JP2016035699A - 医療支援プログラム、医療支援方法、および情報提供装置 - Google Patents

医療支援プログラム、医療支援方法、および情報提供装置 Download PDF

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Abstract

【課題】救急医療を支援すること。【解決手段】情報提供装置101は、入力された特定の患者の重症度と症状に基づいて、治療履歴DBを参照して、入力された重症度の症状の患者の受け入れ実績のある医療機関のリストを移動端末装置103に表示させる。情報提供装置101は、治療履歴DBを参照して、特定の患者の搬送先の医療機関に対応する治療履歴データのうち、入力された重症度と症状との組み合わせに対応付けられた治療方法であって、最も救命率が高い治療方法を特定する。そして、情報提供装置101は、少なくとも特定した治療方法を特定の患者の搬送先の医療機関のクライアント装置104に出力させる。【選択図】図2

Description

本発明は、医療支援プログラム、医療支援方法、および情報提供装置に関する。
災害や事故などで多数の負傷者が発生した場合、ひとりでも多くの人の命を救うために、現場で傷の程度を判定し、治療や搬送の優先順位を決めるトリアージが行われることがある。この際、救急隊員は、限られた時間の中で負傷者の搬送先の医療機関を選定することになる。負傷者の搬送先となる医療機関の選定ミスが発生した場合には、重症患者の救命率を著しく低下させることになるため、医療機関の選定は極めて重要な作業と位置付けられている。
関連する先行技術としては、例えば、利用者の健康に関わる定量的な値や定性的な値を日時と共に健康履歴として保存し、健康履歴をもとに利用者の疾患や症状を推定し、利用者の検索要求と推定された疾患や症状に合致する医療機関を検索する技術がある。また、検査内容/治療実績数などのデータを集計してリストを作成してデータベースに記憶し、入力された検索項目に基づいて、データベースから検索項目を含むリストを検索して他の装置に提示する技術がある。
特開2005−196510号公報 特開2009−193120号公報
しかしながら、従来技術では、負傷者が多数発生するような救急事故の際に、現場において、救急隊員が限られた時間の中で負傷者をどの医療機関に搬送すればよいのかを判断することは困難である。また、搬送先の医療機関においても、医師が限られた時間の中で負傷者に対してどのような治療方法を施せばよいのかを判断して処置することは困難である。
一つの側面では、本発明は、救急医療を支援する医療支援プログラム、医療支援方法、および情報提供装置を提供することを目的とする。
本発明の一側面によれば、搬送車両に搭載された通信デバイス又は救急隊員に携帯された通信デバイスに入力された、搬送対象の特定の患者の重症度と症状に基づいて、複数の病院のそれぞれにおける前記重症度の前記症状の患者の受け入れ実績の記録データを参照して、入力された前記重症度の前記症状の患者の受け入れ実績のある病院のリストを前記通信デバイスに表示させ、重症度と症状との組み合わせに対応付けて、適用した治療方法と救命率とを取得可能な治療履歴データを参照して、前記特定の患者の搬送先の病院に対応する治療履歴データのうち、入力された前記重症度と前記症状との組み合わせに対応付けられた治療方法であって、最も救命率が高い治療方法を特定し、少なくとも特定した前記治療方法を前記特定の患者の搬送先の病院のデバイスに出力させる医療支援プログラム、医療支援方法、および情報提供装置が提案される。
本発明の一態様によれば、救急医療を支援することができるという効果を奏する。
図1は、医療支援システム100のシステム構成例を示す説明図である。 図2は、実施の形態にかかる医療支援方法の一実施例を示すシーケンス図である。 図3は、情報提供装置101のハードウェア構成例を示すブロック図である。 図4は、移動端末装置等のハードウェア構成例を示すブロック図である。 図5は、治療履歴DB120の記憶内容の一例を示す説明図である。 図6は、医療機関候補画面の画面例を示す説明図である。 図7は、治療方法候補画面の画面例を示す説明図である。 図8は、情報提供装置101の機能的構成例を示すブロック図である。 図9は、第1の管理テーブル900の記憶内容の一例を示す説明図である。 図10は、第2の管理テーブル1000の記憶内容の一例を示す説明図である。 図11は、医療機関候補リストの表示例を示す説明図である。 図12は、治療方法候補リストの表示例を示す説明図である。 図13は、情報提供装置101の第1の情報提供処理手順の一例を示すフローチャートである。 図14は、医療機関候補リスト作成処理の具体的処理手順の一例を示すフローチャートである。 図15は、情報提供装置101の第2の情報提供処理手順の一例を示すフローチャートである。 図16は、治療方法候補リスト作成処理の具体的処理手順の一例を示すフローチャートである。
以下に図面を参照して、本発明にかかる医療支援プログラム、医療支援方法、および情報提供装置の実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態)
まず、実施の形態にかかる医療支援システム100のシステム構成例について説明する。図1は、医療支援システム100のシステム構成例を示す説明図である。図1において、医療支援システム100は、情報提供装置101と、移動端末装置102と、移動端末装置103と、クライアント装置104と、を含む。
医療支援システム100において、情報提供装置101、移動端末装置102、移動端末装置103およびクライアント装置104は、有線または無線のネットワーク110を介して接続される。ネットワーク110は、例えば、移動体通信網、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネットなどである。
情報提供装置101は、治療履歴DB120を有し、救急医療を支援するコンピュータである。救急医療とは、人間を突然に襲う外傷や感染症などの疾病を扱う医療である。情報提供装置101は、例えば、サーバである。移動端末装置102は、搬送車両に搭載される通信デバイスである。搬送車両は、例えば、救急車である。移動端末装置102は、例えば、PC、ノートPCなどである。
移動端末装置103は、救急隊員に携帯される通信デバイスである。救急隊員は、救急業務を行う資格を得た者であり、例えば、救急救命士や医師免許を有する者であってもよい。移動端末装置103は、例えば、スマートフォン、携帯電話機、タブレット型PC(Personal Computer)、PHS(Personal Handy−phone System)などである。
クライアント装置104は、病院や診療所などの医療機関のコンピュータであり、例えば、医師や看護師などの医療従事者に使用される。クライアント装置104は、PC、ノートPC、スマートフォン、携帯電話機、タブレット型PC、PHSなどである。
なお、図1では、移動端末装置102を1台のみ表示したが、移動端末装置102は、例えば、搬送車両それぞれに搭載される。また、図1では、移動端末装置103を1台のみ表示したが、移動端末装置103は、例えば、救急隊員それぞれに携帯される。また、図1では、クライアント装置104を1台のみ表示したが、クライアント装置104は、例えば、医療機関それぞれに少なくとも1台設けられる。
ここで、トリアージが行われるほどの救急事故では、救急隊員は限られた時間の中で負傷者の適切な搬送先の医療機関を選定することになり、救急隊員への負担は大きい。また、搬送先の医療機関の医師においても、限られた時間の中で負傷者の治療方法を選定して処置を施すことになり、医師への負担は大きい。
そこで、実施の形態では、情報提供装置101は、患者の重症度と症状に応じて受け入れ実績のある医療機関のリストを提示することで、救急隊員による搬送先の医療機関の選定行為を支援する。また、情報提供装置101は、患者の重症度と症状に応じて搬送先の医療機関で実施実績がある救命率の高い治療方法を提示することで、医師による治療方法の選定行為を支援する。
