JP2016028848A - 感熱記録体 - Google Patents

感熱記録体 Download PDF

Info

Publication number
JP2016028848A
JP2016028848A JP2013117692A JP2013117692A JP2016028848A JP 2016028848 A JP2016028848 A JP 2016028848A JP 2013117692 A JP2013117692 A JP 2013117692A JP 2013117692 A JP2013117692 A JP 2013117692A JP 2016028848 A JP2016028848 A JP 2016028848A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
parts
heat
recording layer
methyl
liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013117692A
Other languages
English (en)
Inventor
荻野 明人
Akito Ogino
明人 荻野
平井 健二
Kenji Hirai
健二 平井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Paper Industries Co Ltd
Jujo Paper Co Ltd
Original Assignee
Nippon Paper Industries Co Ltd
Jujo Paper Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Paper Industries Co Ltd, Jujo Paper Co Ltd filed Critical Nippon Paper Industries Co Ltd
Priority to JP2013117692A priority Critical patent/JP2016028848A/ja
Priority to PCT/JP2013/082451 priority patent/WO2014097881A1/ja
Publication of JP2016028848A publication Critical patent/JP2016028848A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Heat Sensitive Colour Forming Recording (AREA)

Abstract

【課題】本発明は、発色性能、特にバーコード読み取り適性が良好であり、耐水性、画像部の耐可塑剤性、白紙部の耐熱性に優れる感熱記録体を提供することを目的とする。【解決手段】支持体上に、無色ないし淡色の電子供与性ロイコ染料及び電子受容性顕色剤を含有する感熱記録層を設けた感熱記録体において、該感熱記録層が、電子受容性顕色剤として特定のスルホン酸系化合物及びウレタンウレア系化合物を含有することを特徴とする感熱記録体。【選択図】 なし

Description

この発明は、無色ないし淡色の電子供与性ロイコ染料(以下、「ロイコ染料」ともいう。)と電子受容性顕色剤(以下、「顕色剤」ともいう。)との発色反応を利用した感熱記録体であって、発色性能、耐水性、画像部の耐可塑剤性、白紙部の耐熱性に優れた感熱記録体に関する。
一般に、感熱記録体は通常無色ないし淡色のロイコ染料とフェノール性化合物等の顕色剤とを、それぞれ微細な粒子に磨砕分散した後、両者を混合し、バインダー、充填剤、感度向上剤、滑剤及びその他の助剤を添加して得られた塗液を、紙、合成紙、フィルム、プラスチック等の支持体に塗工したものであり、サーマルヘッド、ホットスタンプ、熱ペン、レーザー光等の加熱による瞬時の化学反応により発色し、記録画像が得られる。感熱記録体は、ファクシミリ、コンピューターの端末プリンタ、自動券売機、計測用レコーダー、スーパーマーケットやコンビニなどのレシート等の記録媒体として広範囲に使用されている。
近年、用いる媒体はハンディターミナル用途など小型化が進んでおり、また、ラベル、チケット用途などでは、発色感度や画質、特にバーコード読み取り適性が求められるなど、感熱記録体は優れた発色性能を求められている。さらに、例えばラベル用では屋外で使用されたり、食品用途などに使用されたりすることが多いため、雨などの水分や湿気によって画像部の判読が困難とならないこと、また、チケット用では財布などに収納されることが多いため、これらに使用される合成皮革が含有する可塑剤によって画像部の判読が困難とならないことなど、感熱記録体に対して従来では問題になっていなかった耐水性、耐可塑剤性等の保存性に関して、優れた性能が要求され始めている。
画像部の保存性を向上させる方法として、感熱記録層上に保護層を設けることは一般に知られている。しかし、感熱記録体上に保護層を設けた場合、保護層がサーマルヘッドから与えられた熱エネルギーを吸収してしまうため、発色性能、すなわち発色感度や画質、特にバーコード読み取り適性が劣るという問題がある。
また、特定の顕色剤と安定剤を組み合わせて用いることにより画像部の保存性を向上させた感熱記録体(特許文献1、2)や、特定の増感剤と安定剤を組み合わせて用いることにより画像部の保存性を向上させた感熱記録体(特許文献3)が開示されているが、前述のラベル用、チケット用等の過酷な環境下で用いられる用途に使用される場合、耐水性、耐可塑剤性等の保存性は不十分である。
さらに、特定の2種類の顕色剤を組み合わせて用いることにより、発色性能と画像部の保存性を向上させた感熱記録体(特許文献4)が開示されているが、白紙部の耐熱性が劣るため、感熱記録体を高温環境で保管すると、白紙部が発色してしまいバーコード読み取り適性が不十分である。
特開2003−154760 特開2001−347757 WO2004/002748 特開2006−264255
そこで、本発明は、過酷な環境下であっても、発色性能、特にバーコード読み取り適性が良好であり、耐水性、画像部の耐可塑剤性、白紙部の耐熱性に優れる感熱記録体を提供することを目的とする。
本発明者らは鋭意検討の結果、感熱記録層に特定の2種類の顕色剤を含有させることにより上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、支持体上に、無色ないし淡色のロイコ染料及び顕色剤を含有する感熱記録層を設けた感熱記録体において、該感熱記録層が、顕色剤として下記化学式(化1)で表されるスルホン酸系化合物及び下記一般式(化2)で表されるウレアウレタン系化合物を含有することを特徴とする感熱記録体である。
Figure 2016028848
Figure 2016028848
