JP2016017605A - 蛇腹 - Google Patents

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Norio Nagai
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Abstract

【課題】蛇腹本体の最大伸長長さや最大縮小長さに大きく悪影響を与えることがない状態で該蛇腹本体を異物から保護することができる。
【解決手段】山部25aと谷部25bとが交互に形成されてなる蛇腹本体25の裏面に固定され、該蛇腹本体25に形成された谷部25bから一方の山部25a側に幅を有する一方のガード板部61gと、上記蛇腹本体25の裏面に固定され、該蛇腹本体25に形成された谷部25bから上記一方の山部25aに隣り合う他方の山部25a側に幅を有する他方のガード板部61iと、を備え、上記蛇腹本体25の伸縮動作に伴い弾性変形するとともに該蛇腹本体25の素材よりも硬質の素材からなるインナーガード部材61と、を備えてなる。

【選択図】 図8

Description

本発明は、例えば、マシニングセンタやダイシングマシン、或いは、研削機等或いはレーザ加工機や溶接機等の工作機械に取り付けられる蛇腹に関するものである。
研削機により金属を研削する場合、研削屑やクーラント液が飛散する場合が多く、また、ダイシングマシンでは、半導体ウェハの破片が飛散し、それらの機械や装置に装着された蛇腹にそれらが付着した場合には、該蛇腹に穴が開いてしまったり溶融してしまったりする場合がある。そこで、本願出願人は、こうした研削屑等の飛散により蛇腹本体に穴が開く等の不都合を解消するために、伸縮する蛇腹本体の上部に、もう一つの保護用の蛇腹を取り付けるとともに、上記保護用の蛇腹が蛇腹本体と一体的に伸縮動作を繰り返すとともに、該保護用の蛇腹の傾斜面(山部と谷部との間)に保護板を固定したものを提案した(特許文献1参照)。すなわち、この特許文献1に開示された蛇腹は、第1のシート体を折曲し本体側山部と本体側谷部とが交互に形成されてなる蛇腹本体と、第2のシート体からなり上記蛇腹本体の正面側に固定され上記蛇腹本体の伸縮動作に伴って伸縮される保護部材(上記もう一つの保護用の蛇腹)と、を備えてなり、上記保護部材は、上記蛇腹本体に形成された各本体側山部に固定されることにより形成された保護部材側山部と、この保護部材側山部と保護部材側山部との間に形成され縮小時には本体側谷部方向に移動する保護部材側谷部と、から構成され上記各保護部材側山部から各保護部材側谷部までの長さは、上記本体側山部から本体側谷部までの長さよりも短い長さとなされてなるとともに、該保護部材側山部と保護部材側谷部との間には、金属板又は熱可塑性樹脂からなる保護板が固定されてなるものである。
したがって、上記蛇腹では、蛇腹本体の正面側に保護部材が形成され、この保護部材には保護板が固定されてなることから、該蛇腹本体が溶融金属等により損傷することを十分防止することができ、該蛇腹の耐久性を十分向上させることができる。また、この蛇腹では、各保護部材側山部から各保護部材側谷部までの長さは、上記本体側山部から本体側谷部までの長さよりも短い長さとなされてなることから、保護部材が最も伸長された場合でも蛇腹本体は完全に伸長されることはないので、該蛇腹本体に形成された本体側谷部が、伸長された際に谷部として再び折り曲げられず形が崩れてしまう(型崩れの)危険性も有効に防止することができる。
特許第4205249号公報
