JP2016038031A - ブレーキディスク - Google Patents
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Abstract
【課題】制動性能の低下を回避しつつブレーキ鳴きを抑制することができるブレーキディスクを提供する。【解決手段】車両の車軸に取り付けられ、ブレーキパッドが押圧されて当該車両を制動するためのブレーキディスク1において、車両の車軸に取り付けられるブラケット部2と、ブレーキパッドが押圧されるディスク部3と、ブラケット部2及びディスク部3を相対移動可能に連結する連結手段4とを有して構成され、当該連結手段4によって制振手段8がブラケット部2及びディスク部3の表面α又は裏面βに接触して取り付けられたものである。【選択図】図1
Description
本発明は、車両の車軸に取り付けられ、ブレーキパッドが押圧されて当該車両を制動するためのブレーキディスクに関するものである。
乗用車や二輪車等の車両に配設されて当該車両を制動可能なブレーキ装置として、ブレーキディスクとブレーキパッドとを具備したディスクブレーキ装置が普及するに至っている。かかるディスクブレーキ装置は、車両の車輪にブレーキディスクを取り付けて一体に回転可能とするとともに、そのブレーキディスクにブレーキパッドを押圧させることで、制動力を得るよう構成されている。
しかるに、車両の制動時、ブレーキディスクとブレーキパッドとの間で振動が生じてブレーキ鳴きが発生してしまうことがある。このブレーキ鳴きを抑制するには、例えばブレーキパッドの摩擦材の材質等を変更することが必要とされるが、その場合、制動性能に悪影響を及ぼしてしまう虞があった。また、ブレーキ鳴きの対策として、例えば特許文献1にて開示されている所謂フローティング型のブレーキディスクを用いることが考えられる。
このフローティング型のブレーキディスクは、車両の車軸に取り付けられるブラケット部と、ブレーキパッドが押圧されるディスク部とで分割構成され、これらブラケット部及びディスク部を連結手段にて連結することにより、ブラケット部に対してディスク部が相対移動可能な構造とされている。そして、車両の制動時、ブレーキディスクとブレーキパッドとの間で振動が生じると、ブラケット部と連結手段及びディスク部と連結手段が摩擦して当該振動を吸収することでブレーキ鳴きを抑制可能とされている。
しかしながら、上記したフローティング型のブレーキディスクを採用してもブレーキ鳴きを十分に抑制できない場合があり、その際、例えばブレーキパッドの摩擦材の材質変更等が必要とされ、制動性能に悪影響を及ぼしてしまう虞がある。したがって、制動性能の低下を伴わない他の有効なブレーキ鳴き対策が求められているのが実情である。なお、このような他の有効なブレーキ鳴き対策は、ブラケット部とディスク部とが分割構成とされたフローティング型のブレーキディスクに限らず、車両の車軸に取り付けられる部位とブレーキパッドが押圧される部位とが一体の所謂ソリッド型と称されるブレーキディスクにおいても同様に求められている。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、制動性能の低下を回避しつつブレーキ鳴きを抑制することができるブレーキディスクを提供することにある。
請求項1記載の発明は、車両の車軸に取り付けられ、ブレーキパッドが押圧されて当該車両を制動するためのブレーキディスクにおいて、表面又は裏面の所定位置に接触して取り付けられ、車両の制動時、当該表面又は裏面との間で摩擦して発熱可能な制振手段を具備したことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のブレーキディスクにおいて、車両の車軸に取り付けられるブラケット部と、前記ブレーキパッドが押圧されるディスク部と、前記ブラケット部及びディスク部を相対移動可能に連結する連結手段とを有して構成され、当該連結手段によって前記制振手段が前記ブラケット部及びディスク部の表面又は裏面に接触して取り付けられたことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項2記載のブレーキディスクにおいて、前記連結手段は、前記ブラケット部の連結部及びディスク部の連結部の間に挿通して取り付けられ、当該ブラケット部及びディスク部の相対移動を可能とするとともに、前記ブラケット部の連結部及びディスク部の連結部の表面側に当接可能なフランジ部が形成された挿通部材と、該挿通部材に取り付けられ、前記ブラケット部の連結部及びディスク部の連結部の裏面側に当接して付勢力を付与し得る付勢手段とを具備するとともに、前記制振手段は、前記フランジ部と前記ブラケット部及びディスク部との間、又は前記付勢手段と前記ブラケット部及びディスク部との間に挟持されて組み付けられたことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項3記載のブレーキディスクにおいて、前記制振手段は、複数の前記連結手段に亘って取り付けられる環状の一体部材から成ることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項4記載のブレーキディスクにおいて、前記制振手段は、摩擦により発熱可能な板状部材から成ることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、表面又は裏面の所定位置に接触して取り付けられ、車両の制動時、当該表面又は裏面との間で摩擦して発熱可能な制振手段を具備したので、車両の制動時、ブレーキディスクとブレーキパッドとの間で生じた振動のエネルギを制振手段で生じた熱エネルギに変換させることができ、制動性能の低下を回避しつつブレーキ鳴きを抑制することができる。
請求項2の発明によれば、車両の車軸に取り付けられるブラケット部と、ブレーキパッドが押圧されるディスク部と、ブラケット部及びディスク部を相対移動可能に連結する連結手段とを有して構成され、当該連結手段によって制振手段がブラケット部及びディスク部の表面又は裏面に接触して取り付けられたので、車両の制動時、ブラケット部と連結手段及びディスク部と連結手段の摩擦に加え、制振手段とブラケット部及びディスク部との摩擦による発熱でブレーキ鳴きを抑制することができる。
請求項3の発明によれば、制振手段は、フランジ部とブラケット部及びディスク部との間、又は付勢手段とブラケット部及びディスク部との間に挟持されて組み付けられたので、連結手段を構成する挿通部材又は付勢手段を流用して制振手段をブレーキディスクに取り付けることができるとともに、ブレーキ鳴きをより確実に抑制することができる。
請求項4の発明によれば、制振手段は、複数の連結手段に亘って取り付けられる環状の一体部材から成るので、ブレーキディスクの表面又は裏面に複数の制振手段を取り付けるものに比べ、ブレーキディスクに対する制振手段の取り付けを容易に行わせることができるとともに部品点数を低下させることができ、製造コストを低減することができる。
請求項5の発明によれば、制振手段は、摩擦により発熱可能な板状部材から成るので、制振手段を取り付けることによりブレーキディスク全体が大型化且つ重量化してしまうのを抑制することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
第1の実施形態に係るブレーキディスクは、自動二輪車等の車両の車輪に取り付けられて当該車輪と一体的に回転可能とされ、ブレーキパッドが押圧されることにより制動力を得るための部材から成るもので、図1、2に示すように、ブラケット部2と、ディスク部3と、連結手段4と、制振手段8とを有して構成されている。なお、ブレーキディスク1は、表面α及び裏面βを有した円板状部材から成るものとされている。
第1の実施形態に係るブレーキディスクは、自動二輪車等の車両の車輪に取り付けられて当該車輪と一体的に回転可能とされ、ブレーキパッドが押圧されることにより制動力を得るための部材から成るもので、図1、2に示すように、ブラケット部2と、ディスク部3と、連結手段4と、制振手段8とを有して構成されている。なお、ブレーキディスク1は、表面α及び裏面βを有した円板状部材から成るものとされている。
ブラケット部2は、例えばアルミニウム合金等から成る金属製板材をプレス加工して得られたもので、その所定位置には、複数の取付孔2bが形成されている。これら取付孔2bは、ボルト等の締結手段を挿通させ、ブレーキディスク1を自動二輪車等の車両における車輪(不図示)に固定させるものである。また、ブラケット部2の外周縁部には、連結手段4(フローティングピン)によりディスク部3が連結されており、全体形状として円板状のブレーキディスク1を構成している。
ディスク部3は、例えばステンレス等の金属製板材をプレス加工して得られたもので、所定位置には、多数の水切孔aが形成されている。これら水切孔aは、ディスク部3に形成された貫通孔から成り、例えばパンチング加工等により形成されたもので、表面積の増大による放熱性の向上、ブレーキディスク1の軽量化等を図り得るものとされている。かかるディスク部3は、ブレーキパッド9(図9、10参照)が押圧されて摺動し得る略円環状部材から成り、その表面α及び裏面βには、例えば高周波焼き入れ等、耐摩耗性向上のための表面処理が施されている。
