられた80℃の湯がタンク間流路11を通って第一タンク3へ移送される。タンク間流路11から第一タンク3の下部に流入した80℃の湯は、浮力により、第一タンク3の下部の低温水層の上側へ上昇し、第一タンク3に元々あった80℃の湯に混合する。これにより、第一タンク3の貯湯量が増加する。
本実施の形態1によれば、図4及び図5の状態で給湯負荷4へ出湯することで第一タンク3内の下部に低温水が溜まった場合に、上述した入れ替え動作を実施し、第二タンク5に貯えた湯を第一タンク3内に移すことで、第一タンク3内の湯を補充できる。これにより、第一タンク3内の下部に溜まった低温水をエネルギー効率の低いボイラ2で加熱することに代えて、エネルギー効率に優れた第二タンク蓄熱動作で生成した湯を十分に有効利用することができる。その結果、全体としてのエネルギー効率を向上でき、ランニングコストも低減できる。
また、本実施の形態1のハイブリッド給湯システム1では、深夜電力等の割安な電力で第二タンク5内の水を加熱し、給湯負荷4が開かれて給水源からの低温水が第二タンク5の下部に供給されることで、第二タンク5内の加熱された湯が第一タンク3側へ押し出されて第一タンク3内に移動した後、第二タンク5内の水を再び加熱しても良い。このような一連の動作は、第一タンク温度センサ3a及び第二タンク温度センサ5aの検知温度と、操作手段31で設定された条件とに基づいて、制御手段30が制御することで行われる。このような制御手段30を設けたことで、給湯負荷4への給湯を常に安定して実施可能になるように制御できる。
給湯負荷4からの出湯が短時間に集中した場合などに、第一タンク3の残湯量及び第二タンク5の残湯量が共に湯切れ基準値を下回ることが起こる可能性がある。その際には、制御手段30は、給湯負荷4からの出湯要求を満足させるために、ボイラ2及びヒートポンプ装置6を同時に動作させる制御を行ってもよい。すなわち、第一タンク蓄熱動作と第二タンク蓄熱動作とを並行して実施しても良い。ボイラ2及びヒートポンプ装置6のいずれか一方を動作させる場合に比べて、ボイラ2及びヒートポンプ装置6を同時に動作させることで、単位時間当たりの湯の生成量を増加させることができるので、給湯負荷4からの出湯要求に対し、より確実に対応できる。このときの加熱方法としては、ヒートポンプ装置6の加熱温度を比較的低い温度(例えば65℃)とすることでより高効率の加熱を行い、給湯負荷4で必要な給湯温度に対し不足する分をボイラ2で加熱しても良い。あるいは、ヒートポンプ装置6の加熱温度を給湯負荷4で必要な給湯温度以上にしても良い。後者の方法は、前者の方法に比べて、単位時間当たりの湯の供給能力が増大する一方、エネルギーコストが増加する。
ヒートポンプ装置6の加熱能力(単位時間当たりの加熱量)は、深夜時間帯(一般には8時間)の間に第二タンク5の全体を加熱できる能力を前提として設定されることが一般的である。給湯負荷4への給湯中に、第二タンク5が湯切れ状態になった場合、ヒートポンプ装置6の加熱能力では給湯負荷に対応できない可能性がある。そのような場合には、制御手段30は、開閉弁21を開き、給水源からバイパス流路20を介して第一タンク3に給水し、ボイラ2による加熱(第一タンク蓄熱動作)を行うように制御してもよい。給水源からバイパス流路20を介して第一タンク3に給水する場合には、給湯負荷4への流路から第二タンク5を隔離できるので、第二タンク5を経由する流路上で生じる圧力損失をなくすことができ、給湯負荷4からの給湯がよりスムーズに行える。その間に、第二タンク蓄熱動作を実施することで、第二タンク5に湯を貯えることが可能となる。
制御手段30は、第二タンク5が湯切れ状態になった場合だけでなく、ヒートポンプ装置6または第二タンク5が故障またはメンテナンスの状態のときに、開閉弁21を開き、給水源からバイパス流路20を介して第一タンク3に給水し、ボイラ2による加熱(第一タンク蓄熱動作)を行うように制御してもよい。これにより、第二タンク5を経由する流路上で生じる圧力損失をなくすことができ、給湯負荷4からの給湯がよりスムーズに行える。
本実施の形態1では、第一加熱手段はボイラ2を用いた構成とし、第二加熱手段はヒートポンプ装置6を用いた構成としているが、本発明における第一加熱手段及び第二加熱手段はこのような構成に限定されるものではない。本発明において、第一加熱手段は、第二加熱手段に比べて、加熱能力(時間当たりの加熱量)が高いものであることが望ましい。また、第二加熱手段は、第一加熱手段に比べて、エネルギー効率が高いか、またはエネルギーコストが低いものであることが望ましい。
1 ハイブリッド給湯システム、2 ボイラ、3 第一タンク、3a 第一タンク温度センサ、4 給湯負荷、5 第二タンク、5a 第二タンク温度センサ、6 ヒートポンプ装置、7 ヒートポンプ循環流路、7a ヒートポンプ加熱温度センサ、8 ヒートポンプ循環ポンプ、10 給水流路、11 タンク間流路、12 給湯管、13 ボイラ循環流路、13a ボイラ加熱温度センサ、14 ボイラ循環ポンプ、20 バイパス流路、21 開閉弁、22 バイパスポンプ、25 即湯循環流路、26 即湯循環ポンプ、30 制御手段、31 操作手段

Claims (6)

  1. 給湯負荷に接続される第一タンクと、
    前記第一タンクの水を加熱する第一加熱手段と、
    給水流路を介して給水源に接続される第二タンクと、
    前記第二タンクの水を加熱する第二加熱手段と、
    前記第二タンクの水を前記第一タンクへ導くタンク間流路と、
    前記給水流路から分岐し、前記タンク間流路とは別に前記第一タンクに接続されるバイパス流路と、
    前記バイパス流路を開閉する開閉弁と、
    前記バイパス流路に設けられ、前記第一タンクから前記給水流路へ水を送るポンプと、
    を備えるハイブリッド給湯システム。
  2. 前記開閉弁を開き、前記ポンプを働かせたとき、前記第一タンクの水が前記バイパス流路及び前記給水流路を通って前記第二タンクへ移送されるとともに前記第二タンクの水が前記タンク間流路を通って前記第一タンクへ移送される請求項1に記載のハイブリッド給湯システム。
  3. 前記第一タンクまたは前記第二タンクの状態に応じて、前記第一加熱手段、前記第二加熱手段、前記開閉弁、及び前記ポンプの動作を制御する制御手段を備える請求項1または請求項2に記載のハイブリッド給湯システム。
  4. 前記制御手段は、前記第二タンクの残湯量または蓄熱量が閾値以下になった場合には、前記開閉弁を開き、前記第二加熱手段を働かせて前記第二タンクの水を加熱する請求項3に記載のハイブリッド給湯システム。
  5. 前記制御手段は、前記第二タンクの貯湯量または蓄熱量が閾値以上になった場合には、前記開閉弁を開き、前記ポンプを働かせることで、前記第一タンクの水と、前記第二タンクの水とを入れ替える動作を行う請求項3に記載のハイブリッド給湯システム。
  6. 前記制御手段は、前記第二タンクまたは前記第二加熱手段が故障またはメンテナンスの状態の場合に、前記開閉弁を開くことで、前記給水源から前記バイパス流路を経由して前記第一タンクへ給水させる請求項3から請求項5のいずれか一項に記載のハイブリッド給湯システム。
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