以下、図2を用いて、実施の形態にかかる医療支援方法の一実施例について説明する。
図2は、実施の形態にかかる医療支援方法の一実施例を示すシーケンス図である。ここでは、トリアージが行われるほどの大規模な救急事故が発生した場合を想定する。
(1)救急隊員は、患者の重症度と症状を判定して、治療や搬送の優先順位を決めるトリアージを行って、搬送対象となる患者を特定する。ここで、症状は、患者の容体を示す。症状としては、例えば、骨折、熱傷などがある。重症度は、患者の傷病の程度を示すものであり、例えば、第1段階〜第4段階といった段階(あるいは、順位)によって表される。
第1段階は、例えば、生命の危機的状態で、直ちに治療しないと死に至る状態を表す。第2段階は、例えば、2〜3時間程度なら治療を遅らせても生命に危険はない状態を表す。第3段階は、例えば、最後に治療を行っても生命予後・機能予後に影響を及ぼさない状態を表す。第4段階は、治療を行っても生存の可能性のない状態を表す。
(2)救急隊員は、搬送対象の特定の患者の重症度と症状を移動端末装置103(または、移動端末装置102)に入力する。移動端末装置103(または、移動端末装置102)に入力された特定の患者の重症度と症状は、移動端末装置103(または、移動端末装置102)から情報提供装置101に送信される。
(3)情報提供装置101は、入力された特定の患者の重症度と症状に基づいて、治療履歴DB120を参照して、入力された重症度の症状の患者の受け入れ実績のある医療機関のリストを移動端末装置103(または、移動端末装置102)に表示させる。ここで、受け入れ実績のある医療機関とは、救命の有無に関わらず、入力された重症度の症状の患者を受け入れたことがある医療機関である。
また、治療履歴DB120は、複数の医療機関のそれぞれにおいて受け入れ実績のある患者の重要度と症状を記録する。複数の医療機関は、例えば、救急隊員が所属する消防本部の管轄内の医療機関である。ただし、複数の医療機関に、管轄外の医療機関が含まれていてもよい。
具体的には、例えば、治療履歴DB120は、複数の医療機関のそれぞれにおいて受け入れ実績のある患者の重症度と症状との組み合わせに対応付けて、適用した治療方法と救命率とを取得可能な治療履歴データを記憶する。治療履歴DB120の記憶内容については、図5を用いて後述する。
(4)救急隊員は、移動端末装置103に表示された医療機関のリストを参照して、特定の患者の搬送先の医療機関を選択する。すなわち、救急隊員は、少なくとも特定の患者と同じ重症度と症状の患者の受け入れ実績がある医療機関の中から、搬送先の医療機関を選択することができる。なお、搬送先の医療機関の選択結果は、例えば、移動端末装置103から情報提供装置101に送信されることにしてもよい。
(5)情報提供装置101は、治療履歴DB120を参照して、特定の患者の搬送先の医療機関に対応する治療履歴データのうち、入力された重症度と症状との組み合わせに対応付けられた治療方法であって、最も救命率が高い治療方法を特定する。そして、情報提供装置101は、少なくとも特定した治療方法を特定の患者の搬送先の医療機関のクライアント装置104に出力させる。
ここで、治療方法とは、患者の傷病を治すための医療行為の方法である。治療方法としては、例えば、処方、手術、注射などがある。救命率とは、患者の命を救える割合を示す。なお、入力された重症度と症状は、移動端末装置103において入力されたものであってもよく、また、クライアント装置104において入力されたものであってもよい。
(6)医師は、クライアント装置104に出力された治療方法を参照して、特定の患者に適用する治療方法を選択して処置を施す。すなわち、医師は、特定の患者に適用する治療方法として、搬送先の医療機関において同じ重症度と症状の患者に対して実施実績がある救命率の高い治療方法を選択することができる。
これらのことから、医療支援システム100によれば、負傷者が多数発生するような救急事故の際に、現場における限られた時間の中での救急隊員による医療機関の選定ミスの発生を減らして、患者の救命率の低下を抑制することができる。また、搬送先の医療機関においては、限られた時間の中での医師による有効な治療方法の選定を容易にして、患者の救命率の向上を図ることができる。
(情報提供装置101のハードウェア構成例)
図3は、情報提供装置101のハードウェア構成例を示すブロック図である。図3において、情報提供装置101は、CPU(Central Processing Unit)301と、メモリ302と、I/F(Interface)303と、ディスクドライブ304と、ディスク305と、を有する。また、各構成部は、バス300によってそれぞれ接続される。
ここで、CPU301は、情報提供装置101の全体の制御を司る。メモリ302は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびフラッシュROMなどを有する。具体的には、例えば、フラッシュROMやROMが各種プログラムを記憶し、RAMがCPU301のワークエリアとして使用される。メモリ302に記憶されるプログラムは、CPU301にロードされることで、コーディングされている処理をCPU301に実行させる。
I/F303は、通信回線を通じてネットワーク110に接続され、ネットワーク110を介して他のコンピュータ(例えば、図1に示した移動端末装置102、移動端末装置103、クライアント装置104)に接続される。そして、I/F303は、ネットワーク110と内部のインターフェースを司り、他のコンピュータからのデータの入出力を制御する。I/F303には、例えば、モデムやLANアダプタなどを採用することができる。
ディスクドライブ304は、CPU301の制御に従ってディスク305に対するデータのリード/ライトを制御する。ディスク305は、ディスクドライブ304の制御で書き込まれたデータを記憶する。ディスク305としては、例えば、磁気ディスク、光ディスクなどが挙げられる。
なお、情報提供装置101は、上述した構成部のほか、例えば、SSD(Solid State Drive)、キーボード、マウス、ディスプレイなどを有することにしてもよい。
(移動端末装置等のハードウェア構成例)
つぎに、移動端末装置102,103およびクライアント装置104のハードウェア構成例について説明する。ここでは、移動端末装置102,103およびクライアント装置104を、単に「移動端末装置等」と表記する。
図4は、移動端末装置等のハードウェア構成例を示すブロック図である。図4において、移動端末装置等は、CPU401と、メモリ402と、ディスクドライブ403と、ディスク404と、I/F405と、ディスプレイ406と、入力装置407と、を有する。また、各構成部はバス400によってそれぞれ接続される。
ここで、CPU401は、移動端末装置等の全体の制御を司る。メモリ402は、例えば、ROM、RAMおよびフラッシュROMなどを有する。具体的には、例えば、フラッシュROMやROMが各種プログラムを記憶し、RAMがCPU401のワークエリアとして使用される。メモリ402に記憶されるプログラムは、CPU401にロードされることで、コーディングされている処理をCPU401に実行させる。
ディスクドライブ403は、CPU401の制御に従ってディスク404に対するデータのリード/ライトを制御する。ディスク404は、ディスクドライブ403の制御で書き込まれたデータを記憶する。ディスク404としては、例えば、磁気ディスク、光ディスクなどが挙げられる。
I/F405は、通信回線を通じてネットワーク110に接続され、ネットワーク110を介して他のコンピュータ(例えば、情報提供装置101)に接続される。そして、I/F405は、ネットワーク110と内部のインターフェースを司り、他のコンピュータからのデータの入出力を制御する。
ディスプレイ406は、カーソル、アイコンあるいはツールボックスをはじめ、文書、画像、機能情報などのデータを表示する。ディスプレイ406は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)、液晶ディスプレイ、有機EL(Electroluminescence)ディスプレイなどを採用することができる。
