JP2016033540A - 歌詞同期データ作成システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 歌詞同期データ作成システムにおいてコンピュータ上で音楽と歌詞とを同期させるための歌詞同期データが精確に記録できると共に、時間データの修正作業も容易にできる歌詞同期データ作成システムを提供すること。【解決手段】 表示手段が次の文字列を表示したときに、音楽データの前記文字列に対応する部分より指定秒数遡ったところから再生する。したがって、再生開始から1行目の入力作業を終えるまでの経過時間を次の行の入力作業開始時にそのまま適用するのではなく、少し遡ったところから再生することで、作業者において次の行の最初の文字に対する入力を精神的な余裕を持って行うことができ、表示時間情報を精確に記録することが可能となる。【選択図】 図1

Description

本発明は、コンピュータネットワークを利用した歌詞同期データ作成システムに関し、特に手作業によって音楽と歌詞とを精緻に同期させるための構成を有する歌詞同期データ作成システムに関する。
歌詞同期データ作成システムは、カラオケなどで利用することを目的として、コンピュータ上で再生される音楽と表示されている歌詞を同期させるための時間データを作成し、歌詞データと時間データを一体化した歌詞同期データとして保存可能なシステムである。このようなシステムでは、いわゆるスマートフォンやタブレット・コンピュータなど、歌詞を表示する画面が小さいシステムでも入力できるようにした様々な発明がなされている。
図12は、従来技術に係る歌詞同期データ作成システムの構成を示すフロー図である。図12は、特開2006−227082公報において開示されている発明である。この発明では、音楽データを再生する再生部と歌詞データを表示する表示部とを備えて、音楽に連動した歌詞表示を行わせるための音楽と歌詞との同期データ作成装置であって、1行の歌詞データを解析して表示部に表示するのに適した歌詞データの表示単位を決定する(ST203)。また、制御部106は、ユーザ入力部107からボタン等の操作があったことを示す通知を待ち続ける(ST204)。ユーザ入力部107から、歌詞の各フレーズと音楽とを同期させるための表示時間情報を記録するように通知が来た場合、ステップST205に進む。さらに、歌詞データの表示単位毎に表示時間情報を付加して音楽と歌詞との同期データを作成する(ST206)。また、歌詞データの表示単位を決定する歌詞データ解析部を設け、歌詞データ解析部は、歌詞データを文節に分解し、表示部に表示可能であって且つ1つ又は複数の文節からなる文節のまとまりを表示単位として決定する構成としている。
以上の構成によれば、小型ディスプレイなど、画面が非常に小さい場合でも、文節のまとまりの文字数が少なく、ユーザがボタンを押す時間間隔が短い場合でも、音楽データの再生スピードが遅く設定できるので、ユーザは十分な時間間隔を持って同期処理を行うことができる。ところで、楽曲によっては、スマートフォンの仮想的ボタンの操作などによって、例えばフレーズの冒頭部分の表示時間情報を精確に記録しにくいものが存在する。再生されている音楽と表示されている歌詞とが完全に同期するように表示時間情報が精確に記録されていないと、再生している音楽に対して歌詞の文字色の変化などのタイミングが遅すぎる又は早すぎることを利用者が感知して違和感を持ち、そのシステムを使用しているサービスの質が低いという印象を利用者に与えることがある。このシステムにおいて歌詞同期データが精確か否かを確認する場合には、音楽データを再生しながら表示する歌詞データを順次入れ替えて行く必要がある。しかしながら、ある行から次の行に表示を切り替えた瞬間に次の行の冒頭の文字が再生している音楽データに対して精確に同期しているか否かを確認することは、次の行に表示を切り替えた瞬間から冒頭の文字を凝視しないと難しい。また、このシステムにおいて歌詞同期データを修正する場合、修正する行まで戻り、戻った行の冒頭から表示時間情報を上書きして修正するが、この方法では修正対象が必要な歌詞同期データが最後に記録した表示時間情報のみであっても、表示している行全体の表示時間情報を記録し直さなければならず、修正作業が容易でないという問題がある。
特開2006−227082公報
本発明は、上記課題を解決するために、歌詞同期データ作成システムにおいてコンピュータ上で音楽と歌詞とを同期させるための歌詞同期データが精確に記録できると共に、時間データの修正作業も容易にできる歌詞同期データ作成システムを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、音楽データを再生する再生手段と、表示装置の画面に歌詞データを表示する表示手段と、前記再生手段が前記音楽データを再生し、かつ、前記表示手段が前記歌詞データを表示しているときに、前記入力装置において入力があると、表示している前記歌詞データを前記音楽データに同期させるための時間情報を記録する時間情報記録手段を備えた歌詞同期データ作成システムであって、前記表示手段は、前記画面に、前記歌詞データを冒頭の文字からあらかじめ指定された範囲内の文字数の文字列に区切って順次表示し、前記再生手段は、前記表示手段が次の文字列を表示したときに、前記音楽データの前記文字列に対応する部分より指定秒数遡ったところから再生することを特徴とする歌詞同期データ作成システムである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記表示手段は、前記第1の境界線の前記第2の境界線と反対側に位置する前記画面の端部から前記第1の境界線までの領域の幅を前記第1の境界の境界線と前記第2の境界線との間の領域の幅より大きくすると共に、前記画面の前記端部と前記第1の境界線との間に配置されると共に、矩形形状の開始余剰領域をさらに表示し、前記再生手段は、前記開始余剰領域を選択したことを示す選択入力があったときに、前記音楽データの再生を開始することを特徴とする歌詞同期データ作成システムである。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記時間情報記録手段は、前記入力装置において、前記画面に表示されている前記文字列の中の特定の文字を選択したことを示す選択入力があったときに、該領域選択入力があった時刻から前記音楽データの再生開始からの経過時間を算出し、該経過時間を前記特定の文字に対応する表示時間情報として記録すると共に、前記特定の文字を再び選択したことを示す再選択入力があったときに、前記特定の文字に対応する前記表示時間情報、及び、前記特定の文字への前記選択入力の後に選択された文字に対応する表示時間情報を消去することを特徴とする歌詞同期データ作成システムである。
