JP2016019337A - 送電装置、受電装置、及び電力伝送装置 - Google Patents

送電装置、受電装置、及び電力伝送装置 Download PDF

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Abstract

【課題】送電コイルと受電コイルとの間の位置ずれによる電力伝送効率の低下を抑制する送電装置、受電装置、及び電力伝送装置を提供する。
【解決手段】一実施形態に係る電力伝送装置は、送電装置と受電装置とを備える。送電(受電)装置は、送電(受電)筐体と、送電(受電)コイルとを備える。送電(受電)筐体は、第1送電(受電)面及び第2送電(受電)面を有する。送電(受電)コイルは、第1送電部(受電)及び第2送電(受電)部を有する。電力伝送時における受電コイルの送電コイルに対する基準位置は、第1(第2)受電部と第1(第2)送電部とが対向するように設定される。基準位置における第1対向面積と第2対向面積とは、第1送電面に垂直な方向に受電装置を移動させた場合の磁気的な結合の強さの変化が、第2送電面に垂直な方向に受電装置を移動させた場合の磁気的な結合の強さの変化よりも小さくなるように設定される。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、送電装置、受電装置、及び電力伝送装置に関する。
近年、電磁誘導方式や磁界共鳴方式等を利用して、非接触で送電装置から受電装置に電力を伝送する電力伝送装置が普及している。これらの電力伝送装置では、電力伝送効率は、送電コイルと受電コイルとの間の距離や位置関係に依存して変化する。このため、電力を伝送する際に、送電コイルと受電コイルとの間に位置ずれが生じると、電力伝送効率が低下するという問題があった。
特開2013−085350号公報
送電コイルと受電コイルとの間の位置ずれによる電力伝送効率の低下を抑制する送電装置、受電装置、及び電力伝送装置を提供する。
一実施形態に係る電力伝送装置は、送電装置と、受電装置とを備える。送電装置は、送電筐体と、送電コイルとを備える。送電筐体は、第1送電面及び第1送電面に対して傾斜した第2送電面を有する。送電コイルは、送電筐体内の第1送電面側に配置された第1送電部及び送電筐体内の第2送電面側に配置された第2送電部を有する。受電装置は、受電筐体と、受電コイルとを備える。受電筐体は、第1受電面及び第1受電面に対して傾斜した第2受電面を有する。受電コイルは、受電筐体内の第1受電面側に配置された第1受電部及び受電筐体内の第2受電面側に配置された第2受電部を有する。電力伝送時における受電コイルの送電コイルに対する基準位置は、第1受電部と第1送電部とが対向し、第2受電部と第2送電部とが対向するように設定される。基準位置における第1受電部と第1送電部との第1対向面積と、基準位置における第2受電部と第2送電部との第2対向面積とは、第1送電面に垂直な方向に受電装置を移動させた場合の送電コイルと前記受電コイルとの磁気的な結合の強さの変化が、第2送電面に垂直な方向に受電装置を移動させた場合の送電コイルと受電コイルとの磁気的な結合の強さの変化よりも小さくなるように設定される。
一実施形態に係る電力伝送装置の概略構成を示す斜視図。 送電装置の回路構成を示す図。 (a)は送電コイルの一例を示す斜視図、(b)は送電装置のXZ平面断面図。 (a)は送電コイルの一例を示す斜視図、(b)は送電装置のXZ平面断面図。 (a)は送電コイルの一例を示す斜視図、(b)は送電装置のXZ平面断面図。 (a)は送電コイルの一例を示す斜視図、(b)は送電装置のXZ平面断面図。 受電装置の回路構成を示す図。 (a)は受電コイルの一例を示す斜視図、(b)は受電装置のXZ平面断面図。 (a)は受電コイルの一例を示す斜視図、(b)は受電装置のXZ平面断面図。 (a)は受電コイルの一例を示す斜視図、(b)は受電装置のXZ平面断面図。 (a)は受電コイルの一例を示す斜視図、(b)は受電装置のXZ平面断面図。 電力伝送時における電力伝送装置の概略構成を示す斜視図。 図12の電力伝送装置のXZ平面断面図。 受電コイルの配置がそれぞれ異なる受電装置のXZ平面断面図。 図14の受電装置を有する電力伝送装置の相互インダクタンスを示すグラフ。 受電コイルの位置ずれを説明する電力伝送装置のXZ平面断面図。 図16の電力伝送装置の相互インダクタンスを示すグラフ。 対向面積を説明する送電コイル及び受電コイルの概略斜視図。 対向面積を説明する送電コイル及び受電コイルの概略斜視図。 対向面積を説明する送電コイル及び受電コイルの概略斜視図。 相互インダクタンス及び抑制範囲の設定方法を説明する電力伝送装置のXZ平面断面図。 図21の電力伝送装置の相互インダクタンスを示すグラフ。 図22の相互インダクタンスの変動幅を示す表。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(電力伝送装置の構成)
一実施形態に係る送電装置、受電装置、及び電力伝送装置の構成について、図1〜図23を参照して説明する。本実施形態に係る電力伝送装置は、磁界共鳴方式や電磁誘導方式を利用して、送電装置から受電装置に非接触で電力を伝送する。図1は、本実施形態に係る電力伝送装置の概略構成を示す斜視図である。以下では、図1の斜視図における横方向をX方向、奥行き方向をY方向、縦方向をZ方向とする。図1に示すように、この電力伝送装置は、送電装置10と受電装置20とを備える。