入力装置407は、文字、数字、各種指示などの入力のためのキーを有し、データの入力を行う。入力装置407は、キーボードやマウスなどであってもよく、また、タッチパネル式の入力パッドやテンキーなどであってもよい。
なお、移動端末装置等は、上述した構成部のうち、例えば、ディスクドライブ403、ディスク404などを有さないことにしてもよい。また、移動端末装置等は、上述した構成部のほか、例えば、GPSユニット(Global Positioning System)、SSD、スキャナ、プリンタなどを有することにしてもよい。GPSユニットは、GPS衛星からの電波を受信し、移動端末装置等の位置情報を出力する。移動端末装置等の位置情報は、例えば、緯度、経度などの地球上の1点を特定する情報である。
(治療履歴DB120の記憶内容)
つぎに、情報提供装置101が有する治療履歴DB120の記憶内容について説明する。治療履歴DB120は、例えば、図3に示したメモリ302、ディスク305などの記憶装置により実現される。
図5は、治療履歴DB120の記憶内容の一例を示す説明図である。図5において、治療履歴DB120は、症状、治療方法、重症度、救命の有無、医療機関および備考のフィールドを有し、各フィールドに情報を設定することで、治療履歴情報(例えば、治療履歴情報500−1〜500−10)をレコードとして記憶する。
ここで、症状は、患者の容体を示す。治療方法は、患者の傷病を治すための医療行為の方法である。重症度は、患者の傷病の程度を示すものであり、第1段階〜第4段階のいずれかの段階によって表される。救命の有無は、患者の命が救われたか否かを示す。医療機関は、患者の治療が行われた医療機関、すなわち、患者の搬送先の医療機関である。備考は、患者について付記されるコメントである。
治療履歴DB120内の治療履歴情報は、ある重症度と症状の患者に適用した治療方法と救命率とを取得可能な治療履歴のデータである。例えば、治療履歴情報500−1は、医療機関「A病院」で治療が行われた患者の症状「熱傷」、治療方法「輸液、手術(壊死組織除去)」、重症度「第2段階」、救命の有無「救命」を示す。
(医療機関候補画面の画面例)
つぎに、移動端末装置102(または、移動端末装置103)のディスプレイ406(図4参照)に表示される医療機関候補画面の画面例について説明する。医療機関候補画面は、例えば、災害や事故などの現場において、救急隊員により搬送対象となる患者の搬送先の医療機関を選定する場合に表示される。
図6は、医療機関候補画面の画面例を示す説明図である。図6において、医療機関候補画面600は、搬送対象の患者の搬送先となる医療機関候補を表示するための画面である。以下の説明では、医療機関候補画面600に表示されるボックス等をユーザが選択する操作として、タップ操作を例に挙げて説明する。
医療機関候補画面600において、移動端末装置102(または、移動端末装置103)の入力装置407(図4参照)を用いたユーザの操作入力により、ボックス601をタップすると、搬送対象の患者の重症度を入力することができる。また、医療機関候補画面600において、ユーザの操作入力により、ボックス602をタップすると、搬送対象の患者の症状を入力することができる。搬送対象の患者の重症度と症状は、現場の救急隊員により判定される。
図6の例では、ボックス601に重症度「第2段階」が入力され、ボックス602に症状「熱傷もしくは接触皮膚炎」が入力されている。なお、ボックス602には、救急隊員が搬送対象の患者の症状を一つに絞り込めない場合などには、図6に示すようにOR形式で入力することができる。
また、医療機関候補画面600において、ユーザの操作入力により、ボタンB1をタップすると、ボックス601,602に入力された入力結果が移動端末装置102(または、移動端末装置103)から情報提供装置101に送信される。なお、送信される入力結果には、例えば、移動端末装置102(または、移動端末装置103)の位置情報が含まれていてもよい。
このあと、移動端末装置102(または、移動端末装置103)は、情報提供装置101から医療機関候補リストの情報を受信すると、医療機関候補画面600に医療機関候補リストを表示する。医療機関候補リストは、入力された重症度の症状の患者について受け入れ実績のある医療機関をリスト化して示す情報である。医療機関候補リストの表示例については、図11を用いて後述する。
なお、医療機関候補画面600には、例えば、搬送対象の患者の氏名、年齢、性別、血液型などを入力するためのボックスをさらに設けることにしてもよい。この場合、入力された氏名、年齢、性別、血液型等を含む入力結果が移動端末装置102(または、移動端末装置103)から情報提供装置101に送信されることにしてもよい。
(治療方法候補画面の画面例)
つぎに、クライアント装置104のディスプレイ406(図4参照)に表示される治療方法候補画面の画面例について説明する。治療方法候補画面は、例えば、搬送先の医療機関において、医師が搬送された患者に適用する治療方法を選定する場合に表示される。
図7は、治療方法候補画面の画面例を示す説明図である。図7において、治療方法候補画面700は、搬送された患者に適用する治療方法候補を表示するための画面である。以下の説明では、治療方法候補画面700に表示されるボックス等をユーザが選択する操作として、タップ操作を例に挙げて説明する。
治療方法候補画面700において、クライアント装置104の入力装置407(図4参照)を用いたユーザの操作入力により、ボックス701をタップすると、搬送された患者の重症度を入力することができる。また、治療方法候補画面700において、ユーザの操作入力により、ボックス702をタップすると、搬送された患者の症状を入力することができる。搬送された患者の重症度と症状は、医師により判定される。
図7の例では、ボックス701に重症度「第2段階」が入力され、ボックス702に症状「熱傷」が入力されている。
また、治療方法候補画面700において、ユーザの操作入力により、ボタンB2をタップすると、ボックス701,702に入力された入力結果がクライアント装置104から情報提供装置101に送信される。なお、送信される入力結果には、例えば、クライアント装置104が設置された医療機関を識別する識別情報が含まれる。
このあと、クライアント装置104は、情報提供装置101から治療方法候補リストの情報を受信すると、治療方法候補画面700に治療方法候補リストを表示する。治療方法候補リストは、入力された重症度の症状の患者に対して搬送先の医療機関において過去に適用された治療方法をリスト化して示す情報である。治療方法候補リストの表示例については、図12を用いて後述する。
なお、治療方法候補画面700には、例えば、搬送された患者の氏名を入力するためのボックスをさらに設けることにしてもよい。例えば、クライアント装置104は、患者の氏名の入力を受け付けると、入力された患者の氏名に対応する重症度と症状を情報提供装置101から取得して、ボックス701,702に入力することにしてもよい。この際、クライアント装置104は、さらに、入力された患者の氏名に対応する年齢、性別、血液型等を情報提供装置101から取得して、治療方法候補画面700に表示することにしてもよい。
ここで、患者の氏名に対応する重症度と症状は、例えば、医療機関候補画面600(図6参照)において搬送対象の患者の氏名とともに入力される重症度と症状である。これにより、治療方法候補画面700において、搬送された患者の氏名を入力することで、現場において救急隊員により判定された患者の重症度と症状をボックス701,702に自動入力することができる。
(情報提供装置101の機能的構成例)
