JP2016020587A - 道路橋の橋梁床版接続工法 - Google Patents

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Abstract

【課題】活荷重を安定して支持し、長支間の道路橋にも適用可能で、且つ、橋脚及び橋台の何れにも適用可能な道路橋の橋梁床版接続工法を提供する。
【解決手段】クリアランスを跨ぐように隣り合う橋脚床版間に渡り床版を敷設する渡り床版敷設工程S1と、橋梁床版と渡り床版との間に、橋梁床版と渡り床版とを滑動可能に接続する伸縮機構を設ける伸縮機構設置工程S2と、橋梁床版と渡り床版との間に、橋梁床版と渡り床版とを接続するヒンジ機構を設けるヒンジ機構設置工程S3と、を含む道路橋の橋梁床版接続工法。
【選択図】図7

Description

本発明は、道路橋の路長方向に敷設された隣り合う橋梁床版を接続する道路橋の橋梁床版接続工法に関するものである。
橋脚又は橋台上に主桁を架設し、この主桁上に橋梁床版を敷設し、この橋梁床版の表面をアスファルトで舗装することにより、道路を構築する道路橋が知られている。
このような橋梁床版を接続する道路橋の橋梁床版接続工法として、橋脚上に敷設された隣り合う橋梁床版同士を接続するものと、橋台上に敷設された橋梁床版を接続するものとが知られている。
前者の道路橋の橋梁床版接続工法としては、橋梁床版を舗装材で被覆する埋設ジョイント工法(例えば、特許文献1)、隣り合う主桁を連結板で一体に連結させる主桁連結工法(例えば、特許文献2)、隣り合う主桁の隙間を塞ぐように2枚の橋梁床版の間にRC床版を敷設し、床版同士を継手で連結する床版連結工法(例えば、特許文献3)等が知られている。また、後者の道路橋の橋梁床版接続工法としては、橋台部上に敷設された橋梁床版と地盤等に敷設された固定床版との間を伸縮装置と可動床版とで接続する延長床版工法(例えば、特許文献4)等が知られている。
特開2013−129999号公報 特開平9−13319号公報 特開2011−6873号公報 特開2006−328867号公報
しかしながら、上述したような埋設ジョイント工法及び床版連結工法は、道路橋の一部を路長方向に隙間なく連結するものであるため、伸縮量が小さい短支間の道路橋にしか適用できないという問題があった。
また、主桁連結工法及び床版連結工法を適用した道路橋は、主桁が活荷重を受けると、構造系が変化する上、安定して支持し難いという問題があった。また、隣り合う主桁が不等沈下した場合、連結部分に過度の断面力が作用してクラックやポットホール等の損傷が発生することがあり、主桁の連結部分の耐久性が低下しがちであるという問題があった。
また、上述した各工法は、適用可能な場所が限られており、埋設ジョイント工法、主桁連結工法及び床版連結工法は、橋台には適用できず、延長床版工法は、橋脚には適用できないため、道路橋の橋梁床版を接続するにあたっては橋梁床版の配置場所に応じて異なる工法を適用しなければならず、各工法に応じた材料や機械の調達コストが大きくなるという問題があった。
そこで、活荷重を安定して支持し、長支間の道路橋にも適用可能で、且つ、橋脚及び橋台の何れにも適用可能な道路橋の橋梁床版接続工法を提供するために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明は、この課題を解決することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために提案するものであり、請求項1記載の発明は、路長方向にクリアランスを挟んで設けられた主桁上に載置され、前記クリアランスを挟んで隣り合う橋梁床版同士を接続する道路橋の橋梁床版接続工法であって、前記クリアランスを跨ぐように前記隣り合う橋脚床版間に渡り床版を敷設する渡り床版敷設工程と、前記隣り合う橋梁床版の一方と前記渡り床版との間に、前記一方の橋梁床版と前記渡り床版とを滑動可能に接続する伸縮機構を設ける伸縮機構設置工程と、前記隣り合う橋梁床版の他方と前記渡り床版との間に、前記他方の橋梁床版と前記渡り床版とを単純支持で接続するヒンジ機構を設けるヒンジ機構設置工程と、を含む道路橋の橋梁床版接続工法を提供する。
この方法によれば、主桁が活荷重で撓む場合であっても、伸縮機構が橋梁床版と渡り床版とが離間するように渡り床版を主桁の撓みに追従して路長方向に滑動させ、また、ヒンジ機構が渡り床版が主桁の撓みに応じた曲げモーメントを渡り床版に伝達させることなく渡り床版を略水平な姿勢で維持するため、主桁の連結部分である渡り床版が活荷重を安定して支持することができる。
