JP2016020713A - 車両の発進クラッチ制御装置 - Google Patents

車両の発進クラッチ制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2016020713A
JP2016020713A JP2014144191A JP2014144191A JP2016020713A JP 2016020713 A JP2016020713 A JP 2016020713A JP 2014144191 A JP2014144191 A JP 2014144191A JP 2014144191 A JP2014144191 A JP 2014144191A JP 2016020713 A JP2016020713 A JP 2016020713A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
clutch
intention
control device
control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014144191A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6521581B2 (ja
Inventor
大悟 岸
Daigo Kishi
大悟 岸
誠史 笠原
Masafumi Kasahara
誠史 笠原
佳延 川本
Yoshinobu Kawamoto
佳延 川本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
JATCO Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
JATCO Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd, JATCO Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2014144191A priority Critical patent/JP6521581B2/ja
Publication of JP2016020713A publication Critical patent/JP2016020713A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6521581B2 publication Critical patent/JP6521581B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Abstract

【課題】発進クラッチが解放状態のとき、発進クラッチの締結開始から締結完了までの所要時間を短縮すること。
【解決手段】エンジンにより駆動されるオイルポンプからの吐出作動油により油圧締結される前進クラッチ又は後退ブレーキをベルト式無段変速機CVTに有する。このエンジン車両において、要求油量発生回転数演算手段(図2のS12)と、発進クラッチ締結制御手段(図2のS13,S14,S15)と、を備える。要求油量発生回転数演算手段は、オイルポンプの回転数として、変速機要求油量を吐出するための要求油量発生回転数を演算する。発進クラッチ締結制御手段は、発進クラッチが解放状態のとき、オイルポンプの回転数を要求油量発生回転数より高くして発進クラッチを締結する。
【選択図】図2