図8は、情報提供装置101の機能的構成例を示すブロック図である。図8において、情報提供装置101は、受付部801と、抽出部802と、作成部803と、出力部804と、を含む構成である。受付部801〜出力部804は制御部となる機能であり、具体的には、例えば、図3に示したメモリ302、ディスク305などの記憶装置に記憶されたプログラムをCPU301に実行させることにより、または、I/F303により、その機能を実現する。各機能部の処理結果は、例えば、メモリ302、ディスク305などの記憶装置に記憶される。
受付部801は、搬送対象の特定の患者の重症度と症状の入力を受け付ける。ここで、搬送対象の特定の患者とは、医療機関に搬送される患者であり、例えば、災害や事故などの現場において、救急隊員により搬送対象として特定された患者である。
搬送対象の特定の患者の重症度と症状の入力は、例えば、図6に示した医療機関候補画面600において、移動端末装置102(または、移動端末装置103)のユーザ(例えば、救急隊員)の操作入力により行われる。この場合、受付部801は、例えば、移動端末装置102(または、移動端末装置103)から入力結果を受信することにより、搬送対象の特定の患者の重症度と症状の入力を受け付ける。
なお、受信された入力結果に、移動端末装置102(または、移動端末装置103)の位置情報、搬送対象の特定の患者の氏名、年齢、性別、血液型等が含まれている場合は、搬送対象の特定の患者の重症度と症状と対応付けて記憶される。
抽出部802は、入力された搬送対象の特定の患者の重症度と症状に基づいて、治療履歴DB120を参照して、入力された重症度の症状の患者の受け入れ実績のある医療機関を抽出する。具体的には、例えば、まず、抽出部802は、治療履歴DB120から、入力された症状が症状フィールドに設定され、かつ、入力された重症度が重症度フィールドに設定された治療履歴情報を検索する。
なお、搬送対象の特定の患者の症状は、OR形式で入力される場合がある。この場合、抽出部802は、治療履歴DB120から、OR形式で入力された少なくともいずれかの症状が症状フィールドに設定され、かつ、入力された重症度が重症度フィールドに設定された治療履歴情報を検索する。
つぎに、抽出部802は、検索した治療履歴情報の医療機関フィールドに設定された医療機関を、入力された重症度の症状の患者の受け入れ実績のある医療機関として抽出する。抽出された抽出結果は、例えば、図9に示す第1の管理テーブル900に登録される。
ここで、第1の管理テーブル900の記憶内容について説明する。ここでは一例として、搬送対象の特定の患者の重症度と症状として、重症度「第2段階」と症状「熱傷もしくは接触皮膚炎」がそれぞれ入力された場合を想定する(図6参照)。
図9は、第1の管理テーブル900の記憶内容の一例を示す説明図である。図9において、第1の管理テーブル900は、重症度「第2段階」の症状「熱傷もしくは接触皮膚炎」の患者の受け入れ実績のある医療機関の抽出結果(例えば、抽出結果900−1〜900−5)を記憶する。例えば、抽出結果900−1は、重症度「第2段階」の症状「熱傷」の患者の受け入れ実績のある医療機関「A病院」と、重症度「第2段階」の症状「熱傷」の患者の受け入れた際の救命の有無「救命」を示す。
図8の説明に戻り、作成部803は、抽出された抽出結果に基づいて、医療機関候補リストを作成する。医療機関候補リストは、上述したように、入力された重症度の症状の患者について受け入れ実績のある医療機関をリスト化して示す情報である。
具体的には、例えば、作成部803は、第1の管理テーブル900(図9参照)を参照して、入力された重症度の症状の患者の受け入れ実績のある医療機関における、入力された重症度の症状の患者の救命率を含む医療機関候補リストを作成することにしてもよい。
各医療機関における患者の救命率は、例えば、第1の管理テーブル900内の各医療機関の抽出結果の総数のうち、救命の有無が「救命」の抽出結果の数の割合を算出することで求めることができる。一例として、第1の管理テーブル900内の医療機関「A病院」の抽出結果の総数を「100」とし、そのうち救命の有無が「救命」の抽出結果の数を「95」とする。この場合、医療機関「A病院」における患者の救命率は、「0.95(95[%])」となる。
また、作成部803は、例えば、第1の管理テーブル900を参照して、入力された重症度の症状の患者の受け入れ実績のある複数の医療機関を、入力された重症度の症状の患者の救命率の高い医療機関から順に並べた医療機関候補リストを作成してもよい。
この際、作成部803は、入力された重症度の症状の患者の受け入れ実績のある医療機関の数が所定数Nを超える場合には、入力された重症度の症状の患者の救命率の高い上位N個の医療機関を示す医療機関候補リストを作成することにしてもよい。所定数Nは、任意に設定可能であり、例えば、10程度の値に設定される。
また、作成部803は、例えば、移動端末装置102(または、移動端末装置103)の位置情報に基づいて、入力された重症度の症状の患者の受け入れ実績のある複数の病院を、移動端末装置102(または、移動端末装置103)からの距離が近い医療機関から順に並べた医療機関候補リストを作成することにしてもよい。
この際、作成部803は、入力された重症度の症状の患者の受け入れ実績のある病院の数が所定数Nを超える場合には、移動端末装置102(または、移動端末装置103)からの距離が近い上位N個の医療機関を示す医療機関候補リストを作成することにしてもよい。
なお、移動端末装置102(または、移動端末装置103)からの距離は、例えば、移動端末装置102(または、移動端末装置103)から医療機関までの走行距離または直線距離である。移動端末装置102(または、移動端末装置103)の位置情報は、例えば、搬送対象の特定の患者の重症度と症状の入力結果に含まれる。各医療機関の位置を特定するための地図情報は、例えば、メモリ302、ディスク305などの記憶装置に記憶されている。
出力部804は、抽出された医療機関の抽出結果を出力する。具体的には、例えば、出力部804は、作成された医療機関候補リストを出力することにしてもよい。出力部804の出力形式としては、例えば、メモリ302、ディスク305などの記憶装置への記憶、I/F303による外部のコンピュータへの送信、不図示のディスプレイへの表示、不図示のプリンタへの印刷出力などがある。
より具体的には、例えば、出力部804は、作成された医療機関候補リストを移動端末装置102(または、移動端末装置103)のディスプレイ406に表示する制御を行う。なお、医療機関候補リストの表示例については、図11を用いて後述する。
また、受付部801は、医療機関に搬送された特定の患者の重症度と症状の入力を受け付ける。医療機関に搬送された特定の患者の重症度と症状の入力は、例えば、図7に示した治療方法候補画面700において、クライアント装置104のユーザ(例えば、医師や看護師)の操作入力により行われる。この場合、受付部801は、例えば、クライアント装置104から入力結果を受信することにより、医療機関に搬送された特定の患者の重症度と症状の入力を受け付ける。
なお、クライアント装置104からの入力結果に特定の患者の氏名が含まれる場合には、受付部801は、例えば、入力結果に含まれる特定の患者の氏名と対応付けて記憶された重症度と症状を、特定の患者の重症度と症状として受け付けることにしてもよい。
抽出部802は、入力された搬送された特定の患者の重症度と症状に基づいて、治療履歴DB120を参照して、特定の患者の搬送先の医療機関に対応する治療履歴情報のうち、入力された重症度と症状との組み合わせに対応付けられた治療方法を抽出する。以下の説明では、搬送された特定の患者を「搬送患者」と表記する場合がある。
ここで、搬送先の医療機関は、例えば、搬送患者の重症度と症状の入力元であるクライアント装置104が設置された医療機関であり、搬送患者の重症度と症状の入力結果に含まれる識別情報から識別される。
具体的には、例えば、まず、抽出部802は、治療履歴DB120から、搬送先の医療機関が医療機関フィールドに設定された治療履歴情報を取得する。つぎに、抽出部802は、取得した治療履歴情報から、入力された症状が症状フィールドに設定され、かつ、入力された重症度が重症度フィールドに設定された治療履歴情報を検索する。