しかしながら、上述した蛇腹では、上記保護用の蛇腹や該保護用の蛇腹に固定された保護板により、蛇腹本体が溶融金属等により損傷することを十分防止することはできるものの、該蛇腹本体と保護用の蛇腹との間には隙間が形成されていることから、以下に説明する課題が発生している。先ず、上記蛇腹本体と保護用の蛇腹との間の隙間から、該蛇腹本体と保護用の蛇腹との間に研削屑や半導体ウェハの破片等の異物が侵入する場合がある。これは各種の機械器具や装置に対する蛇腹の配置方法(方向)によって様々ではあるが、蛇腹本体に形成された山部や谷部の長さ方向が鉛直方向と同じである場合には、言うまでもなく上記隙間から異物が侵入する危険性は最も高く、侵入した異物が(例えばクーラント液とともに)蛇腹本体の途中で残置されると、蛇腹本体が損傷することは避けられない。また、蛇腹本体に形成された山部や谷部の長さ方向が水平方向となるように配置された場合には、上述した頻度は少ないとしても、飛散した異物が他の部材に衝突して上記隙間に侵入することは稀ではない。したがって、上記特許文献1に開示された蛇腹では、蛇腹本体と保護用の蛇腹との間に隙間が形成されてしまうことを原因に、やはり蛇腹本体が損傷してしまうことを避けられない。また、蛇腹では、各保護部材側山部から各保護部材側谷部までの長さは、上記本体側山部から本体側谷部までの長さよりも短い長さとなされてなることから、保護部材が最も伸長された場合でも蛇腹本体は完全に伸長されることはないことから、型崩れの危険性は解消されるものの、最大伸長長さや最大縮小長さは、上記保護用の蛇腹が存在する限り大きく制約される。
そこで、本発明は、上述した従来の蛇腹が有する課題を解決するために提案されたものであって、蛇腹本体に対して上述した隙間が発生することがないとともに、蛇腹本体の最大伸長長さや最大縮小長さに大きく悪影響を与えることがない状態で該蛇腹本体を前述した異物から保護することができる新規な蛇腹を提供することを目的とするものである。
本発明は、上記課題を解決するために提案されたものであって、第1の発明(請求項1記載の発明)は、シート体が折曲され山部と谷部とが交互に形成されてなる蛇腹本体と、この蛇腹本体の裏面に固定され、該蛇腹本体に形成された谷部から一方の山部側に幅を有する一方のガード板部と、上記蛇腹本体の裏面に固定され、該蛇腹本体に形成された谷部から上記一方の山部に隣り合う他方の山部側に幅を有する他方のガード板部と、を備え、上記蛇腹本体の伸縮動作に伴い弾性変形するとともに該蛇腹本体の素材よりも硬質の素材からなるインナーガード部材と、を備えてなることを特徴とするものである。
この第1の発明に係る蛇腹を構成するインナーガード部材は、上記蛇腹本体の素材よりも硬質の素材からなることから、該蛇腹本体に穴が開いてしまう危険性を回避できるばかりではなく、該蛇腹本体に微細な穴が開いてしまった場合であっても、該異物や切削液等がこの蛇腹により覆われている機械器具にまで及ぶことはなく、したがって、この第1の発明によれば、機械器具や装置の駆動系に上記異物や切削油等が付着することにより正確な位置決めに支障を来すことを有効に回避することができる。
また、この第1の発明を構成するインナーガード部材は、蛇腹本体に形成された谷部から山部側に幅を有する一方及び他方のガード板部が、上記蛇腹本体の伸縮動作に伴い弾性変形するものであることから、蛇腹本体の伸縮動作に悪影響を与えるものではない。
なお、上記インナーガード部材の素材は、上述した通り、少なくとも、蛇腹本体の素材よりも硬質の素材からなるものであれば良く、例えば、硬質樹脂として一般的に使用されている素材や鉄,銅,ステンレススチール等の金属を挙げることができる。但し、このインナーガード部材は、上述した通り、蛇腹本体の伸縮動作に伴い弾性変形する必要性があることから、選択する素材にもよるが、その肉厚は約1.5〜0.1mmとすることが望ましい。また、上記インナーガード部材と蛇腹本体との固定方法は、リベットやカシメ材を用いて行う方法もあるが、接着剤により接着する方法や、両面接着テープを介して行う方法を採用することが好ましい。また、上記蛇腹本体の形状は、山部と谷部とが交互に形成された主伸縮部と、この主伸縮部の両端から該主伸縮部の長さ方向と直交する方向に折曲された一端側伸縮部と他端側伸縮部とからなる門型の蛇腹以外に、上記主伸縮部(一方の主伸縮部)と平行となされた他方の主伸縮部が形成され、上記一端側伸縮部と他端側伸縮部とは、上記一方の主伸縮部と他方の主伸縮部との双方に連続してなる筒状の蛇腹であっても良い。
