JP2016021354A - コネクタ付き電線およびコネクタ付き電線の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】コンタクトの位置に合わせて絶縁電線を整列させて保持し、一括して導体をコンタクトに接続できるようにする。
【解決手段】コネクタ付き電線は、少なくとも2対の電線対を有し、コネクタは、複数のコンタクト12を配列した基材11を有する。そしてコンタクト12の配列方向に全ての絶縁電線の導体の露出部分が重なるように配置されて、各導体がコンタクト12のそれぞれに対してハンダ付けされる。そして基材11に一体化された整列部13であって、絶縁電線の配列ピッチをコンタクト12の配列ピッチに一致させるように絶縁電線を整列させて保持する整列部13を有し、整列部13は、絶縁電線を保持する溝部14を有し、溝部14は、絶縁電線の長さ方向に直交する方向の溝幅が、溝部の浅い部分から深い部分に向かって溝部の深さ方向に狭くなっていく形状を有する。
【選択図】図3
【解決手段】コネクタ付き電線は、少なくとも2対の電線対を有し、コネクタは、複数のコンタクト12を配列した基材11を有する。そしてコンタクト12の配列方向に全ての絶縁電線の導体の露出部分が重なるように配置されて、各導体がコンタクト12のそれぞれに対してハンダ付けされる。そして基材11に一体化された整列部13であって、絶縁電線の配列ピッチをコンタクト12の配列ピッチに一致させるように絶縁電線を整列させて保持する整列部13を有し、整列部13は、絶縁電線を保持する溝部14を有し、溝部14は、絶縁電線の長さ方向に直交する方向の溝幅が、溝部の浅い部分から深い部分に向かって溝部の深さ方向に狭くなっていく形状を有する。
【選択図】図3
Description
本発明は、コネクタ付き電線およびコネクタ付き電線の製造方法に関し、より具体的には、導体および該導体の周囲の絶縁体を有する複数の絶縁電線と、絶縁電線の導体を接続するコネクタとを備えたコネクタ付き電線、およびその製造方法に関する。
絶縁電線にコネクタを取り付けてなるコネクタ付き電線は、広範な用途に用いられている。例えば各種電子機器に外部機器を接続するために複数の絶縁電線を束ねてその端部にコネクタを取り付けたコネクタ付き電線が用いられる。コネクタ付き電線を構成する複数の絶縁電線は、コネクタのコンタクトに接続される。このときにコネクタで配列されたコネクタに対して、複数の絶縁電線を整列させて各絶縁電線の導体をコンタクトに接続する。
コネクタ付き電線のコネクタで絶縁電線を整列させる構成に関して、例えば特許文献1には、圧接結線型のコネクタに対して、複数の同軸ケーブルを整列させて保持させるためのアラインメントインシュレータを設ける構成が記載されている。アラインメントインシュレータは、各ケーブルの外部導体に固定されるグランドバーを有し、アラインメントインシュレータをハウジングに収容するときに、グランドバーがハウジングに当接し、各ケーブルをハウジングに位置決めするようにしている。
コネクタ付き電線においては、複数の絶縁電線をコネクタに接続する場合、コネクタが備える複数のコンタクトに対して、複数の絶縁電線の導体をそれぞれに接続する必要がある。この場合、従来ではそれぞれのコンタクトに対して手作業で1本ずつハンダによる接続作業を行っていた。このような接続作業は、煩雑であり接続信頼性が低下する可能性もある。
特許文献1のコネクタは、コネクタのハウジング内部でケーブルを整列させる部材を備えたものであるが、圧接結線型のコネクタに適用されるものであり、絶縁電線の導体を一括してコンタクトに接続するものではない。
本発明は、上述した実状に鑑みてなされたもので、複数の絶縁電線の導体をコネクタに設けられた複数のコンタクトに接続する構成において、コンタクトの位置に合わせて絶縁電線を整列させて保持し、一括して導体をコンタクトに接続できるようにすることで、簡単な構成で確実かつ容易に、絶縁電線とコネクタとの接続構成を得ることができるようにしたコネクタ付き電線を提供することを目的とする。