本発明によれば、過酷な環境下であっても、発色性能、特にバーコード読み取り適性が良好であり、耐水性、画像部の耐可塑剤性、白紙部の耐熱性に優れる感熱記録体を提供することが可能である。
さらに、感熱記録体上に保護層を設けることにより、耐水性、画像部の耐可塑剤性、白紙部の耐熱性が特に優れると共に、発色性能が良好な感熱記録体を提供することが可能である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
本発明の感熱記録体は、支持体上に、無色ないし淡色のロイコ染料及び顕色剤を含有する感熱記録層を設けてなり、該感熱記録層が、顕色剤として下記化学式(化1)で表されるスルホン酸系化合物及び下記一般式(化2)で表されるウレアウレタン系化合物を含有することを特徴とする感熱記録体である。
Figure 2016028848
Figure 2016028848
本発明の感熱記録層が顕色剤として上記化学式(化1)で表されるスルホン酸系化合物及び上記一般式(化2)で表されるウレタンウレア系化合物を含有すると、感熱記録層中に2種類のウレア結合を持つ化合物が共存するため、いずれか一方のみを含有した時よりもロイコ染料との反応効率が高まり、電子移動錯体が生成しやすくなると共に逆反応が起こりにくくなるため、得られる感熱記録体の発色性能、特にバーコード読み取り適性が良好であり、耐水性、画像部の耐可塑剤性、白紙部の耐熱性に優れるものと推測される。
次に、本発明の感熱記録体の感熱記録層で使用される各種材料を例示するが、バインダー、架橋剤、顔料などは上記課題に対する所望の効果を阻害しない範囲で、必要に応じて設けられた保護層等の各塗工層にも使用することが可能である。
本発明では、顕色剤として上記化学式(化1)で表されるスルホン酸系化合物及び上記一般式(化2)で表されるウレタンウレア系化合物を使用する。
本発明で顕色剤として使用するウレアウレタン系化合物は、具体的には下式(化3)〜(化5)で表される3種類であり、これらは単独又は2種類以上混合して用いてもよい
Figure 2016028848
Figure 2016028848
Figure 2016028848
本発明では、上記化学式(化1)で表されるスルホン酸系化合物1重量部に対し上記一般式(化2)で表されるウレタンウレア系化合物を0.01〜10.0重量部の割合で使用することが好ましく、0.1〜5.0重量部の割合で使用することがより好ましい。上記化学式(化1)で表されるスルホン酸系化合物1重量部に対し上記一般式(化2)で表されるウレタンウレア系化合物が0.01重量部未満であると、得られる感熱記録体の発色性能が低下する傾向がみられる。一方、10.0重量部を超えると、耐水性、画像部の耐可塑剤性、白紙部の耐熱性が十分でないことがある。
本発明で使用する上記化学式(化1)で表されるスルホン酸系化合物及び上記一般式(化2)で表されるウレタンウレア系化合物以外の顕色剤としては、例えば、活性白土、アタパルジャイト、コロイダルシリカ、珪酸アルミニウムなどの無機酸性物質、4,4’−イソプロピリデンジフェノール、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−4−メチルペンタン、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルフィド、ヒドロキノンモノベンジルエーテル、4−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、2,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−n−プロポキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−アリルオキシジフェニルスルホン、ビス(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、4−ヒドロキシ−4’−メチルジフェニルスルホン、4−ヒドロキシフェニル−4’−ベンジルオキシフェニルスルホン、3,4−ジヒドロキシフェニル−4’−メチルフェニルスルホン、1−[4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ]−4−[4−(4−イソプロポキシフェニルスルホニル)フェノキシ]ブタン、特開2003−154760号公報記載のフェノール縮合組成物、特開平8−59603号公報記載のアミノベンゼンスルホンアミド誘導体、ビス(4−ヒドロキシフェニルチオエトキシ)メタン、1,5−ジ(4−ヒドロキシフェニルチオ)−3−オキサペンタン、ビス(p−ヒドロキシフェニル)酢酸ブチル、ビス(p−ヒドロキシフェニル)酢酸メチル、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエタン、1,4−ビス[α−メチル−α−(4’−ヒドロキシフェニル)エチル]ベンゼン、1,3−ビス[α−メチル−α−(4’−ヒドロキシフェニル)エチル]ベンゼン、ジ(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)スルフィド、2,2’−チオビス(3−tert−オクチルフェノール)、2,2’−チオビス(4−tert−オクチルフェノール)、WO97/16420号に記載のジフェニルスルホン架橋型化合物等のフェノール性化合物、WO02/081229号あるいは特開2002−301873号公報記載の化合物、またN,N’−ジ−m−クロロフェニルチオウレア等のチオ尿素化合物、p−クロロ安息香酸、没食子酸ステアリル、ビス[4−(n−オクチルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸亜鉛]2水和物、4−[2−(p−メトキシフェノキシ)エチルオキシ]サリチル酸、4−[3−(p−トリルスルホニル)プロピルオキシ]サリチル酸、5−[p−(2−p−メトキシフェノキシエトキシ)クミル]サリチル酸の芳香族カルボン酸、及びこれらの芳香族カルボン酸の亜鉛、マグネシウム、アルミニウム、カルシウム、チタン、マンガン、スズ、ニッケル等の多価金属塩との塩、さらにはチオシアン酸亜鉛のアンチピリン錯体、テレフタルアルデヒド酸と他の芳香族カルボン酸との複合亜鉛塩等が挙げられる。これらの顕色剤は、単独又は2種以上混合して使用することもできる。1−[4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ]−4−[4−(4−イソプロポキシフェニルスルホニル)フェノキシ]ブタンは、例えば、株式会社エーピーアイコーポレーション製商品名JKY−214として入手可能であり、特開2003−154760号公報記載のフェノール縮合組成物は、例えば、株式会社エーピーアイコーポレーション製商品名JKY−224として入手可能であり、国際公開WO97/16420号に記載のジフェニルスルホン架橋型化合物は、日本曹達(株)製商品名D−90として入手可能である。また、WO02/081229号等に記載の化合物は、日本曹達(株)製商品名NKK−395、D−100として入手可能である。この他、特開平10−258577号公報記載の高級脂肪酸金属複塩や多価ヒドロキシ芳香族化合物などの金属キレート型発色成分を含有することもできる。