(送電装置の構成)
まず、送電装置10の構成について説明する。送電装置10は、受電装置20に非接触で電力を送電する。ここで、図2は、送電装置10の回路構成を示す図である。図1及び図2に示すように、送電装置10は、送電筐体11と、交流電源12と、コンデンサ13と、送電コイル14と、を備える。
送電筐体11は、送電装置10の本体である。送電筐体11は、第1送電面15と、第1送電面15に対して傾斜した第2送電面16とを有する。第1送電面15及び第2送電面16は、いずれも筐体11の表面であり、一辺を共有して交差している。図1において、第2送電面16は、第1送電面15に対して直交しているが、これに限られず、第1送電面15に対して任意の角度で交差させることができる。受電装置20への送電の際、受電装置20は、第1送電面15及び第2送電面16の少なくとも一方に載置される。
交流電源12は、所定の周波数の電力を発生させ、コンデンサ13及び送電コイル14に供給する。交流電源12は、送電筐体11の内部又は外部に設けられる。交流電源12は、発振回路と、電力増幅回路とを備える。交流電源12は、送電筐体11の外部に設けられた直流電源から直流電力を供給され、発振回路により所望の周波数の交流電力を発生させる。そして、発生させた交流電力を電力増幅回路によって増幅し、コンデンサ13及び送電コイル14に供給する。なお、交流電源12は、スイッチング電源であってもよい。
コンデンサ13は、送電筐体11の内側に配置され、送電コイル14とともに共振回路を形成する。この共振回路の共振周波数は、交流電源12の周波数と略一致する。図2において、コンデンサ13は、送電コイル14と直列に接続され、直列共振回路を構成しているが、送電コイル14と並列に接続され、並列共振回路を構成してもよい。また、コンデンサ13として、容量素子が用いられてもよいし、送電コイル14の線間容量等が用いられてもよい。
送電コイル14は、送電筐体11の内側に配置され、コンデンサ13とともに共振回路を形成する平面コイルである。送電コイル14は、銅線、アルミ線、リッツ線などからなる平面コイルであってもよいし、リジッド又はフレキシブルなプリント基板の表面に形成されたプリントコイルであってもよい。いずれの場合も、送電コイル14は、第1送電部17と、第2送電部18とを備える。
第1送電部17は、送電コイル14のうち、送電筐体11内の第1送電面15側に配置された送電コイル14の部分のことである。送電筐体11内の第1送電面15側に配置された送電コイル14の部分とは、送電筐体11の第1送電面15上に正投影図が形成される送電コイル14の部分のことをいう。ここでいう正投影図とは、第1送電面15に対して垂直な方向から投影した送電コイル14の投影図のことである。
送電コイル14の第1送電部17は、送電筐体11の第1送電面15を介して、受電装置20に送電する。したがって、第1送電部17の送電方向は、第1送電部17から第1送電面15へ向かう方向となる。
第2送電部18は、送電コイル14のうち、送電筐体11内の第2送電面16側に配置された送電コイル14の部分のことである。送電筐体11内の第2送電面16側に配置された送電コイル14の部分とは、送電筐体11の第2送電面16上に正投影図が形成される送電コイル14の部分のことをいう。ここでいう正投影図とは、第2送電面16に対して垂直な方向から投影した送電コイル14の投影図のことである。
送電コイル14の第2送電部18は、送電筐体11の第2送電面16を介して、受電装置20に送電する。したがって、第2送電部18の送電方向は、第2送電部18から第2送電面16へ向かう方向となる。
ここで、図3(a)は、送電コイル14の一例を示す斜視図である。また、図3(b)は、図3(a)の送電コイル14を備える送電装置10のXZ平面断面図である。図3(a)の送電コイル14は、送電方向における磁場の位相が一致するように、電気的に接続された2つの平面コイル14a,14bにより形成される。
平面コイル14aは、図3(b)に示すように、送電筐体11の第1送電面15側に配置されている。すなわち、平面コイル14aは、正投影図が第1送電面15上に形成される。したがって、この送電コイル14において、第1送電部17は、平面コイル14aである。図3(b)において、矢印Aは、第1送電部17の送電方向を示す。
平面コイル14bは、図3(b)に示すように、送電筐体11の第2送電面16側に配置されている。すなわち、平面コイル14bは、正投影図が第2送電面16上に形成される。したがって、この送電コイル14において、第2送電部18は、平面コイル14bである。図3(b)において、矢印Aは、第2送電部18の送電方向を示す。
平面コイル14a,14bは、図3(b)に示すように、第1送電部17と第2送電部18とが直行するように配置されているが、これに限られず、第1送電部17と第2送電部18とが任意の角度で交差するように配置することができる。
なお、平面コイル14aは、送電筐体11の第1送電面15側に配置されない部分を含んでもよい。この場合、平面コイル14aのうち、送電筐体11の第1送電面15側に配置された部分が第1送電部17となる。同様に、平面コイル14bは、送電筐体11の第2送電面16側に配置されない部分を含んでもよい。この場合、平面コイル14bのうち、送電筐体11の第2送電面16側に配置された部分が第2送電部18となる。