また、第2の発明(請求項2記載の発明)は、上記第1の発明において、前記蛇腹本体を構成する上記山部と谷部との間に形成された各傾斜面部のそれぞれには該蛇腹本体の素材よりも硬質の素材からなる保護板が固定されてなるとともに、前記一方及び他方のガード板部の各先端と、上記保護板の谷部側の一側とは、互いに同じ位置関係とされてなることを特徴とするものである。
この第2の発明に係る蛇腹によれば、各保護板とインナーガード部材を構成する一方及び他方のガード板部とが間に蛇腹本体を介して重なることがないので、蛇腹本体が最も縮小した場合であっても、このインナーガード部材を固定したことが原因となって、蛇腹全体の最大縮小時における長さが長くなってしまうことを回避することができる。
また、第3の発明(請求項3記載の発明)は、上記第1又は第2の発明において、前記インナーガード部材は、前記谷部の裏面から離間してなる底部と、この底部の両側から谷部側に接近する方向にそれぞれ幅を備えてなる一方及び他方の弾性板部と、を備え、前記一方のガード板部はこの一方の弾性板部から一方の折曲部を介して延在されてなり、前記他方のガード板部は上記他方の弾性板部の端部から他方の折曲部を介して延在され、該一方及び他方のガード板部がそれぞれ前記蛇腹本体の裏面に固定されてなることを特徴とするものである。
この第3の発明では、蛇腹本体の谷部から離間した上記底部,一方及び他方の弾性板部,一方及び他方のガード板部をそれぞれ備えてなることから、該一方及び他方のガード板部が、上記一方及び他方の折曲部や上記底部を起点として弾性変形され易くなり、この結果、蛇腹本体の伸縮動作に対して極めて効果的に追随した動作を保証することができる。
なお、上記インナーガード部材を構成する底部の形状は、V字状や円弧状に折曲されてなるものであっても良いし、長方形状の板状に成形されたものであっても良い。このように、長方形状の板状に上記底部を成形した場合には、該底部の左右両側からそれぞれ折曲部を介して上記一方及び他方の弾性板部が連続することとなり、これらの折曲部(上記一方及び他方の折曲部を含めたそれぞれの折曲部)を起点として、一方及び他方のガード板部が弾性変形することとなる。
上記第1の発明(請求項1記載の発明)に係る蛇腹では、上記一方及び他方のガード板部を備えたインナーガード部材が蛇腹本体の裏面に固定されていることから、蛇腹本体の最大伸長長さや最大縮小長さに大きく悪影響を与えることがない状態で該蛇腹本体を前述した異物から保護することができる。すなわち、この第1の発明に係る蛇腹によれば、異物が蛇腹本体に形成された山部と谷部との間に侵入した場合であっても、該蛇腹本体に穴が開いてしまう危険性を回避できるばかりではなく、該蛇腹本体に微細な穴が開いてしまった場合であっても、該異物や切削油等がこの蛇腹により覆われている機械器具にまで及ぶことはなく、したがって、機械器具や装置の駆動系に上記異物や切削油等が付着することにより正確な位置決めに支障を来すことを有効に回避することができる。
また、第2の発明(請求項2記載の発明)では、前記一方及び他方のガード板部の各先端と、前記保護板の蛇腹本体に形成された谷部側の一側とは、互いに同じ位置関係とされてなることから、該第2の発明に係る蛇腹によれば、各保護板とインナーガード部材を構成する一方及び他方のガード板部とが間に蛇腹本体を介して重なることがなく、蛇腹本体が最も縮小した場合であっても、このインナーガード部材を固定したことが原因となって、蛇腹全体の最大縮小時における長さが長くなってしまうことを回避することができる。