Description

本発明は、駆動源により駆動されるオイルポンプからの吐出作動油により油圧締結される発進クラッチを変速機に有する車両の発進クラッチ制御装置に関する。
従来、非走行レンジから走行レンジへセレクト操作されると、オイルポンプを駆動するエンジンの回転数を油量収支限界回転数にするセレクト操作時エンジン回転数制御装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この従来装置では、エンジン回転数が油量収支限界回転数未満であると、エンジン回転数を油量収支限界回転数まで上昇させ、エンジン回転数が油量収支限界回転数を超えていると、エンジン回転数を油量収支限界回転数まで低下させている。
特許第4129257号公報
しかしながら、上記従来装置にあっては、例えば、N→Dセレクト操作を行って発進するとき、エンジン回転数が油量収支限界回転数(=要求油量発生回転数)までとされる。このため、発進クラッチが解放状態で油室や回路から作動油が抜けているときに締結要求があると、締結初期において抜けている作動油を充填するための油量が不足し、発進クラッチの締結開始から締結完了までの所要時間が長くなる、という問題があった。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、発進クラッチが解放状態のとき、発進クラッチの締結開始から締結完了までの所要時間を短縮することができる車両の発進クラッチ制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の車両の発進クラッチ制御装置では、駆動源により駆動されるオイルポンプからの吐出作動油により油圧締結される発進クラッチを変速機に有する。この車両において、要求油量発生回転数演算手段と、発進クラッチ締結制御手段と、を備える。
要求油量発生回転数演算手段は、オイルポンプの回転数として、変速機要求油量を吐出するための要求油量発生回転数を演算する。
発進クラッチ締結制御手段は、発進クラッチが解放状態のとき、オイルポンプの回転数を要求油量発生回転数より高くして発進クラッチを締結する。
よって、発進クラッチが解放状態のとき、オイルポンプの回転数を要求油量発生回転数より高くして発進クラッチが締結される。
すなわち、解放状態の発進クラッチは、油室や回路から作動油が抜けていることがあり、クラッチ締結容量を得るには、まず抜けている作動油を充填する油量が必要である。これに対し、オイルポンプ回転数を要求油量発生回転数より高くすることで、発進クラッチの締結を開始すると、回転数嵩上げ分により作動油を充填するための必要油量が確保され、締結初期に応答良くクラッチ油圧が立ち上がる。
この結果、発進クラッチが解放状態のとき、発進クラッチの締結開始から締結完了までの所要時間を短縮することができる。
実施例1の発進クラッチ制御装置が適用された無段変速機搭載車両の駆動系と制御系を示す全体システム図である。 実施例1の発進クラッチ制御装置のCVTコントロールユニットにて実行される発進クラッチ制御処理の流れを示すフローチャートである。 実施例1の発進クラッチ制御で用いられる要求油量発生回転数を説明するためのオイルポンプ回転(エンジン回転)に対する油量の関係特性を示す油量特性図である。 実施例1のCVTコントロールユニットにて発進クラッチ制御(セレクト操作有りの場合)が行われるときのエンジン回転数(オイルポンプ入力回転数)・オイルポンプ吐出油量・レンジ操作・クラッチ制御・ブレーキ液圧の各特性を示すタイムチャートである。 実施例2の発進クラッチ制御装置のCVTコントロールユニットにて実行される発進クラッチ制御処理の流れを示すフローチャートである。 実施例2のCVTコントロールユニットにて発進クラッチ制御(セレクト操作有りの場合:Pレンジ→走行レンジ)が行われるときのエンジン回転数(オイルポンプ入力回転数)・オイルポンプ吐出油量・レンジ操作・クラッチ制御・ブレーキ液圧の各特性を示すタイムチャートである。 実施例3の発進クラッチ制御装置のCVTコントロールユニットにて実行される発進クラッチ制御処理の流れを示すフローチャートである。 実施例3のCVTコントロールユニットにて発進クラッチ制御(セレクト操作無しの場合)が行われるときのエンジン回転数(オイルポンプ入力回転数)・オイルポンプ吐出油量・レンジ操作・クラッチ制御・ブレーキ液圧の各特性を示すタイムチャートである。 実施例4の発進クラッチ制御装置のCVTコントロールユニットにて実行される発進クラッチ制御処理の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明の車両の発進クラッチ制御装置を実現する最良の形態を、図面に示す実施例1〜実施例4に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
実施例1における無段変速機搭載車両の発進クラッチ制御装置の構成を、「全体システム構成」、「発進クラッチ制御構成」に分けて説明する。
[全体システム構成]
図1は、実施例1の発進クラッチ制御装置が適用された無段変速機搭載車両の駆動系と制御系を示す。以下、図1に基づき、全体システム構成を説明する。
前記無段変速機搭載車両の駆動系は、図1に示すように、エンジン1と、トルクコンバータ2と、前後進切替機構3と、ベルト式無段変速機構4と、終減速機構5と、駆動輪6,6と、を備えている。なお、ベルト式無段変速機CVTは、トルクコンバータ2と前後進切替機構3とベルト式無段変速機構4と終減速機構5をトランスミッションケース内に収納することにより構成される。
前記エンジン1は、ドライバによるアクセル操作による出力トルクの制御以外に、外部からのエンジン制御信号により出力トルクが制御可能である。このエンジン1には、スロットルバルブ開閉動作や燃料カット動作等により出力トルク制御を行う出力トルク制御アクチュエータ10を有する。
前記トルクコンバータ2は、トルク増大機能を有する発進要素であり、トルク増大機能を必要としないとき、エンジン出力軸11(=トルクコンバータ入力軸)とトルクコンバータ出力軸21を直結可能なロックアップクラッチ20を有する。このトルクコンバータ2は、エンジン出力軸11にコンバータハウジング22を介して連結されたタービンランナ23と、トルクコンバータ出力軸21に連結されたポンプインペラ24と、ケースにワンウェイクラッチ25を介して設けられたステータ26と、を構成要素とする。
前記前後進切替機構3は、ベルト式無段変速機構4への入力回転方向を前進走行時の正転方向と後退走行時の逆転方向で切り替える機構である。この前後進切替機構3は、ダブルピニオン式遊星歯車30と、複数のクラッチプレートによる前進クラッチ31(前進時の発進クラッチ)と、複数のブレーキプレートによる後退ブレーキ32(後退時の発進クラッチ)と、を有する。前進クラッチ31は、Dレンジ等の前進走行レンジの選択時に前進クラッチ圧Pfcにより締結される。後退ブレーキ32は、後退走行レンジであるRレンジの選択時に後退ブレーキ圧Prbにより締結される。なお、前進クラッチ31と後退ブレーキ32は、Nレンジ(ニュートラルレンジ、非走行レンジ)の選択時、前進クラッチ圧Pfcと後退ブレーキ圧Prbをドレーンすることで、いずれも解放される。
前記ベルト式無段変速機構4は、ベルト接触径の変化により変速機入力回転数と変速機出力回転数の比である変速比を無段階に変化させる無段変速機能を備える。このベルト式無段変速機構4は、変速機入力軸40と、変速機出力軸41と、プライマリプーリ42と、セカンダリプーリ43と、ベルト44と、を有する。プライマリプーリ42は、変速機入力軸40に固定された固定プーリ42aと、プライマリ圧室45の油圧により軸方向に移動する可動プーリ42bと、により構成される。セカンダリプーリ43は、変速機出力軸41に固定された固定プーリ43aと、セカンダリ圧室46の油圧により軸方向に移動する可動プーリ43bと、により構成される。ベルト44は、プライマリプーリ42とセカンダリプーリ43のV字状に対向するシーブ面に掛け渡される。
前記終減速機構5は、ベルト式無段変速機構4の変速機出力軸41からの変速機出力回転を減速すると共に差動機能を与えて左右の駆動輪6,6に伝達する機構である。この終減速機構5は、変速機出力軸41とアイドラ軸50と左右のドライブ軸51,51に介装され、減速機能を持つ第1ギヤ52と、第2ギヤ53と、第3ギヤ54と、第4ギヤ55と、差動機能を持つギヤディファレンシャルギヤ56を有する。
前記無段変速機搭載車両の制御系は、図1に示すように、油圧制御系として油圧コントロールユニット7を備えていて、電子制御系としてCVTコントロールユニット8を備えている。
前記油圧コントロールユニット7は、プライマリ圧室45に導かれるプライマリ圧Ppriと、セカンダリ圧室46に導かれるセカンダリ圧Psecと、前進クラッチ31への前進クラッチ圧Pfcと、後退ブレーキ32への後退ブレーキ圧Prbと、を作り出す油圧制御ユニットである。この油圧コントロールユニット7は、駆動源であるエンジン1により回転駆動されるオイルポンプ70と、油圧制御回路71と、を備える。
