JP2016040188A - 搬送車システムおよび搬送車の停止方法 - Google Patents

搬送車システムおよび搬送車の停止方法 Download PDF

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Abstract

【課題】搬送車を強制的に停止させる機構を備える搬送車システムであって、搬送車システムが設置された空間の利用効率を向上させることのできる搬送車システムを提供すること。【解決手段】下レール182に沿って走行するスタッカクレーン100を備える搬送車システム10であって、下レール182の端部においてスタッカクレーン100と当接可能な位置に配置された当接部41を有する当接部材40と、当接部材40における当接部41とは異なる位置で、当接部材40を回動可能に軸支する軸支部材50と、スタッカクレーン100の当接部41への衝突により当接部材40が回動した場合に、当接部材40から力を受けることで、当該衝突による衝撃を吸収する緩衝装置60とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、軌道に沿って走行する搬送車を備える搬送車システムに関する。
従来、軌道に沿って走行する搬送車により荷物の搬送を行う搬送車システムが存在する。例えば搬送車としてスタッカクレーンを備える搬送車システムでは、スタッカクレーンは、レール上を走行し、かつ、昇降する移載装置を用いてラックとの間で荷物の受け渡しを行う。
スタッカクレーンのような軌道に沿って走行する搬送車では、例えば軌道と車輪との間の過度の滑りに起因して、停止すべき位置で停止できない事態が発生することが考えられる。
特許文献1には、このような事態に対処するためのショックアブソーバが設けられた自動倉庫が開示されている。
特許文献1に記載の自動倉庫では、スタッカクレーンの走行レールの端部に、ショックアブソーバを設置し、ショックアブソーバが有するピストンをスタッカクレーンに当接させることで、スタッカクレーンのオーバーラン時における衝撃を吸収する。
特開2002−265015号公報
上記従来の技術のように、ショックアブソーバを搬送車に当接させることで搬送車を停止させる場合、安全かつ確実に停止させるためには、搬送車の重量に応じた仕様がショックアブソーバに要求される。
具体的には、搬送車の重量が大きいほど、走行中の搬送車の安全な停止に要する搬送車の走行距離は長くなるため、ショックアブソーバが大型化する。
ショックアブソーバの大型化は、例えば搬送車システムが備えられた倉庫における、無駄な空間の増加を招き、このことは、当該倉庫における荷物の保管効率を低下させる要因ともなる。
本発明は、上記従来の課題を考慮し、搬送車を強制的に停止させる機構を備える搬送車システムであって、搬送車システムが設置された空間の利用効率を向上させることのできる搬送車システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る搬送車システムは軌道に沿って走行する搬送車を備える搬送車システムであって、前記軌道の端部において前記搬送車と当接可能な位置に配置された当接部を有する当接部材と、前記当接部材における前記当接部とは異なる位置で、前記当接部材を回動可能に軸支する軸支部材と、前記搬送車の前記当接部への衝突により前記当接部材が回動した場合に、前記当接部材から力を受けることで、前記衝突による衝撃を吸収する緩衝装置とを備える。
この構成によれば、搬送車は、回動可能に軸支された当接部材に衝突し、緩衝装置は、その衝突によって回動する当接部材を介して衝撃を受け取る。つまり、本態様の搬送車システムによれば、てこの原理によって、搬送車を強制的に停止させるために生じる衝撃力の方向を変換することができ、かつ、緩衝装置における衝撃力の吸収のための部位の変位量を小さくすることができる。
従って、例えば比較的に小さな緩衝装置であっても、安全かつ強制的に搬送車を停止させることができ、かつ、緩衝装置の設置位置の自由度が高くなる。その結果、例えば、荷物の保管等に使用されない比較的小さな空間に、緩衝装置を配置することができる。つまり、無駄な空間の発生を抑制しつつ、搬送車を安全かつ強制的に停止させる機構を配置することができる。
このように、本態様の搬送車システムによれば、搬送車を強制的に停止させることができ、かつ、搬送車システムが設置された空間の利用効率の向上が可能である。
また、本発明の一態様に係る搬送車システムにおいて、前記緩衝装置は、前記軸支部材を挟んで前記当接部とは反対側に配置されているとしてもよい。
この構成によれば、例えば、軌道の側方であって、軌道から離れた位置に緩衝装置を配置することができる。そのため、例えば、搬送車と緩衝せず、かつ、空間の無駄使いとならない位置への緩衝装置の配置が可能となる。
また、本発明の一態様に係る搬送車システムにおいて、前記当接部材は、前記軸支部材に軸支された本体部と、前記本体部に回動可能に取り付けられた前記当接部とを有し、前記当接部の前記本体部に対する回動軸の方向は、前記軸支部材の軸方向と平行であるとしてもよい。
