JP2016017562A - シールリングおよびこれを備えたシール構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】封止性を十分に確保しつつ、シールリングが収容される中空部を規定する壁部の腐食や当該中空部内への異物の侵入が抑制できるシールリングを提供する。【解決手段】シールリング1Aは、弾性部材にて構成された易変形部3と、易変形部3よりも硬質の部材にて構成された難変形部2とを含む。難変形部2は、シールリング1Aの軸方向に位置する第1軸方向端部1aとシールリング1Aの径方向内側に位置する内周側端部1bとによって形成される出隅部Cの露出表面を規定するように設けられ、易変形部3は、シールリング1Aの出隅部Cの露出表面を除く部分の露出表面を規定するように設けられる。シールリング1Aの軸方向に位置する第2軸方向端部1cには、突条形状のシールリップ3c1,3c2が全周にわたって設けられ、シールリング1Aの径方向外側に位置する外周側端部1dには、突条形状のシールリップ3d1,3d2が全周にわたって設けられる。【選択図】図2

Description

本発明は、シールリングおよびこれを備えたシール構造に関し、より特定的には、複数の部材が組み合わされた状態においてこれら複数の部材の内部に形成される断面視矩形状の環状中空部内に収容されることにより、これら複数の部材間を封止する環状形状のシールリングおよびこれを備えたシール構造に関する。
一般に、機械装置や電気機械、電子機器等においては、部材同士の当接箇所にシールリング(ガスケット)が介装されることで上記当接箇所の封止が行われる。シール構造には各種のものが存在するが、その一つに、複数の部材が組み合わされた状態においてこれら複数の部材の内部に形成される断面視矩形状の環状中空部内に、これに沿うように環状形状のシールリングが収容されることにより、これら複数の部材間が封止されてなるシール構造がある。
当該シール構造は、たとえば、延在方向と直交する断面形状が矩形状である矩形溝を一方の部材に設け、当該矩形溝にシールリングを装着し、装着したシールリングを上記一方の部材と他方の部材とで挟み込むことで構成される。これにより、シールリングの挟み込み方向に位置することとなる矩形溝の底面と他方の部材の表面(以下、押圧面と称する)とにシールリングが所定の接触面圧をもって密着することになり、これらの部分において封止性が確保されることになる。
なお、上記構成のシール構造が具体的に開示された文献としては、たとえば特開平10−311430号公報(特許文献1)や特開2002−364753号公報(特許文献2)等がある。
特開平10−311430号公報 特開2002−364753号公報
上述したシール構造においては、矩形溝の底面とシールリングとの接触部および押圧面とシールリングとの接触部において封止性が確保されることになるため、組付け後において矩形溝の側面に対面することとなるシールリングの側端部の形状については、従来、特段の配慮はなされていない。
そのため、シールリングの側端部の形状は、組付け作業の容易化を図るために、組付け後においてこれら矩形溝の側面とシールリングの側端部とが接触しないように構成されるか、あるいは、シールリングの位置決め機能を得るために、これら矩形溝の側面とシールリングの側端部とが軽接触するように構成されるか、のいずれかとされる場合が多かった。たとえば、上記特許文献1および2に開示のシール構造においては、組付け後においてシールリングの側端部が、その一部において矩形溝の側面に軽接触するように構成されている。
しかしながら、このような構成を採用した場合には、矩形溝の側面上にまで水分が侵入してしまうことになり、当該矩形溝の側面が腐食されてしまう(たとえば、矩形溝が形成された部材が金属製である場合には錆が発生してしまう)問題がある。仮に、上記腐食が矩形溝の側面の広範囲にわたって発生した場合には、矩形溝が形成された部材の機械的強度の劣化に繋がってしまう懸念が生じる。
また、上記構成を採用した場合には、外部から矩形溝の内部の一部にまで微細な異物等が進入してしまう問題もある。そのため、たとえばシールリングの交換等を行なう場合には、矩形溝の内部から異物を除去することが必要になり、メンテナンス作業の煩雑化にも繋がっていた。
したがって、本発明は、上述した問題点を解決すべくなされたものであり、封止性を十分に確保しつつ、シールリングが収容される中空部を規定する壁部の腐食や当該中空部内への異物の侵入が抑制できるシールリングおよびこれを備えたシール構造を提供することを目的とする。
本発明に基づくシールリングは、複数の部材が組み合わされた状態においてこれら複数の部材の内部に形成される断面視矩形状の環状中空部内に収容されることにより、これら複数の部材間を封止する環状形状のものであって、弾性部材にて構成された易変形部と、上記易変形部よりも硬質の部材にて構成された難変形部とを含んでいる。上記難変形部は、上記シールリングの軸方向に位置する一方の端部である第1軸方向端部と上記シールリングの径方向内側に位置する内周側端部とによって形成される出隅部の露出表面を規定するように設けられており、上記易変形部は、上記シールリングの上記出隅部の露出表面を除く部分の露出表面を規定するように設けられている。上記シールリングの軸方向に位置する他方の端部である第2軸方向端部には、少なくとも1つ以上の突条形状のシールリップが当該シールリングの全周にわたって設けられており、上記シールリングの径方向外側に位置する外周側端部には、少なくとも1つ以上の突条形状のシールリップが当該シールリングの全周にわたって設けられている。
