JP2016035640A - 入力装置及び電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】表示中の入力画面に依存しない操作指示を入力することが可能な入力装置を提供する。
【解決手段】入力装置200は、複数種類の装置に対する操作指示を入力可能な入力装置であって、複数種類の入力画面を切り替えて表示可能であり、利用者のタッチ操作に応じた操作信号を出力するタッチパネル20と、利用者のタッチ操作が、複数種類の入力画面ごとに割り当てられた複数の専用画面操作と、複数の専用画面操作と識別可能な操作であって、表示中の入力画面に依存しない一又は複数の画面非依存操作とのうちいずれに該当するかを、少なくとも操作信号に基づいて判定し、当該判定の結果に応じて、複数種類の装置の各々に制御信号を出力する制御部10とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の操作指示を入力可能な入力装置に関する。
タッチパネルを用いた入力装置が広く用いられている。例えば特許文献1には、表示装置と一体的に構成されたタッチパネルに音量調整用の操作ボタンを表示し、当該操作ボタンに対する操作指示を受け付ける入力装置が記載されている。
特開2012−150849号公報
ひとつの入力装置を用いて複数種類の装置に対して操作指示を入力する場合、各装置の機能に対応した制御用ボタンやスイッチ等が入力装置に必要となる。しかし、入力装置における制御用ボタン等の設置面積には制約がある。また、制御用ボタン等を多数設けるとコストが増大するうえに、意匠性の観点からも好ましくない。このため、制御用ボタン等をタッチパネルに置き換える動きがある。
ところで、タッチパネルへの入力に際し、利用者が入力画面を見ずに操作指示を入力できると便利である。特許文献1には、操作ボタンサイズよりも大きな所定の閾値以上の軌跡を辿ったタッチ操作がなされた場合には特殊操作であると判定し、特殊操作に応じたコマンドを実行することが記載されている。この技術によれば操作ボタンの位置を入力画面上で視認せずとも、特定の指示を入力することが可能である。
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、表示中の入力画面に対して操作指示を入力できるに過ぎないから、例えば複数種類の入力画面を切り替えてタッチパネルに表示可能な場合に、表示されていない入力画面に関連づけられた機能への操作指示を入力することはできない。
以上の事情を考慮して、本発明は、表示中の入力画面に依存しない操作指示を入力することが可能な入力装置を提供することを解決課題の一つとする。
以上の課題を解決するために、本発明に係る入力装置の一態様は、複数種類の装置に対する操作指示を入力可能な入力装置であって、複数種類の入力画面を切り替えて表示可能であり、利用者のタッチ操作に応じた操作信号を出力するタッチパネルと、利用者のタッチ操作が、複数種類の入力画面ごとに割り当てられた複数の専用画面操作と、前記複数の専用画面操作と識別可能な操作であって、表示中の入力画面に依存しない一又は複数の画面非依存操作とのうちいずれに該当するかを、少なくとも前記操作信号に基づいて判定し、当該判定の結果に応じて、前記複数種類の装置の各々に制御信号を出力する制御部とを備える。この態様においては、画面非依存操作は、入力画面に割り当てられた専用画面操作とは排他的に(識別可能に)割り当てられているから、利用者は、表示中の入力画面に依存しない操作により装置に対する操作指示を入力することが可能である。よって、表示中の入力画面を視認する必要がなくなる。したがって、例えば本発明の入力装置を車両の入力装置に適用する一態様においては、運転者は入力画面を視認せずとも操作指示の入力が可能となるから、運転時の安全性が高まる。
「専用画面操作」には、例えば、画面に表示された操作ボタンが占める領域(タッチパネルのうち所定の座標範囲によって定められる領域)へのタッチ操作、及び操作ボタンが占める領域とは無関係になされた所定のジェスチャーによる操作が含まれる。「ジェスチャーによる操作」には、例えば、複数の指を画面に当てた状態で互いに接近するように移動させる操作(いわゆる「ピンチイン」)、逆に互いに離間するように移動させる操作(いわゆる「ピンチアウト」)、指を滑らせる動作(いわゆる「スワイプ」)などがある。ただし、「ジェスチャーによる操作」のうち、表示中の入力画面に依存せず、専用画面操作のいずれとも識別可能な操作は専用画面操作ではなく、本発明の画面非依存操作に該当する。
なお、前記制御部は、利用者のタッチ操作が、表示中の入力画面の種別と前記操作信号とに基づいて、前記複数の専用画面操作と前記一又は複数の画面非依存操作とのうちいずれに該当するかを判定することが好ましい。
本発明の好適な態様にかかる入力装置は、前記画面非依存操作を前記タッチパネルに対して設定可能な設定部をさらに備え、前記制御部は、前記複数の専用画面操作とそれぞれに対応する操作指示とを記憶した第1記憶部と、前記画面非依存操作と対応する操作指示とを記憶した第2記憶部とを参照して前記判定を行うものであり、前記設定部は、設定しようとする画面非依存操作が、前記第1記憶部に記憶された前記専用画面操作及び前記第2記憶部に記憶された前記画面非依存操作のいずれとも識別可能な場合に当該画面非依存操作を前記第2記憶部に記憶させる。この態様によれば、利用者は、既存の専用画面操作や画面非依存操作と識別可能な限りにおいて、利用者の好みに応じたタッチ操作(ジェスチャー)を任意に設定(カスタマイズ(新規に追加又は変更))することが可能となる。よって、利用者にとっての操作性が向上するとともに、自ら設定した画面非依存操作を記憶に留め易くなる。