本発明によるコネクタ付きケーブルは、導体および該導体の周囲の絶縁体を有する4本以上の絶縁電線と、該絶縁電線の導体を接続するコネクタとを備えたコネクタ付き電線であって、前記4本以上の絶縁電線は、少なくとも2本1組の電線対を2対有し、前記コネクタは、複数のコンタクトを配列した基材を有し、前記コンタクトの配列方向に全ての前記絶縁電線の前記導体の露出部分が重なるように配置されて、各前記導体が前記コンタクトのそれぞれに対してハンダ付けされ、前記基材に一体化された整列部であって、前記絶縁電線の配列ピッチを前記コンタクトの配列ピッチに一致させるように前記絶縁電線を整列させて保持する前記整列部を有し、該整列部は、前記絶縁電線を保持する溝部を有し、該溝部は、前記絶縁電線の長さ方向に直交する方向の溝幅が、前記溝部の浅い部分から深い部分に向かって溝部の深さ方向に狭くなっていく形状を有する、コネクタ付き電線である。
本発明によれば、複数の絶縁電線の導体をコネクタに設けられた複数のコンタクトに接続する構成において、コンタクトの位置に合わせて絶縁電線を整列させて保持し、一括して導体をコンタクトに接続できるようにすることで、簡単な構成で確実かつ容易に、絶縁電線とコネクタとの接続構成を得ることができるようにしたコネクタ付き電線を提供することができる。
最初に本発明の実施態様を列記して説明する。
(1)本願のコネクタ付き電線に係る発明は、導体および該導体の周囲の絶縁体を有する4本以上の絶縁電線と、該絶縁電線の導体を接続するコネクタとを備えたコネクタ付き電線であって、前記4本以上の絶縁電線は、少なくとも2本1組の電線対を2対有し、前記コネクタは、複数のコンタクトを配列した基材を有し、前記コンタクトの配列方向に全ての前記絶縁電線の前記導体の露出部分が重なるように配置されて、各前記導体が前記コンタクトのそれぞれに対してハンダ付けされ、前記基材に一体化された整列部であって、前記絶縁電線の配列ピッチを前記コンタクトの配列ピッチに一致させるように前記絶縁電線を整列させて保持する前記整列部を有し、該整列部は、前記絶縁電線を保持する溝部を有し、該溝部は、前記絶縁電線の長さ方向に直交する方向の溝幅が、前記溝部の浅い部分から深い部分に向かって溝部の深さ方向に狭くなっていく形状を有する、コネクタ付き電線である。これにより、コンタクトの位置に合わせて絶縁電線を整列させて保持し、一括して導体をコンタクトに接続できるようにすることで、簡単な構成で確実かつ容易に、絶縁電線とコネクタとの接続構成を得ることができる。
(1)本願のコネクタ付き電線に係る発明は、導体および該導体の周囲の絶縁体を有する4本以上の絶縁電線と、該絶縁電線の導体を接続するコネクタとを備えたコネクタ付き電線であって、前記4本以上の絶縁電線は、少なくとも2本1組の電線対を2対有し、前記コネクタは、複数のコンタクトを配列した基材を有し、前記コンタクトの配列方向に全ての前記絶縁電線の前記導体の露出部分が重なるように配置されて、各前記導体が前記コンタクトのそれぞれに対してハンダ付けされ、前記基材に一体化された整列部であって、前記絶縁電線の配列ピッチを前記コンタクトの配列ピッチに一致させるように前記絶縁電線を整列させて保持する前記整列部を有し、該整列部は、前記絶縁電線を保持する溝部を有し、該溝部は、前記絶縁電線の長さ方向に直交する方向の溝幅が、前記溝部の浅い部分から深い部分に向かって溝部の深さ方向に狭くなっていく形状を有する、コネクタ付き電線である。これにより、コンタクトの位置に合わせて絶縁電線を整列させて保持し、一括して導体をコンタクトに接続できるようにすることで、簡単な構成で確実かつ容易に、絶縁電線とコネクタとの接続構成を得ることができる。
(2)前記2対の電線対は、1方の電線対の絶縁電線の径が、他方の電線対の絶縁電線の径よりも細いことが好ましい。これにより、規格等に適合した電線径の配置を行うことができる。
