JP2016028146A - チオフェンアゾ色素およびこれを含有する洗濯ケア組成物 - Google Patents

チオフェンアゾ色素およびこれを含有する洗濯ケア組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】例えば洗濯ケア組成物中に使用されたとき、増強された沈着、除去および色相角を実現し、漂白剤を含有する洗浄環境において安定であるチオフェンアゾ色素を含む組成物の提供。【解決手段】形式電荷部分を含有するチオフェンアゾ色素を含む組成物。但し、該色素はメタ−ビス(2−ヒドロキシ−3−トリメチルアンモニウムプロピル)アミノトリル基を含まないチオフェンアゾ色素。具体例として、例12で表されるチオフェンアゾ色素。【選択図】なし

Description

技術分野
本出願は、色相剤(hueing agents)として使用するためのチオフェンアゾ色素、このようなチオフェンアゾ色素を含む洗濯ケア組成物、このようなチオフェンアゾ色素および洗濯ケア組成物の製造方法、ならびにこれらを使用する方法に関する。上記のチオフェンアゾ色素は、形式電荷部分を含有し、少なくとも2種の構成要素、少なくとも1種の発色団構成要素および少なくとも1種のポリマー構成要素から一般に構成される。適切な発色団構成要素は、一般に、紫外線光に曝露されたときに、青色、赤色、青紫色、もしくは紫色の蛍光を発し、またはこれらは光を吸収して、これらの同じ色合いを反射することができる。これらのチオフェンアゾ色素は、時が経つにつれて蓄積せず、処理されたファブリックに対して望ましくない青色の変色をもたらさない一方で、ファブリックに対して色相効果、たとえば、増白効果を提供する点で有利である。また、チオフェンアゾ色素は、洗濯ケア組成物において使用される漂白剤に対して、一般に安定的である。
背景
テキスタイル基材が古くなるにつれ、これらの色は、光、空気、土壌への曝露、および基材を構成する繊維の自然劣化のせいで、退色または黄変する傾向がある。したがって、色相剤の目的は、一般に、これらのテキスタイル基材を視覚的に明るくし、基材の退色および黄変を防止することである。典型的には、色相剤は、洗濯用洗剤、ファブリック柔軟剤、またはすすぎ助剤において見出すことができ、したがって洗濯工程の間にテキスタイル基材に塗布される。しかしながら、色相剤が、テキスタイル基材の望ましくない着色をもたらさずに、処理されたテキスタイル基材を視覚的に明るくする働きをすることが重要である。セルロース基材は、特に、光、空気、および/または土壌への曝露の後に黄色の色相を示す傾向がある。この黄色さは、通常の洗濯手順によって逆戻りさせることが困難であることが多い。その結果、古くなったセルロース基材が示す黄色さを解消できる改善された色相剤に対する需要がある。このような改善された色相剤を利用することによって、テキスタイル基材、たとえば、衣類物品、食卓用リネンなどの寿命を伸ばすことができる。残念ながら、現在の色相剤は、単一の処理サイクルの後で色相の利点を実現せずおよび/またはこれらは望ましくないレベルまで蓄積し、それにより処理された部位を複数の処理サイクルによって過度に色相付けするかのいずれかである。
本明細書において開示されている色相剤、およびこれらを含む洗濯ケア組成物は、従前のチオフェンアゾ色相剤とは異なり、本色相剤が、組成物、たとえば、洗濯ケア組成物中に使用されたとき、このような色相剤が増強された沈着、除去および色相角を実現することを可能にする形式電荷部分を含むため、この領域における従前の努力を超えた利点を提供する。増強された沈着、除去および色相角に加えて、本色相剤は、漂白剤、たとえば、漂白効果促進剤を含有する洗浄環境において改善された安定性を提供する。理論に束縛されるものではないが、本出願人らは、このような増強された安定性は、少なくとも部分的に、このような色相剤の改善された分配挙動によるものであると考える。上記の利点は、様々なファブリックタイプに亘って実現される。手短に言えば、出願人らは、現在の色相付けの欠陥の原因を認識しており、本明細書においてこのような問題に対する解決策を提供する。また、本明細書において開示されている色相付け化合物は、テキスタイル基材などの基材の黄色さを視覚的に中和するのに適切である波長で光を吸収する。これらの化合物は、テキスタイル基材などの基材のための色相剤として理想的に役目を果たし、消費者による使用のために洗濯ケア組成物中に組み込んでもよい。
発明の概要
本出願は、色相剤として使用するためのチオフェンアゾ色素、色相剤としての役割を果たし得るこのようなチオフェンアゾ色素を含む洗濯ケア組成物、このようなチオフェンアゾ色素および洗濯ケア組成物の製造方法、ならびにこれらを使用する方法に関する。上記のチオフェンアゾ色素は、形式電荷部分を含有し、少なくとも2種の構成要素、少なくとも1種の発色団構成要素および少なくとも1種のポリマー構成要素から一般に構成される。適切な発色団構成要素は、一般には、紫外線光に曝露されたときに、青色、赤色、青紫色、もしくは紫色の蛍光を発し、またはこれらは光を吸収して、これらの同じ色合いを反射することができる。これらのチオフェンアゾ色素は、時が経つにつれて蓄積せず、処理されたファブリックに対して望ましくない青色の変色をもたらさない一方で、ファブリックに対して色相作用、たとえば、増白作用を提供する点で有利である。また、チオフェンアゾ色素は、洗濯ケア組成物において使用される漂白剤に対して、一般に安定的である。
詳細な説明
本明細書において使用する場合、「アルコキシ」という用語は、繰り返し単位、たとえば、ブチレンオキシド、グリシドールオキシド、エチレンオキシドまたはプロピレンオキシドを有する、ポリオールのC1〜C8アルコキシおよびアルコキシ誘導体を含むことを意図する。
本明細書において使用する場合、「アルキル」および「アルキルキャップされた」という用語は、C1〜C18アルキル基、および一側面において、C1〜C6アルキル基を含むことを意図する。
本明細書において使用する場合、「アリール」という用語は、C3〜C12アリール基を含むことを意図する。
本明細書において使用する場合、「アリールアルキル」という用語は、C1〜C18アルキル基、および一側面において、C1〜C6アルキル基を含むことを意図する。
本明細書において使用する場合、「形式電荷部分」という用語は、7〜11の範囲のpHにて水溶液中で、少なくとも1つの正の形式電荷または少なくとも1つの負の形式電荷を有する部分を意味する。
「エチレンオキシド」、「プロピレンオキシド」および「ブチレンオキシド」という用語は、本明細書においてそれぞれ、「EO」、「PO」および「BO」というそれらの典型的な命名によって示されることがある。
本明細書において使用する場合、「洗濯ケア組成物」という用語は、他に示さない限り、顆粒、粉末、液体、ゲル、ペースト、単位用量のバー形態および/またはフレークタイプの、洗浄剤および/またはファブリック処理組成物を含む。
本明細書において使用する場合、「ファブリック処理組成物」という用語は、他に示さない限り、ファブリック柔軟化組成物、ファブリック増強組成物、ファブリック回復組成物およびその組合せを含む。このような組成物は、リンスを加えた組成物でもよいが、これらである必要はない。
本明細書において使用する場合、「セルロース基材」は、少なくとも重量の大部分がセルロースを含む任意の基材を含むことを意図する。セルロースは、木、綿、亜麻、ジュート、および麻において見出すことができる。セルロース基材は、粉末、繊維、パルプ、ならびに粉末、繊維およびパルプから形成される物品の形態でよい。セルロース系繊維には、これらに限定されないが、綿、レーヨン(再生セルロース)、アセテート(酢酸セルロース)、トリアセテート(三酢酸セルロース)、およびこれらの混合物が含まれる。セルロース系繊維から形成される物品には、テキスタイル物品、たとえば、ファブリックが含まれる。パルプから形成される物品には、紙が含まれる。
本明細書において使用する場合、「the」、「a」および「an」などの冠詞は、特許請求の範囲において使用されるとき、特許請求の範囲に記載されたまたは説明されたものの1つ以上を意味すると理解される。
本明細書において使用する場合、「含む(include)」、「含む(includes)」および「含めた(including)」という用語は、非限定的であることを意味する。
本明細書において使用する場合、「最大吸光係数」という用語は、400ナノメートル〜750ナノメートルの範囲の最大波長でのモル吸光係数を記載することを意図する。
本明細書において開示されているチオフェンアゾ色素は、これらの製造工程の結果として、これらのポリマー部分における繰り返し単位の分布を含有していてもよい。したがって、一側面において、本明細書において開示されているチオフェンアゾ色素の分子量は、その分子量分布によって決定されるように平均分子量として報告され得る。
本出願の試験法のセクションにおいて開示されている試験法は、本出願人らの発明のパラメーターのそれぞれの値を決定するために使用されるべきである。
別段断らない限り、全ての構成要素または組成物のレベルは、その構成要素または組成物の活性ポーションに関したものであり、このような構成要素または組成物の市販の源中に存在することができる不純物、たとえば、残留溶媒または副生成物を除く。
全ての百分率および比は、他に示さない限り、重量によって計算する。全ての百分率および比は、他に示さない限り、総組成物に基づいて計算する。
この明細書を通して提示する全ての最大数値限界は、全てのより低い数値限界が本明細書において明確に記載されたかのように、このようなより低い数値限界を含むと理解すべきである。この明細書を通して提示する全ての最小数値限界は、全てのより高い数値限界が本明細書において明確に記載されたかのように、このようなより高い数値限界を含む。この明細書を通して提示する全ての数値範囲は、このようなより狭い数値範囲が本明細書において全てが明確に記載されたかのように、このようなより広い数値範囲内に入る全てのより狭い数値範囲を含む。
引用された全ての文献は、関連する部分において、参照により本明細書中に組み込まれている。任意の文献の引用は、引用が本発明に関して従来技術であることを認めているとは解釈されるべきでない。
適切な色相剤
本発明の色相剤としては、形式電荷部分を含有するチオフェンアゾ色素が挙げられる。しかしながら、これらのチオフェンアゾ色素は、メタ−ビス(2−ヒドロキシ−3−トリメチルアンモニウムプロピル)アミノトリル基を含まない。
一側面において、上記のチオフェンアゾ色素は、チオフェン部分、アゾ部分およびカップラー部分を含み、前記チオフェン部分は、前記アゾ部分に共有結合をしており、前記カップラーは、前記アゾ部分に共有結合をしており、前記チオフェンおよび/またはアゾ部分の少なくとも1つは、形式電荷部分を含む。
本発明の色相剤は、発色団構成物およびポリマー構成物を一般に含む、色素、顔料、またはポリマー着色剤であり得る。発色団構成要素は、光への曝露によって青色、赤色、青紫色、紫色の範囲の波長、またはこれらの組合せを放出または吸収することを特徴とする。一側面において、発色団構成要素は、メタノール溶液中で、約400ナノメートル〜約750ナノメートル、別の側面では約520ナノメートル〜約650ナノメートル、また別の側面では約540ナノメートル〜約630ナノメートル、別の側面では約560ナノメートル〜約610ナノメートル、別の側面では約565ナノメートル〜約580ナノメートルの波長帯において最大吸光度スペクトルを示す。
適切なポリマー構成物の例には、複数の繰り返し単位を有するポリオキシアルキレン鎖が含まれる。一側面において、ポリマー構成要素は、2〜約30個の繰り返し単位、2〜約20個の繰り返し単位、2〜約10個の繰り返し単位、または約3または4から約6個の繰り返し単位を有するポリオキシアルキレン鎖を含む。ポリオキシアルキレン鎖の非限定的例には、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、グリシドールオキシド、ブチレンオキシドおよびこれらの混合物が含まれる。
本発明の一側面において、チオフェンアゾ色素は、形式電荷部分を含有するが、ただし、色素は、メタ−ビス(2−ヒドロキシ−3−トリメチルアンモニウムプロピル)アミノトリル基を含まない。チオフェンアゾ色素は、メタノール溶液中で約400nm〜約750nmの、またはメタノール溶液中で約520nm〜約650nmの、またはメタノール溶液中で約540nm〜約630nmの、またはメタノール溶液中で約560nm〜約610nmの、またはメタノール溶液中で約565nm〜約580nmの波長帯において、約1000〜約1,000,000リットル/mol/cm、または約5,000〜約750,000リットル/mol/cm、または約10,000〜約500,000リットル/mol/cm、または約20,000〜約250,000リットル/mol/cmの最大吸光係数を示す。チオフェンアゾ色素は、300ダルトン超から、または約300ダルトン〜約5000ダルトン、または約350ダルトン〜約3000ダルトン、または約400ダルトン〜約1500ダルトンの分子量を示す。チオフェンアゾ色素は、約10%〜100%または約20%〜100%または約30%〜100%または約40%〜100%の水性分配値を示し、前記色素は、非共有結合により電荷のバランスをとる対イオンを含む。チオフェンアゾ色素は、0%〜約40%、0%〜約30%、0%〜約20%、または約1%〜約10%の水性分配値をさらに示し、前記色素は、共有結合により電荷のバランスをとる対イオンを含む。
本発明のチオフェンアゾ色素は、一般式(I)によって表してもよい:
Figure 2016028146
式中、
a)R1、R2およびR3は、それぞれ独立に、水素、電子吸引性部分、および電子供与性部分から選択され、ただし、R1、R2およびR3の少なくとも1つは、電子吸引性部分であり、別の側面では、R1は、電子吸引性部分であり、さらに別の側面では、R1およびR3は、電子吸引性部分であり、b)Xは、約65ダルトン〜約4855ダルトン、または約150ダルトン〜約2855ダルトン、または約193ダルトン〜約1355ダルトン、または約300ダルトン〜約855ダルトン、または約400ダルトン〜約600ダルトン、または約420ダルトン〜約575ダルトンの分子量を有する有機部分である。