前記油圧制御回路71は、ライン圧ソレノイド72と、プライマリ圧ソレノイド73と、セカンダリ圧ソレノイド74と、前進クラッチ圧ソレノイド75と、後退ブレーキ圧ソレノイド76と、を有する。ライン圧ソレノイド72は、オイルポンプ70から吐出される作動油を、指示されたライン圧PLに調圧する。プライマリ圧ソレノイド73は、ライン圧PLを元圧として指示されたプライマリ圧Ppriに調圧する。セカンダリ圧ソレノイド74は、ライン圧PLを元圧として指示されたセカンダリ圧Psecに調圧する。前進クラッチ圧ソレノイド75は、ライン圧PLを元圧として指示された前進クラッチ圧Pfcに調圧する。後退ブレーキ圧ソレノイド76は、ライン圧PLを元圧として指示された後退ブレーキ圧Prbに調圧する。
前記CVTコントロールユニット8は、ソレノイドへの制御指示によりライン圧制御、変速油圧制御、前後進切替制御、等を行う。ライン圧制御では、スロットル開度等に応じた目標ライン圧を得る指示をライン圧ソレノイド72に出力する。変速油圧制御では、車速やスロットル開度等に応じて目標変速比を得る指示をプライマリ圧ソレノイド73及びセカンダリ圧ソレノイド74に出力する。前後進切替制御では、Dレンジ選択による前進時、前進クラッチ31を締結する指示を前進クラッチ圧ソレノイド75に出力し、Rレンジ選択による後退時、後退ブレーキ32を締結する指示を後退ブレーキ圧ソレノイド76に出力する。
前記CVTコントロールユニット8には、プライマリ回転センサ80、セカンダリ回転センサ81、セカンダリ圧センサ82、油温センサ83、インヒビタースイッチ84、ブレーキ液圧センサ85、アクセル開度センサ86、プライマリ圧センサ87、等からのセンサ情報やスイッチ情報が入力される。ここで、インヒビタースイッチ84は、選択されているレンジ位置(Dレンジ,Nレンジ,Rレンジ,Pレンジ等)を検出し、レンジ位置に応じたレンジ位置信号を出力する。
前記CVTコントロールユニット8とエンジンコントロールユニット88は、CAN通信線等を介して双方向情報交換可能に接続されている。そして、CVTコントロールユニット8からエンジンコントロールユニット88へエンジンアイドル回転数の変更要求を出力することで、エンジン1のアイドル回転数(=オイルポンプ回転数)を制御する。また、CVTコントロールユニット8からエンジンコントロールユニット88へトルクリクエストを出力することで、エンジントルク情報を入力する。
前記CVTコントロールユニット8と外部環境認識システム89は、無線通信デバイス等により双方向情報交換可能とされている。ここで、外部環境認識システム89とは、ナビゲーションシステムや交通情報システムやカメラ画像処理システム等をいう。そして、CVTコントロールユニット8は、外部環境認識システム89から自車位置情報(GPS情報)、信号機作動情報、先行車位置情報、対向車位置情報、等を取得する。
[発進クラッチ制御構成]
図2は、CVTコントロールユニット8にて実行される発進クラッチ制御処理の流れを示すフローチャートである。以下、実施例1の発進クラッチ制御構成をあらわす図2の各ステップについて説明する。なお、この制御処理は、発進クラッチ解放により開始され、発進クラッチ締結により終了する。
ステップS11では、インヒビタースイッチ84とブレーキ液圧センサ85からの信号を監視し、非走行レンジ(Nレンジ)から走行レンジ(Dレンジ、Rレンジ等)へのセレクト操作、かつ、ブレーキオンであるか否かを判断する(発進意図予測手段)。YES(発進意図予測条件成立)の場合はステップS12へ進み、NO(発進意図予測条件不成立)の場合はステップS17へ進む。
ステップS12では、ステップS11での発進意図予測条件成立であるとの判断に続き、オイルポンプ70の回転数として、変速機要求油量を吐出するための要求油量発生回転数を演算し、ステップS13へ進む。
ここで、要求油量発生回転数は、作動油の油温と、変速比を保持するプライマリ圧Ppri及びセカンダリ圧Psec(変速機構用油圧)と、前進クラッチ圧Pfc又は後退ブレーキ圧Prb(発進クラッチ油圧)と、目標油圧への変化過度分と、を用いて演算する。このうち、プライマリ圧Ppri、セカンダリ圧Psec、前進クラッチ圧Pfc、後退ブレーキ圧Prbは、エンジン入力トルクと釣り合い、ベルト滑りやクラッチ滑りを抑えたトルク容量を得る油圧をいう。これに対し、目標油圧への変化過度分は、変速比を変更するときにプライマリ油室45又はセカンダリ油室46への油量増加分を賄うために予め準備しておく余裕油量を得る油圧をいう。
ステップS13では、ステップS12での要求油量発生回転数の演算に続き、オイルポンプ回転数(=エンジン回転数)が、ステップS12で演算された要求油量発生回転数未満であるか否かを判断する。YES(オイルポンプ回転数<要求油量発生回転数)の場合はステップS14へ進み、NO(オイルポンプ回転数≧要求油量発生回転数)の場合はステップS15へ進む。
ここで、停車時、通常のエンジンアイドル回転数制御が行われている場合、燃費の観点から要求油量発生回転数より低い回転数とされる。よって、オイルポンプ回転数≧要求油量発生回転数になるのは、例えば、アイドル回転数を高めるアイドルアップ制御中、停車中のアクセル踏み操作によるエンジン空吹き中、等の例外的な状況のときである。
ステップS14では、ステップS13でのオイルポンプ回転数<要求油量発生回転数であるとの判断、或いは、ステップS16での発進クラッチ締結制御未終了であるとの判断に続き、オイルポンプ回転数を、要求油量発生回転数以上にし、ステップS15へ進む。
ここで、オイルポンプ回転数を、要求油量発生回転数以上にする場合、エンジン回転数を要求油量発生回転数以上にする指示を、エンジンコントロールユニット88に出力することで行う。要求油量発生回転数に加算する回転数は、固定値で与えても良いし、或いは、例えば、発進クラッチの解放を維持している時間を計測しておき、計測されたクラッチ解放時間が長いほど加算する回転数を増加するような可変値により与えても良い。
ステップS15では、ステップS14でのオイルポンプ回転数の上昇指示、或いは、ステップS13でのオイルポンプ回転数≧要求油量発生回転数であるとの判断に続き、発進クラッチの締結制御を行い、ステップS16へ進む。
ここで、発進クラッチ(前進クラッチ31又は後退ブレーキ32)の締結制御は、締結開始時に油圧指示を立ち上げて低下させ、油圧指示を一定に保った後、油圧指示を徐々に上昇させる指示圧特性により行う(図4参照)。
ステップS16では、ステップS15での発進クラッチの締結制御に続き、発進クラッチの締結制御を終了したか否かを判断する。YES(発進クラッチ締結制御終了)の場合はステップS17へ進み、NO(発進クラッチ締結制御未終了)の場合はステップS14へ戻る。
ステップS17では、ステップS11での発進意図予測条件不成立であるとの判断、或いは、ステップS16での発進クラッチ締結制御終了であるとの判断に続き、通常のオイルポンプ回転数に制御し、リターンへ進む。
ここで、通常のオイルポンプ回転数制御とは、停車中において、エンジンアイドル回転数制御、或いは、アイドルストップ制御にしたがって、オイルポンプ回転数が決められる制御をいう。
次に、作用を説明する。
実施例1における無段変速機搭載車両の発進クラッチ制御装置における作用を、「発進クラッチ制御作用」、「他の特徴作用」に分けて説明する。
[発進クラッチ制御作用]
実施例1の発進クラッチ制御処理作用を、図2のフローチャートを用いて説明する。
まず、ステップS11での発進意図予測条件が不成立であるときは、図2のフローチャートにおいて、ステップS11→ステップS17へ進み、通常のオイルポンプ回転数制御が行われる。
ステップS11での発進意図予測条件が成立であり、かつ、オイルポンプ回転数≧要求油量発生回転数であるときは、図2のフローチャートにおいて、ステップS11→ステップS12→ステップS13→ステップS15→ステップS16へ進む。そして、発進クラッチの締結制御が終了するまでは、ステップS14→ステップS15→ステップS16へと進む流れが繰り返され、オイルポンプ回転数を要求油量発生回転数以上に維持したままで発進クラッチの締結制御が行われる。そして、発進クラッチの締結制御が終了すると、ステップS16からステップ17→リターンへと進み、通常のオイルポンプ回転数制御に復帰する。
ステップS11での発進意図予測条件が成立であり、かつ、オイルポンプ回転数<要求油量発生回転数であるときは、図2のフローチャートにおいて、ステップS11→ステップS12→ステップS13→ステップS14へ進む。ステップS14では、オイルポンプ回転数が要求油量発生回転数以上にされ、ステップS14からステップS15→ステップS16へと進む。そして、発進クラッチの締結制御が終了するまでは、ステップS14→ステップS15→ステップS16へと進む流れが繰り返され、オイルポンプ回転数を要求油量発生回転数以上に維持したままで発進クラッチの締結制御が行われる。そして、発進クラッチの締結制御が終了すると、ステップS16からステップ17→リターンへと進み、通常のオイルポンプ回転数制御に復帰する。
