JP2016032621A - 着席状態を確認しうる椅子 - Google Patents

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Abstract

【課題】バッテリを椅子に設けたり、外部の電源に有線接続したりする必要がなく、しかも、バッテリの充電や交換作業が全く必要なく、省エネルギー化を図ることができ、さらに、小型化が可能で、椅子の美観を損なうことがないようにした着席状態を確認しうる椅子、および椅子の着席状況管理システムを提供する。【解決手段】椅子において、支持脚1と、支持脚1に、少なくとも一部が上下動可能として支持された座2と、支持脚1に設けられ、座2を上方に向かって付勢する付勢手段3と、支持脚1に設けられ、座2の上下動可能部分の下降により発電させられるようにした発電装置4と、支持脚1に設けられ、発電装置4に電気的に接続され、発電装置4により発電された電力を利用して、着席信号を送信する信号送信手段5とを備えるものとする。【選択図】 図3

Description

本発明は、着席状態を確認しうる椅子に関する。
着席状態を確認しうる従来の椅子としては、例えば、自動車のシートに、乗員あるいは物の存在を判断したり、乗員の体格を判断したりするシートセンサを設けたものや(例えば特許文献1参照)、マッサージ機能を有する椅子に、着座者の座荷重支持面への荷重のバランスを検出する座荷重センサを設けたもの(例えば特許文献2参照)、椅子に、使用者の着座状態もしくは離席状態を検知する着座センサを設けたもの(例えば特許文献3参照)等がある。
特許第4234247号公報 特許第4686084号公報 特開2010−233615号公報
特許文献1に記載されているものにおいては、シートセンサは、自動車のバッテリに有線接続され、そのバッテリから給電されるようになっているため、図書館の椅子等のように、移動する椅子に適用することは困難である。
特許文献2および3に記載されているものにおいては、椅子自体に、センサ等に給電するためのバッテリを設けてあるので、椅子の外部に設けた電源に有線接続する必要はなく、移動する椅子にも適用することはできるが、椅子にバッテリを収容するための空間を形成しなければならず、また、制御システムが大型化するため、コストが増大したり、椅子の美観を損ねたりするおそれがある。
しかも、椅子の着席、離席を検出するためには、それらのセンサに常時給電しておかなければならないため、バッテリの充電や交換作業を頻繁に行わなければならず、その作業が面倒である。
本発明は、従来の技術が有する上記のような問題点に鑑みてなされたもので、バッテリを椅子に設けたり、椅子の外部の電源に有線接続したりする必要がなく、しかも、バッテリの充電や交換作業が全く必要なく、省エネルギー化を図ることができ、さらに、小型化が可能で、椅子の美観を損なうことがないようにした着席状態を確認しうる椅子を提供することを目的としている。
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
(1)椅子において、支持脚と、前記支持脚に、少なくとも一部が上下動可能として支持された座と、前記支持脚と座との間に設けられ、前記支持脚に対して前記座を上方に向かって付勢する付勢手段と、前記支持脚と座とのいずれか一方に設けられ、前記座の上下動可能部分の下降により発電させられるようにした発電装置と、前記発電装置に電気的に接続され、前記発電装置により発電された電力を利用して、着席信号を送信する信号送信手段とを備えるものとする。
このような構成によると、着座時に、座の上下動可能部分が、付勢手段の付勢力に抗して下降させられると、そのときの座の下降によって発電装置が発電させられ、そのときに発電された電力を利用して、信号送信手段から着席信号が送信させられる。
この着席信号を、受信手段(本発明の構成要件外)により受信することによって、この椅子が着席状態であることを確認することができる。
このように、バッテリや外部電源を一切使用することなく、着座時の着座者の体重を利用して発電し、その電力によって着席信号を送信することができるので、省エネルギー化を図ることができるとともに、バッテリの充電や交換作業が全く必要なく、しかも、小型化が可能で、椅子の美観を損なうことがない。