請求項1に記載の発明によれば、再生開始から1行目の入力作業を終えるまでの経過時間を次の行の文字列に対する入力作業開始時にそのまま適用するのではなく、少し遡ったところから再生する、又は、遡らずに再生することが任意に設定できるので、作業者が次の行の最初の文字に対する入力を精神的な余裕を持って行うことができ、表示時間情報を精確に記録することが可能となる。
請求項2に記載の発明によれば、歌詞データを構成する文字列の近傍に表示されている開始余剰領域を選択したときから音楽が再生されることによって、音楽データの再生開始時に歌詞データを構成する文字列から目を離すことがないので、表示時間情報を精確に記録することが可能となる。
請求項3に記載の発明によれば、同じ文字を再度選択することによって、その文字に対する表示時間情報を消去されるので、修正作業を非常に容易に行うことができる。
できる。
本発明の第1の実施の形態に係る歌詞同期データ作成システムを適用したスマートフォンと周辺機器の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係る歌詞同期データ作成システムを適用したタブレット・コンピュータを示す図であり、(a)は歌詞を横方向に配置した状態の正面図、(b)は縦方向に配置した状態の正面図である。 タブレット・コンピュータにおける表示範囲と1行分の文字列の関係を示す正面図である。 タブレット・コンピュータにおける表示範囲の変更方法を示す正面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る歌詞同期データ作成システムの文字選択領域の説明図である。 本発明の第1の実施の形態に係る歌詞同期データ作成システムにおける第1の入力方法を示す説明図である。 本発明の第1の実施の形態に係る歌詞同期データ作成システムにおける第2の入力方法を示す説明図である。 本発明の第1の実施の形態に係る歌詞同期データ作成システムにおける巻き戻し再生の説明図である。 本発明の第1の実施の形態に係る歌詞同期データ作成システムにおける修正(再入力)方法の説明図(1)である。 本発明の第1の実施の形態に係る歌詞同期データ作成システムにおける修正(再入力)方法の説明図(2)である。 本発明の第2の実施の形態に係る歌詞同期データ作成システムを適用したスマートフォンの正面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る歌詞同期データ作成システムを適用したスマートフォンの構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係る歌詞同期データ作成システムの動作を示すフロー図(1)である。 本発明の第1の実施の形態に係る歌詞同期データ作成システムの動作を示すフロー図(2)である。 本発明の第1の実施の形態に係る歌詞同期データ作成システムの動作を示すフロー図(3)である。 従来技術に係る歌詞同期データ作成システムの構成を示すフロー図である。
まず、本発明の第1の実施の形態に係る歌詞同期データ作成システムの概要について説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態に係る歌詞同期データ作成システムを適用したスマートフォンと周辺機器の構成の一例を示すブロック図である。図1において、10はスマートフォン、29はタッチパネル・ディスプレイ、31a、31b、31c及び31dはそれぞれ第1、第2、第3及び第4の文字選択領域、32a、32b、32c及び32dはそれぞれ第1、第2、第3及び第4の文字選択マーク線、33は操作アイコン、36は無線通信網、37はインターネット、38は歌詞同期データ管理サーバ、38aは歌詞同期データベース、39a、39b、39c及び39dはそれぞれ第1、第2、第3及び第4の文字である。
本発明の第1の実施の形態に係る歌詞同期データ作成システムは、スマートフォン、タブレット・コンピュータ、ラップトップ・コンピュータ、デスクトップ・コンピュータなど各種のコンピュータに適用することができるが、タッチパネル・ディスプレイを採用したスマートフォン又はタブレット・コンピュータなど、小型のコンピュータに特に好適である。すなわち、図1に示すように、小型のスマートフォン10のタッチパネル・ディスプレイ29に歌詞を構成する第1の文字39a、第2の文字39b、第3の文字39c及び第4の文字39dなどの文字を表示しながら、操作アイコン33で歌詞を同期する音楽データを再生し、第1の文字39a、第2の文字39b、第3の文字39c及び第4の文字39dを順次選択する。
ところで、再生されている音楽と表示されている歌詞とが完全に同期するように、表示時間情報を精確に記録するためには、再生中の音楽データを非常に注意深く聞きながら、文字や文字選択領域をタップなどの方法で必要がある。ここで、「表示時間情報」は、音楽データを再生するときに歌詞を同期させながら表示するときに必要となる時間データであり、歌詞を構成する各々の文字に対して、当該文字を歌唱すべきタイミングに差し掛かったことを表示するための2つの時刻、つまり当該文字に対する発声開始時刻と発声終了時刻を設定した情報である、と定義する。具体的事例に沿って言い換えると、カラオケシステムにおいて、音楽データを再生しながら歌詞を構成する文字列を表示しているときに、歌唱すべき文字の表示色を変えるための時間データが表示時間情報であり、音楽データの再生開始時刻から文字の表示色を変え始める時刻と、文字の表示色を変え終わる時刻文字の表示色を変え始める時刻である。カラオケシステムによっては、文字の表示色を変える方法によらずに当該文字を歌唱すべきタイミングを示す技術もあるが、いずれにせよ、特定の1つの文字に対する発声開始時刻と発声終了時刻を歌唱する者に知らせるための情報が本発明の表示時間情報に該当する。