上記本発明に基づくシールリングにあっては、さらに、上記第1軸方向端部を規定する部分の上記易変形部に、少なくとも1つ以上の突条形状のシールリップが当該シールリングの全周にわたって設けられていてもよい。
上記本発明に基づくシールリングにあっては、上記易変形部が、ゴム製であるとともに、上記難変形部が、樹脂製または金属製であることが好ましい。
本発明に基づくシール構造は、上記本発明に基づくシールリングと、上記複数の部材とを備えてなるものである。上記第1軸方向端部を規定する部分の上記難変形部は、上記複数の部材によって規定された上記環状中空部の軸方向に位置する一方の主表面である第1主表面に上記環状中空部の全周にわたって当接している。上記シールリングの上記第2軸方向端部に設けられた突条形状のシールリップは、上記複数の部材によって規定された上記環状中空部の軸方向に位置する他方の主表面である第2主表面に上記環状中空部の全周にわたって当接することで圧縮変形している。上記シールリングの上記外周側端部に設けられた突条形状のシールリップは、上記複数の部材によって規定された上記環状中空部の外側側面に上記環状中空部の全周にわたって当接することで圧縮変形している。
上記本発明に基づくシール構造にあっては、上記複数の部材が、上記環状中空部の上記第1主表面、上記外側側面および内側側面を規定する矩形溝が設けられてなる第1部材と、上記第2主表面を規定する第2部材とによって構成されていてもよい。
なお、上記の断面視矩形状の環状中空部とは、当該断面において環状中空部を規定する輪郭線が、互いに直交する4つの直線によって主として規定されていることを意味しており、当該輪郭線が完全な意味において矩形状である場合に限られず、たとえば隅部に面取りが施されたものも含むものとする。
本発明によれば、封止性を十分に確保しつつ、シールリングが収容される中空部を規定する壁部の腐食や当該中空部内への異物の侵入が抑制できるシールリングおよびこれを備えたシール構造を実現することができる。
本発明の実施の形態1に係るシールリングの平面図および側面図である。 本発明の実施の形態1に係るシールリングの断面図である。 本発明の実施の形態1に係るシールリングの組付態様を示す模式断面図である。 本発明の実施の形態1に係るシール構造を示す模式断面図である。 本発明の実施の形態1に係るシールリングの組付状態における内部応力分布を示す図である。 本発明の実施の形態2に係るシールリングの平面図および側面図である。 本発明の実施の形態2に係るシールリングの断面図である。 本発明の実施の形態2に係るシールリングの組付態様を示す模式断面図である。 本発明の実施の形態2に係るシール構造を示す模式断面図である。 本発明の実施の形態2に係るシールリングの組付状態における内部応力分布を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図を参照して詳細に説明する。なお、以下に示す実施の形態においては、同一のまたは共通する部分について図中同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係るシールリングの外観形状を示す図であり、図1(A)は平面図、図1(B)は側面図である。図2は、図1に示すシールリングの断面形状を示す図であり、図1(A)中に示すII−II線に沿った断面図である。まず、これら図1および図2を参照して、本実施の形態に係るシールリング1Aの構成について説明する。
図1に示すように、シールリング1Aは、全体として環状形状を有している。シールリング1Aの大きさは、当該シールリング1Aが装着される部材の大きさに基づいて適宜決定されるが、一例として本実施の形態においては、外径φ1が70.3[mm]、内径φ2が54[mm]、厚みtが6[mm]、幅wが8.15[mm]とされている。
図2に示すように、シールリング1Aは、いわゆる複合シール材からなり、相対的に容易に変形することができない難変形部2と、相対的に容易に変形することができる易変形部3とを含んでいる。易変形部3は、弾性部材にて構成されており、難変形部2は、易変形部3よりも硬質の部材にて構成されている。
難変形部2は、環状板形状を有しており、たとえば樹脂製または金属製の部材にて構成されている。難変形部2に使用できる材料としては、樹脂材料であれば、たとえばスーパーエンジニアリングプラスチック(PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)樹脂、PPS(ポリフェニレンサルファイド)樹脂等)等が挙げられ、また金属材料であれば、たとえばステンレス鋼、炭素鋼等が挙げられる。なお、難変形部2の大きさは、適宜調整され得るものであるが、一例として本実施の形態においては、厚みが1.5[mm]、幅が5.5[mm]とされている。
易変形部3は、環状板形状の難変形部2の厚み方向の一方の主面および外周面に跨ってこれらの表面を覆う断面視略L字状の環状形状を有しており、たとえばゴム製の部材にて構成されている。易変形部3に使用できる材料としては、たとえば合成ゴム(ニトリルゴム、フッ素ゴム、EPDM(エチレンプロピレンジエンゴム)、シリコーンゴム等が挙げられる。なお、易変形部3は、たとえば射出成形等を行なうことによって難変形部2に付着するように形成されており、これによりシールリング1Aは、易変形部3が難変形部2に固着することで一体の部品として構成されている。
