JP2016037376A - 巻上機及びエレベータ - Google Patents

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Abstract

【課題】磁石が破損することを防ぐことができると共に確実に磁石を保持することができる巻上機及びエレベータを提供する。
【解決手段】巻上機100の固定部10は、磁石31の一面31cが接着される固定面10aと、固定面10aから主軸3の軸心へ向かう方向へ至るにつれて、接続部8から離反する方向に傾斜した傾斜面10bと、を有している。磁石31は、傾斜面10bと対向し、かつ傾斜面10bと同じ方向に傾斜した対向面31aを有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、乗りカゴを乗降動作させる巻上機及び、この巻上機を備えたエレベータに関するものである。
従来、エレベータは、乗りカゴと、釣合錘と、乗りカゴと釣合錘とを連結するロープと、このロープが巻回される巻上機とを備えている。巻上機は、主軸と、主軸に回転可能に支持され、ロープが巻回される綱車と、綱車に接続される回転子ブロックとを有している。回転子ブロックの内周面には、ステータと対向する磁石が固定されている。磁石は、回転子ブロックに設けた直角な角部に当接させることで、位置決めが行われている。また、安全のために、巻上機には、回転子ブロックを押圧し、回転子ブロックの駆動を制動するブレーキ機構が設けられている。
さらに、特許文献1に記載された技術には、回転子ブロックであるロータマグネットとバックヨークの間に弾性部材を介在させた巻上機が記載されている。
特開平11−41845号公報
しかしながら、ブレーキ機構により回転子ブロックが押圧される際に、回転子ブロックが変形していた。そのため、特許文献1に記載された技術では、回転子ブロックの変形が繰り返されることで、ロータマグネットとバックヨークとの間に介在される弾性部材が劣化し、ロータマグネット、すなわち磁石の保持に悪影響を及ぼすおそれがあった。
さらに、回転子ブロックが変形することにより、回転子ブロックに固定されている磁石に応力が加わり、磁石が破損するおそれがあった。
本発明の目的は、上記の問題点を考慮し、磁石が破損することを防ぐことができると共に確実に磁石を保持することができる巻上機及びエレベータを提供することにある。
上記課題を解決し、本発明の目的を達成するため、本発明の巻上機は、乗りかごに連結されたロープが巻回される巻上機において、主軸と、ステータと、綱車と、接続部と、回転子ブロックと、磁石と、ブレーキ機構と、を備えている。ステータは、主軸に取り付けられる。綱車は、主軸に回転可能に支持される。接続部は、綱車に接続される。回転子ブロックは、接続部に垂直に接続され、ステータに対向して配置される。磁石は、回転子ブロックの内壁面に固定され、ステータと対向する。ブレーキ機構は、回転子ブロックを押圧する。回転子ブロックには、磁石を保持する固定部が設けられている。固定部は、回転子ブロックの内壁面に設けられ、磁石の一面が接着される固定面と、固定面における接続部側の角部から連続し、固定面から主軸の軸心へ向かう方向へ至るにつれて、接続部から離反する方向に傾斜した傾斜面と、を有している。磁石は、傾斜面と対向し、かつ傾斜面と同じ方向に傾斜した対向面を有する。
また、本発明のエレベータは、昇降路内を昇降する乗りかごと、乗りかごとロープを介して連結される釣合錘と、ロープを巻き掛けることにより乗りかごを昇降させる巻上機と、を備えている。また、巻上機は、上述した巻上機が用いられる。
本発明の巻上機及びエレベータによれば、磁石が破損することを防ぐことができる。さらに、固定部の傾斜面と磁石の対向面がくさび状に合わさるため、磁石を確実に保持することができる。
本発明の第1の実施の形態例にかかるエレベータを模式的に示す概略構成図である。 本発明の第1の実施の形態例にかかる巻上機を示す断面図である。 本発明の第1の実施の形態例にかかる巻上機におけるブレーキが作動した状態を示す説明図である。 本発明の第1の実施の形態例にかかる巻上機の要部を示す断面図である。 本発明の第1の実施の形態例にかかる巻上機におけるブレーキが作動した状態の要部を拡大して示す説明図である。 本発明の第2の実施の形態例にかかる巻上機の要部を示す断面図である。 本発明の第2の実施の形態例にかかる巻上機におけるブレーキが作動した状態の要部を拡大して示す説明図である。 本発明の第3の実施の形態例にかかる巻上機の要部を示す断面図である。 本発明の第3の実施の形態例にかかる巻上機におけるブレーキが作動した状態の要部を拡大して示す説明図である。 本発明の第4の実施の形態例にかかる巻上機を示す拡大断面図である。 本発明の第5の実施の形態例にかかる巻上機を示す拡大断面図である。 本発明の第6の実施の形態例にかかる巻上機を示す拡大断面図である。
