JP2016040234A - 除草性組成物 - Google Patents

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斉藤 直樹
Naoki Saito
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Abstract

【課題】新規な除草性組成物及び除草方法を提供すること。【解決手段】メタゾスルフロン(metazosulfuron)と、ハロスルフロンメチル(halosulfuron−methyl)又はピラゾスルフロンエチル(pyrazosulfuron−ethyl)から選ばれる1種以上とを含有する水田雑草用茎葉散布除草性組成物。メタゾスルフロン(metazosulfuron)と、ハロスルフロンメチル(halosulfuron−methyl)又はピラゾスルフロンエチル(pyrazosulfuron−ethyl)から選ばれる1種以上とを同時にまたは時間的に近接して、茎葉散布する除草方法。【選択図】 なし

Description

本発明は効果に優れる除草性組成物および除草方法に関するものである。
メタゾスルフロン[metazosulfuron/一般名、以下化合物(1)と称する。]は、極めて低薬量で多くの雑草に効果を発現し、水稲に対して高い安全性を有する除草剤である。一方、水稲用除草剤として使用されているハロスルフロンメチル[halosulfuron−methyl/一般名、以下化合物(2)と称する。]又はピラゾスルフロンエチル[pyrazosulfuron−ethyl/一般名、以下化合物(3)と称する。]と、化合物(1)との混合に関しては、特許文献1などに記載されているが、茎葉散布に関しては記載がない。
国際公開第2007/046440号
現在、水稲用除草剤として数多くの化合物が実用化されているが、既存の除草剤は防除対象雑草に対する効果、特に茎葉散布による除草効果が必ずしも満足できるものではない。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究を行った結果、化合物(1)をある特定の除草活性化合物と混合すると、茎葉散布において単独の効果の合計を上回る相乗的な効果を発揮することを見いだし、本発明を完成させた。すなわち本発明は、下記〔1〕乃至〔3〕記載の除草性組成物(以下、本発明組成物と称する。)、並びに下記〔4〕乃至〔6〕記載の除草方法(以下、本発明方法と称する。)に関するものである。
〔1〕メタゾスルフロンと、ハロスルフロンメチル又はピラゾスルフロンエチルを含有する水田雑草用茎葉散布除草性組成物。
〔2〕
水田雑草がスルホニルウレア抵抗性雑草である上記〔1〕の茎葉散布除草性組成物。
〔3〕
スルホニルウレア抵抗性雑草が、コナギ、ミズアオイ又はアメリカアゼナである上記〔2〕記載の茎葉散布除草性組成物。
〔4〕
メタゾスルフロンと、ハロスルフロンメチル又はピラゾスルフロンエチルから選ばれる1種以上とを同時に、又は時間的に近接して茎葉散布する除草方法。
〔5〕
スルホニルウレア抵抗性雑草を防除する為の上記〔4〕記載の茎葉散布する除草方法。
〔6〕
スルホニルウレア抵抗性雑草が、コナギ、ミズアオイ又はアメリカアゼナである上記〔5〕記載の茎葉散布する除草方法。
本発明によれば、化合物(1)と、化合物(2)または化合物(3)の1種以上とを含む組成物は、単独の効果の合計を上回る相乗的な効果を発揮する。これらのため、本発明の実用場面での有用性は極めて高い。
本発明組成物は水田用の除草剤として、湛水の有無に関わらず茎葉処理において使用できる。水田雑草としては、例えば、ヒルムシロ(Potamogeton distinctus)等に代表されるヒルムシロ科(Potamogetonaceae)雑草、ヘラオモダカ(Alisma canaliculatum)、ウリカワ(Sagittaria pygmaea)及びオモダカ(Sagittaria trifolia)等に代表されるオモダカ科(Alismataceae)雑草、アゼガヤ(Leptochloa chinensis)、イヌビエ(Echinochloa crus−galli)、タイヌビエ(Echinochloa oryzicola)、アシカキ(Homalocenchrus japonocus)及びキシュウスズメノヒエ(Paspalum distichum)等に代表されるイネ科(Gramineae)雑草、クログワイ(Eleocharis kuroguwai)、ホタルイ(Scirpus juncoides)、シズイ(Scirpus nipponicus)、ミズガヤツリ(Cyperus serotinus)、タマガヤツリ(Cyperus difformis)及びヒナガヤツリ(Cyperus hakonensis)等に代表されるカヤツリグサ科(Cyperaceae)雑草、ウキクサ(Spirodela polyrhiza)及びアオウキクサ(Lemna paucicostata)等に代表されるウキクサ科(Lemnaceae)雑草、イボクサ(Murdannia keisak)等に代表されるツユクサ科(Commelinaceae)雑草、ミズアオイ(Monochoria korsakowii)及びコナギ(Monochoria vaginalis)等に代表されるミズアオイ科(Pontederiaceae)雑草、ミゾハコベ(Elatine triandra)等に代表されるミゾハコベ科(Elatinaceae)雑草、ヒメミソハギ(Ammannia multiflora)及びキカシグサ(Rotala indica)等に代表されるミソハギ科(Lythraceae)雑草、チョウジタデ(Lidwigia epilobioides)等に代表されるアカバナ科(Oenotheraceae)雑草、アブノメ(Dopatrium junceum)、オオアブノメ(Gratiola japonica)、キクモ(Limnophila sessilifolia)、アゼナ(Lindernia pyxidaria)及びアメリカアゼナ(Lindernia dubia)等に代表されるゴマノハグサ科(Scrophulariaceae)雑草、クサネム(Aeschynomene indica)等に代表されるマメ科(Leguminosae)雑草、並びにアメリカセンダングサ(Bidens frondosa)及びタウコギ(Bidens tripartita)等に代表されるキク科(Compositae)雑草等が挙げられる。またスルホニルウレア系抵抗性雑草としては、例えばコナギ、ミズアオイ、アメリカアゼナなどが挙げられる。