ブレーキパッド9は、所定の摩擦材から成るもので、図9、10に示すように、キャリパー10に保持された一対のピストン11にそれぞれ形成されている。しかして、ブレーキレバー等の操作手段を操作すると、ブレーキ液が流路bを流れてピストン11を変位させ、車輪と共に回転するディスク部3の表面α及び裏面βにブレーキパッド9を押圧して摺動させることにより制動力を得るよう構成されている。
なお、本実施形態においては、一対のピストン11を有する対向ピストンタイプが適用されているが、他のタイプ(例えば、ピストンをブレーキディスク1の表裏面の何れか一方側のみに配設するとともに、ブレーキパッドを押圧した力の反力でキャリパー自体を反対側に変位させ、ピストンのない側のブレーキパッドをブレーキディスク1に押圧するタイプ等)を適用してもよい。
ブラケット部2には、連結手段4にてディスク部3と連結される複数の連結部2aが形成されるとともに、ディスク部3には、連結手段4にてブラケット部2と連結される複数の連結部3aが形成されている。具体的には、図6に示すように、ブラケット部2の連結部2aは、半円弧状に形成された切欠き2aaから成るとともに、ディスク部3の連結部3aは、半円弧状に形成された切欠き3aaから成り、これら切欠き2aa、3aaを対向して形成された部位に連結手段4の挿通部材5(図2参照)を挿通させることによりブラケット部2とディスク部3とが連結されるよう構成されている。
連結手段4は、ブラケット部2及びディスク部3を相対移動可能に連結するためのもので、図2に示すように、挿通部材5と、カラー6と、皿バネ7(付勢手段)とを有して構成されている。なお、本実施形態に係る連結手段4は、ブレーキディスク1の所定位置(ブラケット部2とディスク部3との連結位置)において同心円上略等間隔に6個取り付けられており、各部位においてブラケット部2とディスク部3とを連結するよう構成されている。
挿通部材5は、ブラケット部2の連結部2a及びディスク部3の連結部3aの間(具体的には切欠き2aa及び切欠き3aaの間)に挿通して取り付けられ、当該ブラケット部2及びディスク部3の相対移動を可能とするもので、図3に示すように、中央に貫通孔5dが形成された筒状部材から成る。また、挿通部材5は、ブラケット部2の連結部2a及びディスク部3の連結部3aの間に挿通した状態において、ブラケット部2の連結部2a及びディスク部3の連結部3aの表面α側に当接可能なフランジ部5aと、連結部2aの切欠き2aaの壁面と連結部3aの切欠き3aaの壁面との間に位置する挿通部5bと、かしめ可能な先端部5cとを有して構成されている。
カラー6は、ブラケット部2の連結部2a及びディスク部3の連結部3aの間に挿通した挿通部材5の先端部5c側に取り付けられ、皿バネ7を保持するためのもので、図4に示すように、フランジ部6a及び貫通孔6bが形成されて成る。具体的には、図2に示すように、ブラケット部2の連結部2a及びディスク部3の連結部3aの間に挿通した挿通部材5の先端部5c側にカラー6及び皿バネ7を取り付けた後、当該先端部5cをかしめることにより、皿バネ7を保持した状態でカラー6を取り付けることが可能とされている。
皿バネ7は、カラー6を介して挿通部材5に取り付けられ、ブラケット部2の連結部2a及びディスク部3の連結部3aの裏面β側に当接して付勢力を付与し得るものであり、図5に示すように、縁部7a及び貫通孔7bが形成されて成る。すなわち、皿バネ7は、貫通孔7bの周縁部がカラー6に当接しつつ縁部7aがブラケット部2の連結部2a及びディスク部3の連結部3aの裏面β側に当接して取り付けられており、ブラケット部2及びディスク部3側に付勢力を付与し得るよう構成されているのである。なお、皿バネ7に代えて他の汎用的な付勢手段(コイルスプリングや軟質樹脂等)としてもよい。
しかして、ブラケット部2の連結部2a及びディスク部3の連結部3aの間に連結手段4を取り付けることにより、図6に示すように、挿通部材5の挿通部5bと連結部2aの切欠き2aaの壁面及び連結部3aの切欠き3aaの壁面との間にクリアランスtを有した状態とされ、少なくともクリアランスtだけブラケット部2とディスク部3とが相対移動可能とされている。これにより、車両の制動時、ブレーキパッド9の摺動によりディスク部3が発熱して膨張した際、ブラケット部2に対して相対移動可能とされていることから、膨張後の収縮時、反りや歪み等を伴う変形が生じてしまうのを回避することができる。
ここで、本実施形態においては、ブレーキディスク1の表面αの所定位置に接触して取り付けられ、車両の制動時、当該表面αとの間で摩擦して発熱可能な制振手段8を具備している。特に、本実施形態に係る制振手段8は、複数(本実施形態においては6個)の連結手段4に亘って取り付けられる環状の一体部材から成るとともに、摩擦により発熱可能な板状部材から成る(図8参照)。