ところで、表示時間に情報意識を強く集中することは、あまり長い時間継続できないので、1つの楽曲に対する作業は何回かに切り分けて実行する方が表示時間情報の入力を精確に行うことができる。そこで、詳細については後述するが、この実施の形態に係る歌詞同期データ作成システムは、歌詞データを複数の行に分割して表示し、音楽データそれぞれの文字を同期させるための表示時間情報、つまり、歌詞を構成する各々の文字に対する音楽再生からの経過時刻をタッチパネル・ディスプレイ29の画面に表示されている文字などをタップする(指先を軽く打ち付けるようにすばやく触れる)、ロングタップ(指先でしばらく触れ続ける)、又は、ことによって入力するものである。歌詞データを構成する文字列を複数の行に分割して表示する際の設定画面の記載は省略するが、例えば画面の幅に合わせて7〜8文字程度、又は、20文字、30文字に設定する、あるいは、文字列を全く分割せずに歌詞全体を表示するなど様々な表示設定が可能である。
さらに、第1の文字39a、第2の文字39b、第3の文字39c及び第4の文字39dの表示サイズが小さいと、音楽の聴取に集中しながら特定の文字にタップすることは、文字のみに集中している場合に比べて難しい。そこで、この実施の形態に係る歌詞同期データ作成システムでは、第1の文字39a、第2の文字39b、第3の文字39c及び第4の文字39dを第1の文字選択領域31a、第2の文字選択領域31b、第3の文字選択領域及び31c及び第4の文字選択領域31d内にそれぞれ配置している。くわえて、第1、第2、第3又は第4の文字選択領域にタップすると、第1の文字39a、第2の文字39b、第3の文字39c又は第4の文字39dを直接選択した場合と同様に動作するように構成されている。さらに、第1の文字39a、第2の文字39b、第3の文字39c及び第4の文字39dと重なり合うと共に、これらの文字の上下方向に延在する第1の文字選択マーク線32a、第2の文字選択マーク線32b、第3の文字選択マーク線32c及び第4の文字選択マーク線32dを表示している。第1の文字選択マーク線、第2の文字選択マーク線、第3の文字選択マーク線及び第4の文字選択マーク線は、これらのいずれかをタップすると、第1の文字39a、第2の文字39b、第3の文字39c又は第4の文字39dを直接選択した場合と同様に動作するように構成されている。
また、この実施の形態に係る歌詞同期データ作成システムは、スマートフォン10の電話としての機能を利用して無線通信網36に接続し、さらに無線通信網36を介してインターネット37に接続し、歌詞同期データ管理サーバ38の歌詞同期データベース38aに音楽と歌詞との同期データをアップロードする構成となっている。くわえて、この実施の形態に係る歌詞同期データ作成システムは、ラップトップ・コンピュータや、デスクトップ・コンピュータにも適用でき、さらにマウスやペンタブレットなど他の入力装置にも適用することが可能である。なお、本発明の歌詞同期データ作成システムは、歌詞同期データ管理サーバ38を設けずに、スマートフォン又はタブレット・コンピュータ自体が元々備えているメモリに歌詞同期データを作成して保管する構成、すなわち、スマートフォン又はタブレット・コンピュータに記憶されているコンピュータ・ソフトウェアだけで構成してもよい。また、歌詞同期データの作成に係るコンピュータ・ソフトウェアの一部又は全部を専用メモリに記憶させ、かつ、専用ICでデータ処理を行う構成、つまり、ハードウェアを中心とする構成であってもよい。さらに、デスクトップ・コンピュータに適用する場合には、ハードディスクドライブに歌詞同期データ作成システムと歌詞データを記憶させる構成としてもよい。言い換えると、本発明において、歌詞同期データ管理サーバ38のような歌詞同期データを作成するコンピュータ以外のものは、必須のものではない。また、音楽データも、スマートフォン又はタブレット・コンピュータ自体が元々備えているメモリに記憶されていてもよく、その他の機器に記憶されている音楽データを利用するものであってもよい。
図2は、本発明の第1の実施の形態に係る歌詞同期データ作成システムを適用したタブレット・コンピュータを示す図であり、(a)は歌詞を横方向に配置した状態の正面図、(b)は縦方向に配置した状態の正面図である。図2において、11はタブレット・コンピュータ、12はタッチパネル・ディスプレイ、13は文字列、16は操作アイコンである。
この実施の形態に係る歌詞同期データ作成システムは、図2に示すタブレット・コンピュータ11やスマートフォンのように、横長に配置する、又は、縦長に配置することのいずれにも対応できる機器において、歌詞データも横方向、縦方向のいずれの方向にも配置できるように構成されている。すなわち、タブレット・コンピュータ11を横長方向に配置すると、図2(a)に示すように、歌詞を構成する文字列13もタッチパネル・ディスプレイ12に横方向に配列され、縦長方向に配置すると、図2(b)に示すように、歌詞を構成する文字列13もタッチパネル・ディスプレイ12に縦方向に配列される。くわえて、この実施の形態に係る歌詞同期データ作成システムの操作アイコン16も、横長に配置する、又は、縦長に配置することに応じて配列が変更される。
図12は、本発明の第1の実施の形態に係る歌詞同期データ作成システムを適用したスマートフォンの構成を示すブロック図である。図12において、20はメモリ、21は再生手段、22は表示手段、23は表示文字数設定手段、24は時間情報記録手段、25は巻き戻し設定手段、26は情報通信手段、27はCPU、28は一時記憶用メモリ、30は通信装置であり、その他の符号は図1と同じものを示す。