チオフェンアゾ色素のまた別の側面において、各R1、R2およびR3は、水素、(C1〜C4)−アルキル、(C3〜C10)−アリール、カルボキシレート、シアノ、スルホネート、ホスホネート、スルフェート、アセテート、ニトロ、(C1〜C4)−アルキルエステル、ハロゲンまたはアミノ部分から独立に選択してもよく、あるいは各R1、R2およびR3は、水素、ニトロ、シアノ、(C1〜C4)−アルキルエステルまたは(C1〜C4)−アルキルから独立に選択されてもよい。
チオフェンアゾ色素のさらなる側面において、Xは、下記の式(II)を有する部分:
Figure 2016028146
式中、
i)R4は、下記の式(III)を有する部分から選択される:
Figure 2016028146
式中、
i)各R8は、水素、ヒドロキシにより任意に置換されていてもよいC1〜C8アルキル、またはアセチルから独立に選択され、
ii)mは0〜10の整数であり、
iii)Yは、スルホネート、カルボキシレート、ホスホネート、またはイミダゾリウム、ピリジニウム、モルホリニウム、ピペリジニウムから選択される第四級アンモニウム種、または下記の式(IV)を有する部分から選択される:
Figure 2016028146
式中、
i)R9は、−OHにより任意に置換されていてもよいC1〜C8アルキル部分であり、
ii)R10は、−OHにより任意に置換されていてもよいC1〜C18アルキル部分、またはスルホネートにより置換されているC2〜C8アルキル、またはカルボキシレートにより置換されているC1〜C8アルキルから選択され、
iii)Zは、単位電荷cの電荷のバランスをとる対イオンであり、添字bは、R10が−OHにより任意に置換されていてもよいC1〜C18アルキル部分である場合には、1であり、そうでなければ添字b=0である;
または、R4は、下記の式(V)を有する部分から選択される:
Figure 2016028146
式中、
i)各R11およびR12は、水素、C1〜C8アルキル、アリール、アセチルまたはヒドロキシル部分から独立に選択され、mおよびnは、独立しており、0から10までの整数であり、
ii)Yは、上記の通りである;
または、R4は、下記の式(VI)を有する部分から選択される:
Figure 2016028146
式中、
i)R13は、アリール部分、アリールアルキル部分、たとえば、ベンジル部分、C1〜C18アルキル部分、またはシロキサン部分から選択され、
ii)各R14は、水素、C1〜C4アルキルから独立に選択され、mは、0〜10の整数であり、
iii)Yは、上記の通りである;
ii)R5は、R4と同じでもよいし、またはC1〜C12アルキル部分、アリール部分またはアリールアルキル部分、たとえば、ベンジル部分から選択することができ、添字aは、0〜4、または0〜3、または0〜2の整数であり、各R6は、C1〜C6アルキル、C1〜C4アルコキシ、ニトロ、ヒドロキシル、ハロゲン、または−NHC(O)R22(R22は、H、−NH2、C1〜C6アルキル、フェニルから選択される)、−(CH2sOR23(添字sは、1または2であり、R23は、Me、フェニル、および−CO2CH2CNから選択される);−NHSO224(R24は、C1〜C4アルキルまたはフェニルである)から独立に選択されていてもよく、前記アルキル、アルコキシおよびアセトアミド部分は、形式電荷部分により任意に置換されていてもよい、であるか、
または、Xは、下記の式VIIを有する部分:
Figure 2016028146
式中、各R4およびR5は、下記から独立に選択することができる:
a)[(CH2CR’HO)x(CH2CR’’HO)y15];
b)アルキル、アリールまたはアリールアルキル;
c)[CH2CH(OR16)CH2OR17];
d)スチレンオキシド、グリシジルメチルエーテル、イソブチルグリシジルエーテル、イソプロピルグリシジルエーテル、t−ブチルグリシジルエーテル、2−エチルヘキシルグリシジルエーテル、およびグリシジルヘキサデシルエーテルのアミノ添加およびその後の、1〜10個のアルキレンオキシド単位の添加(少なくとも1個のこのようなアルキレンオキシド単位は、−HではないR15により置換されている)による生成物;
ここで、R’は、H、CH3、CH2O(CH2CH2O)z15、およびこれらの混合物からなる群から選択され、R’’は、H、CH2O(CH2CH2O)z15、およびこれらの混合物からなる群から選択され、x+y≦20であり、y≧1であり、z=0〜10であり、各R15は、−Hおよび−CH2CHR18+192021(R18は、−Hおよび−CH3から選択され、各R19およびR20は、−OHにより任意に置換されていてもよいC1〜C4アルキルから独立に選択され、R21は、C1〜C12の任意に−OH置換されていてもよいアルキルまたは(CH2rpQから独立に選択され、添字rは、1〜8の整数であり、添字pは、0または1であり、Qは、−CO2 -、および−SO3 -から選択されるアニオン基である)から独立に選択され、R16は、H、(CH2CH2O)z15(z=0〜10である)、およびこれらの混合物からなる群から選択され、R17は、C1〜C16アルキル、C6〜C10アリール基、およびこれらの混合物からなる群から選択され、添字mは、0〜4の整数であり、各R6は上記定義の通りであり、Zは、単位電荷cの電荷のバランスをとる対イオンであり、添字bは、共有結合により電荷のバランスをとる対イオンを含まない−HではないR15基の数と等しく、さらに、ただし、分子は、少なくとも1個の−HではないR15基を含有するである。
チオフェンアゾ色素のさらなる側面において、Xは、下記の式(II)を有する部分でよい:
Figure 2016028146
式中、
i)R4は、下記の式(III)を有する部分から選択され、
Figure 2016028146
式中、
i)R8は、水素、C1〜C4アルキル部分またはアリール部分であり、
ii)Yは、イミダゾリウムからなる群から選択される第四級アンモニウム種、または下記の式(IV)を有する部分である:
Figure 2016028146
式中、
i)R9は、C1〜C2アルキル部分であり、
ii)R10は、−OHにより任意に置換されていてもよいC1〜C8アルキル部分、またはスルホネートにより置換されているC2〜C4アルキル、またはカルボキシレートにより置換されているC1〜C4アルキルから選択され、
iii)Zは、単位電荷cの電荷のバランスをとる対イオンであり、添字bは、R10が、−OHにより任意に置換されていてもよいC1〜C8アルキル部分である場合には、1であり、そうでなければ添字b=0である;
または、R4は、下記の式(V)を有する部分から選択される:
Figure 2016028146
式中、
i)各R11およびR12は、水素、C1〜C4アルキルまたはアリール部分から独立に選択され、mおよびnは、独立しており、0から5までの整数であり、
ii)Yは、上記の通りである
または、R4は、下記の式(VI)を有する部分から選択される:
Figure 2016028146
式中、
i)R13は、アリール部分、ベンジル部分、またはC1〜C18アルキル部分から選択され、
ii)各R14は、水素または−CH3から独立に選択され、mは、0〜10の整数である
ii)R5は、R4と同じであることができ、またはC1〜C6アルキル部分またはベンジル部分から選択することができ、
iii)添字aは、0〜2の整数であり、各R6は、メチル、メトキシ、またはアセトアミド部分から独立に選択されていてもよい。
本発明のチオフェンアゾ色素の一側面において、各R1、R2およびR3は、水素、(C1〜C4)−アルキル、(C3〜C10)−アリール、カルボキシレート、シアノ、スルホネート、ホスホネート、スルフェート、アセテート、ニトロ、(C1〜C4)−アルキルエステル、ハロゲンまたはアミノ部分から独立に選択されていてもよく、あるいは各R1、R2およびR3は、水素、ニトロ、シアノ、(C1〜C4)−アルキルエステルまたは(C1〜C4)−アルキルから独立に選択されていてもよい。
またさらなる側面において、本発明のチオフェンアゾ色素は、式(VIII)によって表してもよい:
Figure 2016028146
式中、A部分は、表1のA部分の番号1〜118、または表1のA部分の番号6〜11、15、21〜23、30〜31、33〜39、41、43、46〜48、50〜55、57〜58、64〜65、70〜73、77〜78、82〜86、88〜90、93〜95、99〜100、104〜106、および110〜118、または表1のA部分の番号9〜11、15、23、34〜35、37〜39、41、43、47、50〜51、57〜58、77、83、89、95、106、および110〜118からなる群から選択され、X部分は、表4のX部分の番号1〜31からなる群から選択される。
さらに別の側面において、本発明のチオフェンアゾ色素は、下記の式によって表してもよい:
Figure 2016028146
式中、部分Aは、表1のA部分の番号1〜118、または表1のA部分の番号6〜11、15、21〜23、30〜31、33〜39、41、43、46〜48、50〜55、57〜58、64〜65、70〜73、77〜78、82〜86、88〜90、93〜95、99〜100、104〜106、および110〜118、または表1のA部分の番号9〜11、15、23、34〜35、37〜39、41、43、47、50〜51、57〜58、77、83、89、95、106、および110〜118から選択され、a=0〜2であり、a=1または2である場合には、R6は、表2のR6置換基の同定および位置の番号1〜40、または表2のR6置換基の同定および位置の番号1、3、5、7〜9、11〜14、21、23〜24、31、33〜34、36および40、または表2のR6置換基の同定および位置の番号1、3、5、7、12、13、14、31、36および40から選択され、R4およびR5の原子団は、表3のR4およびR5の原子団の番号1〜69、または表3のR4およびR5の原子団の番号3〜6、10、13〜14、17〜21、23〜24、27〜28、31〜35、37〜38、41、44〜49、51〜52、54〜56、58、60〜69、または表3のR4およびR5の原子団の番号3、5〜6、10、13〜14、17、19〜21、24、27〜28、31〜34、38、41、44〜48、52、54〜55、58、60〜64および69から選択される。
A部分は、表1に示す部分から選択してもよい:
Figure 2016028146
Figure 2016028146
Figure 2016028146
Figure 2016028146
Figure 2016028146
Figure 2016028146
Figure 2016028146
6は、表2に示す置換基から選択してもよい。
Figure 2016028146
Figure 2016028146
4およびR5の原子団は、表3に示す原子団から選択してもよい。
Figure 2016028146
Figure 2016028146
Figure 2016028146
Figure 2016028146
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X部分は、表4に示した部分から選択してもよい。
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形式電荷部分を有するチオフェンアゾ色素は、表1から選択したA部分の何れか1つ、表2から選択したR6置換基の何れか1つ、表3から選択したR4およびR5の原子団の何れか任意の1つ、ならびに表4から選択したX部分の何れか1つを含んでもよいことは、本発明の範囲内であると意図される。
本発明のさらに別の側面において、適切なチオフェンアゾ色素には、これらに限定されないが、表5に示す構造が含まれる。
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洗濯ケア組成物
本明細書に記載されている色相剤は、これらに限定されないが、洗濯用洗剤およびファブリックケア組成物を含めた洗濯ケア組成物中に組み込んでもよい。洗濯用洗剤を含めた洗濯ケア組成物は、ゲル形態、および/または単位用量形態(複数コンパートメント単位用量形態を含めた)を含めた、固体または液体形態でよい。このような組成物は、前記色相剤および洗濯ケア成分の1種以上を含んでもよい。
一側面において、前記洗濯ケア組成物は、総洗濯ケア組成物の重量に基づいて、15%未満のビルダー、10%未満のビルダー、またはそれどころか5%未満のビルダーを含んでもよい。一側面において、前記洗濯ケア組成物は、総洗濯ケア組成物の重量に基づいて、全部で20%以下の水、全部で15%以下の水、全部で10%以下の水、またはそれどころか全部で5%以下の水を含んでもよい。一側面において、前記洗濯ケア組成物は、総洗濯ケア組成物の重量に基づいて、約10%〜約70%の70ダルトン超の分子量を有する水混和性有機溶媒を含んでもよい。
一側面において、前記洗濯ケア組成物は、総洗濯ケア組成物の重量に基づいて、コア、および前記コアをカプセル化するシェルを含む芳香剤マイクロカプセルを含んでもよく、前記芳香剤マイクロカプセルは、約0.01ミクロン〜約200ミクロンのD[4,3]平均粒子を有し、マイクロカプセル(洗濯ケア成分に加えられる芳香剤マイクロカプセルスラリー中に含有される)を加えることによって供給され、かつ/または洗濯ケア組成物に直接加えられるホルムアルデヒドスカベンジャーを任意に有してもよい。一側面において、前記芳香剤マイクロカプセルのシェルは、ポリエチレン、ポリアミド、ポリスチレン、ポリイソプレン、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリアクリレート、ポリ尿素、ポリウレタン、ポリオレフィン、多糖類、エポキシ樹脂、ビニルポリマー、およびこれらの混合物からなる群から選択される材料を含めた任意の材料でできていてもよい。一側面において、有用なシェル材料には、コア材料に対して十分に不浸透性である材料、および得られる芳香剤の送達を可能とする芳香剤マイクロカプセルが用いられる環境における材料が含まれる。適切な不浸透性シェル材料は、1種以上のアミンと1種以上のアルデヒドとの反応生成物、たとえば、ホルムアルデヒドまたはグルタルアルデヒドと架橋している尿素;ホルムアルデヒドと架橋しているメラミン;グルタルアルデヒドと任意に架橋していてもよいゼラチン−ポリホスフェートコアセルベート;ゼラチン−アラビアゴムコアセルベート;架橋シリコーン流体;ポリイソシアネートと反応したポリアミン、およびこれらの混合物からなる群から選択される材料が含まれる。一側面において、シェル材料は、ホルムアルデヒドおよび/またはポリアクリレートと架橋したメラミンを含む。適切な芳香剤マイクロカプセルは、Appleton Papers、Appleton Wisconsin、USAから得てもよい。