また、主桁が不等沈下する場合であっても、伸縮機構とヒンジ機構とは、従来のような主桁のクリアランス上に連結部分を設ける道路橋の橋梁床版接続工法と比較して、伸縮機構とヒンジ機構とが不等沈下に起因する変位を吸収するため、過度な断面力が渡り床版に作用することを抑制し、渡り床版が長期に亘って安定して活荷重を支持することができる。
また、渡り床版は、伸縮機構とヒンジ機構を介して路長方向に隙間を空けて橋梁床版に接続されており、伸縮量が大きい長支間の道路橋にも適用することができる。
さらに、渡り床版が伸縮機構及びヒンジ機構を介して橋脚床版に接続されるため、橋脚及び橋台の何れに設置された橋梁床版も渡り床版を介して接続することができる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の方法に加えて、前記渡り床版敷設工程において、前記渡り床版の路長方向の一方端が、前記主桁と橋脚又は橋台との間に介装された支承の上方に配置され、前記伸縮機構設置工程において、前記伸縮機構が、前記支承の上方に配置される道路橋の橋梁床版接続工法を提供する。
この方法によれば、主桁が活荷重で撓む際に橋梁床版の上下方向の変位が小さい支承の上方に伸縮機構が配置されていることにより、伸縮機構が上下動することなく滑動するため、渡り床版が活荷重を安定して支持することができる。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明の方法に加えて、前記渡り床版敷設工程において、前記渡り床版の路長方向の他方端が、前記主桁と橋脚又は橋台との間に介装された支承の上方に配置され、前記ヒンジ機構設置工程において、前記ヒンジ機構が、前記支承の上方に配置される道路橋の橋梁床版接続工法を提供する。
この方法によれば、主桁が活荷重で撓む際に橋梁床版の上下方向の変位が小さい支承の上方にヒンジ機構が配置されていることにより、ヒンジ機構が上下動することなく主桁の撓みに応じて撓むため、渡り床版が活荷重を安定して支持することができる。
請求項4記載の発明は、請求項1乃至3の何れか1項記載の発明の方法に加えて、前記ヒンジ機構は、前記渡り床版と前記橋梁床版とを連結する弾性部材と、該弾性部材の一方端側を前記渡り床版に固定する渡り床版側支持部材と、前記弾性部材の他方端側を前記橋梁床版に固定する橋梁床版側支持部材と、を備え、前記ヒンジ機構設置工程において、前記橋梁床版側支持部材が前記渡り床版と前記橋梁床版との間に打設される後打ちコンクリート内に埋設される道路橋の橋梁床版接続工法を提供する。
この方法によれば、弾性部材が両端を橋梁床版と渡り床版とに固定されることにより、弾性部材は活荷重に応じて安定して撓むため、渡り床版が活荷重を安定して支持することができる。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明の方法に加えて、前記ヒンジ機構設置工程において、前記橋梁床版側支持部材を前記主桁の横梁に一体に固定する工程を含む道路橋の橋梁床版接続工法を提供する。
この方法によれば、橋梁床版支持部材が主桁の横梁に一体に固定されることにより、橋梁床版と渡り床版とが弾性部材を介して強固に接続されるため、渡り床版が活荷重を更に安定して支持することができる。
請求項6記載の発明は、請求項1乃至5の何れか1項記載の発明の方法に加えて、前記ヒンジ機構設置工程の後に、前記渡り床版と前記橋梁床版との隙間に弾性シール部材を充填して前記隙間を塞ぐ弾性シール材充填工程を含む道路橋の橋梁床版接続工法を提供する。
この方法によれば、橋梁床版と渡り床版との隙間を介して雨水が主桁に浸水することを抑制することができる。
請求項7記載の発明は、請求項1乃至6の何れか1項記載の発明の方法に加えて、前記渡り床版敷設工程において、前記渡り床版が、前記伸縮機構及び前記ヒンジ機構と一体に形成されている道路橋の橋梁床版接続工法を提供する。
この方法によれば、渡り床版と伸縮機構とヒンジ機構とを予め一体に形成することにより、現場での伸縮機構及びヒンジ機構の設置に要する作業負担を軽減することができる。
請求項8記載の発明は、請求項1乃至7の何れか1項記載の発明の方法に加えて、前記渡り床版敷設工程において、前記渡り床版が、前記路長方向の両端を支承を介して前記隣り合う橋梁床版に支持されている道路橋の橋梁床版接続工法を提供する。
この方法によれば、主桁が活荷重で撓んで隣り合う橋梁床版間に急激な勾配変化が生じる場合であっても、渡り床版が支承に支持されながら略水平な姿勢を維持するため、橋梁床版の勾配に係らず、滑らかな走行面を確保することができる。また、主桁の不等沈下に起因して隣り合う橋梁床版間に段差が生じる場合であっても、渡り床版が支承に支持されながら主桁の沈下に追従して傾くため、隣り合う橋梁床版間に生じる段差に係らず、滑らかな走行面を確保することができる。