スマートフォン10は、メモリ20にアプリケーション・ソフトウェアである再生手段21、表示手段22、表示文字数設定手段23、時間情報記録手段24、巻き戻し設定手段25、情報通信手段26に記憶されており、CPU27において実行される。さらに、一時記憶用メモリ28、タッチパネル・ディスプレイ12及び通信装置30を備えている。再生手段21は、指定された楽曲を巻き戻し設定手段25の設定に従って自動的に、又は、タッチパネル・ディスプレイ12からの手動操作によって再生する手段である。なお、表示手段22は、歌詞を構成する文字列と、第1の文字選択領域31a、第2の文字選択領域31b、第3の文字選択領域31c及び第4の文字選択領域31dなどの文字選択領域と、第1の文字選択マーク線32a、第2の文字選択マーク線32b、第3の文字選択マーク線32c及び第4の文字選択マーク線32dなどの文字選択マーク線、並びに、操作アイコン33をタッチパネル・ディスプレイ29の画面に表示する手段である。表示文字数設定手段23は、歌詞を構成する文字列を表示する際に、表示する文字数、つまり1行当たりの文字数の指定を受け付けてメモリ20に記憶させると共に、表示手段に指定された文字数毎に表示させるための手段である。
時間情報記録手段24は、タッチパネル・ディスプレイ12からの第1の文字選択領域31a、第2の文字選択領域31b、第3の文字選択領域31c及び第4の文字選択領域31dなどの文字選択領域、又は、第1の文字選択マーク線32a、第2の文字選択マーク線32b、第3の文字選択マーク線32c及び第4の文字選択マーク線32dなどの文字選択マーク線からの入力があったときに、音楽データの再生開始からの経過時間を特定の文字の時刻として一時記憶用メモリに記憶する、又は、図7に示した方法によって音楽データの再生開始からの経過時間に相当する時刻を算出して当該時刻を一時記憶用メモリに記憶する手段である。つまり、文字表示情報となる時刻に対する記録を最初から実行するのではなく、この時刻をまず一時記憶用メモリに一時的に記憶させ、後述するように、1つの行に対する作業が完了してから記録される構成となっている。さらに、終了余剰領域のタップによって入力終了が通知されたときに、情報通信手段26を介して歌詞同期データ管理サーバ38に歌詞同期データを送信する手段である。巻き戻し設定手段25は、タッチパネル・ディスプレイ12の画面で表示している文字列を次の行へ切り替えた後に、前の行を表示中に再生した最後のところから所定時間巻き戻して音楽データを再生するためのものであり、巻き戻し時刻の設定を受け付けると共に、再生手段21に音楽データの所定時刻から再生させる手段である。情報通信手段26は、歌詞同期データ管理サーバ38に対するユーザ認証や、歌詞同期データの送信などを行うための手段である。
一時記憶用メモリ28は、歌詞を構成する文字に対する表示時間情報を一時的に記憶するためのキャッシュメモリである。タッチパネル・ディスプレイ12は、歌詞を構成する文字列などを表示する表示装置であると共に、表示時間情報などの入力装置である。通信装置30は、無線通信網36に対して通信接続を行う装置である。なお、図12は、図1に示したスマートフォン10について記載したものであるが、図2に示したタブレット・コンピュータ11においても、第1の文字選択マーク線32a、第2の文字選択マーク線32b、第3の文字選択マーク線32c及び第4の文字選択マーク線32dを除いて同じ構成を備えている。
図3は、タブレット・コンピュータにおける表示範囲と1行分の文字列の関係を示す正面図である。図3において、14は表示範囲、15a〜15mはそれぞれ第1〜13の文字選択領域、17aは開始余剰領域、17bは終了余剰領域、18a〜18mはそれぞれ第1〜13の文字である。また、図4は、タブレット・コンピュータにおける表示範囲の変更方法を示す正面図である。図4において、40は指であり、その他の符号は図3と同じものを示す。さらに、図11は、本発明の第2の実施の形態に係る歌詞同期データ作成システムを適用したスマートフォンの正面図である。図11において、34aは第1の非選択領域、34bは第2の非選択領域、34cは第3の非選択領域、34dは第4の非選択領域、34eは第5の非選択領域、35aは第1の文字選択領域、35bは第2の文字選択領域、35cは第3の文字選択領域、35dは第4の文字選択領域であり、その他の符号は図1と同じものを示す。
前述のように、この実施の形態に係る歌詞同期データ作成システムでは、スマートフォン又はタブレット・コンピュータなど小型のコンピュータに好適なものであるので、表示する文字を相当に少なくする場合を除いて、表示時間情報の入力対象としている文字列の一部だけを表示している状態となる。例えば、図3(a)に示すように、第1の文字18aの「ほ」から第13の文字18mの「お」までの文字列13のうち、表示範囲14にある第1の文字18aの「ほ」から第9の文字18iの「み」が現れている。そこで、第10の文字18jの「の」以降の文字を表示する場合には、スクロール又はスワイプ(画面を動かす方向に向けて画面に触れた指を滑らせる)、又は、フリック(画面を動かす方向に向けて画面に触れた指をはじくように素早く動かす)によって、図3(b)又は図3に示す状態にする。なお、前述のように、タブレット・コンピュータ11もスマートフォン10と同様に、図12にした各種の手段を備えており、表示文字数設定手段で設定された文字数を表示手段によって表示している。
また、この実施の形態に係る歌詞同期データ作成システムでは、縦長の矩形形状に表示される第1〜13の文字選択領域15a〜15mに囲まれた領域の中に、第1の文字18aの「ほ」から第13の文字18mの「お」までの文字がそれぞれ配置されている。第1〜13の文字選択領域15a〜15mは、タッチパネル・ディスプレイ12の画面上で第1の文字18aの「ほ」から第13の文字18mの「お」までの文字をタップ等で選択するのと同じ作用を有する。第1の文字18aから第13の文字18mまでを直接タップしようとすると、これらの文字の表示面積(サイズ)が小さいので、タップし損なうことがある。これに対して、第1〜13の文字選択領域15a〜15mの表示面積は、第1の文字18aから第13の文字18mの表示面積よりもはるかに大きく、かつ、互いの間に間隙をおいて配置されているので、確実にタップすることが可能である。