環状形状のシールリング1Aは、その軸方向(すなわち厚み方向)に位置する第1軸方向端部1aおよび第2軸方向端部1cと、その径方向(すなわち幅方向)に位置する内周側端部1bおよび外周側端部1dとを有している。
難変形部2は、シールリング1Aの軸方向に位置する一方の端部である第1軸方向端部1aとシールリング1Aの径方向内側に位置する内周側端部1bとによって形成される出隅部Cの露出表面を規定している。すなわち、難変形部2は、シールリング1Aの第1軸方向端部1aの内周側端部1b寄りの部分の表面と、シールリング1Aの内周側端部1bの第1軸方向端部1a寄りの部分の表面とにおいて露出して位置している。
易変形部3は、シールリング1Aの出隅部Cの露出表面を除く部分の露出表面を規定している。すなわち、易変形部3は、シールリング1Aの軸方向に位置する他方の端部である第2軸方向端部1cの表面と、シールリング1Aの径方向外側に位置する外周側端部1dの表面と、シールリング1Aの第1軸方向端部1aの外周側端部1d寄りの部分の表面と、シールリング1Aの内周側端部1bの第2軸方向端部1c寄りの部分の表面とにおいて露出して位置している。
シールリング1Aの第2軸方向端部1cを規定する部分の易変形部3の表面には、突条形状の2つのシールリップ3c1,3c2が設けられている。当該2つのシールリップ3c1,3c2は、シールリング1Aの周方向に沿って全周にわたって延在するように環状に設けられており、上記第2軸方向端部1cにおいてシールリング1Aの径方向に並んで位置している。これら2つのシールリップ3c1,3c2の間には、環状溝部が設けられることによって易変形部3が位置しない空間が形成されている。また、これら2つのシールリップ3c1,3c2をシールリング1Aの径方向に挟み込む位置にも、易変形部3が位置しない空間が形成されている。
シールリング1Aの外周側端部1dを規定する部分の易変形部3の表面には、突条形状の2つのシールリップ3d1,3d2が設けられている。当該2つのシールリップ3d1,3d2は、シールリング1Aの周方向に沿って全周にわたって延在するように環状に設けられており、上記外周側端部1dにおいてシールリング1Aの軸方向に並んで位置している。これら2つのシールリップ3d1,3d2の間には、環状溝部が設けられることによって易変形部3が位置しない空間が形成されている。また、これら2つのシールリップ3d1,3d2をシールリング1Aの軸方向に挟み込む位置にも、易変形部3が位置しない空間が形成されている。
ここで、上述した4つのシールリップ3c1,3c2,3d1,3d2の突出高さや幅、その斜面の傾斜具合等は、要求される封止性の程度や易変形部3の材質等に基づいて適宜決定されるが、一例として本実施の形態においては、シールリップ3c1,3c2の突出高さが1.5[mm]程度、幅(裾部の幅)が3[mm]程度とされており、シールリップ3d1,3d2の突出高さが0.4[mm]程度、幅(裾部の幅)が2[mm]程度とされている。
なお、シールリング1Aの第1軸方向端部1aを規定する部分の易変形部3の表面と、シールリング1Aの第1軸方向端部1aを規定する部分の難変形部2の表面とは、同一平面上に位置している。これにより、シールリング1Aの第1軸方向端部1aは、その表面が平坦に形成されている。
また、難変形部2は、シールリング1Aの内周側端部1bにおいて易変形部3よりも内側に突出して位置するように設けられており、さらに当該難変形部2によって規定される出隅部Cの角には、面取りが施されている。
図3は、本実施の形態に係るシールリングの組付態様を示す模式断面図である。次に、この図3を参照して、本実施の形態に係るシールリング1Aの組付態様について説明する。
図3に示すように、シールリング1Aは、複数の部材が組み合わされた状態においてこれら複数の部材の内部に形成される断面視矩形状の環状中空部に収容されることにより、これら複数の部材間を封止するものである。より具体的には、本実施の形態においては、シールリング1Aは、複数の部材としての第1部材10および第2部材20によって挟み込まれることで、これら第1部材10および第2部材20間を封止するものである。ここで、第1部材10は、たとえば各種の機械部品や電気部品、電子部品等が収容されるケースであり、第2部材20は、たとえば当該ケースを閉塞するカバーである。
第1部材10は、たとえば円筒状の形状を有しており、その内部に中空状の収容部12を有している。第1部材10の軸方向に位置する主面11には、上記収容部12を取り囲むように環状形状の矩形溝13が設けられている。当該矩形溝13は、その延在方向と直交する断面形状が矩形状であり、当該矩形溝13の内部に位置するようにシールリング1Aが装着される。また、第1部材10の主面11の矩形溝13が設けられた位置よりも径方向外側の所定位置には、ネジ穴14が周方向に沿って複数設けられている。
第2部材20は、たとえば円盤状の形状を有しており、その軸方向に位置する一方の主面21が第1部材10の上述した主面11に当接するように第1部材10に組付けられる。第2部材20には、第1部材10に設けられたネジ穴14に対応して貫通孔24が複数設けられている。