図4(a)は、送電コイル14の他の例を示す斜視図である。また、図4(b)は、図4(a)の送電コイル14を備える送電装置10のXZ平面断面図である。図4(a)の送電コイル14は、1つの屈曲した平面コイルにより形成される。
この送電コイル14では、図4(b)に示すように、屈曲した送電コイル14の折れ線の一方側の面の一部が第1送電部17となり、他方側の面の一部が第2送電部18となる。図4(b)において、第1送電部17及び第2送電部18は、太線により示されている。
図5(a)は、送電コイル14の他の例を示す斜視図である。また、図5(b)は、図5(a)の送電コイル14を備える送電装置10のXZ平面断面図である。図5(a)の送電コイル14は、1つの湾曲した平面コイルにより形成される。
この送電コイル14では、図5(b)に示すように、湾曲した送電コイル14の一部が第1送電部17となり、他の一部が第2送電部18となる。図5(b)において、第1送電部17及び第2送電部18は、太線により示されている。
図6(a)は、送電コイル14の他の例を示す斜視図である。また、図6(b)は、図6(a)の送電コイル14を備える送電装置10のXZ平面断面図である。図6(a)の送電コイル14は、1つの平板状の平面コイルにより形成される。
この送電コイル14では、図6(b)に示すように、平板状の送電コイル14の一部が第1送電部17となり、他の一部が第2送電部18となる。図6(b)において、第1送電部17及び第2送電部18は、太線により示されている。
(受電装置の構成)
次に、受電装置20の構成について説明する。受電装置20は、送電装置10から非接触で電力を受電する。ここで、図7は、受電装置20の回路構成を示す図である。図1及び図7に示すように、受電装置20は、受電筐体21と、コンデンサ22と、受電コイル23と、整流回路24と、負荷回路25と、を備える。
受電筐体21は、受電装置20の本体である。受電筐体21は、第1受電面26と、第1受電面26に対して傾斜した第2受電面27とを有する。第1受電面26及び第2受電面27は、いずれも筐体21の表面であり、一辺を共有して交差している。図1において、第2受電面27は、第1受電面26に対して直交しているが、これに限られず、第1受電面26に対して任意の角度で交差させることができる。送電装置10からの受電の際、受電装置20は、第1送電面15及び第2送電面16の少なくとも一方に載置される。この際、受電装置20は、第1受電面26が送電装置10の第1送電面15と対向し、第2受電面27が送電装置10の第2送電面16と対向するように配置される。
コンデンサ2は、受電筐体21の内側に配置され、受電コイル23とともに共振回路を形成する。この共振回路の共振周波数は、送電装置10の共振回路の周波数と略一致する。図7において、コンデンサ22は、受電コイル23と直列に接続され、直列共振回路を構成しているが、受電コイル23と並列に接続され、並列共振回路を構成してもよい。また、コンデンサ22として、容量素子が用いられてもよいし、受電コイル23の線間容量等が用いられてもよい。
受電コイル23は、受電筐体21の内側に配置され、コンデンサ22とともに共振回路を形成する平面コイルである。受電コイル23は、銅線、アルミ線、リッツ線などからなる平面コイルであってもよいし、リジッド又はフレキシブルなプリント基板の表面に形成されたプリントコイルであってもよい。いずれの場合も、受電コイル23は、第1受電部28と、第2受電部29とを備える。
第1受電部28は、受電コイル23のうち、受電筐体21内の第1受電面26側に配置された受電コイル23の部分のことである。受電筐体21内の第1受電面26側に配置された受電コイル23の部分とは、受電筐体21の第1受電面26上に正投影図が形成される受電コイル23の部分のことをいう。ここでいう正投影図とは、第1受電面26に対して垂直な方向から投影した受電コイル23の投影図のことである。
受電コイル23の第1受電部28は、受電筐体21の第1受電面26を介して、送電装置10から受電する。したがって、第1受電部28の受電方向は、第1受電面26から第1受電部28へ向かう方向となる。
第2受電部29は、受電コイル23のうち、受電筐体21内の第1受電面27側に配置された受電コイル23の部分のことである。受電筐体21内の第2受電面27側に配置された受電コイル23の部分とは、受電筐体21の第2受電面27上に正投影図が形成される受電コイル23の部分のことをいう。ここでいう正投影図とは、第2受電面27に対して垂直な方向から投影した受電コイル23の投影図のことである。
受電コイル23の第2受電部29は、受電筐体21の第2受電面27を介して、送電装置10から受電する。したがって、第2受電部29の受電方向は、第2受電面27から第2受電部29へ向かう方向となる。
ここで、図8(a)は、受電コイル23の一例を示す斜視図である。また、図8(b)は、図8(a)の受電コイル23を備える受電装置20のXZ平面断面図である。図8(a)の受電コイル23は、受電方向における磁場の位相が一致するように、電気的に接続された2つの平面コイル23a,23bにより形成される。
平面コイル23aは、図8(b)に示すように、受電筐体21の第1受電面26側に配置されている。すなわち、平面コイル23aは、正投影図が第1受電面26上に形成される。したがって、この受電コイル23において、第1受電部28は、平面コイル23aである。図8(b)において、矢印Bは、第1受電部28の受電方向を示す。