さらに、第1〜13の文字選択領域15a〜15mは、縦長の矩形形状であり、第1の文字18aから第13の文字18mの各文字は、上方に偏って配置されている。したがって、いずれかの文字に対して表示時間情報を入力しようとするときに、その文字を視認しながらタップすることが可能なので、誤って異なる文字をタップすることを防止することができる。もちろん、図1に示すように、第1の文字選択領域31a、第2の文字選択領域31b、第3の文字選択領域31c及び第4の文字選択領域31dを正方形に表示し、文字を視認しながらタップできるように、第1の文字選択マーク線32a、第2の文字選択マーク線32b、第3の文字選択マーク線32c及び第4の文字選択マーク線32dという別の図形を表示してもよい。
くわえて、第1〜13の文字選択領域15a〜15mは、長円形や楕円形など他の形状で表示してもよい。また、四方を境界線で囲まれた形状でなく、左右のみ境界線を上下の端部がタッチパネル・ディスプレイ12の画面の周縁部に達するように表示してもよい。例えば、図11に示すように、スマートフォン10のタッチパネル・ディスプレイ29に、第1の非選択領域34a、第2の非選択領域34b、第3の非選択領域34c、第4の非選択領域34d及び第5の非選択領域34eの明度を低くして暗く見えるように表示し、相対的に第1の文字選択領域35a、第2の文字選択領域35b、第3の文字選択領域35c及び第4の文字選択領域35dの明度を高くして明るく見えるように表示している。このように、発明の第2の実施の形態に係る歌詞同期データ作成システムでは、非選択領域と文字選択領域との境界線を明確にしている。言い換えれば、文字列の各文字の数倍以上の表示面積がある、又は、各文字から所定方向に長く延びていることによって、選択する文字を視認しながら入力できる領域を持つ図形であれば、形状は特に問わない。なお、図11に示した本発明の第2の実施の形態に係る歌詞同期データ作成システムは、文字選択領域以外の構成について、第1の実施の形態に係る歌詞同期データ作成システムと同一に構成しているので、詳細な説明を省略する。
さらに、この実施の形態に係る歌詞同期データ作成システムでは、図3及び図4に示すように、文字列13の先頭側、つまり左方に開始余剰領域17aが表示されており、さらに文字列13の終端側、つまり右方に終了余剰領域17bが表示されている。開始余剰領域17aは、タッチパネル・ディスプレイ12が表示している画面の左側端部付近に配置された図形であり、前述の再生手段で音楽データを再生するときに、再生開始スイッチとして機能するものである。すなわち、図4(a)に示している状態のままでは、音楽は再生されない。この状態において指40で開始余剰領域17aにタップすると、前述の再生手段が音楽データを再生する。同時に、前述の時間情報記録手段が第1の文字選択領域15aなどを順次タップして行くと、それぞれをタップした時刻をスマートフォン又はタブレット・コンピュータのキャッシュメモリに一時的に記憶して行く。そして、第13の文字選択領域15mまでタップした後に、終了余剰領域17bをタップすると、前述の情報通信手段が歌詞同期データ管理サーバ38の歌詞同期データベース38aに記憶させる。
図5は、本発明の第1の実施の形態に係る歌詞同期データ作成システムの文字選択領域の説明図である。図5において用いた符号は、すべて図4と同じものを示す。図6は、本発明の第1の実施の形態に係る歌詞同期データ作成システムにおける第1の入力方法を示す説明図である。また、図6において、15aaは開始側境界線、15abは終了側境界線、15baは開始側境界線、15bbは終了側境界線、15caは開始側境界線、15cbは終了側境界線、15daは開始側境界線、15dbは終了側境界線であり、その他の符号は図4と同じものを示す。さらに、図7は、本発明の第1の実施の形態に係る歌詞同期データ作成システムにおける第2の入力方法を示す説明図である。図7において用いた符号は、すべて図6と同じものを示す。
この実施の形態に係る歌詞同期データ作成システムの文字選択領域の構成について詳細に説明する。図5に示すように、開始余剰領域17a及び終了余剰領域17bと、第1〜13の文字選択領域15a〜15mとの間には、これらの領域の幅よりも狭い間隙を設けており、隣接する領域を誤ってタップすることを低減できるようにしている。さらにこのように構成したことによって、指先を開始余剰領域17aから終了余剰領域17bに向かってスライドさせる場合、開始余剰領域17aの境界線L2を超えたときに、この歌詞同期データ作成システムでは、入力装置であるタッチパネル・ディスプレイ29からの入力がなくなったと判断する。第1の文字選択領域15aまで到達すると、第1の文字選択領域15aにおいて、第1の文字18aを歌唱すべきタイミングに差し掛かったことを表示するための表示開始時刻S1の入力があったと判断し、第1の文字18aに対する表示時間情報の1つである開始時刻S1を一時的に記憶する。さらに、指先をスライドさせて、第1の文字選択領域15aから離脱すると、第1の文字18aを歌唱すべきタイミングが終わったことを表示するための終了時刻E1の入力があったと判断し、第1の文字18aに対する表示時間情報の1つである終了時刻E1を一時的に記憶する。なお、実際には、タッチパネル・ディスプレイ29は、指先が文字選択領域内に位置している間、入力があることを示す信号を発し続けているが、本発明では、後述する図7に示す入力を行う場合を除いて、文字選択領域への到達時刻と文字選択領域からの離脱時刻のみが記憶対象となる。