一側面において、適切なホルムアルデヒドスカベンジャーは、亜硫酸水素ナトリウム、尿素、エチレン尿素、システイン、システアミン、リシン、グリシン、セリン、カルノシン、ヒスチジン、グルタチオン、3,4−ジアミノ安息香酸、アラントイン、グリコウリル、アントラニル酸、アントラニル酸メチル、メチル4−アミノベンゾエート、アセト酢酸エチル、アセトアセトアミド、マロンアミド、アスコルビン酸、1,3−ジヒドロキシアセトン二量体、ビウレット、オキサミド、ベンゾグアナミン、ピログルタミン酸、ピロガロール、没食子酸メチル、没食子酸エチル、没食子酸プロピル、トリエタノールアミン、スクシンアミド、チアベンダゾール、ベンゾトリアゾール、トリアゾール、インドリン、スルファニル酸、オキサミド、ソルビトール、グルコース、セルロース、ポリ(ビニルアルコール)、部分加水分解されたポリ(ビニルホルムアミド)、ポリ(ビニルアミン)、ポリ(エチレンイミン)、ポリ(オキシアルキレンアミン)、ポリ(ビニルアルコール)−co−ポリ(ビニルアミン)、ポリ(4−アミノスチレン)、ポリ(l−リシン)、キトサン、ヘキサンジオール、エチレンジアミン−N,N’−ビスアセトアセトアミド、N−(2−エチルヘキシル)アセトアセトアミド、2−ベンゾイルアセトアセトアミド、N−(3−フェニルプロピル)アセトアセトアミド、リリアール、ヘリオナール、メロナール、トリプラール、5,5−ジメチル−1,3−シクロヘキサンジオン、2,4−ジメチル−3−シクロヘキセンカルボキサルデヒド、2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−4,6−ジオン、2−ペンタノン、ジブチルアミン、トリエチレンテトラミン、水酸化アンモニウム、ベンジルアミン、ヒドロキシシトロネロール、シクロヘキサノン、2−ブタノン、ペンタンジオン、デヒドロ酢酸、またはこれらの混合物からなる群から選択される材料を含む。これらのホルムアルデヒドスカベンジャーは、Sigma/Aldrich/Fluka、St.Louis、MO.U.S.A.またはPolySciences、Inc.、Warrington、PA、U.S.Aから得てもよい。このようなホルムアルデヒドスカベンジャーを典型的には、総スラリーの重量に基づいて、約2重量%〜約18重量%、約3.5重量%〜約14重量%またはそれどころか約5重量%〜約13重量%のレベルで、前記芳香剤マイクロカプセルを含有するスラリーと合わせる。
一側面において、このようなホルムアルデヒドスカベンジャーを、芳香剤マイクロカプセルを含有する生成物と合わせてもよく、前記スカベンジャーを、前記生成物と、総生成物の重量に基づいて、生成物配合物の約0.005%〜約0.8%、代わりに、約0.03%〜約0.5%、代わりに、約0.065%〜約0.25%のレベルで合わせる。
別の側面において、このようなホルムアルデヒドスカベンジャーを、総スラリー重量に基づいて、約2重量%〜約14重量%、約3.5重量%〜約14重量%またはそれどころか約5重量%〜約14重量%のレベルで、前記芳香剤マイクロカプセルを含有するスラリーと合わせてもよく、前記スラリーを、生成物マトリックスに加えてもよく、この添加に同一または異なるスカベンジャーを、総生成物の重量に基づいて、生成物配合物の約0.005%〜約0.5%、代わりに、約0.01%〜約0.25%、代わりに、約0.05%〜約0.15%のレベルで加えてもよい。
一側面において、上記のホルムアルデヒドスカベンジャーの1つ以上を、総液体ファブリック増強生成物の重量に基づいて、生成物配合物の0.005%〜約0.8%、代わりに、約0.03%〜約0.4%、代わりに、約0.06%〜約0.25%のレベルで、芳香剤マイクロカプセルを含有する液体ファブリック増強生成物と合わせてもよい。
一側面において、このようなホルムアルデヒドスカベンジャーを、芳香剤マイクロカプセルを含有する液体洗濯用洗剤生成物と合わせてもよく、前記スカベンジャーは、亜硫酸水素ナトリウム、尿素、エチレン尿素、システイン、システアミン、リシン、グリシン、セリン、カルノシン、ヒスチジン、グルタチオン、3,4−ジアミノ安息香酸、アラントイン、グリコウリル、アントラニル酸、アントラニル酸メチル、メチル4−アミノベンゾエート、アセト酢酸エチル、アセトアセトアミド、マロンアミド、アスコルビン酸、1,3−ジヒドロキシアセトン二量体、ビウレット、オキサミド、ベンゾグアナミン、ピログルタミン酸、ピロガロール、没食子酸メチル、没食子酸エチル、没食子酸プロピル、トリエタノールアミン、スクシンアミド、チアベンダゾール、ベンゾトリアゾール、トリアゾール、インドリン、スルファニル酸、オキサミド、ソルビトール、グルコース、セルロース、ポリ(ビニルアルコール)、部分加水分解されたポリ(ビニルホルムアミド)、ポリ(ビニルアミン)、ポリ(エチレンイミン)、ポリ(オキシアルキレンアミン)、ポリ(ビニルアルコール)−co−ポリ(ビニルアミン)、ポリ(4−アミノスチレン)、ポリ(l−リシン)、キトサン、ヘキサンジオール、エチレンジアミン−N,N’−ビスアセトアセトアミド、N−(2−エチルヘキシル)アセトアセトアミド、2−ベンゾイルアセトアセトアミド、N−(3−フェニルプロピル)アセトアセトアミド、リリアール、ヘリオナール、メロナール、トリプラール、5,5−ジメチル−1,3−シクロヘキサンジオン、2,4−ジメチル−3−シクロヘキセンカルボキサルデヒド、2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−4,6−ジオン、2−ペンタノン、ジブチルアミン、トリエチレンテトラミン、水酸化アンモニウム、ベンジルアミン、ヒドロキシシトロネロール、シクロヘキサノン、2−ブタノン、ペンタンジオン、デヒドロ酢酸、ならびにこれらの混合物からなる群から選択され、前記液体洗濯用洗剤生成物と、総液体洗濯用洗剤生成物の重量に基づいて、約0.003重量%〜約0.20重量%、約0.03重量%〜約0.20重量%またはそれどころか約0.06重量%〜約0.14重量%のレベルで合わせる。
色相剤を、種々の塗付技術を使用して基材に加えてもよい。たとえば、セルロース含有テキスタイル基材への塗布のために、色相剤を、洗濯用洗剤の構成要素として含んでもよい。このように、セルロース含有テキスタイル基材への塗布は、消費者が洗濯用洗剤を洗濯機に加えるときに実際に起こる。色相剤は、組成物の約0.000001重量%〜約10重量%、組成物の約0.00001重量%〜約10重量%、組成物の約0.0001重量%〜約5重量%、およびそれどころか組成物の約0.0001重量%〜約1重量%の量で、洗濯用洗剤組成物中に存在してもよい。
洗濯用洗剤組成物は典型的には、所望の浄化特性を提供するのに十分な量で界面活性剤を含む。一側面において、洗濯用洗剤組成物は、総洗濯用洗剤組成物の重量に基づいて、約0.5%〜約99%の界面活性剤、約1%〜約95%の界面活性剤、約5%〜約90%の界面活性剤、約5%〜約70%の界面活性剤、またはそれどころか約5%〜約40%の界面活性剤を含んでもよい。界面活性剤は、アニオン性、非イオン性、カチオン性、双性イオン性および/または両性界面活性剤を含んでもよい。一側面において、洗剤組成物は、アニオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、またはこれらの混合物を含む。
ファブリックケア組成物は典型的にはすすぎサイクルに加えるが、これは典型的な洗濯工程において、洗剤溶液を使用し、すすぎ溶液と置きかえた後である。本明細書において開示されているファブリックケア組成物は、本明細書において開示されているようなリンスを加えたファブリック柔軟化活性剤および適切な色相剤を含み得る。ファブリックケア組成物は、総ファブリックケア組成物の重量に基づいて、約1%〜約90%、または約5%〜約50%のファブリック柔軟化活性剤を含んでもよい。色相剤は、ファブリックケア組成物中に約0.5ppb〜約50ppm、または約0.5ppm〜約30ppmの量で存在してもよい。
適切な洗濯ケア成分
本発明の目的のために本質的ではない一方、本明細書において下記で例示する洗濯ケア成分の非限定的な一覧は、洗濯ケア組成物における使用に適しており、たとえば、浄化する基材の処理のために性能を補助もしくは増強し、または芳香剤、着色剤、色素などと同様に組成物の美的外観を修飾するために本発明の特定の側面において望ましくは組み込んでもよい。このような成分は、任意の特定の側面のために従前に一覧表示した構成要素以外であることが理解される。このような補助剤の総量は、色素の量を考慮に入れると、洗濯ケア組成物の約90重量%〜約99.99999995重量%の範囲でよい。
これらのさらなる構成要素の正確な性質およびその組込みのレベルは、組成物の物理的形態、および組成物が使用される作業の性質によって決まる。適切な洗濯ケア成分には、これらに限定されないが、ファブリック柔軟化活性剤、ポリマー、たとえば、カチオン性ポリマー、界面活性剤、ビルダー、キレート剤、色素移動阻害剤、分散剤、酵素、および酵素安定剤、触媒材料、漂白活性化剤、ポリマー分散化剤、粘土質土壌除去/再付着防止剤、ブライトナー、泡抑制剤、色素、芳香剤(複数可)(クオドラント芳香剤を含めた)、およびさらなる芳香剤送達系(芳香剤充填ゼオライト、デンプンカプセル化アコード、およびシッフ塩基プロ芳香剤を含めた)、構造弾性化剤、ファブリック柔軟剤、担体、ヒドロトロープ、加工助剤、ならびに/または顔料が含まれる。下記の開示に加えて、このような他の補助剤の適切な例および使用レベルは、参照により組み込まれている、米国特許第5,576,282号、同第6,306,812B1号および同第6,326,348B1号に見出される。
記載した通り、洗濯ケア成分は、本出願人等の洗濯ケア組成物にとって本質的ではない。したがって、本出願人等の組成物の特定の側面は、下記の補助剤材料:ファブリック柔軟化活性剤、漂白活性化剤、界面活性剤、ビルダー、キレート剤、色素移動阻害剤、分散剤、酵素、および酵素安定剤、触媒金属錯体、ポリマー分散化剤、粘土および土壌除去/再付着防止剤、ブライトナー、泡抑制剤、色素、さらなる芳香剤および芳香剤送達系、構造弾性化剤、ファブリック柔軟剤、担体、ヒドロトロープ、加工助剤、ならびに/または顔料の1つ以上を含有しない。しかし、1種以上の補助剤が存在するとき、このような1種以上の補助剤は、下記に詳述するように存在してもよい。
界面活性剤
本明細書において有用な適切なアニオン性界面活性剤は、液体洗剤生成物において典型的には使用される通常のアニオン性界面活性剤タイプのいずれかを含むことができる。これらには、アルキルベンゼンスルホン酸およびこれらの塩、ならびにアルコキシル化または非アルコキシル化アルキルスルフェート材料が含まれる。
例示的なアニオン性界面活性剤は、C10〜C16アルキルベンゼンスルホン酸、またはC11〜C14アルキルベンゼンスルホン酸のアルカリ金属塩である。一側面において、アルキル基は線状であり、このような線状アルキルベンゼンスルホネートは、「LAS」として公知である。アルキルベンゼンスルホネート、特にLASは、当技術分野で周知である。このような界面活性剤およびこれらの調製は、たとえば、米国特許第2,220,099号および同第2,477,383号に記載されている。特に有用なのは、ナトリウムおよびカリウム線状直鎖アルキルベンゼンスルホネートであり、アルキル基中の炭素原子の平均数は、約11〜14である。ナトリウムC11〜C14、たとえば、C12、LASは、このような界面活性剤の具体例である。
アニオン性界面活性剤の別の例示的なタイプは、エトキシ化アルキルスルフェート界面活性剤を含む。アルキルエーテルスルフェートまたはアルキルポリエトキシレートスルフェートとしてもまた公知であるこのような材料は、式:R’−O−(C24O)n−SO3M(R’は、C8〜C20アルキル基であり、nは、約1〜20であり、Mは、塩形成カチオンである)に相当するものである。一側面において、R’は、C10〜C18アルキルであり、nは、約1〜15であり、Mは、ナトリウム、カリウム、アンモニウム、アルキルアンモニウム、またはアルカノールアンモニウムである。一側面において、R’は、C12〜C16であり、nは、約1〜6であり、Mは、ナトリウムである。
アルキルエーテルスルフェートは一般に、変化するR’鎖長および変化する程度のエトキシ化を含む混合物の形態で使用される。このような混合物は、いくつかの非エトキシ化アルキルスルフェート材料、すなわち、上記のエトキシ化アルキルスルフェートの処方(n=0である)の界面活性剤を必然的にまた含有することが多い。非エトキシ化アルキルスルフェートはまた、本発明の組成物に別々に加えてもよく、そのまま、または存在してもよい任意のアニオン性界面活性剤構成要素中で使用してもよい。非アルコキシル化、たとえば、非エトキシ化アルキルエーテルスルフェート界面活性剤の具体例は、高級C8〜C20脂肪アルコールの硫酸化によって生成されるものである。通常の第一級アルキルスルフェート界面活性剤は、一般式:ROSO3−M+(Rは典型的には、直鎖または分枝鎖でもよい、線状C8〜C20ヒドロカルビル基であり、Mは、水溶性カチオンである)を有する。一側面において、Rは、C10〜C15アルキルであり、Mは、アルカリ金属であり、さらに具体的には、Rは、C12〜C14であり、Mは、ナトリウムである。
本明細書において有用なアニオン性界面活性剤の特定の非限定的例には、a)C11〜C18アルキルベンゼンスルホネート(LAS);b)C10〜C20第一級、分枝鎖およびランダムアルキルスルフェート(AS);c)式(I)および(II)(式(I)および(II)におけるMは、水素、または電荷の中立性を提供するカチオンであり、全てのM単位は、界面活性剤または補助剤成分と関連しているかに関わらず、当業者によって単離された形態、または化合物が使用される系の相対的pHによって、水素原子またはカチオンのいずれかでよく、適切なカチオンの非限定的例には、ナトリウム、カリウム、アンモニウム、およびこれらの混合物が含まれ、xは、少なくとも約7、または少なくとも約9の整数であり、yは、少なくとも8、または少なくとも約9の整数である)を有するC10〜C18第二級(2,3)アルキルスルフェート;d)C10〜C18アルキルアルコキシスルフェート(AExS)(xは、1〜30である);e)一側面において、1〜5個のエトキシ単位を含むC10〜C18アルキルアルコキシカルボキシレート;f)米国特許第6,020,303号および米国特許第6,060,443号において考察されているような中鎖分枝状アルキルスルフェート;g)米国特許第6,008,181号および米国特許第6,020,303号において考察されているような中鎖分枝状アルキルアルコキシスルフェート;h)WO99/05243、WO99/05242、WO99/05244、WO99/05082、WO99/05084、WO99/05241、WO99/07656、WO00/23549、およびWO00/23548において考察されているような修飾アルキルベンゼンスルホネート(MLAS);i)メチルエステルスルホネート(MES);ならびにj)α−オレフィンスルホネート(AOS)が含まれる。
