JP2016034632A - 水処理システム、水処理方法およびこれに使用する反応型浮上物分離装置、反応装置およびラジカル除去装置 - Google Patents

水処理システム、水処理方法およびこれに使用する反応型浮上物分離装置、反応装置およびラジカル除去装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 酸素、酸素+オゾン混合物等の微差気泡を用いた新規の水処理システムを提供する。【解決手段】外側筒状容器体101と、外側容器体100を液蜜に浮上物排出部106、処理原水排出部108と原水処理部を構成する内側筒状体102とエア配管と、微細気泡含有水を外側筒状容器体101に供給するための微細気泡発生装置と、を備え、微細気泡に基づく反応型浮上物分離装置100と一端側に原水導入口および前記原水導入口の後段の微細気泡導入口を有し他端側が開口した内側筒状体と、前記内側筒状体を囲繞し前記内側筒状体と同心的に設けられ、前記内側筒状体の開口部と反対側に処理水の排出部を有する外側筒状容器と、前記微細気泡導入口に微細気泡含有水を供給するための微細気泡発生装置と、を備えた反応装置200から構成される。【選択図】図1

Description

本発明は、水処理システムおよび水処理方法に関する。より詳しく述べると酸素、オゾン等の反応性気体を微細気泡により水処理する水処理システムに関する。本発明は、さらに、かかる水処理システムに使用するための反応型浮上物分離装置、反応装置、ラジカル除去装置に関する。
工業的洗浄の分野において、従来、フロン系や塩素系の溶剤、炭化水素系溶剤などの有機化合物を主成分とする洗浄剤が用いられてきた。その結果、オゾン層の破壊や地下水,河川,海洋汚染などの環境問題を誘起することが明らかになっている。そこで、有機化合物を主体とする洗浄剤を使用せず、水を主体とする水系洗浄剤あるいは微細気泡との併用によって環境負荷を低減する水系洗浄の方法が開発されている。
水系洗浄においては、洗浄によって被洗浄物から剥離された油脂分が洗浄液に混入するため、生産量に応じて頻繁に洗浄液を交換する必要があるため排出量が多くなり、環境負荷も大きくなってしまう。そこで、油脂分を含む洗浄液から油脂分を分離除去することによって洗浄液の交換頻度を低下させ環境への排出量を低減することが求められている。
洗浄液から油脂分を分離除去する技術としては、特に、水と微細気泡を併用した洗浄装置において、被洗浄物に付着した油脂分が微細気泡の油脂吸着作用によって被洗浄物の表面から剥離され、微細気泡の気液界面部に吸着され、気泡の浮力によって油脂を水面に浮上させる技術が開示されている(特許文献1参照)。
洗浄液に混入する油脂分を回収する油水分離装置としては、油水分離槽において油の排出管を水の排出管より僅かに高い位置に配置し、水と油の比重差を利用して油を分離、回収する装置が開示されている(特許文献2参照)。
このような油水分離装置は、流入する水量の変化が比較的安定して緩やかである必要があり、急激な水位の上昇がある場合は油の排出管から水が排出されてしまうのを防止するため、油水分離槽における水位を制御している、または、水位に応じて排出管の位置を調整している。
また、水面に浮遊する油を回収するものとして公知のオイルスキマーがある。
オイルスキマーは、本体の上部に回転駆動ローラを設け、下部が油水分離槽内の洗浄液に沈むように無端メッシュベルトを掛合、垂下させ、該無端メッシュベルトの回転に伴って洗浄液面に浮遊する油脂分を吸着回収するようになっている。また、オイルスキマー本体にはスクレーパが装着されており、このスクレーパは先端部が無端メッシュベルトに接触して付着した油脂分を掻き取り回収するものである。
オイルスキマーを使用した油水分離装置としては、例えば、オイルスキマーとフィルタを併用し、洗浄液を循環させるための取水口近傍に洗浄液中の油脂分を捕獲するフィルタを設けることで、洗浄作業中にも油水分離作用が働くようにした装置が開示されている(特許文献3参照)。
また、流入された洗浄液を貯蔵するリザーブタンクとリザーブタンクの一部に仕切りを設けて構成した油水分離槽からなり、油水分離槽の洗浄液中に浮遊する油脂分をオイルスキマーで回収し、該タンク底部から洗浄液を循環取水する油水分離装置が開示されている(特許文献4参照)。このような油水分離装置は、流入する液体によってタンク内の洗浄液は攪拌され油分の浮上に支障を来すため、リザーブタンクを大きくするなどの対策が必要である。
また、油脂の排出管の位置を調整することなく、簡易な構成により洗浄液の上部に浮遊する油脂を油脂除去手段へ誘導して、効果的に油脂を回収し、洗浄液の浄化を可能とする油水分離装置を提供することを目的として、特許文献5には油脂を含む洗浄液を収容し油脂分を洗浄液表層に浮上させるように設けた槽の一端から洗浄液を放出する集積槽と、洗浄液に浮遊する油脂を吸着して除去する油脂除去手段が配設され、集積槽からの洗浄液を油脂除去手段の周辺に誘導する油脂誘導槽と、油脂誘導槽と底部で連通し、油脂除去手段により油脂が除去された洗浄液を吸引して循環させる取水口を有する循環取水槽とを備えた油水分離装置が開示されている。
一方、微細気泡のうちマイクロバブルと呼ばれる直径数から数10マイクロメータ前後の気泡は一般に、気泡は微細になるほど体積に対する表面積比が大きくなるため溶解効率が高くなり、高い溶解性、及び反応性を示す。また、気泡が小さく浮力が小さいため、ミリ径の気泡と比較して上昇速度が低く、例えば直径50マイクロメータでは秒速約1mmでありこれによって、水面から離脱する気泡量が減少し、さらに反応性が向上する。このような微細気泡の溶解性、及び反応性を水処理に利用する例として、微細気泡生成装置で生成したオゾンマイクロバブルを迂流式の接触槽に注入し、被処理水に接触させて、オゾンによる酸化処理で浄化、殺菌、消毒を行う水処理装置がある(特許文献6)。
特許文献7には、このようなオゾン微細気泡を用いた水処理装置として、オゾンマイクロバブルを用いた水処理装置において、装置の間歇的な起動、停止にともない接触槽に残留した処理水の水質低下を防止するとともに排水量を減じた、水質信頼性と運転経済性の高い水処理装置およびその起動法を提供することを課題として微細気泡の生成装置と、被処理水を供給する供給流路と、前記被処理水と前記微細気泡を反応させる接触槽と、前記微細気泡と反応した後の処理水を前記接触槽から配水する配水流路と、微細気泡生成の液相部として被処理水を前記生成装置に導く第1の抽水流路と、前記生成装置で生成した微細気泡を接触槽に注入する注入流路から構成される水処理装置が開示されている。この水処理装置は、前記供給流路を前記第1の抽水流路に接続し、前記注入流路を接触槽に連通し、前記接触槽の液面より下方に連通し前記生成装置に接触槽内の被処理水を導く第2の抽水流路を設けると共に、前記生成装置で微細気泡を生成する媒質の液体を、前記第1の抽水流路と前記第2の抽水流路との間で選択的に切り替える弁装置を設けた構成を有している。
特開2005−296786号公報 特開2005−288343号公報 特開平9−75606号公報 特開平7−155716号公報 特開2011−36816号公報 特開2007−21393号公報公報 特開2011−5445号公報公報
このような微細気泡を用いた水浄化装置にオゾン等の反応性ガスに基づく微細気泡を導入しようとすると下記のような課題が残る。