(2)上記(1)項において、発電装置が、座の上下動可能部分の上昇によっても発電させられるようにしたものとし、このときに発電された電力を利用して、信号送信手段から、着席信号とは異なる離席信号を送信するようにする。
このような構成によると、着座者が離席したときに、座の上下動可能部分が付勢手段の付勢力によって持ち上げられ、このときの座の上昇によっても、発電装置が発電させられ、そのときに発電された電力を利用して、信号送信手段から着席信号とは異なる離席信号が送信させられる。
この離席信号を、受信手段(本発明の構成要件外)により受信することによって、この椅子が、着席状態であることだけでなく、離席状態であることをも確実に確認することができる。
(3)上記(1)または(2)項において、発電装置が、上下動可能とした作動杆と、この作動杆の上下動により発電する電磁誘導装置とを備えるものとする。
このような構成によると、発電装置の構造を簡素化および小型化することができ、椅子の美観の維持に寄与することができる。
(4)上記(3)項において、支持脚の一部に、押圧レバーの一端部を上下方向に回動可能として枢着し、座の下面に設けた突子をもって、前記押圧レバーを下向回動させることにより、前記押圧レバーにおける枢着部から離れた部分により、作動杆を押し下げるようにする。
このような構成によると、作動杆を座によって直接押圧するのではなく、支持脚の一部に枢着した押圧レバーによって押圧するので、作動杆に対する力の掛かり具合が常に一定し、作動杆を安定して、確実に作動させることができる。
したがって、作動杆を座によって直接押圧する場合のように、着座者の座り方等によって、作動杆の押圧点や押圧方向が変動し、場合によっては作動杆が作動しなくなる等のおそれはない。
(5)上記(4)項において、発電装置と押圧レバーとの間に、押圧レバーを上向き回動するように付勢する付勢手段を設ける。
このような構成によると、非着座時に、発電装置と押圧レバーとの間隔が一定に保たれるので、作動杆が、着座者のいない状態において、押圧レバーにより誤って押圧されることがなくなる。
(6)上記(1)〜(5)項のいずれかにおいて、支持脚が、1または複数の脚によって支持されたほぼ水平の支持板を有しており、前記支持板の上面に設けた凹部に、発電装置および信号送信手段を収容する。
このような構成によると、発電装置および信号送信手段が外部に露呈することはなく、美麗な外観を維持することができる。
(7)上記(6)項において、凹部内面と発電装置との間に防音手段を設ける。
このような構成によると、発電装置が発電する際の作動音が外部に漏れるのを極力抑えることができる。
本発明によると、バッテリを椅子に設けたり、椅子の外部の電源に有線接続したりする必要がなく、しかも、バッテリの充電や交換作業が全く必要なく、省エネルギー化を図ることができ、さらに、小型化が可能で、椅子の美観を損なうことがないようにした着席状態を確認しうる椅子を提供することができる。
本発明の椅子の第1の実施形態の正面図である。 同じく、平面図である。 図2のIII−III線における縦断側面図である。 図2のIV−IV線における縦断側面図である。 図2のV−V線における拡大縦断正面図である。 着座時における、図5と同様の縦断正面図である。 発電スイッチの内部構成を示す図である。 本発明の椅子の第2の実施形態における、非着座時の発電スイッチ装着部の中央縦断側面図である。 同じく、着座時における、図8と同様の部分の中央縦断側面図である。平面図である。 図9のX−X線における縦断正面図である。
以下、本発明の椅子の実施形態を、図面を参照して説明する。
図1〜図7は、本発明の椅子の第1の実施形態を示す。
この椅子は、支持脚1と、この支持脚1に、少なくとも一部が上下動可能として支持された座2と、支持脚1に設けられ、座2を上方に向かって付勢する付勢手段3と、支持脚1に設けられ、座2の上下動可能部分の下降により発電させられるようにした発電装置4と、支持脚1に設けられ、発電装置4に電気的に接続され、発電装置4により発電された電力を利用して、着席信号を送信する信号送信手段5(図7参照)とを備えている。
支持脚1は、左右方向を向く前部横杆6の両端に連設した前下方を向く左右1対の前脚杆7、7と、左右方向を向く後部横杆8の両端に連設した後下方を向く左右1対の後脚杆9、9と、前部横杆6と後部横杆8とを連結する前後方向を向く角管状の左右1対の側枠杆10、10と、前部横杆6、後部横杆8および両側枠杆10、10の上面に固定ねじ(図示略)等をもって固着された水平またはわずかに後下向き傾斜する平面視方形の支持板11とを備えている。
