JP2016023358A - 転炉ガスの清浄装置、転炉システム、および、転炉ガスの清浄方法 - Google Patents

転炉ガスの清浄装置、転炉システム、および、転炉ガスの清浄方法 Download PDF

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Abstract

【課題】低コストでありながらも、ダストの回収率を向上することができる転炉ガスの清浄装置、転炉システム、および、転炉ガスの清浄方法を提供する。
【解決手段】転炉ガスの清浄装置は、外部から導入された転炉ガスに水を噴霧して、水が凝縮しない温度まで転炉ガスを冷却する減温塔と、減温塔から導入された転炉ガスが旋回する第1旋回空間316が内部に形成された第1管体312を有する上流サイクロン部310と、第1旋回空間316から導入された転炉ガスが旋回する、第1旋回空間316よりも容積の小さい第2旋回空間336が内部に形成された複数の第2管体332を有し、第1旋回空間316を旋回した転炉ガスが複数の第2管体332に導かれる下流サイクロン部330と、を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、転炉本体から排出される転炉ガス中のダストを除去して清浄ガスを得る転炉ガスの清浄装置、転炉システム、および、転炉ガスの清浄方法に関する。
溶銑を収容した転炉本体の内部には、上方から酸素上吹きランスが挿入され、酸素上吹きランスによって酸素が溶銑に吹き付けられる。溶銑への酸素の吹きつけにより、溶銑の脱炭吹錬や溶銑の脱燐処理が行われることとなるが、これに伴い、CO(一酸化炭素)ガスを主成分とする高温(例えば、1450℃程度)の転炉ガスが生じることとなる。転炉ガス中には、鉄分を主成分とするダスト(ダストの70%〜80%が鉄分)が多量に含まれているため、転炉においては、転炉ガスからダストを回収して清浄ガスを生成する清浄装置が設けられている。清浄装置によって回収されたダストは、再度転炉に装入されて、鉄が抽出される。また、清浄ガスは、加熱炉などの燃料ガスとして利用される。
従来、転炉ガスの清浄方法としては、転炉の炉内変動による急激なガス温度の上昇やガス量の変動に対応するために、クエンチャーベンチュリースクラバー式、PAベンチュリースクラバー式、リングスリットワッシャー式(RSW)の湿式集塵方式が広く採用されている(特許文献1)。湿式集塵方式では、転炉ガスに水を吹き付けて、水の液滴中にダストを捕捉させ、ダストを捕捉した液滴(水)を転炉ガスから分離することで、清浄ガスとダストとを分離している。
特開2002−339011号公報
上記のように、転炉ガスの清浄方法として、クエンチャーベンチュリースクラバー式、PAベンチュリースクラバー式、リングスリットワッシャー式の湿式集塵方式を採用すると、ダストを捕捉した水(以下、「集塵水」と称する)を処理するための多大な湿式処理付帯設備が必要となるため、設備投資に要するコストやランニングコストが増大してしまう。また、集塵水によって湿式処理付帯設備にスケールが析出するため、湿式処理付帯設備を洗浄する必要があり、洗浄に要するコストがかかるといった課題もある。さらに、湿式処理付帯設備においては、集塵水に凝集剤を添加し、ダストを凝集沈殿させて集塵水から回収しているため、回収に要するコストが高くなるという課題もある。また、凝集沈殿されたダストには、凝集剤が混入しているため、ダストの回収率の向上にも限界がある。
また、上記湿式集塵方式を採用すると、清浄装置全体の圧力損失が大きくなるため、清浄装置の後段に設けられ、転炉ガスを吸引する吸引部の駆動動力が大きくなり、吸引部の駆動に要するコストが増大してしまう。
そこで、湿式処理付帯設備が不要となる、バグフィルタを用いる乾式集塵方式を、清浄装置に採用する構成が考えられる。しかしながら、バグフィルタは、目詰まりを起こしやすく、集塵力を維持するために、フィルタの交換や清掃を頻繁に行う必要があり、ランニングコストが増大する。
本発明の目的は、低コストでありながらも、ダストの回収率を向上することができる転炉ガスの清浄装置、転炉システム、および転炉ガスの清浄方法を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明の転炉ガスの清浄装置は、外部から導入された転炉ガスに水を噴霧して、水が凝縮しない温度まで転炉ガスを冷却する減温塔と、減温塔から導入された転炉ガスが旋回する第1旋回空間が内部に形成された第1管体を有する上流サイクロン部と、第1旋回空間から導入された転炉ガスが旋回する、第1旋回空間よりも径もしくは容積の小さい第2旋回空間が内部に形成された複数の第2管体を有し、第1旋回空間を旋回した転炉ガスが複数の第2管体に導かれる下流サイクロン部と、を備えたことを特徴とする。
また、複数の第2管体は、少なくとも一部が第1管体の上方から第1旋回空間内に突出しているか、もしくは、全体が第1旋回空間内に位置しているとしてもよい。
また、第1旋回空間は水平断面形状が円形であり、複数の第2管体は、第1旋回空間の中心位置を囲繞するように配置されているとしてもよい。
また、複数の第2管体で囲繞された第1旋回空間の中心位置には、第1旋回空間から第2旋回空間に転炉ガスを導く連通管が設けられ、連通管は、本体部と、本体部の下端に形成され、第1旋回空間を旋回した転炉ガスを本体部に導入する導入口と、導入口から本体部に導入され、本体部を上昇する転炉ガスを分流して複数の第2管体に導く分流口と、を備えるとしてもよい。
また、導入口が形成される本体部の下端は、先端に向かうにしたがって径が漸増する形状であるとしてもよい。
また、複数の第2旋回空間を旋回した転炉ガスを集合して外部に排出する集合排出部をさらに備えるとしてもよい。
また、集合排出部は、少なくとも下端が第2管体内に配され、下方から上方に向けて内部を転炉ガスが上昇する排気管を備え、排気管の下端は、先端に向かうにしたがって径が漸増する形状であるとしてもよい。
また、第2管体の下端には、第2旋回空間内で転炉ガスから遠心分離されたダストを鉛直下方に排出する開口が設けられ、第1管体内には、複数の第2管体の下端が内部に位置し、第2管体の下端の開口から排出されたダストを貯留するダストチャンバーが内部に形成された円錐管が設けられているとしてもよい。
また、減温塔は、転炉ガスが流通する流路が内部に形成された筒体と、流路において、転炉ガスに水を噴霧して冷却する噴霧部と、筒体内で除塵したダストを外部に排出するダスト排出機構と、を備えるとしてもよい。
上記課題を解決するために、本発明の転炉システムは、転炉本体と、転炉本体から導入された転炉ガスに水を噴霧して、水が凝縮しない温度まで転炉ガスを冷却する減温塔と、減温塔から導入された転炉ガスが旋回する第1旋回空間が内部に形成された第1管体を有する上流サイクロン部と、第1旋回空間から導入された転炉ガスが旋回する、第1旋回空間よりも径もしくは容積の小さい第2旋回空間が内部に形成された複数の第2管体を有し、第1旋回空間を旋回した転炉ガスが複数の第2管体に導かれる下流サイクロン部と、下流サイクロン部の第2旋回空間から転炉ガスを吸引する吸引部と、を備えたことを特徴とする。
転炉本体から排出された転炉ガスの圧力に基づいて、吸引部の吸引量を制御する吸引制御部を備えるとしてもよい。
上記課題を解決するために、本発明の転炉ガスの清浄方法は、転炉ガスに水を噴霧して、水が凝縮しない温度まで転炉ガスを冷却する工程と、冷却された転炉ガスを第1旋回空間で旋回させ、遠心分離によって転炉ガスからダストを除去する工程と、第1旋回空間でダストが除去された転炉ガスを、第1旋回空間よりも径もしくは容積の小さい第2旋回空間で旋回させ、遠心分離によって、転炉ガスから、第1旋回空間で除去したダストよりも小さいダストを除去する工程と、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、低コストでありながらも、ダストの回収率を向上することができ、また、環境負荷を低減することが可能となる。
転炉システムの全体系統を説明する図である。 第1の実施形態の清浄装置の全体系統を説明する図である。 第1実施形態の清浄装置を構成する減温塔を説明する概念図である。 第1実施形態の清浄装置を構成する集塵装置を説明する概念図である。 図4におけるV−V線断面図である。 第2実施形態の集塵装置を説明する概念図である。 図6におけるVII−VII線断面図である。 第3実施形態の集塵装置を説明する概念図である。 図8におけるIX−IX線断面図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、転炉システムTの全体系統を説明する図であり、図2は、第1の実施形態の清浄装置の全体系統を説明する図である。図1に示す転炉システムTは、溶銑(銑鉄)を収容する転炉本体1を備えている。この転炉本体1の内部には、上方から酸素上吹きランス2が挿入され、酸素上吹きランス2によって酸素が溶銑に吹き付けられる。酸素上吹きランス2によって、溶銑に酸素が吹きつけられることにより、溶銑の脱炭吹錬や溶銑の脱燐処理が行われる。そして、脱炭吹錬や脱燐処理に伴い、CO(一酸化炭素)ガスを主成分とする高温(例えば、1450℃程度)の転炉ガスが生じることとなる。
転炉本体1の上部には、下部輻射管3、上部輻射管4が接続されており、転炉本体1における脱炭吹錬や脱燐処理で生じた転炉ガスは、下部輻射管3、上部輻射管4を介して、転炉本体1の外部に排出される。なお、上部輻射管4の外壁には、乾式の排熱回収用ボイラ5が配され、転炉ガスが有する熱を回収している。
そして、上部輻射管4の出口には、ガスを清浄する清浄装置100が接続されている。詳しくは後述するが、図2に示すように、この清浄装置100は、転炉ガス中からダストを除去するものであり、減温塔200と、集塵装置300とを含んで構成される。減温塔200は、高温(1000℃以上)の転炉ガスに水を噴霧して、水が凝縮しない温度(乾き状態の温度)まで転炉ガスを冷却(減温)する。集塵装置300は、冷却された転炉ガスからダストを除去する。
図1に戻って説明すると、清浄装置100によってダストが除去された転炉ガス(以下、清浄装置100によってダストが除去された後の転炉ガスを「清浄ガス」と呼ぶ)は、合流管8を通じて吸引部(誘引ファン、送風機)9によって吸引される。吸引部9は、電動機Mによって駆動され、吸引した清浄ガスをサイレンサー10に送出する。サイレンサー10は、ガス流路切替弁(三方弁)12によって、放散塔11およびガスホルダー13に接続されており、ガス流路切替弁12を切り換えることによって、清浄ガスは、放散塔11またはガスホルダー13に導かれることとなる。そして、放散塔11に導かれた清浄ガスは、大気に放散され、ガスホルダー13に導かれた清浄ガスは、ガスホルダー13で貯留された後、燃料ガスとして利用されることとなる。
また、下部輻射管3の下部には、上方から下方に向かうにしたがって径が漸増するテーパ状の下部フード33が設けられている。下部フード33は、上下移動が可能な構造となっており、転炉ガスを回収する場合には、下部フード33と転炉本体1の炉口とを密着させる。ただし、下部フード33と転炉本体1の炉口とを、必ずしも密着させずとも、炉口圧力を大気圧の近傍に調整することで、大気を過剰に吸収せずに転炉ガスを回収することができる。
下部フード33には、転炉本体1から排出された転炉ガスの圧力(炉口圧力)を測定するための炉口圧力検出器20が設けられている。炉口圧力検出器20は、測定した圧力を示す検出信号を吸引制御部21に出力する。吸引制御部21は、検出信号が示す転炉ガスの圧力に基づいて、炉口圧力が予め定められた値(例えば、−5mmHO〜+5mmHOの範囲)となるように、吸引部9の回転数を調整して、吸引(誘引)量を制御する。
炉口圧力検出器20および吸引制御部21を備える構成により、転炉本体1の炉口圧力を安定させることができ、下部フード33と炉口との間に形成される間隙を通じた転炉ガスの噴出、噴出による転炉ガス回収量の低減、および、間隙を通じた大気の混入による転炉ガス(清浄ガス)の熱量低下を防止することが可能となる。
続いて、図3〜図5を用いて、第1実施形態の清浄装置100について詳細に説明する。
図3は、第1の実施形態の清浄装置100を構成する減温塔200を説明する概念図である。図3に示すように、減温塔200は、転炉本体1で生じた転炉ガスが流通する流路が内部に形成された本体チャンバ(筒体)210を備えている。この本体チャンバ210は、図3中、一点鎖線で示す軸心方向の一端210aと他端210bとがそれぞれ開口しており、軸心を鉛直方向に沿わせた状態で、一端210aが鉛直上方に、他端210bが鉛直下方に位置している。この本体チャンバ210の一端210aは、導入ダクト212を介して、減温塔200の上流側に設けられる上部輻射管4に接続されている。したがって、高温(1000℃以上)の転炉ガスは、図3中、破線矢印G1で示すように、本体チャンバ210の一端210a(塔頂)から導入され、一端210a側から他端210b側へと、本体チャンバ210内に形成される流路内を軸方向下方に流通することとなる。
そして、転炉ガスは、流路内における流通過程で、噴霧部220によって水Wが噴霧されて、水が凝縮しない温度(例えば、200℃)まで冷却される。噴霧部220は、本体チャンバ210内に水Wを噴霧する1または複数の噴霧ノズル220aを備えている。噴霧ノズル220aは、例えば、2流体ノズルで構成され、ヘッダー220bを介して噴霧水ライン220cと、噴霧ガスライン220dとに接続されており、噴霧ノズル220aから水Wおよびガス(例えば、窒素や過熱蒸気)の混合流体が噴霧される。
噴霧ノズル220aとして2流体ノズルを採用することにより、1流体ノズルを採用した場合と比較して、噴霧する水Wの平均粒径の微粒化が可能となり、粒子径や流量分布を一定に維持しつつターンダウンを大きく取ることができる。
なお、噴霧ノズル220aが噴霧する水Wの平均粒径および噴霧範囲は、噴霧ノズル220aの噴霧位置、本体チャンバ210内の空筒速度、および、転炉ガスを冷却する冷却空間の距離Hの長さに基づいて、転炉ガスを冷却する冷却空間の距離H以内で水Wが完全に蒸発するように設定される。
また、噴霧水ライン220cには噴霧水流量制御弁220eが設けられ、噴霧ガスライン220dには、噴霧ガス流量制御弁220fが設けられている。両流量制御弁220e、220fは、噴霧量制御部220gによって制御される。噴霧量制御部220gは、温度検出器220hが測定した転炉ガスの温度に基づいて、両流量制御弁220e、220fを制御する。具体的に説明すると、温度検出器220hは、後述する集塵装置300の入口の転炉ガスの温度を測定する。そして、噴霧量制御部220gは、温度検出器220hによって測定される転炉ガスの温度が予め定められた温度(例えば、150℃以上200℃以下)になるように、噴霧水流量制御弁220eを制御する。
また、噴霧量制御部220gは、噴霧水流量制御弁220eによって決定される水Wの噴霧量に対して、所定の比率のガスが噴霧されるように噴霧ガス流量制御弁220fを制御する。これにより、噴霧する水Wの平均粒径を設定値に維持しつつ、噴霧するガスの量を低減することが可能となる。
また、減温塔200の下流側(集塵装置300側)に設けられる排出管230のガス流れ込み口230aを、鉛直下方に向けて開口させて、本体チャンバ210内に位置させている。排出管230は、ガス流れ込み口230aから上方に延在する延在部230bと、延在部230bから連続した曲管とを含んで構成されている。このガス流れ込み口230aの径は、本体チャンバ210の径よりも小さく、排出管230の外周面と、本体チャンバ210の内周面との間には間隙が形成されている。そして、本体チャンバ210の他端210bは、下部円錐部214、下部円筒部216を介してダスト排出機構240に接続されている。したがって、転炉ガスは、本体チャンバ210内に形成される流路の一端210a側から他端210b側へと、転炉ガス中のダストを重力により、軸方向下方に流下させながら、流通する。こうして、水Wが噴霧されることで冷却され、重力によってダストが除去された転炉ガスは、本体チャンバ210内に形成される流路の一端210a側から他端210b側へ流通し、下部円筒部216の底部に衝突することで、流通方向を一端210aへ(軸方向上方へ)反転して、図3中、破線矢印G2で示すように、ガス流れ込み口230aから排出管230に導かれることとなる。一方、重力によって軸方向下方に流下したダストは、ダスト排出機構240に導かれることとなる。
ガス流れ込み口230aが形成される排出管230(延在部230b)の端部は、先端に向かうに従って径が漸増するベルマウスの曲面形状である。このように、排出管230の端部をベルマウスの曲面形状とすることにより、端部を同一径の直管とする場合と比較して、ガス吸込み時の圧力損失を1/20以下に低減することができ、排出管230の端部でのガスの流速を増大することが可能となり、減温塔200系全体の圧力損失を大幅に低減することができる。なお、ここでは、ガス流れ込み口230aの端面形状をベルマウスの曲面形状としたが、ガス流れ込み口230aの形状は特に限定されず、上記の直管端面形状としてもよい。
また、排出管230の延在部230bの外周下部には、上方から下方に向かうにしたがって径が漸増するテーパ面を備えた陣笠テーパ形状の減温塔ベル232が固定されている。下部円筒部216の底部に衝突させることで、上方から下方へ向かう転炉ガスを上向きに反転させるが、このとき転炉ガスから分離されたダストの再飛散、舞い上がりを、減温塔ベル232の傘下で抑制している。
ダスト排出機構240は、上方から下方に向かうに従って水平断面が漸増するテーパ面を備えた撹拌体240aと、撹拌体240aのテーパ面を流下したダストを保持する供給盤240bと、スクレーパ240cと、減速機240dと、モータ240eと、ダストシュート240fとを備え、転炉ガスから除塵(回収)されたダストを貯留した後、ダスト切出装置250(外部)に排出する。撹拌体240aおよび供給盤240bは、下部円錐部214に接続された下部円筒部216内に配され、減速機240dを介してモータ240eによって回転駆動される。本体チャンバ210内を流下したダストは撹拌体240aに衝突し、撹拌体240aのテーパ面に沿って移動して供給盤240bに導かれる。供給盤240bに導かれたダストは、スクレーパ240cによってダストシュート240fに導かれ、ダストシュート240fを介して、ダスト切出装置250に導入されることとなる。
ダスト排出機構240が、撹拌体240a、供給盤240b、スクレーパ240c、減速機240d、モータ240eで構成されるテーブルフィーダを備える構成により、ダストによってブリッジしてしまう事態を回避することができる。また、撹拌体240a、供給盤240b、スクレーパ240cを備えることで、貯留されたダスト(乾燥した状態のダスト)がダスト排出機構240に噛み込む頻度を低減して、ダスト排出機構240の摩耗を低減することができる。さらに、供給盤240bが保持したダストをスクレーパ240cで連続的に、乾燥した状態のダストとして切り出すことで、ダストを安定的にダスト切出装置250に導くことが可能となる。
ダスト切出装置250のダストチャンバー250aは、ダスト排出機構240によって排出されたダストを一時的に貯留する。ダストチャンバー250aには、ダストチャンバー250aへの外気の侵入を防止するダスト切出弁250bが設けられている。また、ダストチャンバー250aには、ダスト切出弁250bを介して、ダスト送出機構250cが接続されており、ダストは、ダスト送出機構250cによって、後段のダスト処理設備に送出され、再利用(リサイクル)されることとなる。
また、転炉ガスを冷却する空間を冷却空間とし、この冷却空間の距離をHとし、本体チャンバ210の内径、すなわち、流路の直径をDとする。この場合、冷却空間の距離Hと、本体チャンバ210の内径Dとの比率H/Dが小さいと、噴霧水の蒸発による減温処理が十分に機能せず、本体チャンバ210の内壁に水滴が付着したり、湿潤した状態のダストが付着、堆積して、排出が困難になったり、本体チャンバ210の底部(下部円筒部216)に、湿った状態のダストとして堆積してしまう。逆に、比率H/Dが大きいと、本体チャンバ210の高さが大きくなり、コストが増大してしまう。したがって、冷却空間の距離Hと本体チャンバ210の内径Dとの比率H/Dは、4以下とし、3.2〜3.5程度とするとよい。
なお、本体チャンバ210の内径Dおよび冷却空間の距離Hは、以下のように決定される。減温塔200の入口のガス量(m/sec)、および、ガスの温度(℃)に基づいて、本体チャンバ210内の空筒速度vを設定し(例えば、v=1.2〜1.5m/sec程度)、本体チャンバ210の内径Dを決定する。また、本体チャンバ210内の転炉ガスの滞留時間tを設定して(例えば、t=6〜8sec程度)、空筒速度vおよび滞留時間tから冷却空間の距離H(H=v×t)を決定する。なお、冷却空間の距離Hは、非定常条件を想定して、v×tよりも長くするとよい。
また、排出管230の内径をEとすると、本体チャンバ210の内径Dと、排出管230の内径Eとの比率E/Dは、0.5〜0.6程度とするとよい。
続いて、減温塔200の排出管230に接続され、減温塔200によって冷却された転炉ガスからさらにダストを除去する集塵装置300について説明する。図4は、第1実施形態の清浄装置100を構成する集塵装置300を説明する概念図であり、図5は、図4におけるV−V線断面図である。第1実施形態の清浄装置100を構成する集塵装置300は、上記の排出管230から導かれた転炉ガス中のダストを除去する上流サイクロン部310を備えている。この上流サイクロン部310は、第1管体312と、この第1管体312の下部に接続されるダストシュート314と、を有している。
第1管体312は、円筒形状の側壁部312aと、側壁部312aの下端に連続し、上方から下方に向かうにしたがって径が漸減するテーパ状の円錐部312bと、側壁部312aの上端を閉塞する鏡板形状の上面部312cと、を備えた管部材で構成され、鉛直方向に中心軸を沿わせて設置される。第1管体312の内部には、水平断面形状が円形の第1旋回空間316が形成されており、側壁部312aには、排出管230が接続される第1ガス導入口318が形成されている。第1ガス導入口318は、排出管230から第1旋回空間316に導入された転炉ガスが、側壁部312aの接線方向もしくは内周面に沿って流れるように、側壁部312aの中心から内周面側に角度をずらして開口している。換言すれば、第1旋回空間316内で転炉ガスが高速度で旋回するように、第1ガス導入口318の開口角度が設定されている。
これにより、外部から第1管体312に導かれた転炉ガスは、第1旋回空間316内で旋回するとともに、この旋回過程において、遠心力による慣性と重力とで、転炉ガスからダストが遠心分離される。このように、第1旋回空間316内で転炉ガスから遠心分離されたダストは、図4の矢印aに示すように、最終的に自重によってダストシュート314に落下し、ダストシュート314内に貯留される。
上記のようにして、第1旋回空間316でダストが遠心分離された転炉ガスは、図4の矢印bで示すように、第1管体312の上部から連通管320に導かれる。連通管320は、第1旋回空間316の中心位置において、第1管体312の上面部312cを鉛直方向に貫通する本体部320aを備えており、この本体部320aの下端には、第1旋回空間316を旋回した転炉ガスを本体部320a内に導入する導入口320bが形成されている。したがって、第1旋回空間316内でダストが遠心分離された転炉ガスは、導入口320bから本体部320a内に進入し、本体部320a内を下方から上方に向けて上昇することとなる。
なお、導入口320bが形成される本体部320aの下端は、先端に向かうにしたがって径が漸増するベルマウスの曲面形状である。このように、本体部320aの下端をベルマウスの曲面形状とすることにより、下端を同一径の直管とする場合と比較して、ガス吸込み時の圧力損失を1/20以下に低減することができ、後述する排気管370の下端のベルマウスの曲面形状と併せて、本体部320aの下端および排気管370の下端でのガスの流速を増大することが可能となり、集塵装置300系全体の圧力損失を大幅に低減することができる。
また、本体部320aの上端側の内部には分流チャンバ320cが形成されており、本体部320aの上端側、すなわち、分流チャンバ320cを囲繞する部分には、本体部320aを径方向に貫通する複数の分流口320dが形成されている。これら複数の分流口320dには、それぞれ接続管322が接続されており、本体部320aを上昇して分流チャンバ320cに導かれた転炉ガスは、分流口320dによって径方向に分流され、接続管322を介して下流サイクロン部330の複数の第2管体332に、接線方向に沿うように導かれる。
下流サイクロン部330は、上流サイクロン部310の下流側に位置し、上流サイクロン部310で除去しきれなかった微細粒のダストを転炉ガス中から除去する。この下流サイクロン部330は、複数(第1実施形態では8個)の第2管体332と、円錐管334と、を有している。
第2管体332は、円筒形状の上壁部332aと、上壁部332aの下端に連続し、上方から下方に向かうにしたがって径が漸減するテーパ状の下壁部332bと、上壁部332aの上端を閉塞する閉塞部332cと、を備えた管部材で構成され、鉛直方向に中心軸を沿わせて設置される。第2管体332の内部には、第1旋回空間316から導入された転炉ガスが高速度で旋回するとともに、第1旋回空間316よりも径の小さい第2旋回空間336が形成される。
上壁部332aには、接続管322が接続される第2ガス導入口338が形成されている。第2ガス導入口338は、接続管322から第2旋回空間336に導入された転炉ガスが、第2管体332の接線方向もしくは内周面に沿って流れるように、上壁部332aの中心から内周面側に角度をずらして開口している。換言すれば、第2旋回空間336内で転炉ガスが旋回するように、第2ガス導入口338の開口角度が設定されている。
また、複数の第2管体332は、上端側が第1管体312の上方に位置し、下端側の一部が、第1管体312の第1旋回空間316内に突出している。具体的に説明すると、第1管体312の上面部312cには、第2管体332が挿通される挿通孔が複数形成されており、第2管体332は、その下端が上面部312cの上方から各挿通孔に挿入された状態で、第1管体312の上面部312cに固定されている。
このとき、図5に示すように、複数の第2管体332は、第1旋回空間316の中心位置を囲繞するように(周方向に均等に)配置されており、上記の連通管320は、第1旋回空間316において、複数の第2管体332で囲繞されている。そして、連通管320の分流口320dと、第2管体332の第2ガス導入口338とが対向しており、これら対向配置された分流口320dおよび第2ガス導入口338が、接続管322によって接続されている。このようにして、下流サイクロン部330においては、第1旋回空間316を旋回した転炉ガスが、図4の矢印cで示すように、連通管320を介して、複数の第2管体332それぞれの第2旋回空間336に分散して接線方向に導かれることとなる。
そして、連通管320から第2管体332に導かれた転炉ガスは、第2旋回空間336内で旋回するとともに、この旋回過程において転炉ガスからさらにダストが高流速で遠心分離される。このように、第2旋回空間336内で転炉ガスから高流速で遠心分離されたダストは、図4の矢印dに示すように、最終的に自重によって第2管体332内を落下する。第2管体332の下端には、第2旋回空間336内で転炉ガスから遠心分離されたダストを鉛直下方に排出する開口332dが設けられている。
また、第1管体312(第1旋回空間316)内には、下流サイクロン部330の円錐管334が設けられている。この円錐管334は、上端から下端に向かうにしたがって径が漸減する円錐状の管体で構成され、内部にダストチャンバー334aが形成されている。このダストチャンバー334aは密閉されており、複数の第2管体332の下端が、円錐管334の上面に形成された貫通孔を貫通して、円錐管334の内部(ダストチャンバー334a内)に位置するように設けられている。したがって、第2管体332の下端の開口332dから排出されたダストは、ダストチャンバー334aに落下して貯留されることとなる。
上記のように、下流サイクロン部330において転炉ガスから遠心分離されたダストは、円錐管334内のダストチャンバー334aに貯留される。一方、上流サイクロン部310において転炉ガスから遠心分離されたダストは、上述のとおり、ダストチャンバー334aとは別に設けられたダストシュート314に貯留される。したがって、ダストシュート314には、比較的粒径の大きいダストが貯留され、ダストチャンバー334aには、比較的粒径の小さい微細粒ダストが貯留されることとなる。
なお、円錐管334の外径は、第1管体312の側壁部312aおよび円錐部312bの内径よりも小さく、円錐管334の外壁と第1管体312の内壁との間には間隙が形成されている。これにより、第1管体312の内部に形成される第1旋回空間316は、上部の一部空間を除き、円錐管334を中心とする環状の空間となる。つまり、円錐管334は、第2旋回空間336で遠心分離されたダストを貯留する機能に加えて、第1旋回空間316において転炉ガスの旋回流を整流する機能も有していると言える。
そして、円錐管334の外周下部には、上方から下方に向かうにしたがって径が漸増するテーパ面340aを備えた下部ベル340が固定されている。したがって、第1旋回空間316において転炉ガスから遠心分離されたダストは、陣笠テーパ形状の下部ベル340のテーパ面340aを滑りながら、ダストシュート314まで落下する。また、下部ベル340のテーパ面340aは、第1旋回空間316内において、上方から下方に向かう旋回流を再度上向きに反転させるが、このとき、転炉ガスから遠心分離されたダストの再飛散、舞い上がりを、下部ベル340の傘下で抑制している。
ダストシュート314および円錐管334の下方には、ダストチャンバー334aおよびダストシュート314に貯留されたダストを気流搬送する気流搬送装置350が設けられている。気流搬送装置350は、ダストシュート314および円錐管334の下方に配されたダストビン352を備えている。このダストビン352は、ダストを切り出す不図示のダストカット弁およびシール弁等を備えたダスト排出管354を介して、ダストシュート314および円錐管334に接続されており、ダストシュート314から切り出されたダストと、ダストチャンバー334aから切り出されたダストとを分離して貯留する。
また、ダストビン352の下端には、ダスト排出管354と同様に、ダストカット弁およびシール弁等を備えたダスト切り出し管356が接続されている。さらに、このダスト切り出し管356は、ダスト搬送ライン358に連通しており、このダスト搬送ライン358には、キャリアガス管360を介して、窒素ガス、空気等のキャリアガスが供給される。これにより、ダストビン352に切り出されたダストは、キャリアガスによってダスト搬送ライン358から系外に気流搬送されることとなる。
一方、第2旋回空間336でダストが遠心分離された転炉ガスは、第2管体332の上部から排気管370に導かれる。排気管370は、第2旋回空間336の中心位置において、各第2管体332の閉塞部332cを鉛直方向にそれぞれ貫通する。排気管370の下端は、第2管体332内すなわち第2旋回空間336内に位置しており、上端は合流管8に接続されている。このように、排気管370と合流管8とによって集合排出部372が構成され、この集合排出部372によって、複数の第2旋回空間336でダストが遠心分離された後の清浄ガスが集合して、清浄装置100の外部に排出されることとなる。なお、排気管370の下端も、上記の連通管320と同様に、先端に向かうにしたがって径が漸増するベルマウスの曲面形状であり、ガスの流速が大きい集塵装置300系全体の圧力損失の大幅な低減が図られている。
第1実施形態の清浄装置100によれば、減温塔200で転炉ガスに水を噴霧して、水が凝縮しない温度まで転炉ガスを冷却する工程と、第1旋回空間316で転炉ガスを旋回させ、遠心分離によって転炉ガスからダストを除去する工程と、第1旋回空間316でダストが除去された転炉ガスを、第1旋回空間316よりも径の小さい第2旋回空間336でさらに高流速で旋回させ、遠心分離によって、転炉ガスから、第1旋回空間316で除去したダストよりもさらに微細粒のダストを除去する工程と、を含む転炉ガスの清浄方法が実現される。
そして、上記の清浄装置100によれば、清浄ガス中のダスト含有量を十分に低減させることができるのみならず、従来の湿式集塵方式のように、ベンチュリー流路での洗浄水によるスプレー除塵をしないため、湿式付帯設備が不要となることから、従来に比べて設備投資に要するコストを大幅に削減でき、また、環境負荷を低減することができるためランニングコストも小さくすることができる。
また、従来の湿式集塵方式と比較して、清浄装置100全体の圧力損失を低減することができ、吸引部9の駆動動力を削減することが可能となる。
さらに、従来の湿式集塵方式と異なり、本実施形態の清浄装置100は、乾燥した状態でダストを捕集できる(乾式ダストとして回収できる)ため、設備投資に要するコストを低減するとともに、環境負荷を低減することが可能となる。
図6は、第2実施形態の集塵装置400を説明する概念図であり、図7は、図6におけるVII−VII線断面図である。この第2実施形態の集塵装置400は、第2管体332の配置が上記第1実施形態の集塵装置300と異なり、その他の構成、作用については、上記第1実施形態と実質的に差異はない。したがって、ここでは、上記第1実施形態と同一の構成については説明を省略し、上記第1実施形態と異なる点についてのみ説明する。
第2実施形態の集塵装置400においては、第2管体332の中心軸を鉛直方向に対して傾斜させた状態で、複数の第2管体332が第1管体312の上面部312cに挿通、固定されている。より詳細に説明すると、複数の第2管体332は、第1管体312の上方に位置する上端側に対して、第1管体312(第1旋回空間316)内に突出する下端側が、第1旋回空間316の径方向の内側(中心側)に位置している。このように第2管体332を配置することにより、第1管体312の胴径を小さくすることが可能となり、さらなるコストの削減と、設置スペースの削減とを実現することができる。
図8は、第3実施形態の集塵装置500を説明する概念図であり、図9は、図8におけるIX−IX線断面図である。この第3実施形態の集塵装置500は、第2管体332の配置が上記第1実施形態の集塵装置300と異なり、その他の構成、作用については、上記第1実施形態と実質的に差異はない。したがって、ここでは、上記第1実施形態と同一の構成については説明を省略し、上記第1実施形態と異なる点についてのみ説明する。
第3実施形態の集塵装置500においては、第2管体332の全体が第1管体312(第1旋回空間316)内に位置している。また、これに伴い、連通管320も第1管体312(第1旋回空間316)内に設けられるとともに、この第3実施形態の集塵装置500においては、第1管体312の上面部312cが平板形状となっている。このように、第2管体332の全体を第1管体312(第1旋回空間316)内に設けることにより、集塵装置500の全長を小さくすることができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態において、第2旋回空間336が、第1旋回空間316よりも径が小さい構成を例に挙げて説明した。しかし、第2旋回空間336は、第1旋回空間316よりも、容積が小さくてもよいし、第1旋回空間316よりも周長が小さくてもよい。
また、上記実施形態において、円錐管334の内部にダストチャンバー334aが設けられる構成を例に挙げて説明した。しかし、ダストチャンバー334aの形状に限定はなく、例えば、円筒形状であってもよい。いずれにせよ、ダストチャンバー334a内に、複数の第2管体332の下端が位置するように設けられていればよい。
本発明は、転炉本体から排出される転炉ガス中のダストを除去して清浄ガスを得る転炉ガスの清浄装置、転炉システム、および、転炉ガスの清浄方法に利用することができる。
T 転炉システム
1 転炉本体
9 吸引部
21 吸引制御部
100 清浄装置
200 減温塔
210 本体チャンバ(筒体)
220 噴霧部
240 ダスト排出機構
300、400、500 集塵装置
310 上流サイクロン部
312 第1管体
316 第1旋回空間
320 連通管
320a 本体部
320b 導入口
320d 分流口
330 下流サイクロン部
332 第2管体
332d 開口
334 円錐管
334a ダストチャンバー
336 第2旋回空間
370 排気管
372 集合排出部

Claims (12)

  1. 外部から導入された転炉ガスに水を噴霧して、水が凝縮しない温度まで該転炉ガスを冷却する減温塔と、
    前記減温塔から導入された転炉ガスが旋回する第1旋回空間が内部に形成された第1管体を有する上流サイクロン部と、
    前記第1旋回空間から導入された転炉ガスが旋回する、該第1旋回空間よりも径もしくは容積の小さい第2旋回空間が内部に形成された複数の第2管体を有し、該第1旋回空間を旋回した転炉ガスが複数の該第2管体に導かれる下流サイクロン部と、
    を備えたことを特徴とする転炉ガスの清浄装置。
  2. 複数の前記第2管体は、少なくとも一部が前記第1管体の上方から該第1旋回空間内に突出しているか、もしくは、全体が該第1旋回空間内に位置していることを特徴とする請求項1に記載の転炉ガスの清浄装置。
  3. 前記第1旋回空間は水平断面形状が円形であり、
    複数の前記第2管体は、前記第1旋回空間の中心位置を囲繞するように配置されていることを特徴とする請求項2に記載の転炉ガスの清浄装置。
  4. 複数の前記第2管体で囲繞された前記第1旋回空間の中心位置には、該第1旋回空間から前記第2旋回空間に転炉ガスを導く連通管が設けられ、
    前記連通管は、
    本体部と、
    前記本体部の下端に形成され、前記第1旋回空間を旋回した転炉ガスを該本体部に導入する導入口と、
    前記導入口から前記本体部に導入され、該本体部を上昇する転炉ガスを分流して複数の前記第2管体に導く分流口と、
    を備えたことを特徴とする請求項3に記載の転炉ガスの清浄装置。
  5. 前記導入口が形成される前記本体部の下端は、先端に向かうにしたがって径が漸増する形状であることを特徴とする請求項4に記載の転炉ガスの清浄装置。
  6. 複数の前記第2旋回空間を旋回した転炉ガスを集合して外部に排出する集合排出部をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の転炉ガスの清浄装置。
  7. 前記集合排出部は、
    少なくとも下端が前記第2管体内に配され、下方から上方に向けて内部を転炉ガスが上昇する排気管を備え、
    前記排気管の下端は、先端に向かうにしたがって径が漸増する形状であることを特徴とする請求項6に記載の転炉ガスの清浄装置。
  8. 前記第2管体の下端には、前記第2旋回空間内で転炉ガスから遠心分離されたダストを鉛直下方に排出する開口が設けられ、
    前記第1管体内には、複数の前記第2管体の下端が内部に位置し、該第2管体の下端の開口から排出されたダストを貯留するダストチャンバーが内部に形成された円錐管が設けられていることを特徴とする請求項2〜7のいずれか1項に記載の転炉ガスの清浄装置。
  9. 前記減温塔は、
    前記転炉ガスが流通する流路が内部に形成された筒体と、
    前記流路において、該転炉ガスに水を噴霧して冷却する噴霧部と、
    前記筒体内で除塵したダストを外部に排出するダスト排出機構と、
    を備えたことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の転炉ガスの清浄装置。
  10. 転炉本体と、
    前記転炉本体から導入された転炉ガスに水を噴霧して、水が凝縮しない温度まで該転炉ガスを冷却する減温塔と、
    前記減温塔から導入された転炉ガスが旋回する第1旋回空間が内部に形成された第1管体を有する上流サイクロン部と、
    前記第1旋回空間から導入された転炉ガスが旋回する、該第1旋回空間よりも径もしくは容積の小さい第2旋回空間が内部に形成された複数の第2管体を有し、該第1旋回空間を旋回した転炉ガスが複数の該第2管体に導かれる下流サイクロン部と、
    前記下流サイクロン部の第2旋回空間から前記転炉ガスを吸引する吸引部と、
    を備えたことを特徴とする転炉システム。
  11. 前記転炉本体から排出された転炉ガスの圧力に基づいて、前記吸引部の吸引量を制御する吸引制御部を備えたことを特徴とする請求項10に記載の転炉システム。
  12. 転炉ガスに水を噴霧して、水が凝縮しない温度まで該転炉ガスを冷却する工程と、
    冷却された前記転炉ガスを第1旋回空間で旋回させ、遠心分離によって転炉ガスからダストを除去する工程と、
    前記第1旋回空間でダストが除去された転炉ガスを、該第1旋回空間よりも径もしくは容積の小さい第2旋回空間で旋回させ、遠心分離によって、転炉ガスから、該第1旋回空間で除去したダストよりも小さいダストを除去する工程と、
    を含むことを特徴とする転炉ガスの清浄方法。
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