本発明組成物は、必要に応じて製剤又は散布時に他種の除草剤、各種殺虫剤、殺菌剤、植物生長調節剤、共力剤又は薬害軽減剤等と混合施用しても良い。
特に、他の除草剤と混合施用することにより、施用薬量の減少による低コスト化、混合薬剤の相乗作用による殺草スペクトラムの拡大や、より高い殺草効果が期待できる。この際、同時に複数の公知除草剤との組み合わせも可能である。
本発明組成物と混合施用する際に用いる除草剤の中で好ましいものとしては、例えば、アセトクロール(acetochlor/一般名)、アシフルオルフェン(acifluorfen/一般名)、アクロニフェン(aclonifen/一般名)、アラクロール(alachlor/一般名)、アロキシジム(alloxydim/一般名)、アロキシジムナトリウム(alloxydim―sodium/一般名)、アメトリン(ametryn/一般名)、アミカルバソン(amicarbazone/一般名)、アミドスルフロン(amidosulfuron/一般名)、アミノシクロピラクロール(aminocyclopirachlor/一般名)、アミノシクロピラクロールの塩およびエステル(aminocyclopirachlor―salts and esters)、アミノピラリド(aminopyralid/一般名)、アミノピラリドの塩およびエステル(aminopyralid―salts and esters)、アミプロホスメチル(amiprophos―methyl/一般名)、アミトロール(amitrol/一般名)、アニロホス(anilofos/一般名)、アシュラム(asulam/一般名)、アトラジン(atrazine/一般名)、アザフェニジン(azafenidin/一般名)、アジムスルフロン(azimsulfuron/一般名)、ベフルブタミド(beflubutamid/一般名)、ベナゾリンエチル(benazolin−ethyl/一般名)、ベンカルバゾン(bencarbazone/一般名)、ベンフルラリン(benfluralin、benefin/一般名)、ベンフレセート(benfuresate/一般名)、ベンスルフロンメチル(bensulfuron−methyl/一般名)、ベンスリド(bensulide/一般名)、ベンタゾン(bentazone/一般名)、ベンタゾンナトリウム(bentazone―sodium/一般名)、ベンタゾンの塩(bentazone―salts)、ベンチオカーブ(benthiocarb/一般名)、ベンズフェンジゾン(benzfendizone/一般名)、ベンゾビシクロン(benzobicyclon/一般名)、ベンゾフェナップ(benzofenap/一般名)、ビアラホス(bialaphos/一般名)、ビアラホスナトリウム(bialaphos―sodium/一般名)、ビシクロピロン(bicyclopyrone/一般名)、ビフェノックス(bifenox/一般名)、ビスピリバック(bispyribac/一般名)、ビスピリバックナトリウム(bispyribac―sodium/一般名)、ブロマシル(bromacil/一般名)、ブロモブチド(bromobutide/一般名)、ブロモフェノキシム(bromofenoxim/一般名)、ブロモキシニル(bromoxynil/一般名)、ブロモキシニルの塩およびエステル(bromoxynil―salts and esters)、ブタクロール(butachlor/一般名)、ブタフェナシル(butafenacil/一般名)、ブタミホス(butamifos/一般名)、ブテナクロール(butenachlor/一般名)、ブトラリン(butralin/一般名)、ブトロキシジム(butroxydim/一般名)、ブチレート(butylate/一般名)、カフェンストロール(cafenstrole/一般名)、カルベタミド(carbetamide/一般名)、カルフェントラゾンエチル(carfentrazone−ethyl)、クロメトキシフェン(chlomethoxyfen/一般名)、クロメトキシニル(chlomethoxynil/一般名)、クロランベン(chloramben/一般名)、クロランベンの塩およびエステル(chloramben―salts and esters)、クロランスラムメチル(chloransulam―methyl/一般名)、クロルフルレノールメチル(chlorflurenol―methyl/一般名)、クロリダゾン(chloridazon/一般名)、クロリムロンエチル(chlorimuron―ethyl/一般名)、クロロブロムロン(chlorobromuron/一般名)、クロロトルロン(chlorotoluron/一般名)、クロロクスロン(chloroxuron/一般名)、クロルフタリム(chlorphtalim/一般名)、クロルプロファム(chlorpropham/一般名)、クロロIPC(chlorpropham/一般名)、クロルスルフロン(chlorsulfuron/一般名)、クロルタルジメチル(chlorthal−dimethyl/一般名)、クロルチアミド(chlorthiamid/一般名)、シニドンエチル(cinidon−ethyl/一般名)、シンメスリン(cinmethylin/一般名)、シノスルフロン(cinosulfuron/一般名)、クレトジム(clethodim/一般名)、クロジナホップ(clodinafop/一般名)、クロジナホッププロパルギル(clodinafop―propargyl/一般名)、クロマゾン(clomazone/一般名)、クロメプロップ(clomeprop/一般名)、クロピラリド(clopyralid/一般名)、クロピラリドの塩およびエステル(clopyralid―salts and