本発明は、主桁が活荷重で撓む場合であっても、渡り床版が活荷重を安定して支持することができる。また、主桁が不等沈下する場合であっても、過度な断面力に起因した渡り床版の損傷が抑制され、渡り床版が長期に亘って安定して活荷重を支持することができる。また、伸縮量が大きい長支間の道路橋にも適用することができる。更に、橋脚及び橋台の何れに設置された橋梁床版にも適用することができる。
本発明に係る道路橋の橋梁床版接続工法を適用可能な橋脚を示す模式図。 本発明の一実施例に係る道路橋の橋梁床版接続工法で用いる渡り床版、伸縮装置、ヒンジ機構を示す図であり、(a)は平面図であり、(b)は図2(a)中のIIB−IIB線断面図。 図2(a)中のIII−III線断面図。 図3中の伸縮機構を示す断面図。 図3中のヒンジ機構を示す断面図。 ヒンジ機構の作製手順を示す図。 本発明の道路橋の橋梁床版接続工法の手順を示すフローチャート。 従来の道路橋を示す模式図であり、(a)は、活荷重を受ける前の状態を示す図であり、(b)は、隣り合う橋梁床版が同様に活荷重を受けて構造変化する様子を示す図であり、(c)は、一方の橋梁床版に他方の橋梁床版より大きな活荷重が作用した状態を示す図であり、(d)は、支承が不等沈下した状態を示す図である。 本発明に係る道路橋の橋梁床版接続工法を適用した道路を示す模式図であり、(a)は、活荷重を受ける前の状態を示す図であり、(b)は、隣り合う橋梁床版に同様に活荷重が作用した状態を示す図であり、(c)は、ヒンジ機構に連結された橋梁床版が伸縮機構に連結された橋梁床版より大きな活荷重を受けた状態を示す図であり、(d)は、伸縮機構に連結された橋梁床版がヒンジ機構に連結された橋梁床版より大きな活荷重を受けた状態を示す図であり、(e)は、支承が不等沈下した状態を示す図である。 本発明の変形例に係る道路橋の橋梁床版接続工法で用いる渡り床版、伸縮機構、ヒンジ機構を示す断面図
本発明は、活荷重を安定して支持し、長支間の道路橋にも適用可能で、且つ、橋脚及び橋台の何れにも適用可能な道路橋の橋梁床版接続工法を提供するという目的を達成するために、路長方向にクリアランスを挟んで設けられた主桁上に載置され、クリアランスを挟んで隣り合う橋梁床版同士を接続する道路橋の橋梁床版接続工法であって、クリアランスを跨ぐように隣り合う橋脚床版間に渡り床版を敷設する渡り床版敷設工程と、隣り合う橋梁床版の一方と渡り床版との間に、一方の橋梁床版と渡り床版とを滑動可能に接続する伸縮機構を設ける伸縮機構設置工程と、隣り合う橋梁床版の他方と渡り床版との間に、他方の橋梁床版と渡り床版とを単純支持で接続するヒンジ機構を設けるヒンジ機構設置工程と、を含むことにより実現した。
以下、本発明の一実施例である道路橋の橋梁床版接続工法を適用した道路橋1について、図面に基づいて説明する。なお、以下において、「上」、「下」の語は、上下方向における上方、下方に対応するものである。また、以下において、発明に係る道路橋の橋梁床版接続工法を道路橋の橋脚部分に適用するものを例に説明するが、本発明に係る道路橋の橋梁床版接続工法を道路橋の橋台部分に適用可能なことは言うまでもない。
図1に示すように、道路橋1は、橋脚2と、橋脚2に下方支承S1を介して載置された主桁3と、主桁3上に敷設された橋梁床版4と、を備えている。なお、橋梁床版4の表面は、アスファルトで舗装された舗装面Aが形成されている。
主桁3は、道路橋1の路長方向Lに沿って複数設置されている。隣り合う主桁間には、クリアランスC1が設けられており、このクリアランスC1は、例えば、50〜600mmである。主桁3の一部は、騒音対策として、巻き立てコンクリートで補強される場合がある。
路長方向Lに隣り合う橋梁床版4の間には、渡り床版100が配置されている。図2に示すように、渡り床版100の路長方向Lの一方端部100aには、伸縮機構110が設けられ、他方端部100bには、ヒンジ機構120が設けられている。以下、伸縮機構110を介して渡り床版100に接続される橋梁床版を4a、ヒンジ機構120を介して渡り床版100に接続される橋梁床版を4bと称す。
図3に示すように、渡り床版100は、主桁3のクリアランスC1を跨ぐようにして、橋梁床版4a、4b間に配置されている。渡り床版100は、鋼製の枠体101にコンクリートを充填して形成されている。また、渡り床版100は、ゴム製で図3の紙面に垂直な路幅方向Wに長い帯状の上方支承S2a、S2bを介して橋梁床版4a、4b上に載置されている。渡り床版100は、上方支承S2aに路長方向Lにスライド可能に載置されている。