本発明の好適な態様において、前記制御部は、前記判定の結果が画面非依存操作を示す場合に、当該画面非依存操作に対応する操作音を出力するよう音声出力部を制御する操作音出力制御部をさらに備える。この態様においては、画面非依存操作がなされた場合に、それに対応する操作音を出力するから、利用者は、入力画面を視認せずとも所望の操作が確実に入力されたか否かを操作音により確認することが可能となる。
本発明の好適な態様において、前記複数の専用画面操作は、前記複数種類の入力画面の各々において、画面の一部の領域を占める操作ボタンへのタッチ操作である。この態様においては、専用画面操作は画面の一部の領域を占める操作ボタンへのタッチ操作であるから、利用者は入力に際して必然的に入力画面を視認することとなる。これに対して、画面非依存操作は入力画面に表示された操作ボタンとは無関係になされた操作であるから、利用者は入力画面を視認する必要がない。よって、表示中の画面において操作ボタンと無関係になされたジェスチャーによる操作を専用画面操作に含める態様と比較して、専用画面操作と画面非依存操作との区別が明確となり、画面非依存操作を意図したにもかかわらず誤って専用画面操作を入力するなどの誤操作が低減されるという利点がある。
加えて、本発明にかかる電子機器の一態様は、上記いずれかの態様にかかる入力装置を備える。この方法によれば、上述した入力装置と同様の効果が得られる。電子機器としては、入力装置を備えた車載用入力システムや、例えばスマートフォンを入力装置として機能させ、例えば自宅のエアコンや、テレビ、ステレオ等の各種装置に対して操作指示を入力可能な家電システムが例示される。また、複数の入力画面を備え、各入力画面に無関係な画面非依存操作を追加することにより、スマートフォンやその他のタブレット端末を本発明に係る電子機器としてもよい。
本発明の一実施形態に係る車載用入力システムの機能構成図である。 車載用入力システムが適用される車両におけるタッチパネルの配置例を示す図である。 入力画面の遷移順を示す図である。 ナビゲーション画面用操作テーブルの記憶内容を示す図である。 画面非依存操作テーブルの記憶内容を示す図である。 カスタマイズ用操作テーブルの記憶内容を示す図である。 ナビゲーション画面の一例を示す概念図である。 ナビゲーション画面の別の例を示す概念図である。 エアコン画面の一例を示す概念図である。 オーディオ画面の一例を示す概念図である。 オーディオ画面の別の例を示す概念図である。 判定処理のフローチャートである。 設定処理のフローチャートである。 カスタマイズ画面の一例を示す概念図である。 変形例にかかる設定処理のフローチャートである。 変形例にかかるカスタマイズ画面の一例を示す概念図である。
図1は、本発明の一実施形態に係る車載用入力システム100の機能構成図の一例である。図示のように、車載用入力システム100は、制御部10とタッチパネル20と第1記憶部30Aと第2記憶部30BとRAM(Random Access Memory)30Cを含む入力装置200と、入力装置200にインタフェース40を介して接続されたナビゲーションシステム50、エアコンシステム60、オーディオシステム70、及び音声出力部80を有する。
タッチパネル20には、ナビゲーションシステム50、エアコンシステム60、オーディオシステム70の各々に対応するナビゲーション画面(例えば図7,図8)、エアコン画面(例えば図9)、及びオーディオ画面(例えば図10,図11)をそれぞれ表示可能である。車載用入力システム100の利用者(すなわち、車両の運転者)は、ナビゲーション画面、エアコン画面、及びオーディオ画面の各入力画面に割り当てられた複数の専用画面操作による操作指示を、タッチパネル20に対して入力可能である。
また、運転者は、専用画面操作による操作指示に加えて、「画面非依存操作」による操作指示をタッチパネル20に対して入力することができる。「画面非依存操作」は、表示中の入力画面に依存しない操作である。すなわち、ナビゲーション画面、エアコン画面、及びオーディオ画面のいずれが表示されている場合でも入力可能な操作である。画面非依存操作は、ナビゲーション画面、エアコン画面、及びオーディオ画面のいずれの入力画面に割り当てられた複数の専用画面操作とも識別可能に(すなわち排他的に)設定されている。
ここで、車両の運転時に運転者が操作する装置には、エアコン装置やオーディオ装置、ナビゲーション装置に加えて、クルーズコントロール装置、ハンズフリー通話装置など多種多様なものがある。しかし、これらの装置が提供する機能を制御するためのボタンやスイッチ等をコンソールパネルにすべて配置しようとすると、コストが増大し、意匠性を損ねてしまうという問題がある。また、コンソールパネルにおける配置面積にも制約がある。このため、制御用のボタンやスイッチ等をタッチパネルに置き換えるといったことが一般的に行われている。
しかしながら、タッチパネルに操作指示を入力するには、運転者は、タッチパネル上の操作ボタンの位置を視認する必要があるため、これを運転中に行うことには危険を伴う。さらに、操作ボタンが複数の入力画面に分かれて配置されている場合、所望の操作ボタンが配置された入力画面に遷移させるための動作をまず行う必要がある。このため運転者の視線が車両前方から離れてタッチパネルに向かう時間が延長されて危険がさらに増大する。
そこで、本実施形態の入力装置200は、入力に際して運転者がタッチパネル20の画面を視認する必要がなく、且つ、入力画面を切り替えずとも入力可能な「画面非依存操作」により、車両で運転者が操作する装置が提供する機能の一部を制御可能なように構成されている。
なお、本実施形態では、説明の便宜上、ナビゲーション装置、エアコン装置、及びオーディオ装置に対して運転者が操作指示を入力可能な場合について説明するが、これらの装置は一例示に過ぎないことは言うまでもない。
