JP2016016979A - 貨物検索装置、貨物検索システム、貨物検索方法、及び、貨物検索プログラム - Google Patents
貨物検索装置、貨物検索システム、貨物検索方法、及び、貨物検索プログラム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】船積貨物の船卸港への到着予定情報を高精度に検索する。
【解決手段】輸入船積貨物トレース装置40の到着予定情報抽出部44は、まず、貨物特定情報入力部46に入力された貨物特定情報に基づいて貨物詳細情報データベース10から貨物特定情報に合致する貨物詳細情報を取得する。次に、取得された貨物詳細情報に基づいて、通関手続情報データベース20から、貨物詳細情報に含まれる貨物管理番号に合致する通関手続情報を取得する。次に、取得された通関手続情報に基づいて、船舶運航情報データベース30から、通関手続情報に含まれる船舶特定情報に合致する船舶運航情報を取得する。そして、このように取得された船舶運航情報から到着予定情報を抽出する。到着予定情報出力部47は、到着予定情報抽出部44により抽出された到着予定情報を出力する。
【選択図】図1
【解決手段】輸入船積貨物トレース装置40の到着予定情報抽出部44は、まず、貨物特定情報入力部46に入力された貨物特定情報に基づいて貨物詳細情報データベース10から貨物特定情報に合致する貨物詳細情報を取得する。次に、取得された貨物詳細情報に基づいて、通関手続情報データベース20から、貨物詳細情報に含まれる貨物管理番号に合致する通関手続情報を取得する。次に、取得された通関手続情報に基づいて、船舶運航情報データベース30から、通関手続情報に含まれる船舶特定情報に合致する船舶運航情報を取得する。そして、このように取得された船舶運航情報から到着予定情報を抽出する。到着予定情報出力部47は、到着予定情報抽出部44により抽出された到着予定情報を出力する。
【選択図】図1
Description
本発明は、貨物検索装置、貨物検索システム、貨物検索方法、及び、貨物検索プログラムに関する。
従来、輸入貨物の輸送中の動静を確認することができるシステムが提案されている。例えば特許文献1には、貨物を特定する基本情報や、貨物が現時点で物流のどの過程に有るかを把握するための経過情報を含む物流情報を記録するデータベースとしての機能を有するサーバを設け、インターネット網などを介してこのサーバにアクセスすることで物流情報を検索、閲覧できる物流情報システムが開示されている。
しかしながら、特許文献1などに開示される従来の物流情報システムでは、物流情報が単一のデータベースに集約される構成であるため、例えば、共通の貨物に関する物流情報について、当該貨物の物流に係る複数の業者に対して、サーバにアクセスしてデータベースへの情報入力の作業を強いる場合があった。このような作業負担があったため、例えば業者がデータベースへの情報入力を怠った場合など、データベースに記録される物流情報の精度にムラが生じる虞があった。
また、このような物流情報システムの利用者は、多くの場合、船積貨物の現在位置の情報よりも、この船積貨物が自国の船卸港にいつ荷揚されるのか、などの到着予定情報をタイムリーに精度良く知りたいというニーズがある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、船積貨物の船卸港への到着予定情報を高精度に検索できる貨物検索装置、貨物検索システム、貨物検索方法、及び、貨物検索プログラムを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係る貨物検索装置は、所定エリアに海上輸送で輸入される船積貨物に関する貨物詳細情報を格納する貨物詳細情報データベース、前記船積貨物の輸入通関の手続に必要な通関手続情報を格納する通関手続情報データベース、及び、前記所定エリアの港に入港予定の船舶に関する船舶運航情報を格納する船舶運航情報データベース、とネットワークを介して通信可能に接続され、前記船積貨物の船卸港への到着予定日時を含む到着予定情報を検索する貨物検索装置であって、前記貨物詳細情報と前記通関手続情報とは、前記船積貨物に付される貨物管理番号を共に含み、前記通関手続情報と前記船舶運航情報とは、前記船舶を特定するための船舶特定情報を共に含み、前記船積貨物を特定するための貨物特定情報を入力する入力部と、前記入力部に入力された前記貨物特定情報に基づいて、前記貨物詳細情報データベースから前記貨物特定情報に合致する前記貨物詳細情報を取得する貨物詳細情報取得部と、前記貨物詳細情報取得部により取得された前記貨物詳細情報に基づいて、前記通関手続情報データベースから、前記貨物詳細情報に含まれる前記貨物管理番号に合致する前記通関手続情報を取得する通関手続情報取得部と、前記通関手続情報取得部により取得された前記通関手続情報に基づいて、前記船舶運航情報データベースから、前記通関手続情報に含まれる前記船舶特定情報に合致する前記船舶運航情報を取得する船舶運航情報取得部と、前記船舶運航情報取得部により取得された前記船舶運航情報から前記到着予定情報を抽出する抽出部と、前記抽出部により抽出された前記到着予定情報を出力する出力部と、を備えることを特徴とする。
