JP2016025677A - 電力伝送装置および電気装置 - Google Patents
電力伝送装置および電気装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2016025677A JP2016025677A JP2014146119A JP2014146119A JP2016025677A JP 2016025677 A JP2016025677 A JP 2016025677A JP 2014146119 A JP2014146119 A JP 2014146119A JP 2014146119 A JP2014146119 A JP 2014146119A JP 2016025677 A JP2016025677 A JP 2016025677A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coil
- power
- inductance
- load
- capacitor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Dc-Dc Converters (AREA)
Abstract
Description
図1は、本発明の第1の実施形態に係る電力伝送装置10の外観図である。電力伝送装置10は、コア50、一次コイル20、二次コイル30およびキャパシタ40を含んで構成されている。電力伝送装置10は、一次コイル20に入力される交流電力を、電磁誘導によって二次コイル30に伝送する装置である。
C=1/4π2l2f2 ・・・ (1)
ただし、fは一次コイル20から二次コイル30に伝送される交流電力の周波数である。
l2=Kμ0n2 2r2π/t [H] ・・・ (2)
ただし、Kは長岡係数、μ0は真空の透磁率、n2は二次コイル30の巻数、rは二次コイルの半径、tは二次コイル30の厚さである。
キャパシタ40のキャパシタンスCの値を導出するために、二次コイル30をコア50から分離して空心状態とし、空心状態の二次コイル30のインダクタンスを、LCRメータ(アジレントテクノロジー社製、4285A)によって測定した。測定によって得られたインダクタンスの値を、二次コイル30の漏洩インダクタンスl2の値として適用し、(1)式に基づいて、キャパシタ40のキャパシタンスCの値を導出した。なお、一次コイル20から二次コイル30に伝送される交流電力の周波数fは、一例として309kHzとした。LCRメータによって測定された空心状態の二次コイル30のインダクタンスは、7.5μHであった。従って、(1)式より導出されるキャパシタ40のキャパシタンスCの値は、35.3nFである。
本発明の実施形態に係る電気装置100に加え、図5に示す構成の電気装置200を比較例として準備した。なお、図5において、本発明の実施形態に係る電気装置100と同一の構成要素については同一の参照符号を付与し、重複する説明は省略する。また、本発明の実施形態に係る電気装置100に関し、図4では、二次コイル30、キャパシタ40、整流平滑回路130および負荷140を、生体内に配置する場合を例示しているが、以下に説明する各実験は、電気装置100の各構成要素を全て生体外に配置して行った。比較例に係る電気装置200についても同様である。
本発明の実施形態に係る電気装置100と比較例に係る電気装置200とのそれぞれにおいて、負荷140として用いた抵抗素子(金属皮膜抵抗)の抵抗値を19.2Ω(消費電力30Wを想定)から115.2Ω(消費電力5Wを想定)まで変化させたときの、整流平滑回路130の出力電圧の変動を観測した。より具体的には、負荷抵抗の抵抗値を38.4Ω(消費電力15Wを想定)としたときの整流平滑回路130の出力電圧が24Vとなるように直流電源110の出力電圧を調節し、この状態を基準状態とし、基準状態から負荷抵抗の抵抗値を増減したときの整流平滑回路130の出力電圧の変動の様子を観測した。
本発明の実施形態に係る電気装置100と比較例に係る電気装置200とのそれぞれにおいて、負荷140としてモータを用い、このモータの負荷(消費電力)を変化させたときの整流平滑回路130の出力電圧の変動を観測した。
本発明の実施形態に係る電気装置100と比較例に係る電気装置200とのそれぞれにおいて、上記の実験2と同様、負荷140としてブラシレスDCモータ141および負荷用のDCモータ142を用いた。実験3では、ブラシレスDCモータ141の回転数および負荷トルクを周期的に変化させたときの整流平滑回路130の出力電圧の変動を観測した。
実際の人工心臓は、拍動に伴いモータの負荷トルクが変化するため、上記の実験3における設定2の状況に近いといえる。図11に示すように、本発明の実施形態に係る電気装置100においては、負荷トルクの変動に伴う整流平滑回路130の出力電圧の変動範囲が、人工心臓が正常に動作することが可能な電圧範囲である20V〜26Vの範囲に入っている。なお、人工心臓に印加される電圧が、20V未満となると人工心臓は停止し、26Vよりも大きくなると過電圧により人工心臓が故障するおそれがある。
図12は、本発明の第2の実施形態に係る電力伝送装置10Aの等価回路図である。図13は、電力伝送装置10Aを含んで構成された、本発明の第2の実施形態に係る電気装置100Aの構成を示すブロック図である。なお、図12および図13において、上記した本発明の第1の実施形態に係る電力伝送装置10(図3参照)および電気装置100(図4参照)と同一または対応する構成要素には同一の参照符号を付与し、重複する説明は省略する。また、図13において、電力伝送装置10Aを体外結合型経皮トランスとして用いる場合が例示されている。
C=1/4π2a2l2f2 ・・・ (3)
ただし、aは、一次コイル20の巻数n1と二次コイル30の巻数n2との比(n1/n2)である。一次コイル20に接続されるキャパシタ40AのキャパシタンスCを(3)式に基づいて設定することで、第1の実施形態の場合と同様に、二次コイル30の漏洩インダクタンスl2を打ち消すことができ、負荷変動に伴う出力電圧の変動を安定的に抑制することができる。なお、漏洩インダクタンスl2を打ち消す効果が最大となるように、実測等に基づいて(3)式によって得られたキャパシタンスCの値を調整してもよい。
20 一次コイル
30 二次コイル
40、40A キャパシタ
50 コア
100、100A 電気装置
110 直流電源