この構成によれば、当接部材が回動することで位置が変化する当接部と、搬送車との接触面積を比較的に大きく保った状態で、搬送車の速度を減衰させることができる。これにより、搬送車の安全な停止の確実性がより向上する。
また、本発明の一態様に係る搬送車システムにおいて、前記当接部材には、前記軸支部材に軸支されるための貫通孔が複数形成されているとしてもよい。
この構成によれば、当接部材の回動軸の位置を変更することができるため、一種類の当接部材を、互いに仕様が異なる複数の搬送車システムにおいて共通して使用することができる。
また、本発明の一態様に係る搬送車システムは、さらに、前記搬送車に搬送される荷物を収容可能なラックを備え、前記緩衝装置の少なくとも一部は、前記ラックにおける荷物の収容空間の下方に配置されているとしてもよい。
この構成によれば、ラックに必然的に存在する、荷物の収容に使用されないために本来的には無効な空間を、緩衝装置の設置のための有効な空間として使用することができる。
また、本発明の一態様に係る搬送車の停止方法は、軌道に沿って走行する搬送車を備える搬送車システムにおいて、搬送車を強制的に停止させる方法であって、軸支部材によって回動可能に軸支された当接部材が有する当接部を、前記軌道の端部において前記搬送車に衝突させ、前記搬送車の前記当接部への衝突により、前記当接部材が回動した場合に、緩衝装置が、前記当接部材から力を受けることで前記衝突による衝撃を吸収する。
この方法によれば、比較的に小さな緩衝装置であっても、安全かつ強制的に搬送車を停止させることができる。つまり、この方法を用いることで、例えば荷物の保管等に使用されない比較的に小さな空間に緩衝装置が配置された搬送車システムにおいて、安全かつ強制的に搬送車を停止させることができる。
このように、本態様の搬送車の停止方法によれば、搬送車システムが設置された空間の利用効率の向上が可能な態様で、搬送車の強制的な停止を実行することができる。
本発明によれば、搬送車を強制的に停止させる機構を備える搬送車システムであって、搬送車システムが設置された空間の利用効率を向上させることのできる搬送車システムを提供することができる。
図1は、実施の形態における搬送車システムの構成の概要を示す正面図である。 図2は、実施の形態における緩衝機構部の構成の概要を示す平面図である。 図3は、実施の形態における緩衝機構部の動作例を示す図である。 図4は、軸支部材に軸支されるため貫通孔を複数有する当接部材の概要を示す図である。 図5は、実施の形態の変形例1における緩衝機構部の構成の概要を示す平面図である。 図6は、実施の形態の変形例2における緩衝機構部の構成の概要を示す平面図である。 図7は、実施の形態の変形例3における緩衝機構部の構成の概要を示す平面図である。 図8は、実施の形態の変形例4における緩衝機構部の構成の概要を示す平面図である。 図9は、実施の形態の変形例5における緩衝機構部の構成の概要を示す平面図である。
以下に、本発明の実施形態における搬送車システムついて、図面を参照しながら説明する。なお、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示したものではない。
また、以下で説明する実施の形態は、包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置、接続形態、動作内容および動作の順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
まず、図1を用いて、本発明の実施の形態における搬送車システム10の概要を説明する。
図1は、実施の形態における搬送車システム10の構成の概要を示す正面図である。
なお、図1では、スタッカクレーン100の構成を認識し易いように、スタッカクレーン100の前方(図1における奥行き方向)に配置されたラック20およびラック20に収容された荷物90は点線で図示されている。
また、本実施の形態では、スタッカクレーン100の走行方向をX軸、スタッカクレーン100とラック20との並び方向をY軸、スタッカクレーン100における昇降台140の昇降方向(高さ方向)をZ軸として、搬送車システム10の説明を行う。
図1に示すように、実施の形態における搬送車システム10は、スタッカクレーン100と、スタッカクレーン100を強制的に停止させる緩衝機構部30とを備える。
また、本実施の形態における搬送車システム10には、スタッカクレーン100によって搬送される荷物90を複数収容可能なラック20が備えられている。
スタッカクレーン100は、軌道に沿って走行する搬送車の一例であり、下部台車120および上部台車110と、下部台車120および上部台車110を接続する2本のマスト130と、2本のマスト130に沿って昇降する昇降台140とを備える。
下部台車120は、例えば床面に設置された下レール182に沿って走行する台車であり、上部台車110は、例えば天井面に設置された上レール181に沿って走行する台車である。下部台車120と上部台車110は同期して移動し、これにより、2本のマスト130は鉛直方向と略平行な姿勢に維持される。
なお、下レール182および上レール181のそれぞれは、軌道の一例であり、搬送車であるスタッカクレーン100の走行をガイドする部材である。