図4に示すように、伸縮機構110は、櫛歯状の一対のスライドプレート111a、111bと、一対のスライドプレート111a、111bの間を介した雨水等の浸水を抑制する止水ゴム112と、スライドプレート111a、111bと止水ゴム112との隙間から浸水する雨水等を導く排水管113と、排水管113から排水された雨水等を受けて外部に排出する樋114と、を備えている。なお、図4中の符号aは、アンカーであり、符号mは、高さ調整用のモルタルであり、符号r1は、後打ちコンクリートcでスライドプレート111aを固定する際に用いられる鉄筋である。
渡り床版100を支持する上方支承S2aは、路長方向Lに沿って長く形成され、渡り床版100を支持する支持面積が確保されるのが好ましい。これにより、上方支承S2aは、渡り床版100を均等に支持することができる。
図5に示すように、ヒンジ機構120は、弾性部材121と、渡り床版側支持部材122と、橋梁床版側支持部材123と、を備えている。
弾性部材121は、長方形状の薄鋼板であり、図5の紙面に垂直な路幅方向Wに沿って長く形成されている。また、弾性部材121は、渡り床版100内を路長方向Lに亘って延在されている。
渡り床版側支持部材122は、弾性部材121を挟んで上下に夫々配設された鋼製板状の基部122aと、弾性部材121と基部122aとを挟んで上下に夫々配設された断面L字状で鋼製の側板122bと、弾性部材121と基部122aと側板122bとを締結するボルト122cと、を備えている。弾性部材121と側板122bとの間に基部122aを介装させることにより、弾性部材121と側板122bとの間にクリアランスC2が確保され、弾性部材121が側板122bに接触することなく上下に撓むことができる。なお、弾性部材121と渡り床版側支持部材122との間は、防水性を得るためにシール溶接されている。
橋梁床版側支持部材123は、側板122bとの間にクリアランスC3を空けて配設された鋼製の隔切板123aである。隔板123aは、路幅方向Wに沿って長く形成されている。隔板123aの側面には、開口部123bが形成された補強リブ123cが溶接されている。橋梁床版側支持部材123を橋梁床版4bに組み付ける場合には、開口部123bに鉄筋r2を挿通した状態で、橋梁床版4bと橋梁床版側支持部材123との間に後打ちコンクリートcを打設し、橋梁床版側支持部材123が橋梁床版4bに一体に固定されている。
また、渡り床版側支持部材122と橋梁床版側支持部材123との間には、弾性シール部材130が充填されている。これにより、クリアランスC3を介して橋梁床版4bや主桁に雨水が浸水することが抑制される。
渡り床版100を支持する上方支承S2bは、上方支承S2aより路長方向Lに短く形成されるのが好ましい。また、上方支承S2bは、渡り床版100を橋梁床版4bに対して回転自在に支持するのが好ましく、路長方向Lに沿った幅寸法は、可能な限り小さく設定されるのが好ましい。さらに、上方支承S2bと隔板123aとの間隔は、短く設定されるのが好ましい。これにより、渡り床版100が、ヒンジ機構120を介して橋梁床版4bに回転自在に接続されるようになっている。
次に、渡り床版100とヒンジ機構120の作製手順について、図6に基づいて説明する。
まず、図6(a)に示すように、弾性部材121を用意する。薄鋼板の厚みは必要強度に応じて任意に選定される。薄鋼板の厚みは、例えば、1〜4.5mmである。
次に、渡り床版側支持部材122を形成する。具体的には、図6(b)に示すように、基部122aが弾性部材121を挟んで上下にそれぞれ配置され、図6(c)に示すように、断面L字状の鋼製の側板122bが基部122aを挟んで上下に配置され、弾性部材121、基部122a及び側板122bがボルト122cで一体に連結され、渡り床版側支持部材122を形成する。この際、2本の側板122b、122bの間にクリアランスC2を設ける。クリアランスC2の幅は、例えば、6mmに設定される。
次に、図6(d)に示すように、上方に配置された側板122bにCT鋼を溶接してリブ122dを設ける。リブ122dは路幅方向W、すなわち、図6の紙面垂直方向に複数配設される。リブの配置間隔は、例えば、300〜500mmである。また、下方に配置された側板122bに底板122eを溶接する。底板122eの周囲に側板122bの他に図示しない側板を取り付けることにより、渡り床版100の中空枠体101が形成される。