支持板11の後端には、わずかに後傾して起立する背板12が連設されている。
座2は、平面視方形の座板13と、その上面に設けられたクッション材14とからなり、図2〜図4に示すように、支持板11の複数個所(図示の例では、前後3個ずつ)に設けた貫通孔15に、下端に拡径頭部16aを有する段付きピン16における軸部16bを上向きに挿通させて、軸部16bの上端に連設したねじ部16cを、座板13の下面にねじ込んで固着することにより、座2は、支持板11に対して上方に、軸部16bの長さから支持板11の厚さを差し引いた長さ分だけ、上下動可能となっている。
段付きピン16における軸部16bには、スリーブ16dを外嵌しておくのが好ましい。
座板13は、付勢手段3の上向きの付勢力により付勢され、常時は、図3に示すように、各段付きピン16の拡径頭部16aが支持板11の下面に当接した上限位置に位置しているが、着座者が着座すると、付勢手段3の付勢力に抗して、図6に示すような下限位置まで下降するようになっている。
支持板11の上面における周縁部と、座板13の下面における周縁部との間には、防音作用を有するポリウレタン等よりなる帯状の緩衝材17が介在させられており、この緩衝材17が最大に圧縮させられた状態が、座板13の下限位置となる。
支持板11におけるやや前端寄りのほぼ中央部には、上端両側部に拡幅段部18aを有する平面視方形の嵌合孔18が設けられており、この嵌合孔18には、上面が開口する収容ボックス19が上方より嵌合され、収容ボックス19の上端両側部に設けた外向きフランジ19a、19aを、拡幅段部18aに嵌合して固着することにより、収容ボックス19は支持板11に強固に取り付けられている。
収容ボックス19は、支持板11に設けられた凹部をなし、その内部に、発電装置4と信号送信手段5とを一体化した発電スイッチ20が設けられている。
すなわち、この実施形態においては、発電装置4のケーシング21内に、信号送信手段5を組み込んで、発電スイッチ20としてある。
発電スイッチ20は、図7に示すように、直方体状のケーシング21の上面中央に出没自在に設けた作動杆22を、ケーシング21内に設けた復帰用のばね(図示略)の付勢力に抗して下降させると、ケーシング21内に設けた電磁誘導装置23(図7参照)が発電し、そのときに発電された電力を利用して、信号送信手段5から、着席信号が電波として送信され、また、作動杆22にかかる外力を取り除いて、作動杆22が復帰用のばねの付勢力により上昇させられると、ケーシング21内に設けた電磁誘導装置23が発電し、そのときに発電された電力を利用して、信号送信手段5から、着席信号とは異なる離席信号が電波として送信されるようになっている。
着席信号および離席信号には、その椅子を特定するための固有の情報、例えば、劇場等においては、通し番号、または何列目の何番目の椅子であるか等の情報を含めておくのが好ましい。
収容ボックス19の上端開口部に対応する座板13の下面には、収容ボックス19の上端開口部とほぼ補形をなして、収容ボックス19内に上方より嵌合し、下端で発電スイッチ20の作動杆22を押し下げるようにした平面視方形のプッシャー25が、その上端より左右両側方に突出する取付片25a、25aを座板13の下面にねじ止めすることにより固着されている。なお、着座してから離席するまでの状態においては、作動杆22は下降したままの状態で、発電は行われない。したがって、着席信号は送信されていない状態である。
図5に示すように、座板13が上限位置に位置しているときは、プッシャー25の下端は、ケーシング21より最も突出した上限位置に位置している作動杆22の上端に近接するか、または当接しており、この状態から着座者が座2に着座し、座板13が下限位置まで下降すると、作動杆22は押し下げられて、上述したように、電磁誘導装置23が発電させられ、そのときに発電された電力を利用して、信号送信手段5から、着席信号が送信される。
図2および図4に示すように、支持板11における嵌合孔18より前方の部分には、ばね挿通孔26が設けられており、このばね挿通孔26を挿通するようにして、上下方向を向く圧縮コイルばね27が、収容ボックス19の底面に固着されて、そこから前方に突出するようにしたばね受片28と、座板13の下面との間に縮設されている。