また、第3の発明(請求項3記載の発明)では、上記蛇腹本体の谷部から離間した底部,一方及び他方の弾性板部,一方及び他方のガード板部を備えてなることから、該一方及び他方のガード板部が、上記一方及び他方の折曲部や上記底部を起点として弾性変形され易くなり、この結果、蛇腹本体の伸縮動作に対して極めて効果的に追随した動作を保証することができる。
ダイシングマシンから蛇腹を分解した状態を示す斜視図である。 図1に示す蛇腹から保護板の一部を分解した状態を示す斜視図である。 第2の実施の形態に係る蛇腹を一部分解してして示す斜視図である。 図3に示す蛇腹の側断面を拡大するとともにワークチップが侵入した状態を示す側断面図である。 インナーガード部材を示す斜視図である。 蛇腹本体が最も伸長された状態を示す側断面図である。 蛇腹本体が最も縮小された状態を示す側断面図である。 第3の実施の形態に係る蛇腹を示す側断面図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態に係る蛇腹について図面を参照しながら詳細に説明する。先ず、第1の実施の形態に係る蛇腹について説明する。なお、この実施の形態に係る蛇腹は、図1に示すように、ダイシングマシン2(半導体ウェハの加工装置)に装着される蛇腹に、本発明を適用したものである。そこで、先ず、上記ダイシングマシン2について簡単に説明し、その後に実施の形態に係る蛇腹について詳細に説明する。
このダイシングマシン2は、図1に示すように、加工テーブル3と、この加工テーブル3を左右(又は前後)に駆動する駆動装置12が構成要素とされている。上記加工テーブル3は、円盤状に成形されてなるものであり、上方に開口を有するボックス4内に固定され、このボックス4の一側面には、後述する第1の蛇腹20を固定するための一方の固定金具5が固定され、他側面には、後述する第2の蛇腹21を固定するための他方の固定金具6が固定されている。また、このボックス4は、円柱状に成形された支軸7を介してスライド部材8に支持されている。なお、このスライド部材8の下面には、後述する一方及び他方のスライドガイド部材15,16が挿通されるガイド溝(符号は省略する。)が形成されている。また、上記ダイシングマシン2は、図示しないノズルから上記加工テーブル3上に供給され、切削の際に該加工テーブル3上から流れた切削液の廃液が収容される廃液トレー10が構成要素となされている。この廃液トレー10は、略長方形状に成形されてなるものであり、中央には開口10aが形成され、外周には外側起立部10bが形成され、内周には、内側起立部10cが形成されている。なお、この廃液トレー10を構成する底板部10dには、ドレン管11に接続された排出口10eが形成され、外側起立部10b、内側起立部10c及び底板部10dからなる廃液収容部(符号は省略する)内に流入した廃液は、上記排出口10eを経てドレン管11から排出される。
そして、上記廃液トレー10に形成された上記開口10aの下方には、上記駆動装置12が配置されている。この駆動装置12は、外周にネジ(符号は省略する。)が螺刻されたボールネジ13と、このボールネジ13を時計正転方向及び逆転方向に回転駆動させるモータ14とから構成されている。また、上記ボールネジ13の左右(又は前後)両側には、一方のスライドガイド部材15と、他方のスライドガイド部材16が互いに面対向した状態で配置されている。したがって、上記駆動装置12を構成するモータ14が駆動し、ボールネジ13が正転又は逆転させられると、上記加工テーブル3は、上記一方及び他方のスライドガイド部材15,16にガイドされながら、該一方及び他方のスライドガイド部材15,16の長さ方向(ボールネジ13の長さ方向)に往復駆動される。