第2部材20の第1部材10への組付けは、第1部材10の矩形溝13にシールリング1Aが装着された状態において、これを覆うように第2部材20が第1部材に組み合わされ、上述した貫通孔24を挿通するようにネジ30がネジ穴14に螺合されることで行われる。これにより、第2部材20の主面21と第1部材10の主面11とが当接することになり、当該第2部材20の主面21のうち、矩形溝13を覆う部分の表面(すなわち、上述した押圧面である後述する第2主表面21c(図4等参照)に該当)によってシールリング1Aが第1部材10側に向けて押圧されることになる。
ここで、矩形溝13の外径は、シールリング1Aの外径φ1(図1参照)よりも僅かに小さく構成されており、矩形溝13の深さは、シールリング1Aの厚みt(図1参照)よりも僅かに小さく構成されている。矩形溝13の大きさは、一例として本実施の形態においては、外径が70[mm]、内径が54[mm]、深さが5[mm]、幅が8[mm]とされている。
そのため、シールリング1Aの第1部材10への装着に際しては、シールリング1Aの外周側端部1dが矩形溝13の外側側面13d(図4等参照)に接触することにより、シールリング1Aが内側に向けて軽圧縮された状態で矩形溝13の内部へと挿入される。このとき、難変形部2は、シールリング1Aの形状を維持する機能を発揮するとともに、シールリング1Aを矩形溝13へ位置決めする機能も発揮するため、より容易にシールリング1Aを矩形溝13に装着することができる。
また、シールリング1Aが矩形溝13に装着された状態(すなわち、シールリング1Aの平坦に形成された第1軸方向端部1aが矩形溝13の底面(後述する第1主表面13a(図4等参照)に該当)に当接した状態)においては、シールリング1Aのシールリップ3c1,3c2が設けられた第2軸方向端部1cの先端が、矩形溝13から僅かに食み出して位置することになる。
また、矩形溝13の内径は、シールリング1Aの内径と同じであるため、シールリング1Aが矩形溝13に装着された状態においては、シールリング1Aの内周側端部1bは、矩形溝13の内側側面13b(図4等参照)に当接することになる。
図4は、本実施の形態に係るシール構造を示す模式断面図であり、図5は、当該シール構造を採用した場合のシールリングの内部応力分布を示す図である。次に、これら図4および図5を参照して、上述したシールリング1Aを用いた本実施の形態に係るシール構造の詳細について説明する。
図4に示すように、第2部材20が第1部材10に組付けられた後においては、第1部材10および第2部材20によって規定された環状中空部の軸方向に位置する一方の主表面である第1主表面13a(すなわち、上述した矩形溝13の底面)に、シールリング1Aの難変形部2が当接した状態となるとともに、当該環状中空部の軸方向に位置する他方の主表面である第2主表面21c(すなわち、上述した押圧面である第2部材20の矩形溝13を覆う部分の表面)に、易変形部3によって構成されたシールリング1Aの第2軸方向端部1cに位置するシールリップ3c1,3c2が当接した状態となり、さらには、当該環状中空部の外側側面13d(すなわち、上述した矩形溝13の外側側面)に、易変形部3によって構成されたシールリング1Aの外周側端部1dに位置するシールリップ3d1,3d2が当接した状態となる。
当該状態においては、シールリング1Aが、その軸方向に沿って第2部材20によって第1部材10に向けて押圧された状態となる。したがって、シールリング1Aは、これら第1部材10および第2部材20によって挟み込まれることで当該軸方向に沿って圧縮変形することになる。ここで、難変形部2は、比較的硬質の部材にて構成されているため、当該難変形部2には殆ど変形は生じず、易変形部3は、弾性部材にて構成されているため、当該易変形部3に大きな弾性変形が生じることになる。
より詳細には、シールリング1Aの第2軸方向端部1cにおいては、第2部材20の第2主表面21cによってシールリップ3c1,3c2が図中に示す矢印方向に向けて強く押圧された状態となり、シールリップ3c1,3c2に隣接して設けられた上記空間がシールリップ3c1,3c2の変形しろとなって当該シールリップ3c1,3c2が弾性変形する。これにより、シールリップ3c1,3c2は、第2主表面21cと所定の接触面積および接触面圧をもって接触することになる。
また、シールリング1Aがその軸方向において第1部材10と第2部材20とによって挟み込まれることにより、シールリング1Aの易変形部3に加えられた圧力の一部は、シールリング1Aをその径方向に沿って変形させる力となる。
ここで、本実施の形態におけるシールリング1Aにおいては、上述した出隅部Cを構成する部分に難変形部2が位置している。そのため、上述したシールリング1Aをその径方向に沿って変形させる力が、当該シールリング1Aの径方向内側に向けて分散されてしまうことや、当該シールリング1Aの軸方向に向けて分散されてしまうことが効果的に抑制できることになる。また、本実施の形態においては、シールリング1Aの内周側端部1bを規定する部分の難変形部2が、環状中空部の内側側面13b(すなわち、上述した矩形溝13の内側側面)に当接した状態にあるため、上述したシールリング1Aをその径方向に沿って変形させる力が分散してしまうことをより確実に抑制することができる。