平面コイル23bは、図8(b)に示すように、受電筐体21の第2受電面27側に配置されている。すなわち、平面コイル23bは、正投影図が第2受電面27上に形成される。したがって、この受電コイル23において、第2受電部29は、平面コイル23bである。図8(b)において、矢印Bは、第2受電部29の送電方向を示す。
平面コイル23a,23bは、図8(b)に示すように、第1受電部28と第2受電部29とが直行するように配置されているが、これに限られず、第1受電部28と第2受電部29とが任意の角度で交差するように配置することができる。
図9(a)は、受電コイル23の他の例を示す斜視図である。また、図9(b)は、図9(a)の受電コイル23を備える受電装置20のXZ平面断面図である。図9(a)の受電コイル23は、1つの屈曲した平面コイルにより形成される。
この受電コイル23では、図9(b)に示すように、屈曲した受電コイル23の折れ線の一方側の面が第1受電部28となり、他方側の面が第2受電部29となる。
図10(a)は、受電コイル23の他の例を示す斜視図である。また、図10(b)は、図10(a)の受電コイル23を備える受電装置20のXZ平面断面図である。図10(a)の受電コイル23は、1つの湾曲した平面コイルにより形成される。
この受電コイル23では、図10(b)に示すように、湾曲した受電コイル23の全体が、第1受電部28及び第2受電部29となる。すなわち、第1受電部28及び第2受電部29は一致する。
図11(a)は、受電コイル23の他の例を示す斜視図である。また、図11(b)は、図11(a)の受電コイル23を備える受電装置20のXZ平面断面図である。図11(a)の受電コイル23は、1つの平板状の平面コイルにより形成される。
この受電コイル23では、図11(b)に示すように、平板状の受電コイル23の全体が、第1受電部28及び第2受電部29となる。すなわち、第1受電部28及び第2受電部29は一致する。
整流回路24は、コンデンサ22と受電コイル23とからなる共振回路を介して受電した交流電力を直流に変換する。整流回路24は、インバータ回路により構成することができる。
負荷回路25は、受電装置20が備える電子機器の回路である。整流回路24により整流された直流電力は、負荷回路25の動作や、電子機器が内蔵するバッテリの充電に利用される。負荷回路25が交流電力で動作可能な場合には、受電装置20は、整流回路24を備えない構成も可能である。
(電力伝送装置の動作)
次に、本実施形態に係る電力伝送装置の動作について、図12〜図23を参照して説明する。図12は、電力伝送時の電力伝送装置を示す斜視図である。また、図13は、図12のXZ平面断面図である。
以下の説明において、送電装置10は、2つの平面コイル14a,14bからなる送電コイル14を備え、受電装置20は、1つの屈曲した平面コイルからなる受電コイル23を備えるものとする。しかしながら、送電コイル14及び受電コイル23の組合せはこれに限られず、送電コイル14及び受電コイル23の上述の各形状の中から、任意の組合せを選択することができる。
この電力伝送装置では、図12に示すように、受電装置20が送電装置10上の基準位置に配置された状態で、電力伝送が行われる。基準位置とは、電力伝送時における受電コイル23の送電コイル14に対する位置として、予め定められた位置のことである。
基準位置は、送電コイル14の第1送電部17と受電コイル23の第1受電部28とが対向するように設定される。すなわち、送電筐体11の第1送電面15と受電筐体21の第1受電面26とが対向するように設定される。このため、受電装置20を基準位置に配置すると、第1送電部17から第1受電部28への電力伝送が可能となる。
基準位置は、図13に示すように、送電筐体11の第1送電面15と受電筐体21の第1受電面26とが接するように設定されるのが好ましい。例えば、基準位置は、第1送電部17と第1受電部28の距離と第2送電部18と第2受電部29の距離の合計が最小となるように設定される。これにより、第1送電部17と第1受電部28との間の距離を小さくし、第1送電部17と第1受電部28との間の電力伝送効率を向上させることができる。
また、基準位置は、送電コイル14の第2送電部18と受電コイル23の第2受電部29とが対向するように設定される。すなわち、送電筐体11の第2送電面16と受電筐体21の第2受電面27とが対向するように設定される。このため、受電装置20を基準位置に配置すると、第2送電部18から第2受電部29への電力伝送が可能となる。
基準位置は、図13に示すように、送電筐体11の第2送電面16と受電筐体21の第2受電面27とが接するように設定されるのが好ましい。これにより、第2送電部18と第2受電部29との間の距離を小さくし、第2送電部18と第2受電部29との間の電力伝送効率を向上させることができる。
電力を伝送する場合、受電コイル23が基準位置に配置されるように、受電装置20を送電装置10上で配置する。この状態で、送電装置10の交流電源12が、コンデンサ13及び送電コイル14からなる共振回路に交流電力を供給すると、送電コイル14は、交流磁界を発生させる。
受電コイル23は、この交流磁界を介して送電コイル14と磁気的に結合し、コンデンサ22と受電コイル23とからなる受電装置20の共振回路に交流電流が流れる。受電装置20の整流回路24は、共振回路に流れる交流電流を直流電流に変換し、変換された直流電流が負荷回路25に供給される。こうして、送電装置10から受電装置20への電力伝送が実現される。