より具体的には、制振手段8は、図8に示すように、例えばステンレス材を円環に形成した板状部材から成り、ブレーキディスク1における連結手段4が形成された位置(図7参照)と対応する位置にそれぞれ取付孔8aが形成されているとともに、図2に示すように、挿通部材5のフランジ部5aとブラケット部2及びディスク部3との間に挟持されて組み付けられている。
すなわち、ブラケット部2の連結部2a及びディスク部3の連結部3aの間に連結手段4を取り付ける際、その取り付け部位に取付孔8aが合致するように制振手段8を位置決めしておき、当該取付孔8aに挿通部材5の挿通部5bを挿通させて上述したように組み付けることにより、図2に示す如き組み付け構造(挿通部材5のフランジ部5aとブラケット部2及びディスク部3との間に挟持された状態)を得ることができるのである。これにより、制振手段8は、その裏面がブラケット部2及びディスク部3の表面αに接触した状態で複数の連結手段4によって強固に固定される。
なお、本実施形態に係る制振手段8は、挿通部材5のフランジ部5aとブラケット部2及びディスク部3との間に挟持されて組み付けられているが、これに加えて、図11に示すように、皿バネ7とブラケット部2及びディスク部3との間に挟持されて組み付けられた制振手段8(この場合、その裏面がブラケット部2及びディスク部3の裏面βに接触した状態で複数の連結手段4によって強固に固定される)を具備するようにしてもよく、或いは皿バネ7とブラケット部2及びディスク部3との間に挟持されて組み付けられた制振手段8のみ具備するようにしてもよい。なお、制振手段8は、摩擦により発熱可能であれば、ステンレスとは異なる他の材料(種々金属は勿論、樹脂や紙等も可能)から成るものであってもよい。
上記実施形態によれば、ブレーキディスク1の表面α又は裏面β(表面α及び裏面βの両方の場合を含む)の所定位置に接触して取り付けられ、車両の制動時、当該表面α又は裏面βとの間で摩擦して発熱可能な制振手段8を具備したので、車両の制動時、ブレーキディスク1とブレーキパッド9との間で生じた振動のエネルギを制振手段8で生じた熱エネルギに変換させることができ、制動性能の低下を回避しつつブレーキ鳴きを抑制することができる。
また、本実施形態においては、車両の車軸に取り付けられるブラケット部2と、ブレーキパッド9が押圧されるディスク部3と、ブラケット部2及びディスク部3を相対移動可能に連結する連結手段4とを有して構成され、当該連結手段4によって制振手段8がブラケット部2及びディスク部3の表面α又は裏面βに接触して取り付けられたので、車両の制動時、ブラケット部と連結手段及びディスク部と連結手段の摩擦に加え、制振手段8とブラケット部2及びディスク部3との摩擦による発熱でブレーキ鳴きを抑制することができる。
さらに、本実施形態に係る制振手段8は、フランジ部5aとブラケット部2及びディスク部3との間、又は皿バネ7とブラケット部2及びディスク部3との間に挟持されて組み付けられたので、連結手段4を構成する挿通部材5又は皿バネ7を流用して制振手段8をブレーキディスク1に取り付けることができるとともに、ブレーキ鳴きをより確実に抑制することができる。
またさらに、本実施形態に係る制振手段8は、複数の連結手段4に亘って取り付けられる環状の一体部材から成るので、ブレーキディスク1の表面α又は裏面βに複数の制振手段8を取り付けるものに比べ、ブレーキディスク1に対する制振手段8の取り付けを容易に行わせることができるとともに部品点数を低下させることができ、製造コストを低減することができる。加えて、本実施形態に係る制振手段8は、摩擦により発熱可能な板状部材から成るので、制振手段8を取り付けることによりブレーキディスク1全体が大型化且つ重量化してしまうのを抑制することができる。
また、上記第1の実施形態に係る制振手段8に代えて、例えば第2の実施形態として、図12に示すように、連結手段4に対応した取付孔12aを有した制振手段12(その制振手段12をブレーキディスク1に取り付けた状態を図13に示す)、第3の実施形態として、図14に示すように、連結手段4に対応した取付孔13aを有した制振手段13(その制振手段13をブレーキディスク1に取り付けた状態を図15に示す)、第4の実施形態として、図16に示すように、連結手段4に対応した取付孔14aを有した制振手段14(その制振手段14をブレーキディスク1に取り付けた状態を図17に示す)としてもよい。さらに、第1〜4の実施形態においては、その制振手段(8、12、13、14)が何れも複数の連結手段4に亘って取り付けられる環状の一体部材から成るものであるが、例えば第5の実施形態として、図18に示すように、連結手段4に対応した取付孔15aを有し、且つ、各連結手段4毎に独立して形成された制振手段15としてもよい。