図2および図4に示すように、角管状をなす左右の側枠杆10、10における前部の上片10aと、その直上の支持板11とには、互いに上下方向に整合するばね挿通孔29、30が設けられている。これらのばね挿通孔29、30を挿通するようにして、上下方向を向く圧縮コイルばね31が、各側枠杆10における前部の下片10bと、座板13の下面との間に縮設されている。
上記中央の圧縮コイルばね27と、左右の圧縮コイルばね31、31と、発電スイッチ20に内蔵された復帰用のばねとにより、座2を上方に向かって付勢する付勢手段3が形成されている。
収容ボックス19の内面と発電スイッチ20との間、収容ボックス19の外向きフランジ19aと支持板11における拡幅段部18aとの間、プッシャー25の下面等には、防音材32、33、34等が設けられており、それらと、支持板11と座板13との間に設けた緩衝材17等により、発電スイッチ20における作動音が、外部に漏れるのを防止しうるようになっている。
本発明の第1の実施形態の椅子は、上記のような構成としてあるので、着座時に、座2が、付勢手段3の付勢力に抗して下降させられると、そのときの座2の下降によって発電装置4が発電させられ、そのときに発電された電力を利用して、信号送信手段5から着席信号が送信させられる。
この着席信号を、図示を省略した受信手段により受信することによって、この椅子が着席状態であることを確認することができる。
このような複数の椅子を、例えば、劇場、教室、図書館等において適宜の配置で配設し、複数の椅子の信号送信手段5から送信される信号を、1個または複数の受信手段により受信し、その受信した信号に基づいて、管理手段(図示略)により、どの椅子が着席状態か、離席状態かを判別することができ、またその情報を、モニタ等の表示手段に表示させて、管理者が各椅子の着席、離席状態を一目で分かるようにすることができる。
このように、バッテリや外部電源を一切使用することなく、着座時の着座者の体重を利用して発電し、その電力によって着席信号を送信することができるので、省エネルギー化を図ることができるとともに、バッテリの充電や交換作業が全く必要なく、しかも、小型化が可能で、椅子の美観を損なうことがない。
また、発電装置4が、座2の上下動可能部分の上昇によっても発電させられ、このときに発電された電力を利用して、信号送信手段5から、着席信号とは異なる離席信号を送信するので、この離席信号を、受信手段により受信することによって、この椅子が、着席状態であることだけでなく、離席状態であることをも確実に確認することができる。
さらに、発電装置4が、上下動可能とした作動杆22と、この作動杆22の上下動により発電する電磁誘導装置23とを備えるものとしてあるので、発電装置4の構造を簡素化および小型化することができ、椅子の美観の維持に寄与することができる。
支持脚1が、1または複数の脚によって支持されたほぼ水平の支持板11を有しており、この支持板11の上面に設けた凹部、すなわち収容ボックス19に、発電装置4および信号送信手段5を収容してあるので、発電装置4および信号送信手段5が外部に露呈することはなく、美麗な外観を維持することができる。
収容ボックス19の内面と発電装置4との間に防音手段を設けてあるので、発電装置4が発電する際の作動音が外部に漏れるのを極力抑えることができる。
図8〜図10は、本発明の椅子の第2の実施形態を示す。なお、第1の実施形態におけるのと同一または類似の部材には、同一の符号を付して図示するに止め、それらについての詳細な説明は省略する。
この椅子においては、支持板11に設けた嵌合孔18に、正面視上向きコ字状をなすブラケット40を上方より嵌合し、その上端両側部に設けた外向きフランジ40a、40aを、拡幅段部18aに嵌合して、皿ねじ(図示略)等をもって固着し、かつ側面視上向きコ字状をなす前後方向を向く受板51の上端前後部に設けた外向きフランジ41a、41aを、支持板11の下面に当接させて、皿ねじ(図示略)等をもって固着することにより、受板41における底片41bの前部に設けた凹入段部41cをもって、ブラケット40における底片40bを受止し、このブラケット40と受板41とにより、第1の実施形態における収容ボックス19に相当する収容部42が形成されている。
凹入段部41cの深さを、ブラケット40における底片40bの板厚に一致させることにより、底片40bの上面と受板41における凹入段部41c以外の底片41bの上面とが等高となるようにしてある。