上記のように、発進クラッチ(前進クラッチ31、後退ブレーキ32)が解放状態のとき、オイルポンプ70の回転数を要求油量発生回転数より高くして発進クラッチを締結する構成とした。
解放状態の発進クラッチ(前進クラッチ31、後退ブレーキ32)は、油室や回路から作動油が抜けていることがあり、クラッチ締結容量を得るには、まず抜けている作動油を充填する油量が必要である。これに対し、オイルポンプ回転数を要求油量発生回転数より高くすることで、発進クラッチの締結を開始すると、回転数嵩上げ分により作動油を充填するための必要油量が確保される。
すなわち、オイルポンプ回転数(=エンジン回転数)と油量の関係は、図3に示すように、オイルポンプ回転数の上昇に比例して油量が上昇するという関係にある。この油量のうち、変速機要求油量(変速機制御状態により変化)との交点のオイルポンプ回転数が、要求油量発生回転数になる。つまり、要求油量発生回転数は、油室や回路に作動油が満たされているときに過不足の無い油量を発生する回転数である。このため、油室や回路から作動油が抜けているときには、抜けている作動油を充填する油量が必要であり(必要油量)、必要油量を確保できる領域は、オイルポンプ回転数が、要求油量発生回転数よりも高い回転数の領域になる。
したがって、オイルポンプ回転数を要求油量発生回転数より高くすることで、発進クラッチ(前進クラッチ31、後退ブレーキ32)の締結を開始すると、図4の実線特性A(クラッチ油圧)に示すように、締結初期に応答良くクラッチ油圧が立ち上がる。すなわち、図4のタイムチャートにおいて、時刻t1が油圧指示開始時刻であり、実線特性Aは時刻t1から僅かに遅れた時刻t2から立ち上がっている。そして、時刻t4にて発進クラッチの締結を終了し、時刻t5にて通常制御に復帰する。
これに対し、例えば、発進クラッチの締結時にエンジン回転数をアイドル回転数のままにすると、破線特性Bに示すように、破線特性Bは時刻t1から遅れ時間ΔTを経過した時刻t3から立ち上がっている。そして、時刻t6にて発進クラッチの締結を終了する。この原因は、エンジン回転数をアイドル回転数のままにしたことで、オイルポンプ吐出量が図4のハッチング領域Cに示す分だけ少なくなることによる。
この結果、発進クラッチ(前進クラッチ31、後退ブレーキ32)が解放状態のとき、発進クラッチの締結開始から締結完了までの所要時間が短縮される。ちなみに、実施例1では、図4の時刻t1〜時刻t4までのT1が締結所要時間になる。これに対し、エンジン回転数をアイドル回転数のままにした比較例では、図4の時刻t1〜時刻t6までのT2(>T1)が締結所要時間になる。
[他の特徴作用]
実施例1では、発進クラッチ(前進クラッチ31、後退ブレーキ32)を解放した停車状態で、車両を発進させようとするドライバの発進意図が予測されたとき、オイルポンプ70の回転数を要求油量発生回転数より高くして発進クラッチを締結する構成とした。
すなわち、発進クラッチ締結制御が行われるのが、発進クラッチを解放した発進前の停車状態であることで、オイルポンプ回転数を決めるエンジン1は、アイドル回転数状態、或いは、回転停止状態である。このため、エンジン1の上昇を制限するような制約が無く、制御開始初期からオイルポンプ回転数を要求油量発生回転数より高くすることができる。
したがって、安定した発進クラッチ締結制御を開始初期から行えることで、発進クラッチの締結開始から締結完了までの所要時間が確実に短縮される。
実施例1では、油温と変速機構用油圧と発進クラッチ油圧と目標油圧への変化過度分と、を用いて要求油量発生回転数を演算する構成とした。
例えば、油温を考慮しないと、作動油の粘度が高い低油温時において、変速機構用油圧と発進クラッチ油圧を確保するための油量が不足する。また、目標油圧への変化過度分を考慮しないと、変速時に変速機構用油圧を確保するための油量が不足する。
これに対し、油温と目標油圧への変化過度分を考慮し、変速機構用油圧と発進クラッチ油圧を維持するように要求油量発生回転数を演算することで、ベルト式無段変速機CVTの持つ各機能が安定する油量制御を行うことができる。
実施例1では、ブレーキオン操作状態での停車中に非走行レンジから走行レンジへのセレクト操作を検知したとき、車両を発進させようとするドライバの発進意図を予測する。そして、ドライバの発進意図を予測したとき、オイルポンプ70の回転数を要求油量発生回転数より高くする制御と発進クラッチ(前進クラッチ31、後退ブレーキ32)を締結する制御を開始する構成とした。
すなわち、ブレーキオン操作状態での停車中に非走行レンジから走行レンジへのセレクト操作(例えば、N→Dセレクト操作)がなされると、この直後、ブレーキオフ操作とアクセルオン操作により車両を発進させることが予測される。
したがって、ブレーキ踏み込み停車中のセレクト操作により車両の発進予測がされると、短時間にて発進クラッチ(前進クラッチ31、後退ブレーキ32)を締結することで、予測直後の車両発進に備えることができる。
次に、効果を説明する。
実施例1における無段変速機搭載車両の発進クラッチ制御装置にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
(1) 駆動源(エンジン1)により駆動されるオイルポンプ70からの吐出作動油により油圧締結される発進クラッチ(前進クラッチ31、後退ブレーキ32)を変速機(ベルト式無段変速機CVT)に有する車両において、
オイルポンプ70の回転数として、変速機要求油量を吐出するための要求油量発生回転数を演算する要求油量発生回転数演算手段(図2のS12)と、
発進クラッチが解放状態のとき、オイルポンプ70の回転数を要求油量発生回転数より高くして発進クラッチを締結する発進クラッチ締結制御手段(図2のS13,S14,S15)と、
を備える(図2)。
このため、発進クラッチ(前進クラッチ31、後退ブレーキ32)が解放状態のとき、発進クラッチの締結開始から締結完了までの所要時間を短縮することができる。
(2) 発進クラッチ(前進クラッチ31、後退ブレーキ32)を解放した停車状態のとき、車両を発進させようとするドライバの発進意図を予測する発進意図予測手段(図2のS11)を設け、
発進クラッチ締結制御手段(図2のS13,S14,S15)は、発進意図予測手段によりドライバの発進意図が予測されたとき、オイルポンプ70の回転数を要求油量発生回転数より高くして発進クラッチを締結する(図2)。
このため、(1)の効果に加え、制約が無く安定した発進クラッチ締結制御を開始初期から行えることで、発進クラッチ(前進クラッチ31、後退ブレーキ32)の締結開始から締結完了までの所要時間を確実に短縮することができる。
(3) 要求油量発生回転数演算手段(図2のS12)は、油温と変速機構用油圧と発進クラッチ油圧と目標油圧への変化過度分と、を用いて要求油量発生回転数を演算する(図2)。
このため、(1)又は(2)の効果に加え、変速機(ベルト式無段変速機CVT)の持つ各機能が安定して達成される油量制御を行うことができる。
(4) 発進意図予測手段(図2のS11)は、ブレーキオン操作状態での停車中に非走行レンジから走行レンジへのセレクト操作を検知したとき、車両を発進させようとするドライバの発進意図を予測し、
発進クラッチ締結制御手段(図2のS13,S14,S15)は、ドライバの発進意図を予測したとき、オイルポンプ70の回転数を要求油量発生回転数より高くする制御と発進クラッチ(前進クラッチ31、後退ブレーキ32)を締結する制御を開始する(図4)。
このため、(2)又は(3)の効果に加え、ブレーキ踏み込み停車中のセレクト操作により車両の発進が予測されると、短時間にて発進クラッチ(前進クラッチ31、後退ブレーキ32)を締結することで、予測直後の車両発進に備えることができる。
実施例2は、Pレンジ→ブレーキオン→セレクト操作という操作パターンを経由して発進意図が予測されるシーンで発進クラッチ締結制御を行う例である。
まず、構成を説明すると、実施例2の全体システム構成については、実施例1の図1と同様であるので、図示並びに説明を省略し、以下、実施例2の発進クラッチ制御構成を説明する。
[発進クラッチ制御構成]
図5は、CVTコントロールユニット8にて実行される発進クラッチ制御処理の流れを示すフローチャートである。以下、実施例2の発進クラッチ制御構成をあらわす図5の各ステップについて説明する。なお、この制御処理は、発進クラッチ解放により開始され、発進クラッチ締結により終了する。また、ステップS22〜ステップS24、ステップS26、ステップS27の各ステップは、図2のステップS12〜ステップS14、ステップS16、ステップS17の各ステップにそれぞれ対応する同一処理ステップであるので説明を省略する。