120 インバータ
130 整流平滑回路
140 負荷
L2 インダクタンス
l2 漏洩インダクタンス
C キャパシタンス
r2 巻線抵抗
Claims (9)
- 環状のコアと、
前記コアに巻回された第1のコイルと、
巻回部分の内側を前記コアが貫通し且つ前記コアとの間に間隙を有して環状に巻回された第2のコイルと、
前記第1のコイルまたは前記第2のコイルに接続されたキャパシタと、を含み、
前記第2のコイルは、前記第1のコイルとの間の電磁誘導に寄与する第1のインダクタンス、前記第1のコイルとの間の電磁誘導に寄与しない第2のインダクタンスおよび前記第2のコイルの巻線抵抗を直列接続した等価回路で表したとき、前記キャパシタのキャパシタンスは、前記第2のインダクタンスを打ち消す値に設定されている
電力伝送装置。 - 前記キャパシタは、前記第2のコイルに接続され、前記第2のインダクタンスとともに共振回路を形成する
請求項1に記載の電力伝送装置。 - 前記第2のインダクタンスをl2、電磁誘導により前記第1のコイルから前記第2のコイルに伝送される交流電力の周波数をfとした場合において、前記キャパシタのキャパシタンスCは、
C=1/4π2l2f2に相当する値に設定されている
請求項2に記載の電力伝送装置。 - 前記キャパシタは、前記第1のコイルに接続され、前記第2のインダクタンスとともに共振回路を形成する
請求項1に記載の電力伝送装置。 - 前記第2のインダクタンスをl2、電磁誘導により前記第1のコイルから前記第2のコイルに伝送される交流電力の周波数をf、前記第1のコイルの巻数n1と前記第2のコイルの巻数n2との比n1/n2をaとした場合において、前記キャパシタのキャパシタンスCは、
C=1/4π2a2l2f2に相当する値に設定されている
請求項4に記載の電力伝送装置。 - 前記第2のコイルの巻回部分の内側に前記コアを貫通させない空心状態で測定した前記第2のコイルのインダクタンスを前記第2のインダクタンスl2として適用して前記キャパシタのキャパシタンスCの値が設定された
請求項3または請求項5に記載の電力伝送装置。 - 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の電力伝送装置と、
前記第2のコイルから出力される電力が供給される負荷と、
を含む電気装置。 - 入力された直流電力を交流電力に変換し、前記第1のコイルに供給する第1の電力変換部と、
前記第2のコイルから出力される交流電力を直流電力に変換し、前記負荷に供給する第2の電力変換部と、
を更に含む請求項7に記載の電気装置。 - 前記第2のコイルおよび前記負荷が生体の内部に配置され、
前記第1のコイルが前記生体の外部に配置された
請求項7または請求項8に記載の電気装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014146119A JP6366059B2 (ja) | 2014-07-16 | 2014-07-16 | 電力伝送装置および電気装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014146119A JP6366059B2 (ja) | 2014-07-16 | 2014-07-16 | 電力伝送装置および電気装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016025677A true JP2016025677A (ja) | 2016-02-08 |
JP6366059B2 JP6366059B2 (ja) | 2018-08-01 |
Family
ID=55272031
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014146119A Active JP6366059B2 (ja) | 2014-07-16 | 2014-07-16 | 電力伝送装置および電気装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6366059B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019030083A (ja) * | 2017-07-27 | 2019-02-21 | 学校法人東京理科大学 | 電気装置 |
JP2021175276A (ja) * | 2020-04-24 | 2021-11-01 | 株式会社Soken | 非接触型電力伝送システム |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11506646A (ja) * | 1995-06-07 | 1999-06-15 | サルザー インターメディクス インコーポレーテッド | 埋込み可能な医療装置のための経皮膚エネルギ伝送回路 |
JP2005329226A (ja) * | 2004-03-12 | 2005-12-02 | Tokyo Univ Of Science | 埋込み可能な駆動部を備える医療装置、およびその電源制御方法 |
WO2007029438A1 (ja) * | 2005-09-01 | 2007-03-15 | National University Corporation Saitama University | 非接触給電装置 |
JP2010280235A (ja) * | 2009-06-02 | 2010-12-16 | Toyo Electric Mfg Co Ltd | 非接触集電装置 |
WO2014038148A1 (ja) * | 2012-09-06 | 2014-03-13 | パナソニック 株式会社 | 非接触給電システム及び非接触延長プラグ |
-
2014
- 2014-07-16 JP JP2014146119A patent/JP6366059B2/ja active Active
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11506646A (ja) * | 1995-06-07 | 1999-06-15 | サルザー インターメディクス インコーポレーテッド | 埋込み可能な医療装置のための経皮膚エネルギ伝送回路 |