次に、橋梁床版側支持部材123を形成する。具体的には、図6(e)に示すように、上方に配置された側板122bとの間に弾性シール部材130を充填するためのクリアランスC3を空けて隔板123aを弾性部材121に溶接する。クリアランスC3の幅は、例えば、5mmに設定される。なお、隔板123aには、必要に応じて、補強リブ123cのような補強材を取り付けても構わない。また、橋梁床版側支持部材123は、弾性部材121に溶接される隔板123aの代わりに、一対の山形鋼で弾性部材121を上下から挟み、これら一対の山形鋼と弾性部材121とをボルトで連結する構造であっても構わない。
次に、本実施例に係る道路橋の橋梁床版接続工法について、図7に基づいて説明する。
まず、渡り床版100を隣り合う橋梁床版4a、4b間に敷設する(S1)。具体的には、スライドプレート111a、ヒンジ機構120と一体にして予め組まれた鋼製枠体101を橋梁床版4a、4b間に敷設する。渡り床版100と伸縮機構110とヒンジ機構120とを予め一体に形成することにより、現場での伸縮機構110及びヒンジ機構120の設置に要する作業負担を軽減することができる。また、渡り床版100の路長方向Lの両端は、下方支承S1の上方に配置される。なお、鋼製枠体101内に充填されるコンクリートは、敷設前、即ち、鋼製枠体101の組立工場で予め充填されても構わないし、敷設後、即ち、現場で充填されても構わない。
次に、橋梁床版4aと渡り床版100との間に伸縮機構110を設ける(S2)。スライドプレート111bが、スライドプレート111aに対向させるように渡り床版4aに後打ちコンクリートcを介して一体に取り付けることにより、伸縮機構110が橋梁床版4aと渡り床版110との間に設置される。伸縮機構110の下方にモルタルmを敷設して、一対のスライドプレート111a、111bの高さを調整する。
次に、橋梁床版4bと渡り床版100との間にヒンジ機構120を設ける(S3)。ヒンジ機構120の橋梁床版側支持部材123を後打ちコンクリートcを介して橋梁床版4bに一体に取り付けることにより、ヒンジ機構120が橋梁床版4bと渡り床版100との間に設置される。
次に、橋梁床版4bと渡り床版100との間に弾性シール部材130を充填する(S4)。その後、必要に応じて、橋梁床版4a、4b上をアスファルトで舗装し、道路を構築する。なお、伸縮機構設置工程とヒンジ機構設置工程の順序は、何れが先であっても構わない。
次に、本実施例に係る道路橋の橋梁床版接続工法を適用した道路橋1が活荷重を受けた場合の挙動について、図8、9に基づいて説明する。
図8は、比較例として、隣り合う主桁のクリアランス上に伸縮機構を配置した従来の道路橋が活荷重を受けた場合の挙動を示すものであり、(a)は活荷重が作用する前の状態を示す図であり、(b)は活荷重が作用した状態を示す図である。図8(a)に示すように、従来の道路橋200では、橋脚201上に支承S3を介して主桁202が載置され、主桁202上に橋梁床版203が載置され、主桁201間のクリアランスC4を跨ぐように伸縮装置204が設置されている。
主桁202が活荷重で撓むと、図8(b)、(c)に示すように、伸縮機構204の両側に段差が生じることがあった。これは、支承S3と伸縮機構204との距離が長いため、橋梁床版203が傾くと、伸縮機構204が上方に浮き上がり易いためである。さらに、図8(d)に示すように、主桁202の腐食等に起因して隣り合う橋梁床版203が不等沈下する場合には、隣り合う橋梁床版203の間に沈下量に応じた段差が生じることがあった。
一方、本願の道路橋の橋梁床版接続工法を適用した道路橋1では、図9(a)に示すように、伸縮機構110とヒンジ機構120とが、下方支承S1の上方に配置されている。なお、伸縮機構110、ヒンジ機構120は、下方支承S1の上下方向の直上に配置されている場合に限定されるものではない。
図9(b)に示すように、橋梁床版4a、4bが活荷重で同様の回転量で撓む場合であっても、一対のスライドプレート111a、111bが路長方向Lに離間して、渡り床版100が橋梁床版4aに対して滑動すると共に、ヒンジ機構120の弾性部材121が撓むことにより、渡り床版100の浮き上がりが抑制されて、渡り床版100は略水平な姿勢を維持する。これにより、隣り合う橋梁床版4a、4bが活荷重を受けて同様に回転する場合には、傾いた橋梁床版4a、4bの間に水平な渡り床版100が介在することにより、橋梁床版4a、4b間の勾配の急激な変化を緩和することができる。さらに、伸縮機構110が下方支承S1の上方に配置されていることにより、伸縮機構110が上下動することなく滑動する。また、ヒンジ機構120が下方支承S1の上方に配置されていることにより、ヒンジ機構120が上下動することなく主桁の撓みに応じて撓む。これにより、渡り床版100の浮き上がりが更に抑制され、渡り床版100は活荷重を安定して支持することができる。