昇降台140には、荷物90の移載を行う移載装置150が設置されている。移載装置150は、例えばスライドフォークによって荷物90の移載を行う装置である。
スタッカクレーン100は、下レール182および上レール181に沿って走行し、昇降台140を昇降させ、かつ、移載装置150のスライドフォークを出退させる。スタッカクレーン100は、このような構成を採用することで、ラック20等との間での荷物90の受け渡しを行うことができる。
ラック20は、複数の荷物90を縦横に複数収容することのできる構造体である。スタッカクレーン100によって搬入された荷物90は、ラック20の前面からラック20の内部に収容される。また、ラック20に収容された荷物90は、スタッカクレーン100によって、ラック20の前面から取り出される。
なお、「ラック20の前面」とは、ラック20の、スタッカクレーン100の軌道側の面であり、本実施の形態では、ラック20におけるY軸負側の面(図1における手前側の面)である。
本実施の形態では、各荷物90は、左右方向(X軸方向)に所定の間隔をあけて配置された一対の支持部材であって、各々が支柱21に取り付けられた一対の支持部材で構成される棚25に載置される。
緩衝機構部30は、スタッカクレーン100が、本来的に停止すべき位置で停止できなかった場合、つまり、オーバーランが発生した場合に、スタッカクレーン100を安全かつ強制的に停止させる機構部である。
スタッカクレーン100のオーバーランは、例えば、下レール182と下部台車120の車輪との間の過度な滑り、または、搬送車システム10の制御系の故障などのトラブルに起因して発生し得る事象である。
本実施の形態の緩衝機構部30は、当接部41を有する当接部材40と、当接部材40を軸支する軸支部材50と、緩衝装置60とを備える。これらの要素(当接部材40、軸支部材50、緩衝装置60)は、本実施の形態では、1つの基台31に配置されている。
なお、本実施の形態では、下レール182の一端(X軸負側の端部)にのみ緩衝機構部30が備えられているが、緩衝機構部30は、軌道の端部に配置されていればよい。例えば、緩衝機構部30は、下レール182の両端に配置されていてもよい。また、例えば、緩衝機構部30は、下レール182および上レール181それぞれの両端に配置されていてもよい。
以下、実施の形態における緩衝機構部30の構成および動作について、図2〜4を用いて説明する。
図2は、実施の形態における緩衝機構部30の構成の概要を示す平面図である。
図2に示すように、緩衝機構部30において、当接部材40の当接部41は、下レール182の端部においてスタッカクレーン100(下部台車120)と当接可能な位置に配置されている。つまり、軌道(下レール182)に沿って走行するスタッカクレーン100の軌跡の延長線上であって、かつ、スタッカクレーン100の高さ方向のいずれかの位置に当接部材40の当接部41は配置される。本実施の形態では、当接部41は、下レール182の端部におけるスタッカクレーン100の軌跡の延長線上であって、下部台車120と当接する高さ位置に配置されている。
なお、下レール182の端部とは、下レール182の終端から所定の距離までの部分であり、下レール182において、スタッカクレーン100が荷物90の搬送のためには走行しない部分である。また、当該所定の距離は、具体的には、スタッカクレーン100がオーバーランした場合においてスタッカクレーン100の安全かつ強制的な停止に必要な距離以上の長さである。
つまり、当接部41は、スタッカクレーン100のオーバーランの発生時において、スタッカクレーン100から直接的に衝撃を受ける部分である。
当接部材40は、軸支部材50によって回動可能に軸支された部材である。具体的には、当接部材40は、当接部41とは異なる位置で軸支部材50によって軸支されている。具体的には、軸支部材50は、当接部材40において、当接部41から軌道(下レール182)に交差する方向(本実施の形態ではY軸方向)に所定の距離だけ離れた位置に配置されている。
軸支部材50は、本実施の形態では丸棒状の部材であり、当接部材40を貫通した状態で、当接部材40を軸支している。また、軸支部材50の下端(Z軸負の方向の端部)は、基台31に固定されている。
また、本実施の形態では、当接部材40は、互いに別体である当接部41と本体部44とを有し、本体部44が軸支部材50によって軸支されており、当接部41は、本体部44に回動可能に取り付けられている。
当接部41の本体部44に対する回動軸の方向は、軸支部材50の軸方向と平行である。具体的には、当接部41は、ピン41aによって本体部44の端部に取り付けられている。また、ピン41aの軸方向と、軸支部材50の軸方向とは平行であり、ともにZ軸方向に平行である。つまり、当接部材40は、基台31に対してXY平面内で回動可能であり、当接部41は、本体部44に対してXY平面内で回動可能である。
なお、本体部44、当接部41、ピン41a、および軸支部材50等の部材それぞれは、例えば金属製である。これら部材は、スタッカクレーン100がオーバーランした場合に、スタッカクレーン100の停止のための動作を少なくとも1回は実行可能な強度および構造を有している。