esters)、CNP(一般名)、クミルロン(cumyluron/一般名)、シアナジン(cyanazin/一般名)、シクロエート(cycloate/一般名)、シクロピリモレート(cyclopyrimorate/一般名、SW−065/試験名)、シクロスルファムロン(cyclosulfamuron/一般名)、シクロキシジム(cycloxydim/一般名)、シハロホップブチル(cyhalofop−butyl/一般名)、DAH−500(試験名)、ダラポン(dalapon/一般名)、ダゾメット(dazomet/一般名)、デスメディファム(desmedipham/一般名)、デスメトリン(desmetryn/一般名)、ダイカンバ(dicamba/一般名)、ダイカンバの塩およびエステル(dicamba―salts and esters)、ジクロベニル(dichlobenil/一般名)、ジクロホップ(diclofop/一般名)、ジクロホップメチル(diclofop−methyl/一般名)、ジクロルプロップ(dichlorprop/一般名)、ジクロルプロップの塩およびエステル(dichlorprop―salts and esters)、Pジクロルプロップ(dichlorprop―P/一般名)、Pジクロルプロップの塩およびエステル(dichlorprop―P―salts and esters)、ジクロスラム(diclosulam/一般名)、ジフェンゾコート(difenzoquat/一般名)、ジフルフェニカン(diflufenican/一般名)、ジフルフェンゾピル(diflufenzopyr/一般名)、ジフルフェンゾピルナトリウム(diflufenzopyr―sodium/一般名)、ジメピペレート(dimepiperate/一般名)、ジメタメトリン(dimethametryn/一般名)、ジメタクロール(dimethachlor/一般名)、ジメテナミド(dimethenamid/一般名)、Pジメテナミド(dimethenamid―p/一般名)、ジメシピン(dimethipin/一般名)、ジニトロアミン(dinitramine/一般名)、ジノセブ(dinoseb/一般名)、ジノテルブ(dinoterb/一般名)、DNOC/一般名、ジフェナミド(diphenamid/一般名)、ジクワット(diquqt/一般名)、ジチオピル(dithiopyl/一般名)、ジウロン(diuron/一般名)、DSMA/一般名、ダイムロン(dymron/一般名)、エンドタール(endothal/一般名)、EPTC/一般名、エスプロカルブ(esprocarb/一般名)、エタルフルラリン(ethalfluralin/一般名)、エタメトスルフロンメチル(ethametsulfuron―methyl/一般名)、エトフメセート(ethofumesate/一般名)、エトベンザニド(etobenzanid/一般名)、エトキシスルフロン(ethoxysulfuron/一般名)、フラザスルフロン(flazasulfuron/一般名)、フェノキサプロップ(fenoxaprop/一般名)、フェノキサプロップエチル(fenoxaprop−ethyl/一般名)、フェノキサスルホン(fenoxasulfone/一般名)、フェンキノトリオン(fenquionotrion/一般名)、フェントラザミド(fentrazamide/一般名)、フラムプロップ(flamprop/一般名)、フラザスルフロン(flazasulfuron/一般名)、フロラスラム(florasulam/一般名)、フルアジホップ(fluazifop/一般名)、フルアジホップブチル(fluazifop−butyl/一般名)、フルアゾレート(fluazolate/一般名)、フルカルバゾンナトリウム(flucarbazone−sodium/一般名)、フルセトスルフロン(flucetosulfuron/一般名)、フルクロラリン(flucloralin/一般名)、フルフェナセット(flufenacet/一般名)、フルフェンピルエチル(flufenpyl−ethyl/一般名)、フルメツラム(flumetsulam/一般名)、フルミクロラックペンチル(flumiclorac−pentyl/一般名)、フルミオキサジン(flumioxazin/一般名)、フルオメツロン(fluometuron/一般名)、フルオログリコフェンエチル(fluoroglycofen−ethyl/一般名)、フルピルスルフロン(flupyrsulfuron/一般名)、フルポキサム(flupoxam/一般名)、フルレノール(flurenol/一般名)、フルリドン(fluridone/一般名)、フルロクロリドン(flurochloridone/一般名)、フルロキシピル(fluroxypyr/一般名)、フルロキシピルのエステル(fluroxypyr―esters)、フルプリミドール(flurprimidol/一般名)、フルタモン(flurtamone/一般名)、フルチアセットメチル(fluthiacet−methyl/一般名)、フォメサフェン(fomesafen/一般名)、フォラムスルフロン(foramsulfuron/一般名)、フォサミン(fosamine/一般名)、グルホシネート(glufosinate/一般名)、グルホシネートアンモニウム(glufosinate−ammonium/一般名)、グリホサート(glyphosate/一般名)、グリホサートアンモニウム(glyphosate−ammonium/一般名)、グリホサートイソプロピルアミン(glyphosate−iso−propylammonium/一般名)、グリホサートカリウム(glyphosate−potassium/一般名)、グリホサートナトリウム(glyphosate−sodium/一般名)、グリホサートトリメシウム(glyphosate−trimesium/一般名)、ハロウキシフェン(halauxifen/一般名)、ハロウキシフェンの塩およびエステル(halauxifen―salts and esters)、ハロサフェン(halosafen/一般名)、ハロスルフロン(halosulfuron/一般名)、ハロスルフロンメチル(halosulfuron−methyl/一般名)、ハロキシホップ(haloxyfop/一般名)、ハロキシホップメチル(haloxyfop−methyl/一般名)、ヘキサジノン(hexazinone/一般名)、イマザメタベンズメチル(imazamethabenz―methyl/一般名)、イマザモックス(imazamox/一般名)、