この電力伝送装置では、送電装置10上に配置された受電装置20の位置ずれや、送電装置10及び受電装置20の設計誤差が原因となり、電力伝送の際に、受電コイル23が基準位置に対してずれた位置に配置される恐れがある。しかしながら、この電力伝送装置は、このような受電コイル23の位置ずれが生じた場合であっても、電力伝送効率の低下を抑制することができる。以下でその理由について説明する。
ここで、図14に示すように、受電装置20の受電筐体21内における受電コイル23の位置が異なる5つのCaseについて考える。図14の各Caseでは、受電装置20内において受電コイル23が配置される位置が異なっている。このため、各Caseの受電装置20を送電装置10上の同一の位置に配置すると、送電コイル14に対する受電コイル23の位置が各Caseで異なった位置となる。これは、受電装置20の設計誤差により、受電コイル23の位置ずれが生じる場合を想定している。例えば、Case3における送電コイル14に対する受電コイル23の位置が基準位置であるとすると、Case1,2,4,5では、受電コイル23の位置ずれが生じる。
図14の各Caseにおいて、第1受電面26と第1受電部28との間の距離を第1距離、第2受電面27と第2受電部29との間の距離を第2距離とすると、Case1では、第1距離が10mmであり、第2距離が10mmである。Case2では、第1距離が10mmであり、第2距離が15mmである。Case3では、第1距離が20mmであり、第2距離が20mmである。Case4では、第1距離が20mmであり、第2距離が25mmである。Case5では、第1距離が20mmであり、第2距離が30mmである。
図15は、各Caseにおける送電コイル14と受電コイル23との間の相互インダクタンス(μH)を示すグラフである。相互インダクタンスは、送電コイル14と受電コイル23との間の磁気的な結合の強さを示すパラメータである。なお、相互インダクタンスの代わりに結合係数kを用いても、以下と同様の議論が成り立つ。
図15では、送電装置10と受電装置20との間の相互インダクタンスMと、第1送電部17と第1受電部28との間の相互インダクタンスM13と、第2送電部18と第2受電部29との間の相互インダクタンスM23と、相互インダクタンスM13,M23の合計値M13+M23が示されている。
相互インダクタンスM13,M23は、便宜的に、送電コイル14の平面コイル14a,14bを分離して計測した値である。これは、平面コイル14a,14bが接続された状態で計測すると、平面コイル14a,14bが発生させる磁場が互いに干渉し、個々の相互インダクタンスを計測できないためである。すなわち、相互インダクタンスM13は、平面コイル14bが磁場を発生させない状態で計測した、平面コイル14aと第1受電部28との間の相互インダクタンスである。また、相互インダクタンスM23は、平面コイル14aが磁場を発生させない状態で計測した、平面コイル14bと第2受電部29との間の相互インダクタンスである。
図15によれば、送電コイル14と受電コイル23との間の相互インダクタンスMは、相互インダクタンスM13+M23と略等しい(M≒M13+M23)。これは、相互インダクタンスMは、相互インダクタンスM13と相互インダクタンスM23との和であることを示している。
また、図15によれば、相互インダクタンスMは、受電コイル23の位置ずれに応じた変化が小さく、いずれのCaseでも略同様の値である。これは、図15に示すように、相互インダクタンスM13が大きく(小さく)なると、相互インダクタンスM23が小さく(大きく)なるためであると考えられる。
このように、本実施形態に係る電力伝送装置では、第1送電部17(平面コイル14a)と第1受電部28との間の磁気的な結合と、第2送電部18(平面コイル14b)と第2受電部29との間の磁気的な結合と、がそれぞれ形成されることにより、受電コイル23の位置ずれが発生した場合であっても、送電コイル14と受電コイル23との間の相互インダクタンスMの変化が抑制される。
電力伝送装置の電力伝送効率は、送電コイル14と受電コイル23との間の磁気的な結合の強さに依存するため、相互インダクタンスMの変化が抑制されると、電力伝送効率の変化も抑制される。したがって、この電力伝送装置では、受電コイル23の位置ずれが生じた場合であっても、電力伝送効率の低下を抑制することができる。
ここで、受電コイル23の位置ずれと相互インダクタンスMとの関係についてさらに詳細に説明する。以下では、所定方向における受電コイル23の位置ずれの大きさ(距離)と、相互インダクタンスMとの関係について説明する。
図16は、電力伝送装置のXZ平面断面図である。図16では、第1送電部17、第2送電部18、第1受電部28、及び第2受電部29のみが示されており、電力伝送装置の他の構成は省略されている。図16のXZ平面は、X軸が第2送電部18を通り、Z軸が第1送電部17を通るように設定されている。また、図16において、受電コイル23の基準位置は(20,20)であり、第1受電部28のZ方向の大きさは50mm、第2受電部29のX方向の大きさは50mm、第1受電部28及び第2受電部29のY方向の大きさは同一である。
以下の説明において、受電コイル23の位置は、第1受電部28と第2受電部29との交点PのXZ座標(X,Z)で表すものとする。また、受電コイル23の位置ずれの大きさ、すなわち、基準位置から点Pまでの距離を、位置ずれ距離という。