そして、抽出部802は、検索した治療履歴情報の治療方法フィールドに設定された治療方法を、入力された重症度と症状との組み合わせに対応付けられた治療方法として抽出する。抽出された抽出結果は、例えば、図10に示す第2の管理テーブル1000に登録される。
ここで、第2の管理テーブル1000の記憶内容について説明する。ここでは一例として、搬送先の医療機関を「A病院」とし、搬送患者の重症度と症状として、重症度「第2段階」と症状「熱傷」が入力された場合を想定する(図7参照)。
図10は、第2の管理テーブル1000の記憶内容の一例を示す説明図である。図10において、第2の管理テーブル1000は、搬送先の医療機関「A病院」に対応する治療履歴情報のうち、搬送患者の重症度「第2段階」と症状「熱傷」との組み合わせに対応付けられた治療方法の抽出結果(例えば、抽出結果1000−1,1000−2)を記憶する。例えば、抽出結果1000−1は、医療機関「A病院」において、重症度「第2段階」の症状「熱傷」の患者に適用された治療方法「輸液、手術(壊死組織除去)」と、治療方法「輸液、手術(壊死組織除去)」を適用した際の救命の有無「救命」を示す。
図8の説明に戻り、また、作成部803は、抽出された抽出結果に基づいて、治療方法候補リストを作成する。治療方法候補リストは、上述したように、入力された重症度の症状の患者に対して搬送先の医療機関において過去に適用された治療方法をリスト化して示す情報である。
具体的には、例えば、作成部803は、第2の管理テーブル1000(図10参照)を参照して、搬送先の医療機関において、入力された重症度の症状の患者に適用された治療方法の救命率を含む治療方法候補リストを作成することにしてもよい。
搬送先の医療機関における治療方法の救命率は、例えば、第2の管理テーブル1000内の各治療方法の抽出結果の総数のうち、救命の有無が「救命」の抽出結果の数の割合を算出することで求めることができる。一例として、第2の管理テーブル1000内の治療方法「輸液、手術(壊死組織除去)」の抽出結果の総数を「20」とし、そのうち救命の有無が「救命」の抽出結果の数を「19」とする。この場合、搬送先の医療機関「A病院」における治療方法「輸液、手術(壊死組織除去)」の救命率は、「0.95(95[%])」となる。
また、例えば、作成部803は、搬送先の医療機関において、入力された重症度の症状の患者に適用された治療方法のうち最も救命率が高い治療方法を特定し、少なくとも特定した治療方法を含む治療方法候補リストを作成することにしてもよい。
さらに、作成部803は、例えば、搬送先の医療機関において、入力された重症度の症状の患者に適用された複数の治療方法を、救命率の高い治療方法から順に並べた治療方法候補リストを作成してもよい。この際、作成部803は、入力された重症度の症状の患者に適用された治療方法の数が所定数Nを超える場合には、救命率の高い上位N個の治療方法を示す治療方法候補リストを作成することにしてもよい。
出力部804は、抽出された治療方法の抽出結果を出力する。具体的には、例えば、出力部804は、作成された治療方法候補リストを出力することにしてもよい。より具体的には、例えば、出力部804は、作成された治療方法候補リストをクライアント装置104のディスプレイ406に表示する制御を行う。なお、治療方法候補リストの表示例については、図12を用いて後述する。
(医療機関候補リストの表示例)
つぎに、移動端末装置102(または、移動端末装置103)のディスプレイ406に表示される医療機関候補リストの表示例について説明する。ここでは、図9に示した第1の管理テーブル900の記憶内容に基づく医療機関候補リストについて説明する。
図11は、医療機関候補リストの表示例を示す説明図である。図11において、医療機関候補画面600に医療機関候補リスト1100が表示されている。医療機関候補リスト1100は、ボックス601,602に入力された重症度「第2段階」の症状「熱傷もしくは接触皮膚炎」の患者について受け入れ実績のある医療機関をリスト化して示す情報である。
医療機関候補リスト1100によれば、救急隊員は、少なくとも搬送対象の患者と同じ重症度「第2段階」と症状「熱傷もしくは接触皮膚炎」の患者の受け入れ実績がある医療機関の中から、搬送先の医療機関を選択することができる。また、救急隊員は、各医療機関における救命率を参照することで、搬送対象の患者と同じ重症度「第2段階」と症状「熱傷もしくは接触皮膚炎」の患者に対する有効な治療方法の実施実績に基づく優先順位を判断することができる。
なお、医療機関候補画面600には、医療機関候補リスト1100からいずれかの医療機関を搬送先の医療機関として選択するためのチェックボックス等を設けることにしてもよい。そして、ユーザの操作入力によりいずれかの医療機関が選択された場合に、搬送先の医療機関の選択結果を移動端末装置102(または、移動端末装置103)から情報提供装置101に送信することにしてもよい。
この場合、受付部801は、搬送対象の特定の患者の搬送先の医療機関の選択結果を受け付けることにしてもよい。具体的には、例えば、受付部801は、移動端末装置102(または、移動端末装置103)から選択結果を受信することにより、搬送先の医療機関の選択結果を受け付ける。
また、作成部803は、受け付けられた搬送先の医療機関の選択結果に基づいて、搬送先の医療機関に搬送される患者数を計数することにしてもよい。この場合、作成部803は、入力された重症度の症状の患者の受け入れ実績のある医療機関に搬送される患者数を含む医療機関候補リストを作成することにしてもよい。
(治療方法候補リストの表示例)
つぎに、クライアント装置104のディスプレイ406に表示される治療方法候補リストの表示例について説明する。ここでは、図10に示した第2の管理テーブル1000の記憶内容に基づく治療方法候補リストについて説明する。
図12は、治療方法候補リストの表示例を示す説明図である。図12において、治療方法候補画面700に治療方法候補リスト1200が表示されている。治療方法候補リスト1200は、医療機関「A病院」において、ボックス701,702に入力された重症度「第2段階」の症状「熱傷」の患者に対して過去に適用された治療方法をリスト化して示す情報である。
治療方法候補リスト1200によれば、医師は、搬送患者に適用する治療方法として、搬送先の医療機関において搬送患者と同じ重症度「第2段階」と症状「熱傷」の患者に対して実施実績がある救命率の高い治療方法を選択することができる。
なお、治療方法候補画面700には、搬送患者に適用する治療方法として、治療方法候補リスト1200からいずれかの治療方法を選択するためのチェックボックス等を設けることにしてもよい。そして、クライアント装置104は、選択された治療方法が搬送患者に適用された際の救命の有無を示す情報を情報提供装置101に送信することにしてもよい。これにより、情報提供装置101は、クライアント装置104からの情報に基づく新たな治療履歴情報を治療履歴DB120に記録することができる。
(情報提供装置101の第1の情報提供処理手順)
つぎに、情報提供装置101の第1の情報提供処理手順について説明する。第1の情報提供処理は、移動端末装置102(または、移動端末装置103)のディスプレイ406に医療機関候補リスト(例えば、医療機関候補リスト1100)を表示するための処理である。
図13は、情報提供装置101の第1の情報提供処理手順の一例を示すフローチャートである。図13のフローチャートにおいて、まず、情報提供装置101は、移動端末装置102(または、移動端末装置103)から搬送対象の特定の患者の重症度と症状の入力を受け付けたか否かを判断する(ステップS1301)。
ここで、情報提供装置101は、搬送対象の特定の患者の重症度と症状の入力を受け付けるのを待つ(ステップS1301:No)。そして、情報提供装置101は、搬送対象の特定の患者の重症度と症状の入力を受け付けた場合(ステップS1301:Yes)、医療機関候補リスト作成処理を実行する(ステップS1302)。医療機関候補リスト作成処理の具体的な処理手順については、図14を用いて後述する。