また、上記の貨物検索装置は、前記貨物詳細情報データベースから定期的に前記貨物詳細情報を取得して記憶する貨物詳細情報記憶部と、前記通関手続情報データベースから定期的に前記通関手続情報を取得して記憶する通関手続情報記憶部と、前記船舶運航情報データベースから定期的に前記船舶運航情報を取得して記憶する船舶運航情報記憶部と、を備え、前記貨物詳細情報取得部は、前記入力部に入力された前記貨物特定情報に基づいて、前記貨物詳細情報記憶部から前記貨物特定情報に合致する前記貨物詳細情報を取得し、前記通関手続情報取得部は、前記貨物詳細情報取得部により取得された前記貨物詳細情報に基づいて、前記通関手続情報記憶部から、前記貨物詳細情報に含まれる前記貨物管理番号に合致する前記通関手続情報を取得し、前記船舶運航情報取得部は、前記通関手続情報取得部により取得された前記通関手続情報に基づいて、前記船舶運航情報記憶部から、前記通関手続情報に含まれる前記船舶特定情報に合致する前記船舶運航情報を取得することが好ましい。
また、上記の貨物検索装置は、前記入力部に前記貨物特定情報が入力されたとき、前記貨物詳細情報データベースから前記貨物詳細情報を取得して記憶する貨物詳細情報記憶部と、前記入力部に前記貨物特定情報が入力されたとき、前記通関手続情報データベースから前記通関手続情報を取得して記憶する通関手続情報記憶部と、前記入力部に前記貨物特定情報が入力されたとき、前記船舶運航情報データベースから前記船舶運航情報を取得して記憶する船舶運航情報記憶部と、を備え、前記貨物詳細情報取得部は、前記入力部に入力された前記貨物特定情報に基づいて、前記貨物詳細情報記憶部から前記貨物特定情報に合致する前記貨物詳細情報を取得し、前記通関手続情報取得部は、前記貨物詳細情報取得部により取得された前記貨物詳細情報に基づいて、前記通関手続情報記憶部から、前記貨物詳細情報に含まれる前記貨物管理番号に合致する前記通関手続情報を取得し、前記船舶運航情報取得部は、前記通関手続情報取得部により取得された前記通関手続情報に基づいて、前記船舶運航情報記憶部から、前記通関手続情報に含まれる前記船舶特定情報に合致する前記船舶運航情報を取得することが好ましい。
また、上記の貨物検索装置は、前記抽出部により抽出された前記到着予定情報を定期的に監視し、前記到着予定情報に変更が生じたときに報知する変更報知部を備えることが好ましい。
また、上記の貨物検索装置において、前記変更報知部は、前記到着予定情報のうち前記到着予定日時の変更を報知したとき、変更前の前記船卸港への到着予定日時に近い到着予定日時となる経由港に関する情報を出力することが好ましい。
また、上記の貨物検索装置は、前記船卸港の前記到着予定日時より早い到着希望日時が入力されるのに応じて、前記船舶運航情報取得部により取得された前記船舶運航情報から経由港の到着予定日時を抽出し、抽出された該到着予定日時に基づいて、前記到着希望日時に近い到着予定日時となる経由港に関する情報を出力する船卸港再設定部を備えることが好ましい。
同様に、上記の課題を解決するため、本発明に係る貨物検索システムは、所定エリアに海上輸送で輸入される船積貨物に関する貨物詳細情報を格納する貨物詳細情報データベースと、前記船積貨物の輸入通関の手続に必要な通関手続情報を格納する通関手続情報データベースと、前記所定エリアの港に入港予定の船舶に関する船舶運航情報を格納する船舶運航情報データベースと、前記貨物詳細情報データベース、前記通関手続情報データベース、及び、前記船舶運航情報データベースとネットワークを介して通信可能に接続され、前記船積貨物の船卸港への到着予定情報を検索する貨物検索装置と、を具備し、前記貨物詳細情報と前記通関手続情報とは、前記船積貨物に付される貨物管理番号を共に含み、前記通関手続情報と前記船舶運航情報とは、前記船舶を特定するための船舶特定情報を共に含み、前記貨物検索装置は、前記船積貨物を特定するための貨物特定情報を入力する入力部と、前記入力部に入力された前記貨物特定情報に基づいて、前記貨物詳細情報データベースから前記貨物特定情報に合致する前記貨物詳細情報を取得する貨物詳細情報取得部と、前記貨物詳細情報取得部により取得された前記貨物詳細情報に基づいて、前記通関手続情報データベースから、前記貨物詳細情報に含まれる前記貨物管理番号に合致する前記通関手続情報を取得する通関手続情報取得部と、前記通関手続情報取得部により取得された前記通関手続情報に基づいて、前記船舶運航情報データベースから、前記通関手続情報に含まれる前記船舶特定情報に合致する前記船舶運航情報を取得する船舶運航情報取得部と、前記船舶運航情報取得部により取得された前記船舶運航情報から前記到着予定情報を抽出する抽出部と、前記抽出部により抽出された前記到着予定情報を出力する出力部と、を備えることを特徴とする。