イマザピク(imazapic/一般名)、イマザピル(imazapyr/一般名)、イマゼタピル(imazethapyr/一般名)、イマザキン(imazaquin/一般名)、イマゾスルフロン(imazosulfuron/一般名)、インダノファン(indanofan/一般名)、インダジフラム(indaziflam/一般名)、ヨードスルフロンメチルナトリウム(iodosulfuron−methyl−sodium/一般名)、アイオキシニル(ioxynil octanoate/一般名)、アイオキシニルの塩およびエステル(ioxynil―salts and esters)、イプフェンカルバゾン(ipfencarbazone/一般名)、イソプロチュロン(isoproturon/一般名)、イソウロン(isouron/一般名)、イソキサベン(isoxaben/一般名)、イソキサフルトール(isoxaflutole/一般名)、カルブチレート(karbutilate/一般名)、ラクトフェン(lactofen/一般名)、レナシル(lenacil/一般名)、リニュロン(linuron/一般名)、マレイン酸ヒドラジド(maleic hydrazide/一般名)、MCPA(一般名)、MCPAの塩およびエステル(MCPA―salts and esters)、MCPB(一般名)、MCPBの塩およびエステル(MCPB―salts and esters)、メコプロップ(mecoprop、MCPP/一般名)、メコプロップの塩およびエステル(mecoprop―salts and esters)、Pメコプロップ(mecoprop―P、MCPP―P/一般名)、Pメコプロップの塩およびエステル(mecoprop―P―salts and esters)、メフェナセット(mefenacet/一般名)、メフルイジド(mefluidide/一般名)、メソスルフロンメチル(mesosulfuron―methyl/一般名)、メソトリオン(mesotrione/一般名)、メタム(metam/一般名)、メタミホップ(metamifop/一般名)、メタミトロン(metamitron/一般名)、メタザクロール(metazachlor/一般名)、メタベンズチアズロン(methabenzthiazuron/一般名)、メタゾスルフロン(metazosulfuron/一般名)、メチオゾリン(methiozolin/一般名)、メチルアジド(methyl azide/一般名)、臭化メチル(methyl bromide/一般名)、メチルダイムロン(methyl dymron/一般名)、ヨウ化メチル(methyl iodide/一般名)、メトベンズロン(metobenzuron/一般名)、メトラクロール(metolachlor/一般名)、Sメトラクロール(metolachlor―S/一般名)、メトスラム(metosulam/一般名)、メトリブジン(metribuzin/一般名)、メトスルフロンメチル(metsulfuron−methyl/一般名)、メトクスロン(metoxuron/一般名)、モリネート(molinate/一般名)、モノリニュロン(monolinuron/一般名)、モノスルフロン(monosulfuron/一般名)、モノスルフロンメチル(monosulfuron−methyl/一般名)、MSMA/一般名、ナプロアニリド(naproanilide/一般名)、ナプロパミド(napropamide/一般名)、ナプタラム(naptalam/一般名)、ナプタラムナトリウム(naptalam―sodium/一般名)、ネブロン(neburon/一般名)、ニコスルフロン(nicosulfuron/一般名)、ノルフルラゾン(norflurazon/一般名)、OK−701(試験名)、オレイン酸(oleic acid/一般名)、オルベンカーブ(orbencarb/一般名)、オルソスルファムロン(orthosulfamuron/一般名)、オリザリン(oryzalin/一般名)、オキサジアルギル(oxadiargyl/一般名)、オキサジアゾン(oxadiazon/一般名)、オキサスルフロン(oxasulfuron/一般名)、オキサジクロメホン(oxaziclomefone/一般名)、オキシフルオルフェン(oxyfluorfen/一般名)、パラコート(paraquat/一般名)、ペラルゴン酸(pelargonicacid/一般名)、ペンディメタリン(pendimethalin/一般名)、ペノキススラム(penoxsulam/一般名)、ペンタノクロール(pentanochlor/一般名)、ペントキサゾン(pentoxazone/一般名)、ペトキサミド(pethoxamid/一般名)、フェンメディファムエチル(phenmedipham―ethyl/一般名)、ピクロラム(picloram/一般名)、ピクロラムの塩およびエステル(picloram―salts and esters)、ピコリナフェン(picolinafen/一般名)、ピノキサデン(pinoxaden/一般名)、ピペロフォス(piperophos/一般名)、プレチラクロール(pretilachlor/一般名)、プリミスルフロンメチル(primisulfuron―methyl/一般名)、プロジアミン(prodiamine/一般名)、プロフルアゾール(profluazol/一般名)、プロフォキシジム(profoxydim/一般名)、プロメトン(prometon/一般名)、プロメトリン(prometryn/一般名)、プロパクロール(propachlor/一般名)、プロパニル(propanil/一般名)、プロパキザホップ(propaquizafop/一般名)、プロパジン(propazin/一般名)、プロファム(propham/一般名)、プロピソクロール(propisochlor/一般名)、プロポキシカルバゾンナトリウム(propoxycarbazone−sodium/一般名)、プロピリスルフロン(propyrisulfuron/一般名)、プロピザミド(propyzamide/一般名)、プルスルホカーブ(prosulfocarb/一般名)、プロスルフロン(prosulfuron/一般名)、ピラクロニル(pyraclonil/一般名)、ピラフルフェンエチル(pyraflufen―ethyl/一般名)、ピラスルホトール(pyrasulfotole/一般名)、ピラゾリネート(pyrazolynate/一般名)、ピラゾスルフロン(pyrazosulfuron/一般名)、ピラゾスルフロンエチル(pyrazosulfuron−ethyl/一般名)、ピラゾキシフェン(pyrazoxyfen/