ステップS21では、インヒビタースイッチ84とブレーキ液圧センサ85からの信号を監視し、パーキングレンジ(Pレンジ)、かつ、ブレーキオンであるか否かを判断する。YES(第1発進意図予測条件成立)の場合はステップS22へ進み、NO(第1発進意図予測条件不成立)の場合はステップS27へ進む。
ステップS28では、ステップS24でのオイルポンプ回転数の上昇指示、或いは、ステップS23でのオイルポンプ回転数≧要求油量発生回転数であるとの判断に続き、Pレンジから走行レンジ(Dレンジ、Rレンジ等)へのセレクト操作がなされたか否かを判断する。YES(第2発進意図予測条件成立)の場合はステップS25へ進み、NO(第2発進意図予測条件不成立)の場合はステップS24へ戻る。
ステップS25では、ステップS28での第2発進意図予測条件成立との判断、或いは、ステップS26での発進クラッチ締結制御未終了であるとの判断に続き、オイルポンプ回転数を維持したままで発進クラッチの締結制御を行い、ステップS26へ進む。
ここで、発進クラッチ(前進クラッチ31又は後退ブレーキ32)の締結制御は、締結開始時に油圧指示を立ち上げて低下させ、油圧指示を一定に保った後、徐々に上昇させる指示圧特性により行う(図6参照)。
次に、実施例2の発進クラッチ制御処理作用を、図5のフローチャートを用いて説明する。ステップS21での第1発進意図予測条件(Pレンジ、かつ、ブレーキオン)が成立であり、かつ、オイルポンプ回転数<要求油量発生回転数であるときは、図5のフローチャートにおいて、ステップS21→ステップS22→ステップS23→ステップS24→ステップS28へ進む。ステップS24では、オイルポンプ回転数を要求油量発生回転数以上にし、ステップS28では、第2発進意図予測条件(Pレンジから走行レンジへのセレクト操作)が判断される。走行レンジへのセレクト操作がなされていない間は、ステップS24→ステップS28へと進む流れが繰り返され、オイルポンプ回転数を要求油量発生回転数以上に維持したままとされる。
そして、走行レンジへのセレクト操作がなされ、第2発進意図予測条件が成立すると、ステップS28からステップS25→ステップS26へと進み、発進クラッチの締結制御が終了するまでは、ステップS25→ステップS26へと進む流れが繰り返される。つまり、オイルポンプ回転数を要求油量発生回転数以上に維持したままで発進クラッチの締結制御が行われる。そして、発進クラッチの締結制御が終了すると、ステップS26からステップ27→リターンへと進み、通常のオイルポンプ回転数制御に復帰する。
上記のように、実施例2では、車両を発進させようとするドライバの発進意図を、Pレンジでの停車中にブレーキオン操作の検知(第1発進意図予測条件)と、Pレンジから走行レンジへのセレクト操作の検知(第2発進意図予測条件)により予測する。そして、第1発進意図予測条件が成立したとき、オイルポンプ70の回転数を要求油量発生回転数より高くする制御を開始する。その後、第2発進意図予測条件が成立したとき、発進クラッチ(前進クラッチ31又は後退ブレーキ32)を締結する制御を開始する構成とした。
すなわち、図6のタイムチャートにおいて、時刻t1がPレンジでの停車中にブレーキオン操作を検知した時刻であり、この時刻t1にてオイルポンプ回転数を要求油量発生回転数より高くする制御を開始する。時刻t2がブレーキ液圧の高まりが安定した時刻である。その後、時刻t3にてPレンジから走行レンジへのセレクト操作が検知されると、発進クラッチ(前進クラッチ31又は後退ブレーキ32)を締結する制御が開始される。そして、時刻t4にて発進クラッチの締結を終了し、時刻t5にて通常制御に復帰する。
このように、時刻t1になるとオイルポンプ70の回転数を要求油量発生回転数より高くする制御により、油室や回路から抜けている作動油の充填が開始される。このため、発進クラッチの締結制御が開始される時刻t3になると、必要油量を確保できるレベルまでにオイルポンプ回転数を高めておくことができる。したがって、ポンプ回転数を高めるタイミングを、クラッチ締結開始タイミングに先行させることで、セレクト操作により車両の発進が予測されると、より短時間にて発進クラッチ(前進クラッチ31、後退ブレーキ32)が締結される。なお、他の作用は、実施例1と同様であるので説明を省略する。
次に、効果を説明する。
実施例3における無段変速機搭載車両の発進クラッチ制御装置にあっては、下記の効果を得ることができる。
(5) 発進意図予測手段は、パーキングレンジでの停車中にブレーキオン操作を検知し(図5のS21)、かつ、パーキングレンジから走行レンジへのセレクト操作を検知したとき(図5のS28)、車両を発進させようとするドライバの発進意図を予測し、
発進クラッチ締結制御手段は、パーキングレンジでの停車中、ブレーキオン操作を検知したとき(図5のS21でYES)、オイルポンプ70の回転数を要求油量発生回転数より高くする制御を開始し(図5のS24)、パーキングレンジから走行レンジへのセレクト操作を検知したとき(図5のS28でYES)、発進クラッチ(前進クラッチ31、後退ブレーキ32)を締結する制御を開始する(図5のS25,S26)。
このため、上記(2)又は(3)の効果に加え、ポンプ回転数を高めるタイミングを、クラッチ締結開始タイミングに先行させることで、セレクト操作により車両の発進が予測されると、より短時間にて発進クラッチ(前進クラッチ31、後退ブレーキ32)を締結することができる。
実施例3は、ニュートラル制御により発進クラッチを解放するブレーキ停車中であり、走行レンジのままでセレクト操作無しのパターンで発進意図を予測する例である。
まず、構成を説明すると、実施例3の全体システム構成については、実施例1の図1と同様であるので、図示並びに説明を省略し、以下、実施例3の発進クラッチ制御構成を説明する。
[発進クラッチ制御構成]
図7は、CVTコントロールユニット8にて実行される発進クラッチ制御処理の流れを示すフローチャートである。以下、実施例3の発進クラッチ制御構成をあらわす図7の各ステップについて説明する。なお、この制御処理は、発進クラッチ解放により開始され、発進クラッチ締結により終了する。また、ステップS32〜ステップS37の各ステップは、図2のステップS12〜ステップS17の各ステップにそれぞれ対応する同一処理ステップであるので説明を省略する。
ステップS31aでは、インヒビタースイッチ84からの信号を監視し、走行レンジ(Dレンジ等)、かつ、ニュートラル制御中であるか否かを判断する。YES(第1発進意図予測条件成立)の場合はステップS31bへ進み、NO(第1発進意図予測条件不成立)の場合はステップS37へ進む。
ステップS31bでは、ステップS31aでの第1発進意図予測条件成立であるとの判断に続き、ブレーキ液圧センサ85からの信号を監視し、ブレーキ解放側にブレーキ液圧が変化(低下)しているか否かを判断する。YES(第2発進意図予測条件成立)の場合はステップS32へ進み、NO(第2発進意図予測条件不成立)の場合はステップS37へ進む。
次に、実施例3の発進クラッチ制御処理作用を、図7のフローチャートを用いて説明する。走行レンジ、かつ、ニュートラル制御中である第1発進意図予測条件が成立しているブレーキ停車状態で、ブレーキ解除操作を行うと、ブレーキ液圧がブレーキ解放側に変化する。このブレーキ液圧の解放側変化が検知されると、図7のフローチャートにおいて、ステップS31a→ステップS31b→ステップS32→ステップS33→ステップS34へ進む。ステップS34では、オイルポンプ回転数が要求油量発生回転数以上にされ、ステップS34からステップS35→ステップS36へと進む。そして、発進クラッチの締結制御が終了するまでは、ステップS34→ステップS35→ステップS36へと進む流れが繰り返され、オイルポンプ回転数を要求油量発生回転数以上に維持したままで発進クラッチの締結制御が行われる。そして、発進クラッチの締結制御が終了すると、ステップS36からステップ37→リターンへと進み、通常のオイルポンプ回転数制御に復帰する。
上記のように、実施例3では、走行レンジ、かつ、ニュートラル制御により発進クラッチを解放するブレーキ停車中、ブレーキ液圧の低下を検知したとき、車両を発進させようとするドライバの発進意図を予測する構成とした。
すなわち、図8のタイムチャートにおいて、時刻t1が、走行レンジ、かつ、ニュートラル制御により発進クラッチを解放するブレーキ停車中、ブレーキ液圧の低下を検知した時刻である。この時刻t1にてオイルポンプ回転数を要求油量発生回転数より高くする制御が開始されると共に、発進クラッチの締結制御が開始される。時刻t2がブレーキ液圧ゼロになった時刻であり、時刻t3が油圧指示の立ち上がり開始時刻である。時刻t4が発進クラッチの締結終了時刻であり、時刻t5がオイルポンプ回転数(エンジン回転数)の復帰開始時刻であり、時刻t6がオイルポンプ回転数(エンジン回転数)の復帰終了時刻である。