同様に、上記の課題を解決するため、本発明に係る貨物検索方法は、所定エリアに海上輸送で輸入される船積貨物を特定するための貨物特定情報を入力する入力ステップと、前記入力ステップにて入力された前記貨物特定情報に基づいて、ネットワークを介して通信可能に接続され、前記船積貨物に関する貨物詳細情報を格納する貨物詳細情報データベースから、前記貨物特定情報に合致する前記貨物詳細情報を取得する貨物詳細情報取得ステップと、前記貨物詳細情報取得ステップにて取得された前記貨物詳細情報に基づいて、前記ネットワークを介して通信可能に接続され、前記船積貨物の輸入通関の手続に必要な通関手続情報を格納する通関手続情報データベースから、前記貨物詳細情報に含まれる、前記船積貨物に付される貨物管理番号に合致する前記通関手続情報を取得する通関手続情報取得ステップと、前記通関手続情報取得ステップにて取得された前記通関手続情報に基づいて、前記ネットワークを介して通信可能に接続され、前記所定エリアの港に入港予定の船舶に関する船舶運航情報を格納する船舶運航情報データベースから、前記通関手続情報に含まれる、前記船舶を特定するための船舶特定情報に合致する前記船舶運航情報を取得する船舶運航情報取得ステップと、前記船舶運航情報取得ステップにて取得された前記船舶運航情報から、前記船積貨物の船卸港への到着予定日時を含む到着予定情報を抽出する抽出ステップと、前記抽出ステップにて抽出された前記到着予定情報を出力する出力ステップと、を含むことを特徴とする。
同様に、上記の課題を解決するため、本発明に係る貨物検索プログラムは、所定エリアに海上輸送で輸入される船積貨物を特定するための貨物特定情報を入力する入力機能と、前記入力機能により入力された前記貨物特定情報に基づいて、ネットワークを介して通信可能に接続され、前記船積貨物に関する貨物詳細情報を格納する貨物詳細情報データベースから、前記貨物特定情報に合致する前記貨物詳細情報を取得する貨物詳細情報取得機能と、前記貨物詳細情報取得機能により取得された前記貨物詳細情報に基づいて、前記ネットワークを介して通信可能に接続され、前記船積貨物の輸入通関の手続に必要な通関手続情報を格納する通関手続情報データベースから、前記貨物詳細情報に含まれる、前記船積貨物に付される貨物管理番号に合致する前記通関手続情報を取得する通関手続情報取得機能と、前記通関手続情報取得機能により取得された前記通関手続情報に基づいて、前記ネットワークを介して通信可能に接続され、前記所定エリアの港に入港予定の船舶に関する船舶運航情報を格納する船舶運航情報データベースから、前記通関手続情報に含まれる、前記船舶を特定するための船舶特定情報に合致する前記船舶運航情報を取得する船舶運航情報取得機能と、前記船舶運航情報取得機能により取得された前記船舶運航情報から、前記船積貨物の船卸港への到着予定日時を含む到着予定情報を抽出する抽出機能と、前記抽出機能により抽出された前記到着予定情報を出力する出力機能と、をコンピュータに実現させることを特徴としている。
本発明によれば、船積貨物の貨物特定情報の入力に応じて、貨物詳細情報、通関手続情報、船舶運航情報を段階的に検索することで、この貨物特定情報で特定される船積貨物の船卸港への到着予定情報を高精度に検索できる、という効果を奏する。
以下に、本発明に係る貨物検索装置、貨物検索システム、貨物検索方法、及び、貨物検索プログラムの実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の図面において、同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰り返さない。
[第1実施形態]
図1〜9を参照して本発明の第1実施形態を説明する。まず、図1,2を参照して、本発明の第1実施形態に係る輸入船積貨物トレースシステム1(貨物検索システム)及び輸入船積貨物トレース装置40(貨物検索装置)の構成について説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る輸入船積貨物トレースシステム(貨物検索システム)の概略構成を示す機能ブロック図である。
図1〜9を参照して本発明の第1実施形態を説明する。まず、図1,2を参照して、本発明の第1実施形態に係る輸入船積貨物トレースシステム1(貨物検索システム)及び輸入船積貨物トレース装置40(貨物検索装置)の構成について説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る輸入船積貨物トレースシステム(貨物検索システム)の概略構成を示す機能ブロック図である。
図1に示す輸入船積貨物トレースシステム1(貨物検索システム)は、自国(所定エリア)に海上輸送で輸入される船積貨物について、輸送中の船積貨物の動静、特に国内(所定エリア内)への到着予定情報をリアルタイムで検索して利用者へ提供するものである。この「到着予定情報」とは、典型的には、船積貨物の国内への到着予定日、時刻、この貨物が陸揚げされる船卸港、貨物が積載される船便の便番号(Voyage Number(Voy No.))などの情報を含む。