本発明の感熱記録層が、上記化学式(化1)で表されるスルホン酸系化合物及び上記一般式(化2)で表されるウレタンウレア系化合物以外の顕色剤を含有する場合、上記化学式(化1)で表されるスルホン酸系化合物及び上記一般式(化2)で表されるウレタンウレア系化合物を合計した含有量は、該感熱記録層中に含有させる全顕色剤(上記化学式(化1)で表されるスルホン酸系化合物及び上記一般式(化2)で表されるウレタンウレア系化合物を含む)の50重量%以上が好ましく、より好ましくは90重量%以上である。
本発明で使用するロイコ染料としては、従来の感圧あるいは感熱記録紙分野で公知のものは全て使用可能であり、特に制限されるものではないが、トリフェニルメタン系化合物、フルオラン系化合物、フルオレン系化合物、ジビニル系化合物等が好ましい。以下に代表的な無色ないし淡色の染料(染料前駆体)の具体例を示す。また、これらの染料前駆体は単独又は2種以上混合して使用してもよい。
<トリフェニルメタン系ロイコ染料>
3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタリド〔別名クリスタルバイオレットラクトン〕、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)フタリド〔別名マラカイトグリーンラクトン〕
<フルオラン系ロイコ染料>
3−ジエチルアミノ−6−メチルフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(o,p−ジメチルアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(m−トリフルオロメチルアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(o−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(p−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(o−フルオロアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(m−メチルアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−n−オクチルアニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−n−オクチルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−ベンジルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−ジベンジルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−メチルフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−p−メチルアニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−エトキシエチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−メチルフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(m−トリフルオロメチルアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(o−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(p−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(o−フルオロアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−ベンゾ〔a〕フルオラン、3−ジエチルアミノ−ベンゾ〔c〕フルオラン、3−ジブチルアミノ−6−メチル−フルオラン、3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−(o,p−ジメチルアニリノ)フルオラン、3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−(o−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−(p−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−(o−フルオロアニリノ)フルオラン、3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−(m−トリフルオロメチルアニリノ)フルオラン、3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−クロロフルオラン、3−ジブチルアミノ−6−エトキシエチル−7−アニリノフルオラン、3−ジブチルアミノ−6−クロロ−7−アニリノフルオラン、3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−p−メチルアニリノフルオラン、3−ジブチルアミノ−7−(o−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジブチルアミノ−7−(o−フルオロアニリノ)フルオラン、3−ジ−n−ペンチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジ−n−ペンチルアミノ−6−メチル−7−(p−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジ−n−ペンチルアミノ−7−(m−トリフルオロメチルアニリノ)フルオラン、3−ジ−n−ペンチルアミノ−6−クロロ−7−アニリノフルオラン、3−ジ−n−ペンチルアミノ−7−(p−クロロアニリノ)フルオラン、3−ピロリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ピペリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−メチル−N−プロピルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−メチル−N−シクロヘキシルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−シクロヘキシルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−キシルアミノ)−6−メチル−7−(p−クロロアニリノ)フルオラン、3−(N−エチル−p−トルイディノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−イソアミルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−イソアミルアミノ)−6−クロロ−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−テトラヒドロフルフリルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−イソブチルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−エトキシプロピルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−シクロヘキシルアミノ−6−クロロフルオラン、2−(4−オキサヘキシル)−3−ジメチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、2−(4−オキサヘキシル)−3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、2−(4−オキサヘキシル)−3−ジプロピルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、2−メチル−6−p−(p−ジメチルアミノフェニル)アミノアニリノフルオラン、2−メトキシ−6−p−(p−ジメチルアミノフェニル)アミノアニリノフルオラン、2−クロロ−3−メチル−6−p−(p−フェニルアミノフェニル)アミノアニリノフルオラン、2−クロロ−6−p−(p−ジメチルアミノフェニル)アミノアニリノフルオラン、2−ニトロ−6−p−(p−ジエチルアミノフェニル)アミノアニリノフルオラン、2−アミノ−6−p−(p−ジエチルアミノフェニル)アミノアニリノフルオラン、2−ジエチルアミノ−6−p−(p−ジエチルアミノフェニル)アミノアニリノフルオラン、2−フェニル−6−メチル−6−p−(p−フェニルアミノフェニル)アミノアニリノフルオラン、2−ベンジル−6−p−(p−フェニルアミノフェニル)アミノアニリノフルオラン、2−ヒドロキシ−6−p−(p−フェニルアミノフェニル)アミノアニリノフルオラン、3−メチル−6−p−(p−ジメチルアミノフェニル)アミノアニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−p−(p−ジエチルアミノフェニル)アミノアニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−p−(p−ジブチルアミノフェニル)アミノアニリノフルオラン、2,4−ジメチル−6−〔(4−ジメチルアミノ)アニリノ〕−フルオラン
<フルオレン系ロイコ染料>
3,6,6’−トリス(ジメチルアミノ)スピロ〔フルオレン−9,3’−フタリド〕、3,6,6’−トリス(ジエチルアミノ)スピロ〔フルオレン−9,3’−フタリド〕
<ジビニル系ロイコ染料>
3,3−ビス−〔2−(p−ジメチルアミノフェニル)−2−(p−メトキシフェニル)エテニル〕−4,5,6,7−テトラブロモフタリド、3,3−ビス−〔2−(p−ジメチルアミノフェニル)−2−(p−メトキシフェニル)エテニル〕−4,5,6,7−テトラクロロフタリド、3,3−ビス−〔1,1−ビス(4−ピロリジノフェニル)エチレン−2−イル〕−4,5,6,7−テトラブロモフタリド、3,3−ビス−〔1−(4−メトキシフェニル)−1−(4−ピロリジノフェニル)エチレン−2−イル〕−4,5,6,7−テトラクロロフタリド
<その他>
3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−4−アザフタリド、3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−3−(1−オクチル−2−メチルインドール−3−イル)−4−アザフタリド、3−(4−シクロヘキシルエチルアミノ−2−メトキシフェニル)−3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−4−アザフタリド、3,3−ビス(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)フタリド、3,6−ビス(ジエチルアミノ)フルオラン−γ−(3’−ニトロ)アニリノラクタム、3,6−ビス(ジエチルアミノ)フルオラン−γ−(4’−ニトロ)アニリノラクタム、1,1−ビス−〔2’,2’,2'',2''−テトラキス−(p−ジメチルアミノフェニル)−エテニル〕−2,2−ジニトリルエタン、1,1−ビス−〔2’,2’,2'',2''−テトラキス−(p−ジメチルアミノフェニル)−エテニル〕−2−β−ナフトイルエタン、1,1−ビス−〔2’,2’,2'',2''−テトラキス−(p−ジメチルアミノフェニル)−エテニル〕−2,2−ジアセチルエタン、ビス−〔2,2,2’,2’−テトラキス−(p−ジメチルアミノフェニル)−エテニル〕−メチルマロン酸ジメチルエステル
本発明で使用する増感剤としては、従来公知の増感剤を使用することができる。かかる増感剤としては、ステアリン酸アミド、パルミチン酸アミド等の脂肪酸アマイド、エチレンビスアミド、モンタン酸ワックス、ポリエチレンワックス、1,2−ビス−(3−メチルフェノキシ)エタン、p−ベンジルビフェニル、β−ベンジルオキシナフタレン、4−ビフェニル−p−トリルエーテル、m−ターフェニル、1,2−ジフェノキシエタン、シュウ酸ジベンジル、シュウ酸ジ(p−クロロベンジル)、シュウ酸ジ(p−メチルベンジル)、テレフタル酸ジベンジル、p−ベンジルオキシ安息香酸ベンジル、ジ−p−トリルカーボネート、フェニル−α−ナフチルカーボネート、1,4−ジエトキシナフタレン、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸フェニルエステル、o−キシレン−ビス−(フェニルエーテル)、4−(m−メチルフェノキシメチル)ビフェニル、4,4’−エチレンジオキシ−ビス−安息香酸ジベンジルエステル、ジベンゾイルオキシメタン、1,2−ジ(3−メチルフェノキシ)エチレン、ビス[2−(4−メトキシ−フェノキシ)エチル]エーテル、p−ニトロ安息香酸メチル、p−トルエンスルホン酸フェニル、o−トルエンスルホンアミド、p−トルエンスルホンアミドなどを例示することができる。これらの増感剤は、単独又は2種以上混合して使用してもよい。
