JP2016035640A - 入力装置及び電子機器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】入力装置200は、複数種類の装置に対する操作指示を入力可能な入力装置であって、複数種類の入力画面を切り替えて表示可能であり、利用者のタッチ操作に応じた操作信号を出力するタッチパネル20と、利用者のタッチ操作が、複数種類の入力画面ごとに割り当てられた複数の専用画面操作と、複数の専用画面操作と識別可能な操作であって、表示中の入力画面に依存しない一又は複数の画面非依存操作とのうちいずれに該当するかを、少なくとも操作信号に基づいて判定し、当該判定の結果に応じて、複数種類の装置の各々に制御信号を出力する制御部10とを備える。
【選択図】図1
Description
ところで、タッチパネルへの入力に際し、利用者が入力画面を見ずに操作指示を入力できると便利である。特許文献1には、操作ボタンサイズよりも大きな所定の閾値以上の軌跡を辿ったタッチ操作がなされた場合には特殊操作であると判定し、特殊操作に応じたコマンドを実行することが記載されている。この技術によれば操作ボタンの位置を入力画面上で視認せずとも、特定の指示を入力することが可能である。
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、表示中の入力画面に対して操作指示を入力できるに過ぎないから、例えば複数種類の入力画面を切り替えてタッチパネルに表示可能な場合に、表示されていない入力画面に関連づけられた機能への操作指示を入力することはできない。
以上の事情を考慮して、本発明は、表示中の入力画面に依存しない操作指示を入力することが可能な入力装置を提供することを解決課題の一つとする。
「専用画面操作」には、例えば、画面に表示された操作ボタンが占める領域(タッチパネルのうち所定の座標範囲によって定められる領域)へのタッチ操作、及び操作ボタンが占める領域とは無関係になされた所定のジェスチャーによる操作が含まれる。「ジェスチャーによる操作」には、例えば、複数の指を画面に当てた状態で互いに接近するように移動させる操作(いわゆる「ピンチイン」)、逆に互いに離間するように移動させる操作(いわゆる「ピンチアウト」)、指を滑らせる動作(いわゆる「スワイプ」)などがある。ただし、「ジェスチャーによる操作」のうち、表示中の入力画面に依存せず、専用画面操作のいずれとも識別可能な操作は専用画面操作ではなく、本発明の画面非依存操作に該当する。
なお、前記制御部は、利用者のタッチ操作が、表示中の入力画面の種別と前記操作信号とに基づいて、前記複数の専用画面操作と前記一又は複数の画面非依存操作とのうちいずれに該当するかを判定することが好ましい。
しかしながら、タッチパネルに操作指示を入力するには、運転者は、タッチパネル上の操作ボタンの位置を視認する必要があるため、これを運転中に行うことには危険を伴う。さらに、操作ボタンが複数の入力画面に分かれて配置されている場合、所望の操作ボタンが配置された入力画面に遷移させるための動作をまず行う必要がある。このため運転者の視線が車両前方から離れてタッチパネルに向かう時間が延長されて危険がさらに増大する。
そこで、本実施形態の入力装置200は、入力に際して運転者がタッチパネル20の画面を視認する必要がなく、且つ、入力画面を切り替えずとも入力可能な「画面非依存操作」により、車両で運転者が操作する装置が提供する機能の一部を制御可能なように構成されている。
なお、本実施形態では、説明の便宜上、ナビゲーション装置、エアコン装置、及びオーディオ装置に対して運転者が操作指示を入力可能な場合について説明するが、これらの装置は一例示に過ぎないことは言うまでもない。
第2記憶部30Bも同様に書き換え可能な不揮発性の記憶装置であり、画面非依存操作テーブルTBL4と、カスタマイズ用操作テーブルTBL5とを記憶する。カスタマイズ用操作テーブルTBL5は、画面非依存操作として新たに割り当て可能な操作のリストである。
各ナビゲーション画面用操作テーブルTBL1、エアコン画面用操作テーブルTBL2、オーディオ画面用操作テーブルTBL3、画面非依存操作テーブルTBL4、及びカスタマイズ用操作テーブルTBL5については後段で詳述する。
RAM30Cは揮発性のメモリであってCPUのワークエリアとして使用される。制御部10は、タッチパネル20から出力される操作信号に含まれるタッチ座標情報と検出時刻情報等をRAM30Cに記憶する。
音声出力制御部104は、ナビゲーション制御部50A、エアコン制御部60A、及びオーディオ制御部70Aから出力された制御信号が、インタフェース40を介して入力されると、当該制御信号に応じた音声出力制御信号を音声出力部80に対して出力する。音声出力部80は1又は複数のスピーカーを含む。
また、音声出力制御部104は、画面非依存操作に対応する操作音を出力するよう音声出力部80を制御する。上述のように、運転者は画面を視認せずにタッチパネル20への画面非依存操作を行うことができる。しかし画面非依存操作に対するフィードバックが十分でない場合には、運転者は画面を視認して画面非依存操作が確実に入力できたか否かを確かめることになる。そこで、本実施形態の音声出力制御部(操作音出力制御部)104は、判定部101による判定の結果が画面非依存操作を示す場合に、当該画面非依存操作に対応する操作音を出力するよう音声出力部80を制御する。これにより、運転者は、タッチパネル20を視認せずとも、画面非依存操作がなされたことを音声で確認可能となる。
