JP2016023561A - 気体圧縮機 - Google Patents

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友則 黒沢
Tomonori Kurosawa
友則 黒沢
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Abstract

【課題】遠心分離式の油分離器の内筒部とリリーフバルブを組み付ける場合において、部品数と組み付け工程数の低減を図って、コスト削減を図ることができる気体圧縮機を提供する。【解決手段】圧縮機本体5から吐出された圧縮冷媒中から油分を遠心分離する油分離器17と、吐出された圧縮冷媒が所定圧以上に上昇したときに、圧縮冷媒を本体ケース2の外に放出するリリーフバルブ30とを備え、直線状に形成されたパイプ部材32のパイプ上部32a側にリリーフバルブ30を一体的に設けるとともに、パイプ部材32のパイプ下部32b側を油分離器17の内筒部として形成し、パイプ部材32は、パイプ上部32a側がハウジングにネジ締結され、パイプ下部32bの上部内筒部45が油分離器本体31の上部内周面31cに圧入されている。【選択図】図3

Description

本発明は、例えば、車両などに搭載された空調装置に設置される気体圧縮機に関する。
例えば、自動車などの車両には、車室内の温度調整を行うための空調装置が設けられている。このような空調装置は、冷媒(冷却媒体)を循環させるようにしたループ状の冷媒サイクルを有しており、この冷媒サイクルは、蒸発器、気体圧縮機、凝縮器、膨張弁が順に設けられている。前記空調装置の気体圧縮機は、蒸発器で蒸発されたガス状の冷媒を圧縮して高圧の冷媒ガスとし、凝縮器へ送出するものである。
このような気体圧縮機として、従来より、例えば略楕円状の内周面を有するシリンダ内に、先端部がシリンダの内周面に摺接し、突出収納自在に設けた複数枚のベーンを有するロータが回転自在に軸支されたベーンロータリー型の気体圧縮機が知られている(例えば、特許文献1)。
ベーンロータリー型の気体圧縮機は、ハウジング内に収納された圧縮機本体を有し、圧縮機本体は、回転軸と一体に回転可能なロータと、ロータ外周面の外方から取り囲む輪郭形状の内周面を有するシリンダと、ロータ外周面からシリンダ内周面に向けて突出自在に設けられた複数枚のベーンと、ロータ及びシリンダの両端を塞ぐとともに、回転軸の両側を回転可能に軸支した2つのサイドブロック(フロントサイドブロック、リアサイドブロック)とを備えている。
特許文献1に記載の気体圧縮機には、圧縮機本体から吐出された高圧の冷媒ガス中から冷凍機油等の油分を分離する油分離器として、冷媒を内筒部とその外周側の油分離器本体(本体部)との間の空間に吐出させて螺旋状に旋回させることで前記油分を遠心分離させる構造の遠心分離式の油分離器が、ハウジング内の吐出室に設けられている。
遠心分離式の油分離器は、吐出室内に配置されるようにして、圧縮機本体の端面に取り付けたリアサイドブロックの端面に、前記内筒部を内部に配置した筒状の油分離器本体が取り付けられている。
また、前記ハウジングの、吐出室が内部に形成されている部分には、圧縮機本体から吐出室に吐出された高圧の冷媒ガスが設定圧力を超えて異常に高まったときに、安全のために異常に高まった高圧の冷媒を吐出室からハウジングの外へ放出するためのリリーフバルブが一般に設けられている(例えば、特許文献2)。
特開2010−144548号公報 特開2004−360491号公報
ところで、ベーンロータリー型の気体圧縮機に、遠心分離式の油分離器とリリーフバルブを組み付ける場合、遠心分離式の油分離器の内筒部とリリーフバルブはそれぞれ別体であり、かつそれぞれ別々に組み付けられるため、部品数と組み付け工程数が増加することで、コストがかさむという課題があった。