油水分離装置として、
(1) 油水分離を行う際に構成が簡単で安定して連続運転できる装置がない。
(2) 油水分離を行う際に、処理前の水の負荷変動に追従できる装置がない。
(3) 油水分離とともに原水中に含まれる成分の分離・分解反応を効率的に行いたいという要望がある。
(4) オゾン等の反応性の高い気体に基づく微細気泡を使用する際に、使用後の液相、気相に含まれる有害物質の十分な除去する手段がないという課題を有している。
また、オゾン等の活性物質に基づく微細気泡による反応装置を単に設けた場合には、下記のような課題が残る。
(4) 反応装置は、処理量にもよるが5m以上とる必要があり、設置場所が制限される。
(5) 反応装置は、処理する水中に含まれる物質の量に依存して個別設計しなければならないのでコストがかかる。
(6) 油水分離装置の場合と同様に、オゾン等の反応性の高い気体に基づく微細気泡を使用する際に、使用後の液相、気相に含まれる有害物質の十分な除去する手段がないという課題を有している。
本発明者等は、上記課題に鑑み微細気泡、酸素、酸素+オゾン混合物等の微差気泡を用いた新規の水処理システムおよび水処理方法を提供することである。
本発明の別の課題は、酸素、酸素+オゾン混合物等の微差気泡を用いた新規の分離装置および反応装置を提供することである。
課題を解決しようとする手段
上記課題を解決する本発明は、下記項目に関する。
(1) 微細気泡含有水により水を浄化処理するための水処理システムであって、
(A) 少なくとも1台の微細気泡に基づく反応型浮上物分離装置と、
(B) 少なくとも1台の酸素系ガスの微細気泡により処理する反応装置と、を備え、
(A) 前記反応型浮上分離装置は、上部側に設けられた浮上物を排出する浮上物排出口と、前記浮上物排出口の下方にかつ上部側に設けられ原水を螺旋状に流下させる原水導入口と、前記浮上物排出口と前記原水導入口との中間に設けられた処理原水排出口と、下部側に設けられた微細気泡導入口を有する外側筒状容器体と、前記外側筒状容器体の内側に前記微細気泡導入口下部側から前記原水導入口の上部側まで亘って延在し、下方から上方に向かってエアを通流するエア配管と、前記外側筒状容器体と前記エア配管の中間に同心的に設けられ、前記外側筒状容器体を前記浮上物排出口側を仕切り前記外側筒状体と浮上物排出部を構成し、前記浮上物排出部直下の原水排出部側を仕切り前記外側筒状容器体と処理原水排出部を構成する内側筒状体と、前記微細気泡導入口に微細気泡含有水を供給するための微細気泡発生装置と、を備え、
(B) 前記反応装置は、一端側に原水導入口および前記原水導入口の後段の微細気泡導入口を有し他端側が開口した内側筒状体と、前記内側筒状体を囲繞し前記内側筒状体と同心的に設けられ、前記内側筒状体の開口部と反対側に処理水の排出部を有する外側筒状容器と、前記微細気泡導入口に微細気泡含有水を供給するための微細気泡発生装置と、を備えたことを特徴とする水処理システム。
(2) 前記反応型浮上物分離装置、前記反応装置または両者の出口部に発生したオゾンを含むラジカルを除去するラジカル除去装置を備えたことを特徴とする(1)に記載の水処理システム。
(3) 前記浮上物排出部は、前記浮上物排出部内の流体の流れを整流する整流部、頂部に配置され、原水から発生した浮上物を前記浮上物排出口へ案内するための浮上物案内部または両者をさらに有していることを特徴とする(1)または(2)に記載の水処理システム。
(4) 前記処理原水排出部は排出された処理原水の水位を調整するための水位調整機構を有していることを特徴とする(1)から(3)のいずれか1項に記載の水処理システム。
(5) 前記反応型浮上物分離装置の微細気泡導入口の下方に付着物を除去するための除去手段を有することを特徴とする(1)から(4)のいずれか1項に記載の水処理システム。
(6) 前記反応装置は、前記内側筒状体と前記外側筒状容器体との間にさらに1以上の中間筒状体が前記内側筒状体の開口部から前記処理水の排出部側へ処理原水が流れるように設けたことを特徴とする(1)から(5)のいずれか1項に記載の水処理システム。
(7) 反応装置における前記原水導入口から前記内側筒状体へと原水を通流する配管が、前記原水導入口を一端に有する第1の配管と、前記第1の配管の他端部側から液蜜に挿入する第2の配管とから構成され、前記第1の配管と前記第2の配管の重なる位置に、前記微細気泡導入口を導入した微細気泡が旋回しながら前記原水と混合して前記内側筒状体へと流れるように形成したことを特徴とする(1)から(6)のいずれか1項に記載の水処理システム。
(8) 反応装置における前記原水導入口側の配管と前記原水排出口側の配管を有する前記内側筒状体を前記外側筒状容器体の頂部を液蜜に接合する蓋体により接合したことを特徴とする(1)から(7)のいずれか1項に記載の水処理システム。
(9) 前記微細気泡発生装置は、空気中からの酸素を濃縮する酸素濃縮装置と、濃縮した酸素からオゾンを発生させるオゾン発生装置を備えており、前記酸素濃縮装置と前記オゾン発生装置のオン/オフにより、空気、酸素、オゾンガスを切り替え可能に前記微細気泡発生装置に供給することを特徴とする(1)から(8)のいずれか1項に記載の水処理システム。
(10) 前記微細気泡発生装置は、前記反応装置の内部および/または排出口には紫外線照射手段を有していることを特徴とする(1)から(9)のいずれか1項に記載の水処理システム。
(11) 前記反応型浮上物分離装置へ供給する空気および微細気泡発生装置と、前記反応装置へ供給する微細気泡発生装置とがモジュール化されていることを特徴とする(1)から(10)のいずれか1項に記載の水処理システム。
(12) 上部側に設けられた浮上物を排出する浮上物排出口と、前記オイル分排出口の下方にかつ上部側に設けられ原水を螺旋状に流下させる原水導入口と、前記浮上物排出口と前記原水導入口との中間に設けられた処理原水排出口と、下部側に設けられた微細気泡導入口を有する外側筒状容器体と、前記外側筒状容器体の内側に前記微細気泡導入口下部側から前記原水導入口の上部側まで亘って延在し、下方から上方に向かってエアを通流するエア配管と、前記外側筒状容器体と前記エア配管の中間に同心的に設けられ、前記外側筒状容器体を前記浮上物排出口側を仕切り前記外側筒状体と浮上物排出部を構成し、前記浮上物排出部直下の原水排出部側を仕切り前記外側筒状容器体と処理原水排出部を構成する内側筒状体とを備え、
前記エア配管と接続されたエア導入部と、前記微細気泡導入口と接続された微細気泡発生装置と、から構成されたことを特徴とする反応型浮上物分離装置。
(13) 前記反応型浮上物分離装置の排出口に発生したオゾンを含むラジカルを除去するラジカル除去装置を備えたことを特徴とする(12)に記載の反応型浮上物分離装置。
(14) 前記浮上物排出部は、前記浮上物排出部内の流体の流れを整流する整流部、頂部に配置され、原水から発生した浮上物を前記浮上物排出口へ案内するための浮上物案内部または両者をさらに有していることを特徴とする(12)または(13)に記載の分離装置。
(15) 前記処理原水排出部は排出された処理原水の水位を調整するための水位調整機構を有していることを特徴とする(12)から(14)のいずれか1項に記載の反応型浮上物分離装置。