図2は、本実施形態の車載用入力システム100におけるタッチパネル20の配置例を示す。図示のように、タッチパネル20は車両のコンソールパネル(運転席正面と助手席正面の中間領域)に配置される。運転者は例えば車両を運転しながらタッチパネル20に表示された情報を視認することができるとともに、タッチパネル20へのタッチ操作を入力可能である。タッチパネル20は、例えば、カバーガラスと表示ユニット(例えば、液晶ディスプレイ、有機EL(Electroluminescence)ディスプレイ等)との間に、タッチ操作を検出可能な透明なタッチセンサユニットが貼り合わされて構成されている。タッチセンサユニットとしては、公知の検出方式のものが採用され得るが、好適には、正確な多点検出(マルチタッチの検出)が可能な投影型静電容量方式が採用される。タッチパネル20は、運転者によるタッチ操作のタッチ座標等を示す操作信号を制御部10に出力する。また、図3に示すように、タッチパネル20では、ナビゲーション画面N、エアコン画面C、及びオーディオ画面Aが、例えば図示の順で画面切替操作に応じて巡回的に表示される。
図1に示すように、ナビゲーションシステム50は、GPS(Global Positioning System)や地図データベースなどを含むナビゲーション装置50Bとその各部を制御するナビゲーション制御部50Aとを備える。エアコンシステム60は、ヒーターやファン、デフロスター装置、冷却装置などを含むエアコン装置60Bとその各部を制御するエアコン制御部60Aとを備える。オーディオシステム70は、ラジオやCDプレイヤー、DVDプレイヤー、楽曲データ等を記憶するためのハードディスクなどを含むオーディオ装置70Bとその各部を制御するオーディオ制御部70Aとを備える。
第1記憶部30Aは書き換え可能な不揮発性の記憶装置であり、ナビゲーション画面用操作テーブルTBL1と、エアコン画面用操作テーブルTBL2と、オーディオ画面用操作テーブルTBL3とを記憶する。これらの各テーブルには、ナビゲーション画面N、エアコン画面C、及びオーディオ画面Aのそれぞれについて割り当てられた専用画面操作が記憶されている。
第2記憶部30Bも同様に書き換え可能な不揮発性の記憶装置であり、画面非依存操作テーブルTBL4と、カスタマイズ用操作テーブルTBL5とを記憶する。カスタマイズ用操作テーブルTBL5は、画面非依存操作として新たに割り当て可能な操作のリストである。
各ナビゲーション画面用操作テーブルTBL1、エアコン画面用操作テーブルTBL2、オーディオ画面用操作テーブルTBL3、画面非依存操作テーブルTBL4、及びカスタマイズ用操作テーブルTBL5については後段で詳述する。
制御部10は例えば1又は複数のCPU(Central Processing Unit)で構成され、判定部101と設定部102と表示制御部103と音声出力制御部104とを備える。判定部101と設定部102と表示制御部103と音声出力制御部104とは、記憶部(図示せず)に記憶されたコンピュータプログラムを制御部10が実行し、そのコンピュータプログラムに従って機能することにより実現される機能要素である。
RAM30Cは揮発性のメモリであってCPUのワークエリアとして使用される。制御部10は、タッチパネル20から出力される操作信号に含まれるタッチ座標情報と検出時刻情報等をRAM30Cに記憶する。
判定部101は、運転者がタッチパネル20に入力したタッチ操作に応じた操作信号に基づき、タッチ操作が専用画面操作と画面非依存操作とのいずれに該当するかを判定し、その判定結果に応じた制御信号を、インタフェース40を介してナビゲーションシステム50のナビゲーション制御部50A、エアコンシステム60のエアコン制御部60A、及びオーディオシステム70のオーディオ制御部70Aに対して出力する。判定部101は、第1記憶部30A及び第2記憶部30Bを参照して上記判定を行う。
設定部102は、画面非依存操作をタッチパネル20に対して設定する。設定部102は、設定しようとする画面非依存操作が、第1記憶部30Aに記憶された専用画面操作及び第2記憶部30Bに記憶された画面非依存操作のいずれとも識別可能な場合に当該画面非依存操作を第2記憶部30Bに記憶させる。具体的には、運転者が、カスタマイズ用操作テーブルTBL5に記憶された操作のいずれかを画面非依存操作として設定しようする場合において、設定しようとする操作が、第1記憶部30Aに記憶されたナビゲーション画面用操作テーブルTBL1、エアコン画面用操作テーブルTBL2、及びオーディオ画面用操作テーブルTBL3内のいずれの専用画面操作とも一致せず、且つ、画面非依存操作テーブルTBL4内のいずれの画面非依存操作とも一致しないときに、設定しようとする操作を画面非依存操作として第2記憶部30Bの画面非依存操作テーブルTBL4に記憶する。
表示制御部103は、ナビゲーション制御部50A、エアコン制御部60A、及びオーディオ制御部70Aから出力された制御信号がインタフェース40を介して入力されると、当該制御信号に応じた表示制御信号をタッチパネル20に対して出力する。
音声出力制御部104は、ナビゲーション制御部50A、エアコン制御部60A、及びオーディオ制御部70Aから出力された制御信号が、インタフェース40を介して入力されると、当該制御信号に応じた音声出力制御信号を音声出力部80に対して出力する。音声出力部80は1又は複数のスピーカーを含む。
また、音声出力制御部104は、画面非依存操作に対応する操作音を出力するよう音声出力部80を制御する。上述のように、運転者は画面を視認せずにタッチパネル20への画面非依存操作を行うことができる。しかし画面非依存操作に対するフィードバックが十分でない場合には、運転者は画面を視認して画面非依存操作が確実に入力できたか否かを確かめることになる。そこで、本実施形態の音声出力制御部(操作音出力制御部)104は、判定部101による判定の結果が画面非依存操作を示す場合に、当該画面非依存操作に対応する操作音を出力するよう音声出力部80を制御する。これにより、運転者は、タッチパネル20を視認せずとも、画面非依存操作がなされたことを音声で確認可能となる。