(3)前記2対の電線対は、1方の電線対の2本の絶縁電線が、他方の電線対の2本の絶縁電線を間に挟むように整列されることが好ましい。これにより、規格等に適合した電線径の配置を行うことができる。
(4)前記整列部は、前記コネクタの前記基材とは別部材として形成され、前記基材に対して固着されていることが好ましい。これにより、整列部の構成の具体例が与えられる。
(5)前記整列部は、前記コネクタの前記基材に一体成形されて形成されていることが好ましい。これにより整列部の構成の具体例が与えられる。
(6)前記整列部の前記溝部が前記絶縁電線の絶縁部を保持する位置は、前記電線対の絶縁電線の径に応じて前記溝部の深さ方向に異なることが好ましい。これにより、絶縁電線の径が異なっても確実に絶縁電線を整列させ保持することができる。
(7)前記4本以上の絶縁電線の周囲を一括して覆うシールド導体と、該シールド導体を覆う外被とを有し、前記シールド導体と前記外被とが前記絶縁電線の長さ方向の末端で除去されて前記電線対の絶縁電線が露出され、前記露出された電線対の前記導体が前記コンタクトに接続されていることが好ましい。これにより、コンタクトに接続させる絶縁電線の具体的構成が与えられる。
(8)本願のコネクタ付き電線の製造方法に係る発明は、導体および該導体の周囲の絶縁体を有する4本以上の絶縁電線と、該絶縁電線の導体を接続するコネクタとを備えたコネクタとを備え、前記4本以上の絶縁電線が少なくとも2本1組の電線対を2対有するコネクタ付き電線の製造方法であって、前記電線を整列させるための整列部を用い、該整列部が有する溝部に前記絶縁電線の絶縁体を保持させるステップと、前記絶縁電線の長さ方向の端部位置を揃えて前記絶縁電線を切断し、各前記絶縁電線について端部から所定長の前記絶縁体を除去し、前記導体を露出させるステップと、前記露出させた導体を前記コネクタのコンタクト上に配置し、パルスヒートを使用して前記導体を前記コンタクトに一括してハンダ付けするステップと、を有する、コネクタ付き電線の製造方法である。これにより、コンタクトの位置に合わせて絶縁電線を整列させて保持し、一括して導体をコンタクトに接続できるようにすることで、簡単な構成で確実かつ容易に、絶縁電線とコネクタとの接続構成を得ることができる。
(9)前記溝部は、前記絶縁電線の長さ方向に直交する方向の溝幅が、前記溝部の浅い部分から深い部分に向かって溝部の深さ方向に狭くなっていく形状を有し、前記2対の絶縁電線として、1方の電線対の絶縁電線の径が、他方の電線対の絶縁電線の径よりも細い絶縁電線を用い、前記溝部に前記絶縁電線の絶縁体を保持させるステップは、前記溝部に前記絶縁電線の絶縁体を保持させる位置が、前記電線対の絶縁電線の径に応じて前記溝部の深さ方向に異なることが好ましい。これにより規格等に適合した電線径の配置を行うことができ、また、絶縁電線の径が異なっても確実に絶縁電線を整列させ保持することができる。
[本発明の実施形態の詳細]
本発明に係る2芯平行電線の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれる。
本発明に係る2芯平行電線の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれる。
図1は、本発明によるコネクタ付き電線の一実施形態における要部の外観概略図である。コネクタ付き電線10は、コネクタ20と、これに接続するシールドケーブル30とからなる。コネクタ20は、プレート状の絶縁体の基材上に複数のコンタクト(端子パッド)が設けられた保持部材1を有し、その複数のコンタクトに対して、シールドケーブル30に含まれる複数の電線がそれぞれ接続される。