一般名)、ピリベンゾキシム(pyribenzoxim/一般名)、ピリブチカルブ(pyributicarb/一般名)、ピリダフォル(pyridafol/一般名)、ピリデート(pyridate/一般名)、ピリフタリド(pyriftalid/一般名)、ピリミノバックメチル(pyriminobac−methyl/一般名)、ピリミスルファン(pyrimisulfan/一般名)、ピリチオバックナトリウム(pyrithiobac―sodium/一般名)、ピロキサスルホン(pyroxasulfone/一般名)、ピロキシスラム(pyroxsulam/一般名)、キンクロラック(quinclorac/一般名)、キンメラック(quinmerac/一般名)、キノクラミン(quinoclamine/一般名)、キザロホップ(quizalofop/一般名)、キザロホップエチル(quizalofop−ethyl/一般名)、キザロホップテフリル(quizalofop−tefuryl/一般名)、Pキザロホップ(quizalofop―P/一般名)、Pキザロホップエチル(quizalofop―P−ethyl/一般名)、Pキザロホップテフリル(quizalofop―P−tefuryl/一般名)、リムスルフロン(rimsulfuron/一般名)、サフルフェナシル(saflufenacil/一般名)、セトキシジム(sethoxydim/一般名)、シデュロン(siduron/一般名)、シマジン(simazine/一般名)、シメトリン(simetryn/一般名)、SL−261(試験名)、スルコトリオン(sulcotrione/一般名)、スルフェントラゾン(sulfentrazone/一般名)、スルフォメツロンメチル(sulfometuron―methyl/一般名)、スルフォスルフロン(sulfosulfuron/一般名)、TCBA(2,3,6−TBA/一般名)、TCBAの塩およびエステル(2,3,6−TBA―salts and esters)、TCTP(chlorthal−dimethyl,tetorachlorothiophene/一般名)、テブタム(tebutam/一般名)、テブティウロン(tebuthiuron/一般名)、テフリルトリオン(tefuryltrione/一般名)、テンボトリオン(tembotrione/一般名)、テプラロキシジム(tepraloxydim/一般名)、ターバシル(terbacil/一般名)、ターブメトン(terbumeton/一般名)、ターブチラジン(terbuthylazine/一般名)、ターブトリン(terbutryn/一般名)、テトラピオン(tetrapion/flupropanate/一般名)、テニルクロール(thenylchlor/一般名)、チアザフルロン(thiazafluron/一般名)、チアゾピル(thiazopyr/一般名)、チジアジミン(thidiazimin/一般名)、チジアズロン(thidiazuron/一般名)、チエンカルバゾンメチル(thiencarbazone−methyl/一般名)、チフェンスルフロンメチル(thifensulfuron−methyl/一般名)、トルピラレート(tolpyralate/一般名)、トプラメゾン(topramezon/一般名)、トラルコキシジム(tralkoxydim/一般名)、トリアファモン(triafamone/一般名)、トリアレート(triallate/一般名)、トリアスルフロン(triasulfuron/一般名)、トリアジフラム(triaziflam/一般名)、トリベニュロンメチル(tribenuron−methyl/一般名)、トリクロピル(triclopyr/一般名)、トリクロピルの塩およびエステル(triclopyr―salts and esters)、トリディファン(tridiphane/一般名)、トリエタジン(trietazine/一般名)、トリフルディモキサジン(trifludimoxadin/一般名)、トリフロキシスルフロン(trifloxysulfuron/一般名)、トリフルラリン(trifluralin/一般名)、トリフルスルフロンメチル(triflusulfuron―methyl/一般名)、トリトスルフロン(tritosulfuron/一般名)、2,4−PA(一般名)、2,4−PAの塩およびエステル(2,4−PA―salts and esters)、2,4−DB(一般名)、2,4−DBの塩およびエステル(2,4−DB―salts and esters)等が挙げられる。これらの成分は単独でまたは2種以上混合して使用することができ、混合する場合の比も自由に選択できる。またこれらの成分は、そのほとんどが例えば、ザ・ペスディサイド・マニュアル(The Pecticide Manual)第14版[ブリディッシュ・クロップ・プロテクション・カウンシル(British Crop Protection Council)発行、2006年]などに記載されている公知のものである。
また施用にあたっては、各化合物を個別に施用しても、混合組成物として施用しても良い。各々個別に施用する場合は、全く同時に施用しても、時間的に近接していれば別々に処理しても良く、いずれの場合も本発明方法に含まれる。
本発明組成物と薬害軽減剤を混合施用することにより、本発明組成物の茎葉処理による除草効果を低下することなく、イネに対する薬害を軽減することも可能である。この際、同時に複数の薬害軽減剤との組み合わせも可能である。
本発明組成物と混合施用するのに好ましい薬害軽減剤としては、例えば、AD−67、ベノキサコル(benoxacor/一般名)、クロキントセットメキシル(cloquintocet−mexyl/一般名)、シオメトリニル(cyomerinil/一般名)、ジクロルミド(dichlormid/一般名)、ジシクロノン(dicyclonone/一般名)、シプロスルファミド(cyprosulfamide/一般名)、ジエトレート(diethorate/一般名)、DKA−24、ダイムロン(dymron/一般名)、フェンクロラゾールエチル(fenclorazole−ethyl/一般名)、フェンクロリム(fenclorim/一般名)、ヘキシム(HEXIM/一般名)、フルラゾール(flurazole/一般名)、フルキソフェニム(fluxofenim/一般名)、フリラゾール(furilazole/一般名)、イソキサジフェン(isoxadifen/一般名)、イソキサジフェンエチル(isoxadifen―ethyl/一般名)、MCPA、メコプロップ(mecoprop/一般名)、メフェンピル(mefenpyr/一般名)、メフェンピルエチル(mefenpyr−ethyl/一般名)、メフェンピルジエチル(mefenpyr−diethyl/一般名)、メフェネート(mephenate/一般名)、MG−191、NA(Naphthalic anhydride)、OM(Octamethylene―diamine)、オキサベトリニル(oxabetrinil/一般名)、PPG−1292、R−29148等が挙げられる。これらの成分は単独でまたは2種以上混合して使用することができ、混合する場合の比も自由に選択できる。