このように、セレクト操作が無いニュートラル制御中においては、ブレーキ液圧の低下を検知した時刻t1になると、オイルポンプ回転数を要求油量発生回転数より高くする制御と発進クラッチの締結制御が開始される。このため、ブレーキ液圧ゼロになる時刻t2では、既に発進クラッチに締結トルク容量の発生があり、時刻t4にて発進クラッチの締結が終了する。したがって、セレクト操作が無いニュートラル制御中において、ブレーキオフ操作やアクセルオン操作により発進クラッチの締結制御を開始する場合に比べ、早期に発進クラッチの締結が終了する。しかも、発進クラッチ締結制御は、制御初期から油量確保による安定した制御になる。なお、他の作用は、実施例1と同様であるので説明を省略する。
次に、効果を説明する。
実施例3における無段変速機搭載車両の発進クラッチ制御装置にあっては、下記の効果を得ることができる。
(6) 発進意図予測手段は、走行レンジ、かつ、ニュートラル制御により発進クラッチ(前進クラッチ31、後退ブレーキ32)を解放するブレーキ停車中(図7のS31aでYES)、ブレーキ液圧の低下を検知したとき(図7のS31bでYES)、車両を発進させようとするドライバの発進意図を予測する。
このため、上記(2)又は(3)の効果に加え、セレクト操作が無いニュートラル制御中において、早期に発進クラッチの締結を終了することができると共に、制御初期から油量確保による安定した発進クラッチ締結制御を行うことができる。
実施例4は、一般道路等を走行しているときに遭遇する様々な停車シーンで発進意図を予測する例である。
まず、構成を説明すると、実施例4の全体システム構成については、実施例1の図1と同様であるので、図示並びに説明を省略し、以下、実施例4の発進クラッチ制御構成を説明する。
[発進クラッチ制御構成]
図9は、CVTコントロールユニット8にて実行される発進クラッチ制御処理の流れを示すフローチャートである。以下、実施例4の発進クラッチ制御構成をあらわす図9の各ステップについて説明する。なお、この制御処理は、発進クラッチ解放により開始され、発進クラッチ締結により終了する。また、ステップS42〜ステップS47の各ステップは、図2のステップS12〜ステップS17の各ステップにそれぞれ対応する同一処理ステップであるので説明を省略する。
ステップS41aでは、発進クラッチが解放状態での停車中であるか否かを判断する。YES(クラッチ解放停車条件成立)の場合はステップS41bへ進み、NO(クラッチ解放停車条件不成立)の場合はステップS47へ進む。
ステップS41bでは、ステップS41aでのクラッチ解放停車条件成立であるとの判断に続き、外部環境認識システム89から取得される情報に基づき、自車が停車している交差点の交通信号がT秒後に青になるか否かを判断する。YES(T秒後に信号青)の場合はステップS42へ進み、NO(T秒待っても信号赤)の場合はステップS41cへ進む。
ステップS41cでは、ステップS41bでのT秒待っても信号赤であるとの判断に続き、外部環境認識システム89から取得される情報に基づき、停車中に先行車が動き始めたか否かを判断する。YES(先行車が動き始め)の場合はステップS42へ進み、NO(先行車停止)の場合はステップS41dへ進む。
ステップS41dでは、ステップS41cでの先行車停止であるとの判断に続き、自車が交差点内にいる時に対向車が切れたか否かを判断する。YES(対向車切れ)の場合はステップS42へ進み、NO(対向車存在)の場合はステップS47へ進む。
次に、実施例4の発進クラッチ制御処理作用を、図9のフローチャートを用いて説明する。発進クラッチが解放状態で交差点停車中に、交差点の交通信号がT秒後に青になることが検知されると、図9のフローチャートにおいて、ステップS41a→ステップS41b→ステップS42へと進む。発進クラッチが解放状態での停車中に、自車の先行車が動き始めたことが検知されると、図9のフローチャートにおいて、ステップS41a→ステップS41b→ステップS41c→ステップS42へと進む。自車が交差点内にいる時であって、発進クラッチが解放状態での停車中に対向車が切れたことが検知されると、図9のフローチャートにおいて、ステップS41a→ステップS41b→ステップS41c→ステップS41d→ステップS42へと進む。
そして、ステップS42からステップS43→ステップS44へと進み、ステップS44では、オイルポンプ回転数が要求油量発生回転数以上にされ、ステップS44からステップS45→ステップS46へと進む。そして、発進クラッチの締結制御が終了するまでは、ステップS44→ステップS45→ステップS46へと進む流れが繰り返され、オイルポンプ回転数を要求油量発生回転数以上に維持したままで発進クラッチの締結制御が行われる。そして、発進クラッチの締結制御が終了すると、ステップS46からステップ47→リターンへと進み、通常のオイルポンプ回転数制御に復帰する。
上記のように、実施例4では、発進クラッチが解放状態で交差点停車中に、交差点の交通信号がT秒後に青になることを検知したとき、車両を発進させようとするドライバの発進意図を予測する構成とした。
したがって、信号停車しているとき、交通信号がもうすぐ青になって発進可能になるという先読み情報によりドライバの発進意図を予測することで、発進クラッチの締結制御時間が確保される。
実施例4では、発進クラッチが解放状態での停車中に、自車の先行車が動き始めたことを検知したとき、車両を発進させようとするドライバの発進意図を予測する構成とした。
したがって、渋滞路等で停車しているとき、自車の先行車が動き始めて発進可能になるという先読み情報によりドライバの発進意図を予測することで、発進クラッチの締結制御時間が確保される。
実施例4では、自車が交差点内にいる時であって、発進クラッチが解放状態での停車中に対向車が切れたことを検知したとき、車両を発進させようとするドライバの発進意図を予測する構成とした。
したがって、交差点内での停車から右折又は左折するとき、対向車が切れて発進可能になるという先読み情報によりドライバの発進意図を予測することで、発進クラッチの締結制御時間が確保される。なお、他の作用は、実施例1と同様であるので説明を省略する。
次に、効果を説明する。
実施例4における無段変速機搭載車両の発進クラッチ制御装置にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
(7) 発進意図予測手段は、交通信号が数秒後に青になることを検知したとき、車両を発進させようとするドライバの発進意図を予測する(図9のS41b)。
このため、上記(2)又は(3)の効果に加え、渋滞路等で停車しているとき、自車の先行車が動き始めて発進可能になるという先読み情報によりドライバの発進意図を予測することで、発進クラッチの締結制御時間を確保することができる。
(8) 発進意図予測手段は、停車中に先行車が動き始めたことを検知したとき、車両を発進させようとするドライバの発進意図を予測する(図9のS41c)。
このため、上記(2)又は(3)の効果に加え、渋滞路等で停車しているとき、自車の先行車が動き始めて発進可能になるという先読み情報によりドライバの発進意図を予測することで、発進クラッチの締結制御時間を確保することができる。
(9) 発進意図予測手段は、交差点内にいる時に対向車が切れたことを検知したとき、車両を発進させようとするドライバの発進意図を予測する(図9のS41d)。
このため、上記(2)又は(3)の効果に加え、交差点内での停車から右折又は左折するとき、対向車が切れて発進可能になるという先読み情報によりドライバの発進意図を予測することで、発進クラッチの締結制御時間を確保することができる。
以上、本発明の車両の発進クラッチ制御装置を実施例1〜実施例4に基づき説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施例1〜4では、発進意図予測手段として、セレクト操作有りの場合(実施例1,2)、セレクト操作無しの場合(実施例3)、走行環境による停車/発進シーン(実施例4)の例を示した。しかし、発進意図予測手段としては、実施例1〜4で例示した以外のドライバ操作や走行環境の検知に基づき、発進意図を予測するものとしても良い。
実施例1〜4では、変速機として、ベルト式無段変速機CVTの例を示し、発進クラッチとして、前進クラッチ31と後退ブレーキ32の例を示した。しかし、変速機としては、有段変速による自動変速機としても良いし、また、発進クラッチとしては、1速発進時やリバース発進時に締結される摩擦締結要素としても良い。
実施例1〜4では、駆動源として、エンジン1を搭載したエンジン車両への適用例を示したが、駆動源にモータを搭載したハイブリッド車両や電気自動車等の電動車両に対しても適用することができる。要するに、駆動源により駆動されるオイルポンプを備えた車両であれば適用できる。
1 エンジン(駆動源)
CVT ベルト式無段変速機(変速機)
2 トルクコンバータ
3 前後進切替機構
31 前進クラッチ(発進クラッチ)
32 後退ブレーキ(発進クラッチ)
6,6 駆動輪
7 変速油圧コントロールユニット
70 オイルポンプ
71 油圧制御回路
8 CVTコントロールユニット