シールドケーブル30の電線が接続された保持部材1には、その先端部を覆うシェル2が取り付けられ、その周囲にモールド成形により樹脂によるコネクタハウジング3が成形される。コネクタハウジング3の先端側には、保持部材1に取り付けたシェル2が露出し、この部分を接続相手先となる図示しないレセプタクルに挿入して使用する。例えば本コネクタ付き電線10をUSBコネクタに適用する場合、保持部材1やシェル2の大きさは規格に準拠したものとなる。
図2は、本発明によるコネクタ付き電線が有するシールドケーブルの構成例を説明する図である。シールドケーブル30は、複数(ここでは2対)の電線対31a,31bと、ドレイン線35と、これら電線対31a,31bおよびドレイン線35を一括で被覆するシールド導体36と、そのシールド導体36の周囲を被覆した外被37から構成されている。
一方の電線対31aは、同径の2本の絶縁電線32a,32bからなり、他方の電線対31bは、絶縁電線32a、32bより電線径が小さい同径の2本の絶縁電線32c,32dからなっている。例えば本コネクタ付き電線10をUSBコネクタに適用する場合、電線径が小さい絶縁電線32c,32dは信号線として機能し、電線径が大きい絶縁電線32a,32bは電源線として機能する。これにより規格等に適合した電線径の配置を行うことができる。
それぞれの絶縁電線32a〜32dは、単心線または撚線からなる導体33を所定の誘電率を有する絶縁体34で被覆したものとされる。導体33は、銅やアルミ等の電気良導体、またはこれらの電気良導体に錫メッキ等を施した単心線または撚線で形成され、導体33を電気的に絶縁する絶縁体34としては、例えば、ポリエチレン(PE)、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)、フッ素樹脂等が用いられる。
そして2対の電線対31a,31bに対して、ドレイン線35を縦添えする、あるいは電線対31a、31b、ドレイン線35を撚り合わせる。ドレイン線35は、例えば錫メッキした軟鋼の撚り線とされる。この場合、ドレイン線35を用いない構成とすることもできる。
2対の電線対31a,31bおよびドレイン線35の外周には、金属性のシールド導体36が設けられる。これにより2対の電線対31a,31bは一括してシールドされる。
さらにシールド導体36の外側は、外被37で被覆される。外被37は、ポリ塩化ビニル(PVC)やポリエチレン等のポリオレフィン系樹脂、もしくはこれらに塩素、臭素系の難燃剤を添加して難燃化したもの等が用いられる。
2対の電線対31a,31bおよびドレイン線35の外周には、金属性のシールド導体36が設けられる。これにより2対の電線対31a,31bは一括してシールドされる。
さらにシールド導体36の外側は、外被37で被覆される。外被37は、ポリ塩化ビニル(PVC)やポリエチレン等のポリオレフィン系樹脂、もしくはこれらに塩素、臭素系の難燃剤を添加して難燃化したもの等が用いられる。
図3は、コネクタが備える保持部材の構成例を示す斜視概略図である。
保持部材1は、絶縁体によるプレート状の基材11を有し、その基材11の表面に複数のコンタクト12が形成されている。コンタクト12は、複数対の絶縁電線を接続するために一定の配列ピッチで配列され、シェル2が取り付けられた保持部材1をその接続相手先となるレセプタクルに挿入したときに、コンタクト12がそのレセプタクル側の端子に電気的に接続される。コンタクト12は、例えば基材11を樹脂材料で成形するときに、モールドイン法により基材11に一体化させて形成することができる。
保持部材1は、絶縁体によるプレート状の基材11を有し、その基材11の表面に複数のコンタクト12が形成されている。コンタクト12は、複数対の絶縁電線を接続するために一定の配列ピッチで配列され、シェル2が取り付けられた保持部材1をその接続相手先となるレセプタクルに挿入したときに、コンタクト12がそのレセプタクル側の端子に電気的に接続される。コンタクト12は、例えば基材11を樹脂材料で成形するときに、モールドイン法により基材11に一体化させて形成することができる。