以下、本発明のエレベータの実施の形態例について、図1〜図12を参照して説明する。なお、各図において共通の部材には、同一の符号を付している。
1.第1の実施の形態例
1−1.エレベータの構成
まず、本発明の第1の実施の形態例(以下、「本例」という。)にかかるエレベータの構成について、図1を参照して説明する。
図1は、本例のエレベータの構成例を示す概略構成図である。
図1に示すように、本例のエレベータ1は、建物構造物内に形成された昇降路110内を昇降動作する。エレベータ1は、人や荷物を載せる乗りかご120と、ロープ130と、釣合錘140と、巻上機100とを備える。昇降路110は、建築構造物内に形成され、その頂部には機械室160が設けられている。
巻上機100は、機械室160に配置され、ロープ130を巻き掛けることにより乗りかご120を昇降させる。また、巻上機100の近傍には、ロープ130が装架される反らせ車150が設けられている。
釣合錘140は、乗りかご120における無積載時の質量とほぼ同じ質量に設定されている。そのため、乗りかご120内に物や人が積載されていない無積載時では、乗りかご120側と釣合錘140側のロープ130の張力比は、1となる。これにより、無積載時における巻上機100の出力を低く抑えることが可能である。
乗りかご120は、中空の略直方体状に形成されている。乗りかご120は、ロープ130を介して、釣合錘140と連結され、昇降路110内を昇降する。
次に、図2〜図3を参照して本例の巻上機100について説明する。
図2は、本例の巻上機100を示す断面図、図3は、本例の巻上機100が制動動作した状態を示す断面図である。
図2に示すように、巻上機100は、フレーム2と、主軸3と、回転子ブロック4と、綱車5と、ブレーキ機構6と、複数のステータ7と、を有している。そして、本例の巻上機100は、複数のステータ7の半径方向の外側に回転子ブロック4が配置されるアウターロータ式の巻上機である。
フレーム2は、主軸3の軸方向の一側に配置されている。フレーム2は、主軸3が取り付けられるボス部11と、複数のステータ7が固定される取付部12と、ボス部11と取付部12とを連結する連結部13とを有している。ボス部11には、主軸3の軸方向の一側が嵌合している。
連結部13には、円環状の突起14が設けられている。突起14は、連結部13における主軸3の軸方向の他側に向けて突出している。突起14における主軸3の軸方向の他側の頂部には、油受けカバー15が固定されている。そして、油受けカバー15と連結部13との間には、空間部16が形成されている。空間部16には、後述するオイルシール24等から漏洩したグリースが溜まる。
また、鉛直方向の下方部に配置される空間部16の近傍には、油溜部17が配置されている。空間部16と油溜部17は、連結部13に設けた連通孔18により連通している。そして、空間部16に流れ込んだグリースは、連通孔18を通過して油溜部17に流入する。
連結部13の半径方向の外側には、取付部12が設けられている。取付部12は、主軸3の軸方向の一側が閉塞し、他側が開口した略円筒状に形成された凹部である。取付部12の凹部には、鉄芯とこの鉄芯に巻回されたステータコイルからなるステータ7が固定されている。取付部12における半径方向の外側には、主軸3の軸方向の他側に向けて突出する側壁部12aが設けられている。鉛直方向の上下に配置される側壁部12aには、開口部12bが形成されている。
また、フレーム2の鉛直方向の上下部には、それぞれブレーキ機構6が配置されている。ブレーキ機構6のブレーキパッド6aは、取付部12の開口部12bに挿入される。
また、図2に示すように、回転子ブロック4と、綱車5は、接続部8を介して一体に構成されている。綱車5は、略円柱状に形成されている。綱車5には、図1に示すロープ130が巻き掛けられる。そして、綱車5が回転することで、ロープ130が綱車5に巻き取られる。