つぎに、情報提供装置101は、ステップS1302において作成した医療機関候補リストに登録された医療機関の登録数が「10」を超えているか否かを判断する(ステップS1303)。ここで、医療機関の登録数が「10」以下の場合(ステップS1303:No)、情報提供装置101は、ステップS1305に移行する。
一方、医療機関の登録数が「10」を超えている場合(ステップS1303:Yes)、情報提供装置101は、医療機関候補リストから救命率が高い上位10個の医療機関以外を削除する(ステップS1304)。そして、情報提供装置101は、医療機関候補リストを移動端末装置102(または、移動端末装置103)のディスプレイ406に表示して(ステップS1305)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
これにより、搬送対象の特定の患者と同じ重症度で同じ症状の患者の受け入れ実績のある医療機関をリスト化して示す医療機関候補リストを提示することができる。
<医療機関候補リスト作成処理手順>
つぎに、図13に示したステップS1302の医療機関候補リスト作成処理の具体的な処理手順について説明する。
図14は、医療機関候補リスト作成処理の具体的処理手順の一例を示すフローチャートである。図14のフローチャートにおいて、まず、情報提供装置101は、治療履歴DB120から選択されていない未選択の治療履歴情報を選択する(ステップS1401)。
そして、情報提供装置101は、選択した治療履歴情報の重症度と症状が、図13に示したステップS1301において入力された重症度と症状と同一であるか否かを判断する(ステップS1402)。ここで、重症度と症状が同一でない場合(ステップS1402:No)、情報提供装置101は、ステップS1404に移行する。
一方、重症度と症状が同一の場合(ステップS1402:Yes)、選択した治療履歴情報の重症度、症状、医療機関および救命の有無を抽出結果として第1の管理テーブル900に登録する(ステップS1403)。つぎに、情報提供装置101は、治療履歴DB120から選択されていない未選択の治療履歴情報があるか否かを判断する(ステップS1404)。
ここで、未選択の治療履歴情報がある場合(ステップS1404:Yes)、情報提供装置101は、ステップS1401に戻る。一方、未選択の治療履歴情報がない場合(ステップS1404:No)、情報提供装置101は、第1の管理テーブル900を参照して、各医療機関の救命率を算出する(ステップS1405)。
そして、情報提供装置101は、算出した各医療機関の救命率に基づいて、入力された重症度の症状の患者の受け入れ実績のある各医療機関の救命率を含む医療機関候補リストを作成して(ステップS1406)、医療機関候補リスト作成処理を呼び出したステップに戻る。
これにより、入力された重症度の症状の患者の受け入れ実績のある医療機関における、入力された重症度の症状の患者の救命率を含む医療機関候補リストを作成することができる。
(情報提供装置101の第2の情報提供処理手順)
つぎに、情報提供装置101の第2の情報提供処理手順について説明する。第2の情報提供処理は、クライアント装置104のディスプレイ406に治療方法候補リスト(例えば、治療方法候補リスト1200)を表示するための処理である。
図15は、情報提供装置101の第2の情報提供処理手順の一例を示すフローチャートである。図15のフローチャートにおいて、まず、情報提供装置101は、クライアント装置104から搬送患者の重症度と症状の入力を受け付けたか否かを判断する(ステップS1501)。
ここで、情報提供装置101は、搬送患者の重症度と症状の入力を受け付けるのを待つ(ステップS1501:No)。そして、情報提供装置101は、搬送患者の重症度と症状の入力を受け付けた場合(ステップS1501:Yes)、治療方法候補リスト作成処理を実行する(ステップS1502)。治療方法候補リスト作成処理の具体的な処理手順については、図16を用いて後述する。
つぎに、情報提供装置101は、ステップS1502において作成した治療方法候補リストに登録された治療方法の登録数が「10」を超えているか否かを判断する(ステップS1503)。ここで、治療方法の登録数が「10」以下の場合(ステップS1503:No)、情報提供装置101は、ステップS1505に移行する。
一方、治療方法の登録数が「10」を超えている場合(ステップS1503:Yes)、情報提供装置101は、治療方法候補リストから救命率が高い上位10個の治療方法以外を削除する(ステップS1504)。そして、情報提供装置101は、治療方法候補リストをクライアント装置104のディスプレイ406に表示して(ステップS1505)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
これにより、搬送患者と同じ重症度で同じ症状の患者に対して搬送先の医療機関において過去に適用された治療方法をリスト化して示す治療方法候補リストを提示することができる。
<治療方法候補リスト作成処理手順>
つぎに、図15に示したステップS1502の治療方法候補リスト作成処理の具体的な処理手順について説明する。
図16は、治療方法候補リスト作成処理の具体的処理手順の一例を示すフローチャートである。図16のフローチャートにおいて、まず、情報提供装置101は、治療履歴DB120から選択されていない未選択の治療履歴情報を選択する(ステップS1601)。
そして、情報提供装置101は、選択した治療履歴情報の医療機関が搬送先の医療機関であるか否かを判断する(ステップS1602)。ここで、搬送先の医療機関ではない場合(ステップS1602:No)、情報提供装置101は、ステップS1605に移行する。
一方、搬送先の医療機関である場合(ステップS1602:Yes)、情報提供装置101は、選択した治療履歴情報の重症度と症状が、図15に示したステップS1501において入力された重症度と症状と同一であるか否かを判断する(ステップS1603)。ここで、重症度と症状が同一でない場合(ステップS1603:No)、情報提供装置101は、ステップS1605に移行する。
一方、重症度と症状が同一の場合(ステップS1603:Yes)、選択した治療履歴情報の重症度、症状、治療方法および救命の有無を抽出結果として第2の管理テーブル1000に登録する(ステップS1604)。つぎに、情報提供装置101は、治療履歴DB120から選択されていない未選択の治療履歴情報があるか否かを判断する(ステップS1605)。
ここで、未選択の治療履歴情報がある場合(ステップS1605:Yes)、情報提供装置101はステップS1601に戻る。一方、未選択の治療履歴情報がない場合(ステップS1605:No)、情報提供装置101は、第2の管理テーブル1000を参照して、搬送先の医療機関における各治療方法の救命率を算出する(ステップS1606)。
そして、情報提供装置101は、算出した各治療方法の救命率に基づいて、搬送先の医療機関において、入力された重症度の症状の患者に適用された治療方法の救命率を含む治療方法候補リストを作成して(ステップS1607)、治療方法候補リスト作成処理を呼び出したステップに戻る。
これにより、搬送先の医療機関において、入力された重症度の症状の患者に適用された治療方法の救命率を含む治療方法候補リストを作成することができる。
以上説明したように、実施の形態にかかる情報提供装置101によれば、移動端末装置102(または、移動端末装置103)に入力された、搬送対象の特定の患者の重症度と症状に基づいて、治療履歴DB120を参照して、入力された重症度の症状の患者の受け入れ実績のある医療機関を抽出することができる。そして、情報提供装置101によれば、抽出した医療機関をリスト化して示す医療機関候補リストを作成して、移動端末装置102(または、移動端末装置103)に表示させることができる。