さらに指先をスライドさせて、第2の文字選択領域15bの境界線S2に達すると、第2の文字選択領域15bにおいて、第2の文字18bを歌唱すべきタイミングに差し掛かったことを表示するための表示開始時刻S2の入力があったと判断し、第1の文字18aに対する表示時間情報の1つである開始時刻S2を一時的に記憶する。以下同様に、第13の文字選択領域15mまで同様に入力することができる。したがって、再生中の音楽に合わせて図6に示すように指先をスライドさせて行くと、第1の文字選択領域15aの開始側境界線15aaに到達したときに開始時刻S1を一時的に記憶し、終了側境界線15abに到達したときに終了時刻E1を一時的に記憶する。同様に、第2の文字選択領域15bの開始側境界線15baと終了側境界線15bb、第3の文字選択領域15cの15開始側境界線caと終了側境界線15cb、並びに、第4の文字選択領域15dの開始側境界線15daと終了側境界線15dbも指先が到達したときに、第2の文字18bの開始時刻S2と終了時刻E2、第3の文字18cの開始時刻S3と終了時刻E3、並びに、第4の文字18dの開始時刻S4と終了時刻E4をそれぞれ一時的に記憶する。第5の文字18e以降の各文字についても同じである。これは、この実施の形態に係る歌詞同期データ作成システムの文字選択領域における特徴の1つである。
また、この実施の形態に係る歌詞同期データ作成システムでは、文字選択領域の非連続的な選択にも対応している。例えば、図7に示すように、第1の文字選択領域15aをタップした後に、第2の文字選択領域15b及び第3の文字選択領域15cを飛ばして第4の文字選択領域15dをタップすると、前述の時間情報記録手段は、第1の文字選択領域15aがタップされた時刻を第1の文字の開始時刻と終了時刻の中間時刻m1とし、第4の文字選択領域15dがタップされた時刻を第4の文字の開始時刻と終了時刻の中間時刻m4として一時的に記憶する。そして、中間時刻m4と中間時刻m1との差分の時間(m4−m1)を選択した文字の順番(序列)の差3(=4−1)で除した数値Δtsを算出する。そして、第2の文字18bに対する中間時刻m2としてm1+Δts、第3の文字18cに対する時刻m3としてm2+Δts、第4の文字18dに対する中間時刻m4としてm3+Δtsを算出する。次に、この実施の形態に係る歌詞同期データ作成システムにおいて、作業者が設定している文字選択領域と、それに続く非選択領域(文字選択領域の間の領域)との時間比率を読み出す。この時間比率は、文字選択領域とそれに続く非選択領域を1組とし、これらに1単位時間を割り当て、その文字を歌唱すべきタイミングに差し掛かったことを表示している時間の長さと、次の文字の表示を行うまでのインターバルの時間の長さの比率である。すなわち、音楽の種類によっては、発声と発声との間に短いインターバルが繰り返し生じるものが少なくない。そこで、この実施の形態に係る歌詞同期データ作成システムでは、1単位時間に対して、その文字を歌唱すべきタイミングに差し掛かったことを表示している時間比率αを1.0〜0.5で設定できるようにしている。さらに、タッチパネル・ディスプレイ29などの表示装置における、文字選択領域とそれに続く非選択領域の表示幅もこの時間比率を反映するように構成されている。例えば、時間比率αを1.0と設定すると、次の文字の表示を行うまでのインターバルの時間は0.0となる。つまり、文字選択領域の間の非選択領域は表示されず、文字選択領域が連接して表示された状態になる。また、時間比率αを0.5と設定すると、文字選択領域とそれに続く非選択領域との時間比率と表示幅の比率が0.5ずつとなり、文字選択領域と非選択領域とが同一幅で交互に表示された状態になる。なお、この時間比率は、1.0〜0.3で設定可能とするなど、他の比率にしてもよい。
Δtsと読み出した時間比率αとの積Δts*αが第1、第2、第3及び第4の文字18a、18b、18c及び18dを歌唱すべきタイミングに差し掛かったことを表示している時間の長さとなる。そこで、中間時刻m1から時間Δts*α/2を遡った時刻がS1に相当する時刻となるので、この時刻を開始時刻S1として一時的に記憶する。また、中間時刻m1から時間Δts*α/2だけ経過した時刻が終了時刻E1に相当する時刻となるので、この時刻をE1として一時的に記憶する。その後、文字を選択していない時間、つまり非選択領域への割当時間Δts*(1−α)を経過した時刻を第2の文字18bの開始時刻S2とし、開始時刻S2から時間Δts*αを経過した時刻を終了時刻E2とする。第3文字18cの開始時刻S3及び終了時刻E3、並びに、第4の文字18dの開始時刻S4及び終了時刻E4も同様に算出できるので、これらの時刻をすべて一時的に記憶する。なお、飛ばす文字選択領域が異なる場合にも同様の方法で算出する。したがって、この方法で入力した場合には、それぞれの文字の開始時刻及び終了時刻は実際に入力された時間ではなく、タップされた2つの時刻を利用して算出された同じ長さの時間を一律に割り当てるので、ラップなどのように歌詞の文字列をほぼ同じ時間間隔で歌唱するジャンルの音楽に好適と言える。なお、各文字における開始時刻及び終了時刻の算出方法は、別の計算式を用いてもよい。
以上のように、この実施の形態に係る歌詞同期データ作成システムにおいては、図6に示した方法と図7に示した方法の双方で表示時間情報を入力できる点に大きな特徴があるが、本発明においては、いずれか1つの方法のみを提供するものであってもよい。なお、この実施の形態に係る歌詞同期データ作成システムをデスクトップ・コンピュータに適用する場合には、主としてマウスによって入力するので、指先をスライドさせて入力するのではなく、各文字選択領域をマウスの左ボタンをクリックすることによって入力することになる。
図8は、本発明の第1の実施の形態に係る歌詞同期データ作成システムにおける巻き戻し再生の説明図である。図8において用いた符号は、すべて図3と同じものを示す。