図1に示すように、輸入船積貨物トレースシステム1は、貨物詳細情報データベース10と、通関手続情報データベース20と、船舶運航情報データベース30と、輸入船積貨物トレース装置40(貨物検索装置)と、を具備する。貨物詳細情報データベース10、通関手続情報データベース20、船舶運航情報データベース30、及び、輸入船積貨物トレース装置40は、インターネット、イントラネットなどのネットワークNに接続されている。
貨物詳細情報データベース10は、自国内に海上輸送で輸入される船積貨物に関する貨物詳細情報を格納する。貨物詳細情報とは、輸送される貨物を特定できる情報を含み、例えば貨物管理番号(BL(Bill of Lading:船荷証券)番号、コンテナ番号など)、インボイス番号、物品の品番や商品名、製造場所、取引価格、などを含む。貨物詳細情報データベース10内の貨物詳細情報は、例えば、貨物に含まれる物品の設計者、販売者、購入者等により作成されるものであり、適宜更新される。
通関手続情報データベース20は、船積貨物の輸入通関の手続に必要な通関手続情報を格納する。通関手続情報とは、貨物管理番号、貨物が積載される船舶を特定するための船舶特定情報(便名、便番号(Voy No.)、コールサインなど)、その他貿易取引上必要な情報を含む。通関手続情報データベース20内の通関手続情報は、例えば、通関手続き情報処理作業者、船会社、輸入業者等によって通関手続きのために作成されるものであり、適宜更新される。通関手続情報データベース20は、例えば、所定期間内(例えば数週間程度)に通関予定のすべての船積貨物に関する通関手続情報を集約して格納することができる。
船舶運航情報データベース30は、自国内の港に入港予定の船舶に関する船舶運航情報を格納する。船舶運航情報とは、船舶特定情報(船舶の便名、便番号(Voy No.)、コールサインなど)、ETA(Estimated Time of Arrival:到着(入港)予定日時)、ETD(Estimated Time of Departure:出発(出港)予定日時)、船積港、船卸港など、船舶の運航を示す情報を含む。船舶運航情報データベース30内の船舶運航情報は、例えば、輸出入における船舶運航支援作業者や船会社等により把握、記録、更新される。船舶運航情報データベース30は、例えば、所定期間内(例えば48時間以内)に自国内の港に入港予定のすべての船舶に関する船舶運航情報を集約して格納することができる。
輸入船積貨物トレース装置40は、船積貨物の到着予定情報を検索して、当該システムの利用者に提供するための端末装置である。輸入船積貨物トレース装置40は、ネットワークNを介して、貨物詳細情報データベース10、通関手続情報データベース20、及び船舶運航情報データベース30と通信可能に接続されており、各データベースから各種情報を取得可能に構成されている。
ここで、図2を参照して、輸入船積貨物トレース装置40が船積貨物の到着予定情報を検索する仕組みについて説明する。図2は、第1実施形態において利用する貨物詳細情報、通関手続情報、及び、船舶運航情報の関係を示す模式図である。上述のように、貨物詳細情報、通関手続情報、及び、船舶運航情報は、それぞれ貨物詳細情報データベース10、通関手続情報データベース20、及び船舶運航情報データベース30に格納されている。
本実施形態において、輸入船積貨物トレース装置40が最終的に検索する「到着予定情報」とは、具体的には船舶運航情報データベース30内の船舶運航情報に含まれる船卸港の情報と、この船卸港のETAの情報を含むものである。一方、当該システム1を利用する利用者は、到着予定情報を検索したい船積貨物の「貨物特定情報(インボイス番号など)」を把握している。この貨物特定情報は、図2に示すように貨物詳細情報データベース10内の貨物詳細情報に含まれるものであり、船舶運航情報データベース30の到着予定情報と直接的に関連付けられていない。
ここで、図2に示すように、貨物詳細情報データベース10内の貨物詳細情報と、通関手続情報データベース20内の通関手続情報には、「貨物管理番号(BL番号、コンテナ番号など)」が共通の情報として含まれている。また、通関手続情報データベース20内の通関手続情報と、船舶運航情報データベース30の船舶運航情報には、「船舶特定情報(便番号(Voy No.)など)」が共通の情報として含まれている。したがって、輸入船積貨物トレース装置40は、利用者により入力される「貨物特定情報」から、貨物詳細情報〜通関手続情報間の「貨物管理番号」、通関手続情報〜船舶運航情報間の「船舶特定情報」を辿ることで、最終的に該当貨物の「到着予定情報」を取得することができる。このように、輸入船積貨物トレース装置40は、まず荷主(利用者)が必要とする貨物の情報を得るために貨物詳細情報データベース10を利用し、次に、この貨物が積載される船舶を特定するために通関手続情報データベース20を利用し、最後に、特定した船舶の運航状況を把握するために船舶運航情報データベース30を利用する。
図1に戻り、輸入船積貨物トレース装置40は、上記の機能に係る要素として、貨物詳細情報記憶部41と、通関手続情報記憶部42と、船舶運航情報記憶部43と、到着予定情報抽出部44(貨物詳細情報取得部、通関手続情報取得部、船舶運航情報取得部、抽出部)と、到着予定情報記憶部45と、貨物特定情報入力部46(入力部)と、到着予定情報出力部47(出力部)と、到着予定情報変更報知部48(変更報知部)と、船卸港再設定部49と、を備える。