またさらに、本発明の第6の実施形態として、図21に示すような一体型のブレーキディスク17(所謂ソリッドタイプ)に制振手段18を組み付けて成るブレーキディスク16(図19参照)としてもよい。本実施形態に適用される一体型のブレーキディスク17は、上記実施形態の如くブラケット部2及びディスク部3に分割されておらず、車両の車軸に取り付けられる部位とブレーキパッドが押圧される部位とが一体の部材から成る。また、本実施形態に適用される制振手段18は、上記実施形態と同様、表面(又は裏面)の所定位置(本実施形態においては、車軸に取り付けられる部位とブレーキパッドが押圧される部位との境界部)に接触して取り付けられ、車両の制動時、当該表面又は裏面との間で摩擦して発熱可能なもので、円環状の板状部材から成る。
かかる制振手段18は、取付手段19にてブレーキディスク17に取り付けられている。この取付手段19は、上記実施形態における連結手段4と同様の構成とされるものの専ら制振手段18を取り付けるためのものであり、図20に示すように、挿通部材20(挿通部材5に相当)と、カラー21(カラー6に相当)と、皿バネ22(皿バネ7に相当)とを有して構成されている。しかして、制振手段18は、その裏面がブレーキディスク17の表面α(又は裏面β)に接触した状態で複数の取付手段19によって強固に固定されているので、車両の制動時、ブレーキディスク16とブレーキパッド9との間で生じた振動のエネルギを制振手段18で生じた熱エネルギに変換させることができ、制動性能の低下を回避しつつブレーキ鳴きを抑制することができる。
以上、本実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、制振手段は、ブレーキディスクの表面又は裏面の所定位置に接触して取り付けられ、車両の制動時、当該表面又は裏面との間で摩擦して発熱可能なものであれば足り、例えば制振手段を他の位置(連結手段4又は取付手段19とは異なる位置)に取り付けるようにしてもよい。また、フローティング構造のための連結手段4や制振手段18を取り付けるための取付手段19についても他の構成のものとしてもよく、適用される制振手段は、板状部材の他、例えばブロック状のものであってもよい。
表面又は裏面の所定位置に接触して取り付けられ、車両の制動時、当該表面又は裏面との間で摩擦して発熱可能な制振手段を具備したブレーキディスクであれば、他の形状のもの或いは他の機能を有したもの等であってもよい。
1 ブレーキディスク
2 ブラケット部
3 ディスク部
4 連結手段
5 挿通部材
6 カラー
7 皿バネ(付勢手段)
8 制振手段
9 ブレーキパッド
10 キャリパー
11 ピストン
12〜15、18 制振手段
16 ブレーキディスク
17 ブレーキディスク(一体型)
19 取付手段
α 表面
β 裏面
2 ブラケット部
3 ディスク部
4 連結手段
5 挿通部材
6 カラー
7 皿バネ(付勢手段)
8 制振手段
9 ブレーキパッド
10 キャリパー
11 ピストン
12〜15、18 制振手段
16 ブレーキディスク
17 ブレーキディスク(一体型)
19 取付手段
α 表面
β 裏面
Claims (5)
- 車両の車軸に取り付けられ、ブレーキパッドが押圧されて当該車両を制動するためのブレーキディスクにおいて、
表面又は裏面の所定位置に接触して取り付けられ、車両の制動時、当該表面又は裏面との間で摩擦して発熱可能な制振手段を具備したことを特徴とするブレーキディスク。 - 車両の車軸に取り付けられるブラケット部と、前記ブレーキパッドが押圧されるディスク部と、前記ブラケット部及びディスク部を相対移動可能に連結する連結手段とを有して構成され、当該連結手段によって前記制振手段が前記ブラケット部及びディスク部の表面又は裏面に接触して取り付けられたことを特徴とする請求項1記載のブレーキディスク。
- 前記連結手段は、
前記ブラケット部の連結部及びディスク部の連結部の間に挿通して取り付けられ、当該ブラケット部及びディスク部の相対移動を可能とするとともに、前記ブラケット部の連結部及びディスク部の連結部の表面側に当接可能なフランジ部が形成された挿通部材と、
該挿通部材に取り付けられ、前記ブラケット部の連結部及びディスク部の連結部の裏面側に当接して付勢力を付与し得る付勢手段と、
を具備するとともに、前記制振手段は、前記フランジ部と前記ブラケット部及びディスク部との間、又は前記付勢手段と前記ブラケット部及びディスク部との間に挟持されて組み付けられたことを特徴とする請求項2記載のブレーキディスク。 - 前記制振手段は、複数の前記連結手段に亘って取り付けられる環状の一体部材から成ることを特徴とする請求項3記載のブレーキディスク。
- 前記制振手段は、摩擦により発熱可能な板状部材から成ることを特徴とする請求項4記載のブレーキディスク。
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