また、橋梁床版4a、4bが異なる回転量で回転する場合、例えば、図9(c)に示すように、橋梁床版4bが橋梁床版4aよりも大きく回転するときには、弾性部材121が橋梁床版4bの回転を吸収し、橋梁床版4bと渡り床版100とを滑らかに接続する。また、図9(d)に示すように、橋梁床版4aが橋梁床版4bよりも大きく回転するときには、上述した支承S3と伸縮機構204との距離に比べて上方支承S2aと伸縮機構110との距離が短いため、橋梁床版4aで生じ得る段差を上述した従来の道路橋200に比べて約1/3程度に低減することができる。
また、下方支承S1が腐食して主桁3が不等沈下する場合であっても、図9(e)に示すように、渡り床版100が橋梁床版4aの沈降に追従して傾き、上方支承S4bが変形しながら渡り床版100を支持するため、渡り床版100が橋梁床版4a、4bを滑らかに接続し、主桁3の不等沈下に起因する橋梁床版4a、4b間での段差の発生を抑制することができる。このように、主桁3が活荷重で撓んで隣り合う橋梁床版4a、4b間に急な勾配変化が生じたり主桁3が不等沈下して隣り合う橋梁床版4a、4b間に段差が生じる場合であっても、渡り床版100が隣り合う橋梁床版4a、4b同士を滑らかに接続するため、隣り合う橋梁床版4a、4b間に生じる勾配変化や段差に係らず、滑らかな走行面を確保することができる。
次に、本実施例の変形例を図10に示す。本変形例では、伸縮機構110及びヒンジ機構120を固定する具体的態様が異なるのみであり、他の構成は上述した実施例と同様であるから、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
本変形例では、伸縮機構110のスライドプレート111bが、橋梁床版4aを載置する主桁3内を図10の紙面に垂直な路幅方向Wに沿って延びる横梁3bのフランジ3cにボルトB1で締結されている。また、ヒンジ機構120の橋梁床版側支持部材123が、橋梁床版4bを載置する主桁3内を路幅方向Wに沿って延びる横梁3bのフランジ3cにボルトB2で締結されている。伸縮機構110とヒンジ機構120とが、主桁3の横梁3bに一体にそれぞれ固定されていることにより、橋梁床版4a、4bと渡り床版100とが強固に接続されるため、渡り床版100が活荷重を安定して支持することができる。
このようにして、本発明にかかる道路橋の橋梁床版接続工法は、主桁3が活荷重で撓む場合であっても、橋梁床版4aと渡り床版100とが離間するように渡り床版100が主桁3の撓みに追従して路長方向Lに滑動し、また、渡り床版100が主桁3の撓みに応じた曲げモーメントを受けることなく略水平な姿勢を維持するため、主桁3の連結部分である渡り床版100が活荷重を安定して支持することができる。
また、主桁3が不等沈下する場合であっても、伸縮機構110とヒンジ機構120とは、主桁のクリアランス上に連結部分を設けた従来のような道路橋の橋梁床版接続工法と比較して、伸縮機構110とヒンジ機構120とが不等沈下の変位を吸収するため、過度な断面力に起因した渡り床版100の損傷を抑制し、渡り床版100を長期に亘って使用することができる。
また、渡り床版100は、スライドプレート111a、111b間の隙間を介して橋梁床版4aに接続され、ヒンジ機構120のクリアランスC3を介して橋梁床版4bに接続されるため、伸縮量が大きい長支間の道路橋1にも適用することができる。
さらに、渡り床版100が伸縮機構110及びヒンジ機構120を介して橋脚床版4に接続されることにより、橋脚2及び橋台の何れに設置された橋梁床版4も渡り床版100を介して接続可能なため、橋梁床版4の接続に必要な材料や機械の調達コストを低減することができる。
なお、上述した伸縮装置110は櫛歯状のスライドプレート111a、111bを互いに対向させて成るものについて説明したが、伸縮装置110の構成はこれに限定されず、渡り床版と橋梁床版との間の隙間を塞ぐと共に、渡り床版が主桁の撓みに応じて路長方向にスライド可能なものであれば、如何なるものであっても構わない。
また、上述したヒンジ機構120は、弾性部材121を水平に設置したものについて説明したが、ヒンジ機構120の構成はこれに限定されず、橋梁床版4bと渡り床版100とを単純支持で連結可能であれば如何なる構成であっても良く、上述したように弾性部材121を上下に撓ませて曲げ応力を吸収させるものの他に、弾性部材を上下方向に沿って立設させ、路長方向に沿って撓ませて曲げ応力を吸収させるものであっても構わない。また、メナーゼ構造を適用しても構わない。
なお、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変をなすことができ、そして、本発明が該改変されたものにも及ぶことは当然である。