収容部42内には、上面が開口する前後方向に長い箱体43が収容されている。箱体43の後面を、受板41における底片41bの後端より起立する後片41dに当接し、かつ箱体43の前面と受板41における底片41bの前端より起立する前片41eとの間に、正面視下向コ字状をなすばね受台44を嵌合して、ばね受台44を、ブラケット40における側片40cに、固定ねじ45をもって固定することにより、箱体43は収容部42内に固定されている。
ばね受台44の上面と、座板13の下面との間には、第1の実施形態におけるのと同様の圧縮コイルばね27が縮設されている。
箱体43内には、発電装置4と信号送信手段5とを一体化した発電スイッチ20、並びにそれに関連する電気部品(図示略)が設けられている。
箱体43の前上部には、板状の押圧レバー46の左右両側より垂下する垂下片46a、46aの前部が、左右方向を向く軸47をもって枢着されており、押圧レバー46の後部が上下方向に回動しうるようになっている。
箱体43における両側板43aの前上部には、軸47の外径より大径の軸孔48が設けられ、この軸孔48に軸47が遊嵌されている。
押圧レバー46の後部の下方には、箱体43内に収容された発電スイッチ20における作動杆22が位置し、発電スイッチ20におけるケーシング21の上面と、押圧レバー46の後部の下面との間には、押圧レバー46の後部を上向き回動するように付勢する付勢手段をなす圧縮コイルばね49が、作動杆22を囲むようにして縮設されている。ケーシング21の上面における作動杆22の外周部には、圧縮コイルばね49の下端部を収容する環状のばね受け突部21aを設けるのがよい。
座板13の下面に設けたプッシャー25のほぼ中央部の下面には、下方を向く突子50が設けられている。この突子50は、この例では、プッシャー25の下面に設けたねじ孔51に螺合させた小ねじ50aの半球状またはなべ頭状の頭部50bにより形成してある。
突子50は、押圧レバー46における軸47より後方、好ましくは、作動杆22が当接する部分と軸47との間における軸47寄りの部分の上面に当接するような位置に設けられている。
第2の実施形態においては、着座者が着座して、座2が下降すると、突子50が押圧レバー46の上面における軸47寄りの部分を下方に向けて押圧し、それによって、押圧レバー46は、圧縮コイルばね49の付勢力に抗して、後部が下向きに回動させられ、後部が作動杆22に当接した後は、作動杆22が押し下げられる。
このときの押圧レバー46の後部による作動杆22の押下げ幅は、突子50により押圧レバー46における軸47寄りの部分が押し下げられる幅より、それらの軸までの距離の比に基づいて大となるので、座2のわずかの下降により、作動杆22を大きく下降させることができる。すなわち、座2の下降ストロークが小さくても、作動杆22の下降ストロークを大とすることができるとともに、作動杆22の下降速度を、座2の下降速度より大とすることができ、もって、発電装置4の発電量を大とすることができる。
また、作動杆22を座2によって直接押圧するのではなく、実質的に支持脚1の一部に枢着した押圧レバー46によって押圧するので、作動杆22に対する力の掛かり具合が常に一定し、作動杆22を安定して、確実に作動させることができる。
したがって、作動杆22を座2によって直接押圧する場合のように、着座者の座り方等によって、作動杆22の押圧点や押圧方向が変動し、場合によっては作動杆22が作動しなくなる等のおそれはない。
さらに、軸孔48を軸47の外径より大径としてあるので、押圧レバー46が、図8に示すように、圧縮コイルばね49の付勢力により上向きに回動させられているときは、軸47は軸孔48の上縁に当接し、かつ押圧レバー46の前縁が箱体43の上縁に当接し、恰も、押圧レバー46の回動中心が、箱体43の前部上縁にあるかのように動作することができる。
作動杆22が押し下げられると、ケーシング21内に設けた電磁誘導装置23(図7参照)が発電し、そのときに発電された電力を利用して、信号送信手段5から、着席信号が電波として送信される。
以上から明らかなように、本発明の椅子は、バッテリや外部電源を一切使用することなく、着座時の着座者の体重を利用して発電し、その電力によって着席信号を送信することができ、省エネルギー化を図ることができるとともに、バッテリの充電や交換作業が全く必要なく、しかも、小型化が可能で、椅子の美観を損なうことがない。