また、上記廃液トレー10を構成する上記内側起立部10cには、上記一方の固定金具5に対向する位置に一方の外側固定金具18が固定され、上記他方の固定金具6に対向する位置には、他方の外側固定金具19が固定されている。そして、上記一方の固定金具5と一方の外側固定金具18との間には、第1の蛇腹20が固定され、上記他方の固定金具6と他方の外側固定金具19との間には、第2の蛇腹21が固定されている。なお、これら第1及び第2の蛇腹20,21の基本構成はそれぞれ同一であることから、以下、上記第1の蛇腹20について詳細に説明する。
上記第1の蛇腹20は、先に説明したように、水平方向に伸縮動作するように配置されてなるものであって、蛇腹本体25と、この蛇腹本体25に固定された保護板26とを備えている。上記蛇腹本体25は、合成皮革等の樹脂製シートを折曲することにより、図2に示すように、山部25aと谷部25bとが交互に形成されてなるものであり、これら山部25a及び谷部25bがそれぞれ水平方向に長さを有するように形成された主伸縮部25cと、この主伸縮部25cの左側に形成され縦方向に山部25a及び谷部25bが形成された左側脚部25dと、上記主伸縮部25cの右側に形成され縦方向に山部25a及び谷部25bが形成された右側脚部25eとから構成されている。そして、この実施の形態に係る蛇腹20では、上記主伸縮部25cに形成された山部25aと谷部25bとの間に形成された傾斜面部25fの全てに、両面接着テープ27を介して上記保護板26が固定されている。これらの保護板26は、ステンレススチールを素材とするとともにバネ加工されてなる(圧延処理されたバネ鋼からなる)ものであり、その肉厚は0.1mmとされている。
したがって、上述した蛇腹20によれば、上記ダイシングマシン2の上述した動作に伴って伸縮されている間に、上記加工テーブル3上で切断加工された図示しない半導体ウェハのワークチップが飛び散った場合であっても、該ワークチップにより蛇腹本体25が破損し穴が開くことはない。
なお、上記実施の形態に係る蛇腹20に固定した保護板26の厚みは0.1mmとしたが、この保護板26の厚みは上記厚みに限定されないことは言うまでもない。但し、上記蛇腹20が最も縮小した場合における(伸縮方向における)全長を可能な限り短いものとする観点からは、厚い場合でも2.00mmとすべきであり、最も薄い場合は、0.05mm程度とすることが好ましい。また、上述したダイシングマシン2に装着することを前提とする場合には、保護板26の肉厚は、半導体ウェハの硬度との関係で、約1.00〜0.10mmの肉厚とすることが望ましい。なお、上記蛇腹本体25の裏面には、本発明を構成するインナーガード部材51が固定されているが、このインナーガード部材50に関しては、後述する。
また、上記実施の形態に係る蛇腹20では、蛇腹本体25に形成された傾斜面部25fに保護板26を固定し、該保護板26を露出させたものを図示して説明したが、以下に説明する第2の実施の形態に係る蛇腹30のように、接着シート31で被覆したものであっても良い。すなわち、この第2の実施の形態に係る蛇腹30は、図3又は図4に示すように、蛇腹本体25を構成する上記主伸縮部25cの表面に上記接着シート31が貼付され、本発明を構成する上記保護板26の全ては、上記蛇腹本体25と接着シート31との間に配置されている。
すなわち、この第2の実施の形態に係る蛇腹30は、蛇腹本体25となる樹脂製シートを折曲する前段階において、所定の位置に上記各保護板26を載置し、これらの保護板26上から上記接着シート31を貼付し、その上で上記山部25aと谷部25bとが交互に形成されるように該接着シート31も含めて折曲することにより、製造される。