そして本発明に係るコネクタ付ケーブルにおける実施形態の特徴として、保持部材1の基材11には、複数対の絶縁電線32a〜32dを整列させて保持するための整列部13が備えられる。整列部13は、絶縁電線の数に応じた複数(ここでは4つ)の溝部14を備えている。整列部13は、配列したコンタクト12に対して絶縁電線32a〜32dを接続するときに、コンタクト12の手前側(図示右奥側)で絶縁電線32a〜32dを整列させるために、基材11に固着される。整列部13の溝部14の配列ピッチは、コンタクト12の配列ピッチに一致している。
図4は、基材のコンタクトにシールドケーブルの絶縁電線を接続した状態を説明する図である。シールドケーブル30は、シールド導体36と外被37とがその長さ方向の末端で所定長除去され、各絶縁電線32a〜32dが露出される。そして、各絶縁電線32a〜32dがその長さ方向の端部位置を揃えて切断され、各絶縁電線32a〜32dの絶縁体が端部から所定長除去され、導体33が先端で露出される。
整列部13は、基材11とは別の部材で成形され、整列部13の各溝部14によりシールドケーブル30の絶縁電線32a〜32dを保持させて、その状態で整列部13を基材11に固着する。基材11への整列部13の固着は、爪などの係合部を設けることによる嵌合構造とすることができ、あるいは接着剤などを用いて固着するようにしてもよい。
このときに、2つの電線対31a,31bに含まれる絶縁電線32a〜32dのうち、1方の電線対31aに含まれる相対的に径の大きい絶縁電線32a,32bが、他方の電線対31bに含まれる相対的に径の小さい絶縁電線32c,32dを挟むような順序で整列される。これによりUSB等の規格等に適合した電線径の配置を行うことができる。
このときに、2つの電線対31a,31bに含まれる絶縁電線32a〜32dのうち、1方の電線対31aに含まれる相対的に径の大きい絶縁電線32a,32bが、他方の電線対31bに含まれる相対的に径の小さい絶縁電線32c,32dを挟むような順序で整列される。これによりUSB等の規格等に適合した電線径の配置を行うことができる。
そして整列させた各絶縁電線の導体33を、例えばパルスヒートにより一括してコンタクト12に接続する。パルスヒートユニットは接合物となる導体33を押えて圧力を加えるためのリフロヘッドとパルスヒート電源で構成され、瞬間加熱方式によりハンダを溶かす時だけ加熱する。ハンダが溶けると加熱を止めて冷却する。これによりハンダが固まるまで加圧しているので浮きのない高信頼性の接合が得られる。
ここでは、一列に配列したコンタクト12の配列方向に全ての導体33の露出部分が重なるように配置される。そして露出された各絶縁電線32a〜32dの導体33を、パルスヒートによりコンタクト12に一括して接続する。
ここでは、一列に配列したコンタクト12の配列方向に全ての導体33の露出部分が重なるように配置される。そして露出された各絶縁電線32a〜32dの導体33を、パルスヒートによりコンタクト12に一括して接続する。
この後、コンタクト12に接続された導体33を覆うように、基材11の先端部側に図1に示すようなシェル2が設けられる。そしてこれをさらにモールド成形することで樹脂製のコネクタハウジング3を成形し、コネクタ付き電線10を得る。
図5は、絶縁電線を整列して保持するための整列部の形状を示す図で、整列させる絶縁電線の軸心方向から整列部13を見たときの溝部の形状を説明するものである。
整列部13は、複数の絶縁電線32a〜32dをそれぞれ保持する複数の溝部14を有している。溝部14には、各絶縁電線32a〜32dの絶縁体34の部分が保持される。
整列部13は、複数の絶縁電線32a〜32dをそれぞれ保持する複数の溝部14を有している。溝部14には、各絶縁電線32a〜32dの絶縁体34の部分が保持される。