本発明組成物は、水田での使用時には、水稲の田植えまたは播種後において湛水の有無および時期に関わらず茎葉散布処理ができる。
本発明組成物及び本発明方法において、化合物(1)1重量部当たり、化合物(2)又は化合物(3)を通常0.001〜100重量部、好ましくは0.01〜30重量部施用する。
また化合物(1)の施用量は、通常0.001〜10kg/ha、好ましくは0.01g〜1kg/haである。化合物(2)又は化合物(3)の施用量は、通常0.001〜10kg/ha、好ましくは0.01〜3kg/haである。
本発明組成物は、化合物(1)と、化合物(2)又は化合物(3)に、通常適当な固体担体又は液体担体と混合し、更に所望により界面活性剤、浸透剤、展着剤、増粘剤、凍結防止剤、結合剤、固結防止剤、崩壊剤、消泡剤、防腐剤および分解防止剤等を添加して、液剤(soluble concentrate)、乳剤(emulsifiable concentrate)、水和剤(wettable powder)、水溶剤(water soluble powder)、顆粒水和剤(water dispersible granule)、顆粒水溶剤(water soluble granule)、懸濁剤(suspension concentrate)、乳濁剤(concentrated emulsion)、サスポエマルジョン(suspoemulsion)、マイクロエマルジョン(microemulsion)、粉剤(dustable powder)、粒剤(granule)およびゲル剤(gel)等任意の剤型の製剤にて実用に供することができる。また、省力化および安全性向上の観点から、上記任意の剤型の製剤を水溶性包装体に封入して供することもできる。なお必要に応じて、製剤または散布時に複数の他の除草剤、殺虫剤、殺菌剤、植物生 長調整剤、肥料等と混合使用することも可能である。
固体担体としては、例えば石英、カオリナイト、パイロフィライト、セリサイト、タルク、ベントナイト、酸性白土、アタパルジャイト、ゼオライトおよび珪藻土等の天然鉱物質類、炭酸カルシウム、硫酸アンモニウム、硫酸ナトリウムおよび塩化カリウム等の無機塩類、合成珪酸ならびに合成珪酸塩が挙げられる。
液体担体としては、例えばエチレングリコール、プロピレングリコールおよびイソプロパノール等のアルコール類、キシレン、アルキルベンゼンおよびアルキルナフタレン等の芳香族炭化水素類、ブチルセロソルブ等のエーテル類、シクロヘキサノン等のケトン類、γ−ブチロラクトン等のエステル類、N−メチルピロリドンおよびN−オクチルピロリドン等の酸アミド類、大豆油、ナタネ油、綿実油およびヒマシ油等の植物油ならびに水が挙げられる。
これら固体および液体担体は、単独で用いても2種以上を併用してもよい。
界面活性剤としては、例えばポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックコポリマー、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステルおよびポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル等のノニオン性界面活性剤、アルキル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、リグニンスルホン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、ナフタレンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ナフタレンスルホン酸のホルマリン縮合物の塩、アルキルナフタレンスルホン酸のホルマリン縮合物の塩、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル硫酸および燐酸塩、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル硫酸および燐酸塩、ポリカルボン酸塩およびポリスチレンスルホン酸塩等のアニオン性界面活性剤、アルキルアミン塩およびアルキル4級アンモニウム塩等のカチオン性界面活性剤ならびにアミノ酸型およびベタイン型等の両性界面活性剤が挙げられる。
これら界面活性剤の含有量は、特に限定されるものではないが、本発明組成物100重量部に対し、通常0.05〜20重量部の範囲が望ましい。また、これら界面活性剤は、単独で用いても2種以上を併用してもよい。
次に本発明組成物の配合例を示す。但し本発明組成物の配合例は、これらのみに限定されるものではない。なお、以下の配合例において「部」は重量部を意味する。
〔水和剤(wettable powder)〕
化合物(1) 0.1〜80部
化合物(2)または(3) 0.1〜80部
固体担体 5〜98.8部
界面活性剤 1〜10部
その他 0〜5部
その他として、例えば固結防止剤、分解防止剤等が挙げられる。
〔乳 剤(emulsifiable concentrate)〕
化合物(1) 0.1〜30部
化合物(2)または(3) 0.1〜30部
液体担体 15〜95部
界面活性剤 4.8〜15部
その他 0〜10部
その他として、例えば展着剤、分解防止剤等が挙げられる。
〔懸濁剤(suspension concentrate)〕
化合物(1) 0.1〜70部
化合物(2)または(3) 0.1〜70部
液体担体 15〜98.79部
界面活性剤 1〜12部
その他 0.01〜30部
その他として、例えば凍結防止剤、増粘剤等が挙げられる。