緩衝装置60は、スタッカクレーン100の当接部41への衝突により当接部材40が回動した場合に、当接部材40から力を受ける位置に配置されている。
緩衝装置60は、本体であるダンパ部61と、ダンパ部61に一部が収容されたピストンロッド62とを有する。ダンパ部61は、例えば、オイルの粘性抵抗によってピストンロッド62の軸方向の速度(ストローク速度)を減衰させる装置である。つまり、ダンパ部61はシリンダダンパであり、緩衝装置60は、例えばオイル式ショックアブソーバとよばれる装置である。
なお、緩衝装置60が有する、衝撃の吸収のための構造および素材に特に限定はなく、例えば、液体ではなく気体を用いて衝撃を吸収する装置が緩衝装置60として採用されてもよい。
また、ピストンロッド62の先端部および当接部41の下部台車120と当接する部分には、例えば金属製の部材同士の衝突音の発生を抑制するためのウレタン等の緩衝部材が取り付けられている。
次に、上記構成を有する緩衝機構部30の具体的な動作を、図3を用いて説明する。
図3は、実施の形態における緩衝機構部30の動作例を示す図である。
図3の(a)および(b)に示すように、右向きに走行するスタッカクレーン100(下部台車120)が当接部41に衝突した場合、当接部材40は回動(図2における時計回りの回動)する。その結果、当接部材40の緩衝装置60側の端部が、緩衝装置60のピストンロッド62の先端を左方向に押すように作用する。
これにより、緩衝装置60のピストンロッド62は、ダンパ部61に収容される方向(左向き)に移動されるが、このときの移動速度がダンパ部61によって減衰され、所定の距離移動した後に移動速度はゼロになる。つまり、ピストンロッド62の移動は停止する。
すなわち、スタッカクレーン100が当接部材40と衝突することで生じる衝撃は、当接部材40を介して緩衝装置60に与えられ、緩衝装置60によって吸収される。これにより、スタッカクレーン100は停止する。
また、当接部材40は長尺状の部材であり、長手方向の中央よりも、緩衝装置60側の端部に近い位置に、回動軸である軸支部材50が存在する。
そのため、図3の(b)に示すように、スタッカクレーン100が当接部41に衝突した場合におけるピストンロッド62の変位量(緩衝装置60の縮小長さ)Lsは、当接部41のX軸方向の移動距離Ltよりも短い。
つまり、スタッカクレーン100に緩衝装置60を当接させてスタッカクレーン100を強制的に停止させる場合と比較すると、ピストンロッド62の移動距離は短くなる。
すなわち、本実施の形態では、てこの原理により、スタッカクレーン100に、安全な停止に必要な距離(Lt)の走行を許容し、かつ、当該停止のため(衝撃の吸収のため)のピストンロッド62の変位量を、Ltよりも短いLsに抑えることができる。
従って、スタッカクレーン100に直接的に当接させるように緩衝装置を配置する場合よりも小型の緩衝装置60を、スタッカクレーン100の強制的な停止のための緩衝装置として採用することができる。これにより、搬送車システム10が設置された空間における無駄の空間の発生が抑制され、その結果、搬送車システム10が設置された空間の利用効率の向上が可能となる。
また、本実施の形態では、回動可能な当接部材40にスタッカクレーン100を衝突させるため、スタッカクレーン100の強制的な停止のために生じる衝撃力の方向を変換して緩衝装置60に伝達することができる。
これにより、図2および図3に示すように、全体が縮むことで衝撃を吸収する緩衝装置60の本体(ダンパ部61)を、下レール182の端部とは反対側(スタッカクレーン100側)に向くように配置することができる。
そのため、緩衝装置60の存在により、搬送車システム10の設置に必要な領域を、軌道方向(X軸方向)に拡張することが防止される。
例えば、緩衝装置60を、直接的にスタッカクレーン100に当接させるように、下レール182の延長線上に配置する場合、緩衝装置60の長さ(ピストンロッド62の軸方向の長さ)が、そのまま搬送車システム10の設置領域の軌道方向の拡張に繋がる。また、この場合、緩衝装置60の上方に、利用し難い無駄な空間が発生する。
しかしながら、本実施の形態では、緩衝装置60を、下レール182の側方の位置に配置することができ、かつ、ダンパ部61を、スタッカクレーン100の側に向けて配置することができる。すなわち、緩衝装置60を含む緩衝機構部30は、搬送車システム10の設置領域を軌道方向(X軸方向)に拡張させずに配置されている。
また、本実施の形態では、緩衝装置60は、軸支部材50を挟んで当接部41とは反対側に配置されている。これにより、緩衝装置60を、下レール182の側方の、下レール182から離れた位置に配置することができる。そのため、例えば、スタッカクレーン100と緩衝せず、かつ、空間の無駄使いとならない位置への緩衝装置60の配置が可能となる。
ここで、本実施の形態では、緩衝装置60の配置に、ラック20の下部の空間が利用されている。例えば図1に示すように、緩衝装置60の少なくとも一部は、ラック20における荷物90の収容空間20aの下方に配置されている。
ラック20の収容空間20aの下方の空間は、例えば、上下方向に並んだ複数の棚25のうちの最下段の棚25よりも下の空間であり、スタッカクレーン100において昇降する移載装置150の下限よりも下に位置する空間である。
