JP2016029612A - 巻線用絶縁被膜 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】巻線用絶縁被膜10は、絶縁樹脂16に無機材料18が配合されて構成されている。無機材料18は、誘電率が3.0以下のSiOC粒子20であり、配合率が9vol%以下である。絶縁樹脂16は、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリエーテルイミド、ポリフェニレンサルファイドから選ばれた、いずれか1つ以上である。
【選択図】図1
Description
A点:(粒径,配合率)=(30nm,9vol%)
B点:(粒径,配合率)=(30nm,1.8vol%)
C点:(粒径,配合率)=(5nm,0.4vol%)
D点:(粒径,配合率)=(5nm,1.8vol%)
本実施の形態に係る絶縁被膜10の特性を説明する前に、複合誘電率が何と相関を有するかを、シリカ粒子で確認した第1実験例を簡単に説明する。
ここで、実施例、比較例1及び2について、耐熱性と絶縁性を確認した第2実験例について説明する。
絶縁樹脂16としてポリイミドを用い、無機材料18としてSiOC粒子20を用いた。SiOC粒子20の粒径は、配合したSiOC粒子20の96%以上が30nm以下であった。この粒度分布はコールターカウンタを用いて測定した。また、粒径のばらつきは、得られた粒度分布の標準偏差をσとしたとき、中心粒径(極大値の粒径)に対し、3σ片側が10μm以下である。
絶縁樹脂16としてポリイミドを用い、無機材料18としてSiO2粒子を用いた。SiO2粒子の粒径は、配合したSiO2粒子の96%以上が10nm以下であった。
絶縁樹脂16としてポリイミドを用い、無機材料18は配合しなかった。
PDIV測定の結果を図4に示す。図4では、左側の縦軸にPDIVのピーク電圧値を示し、右側の縦軸に複合誘電率を示した。図4から、シリカ粒子を用いた比較例1では、実線Laに示すように、温度25℃〜260℃にわたって、ピーク電圧値がほぼ一定であり、耐熱性があることがわかる。しかし、全体的にピーク電圧値が860V未満と低く、絶縁性が低い。
A点:(粒径,配合率)=(30nm,9vol%)
B点:(粒径,配合率)=(30nm,1.8vol%)
C点:(粒径,配合率)=(5nm,0.4vol%)
D点:(粒径,配合率)=(5nm,1.8vol%)
以上説明したように、上述した実施の形態は、絶縁樹脂16に無機材料18が配合された巻線用絶縁被膜であって、無機材料18は、誘電率が3.0以下のSiOC粒子20であり、配合率が9vol%以下であることを特徴とする。これにより、巻線用絶縁被膜の複合誘電率を3.2以下とすることができ、高絶縁性及び高耐熱性の両立を図ることができる。すなわち、絶縁性は、上述したように、複合誘電率3.2以下とすることができ、耐熱性は、300℃以上の耐熱温度を実現することができる。
A点:(粒径,配合率)=(30nm,9vol%)
B点:(粒径,配合率)=(30nm,1.8vol%)
C点:(粒径,配合率)=(5nm,0.4vol%)
D点:(粒径,配合率)=(5nm,1.8vol%)
14…モータ用マグネットワイヤ 16…絶縁樹脂
18…無機材料 20…SiOC粒子
Claims (8)
- 絶縁樹脂に無機材料が配合された巻線用絶縁被膜であって、
前記無機材料は、誘電率が3.0以下のSiOC粒子であり、配合率が9vol%以下であることを特徴とする巻線用絶縁被膜。 - 請求項1記載の巻線用絶縁被膜において、
前記SiOC粒子の粒径は、前記絶縁樹脂に配合した96%以上が30nm以下であることを特徴とする巻線用絶縁被膜。 - 請求項1記載の巻線用絶縁被膜において、
前記SiOC粒子は、前記96%以上の粒径が10nm以上25nm以下であることを特徴とする巻線用絶縁被膜。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載の巻線用絶縁被膜において、
前記SiOC粒子の配合率が1vol%以上9vol%以下であることを特徴とする巻線用絶縁被膜。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載の巻線用絶縁被膜において、
前記SiOC粒子の配合率が1vol%以上6vol%以下であることを特徴とする巻線用絶縁被膜。 - 請求項1〜5のいずれか1項に記載の巻線用絶縁被膜において、
前記SiOC粒子の粒径と前記SiOC粒子の配合率は、前記粒径と前記配合率との関係において、単位体積当たりのSiOC粒子の総表面積が1800mm2/mm3のラインと、前記総表面積が3600mm2/mm3のラインと、前記粒径が30nmのラインと、前記粒径が5nmのラインとで囲まれた領域の粒径と配合率が使用されていることを特徴とする巻線用絶縁被膜。 - 請求項1〜5のいずれか1項に記載の巻線用絶縁被膜において、
前記SiOC粒子の粒径と前記SiOC粒子の配合率は、前記粒径と前記配合率との関係において、以下のA点、B点、C点及びD点で囲まれた領域の粒径と配合率を有することを特徴とする巻線用絶縁被膜。
A点:(粒径,配合率)=(30nm,9vol%)
B点:(粒径,配合率)=(30nm,1.8vol%)
C点:(粒径,配合率)=(5nm,0.4vol%)
D点:(粒径,配合率)=(5nm,1.8vol%) - 請求項1〜7のいずれか1項に記載の巻線用絶縁被膜において、
前記絶縁樹脂は、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリエーテルイミド、ポリフェニレンサルファイドから選ばれた、いずれか1つ以上であることを特徴とする巻線用絶縁被膜。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014151575A JP2016029612A (ja) | 2014-07-25 | 2014-07-25 | 巻線用絶縁被膜 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014151575A JP2016029612A (ja) | 2014-07-25 | 2014-07-25 | 巻線用絶縁被膜 |
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JP2016029612A true JP2016029612A (ja) | 2016-03-03 |
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JP (1) | JP2016029612A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018149422A3 (zh) * | 2018-05-22 | 2019-04-11 | 深圳顺络电子股份有限公司 | 一体成型电感元件及其制造方法 |
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2014
- 2014-07-25 JP JP2014151575A patent/JP2016029612A/ja active Pending
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