1 ・・・ 道路橋
2 ・・・ 橋脚
3 ・・・ 主桁
4、4a、4b ・・・ 橋脚床版
100・・・ 渡り床版
101・・・ 鋼製枠体
110・・・ 伸縮機構
111a、111b・・・スライドプレート
112・・・ 止水ゴム
113・・・ 排水管
114・・・ 樋
120・・・ ヒンジ機構
121・・・ 弾性部材
122・・・ 渡り床版側支持部材
122a・・・基部
122b・・・側板
122c・・・ボルト
122d・・・リブ
122e・・・底板
123・・・ 橋梁床版側支持部材
123a・・・隔板
123b・・・補強リブ
123c・・・開口部
130・・・ 弾性シール部材
L ・・・ 路長方向
W ・・・ 路幅方向
A ・・・ 舗装面
本発明は、上記目的を達成するために提案するものであり、請求項1記載の発明は、路長方向にクリアランスを挟んで設けられた主桁上に載置され、前記クリアランスを挟んで隣り合う橋梁床版同士を接続する道路橋の橋梁床版接続工法であって、前記クリアランスを跨ぐように前記隣り合う橋梁床版間に渡り床版を敷設する渡り床版敷設工程と、前記隣り合う橋梁床版の一方と前記渡り床版との間に、前記一方の橋梁床版と前記渡り床版とを滑動可能に接続する伸縮機構を設ける伸縮機構設置工程と、前記隣り合う橋梁床版の他方と前記渡り床版との間に、前記他方の橋梁床版と前記渡り床版とを単純支持で接続するヒンジ機構を設けるヒンジ機構設置工程と、を含む道路橋の橋梁床版接続工法において、前記ヒンジ機構は、前記渡り床版と前記橋梁床版とを連結する弾性部材と、該弾性部材の一方端側を前記渡り床版に固定する渡り床版側支持部材と、前記弾性部材の他方端側を前記橋梁床版に固定する橋梁床版側支持部材と、を備え、前記ヒンジ機構設置工程において、前記橋梁床版側支持部材が前記渡り床版と前記橋梁床版との間に打設される後打ちコンクリート内に埋設されることを特徴とする道路橋の橋梁床版接続工法を提供する。
また、渡り床版が伸縮機構及びヒンジ機構を介して橋梁床版に接続されるため、橋脚及び橋台の何れに設置された橋梁床版も渡り床版を介して接続することができる。さらに、弾性部材が両端を橋梁床版と渡り床版とに固定されることにより、弾性部材は活荷重に応じて安定して撓むため、渡り床版が活荷重を安定して支持することができる。
請求項記載の発明は、請求項記載の発明の方法に加えて、前記ヒンジ機構設置工程において、前記橋梁床版側支持部材を前記主桁の横梁に一体に固定する工程を含む道路橋の橋梁床版接続工法を提供する。
請求項記載の発明は、請求項1乃至の何れか1項記載の発明の方法に加えて、前記ヒンジ機構設置工程の後に、前記渡り床版と前記橋梁床版との隙間に弾性シール部材を充填して前記隙間を塞ぐ弾性シール材充填工程を含む道路橋の橋梁床版接続工法を提供する。
請求項記載の発明は、請求項1乃至の何れか1項記載の発明の方法に加えて、前記渡り床版敷設工程において、前記渡り床版が、前記伸縮機構及び前記ヒンジ機構と一体に形成されている道路橋の橋梁床版接続工法を提供する。
請求項記載の発明は、請求項1乃至の何れか1項記載の発明の方法に加えて、前記渡り床版敷設工程において、前記渡り床版が、前記路長方向の両端を支承を介して前記隣り合う橋梁床版に支持されている道路橋の橋梁床版接続工法を提供する。
本発明は、主桁が活荷重で撓む場合であっても、渡り床版が活荷重を安定して支持することができる。また、主桁が不等沈下する場合であっても、過度な断面力に起因した渡り床版の損傷が抑制され、渡り床版が長期に亘って安定して活荷重を支持することができる。また、伸縮量が大きい長支間の道路橋にも適用することができる。また、橋脚及び橋台の何れに設置された橋梁床版にも適用することができる。さらに、弾性部材が両端を橋梁床版と渡り床版とに固定されることにより、弾性部材は活荷重に応じて安定して撓むため、渡り床版が活荷重を安定して支持することができる。
本発明は、活荷重を安定して支持し、長支間の道路橋にも適用可能で、且つ、橋脚及び橋台の何れにも適用可能な道路橋の橋梁床版接続工法を提供するという目的を達成するために、路長方向にクリアランスを挟んで設けられた主桁上に載置され、クリアランスを挟んで隣り合う橋梁床版同士を接続する道路橋の橋梁床版接続工法であって、クリアランスを跨ぐように隣り合う橋梁床版間に渡り床版を敷設する渡り床版敷設工程と、隣り合う橋梁床版の一方と渡り床版との間に、一方の橋梁床版と渡り床版とを滑動可能に接続する伸縮機構を設ける伸縮機構設置工程と、隣り合う橋梁床版の他方と渡り床版との間に、他方の橋梁床版と渡り床版とを単純支持で接続するヒンジ機構を設けるヒンジ機構設置工程と、を含む道路橋の橋梁床版接続工法において、ヒンジ機構は、渡り床版と橋梁床版とを連結する弾性部材と、弾性部材の一方端側を渡り床版に固定する渡り床版側支持部材と、弾性部材の他方端側を橋梁床版に固定する橋梁床版側支持部材と、を備え、ヒンジ機構設置工程において、橋梁床版側支持部材が渡り床版と橋梁床版との間に打設される後打ちコンクリート内に埋設されることにより実現した。