したがって、この第2の実施の形態に係る蛇腹30によれば、より一層蛇腹本体25を保護することができるばかりではなく、一つ一つに保護板26を蛇腹本体25に貼付・固定する作業は不要であることから、製造工程も簡素化することができる。また、(先に説明した実施の形態に係る蛇腹20も同様であるが)上記蛇腹30では、ダイシングマシン2に装着された場合、上記各保護板26はワークチップCが、図4に示すように、蛇腹30上に乗り、その後に蛇腹30が縮小されることにより両側の保護板26,26により圧縮されると、該ワークチップCはこれらの保護板26,26により細かく破砕され、上記切削液と共に廃液トレー10に流れ落ちる。この結果、蛇腹30が縮小された場合、その縮小された際の全長が上記ワークチップCの存在により長くなってしまったり、蛇腹30全体が縮小されることにより蛇腹本体25が損傷し穴が開いてしまったりする等の問題も解消することができる。
そして、この第2の実施の形態に係る蛇腹30(及び先に説明した第1の実施の形態に係る蛇腹20)には、図4に示すように、本発明を構成するインナーガード部材51が固定されている。このインナーガード部材51は、ステンレススチールを素材とし、図示しない1枚の長方形状の板材を適宜個所で折曲することにより成形してなるものであり、図5に示すように、長方形状に成形された底板部51aと、この底板部材51aの左側から第1の折曲部51bを介して折曲されてなる一方の弾性板部51cと、上記底板部材51aの右側から第2の折曲部51dを介して折曲されてなるとともに上記一方の弾性板部51cと互いに平行とされ対向してなる他方の弾性板部51eと、上記一方の弾性板部51cの上端から第3の折曲部51fを介して連続されてなる一方のガード板部51gと、上記他方の弾性板部51eの上端から第4の折曲部51hを介して連続されてなる他方のガード板部51iと、から構成されている。すなわち、この実施の形態に係る蛇腹30(及び先に説明した第1の実施の形態に係る蛇腹20)に固定されたインナーガード部材51は、上記底板部51aの中央を中心にして左右対称形状に成形されている。なお、このインナーガード部材51の肉厚は、0.5mmとされている。
そして、上記インナーガード部材51の長さは、上記蛇腹本体25に形成された谷部25bの長さと略同じ長さとされ、該蛇腹本体20の裏面に図示しない両面接着テープにより固定されている。この接着テープが貼付されている位置は、上記一方及び他方のガード板部51g,51iである。したがって、図4に示すように、上記蛇腹本体25に形成された谷部25bの下方には、上記底板部51aが位置している。また、上記一方及び他方のガード板部51g,51iの先端は、上記保護板26の谷部25b側の一側に対応した位置とされている。
したがって、上述したインナーガード部材51が固定された蛇腹30(及び先に説明した第1の実施の形態に係る蛇腹20)によれば、図6に示すように、蛇腹本体25が最も伸長した場合であっても、また、図7に示すように、該蛇腹本体25が最も縮小された場合であっても、該蛇腹本体25の伸縮動作に追従して上記一方及び他方のガード板部51g,51iが弾性変位して開閉するとともに、上記保護板26が配置されていない蛇腹本体25の谷部25bやその近傍にワークチップCが侵入した場合であっても、蛇腹本体25に穴が開くことを回避することができ、また、穴が開いた場合であっても、この蛇腹30,20の内側にワークチップCや図示しない切削液等が侵入し、図1に示すボールネジ13の周面に付着する危険性も回避することができる。
なお、上記各実施の形態に係る蛇腹20,30は、何れも保護板26を構成要素としたものであるが、本発明は、必ずしも上記保護板26が必須の構成要素ではない。すなわち、図8に示す(第3の実施の形態に係る蛇腹60の)ように、蛇腹本体25の裏面に、図4に示す一方及び他方のガード板部51g,51iよりも長尺な幅を備えたインナーガード部材61が固定されているものであっても良い。