(16) 前記反応型浮上物分離装置の微細気泡導入口の下方に付着物を除去するための除去手段を有することを特徴とする(12)から(15)のいずれか1項に記載の反応型浮上物分離装置。
(17) 一端側に原水導入口および前記原水導入口の後段の微細気泡導入口を有し他端側が開口した内側筒状体と、前記内側筒状体を囲繞し前記内側筒状体と同心的に設けられ、前記内側筒状体の開口部と反対側に処理水の排出部を有する外側筒状容器と、
前記微細気泡導入口と接続された微細気泡発生装置と、
を備えたことを特徴とする反応装置。
(18) 前記内側筒状体と前記外側筒状容器体との間にさらに1以上の中間筒状体が前記内側筒状体の開口部から前記処理水の排出部側へ処理原水が流れるように設けたことを特徴とする(17)に記載の反応装置。
(19) 前記原水導入口から前記内側筒状体へと原水を通流する配管が、前記原水導入口を一端に有する第1の配管と、前記第1の配管の他端部側から液蜜に挿入する第2の配管とから構成され、前記第1の配管と前記第2の配管の重なる位置に、前記微細気泡導入口を導入した微細気泡が旋回しながら前記原水と混合して前記内側筒状体へと流れるように形成したことを特徴とする(17)または(18)に記載の反応装置。
(20) 前記原水導入口側の配管と前記原水排出口側の配管を有する前記内側筒状体を前記外側筒状容器体の頂部を液蜜に接合する蓋体により接合したことを特徴とする(17)から(19)のいずれか1項に記載の反応装置。
(21) 前記微細気泡発生装置は、空気中からの酸素を濃縮する酸素濃縮装置と、濃縮した酸素からオゾンを発生させるオゾン発生装置を備えており、前記酸素濃縮装置と前記オゾン発生装置のオン/オフにより、空気、酸素、オゾンガスを切り替え可能に前記微細気泡発生装置に供給することを特徴とする(17)から(20)のいずれか1項に記載の反応装置。
(22) 前記微細気泡発生装置は、前記反応装置の内部および/または排出口には紫外線照射手段を有していることを特徴とする(17)から(21)のいずれか1項に記載の水処理システム。
(23) 流体中に存在するラジカル種を除去するラジカル除去装置であって、前記流体の導入口および排出口を有しラジカル分解性の金属化合物の微粉末を担持した触媒からなる触媒を充填した容器から構成されたことを特徴とするラジカル除去装置。
(24) 前記触媒が三二酸化ニッケル触媒であることを特徴とする(23)に記載のラジカル除去装置。
(25) 前記触媒の後段に金属微粉末除去手段を有することを特徴とする(23)または(24)に記載のラジカル除去装置。
(26) 前記ラジカル種がオゾンまたはオゾン由来ラジカルであることを特徴とする(23)から(25)のいずれか1項に記載のラジカル除去装置。
(27) 密閉系において微細気泡により処理すべき原水を処理する水の処理方法であって、
(a1) 処理原水を螺旋状に降下させる工程、
(a2) 降下した原水を微細気泡と混合しながらさらに降下する工程および
(a3) 微細気泡によって生じた懸濁物を下方から上方に向けて空気により浮上させて分離する工程を含む水処理工程
を1回または数回繰り返すことを特徴とする水の処理方法。
(28) さらに、工程(a1)に先立っておよび/または工程(a−3)に続いて
(b1) 処理原水を微細気泡と混合する工程
(b2) 混合した原水を螺旋状に降下させる工程および
(b3) 混合した原水を上昇させて排出する水処理工程
を1回または数回繰り返すことを特徴とする(29)に記載の水の処理方法。
(29) 密閉系容器内で処理原水を酸素を主体とする気体と水との気液混合物により処理する水の処理方法であって、
前記処理原水を前記密閉容器内に導入する工程と、
前記導入した処理原水を気液混合物と接触・混合する工程と、
前記気液混合物に紫外線を照射する工程を含む工程と、を含むことを特徴とする水の処理方法。
(30) 前記気液混合物は、空気または酸素に基づく微細気泡含有水であることを特徴とする(29)に記載の水の処理方法。
(31) 原水導入口と原水排出口と前記原水導入口に酸素を主体とする気体との気液混合物を導入する気液混合物導入口とを備えた密閉系容器と、
前記気液混合物導入口に気液混合物を導入して前記原水と接触・混合するための気液混合物導入手段と、
前記気液混合物と接触した原水に紫外線を照射する紫外線照射手段と
から構成された水処理装置。
(32) 前記気液混合手段が微細気泡発生装置であることを特徴とする(31)に記載の水処理装置。
発明の効果
本発明の水処理システムは、(A)少なくとも1台の微細気泡発生装置に基づく反応型浮上物分離装置と、(B)少なくとも1台の酸素系ガスの微細気泡発生装置により処理する反応装置と、を備えているので、微細気泡による処理原水中の不純物を、浮上分離、反応による分離分解を同時に連続的に行うことができる。
しかも本発明の反応型浮上分離装置は、上部側に設けられた浮上物を排出する浮上物排出口と、前記浮上物排出口の下方にかつ上部側に設けられ原水を螺旋状に流下させる原水導入口と、前記浮上物排出口と前記原水導入口との中間に設けられた処理原水排出口と、下部側に設けられた微細気泡導入口を有する外側筒状容器体と、前記外側筒状容器体の内側に前記微細気泡導入口下部側から前記原水導入口の上部側まで亘って延在し、下方から上方に向かってエアを通流するエア配管と、前記外側筒状容器体と前記エア配管の中間に同心的に設けられ、前記外側筒状容器体を前記浮上物排出口側を仕切り前記外側筒状体と浮上物排出部を構成し、前記浮上物排出部直下の原水排出部側を仕切り前記外側筒状容器体と処理原水排出部を構成する内側筒状体と、前記微細気泡導入口に微細気泡含有水を供給するための微細気泡発生装置と、を備えているので、サイクロン状で流下する処理原水に微細気泡を混合して処理する構成となっている。そのため、処理原水中に含まれる浮遊物を効率的に浮上分離処理が可能であるとともに、微細気泡により処理原水中の成分との反応が進行する。しかも、下方からエアを導入しているので、SS分や沈殿物など浮上しにくい成分も強制的に排出することが可能となる。
一方、本発明の反応装置は、一端側に原水導入口および前記原水導入口の後段の微細気泡導入口を有し他端側が開口した内側筒状体と、前記内側筒状体を囲繞し前記内側筒状体と同心的に設けられ、前記内側筒状体の開口部と反対側に処理水の排出部を有する外側筒状容器と、前記微細気泡導入口に微細気泡含有水を供給するための微細気泡発生装置と、を備えているので、反応時間(滞留時間)に応じて限られた空間内で縦置き、横置きに自由にレイアウト可能である。また、この反応装置は、密閉空間で構成されているので、反応中に生成する生成物(一般にエマルジョンとして存在)を処理原水の通流とともに装置外へ排出されるので、従来のこの種の装置と比較して反応生成物の除去手段を設けることが不要となる。
本発明の好ましい実施形態において、反応型浮上物分離装置および/または前記反応装置または両者の出口部に発生したオゾンを含むラジカルを除去するラジカル除去装置を備えていることが好ましい。このようにラジカル除去装置を具備することによって、システム系外にオゾンを代表とするラジカル種を排出することがなくなる。