次に、この実施の形態に係る歌詞同期データ作成システムの巻き戻し機能について説明する。図8(a)に示すように、第1の文字選択領域15aから第13の文字選択領域15mまでの表示時間情報である時刻t1からt13をキャッシュメモリに一時的に記憶した後、終了余剰領域17bをタップすると、前述のように、情報通信手段が歌詞同期データ管理サーバ38の歌詞同期データベース38aに記憶させる。そうすると、タッチパネル・ディスプレイ12の画面に、次の行の文字列である第14の文字18nから第26の文字18zまでの文字と、第14の文字選択領域15nから第26の文字選択領域15zまでを表示する。これらの文字を表示するのと同時に音楽データの再生が始まるが、前の行の最後の文字である第13の文字18mに対応する時刻t13から再生されるのではなく図8(b)に示すように、時刻t13よりΔtnだけ遡った時刻から再生される。遡る時間であるΔtnは、歌詞同期データを作成する作業者が予め設定した時間(秒)であり、この実施の形態に係る歌詞同期データ作成システムでは、作業者がt0を超えて遡らない任意の秒数に設定でき、Δtnを0秒とすることもできる。このように構成することによって、作業者が精神的な余裕を持って第14の文字18nに対応する時刻t14を入力することができ、表示時間情報を精確に記録することが可能となる。
図9は、本発明の第1の実施の形態に係る歌詞同期データ作成システムにおける修正(再入力)方法の説明図(1)である。図9において用いた符号は、すべて図3と同じものを示す。また、図10は、本発明の第1の実施の形態に係る歌詞同期データ作成システムにおける修正(再入力)方法の説明図(2)である。図10において用いた符号は、すべて図3と同じものを示す。
さらに、この実施の形態に係る歌詞同期データ作成システムの表示時間情報の修正(再入力)方法について説明する。図9(a)に示すように、指40を第13の文字選択領域15mまでスライドさせて、第13の文字18mの時刻t13まで一時的に記憶させた後に、例えば図9(b)に示すように、指40を第6の文字選択領域15fまでスライドさせると、時間情報記録手段は第13の文字18mの時刻t13から第6の文字18fの時刻t6までの一時的記憶を消去する。次に、図10(c)に示すように、指40を第6の文字選択領域15fから第13の文字選択領域15mまで再びスライドさせると、時間情報記録手段が時刻t6から時刻t13までを一時的に記憶させる。図10(d)に示すように、指40で終了余剰領域17bをタップすると、修正がない場合と同様に時刻t1から時刻t13までが歌詞同期データベース38aに記憶される。
図13は、本発明の第1の実施の形態に係る歌詞同期データ作成システムの動作を示すフロー図(1)である。また、図14は、本発明の第1の実施の形態に係る歌詞同期データ作成システムの動作を示すフロー図(2)である。さらに、図15は、本発明の第1の実施の形態に係る歌詞同期データ作成システムの動作を示すフロー図(3)である。
さらに、この実施の形態に係る歌詞同期データ作成システムの主要な動作について説明する。なお、以下の説明は、タブレット・コンピュータ11に関するものであるが、スマートフォン10においても同様に動作する。まず、図13に示すように、最初に1行目の文字列をタッチパネル・ディスプレイ12の画面に表示する(S2)。そして、作業者が開始余剰領域17aをタップしたかどうかを判断し(S3)、タップされたときには音楽データを再生する(S4)。そして、第nの文字の開始時刻Sn又は終了時刻Enの入力があったら(S6)、その時点における再生開始からの時刻を時刻S1(n=1)として時間情報記録手段24が一時記憶用メモリ28に一時的に記憶させる(S7)。次の入力が連番となる文字のものか否か判断し(S8)、連番である場合にはS10に進んでその文字の時刻を一時的に記憶する。連番でない場合には図14(a)に進み、図7において説明した算出方法によって前述の1単位時間を算出し(S18)、1単位時間から飛ばした文字の開始時刻と終了時刻を順次算出して一時的に記録して行く(S19)。飛ばした全ての文字に対して記憶し終えたら(S20)、さらに新たな文字に対する入力を判断するためにS8まで戻る。また、S10の処理を終えた場合は、メモリ20から行毎の文字数設定を読み出し(S11)、その行の最後の文字に到達したか判断する(S12)。
最後の文字に到達している場合には、終了余剰領域17bに対する入力を待ち、最後の文字に到達していない場合にはS8に戻る(S12)。次に、終了余剰領域17bに対する入力があるかどうか判断し(S13)、終了余剰領域17bに対する入力がないままで、最後の文字よりも前の文字の開始時刻又は終了時刻に対する入力があるかどうか判断し(S22)、入力があったときにはその時刻の一時的記憶を消去し、さらにその時刻よりも順番(序列)が後になる時刻があればそれも消去してS8に戻る(S23)。S13で終了余剰領域17bに対する入力があったときには、情報通信手段26を介してその行の全ての文字の時刻を歌詞同期データ管理サーバ38に送り(S14)、音楽データの再生を停止する(S15)。次に、メモリ20から最終行数を読み出し(S16)、最終行数まで時刻の入力が終わったか判断し(S17)、終わった場合には全ての処理を終了し、終わっていない場合には、次の行を表示し(S25)、音楽の巻き戻し秒数を読み出す(S26)。そして、開始余剰領域17aに対する入力があるかどうか判断し(S27)、入力があった場合には、音楽データを設定されたところまで遡って再生し(S28)、次の行における冒頭の文字の開始時刻又は終了時刻の入力があるかどうか判断し(S30)、入力があった場合にはその時刻を記憶し(S31)、さらにS8に戻る。
以上のように、本発明の歌詞同期データ作成システムは、再生開始から1行目の入力作業を終えるまでの経過時間を次の行の文字列に対する入力作業開始時にそのまま適用するのではなく、少し遡ったところから再生するので、作業者が次の行の最初の文字に対する入力を精神的な余裕を持って行うことができ、表示時間情報を精確に記録することが可能となる。また、歌詞データを構成する文字列の近傍に表示されている開始余剰領域を選択したときから音楽が再生されることによって、音楽データの再生開始時に歌詞データを構成する文字列から目を離すことがないので、表示時間情報を精確に記録することが可能となる。さらに、同じ文字を再度選択することによって、その文字に対する表示時間情報を消去されるので、修正作業を非常に容易に行うことができる。