そこで、本発明は、遠心分離式の油分離器の内筒部とリリーフバルブを組み付ける場合において、部品数と組み付け工程数の低減を図って、コスト削減を図ることができる気体圧縮機を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、請求項1に係る本発明の気体圧縮機は、ハウジングの内部に収納され、供給された冷媒を高圧の冷媒に圧縮する圧縮機本体と、前記圧縮機本体から吐出された圧縮冷媒中から混入している油分を分離する油分離器と、前記吐出された圧縮冷媒が所定圧以上に上昇したときに、前記圧縮冷媒を前記ハウジングの外に放出するリリーフバルブとを備えた気体圧縮機であって、前記油分離器は、略円筒状の内部空間を有する油分離器本体と、前記油分離器本体の内部空間内に略同軸上に配置された略円筒状の内筒部とを有し、前記圧縮冷媒を、前記油分離器本体の内周面と前記内筒部の外周面との間に形成される空間に吐出させて旋回させることで、前記圧縮冷媒中から油分を遠心分離する構造であり、前記油分離器本体の内部空間内にパイプ下部側が配置されるとともに、パイプ上部側が前記ハウジングに取り付けられた直線状のパイプ部材を有し、前記パイプ部材のパイプ下部側に前記内筒部が形成され、前記パイプ部材のパイプ上部側に前記リリーフバルブが設けられていることを特徴としている。
請求項2に係る本発明の気体圧縮機は、前記パイプ部材は前記パイプ上部側が前記ハウジングにネジ締結されて固定され、前記パイプ下部側の上部外周面が前記油分離器本体内の上部内周面に圧入されていることを特徴としている。
請求項3に係る本発明の気体圧縮機は、前記パイプ部材の、前記パイプ上部と前記パイプ下部との間のパイプ中間部に、冷媒吐出孔が形成されていることを特徴としている。
本発明の気体圧縮機によれば、直線状に形成されたパイプ部材のパイプ上部側にリリーフバルブを設けるとともに、パイプ部材のパイプ下部側を内筒部として形成し、パイプ部材は、パイプ上部側がハウジングに取り付けられ、パイプ下部側が油分離器本体の内部空間内に配置されているので、パイプ上部側にリリーフバルブを設けたパイプ部材を、ハウジングに取り付けることで、油分離器本体内の上部内周面に、油分離器の内筒部を構成するパイプ下部を配置させることができる。これにより、リリーフバルブと油分離器の内筒部を組み付けるときの部品数が削減され、かつ一工程で容易に組み付けることができるので、コスト削減を図ることができる。
本発明の実施形態に係る気体圧縮機(ベーンロータリー型の気体圧縮機)の本体ケース側を断面で示した図。 図1のA−A線断面図。 油分離器とリリーフバルブの詳細構造を示す断面図。 パイプ部材を本体ケースの取付開口部にネジ締結する前の状態を示す図。
以下、本発明を図示の実施形態に基づいて説明する。図1は、本発明の実施形態に係る気体圧縮機の一例としてのベーンロータリー型の気体圧縮機(以下、「コンプレッサ」という)を示す図である。
(コンプレッサ1の全体構成)
図示のコンプレッサ1は、例えば、冷却媒体の気化熱を利用して冷却を行なう空気調和システム(以下、「空調システム」という)の一部として構成され、この空調システムの他の構成要素である凝縮器、膨張弁、蒸発器等(いずれも図示を省略する)とともに冷却媒体の循環経路上に設けられている。なお、このような空調システムとしては、例えば、車両(自動車など)の車室内の温度調整を行うための空調装置が挙げられる。
コンプレッサ1は、空調システムの蒸発器から取り入れた気体状の冷却媒体としての冷媒ガスを圧縮し、この圧縮された冷媒ガスを空調システムの凝縮器に供給する。凝縮器は圧縮された冷媒ガスを液化させ、高圧で液状の冷媒として膨張弁に送出する。そして、高圧で液状の冷媒は、膨張弁で低圧化され、蒸発器に送出される。低圧の液状冷媒は、蒸発器において周囲の空気から吸熱して気化し、この気化熱との熱交換により蒸発器周囲の空気を冷却する。