図17は、図16の受電コイル23を、X方向の位置を一定(20mm)としたまま、Z方向の位置を20mmから60mmまでずらした際の相互インダクタンスを示すグラフである。図17において、縦軸は相互インダクタンス、横軸は受電コイル23の位置を示す。上述の通り、相互インダクタンスMはM13+M23と略等しいため、以下では、M13+M23を相互インダクタンスMと称する。
図16に示すように、受電コイル23の位置ずれ距離が大きくなると、第2送電部18と第2受電部29との間の距離が大きくなる。このため、第2送電部18と第2受電部29との間の相互インダクタンスM23は、図17に示すように、位置ずれの大きくなるほど低下する。
これに対して、第1送電部17と第1受電部28との間の相互インダクタンス13は、図17に示すように、基準位置(Z=20mm)から所定の範囲(Z≦40mm)では、相互インダクタンスM23の低下を補うように上昇し、その後、低下する。相互インダクタンスM13が最大となる位置ずれ距離を、最大位置ずれ距離という。
このため、相互インダクタンスM13,M23の和である相互インダクタンスMは、図17に示すように、基準位置から最大位置ずれ距離までの範囲において、変化を抑制される。相互インダクタンスMの変化が抑制される範囲を以下では抑制範囲と称する。すなわち、抑制範囲とは、位置ずれ距離が0である基準位置から、最大位置ずれ距離までの範囲である。図17の場合、抑制範囲は、位置ずれ距離が0mm以上20mm以下の範囲となる。受電コイル23がこの抑制範囲内に配置された場合、相互インダクタンスMの変化が抑制されるため、電力伝送効率の低下が抑制される。したがって、効率的に電力伝送を行うことができる。
相互インダクタンスM及び抑制範囲は、第1送電部17と第1受電部28との対向面積(第1対向面積)Sと、第2送電部18と第2受電部29との対向面積(第2対向面積)Sと、に応じて変化する。したがって、対向面積S,Sを調整することにより、相互インダクタンスM及び抑制範囲を所望の値に設定することができる。
対向面積Sとは、基準位置において第1送電部17上に形成される第1受電部28の正投影図の面積のことである。ここでいう正投影図とは、第1送電部17の主たる送電方向から、主たる送電方向に対して垂直な平面上に投影した第1受電部28の投影図のことである。図18に示すように、第1送電部17が平板状の場合、正投影図は、第1送電部17に対して垂直な方向から投影した第1受電部28の投影図28′となる。対向面積Sは、投影図28′の面積である。
対向面積Sは、第1送電部17及び第1受電部28の、面積、形状、及び配置を調整することにより設定することができる。例えば、図19に示すように、第1受電部28をZ軸に対して角度θだけ傾斜させることにより、対向面積Sを設定してもよい。また、図20に示すように、第1受電部28を屈曲させることにより、対向面積Sを設定してもよい。さらに、第1送電部17を傾斜させたり屈曲させたりすることにより、対向面積Sを設定してもよい。
対向面積Sとは、基準位置において第2送電部18上に形成される第2受電部29の正投影図の面積のことである。ここでいう正投影図とは、第2送電部18の主たる送電方向から、主たる送電方向と垂直な平面上に投影した第2受電部29の投影図のことである。図18に示すように、第2送電部18が平板状の場合、正投影図は、第2送電部18に対して垂直な方向から投影した第2受電部29の投影図29′となる。対向面積Sは、投影図29′の面積である。
対向面積Sは、第2送電部18及び第2受電部29の、面積、形状、及び配置を調整することにより設定することができる。対向面積Sと同様、第2送電部18及び第2受電部29を、X軸に対して傾斜させたり、屈曲させたりすることにより、対向面積Sを設定してもよい。
以下で、対向面積S,Sによる相互インダクタンスM及び抑制範囲の設定方法について、図21〜図23を参照して説明する。
ここで、図21は、電力伝送装置のXZ平面断面図である。図21において、受電コイル23aは、第1受電部28のZ方向の大きさが40mm、第2受電部29のX方向の大きさが60mmである。受電装置23bは、第1受電部28のZ方向の大きさが50mm、第2受電部29のX方向の大きさが50mmである。すなわち、受電コイル23bは、図16の受電コイル23と同様である。受電装置23cは、第1受電部28のZ方向の大きさが60mm、第2受電部29のX方向の大きさが40mmである。受電コイル23a,23b,23cのY方向の大きさは同様である。
また、図21において、基準位置における受電コイル23a,23b,23cの対向面積Sの比が4:5:6となり、対向面積Sの比が6:5:4となるように、送電コイル14は設計されている。
図22は、図21の受電コイル23a,23b,23cを、X方向の位置を一定(20mm)としたまま、Z方向の位置を20mmから60mmまでずらした際の相互インダクタンスを示すグラフである。図22において、40×60は受電コイル23aの相互インダクタンスを示し、50×50は受電コイル23aの相互インダクタンスを示し、60×40は受電コイル23aの相互インダクタンスを示す。