図4に、第1記憶部30Aのナビゲーション画面用操作テーブルTBL1の記憶内容の一例を示す。また、図7及び図8にナビゲーション画面Nの例を示す。図7に示されるように、ナビゲーション画面Nには、地図の画像と、「現在時刻」や「到着予定時刻」を示す情報のほか、詳細ボタンN1、目的地セットボタンN2、地点登録ボタンN3、及び広域ボタンN4等の操作ボタンが表示されている。運転者は、操作ボタンN1〜N4のいずれかへのタッチ操作(具体的には「タップ操作(シングルタップ操作)」)を行うことで、各操作ボタンN1〜N4に応じた操作指示を入力可能である。また、ナビゲーション画面Nでは、操作ボタンN1〜N4が占める領域とは無関係に、ナビゲーション画面Nに対する操作指示を入力することができる。例えば、図8(A)に示すように、表示中の地図上の任意の位置においてピンチアウト操作(2本指を互いに離間させるように移動させる操作)がなされると、図8(B)に示すように、2本指によるタッチ操作の2つの始点間の点(好適には中心点)を中心として拡大された地図(すなわち、より詳細な地図)が表示される。また、ピンチイン操作(指を互いに接近させるように移動させる操作)がなされると縮小された地図(すなわち、より広域の地図)が表示される(図示略)。
ナビゲーション画面用操作テーブルTBL1は、ナビゲーション画面Nに対するこれらのタッチ操作の種別と、座標位置(必要な場合)、及び操作に応じて実行されるべき制御の内容を示す制御項目を記憶する。例えば、図4に示すように、座標位置「x1<x<x2及びy1<y<y2」(ボタンN1が占める領域)へのタップ操作に対しては、「詳細図表示」を示す制御項目が記憶され、座標位置「x3<x<x4及びy1<y<y2」(ボタンN2が占める領域)へのタップ操作に対しては「目的地セット」を示す制御項目が記憶されている。また、座標位置「x5<x<x6及びy1<y<y2」(ボタンN3が占める領域)へのタップ操作に対しては「地点登録」を示す制御項目が記憶されている。また、操作ボタンN1〜N4のいずれの座標位置とも無関係の操作として、2本指ピンチイン操作に対しては「画面縮小」の制御項目が記憶され、2本指ピンチアウト操作に対しては「画面拡大」の制御項目が記憶されている。判定部101は、ナビゲーション画面Nの表示中にタッチ操作がなされると、ナビゲーション画面用操作テーブルTBL1の記憶内容を参照して、なされたタッチ操作が、記憶されている操作(すなわち、専用画面操作)のいずれに該当するか(又はいずれにも非該当か)を判定する。
エアコン画面用操作テーブルTBL2(図示略)にも、同様に、エアコン画面Cへの専用画面操作と、その座標位置(必要な場合)と操作内容と制御項目とが対応付けて記憶されている。図9にエアコン画面Cの一例を示す。図9に示すように、エアコン画面Cには、温度制御ボタンC11,C12、風向/デフロスター制御ボタンC21〜C24、OFFボタンC3,風量制御ボタンC41,C42、自動制御ボタンC5、及びONボタンC6等の操作ボタンが表示される。
オーディオ画面用操作テーブルTBL3(図示略)にも、同様に、オーディオ画面Aへの専用画面操作と、その座標位置(必要な場合)と操作内容と制御項目とが対応付けて記憶されている。図10及び図11にオーディオ画面Aの例を示す。図10に示す例では、音楽フォルダ(「MUSIC FOLDER」)に含まれるサブフォルダ(「バラード」、「J−POP」、・・・「お気に入り」など)を示す操作ボタンA1〜A6が表示され、さらには、交通情報ボタンA7及び音量制御ボタンA81,A82等の操作ボタンが表示されている。操作ボタンA1〜A6は、各サブフォルダ内の記憶内容を表示する別画面に画面を遷移させるためのボタンである。
運転者が図10に示すオーディオ画面Aにおいて操作ボタンA1〜A6のいずれかを選択した後に、再生したい楽曲を選択すると、図11に示すような画面が表示される。同図に示す例では、再生位置スクロールボタンA51、巻き戻しボタンA61、再生ボタンA62、早送りボタンA63等の操作ボタンが表示されている。再生位置スクロールボタンA51は、当該ボタンの表示位置を起点とし、時間軸の先方向又は後方向へのスライド操作を受け付けるものである。再生位置スクロールボタンA51のスライド操作がなされると、当該ボタンの起点からスライド操作の終点に向けて楽曲の再生位置が移動する制御が実行される。ここで、「スライド操作」とは、運転者が1本指を再生位置スクロールボタンA51に接触させ、そのまま滑らせるように移動させた後に、再生位置スクロールボタンA51から指を離す動作であり、再生位置スクロールボタンA51の表示位置を起点とし、運転者が指を離した位置を終点とする。巻き戻しボタンA61、再生ボタンA62、及び早送りボタンA63に対するタップ操作がなされると、楽曲の再生位置の巻き戻し制御、楽曲の再生制御、及び楽曲の早送り制御がそれぞれ実行される。また、巻き戻しボタンA61及び早送りボタンA63を長押しするタッチ操作(長押し操作)がなされると、高速巻き戻し制御及び高速早送り制御がそれぞれ実行される。オーディオ画面用操作テーブルTBL3には、例えば、巻き戻しボタンA61が占める領域の座標に対して、操作内容としてタップ操作と、制御項目として巻き戻し制御が記憶される。さらに、巻き戻しボタンA61が占める領域の座標に対して、操作内容として長押し操作と、制御項目として高速巻き戻し制御が記憶される。このように、同一の領域の座標に対してなされる操作であっても、操作の種別が異なれば、操作に応じて異なる制御項目が記憶される。