できる。
本発明は以上に説明した内容に限定されるものではなく、例えば、開始余剰領域と終了余剰領域とのいずれか一方、又は、これらの双方を設けずに、操作アイコンとして開始余剰領域又は終了余剰領域に相当するものを設けてもよい。また、デスクトップ・コンピュータにおいて本発明の歌詞同期データ作成システムを適用する場合には、歌詞全てを改行なく表示するものとし、改行に関する機能を持たないシステムとしてもよい。くわえて、入力はタッチペンや顎などを使ってもよい。このように、各請求項に記載した範囲を逸脱しない限りにおいて種々の変形を加えることが可能である。
10 スマートフォン
11 タブレット・コンピュータ
12 タッチパネル・ディスプレイ
13 文字列
14 表示範囲
15a 第1の文字選択領域
15aa 開始側境界線
15ab 終了側境界線
15b 第2の文字選択領域
15ba 開始側境界線
15bb 終了側境界線
15c 第3の文字選択領域
15ca 開始側境界線
15cb 終了側境界線
15d 第4の文字選択領域
15da 開始側境界線
15db 終了側境界線
15e 第5の文字選択領域
15f 第6の文字選択領域
15g 第7の文字選択領域
15h 第8の文字選択領域
15i 第9の文字選択領域
15j 第10の文字選択領域
15k 第11の文字選択領域
15l 第12の文字選択領域
15m 第13の文字選択領域
15n 第14の文字選択領域
15o 第15の文字選択領域
15p 第16の文字選択領域
15q 第17の文字選択領域
15r 第18の文字選択領域
15s 第19の文字選択領域
15t 第20の文字選択領域
15u 第21の文字選択領域
15v 第22の文字選択領域
15w 第23の文字選択領域
15x 第24の文字選択領域
15y 第25の文字選択領域
15z 第26の文字選択領域
16 操作アイコン
17a 開始余剰領域
17b 終了余剰領域
18a 第1の文字
18b 第2の文字
18c 第3の文字
18d 第4の文字
18e 第5の文字
18f 第6の文字
18g 第7の文字
18h 第8の文字
18i 第9の文字
18j 第10の文字
18k 第11の文字
18l 第12の文字
18m 第13の文字
18n 第14の文字
18o 第15の文字
18p 第16の文字
18q 第17の文字
18r 第18の文字
18s 第19の文字
18t 第20の文字
18u 第21の文字
18v 第22の文字
18w 第23の文字
18x 第24の文字
18y 第25の文字
18z 第26の文字
20 メモリ
21 再生手段
22 表示手段
23 表示文字数設定手段
24 時間情報記録手段
25 巻き戻し設定手段
26 情報通信手段
27 CPU
28 一時記憶用メモリ
29 タッチパネル・ディスプレイ
30 通信装置
31a 第1の文字選択領域
31b 第2の文字選択領域
31c 第3の文字選択領域
31d 第4の文字選択領域
32a 第1の文字選択マーク線
32b 第2の文字選択マーク線
32c 第3の文字選択マーク線
32d 第4の文字選択マーク線
33 操作アイコン
34a 第1の非選択領域
34b 第2の非選択領域
34c 第3の非選択領域
34d 第4の非選択領域
34e 第5の非選択領域
35a 第1の文字選択領域
35b 第2の文字選択領域
35c 第3の文字選択領域
35d 第4の文字選択領域
36 無線通信網
37 インターネット
38 歌詞同期データ管理サーバ
38a 歌詞同期データベース
39a 第1の文字
39b 第2の文字
39c 第3の文字
39d 第4の文字
40 指

Claims (3)

  1. 音楽データを再生する再生手段と、表示装置の画面に歌詞データを表示する表示手段と、前記再生手段が前記音楽データを再生し、かつ、前記表示手段が前記歌詞データを表示しているときに、前記入力装置において入力があると、表示している前記歌詞データを前記音楽データに同期させるための時間情報を記録する時間情報記録手段を備えた歌詞同期データ作成システムであって、
    前記表示手段は、前記画面に、前記歌詞データを冒頭の文字からあらかじめ指定された範囲内の文字数の文字列に区切って順次表示し、
    前記再生手段は、前記表示手段が次の文字列を表示したときに、前記音楽データの前記文字列に対応する部分より指定秒数遡ったところから再生することを特徴とする歌詞同期データ作成システム。
  2. 前記表示手段は、前記第1の境界線の前記第2の境界線と反対側に位置する前記画面の端部から前記第1の境界線までの領域の幅を前記第1の境界の境界線と前記第2の境界線との間の領域の幅より大きくすると共に、前記画面の前記端部と前記第1の境界線との間に配置されると共に、矩形形状の開始余剰領域をさらに表示し、
    前記再生手段は、前記開始余剰領域を選択したことを示す選択入力があったときに、前記音楽データの再生を開始することを特徴とする請求項1に記載の歌詞同期データ作成システム。
  3. 前記時間情報記録手段は、前記入力装置において、前記画面に表示されている前記文字列の中の特定の文字を選択したことを示す選択入力があったときに、該領域選択入力があった時刻から前記音楽データの再生開始からの経過時間を算出し、該経過時間を前記特定の文字に対応する表示時間情報として記録すると共に、前記特定の文字を再び選択したことを示す再選択入力があったときに、前記特定の文字に対応する前記表示時間情報、及び、前記特定の文字への前記選択入力の後に選択された文字に対応する表示時間情報を消去することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の歌詞同期データ作成システム。
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