従って、収容空間20aの下方の空間は、荷物90の格納等の本来的な目的には使用されない空間であり、本実施の形態では、この空間を、スタッカクレーン100の安全かつ強制的な停止に用いられる緩衝装置60の配置空間として使用する。これにより、搬送車システム10が設置された空間を有効に利用しつつ、搬送車システム10の安全性の向上が図られる。
また、当接部材40における下部台車120と当接する部分である当接部41は、当接部材40の回動とは独立して回動するように、ピン41aで本体部44に取り付けられている。さらに、当接部41は、下部台車120と面で接触するよう構成されている。
そのため、当接部材40が回動することで、当接部41の、軌道と交差する方向(Y軸方向)の位置が変化した場合(図3の(a)および(b)参照)であっても、当接部41の、下部台車120との接触面積は、比較的に大きい状態に維持される。
つまり、緩衝機構部30は、当接部材40と下部台車120との接触面積を比較的に大きく保った状態で、下部台車120の速度を減衰させることができる。これにより、スタッカクレーン100の安全な停止の確実性がより向上する。
なお、本実施の形態では、上述のように、回動可能に軸支された当接部材40によって、緩衝装置60の縮小長さ(Ls)を、スタッカクレーン100の安全な停止に必要な距離(Lt)よりも短くしている。
また、LsがLtに対してどの程度小さくなるかは、軸支の位置(てこの原理における支点位置)に依存する。そこで、当接部材40に、軸支部材50に軸支されるための貫通孔45が複数形成されていてもよい。
図4は、軸支部材50に軸支されるため貫通孔45を複数有する当接部材40の概要を示す図である。
図4に示す当接部材40は、当接部41と、本体部44とを有し、本体部44には長手方向に並ぶ3つの貫通孔45が形成されている。
当接部材40は、これら貫通孔45のうちの選択された1つに軸支部材50が貫通した状態で、緩衝機構部30に組み込まれる。つまり、回動する当接部材40の支点位置の変更が可能である。
これにより、例えば、一種類の当接部材40を、互いに仕様が異なる複数の搬送車システム10において共通して使用することができる。なお、搬送車システム10の仕様とは、スタッカクレーン100の重量、オーバーラン時の想定速度、緩衝装置60の能力もしくはサイズ、および、緩衝機構部30の全体のサイズなどである。
以上説明したように、本実施の形態における搬送車システム10は、搬送車であるスタッカクレーン100を強制的に停止させる緩衝機構部30を備える。緩衝機構部30では、回動可能に軸支された当接部材40の当接部41がスタッカクレーン100に衝突し、かつ、その衝突による衝撃を、回動する当接部材40を介して緩衝装置60が吸収する。
これにより、緩衝装置60における衝撃力の吸収のための部位(ピストンロッド62)の変位量を小さくすることができ、かつ、緩衝装置60の配置における自由度を高くすることができる。その結果、例えば、荷物90の保管等に使用されない比較的に小さな空間に、緩衝装置60を配置することができる。
このように、本態様の搬送車システム10によれば、スタッカクレーン100の強制的な停止を行うことができ、かつ、搬送車システム10が設置された空間の利用効率の向上が可能である。
なお、本実施の形態におけるスタッカクレーン100の停止方法は、以下のように説明される。
下レール182に沿って走行するスタッカクレーン100を備える搬送車システム10において、スタッカクレーン100を強制的に停止させる方法であって、軸支部材50によって軸支された当接部材40が有する当接部41を、下レール182の端部においてスタッカクレーン100に衝突させ、スタッカクレーン100の当接部41への衝突により、当接部材40が回動した場合に、緩衝装置60が、当接部材40から力を受けることで当該衝突による衝撃を吸収する。
ここで、実施の形態における搬送車システム10は、図1〜図3に示す緩衝機構部30の構造とは異なる構造の緩衝機構部を備えてもよい。そこで、以下に、搬送車システム10が備える緩衝機構部30に関する各種の変形例を、上記実施の形態との差分を中心に説明する。
(変形例1)
図5は、実施の形態の変形例1における緩衝機構部30aの構成の概要を示す平面図である。
図5に示す緩衝機構部30aは、当接部材40の、緩衝装置60の側の端部に、ピストン当接部42が設けられている点に特徴を有する。
ピストン当接部42は、スタッカクレーン100(下部台車120)に当接する当接部41と同じく、回動可能に、本体部44に取り付けられている。具体的には、ピン42aによって本体部44の緩衝装置60側の端部に取り付けられており、ピン42aの軸方向と、軸支部材50の軸方向とは平行であり、ともにZ軸方向に平行である。
また、ピストン当接部42は、当接部41および本体部44のそれぞれと独立して回動可能である。さらに、ピストン当接部42は、ピストンロッド62の先端面と面で接触するよう構成されている。
そのため、図5に示すように、当接部材40が回動することで、ピストン当接部42の、軌道と交差する方向(Y軸方向)の位置が変化した場合であっても、ピストン当接部42と、ピストンロッド62の先端面との接触面積は比較的に大きな状態に維持される。