図4に示す例では、ナビゲーション画面用操作テーブルTBL1、エアコン画面用操作テーブルTBL2、及びオーディオ画面用操作テーブルTBL3を別々のテーブルとして構成したが、各専用画面操作に対応する入力画面(すなわち、ナビゲーション画面N、エアコン画面C、及びオーディオ画面Aのいずれであるか)を特定可能な態様であれば、ひとつの専用画面操作テーブルとして構成してもよい。同様に、図10に示すオーディオ画面A用の操作テーブルと図11に示すオーディオ画面A用の操作テーブルとは別個に構成してもよいが、いずれの入力画面に対応する専用画面操作であるかを特定可能な態様であれば、ひとつのオーディオ画面用操作テーブルTBL3として構成してもよい。
くわえて図7〜図11に示す各画面には、図示のように、メニューボタンMが表示される。メニューボタンMは、ナビゲーション画面N、エアコン画面C、及びオーディオ画面Aとは異なるメニュー画面(図示略)に画面を遷移させるためのボタンである。利用者は、このメニュー画面から、例えば、利用者が各種設定を行うための設定画面(例えば、設定部102による画面非依存操作の設定を行うためのカスタマイズ画面(後述))に遷移することができる。
図5に、第2記憶部30Bの画面非依存操作テーブルTBL4の記憶内容を例示する。図示のように、画面非依存操作テーブルTBL4には、画面非依存操作ごとに、制御項目と操作音とが対応付けられて記憶されている。例えば、「2本指/横移動」(すなわち、操作位置とは無関係な2本指でのスワイプ操作)に対しては、「画面切り替え」を示す制御項目が記憶されている。この制御は、表示中の入力画面を、ナビゲーション画面N→エアコン画面C→オーディオ画面Aの順に切り替える制御である。具体的には、ナビゲーション画面Nが表示中の場合において、画面中のいずれかの場所で2本指でのスワイプ操作がなされると、入力画面がエアコン画面Cに切り替わる。また、例えば、オーディオ画面Aが表示中の場合には、入力画面がナビゲーション画面Nに切り替わる。画面非依存操作は、タッチパネル20の任意の領域に対して行うことができる。
画面非依存操作の別の例としては、「2本指/円」(すなわち、操作位置とは無関係な2本指で円を描くような操作)に対して、オーディオ装置70Bについて「音量制御」を示す制御項目が記憶されている。上述のように、画面非依存操作は表示中の入力画面に依存しない操作であるから、例えば、エアコン画面Cが表示中の場合において、画面中のいずれかの場所で2本指で円を描くような操作がなされた場合であっても、オーディオ装置70Bの音量制御が実現される。また、上述したように、画面非依存操作は複数の専用画面操作のいずれとも識別可能な操作であるから、2本指で円を描くような操作はナビゲーション画面N、エアコン画面C、及びオーディオ画面Aのいずれに割り当てられた専用画面操作とも識別される。よって、2本指で円を描くような操作は、ナビゲーション画面N又はエアコン画面Cが表示中の場合にタッチパネル20に対してなされる専用画面操作と区別されるだけでなく、オーディオ画面Aが表示中の場合にタッチパネル20に対してなされるオーディオ画面A用の専用画面操作とも区別される。
図示のように、各画面非依存操作には操作音a〜f,…がそれぞれ対応付けられる。操作音a〜f,…は、画面非依存操作がなされたことを運転者が音声で確認可能なように、すなわち相互に識別可能なように設定される。操作音a〜f,…は、メロディーや、ビープ音、物理的な操作音、ボイスメッセージによる通知など各種の音声を採用し得る。例えば、オーディオ装置70Bについて「音声制御」を制御項目とする「2本指/円」に対応する操作音cとして回転式の音量調節用ボタンの回転音や、ナビゲーション装置50Bについて「現在地表示」を制御項目とする「3本指/ダブルタップ」に対応する操作音fとして「現在地を表示します」といったボイスメッセージが例示される。
図6に、第2記憶部30Bのカスタマイズ用操作テーブルTBL5の記憶内容の一例を示す。同図に示されるように、カスタマイズ用操作テーブルTBL5には、「3本指/横移動」、「3本指/上下移動」、「1本指/円」、「3本指/ピンチイン」、「3本指/ピンチアウト」など、画面非依存操作として設定可能な操作のリストが記憶されている。画面非依存操作は入力画面を視認せずとも入力可能な操作であるから、運転者は、操作(すなわちジェスチャー)と対応する制御項目を憶えておく必要がある。このため、運転者が記憶しやすく、対応する制御項目を連想しやすいジェスチャーを画面非依存操作に設定することが望ましい。そこで、本実施形態では、入力装置200において、予め用意されたジェスチャーのリスト(すなわちカスタマイズ用操作テーブルTBL5)の中から画面非依存操作を運転者が自由に設定可能な構成としている。これにより、利用者の好みに応じたジェスチャーを画面非依存操作として設定できるので、運転者は画面非依存操作の記憶が容易となり、さらには、入力時に画面非依存操作を想起し易くなるなど、運転者にとっての利便性が向上する。
次に、本実施形態の動作について説明する。
図12は、制御部10の判定部101が実行する判定処理の流れを示すフローチャートである。制御部10は、タッチ操作を検出すると(S11:YES)、その入力位置(タッチ座標)を判別し、RAM30Cに記憶する(S12)。具体的には、タッチパネル20は一定の間隔で(例えば図示せぬタイマからのクロック信号で規定される間隔で)タッチ座標を検出し、タッチ座標を示すタッチ座標情報と検出時刻情報等を含む操作信号を制御部10に対して出力する。制御部10は、タッチパネル20から操作信号が出力される度に、タッチ座標情報と検出時刻情報等とを組にしてRAM30Cに記憶する。