〔顆粒水和剤(water dispersible granule)〕
化合物(1) 0.1〜90部
化合物(2)または(3) 0.1〜90部
固体担体 0〜98.8部
界面活性剤 1〜20部
その他 0〜 10部
その他として、例えば結合剤、分解防止剤等が挙げられる。
〔液 剤(soluble concentrate)〕
化合物(1) 0.1〜70部
化合物(2)または(3) 0.1〜70部
液体担体 20〜99.8部
その他 0〜 10部
その他として、例えば凍結防止剤、展着剤等が挙げられる。
〔粒 剤(granule)〕
化合物(1) 0.1〜80部
化合物(2)または(3) 0.1〜80部
固体担体 10〜99.8部
その他 0〜10部
その他として、例えば結合剤、分解防止剤等が挙げられる。
〔粉 剤(dustable powder)〕
化合物(1) 0.1〜30部
化合物(2)または(3) 0.1〜30部
固体担体 35〜99.8部
その他 0〜5部
その他として、例えばドリフト防止剤、分解防止剤等が挙げられる。
使用に際しては上記製剤を水で1〜10000倍に希釈してまたは希釈せずに、各除草活性化合物が1ヘクタール(ha) 当たり0.001〜50kg、好ましくは0.01〜10kgになるように散布する。
次に本発明組成物として、具体的な配合例を示すが、本発明はこれらのみに限定されるものではない。なお、以下の配合例において「部」は重量部を意味する。
〔配合例1〕水和剤(wettable powder)
化合物(1) 10部
化合物(2) 3部
パイロフィライト 81部
ソルポール5039 4部
(非イオン性界面活性剤とアニオン性界面活性剤との混合物:東邦化学工業(株)商品名)
カープレックス#80D 2部
(合成含水珪酸:塩野義製薬(株)商品名)
以上を均一に混合粉砕して水和剤とする。
〔配合例2〕乳 剤(emulsifiable concentrate)
化合物(1) 1部
化合物(2) 10部
キシレン 69部
N−メチルピロリドン 15部
ソルポール2680 5部
(非イオン性界面活性剤とアニオン性界面活性剤との混合物:東邦化学工業(株)商品名)
以上を均一に混合して乳剤とする。
〔配合例3〕懸濁剤(suspension concentrate)
化合物(1) 10部
化合物(3) 6部
アグリゾールS−710 10部
(非イオン性界面活性剤:花王(株)商品名)
ルノックス1000C 0.5部
(アニオン性界面活性剤:東邦化学工業(株)商品名)
キサンタンガム 0.2部
水 73.3部
以上を均一に混合した後、湿式粉砕して懸濁剤とする。
〔配合例4〕顆粒水和剤(water dispersible granule)
化合物(1) 40部
化合物(3) 35部
ハイテノールNE-15 5部
(アニオン性界面活性剤:第一工業製薬(株)商品名)
バニレックスN 10部
(アニオン性界面活性剤:日本製紙(株)商品名)
カープレックス#80D 10部
(合成含水珪酸:塩野義製薬(株)商品名)
以上を均一に混合粉砕した後、少量の水を加えて攪拌混合し、押出式造粒機で造粒し、乾燥して顆粒水和剤とする。
〔配合例5〕粒 剤(granule)
化合物(1) 2部
化合物(2) 10部
ベントナイト 50部
タルク 38部
以上を均一に混合粉砕した後、少量の水を加えて攪拌混合し、押出式造粒機で造粒し、乾燥して粒剤とする。
〔配合例6〕粉 剤(dustable powder)
化合物(1) 1部
化合物(3) 1部
カープレックス#80D 0.5部
(合成含水珪酸:塩野義製薬(株)商品名)
カオリナイト 96部
リン酸ジイソプロピル 1.5部
以上を均一に混合粉砕して粉剤とする。
〔配合例7〕水和剤(wettable powder)
化合物(1) 5部
化合物(2) 5部
パイロフィライト 84部
ソルポール5039 4部
(非イオン性界面活性剤とアニオン性界面活性剤との混合物:東邦化学工業(株)商品名)
カープレックス#80D 2部
(合成含水珪酸:塩野義製薬(株)商品名)
以上を均一に混合粉砕して水和剤とする。
〔配合例8〕乳 剤(emulsifiable concentrate)
化合物(1) 5部
化合物(2) 5部
キシレン 70部
N−メチルピロリドン 15部
ソルポール2680 5部
(非イオン性界面活性剤とアニオン性界面活性剤との混合物:東邦化学工業(株)商品名)
以上を均一に混合して乳剤とする。
本発明組成物の有用性を以下の試験例において具体的に説明する。
化合物(1)と、化合物(2)又は(3)の1種以上を併用した場合に、単独の効果から期待される効果を上回る効果を奏することを以下の試験例で示す。
2種類の除草活性成分を併用した場合の相乗的除草効果については、次のように説明することができる。すなわち個々の活性成分はその除草活性にそれぞれ欠点を示す場合が多くあるが、その場合2種の活性成分を組み合わせた除草活性が、その2種の活性成分の各々の活性の単純な合計(期待される活性)よりも大きくなる場合にこれを相乗作用という。2種の活性成分の組み合わせにより期待される活性は次のように計算することができる(Colby S.R.、除草剤の組み合わせの相乗および拮抗作用反応の計算、WEED 第15巻、20―22巻(1967)参照)。
C=α+β―(α・β/100)
α:除草剤Aをakg/haの量で処理したときの抑制率
β:除草剤Bをbkg/haの量で処理したときの抑制率
C:除草剤Aをakg/ha、除草剤Bをbkg/haの量で処理した場合に期待される抑制率
即ち、実際の抑制率が上記計算値よりも大きいならば相乗的、同じならば相加的ということができる。
〔試験例1〕茎葉処理による除草効果試験:一年生雑草に対する効果
1/10000アールのプラスチック製ポットに沖積土を入れた後、水を入れて代掻きを行った。5日後に土壌表面まで水を抜き、タイヌビエ種子を播種し温室内で育成させた。タイヌビエが3.5葉期に達したとき、配合例に準じて調製した製剤を用いて、供試薬剤の所定量を茎葉処理した。薬剤処理20日後に、タイヌビエに対する除草効果を観察評価で0=影響なし〜100=完全枯殺の判定基準に従い調査した。結果を第1表および第2表に示す。
表中、「gai」は除草活性化合物の重量を意味し、「ha」はヘクタールを意味する。また、Eは実測値を表し、Cは前記Colbyの式より求めた期待値を表す。