Claims (9)

  1. 駆動源により駆動されるオイルポンプからの吐出作動油により油圧締結される発進クラッチを変速機に有する車両において、
    前記オイルポンプの回転数として、変速機要求油量を吐出するための要求油量発生回転数を演算する要求油量発生回転数演算手段と、
    前記発進クラッチが解放状態のとき、前記オイルポンプの回転数を前記要求油量発生回転数より高くして前記発進クラッチを締結する発進クラッチ締結制御手段と、
    を備えることを特徴とする車両の発進クラッチ制御装置。
  2. 請求項1に記載された車両の発進クラッチ制御装置において、
    前記発進クラッチを解放した停車状態のとき、車両を発進させようとするドライバの発進意図を予測する発進意図予測手段を設け、
    前記発進クラッチ締結制御手段は、前記発進意図予測手段によりドライバの発進意図が予測されたとき、前記オイルポンプの回転数を前記要求油量発生回転数より高くして前記発進クラッチを締結する
    ことを特徴とする車両の発進クラッチ制御装置。
  3. 請求項1又は2に記載された車両の発進クラッチ制御装置において、
    前記要求油量発生回転数演算手段は、油温と変速機構用油圧と発進クラッチ油圧と目標油圧への変化過度分と、を用いて要求油量発生回転数を演算する
    ことを特徴とする車両の発進クラッチ制御装置。
  4. 請求項2又は請求項3に記載された車両の発進クラッチ制御装置において、
    前記発進意図予測手段は、ブレーキオン操作状態での停車中に非走行レンジから走行レンジへのセレクト操作を検知したとき、車両を発進させようとするドライバの発進意図を予測し、
    前記発進クラッチ締結制御手段は、前記ドライバの発進意図を予測したとき、前記オイルポンプの回転数を前記要求油量発生回転数より高くする制御と前記発進クラッチを締結する制御を開始する
    ことを特徴とする車両の発進クラッチ制御装置。
  5. 請求項2又は請求項3に記載された車両の発進クラッチ制御装置において、
    前記発進意図予測手段は、パーキングレンジでの停車中にブレーキオン操作を検知し、かつ、パーキングレンジから走行レンジへのセレクト操作を検知したとき、車両を発進させようとするドライバの発進意図を予測し、
    前記発進クラッチ締結制御手段は、パーキングレンジでの停車中、ブレーキオン操作を検知したとき、前記オイルポンプの回転数を前記要求油量発生回転数より高くする制御を開始し、パーキングレンジから走行レンジへのセレクト操作を検知したとき、前記発進クラッチを締結する制御を開始する
    ことを特徴とする車両の発進クラッチ制御装置。
  6. 請求項2又は請求項3に記載された車両の発進クラッチ制御装置において、
    前記発進意図予測手段は、走行レンジ、かつ、ニュートラル制御により前記発進クラッチを解放するブレーキ停車中、ブレーキ液圧の低下を検知したとき、車両を発進させようとするドライバの発進意図を予測する
    ことを特徴とする車両の発進クラッチ制御装置。
  7. 請求項2又は請求項3に記載された車両の発進クラッチ制御装置において、
    前記発進意図予測手段は、交通信号が数秒後に青になることを検知したとき、車両を発進させようとするドライバの発進意図を予測する
    ことを特徴とする車両の発進クラッチ制御装置。
  8. 請求項2又は請求項3に記載された車両の発進クラッチ制御装置において、
    前記発進意図予測手段は、停車中に先行車が動き始めたことを検知したとき、車両を発進させようとするドライバの発進意図を予測する
    ことを特徴とする車両の発進クラッチ制御装置。
  9. 請求項2又は請求項3に記載された車両の発進クラッチ制御装置において、
    前記発進意図予測手段は、交差点内にいる時に対向車が切れたことを検知したとき、車両を発進させようとするドライバの発進意図を予測する
    ことを特徴とする車両の発進クラッチ制御装置。
JP2014144191A 2014-07-14 2014-07-14 車両の発進クラッチ制御装置 Active JP6521581B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014144191A JP6521581B2 (ja) 2014-07-14 2014-07-14 車両の発進クラッチ制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014144191A JP6521581B2 (ja) 2014-07-14 2014-07-14 車両の発進クラッチ制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016020713A true JP2016020713A (ja) 2016-02-04
JP6521581B2 JP6521581B2 (ja) 2019-05-29