コンプレッサ1は、図1に示すように、一端側(図1の左側)が開口し他端側が塞がれた略円筒状の本体ケース2と、この本体ケース2の一端側の開口を塞ぐフロントヘッド3と、本体ケース2とフロントヘッド3とで構成されたハウジング4内に収納される圧縮機本体5と、駆動源である車両(自動車)のエンジン(不図示)からの駆動力を圧縮機本体5に伝達するための電磁クラッチ6を備えている。なお、図1では、本体ケース2を断面形状で示している。
フロントヘッド3は、本体ケース2の開口端面を塞ぐ蓋状に形成されており、本体ケース2の開口端部周囲にボルト締結で固定されている。フロントヘッド3には、空調システムの蒸発器(不図示)から配管を通して低圧の冷媒ガスを吸入する吸入ポート7を有し、本体ケース2には、圧縮機本体5で圧縮された高圧の冷媒ガスを空調システムの凝縮器(不図示)に吐出する吐出ポート(不図示)を有している。
圧縮機本体5は、図2に示すように、駆動軸10と一体的に回転する略円柱状のロータ11と、このロータ11をその外周面(以下、「ロータ外周面」という)11aの外方から取り囲む略楕円形状の内周面(以下、「シリンダ内周面」という)12aを有するシリンダ12と、ロータ外周面11aからシリンダ内周面12aに向けて突出自在に設けられた複数枚(図では5枚)の板状のベーン13と、ロータ11及びシリンダ12の両端面を塞ぐ2つのサイドブロック(フロントサイドブロック14(図1参照)、リアサイドブロック15)とを備えている。
圧縮機本体5は、フロントサイドブロック14側がフロントヘッド3にボルト締結で固定され、リアサイドブロック15側が本体ケース2の内周面に嵌合されるようにして保持される。図2は、図1のA−A線断面図である。なお、図2では、圧縮機本体5の外周面側の本体ケース2は省略している。
フロントヘッド3の内側凹部とフロントサイドブロック14の間には吸入室(不図示)が形成され、リアサイドブロック15側の本体ケース2内には吐出室16が形成されている。リアサイドブロック15の外側端面には、遠心分離方式の油分離器17が吐出室16内に位置するようにして設置されている。
本実施形態では、本体ケース2(ハウジング4)にリリーフバルブ30が設けられている(詳細構造については後述する)。リリーフバルブ30は、圧縮機本体5から油分離器17を通して吐出室16に吐出された高圧の冷媒が設定圧力を超えて異常に高まったときに、安全のために異常に高まった高圧の冷媒を、吐出室16からハウジング4を構成する本体ケース2の外へ放出する機能を有している。
電磁クラッチ6は、フロントヘッド3の外面側に設置されており、車両エンジンの回転駆動力がベルト(不図示)を介してプーリ8に伝達される。そして、コンプレッサ1(圧縮機本体5)の運転時に、プーリ8の内側に設けた電磁石(不図示)の励磁によってアーマチュア9が、板バネ(不図示)の付勢力に抗してプーリ8の端面に吸着(連結)されることにより、ベルト(不図示)を介してプーリ8に伝達された車両エンジンの回転駆動力が、アーマチュア9等を介して駆動軸10(ロータ11)に伝達される。
(圧縮機本体5の構成、動作)
図2に示したように、シリンダ内周面12aとロータ外周面11aと両サイドブロック(フロントサイドブロック14(図1参照)、リアサイドブロック15)とによって形成される空間には、等間隔で設置された5つのベーン13によって仕切られた複数の圧縮室20が形成される。
各ベーン13は、ロータ11内に形成されたベーン溝21に摺動可能に設置されていて、ベーン溝21の底部21aに供給される冷凍機油による背圧により、ロータ外周面11aから外方向に突出する。