図12は、制御部10の判定部101が実行する判定処理の流れを示すフローチャートである。制御部10は、タッチ操作を検出すると(S11:YES)、その入力位置(タッチ座標)を判別し、RAM30Cに記憶する(S12)。具体的には、タッチパネル20は一定の間隔で(例えば図示せぬタイマからのクロック信号で規定される間隔で)タッチ座標を検出し、タッチ座標を示すタッチ座標情報と検出時刻情報等を含む操作信号を制御部10に対して出力する。制御部10は、タッチパネル20から操作信号が出力される度に、タッチ座標情報と検出時刻情報等とを組にしてRAM30Cに記憶する。
すなわち、制御部10がステップS12〜S16を実行することで、タッチパネル20に対してなされたタッチ操作が、表示中の入力画面に割り当てられた複数の専用画面操作と、複数の専用画面操作と識別可能な操作であって、表示中の入力画面に依存しない画面非依存操作とのいずれに該当するかを、操作信号に基づいて判定し、当該判定の結果に応じて、複数種類の装置の各々(操作対象の装置の制御部)に制御信号を出力する機能要素(制御部)が実現されるとともに、専用画面操作か画面非依存操作のいずれかであるかの判定の結果が画面非依存操作を示す場合に、当該画面非依存操作に対応する操作音を出力するよう音声出力部80を制御する機能要素(操作音出力制御部)が実現される。
このように本実施形態では、表示中の入力画面の種別と操作信号とに基づいて、タッチ操作が複数の専用画面操作と一又は複数の画面非依存操作とのうち、いずれに該当するかを判定できる。さらに、画面非依存操作の判別は、専用画面操作の判別に比較して多数の入力位置に基づいてなされるため、処理時間が長くなる傾向がある。本実施形態では、専用画面操作の判別処理(S13)を画面非依存操作の判別処理(S14)より先行させたので、全体の処理時間を短縮することが可能となる。
上述したように、本実施形態では、入力装置200において、カスタマイズ用操作テーブルTBL5に記憶された操作の中から画面非依存操作を運転者が自由に設定可能な構成としている。運転者は、メニュー画面から、図14に例示するようなカスタマイズ画面Pをタッチパネル20に表示させて、画面非依存操作の設定を行うことができる。図14に示されるように、カスタマイズ画面Pには、機能リストFLと操作リストTLと割り当て操作ボタンP1とメニューボタンMとが表示されている。機能リストFLは、画面非依存操作テーブルTBL4に記憶されている複数の画面非依存操作の各制御項目に対応する。操作リストTLは、カスタマイズ用操作テーブルTBL5に記憶されている複数の操作に対応する。
この後設定処理は終了する。
さらに、本実施形態の入力装置200においては、画面非依存操作がなされるとそれに応じた操作音が音声出力部80から出力される。よって、運転者は入力画面を視認せずとも、画面非依存操作が受け付けられたことを確実に知ることができる。よって、画面非依存操作による操作指示を入力する場合には、運転者は入力画面を視認する必要性が最小限となる。
また、本実施形態の入力装置200においては、カスタマイズ用操作テーブルTBL5に記憶された操作の中から、画面非依存操作とするタッチ操作を自由に設定可能である。よって、運転者は、既存の専用画面操作や画面非依存操作と識別可能な限りにおいて、利用者の好みに応じたタッチ操作を任意に設定することが可能となり、利便性が向上するという利点がある。
上記の実施の形態は多様に変形され得る。具体的な変形の態様を以下に例示する。以下の例示から任意に選択された2以上の態様は相互に矛盾しない範囲で適宜に併合され得る。
上記実施形態の入力装置200では、カスタマイズ用操作テーブルTBL5に記憶された操作の中から画面非依存操作を設定可能な場合を例示したが、運転者が好みのジェスチャーを自由に入力してそのジェスチャーを画面非依存操作として設定することも可能である。
図15は、本変形例にかかる設定処理の流れを示すフローチャートである。また、図16に本変形例にかかるカスタマイズ画面の一例を示す。本変形例にかかるカスタマイズ画面Pでは、操作リストTLの代わりにジェスチャー入力領域Jが表示される。運転者は、ジェスチャー入力領域Jに対してタッチ操作を行い、所望のジェスチャーを入力することができる。
上記実施形態では、入力画面に表示される操作ボタンへのタップ操作以外のジェスチャーによる操作を専用画面操作に含める場合を例示したが、専用画面操作を操作ボタンへのタップ操作に限定する態様としてもよい。この態様においては、運転者は入力に際して必然的に入力画面を視認することとなる一方、画面非依存操作の入力に際しては入力画面を視認する必要がない。よって、表示中の画面において操作ボタンと無関係になされたジェスチャーによる操作を専用画面操作に含める態様と比較して、専用画面操作と画面非依存操作との区別が明確となり、画面非依存操作を意図したにもかかわらず誤って専用画面操作を入力するなどの誤操作が低減されるという利点がある。