したがって、上述したシールリング1Aをその径方向に沿って変形させる力が、より集中的に当該シールリング1Aの径方向外側に向けて作用することになり、これに伴って、シールリング1Aの外周側端部1dにおいては、シールリップ3d1,3d2が矩形溝13の外側側面13dに向けて強く押し付けられた状態となる。
その結果、シールリング1Aの外周側端部1dにおいては、矩形溝13の外側側面13dによってシールリップ3d1,3d2が図中に示す矢印方向に向けて強く押圧された状態となり、シールリップ3d1,3d2に隣接して設けられた上記空間がシールリップ3d1,3d2の変形しろとなって当該シールリップ3d1,3d2が弾性変形する。これにより、シールリップ3d1,3d2は、外側側面13dと所定の接触面積および接触面圧をもって接触することになる。
ここで、シールリング1Aの易変形部3を上述した寸法のニトリルゴムにて構成し、矩形溝13の大きさを上述した寸法とした場合には、シールリング1Aの内部応力分布は、図5に示す如くの状態となる。具体的には、シールリップ3c1,3c2の第2主表面21cとの接触部近傍およびシールリップ3d1,3d2の外側側面13dとの接触部近傍において、内部応力がピークを有することになり、これら接触部における接触面圧としては、一例として、シールリップ3c1において約18[MPa]となり、シールリップ3c2において約36[MPa]となり、シールリップ3d1,3d2において約9[MPa]となる。
そのため、上述した本実施の形態に係るシールリング1Aおよびこれを備えたシール構造とすることにより、シールリング1Aが収容された環状中空部を規定する第2主表面21cとシールリング1Aの第2軸方向端部1cに設けられたシールリップ3c1,3c2との接触部、および、シールリング1Aが収容された環状中空部を規定する外側側面13dとシールリング1Aの外周側端部1dに設けられたシールリップ3d1,3d2との接触部において、高い封止性が確保されるばかりでなく、環状中空部内に残存する空隙部のうち、環状中空部の第2主表面21cと外側側面13dとによって構成される、外部の空間に連通する部分である入隅部近傍に形成される空隙部Sの容積が、十分に小さくなることになる。
したがって、上記構成を採用することにより、封止性を十分に確保しつつ、シールリング1Aが収容される環状中空部を規定する壁部(特に外側側面13d)の腐食や当該環状中空部内への異物の侵入を抑制することが可能になる。
(実施の形態2)
図6は、本発明の実施の形態2に係るシールリングの外観形状を示す図であり、図6(A)は平面図、図6(B)は側面図である。図7は、図6に示すシールリングの断面形状を示す図であり、図6(A)中に示すVII−VII線に沿った断面図である。まず、これら図6および図7を参照して、本実施の形態に係るシールリング1Bの構成について説明する。
図6および図7に示すように、シールリング1Bは、上述した実施の形態におけるシールリング1Aと同様に、全体として環状形状を有する複合シール材からなり、難変形部2と易変形部3とを含んでいる。シールリング1Bの大きさは、当該シールリング1Bが装着される部材の大きさに基づいて適宜決定されるが、一例として本実施の形態においては、外径φ1が70.4[mm]、内径φ2が45.4[mm]、厚みtが6.5[mm]、幅wが12.5[mm]とされている。なお、難変形部2の大きさは、適宜調整され得るものであるが、一例として本実施の形態においては、厚みが2[mm]、幅が6.5[mm]とされている。
環状形状のシールリング1Bは、その軸方向(すなわち厚み方向)に位置する第1軸方向端部1aおよび第2軸方向端部1cと、その径方向(すなわち幅方向)に位置する内周側端部1bおよび外周側端部1dとを有している。
難変形部2は、シールリング1Bの軸方向に位置する一方の端部である第1軸方向端部1aとシールリング1Bの径方向内側に位置する内周側端部1bとによって形成される出隅部Cの露出表面を規定している。一方、易変形部3は、シールリング1Bの出隅部Cの露出表面を除く部分の露出表面を規定している。
シールリング1Bの第1軸方向端部1aを規定する部分の易変形部3の表面には、突条形状の1つのシールリップ3aが設けられている。当該1つのシールリップ3aは、シールリング1Bの周方向に沿って全周にわたって延在するように環状に設けられている。当該シールリップ3aをシールリング1Bの径方向に挟み込む位置には、易変形部3が位置しない空間が形成されている。
シールリング1Bの第2軸方向端部1cを規定する部分の易変形部3の表面には、突条形状の3つのシールリップ3c1,3c2,3c3が設けられている。当該3つのシールリップ3c1,3c2,3c3は、シールリング1Bの周方向に沿って全周にわたって延在するように環状に設けられており、上記第2軸方向端部1cにおいてシールリング1Bの径方向に並んで位置している。これら3つのシールリップ3c1,3c2,3c3のそれぞれの間には、環状溝部が設けられることによって易変形部3が位置しない空間が形成されている。また、これら3つのシールリップ3c1,3c2,3c3をシールリング1Bの径方向に挟み込む位置にも、易変形部3が位置しない空間が形成されている。
シールリング1Bの外周側端部1dを規定する部分の易変形部3の表面には、突条形状の1つのシールリップ3dが設けられている。当該1つのシールリップ3dは、シールリング1Bの周方向に沿って全周にわたって延在するように環状に設けられている。当該シールリップ3dをシールリング1Bの軸方向に挟み込む位置には、易変形部3が位置しない空間が形成されている。