この溝部14は、絶縁電線32a〜32dの長さ方向に直交する方向の断面が、溝部14の浅い部分から深い部分に向かって溝部の深さ方向に溝幅が狭くなっていく形状を有している。このような形状により、溝部14が絶縁電線32a〜32dの絶縁体34を保持する位置は、絶縁電線32a〜32dの径に応じて溝部14の深さ方向に異なった位置となる。つまり相対的に径の大きい絶縁電線32a,32bは、溝部14の深さ方向に相対的に浅い位置で保持され、相対的に径の小さい絶縁電線32c,32dは、溝部14の深さ方向に相対的に深い位置で保持される。溝部14の溝幅は、例えばAWG#20〜30程度の絶縁電線(導体径φ0.2〜1.2mm、絶縁径φ0.3mm〜2.0mm)が収容可能に形成される。これにより、絶縁電線の径が異なっても確実に絶縁電線を整列させ保持することができる。
図6は、コネクタが備える保持部材の他の構成例を示す斜視概略図である。
上記の図3〜図5に示す実施形態では、整列部13は、基材11とは別部材で構成し、その溝部14に絶縁電線32a〜32dを整列させて保持した状態で、基材11に固着された。これに対して本実施形態では、整列部13を基材11に一体成形により形成する。
この場合、整列部13に設ける溝部14は、基材11に対して上方に開口する構成となり、基材11側が溝部14の底部側に位置する。
上記の図3〜図5に示す実施形態では、整列部13は、基材11とは別部材で構成し、その溝部14に絶縁電線32a〜32dを整列させて保持した状態で、基材11に固着された。これに対して本実施形態では、整列部13を基材11に一体成形により形成する。
この場合、整列部13に設ける溝部14は、基材11に対して上方に開口する構成となり、基材11側が溝部14の底部側に位置する。
この場合も図3〜図5の実施形態と同様に、シールドケーブル30のシールド導体36と外被37とがその長さ方向の末端で所定長除去され、各絶縁電線32a〜32dが露出され、各絶縁電線32a〜32dの絶縁体が所定長除去されて、導体33が先端で露出される。そして整列部13の各溝部14によりシールドケーブル30の絶縁電線32a〜32dを保持させて、整列させた各絶縁電線の導体33を、パルスヒートにより一括してコンタクト12に接続する。
図7は、図6の実施形態における保持部の形状を示す図で、整列部13に整列させる絶縁電線の軸心方向から整列部13を見たときの溝部14の形状を説明するものである。
溝部14は、絶縁電線32a〜32dの長さ方向に直交する方向の断面が、溝部14の浅い部分から深い部分に向かって溝部の深さ方向に溝幅が狭くなっていく形状を有している。溝部14は、基材11に対して上方に開口する構成となり、溝部14の溝幅が狭い底部側に基材11が配置される。
溝部14は、絶縁電線32a〜32dの長さ方向に直交する方向の断面が、溝部14の浅い部分から深い部分に向かって溝部の深さ方向に溝幅が狭くなっていく形状を有している。溝部14は、基材11に対して上方に開口する構成となり、溝部14の溝幅が狭い底部側に基材11が配置される。
溝部14が絶縁電線32a〜32dの絶縁体34を保持する位置は、図3〜図5の実施形態と同様であり、絶縁電線32a〜32dの径に応じて溝部14の深さ方向に異なった位置となる。つまり相対的に径の大きい絶縁電線32a,32bは、溝部14の深さ方向に相対的に浅い位置で保持され、相対的に径の小さい絶縁電線32c,32dは、溝部14の深さ方向に相対的に深い位置で保持される。
上記の各構成により、複数の絶縁電線の導体をコネクタに設けられた複数のコンタクトに接続する構成において、コンタクトの位置に合わせて絶縁電線を整列させて保持し、一括して導体をコンタクトに接続できるようにすることで、簡単な構成で確実かつ容易に、絶縁電線とコネクタとの接続構成を得ることができるようになる。
1…保持部材、2…シェル、3…コネクタハウジング、10…コネクタ付き電線、11…基材、12…コンタクト、13…整列部、14…溝部、20…コネクタ、30…シールドケーブル、31a,31b…電線対、32a,32b,32c,32d…絶縁電線、33…導体、34…絶縁体、35…ドレイン線、36…シールド導体、37…外被。