本発明の第1実施形態に係る水処理システムの全体構成の一例を示す図面である。 本発明で使用する微細気泡の気体発生源の一例を示す図面である。 本発明の反応型浮上物分離装置の一例を示す図面である。 本発明の反応装置の一例を示す図面である。 図4Aに示す反応装置の変更例を示す図面である。 図4Aに示す反応装置の配置例を示す図面である。 図4Aに示す反応装置の別の変更例を示す図面である。 図4Aに示す反応装置のさらに別の変更例を示す図面である。 本発明の反応装置の別の一例を示す図面であり、(a)は斜視図でありそして(b)は断面図である。 (a)は原水と微細気泡との混合部分を示す断面図であり、そして(b)は(a)のA−A断面図である。 本発明の反応装置のさらに別の一例を示す斜視図である。 (a)、(b)は本発明のラジカル除去装置を示す図面である。
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1に示す通り、本発明の水処理システムは、微細気泡基づく反応型浮上物分離装置100と、反応装置200と、反応型浮上物分離装置100’と気体中のラジカルを除去するための第1のラジカル除去装置301と液体中のラジカルを除去するための第2のラジカル除去装置302とから主として構成されている。
なお、本発明の水処理システムは、上記の通り、A(反応型浮上物分離装置)−B(反応装置)−A(反応型浮上物分離装置)型の装置構成に限定されず、例えばA(反応型浮上物分離装置)−B(反応装置)型であってもよく、あるいはB(反応装置)−A(反応型浮上物分離装置)型であってもよく、さらに、複数組み反応型浮上物分離装置と反応装置とを交互に配置してもよく、その組み合わせは自由である。
また、本発明の水処理システムは、図1に示す通り、微細気泡基づく反応型浮上物分離装置100と、反応装置200と、反応型浮上物分離装置100’で使用する気体の発生源を一纏めにすることができる。
すなわち、図1に示す通り、反応型浮上物分離装置100と反応型浮上物分離装置100’へエアラインAirを介してエアを供給するコンプレッサ1と、微細気泡発生装置3、4に、気体を送るための酸素濃縮装置2A、オゾン発生装置2Bを一か所(図中、左側)に集約して、各々第1の微細気泡発生装置3、第2の微細気泡発生装置4より、気液混合して、反応型浮上物分離装置100と反応型浮上物分離装置100’、反応装置200へと微細気泡を含む水を導入する構成とすることが好ましい。
このように構成することによって、装置点数が少なくなるとともに、操作系が統一されるのでメンテナンス等が容易になるという利点もある。
なお、微細気泡発生装置3,4において気液混合するための水源は、本発明の水処理システムにおいて最終処理した水であることが一般的であるが、使用できる水源が別にあるばあいにはそのような水源であってもよい。
また、図1に示す実施形態において、第1の微細気泡発生装置3は、第1の微細気泡発生ラインMB1に分岐して発生した微細気泡を反応型浮上物分離装置100と反応型浮上物分離装置100’へ導入しているが、別々の微細気泡発生から反応型浮上物分離装置100と反応型浮上物分離装置100’へ微細気泡含有水を導入する構成とすることができる。
また、微細気泡装置3、4に送る気体は、例えば図1および図2に示す通り、エア、酸素、オゾン等の酸素系の気体である。本発明の特定の実施形態においては、空気を酸素濃縮装置2A、例えばPSAに送り、空気中の酸素を濃縮し、濃縮した空気をオゾン発生装置2Bによりオゾン化して、微細気泡発生装置3(4)に導入することにより、オゾン含有気体の微細気泡を発生させることができる。この際に酸素濃縮装置2Aのオン/オフにより、エア、酸素、オゾンを切り替えて微細気泡発生装置に導入することが可能となる。
本発明の水処理システムは、以上のような微細気泡に基づいて、原水を反応型浮上分離装置100、100’と反応装置200とで、好ましくは密閉環境内で処理を行う。
反応型浮上分離装置100(100’、以下単に100と言う)は、原水中の懸濁物(有機成分)や分散物(SS等を含む)を微細気泡により分離する装置である。そして、反応型浮上分離装置100は、図1および図3に示す通り、筒状外側容器体101と内側筒状体102との二重構造となっており、内側筒状体102のさらに内側にはコンプレッサ1(図1参照)のような空気導入手段により下側から頂部へとエアを通流するためのエア導入管103を有している。
筒状外側容器体101と内側筒状体102とエア導入管103の断面形状は、一般に円形、楕円形、多角形であることができるが、円形であることが望ましい。
外側筒状容器体101の上部側面には、処理により浮遊した浮遊物を排出するための浮上物排出口105が設けられており、その下方側面に処理した原水を排出する原水排出部107が設けられており、さらにその下方側面に処理すべき原水を導入するための原水導入口104が設けられており、そして下部側側面に少なくとも1つ(図2においては2つの)微細気泡導入部MBINが設けられている。
内側筒状体102は、外側筒状容器体101の内部に同心的に挿入され、微細気泡導入口MBINの下方に処理原水が浸入するような開口部を有している。そして、内側筒状体102は、外側筒状容器体101を液蜜に浮上物排出部106、処理原水排出部107、原水処理部108と区切るように設けられている。
エア導入管103は、内側筒状体102の開口部を突き抜けて浮上物排出部106側まで伸びる空気通流用の配管であり、図1に示すコンプレッサ1からのエアを下方に滞留する浮遊物(主としてSS)を巻き込みながら浮上物排出部へと通流させる配管である。
原水を通流する原水導入口104は、処理すべき原水を外側筒状容器体101の内壁と内側筒状体102の外壁に沿って下方にスパイラル状に原水を通流するために外側筒状容器体101の中央部よりずれた位置に配置するのが好ましい。
換言すると、本発明の外側筒状容器101と内側筒状体102とで構成される原水処理部106は、上部側(微細気導入口MB1INのやや下側まで)の空間、すなわち、しょりすべき原水が微細気泡とが十分に接触・混合するまでの空間は断面視ドーナツ状(外側筒状容器101と内側筒状体102とが円形の断面の場合)の形状を有しており、そしてその下方空間は、円形となる。
このドーナツ状の空間を原水が螺旋状に移動しながら下降していき、微細気泡発生装置3からの微細気泡導入口MB1INからの微細気泡と十分接触・混合することとなる。そして、原水導入口104から連続的に導入される原水によりの外側筒状容器101の底部まで微細気泡と接触・混合された原水が滞留していくこととなる。
この際に、微細気泡と接触・混合された原水が滞留する箇所、すなわち微細気泡導入口MB1INより底部側の断面視円形部分が滞留するのに十分な深さを有していれば微細気泡との接触・混合により水中に分散されている分散物や浮遊物は微細気泡に包まれてエマルジョン化する。一方、原水中に含まれる有機性物質等の有機物も微細気泡を構成する酸素系ガスとの反応よりエマルジョン化する。このようなエマルジョンは、経過時間とともに徐々に浮上する。
このように構成することによって、原水処理部内で下方にスパイラル状に流れる原水に微細気泡導入部MB1INより導入された微細気泡と混合して、有機性物質が懸濁化することにSS等の浮遊物が底部へ移行するとともにエア導入管103から導入されるエアによりこれらの懸濁物や浮遊物が浮上物排出部106へ移行して不純物として分離される。