ここで、上述した5つのシールリップ3a,3c1,3c2,3c3,3dの突出高さや幅、その斜面の傾斜具合等は、要求される封止性の程度や易変形部3の材質等に基づいて適宜決定されるが、一例として本実施の形態においては、シールリップ3aの突出高さが0.5[mm]程度、幅(裾部の幅)が1[mm]程度とされており、シールリップ3c1,3c2,3c3の突出高さが2[mm]程度、幅(裾部の幅)が2.5[mm]〜5[mm]程度とされており、シールリップ3dの突出高さが2.5[mm]程度、幅(裾部の幅)が5[mm]程度とされている。
図8は、本実施の形態に係るシールリングの組付態様を示す模式断面図である。次に、この図8を参照して、本実施の形態に係るシールリング1Bの組付態様について説明する。
図8に示すように、シールリング1Bは、上述した実施の形態におけるシールリング1Aと同様に、第1部材10および第2部材20が組み合わされた状態においてこれら第1部材10および第2部材20の内部に形成される断面視矩形状の環状中空部に収容されることにより、これら第1部材10および第2部材20間を封止するものである。
第2部材20の第1部材10への組付けは、第1部材10の矩形溝13にシールリング1Bが装着された状態において、これを覆うように第2部材20が第1部材に組み合わされ、第2部材20に設けられた貫通孔24を挿通するようにネジ30が第1部材10に設けられたネジ穴14に螺合されることで行われる。これにより、第2部材20の主面21と第1部材10の主面11とが当接することになり、シールリング1Bは、第1部材10および第2部材20によって挟み込まれることになる。
ここで、矩形溝13の外径は、シールリング1Bの外径φ1(図6参照)よりも僅かに小さく構成されており、矩形溝13の深さは、シールリング1Bの厚みt(図6参照)よりも僅かに小さく構成されている。矩形溝13の大きさは、一例として本実施の形態においては、外径が70[mm]、内径が44[mm]、深さが5[mm]、幅が13[mm]とされている。
そのため、シールリング1Bの第1部材10への装着に際しては、シールリング1Bの外周側端部1dが矩形溝13の外側側面13d(図9等参照)に接触することにより、シールリング1Bが内側に向けて軽圧縮された状態で矩形溝13の内部へと挿入される。このとき、難変形部2は、シールリング1Bの形状を維持する機能を発揮するとともに、シールリング1Bを矩形溝13へ位置決めする機能も発揮するため、より容易にシールリング1Bを矩形溝13に装着することができる。
また、シールリング1Bが矩形溝13に装着された状態(すなわち、シールリング1Bのシールリップ3aが設けられた第1軸方向端部1aが矩形溝13の底面(後述する第1主表面13a(図9等参照)に該当)に当接した状態)においては、シールリング1Bのシールリップ3c1,3c2,3c3が設けられた第2軸方向端部1cの先端が、矩形溝13から僅かに食み出して位置することになる。
また、矩形溝13の内径は、シールリング1Bの内径よりも小さいため、シールリング1Bが矩形溝13に装着された状態においては、シールリング1Bの内周側端部1bは、矩形溝13の内側側面13b(図4等参照)に非接触である。
図9は、本実施の形態に係るシール構造を示す模式断面図であり、図10は、当該シール構造を採用した場合のシールリングの内部応力分布を示す図である。次に、これら図9および図10を参照して、上述したシールリング1Bを用いた本実施の形態に係るシール構造の詳細について説明する。
図9に示すように、第2部材20が第1部材10に組付けられた後においては、第1部材10および第2部材20によって規定された環状中空部の軸方向に位置する一方の主表面である第1主表面13a(すなわち、上述した矩形溝13の底面)に、易変形部3によって構成されたシールリング1Bの第1軸方向端部1aに位置するシールリップ3aが当接しかつシールリング1Bの難変形部2が当接した状態となるとともに、当該環状中空部の軸方向に位置する他方の主表面である第2主表面21c(すなわち、上述した押圧面である第2部材20の矩形溝13を覆う部分の表面)に、易変形部3によって構成されたシールリング1Bの第2軸方向端部1cに位置するシールリップ3c1,3c2,3c3が当接した状態となり、さらには、当該環状中空部の外側側面13d(すなわち、上述した矩形溝13の外側側面)に、易変形部3によって構成されたシールリング1Bの外周側端部1dに位置するシールリップ3dが当接した状態となる。
当該状態においては、シールリング1Bが、その軸方向に沿って第2部材20によって第1部材10に向けて押圧された状態となる。したがって、シールリング1Bは、これら第1部材10および第2部材20によって挟み込まれることで当該軸方向に沿って圧縮変形することになる。ここで、難変形部2は、比較的硬質の部材にて構成されているため、当該難変形部2には殆ど変形は生じず、易変形部3は、弾性部材にて構成されているため、当該易変形部3に大きな弾性変形が生じることになる。
より詳細には、シールリング1Bの第1軸方向端部1aにおいては、第1部材10の第1主表面13aによってシールリップ3aが図中に示す矢印方向に向けて強く押圧された状態となり、シールリップ3aに隣接して設けられた上記空間がシールリップ3aの変形しろとなって当該シールリップ3aが弾性変形する。これにより、シールリップ3aは、第1主表面13aと所定の接触面積および接触面圧をもって接触することになる。