つまり、緩衝機構部30aは、当接部材40と、下部台車120および緩衝装置60との接触面積を比較的に大きく保った状態で、下部台車120の速度を低下させることができる。これにより、スタッカクレーン100の安全な停止の確実性がより向上する。
(変形例2)
図6は、実施の形態の変形例2における緩衝機構部30bの構成の概要を示す平面図である。
図6に示す緩衝機構部30bは、全体が伸びることで衝撃を吸収する緩衝装置70を備える点に特徴を有する。
緩衝装置70は、本体であるダンパ部71と、ダンパ部71に一部が収容されたピストンロッド72とを有する。ダンパ部71は、例えば、オイルの粘性抵抗によってピストンロッド72の軸方向の速度(ストローク速度)を減衰させる装置である。
つまり、緩衝装置70は、上記実施の形態における緩衝装置60と同じく、例えばオイル式ショックアブソーバとよばれる装置であり、本変形例では、ピストンロッド72のダンパ部71からの引き出しの際の抵抗によって衝撃を吸収するように用いられている。
緩衝機構部30bにおいて、当接部材40の緩衝装置70側の端部は、ピストンロッド72の端部に、ピン72aによって回動可能に取り付けられている。
つまり、図6に示すように、当接部41に下部台車120が衝突することで、当接部材40が、軸支部材50を中心に回動した場合、当接部材40からの力によりピストンロッド72がダンパ部71からの引き出されるように各要素が組み合わされている。
また、当接部材40の緩衝装置70側の端部は、当接部材40が回動することでX軸方向だけでなくY軸方向にも変位するため、この変位に追随して緩衝装置70が回動するように、緩衝装置70もピン75によって軸支されている。これにより、当接部41に下部台車120が衝突した際の衝撃を、緩衝装置70に効率よく吸収させることができる。なお、ピン75は、軸支部材50と同じく基台31に固定されている。
なお、緩衝装置70が回動可能であることは必須ではない。例えば、当接部材40の端部にピン72aの移動(本体部44の長手方向の移動)を許容する溝を設け、当該溝を貫通するピン72aによって、当接部材40とピストンロッド72とを結合してもよい。この場合、ピン72aが当該溝に沿って移動可能であることで、当接部材40が回動することよる、当接部材40と緩衝装置70との連結部分のY軸方向の変位を吸収することができる。このことは、後述する変形例4における緩衝機構部30dにおいても同じである。
ここで、このように緩衝装置70のダンパ部71を、スタッカクレーン100とは反対側に向けて配置した場合、図6に示すように、搬送車システム10の設置に必要な領域が、軌道方向(X軸方向)に拡張される場合もある。
しかしながら、当接部材40の回動に基づくてこの原理により、緩衝装置70における衝撃力の吸収のための部位(ピストンロッド72)の変位量を小さくすることができるため、比較的に小型の緩衝装置70を用いることができる。つまり、比較的に小型の緩衝装置70によって、重量の大きなスタッカクレーン100の安全かつ強制的な停止を実行させることができる。そのため、緩衝機構部30bを備える搬送車システム10においても、設置空間の利用効率の向上は可能である。
(変形例3)
図7は、実施の形態の変形例3における緩衝機構部30cの構成の概要を示す平面図である。
図7に示す緩衝機構部30cは、当接部材40の回動軸(軸支部材50)よりも当接部41の側に、緩衝装置60と当接する部分が存在する点に特徴を有する。
緩衝機構部30cが備える当接部材40は、本体部44と、ピン41aで回動可能に本体部44に取り付けられた当接部41とを有し、本体部44の、当接部41とは反対側の端部が、軸支部材50によって軸支されている。
また、長尺状の本体部44における、ピン41aと軸支部材50との間であって、長手方向の中央よりも軸支部材50に近い位置に、ピストン当接部42が設けられている。
本変形例におけるピストン当接部42は、上記変形例1におけるピストン当接部42と同じく、ピン42aによって本体部44に取り付けられており、ピン42aの軸方向と、軸支部材50の軸方向とは平行であり、ともにZ軸方向に平行である。また、ピストン当接部42は、当接部41および本体部44のそれぞれと独立して回動可能であり、ピストンロッド62の先端面と面で接触するよう構成されている。
このように構成された緩衝機構部30cにおいて、当接部41に下部台車120が衝突した場合、図7に示すように、ピストン当接部42は緩衝装置60のピストンロッド62を、ダンパ部61に収容させる方向に押圧する。これにより、当該衝突における衝撃は、緩衝装置60に吸収される。
また、このとき、ピストン当接部42はY軸方向にも変位するが、ピストン当接部42が回動可能であることで、ピストンロッド62との接触面積は、比較的に大きい状態に維持される。
このように、当接部材40において、当接部材40の回動軸(支点)よりも、下部台車120と当接する当接部41に近い部分が、緩衝装置60に衝撃力を伝達する作用点として機能してもよい。