本発明で使用する顔料としては、カオリン、焼成カオリン、炭酸カルシウム、酸化アルミニウム、酸化チタン、炭酸マグネシウム、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム、珪酸カルシウム、水酸化アルミニウム、シリカ等が挙げられ、要求品質に応じて併用することもできる。
本発明で使用するバインダーとしては、完全ケン化ポリビニルアルコール、部分ケン化ポリビニルアルコール、アセトアセチル化ポリビニルアルコール、カルボキシ変性ポリビニルアルコール、アマイド変性ポリビニルアルコール、スルホン酸変性ポリビニルアルコール、ブチラール変性ポリビニルアルコール、オレフィン変性ポリビニルアルコール、ニトリル変性ポリビニルアルコール、ピロリドン変性ポリビニルアルコール、シリコーン変性ポリビニルアルコール、その他の変性ポリビニルアルコール、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、スチレン−無水マレイン酸共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体並びにエチルセルロース、アセチルセルロースのようなセルロース誘導体、カゼイン、アラビヤゴム、酸化澱粉、エーテル化澱粉、ジアルデヒド澱粉、エステル化澱粉、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸エステル、ポリビニルブチラール、ポリスチロース及びそれらの共重合体、ポリアミド樹脂、シリコーン樹脂、石油樹脂、テルペン樹脂、ケトン樹脂、クマロン樹脂などを例示することができる。これらの高分子物質は水、アルコール、ケトン類、エステル類、炭化水素などの溶剤に溶かして使用するほか、水又は他の媒体中に乳化又はペースト状に分散した状態で使用し、要求品質に応じて併用することもできる。
本発明で使用する架橋剤としては、グリオキザール、メチロールメラミン、メラミンホルムアルデヒド樹脂、メラミン尿素樹脂、ポリアミンエピクロロヒドリン樹脂、ポリアミドエピクロロヒドリン樹脂、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、過硫酸ソーダ、塩化第二鉄、塩化マグネシウム、ホウ砂、ホウ酸、ミョウバン、塩化アンモニウムなどを例示することができる。
本発明で使用する滑剤としては、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム等の脂肪酸金属塩、ワックス類、シリコーン樹脂類などが挙げられる。
本発明においては、上記課題に対する所望の効果を阻害しない範囲で、画像部の耐油性等を向上させる安定剤として、4,4′−ブチリデン(6−t−ブチル−3−メチルフェノール)、2,2′−ジ−t−ブチル−5,5′−ジメチル−4,4′−スルホニルジフェノール、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−シクロヘキシルフェニル)ブタン、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン等を添加することもできる。このほかにベンゾフェノン系やトリアゾール系の紫外線吸収剤、分散剤、消泡剤、酸化防止剤、蛍光染料等を使用することができる。
本発明の感熱記録層に使用するロイコ染料、顕色剤、増感剤、その他の各種成分の種類及び量は、要求される性能及び記録適性に従って決定され、特に限定されるものではないが、通常、ロイコ染料1重量部に対して顕色剤0.5〜10重量部、増感剤0.1〜10重量部、顔料0.5〜20重量部、安定化剤0.01〜10重量部、その他の成分0.01〜10重量部程度を使用する。バインダーは感熱記録層固形分中5〜25重量%程度が適当である。
本発明において、ロイコ染料、顕色剤並びに必要に応じて添加する材料は、ボールミル、アトライター、サンドグライダーなどの粉砕機あるいは適当な乳化装置によって数ミクロン以下の粒子径になるまで微粒化し、バインダー及び目的に応じて各種の添加材料を加えて塗工液とする。この塗工液に用いる溶媒としては水あるいはアルコール等を用いることができ、その固形分は20〜40重量%程度である。
本発明の感熱記録体においては、感熱記録層上に更に保護層を設けることもできる。
保護層は、顔料と樹脂を主成分とすることが多く、感熱記録層に使用できる材料として例示したバインダー、顔料、架橋剤などを用いることができる。
本発明において、保護層中の顔料およびバインダーの含有量は、顔料100重量部に対しバインダーは固形分で30〜300重量部程度である。
本発明の感熱記録体は、支持体上に感熱記録層を有するが、支持体と感熱記録層の間に下塗り層を設けることができる。
この下塗り層は、主としてバインダーと顔料とから成る。
下塗り層に用いるバインダーとしては、一般的に使用されている水溶性高分子あるいは疎水性高分子のエマルジョン等が適宜使用可能である。具体例としては、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセタール、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、等のセルロース誘導体、デンプンとその誘導体、ポリアクリル酸ソーダ、ポリビニルピロリドン、アクリル酸アミド/アクリル酸エステル共重合体、アクリル酸アミド/アクリル酸エステル/メタクリル酸共重合体、スチレン/無水マレイン酸共重合体アルカリ塩、イソブチレン/無水マレイン酸共重合体アルカリ塩、ポリアクリルアミド、アルギン酸ソーダ、ゼラチン、カゼイン等の水溶性高分子、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン、スチレン/ブタジエン共重合体、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸エステル、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、ポリブチルメタクリレート、エチレン/酢酸ビニル共重合体、スチレン/ブタジエン/アクリル系共重合体等の疎水性高分子のエマルジョンを用いることができる。これらのバインダーは1種又は2種以上用いてもよい。
下塗り層に用いる顔料としては、従来一般的に使用されている公知の顔料、具体例としては炭酸カルシウム、シリカ、酸化亜鉛、酸化チタン、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、焼成カオリン、クレー、タルク等の無機顔料などを使用することができる。これらの顔料は1種又は2種以上用いてもよい。
下塗り層中の顔料は、全固形分100重量部に対して、通常50〜95重量部、好ましくは70〜90重量部である。
下塗り層の塗液には必要に応じて、分散剤、可塑剤、pH調整剤、消泡剤、保水剤、防腐剤、着色染料、紫外線防止剤等の各種助剤を適宜配合してもよい。