本発明は、上記実施形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲を逸脱することなく、例えば、次のような変形した態様での実施が可能である。
(1) 座2の後部または前部を支持板11に固着し、座2におけるその固定部から離れた部分を弾性撓曲可能とし、着座時の着座者の体重により、座2の可撓部が下方に弾性撓曲させられたとき、発電装置4の作動杆22を押し下げるようにする。
(2) 座2の後部または前部を支持板に、左右方向の軸をもって枢着し、座2の前部または後部が上下方向に回動しうるようにし、付勢手段3の上向付勢力に抗して、座2の前部または後部が下向回動させられることにより、発電装置4の作動杆22を押し下げるようにする。
(3) 収容ボックス19に代えて、支持板11自体の上面に凹部を設け、この凹部を、発電装置4および信号送信手段5の収容部とする。
(4) 支持板11を、1本または4本以外の複数本の脚杆をもって支持する。
(5) 発電装置4を、座2の下面に、作動杆22が下方を向くように下向きに取り付け、作動杆22を、支持板11、あるいは収容ボックス19の上面によって押圧するようにする。
(6) 信号送信手段5を、発電装置4に電気的に接続した状態で、発電スイッチ20から離して、座2、背板12、もしくは支持脚1の適所に設ける。
1 支持脚
2 座
3 付勢手段
4 発電装置
5 信号送信手段
6 前部横杆
7 前脚杆
8 後部横杆
9 後脚杆
10 側枠杆
10a上片
10b下片
11 支持板
12 背板
13 座板
14 クッション材
15 貫通孔
16 段付きピン
16a拡径頭部
16b軸部
16cねじ部
16dスリーブ
17 緩衝材
18 嵌合孔
18a拡幅段部
19 収容ボックス
19a外向きフランジ
20 発電スイッチ
21 ケーシング
21aばね受け突部
22 作動杆
23 電磁誘導装置
25 プッシャー
25a取付片
26 ばね挿通孔
27 圧縮コイルばね
28 ばね受片
29、30 ばね挿通孔
31 圧縮コイルばね
32、33、34 防音材
40 ブラケット
40a外向きフランジ
40b底片
40c側片
41 受板
41a外向きフランジ
41b底片
41c凹入段部
41d後片
41e前片
42 収容部
43 箱体
43a側板
44 ばね受台
45 固定ねじ
46 押圧レバー
46a垂下片
47 軸
48 軸孔
49 圧縮コイルばね(付勢手段)
50 突子
50a小ねじ
50b頭部
51 ねじ孔

Claims (7)

  1. 支持脚と、
    前記支持脚に、少なくとも一部が上下動可能として支持された座と、
    前記支持脚と座との間に設けられ、前記支持脚に対して前記座を上方に向かって付勢する付勢手段と、
    前記支持脚と座とのいずれか一方に設けられ、前記座の上下動可能部分の下降により発電させられるようにした発電装置と、
    前記発電装置に電気的に接続され、前記発電装置により発電された電力を利用して、着席信号を送信する信号送信手段
    とを備えることを特徴とする椅子。
  2. 発電装置が、座の上下動可能部分の上昇によっても発電させられるようにしたものとし、このときに発電された電力を利用して、信号送信手段から、着席信号とは異なる離席信号を送信するようにした請求項1記載の椅子。
  3. 発電装置が、上下動可能とした作動杆と、この作動杆の上下動により発電する電磁誘導装置とを備えている請求項1または2記載の椅子。
  4. 支持脚の一部に、押圧レバーの一端部を上下方向に回動可能として枢着し、座の下面に設けた突子をもって、前記押圧レバーを下向回動させることにより、前記押圧レバーにおける枢着部から離れた部分により、作動杆を押し下げるようにした請求項3記載の椅子。
  5. 発電装置と押圧レバーとの間に、押圧レバーを上向き回動するように付勢する付勢手段を設けた請求項4記載の椅子。
  6. 支持脚が、1または複数の脚によって支持されたほぼ水平の支持板を有しており、前記支持板の上面に設けた凹部に、発電装置および信号送信手段を収容した請求項1〜5のいずれかに記載の椅子。
  7. 凹部内面と発電装置との間に防音手段を設けた請求項6記載の椅子。
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