さらに、渡り床版100が伸縮機構110及びヒンジ機構120を介して橋梁床版4に接続されることにより、橋脚2及び橋台の何れに設置された橋梁床版4も渡り床版100を介して接続可能なため、橋梁床版4の接続に必要な材料や機械の調達コストを低減することができる。
1 ・・・ 道路橋
2 ・・・ 橋脚
3 ・・・ 主桁
4、4a、4b ・・・ 橋梁床版
100・・・ 渡り床版
101・・・ 鋼製枠体
110・・・ 伸縮機構
111a、111b・・・スライドプレート
112・・・ 止水ゴム
113・・・ 排水管
114・・・ 樋
120・・・ ヒンジ機構
121・・・ 弾性部材
122・・・ 渡り床版側支持部材
122a・・・基部
122b・・・側板
122c・・・ボルト
122d・・・リブ
122e・・・底板
123・・・ 橋梁床版側支持部材
123a・・・隔板
123b・・・補強リブ
123c・・・開口部
130・・・ 弾性シール部材
L ・・・ 路長方向
W ・・・ 路幅方向
A ・・・ 舗装面

Claims (8)

  1. 路長方向にクリアランスを挟んで設けられた主桁上に載置され、前記クリアランスを挟んで隣り合う橋梁床版同士を接続する道路橋の橋梁床版接続工法であって、
    前記クリアランスを跨ぐように前記隣り合う橋脚床版間に渡り床版を敷設する渡り床版敷設工程と、
    前記隣り合う橋梁床版の一方と前記渡り床版との間に、前記一方の橋梁床版と前記渡り床版とを滑動可能に接続する伸縮機構を設ける伸縮機構設置工程と、
    前記隣り合う橋梁床版の他方と前記渡り床版との間に、前記他方の橋梁床版と前記渡り床版とを単純支持で接続するヒンジ機構を設けるヒンジ機構設置工程と、
    を含むことを特徴とする道路橋の橋梁床版接続工法。
  2. 前記渡り床版敷設工程において、前記渡り床版の路長方向の一方端が、前記主桁と橋脚又は橋台との間に介装された支承の上方に配置され、
    前記伸縮機構設置工程において、前記伸縮機構が、前記支承の上方に配置されることを特徴とする請求項1記載の道路橋の橋梁床版接続工法。
  3. 前記渡り床版敷設工程において、前記渡り床版の路長方向の他方端が、前記主桁と橋脚又は橋台との間に介装された支承の上方に配置され、
    前記ヒンジ機構設置工程において、前記ヒンジ機構が、前記支承の上方に配置されることを特徴とする請求項1又は2記載の道路橋の橋梁床版接続工法。
  4. 前記ヒンジ機構は、
    前記渡り床版と前記橋梁床版とを連結する弾性部材と、
    該弾性部材の一方端側を前記渡り床版に固定する渡り床版側支持部材と、
    前記弾性部材の他方端側を前記橋梁床版に固定する橋梁床版側支持部材と、
    を備え、
    前記ヒンジ機構設置工程において、前記橋梁床版側支持部材が前記渡り床版と前記橋梁床版との間に打設される後打ちコンクリート内に埋設されることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載の道路橋の橋梁床版接続工法。
  5. 前記ヒンジ機構設置工程において、前記橋梁床版側支持部材を前記主桁の横梁に一体に固定する工程を含むことを特徴とする請求項4記載の道路橋の橋梁床版接続工法。
  6. 前記ヒンジ機構設置工程の後に、前記渡り床版と前記橋梁床版との隙間に弾性シール部材を充填して前記隙間を塞ぐ弾性シール材充填工程を含むことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項記載の道路橋の橋梁床版接続工法。
  7. 前記渡り床版敷設工程において、前記渡り床版が、前記伸縮機構及び前記ヒンジ機構と一体に形成されていることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項記載の道路橋の橋梁床版接続工法。
  8. 前記渡り床版敷設工程において、前記渡り床版が、前記路長方向の両端を支承を介して前記隣り合う橋梁床版に支持されていることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項記載の道路橋の橋梁床版接続工法。
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