貨物詳細情報記憶部41は、貨物詳細情報データベース10からネットワークNを介して定期的に貨物詳細情報を取得して記憶する。
通関手続情報記憶部42は、通関手続情報データベース20からネットワークNを介して定期的に通関手続情報を取得して記憶する。
船舶運航情報記憶部43は、船舶運航情報データベース30からネットワークNを介して定期的に船舶運航情報を取得して記憶する。
到着予定情報抽出部44は、利用者により入力される貨物特定情報に基づいて当該貨物の到着予定情報を抽出する。より詳細には、到着予定情報抽出部44は、まず、利用者により入力される貨物特定情報に基づいて、貨物詳細情報記憶部41から貨物特定情報に合致する貨物詳細情報を取得する。到着予定情報抽出部44は、次に、取得された貨物詳細情報に基づいて、通関手続情報記憶部42から、貨物詳細情報に含まれる貨物管理番号に合致する通関手続情報を取得する。到着予定情報抽出部44は、次に、取得された通関手続情報に基づいて、船舶運航情報記憶部43から、通関手続情報に含まれる船舶特定情報に合致する船舶運航情報を取得する。到着予定情報抽出部44は、最後に、取得された船舶運航情報から到着予定情報を抽出する。
なお、本実施形態では、到着予定情報抽出部44は、貨物詳細情報記憶部41、通関手続情報記憶部42、及び、船舶運航情報記憶部43から、それぞれ貨物詳細情報、通関手続情報、及び船舶運航情報を取得する構成である。貨物詳細情報記憶部41、通関手続情報記憶部42、及び、船舶運航情報記憶部43は、それぞれ貨物詳細情報データベース10、通関手続情報データベース20、及び、船舶運航情報データベース30から、ネットワークNを介して定期的に貨物詳細情報、通関手続情報、及び船舶運航情報を取得し記憶している。したがって、到着予定情報抽出部44は、間接的に、貨物詳細情報データベース10、通関手続情報データベース20、及び、船舶運航情報データベース30から貨物詳細情報、通関手続情報、及び船舶運航情報を取得しているとも表現できる。
また、本実施形態では、貨物詳細情報記憶部41、通関手続情報記憶部42、及び、船舶運航情報記憶部43は、図1に示すようにそれぞれ別の要素として例示されているが、それぞれが貨物詳細情報、通関手続情報、及び船舶運航情報を個別に記憶する記憶部として機能的に独立していればよく、物理的には単一の記憶装置で構成することも可能である。
到着予定情報記憶部45は、到着予定情報抽出部44により抽出された到着予定情報を記憶する。
貨物特定情報入力部46は、利用者による貨物特定情報の入力を受け付ける。
貨物特定情報入力部46は、利用者による貨物特定情報の入力を受け付ける。
到着予定情報出力部47は、到着予定情報抽出部44により抽出された到着予定情報を、貨物特定情報入力部46により入力された貨物特定情報と紐付けて出力する。到着予定情報出力部47は、例えば輸入船積貨物トレース装置40に設けられるディスプレイの表示画面にこれらの情報を表示して利用者に提示する。
到着予定情報変更報知部48は、到着予定情報抽出部44により抽出された到着予定情報を定期的に監視し、到着予定情報に変更が生じたときに報知する。また、到着予定情報変更報知部48は、到着予定情報のうち到着予定日時の変更を報知したとき、変更前の船卸港への到着予定日時に近い到着予定日時となる経由港に関する情報を出力する。
船卸港再設定部49は、船卸港の到着予定日時より早い到着希望日時が入力されるのに応じて、到着予定情報抽出部44により取得された船舶運航情報から経由港の到着予定日時を抽出し、抽出された該到着予定日時に基づいて、到着希望日時に近い到着予定日時となる経由港に関する情報を出力する。
次に、図3〜9を参照して、本発明の第1実施形態に係る輸入船積貨物トレースシステム1(貨物検索システム)及び輸入船積貨物トレース装置40(貨物検索装置)の動作について説明する。
本実施形態の輸入船積貨物トレースシステム1では、貨物詳細情報データベース10、通関手続情報データベース20、船舶運航情報データベース30は、各情報が変更される毎に各データベースの従事者等によって適宜更新される。輸入船積貨物トレース装置40は、このように適宜更新される貨物詳細情報データベース10、通関手続情報データベース20、船舶運航情報データベース30の情報を利用して、検索対象の貨物に関する船卸港への最新の到着予定情報を検索することができる。したがって、輸入船積貨物トレース装置40は、検索対象の貨物を輸送するスケジュールが突発的に変更された状況でも、状況の変化に対してリアルタイムに(またはリアルタイムに近い反応で)、これを反映させて到着予定情報を適宜変更することができる。輸入船積貨物トレース装置40は、このような機能を実現するために、記憶部更新処理(図3)、到着予定情報検索処理(図4)、到着予定情報の変更報知処理(図6)、船卸港再設定処理(図8)を実施可能に構成されている。以下にこれらの各処理について説明する。