綱車5の半径方向の中心には、円筒状の軸受ハウジング21が設けられている。軸受ハウジング21の筒孔の内壁には、軸受22が設けられている。軸受ハウジング21は、主軸3の軸方向の他側に、軸受22を介して回転可能に支持されている。主軸3の軸方向の他側の端部には、半径方向の外側に向けて突出するフランジ部3aが設けられている。このフランジ部3aは、軸受ハウジング21に設けた軸受22に当接する。これにより、綱車5及び軸受ハウジング21の主軸3に対する位置合わせを行うことができると共に、綱車5及び軸受ハウジング21が主軸3から抜け落ちることを防止している。
また、軸受ハウジング21における主軸3の軸方向の他側の端面と対向する開口には、その開口を閉じるようにして軸受カバー23が設けられている。この軸受カバー23には、例えば、液体ガスケットやシール剤、あるいはOリング等が配置されており、軸受ハウジング21の開口を密閉している。
さらに、軸受ハウジング21における開口と反対側の端部には、オイルシール24が設けられている。オイルシール24は、軸受ハウジング21と主軸3の間に介在される。オイルシール24と軸受カバー23により、主軸3の軸方向の他側と軸受ハウジング21で形成された空間が密封される。
接続部8は、綱車5における軸方向の一側から半径方向の外側に向けて略垂直に連続している。また、接続部8における半径方向の外側には、略円筒状の回転子ブロック4が設けられている。
回転子ブロック4は、接続部8の端部から、綱車5と反対方向に向けて突出している。回転子ブロック4は、フレーム2の取付部12に固定されたステータ7とブレーキ機構6のブレーキパッド6aの間に挿入される。そして、回転子ブロック4は、ステータ7と対向して配置される。
図3に示すように、ブレーキ機構6が駆動すると、回転子ブロック4における半径方向の外側の外周面には、ブレーキパッド6aが押し付けられる。これにより、回転子ブロック4及び綱車5の回転動作が制動される。
また、回転子ブロック4における半径方向の内側の内壁面には、複数の磁石31が固定される固定部10が形成されている。複数の磁石31は、回転子ブロック4の周方向に沿って所定の間隔を開けて固定されている。そのため、複数の磁石31は、フレーム2の取付部12に固定された複数のステータ7と所定の間隔を開けて対向する。複数の磁石31は、回転子ブロック4の周方向に沿ってN極とS極が交互に配置される。なお、N極の磁石31の数とS極の磁石31の数は、同じ数に設定されている。
回転子ブロック4は、磁性体からなる材料で形成される。本例の巻上機100では、回転子ブロック4と、綱車5と、軸受ハウジング21とを一体に成型しているため、綱車5及び軸受ハウジング21も回転子ブロック4と同様に磁性体から形成されている。しかしながら、これに限定されるものではなく、回転子ブロック4、綱車5及び軸受ハウジング21をそれぞれ別部材として構成してもよい。また、回転子ブロック4を磁性体以外の材料で形成し、回転子ブロック4の内周面に磁性体からなる部材を取り付け、この部材に磁石31を取り付けてもよい。
次に、図4及び図5を参照して本例の巻上機100における回転子ブロック4と磁石31の固定状態の詳細な構成について説明する。
図4は、本例の巻上機100の要部を拡大して示す断面図、図5は、制動時における巻上機100の要部を拡大して示す断面図である。
図4に示すように、回転子ブロック4における磁石31が取り付けられる固定部10は、半径方向の外側に向かって凹んだ段差部となっている。固定部10は、磁石31が接着剤を介して接着固定される固定面10aと、傾斜面10bとを有している。固定面10aは、固定部10における半径方向の外側に向かって凹んだ段差面である。固定面10aにおける接続部8と反対側、すなわちフレーム2(図3参照)側は、開放されている。
傾斜面10bは、固定面10aにおける接続部8側、すなわちフレーム2(図3参照)と反対側から連続して形成されている。傾斜面10bは、固定面10aから主軸3の軸心へ向かう方向へ至るにつれて、連続的に接続部8から離反する方向に傾斜している。
さらに、磁石31は、傾斜面10bと対向する対向面31aと、固定面10aに接着される接着面31bとを有している。対向面31aは、固定部10に固定された際に、接続部8側に配置される。そして、対向面31aは、傾斜面10bに対応して傾斜している。また、傾斜面10bは、対向面31aと接触し、くさび状に合わさる。