まず、対向面積Sを用いた抑制範囲の設定方法について説明する。対向面積Sの大きさは、第1送電部17と第1受電部28との間の磁気的な結合の強さに相関する。具体的には、図22に示すように、対向面積Sが小さいほど相互インダクタンスM13が小さくなり、対向面積Sが大きいほど相互インダクタンスM13が大きくなる。このため、対向面積Sが最小の受電コイル23aの相互インダクタンスM13が最小となり、対向面積Sが最大の受電コイル23cの相互インダクタンスM13が最大となっている。
また、図22に示すように、対向面積Sの大きさは、相互インダクタンスM13が最大となる最大位置ずれ距離に相関する。具体的には、対向面積Sが小さいほど最大位置ずれ距離が大きくなり、対向面積Sが大きいほど最大位置ずれ距離が小さくなる。このため、対向面積Sが最小の受電コイル23aの最大位置ずれ距離が最大(30mm)となり、対向面積Sが最大の受電コイル23cの最大位置ずれ距離が最小(10mm)となっている。
したがって、対向面積Sを調整することにより、最大位置ずれ距離、すなわち、抑制範囲を任意の範囲に設定することができる。例えば、30mm以内の受電装置20の位置ずれが予想される場合、最大位置ずれ距離が30mmとなるように対向面積Sを調整すればよい。これにより、受電装置20の位置ずれが生じた場合であっても、電力伝送効率の低下を抑制することができる。
図23は、図22のグラフから算出された相互インダクタンスMの変動幅を示す表である。図23において、受電装置20の位置の範囲毎に、相互インダクタンスMの最大値Mmax、最小値Mmin、及び変動幅が示されている。図23に示すように、相互インダクタンスMの変動幅は、対向面積Sが最小の受電コイル23aが最小となっている。これは、上述の通り、対向面積Sが小さいことにより、抑制範囲が広くなり、相互インダクタンスMの低下が抑制されたことを示している。
なお、受電装置20がX方向に位置ずれする場合には、対向面積Sを調整することにより、抑制範囲を設定すればよい。
次に、対向面積Sを用いた相互インダクタンスMの設定方法について説明する。対向面積Sの大きさは、第2送電部18と第2受電部29との間の磁気的な結合の強さに相関する。具体的には、図22に示すように、対向面積Sが小さいほど相互インダクタンスM23が小さくなり、対向面積Sが大きいほど相互インダクタンスM23が大きくなる。このため、対向面積Sが最大の受電コイル23aの相互インダクタンスM23が最大となり、対向面積Sが最小の受電コイル23cの相互インダクタンスM23が最小となっている。
上述の通り、相互インダクタンスMは、相互インダクタンスM13と相互インダクタンスM23との和である。したがって、対向面積S,Sのいずれを調整しても、相互インダクタンスMを任意の値に設定することができる。しかしながら、例えば、対向面積Sによって抑制範囲を設定する場合、所望の抑制範囲に応じて対向面積Sが制約されるため、対向面積Sを調整することにより相互インダクタンスMを設定することが困難となる。このような場合であっても、対向面積Sを調整することにより、相互インダクタンスMを任意の値に設定することができる。
なお、受電装置20がX方向に位置ずれする場合には、対向面積Sを調整することにより、相互インダクタンスMを設定すればよい。
以上説明した通り、本実施形態に係る電力伝送装置によれば、対向面積S,Sを調整することにより、相互インダクタンスM及び抑制範囲を任意の値に設定することができる。これにより、相互インダクタンスMの低下を抑制し、電力伝送効率の低下を抑制することができる。
また、主たる位置ずれ方向が予め決まっている場合には、当該位置ずれ方向の抑制範囲が広くなるように、対向面積S,Sを設定するのが好ましい。主たる位置ずれ方向とは、上述のX方向及びZ方向のうち、受電装置20の位置ずれ距離が大きい方向のことである。
例えば、図12に示すように、受電装置20を送電装置10上に載置した状態で電力伝送が行われる場合、第1送電面15に垂直なX方向の位置ずれは、第2送電面16に垂直なZ方向の位置ずれよりも大きいことが予想されるため、主たる位置ずれ方向はX方向と考えられる。このような場合には、X方向の抑制範囲が広くなるように対向面積Sを大きくし、対向面積Sを小さくするのが好ましい。これにより、受電装置20がX方向に移動した際の相互インダクタンスMの変化が、受電装置20がZ方向に移動した際の相互インダクタンスMの変化より小さくなり、X方向の位置ずれによる電力伝送効率の低下が抑制される。位置ずれにより生じる電力伝送効率の低下は、主たる位置ずれ方向の位置ずれに大きく依存するため、対向面積S,Sを上述のように設定することにより、位置ずれにより生じる電力伝送効率の低下を効果的に抑制することができる。
これは、例えば、受電コイル20が1つの平面コイルを屈曲又は湾曲して形成されている場合、平面コイルを屈曲又は湾曲させる位置を調整することにより、第2受電部29の面積を第1受電部28の面積より小さくし、対向面積Sが対向面積Sより小さくなるように調整することにより、容易に実現できる。
送電コイル10が1つの平面コイルを屈曲又は湾曲して形成されている場合も同様であり、平面コイルを屈曲又は湾曲させる位置を調整することにより、第2送電部18の面積を第1送電部17の面積より小さくし、対向面積Sが対向面積Sより小さくなるように調整することにより、容易に実現できる。これにより、受電コイル23の位置ずれによる電力伝送効率の低下を抑制することができる。
なお、受電装置20上に送電装置10を載置して電力伝送を実行する構成も可能である。例えば、図1における送電装置10の形状と受電装置20の形状とが逆であってもよい。
