JP2016028137A - 液体燃料用水分吸着フィルター - Google Patents
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Abstract
Description
(1)貯蔵タンクから取り出した液体燃料を燃料用タンクへ給油する時に、液体燃料を一度通過させて水分を除去するための水分吸着フィルターであって、吸水量が100〜400グラム/グラムの吸水性繊維を含有する繊維集合体からなる層を含有すことを特徴とする液体燃料用水分吸着フィルター、(2)吸水性繊維がポリアクリロニトリル系ポリマーを芯部とし、親水性樹脂を鞘部とする芯鞘構造の吸水性繊維及び/又はポリアクリル酸ナトリウム塩型吸水性繊維からなることを特徴する請求項1に記載の液体燃料用水分吸着フィルター、(3)繊維集合体が、吸水性繊維以外の繊維を繊維集合体全重量に対して50重量%以下で含有した不織布であることを特徴とする(1)又は(2)に記載の液体燃料用水分吸着フィルター、(4)吸水性繊維を含有する繊維集合体からなる層が、ポリアクリロニトリル系ポリマーを芯部とし、親水性樹脂を鞘部とする芯鞘構造の吸水性繊維を含有する繊維集合体からなる層と、ポリアクリル酸ナトリウム塩型吸水性繊維を含有する繊維集合体からなる層とを含む積層体であることを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載の液体燃料用水分吸着フィルター、(5)吸水性繊維を含有する繊維集合体からなる層の少なくとも片面に吸水性繊維を含まない不織布が積層されていることを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載の液体燃料用水分吸着フィルター、(6吸水性繊維を含有する繊維集合体からなる層が該吸水性繊維を含有する繊維集合体からなる層に対して接着性を有する層を直接接触して積層されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の液体燃料用水分吸着フィルター、(7)液体燃料が、ガソリン、灯油、軽油、又は重油であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の液体燃料用水分吸着フィルター、(8)液体燃料用水分吸着フィルターが、ガソリンスタンドで貯蔵タンクより車両に給油するガソリン給油機内でガソリン中の水分を吸着することを特徴とする(1)〜(7)のいずれかに記載の液体燃料用水分吸着フィルターである。
シート状に作成したフィルターを用いて目視フィルター形状判定により耐油性の評価を行った。フィルターの外径(mm)、内径(mm)、および長さ(mm)を測長し、円筒状のガラス容器に試料を入れ、試料が完全に浸る様にレギュラーガソリンをそれぞれ注ぎ入れた。25℃の温度で24時間浸漬後に試料を取り出し、以下の判断基準で評価した。
○ : フィルター形状に変化なし
△ : フィルターの一部に形状の変化あり
× : フィルターが膨潤し、全体の形状に変化あり
水を0.3質量%添加したレギュラーガソリンを準備した。準備したレギュラーガソリンを均一に攪拌しながらケーシング中に配置したフィルターの中空部から外側に向かって40リットル/分の流量でフィルターを通過させて、得られたレギュラーガソリン中の水分量で評価した。
吸水性繊維の吸水量をTバック法で測定した。10cm×20cmのナイロンメッシュ製ティーバッグに高吸水性ポリマー組成物約1gを入れ、これを1リットルのビーカーに入れた純水中に1時間浸漬し、15分間水切りをした後、次式によってポリマーの自重に対する吸水量を求めた。
吸水量(g/g)=(浸漬後の全体重量(g)−浸漬後のティーバッグ重量(g))/(浸漬前の高吸水性ポリマー組成物の重量(g))
(繊維Aの製造)
吸水性繊維がポリアクリロニトリル系ポリマーを芯部とし、親水性樹脂を鞘部とする芯鞘構造の吸水性繊維は、88%のアクリロニトリル(AN)及び12%のアクリル酸メチル(MA)よりなるアクリルニトリル系繊維(短繊維繊度3d、繊維長45mm)を30%苛性ソーダ水溶液中に浸漬し、攪拌下に10分間煮沸し、次いで該繊維の残留アルカリを水洗除去した後に乾燥させ、吸水性繊維がポリアクリロニトリル系ポリマーを芯部とし、親水性樹脂を鞘部とする芯鞘構造の吸水性繊維Aを得た。得られた吸水性繊維は2.9mmol/gのナトリウム塩型カルボン酸塩を含有し、吸水量は254グラム/グラムであった。
次いで、100質量%の前記吸水性繊維Aを準備し、パラレルカード機を用いて開繊して、目付400g/m2の吸水性繊維ウェブを作製した。次に、吸水性繊維を含まない目付20g/m2のポリブチレンテレフタレート繊維(東洋紡(株)製)ウェブを準備した。吸水性繊維Aの両面に親水性繊維を含まない繊維ウェブを積層した後にニードルパンチ処理を行い、多層不織布フィルター用シートを得た。得られたフィルター用シートを所定のサイズにカットし、平面状の水分吸着フィルターを得た。
実施例1において吸水性繊維Aが100質量%であった繊維の構成をレーヨンが30質量%含有する繊維を用いて実施例1と同様にして多層不織布フィルター用シートを得た。得られたフィルター用シートを所定のサイズにカットし、平面状の水分吸着フィルターを得た。