図3は、第1実施形態に係る輸入船積貨物トレースシステムの輸入船積貨物トレース装置において実施される記憶部更新処理の手順を示すフローチャートである。図3に示す記憶部更新処理では、輸入船積貨物トレース装置40内の貨物詳細情報記憶部41、通関手続情報記憶部42、船舶運航情報記憶部43に記憶されている各情報が、貨物詳細情報データベース10、通関手続情報データベース20、船舶運航情報データベース30の最新の情報を反映させて周期的に更新される。図3に示すフローチャートの各処理は、輸入船積貨物トレース装置40により実施される。
図3に示すように、ステップS101では、貨物詳細情報データベース10、通関手続情報データベース20、船舶運航情報データベース30から、それぞれ貨物詳細情報、通関手続情報、船舶運航情報を取得する頻度が設定される。この取得頻度は、輸入船積貨物トレース装置40の管理者や利用者により適宜設定することができる。また、各データベースごとに個別に取得頻度を設定することも可能である。ステップS101の処理が完了するとステップS102に進む。
ステップS102では、ステップS101で設定された取得頻度に応じた所定周期が経過し、指定の時刻(指定時)になったか否かが判定される。指定時になった場合には(S102のYES)ステップS103に進み、そうでない場合(S102のNO)には指定時になるまで待機する。
ステップS103では、ステップS102の判定の結果、ステップS101で設定された取得頻度に応じた所定周期が経過したので、貨物詳細情報、通関手続情報、船舶運航情報が貨物詳細情報データベース10、通関手続情報データベース20、船舶運航情報データベース30からそれぞれ取得される。ステップS103の処理が完了するとステップS104に進む。
ステップS104では、ステップS103にて取得された貨物詳細情報、通関手続情報、船舶運航情報が、それぞれ貨物詳細情報記憶部41、通関手続情報記憶部42、船舶運航情報記憶部43に記憶され、各記憶部が更新される。ステップS104の処理が完了するとステップS102に戻り、ステップS102〜S104の処理が繰り返される。
図4は、第1実施形態に係る輸入船積貨物トレースシステムの輸入船積貨物トレース装置において実施される到着予定情報検索処理を示すフローチャートである。図4に示す到着予定情報検索処理では、検索対象の貨物を特定するための貨物特定情報の入力に応じて、この貨物に関する船卸港への到着予定情報が検索される。図4に示すフローチャートの各処理は、輸入船積貨物トレース装置40により実施される。
図4に示すように、ステップS201では、輸入船積貨物トレース装置40の利用者によって、貨物特定情報入力部46を介して貨物特定情報が入力される(入力ステップ)。本ステップで入力された貨物特定情報が、本制御フローで最終的に到着予定情報を取得するための検索キーとして利用される。ステップS201の処理が完了するとステップS202に進む。
ステップS202では、到着予定情報抽出部44により、ステップS201にて入力された貨物特定情報に基づいて、貨物詳細情報記憶部41から貨物詳細情報が抽出される(貨物詳細情報取得ステップ)。到着予定情報抽出部44は、入力された貨物特定情報をキーにして、同一の情報を含む貨物詳細情報を貨物詳細情報記憶部41から抽出する。ステップS202の処理が完了するとステップS203に進む。
ステップS203では、引き続き到着予定情報抽出部44により、ステップS202にて抽出された貨物詳細情報に含まれる貨物管理番号に基づいて、通関手続情報記憶部42から通関手続情報が抽出される(通関手続情報取得ステップ)。到着予定情報抽出部44は、貨物管理番号をキーにして、同一の情報を含む通関手続情報を通関手続情報記憶部42から抽出する。ステップS203の処理が完了するとステップS204に進む。
ステップS204では、引き続き到着予定情報抽出部44により、ステップS203にて抽出された通関手続情報に含まれる船舶特定情報に基づいて、船舶運航情報記憶部43から船舶運航情報が抽出される(船舶運航情報取得ステップ)。到着予定情報抽出部44は、船舶特定情報をキーにして、同一の情報を含む船舶運航情報を船舶運航情報記憶部43から抽出する。ステップS204の処理が完了するとステップS205に進む。
ステップS205では、引き続き到着予定情報抽出部44により、ステップS204にて抽出された船舶運航情報から、便番号(Voy No.)及びETAを含む到着予定情報が抽出される(抽出ステップ)。ステップS205の処理が完了するとステップS206に進む。
ステップS206では、到着予定情報出力部47により、ステップS205にて抽出された到着予定情報が出力され、例えば輸入船積貨物トレース装置40のディスプレイ画面に表示され、輸入船積貨物トレース装置40の利用者にこの情報が提示される(出力ステップ)。なお、到着予定情報出力部47は、利用者による選択操作などの要求に応じて、到着予定情報以外の情報を出力してもよい。例えば、ステップS201で検索キーとして入力された貨物特定情報に紐付けられて取得された貨物詳細情報、通関手続情報、船舶運航情報の中から所望の情報を適宜出力することができる。ステップS206の処理が完了すると本制御フローを終了する。