なお、本発明は上記各実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記各実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって種々の発明を形成できる。また例えば、各実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除した構成も考えられる。さらに、異なる実施形態に記載した構成要素を適宜組み合わせてもよい。
10:送電装置、11:送電筐体、12:交流電源、13:コンデンサ、14:送電コイル、15:第1送電面、16:第2送電面、17:第1送電部、18:第2送電部、20:受電装置、21:受電筐体、22:コンデンサ、23:受電コイル、24:整流回路、25:負荷回路、26:第1受電面、27:第2受電面、28:第1受電部、29:第2受電部

Claims (13)

  1. 第1送電面及び前記第1送電面に対して傾斜した第2送電面を有する送電筐体と、
    前記送電筐体内の前記第1送電面側に配置された第1送電部及び前記送電筐体内の前記第2送電面側に配置された第2送電部を有する送電コイルと、
    を備える送電装置と、
    第1受電面及び前記第1受電面に対して傾斜した第2受電面を有する受電筐体と、
    前記受電筐体内の前記第1受電面側に配置された第1受電部及び前記受電筐体内の前記第2受電面側に配置された第2受電部を有する受電コイルと、
    を備える受電装置と、備え、
    電力伝送時における前記受電コイルの前記送電コイルに対する基準位置は、前記第1受電部と前記第1送電部とが対向し、前記第2受電部と前記第2送電部とが対向するように設定され、
    前記基準位置における前記第1受電部と前記第1送電部との第1対向面積と、前記基準位置における前記第2受電部と前記第2送電部との第2対向面積とは、前記第1送電面に垂直な方向に前記受電装置を移動させた場合の前記送電コイルと前記受電コイルとの磁気的な結合の強さの変化が、前記第2送電面に垂直な方向に前記受電装置を移動させた場合の前記送電コイルと前記受電コイルとの磁気的な結合の強さの変化よりも小さくなるように設定される
    電力伝送装置。
  2. 前記基準位置は、前記第1送電面と前記第1受電面とが接し、前記第2送電面と前記第2受電面とが接するように設定される
    請求項1に記載の電力伝送装置。
  3. 前記受電コイル及び前記送電コイルの少なくとも一方は、電気的に接続された2つの平面コイルにより形成される
    請求項1又は請求項2に記載の電力伝送装置。
  4. 前記受電コイル及び前記送電コイルの少なくとも一方は、1つの平板状の平面コイル、1つの屈曲した平面コイル、又は1つの湾曲した平面コイルにより形成される
    請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の電力伝送装置。
  5. 前記第1対向面積は、前記基準位置において前記第1送電部上に形成される前記第1受電部の投影図の面積である
    請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の電力伝送装置。
  6. 前記第2対向面積は、前記基準位置において前記第2送電部上に形成される前記第2受電部の投影図の面積である
    請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の電力伝送装置。
  7. 前記磁気的な結合の強さは、前記受電コイルと前記送電コイルとの間の相互インダクタンス又は結合係数である
    請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の電力伝送装置。
  8. 第1受電面及び前記第1受電面に対して傾斜した第2受電面を有する受電筐体と、
    前記受電筐体内の前記第1受電面側に配置された第1受電部及び前記受電筐体内の前記第2受電面側に配置された第2受電部を有する受電コイルと、
    を備え、
    前記第1受電部の面積と第2受電部の面積とが異なる
    受電装置。
  9. 前記受電コイルは、電気的に接続された2つの平面コイルにより形成される
    請求項8に記載の受電装置。
  10. 前記受電コイルは、1つの平板状の平面コイル、1つの屈曲した平面コイル、又は1つの湾曲した平面コイルにより形成される
    請求項8に記載の受電装置。
  11. 第1送電面及び前記第1送電面に対して傾斜した第2送電面を有する送電筐体と、
    前記送電筐体内の前記第1送電面側に配置された第1送電部及び前記送電筐体内の前記第2送電面側に配置された第2送電部を有する送電コイルと、
    を備え、
    前記第1送電部の面積と第2送電部の面積とが異なる
    送電装置。
  12. 前記送電コイルは、電気的に接続された2つの平面コイルにより形成される
    請求項11に記載の送電装置。
  13. 前記送電コイルは、1つの平板状の平面コイル、1つの屈曲した平面コイル、又は1つの湾曲した平面コイルにより形成される
    請求項11に記載の送電装置。
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