上記実施形態では入力装置200を備えた電子機器の一例として車載用入力システムを例示したが、これに限られない。例えば、スマートフォンを入力装置200として機能させ、例えば自宅のエアコンや、テレビ、ステレオ等の各種装置に対して操作指示を入力可能な家電システムも電子機器に該当する。また、入力装置200は、スマートフォンに限られず、タブレット端末等であってもよい。この場合、入力装置200は、表示装置と一体的に構成されたタッチパネルと、制御対象とする装置との間のインターフェース(例えば近距離無線通信機能)とを備えていればよい。
くわえて、複数の入力画面を備え、各入力画面に無関係な画面非依存操作を追加することにより、スマートフォン等を本発明に係る電子機器としてもよい。
上述した実施形態においては、タッチパネル20に対してなされたタッチ操作が、複数の専用画面操作と一又は複数の画面非依存操作とのいずれに該当するかを、表示中の入力画面の種別と操作信号とに基づいて判定したが、本発明はこれに限定されるものではない。
全ての専用画面操作が入力画面を特定しなくても判別可能な場合、例えば、各入力画面に配置される複数の操作ボタンが重ならないように配置される場合には、タッチ操作が複数の専用画面操作と一又は複数の画面非依存操作とのいずれに該当するかを、操作信号に基づいて、判定してもよい。すなわち、上述した実施形態と変形例4とを考慮すれば、タッチ操作が、複数の専用画面操作と一又は複数の画面非依存操作とのいずれに該当するかを、少なくとも操作信号に基づいて判定すればよい。
上記実施形態では、判定処理において、制御部10は、専用画面操作に該当するか否かの判定(S13)の後に画面非依存操作に該当するか否かの判定(S14)を実行したが、これに限られず、画面非依存操作に該当するか否かの判定(S14)を先に実行する構成としてもよい。
上記実施形態では、画面非依存操作の設定処理において、画面非依存操作テーブルTBL4にすでに記憶されている機能について新たな画面非依存操作を設定可能な構成としたが、画面非依存操作テーブルTBL4に記憶されていない機能(すなわち、画面非依存操作による制御の対象となっていない機能)に対して画面非依存操作を割り当てるように構成することも可能である。この場合には、制御対象の装置に新たな機能が追加された場合等にも当該新たな機能に対して任意のタッチ操作を新たに設定することが可能となる。
また、設定処理において、ある機能について画面非依存操作として設定しようとする操作が、他の機能に対応する画面非依存操作としてすでに画面非依存操作テーブルTBL4に記憶されている操作と一致する場合であっても、当該他の機能に対応する操作を画面非依存操作テーブルTBL4から削除したうえで、設定しようとする操作を画面非依存操作として設定してもよい。この場合には、他の機能に対応する画面非依存操作の設定が削除されることを利用者に対して警告するのが望ましい。
上記実施形態では、画面非依存操作を利用者がカスタマイズ可能な構成を例示したが、操作音も同様にカスタマイズ可能な構成としてもよい。
なお、操作音を画面非依存操作の入力に応じて出力させるよう音声出力部を制御する構成は本発明の入力装置に任意の構成である。
Claims (5)
- 複数種類の装置に対する操作指示を入力可能な入力装置であって、
複数種類の入力画面を切り替えて表示可能であり、利用者のタッチ操作に応じた操作信号を出力するタッチパネルと、
利用者のタッチ操作が、複数種類の入力画面ごとに割り当てられた複数の専用画面操作と、前記複数の専用画面操作と識別可能な操作であって、表示中の入力画面に依存しない一又は複数の画面非依存操作とのうちいずれに該当するかを、少なくとも前記操作信号に基づいて判定し、当該判定の結果に応じて、前記複数種類の装置の各々に制御信号を出力する制御部とを備える、
入力装置。 - 前記画面非依存操作を前記タッチパネルに対して設定可能な設定部をさらに備え、
前記制御部は、前記複数の専用画面操作とそれぞれに対応する操作指示とを記憶した第1記憶部と、前記画面非依存操作と対応する操作指示とを記憶した第2記憶部とを参照して前記判定を行うものであり、
前記設定部は、設定しようとする画面非依存操作が、前記第1記憶部に記憶された前記専用画面操作及び前記第2記憶部に記憶された前記画面非依存操作のいずれとも識別可能な場合に当該画面非依存操作を前記第2記憶部に記憶させる、
請求項1に記載の入力装置。 - 前記制御部は、前記判定の結果が画面非依存操作を示す場合に、当該画面非依存操作に対応する操作音を出力するよう音声出力部を制御する操作音出力制御部をさらに備える、
請求項1又は2に記載の入力装置。 - 前記複数の専用画面操作は、前記複数種類の入力画面の各々において、画面の一部の領域を占める操作ボタンへのタッチ操作である、
請求項1乃至3のいずれか一項に記載の入力装置。 - 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の入力装置を備えた、電子機器。
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