なお、上記のステップS202〜S204のいずれかのステップにて、該当する情報を抽出できなかった場合には、ステップS206にて到着予定情報出力部47により、該当する到着予定情報を検索できなかった旨などのエラーメッセージを出力するよう構成してもよい。
ここで、図5A〜5Cを参照して、輸入船積貨物トレース装置40がリアルタイムで更新された到着予定情報を取得できることを説明する。図5Aは、図3,4に示す記憶部更新処理、及び、到着予定情報検索処理において、検索対象の貨物の到着予定情報(便番号(Voy No.)、ETA(到着予定日時))を検索する基本的な流れを説明するための模式図である。図5Bは、図3,4に示す記憶部更新処理、及び、到着予定情報検索処理において、検索対象の貨物のETAが延着と変更された場合の到着予定情報を検索する流れを説明するための模式図である。図5Cは、図3,4に示す記憶部更新処理、及び、到着予定情報検索処理において、検索対象の貨物を積む船便が変更された場合の到着予定情報を検索する流れを説明するための模式図である。
図5Aに示すように、図3,4に示す記憶部更新処理、及び、到着予定情報検索処理において、検索対象の貨物の情報が入力されると、この貨物に関する貨物詳細情報に紐づけられる通関手続情報が抽出され、この通関手続情報に含まれる便番号(Voy No.)の情報に紐付けられる船舶運航情報が抽出され、最終的に船舶運航情報に含まれるETA(到着予定日時)を取得できる。図5Aでは、便番号(Voy No.)として「A便」、ETAとして「ETA(1)」を取得できたことが例示されている。
ここで、図5Bに示すように、A便の運航に何らかの遅延が発生すると、A便に関する船舶運航情報が更新され、船舶運航情報内ではA便のETAが当初のETA(1)から、遅延後のETA(2)に書き換えられる。つまり、船舶運航情報内のA便のETAに関する情報は、当初のETA(1)から、A便の運航遅延に応じて導出された「X時間」が加算されたETA(2)に更新される(図5Bの「+X時間の更新」)。これにより、A便(及びこのA便に積載される検索対象の貨物)のETAが延着と変更される。本実施形態では、このように検索対象の貨物のETAが延着と変更された場合でも、図3の記憶部更新処理によって各記憶部の情報が周期的に更新されるので、このような突発的な情報の更新を反映させて、図4の到着予定情報検索処理では最新のETA(2)を検索することができる。
また、図5Cに示すように、貨物を輸送する船便がA便からB便に変更されると、貨物に関する通関手続情報が更新され、通関手続情報内では当該貨物が積載される船便の情報が当初のA便からB便に書き換えられる。本実施形態では、このような場合でも、図3の記憶部更新処理によって各記憶部の情報が周期的に更新されるので、このような突発的な情報の更新を反映させて、図4の到着予定情報検索処理では最新のB便を検索することができ、このB便の到着予定日時である「ETA(3)」を検索することができる。
このように、本実施形態では、貨物の輸送スケジュールが何かしらの理由(天候による遅延など)によって変更した場合には、最新の情報を抽出して利用者に提示することができる。
なお、貨物を海上輸送で輸入する場合には、他国の船積港から自国の船卸港までの間で同一船舶により運送されずに、途中港にて他の船舶に積み替えられる場合、所謂トランシップ(Transshipment)が行われる場合がある。本実施形態では、例えば通関手続情報に、トランシップ前後で当該貨物が積載される船舶に関する情報が含まれる場合には、船積港からトランシップ前の船舶、すなわち最終的には自国の船卸港まで貨物を運送しない船舶に当該貨物が積載されている状況であっても、当該貨物の到着予定情報を検索することが可能である。
図6は、第1実施形態に係る輸入船積貨物トレースシステムの輸入船積貨物トレース装置において実施される到着予定情報の変更報知処理を示すフローチャートである。図6に示す到着予定情報の変更報知処理では、検索対象の貨物の到着予定情報を監視して、到着予定情報が変更されたときに、輸入船積貨物トレース装置40の利用者に報知される。図6に示すフローチャートの各処理は、輸入船積貨物トレース装置40により実施される。
図6に示すように、ステップS301では、貨物特定情報入力部46により、貨物特定情報が登録される。ステップS301の処理が完了するとステップS302に進む。
ステップS302では、到着予定情報抽出部44により、ステップS301にて登録された貨物特定情報に基づいて到着予定情報が抽出され、到着予定情報記憶部45に記憶される。ここでは、到着予定情報記憶部45に記憶される到着予定情報を「第1情報」とする。到着予定情報抽出部44による到着予定情報の抽出は、図4の到着予定情報検索処理と同様である。ステップS302の処理が完了するとステップS303に進む。