すなわち、この第3の実施の形態に係る蛇腹60を構成するインナーガード部材61は、長方形状に成形され上記蛇腹本体25の谷部25bとやや離間してなる底板部61aと、この底板部61aの左側から第1の折曲部61bを介して折曲されてなる一方の弾性板61cと、上記底板部材61aの右側から第2の折曲部61dを介して折曲されてなるとともに上記一方の弾性板部61cと互いに平行とされ対向してなる他方の弾性板部61eと、上記一方の弾性板部61cの上端から第3の折曲部61fを介して連続されてなる一方のガード板部61gと、上記他方の弾性板部61eの上端から第4の折曲部61hを介して連続されてなる他方のガード板部61iと、から構成されている。そして、上記一方のガード板部61gの幅は、上記蛇腹本体25に形成された谷部25bから特定の山部25aまでの幅に略等しい幅とされ、上記他方のガード板部61iは、上記谷部25bから上記特定の山部25aに隣り合う他の山部25aまでの幅に等しい幅とされている。
そして、上記一方のガード部材61gと他方のガード板部61iとは、それぞれ図示しない両面接着テープにより上記蛇腹本体25の裏面に固定されている。
したがって、上述したインナーガード部材61が固定された蛇腹60による場合であっても、上記蛇腹本体25の伸縮動作に追従して上記一方及び他方のガード板部61g,61iが弾性変位して開閉するとともに、蛇腹本体25の山部25aと谷部25bとの間にワークチップCが侵入した場合であっても、蛇腹本体25に穴が開くことを回避することができ、また、穴が開いた場合であっても、この蛇腹60の内側にワークチップCや図示しない切削液等が侵入し、図1に示すボールネジ13の周面に付着する危険性も回避することができる。特に、この第3の実施の形態に係る蛇腹60では、上記保護板26が構成要素とされていないことから、製造原価や製造コストを低減することができるとともに、既存の蛇腹に対して、上記インナーガード部材61を固定することができるため、蛇腹の使用用途や使用状況に合わせて該蛇腹を事後的に補強することも可能となる。
2 ダイシングマシン
20 蛇腹
25 蛇腹本体
25a 山部
25b 谷部
26 保護板
30 蛇腹
31 接着シート
51 インナーガード部材
51a 底板部
51c 一方の弾性板部
51e 他方の弾性板部
51g 一方のガード板部
51i 他方のガード板部
51 インナーガード部材
60 蛇腹
61a 底板部
61c 一方の弾性板部
61e 他方の弾性板部
61g 一方のガード板部
61i 他方のガード板部
C ワークチップ

Claims (3)

  1. シート体が折曲され山部と谷部とが交互に形成されてなる蛇腹本体と、
    この蛇腹本体の裏面に固定され、該蛇腹本体に形成された谷部から一方の山部側に幅を有する一方のガード板部と、上記蛇腹本体の裏面に固定され、該蛇腹本体に形成された谷部から上記一方の山部に隣り合う他方の山部側に幅を有する他方のガード板部と、を備え、上記蛇腹本体の伸縮動作に伴い弾性変形するとともに該蛇腹本体の素材よりも硬質の素材からなるインナーガード部材と、
    を備えてなることを特徴とする蛇腹。
  2. 前記蛇腹本体を構成する上記山部と谷部との間に形成された各傾斜面部のそれぞれには該蛇腹本体の素材よりも硬質の素材からなる保護板が固定されてなるとともに、前記一方及び他方のガード板部の各先端と、上記保護板の谷部側の一側とは、互いに同じ位置関係とされてなることを特徴とする請求項1記載の蛇腹。
  3. 前記インナーガード部材は、前記谷部の裏面から離間してなる底部と、この底部の両側から谷部側に接近する方向にそれぞれ幅を備えてなる一方及び他方の弾性板部と、を備え、前記一方のガード板部はこの一方の弾性板部から一方の折曲部を介して延在されてなり、前記他方のガード板部は上記他方の弾性板部の端部から他方の折曲部を介して延在され、該一方及び他方のガード板部がそれぞれ前記蛇腹本体の裏面に固定されてなることを特徴とする請求項1又は2記載の何れかの蛇腹。
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