また、シールリング1Bの第2軸方向端部1cにおいては、第2部材20の第2主表面21cによってシールリップ3c1,3c2,3c3が図中に示す矢印方向に向けて強く押圧された状態となり、シールリップ3c1,3c2,3c3に隣接して設けられた上記空間がシールリップ3c1,3c2,3c3の変形しろとなって当該シールリップ3c1,3c2,3c3が弾性変形する。これにより、シールリップ3c1,3c2,3c3は、第2主表面21cと所定の接触面積および接触面圧をもって接触することになる。
また、シールリング1Bがその軸方向において第1部材10と第2部材20とによって挟み込まれることにより、シールリング1Bの易変形部3に加えられた圧力の一部は、シールリング1Bをその径方向に沿って変形させる力となる。
ここで、本実施の形態におけるシールリング1Bにおいては、上述した出隅部Cを構成する部分に難変形部2が位置している。そのため、上述したシールリング1Bをその径方向に沿って変形させる力が、当該シールリング1Bの径方向内側に向けて分散されてしまうことや、当該シールリング1Bの軸方向に向けて分散されてしまうことが効果的に抑制できることになる。
したがって、上述したシールリング1Bをその径方向に沿って変形させる力が、より集中的に当該シールリング1Bの径方向外側に向けて作用することになり、これに伴って、シールリング1Bの外周側端部1dにおいては、シールリップ3dが矩形溝13の外側側面13dに向けて強く押し付けられた状態となる。
その結果、シールリング1Bの外周側端部1dにおいては、矩形溝13の外側側面13dによってシールリップ3dが図中に示す矢印方向に向けて強く押圧された状態となり、シールリップ3dに隣接して設けられた上記空間がシールリップ3dの変形しろとなって当該シールリップ3dが弾性変形する。これにより、シールリップ3dは、外側側面13dと所定の接触面積および接触面圧をもって接触することになる。
ここで、シールリング1Bの易変形部3を上述した寸法のニトリルゴムにて構成し、矩形溝13の大きさを上述した寸法とした場合には、シールリング1Bの内部応力分布は、図10に示す如くの状態となる。具体的には、シールリップ3aの第1主表面13aとの接触部近傍、シールリップ3c1,3c2,3c3の第2主表面21cとの接触部近傍およびシールリップ3dの外側側面13dとの接触部近傍において、内部応力がピークを有することになり、これら接触部における接触面圧としては、一例として、シールリップ3a,3c1において約25[MPa]となり、シールリップ3c2において約20[MPa]となり、シールリップ3c3において約15[MPa]となり、シールリップ3dにおいて約16[MPa]となる。
そのため、上述した本実施の形態に係るシールリング1Bおよびこれを備えたシール構造とすることにより、シールリング1Bが収容された環状中空部を規定する第1主表面13aとシールリング1Bの第1軸方向端部1aに設けられたシールリップ3aとの接触部、シールリング1Bが収容された環状中空部を規定する第2主表面21cとシールリング1Bの第2軸方向端部1cに設けられたシールリップ3c1,3c2,3c3との接触部、および、シールリング1Bが収容された環状中空部を規定する外側側面13dとシールリング1Bの外周側端部1dに設けられたシールリップ3dとの接触部において、高い封止性が確保されるばかりでなく、環状中空部内に残存する空隙部のうち、環状中空部の第2主表面21cと外側側面13dとによって構成される、外部の空間に連通する部分である入隅部近傍に形成される空隙部Sの容積が、十分に小さくなることになる。
したがって、上記構成を採用することにより、封止性を十分に確保しつつ、シールリング1Bが収容される環状中空部を規定する壁部(特に外側側面13d)の腐食や当該環状中空部内への異物の侵入を抑制することが可能になる。
上述した本発明の実施の形態1および2においては、シールリングが収容される環状中空部を規定する複数の部材として、矩形溝が設けられた第1部材と、当該矩形溝を覆う押圧面を有する第2部材とを用いた場合を例示したが、本発明の適用範囲はこれに限定されるものではない。たとえば、内部に断面視矩形状の環状中空部が形成されることとなるように、相互に噛み合うように構成された段差部を有する2つの部材にてシールリングが挟み込まれて保持されてもよく、また3つ以上の部材を組み合わせて内部に断面視矩形状の環状中空部が形成されることとなるようにしてもよい。
また、上述した本発明の実施の形態1および2において示したシールリングの寸法や当該シールリングに設けられたシールリップの個数、寸法等は、特にこれに制限されるものではなく、適宜その変更が可能である。
また、上述した本発明の実施の形態1および2において示した特徴的な構成は、本発明の趣旨に照らして許容される範囲で当然に相互にその組み合わせが可能である。
このように、今回開示した上記実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって画定され、また特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