シリンダ12は、ロータ外周面11aの外方を取り囲む断面輪郭が略楕円形状のシリンダ内周面12aを有している。各圧縮室20は、ロータ11の回転にともなう冷媒ガスの吸入工程及び圧縮工程で、それぞれ容積の増大及び減少を繰り返す。なお、本実施形態のコンプレッサ1(圧縮機本体5)は、ロータ11が1回転する間に2回の吸入工程と圧縮工程を有している。
シリンダ12には、各圧縮室20へ冷媒ガスG1を吸入するための各吸入孔(不図示)と、各圧縮室20で圧縮された冷媒ガスG2を吐出するための各吐出孔22a,22bが設けられている。
具体的には、圧縮室20の容積が増加する行程において、低圧の冷媒ガスをフロントサイドブロック14とシリンダ12に形成された吸入孔を通して圧縮室20内に吸入し、容積が減少する行程において、圧縮室20内に閉じこめられた冷媒ガスを圧縮し、これによって冷媒ガスは高温、高圧となる。そして、この高温、高圧の冷媒ガスG2は、各吐出孔22a,22bを通して、シリンダ12、ハウジング2及び両サイドブロック14,15で囲まれて区画された空間である吐出チャンバ23a,23bに吐出される。
各吐出チャンバ23a,23bには、冷媒ガスの圧縮室20側への逆流を阻止する吐出弁24と、吐出弁24の過大な変形(反り)を阻止する弁サポート25が設けられている。吐出孔22a,22bから吐出チャンバ23a,23bに吐出された高温、高圧の冷媒ガスG2は、リアサイドブロック15に形成された吐出口26a,26bを通して、吐出室16内に設けた後述する油分離器17に導入される。
油分離器17は、冷媒ガスと混ざった冷凍機油(ロータ11に形成されたベーン溝21から圧縮室20に漏れたベーン背圧用の油など)を、遠心力を利用して冷媒ガスから分離するものである(油分離器17の詳細構造については後述する)。
そして、図1に示したように、油分離器17内で冷媒ガスから分離された冷凍機油Rは吐出室16の底部に溜まり、冷凍機油が分離された後の高圧の冷媒ガスG2は、吐出室16から吐出ポート(不図示)を通して凝縮器(不図示)に吐出される。
なお、吐出室16の底部に溜まる冷凍機油Rは、吐出室16に吐出された高圧の冷媒ガスによる高圧雰囲気により、両サイドブロック14,15に形成された油路、サライ溝27(図2参照)等を通してベーン溝21の底部21aに供給され、ベーン13を外方に突出させる背圧となる。なお、図2では、リアサイドブロック15側のサライ溝27を示しているが、フロントサイドブロック14側にも同様にサライ溝が形成されている。
(油分離器17とリリーフバルブ30の詳細構造)
図3に示すように、油分離器17は、略筒状の内部空間を有する油分離器本体31と、油分離器本体31内の内部空間に下部側を挿入するようにして配置された略円筒状で直線状のパイプ部材32とを有し、油分離器本体31の側面側がリアサイドブロック15の端面に取り付けられている。
油分離器本体31は、開口した上部側の内周面に周方向に沿って突起部31aが形成されており、底面には遠心分離された油を外部に排出するために油排出孔31bが形成されている。油分離器本体31の内周面は、下方に向けて径が少し小径になるようにテーパが付けられている。
パイプ部材32は、図3、図4に示すように、本体ケース2の取付開口部2aに螺合されてリリーフバルブ30のケーシングを構成するパイプ上部32aと、油分離器17の内筒部を構成するパイプ下部32bと、冷媒吐出孔33が周方向に複数形成されたパイプ中間部32cが一体に形成されている。取付開口部2aの下方に位置するようにして油分離器本体31が設けられている。
パイプ上部32aの内部には、弁体収納室34が形成されており、弁体収納室34の下面は、パイプ中間部32c内の上部に形成された絞り孔35と連通している。弁体収容室34には、該弁体収納室34の内径よりも少し小径に形成された略円柱状の弁体36と、弁体36を絞り孔35側に付勢するコイルバネ37が配置されている。