この際に、懸濁物や浮遊物が浮上物排出部106内で螺旋状、すなわちトルネード状で流動する原水の影響により乱流状態で存在している場合がある。そのため、本発明の好ましい実施形態において、浮上物排出部106は図示しない整流手段を有していることがこのましい。このような整流手段として、前記の螺旋と逆方向に傾斜を有する複数本の例えばオール状またはスクリュ状の支持体で構成することができる。
以上のように構成された、本発明の反応型浮上分離装置100は、外側筒状容器体101と内側筒状体102との間で構成された密閉空間である原水処理部108内で螺旋状に降下する処理水を微細気泡により処理し、発生した懸濁物や浮遊物を同じく外側筒状容器体101と内側筒状体102との間で構成された密閉空間である浮上物排出物106に底部側から導入されたエア導入管のエア導入口から導入した空気とともに搬送されて浮上物排出口105より排出される。一方、浮上物が除去された原水は内側筒状体102内部を通って処理原水排出部107を介して装置外へと排出される。
この際に図3に示す通り、本発明の反応型浮上分離装置100は、従来技術と同様に浮上物排出部106の頂部に浮上物を強制的に浮上物排出口105へ送るスクレーパ109を有していてもよく、また底部付近に存在する浮上物(沈殿物)、特にSS分を回転しながら掻き出す(落とす)レーキ110を設けてもよい。また、原水処理排出部107の水位を調整するための従来公知の水位調整機構107Aを設けてもよい。
また、図1に示す通り本発明の反応型浮上分離装置100を、次段の処理装置である反応装置200で処理を行う場合には、処理した原水を一旦バッファタンクBTに貯水してから反応装置200で処理することが、密閉空間内で一定の流速で原水を送れる点で好ましい。
このような構成を有する本発明の反応型浮上分離装置100は新規である。したがって、本発明はこのような構成を有する反応型浮上分離装置にまで拡張される。
次いで、本発明の水処理システムは、図1および図4Aに示す通りの反応装置200により原水をさらに反応処理する。
本発明の反応装置200は、一端側に原水導入口203および原水導入口203の後段の微細気泡導入口MB2INを有し他端側が開口した開口部204を有し内側筒状体202と、内側筒状体202を囲繞し内側筒状体202と同心的に設けられ、内側筒状体202の開口部204と反対側に処理水の排出部205を有する外側筒状容器201とから主として構成され、微細気泡導入口MB2INは、第2の微細気泡ラインMB2を介して第2の微細気泡発生装置4と接続されている。
すなわち、本発明の反応装置200は、図4Aに示す通り、まず原水導入口203から導入された原水は、微細気泡導入部MB2INからの微細気泡と混合されて内側筒状体202の内側面に沿って螺旋状に旋回しながら下降していく。そして、開口部204から外側筒状容器201側に移行して、内側筒状体202の外側面と外側筒状容器201の内側面を旋回しながら上昇していきそして、原水排出口205から排出される。
また、図4Bに示す通り、外側筒状容器体201と内側筒状体202の内側面には、原水導入口から導入した原水をより強い螺旋状の流れ、すなわちトルネード流とするため各々スパイラル状の整流・誘導板を設けることができる。
そのため、本発明の反応装置200は、密閉空間内での反応であり、しかも低い高さで十分な滞留時間をとることができる。また、図4Aに示す実施形態では、本発明の反応装置は、縦置きに配置したが、図1に示す通り、横置きに配置することも可能である。なお、本発明の反応装置200に使用する微細気泡は、図2に示す通り、酸素系の気体、空気、酸素および好ましくはオゾンに基づくものである。そのため、本発明の反応装置200は、密閉系で反応を行い装置外にこのような酸素系の気体、特にオゾンを放出しない。特に、本発明の水処理システムは、後述するように特殊なラジカル除去装置を設けることができるので、オゾン等のラジカル種をシステム外に放出しない構成とすることが可能である。
また、本発明の反応装置200は、図4Aに示す通り、第1の反応装置200A、第2の細気泡反応装置200B、第3の細気泡反応装置200C・・・と複数の反応装置を直列接続することができる。
なお、例えば図4Aに示すような反応装置200を直列接続することによって、従来技術のように数mの高い反応塔を設けることなくオゾン等の原水をオゾンに基づく微細気泡により十分な滞留時間反応させることが可能となる。
なお、図4Aに示す通り複数の反応装置200A、200B、200C・・・を配置する際に、例えば、反応装置200Bの微細気泡導入口MB2INを閉鎖して反応装置200Bでは微細気泡を原水と混合せずに単に前段で処理された原水を滞留させる構成とすることもできる。
また、図4Cに示す通り、本発明の反応装置200Aから200Kは、直列接続だけでなく、並列接続したり、中間にバッファタンクBT2を設けたりすることも可能である。また、反応装置200Iは一台の反応型浮上物分離装置100Aに処理水を送り、そして反応装置200Jおよび200Kは一台の反応型浮上物分離装置100Bに送る等の構成を有することもできる。
さらに、本発明の特定の実施形態において、導入する微細気泡のもととなる気体を変更して、導入することも可能である。例えば、第1列目(第1の反応)ではオゾンに基づく微細気泡を導入して、第2列目(第2の反応)では酸素に基づく微細気泡を導入する等の構成とすることもできる。また、微細気泡のもととなる水に反応段階に応じて変化させることも本発明の範囲内である。例えば、第1列目に酸を加え(例えば硫酸酸性微細気泡とし)、第2列目にアルカリを加え(例えば苛性ソーダ塩基性微細気泡として)、第1の反応、第2の反応を行うことも本発明の範囲内である。
また、本発明の特定の実施形態において、図4Dに示す通り、処理原水と空気または酸素に基づく微細気泡とが接触・混合した際の混合物に対して、酸素の活性を増幅する(具体的には酸素をオゾン化する)目的で、反応装置200に紫外線照射手段UVを設けることができる。
図4Dに示す実施形態において、例えば反応装置200の中心に紫外線照射管UVを設けたり、外側筒状容器201および/または内側筒状体202を透明の素材で構成して、外部から紫外線照射手段UVにより紫外線照射したりすることができる。
また、図4に示す反応装置200内の紫外線照射手段に代わって、あるいは反応装置200内の紫外線照射手段に加えて、例えば反応装置200が複数配列されている場合には、前段の原水排出口205と後段の原水導入口203との間に石英管等の透明配管を設けそこに紫外線照射手段UVを設けることができる。
このような紫外線照射手段としては従来公知の紫外線照射手段のなかから適宜選択され、例えばLEDタイプや蛍光管タイプの紫外線照射を用いることができる。
このように、密閉系で原水と空気または酸素を主体とする気体の微細気泡とが接触・混合した混合物に紫外線を照射することにより、酸素の一部がオゾン化してより反応性が高まる。しかも、微細気泡発生装置4内に反応性の高いオゾンガスを導入しないので、微細気泡発生装置4の耐久性が増加するという利点を有する。
また、図5(a)、(b)に示す通り、本発明の反応装置200は、外側筒状容器201と内側筒状体202との間に内側筒状体202の開口部204(下側)と反対側(上側)に開口部204Aを有する中間筒状体202Aを備えることができる。このように構成することにより、オゾン等に基づく微細気泡で処理した際の滞留時間をより多くとることが可能となる。