[第1表]
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
処理薬量 タイヌビエ
gai/ha E C
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
化合物(1) 8 92 ―
化合物(2) 3.8 0 ―
化合物(1)+化合物(2) 8+3.8 99 92
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
[第2表]
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
処理薬量 タイヌビエ
gai/ha E C
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
化合物(1) 2 68 ―
化合物(3) 0.9 0 ―
化合物(1)+化合物(3) 2+0.9 79 68
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
〔試験例2〕茎葉処理による除草効果試験:多年生雑草に対する効果
1/10000アールのプラスチック製ポットに沖積土を入れた後、水を入れて代掻きを行った。5日後に土壌表面まで水を抜き、催芽したシズイの塊茎を2cmの深さで移植し温室内で育成した。シズイの草丈が15cmに達したとき、配合例に準じて調製した製剤を用いて、供試薬剤の所定量を茎葉処理した。薬剤処理16日後に、シズイに対する効果を観察評価で0=影響なし〜100=完全枯殺の判定基準に従い調査した。結果を第3表に示す。
[第3表]
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
処理薬量 シズイ
gai/ha E C
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
化合物(1) 11 55 ―
化合物(2) 6.6 50 ―
化合物(1)+化合物(2) 11+6.6 88 78
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
〔試験例3〕茎葉処理による除草効果試験:スルホニルウレア抵抗性雑草に対する効果
1/10000アールのプラスチック製ポットに沖積土を入れた後、水を入れて代掻きを行った。5日後に土壌表面まで水を抜き、スルホニルウレア抵抗性コナギ、スルホニルウレア抵抗性ミズアオイ、スルホニルウレア抵抗性アメリカアゼナの種子を播種し育成した。播種した植物がそれぞれ3葉期、1.5葉期、2対葉に達したとき、配合例に準じて調製した製剤を用いて、供試薬剤の所定量を茎葉処理した。薬剤処理43日後に、それぞれの効果を観察評価で0=影響なし〜100=完全枯殺の判定基準に従い調査した。結果を第4表乃至第7表に示す。表中のRはスルホニルアレア抵抗性を意味する。
[第4表]
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
処理薬量 Rコナギ
gai/ha E C
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
化合物(1) 25 85 ―
化合物(2) 30 0 ―
化合物(1)+化合物(2) 25+30 92 85
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
[第5表]
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
処理薬量 Rミズアオイ
gai/ha E C
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
化合物(1) 100 88
化合物(2) 60 0 ―
化合物(1)+化合物(2) 100+60 96 88
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
[第6表]
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
処理薬量 Rミズアオイ
gai/ha E C
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
化合物(1) 100 88 ―
化合物(3) 30 0 ―
化合物(1)+化合物(3) 100+30 96 88
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
[第7表]
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
処理薬量 Rアメリカアゼナ
gai/ha E C
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
化合物(1) 25 77 ―
化合物(2) 15 7 ―
化合物(1)+化合物(2) 25+15 94 79
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
本発明組成物および本発明方法は、雑草、特にスルホニルウレア抵抗性雑草の茎葉散布処理での防除に使用できる。

Claims (6)

  1. メタゾスルフロンと、ハロスルフロンメチル又はピラゾスルフロンエチルを含有する水田雑草用茎葉散布除草性組成物。
  2. 水田雑草がスルホニルウレア抵抗性雑草である請求項1の茎葉散布除草性組成物。
  3. スルホニルウレア抵抗性雑草が、コナギ、ミズアオイ又はアメリカアゼナである請求項2記載の茎葉散布除草性組成物。
  4. メタゾスルフロンと、ハロスルフロンメチル又はピラゾスルフロンエチルから選ばれる1種以上とを同時に、又は時間的に近接して茎葉散布する除草方法。
  5. スルホニルウレア抵抗性雑草を防除する為の請求項4記載の茎葉散布する除草方法。
  6. スルホニルウレア抵抗性雑草が、コナギ、ミズアオイ又はアメリカアゼナである請求項5記載の茎葉散布する除草方法。
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