次に、制御部10は、RAM30Cに記憶した1又は複数組のタッチ座標情報と検出時刻情報等からタッチ操作の種別を特定し、特定したタッチ操作が専用画面操作に該当するか否かを判定する(S13)。タッチ操作の種別の判定には公知の技術が採用される。例えば、タッチパネル20から複数の操作信号が連続して出力された場合、当該複数の操作信号は1つの連続的なタッチ操作にかかるものであるから、制御部10は、これらの複数の操作信号に対応する複数組のタッチ座標情報と検出時刻情報等からタッチ操作の軌跡を特定することで、タッチ操作の種別を特定する。また、例えば、ある操作信号がタッチパネル20から出力された後に所定時間経過しても次の操作信号が出力されない場合には、当該操作信号に対応するタッチ操作はシングルタップ操作であると特定する。そして、制御部10は、特定したタッチ操作が、表示中の入力画面に対応する操作テーブル(ナビゲーション画面用操作テーブルTBL1、エアコン画面用操作テーブルTBL2、又はオーディオ画面用操作テーブルTBL3)に記憶された専用画面操作のいずれかに該当するか否かを、特定したタッチ操作の種別とタッチ座標情報に基づき判定する。ここで、制御部10はタッチパネル20に表示している画面がいずれの入力画面であるか否かを把握している。よって、制御部10は、ナビゲーション画面用操作テーブルTBL1、エアコン画面用操作テーブルTBL2、及びオーディオ画面用操作テーブルTBL3のいずれか1つと、特定したタッチ操作の種別及びタッチ座標情報とを比較する。
ステップS13の判定結果がYESの場合、すなわち、特定したタッチ操作が専用画面操作の場合、制御部10は、当該タッチ操作に応じた制御信号を生成して、専用画面操作による操作指示によって制御されるべき装置の制御部(ナビゲーション制御部50A、エアコン制御部60A、又はオーディオ制御部70Aのいずれか)に当該制御信号を送信する(S15)。
一方、ステップS13の判定結果がNOの場合、すなわち、特定したタッチ操作が表示中の入力画面のいずれの専用画面操作にも非該当の場合、次に、制御部10は、画面非依存操作テーブルTBL4を参照することにより、当該タッチ操作が画面非依存操作に該当するか否かを判定する(S14)。その判定結果がYESの場合、すなわち、特定したタッチ操作が画面非依存操作の場合、当該画面非依存操作に応じた制御信号を生成して、当該画面非依存操作による操作指示によって制御されるべき装置の制御部(ナビゲーション制御部50A、エアコン制御部60A、又はオーディオ制御部70Aのいずれか)に当該制御信号を送信する(S16)。さらに、ステップS16において、制御部10は、特定した画面非依存操作に対応する操作音を出力するように音声出力部80を制御する。
すなわち、制御部10がステップS12〜S16を実行することで、タッチパネル20に対してなされたタッチ操作が、表示中の入力画面に割り当てられた複数の専用画面操作と、複数の専用画面操作と識別可能な操作であって、表示中の入力画面に依存しない画面非依存操作とのいずれに該当するかを、操作信号に基づいて判定し、当該判定の結果に応じて、複数種類の装置の各々(操作対象の装置の制御部)に制御信号を出力する機能要素(制御部)が実現されるとともに、専用画面操作か画面非依存操作のいずれかであるかの判定の結果が画面非依存操作を示す場合に、当該画面非依存操作に対応する操作音を出力するよう音声出力部80を制御する機能要素(操作音出力制御部)が実現される。
このように本実施形態では、表示中の入力画面の種別と操作信号とに基づいて、タッチ操作が複数の専用画面操作と一又は複数の画面非依存操作とのうち、いずれに該当するかを判定できる。さらに、画面非依存操作の判別は、専用画面操作の判別に比較して多数の入力位置に基づいてなされるため、処理時間が長くなる傾向がある。本実施形態では、専用画面操作の判別処理(S13)を画面非依存操作の判別処理(S14)より先行させたので、全体の処理時間を短縮することが可能となる。
ステップS14の判定結果がNOの場合、すなわち、特定したタッチ操作がいずれの画面非依存操作にも非該当の場合、当該タッチ操作は無効操作であると判定される。この場合、制御部10は、ルーチンをステップS11に戻し、次のタッチ操作の検出有無を判定する。
図13は、制御部10の設定部102が実行する設定処理の流れを示すフローチャートである。
上述したように、本実施形態では、入力装置200において、カスタマイズ用操作テーブルTBL5に記憶された操作の中から画面非依存操作を運転者が自由に設定可能な構成としている。運転者は、メニュー画面から、図14に例示するようなカスタマイズ画面Pをタッチパネル20に表示させて、画面非依存操作の設定を行うことができる。図14に示されるように、カスタマイズ画面Pには、機能リストFLと操作リストTLと割り当て操作ボタンP1とメニューボタンMとが表示されている。機能リストFLは、画面非依存操作テーブルTBL4に記憶されている複数の画面非依存操作の各制御項目に対応する。操作リストTLは、カスタマイズ用操作テーブルTBL5に記憶されている複数の操作に対応する。
設定処理においては、まず運転者が、カスタマイズ画面P上に表示されている機能リストFLから画面非依存操作を設定したい機能を例えばタップ操作により選択するとともに、選択した機能に対して割り当てたい操作を操作リストTLから例えばタップ操作により選択した後に割り当てボタンP1をタップすると、制御部10は選択操作を受け付ける(ステップS21)。
次に、制御部10は、選択された操作が、ナビゲーション画面用操作テーブルTBL1、エアコン画面用操作テーブルTBL2、及びオーディオ画面用操作テーブルTBL3内の専用画面操作のいずれかに一致するか否かを判定するとともに、画面非依存操作テーブルTBL4内の画面非依存操作のいずれかに一致するか否かを判定する(ステップS22)。その判定結果がNOのとき、すなわち、選択された操作がいずれの専用画面操作とも画面非依存操作とも重複しない(すなわち識別可能な)場合、制御部10は、当該選択された操作を画面非依存操作として第2記憶部30Bの画面非依存操作テーブルTBL4に記憶する(S24)。具体的には、制御部10は、選択された機能に対応して画面非依存操作テーブルTBL4に記憶されている画面非依存操作の操作内容を、選択された操作の操作内容で上書きする。すなわち、制御部10がステップS21〜S24を実行することで、設定しようとする画面非依存操作が、第1記憶部30Aに記憶された専用画面操作及び第2記憶部30Bに記憶された画面非依存操作のいずれとも識別可能な場合に当該画面非依存操作を第2記憶部30Bに記憶させる機能要素(設定部)が実現される。
この後設定処理は終了する。
一方、ステップS22の判定結果がYESのとき、すなわち、選択された操作が専用画面操作及び画面非依存操作のいずれかと重複する場合、制御部10は、選択された操作を新たな画面非依存操作に設定することを許容しない。すなわち、制御部10は、選択された操作を画面非依存操作に設定できないことを運転者に対して警告する(S23)。この後制御部10はルーチンをステップS21に戻す。この場合において、運転者は別の操作を選択することができるが、これを望まない場合には、メニューボタンMをタップ操作してメニュー画面に戻ることができる。
以上説明したように、本実施形態の入力装置200においては、各入力画面に割り当てられた専用画面操作とは排他的に(識別可能に)画面非依存操作が割り当てられているから、運転者は、どの入力画面が表示されている場合でも、表示中の入力画面に依存しない画面非依存操作による操作指示を入力することが可能である。よって、操作指示の入力に際して入力画面を視認する必要がなくなり、運転時の安全性が高まる。
さらに、本実施形態の入力装置200においては、画面非依存操作がなされるとそれに応じた操作音が音声出力部80から出力される。よって、運転者は入力画面を視認せずとも、画面非依存操作が受け付けられたことを確実に知ることができる。よって、画面非依存操作による操作指示を入力する場合には、運転者は入力画面を視認する必要性が最小限となる。
また、本実施形態の入力装置200においては、カスタマイズ用操作テーブルTBL5に記憶された操作の中から、画面非依存操作とするタッチ操作を自由に設定可能である。よって、運転者は、既存の専用画面操作や画面非依存操作と識別可能な限りにおいて、利用者の好みに応じたタッチ操作を任意に設定することが可能となり、利便性が向上するという利点がある。
<変形例>
上記の実施の形態は多様に変形され得る。具体的な変形の態様を以下に例示する。以下の例示から任意に選択された2以上の態様は相互に矛盾しない範囲で適宜に併合され得る。
(1)変形例1
上記実施形態の入力装置200では、カスタマイズ用操作テーブルTBL5に記憶された操作の中から画面非依存操作を設定可能な場合を例示したが、運転者が好みのジェスチャーを自由に入力してそのジェスチャーを画面非依存操作として設定することも可能である。
図15は、本変形例にかかる設定処理の流れを示すフローチャートである。また、図16に本変形例にかかるカスタマイズ画面の一例を示す。本変形例にかかるカスタマイズ画面Pでは、操作リストTLの代わりにジェスチャー入力領域Jが表示される。運転者は、ジェスチャー入力領域Jに対してタッチ操作を行い、所望のジェスチャーを入力することができる。
図15に示すように、本変形例にかかる設定処理では、図13のステップS21の代わりにステップS21aが実行される。具体的には、運転者がカスタマイズ画面Pの機能リストFLから画面非依存操作を設定したい機能を選択し、ジェスチャー入力領域Jにおいて所望のジェスチャーを入力した後に割り当てボタンP1をタップすると、制御部10は、機能の選択操作及びジェスチャーの入力操作を受け付ける(ステップS21a)。
続いて制御部10は、入力されたジェスチャーがナビゲーション画面用操作テーブルTBL1、エアコン画面用操作テーブルTBL2、及びオーディオ画面用操作テーブルTBL3内の専用画面操作のいずれかに一致するか否かを判定するとともに、画面非依存操作テーブルTBL4内の画面非依存操作のいずれかに一致するか否かを判定する(ステップS22)。この結果、入力されたジェスチャーがいずれの専用画面操作とも画面非依存操作とも重複しない場合、制御部10は、当該ジェスチャーを画面非依存操作テーブルTBL4に上書き記憶する(S24)。
運転者は車の運転をしながらタッチ操作を行うため、運転者がしやすい操作を画面非依存操作として設定できるのが望ましい。しかし運転者にとって操作しやすい操作は運転者の利き手や手の動きの癖、さらにはタッチパネル20が配置される位置(高さ等)にも依存し得る。本変形例によれば、運転者は、カスタマイズ用操作テーブルTBL5に記憶された操作の種類に縛られず、自由な軌跡を描くタッチ操作を画面非依存操作として設定することが可能となるため、運転者の利便性が格段に向上する。
(2)変形例2
上記実施形態では、入力画面に表示される操作ボタンへのタップ操作以外のジェスチャーによる操作を専用画面操作に含める場合を例示したが、専用画面操作を操作ボタンへのタップ操作に限定する態様としてもよい。この態様においては、運転者は入力に際して必然的に入力画面を視認することとなる一方、画面非依存操作の入力に際しては入力画面を視認する必要がない。よって、表示中の画面において操作ボタンと無関係になされたジェスチャーによる操作を専用画面操作に含める態様と比較して、専用画面操作と画面非依存操作との区別が明確となり、画面非依存操作を意図したにもかかわらず誤って専用画面操作を入力するなどの誤操作が低減されるという利点がある。
(3)変形例3