また、回転子ブロック4における接続部8と反対側の端部、すなわちフレーム2(図3参照)側の端部には、当て板32が配置されている。当て板32は、固定ボルト33を介して回転子ブロック4の端部に固定される。このとき、磁石31における接続部8と反対側、すなわち、対向面31aと反対側の端面31bは、当て板32と当接する。そして、磁石31は、当て板32と固定部10の傾斜面10bの間に挟持される。これにより、磁石31の位置合わせを行うことができる。当て板32は、例えば、ステンレスなどの非磁性体によって形成される。
図3に示すように、ブレーキ機構6が駆動すると、回転子ブロック4は、ブレーキパッド6aにより半径方向の内側、すなわち主軸3の軸心に向かって押圧される。ここで、巻上機100の薄型化を図るため、接続部8の厚さは、回転子ブロック4よりも薄く形成することが望まれている。そのため、図5に示すように、回転子ブロック4は、接続部8側の角部から半径方向の内側に向かって変形する。このとき、磁石31の対向面31aには、固定部10の傾斜面10bから矢印P1に示す方向の力を受ける。
しかしながら、本例では、固定部10における磁石31の対向面31aと接触する面を傾斜面10bとして形成し、磁石31における傾斜面10bと接触する対向面31aも傾斜面10bに合わせて傾斜させている。そのため、磁石31に加わる応力は、傾斜面10b及び対向面31aに沿って分散される。このように、制動時に磁石31に加わる応力が分散されるため、磁石31が破損することを防ぐことができる。
また、固定部10の傾斜面10bに磁石31の対向面31aがくさび状に接触している。そのため、本例の巻上機100では、磁石31を固定部10で確実に保持することができ、回転子ブロック4から脱落することを防ぐこともできる。
2.第2の実施の形態例
次に、図6及び図7を参照して本発明のエレベータの第2の実施の形態例について説明する。
図6は、第2の実施の形態例にかかるエレベータにおける巻上機の要部を拡大して示す断面図、図7は、制動時の状態を示す断面図である。
この第2の実施の形態例にかかるエレベータが、第1の実施の形態例にかかるエレベータ1と異なる点は、巻上機の回転子ブロックの構成である。そのため、ここでは、回転子ブロックについて説明し、第1の実施の形態例にかかるエレベータ1と共通する部分には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図6に示すように、回転子ブロック44には、磁石31を固定する固定部40が設けられている。固定部40は、固定面40aと、傾斜面40bを有している。固定面40aと傾斜面40bが接続する角部45は、湾曲している。
また、磁石31における対向面31aと、固定部40の固定面40aに接着される接着面31cとが接続する角部31dには、アール状の面取りが施されている。そのため、固定部40の角部45と磁石31の角部31dの間には、空間48が形成されている。そのため、図7に示すように、回転子ブロック44が押圧されても、磁石31の角部31dに加わる圧縮応力を分散させることができる。これにより、磁石31の角部31dが破損することを防ぐことができる。
その他の構成は、第1の実施の形態にかかるエレベータ1と同様であるため、それらの説明は省略する。このような構成を有するエレベータによっても、上述した第1の実施の形態例にかかるエレベータ1と同様の作用効果を得ることができる。
3.第3の実施の形態例
次に、図8及び図9を参照して本発明のエレベータの第3の実施の形態例について説明する。
図8は、第3の実施の形態例にかかるエレベータにおける巻上機の要部を拡大して示す断面図、図9は、制動時の状態を示す断面図である。
この第3の実施の形態例にかかるエレベータが、第1の実施の形態例にかかるエレベータ1と異なる点は、巻上機の回転子ブロックの構成である。そのため、ここでは、回転子ブロックについて説明し、第1の実施の形態例にかかるエレベータ1と共通する部分には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図8に示すように、回転子ブロック54における固定部50は、固定面50aと、傾斜面50bとを有している。また、固定部50における傾斜面50bの傾斜角度は、磁石31の対向面31aの傾斜角度と異なる角度に設定されている。具体的には、磁石31の対向面31aにおける接着面31cからの傾斜角度のほうが、固定部50の傾斜面50bにおける固定面50aからの傾斜角度より鋭角に設定されている。そのため、接着面31cと傾斜面50bとの間には、固定面50aから離れるにつれて広がるV字状の隙間57が形成される。