本明細書において有用な適切な非イオン性界面活性剤は、液体洗剤生成物において典型的には使用される通常の非イオン性界面活性剤タイプのいずれかを含むことができる。これらには、アルコキシル化脂肪アルコールおよびアミンオキシド界面活性剤が含まれる。一側面において、本明細書における液体洗剤生成物における使用のために、通常液体であるこれらの非イオン性界面活性剤がある。
本明細書において使用するための適切な非イオン性界面活性剤には、アルコールアルコキシレート非イオン性界面活性剤が含まれる。アルコールアルコキシレートは、一般式:R1(Cm2mO)nOH(式中、R1は、C8〜C16アルキル基であり、mは、2〜4であり、nは、約2〜12の範囲である)に相当する材料である。一側面において、R1は、約9〜15個の炭素原子、または約10〜14個の炭素原子を含む、第一級または第二級でもよいアルキル基である。一側面において、アルコキシル化脂肪アルコールはまた、1分子当たり約2〜12個のエチレンオキシド部分、または1分子当たり約3〜10個のエチレンオキシド部分を含有するエトキシ化材料である。
本明細書における液体洗剤組成物において有用なアルコキシル化脂肪アルコール材料は、約3〜17、約6〜15、または約8〜15の範囲である親水性−親油性バランス(HLB)を有することが多い。アルコキシル化脂肪アルコール非イオン性界面活性剤は、商品名NeodolおよびDobanolでShell Chemical Companyによって市販されてきた。
本明細書において有用な非イオン性界面活性剤の別の適切なタイプは、アミンオキシド界面活性剤を含む。アミンオキシドは、当技術分野で「半極性」非イオン性として言及されることが多い材料である。アミンオキシドは、式:R(EO)x(PO)y(BO)zN(O)(CH2R’)2・qH2Oを有する。この式において、Rは、飽和または不飽和の、線状または分枝状でよい相対的に長鎖ヒドロカルビル部分であり、8〜20個、10〜16個の炭素原子を含有することができ、またはC12〜C16第一級アルキルである。R’は、短鎖部分であり、一側面において、R’は、水素、メチルおよび−CH2OHから選択してもよい。x+y+zが0と異なるとき、EOは、エチレンオキシであり、POは、プロピレンオキシであり、BOは、ブチレンオキシである。アミンオキシド界面活性剤は、C12~14アルキルジメチルアミンオキシドによって例示される。
非イオン性界面活性剤の非限定的例には、a)C12〜C18アルキルエトキシレート、たとえば、ShellからのNEODOL(登録商標)非イオン性界面活性剤;b)C6〜C12アルキルフェノールアルコキシレート(アルコキシレート単位は、エチレンオキシおよびプロピレンオキシ単位の混合物である);c)エチレンオキシド/プロピレンオキシドブロックポリマーとのC12〜C18アルコールおよびC6〜C12アルキルフェノール縮合物、たとえば、BASFからのPluronic(登録商標);d)米国特許第6,150,322号において考察されているようなC14〜C22中鎖分枝状アルコール、BA;e)米国特許第6,153,577号、米国特許第6,020,303号および米国特許第6,093,856号において考察されているようなC14〜C22中鎖分枝状アルキルアルコキシレート、BAEx(xは、1〜30である);f)1986年1月26日に発行されたLlenadoへの米国特許第4,565,647号において考察されているようなアルキル多糖類;特に、米国特許第4,483,780号および米国特許第4,483,779号において考察されているようなアルキルポリグリコシド;g)米国特許第5,332,528号、WO92/06162、WO93/19146、WO93/19038、およびWO94/09099において考察されているようなポリヒドロキシ脂肪酸アミド;ならびにh)米国特許第6,482,994号およびWO01/42408において考察されているようなエーテルキャップされたポリ(オキシアルキル化)アルコール界面活性剤が含まれる。
本明細書における洗濯用洗剤組成物において、洗浄性界面活性剤構成要素は、アニオン性および非イオン性界面活性剤材料の組合せを含んでもよい。これに当てはまるとき、アニオン性と非イオン性との重量比は典型的には、10:90〜90:10、より典型的には30:70〜70:30の範囲である。
カチオン性界面活性剤は当技術分野で周知であり、これらの非限定的例には、26個までの炭素原子を有することができる第四級アンモニウム界面活性剤が含まれる。さらなる例には、a)米国特許第6,136,769号において考察されているようなアルコキシレート第四級アンモニウム(AQA)界面活性剤;b)米国特許第6,004,922号において考察されているようなジメチルヒドロキシエチル第四級アンモニウム;c)WO98/35002、WO98/35003、WO98/35004、WO98/35005、およびWO98/35006において考察されているようなポリアミンカチオン性界面活性剤;d)米国特許第4,228,042号、同第4,239,660号、同第4,260,529号および米国特許第6,022,844号において考察されているようなカチオン性エステル界面活性剤;ならびにe)米国特許第6,221,825号およびWO00/47708において考察されているようなアミノ界面活性剤、特に、アミドプロピルジメチルアミン(APA)が含まれる。
双性イオン性界面活性剤の非限定的例には、第二級および第三級アミンの誘導体、複素環式第二級および第三級アミンの誘導体、または第四級アンモニウム、第四級ホスホニウムもしくは第三級スルホニウム化合物の誘導体が含まれる。双性イオン性界面活性剤;ベタイン(アルキルジメチルベタインおよびココジメチルアミドプロピルベタインを含めた)、C8〜C18(一側面において、C12〜C18)アミンオキシド、ならびにスルホおよびヒドロキシベタイン、たとえば、N−アルキル−N,N−ジメチルアミノ−1−プロパンスルホネート(アルキル基は、C8〜C18、またはC10〜C14でよい)の例については、1975年12月30日に発行されたLaughlinらへの米国特許第3,929,678号の第19欄、第38行から第22欄、第48行までを参照されたい。
両性電解質界面活性剤の非限定的例には、第二級もしくは第三級アミンの脂肪族誘導体、または複素環式第二級および第三級アミンの脂肪族誘導体が含まれ、脂肪族ラジカルは、直鎖または分枝鎖でよい。脂肪族置換基の1つは、少なくとも約8個の炭素原子、典型的には約8〜約18個の炭素原子を含み、少なくとも1つは、アニオン性水溶性基、たとえば、カルボキシ、スルホネート、スルフェートを含む。両性電解質界面活性剤の例については、1975年12月30日に発行されたLaughlinらへの米国特許第3,929,678号、第19欄、第18〜35行を参照されたい。
水性の表面活性ではない液体担体
上述の通り、洗濯ケア組成物は、これらに限定されないが、粒子、フレーク、シートなどを含めた、錠剤または微粒子形態のいずれかの固体の形態でよく、あるいは組成物は、液体の形態でよい。液体洗剤組成物は、水性の表面活性ではない液体担体を含んでもよい。一般に、本明細書における組成物において用いられる水性の表面活性ではない液体担体の量は、組成物構成要素を可溶化、懸濁または分散させるのに有効である。たとえば、液体洗剤組成物は、総液体洗剤組成物の重量に基づいて、約5%〜約90%、約10%〜約70%、または約20%〜約70%の水性の表面活性ではない液体担体を含んでもよい。
最も対費用効果の高いタイプの水性の表面活性ではない液体担体は、典型的には水である。したがって、水性の表面活性ではない液体担体構成要素は一般に、完全ではないにしても大部分が水からなる。他のタイプの水混和性液体(アルカノール、ジオール、他のポリオール、エーテル、アミンなど)を、本発明の目的のために液体洗剤組成物に共溶媒または安定剤として従来通りに加えた一方で、このような水混和性液体の利用を典型的には最小化して、組成物の費用を押さえる。したがって、本明細書における液体洗剤生成物の水性液体担体構成要素は一般に、液体洗剤組成物の重量によって、約5%〜約90%、または約5%〜約70%の範囲の濃度で存在する水を含む。
漂白剤
漂白剤−本発明の浄化組成物は、1種以上の漂白剤を含んでもよい。漂白触媒以外の適切な漂白剤には、光脱色剤、漂白活性化剤、過酸化水素、過酸化水素の源、事前形成された過酸およびこれらの混合物が含まれる。一般に、漂白剤が使用されるとき、本発明の組成物は、対象浄化組成物の重量によって、約0.1%〜約50%またはそれどころか約0.1%〜約25%の漂白剤を含んでもよい。適切な漂白剤の例には、以下が含まれる:
(1)光脱色剤、たとえば、スルホン化亜鉛フタロシアニン;
(2)事前形成された過酸:適切な事前形成された過酸には、これらに限定されないが、過カルボン酸および塩、過炭酸および塩、ペルイミド酸および塩、ペルオキシ一硫酸および塩、たとえば、Oxzone(登録商標)、ならびにこれらの混合物からなる群から選択される化合物が含まれる。適切な過カルボン酸は、式R−(C=O)O−O−M(式中、Rは、過酸が疎水性であるとき、6〜14個の炭素原子、または8〜12個の炭素原子を有し、過酸が親水性であるとき、6個未満の炭素原子、またはそれどころか4個未満の炭素原子を有する任意に分枝状でもよいアルキル基であり、Mは、対イオン、たとえば、ナトリウム、カリウムまたは水素である)を有する疎水性および親水性の過酸を含む。
(3)過酸化水素の源、たとえば、アルカリ金属塩、たとえば、過ホウ酸のナトリウム塩(通常、一水和物または四水和物)、過炭酸塩、過硫酸塩、過リン酸塩、過ケイ酸塩およびこれらの混合物を含めた無機過水和物(perhydrate)塩。本発明の一側面において、無機水和物塩は、過ホウ酸のナトリウム塩、過炭酸塩およびこれらの混合物からなる群から選択される。用いられるとき、無機水和物塩は典型的には、全体的組成物の0.05〜40重量%、または1〜30重量%の量で存在し、このような組成物中に、コーティングされていてもよい結晶性固体として典型的には組み込まれる。適切なコーティングには、無機塩、たとえば、ケイ酸、炭酸またはホウ酸アルカリ金属塩もしくはこれらの混合物、または有機材料、たとえば、水溶性もしくは分散性ポリマー、ワックス、油もしくは脂肪石鹸が含まれる。
(4)R−(C=O)−L(Rは、漂白活性化剤が疎水性であるとき、6〜14個の炭素原子、または8〜12個の炭素原子を有し、漂白活性化剤が親水性であるとき、6個未満の炭素原子、またはそれどころか4個未満の炭素原子を有する任意に分枝状でもよいアルキル基であり、Lは、脱離基である)を有する漂白活性化剤。適切な脱離基の例は、安息香酸およびその誘導体、特に、ベンゼンスルホネートである。適切な漂白活性化剤には、ドデカノイルオキシベンゼンスルホネート、デカノイルオキシベンゼンスルホネート、デカノイルオキシ安息香酸またはその塩、3,5,5−トリメチルヘキサノイルオキシベンゼンスルホネート、テトラアセチルエチレンジアミン(TAED)およびノナノイルオキシベンゼンスルホネート(NOBS)が含まれる。適切な漂白活性化剤はまた、WO98/17767に開示されている。任意の適切な漂白活性化剤を用いてもよい一方で、本発明の一側面において、対象浄化組成物は、NOBS、TAEDまたはこれらの混合物を含んでもよい。
存在するとき、過酸および/または漂白活性化剤は一般に、組成物をベースとして、組成物中に約0.1〜約60重量%、約0.5〜約40重量%、またはそれどころか約0.6〜約10重量%の量で存在する。1種以上の疎水性過酸またはその前駆体を、1種以上の親水性過酸またはその前駆体と組み合わせて使用してもよい。
過酸化水素源および過酸または漂白活性化剤の量は、利用可能な酸素(過酸化物源から)と過酸とのモル比が、1:1〜35:1、またはそれどころか2:1〜10:1であるように選択することができる。
漂白効果促進化合物−本明細書における組成物は、1種以上の漂白効果促進化合物を含んでもよい。漂白効果促進化合物は、より低い温度での塗布において漂白の有効性の増加を実現する。漂白効果促進剤は、通常の過酸素漂白源と併せて作用し、漂白の有効性の増加を実現する。これは、活性酸素移動剤、たとえば、ジオキシラン、オキサジリジン、またはオキサジリジニウムのインサイチュの形成によって通常達成される。代わりに、事前形成されたジオキシラン、オキサジリジンおよびオキサジリジニウムを使用してもよい。
本発明による使用のための適切な漂白効果促進化合物の中には、カチオン性イミン、双性イオン性イミン、アニオン性イミンおよび/または約+3〜約−3の実効電荷を有するポリイオン性イミン、およびこれらの混合物がある。これらの本発明のイミン漂白効果促進化合物としては、以下の一般構造のものが挙げられる:
Figure 2016028146
式中、R1〜R4は、水素、またはフェニル、アリール、複素環、アルキルおよびシクロアルキルラジカルからなる群から選択される無置換もしくは置換ラジカルでよい。
適切な漂白効果促進化合物には、米国特許第5,576,282号および同第5,718,614号に記載されている、双性イオン性漂白効果促進剤が含まれる。他の漂白効果促進化合物には、米国特許第5,360,569号;同第5,442,066号;同第5,478,357号;同第5,370,826号;同第5,482,515号;同第5,550,256号;ならびにWO95/13351、WO95/13352、およびWO95/13353に記載される、カチオン性漂白効果促進剤が含まれる。
過酸素源は当技術分野において周知であり、本発明において用いられる過酸素源は、過酸素化合物、および消費者の使用条件下で、有効量の過酸素をインサイチュで提供する化合物を含めた、これらの周知の源のいずれかを含んでもよい。過酸素源は、過酸化水素源、過酸化水素源と漂白活性化剤との反応による過酸アニオンのインサイチュでの形成、事前形成された過酸化合物または適切な過酸素源の混合物を含めてもよい。当然ながら、過酸素の他の源を、本発明の範囲から逸脱することなく用いてもよいことを当業者は認識するであろう。漂白効果促進化合物は典型的には、存在するとき、本発明の漂白系において過酸素源と併せて用いられる。