なお、中間筒状体202Aは、図5の例では1つ配置したが2以上配置することも可能である。一般に奇数個の中間筒状体202Aを配置した場合には原水排出口205は、下側に配置され、一方偶数個の中間筒状体202Aを配置した場合には原水排出口205は、上側となる。
また、図6(a)および(b)に示す通り、本発明の反応装置200における原水導入口から内側筒状体202へと原水を通流する配管Pが、原水導入口を一端に有する第1の配管P1と、第1の配管P1の他端部側から封止部材203Aにより液蜜に挿入する第2の配管P2とから構成されている。
このように構成すると、図6(b)の矢印で示す通り第1の配管P1と第2の配管P2の重なる位置に、微細気泡導入口を導入した微細気泡が旋回しながら原水と混合して内側筒状体202へと流れるようになる。そのため、原水と微細気泡とが十分に撹拌・混合されて内側筒状体202へと流れていく。
また、図7に示す通り、本発明の反応装置200は、原水導入口203側の配管と原水排出口205側の配管を有する内側筒状体202を外側筒状容器体201の頂部から構成した蓋体201Aを外側筒状容器体201と封止部材201Aにより液蜜に着脱自在に接合して構成することができる。
このように構成すると、封止部材201Bの封止を解除して容易にメンテナンスすることが可能である。また、例えば、このような構成を図4に示すような複数の反応装置200A,200B,200C・・・を直列接続した場合、蓋体201A部分が同一面に配置されているのでメンテナンスが容易となる。
以上説明した本発明の反応装置200そのものも新規である。したがって、本発明は、反応装置200にまで拡張される。また、空気や酸素に基づく微細気泡と原水とを接触・混合した際に紫外線を照射して微細気泡の活性を高めることも新規である。
なお、本発明者等による実験によると、空気や酸素に基づく微細気泡でなく、空気や酸素と水との気液混合物でも同様な反応を生じることを初めて見出した。従って、本発明はこのような紫外線照射手段を有する反応装置も本発明の範囲内である。
また、図1および図8(a)および図8(b)に示す通りのラジカル除去装置300を備えていることが好ましい。ラジカル除去装置300は、ラジカル除去触媒層303を充填した流体導入口301および流体排出口302を有する装置本体から構成されている。
図8(a)に示すラジカル除去装置300は、ラジカル除去触媒層303および触媒トラップ層304を充填した筒状容器の途中のラジカル除去触媒層303に流体を導入するための流体導入口301と底部に設けられた流体排出口302とを備えた容器から構成されているシンプルな装置である。
また、図8(b)に示すラジカル除去装置300は、内側にラジカル除去触媒層303を底部まで充填し、その外周の所定の高さまで触媒トラップ層304を設けた容器の頂部の所定箇所に処理する流体がラジカル除去触媒層に導入されるように流体導入口301を設け、容器の頂部の他の所定箇所にラジカル除去触媒層303を通過した後に触媒トラップ層304を介して流体を排出するための流体排出口302を設けたラジカル除去装置である。
ラジカル除去触媒とは、流体中のラジカル、例えば水由来の各種ラジカル(オゾン、OHラジカル、NOラジカル、一重項酸素)や有機物とラジカルとが反応して生じた過酸化脂質等との間で電子交換してラジカルを除去する触媒を言い、例えば三二酸化ニッケル等のニッケル化合物やマンガン化合物等が挙げられる。このような金属化合物の微粉末を担体に担持させた触媒がラジカル除去触媒である。
このようなラジカル除去触媒に、本発明の処理水等の水性媒体や気体等の流体を通過させると流体中に含まれるラジカル種と触媒間で電子移動反応が生じ、ラジカル種が清掃される。
本発明者等の繰り返しの実験によると、特にオゾンの除去効果に優れていて、水中でも空中でもオゾンは実質的に除去できることを見出した。なお、特に水性媒体を本発明のラジカル除去装置300で除去させる場合には、繰り返しの使用により微細化した触媒片及び溶出重金属等)をトラップ(吸着・捕捉)する触媒トラップ層304を設けることが好ましい。このようなトラップ層は、例えば酸化鉄系の重金属除去触媒や砂ろ過装置、活性炭など周知のものを使用することが可能である。
このような触媒トラップ層は、図8(a)および図8(b)に示す通り、ラジカル除去触媒層303と一体化することも可能であり、また、図1に示す通り別体とすることも可能である。
また、このようなラジカル除去装置自体も新規であり、例えば水道水の殺菌、オゾン等による汚泥の分解等の種々の適用が可能である。
なお、本発明の対象となる原水は、水処理可能な原水であれば特に限定されるものではない。例えば、油水混合物、各種工場から排出された種々の有機性成分を含む排水、汚泥を含む排水、米のとぎ汁に代表される食品由来の排水等種々の原水を対象とする。
以上、本発明の実施の形態を説明してきたが本発明は上記の実施例に限定されるものではなく幅広く適用可能である。
例えば、図3に示す反応型分離装置は、新規である。したがって、このような反応型分離装置も本発明の範囲内であり、また、微細気泡に基づく原水の密閉系での処理方法も新規である。したがって、このような水処理方法も本発明の範囲内である。同様にして、図4から図8に示す反応装置も本発明の範囲内である。
さらに、密閉系において、装置200により処理する方法も新規である。したがって、本発明は、密閉系において微細気泡により処理すべき原水を処理する水の処理方法であって、
(a1) 処理原水を螺旋状に降下させる工程、
(a2) 降下した原水を微細気泡と混合しながらさらに降下する工程および
(a3) 微細気泡によって生じた懸濁物を下方から上方に向けて空気により浮上させて分離する工程を含む水処理工程
を1回または数回繰り返すこと、この工程の前後に工程(a1)に先立っておよび/または工程(a−3)に続いて
(b1) 処理原水を微細気泡と混合する工程
(b2) 混合した原水を螺旋状に降下させる工程および
(b3) 混合した原水を上昇させて排出する水処理工程
を1回または数回繰り返すことによる水処理方法も本発明の範囲内である。
さらに、密閉系容器内で処理原水を酸素を主体とする気体と水との気液混合物により処理する水の処理方法において、前記処理原水を前記密閉容器内に導入する工程と、
前記導入した処理原水を気液混合物と接触・混合する工程と、
前記気液混合物に紫外線を照射する工程を含む工程と、を含む水の処理方法も本発明の範囲内であり、気液混合物は、空気または酸素に基づく微細気泡含有水であることが好ましい。
また、原水導入口と原水排出口と前記原水導入口に酸素を主体とする気体との気液混合物を導入する気液混合物導入口とを備えた密閉系容器と、前記気液混合物導入口に気液混合物を導入して前記原水と接触・混合するための気液混合物導入手段、好ましくは微細気泡発生装置と、前記気液混合物と接触した原水に紫外線を照射する紫外線照射手段とから構成された水処理装置も本発明の範囲内である。
以上説明した本発明の水処理システムは、(A)少なくとも1台の微細気泡発生装置に基づく反応型浮上物分離装置と、(B)少なくとも1台の酸素系ガスの微細気泡発生装置により処理する反応装置と、を備えているので、微細気泡による処理原水中の不純物を、浮上分離、反応による分離分解を同時に連続的に行うことができる。
しかも本発明の反応型浮上分離装置は、上部側に設けられた浮上物を排出する浮上物排出口と、前記浮上物排出口の下方にかつ上部側に設けられ原水を螺旋状に流下させる原水導入口と、前記浮上物排出口と前記原水導入口との中間に設けられた処理原水排出口と、下部側に設けられた微細気泡導入口を有する外側筒状容器体と、前記外側筒状容器体の内側に前記微細気泡導入口下部側から前記原水導入口の上部側まで亘って延在し、下方から上方に向かってエアを通流するエア配管と、前記外側筒状容器体と前記エア配管の中間に同心的に設けられ、前記外側筒状容器体を前記浮上物排出口側を仕切り前記外側筒状体と浮上物排出部を構成し、前記浮上物排出部直下の原水排出部側を仕切り前記外側筒状容器体と処理原水排出部を構成する内側筒状体と、前記微細気泡導入口に微細気泡含有水を供給するための微細気泡発生装置と、を備えているので、サイクロン状で流下する処理原水に微細気泡を混合して処理する構成となっている。そのため、処理原水中に含まれる浮遊物を効率的に浮上分離処理が可能であるとともに、微細気泡により処理原水中の成分との反応が進行する。しかも、下方からエアを導入しているので、SS分や沈殿物など浮上しにくい成分も強制的に排出することが可能となる。
一方、本発明の反応装置は、一端側に原水導入口および前記原水導入口の後段の微細気泡導入口を有し他端側が開口した内側筒状体と、前記内側筒状体を囲繞し前記内側筒状体と同心的に設けられ、前記内側筒状体の開口部と反対側に処理水の排出部を有する外側筒状容器と、前記微細気泡導入口に微細気泡含有水を供給するための微細気泡発生装置と、を備えているので、反応時間(滞留時間)に応じて限られた空間内で縦置き、横置きに自由にレイアウト可能である。また、この反応装置は、密閉空間で構成されているので、反応中に生成する生成物(一般にエマルジョンとして存在)を処理原水の通流とともに装置外へ排出されるので、従来のこの種の装置と比較して反応生成物の除去手段を設けることが不要となる。本発明の好ましい実施形態において、反応型浮上物分離装置および/または前記反応装置または両者の出口部に発生したオゾンを含むラジカルを除去するラジカル除去装置を備えていることが好ましい。このようにラジカル除去装置を具備することによって、システム系外にオゾンを代表とするラジカル種を排出することがなくなる。
1 コンプレッサ
2A 酸素濃縮装置
2B オゾン発生装置
3,4 微細気泡発生装置
100,100’ 反応型浮上分離装置
101 外側筒状容器体
102 内側筒状体
103 エア導入管
104 原水導入口
105 浮上物排出口
106 浮上物排出部
107 処理原水排出部
108 原水処理部
200 微細気泡型反応装置
201 外側筒状容器
202 内側筒状体
203 中間筒状体
300 ラジカル除去装置
301 流体導入口
302 流体排出口
303 ラジカル除去触媒層
304 触媒トラップ層

Claims (32)

  1. 微細気泡含有水により水を浄化処理するための水処理システムであって、
    (A) 少なくとも1台の微細気泡に基づく反応型浮上物分離装置と、
    (B) 少なくとも1台の酸素系ガスの微細気泡により処理する反応装置と、を備え、
    (A) 前記反応型浮上分離装置は、上部側に設けられた浮上物を排出する浮上物排出口と、前記浮上物排出口の下方にかつ上部側に設けられ原水を螺旋状に流下させる原水導入口と、前記浮上物排出口と前記原水導入口との中間に設けられた処理原水排出口と、下部側に設けられた微細気泡導入口を有する外側筒状容器体と、
    前記外側筒状容器体の内側に前記微細気泡導入口下部側から前記原水導入口の上部側まで亘って延在し、下方から上方に向かってエアを通流するエア配管と、
    前記外側筒状容器体と前記エア配管の中間に同心的に設けられ、前記外側筒状容器体を前記浮上物排出口側を仕切り前記外側筒状体と浮上物排出部を構成し、前記浮上物排出部直下の原水排出部側を仕切り前記外側筒状容器体と処理原水排出部を構成し、そして原水をスパイラル状に流下させた後に底部に滞留させる原水処理部を構成し、そして原水をスパイラル状に流下させた後に底部に滞留させる原水処理部を構成する内側筒状体と、
    前記微細気泡導入口に微細気泡含有水を供給するための微細気泡発生装置と、を備え、
    (B) 前記反応装置は、一端側に原水導入口および前記原水導入口の後段の微細気泡導入口を有し他端側が開口した内側筒状体と、前記内側筒状体を囲繞し前記内側筒状体と同心的に設けられ、前記内側筒状体の開口部と反対側に処理水の排出部を有する外側筒状容器と、前記微細気泡導入口に微細気泡含有水を供給するための微細気泡発生装置と、を備えたことを特徴とする水処理システム。
  2. 前記反応型浮上物分離装置、前記反応装置または両者の出口部に発生したオゾンを含むラジカルを除去するラジカル除去装置を備えたことを特徴とする請求項1に記載の水処理システム。
  3. 前記浮上物排出部は、前記浮上物排出部内の流体の流れを整流する整流部、頂部に配置され、原水から発生した浮上物を前記浮上物排出口へ案内するための浮上物案内部または両者をさらに有していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の水処理システム。
  4. 前記処理原水排出部は排出された処理原水の水位を調整するための水位調整機構を有していることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の水処理システム。
  5. 前記反応型浮上物分離装置の微細気泡導入口の下方に付着物を除去するための除去手段を有することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の水処理システム。
  6. 前記反応装置は、前記内側筒状体と前記外側筒状容器体との間にさらに1以上の中間筒状体が前記内側筒状体の開口部から前記処理水の排出部側へ処理原水が流れるように設けたことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の水処理システム。
  7. 反応装置における前記原水導入口から前記内側筒状体へと原水を通流する配管が、前記原水導入口を一端に有する第1の配管と、前記第1の配管の他端部側から液蜜に挿入する第2の配管とから構成され、前記第1の配管と前記第2の配管の重なる位置に、前記微細気泡導入口を導入した微細気泡が旋回しながら前記原水と混合して前記内側筒状体へと流れるように形成したことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の水処理システム。
  8. 反応装置における前記原水導入口側の配管と前記原水排出口側の配管を有する前記内側筒状体を前記外側筒状容器体の頂部を液蜜に接合する蓋体により接合したことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の水処理システム。
  9. 前記微細気泡発生装置は、空気中からの酸素を濃縮する酸素濃縮装置と、濃縮した酸素からオゾンを発生させるオゾン発生装置を備えており、前記酸素濃縮装置と前記オゾン発生装置のオン/オフにより、空気、酸素、オゾンガスを切り替え可能に前記微細気泡発生装置に供給することを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の水処理システム。
  10. 前記微細気泡発生装置は、前記反応装置の内部および/または排出口には紫外線照射手段を有していることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の水処理システム。
  11. 前記反応型浮上物分離装置へ供給する空気および微細気泡発生装置と、前記反応装置へ供給する微細気泡発生装置とがモジュール化されていることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の水処理システム。
  12. 上部側に設けられた浮上物を排出する浮上物排出口と、前記オイル分排出口の下方にかつ上部側に設けられ原水を螺旋状に流下させる原水導入口と、前記浮上物排出口と前記原水導入口との中間に設けられた処理原水排出口と、下部側に設けられた微細気泡導入口を有する外側筒状容器体と、
    前記外側筒状容器体の内側に前記微細気泡導入口下部側から前記原水導入口の上部側まで亘って延在し、下方から上方に向かってエアを通流するエア配管と、
    前記外側筒状容器体と前記エア配管の中間に同心的に設けられ、前記外側筒状容器体を前記浮上物排出口側を仕切り前記外側筒状体と浮上物排出部を構成し、前記浮上物排出部直下の原水排出部側を仕切り前記外側筒状容器体と処理原水排出部を構成し、そして原水をスパイラル状に流下させた後に底部に滞留させる原水処理部を構成する内側筒状体とを備え、
    前記エア配管と接続されたエア導入部と、
    前記微細気泡導入口と接続された微細気泡発生装置と、
    から構成されたことを特徴とする反応型浮上物分離装置。
  13. 前記反応型浮上物分離装置の排出口に発生したオゾンを含むラジカルを除去するラジカル除去装置を備えたことを特徴とする請求項12に記載の反応型浮上物分離装置。
  14. 前記浮上物排出部は、前記浮上物排出部内の流体の流れを整流する整流部、頂部に配置され、原水から発生した浮上物を前記浮上物排出口へ案内するための浮上物案内部または両者をさらに有していることを特徴とする請求項12または請求項13に記載の分離装置。
  15. 前記処理原水排出部は排出された処理原水の水位を調整するための水位調整機構を有していることを特徴とする請求項12から請求項14のいずれか1項に記載の反応型浮上物分離装置。
  16. 前記反応型浮上物分離装置の微細気泡導入口の下方に付着物を除去するための除去手段を有することを特徴とする請求項12から請求項15のいずれか1項に記載の反応型浮上物分離装置。
  17. 一端側に原水導入口および前記原水導入口の後段の微細気泡導入口を有し他端側が開口した内側筒状体と、前記内側筒状体を囲繞し前記内側筒状体と同心的に設けられ、前記内側筒状体の開口部と反対側に処理水の排出部を有する外側筒状容器と、
    前記微細気泡導入口と接続された微細気泡発生装置と、
    を備えたことを特徴とする反応装置。
  18. 前記内側筒状体と前記外側筒状容器体との間にさらに1以上の中間筒状体が前記内側筒状体の開口部から前記処理水の排出部側へ処理原水が流れるように設けたことを特徴とする請求項17に記載の反応装置。
  19. 前記原水導入口から前記内側筒状体へと原水を通流する配管が、前記原水導入口を一端に有する第1の配管と、前記第1の配管の他端部側から液蜜に挿入する第2の配管とから構成され、前記第1の配管と前記第2の配管の重なる位置に、前記微細気泡導入口を導入した微細気泡が旋回しながら前記原水と混合して前記内側筒状体へと流れるように形成したことを特徴とする請求項17または請求項18に記載の反応装置。
  20. 前記原水導入口側の配管と前記原水排出口側の配管を有する前記内側筒状体を前記外側筒状容器体の頂部を液蜜に接合する蓋体により接合したことを特徴とする請求項17から請求項19のいずれか1項に記載の反応装置。
  21. 前記微細気泡発生装置は、空気中からの酸素を濃縮する酸素濃縮装置と、濃縮した酸素からオゾンを発生させるオゾン発生装置を備えており、前記酸素濃縮装置と前記オゾン発生装置のオン/オフにより、空気、酸素、オゾンガスを切り替え可能に前記微細気泡発生装置に供給することを特徴とする請求項17から請求項21のいずれか1項に記載の反応装置。
  22. 前記微細気泡発生装置は、前記反応装置の内部および/または排出口には紫外線照射手段を有していることを特徴とする請求項17から21のいずれか1項に記載の水処理システム。
  23. 流体中に存在するラジカル種を除去するラジカル除去装置であって、前記流体の導入口および排出口を有しラジカル分解性の金属化合物の微粉末を担持した触媒からなる触媒を充填した容器から構成されたことを特徴とするラジカル除去装置。
  24. 前記触媒が三二酸化ニッケル触媒であることを特徴とする請求項23に記載のラジカル除去装置。
  25. 前記触媒の後段に金属微粉末除去手段を有することを特徴とする請求項23または請求項24に記載のラジカル除去装置。
  26. 前記ラジカル種がオゾンまたはオゾン由来ラジカルであることを特徴とする請求項23から請求項25のいずれか1項に記載のラジカル除去装置。
  27. 密閉系において微細気泡により処理すべき原水を処理する水の処理方法であって、
    (a1) 処理原水を螺旋状に降下させる工程、
    (a2) 降下した原水を微細気泡と混合しながらさらに降下する工程および
    (a3) 微細気泡によって生じた懸濁物を下方から上方に向けて空気により浮上させて分離する工程を含む水処理工程
    を1回または数回繰り返すことを特徴とする水の処理方法。
  28. さらに、工程(a1)に先立っておよび/または工程(a−3)に続いて
    (b1) 処理原水を微細気泡と混合する工程
    (b2) 混合した原水を螺旋状に降下させる工程および
    (b3) 混合した原水を上昇させて排出する水処理工程
    を1回または数回繰り返すことを特徴とする請求項24に記載の水の処理方法。
  29. 密閉系容器内で処理原水を酸素を主体とする気体と水との気液混合物により処理する水の処理方法であって、
    前記処理原水を前記密閉容器内に導入する工程と、
    前記導入した処理原水を気液混合物と接触・混合する工程と、
    前記気液混合物に紫外線を照射する工程を含む工程と、を含むことを特徴とする水の処理方法。
  30. 前記気液混合物は、空気または酸素に基づく微細気泡含有水であることを特徴とする請求項29に記載の水の処理方法。
  31. 原水導入口と原水排出口と前記原水導入口に酸素を主体とする気体との気液混合物を導入する気液混合物導入口とを備えた密閉系容器と、
    前記気液混合物導入口に気液混合物を導入して前記原水と接触・混合するための気液混合物導入手段と、
    前記気液混合物と接触した原水に紫外線を照射する紫外線照射手段と
    から構成された水処理装置。
  32. 前記気液混合手段が微細気泡発生装置であることを特徴とする請求項31に記載の水処理装置。
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