Family

ID=55265658

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014144191A Active JP6521581B2 (ja) 2014-07-14 2014-07-14 車両の発進クラッチ制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6521581B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108204454A (zh) * 2016-12-20 2018-06-26 株式会社斯巴鲁 全轮驱动车的控制装置
JP2018122694A (ja) * 2017-01-31 2018-08-09 日産自動車株式会社 運転支援方法及び運転支援装置
JP2020076448A (ja) * 2018-11-07 2020-05-21 ジヤトコ株式会社 車両制御装置
CN114521181A (zh) * 2019-09-26 2022-05-20 五十铃自动车株式会社 拥堵判定装置、车辆、服务器装置以及拥堵判定方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0458022A (ja) * 1990-06-27 1992-02-25 Mazda Motor Corp 自動変速機及びエンジンの制御装置
JP2006097601A (ja) * 2004-09-30 2006-04-13 Jatco Ltd セレクト操作時エンジン回転数制御装置
WO2013190954A1 (ja) * 2012-06-20 2013-12-27 ジヤトコ株式会社 無段変速機及びその制御方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0458022A (ja) * 1990-06-27 1992-02-25 Mazda Motor Corp 自動変速機及びエンジンの制御装置
JP2006097601A (ja) * 2004-09-30 2006-04-13 Jatco Ltd セレクト操作時エンジン回転数制御装置
WO2013190954A1 (ja) * 2012-06-20 2013-12-27 ジヤトコ株式会社 無段変速機及びその制御方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108204454A (zh) * 2016-12-20 2018-06-26 株式会社斯巴鲁 全轮驱动车的控制装置
JP2018100725A (ja) * 2016-12-20 2018-06-28 株式会社Subaru 全輪駆動車の制御装置
US10500953B2 (en) 2016-12-20 2019-12-10 Subaru Corporation Control apparatus of vehicle
CN108204454B (zh) * 2016-12-20 2020-12-11 株式会社斯巴鲁 全轮驱动车的控制装置
JP2018122694A (ja) * 2017-01-31 2018-08-09 日産自動車株式会社 運転支援方法及び運転支援装置
JP2020076448A (ja) * 2018-11-07 2020-05-21 ジヤトコ株式会社 車両制御装置
CN114521181A (zh) * 2019-09-26 2022-05-20 五十铃自动车株式会社 拥堵判定装置、车辆、服务器装置以及拥堵判定方法
CN114521181B (zh) * 2019-09-26 2024-01-12 五十铃自动车株式会社 拥堵判定装置、车辆及服务器装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6521581B2 (ja) 2019-05-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2644951B1 (en) Control device and control method for continuously variable transmission
US10183670B2 (en) Control device for continuously variable transmission of vehicle
JP6361590B2 (ja) 車両制御装置
JP6208358B2 (ja) ロックアップクラッチの制御装置
KR20130065605A (ko) 차량 제어 장치 및 차량의 제어 방법
WO2017138194A1 (ja) 変速機構の制御方法及び制御装置
JP2016020713A (ja) 車両の発進クラッチ制御装置
KR101925232B1 (ko) 자동 변속기의 제어 장치
RU2422706C2 (ru) Способ управления автоматической или полуавтоматической трансмиссией автомобиля большой грузоподъемности в режиме холостого хода
JP2019093909A (ja) 車両の制御装置及び車両の制御方法
JP6725372B2 (ja) 車両の制御装置
CN114096746B (zh) 车辆的控制装置及车辆的控制方法
US11067167B2 (en) Control device and control method for lock-up clutch
JP2016047677A (ja) 車両のロックアップクラッチ制御装置
US11077852B2 (en) Shift control device and shift control method for vehicle
JP6444517B2 (ja) 車両用無段変速機構の制御装置および制御方法
CN114126937B (zh) 车辆的控制装置及车辆的控制方法
US11524670B2 (en) Control device for vehicle and control method for vehicle
JP5500243B2 (ja) 車両、変速機の制御方法および制御装置
JP6501686B2 (ja) 車両のセーリングストップ制御方法及び制御装置
KR101602590B1 (ko) 자동 변속기의 제어 장치
JP2019148202A (ja) 車両の制御装置及び車両の制御方法
JPH0886353A (ja) 車両用自動変速機のロックアップと変速の総合制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170621

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180320

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180322

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180509

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20180509

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181023

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181128

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190423

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190423

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6521581

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150