接着面31cと傾斜面50bで形成される隙間57の角度θ1は、図9に示すように回転子ブロック54が制動時に押し込まれて変形する角度を角度θ2とすると、θ1≧θ2の関係に設定されている。すなわち、隙間57の角度θ1は、角度θ2以上に設定される。接着面31cと傾斜面50bとの間に隙間57を設けたことで、制動時に傾斜面50bから接着面31cに力が加わることを防ぐことができる。
その他の構成は、第1の実施の形態にかかるエレベータ1と同様であるため、それらの説明は省略する。このような構成を有するエレベータによっても、上述した第1の実施の形態例にかかるエレベータ1と同様の作用効果を得ることができる。
4.第4の実施の形態例
次に、図10を参照して本発明のエレベータの第4の実施の形態例について説明する。
図10は、第4の実施の形態例にかかるエレベータにおける巻上機の要部を拡大して示す断面図である。
図10に示すように、この第4の実施の形態例にかかるエレベータの回転子ブロック64は、第3の実施の形態例にかかる回転子ブロック54と同様に、固定部60の傾斜面60bと磁石31の対向面31aとの間に隙間67を設けている。さらに、磁石31の角部31dは、平面状に切り欠かれている。そのため、磁石31の角部31dと、固定部60の角部65の間には、第2の実施の形態例にかかる回転子ブロック44と同様に、空間68が形成されている。
そのため、この第4の実施の形態例にかかるエレベータでは、制動時において、回転子ブロック64が押圧変形しても、V字状の隙間67によって、傾斜面50bから接着面31cに力が加わることを防ぐことができる。さらに、磁石31の角部31dに応力が集中して、磁石31の角部31dが破損することも防ぐことができる。
その他の構成は、第1の実施の形態にかかるエレベータ1と同様であるため、それらの説明は省略する。このような構成を有するエレベータによっても、上述した第1の実施の形態例にかかるエレベータ1と同様の作用効果を得ることができる。
5.第5の実施の形態例
次に、図11を参照して本発明のエレベータの第5の実施の形態例について説明する。
図11は、第5の実施の形態例にかかるエレベータにおける巻上機の要部を拡大して示す断面図である。
図11に示すように、この第5の実施の形態例にかかるエレベータの回転子ブロック74は、第3の実施の形態例にかかる回転子ブロック54と同様に、固定部70の傾斜面70bと磁石31の対向面31aとの間に隙間77を設けている。さらに、磁石31の角部31dには、第2の実施の形態例にかかる磁石31と同様に、アール状の面取りが施されている。そのため、磁石31の角部31dと、固定部70の角部75の間には、第2の実施の形態例にかかる回転子ブロック44と同様に、空間68が形成されている。
そのため、第5の実施の形態例にかかるエレベータは、第4の実施の形態例にかかるエレベータと同様の作用効果を得ることができる。
その他の構成は、第1の実施の形態にかかるエレベータ1と同様であるため、それらの説明は省略する。このような構成を有するエレベータによっても、上述した第1の実施の形態例にかかるエレベータ1と同様の作用効果を得ることができる。
6.第6の実施の形態例
次に、図12を参照して本発明のエレベータの第6の実施の形態例について説明する。
図12は、第6の実施の形態例にかかるエレベータにおける巻上機の要部を拡大して示す断面図である。
図12に示すように、第6の実施の形態例にかかるエレベータは、回転子ブロック84における固定部80の傾斜面80bと磁石31の対向面31aの間に、弾性部材89を介在させたものである。そして、弾性部材89は、制動時に回転子ブロック84が押圧され変形した際に、弾性部材89が弾性変形する。これにより、磁石31に加わる力を弾性部材89で吸収することができ、磁石31が破損することを防ぐことができる。
なお、この第6の実施の形態例にかかる回転子ブロック84においても、第1の実施の形態例にかかる回転子ブロック4と同様に、固定部80の傾斜面80b及び磁石31の対向面31aは、回転子ブロック84に生じる変形によって応力が分散する向きに傾斜している。そのため、弾性部材89が経年劣化しても、磁石31に加わる応力を傾斜面80b及び対向面31aで分散させることができ、磁石31が破損することを防ぐことができる。