JP2005329226A (ja) * | 2004-03-12 | 2005-12-02 | Tokyo Univ Of Science | 埋込み可能な駆動部を備える医療装置、およびその電源制御方法 |
WO2007029438A1 (ja) * | 2005-09-01 | 2007-03-15 | National University Corporation Saitama University | 非接触給電装置 |
JP2010280235A (ja) * | 2009-06-02 | 2010-12-16 | Toyo Electric Mfg Co Ltd | 非接触集電装置 |
WO2014038148A1 (ja) * | 2012-09-06 | 2014-03-13 | パナソニック 株式会社 | 非接触給電システム及び非接触延長プラグ |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019030083A (ja) * | 2017-07-27 | 2019-02-21 | 学校法人東京理科大学 | 電気装置 |
JP2021175276A (ja) * | 2020-04-24 | 2021-11-01 | 株式会社Soken | 非接触型電力伝送システム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6366059B2 (ja) | 2018-08-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Kiani et al. | A Q-modulation technique for efficient inductive power transmission | |
US10693299B2 (en) | Self-tuning resonant power transfer systems | |
JP6450027B2 (ja) | 車両用無線電力送信機及び受信機 | |
JP6079878B2 (ja) | 給電装置、および非接触給電システム | |
JP6103061B2 (ja) | 給電装置及び非接触給電システム | |
US10305331B2 (en) | Transmitter-side control of wireless power transfer systems without using mutual coupling information or wireless feedback | |
JP5745410B2 (ja) | 埋め込み医療デバイスのためのtetシステム | |
US9998179B2 (en) | Shorting period control in inductive power transfer systems | |
KR102243101B1 (ko) | 유도성 에너지 전송을 위한 장치 및 유도성 에너지 전송을 위한 장치의 작동 방법 | |
US20170279310A1 (en) | Wireless power transmission system | |
CN107376121B (zh) | 具有发射功率自适应调节功能的经皮无线充电系统和方法 | |
JP2006217731A (ja) | 非接触電力供給システム | |
JP6124336B2 (ja) | 給電装置 | |
CN110350635B (zh) | 一种人工心脏无线供电装置 | |
JP5888468B2 (ja) | 給電装置及び非接触給電システム | |
JP6366059B2 (ja) | 電力伝送装置および電気装置 | |
JP2003047179A (ja) | 非接触電力伝達装置 | |
JP4534026B2 (ja) | 埋込み可能な駆動部を備える医療装置、およびその電源制御方法 | |
Yang et al. | Feedback analysis of transcutaneous energy transmission with a variable load parameter | |
Mohamadi | Working frequency in wireless power transfer for implantable biomedical sensors | |
Schormans et al. | Efficiency optimization of class-D biomedical inductive wireless power transfer systems by means of frequency adjustment | |
Miura et al. | A new control method depending on primary phase angle of transcutaneous energy transmission system for artificial heart | |
WO2024101373A1 (ja) | ワイヤレス給電システム | |
US11177800B2 (en) | Power transmission device and contactless power transmission device | |
KR101393852B1 (ko) | 전력 공급 장치, 무선전력 송신장치 및 전력 공급 방법 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170712 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20180406 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180410 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180530 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20180612 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20180627 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6366059 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |