JP2016023230A - コークス乾式消火設備及びそのガス出口フリュー部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ガスの排出流に随伴される粉粒や粉塵を低減するとともに、耐久性に優れる仕切板を備えるコークス乾式消火設備を提供すること。
【解決手段】プレチャンバ10Aとクーリングチャンバ10Bとを備えるチャンバ10を具備するコークス乾式消火設備のガス出口フリュー部構造110であって、プレチャンバ10Aの壁内に形成される環状ダクトと、環状ダクトの下方の壁内に形成され、プレチャンバ10Aの内周面に沿って柱レンガで複数に区分された、環状ダクト12に連通する複数のガス流路と、ガス流路を区画する区画部材と、を備えており、区画部材は、ガス流路を上下に区画する複数に分割された仕切板と、仕切板を支持する支持部と、支持部を柱レンガに固定する固定部と、を有するコークス乾式消火設備100のガス出口フリュー部構造110を提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、コークス乾式消火設備、及びコークス乾式消火設備のガス出口フリュー部構造に関する。
コークス乾式消火設備(Coke Dry Quenching equipment:CDQ)は、製鉄所等において、コークス炉で乾留された高温のコークスを冷却用の不活性ガス等で消火する設備である。CDQは、高温のコークスを不活性ガス等で徐冷することによって、コークスの品質を向上させる機能を有する。また、CDQは、系内でガスを循環させることによって、廃熱ボイラ等の熱回収装置でコークスの顕熱を回収し省エネルギー化を図っている。
ところで、CDQにおいて高温のコークスと接触したガス中には、コークスに由来する多量の粉粒や粉塵が浮遊している。このような粉粒や粉塵を除去するために、集塵装置が用いられる。しかしながら、ガスに随伴する粉粒や粉塵が多くなると、集塵装置の負荷が大きくなり、また、集塵装置の下流側にあるボイラに影響を及ぼすことが懸念される。このため、CDQのチャンバからガスを排出するガス出口フリュー部において、ガス排出口を仕切る仕切板を設けることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−277665号公報
ガス出口フリュー部に仕切板を設けることによって、ガスの排出流の偏流が低減され、ガスの排出流に随伴する粉粒や粉塵を低減することができる。しかしながら、仕切板は、通常金属製のものが用いられているものの、損傷頻度が高い傾向にある。このため、仕切板の耐久性を向上する技術を確立することが求められている。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、ガスの排出流に随伴する粉粒や粉塵を低減するとともに、耐久性に優れる仕切板を備えるコークス乾式消火設備、及びそのガス出口フリュー部構造を提供することを目的とする。
本発明者らは仕切板の損傷の原因を種々検討した。その結果、仕切板の損傷は、熱応力によるクリープ損傷が主な原因であることが分かった。すなわち、コークス乾式消火設備のガス出口フリュー部に設けられる仕切板は、ガスの排出流に随伴する粉粒や粉塵を低減するために、所定の大きさを有する必要がある。そのような大きさを有する仕切板には、大きな温度分布が生じており、高温ガスが接触する高温部(仕切板上部)、コークスが接触する低温部(仕切板下部)、その他の領域の中温部(仕切板中部)を有することとなる。この場合、高温部と低温部の温度差は、200℃以上にもなる場合がある。このような温度差に伴って生じる熱応力によってクリープ損傷が生じていることを見出した。
そこで、本発明では、プレチャンバとプレチャンバの下方にクーリングチャンバとを備えるチャンバを具備するコークス乾式消火設備のガス出口フリュー部構造であって、プレチャンバの壁内に形成される環状ダクトと、環状ダクトの下方の壁内に形成され、プレチャンバの内周面に沿って柱レンガで複数に区分された、環状ダクトに連通するガス流路と、ガス流路を区画する区画部材と、を備えており、区画部材は、ガス流路を上下に区画する複数に分割された仕切板と、仕切板を支持する支持部と、支持部を柱レンガに固定する固定部と、を有するコークス乾式消火設備のガス出口フリュー部構造を提供する。
本発明のガス出口フリュー部構造は、ガス流路を上下に区画する複数に分割された仕切板を有する。このように仕切板を複数に分割することによって、仕切板の大きさを、従来よりも小さくすることができる。これによって、一枚の仕切板に生じる熱応力を低減してクリープ損傷を抑制することができる。また、一枚の仕切板が小さくても、複数の仕切板の合計の大きさを所定の大きさにすることによって、ガスの排出流の偏流が低減されて、ガスの排出流に随伴する粉粒や粉塵を低減することができる。
上記仕切板は、ガスの流通方向に並ぶように分割されていてもよい。これによって、一枚の仕切板に生じる温度差を低減して、熱応力を一層低減することができる。したがって、クリープ損傷を一層抑制することが可能となる。
上記仕切板は、ガスの流通方向に並ぶように分割されており、分割されたそれぞれの仕切板は、互いに隣接する仕切板の端部同士が重なり合うようにして支持部に支持されていてもよい。これによって、熱膨張によって隣接する仕切板同士が接触して変形することを抑制することができる。
上記仕切板は、ガスの流通方向に並ぶように分割されており、当該仕切板は、互いに隣接する、第1の仕切板と第1の仕切板よりもガスの流通方向の下流側に配置される第2の仕切板とを有し、第1の仕切板と第2の仕切板は、第2の仕切板の下端部が第1の仕切板の上端部を覆うように、重ね合わせられていてもよい。
これによって、熱膨張が発生して隣接する仕切板同士が接触して変形することを抑制するとともに、コークスの荷下がりを良好に維持することができる。すなわち、ガスの流通方向とは逆方向にコークスは荷下がりする必要がある、第2の仕切板の下端が第1の仕切板の上端を覆うように重ねあわせることによって、コークスが第1の仕切板と第2の仕切板を重なりあわせることによって生じる段差に、コークスが引っ掛かることが抑制される。これによって、コークスの荷下がりを良好に維持することができる。
複数に分割された仕切板の少なくとも一つは湾曲していてもよい。これによって、仕切板の剛性が一層高くなり、変形し難くなる。また、複数に分割された仕切板の少なくとも一つと支持部とが、溶接とは異なる連結手段を介して連結されていてもよい。これによって、熱応力によって、支持部から仕切板が分離することを十分に抑制することができる。
本発明ではまた、プレチャンバ及びプレチャンバの下方にクーリングチャンバを備えるチャンバと、プレチャンバの壁内に形成される環状ダクトと、環状ダクトの下方の壁内に形成され、プレチャンバの内周面に沿って柱レンガで複数に区分された、環状ダクトに連通する複数のガス流路と、ガス流路を区画する区画部材と、を備えており、区画部材は、ガス流路を上下に区画する複数に分割された仕切板と、仕切板を支持する支持部と、支持部を柱レンガに固定する固定部とを有するコークス乾式消火設備を提供する。
本発明のコークス乾式消火設備は、ガス流路を上下に区画する複数に分割された仕切板を有する。このように複数に分割することによって、仕切板の大きさを、従来よりも小さくすることができる。分割された仕切板をガスの流通方向に沿って並べることによって、一枚の仕切板に生じる熱応力が低減され、クリープ損傷を抑制することができる。また、一枚の仕切板が小さくても、複数の仕切板の合計の大きさを所定の大きさにすることによって、ガスの排出流の偏流が低減されて、ガスの排出流に随伴する粉粒や粉塵を低減することができる。
本発明によれば、ガスの排出流に随伴する粉粒や粉塵を低減するとともに、耐久性に優れる仕切板を備えるコークス乾式消火設備、及びそのガス出口フリュー部構造を提供することができる。
本発明のコークス乾式消火設備の一実施形態を示す概略図である。 本発明のコークス乾式消火設備のガス出口フリュー部構造の一実施形態を示す概略図である。 本発明のコークス乾式消火設備のガス出口フリュー部構造の一実施形態を示す概略図である。 本発明のコークス乾式消火設備のガス出口フリュー部構造の一実施形態を示す概略図である。 本発明のコークス乾式消火設備のガス出口フリュー部構造の一実施形態における区画部材を示す斜視図である。 本発明のコークス乾式消火設備のガス出口フリュー部構造の一実施形態における区画部材の変形例を示す図である。 本発明のコークス乾式消火設備のガス出口フリュー部構造の一実施形態における区画部材の別の変形例を示す図である。 本発明のコークス乾式消火設備のガス出口フリュー部構造の一実施形態における仕切板と支持部との連結構造を示す図である。 本発明のコークス乾式消火設備のガス出口フリュー部構造の別の実施形態を示す概略図である。
以下、場合により図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、各図面において、同一または同等の要素には同一の符号を付与し、重複する説明を省略する。
図1は、本発明のコークス乾式消火設備の一実施形態を示す概略図である。コークス乾式消火設備100は、コークス炉から回収されたコークス(赤熱コークス)を冷却用のガスと接触させて冷却する。コークス乾式消火設備100は、コークス炉から回収されたコークスCとガスと接触させて、コークスCを冷却するチャンバ10を備える。チャンバ10の上部はプレチャンバ10Aであり、チャンバ10の下部はクーリングチャンバ10Bである。
チャンバ10を構成するプレチャンバ10Aとクーリングチャンバ10Bは、チャンバ10の塔頂から装入されるコークスCを冷却する空間を一体的に形成している。プレチャンバ10Aの上部は、コークスCがガス中を落下する空間を形成し、プレチャンバ10Aの下部とクーリングチャンバ10Bは、コークスCが堆積する空間を形成する。
プレチャンバ10Aの上方には、チャンバ10の塔頂までコークスを搬送するクレーン35が設けられている。コークスCは、バケットBに収容された状態でクレーン35によって搬送される。
クレーン35によってバケットBに収容された状態で搬送されたコークスCは、チャンバ10の塔頂からプレチャンバ10A内に装入される。コークスCは、プレチャンバ10Aの上部を落下して、チャンバ10内に堆積する。
チャンバ10内に堆積したコークスCは、クーリングチャンバ10Bの下部から供給される冷却用のガスによって約200℃に冷却されて、チャンバ10の塔底から排出装置60によって排出される。冷却用のガスとしては、窒素などの不活性ガスが用いられる。チャンバ10内でコークスCと熱交換して、チャンバ10内で約960℃に昇温したガスは、プレチャンバ10Aの側壁に設けられたガス出口フリュー部110から排出される。排出されたガスは、ダクト74を流通して、ボイラ70で熱回収される。ボイラ70で発生した水蒸気は、発電設備、製鉄所、及び化学プラント等で使用することができる。
ダクト74には、衝突板76が設けられている。ガスの排出流に随伴する粉粒や粉塵は、衝突板76に衝突して落下する。落下した粉粒や粉塵は、ダクト74の下部に連結された集塵装置72で捕捉される。これによって、ボイラ70に粉粒や粉塵が流入することを抑制している。
ボイラ70で熱回収されたガスは、循環ブロワ40及び給水予熱器50を流通した後、クーリングチャンバ10Bの下部から冷却用のガスとして約150℃でチャンバ10内に供給される。このように、冷却用のガスは循環利用されている。
図2及び図3は、ガス出口フリュー部構造110を示す概略図である。ガス出口フリュー部構造110は、プレチャンバ10Aの壁15内に形成される環状ダクト12と、環状ダクト12の下方の壁15内に、プレチャンバ10Aの内周面に沿って柱レンガ17で複数に区分され、チャンバ10の内部と環状ダクト12に連通する複数のガス流路13と、ガス流路13を区画する区画部材120と、を備える。ガス出口フリュー部構造110では、柱レンガ17をプレチャンバ10Aの内周面に対して放射状に設けることによって、複数のガス流路13をプレチャンバ10Aの内周面に対して放射状に形成している。
チャンバ10内に堆積したコークスCの隙間を流通したガスは、ガス出口フリュー部構造110のガス流路13を上昇して環状ダクト12へ排出される。すなわち、複数設けられるガス流路13を流通したガスは、環状ダクト12で合流した後、環状ダクト12と連通するダクト74に向かって流通する。複数のガス流路13のそれぞれには、ガス流路13を区画する区画部材120が設けられている。
図4は、チャンバ10の中央側からガス出口フリュー部構造110をみたときの区画部材120の設置状態を示す図である。プレチャンバ10Aの周方向に沿って隣接するガス流路13は、柱レンガ17によって隔てられている。複数のガス流路13のそれぞれには、区画部材120が設けられている。区画部材120は、ガス流路13を上側(プレチャンバ10A側)と下側(プレチャンバ10Aとは反対側)に区画し、ガスの流通方向に並ぶように複数に分割された仕切板20と、仕切板20を支持する支持部22と、支持部22を柱レンガ17に固定する固定部24とを有する。固定部24は、例えば角柱又は円柱などの柱状形状であってもよい。
図5は、ガス流路13を区画する区画部材120の斜視図である。区画部材120は、3枚の仕切板20a,20b,20cを有する。3枚の仕切板20a,20b,20cは、ガスの流通方向に沿って、上流側(図5中、下側)から仕切板20c、仕切板20b、仕切板20aの順に並んで支持部22の上側面に連結されている。このように、仕切板20が3つに分割されていることから、一枚の仕切板の大きさを従来よりも小さくすることができる。これによって、一枚の仕切板に生じる温度差を小さくすることができ、熱応力に起因するクリープ損傷を抑制することができる。
例えば、仕切板全体が一枚で構成される場合には、上端と下端とで約200℃の温度差が生じる。これに対し、仕切板20は、3分割されているため、各仕切板20a,20b,20cに生じる温度差を60〜70℃にすることができる。なお、仕切板の分割数は3枚に限定されるものではなく、2枚であってもよく、4枚以上であってもよい。クリープ損傷を十分に抑制しつつ、製作を容易にする観点から、仕切板の数は3〜5枚であることが好ましい。仕切板20は金属製であり、例えば、SUS310S等を用いることができる。支持部22も同様の金属製とすることができる。支持部22の数も2枚に限定されず、3枚以上であってもよい。また、他の幾つかの実施形態では、支持部22の上部をワイヤ状にして、仕切板が連結された支持部22を吊り下げる構造としてもよい。
区画部材120の構造は、図2〜図5のような構造に限定されず、種々の変形例が挙げられる。例えば、仕切板20はスリットを有していてもよい。スリットを有することによって、仕切板20に生じる熱応力を低減してクリープ損傷を一層抑制することができる。図6は、区画部材120の変形例を示す図である。図6では、区画部材の一部(仕切板の周囲)を拡大して示している。
図6に示す区画部材の仕切板25は、仕切板20a,20b,20cの3枚に分割されている。仕切板20a,20b,20cは、互いに隣接する仕切板の端部が重ね合わせられた状態で、平板状の支持部22の上側面に連結されている。このように、仕切板20a,20b,20cの端部を重ね合わせることによって、仕切板20aが熱膨張したとしても、隣接する仕切板20a,20b,20cが接触して応力が発生することを抑制できる。
図6において、仕切板20bと、ガスの流通方向を基準として、これよりも下流側に配置される仕切板20aは、仕切板20aの下端部が仕切板20bの上端部を上から覆うように重ね合わせられている。このように、上流側の仕切板20bの一部を、下流側の仕切板20aが上から覆うように重ね合わせることによって、ガス出口フリュー部構造に侵入したコークス、粉粒及び粉塵等が、仕切板20a,20bの重ね合わせ部分に堆積することを抑制できる。また、ガス出口フリュー部構造に侵入したコークス、粉粒及び粉塵等を、ガス出口フリュー部構造の下方に落下し易くすることができる。
図7は、区画部材120の変形例を示す図である。図7では、区画部材の一部(仕切板の周囲)を拡大して示している。図7に示す区画部材の仕切板28は、仕切板28a,28b,28cの3枚に分割されている。図7の仕切板28a,28b,28cは、円弧状に湾曲している。3枚の仕切板28a,28b,28cは、互いに隣接する仕切板の端部が重ね合わせられた状態で、支持部22の上側面に連結されている。このように、仕切板28a,28b,28cの端部が重ね合わせられていることから、図6の仕切板25と同様の作用を有する。
図7において、仕切板28bと、ガスの流通方向を基準として、これよりも下流側に配置される仕切板28aは、仕切板28aの下端部が仕切板28bの上端部を上から覆うように重ね合わせられている。このように、上流側の仕切板28bの一部を、下流側の仕切板28aが上から覆うように重ね合わせることによって、ガス出口フリュー部構造に侵入したコークス、粉粒及び粉塵等が、仕切板28a,28bの重ね合わせ部分に堆積することを抑制できる。
仕切板28a,28b,28cは支持部22側に凹部を有し、支持部22側とは反対側に凸部を有するように湾曲している。これによって、剛性を高くしつつ、ガス出口フリュー部構造に侵入したコークス、粉粒及び粉塵等を、ガス出口フリュー部構造の下方に落下しやすくしている。
図8は、本実施形態のコークス乾式消火設備のガス出口フリュー部構造における仕切板20aと支持部22との連結構造を示す図である。仕切板20aには、金属製の連結部22aが溶接によって接合されている。連結部22aは、分割された仕切板20a,20b,20cのそれぞれに設けられていてもよい。
連結部22a及び支持部22には、それぞれボルト80を挿入する穴が形成されている。これらの穴にはボルト80が挿入されており、連結部22aの主面と支持部22の主面とを対向させた状態で、連結部22aと支持部22とが金属製のワッシャ29を介して相対的に固定されている。このように固定された状態において、仕切板20aの下面と、支持部22の上端とは当接させてもよい。本実施形態では、仕切板20aと支持部22とは、溶接されておらず、連結部22a及びボルト80を介して連結されている。
仕切板20aと支持部22との連結手段として、溶接ではなく、ボルト80のような機械的な連結手段を採用していることから、加熱膨張に伴って生じる応力が緩和され、応力の増大に伴う破断を抑制することができる。したがって、支持部22から仕切板20aが解離することを十分に抑制することができる。
図9は、本発明のコークス乾式消火設備のガス出口フリュー部構造の別の実施形態を示す概略図である。図9は、図4と同様に、チャンバ10の中央側からガス出口フリュー部構造をみたときの区画部材の設置状態を示す図である。図9に示すコークス乾式消火設備のガス出口フリュー部構造112は、図4の区画部材120に代えて区画部材122を有する点で異なっている。区画部材122は、ガス流路13を上側(プレチャンバ10A側)と下側(プレチャンバ10Aとは反対側)に区画する、ガスの流通方向と垂直方向に並ぶように複数に分割された仕切板26と、仕切板26を支持する支持部22と、支持部22を柱レンガ17に固定する固定部24とを有する。
区画部材122は、3枚の仕切板26a,26b,26cを有する。3枚の仕切板26a,26b,26cは、ガスの流通方向とは垂直方向に沿って、図9中、左側から仕切板26a、仕切板26b、仕切板26cの順に並んで支持部22に固定されている。このように、仕切板26が3つに分割されていることから、一枚の仕切板の大きさを従来よりも小さくすることができる。これによって、一枚の仕切板に生じる熱応力を小さくすることができ、熱応力に起因するクリープ損傷を抑制することができる。
仕切板26は、図示しない連結部材を介して、支持部22に固定することができる。コークス乾式消火設備のガス出口フリュー部構造112における区画部材122以外の構成は、コークス乾式消火設備のガス出口フリュー部構造110と同様とすることができる。
以上、本発明の好適な実施形態を詳細に説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではない。例えば、分割された個々の仕切板の形状又は大きさは、互いに異なっていてもよい。また、仕切板と支持部とは、ボルト等を用いて直接機械的に連結してもよい。
本発明によれば、ガスの排出流に随伴される粉粒や粉塵を低減するとともに、耐久性に優れる仕切板を備えるコークス乾式消火設備、及びそのガス出口フリュー部構造を提供することができる。
10…チャンバ、10A…プレチャンバ、10B…クーリングチャンバ、12…環状ダクト、13…ガス流路、15…壁、17…柱レンガ、20,25,26,28…仕切板、22…支持部、22a…連結部、24…固定部、29…ワッシャ、35…クレーン、40…循環ブロワ、50…給水予熱器、60…排出装置、70…ボイラ、72…集塵装置、74…ダクト、76…衝突板、80…ボルト、100…コークス乾式消火設備、110,112…ガス出口フリュー部構造(ガス出口フリュー部)、120,122…区画部材。

Claims (7)

  1. プレチャンバと前記プレチャンバの下方にクーリングチャンバとを備えるチャンバを具備するコークス乾式消火設備のガス出口フリュー部構造であって、
    前記プレチャンバの壁内に形成される環状ダクトと、
    前記環状ダクトの下方の前記壁内に形成され、前記プレチャンバの内周面に沿って柱レンガで複数に区分された、前記環状ダクトに連通するガス流路と、
    前記ガス流路を区画する区画部材と、を備えており、
    前記区画部材は、前記ガス流路を上下に区画する複数に分割された仕切板と、前記仕切板を支持する支持部と、前記支持部を前記柱レンガに固定する固定部と、を有するコークス乾式消火設備のガス出口フリュー部構造。
  2. 前記仕切板は、ガスの流通方向に並ぶように分割されている、請求項1に記載のコークス乾式消火設備のガス出口フリュー部構造。
  3. 複数に分割された前記仕切板は、互いに隣接する前記仕切板の端部同士が重なり合うようにして前記支持部に支持される、請求項1又は2に記載のコークス乾式消火設備のガス出口フリュー部構造。
  4. 前記仕切板は、ガスの流通方向に並ぶように分割されており、
    前記仕切板は、互いに隣接する、第1の仕切板と前記第1の仕切板よりも前記ガスの流通方向の下流側に配置される第2の仕切板とを有し、
    前記第1の仕切板と前記第2の仕切板は、前記第2の仕切板の下端部が前記第1の仕切板の上端部を覆うように重ね合わせられている、請求項1〜3のいずれか一項に記載のコークス乾式消火設備のガス出口フリュー部構造。
  5. 複数に分割された前記仕切板の少なくとも一つが湾曲している、請求項1〜4のいずれか一項に記載のコークス乾式消火設備のガス出口フリュー部構造。
  6. 複数に分割された前記仕切板の少なくとも一つと前記支持部とが、溶接とは異なる連結手段を介して連結されている、請求項1〜5のいずれか一項に記載のコークス乾式消火設備のガス出口フリュー部構造。
  7. プレチャンバ及び前記プレチャンバの下方にクーリングチャンバを備えるチャンバと、
    前記プレチャンバの壁内に形成される環状ダクトと、
    前記環状ダクトの下方の前記壁内に形成され、前記プレチャンバの内周面に沿って柱レンガで複数に区分された、前記環状ダクトに連通する複数のガス流路と、前記ガス流路を区画する区画部材と、を備えており、
    前記区画部材は、前記ガス流路を上下に区画する複数に分割された仕切板と、前記仕切板を支持する支持部と、前記支持部を前記柱レンガに固定する固定部とを有するコークス乾式消火設備。
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