ここで、緩衝装置60のダンパ部61を、スタッカクレーン100とは反対側に向けて配置した場合、図7に示すように、搬送車システム10の設置に必要な領域が、軌道方向(X軸方向)に拡張される場合もある。
しかしながら、当接部材40の回動に基づくてこの原理により、緩衝装置60における衝撃力の吸収のための部位(ピストンロッド62)の変位量を小さくすることができるため、比較的に小型の緩衝装置60を用いることができる。つまり、比較的に小型の緩衝装置60を用いて、重量の大きなスタッカクレーン100の安全かつ強制的な停止を実行させることができる。そのため、緩衝機構部30cを備える搬送車システム10においても、設置空間の利用効率の向上は可能である。
(変形例4)
図8は、実施の形態の変形例4における緩衝機構部30dの構成の概要を示す平面図である。
図8に示す緩衝機構部30dでは、上記変形例3における緩衝機構部30cと同じく、当接部材40の回動軸(支点)よりも当接部41の側に、作用点として機能する部分が存在する。さらに、緩衝機構部30dは、上記変形例2における緩衝機構部30bと同じく、全体が伸びることで衝撃を吸収する緩衝装置70を備えている。
具体的には、緩衝機構部30dでは、本体部44における軸支部材50と当接部41との間の位置に、緩衝装置70のピストンロッド72の端部がピン72aによって取り付けられている。つまり、ピストンロッド72と当接部材40とは相対的に回動可能である。
また、ピン72aの位置は、当接部材40が回動することでX軸方向だけでなくY軸方向にも変位するため、この変位に追随して緩衝装置70が回動するように、緩衝装置70もピン75によって軸支されている。これにより、当接部41に下部台車120が衝突した際の衝撃を、緩衝装置70に効率よく吸収させることができる。なお、ピン75は、軸支部材50と同じく基台31に固定されている。
また、ピン72aの位置は、長尺状の本体部44における、軸支部材50と当接部41との間であって、長手方向の中央よりも軸支部材50に近い位置である。
従って、スタッカクレーン100を強制的に停止させる際のピストンロッド72のX軸方向の変位量は、当接部41のX軸方向の移動距離よりも短い。つまり、比較的に小型の緩衝装置70を用いて、重量の大きなスタッカクレーン100の安全かつ強制的な停止を実行させることができる。
また、本変形例における緩衝機構部30dでは、緩衝装置70を、下レール182の側方の位置に配置することができ、かつ、ダンパ部71を、スタッカクレーン100の側に向けて配置することができる。すなわち、緩衝装置70を含む緩衝機構部30dは、搬送車システム10の設置領域を軌道方向(X軸方向)に拡張させずに配置されている。
また、例えばラック20における収容空間20a(図1参照)の下方の空間に、緩衝装置70の少なくとも一部を配置することも可能であり、これにより、搬送車システム10が設置された空間を有効に利用しつつ、搬送車システム10の安全性の向上が図られる。
(変形例5)
図9は、実施の形態の変形例5における緩衝機構部30eの構成の概要を示す平面図である。
図9に示す緩衝機構部30eは、上記実施の形態および変形例1〜5とは異なり、ロータリーダンパであるダンパ部81を有する緩衝装置80を備えている点に特徴を有する。
緩衝装置80は、例えば、オイルの粘性抵抗によってローターの回転速度を減衰させる装置である。具体的には、緩衝装置80は、ダンパ部81と、ダンパ部81内においてオイルの抵抗を受けながら回転するローター82とを有する。
本変形例では、ローター82の回転中心を含む部分である軸部82aの一部がダンパ部81から露出しており、軸部82aに、当接部材40の本体部44の端部が固定されている。
つまり、当接部材40は、ローター82の軸部82aを中心に回動する。すなわち、本変形例では、ローター82の軸部82aが、当接部材40を回動可能に軸支する軸支部材50として機能している。
このような構成の緩衝機構部30eでは、下部台車120の当接部41への衝突により当接部材40が回動した場合、当接部材40の本体部44の端部に軸部82aが固定されていることにより、緩衝装置80は当接部材40から力を受ける。
つまり、緩衝装置80では、当接部材40から力を受けたローター82が、ダンパ部81内において抵抗を受けながら回転することで、当該衝突による衝撃を吸収する。
このように、緩衝機構部30eでは、緩衝装置80が備えるローター82の軸部82aに、ローター82の半径よりも長い当接部材40の一端を固定し、他端の当接部41でスタッカクレーン100(下部台車120)を受け止める構造が採用されている。
従って、スタッカクレーン100を強制的に停止させる際のローター82のZ軸回りの周方向の変位量(ローター82の外周上の一点の移動距離)は、当接部41のX軸方向の移動距離よりも短い。つまり、比較的に小型の緩衝装置80を用いて、重量の大きなスタッカクレーン100の安全かつ強制的な停止を実行させることができる。
以上、本発明の搬送車システムについて、実施の形態およびその変形例に基づいて説明した。しかしながら、本発明は、上記実施の形態およびその変形例に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態およびその変形例に施したものも、あるいは、上記説明された複数の構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。
例えば、搬送車システム10が備える搬送車の種類は、スタッカクレーンに限定されない。例えば、軌道に沿って走行する走行台車と、走行台車に固定された移載装置とを備える無人搬送車が、搬送車システム10が備える搬送車として採用されてもよい。
また、天井から吊り下げられたレールに沿って走行する台車部と、台車部に昇降可能に吊り下げられた荷保持部とを備える天井走行車が、搬送車システム10が備える搬送車として採用されてもよい。
また、当接部材40が有する当接部41は、本体部44に対して回動可能でなくてもよく、また、本体部44と別体でなくてもよい。例えば、本体部44の下レール182側の端部が、当接部41として機能してもよい。
また、上記変形例3におけるピストン当接部42についても同様に、本体部44に対して回動可能でなくてもよく、また、本体部44と別体でなくてもよい。例えば、本体部44の一部が、ピストンロッド62の先端部に対して摺動することで、ピストン当接部42として機能してもよい。
また、当接部材40は、図2〜図9において、長尺状の棒状の部材として図示されているが、当接部材40の形状に特に限定はない。つまり、当接部41、本体部44、およびピストン当接部42のそれぞれは、図2〜図9において図示された形状に限定されない。
また、軸支部材50は、当接部材40を貫通していなくてもよい。例えば、本体部44に設けられた有底穴に、丸棒状の軸支部材50が挿入された状態で、当接部材40が軸支部材50に回動可能に軸支されてもよい。
また、例えば、当接部材40の一部を挟持する挟持部と挟持部から突出状に設けられた軸部とによって軸支部材50が構成されてもよい。この場合、例えば、軸部が基台31によって回動可能に支持されていることで、当接部材40の軸支部材50を中心とした回動が可能である。
また、例えば、当接部材40と軸支部材50とが一体に設けられていてもよい。例えば、当接部材40の本体部44に、丸棒状の突出部が形成されている場合、この突出部を軸支部材50として機能させることも可能である。
本発明の搬送車システムは、搬送車を強制的に停止させる機構を備える搬送車システムであって、搬送車システムが設置された空間の利用効率を向上させることのできる搬送車システムである。従って、工場および物流倉庫等で荷物の搬送を行う搬送車システム等として有用である。
10 搬送車システム
20 ラック
20a 収容空間
21 支柱
25 棚
30、30a、30b、30c、30d、30e 緩衝機構部
31 基台
40 当接部材
41 当接部
41a、42a、72a、75 ピン
42 ピストン当接部
44 本体部
45 貫通孔
50 軸支部材
60、70、80 緩衝装置
61、71、81 ダンパ部
62、72 ピストンロッド
82 ローター
82a 軸部
90 荷物
100 スタッカクレーン
110 上部台車
120 下部台車
130 マスト
140 昇降台
150 移載装置
181 上レール
182 下レール

Claims (6)

  1. 軌道に沿って走行する搬送車を備える搬送車システムであって、
    前記軌道の端部において前記搬送車と当接可能な位置に配置された当接部を有する当接部材と、
    前記当接部材における前記当接部とは異なる位置で、前記当接部材を回動可能に軸支する軸支部材と、
    前記搬送車の前記当接部への衝突により前記当接部材が回動した場合に、前記当接部材から力を受けることで、前記衝突による衝撃を吸収する緩衝装置とを備える
    搬送車システム。
  2. 前記緩衝装置は、前記軸支部材を挟んで前記当接部とは反対側に配置されている
    請求項1記載の搬送車システム。
  3. 前記当接部材は、前記軸支部材に軸支された本体部と、前記本体部に回動可能に取り付けられた前記当接部とを有し、
    前記当接部の前記本体部に対する回動軸の方向は、前記軸支部材の軸方向と平行である
    請求項1または2に記載の搬送車システム。
  4. 前記当接部材には、前記軸支部材に軸支されるための貫通孔が複数形成されている
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の搬送車システム。
  5. さらに、前記搬送車に搬送される荷物を収容可能なラックを備え、
    前記緩衝装置の少なくとも一部は、前記ラックにおける荷物の収容空間の下方に配置されている
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の搬送車システム。
  6. 軌道に沿って走行する搬送車を備える搬送車システムにおいて、搬送車を強制的に停止させる方法であって、
    軸支部材によって回動可能に軸支された当接部材が有する当接部を、前記軌道の端部において前記搬送車に衝突させ、
    前記搬送車の前記当接部への衝突により、前記当接部材が回動した場合に、緩衝装置が、前記当接部材から力を受けることで前記衝突による衝撃を吸収する
    搬送車の停止方法。
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