弁体36の絞り孔35側の下面には、絞り孔35の周面に接して絞り孔35をシールするシールゴム38が設けられている。コイルバネ37は、一端側が弁体36の上部小径部の周囲に保持され、他端側がパイプ上部32aの開口端側に設けた蓋部材39の内側に保持されている。蓋部材39の中央部には、放出孔40が形成されている。このように、リリーフバルブ30は、パイプ上部32a、弁体収納室34、弁体36、コイルバネ37、蓋部材39によって構成されている。
リリーフバルブ30は、図3に示したように、吐出室16に吐出された冷媒ガスが所定の圧力以下の通常時には、コイルバネ37による付勢力で弁体36を絞り孔35側に付勢して、絞り孔35を塞いだ状態にある。なお、吐出室16に吐出された冷媒ガスの圧力が異常に上昇したときには、このときの吐出圧がコイルバネ37による付勢力よりも大きくなるように設定されている。
パイプ上部32aの外周面には、本体ケース2の取付開口部2aに形成されたメネジ部41に螺合されるオネジ部42と、取付開口部2aの上部周囲に設けたOリング43に接する外周突起部44が一体に形成されている。
パイプ下部32bは、大径の上部内筒45と、上部内筒45の下部から下方に延びる小径の下部内筒46が一体に形成されている。上部内筒45と下部内筒46とで、油分離器17の内筒部が構成されている。上部内筒45はパイプ中間部32cと一体に形成されている。
上部内筒45は、油分離器本体31内の上部内周面31cに圧入可能なようにこの上部内周面31cと略同径に形成されており、下部内筒46は、油分離器本体31内の突起部31aよりも下側の内周面との間に所定の隙間を有するようにして同軸線上に配置されている。
油分離器17は、圧縮室20から高圧の冷媒ガスG2が、各吐出孔22a,22bに吐出されて、吐出チャンバ23a,23b、吐出口26a,26b等を通して油分離器本体31内に導入されると、図3に示したように、パイプ下部32b(下部内筒46)の外周面と油分離器本体31の内周面との間に沿って冷媒ガスが螺旋状に旋回され、冷媒ガスに混ざっている冷凍機油を遠心分離するように構成されている。遠心分離された冷凍機油Rは、油排出孔31bから吐出室16の底部へ排出される。一方、冷凍機油Rが遠心分離された高圧の冷媒ガスG2は、パイプ下部32b(下部内筒46)内を通してパイプ中間部32cの冷媒吐出孔33から吐出室16に吐出され、更に吐出室16から吐出ポート(不図示)を通して凝縮器(不図示)に吐出される。
リリーフバルブ30は、圧縮機本体5から油分離器17(吐出室16)内に吐出された高圧の冷媒が設定圧力を超えて異常に上昇したときに、このときの冷媒の吐出圧が絞り孔35から弁体36側に付勢されることで、弁体36がコイルバネ37による付勢力に抗して蓋部材39側に移動する。よって、圧縮機本体5から油分離器17(吐出室16)内に吐出された高圧の冷媒が設定圧力を超えて異常に上昇したときには、冷媒はパイプ部材32(パイプ下部32b(下部内筒46)内、パイプ中間部32c内、絞り孔35、弁体収納室34)を通して蓋部材39の放出孔40から本体ケース2(ハウジング4)の外部に放出される。
ところで、パイプ部材32を本体ケース2(ハウジング4)に取り付けるときは、図4に示すように、パイプ部材32のパイプ下部32b側を、本体ケース2の取付開口部2aを通して油分離器本体31内に挿入する。そして、図3に示すように、パイプ上部32aのオネジ部42を取付開口部2aのメネジ部41に螺合してネジ締結する。この際、このネジ締結でのパイプ部材32の回転にともなってパイプ部材32が下方側に移動することで、パイプ下部32bの上部内筒45が油分離器本体31内の上部内周面31cに圧入され、突起部31a上に係止される。