本発明において、感熱記録層及び感熱記録層以外の塗工層を塗工する手段は特に限定されるものではなく、周知慣用技術に従って塗布することができる。例えばエアーナイフコーター、ロッドブレードコーター、ベントブレードコーター、ベベルブレードコーター、ロールコーター、カーテンコーターなど各種コーターを備えたオフマシン塗工機やオンマシン塗工機が適宜選択され使用される。
感熱記録層及び感熱記録層以外の塗工層の塗工量は、要求される性能及び記録適性に従って決定され、特に限定されるものではないが、感熱記録層の一般的な乾燥塗工量は2〜12g/m程度である。
また、各層の塗工後にスーパーカレンダー掛けなどの平滑化処理を施すなど、感熱記録体分野における各種公知の技術を必要適宜付加することができる。
以下、実施例にて本発明を例証するが本発明を限定することを意図するものではない。なお、各実施例及び比較例中、特にことわらない限り「部」は「重量部」、「%」は「重量%」を示す。各種分散液、あるいは塗工液を以下のように調製した
[実施例1]
下記配合からなる配合物を攪拌分散して、下塗り層塗工液を調製した。
<下塗り層塗工液>
焼成カオリン(BASF社製、商品名:アンシレックス90) 100.0部
スチレン・ブタジエン共重合体ラテックス(日本ゼオン社製、
商品名:ST5526、固形分48%) 10.0部
水 50.0部
次いで、下塗り層塗工液を支持体(坪量47g/mの上質紙)の片面に、固形分で塗工量10.0g/mとなるようにベントブレード法で塗工した後、乾燥を行ない、下塗り層塗工紙を得た。
下記配合の第一顕色剤分散液1〜4(A1液〜A4液)、第ニ顕色剤分散液(B液)、ロイコ染料分散液(C液)および増感剤分散液(D液)を、それぞれ別々にサンドグラインダーで平均粒子径0.5ミクロンになるまで湿式磨砕を行った。
第一顕色剤分散液1(A1液)
化学式(化1)で表されるスルホン酸系化合物(BASF社製、
商品名:DP201) 6.0部
完全ケン化型ポリビニルアルコール水溶液(クラレ社製、商品名:PVA117、
固形分10%) 5.0部
水 1.5部
第一顕色剤分散液2(A2液)
2,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン(日華化学社製、
商品名:BPS−24C) 6.0部
完全ケン化型ポリビニルアルコール水溶液(クラレ社製、商品名:PVA117、
固形分10%) 5.0部
水 1.5部
第一顕色剤分散液3(A3液)
4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルスルホン
(エーピーアイコーポレーション社製、商品名:NY−DS) 6.0部
完全ケン化型ポリビニルアルコール水溶液(クラレ社製、商品名:PVA117、
固形分10%) 5.0部
水 1.5部
第一顕色剤分散液4(A4液)
ジフェニルスルホン架橋型化合物(日本曹達社製、商品名:D90) 6.0部
完全ケン化型ポリビニルアルコール水溶液(クラレ社製、商品名:PVA117、
固形分10%) 5.0部
水 1.5部
第ニ顕色剤分散液1(B1液)
化学式(化3)で表されるウレタンウレア系化合物(ケミプロ化成社製、
商品名:UU) 6.0部
完全ケン化型ポリビニルアルコール水溶液(クラレ社製、商品名:PVA117、
固形分10%) 5.0部
水 1.5部
第ニ顕色剤分散液2(B2液)
化学式(化6)で表されるウレア系化合物(エーピーアイコーポレーション社製、
商品名:SU727) 6.0部
完全ケン化型ポリビニルアルコール水溶液(クラレ社製、商品名:PVA117、
固形分10%) 5.0部
水 1.5部
Figure 2016028848
ロイコ染料分散液(C液)
3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン(山本化成社製、
商品名:ODB−2) 6.0部
完全ケン化型ポリビニルアルコール水溶液(クラレ社製、商品名:PVA117、
固形分10%) 5.0部
水 1.5部
増感剤分散液(D液)
1,2−ビス−(3−メチルフェノキシ)エタン(三光社製、
商品名:KS232) 6.0部
完全ケン化型ポリビニルアルコール水溶液(クラレ社製、商品名:PVA117、
固形分10%) 5.0部
水 1.5部
次いで、下記の割合で各分散液を混合して感熱記録層塗工液1を調製した。
<感熱記録層塗工液1>
第一顕色剤分散液1(A1液) 18.0部
第二顕色剤分散液1(B1液) 18.0部
ロイコ染料分散液(C液) 18.0部
増感剤分散液(D液) 36.0部
シリカ分散液(水澤化学社製、商品名:ミズカシルP−537、固形分25%)
17.5部
完全ケン化型ポリビニルアルコール水溶液(クラレ社製、商品名:PVA117、
固形分10%) 25.0部
次いで、感熱記録層塗工液1を前記下塗り層塗工紙の下塗り層上に、固形分で塗工量6.0g/mとなるようにロッドブレード法で塗工した後、乾燥を行い、スーパーカレンダーで平滑度が500〜1000秒になるように処理して感熱記録体を作製した。
[実施例2]
感熱記録層塗工液1中の第一顕色剤分散液1(A1液)を4.5部、第二顕色剤分散液1(B1液)を31.5部とした以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を作製した。
[実施例3]
感熱記録層塗工液1中の第一顕色剤分散液1(A1液)を31.5部、第二顕色剤分散液1(B1液)を4.5部とした以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を作製した。
[実施例4]
増感剤分散液(D液)中の1,2−ビス−(3−メチルフェノキシ)エタン(三光社製、商品名:KS232)6.0部をステアリン酸アマイド/パルチミン酸アマイド混合物(混合比率:7/3、日本化成社製、商品名:AP−1)6.0部に代えた以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を作製した。
[実施例5]
ロイコ染料分散液(C液)中の3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン(山本化成社製、商品名:ODB−2)6.0部を3−ジ−n−ペンチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン(山田化学社製、商品名:BLACK305)6.0部に代えた以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を作製した。
[実施例6]
下記の割合で各分散液を混合して感熱記録層塗工液2を調製した。
<感熱記録層塗工液2>
第一顕色剤分散液1(A1液) 18.0部
第二顕色剤分散液1(B1液) 18.0部
ロイコ染料分散液(C液) 18.0部
増感剤分散液(D液) 36.0部
シリカ分散液(水澤化学社製、商品名:ミズカシルP−537、固形分25%)
7.5部
完全ケン化型ポリビニルアルコール水溶液(クラレ社製、商品名:PVA117、
固形分10%) 25.0部
感熱記録層塗工液2を前記下塗り層塗工紙の下塗り層上に、固形分で塗工量6.0g/mとなるようにロッドブレード法で塗工した後、乾燥を行い、スーパーカレンダーで平滑度が500〜1000秒になるように処理して感熱記録層塗工紙を得た。
次いで、下記割合からなる配合物を混合して保護層塗工液を調製した。
<保護層塗工液>
水酸化アルミニウム分散液(マーティンスベルグ社製、
商品名:マーティフィンOL、固形分50%) 9.0部
カルボキシ変性ポリビニルアルコール水溶液(クラレ社製、商品名:KL318、
固形分10%) 30.0部
ポリアミドエピクロロヒドリン樹脂(星光PMC社製、商品名:WS4030、
固形分25%) 4.0部
ステアリン酸亜鉛(中京油脂社製、商品名:ハイドリンZ−7−30、
固形分30%) 2.0部
次いで、保護層塗工液を前記感熱記録層塗工紙の感熱記録層上に、固形分で塗工量3.0g/mとなるように、ロッドブレード法で塗工した後、乾燥を行ない、感熱記録体を作製した。
[実施例7]
増感剤分散液(D液)中の1,2−ビス−(3−メチルフェノキシ)エタン(三光社製、商品名:KS232)6.0部をステアリン酸アマイド/パルチミン酸アマイド混合物(混合比率:7/3、日本化成社製、商品名:AP−1)6.0部に代えた以外は、実施例6と同様にして感熱記録体を作製した。
[実施例8]
ロイコ染料分散液(C液)中の3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン(山本化成社製、商品名:ODB−2)6.0部を3−ジ−n−ペンチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン(山田化学社製、商品名:BLACK305)6.0部に代えた以外は、実施例6と同様にして感熱記録体を作製した。
[比較例1]
感熱記録層塗工液1中の第一顕色剤分散液1(A1液)を36.0部、第二顕色剤分散液1(B1液)を0部とした以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を作製した。
[比較例2]
感熱記録層塗工液1中の第一顕色剤分散液1(A1液)を0部、第二顕色剤分散液1(B1液)を36.0部とした以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を作製した。
[比較例3]
下記の割合で各分散液を混合して感熱記録層塗工液3を調製した。
<感熱記録層塗工液3>
第一顕色剤分散液2(A2液) 36.0部
ロイコ染料分散液(C液) 18.0部
増感剤分散液(D液) 36.0部
シリカ分散液(水澤化学社製、商品名:ミズカシルP−537、固形分25%)
17.5部
完全ケン化型ポリビニルアルコール水溶液(クラレ社製、商品名:PVA117、
固形分10%) 25.0部
次いで、感熱記録層塗工液3を前記下塗り層塗工紙の下塗り層上に、固形分で塗工量6.0g/mとなるようにロッドブレード法で塗工した後、乾燥を行い、スーパーカレンダーで平滑度が500〜1000秒になるように処理して感熱記録体を作製した。
[比較例4]
下記の割合で各分散液を混合して感熱記録層塗工液4を調製した。
<感熱記録層塗工液4>
第一顕色剤分散液3(A3液) 36.0部
ロイコ染料分散液(C液) 18.0部
増感剤分散液(D液) 36.0部
シリカ分散液(水澤化学社製、商品名:ミズカシルP−537、固形分25%)
17.5部
完全ケン化型ポリビニルアルコール水溶液(クラレ社製、商品名:PVA117、
固形分10%) 25.0部
次いで、感熱記録層塗工液4を前記下塗り層塗工紙の下塗り層上に、固形分で塗工量6.0g/mとなるようにロッドブレード法で塗工した後、乾燥を行い、スーパーカレンダーで平滑度が500〜1000秒になるように処理して感熱記録体を作製した。
[比較例5]
下記の割合で各分散液を混合して感熱記録層塗工液5を調製した。
<感熱記録層塗工液5>
第一顕色剤分散液4(A4液) 18.0部
第二顕色剤分散液1(B1液) 18.0部
ロイコ染料分散液(C液) 18.0部
増感剤分散液(D液) 36.0部
シリカ分散液(水澤化学社製、商品名:ミズカシルP−537、固形分25%)
17.5部
完全ケン化型ポリビニルアルコール水溶液(クラレ社製、商品名:PVA117、
固形分10%) 25.0部
次いで、感熱記録層塗工液5を前記下塗り層塗工紙の下塗り層上に、固形分で塗工量6.0g/mとなるようにロッドブレード法で塗工した後、乾燥を行い、スーパーカレンダーで平滑度が500〜1000秒になるように処理して感熱記録体を作製した。
[比較例6]
下記の割合で各分散液を混合して感熱記録層塗工液6を調製した。
<感熱記録層塗工液6>
第一顕色剤分散液1(A1液) 18.0部
第二顕色剤分散液2(B2液) 18.0部
ロイコ染料分散液(C液) 18.0部
増感剤分散液(D液) 36.0部
シリカ分散液(水澤化学社製、商品名:ミズカシルP−537、固形分25%)
17.5部
完全ケン化型ポリビニルアルコール水溶液(クラレ社製、商品名:PVA117、
固形分10%) 25.0部
次いで、感熱記録層塗工液6を前記下塗り層塗工紙の下塗り層上に、固形分で塗工量6.0g/mとなるようにロッドブレード法で塗工した後、乾燥を行い、スーパーカレンダーで平滑度が500〜1000秒になるように処理して感熱記録体を作製した。
[比較例7]
感熱記録層塗工液2を下記感熱記録層塗工液7に代えた以外は、実施例6と同様にして感熱記録体を作製した。
<感熱記録層塗工液7>
第一顕色剤分散液3(A3液) 36.0部
ロイコ染料分散液(C液) 18.0部
増感剤分散液(D液) 36.0部
シリカ分散液(水澤化学社製、商品名:ミズカシルP−537、固形分25%)
7.5部
完全ケン化型ポリビニルアルコール水溶液(クラレ社製、商品名:PVA117、
固形分10%) 25.0部
作製した感熱記録体について、下記評価を行った。
<発色性能(印字濃度)>
作製した感熱記録体について、大倉電機社製のTH−PMD(感熱記録紙印字試験機、京セラ社製サーマルヘッドを装着)を用い、印加エネルギー0.35mJ/dot、印字速度50mm/secで市松模様を印字した。印字部の印字濃度をマクベス濃度計(RD−914、アンバーフィルター使用)で測定し、発色性能を評価した。
<耐水性(ブロッキング性)>
作製した感熱記録体について、1枚の感熱記録体の感熱記録層表面に10mlの水道水を滴下し、その上にもう1枚の感熱記録体の感熱記録層表面を重ねた。10g/cmの荷重を掛けて23℃、50%RHの環境下で24時間処理した後、2枚の感熱記録体を剥がし、水を滴下した部分の感熱記録層の剥がれを目視にて観察し、耐水性を評価した。
○:感熱記録層の剥がれが全くない
△:感熱記録層の表面が僅かに剥がれるが、実用上支障はない程度
×:感熱記録層全体が剥がれ、実用上支障がある
<耐水性(画像保存性)>
作製した感熱記録体について、大倉電機社製のTH−PMD(感熱記録紙印字試験機、京セラ社製サーマルヘッドを装着)を用い、印加エネルギー0.41mJ/dotでベタ印字した。23℃の水に24時間浸漬処理した後、風乾した。印字部の印字濃度をマクベス濃度計(RD−914、アンバーフィルター使用)で測定し、処理前後の値から残存率を算出し、耐水性を評価した。
残存率(%)=(処理後の印字部の印字濃度/処理前の印字部の印字濃度)×100
◎:残存率が90%以上
○:残存率が75%以上90%未満
△:残存率が50%以上75%未満
×:残存率が50%未満
<耐可塑剤性>
作製した感熱記録体について、大倉電機社製のTH−PMD(感熱記録紙印字試験機、
京セラ社製サーマルヘッドを装着)を用い、印加エネルギー0.35mJ/dot、印字
速度50mm/secで市松模様を印字した。
紙管に塩化ビニルラップ(三井東圧社製、ハイラップKMA)を1重に巻き付け、その上に印字部が外面となるように前記感熱記録体を置き、更にその上に前記塩化ビニルラップを3重に巻き付けて固定した。23℃、50%RHの環境下で24時間処理した後、印字部の印字濃度をマクベス濃度計(RD−914、アンバーフィルター使用)で測定し、処理前後の値から残存率を算出し、下記の基準で評価した。
残存率(%)=(処理後の印字部の印字濃度/処理前の印字部の印字濃度)×100
◎:残存率が90%以上
○:残存率が75%以上90%未満
△:残存率が50%以上75%未満
×:残存率が50%未満
<耐熱性>
作製した感熱記録体について、80℃の環境下で24時間処理した後、23℃、50%RH環境下に3時間静置し、非印字部(白紙部)の濃度をマクベス濃度計(RD−914、アンバーフィルター使用)で測定し、処理前後の値の差から地色発色値を算出し、非印字部(白紙部)の耐熱性を下記の基準で評価した。
地色発色値=(処理後の非印字部の濃度)−(処理前の非印字部の濃度)
◎:地色発色値が0.1未満
○:地色発色値が0.1以上0.3未満
△:地色発色値が0.3以上0.5未満
×:地色発色値が0.5以上
<バーコード読み取り適性>
作製した感熱記録体について、80℃の環境下で24時間処理した後、23℃、50%RH環境下に3時間静置した。
ゼブラ社製ラベルプリンタ140XiIIIを用い、印字レベル+10、印字速度15.2cm/秒(6インチ/秒)でバーコード(CODE39)を印字した後、印字されたバーコードをバーコード検証機(Honeywell社製、QCPC600、光源640nm)で評価した。評価結果をANSI規格のシンボルグレードで記した。
シンボルグレード:バーコードをバーと垂直方向に10分割して、各箇所1回ずつ読み取り試験を実施し、その平均値を(優)A、B、C、D、F(劣)の5段階評価で表す。
評価結果を表1に示す。
Figure 2016028848

表1から、感熱記録層に顕色剤として化学式(化1)で表されるスルホン酸系化合物及び一般式(化2)で表されるウレタンウレア系化合物を含有させた場合には、発色性能、耐水性、画像部の耐可塑剤性、白紙部の耐熱性に優れていることがわかる。
さらに、感熱記録体上に保護層を設けることにより、耐水性、画像部の耐可塑剤性、白紙部の耐熱性が特に優れると共に、発色性能が良好である。

Claims (1)

  1. 支持体上に無色ないし淡色の電子供与性ロイコ染料と電子受容性顕色剤とを含有する感熱記録層を設けた感熱記録体であって、該感熱記録層が、電子受容性顕色剤として下記化学式(化1)で表されるスルホン酸系化合物及び下記一般式(化2)で表されるウレアウレタン系化合物を含有することを特徴とする感熱記録体。
    Figure 2016028848

    Figure 2016028848
JP2013117692A 2012-12-18 2013-06-04 感熱記録体 Pending JP2016028848A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013117692A JP2016028848A (ja) 2013-06-04 2013-06-04 感熱記録体
PCT/JP2013/082451 WO2014097881A1 (ja) 2012-12-18 2013-12-03 感熱記録体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013117692A JP2016028848A (ja) 2013-06-04 2013-06-04 感熱記録体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016028848A true JP2016028848A (ja) 2016-03-03

Family

ID=55435042

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013117692A Pending JP2016028848A (ja) 2012-12-18 2013-06-04 感熱記録体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016028848A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5561883B2 (ja) 感熱記録体
JP5025029B2 (ja) 感熱記録体
JP6211744B2 (ja) 感熱記録体
JP5878271B1 (ja) 感熱記録体
JP6255889B2 (ja) 感熱記録体
JP5823086B1 (ja) 感熱記録体
JP4457814B2 (ja) 感熱記録体
JP4518030B2 (ja) 感熱記録体
JP2015123702A (ja) 感熱記録体
JP6727082B2 (ja) 感熱記録体
JP2007245362A (ja) 感熱記録体及び感熱記録体ラベル
JP2018094796A (ja) 感熱記録体
JP2009255309A (ja) 感熱記録体ラベル
WO2014097881A1 (ja) 感熱記録体
JP2016028847A (ja) 感熱記録体
JP4999358B2 (ja) 感熱記録体
JP2014159141A (ja) 感熱記録体
JP4508106B2 (ja) 感熱記録体
JP2011156855A (ja) 感熱記録体
JP2016028848A (ja) 感熱記録体
JP2008229925A (ja) 感熱記録体
JP2008001046A (ja) 感熱記録体
JP2008006744A (ja) 感熱記録体
JP2017177514A (ja) 感熱記録体
JP2015080924A (ja) 感熱記録体