これにより、救急隊員は、少なくとも搬送対象の患者と同じ重症度と症状の患者の受け入れ実績がある医療機関の中から、搬送先の医療機関を選択することができる。このため、災害や事故の現場における限られた時間の中での医療機関の選定ミスの発生を減らして、患者の救命率の低下を抑制することができる。また、少なくとも受け入れ実績がある医療機関に患者を搬送して搬送先でのベストプラクティスに託すことができるため、患者の救命率の向上を図ることができる。
また、情報提供装置101によれば、入力された重症度の症状の患者の受け入れ実績のある医療機関における、入力された重症度の症状の患者の救命率を含む医療機関候補リストを作成することができる。これにより、救急隊員は、搬送対象の患者と同じ重症度と症状の患者に対する有効な治療方法の実施実績がある医療機関を搬送先として選択することができる。
また、情報提供装置101によれば、入力された重症度の症状の患者の受け入れ実績のある複数の医療機関を、入力された重症度の症状の患者の救命率の高い医療機関から順に並べた医療機関候補リストを作成することができる。これにより、救急隊員は、受け入れ実績のある複数の医療機関について、搬送対象の患者と同じ重症度と症状の患者に対する有効な治療方法の実施実績に基づく優先順位を把握することができる。
また、情報提供装置101によれば、入力された重症度の症状の患者の受け入れ実績のある医療機関の数が所定数Nを超える場合には、入力された重症度の症状の患者の救命率の高い上位N個の医療機関を示す医療機関候補リストを作成することができる。これにより、搬送対象の患者と同じ重症度と症状の患者に対する有効な治療方法についての実施実績がある医療機関を優先的に提示できるとともに、選択肢が多くなりすぎて搬送先の医療機関を判断しにくくなることを防ぐことができる。
また、情報提供装置101によれば、移動端末装置102(または、移動端末装置103)の位置情報に基づいて、入力された重症度の症状の患者の受け入れ実績のある複数の病院を、移動端末装置102(または、移動端末装置103)からの距離が近い医療機関から順に並べた医療機関候補リストを作成することができる。これにより、救急隊員は、受け入れ実績のある複数の医療機関について、災害や事故の現場から医療機関までの距離に基づく優先順位を把握することができる。
また、情報提供装置101によれば、入力された重症度の症状の患者の受け入れ実績のある病院の数が所定数Nを超える場合には、移動端末装置102(または、移動端末装置103)からの距離が近い上位N個の医療機関を示す医療機関候補リストを作成することができる。これにより、災害や事故の現場から近い医療機関を優先的に提示できるとともに、選択肢が多くなりすぎて搬送先の医療機関を判断しにくくなることを防ぐことができる。
また、情報提供装置101によれば、治療履歴DB120を参照して、搬送患者の搬送先の医療機関に対応する治療履歴情報のうち、入力された重症度と症状との組み合わせに対応付けられた治療方法を抽出することができる。そして、情報提供装置101によれば、抽出した治療方法のうち最も救命率が高い治療方法を含む治療方法候補リストを作成して、クライアント装置104に出力させることができる。
これにより、医師は、搬送患者に適用する治療方法として、搬送先の医療機関において搬送患者と同じ重症度と症状の患者に対して実施実績がある救命率の高い治療方法を選択することができる。このため、医師は、限られた時間の中で、当機関(搬送先の医療機関)において実施できる有効な治療方法を選択し易くなり、患者の救命率の向上を図ることができる。また、医療支援システム100では、搬送先となる医療機関は、医療機関候補リストをもとに救急隊員により選定された医療機関である可能性が高いため、治療方法候補リストに治療方法がリストアップされない事態を避けることができる。
また、情報提供装置101によれば、入力された重症度の症状の患者に適用された複数の治療方法を、救命率の高い治療方法から順に並べた治療方法候補リストを作成することができる。これにより、医師は、当機関(搬送先の医療機関)において実施実績がある複数の治療方法について、患者の救命率に基づく優先順位を把握することができる。
また、情報提供装置101によれば、入力された重症度の症状の患者に適用された治療方法の数が所定数Nを超える場合には、救命率の高い上位N個の治療方法を示す治療方法候補リストを作成することができる。これにより、救命率の高い治療方法を優先的に提示できるとともに、選択肢が多くなりすぎて搬送患者に適用する治療方法を判断しにくくなることを防ぐことができる。
これらのことから、医療支援システム100によれば、受け入れ実績があり有効な治療方法を実施できる医療機関に患者を搬送することができるようになるため、有効な治療方法を早期に患者に適用することが可能となり救命率を向上させることができる。
なお、本実施の形態で説明した医療支援方法は、予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することにより実現することができる。本医療支援プログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。また、本医療支援プログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布してもよい。
上述した実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)コンピュータに、
搬送車両に搭載された通信デバイス又は救急隊員に携帯された通信デバイスに入力された、搬送対象の特定の患者の重症度と症状に基づいて、複数の病院のそれぞれにおける前記重症度の前記症状の患者の受け入れ実績の記録データを参照して、入力された前記重症度の前記症状の患者の受け入れ実績のある病院のリストを前記通信デバイスに表示させ、
重症度と症状との組み合わせに対応付けて、適用した治療方法と救命率とを取得可能な治療履歴データを参照して、前記特定の患者の搬送先の病院に対応する治療履歴データのうち、入力された前記重症度と前記症状との組み合わせに対応付けられた治療方法であって、最も救命率が高い治療方法を特定し、少なくとも特定した前記治療方法を前記特定の患者の搬送先の病院のデバイスに出力させる、
処理を実行させることを特徴とする医療支援プログラム。
(付記2)前記コンピュータに、
前記記録データを参照して、入力された前記重症度の前記症状の患者の受け入れ実績のある病院における前記重症度の前記症状の患者の救命率を含むリストを作成する処理を実行させ、
前記表示させる処理は、
作成した前記リストを前記通信デバイスに表示させることを特徴とする付記1に記載の医療支援プログラム。
(付記3)前記コンピュータに、
前記記録データを参照して、入力された前記重症度の前記症状の患者の受け入れ実績のある複数の病院を、前記重症度の前記症状の患者の救命率の高い病院から順に並べたリストを作成する処理を実行させ、
前記表示させる処理は、
作成した前記リストを前記通信デバイスに表示させることを特徴とする付記1または2に記載の医療支援プログラム。
(付記4)前記作成する処理は、
入力された前記重症度の前記症状の患者の受け入れ実績のある病院の数が所定数を超える場合には、前記重症度の前記症状の患者の救命率の高い前記所定数の病院を示すリストを作成することを特徴とする付記3に記載の医療支援プログラム。
(付記5)前記コンピュータに、
さらに、前記通信デバイスの位置情報に基づいて、入力された前記重症度の前記症状の患者の受け入れ実績のある複数の病院を、前記通信デバイスからの距離が近い病院から順に並べたリストを作成する処理を実行させ、
前記表示させる処理は、
作成した前記リストを前記通信デバイスに表示させることを特徴とする付記1〜4のいずれか一つに記載の医療支援プログラム。
(付記6)前記作成する処理は、
入力された前記重症度の前記症状の患者の受け入れ実績のある病院の数が所定数を超える場合には、前記通信デバイスからの距離が近い前記所定数の病院を示すリストを作成することを特徴とする付記5に記載の医療支援プログラム。
(付記7)前記出力させる処理は、
前記特定の患者の搬送先の病院に対応する治療履歴データのうち、入力された前記重症度と前記症状との組み合わせに対応付けられた治療方法の数が所定数を超える場合には、救命率が高い前記所定数の治療方法を出力することを特徴とする付記1〜5のいずれか一つに記載の医療支援プログラム。