Claims (9)
- 導体および該導体の周囲の絶縁体を有する4本以上の絶縁電線と、該絶縁電線の導体を接続するコネクタとを備えたコネクタ付き電線であって、
前記4本以上の絶縁電線は、少なくとも2本1組の電線対を2対有し、
前記コネクタは、複数のコンタクトを配列した基材を有し、
前記コンタクトの配列方向に全ての前記絶縁電線の前記導体の露出部分が重なるように配置されて、各前記導体が前記コンタクトのそれぞれに対してハンダ付けされ、
前記基材に一体化された整列部であって、前記絶縁電線の配列ピッチを前記コンタクトの配列ピッチに一致させるように前記絶縁電線を整列させて保持する前記整列部を有し、
該整列部は、前記絶縁電線を保持する溝部を有し、該溝部は、前記絶縁電線の長さ方向に直交する方向の溝幅が、前記溝部の浅い部分から深い部分に向かって溝部の深さ方向に狭くなっていく形状を有する、コネクタ付き電線。 - 前記2対の電線対は、1方の電線対の絶縁電線の径が、他方の電線対の絶縁電線の径よりも細い、請求項1に記載のコネクタ付き電線。
- 前記2対の電線対は、1方の電線対の2本の絶縁電線が、他方の電線対の2本の絶縁電線を間に挟むように整列される、請求項1または2に記載のコネクタ付き電線。
- 前記整列部は、前記コネクタの前記基材とは別部材として形成され、前記基材に対して固着されている、請求項1〜3のいずれか1に記載のコネクタ付き電線。
- 前記整列部は、前記コネクタの前記基材に一体成形されて形成されている、請求項1〜3のいずれか1に記載のコネクタ付き電線。
- 前記整列部の前記溝部が前記絶縁電線の絶縁部を保持する位置は、前記電線対の絶縁電線の径に応じて前記溝部の深さ方向に異なる、請求項1〜5のいずれか1に記載のコネクタ付き電線。
- 前記4本以上の絶縁電線の周囲を一括して覆うシールド導体と、該シールド導体を覆う外被とを有し、前記シールド導体と前記外被とが前記絶縁電線の長さ方向の末端で除去されて前記電線対の絶縁電線が露出され、前記露出された電線対の前記導体が前記コンタクトに接続されている、請求項1〜6のいずれか1に記載のコネクタ付き電線。
- 導体および該導体の周囲の絶縁体を有する4本以上の絶縁電線と、該絶縁電線の導体を接続するコネクタとを備えたコネクタとを備え、前記4本以上の絶縁電線が少なくとも2本1組の電線対を2対有するコネクタ付き電線の製造方法であって、
前記電線を整列させるための整列部を用い、該整列部が有する溝部に前記絶縁電線の絶縁体を保持させるステップと、
前記絶縁電線の長さ方向の端部位置を揃えて前記絶縁電線を切断し、各前記絶縁電線について端部から所定長の前記絶縁体を除去し、前記導体を露出させるステップと、
前記露出させた導体を前記コネクタのコンタクト上に配置し、パルスヒートを使用して前記導体を前記コンタクトに一括してハンダ付けするステップと、
を有する、コネクタ付き電線の製造方法。 - 前記溝部は、前記絶縁電線の長さ方向に直交する方向の溝幅が、前記溝部の浅い部分から深い部分に向かって溝部の深さ方向に狭くなっていく形状を有し、前記2対の絶縁電線として、1方の電線対の絶縁電線の径が、他方の電線対の絶縁電線の径よりも細い絶縁電線を用い、
前記溝部に前記絶縁電線の絶縁体を保持させるステップは、前記溝部に前記絶縁電線の絶縁体を保持させる位置が、前記電線対の絶縁電線の径に応じて前記溝部の深さ方向に異なる、請求項8に記載のコネクタ付き電線の製造方法。
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JP2017228369A (ja) * | 2016-06-20 | 2017-12-28 | 住友電気工業株式会社 | 基板付き同軸ケーブルおよびその製造方法 |
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