その他の構成は、第1の実施の形態にかかるエレベータ1と同様であるため、それらの説明は省略する。このような構成を有するエレベータによっても、上述した第1の実施の形態例にかかるエレベータ1と同様の作用効果を得ることができる。
なお、本発明は上述しかつ図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、上述した第1の実施の形態例から第6の実施の形態例にかかる回転子ブロックの構成を種々に組み合わせてもよい。すなわち、第3の実施の形態例にかかる回転子ブロック54に形成された隙間57に弾性部材89を介在させてもよい。
1…エレベータ、 2…フレーム、 3…主軸、 4…回転子ブロック、 5…綱車、 6…ブレーキ機構、 6a…ブレーキパッド、 7…ステータ、 8…接続部、 10,40,50,60,70,80…固定部、 10a,40a,50a,60a,70a…固定面、 10b,40b,50b,60b,70b,80b…傾斜面、 31…磁石、 31a…対向面、 31b…端面、 31c…接着面、 31d…角部、 32…当て板、 48,68…空間、 57,67…隙間 65…角部、 89…弾性部材、 100…巻上機、 110…昇降路、 130…ロープ、 140…釣合錘、 150…反らせ車、 160…機械室

Claims (6)

  1. 乗りかごに連結されたロープが巻回される巻上機において、
    主軸と、
    前記主軸に取り付けられるステータと、
    前記主軸に回転可能に支持される綱車と、
    前記綱車に接続される接続部と、
    前記接続部に垂直に接続され、前記ステータに対向して配置される回転子ブロックと、
    前記回転子ブロックの内壁面に固定され、前記ステータと対向する磁石と、
    前記回転子ブロックを押圧するブレーキ機構と、を備え、
    前記回転子ブロックには、前記磁石を保持する固定部が設けられ、
    前記固定部は、
    前記回転子ブロックの内壁面に設けられ、前記磁石の一面が接着される固定面と、
    前記固定面における前記接続部側の角部から連続し、前記固定面から前記主軸の軸心へ向かう方向へ至るにつれて、前記接続部から離反する方向に傾斜した傾斜面と、を有し、
    前記磁石は、前記傾斜面と対向し、かつ前記傾斜面と同じ方向に傾斜した対向面を有する
    巻上機。
  2. 前記磁石における前記対向面と、前記一面との角部は、アール状の面取りが施され、又は切り欠かれている
    請求項1に記載の巻上機。
  3. 前記傾斜面の傾斜角度は、前記対向面の傾斜角度と異なる角度に設定され、
    前記傾斜面と前記対向面との間には、前記固定面から離れるにつれて広がる隙間が形成される
    請求項1に記載の巻上機。
  4. 前記隙間の角度は、前記回転子ブロックが前記ブレーキ機構によって押圧された際に変形するときの角度以上に設定される
    請求項3に記載の巻上機。
  5. 前記傾斜面と前記対向面との間には、弾性部材が介在される
    請求項1に記載の巻上機。
  6. 昇降路内を昇降する乗りかごと、
    前記乗りかごとロープを介して連結される釣合錘と、
    前記ロープを巻き掛けることにより前記乗りかごを昇降させる巻上機と、を備え、
    前記巻上機は、
    主軸と、
    前記主軸に取り付けられるステータと、
    前記主軸に回転可能に支持される綱車と、
    前記綱車に接続される接続部と、
    前記接続部に垂直に接続され、前記ステータに対向して配置される回転子ブロックと、
    前記回転子ブロックの内壁面に固定され、前記ステータと対向する磁石と、
    前記回転子ブロックを押圧するブレーキ機構と、を備え、
    前記回転子ブロックには、前記磁石を保持する固定部が設けられ、
    前記固定部は、
    前記回転子ブロックの内壁面に設けられ、前記磁石の一面が接着される固定面と、
    前記固定面における前記接続部側の角部から連続し、前記固定面から前記主軸の軸心へ向かう方向へ至るにつれて、前記接続部から離反する方向に傾斜した傾斜面と、を有し、
    前記磁石は、前記傾斜面と対向し、かつ前記傾斜面と同じ方向に傾斜した対向面を有する
    エレベータ。
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