上記実施形態では入力装置200を備えた電子機器の一例として車載用入力システムを例示したが、これに限られない。例えば、スマートフォンを入力装置200として機能させ、例えば自宅のエアコンや、テレビ、ステレオ等の各種装置に対して操作指示を入力可能な家電システムも電子機器に該当する。また、入力装置200は、スマートフォンに限られず、タブレット端末等であってもよい。この場合、入力装置200は、表示装置と一体的に構成されたタッチパネルと、制御対象とする装置との間のインターフェース(例えば近距離無線通信機能)とを備えていればよい。
くわえて、複数の入力画面を備え、各入力画面に無関係な画面非依存操作を追加することにより、スマートフォン等を本発明に係る電子機器としてもよい。
(4)変形例4
上述した実施形態においては、タッチパネル20に対してなされたタッチ操作が、複数の専用画面操作と一又は複数の画面非依存操作とのいずれに該当するかを、表示中の入力画面の種別と操作信号とに基づいて判定したが、本発明はこれに限定されるものではない。
全ての専用画面操作が入力画面を特定しなくても判別可能な場合、例えば、各入力画面に配置される複数の操作ボタンが重ならないように配置される場合には、タッチ操作が複数の専用画面操作と一又は複数の画面非依存操作とのいずれに該当するかを、操作信号に基づいて、判定してもよい。すなわち、上述した実施形態と変形例4とを考慮すれば、タッチ操作が、複数の専用画面操作と一又は複数の画面非依存操作とのいずれに該当するかを、少なくとも操作信号に基づいて判定すればよい。
(5)その他の変形例
上記実施形態では、判定処理において、制御部10は、専用画面操作に該当するか否かの判定(S13)の後に画面非依存操作に該当するか否かの判定(S14)を実行したが、これに限られず、画面非依存操作に該当するか否かの判定(S14)を先に実行する構成としてもよい。
上記実施形態では、画面非依存操作の設定処理において、画面非依存操作テーブルTBL4にすでに記憶されている機能について新たな画面非依存操作を設定可能な構成としたが、画面非依存操作テーブルTBL4に記憶されていない機能(すなわち、画面非依存操作による制御の対象となっていない機能)に対して画面非依存操作を割り当てるように構成することも可能である。この場合には、制御対象の装置に新たな機能が追加された場合等にも当該新たな機能に対して任意のタッチ操作を新たに設定することが可能となる。
また、設定処理において、ある機能について画面非依存操作として設定しようとする操作が、他の機能に対応する画面非依存操作としてすでに画面非依存操作テーブルTBL4に記憶されている操作と一致する場合であっても、当該他の機能に対応する操作を画面非依存操作テーブルTBL4から削除したうえで、設定しようとする操作を画面非依存操作として設定してもよい。この場合には、他の機能に対応する画面非依存操作の設定が削除されることを利用者に対して警告するのが望ましい。
上記実施形態では、画面非依存操作を利用者がカスタマイズ可能な構成を例示したが、操作音も同様にカスタマイズ可能な構成としてもよい。
なお、操作音を画面非依存操作の入力に応じて出力させるよう音声出力部を制御する構成は本発明の入力装置に任意の構成である。
100……車載用入力システム、10……制御部、20……タッチパネル、30A……第1記憶部、30B……第2記憶部、40……インタフェース、50A……ナビゲーション制御部、50B……ナビゲーション装置、60A……エアコン制御部、60B……エアコン装置、70A……オーディオ制御部、70B……オーディオ装置、80……音声出力部、101……判定部、102……設定部、103……表示制御部、104……音声出力制御部、200……入力装置、A……オーディオ画面、C……エアコン画面、N……ナビゲーション画面。

Claims (5)

  1. 複数種類の装置に対する操作指示を入力可能な入力装置であって、
    複数種類の入力画面を切り替えて表示可能であり、利用者のタッチ操作に応じた操作信号を出力するタッチパネルと、
    利用者のタッチ操作が、複数種類の入力画面ごとに割り当てられた複数の専用画面操作と、前記複数の専用画面操作と識別可能な操作であって、表示中の入力画面に依存しない一又は複数の画面非依存操作とのうちいずれに該当するかを、少なくとも前記操作信号に基づいて判定し、当該判定の結果に応じて、前記複数種類の装置の各々に制御信号を出力する制御部とを備える、
    入力装置。
  2. 前記画面非依存操作を前記タッチパネルに対して設定可能な設定部をさらに備え、
    前記制御部は、前記複数の専用画面操作とそれぞれに対応する操作指示とを記憶した第1記憶部と、前記画面非依存操作と対応する操作指示とを記憶した第2記憶部とを参照して前記判定を行うものであり、
    前記設定部は、設定しようとする画面非依存操作が、前記第1記憶部に記憶された前記専用画面操作及び前記第2記憶部に記憶された前記画面非依存操作のいずれとも識別可能な場合に当該画面非依存操作を前記第2記憶部に記憶させる、
    請求項1に記載の入力装置。
  3. 前記制御部は、前記判定の結果が画面非依存操作を示す場合に、当該画面非依存操作に対応する操作音を出力するよう音声出力部を制御する操作音出力制御部をさらに備える、
    請求項1又は2に記載の入力装置。
  4. 前記複数の専用画面操作は、前記複数種類の入力画面の各々において、画面の一部の領域を占める操作ボタンへのタッチ操作である、
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載の入力装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の入力装置を備えた、電子機器。
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