1A,1B シールリング、1a 第1軸方向端部、1b 内周側端部、1c 第2軸方向端部、1d 外周側端部、2 難変形部、3 易変形部、3a,3c1〜3c3,3d,3d1,3d2 シールリップ、10 第1部材、11 主面、12 収容部、13 矩形溝、13a 第1主表面、13b 内側側面、13d 外側側面、14 ネジ穴、20 第2部材、21 主面、21c 第2主表面、24 貫通孔、30 ネジ、C 出隅部、S 空隙部。
本発明に基づくシールリングは、複数の非相対運動部材が組み合わされた状態においてこれら複数の非相対運動部材の内部に形成される断面視矩形状の環状中空部内に収容されることにより、これら複数の非相対運動部材間を封止する環状形状のものであって、弾性部材にて構成された易変形部と、上記易変形部よりも硬質の部材にて構成された難変形部とを含んでいる。上記難変形部は、上記シールリングの軸方向に位置する一方の端部である第1軸方向端部と上記シールリングの径方向内側に位置する内周側端部とによって形成される出隅部の露出表面を規定するように設けられており、上記易変形部は、上記シールリングの上記出隅部の露出表面を除く部分の露出表面を規定するように設けられている。上記シールリングの軸方向に位置する他方の端部である第2軸方向端部には、少なくとも1つ以上の突条形状のシールリップが当該シールリングの全周にわたって設けられており、上記シールリングの径方向外側に位置する外周側端部には、少なくとも1つ以上の突条形状のシールリップが当該シールリングの全周にわたって設けられている。
本発明に基づくシール構造は、上記本発明に基づくシールリングと、上記複数の非相対運動部材とを備えてなるものである。上記第1軸方向端部を規定する部分の上記難変形部は、上記複数の非相対運動部材によって規定された上記環状中空部の軸方向に位置する一方の主表面である第1主表面に上記環状中空部の全周にわたって当接している。上記シールリングの上記第2軸方向端部に設けられた突条形状のシールリップは、上記複数の非相対運動部材によって規定された上記環状中空部の軸方向に位置する他方の主表面である第2主表面に上記環状中空部の全周にわたって当接することで圧縮変形している。上記シールリングの上記外周側端部に設けられた突条形状のシールリップは、上記複数の非相対運動部材によって規定された上記環状中空部の外側側面に上記環状中空部の全周にわたって当接することで圧縮変形している。
上記本発明に基づくシール構造にあっては、上記複数の非相対運動部材が、上記環状中空部の上記第1主表面、上記外側側面および内側側面を規定する矩形溝が設けられてなる第1部材と、上記第2主表面を規定する第2部材とによって構成されていてもよい。

Claims (5)

  1. 複数の部材が組み合わされた状態においてこれら複数の部材の内部に形成される断面視矩形状の環状中空部内に収容されることにより、これら複数の部材間を封止する環状形状のシールリングであって、
    弾性部材にて構成された易変形部と、
    前記易変形部よりも硬質の部材にて構成された難変形部とを含み、
    前記難変形部は、当該シールリングの軸方向に位置する一方の端部である第1軸方向端部と当該シールリングの径方向内側に位置する内周側端部とによって形成される出隅部の露出表面を規定するように設けられ、
    前記易変形部は、当該シールリングの前記出隅部の露出表面を除く部分の露出表面を規定するように設けられ、
    当該シールリングの軸方向に位置する他方の端部である第2軸方向端部に、少なくとも1つ以上の突条形状のシールリップが当該シールリングの全周にわたって設けられ、
    当該シールリングの径方向外側に位置する外周側端部に、少なくとも1つ以上の突条形状のシールリップが当該シールリングの全周にわたって設けられている、シールリング。
  2. 前記第1軸方向端部を規定する部分の前記易変形部に、少なくとも1つ以上の突条形状のシールリップが当該シールリングの全周にわたって設けられている、請求項1に記載のシールリング。
  3. 前記易変形部が、ゴム製であり、
    前記難変形部が、樹脂製または金属製である、請求項1または2に記載のシールリング。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載のシールリングと、
    前記複数の部材とを備え、
    前記第1軸方向端部を規定する部分の前記難変形部が、前記複数の部材によって規定された前記環状中空部の軸方向に位置する一方の主表面である第1主表面に前記環状中空部の全周にわたって当接し、
    前記シールリングの前記第2軸方向端部に設けられた突条形状のシールリップが、前記複数の部材によって規定された前記環状中空部の軸方向に位置する他方の主表面である第2主表面に前記環状中空部の全周にわたって当接することで圧縮変形し、
    前記シールリングの前記外周側端部に設けられた突条形状のシールリップが、前記複数の部材によって規定された前記環状中空部の外側側面に前記環状中空部の全周にわたって当接することで圧縮変形している、シール構造。
  5. 前記複数の部材が、前記環状中空部の前記第1主表面、前記外側側面および内側側面を規定する矩形溝が設けられてなる第1部材と、前記第2主表面を規定する第2部材とによって構成されている、請求項4に記載のシール構造。
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