(付記8)コンピュータが、
搬送車両に搭載された通信デバイス又は救急隊員に携帯された通信デバイスに入力された、搬送対象の特定の患者の重症度と症状に基づいて、複数の病院のそれぞれにおける前記重症度の前記症状の患者の受け入れ実績の記録データを参照して、入力された前記重症度の前記症状の患者の受け入れ実績のある病院のリストを前記通信デバイスに表示させ、
重症度と症状との組み合わせに対応付けて、適用した治療方法と救命率とを取得可能な治療履歴データを参照して、前記特定の患者の搬送先の病院に対応する治療履歴データのうち、入力された前記重症度と前記症状との組み合わせに対応付けられた治療方法であって、最も救命率が高い治療方法を特定し、少なくとも特定した前記治療方法を前記特定の患者の搬送先の病院のデバイスに出力させる、
処理を実行することを特徴とする医療支援方法。
(付記9)搬送車両に搭載された通信デバイス又は救急隊員に携帯された通信デバイスに入力された、搬送対象の特定の患者の重症度と症状に基づいて、複数の病院のそれぞれにおける前記重症度の前記症状の患者の受け入れ実績の記録データを参照して、入力された前記重症度の前記症状の患者の受け入れ実績のある病院のリストを前記通信デバイスに表示させ、
重症度と症状との組み合わせに対応付けて、適用した治療方法と救命率とを取得可能な治療履歴データを参照して、前記特定の患者の搬送先の病院に対応する治療履歴データのうち、入力された前記重症度と前記症状との組み合わせに対応付けられた治療方法であって、最も救命率が高い治療方法を特定し、少なくとも特定した前記治療方法を前記特定の患者の搬送先の病院のデバイスに出力させる、
制御部を有することを特徴とする情報提供装置。
(付記10)コンピュータに、
搬送車両に搭載された通信デバイス又は救急隊員に携帯された通信デバイスに入力された、搬送対象の特定の患者の重症度と症状に基づいて、複数の病院のそれぞれにおける前記重症度の前記症状の患者の受け入れ実績の記録データを参照して、入力された前記重症度の前記症状の患者の受け入れ実績のある病院のリストを前記通信デバイスに表示させ、
重症度と症状との組み合わせに対応付けて、適用した治療方法と救命率とを取得可能な治療履歴データを参照して、前記特定の患者の搬送先の病院に対応する治療履歴データのうち、入力された前記重症度と前記症状との組み合わせに対応付けられた治療方法であって、最も救命率が高い治療方法を特定し、少なくとも特定した前記治療方法を前記特定の患者の搬送先の病院のデバイスに出力させる、
処理を実行させる医療支援プログラムを記録したことを特徴とする前記コンピュータに読み取り可能な記録媒体。
100 医療支援システム
101 情報提供装置
102,103 移動端末装置
104 クライアント装置
120 治療履歴DB
600 医療機関候補画面
700 治療方法候補画面
801 受付部
802 抽出部
803 作成部
804 出力部
900 第1の管理テーブル
1000 第2の管理テーブル
1100 医療機関候補リスト
1200 治療方法候補リスト

Claims (8)

  1. コンピュータに、
    搬送車両に搭載された通信デバイス又は救急隊員に携帯された通信デバイスに入力された、搬送対象の特定の患者の重症度と症状に基づいて、複数の病院のそれぞれにおける前記重症度の前記症状の患者の受け入れ実績の記録データを参照して、入力された前記重症度の前記症状の患者の受け入れ実績のある病院のリストを前記通信デバイスに表示させ、
    重症度と症状との組み合わせに対応付けて、適用した治療方法と救命率とを取得可能な治療履歴データを参照して、前記特定の患者の搬送先の病院に対応する治療履歴データのうち、入力された前記重症度と前記症状との組み合わせに対応付けられた治療方法であって、最も救命率が高い治療方法を特定し、少なくとも特定した前記治療方法を前記特定の患者の搬送先の病院のデバイスに出力させる、
    処理を実行させることを特徴とする医療支援プログラム。
  2. 前記コンピュータに、
    前記記録データを参照して、入力された前記重症度の前記症状の患者の受け入れ実績のある病院における前記重症度の前記症状の患者の救命率を含むリストを作成する処理を実行させ、
    前記表示させる処理は、
    作成した前記リストを前記通信デバイスに表示させることを特徴とする請求項1に記載の医療支援プログラム。
  3. 前記コンピュータに、
    前記記録データを参照して、入力された前記重症度の前記症状の患者の受け入れ実績のある複数の病院を、前記重症度の前記症状の患者の救命率の高い病院から順に並べたリストを作成する処理を実行させ、
    前記表示させる処理は、
    作成した前記リストを前記通信デバイスに表示させることを特徴とする請求項1または2に記載の医療支援プログラム。
  4. 前記作成する処理は、
    入力された前記重症度の前記症状の患者の受け入れ実績のある病院の数が所定数を超える場合には、前記重症度の前記症状の患者の救命率の高い前記所定数の病院を示すリストを作成することを特徴とする請求項3に記載の医療支援プログラム。
  5. 前記コンピュータに、
    さらに、前記通信デバイスの位置情報に基づいて、入力された前記重症度の前記症状の患者の受け入れ実績のある複数の病院を、前記通信デバイスからの距離が近い病院から順に並べたリストを作成する処理を実行させ、
    前記表示させる処理は、
    作成した前記リストを前記通信デバイスに表示させることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の医療支援プログラム。
  6. 前記出力させる処理は、
    前記特定の患者の搬送先の病院に対応する治療履歴データのうち、入力された前記重症度と前記症状との組み合わせに対応付けられた治療方法の数が所定数を超える場合には、救命率が高い前記所定数の治療方法を出力することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の医療支援プログラム。
  7. コンピュータが、
    搬送車両に搭載された通信デバイス又は救急隊員に携帯された通信デバイスに入力された、搬送対象の特定の患者の重症度と症状に基づいて、複数の病院のそれぞれにおける前記重症度の前記症状の患者の受け入れ実績の記録データを参照して、入力された前記重症度の前記症状の患者の受け入れ実績のある病院のリストを前記通信デバイスに表示させ、
    重症度と症状との組み合わせに対応付けて、適用した治療方法と救命率とを取得可能な治療履歴データを参照して、前記特定の患者の搬送先の病院に対応する治療履歴データのうち、入力された前記重症度と前記症状との組み合わせに対応付けられた治療方法であって、最も救命率が高い治療方法を特定し、少なくとも特定した前記治療方法を前記特定の患者の搬送先の病院のデバイスに出力させる、
    処理を実行することを特徴とする医療支援方法。
  8. 搬送車両に搭載された通信デバイス又は救急隊員に携帯された通信デバイスに入力された、搬送対象の特定の患者の重症度と症状に基づいて、複数の病院のそれぞれにおける前記重症度の前記症状の患者の受け入れ実績の記録データを参照して、入力された前記重症度の前記症状の患者の受け入れ実績のある病院のリストを前記通信デバイスに表示させ、
    重症度と症状との組み合わせに対応付けて、適用した治療方法と救命率とを取得可能な治療履歴データを参照して、前記特定の患者の搬送先の病院に対応する治療履歴データのうち、入力された前記重症度と前記症状との組み合わせに対応付けられた治療方法であって、最も救命率が高い治療方法を特定し、少なくとも特定した前記治療方法を前記特定の患者の搬送先の病院のデバイスに出力させる、
    制御部を有することを特徴とする情報提供装置。
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