実施例1において吸水性繊維Aを400g/m2のポリブチレンテレフタレート繊維(東洋紡(株)製)に変更して実施例1と同様にして多層不織布フィルター用シートを得た。得られたフィルター用シートを所定のサイズにカットし、平面化状の水分吸着フィルターを得た。
得られたフィルターを用いて、耐油性(目視フィルター形状判定)及び液体燃料中の水分除去率の評価を行った。耐油性は○であったが、水分除去率は0%であり、水分吸着がまったくできなかった。
(繊維Bの製造)
吸水性繊維がポリアクリロニトリル系ポリマーを芯部とし、親水性樹脂を鞘部とする芯鞘構造の吸水性繊維は、85%のアクリロニトリル(AN)及び15%のアクリル酸メチル(MA)よりなるアクリルニトリル系繊維(短繊維繊度3d、繊維長45mm)を20%苛性ソーダ水溶液中に浸漬し、攪拌下に15分間煮沸し、次いで該繊維の残留アルカリを水洗除去した後に乾燥させ、吸水性繊維がポリアクリロニトリル系ポリマーを芯部とし、親水性樹脂を鞘部とする芯鞘構造の吸水性繊維Aを得た。得られた吸水性繊維は4.1mmol/gのナトリウム塩型カルボン酸塩を含有し、吸水量は361グラム/グラムであった。
次いで、実施例1と同様にして100質量%の前記吸水性繊維Cを準備し、パラレルカード機を用いて開繊して、目付400g/m2の吸水性繊維ウェブを作製した。次に、吸水性繊維を含まない目付20g/m2のポリブチレンテレフタレート繊維(東洋紡(株)製)ウェブを準備した。吸水性繊維Aの両面に親水性繊維を含まない繊維ウェブを積層した後にニードルパンチ処理を行い、多層不織布フィルター用シートを得た。得られたフィルター用シートを所定のサイズにカットし、平面状の水分吸着フィルターを得た。
Claims (8)
- 貯蔵タンクから取り出した液体燃料を燃料用タンクへ給油する時に、液体燃料を一度通過させて水分を除去するための水分吸着フィルターであって、吸水量が100〜400グラム/グラムの吸水性繊維を含有する繊維集合体からなる層を含有すことを特徴とする液体燃料用水分吸着フィルター。
- 吸水性繊維がポリアクリロニトリル系ポリマーを芯部とし、親水性樹脂を鞘部とする芯鞘構造の吸水性繊維及び/又はポリアクリル酸ナトリウム塩型吸水性繊維からなることを特徴する請求項1に記載の液体燃料用水分吸着フィルター。
- 吸水性繊維を含有する繊維集合体が、吸水性繊維以外の繊維を繊維集合体全重量に対して50重量%以下で含有していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の液体燃料用水分吸着フィルター。
- 吸水性繊維を含有する繊維集合体からなる層が、ポリアクリロニトリル系ポリマーを芯部とし、親水性樹脂を鞘部とする芯鞘構造の吸水性繊維を含有する繊維集合体からなる層と、ポリアクリル酸ナトリウム塩型吸水性繊維を含有する繊維集合体からなる層とを含む積層体であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の液体燃料用水分吸着フィルター。
- 吸水性繊維を含有する繊維集合体からなる層の少なくとも片面に吸水性繊維を含まない不織布が積層されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の液体燃料用水分吸着フィルター。
- 吸水性繊維を含有する繊維集合体からなる層が該吸水性繊維を含有する繊維集合体からなる層に対して接着性を有する層を直接接触して積層されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の液体燃料用水分吸着フィルター。
- 液体燃料が、ガソリン、灯油、軽油、又は重油であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の液体燃料用水分吸着フィルター。
- 液体燃料用水分吸着フィルターが、ガソリンスタンドで貯蔵タンクより車両に給油するガソリン給油機内でガソリン中の水分を吸着することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の液体燃料用水分吸着フィルター。
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JPS5062189A (ja) * | 1973-10-03 | 1975-05-28 | ||
JPS5617606A (en) * | 1979-07-23 | 1981-02-19 | Japan Exlan Co Ltd | Dewatering filter and its production |
JP2007045482A (ja) * | 2005-08-11 | 2007-02-22 | Idemitsu Kosan Co Ltd | 燃料油供給装置およびその方法 |
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2015
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