このように、パイプ部材32のパイプ下部32b側を、本体ケース2の取付開口部2aを通して油分離器本体31内に挿入して、パイプ上部32aのオネジ部42を取付開口部2aのメネジ部41に螺合してネジ締結することで、パイプ上部32a(リリーフバルブ30)が本体ケース2の取付開口部2aにネジ締結され、かつ油分離器17の内筒部を構成する上部内筒45が油分離器本体31内の上部内周面31cに圧入されて、下部内筒46が油分離器本体31内に固定される。
よって、パイプ上部32aにリリーフバルブ30を一体的に設けたパイプ部材32を、本体ケース2の取付開口部2aにネジ締結することで、油分離器本体31内の上部内周面31cに、油分離器17の内筒部を構成するパイプ下部32bの上部内筒45が同時に圧入される。これにより、リリーフバルブ30と油分離器17の内筒部を組み付けるときの部品数が削減され、かつ一工程で容易に組み付けることができるので、コスト削減を図ることができる。
また、パイプ部材32は、パイプ上部32aが本体ケース2の取付開口部2aにネジ締結され、パイプ部材32のパイプ下部32b(上部内筒45)が油分離器本体31内の上部内周面31cに圧入されて支持されるため、リアサイドブロック15を介して油分離器17が取り付けられている圧縮機本体5の本体ケース2(ハウジング4)に対する支持剛性が向上する。
このように、圧縮機本体5の本体ケース2(ハウジング4)に対する支持剛性が向上することで、運転時の圧縮機本体5の振動が低減され、かつ振動が低減されることによって振動音も低減することができる。
1 コンプレッサ(気体圧縮機)
2 本体ケース
3 フロントヘッド
4 ハウジング
5 圧縮機本体
6 電磁クラッチ
10 回転軸
11 ロータ
12 シリンダ
13 ベーン
16 吐出室
17 油分離器
30 リリーフバルブ
31 油分離器本体
32 パイプ部材
32a パイプ上部
32b パイプ下部
32c パイプ中間部
36 弁体
45 上部内筒
46 下部内筒

Claims (3)

  1. ハウジングの内部に収納され、供給された冷媒を高圧の冷媒に圧縮する圧縮機本体と、
    前記圧縮機本体から吐出された圧縮冷媒中から混入している油分を分離する油分離器と、
    前記吐出された圧縮冷媒が所定圧以上に上昇したときに、前記圧縮冷媒を前記ハウジングの外に放出するリリーフバルブとを備えた気体圧縮機であって、
    前記油分離器は、略円筒状の内部空間を有する油分離器本体と、前記油分離器本体の内部空間内に略同軸上に配置された略円筒状の内筒部とを有し、前記圧縮冷媒を、前記油分離器本体の内周面と前記内筒部の外周面との間に形成される空間に吐出させて旋回させることで、前記圧縮冷媒中から油分を遠心分離する構造であり、
    前記油分離器本体の内部空間内にパイプ下部側が配置されるとともに、パイプ上部側が前記ハウジングに取り付けられた直線状のパイプ部材を有し、
    前記パイプ部材のパイプ下部側に前記内筒部が形成され、前記パイプ部材のパイプ上部側に前記リリーフバルブが設けられていることを特徴とする気体圧縮機。
  2. 前記パイプ部材は、前記パイプ上部側が前記ハウジングにネジ締結されて固定され、前記パイプ下部側の上部外周面が前記油分離器本体内の上部内周面に圧入されていることを特徴とする請求項1に記載の気体圧縮機。
  3. 前記パイプ部材の、前記パイプ上部と前記パイプ下部との間のパイプ中間部に、冷媒吐出孔が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の気体圧縮機。
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