酵素漂白−酵素系を漂白剤として使用してもよい。過酸化水素はまた、洗浄および/またはすすぎ工程の初めまたは間に過酸化水素を生じさせることができる酵素系(すなわち、したがって酵素および基質)を加えることによって存在してもよい。このような酵素系は、1991年10月9日に出願されたEP特許出願第91202655.6号に開示されている。
本発明の組成物および方法は、代替の漂白系、たとえば、オゾン、二酸化塩素などを利用してもよい。オゾンによる漂白は、約20〜約300g/m3のオゾン含量を有するオゾン含有ガスを、ファブリックと接触させる溶液中に導入することによって達成することができる。溶液中のガス:液体比は、約1:2.5〜約1:6で維持すべきである。米国特許第5,346、588号は、通常の漂白系への代替物としてのオゾンの利用のための方法を記載しており、参照により本明細書中に組み込まれている。
一側面において、ファブリック柔軟化活性剤(「FSA」)は、すすぎステップにおいてファブリックを柔軟化するのに適している第四級アンモニウム化合物である。一側面において、FSAは、脂肪酸およびアミノアルコールの反応生成物から形成され、モノ、ジ、および、一側面において、トリエステル化合物の混合物が得られる。別の側面において、FSAは、1種以上の柔軟剤第四級アンモニウム化合物、たとえば、これらだけに限定されないが、モノアルキル第四級アンモニウム化合物、ジアミド第四級化合物およびジエステル第四級アンモニウム化合物、またはこれらの組合せを含む。
本発明の一側面において、FSAは、ジエステル第四級アンモニウム(本明細書において下記で「DQA」)化合物組成物を含む。本発明の特定の側面において、DQA化合物組成物はまた、ジアミドFSA、ならびに混合されたアミドおよびエステル結合、ならびに上記のジエステル結合を有するFSA(全て本明細書でDQAと称する)の記載を包含する。
本CFSCにおいてFSAとして適した第1のタイプのDQA(「DQA(1)」)としては、以下の式を含む化合物が挙げられる:
Figure 2016028146
式中、各R置換基は、水素、短鎖C1〜C6、たとえば、C1〜C3アルキルまたはヒドロキシアルキル基、たとえば、メチル、エチル、プロピル、ヒドロキシエチルなど、ポリ(C2~3アルコキシ)、たとえば、ポリエトキシ基、ベンジル、またはこれらの混合物のいずれかであり、各mは、2または3であり、各nは、1〜約4、または2であり、各Yは、−O−(O)C−、−C(O)−O−、−NR−C(O)−、または−C(O)−NR−であり、各Yは、同じまたは異なることが許容され、各R1における炭素の合計(Yが−O−(O)C−または−NR−C(O)−であるとき、プラス1)は、C12〜C22、またはC14〜C20であり、各R1は、ヒドロカルビル、または置換ヒドロカルビル基であり、R1は、不飽和または飽和および分枝状または線状であることが許容され、一側面において、R1は、線状であり、各R1は、同じまたは異なることが許容され、典型的にはこれらは同じであり、X-は、任意の柔軟剤適合性のアニオンでもよく、適切なアニオンには、塩化物アニオン、臭化物アニオン、メチル硫酸アニオン、エチル硫酸アニオン、硫酸アニオン、リン酸アニオン、および硝酸アニオンが含まれ、一側面において、アニオンは、塩化物アニオンまたはメチル硫酸アニオンである。適切なDQA化合物は典型的には、アルカノールアミン、たとえば、MDEA(メチルジエタノールアミン)およびTEA(トリエタノールアミン)と、脂肪酸とを反応させることによって作製される。このような反応から典型的にはもたらされるいくつかの材料には、N,N−ジ(アシル−オキシエチル)−N,N−ジメチルアンモニウムクロリドまたはN,N−ジ(アシル−オキシエチル)−N,N−メチルヒドロキシエチルアンモニウムメチルスルフェートが含まれ、アシル基は、動物脂肪、不飽和および多価不飽和の脂肪酸、たとえば、獣脂、硬化獣脂、オレイン酸、および/または植物性油に由来する部分水素化脂肪酸、および/または部分水素化植物性油、たとえば、キャノーラ油、サフラワー油、落花生油、ヒマワリ油、トウモロコシ油、ダイズ油、トール油、米ぬか油、パーム油などに由来する。
適切な脂肪酸の非限定的例は、米国特許第5,759,990号の第4欄、第45〜66行に一覧表示されている。一側面において、FSAは、DQA(1)またはDQAに加えて他の活性剤を含む。さらに別の側面において、FSAは、DQA(1)またはDQAのみを含み、任意の他の第四級アンモニウム化合物または他の活性剤を含まず、または本質的に含まない。さらに別の側面において、FSAは、DQAを生成するために使用される前駆体アミンを含む。
本発明の別の側面において、FSAは、以下の式を含むDTTMACとして同定される化合物を含む:
Figure 2016028146
式中、各mは、2または3であり、各R1は、C6〜C22、またはC14〜C20であるが、1個以下は約C12未満であり、次いで他は、少なくとも約16、ヒドロカルビル、または置換ヒドロカルビル置換基、たとえば、C10〜C20アルキルまたはアルケニル(また「アルキレン」とも称されることがある、多価不飽和アルキルを含めた不飽和アルキル)、一側面において、C12〜C18アルキルまたはアルケニル、および分岐状または非分岐状である。一側面において、FSAのヨウ素価(IV)は、約1〜70であり、各Rは、Hまたは短鎖C1〜C6、もしくはC1〜C3アルキルまたはヒドロキシアルキル基、たとえば、メチル、エチル、プロピル、ヒドロキシエチルなど、ベンジル、または(R2O)2~4H(各R2は、C1~6アルキレン基である)であり、A-は、柔軟剤適合性アニオンであり、適切なアニオンには、塩化物アニオン、臭化物アニオン、メチル硫酸アニオン、エチル硫酸アニオン、硫酸アニオン、リン酸アニオン、または硝酸アニオンが含まれ、一側面において、アニオンは、塩化物アニオンまたはメチルスルフェートである。
これらのFSAの例には、ジアルキルジメチルアンモニウム塩およびジアルキレンジメチルアンモニウム塩、たとえば、ジメチル二牛脂アンモニウムおよびジメチル二牛脂アンモニウムメチルスルフェートが含まれる。本発明において使用可能な市販のジアルキレンジメチルアンモニウム塩の例は、Degussaからそれぞれ商品名Adogen(登録商標)442およびAdogen(登録商標)470で入手可能なジ水素化ジメチル二牛脂アンモニウムクロリドおよびジメチル二牛脂アンモニウムクロリドである。一側面において、FSAは、DTTMACに加えて他の活性剤を含む。さらに別の側面において、FSAは、DTTMACの化合物のみを含み、任意の他の第四級アンモニウム化合物または他の活性剤を有さず、または本質的に有さない。
一側面において、FSAは、2004年10月14日に公表されたCoronaらへの米国特許出願公開第2004/0204337A1号、第30〜79段落に記載されているFSAを含む。別の側面において、FSAは、2005年11月18日に公表されたSmithらへの米国特許出願公開第2004/0229769A1号、第26〜31段落;または米国特許第6,494,920号、第1欄、第51行以下(「エステルクアット」または四級化された脂肪酸トリエタノールアミンエステル塩を詳述している)に記載されているものである。
一側面において、FSAは、下記の少なくとも1つから選択される:オイルオキシエチルジメチル二牛脂アンモニウムクロリド、二水素化−オイルオキシエチルジメチル二牛脂アンモニウムクロリド、ジメチル二牛脂アンモニウムクロリド、オイルオキシエチルジメチル二牛脂アンモニウムメチルスルフェート、二水素化−オイルオキシエチルジメチル二牛脂アンモニウムクロリド、二水素化−オイルオキシエチルジメチル二牛脂アンモニウムクロリド、またはこれらの組合せ。
一側面において、FSAはまた、アミド含有化合物組成物を含んでもよい。ジアミドを含む化合物の例は、これらに限定されないが、メチル−ビス(牛脂アミドエチル)−2−ヒドロキシエチルアンモニウムメチルスルフェート(Degussaから商品名Varisoft110およびVarisoft222で入手可能)を含んでもよい。アミド−エステル含有化合物の一例は、N−[3−(ステアロイルアミノ)プロピル]−N−[2−(ステアロイルオキシ)エトキシ)エチル)]−N−メチルアミンである。
本発明の別の側面は、カチオン性デンプンをさらに含むリンスを加えたファブリック柔軟化組成物を提供する。カチオン性デンプンは、US2004/0204337A1に開示されている。一側面において、リンスを加えたファブリック柔軟化組成物は、ファブリック柔軟化組成物の重量によって、約0.1%〜約7%のカチオン性デンプンを含む。一側面において、カチオン性デンプンは、National StarchからのHCP401である。
ビルダー−本発明の組成物は、1種以上の洗剤ビルダーまたはビルダー系を含むことができる。存在するとき、組成物は典型的には、少なくとも約1%のビルダー、または約5%、または10%〜約80%、50%、またはそれどころか30重量%の前記ビルダーを含む。ビルダーには、これらに限定されないが、アルカリ金属、ポリリン酸のアンモニウムおよびアルカノールアンモニウム塩、ケイ酸アルカリ金属塩、炭酸アルカリ土類およびアルカリ金属塩、アルミノシリケートビルダーポリカルボキシレート化合物、エーテルヒドロキシポリカルボキシレート、無水マレイン酸とエチレンまたはビニルメチルエーテルとのコポリマー、1,3,5−トリヒドロキシベンゼン−2,4,6−トリスルホン酸、およびカルボキシメチル−オキシコハク酸、様々なアルカリ金属、ポリ酢酸のアンモニウムおよび置換アンモニウム塩、たとえば、エチレンジアミン四酢酸およびニトリロ三酢酸、ならびにポリカルボキシレート、たとえば、メリト酸、コハク酸、オキシジコハク酸、ポリマレイン酸、ベンゼン1,3,5−トリカルボン酸、カルボキシメチルオキシコハク酸、ならびにその可溶性塩が含まれる。
キレート剤−本明細書における組成物はまた、1種以上の銅、鉄および/またはマンガンキレート剤を任意に含有してもよい。利用する場合、キレート剤は一般に、本明細書における組成物約0.1重量%〜約15重量%、またはそれどころか本明細書における組成物約3.0重量%〜約15重量%を構成する。
移染防止剤−本発明の組成物はまた、1種以上の移染防止剤を含んでもよい。適切なポリマー移染防止剤には、これらに限定されないが、ポリビニルピロリドンポリマー、ポリアミンN−オキシドポリマー、N−ビニルピロリドンおよびN−ビニルイミダゾールのコポリマー、ポリビニルオキサゾリドンおよびポリビニルイミダゾールまたはこれらの混合物が含まれる。本明細書における組成物において存在するとき、移染防止剤は、浄化組成物の約0.0001重量%から、約0.01重量%から、約0.05重量%から、浄化組成物の約10重量%まで、約2重量%まで、またはそれどころか約1重量%までのレベルで存在する。
分散剤−本発明の組成物はまた、分散剤を含有することができる。適切な水溶性有機材料は、ホモ−もしくはコ−ポリマー酸またはこれらの塩であり、ポリカルボン酸は、2個以下の炭素原子によって互いに分離している少なくとも2個のカルボキシルラジカルを含んでもよい。
酵素−組成物は、浄化性能および/またはファブリックケアの利点を実現する1種以上の洗剤酵素を含むことができる。適切な酵素の例には、これらに限定されないが、ヘミセルラーゼ、ペルオキシダーゼ、プロテアーゼ、セルラーゼ、キシラナーゼ、リパーゼ、ホスホリパーゼ、エステラーゼ、クチナーゼ、ペクチナーゼ、ケラタナーゼ、レダクターゼ、オキシダーゼ、フェノールオキシダーゼ、リポキシゲナーゼ、リグニナーゼ、プルラナーゼ、タンナーゼ、ペントサナーゼ、マラナーゼ、β−グルカナーゼ、アラビノシダーゼ、ヒアルロニダーゼ、コンドロイチナーゼ、ラッカーゼ、およびアミラーゼ、またはこれらの混合物が含まれる。典型的な組合せは、通常の適用可能な酵素のカクテル(たとえば、アミラーゼと併せたプロテアーゼ、リパーゼ、クチナーゼおよび/またはセルラーゼ)である。
酵素安定剤−組成物、たとえば、洗剤において使用するための酵素は、様々な技術によって安定化させることができる。本明細書において用いられる酵素は、最終組成物におけるカルシウムおよび/またはマグネシウムイオンの水溶性源(このようなイオンを酵素に与える)の存在によって安定化させることができる。
洗濯ケア組成物を製造する方法
本発明の洗濯ケア組成物は、配合者が任意の適切な形態に配合することができ、選択した任意の方法によって調製することができ、この非限定的例は、本出願人等の例において、およびUS5,879,584;US5,691,297;US5,574,005;US5,569,645;US5,565,422;US5,516,448;US5,489,392;US5,486,303(これらの全ては、参照により本明細書中に組み込まれている)において記載されている。
液体洗剤組成物は、界面活性剤、色相剤、および特定の任意選択の他の成分の、水溶液または均一な分散液もしくは懸濁液の形態であってもよく、これらのいくつかは、組成物の通常液体の構成要素、たとえば、非イオン性液体アルコールエトキシレート、水性液体担体、および任意の他の通常液体の任意選択の成分と合わせた、通常固体形態でよい。このような溶液、分散液または懸濁液は許容されるように相安定性であり、約100〜600cps、または約150〜400cpsの範囲の粘度を典型的には有する。本発明の目的のために、粘度は、#21のスピンドルを使用してBrookfield LVDV−II+粘度計装置で測定する。
本明細書における液体洗剤組成物は、任意の便利な順序でその構成要素を合わせることによって、およびこのように得られた構成要素の組合せを混合、たとえば、撹拌して、相安定的な液体洗剤組成物を形成させることによって調製することができる。このような組成物を調製するための方法において、液体構成要素、たとえば、非イオン性界面活性剤、表面活性ではない液体担体および他の任意選択の液体構成要素の少なくとも主要な割合、またはそれどころか実質的に全てを含有する液体マトリックスが形成され、液体構成要素を、この液体の組合せに剪断撹拌を付与することによって完全に混合する。たとえば、機械式撹拌機による高速撹拌を有用に用いてもよい。剪断撹拌を維持する一方で、任意のアニオン性界面活性剤および固体形態成分の実質的に全てを加えることができる。混合物の撹拌を続け、必要に応じてこの時点で増加させて、液相において不溶性固相微粒子の溶液または均一な分散液を形成することができる。固体形態の材料のいくらかまたは全てをこの撹拌した混合物に加えた後、含める任意の酵素材料の粒子、たとえば、酵素プリルを組み込む。本明細書において上記で記載した組成物の調製手順のバリエーションとして、固体構成要素の1つ以上を、液体構成要素の1つ以上の微量のポーションとプレミックスした粒子の溶液またはスラリーとして、撹拌した混合物に加えてもよい。組成物構成要素の全てを添加した後、必要な粘度および相安定性の特徴を有する組成物を形成するのに十分な期間、混合物の撹拌を続ける。これは約30〜60分の期間の撹拌を伴うことが多い。
液体洗剤組成物を形成する一側面において、色相剤を1種以上の液体構成要素と最初に合わせ、色相剤プレミックスを形成させ、この色相剤プレミックスを、洗濯用洗剤組成物の構成要素の残余の実質的なポーション、たとえば、50重量%超、さらに具体的には、70重量%超、およびまたさらに具体的には90重量%超を含有する組成物配合物に加える。たとえば、上記の方法論において、色相剤プレミックスおよび酵素構成要素の両方は、構成要素添加の最終段階において加える。別の側面において、色相剤を洗剤組成物への添加の前にカプセル化し、カプセル化された色相剤を構造化液体に懸濁させ、懸濁液を、洗濯用洗剤組成物の構成要素の残余の実質的なポーションを含有する組成物配合物に加える。
上記のように、洗剤組成物は、固体形態でよい。適切な固体形態には、錠剤および微粒子の形態、たとえば、顆粒状粒子、フレークまたはシートが含まれる。このような固体形態で洗剤組成物を形成させるための様々な技術は当技術分野で周知であり、本明細書において使用してもよい。一側面において、たとえば、組成物が顆粒状粒子の形態にあるとき、色相剤は、洗濯用洗剤組成物の全てとは限らないがさらなる構成要素を任意に含んでもよい微粒子形態で提供される。色相剤微粒子を、洗濯用洗剤組成物の構成要素の残余を含有する1種以上のさらなる微粒子と合わせる。さらに、洗濯用洗剤組成物の全てとは限らないがさらなる構成要素を任意に含んでもよい色相剤は、カプセル化形態で提供してもよく、色相剤のカプセル化物を、洗濯用洗剤組成物の構成要素の実質的な残余を含有する微粒子と合わせる。
本明細書において上記で記載したように調製された本発明の組成物を使用して、ファブリックの洗濯において使用するための洗浄水溶液を形成することができる。一般に、有効量のこのような組成物を、たとえば、通常のファブリック洗濯用自動洗濯機中で水に加え、このような洗濯水溶液を形成させる。次いで、このように形成された洗浄水溶液を、典型的には撹拌しながら、それによって洗濯するファブリックと接触させる。洗濯水溶液を形成するために水に加える有効量の本明細書における液体洗剤組成物は、洗浄水溶液中で約500〜7,000ppmの組成物を形成させるのに十分な量を含むことができ、または約1,000〜3,000ppmの本明細書における洗剤組成物を、洗浄水溶液中で提供する。
使用方法
本明細書において開示されている消費者製品のいくつかを使用して、部位、とりわけ、表面またはファブリックを浄化または処理することができる。典型的には、部位の少なくとも1つのポーションを、未希釈形態の本出願人等の消費者製品の一態様と接触させ、または液、たとえば、洗浄液に希釈し、次いで、部位を任意に洗浄および/またはすすいでもよい。一側面において、部位を任意に洗浄および/またはすすぎ、消費者製品の一側面と接触させ、次いで、任意に洗浄および/またはすすいでもよい。本発明の目的のために、洗浄には、これらに限定されないが、スクラビング、および機械的撹拌が含まれる。ファブリックは、通常の消費者の使用条件で洗濯または処理することができる大部分の任意のファブリックを含んでもよい。開示されている組成物を含んでもよい液は、約3〜約11.5のpHを有してもよい。このような組成物は典型的には、溶液中で約500ppm〜約15,000ppmの濃度で用いられる。洗浄溶媒が水であるとき、水の温度は典型的には、約5℃〜約90℃の範囲であり、部位がファブリックで構成されるとき、水とファブリックとの比は典型的には、約1:1〜約30:1である。上記の方法の1つ以上を用いることによって、処理された部位が生じる。
一側面において、前記表面またはファブリックを任意に洗浄および/またはすすぎ、前記表面またはファブリックとこの明細書において開示されている任意の洗濯ケア組成物とを接触させ、次いで前記表面および/またはファブリックを任意に洗浄および/またはすすぎ、次いで前記表面またはファブリックを任意に乾燥させ、かつ/または前記表面またはファブリックを積極的に乾燥させるステップを含む、表面またはファブリックを処理および/または浄化する方法を開示する。

下記の例を本発明の色相剤をさらに例示するために提示する。しかし、これらは、本明細書に添付の特許請求に定義されているような本発明を制限すると解釈されるべきでない。実際は、様々な改変および変形を、本発明の範囲または精神を逸脱することなく、本発明において行うことができることは当業者には明らかであろう。これらの例において提示する全ての部およびパーセントは、他に示さない限り重量による。
試料の調製および試験法
A.試料の調製
下記の一般手順を使用して、本発明のチオフェンアゾ色素を調製した。
グリシドール材料の調製
Figure 2016028146
18部のN−エチル−m−トルイジン、52部のイソプロピル−グリシジルエーテル、および50部のトルエンを、200mLの丸底フラスコ中に室温で充填した。混合物を一晩還流させた。溶媒を除去し、このように得られた材料を次のステップのために粗製物で使用した。次いで、これらの材料を、本明細書に記載のようにアルコキシル化した。
アルコキシル化中間体の調製
アルコキシル化のための一般手順−方法A:
中間体タイプ1、シングルサイトの開始ポリマー
Figure 2016028146
18部のN−エチル−m−トルイジン、14部の酢酸、および20部の水を、200mLのステンレス鋼オートクレーブ中に室温で充填した。11部のエチレンオキシドを数時間に亘って加えた。反応を室温で24時間保持した後、容器に0.2部のNaOHを充填し、125℃に加熱した。次いで、エチレンオキシドを約1時間に亘って加えた。反応を125℃でさらに3時間続けた後、残留するEOを真空によって除去した。次いで、これを室温に冷却し、得られた中間体はこはく色の粘稠液体であった。EOの一定の平均数は、合成におけるエチレンオキシドの量を制御することによって毎回達成することができた。
中間体タイプ2、2本鎖の開始ポリマー
Figure 2016028146
18部の2−メトキシ−5−メチルアニリン、14部の酢酸、および20部の水を、200mLのステンレス鋼オートクレーブ中に室温で充填した。22部のエチレンオキシドを数時間に亘って加えた。反応を室温で24時間保持した後、容器に0.2部のNaOHを充填し、125℃に加熱した。次いで、40部のエチレンオキシドを約1時間に亘って加えた。反応を125℃でさらに3時間続けた後、残留するEOを真空によって除去した。次いで、これを室温に冷却し、得られた中間体はこはく色の粘稠液体であった。EOの一定の平均数は、合成におけるエチレンオキシドの量を制御することによって毎回達成することができた。
アルコキシル化のための一般手順−方法B:
Figure 2016028146
18部のアニリン、60部のモノ−ブロモ−ポリエチレングリコール−200、20部のNaHCO3および50部のトルエンを、200mLの丸底フラスコ中に室温で充填した。反応混合物を、80℃に5時間加熱した。塩を濾過し、溶媒を低圧蒸留によって濾液から除去した。粗生成物を、次のステップのためにさらなる精製をせずに使用した。
Figure 2016028146
上記のこの同じ手順を使用してハロゲン化生成物を直接作製するために、モノ−ブロモ−モノ−クロログリコールを使用することもまた可能である。
中間体のトシル化のための一般手順
中間体タイプ1
Figure 2016028146
20部の水中の44部のN−エチル−N−アルキレンオキシド−m−トルイジンおよび41部の塩化トシルの混合物に、20部の25%NaOHをゆっくりと加えた。次いで、反応混合物を室温で4時間撹拌した。混合物を400部の水で希釈し、次いで33%塩酸を加えることによって中和した。400部の酢酸エチルを加え、混合物を相分離した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、溶媒を蒸発させた。粗生成物を、次のステップのために直ちに使用した。
中間体タイプ2
Figure 2016028146
30部の水中の44部の2−メトキシ−5−メチル−N−ビス−アルキレンオキシド−アニリンおよび82部の塩化トシルの混合物に、30部の25%NaOHをゆっくりと加えた。次いで、反応混合物を室温で4時間撹拌した。混合物を400部の水で希釈し、次いで33%塩酸を加えることによって中和した。400部の酢酸エチルを加え、混合物を相分離した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、溶媒を蒸発させた。粗生成物を、次のステップのために直ちに使用した。
四級化のための一般手順
中間体タイプ1
Figure 2016028146
40部のトシル化中間体、20部のジメチルアミノプロピルスルホネートおよび100部のクロロホルムを混合し、6時間還流させた。次いで、材料を冷却し、200部の水を加えた。材料を相分離し、水相が所望の生成物を含有することが見出された。水相を低圧蒸留によって乾燥させた。クロリド材料を同様に使用して、クロロ塩バージョンを作製することができる。
中間体タイプ2
Figure 2016028146
40部のトシル化中間体、30部のトリエチルアミンおよび100部のクロロホルムを混合し、6時間還流させた。次いで、材料を冷却し、200部の水を加えた。材料を相分離し、水相が所望の生成物を含有することが分かった。水相を低圧蒸留によって乾燥させた。
色合成のための一般手順
全ての色は、同じ一般手順によって調製した:
Figure 2016028146
2部のアミノ−チオフェン、および30部のリン酸を、200mLのガラス製フラスコ中に充填し、0〜5℃に冷却した。温度を10℃未満に維持しながら、1部のNaNO2を固体としてゆっくりと加えた。ジアゾ化のために添加が完了したとき、混合物を30分間撹拌し、0.3部のスルファミン酸を加えることによって過剰な亜硝酸ナトリウムを消費させた。ヨウ素デンプン紙がマイナスの結果を生じるまで十分なスルファミン酸を加えた。別々のフラスコに、中間体タイプ1の経路に従って調製した6部の四級化された材料を加え、1モル当量のトリエチルアミンおよび12部の水を使用して四級化を行った。調製したジアゾニウム塩溶液を、カップリング反応のために上記の溶液中にゆっくり加えた。温度を10℃超に上昇させないように注意を払った。ジアゾニウム塩溶液を完全に加えた後、反応物を1時間に亘り室温にゆっくりと達しさせた。次いで、混合物を水酸化ナトリウムで中和し、相を分離させた。次いで、生成物層をメタノールに溶解し、濾過し、過剰な塩をすべて除去した。濾液を蒸発させたが、この反応の生成物をこの時点で使用することができ、または水でより低い粘度にさらに希釈することができる。
例1
例1を、中間体タイプ2の手順によって調製し、2モルのみのエチレンオキシドを、最初の材料に加え、トシル化材料を、2モル当量のN−メチルイミダゾールを使用することによって四級化した。着色剤合成は、例12に記載された通りであった。
例2
最初のアルコキシル化を、m−トルイジンを使用して行った以外は、例2を例1のように調製した。
例7
例7を、中間体タイプ1の手順によって調製し、1モルのみのエチレンオキシドを、N−エチル−アニリンに加え、トシル化材料を、1モル当量のトリエチルアミンを使用することによって四級化した。着色剤合成は、例12に記載された通りであった。
例13
四級化をN−メチルイミダゾールによって行った以外は、例13を、例12のように調製した。
例14
四級化をN,N−ジメチル−グリシンによって行った以外は、例14を、例12のように調製した。
例15
四級化をN,N−ジメチルプロピルスルホネートによって行った以外は、例15を、例12のように調製した。
例18例18を、中間体タイプ2の手順によって調製し、着色剤合成は、例12に記載された通りであった。
例19
例19を、中間体タイプ2の手順によって調製し、最初のアルコキシル化は、2,5−ジメトキシアニリンを使用して行い、着色剤合成は、例12に記載された通りであった。
例21
例21を、中間体タイプ2の手順によって調製し、四級化は、ジメチルエタノールアミンを使用して行い、着色剤合成は、例12に記載された通りであった。
例22
例22を、中間体タイプ2の手順によって調製し、四級化は、トリエタノールアミンを使用して行い、着色剤合成は、例12に記載された通りであった。
例35
例35を、中間体タイプ2の手順によって調製し、アルコキシル化は、m−トルイジンを使用して行い、四級化は、トリエチルアミンを使用して行った。着色剤合成は、例12に記載された通りであった。
例36
最初のアルコキシル化をm−トルイジンを使用して行い、四級化をトリエチルアミンを使用して行った以外は、例36を例1のように調製した。色合成は、例12に記載された通りであった。
B.試験法
I.色素の水性分配値を測定する方法
0.25〜1.0の溶液吸光度値を実現するのに十分な量の色素を脱イオン水に10.0mLの最終容量まで溶解し、前記吸光度を、1.0cmの路程を有するキュベットを使用して400nm〜750nmの色素λmaxで決定する。試料の吸光度を、UV/可視光分光光度計において色素λmaxで測定し、次いで、10.0mLの溶液全体を50.0mLのプラスチック製遠心分離管に移す。10.0mLの1−オクタノールを加え、管をキャップし、Vortex(商標)ミキサーを使用して30秒間激しく混合する。層が見事に相分離するまで、管をそのまま静置する。層が数時間以内に見事に分離しない場合、遠心し、相分離させる。
ホールピペットを使用して、水性(底)層の一定分量を取り出し、分光光度計分析のためにこれを1.0cmの路程を有するキュベットに移す。溶液を従前のように分析し、λmaxでの吸光度の減少を、下記に記載するような「水層中に残った色素の%」として定量化する。
水層中に残った色素の%=水性分配値(APV)=(Af/Ai)×100%式中、Aiは、λmaxでの最初の溶液の吸光度であり、Afは、λmaxでの最終的な溶液の吸光度である。
II.洗剤の色相効率性を測定する方法
a)16オンスの白色の綿インターロックニットファブリック(270g/平方メートル、Test Fabrics、P.O.Box26、Weston、PA、18643からのUvitex BNB蛍光増白剤で明るくさせる)の2つの25cm×25cmのファブリックスワッチを入手する。
b)1.55gのAATCC標準的ヘビーデューティー液体(HDL)試験洗剤を含有する2つの1リットル分量の水道水を調製する。
c)試験する十分な量の色素を、上記のステップb)からの一定分量の1つに加え、1AUの水溶液吸光度を生じさせる。
d)上記のa)からの1つのスワッチを、1.55gのAATCC標準的ヘビーデューティー液体(HDL)試験洗剤を含有する水の一定分量の1つで洗浄し、他のスワッチを他の一定分量で洗浄する。このような洗浄ステップは、撹拌しながら室温で30分間行うべきである。このような洗浄ステップの後、スワッチを水道水で別々にすすぎ、スワッチを暗中で空気乾燥させる。
e)各スワッチをすすぎ、乾燥させた後、色素の色相効率性であるDE* effを、Hunter LabScan XE反射率分光光度計を使用して各スワッチのL*、a*、およびb*値の測定を決定することによって評価する(D65照明、10°観測者およびUVフィルター(除外))。次いで、色素の色相効率性を、下記の等式を使用して計算する。
Figure 2016028146
式中、添字cおよびsは、それぞれ、対照、すなわち、色素を有さない洗剤で洗浄したファブリック試料、およびスクリーニングする色素を含有する洗剤で洗浄したファブリック試料について測定したL*、a*、およびb*値を意味する。
III.洗浄除去性を決定する方法
a)AATCC試験法61−2003、試験2Aに従い、蒸留水中に1.55g/リットルのAATCC HDL処方を含有する、2つの別々の150mlの分量のHDL洗剤溶液を調製する。
b)上記の洗剤の色相効率性を決定する方法からの各ファブリックスワッチの15cm×5cmの試料を、上記のステップII、a)によって調製した150mlのHDL洗剤溶液中でLaunderometerによって49℃にて45分間洗浄する。
c)試料を、別々の一定分量のすすぎ水ですすぎ、暗中で空気乾燥させ、次いで、各スワッチのL*、a*、およびb*値の測定を、Hunter LabScan XE反射率分光光度計を使用して行う(D65照明、10°観測者およびUVフィルター(除外))。残留する呈色の量を、下記の等式を使用して計算したDE* resを測定することによって評価する。
Figure 2016028146
式中、添字cおよびsは、それぞれ、対照、すなわち、色素を有さない洗剤で最初に洗浄したファブリック試料、およびスクリーニングする色素を含有する洗剤で最初に洗浄したファブリック試料について測定したL*、a*、およびb*値を意味する。次いで、色素についての洗浄除去値を、式:除去%=100×(1−DE* res/DE* eff)によって計算する。
C.試験結果
いくつかの例の水性分配値を、表6に示す。
Figure 2016028146
例示的な洗剤配合物
配合物1a〜1l:液体洗剤配合物
表7Aおよび7Bに、色相剤として少なくとも1種の本発明のチオフェンアゾ色素を含む液体洗剤配合物の例を示す。配合物は、表7Aでは配合物1a〜1fとして、および表7Bでは配合物1g〜1lとして示している。
Figure 2016028146
Figure 2016028146
配合物2a〜2e:顆粒状洗剤配合物
表8に、色相剤として少なくとも1種の本発明のチオフェンアゾ色素を含む顆粒状洗剤配合物の例を示す。配合物を、表8では、配合物2a〜2eとして示している。
Figure 2016028146
例示的なファブリックケア組成物
配合物3a〜3d:液体ファブリックケア組成物
表9は、色相剤として少なくとも1種の本発明のチオフェンアゾ色素を含む液体ファブリックケア組成物の例を示す。組成物は、表9では、配合物3a〜3dとして示している。
Figure 2016028146
本明細書において開示されている寸法および値は、列挙した正確な数値に厳密に制限されるとは理解されない。代わりに、他に特定しない限り、それぞれのこのような寸法は、列挙した値とその値の周囲の機能的に等しい範囲の両方を意味することを意図する。たとえば、「40mm」として開示されている寸法は、「約40mm」を意味することを意図する。
発明の詳細な説明において引用されている全ての文献は、関連する部分において、参照により本明細書中に組み込まれている。任意の文献の引用は、引用が本発明に関して従来技術であることを認めているとは解釈されるべきでない。この文献において、ある用語の任意の意味または定義が、参照により組み込まれている文献における同じ用語の任意の意味または定義と対立する限りにおいて、この文献においてその用語に割り当てられた意味または定義が優先するものとする。
本発明の特定の側面を例示および記載してきた一方、本発明の精神および範囲から逸脱することなく様々な他の変更および改変を行うことができることは当業者には明らかであろう。したがって、添付の特許請求の範囲において、本発明の範囲内である全てのこのような変更および改変が包含されることを意図する。
本発明の特定の側面を例示および記載してきた一方、本発明の精神および範囲から逸脱することなく様々な他の変更および改変を行うことができることは当業者には明らかであろう。したがって、添付の特許請求の範囲において、本発明の範囲内である全てのこのような変更および改変が包含されることを意図する。
以下に、当初の特許請求の範囲に記載していた発明を付記する。
[1]
形式電荷部分を含有したチフォエンアゾ色素、ただし、メタ−ビス(2−ヒドロキシ−3−トリメチルアンモニウムプロピル)アミノトリル基を含まないチオフェンアゾ色素。
[2]
メタノール溶液中での約400nm〜約750nmの波長帯において、約1000〜約1,000,000リットル/mol/cmの最大吸光係数を有する、[1]に記載のチオフェンアゾ色素。
[3]
約560nm〜約610nmの波長帯において、約20,000〜約250,000リットル/mol/cmの最大吸光係数を有する、[2]に記載のチオフェンアゾ色素。
[4]
300ダルトン超からの分子量を有する、[1]に記載のチオフェンアゾ色素。
[5]
約10%〜100%の水性分配値を有し、非共有結合により電荷のバランスをとる対イオンを含む、[1]に記載のチオフェンアゾ色素。
[6]
0%〜約40%の水性分配値を有し、共有結合により電荷のバランスをとる対イオンを含む、[1]に記載のチオフェンアゾ色素。
[7]
一般式(I)によって表される、[1]に記載のチオフェンアゾ色素:
Figure 2016028146
式中、
a)R 1 、R 2 およびR 3 は、それぞれ独立に、水素、電子吸引性部分、および電子供与性部分から選択され、ただし、R 1 、R 2 およびR 3 の少なくとも1つは、電子吸引性部分であり、
b)Xは、約65ダルトン〜約4855ダルトンの分子量を有する有機部分である。
[8]
各R 1 、R 2 およびR 3 が、水素、(C 1 〜C 4 )−アルキル、(C 3 〜C 10 )−アリール、カルボキシレート、シアノ、スルホネート、ホスホネート、スルフェート、アセテート、ニトロ、(C 1 〜C 4 )−アルキルエステル、ハロゲンまたはアミノ部分から独立に選択される、[7]に記載のチオフェンアゾ色素。
[9]
Xが、下記の式(II)を有する部分:
Figure 2016028146
式中、
i)R 4 は、下記の式(III)を有する部分から選択される:
Figure 2016028146
式中、
i)各R 8 は、水素、ヒドロキシにより任意に置換されていてもよいC 1 〜C 8 アルキル、またはアセチルから独立に選択される、
ii)mは0〜10の整数であり、
iii)Yは、スルホネート、カルボキシレート、ホスホネート、またはイミダゾリウム、ピリジニウム、モルホリニウム、ピペリジニウムから選択される第四級アンモニウム種、または下記の式(IV)を有する部分から選択される:
Figure 2016028146
式中、
i)R 9 は、−OHにより任意に置換されていてもよいC 1 〜C 8 アルキル部分であり、
ii)R 10 は、−OHにより任意に置換されていてもよいC 1 〜C 18 アルキル部分、またはスルホネートにより置換されているC 2 〜C 8 アルキル、またはカルボキシレートにより置換されているC 1 〜C 8 アルキルから選択され、
iii)Zは、単位電荷cの電荷のバランスをとる対イオンであり、添字bは、R 10 が−OHにより任意に置換されていてもよいC 1 〜C 18 アルキル部分である場合には1であり、そうでなければ添字b=0である;
または、R 4 は、下記の式(V)を有する部分から選択される:
Figure 2016028146
式中、
i)各R 11 およびR 12 は、水素、C 1 〜C 8 アルキル、アリール、アセチルまたはヒドロキシル部分から独立に選択され、mおよびnは、独立しており、0から10までの整数であり、
ii)Yは、上記の通りである;
または、R 4 は、下記の式(VI)を有する部分から選択される:
Figure 2016028146
式中、
i)R 13 は、アリール部分、アリールアルキル部分、C 1 〜C 18 アルキル部分、またはシロキサン部分から選択され、
ii)各R 14 は、水素、C 1 〜C 4 アルキルから独立に選択され、mは、0〜10の整数であり、
iii)Yは、上記の通りである;
ii)R 5 は、R 4 と同じでもよいし、またはC 1 〜C 12 アルキル部分、アリール部分またはアリールアルキル部分から選択することができ、添字(a)は0〜4の整数であり、各R 6 は、C 1 〜C 6 アルキル、C 1 〜C 4 アルコキシ、ニトロ、ヒドロキシル、ハロゲン、または−NHC(O)R 22 (R 22 は、H、−NH 2 、C 1 〜C 6 アルキル、フェニルから選択される)、−(CH 2 s OR 23 (添字sは、1または2であり、R 23 は、Me、フェニル、および−CO 2 CH 2 CNから選択される);−NHSO 2 24 (R 24 は、C 1 〜C 4 アルキルまたはフェニルである)から独立に選択されていてもよく、前記アルキル、アルコキシおよびアセトアミド部分は、形式電荷部分により任意に置換されていてもよい
であるか、
または、Xが、下記の式VIIを有する部分:
Figure 2016028146
式中、各R 4 およびR 5 は、下記から独立に選択することができる:
a)[(CH 2 CR’HO) x (CH 2 CR’’HO) y 15 ];
b)アルキル、アリールまたはアリールアルキル;
c)[CH 2 CH(OR 16 )CH 2 OR 17 ];
d)スチレンオキシド、グリシジルメチルエーテル、イソブチルグリシジルエーテル、イソプロピルグリシジルエーテル、t−ブチルグリシジルエーテル、2−エチルヘキシルグリシジルエーテル、およびグリシジルヘキサデシルエーテルのアミノ添加、およびその後の、1〜10個のアルキレンオキシド単位の添加(少なくとも1個のこのようなアルキレンオキシド単位は、−HではないR 15 により置換されている)による生成物;
ここで、R’は、H、CH 3 、CH 2 O(CH 2 CH 2 O) z 15 、およびこれらの混合物からなる群から選択され、R’’は、H、CH 2 O(CH 2 CH 2 O) z 15 、およびこれらの混合物からなる群から選択され、x+y≦20であり、y≧1であり、z=0〜10であり、各R 15 は、−Hおよび−CH 2 CHR 18 + 19 20 21 (R 18 は、−Hおよび−CH 3 から選択され、各R 19 およびR 20 は、−OHにより任意に置換されていてもよいC 1 〜C 4 アルキルから独立に選択され、R 21 は、C 1 〜C 12 の任意に−OH置換されていてもよいアルキルまたは(CH 2 r p Qから独立に選択され、添字rは、1〜8の整数であり、添字pは、0または1であり、Qは、−CO 2 - 、および−SO 3 - から選択されるアニオン基である)から独立に選択され、R 16 は、H、(CH 2 CH 2 O) z 15 (z=0〜10である)、およびこれらの混合物からなる群から選択され、R 17 は、C 1 〜C 16 アルキル、C 6 〜C 10 アリール基、およびこれらの混合物からなる群から選択され、添字mは、0〜4の整数であり、各R 6 は上記定義の通りであり、Zは、単位電荷cの電荷のバランスをとる対イオンであり、添字bは、共有結合により電荷のバランスをとる対イオンを含まない−HではないR 15 基の数と等しく、さらに、ただし、分子は、少なくとも1個の−HではないR 15 基を含有する
である、[7]に記載のチオフェンアゾ色素。
[10]
Xが、下記の式(II)を有する部分である[9]に記載のチオフェンアゾ色素:
Figure 2016028146
式中、
i)R 4 は、下記の式(III)を有する部分から選択される:
Figure 2016028146
式中、
i)R 8 は、水素、C 1 〜C 4 アルキル部分またはアリール部分であり、
ii)Yは、イミダゾリウムからなる群から選択される第四級アンモニウム種、または下記の式(IV)を有する部分である:
Figure 2016028146
式中、
i)R 9 は、C 1 〜C 2 アルキル部分であり、
ii)R 10 は、−OHにより任意に置換されていてもよいC 1 〜C 8 アルキル部分、またはスルホネートにより置換されているC 2 〜C 4 アルキル、またはカルボキシレートにより置換されているC 1 〜C 4 アルキルから選択され、
iii)Zは、単位電荷cの電荷のバランスをとる対イオンであり、添字bは、R 10 が、−OHにより任意に置換されていてもよいC 1 〜C 8 アルキル部分である場合には1であり、そうでなければ添字b=0である;
または、R 4 は、下記の式(V)を有する部分から選択される:
Figure 2016028146
式中、
i)各R 11 およびR 12 は、水素、C 1 〜C 4 アルキルまたはアリール部分から独立に選択され、mおよびnは、独立しており、0から5までの整数であり、
ii)Yは、上記の通りである
または、R 4 は、下記の式(VI)を有する部分から選択される:
Figure 2016028146
式中、
i)R 13 は、アリール部分、ベンジル部分、またはC 1 〜C 18 アルキル部分から選択され、
ii)各R 14 は、水素または−CH 3 から独立に選択され、mは、0〜10の整数である
ii)R 5 は、R 4 と同じであることができ、またはC 1 〜C 6 アルキル部分またはベンジル部分から選択することができ、
iii)添字aは、0〜2の整数であり、各R 6 は、メチル、メトキシ、またはアセトアミド部分から独立に選択されていてもよい。
[11]
各R 1 、R 2 およびR 3 が、水素、(C 1 〜C 4 )−アルキル、(C 3 〜C 10 )−アリール、カルボキシレート、シアノ、スルホネート、ホスホネート、スルフェート、アセテート、ニトロ、(C 1 〜C 4 )−アルキルエステル、ハロゲンまたはアミノ部分から独立に選択される、[10]に記載のチオフェンアゾ色素。
[12]
式(VIII)を有する、[1]に記載のチオフェンアゾ色素:
Figure 2016028146
式中、A部分は、表1のA部分の番号1〜118からなる群から選択され、Xは、表4のX部分の番号1〜31からなる群から選択される。
[13]
式(VIII)を有する、[1]に記載のチオフェンアゾ色素:
Figure 2016028146
式中、A部分は、表1のA部分の番号9〜11、15、23、34〜35、37〜39、41、43、47、50〜51、57〜58、77、83、89、95、106、および110〜118からなる群から選択され、X部分は、表4のX部分の番号1〜31からなる群から選択される。
[14]
下記の式を有する、[1]に記載のチオフェンアゾ色素:
Figure 2016028146
式中、部分Aは、表1のA部分の番号1〜118から選択され、a=0〜2であり、a=1または2である場合には、R 6 は、表2のR 6 置換基の同定および位置の番号1〜40から選択され、R 4 およびR 5 の原子団は、表3のR 4 およびR 5 の原子団の番号1〜69から選択される。
[15]
下記の式を有する、[1]に記載のチオフェンアゾ色素:
Figure 2016028146
式中、部分Aは、表1のA部分の番号9〜11、15、23、34〜35、37〜39、41、43、47、50〜51、57〜58、77、83、89、95、106、および110〜118から選択され、a=0〜2であり、a=1または2である場合には、R 6 は、表2のR 6 置換基の同定および位置の番号1、3、5、7、12、13、14、31、36および40から選択され、R 4 およびR 5 の原子団は、表3のR 4 およびR 5 の原子団の番号3、5〜6、10、13〜14、17、19〜21、24、27〜28、31〜34、38、41、44〜48、52、54〜55、58、60〜64および69から選択される。
[16]
表5の式番号1〜42から選択される式を有する、[1]に記載のチオフェンアゾ色素。

Claims (16)

  1. 形式電荷部分を含有したチフォエンアゾ色素、ただし、メタ−ビス(2−ヒドロキシ−3−トリメチルアンモニウムプロピル)アミノトリル基を含まないチオフェンアゾ色素。
  2. メタノール溶液中での約400nm〜約750nmの波長帯において、約1000〜約1,000,000リットル/mol/cmの最大吸光係数を有する、請求項1に記載のチオフェンアゾ色素。
  3. 約560nm〜約610nmの波長帯において、約20,000〜約250,000リットル/mol/cmの最大吸光係数を有する、請求項2に記載のチオフェンアゾ色素。
  4. 300ダルトン超からの分子量を有する、請求項1に記載のチオフェンアゾ色素。
  5. 約10%〜100%の水性分配値を有し、非共有結合により電荷のバランスをとる対イオンを含む、請求項1に記載のチオフェンアゾ色素。
  6. 0%〜約40%の水性分配値を有し、共有結合により電荷のバランスをとる対イオンを含む、請求項1に記載のチオフェンアゾ色素。
  7. 一般式(I)によって表される、請求項1に記載のチオフェンアゾ色素:
    Figure 2016028146
    式中、
    a)R1、R2およびR3は、それぞれ独立に、水素、電子吸引性部分、および電子供与性部分から選択され、ただし、R1、R2およびR3の少なくとも1つは、電子吸引性部分であり、
    b)Xは、約65ダルトン〜約4855ダルトンの分子量を有する有機部分である。
  8. 各R1、R2およびR3が、水素、(C1〜C4)−アルキル、(C3〜C10)−アリール、カルボキシレート、シアノ、スルホネート、ホスホネート、スルフェート、アセテート、ニトロ、(C1〜C4)−アルキルエステル、ハロゲンまたはアミノ部分から独立に選択される、請求項7に記載のチオフェンアゾ色素。
  9. Xが、下記の式(II)を有する部分:
    Figure 2016028146
    式中、
    i)R4は、下記の式(III)を有する部分から選択される:
    Figure 2016028146
    式中、
    i)各R8は、水素、ヒドロキシにより任意に置換されていてもよいC1〜C8アルキル、またはアセチルから独立に選択される、
    ii)mは0〜10の整数であり、
    iii)Yは、スルホネート、カルボキシレート、ホスホネート、またはイミダゾリウム、ピリジニウム、モルホリニウム、ピペリジニウムから選択される第四級アンモニウム種、または下記の式(IV)を有する部分から選択される:
    Figure 2016028146
    式中、
    i)R9は、−OHにより任意に置換されていてもよいC1〜C8アルキル部分であり、
    ii)R10は、−OHにより任意に置換されていてもよいC1〜C18アルキル部分、またはスルホネートにより置換されているC2〜C8アルキル、またはカルボキシレートにより置換されているC1〜C8アルキルから選択され、
    iii)Zは、単位電荷cの電荷のバランスをとる対イオンであり、添字bは、R10が−OHにより任意に置換されていてもよいC1〜C18アルキル部分である場合には1であり、そうでなければ添字b=0である;
    または、R4は、下記の式(V)を有する部分から選択される:
    Figure 2016028146
    式中、
    i)各R11およびR12は、水素、C1〜C8アルキル、アリール、アセチルまたはヒドロキシル部分から独立に選択され、mおよびnは、独立しており、0から10までの整数であり、
    ii)Yは、上記の通りである;
    または、R4は、下記の式(VI)を有する部分から選択される:
    Figure 2016028146
    式中、
    i)R13は、アリール部分、アリールアルキル部分、C1〜C18アルキル部分、またはシロキサン部分から選択され、
    ii)各R14は、水素、C1〜C4アルキルから独立に選択され、mは、0〜10の整数であり、
    iii)Yは、上記の通りである;
    ii)R5は、R4と同じでもよいし、またはC1〜C12アルキル部分、アリール部分またはアリールアルキル部分から選択することができ、添字(a)は0〜4の整数であり、各R6は、C1〜C6アルキル、C1〜C4アルコキシ、ニトロ、ヒドロキシル、ハロゲン、または−NHC(O)R22(R22は、H、−NH2、C1〜C6アルキル、フェニルから選択される)、−(CH2sOR23(添字sは、1または2であり、R23は、Me、フェニル、および−CO2CH2CNから選択される);−NHSO224(R24は、C1〜C4アルキルまたはフェニルである)から独立に選択されていてもよく、前記アルキル、アルコキシおよびアセトアミド部分は、形式電荷部分により任意に置換されていてもよいであるか、
    または、Xが、下記の式VIIを有する部分:
    Figure 2016028146
    式中、各R4およびR5は、下記から独立に選択することができる:
    a)[(CH2CR’HO)x(CH2CR’’HO)y15];
    b)アルキル、アリールまたはアリールアルキル;
    c)[CH2CH(OR16)CH2OR17];
    d)スチレンオキシド、グリシジルメチルエーテル、イソブチルグリシジルエーテル、イソプロピルグリシジルエーテル、t−ブチルグリシジルエーテル、2−エチルヘキシルグリシジルエーテル、およびグリシジルヘキサデシルエーテルのアミノ添加、およびその後の、1〜10個のアルキレンオキシド単位の添加(少なくとも1個のこのようなアルキレンオキシド単位は、−HではないR15により置換されている)による生成物;
    ここで、R’は、H、CH3、CH2O(CH2CH2O)z15、およびこれらの混合物からなる群から選択され、R’’は、H、CH2O(CH2CH2O)z15、およびこれらの混合物からなる群から選択され、x+y≦20であり、y≧1であり、z=0〜10であり、各R15は、−Hおよび−CH2CHR18+192021(R18は、−Hおよび−CH3から選択され、各R19およびR20は、−OHにより任意に置換されていてもよいC1〜C4アルキルから独立に選択され、R21は、C1〜C12の任意に−OH置換されていてもよいアルキルまたは(CH2rpQから独立に選択され、添字rは、1〜8の整数であり、添字pは、0または1であり、Qは、−CO2 -、および−SO3 -から選択されるアニオン基である)から独立に選択され、R16は、H、(CH2CH2O)z15(z=0〜10である)、およびこれらの混合物からなる群から選択され、R17は、C1〜C16アルキル、C6〜C10アリール基、およびこれらの混合物からなる群から選択され、添字mは、0〜4の整数であり、各R6は上記定義の通りであり、Zは、単位電荷cの電荷のバランスをとる対イオンであり、添字bは、共有結合により電荷のバランスをとる対イオンを含まない−HではないR15基の数と等しく、さらに、ただし、分子は、少なくとも1個の−HではないR15基を含有するである、請求項7に記載のチオフェンアゾ色素。
  10. Xが、下記の式(II)を有する部分である請求項9に記載のチオフェンアゾ色素:
    Figure 2016028146
    式中、
    i)R4は、下記の式(III)を有する部分から選択される:
    Figure 2016028146
    式中、
    i)R8は、水素、C1〜C4アルキル部分またはアリール部分であり、
    ii)Yは、イミダゾリウムからなる群から選択される第四級アンモニウム種、または下記の式(IV)を有する部分である:
    Figure 2016028146
    式中、
    i)R9は、C1〜C2アルキル部分であり、
    ii)R10は、−OHにより任意に置換されていてもよいC1〜C8アルキル部分、またはスルホネートにより置換されているC2〜C4アルキル、またはカルボキシレートにより置換されているC1〜C4アルキルから選択され、
    iii)Zは、単位電荷cの電荷のバランスをとる対イオンであり、添字bは、R10が、−OHにより任意に置換されていてもよいC1〜C8アルキル部分である場合には1であり、そうでなければ添字b=0である;
    または、R4は、下記の式(V)を有する部分から選択される:
    Figure 2016028146
    式中、
    i)各R11およびR12は、水素、C1〜C4アルキルまたはアリール部分から独立に選択され、mおよびnは、独立しており、0から5までの整数であり、
    ii)Yは、上記の通りである
    または、R4は、下記の式(VI)を有する部分から選択される:
    Figure 2016028146
    式中、
    i)R13は、アリール部分、ベンジル部分、またはC1〜C18アルキル部分から選択され、
    ii)各R14は、水素または−CH3から独立に選択され、mは、0〜10の整数である
    ii)R5は、R4と同じであることができ、またはC1〜C6アルキル部分またはベンジル部分から選択することができ、
    iii)添字aは、0〜2の整数であり、各R6は、メチル、メトキシ、またはアセトアミド部分から独立に選択されていてもよい。
  11. 各R1、R2およびR3が、水素、(C1〜C4)−アルキル、(C3〜C10)−アリール、カルボキシレート、シアノ、スルホネート、ホスホネート、スルフェート、アセテート、ニトロ、(C1〜C4)−アルキルエステル、ハロゲンまたはアミノ部分から独立に選択される、請求項10に記載のチオフェンアゾ色素。
  12. 式(VIII)を有する、請求項1に記載のチオフェンアゾ色素:
    Figure 2016028146
    式中、A部分は、表1のA部分の番号1〜118からなる群から選択され、Xは、表4のX部分の番号1〜31からなる群から選択される。
  13. 式(VIII)を有する、請求項1に記載のチオフェンアゾ色素:
    Figure 2016028146
    式中、A部分は、表1のA部分の番号9〜11、15、23、34〜35、37〜39、41、43、47、50〜51、57〜58、77、83、89、95、106、および110〜118からなる群から選択され、X部分は、表4のX部分の番号1〜31からなる群から選択される。
  14. 下記の式を有する、請求項1に記載のチオフェンアゾ色素:
    Figure 2016028146
    式中、部分Aは、表1のA部分の番号1〜118から選択され、a=0〜2であり、a=1または2である場合には、R6は、表2のR6置換基の同定および位置の番号1〜40から選択され、R4およびR5の原子団は、表3のR4およびR5の原子団の番号1〜69から選択される。
  15. 下記の式を有する、請求項1に記載のチオフェンアゾ色素:
    Figure 2016028146
    式中、部分Aは、表1のA部分の番号9〜11、15、23、34〜35、37〜39、41、43、47、50〜51、57〜58、77、83、89、95、106、および110〜118から選択され、a=0〜2であり、a=1または2である場合には、R6は、表2のR6置換基の同定および位置の番号1、3、5、7、12、13、14、31、36および40から選択され、R4およびR5の原子団は、表3のR4およびR5の原子団の番号3、5〜6、10、13〜14、17、19〜21、24、27〜28、31〜34、38、41、44〜48、52、54〜55、58、60〜64および69から選択される。
  16. 表5の式番号1〜42から選択される式を有する、請求項1に記載のチオフェンアゾ色素。
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