ステップS303では、到着予定情報変更報知部48により、ステップS302の第1情報の抽出後に所定周期が経過しているか否かが判定される。所定周期が経過している場合には(S303のYES)ステップS304に進み、そうでない場合(S303のNO)には所定周期が経過するまで待機する。
ステップS304では、ステップS303の判定の結果、所定周期が経過したので、到着予定情報抽出部44により、ステップS301にて登録された貨物特定情報に基づいて到着予定情報が再び抽出される。ここでは、ステップS304にて抽出された到着予定情報を「第2情報」とする。ステップS304の処理が完了するとステップS305に進む。
ステップS305では、到着予定情報変更報知部48により、ステップS302で抽出された第1情報と、ステップS304で抽出された第2情報とが比較される。ステップS305の処理が完了するとステップS306に進む。
ステップS306では、到着予定情報変更報知部48により、第2情報と第1情報との間に変更点があるか否かが判定される。第2情報に第1情報からの変更点がある場合(ステップS306のYES)にはステップS307に進み、そうでない場合(ステップS306のNO)にはステップS303に戻る。
ステップS307では、ステップS306の判定の結果、第2情報と第1情報との間に変更点があったので、到着予定情報変更報知部48により、到着予定情報に変更が発生したことが報知される。ステップS307の処理が完了するとステップS308に進む。
ステップS308では、引き続き、到着予定情報変更報知部48により、第2情報と第1情報との間の変更点が、到着予定情報のうち到着予定日時の変更である場合に、第2情報を抽出した船舶運航情報から、第1情報の到着予定日時に近い経由港を抽出して画面表示される。ステップS308の処理が完了すると本制御フローを終了する。
ここで図7を参照して、図6の到着予定情報の変更報知処理についてさらに説明する。図7は、図6に示す到着予定情報の変更報知処理において、経由港を抽出する手順を説明するための模式図である。
図7では、貨物を積載する船便が、A港及びB港の経由港を経て、船卸港であるC港に向かう経路をとるケースを例示している。また、図7では、この船便の輸送スケジュールに遅延が生じ、ETAが延着に変更された例を例示している。つまり、図6のフローチャートのステップS306にて第2情報が第1情報から変更点あり、と判定され、ステップS307にて到着予定情報に変更が発生したことが報知されている。図7に示すように、船卸港であるC港のETAが「2014年6月30日12:00」から「2014年7月2日11:00」に変更されている。同様に、経由港であるA港のETAが「2014年6月26日12:00」から「2014年6月28日11:00」に変更され、B港のETAが「2014年6月28日12:00」から「2014年6月30日11:00」に変更されている。
このとき、図6のフローチャートのステップS308では、当初の船卸港Cの当初のETAに近い経由港Bが抽出される。輸入船積貨物トレース装置40の利用者は、このように提示された情報を参考にして、経由港Bを新たな船卸港に再設定することもできる。
なお、図6のフローチャートに示す到着予定情報の変更報知処理は、ステップS307において到着予定情報に変更を報知する処理を完了した後に、ステップS308の経由港を抽出して提示する処理を行わずに制御フローを終了する構成としてもよい。
なお、図6のフローチャートに示す到着予定情報の変更報知処理は、ステップS307において到着予定情報に変更を報知する処理を完了した後に、ステップS308の経由港を抽出して提示する処理を行わずに制御フローを終了する構成としてもよい。
図8は、第1実施形態に係る輸入船積貨物トレースシステムの輸入船積貨物トレース装置において実施される船卸港再設定処理を示すフローチャートである。図8に示す船卸港再設定処理では、当初の到着予定日時より早い日時に荷揚をしたい場合に、到着希望日時に合致する経由港を抽出して、新たな船卸港として再設定することができる。図8に示すフローチャートの各処理は、輸入船積貨物トレース装置40により実施される。
図8に示すように、ステップS401では、貨物特定情報入力部46により貨物特定情報が入力され、到着予定情報抽出部44により到着予定情報が抽出されて、画面表示される。到着予定情報抽出部44による到着予定情報の抽出は、図4の到着予定情報検索処理と同様である。ステップS401の処理が完了するとステップS402に進む。
ステップS402では、輸入船積貨物トレース装置40の利用者により、船卸港再設定部49を介して到着希望日時が入力される。ステップS402の処理が完了するとステップS403に進む。
ステップS403では、船卸港再設定部49により、ステップS401にて到着予定情報を抽出した船舶運航情報から、ステップS402にて入力された到着希望日時に近い経由港が抽出されて画面表示される。ステップS403の処理が完了すると本制御フローを終了する。
ここで図9を参照して、図8の船卸港再設定処理についてさらに説明する。図9は、図8に示す船卸港再設定処理において、経由港を抽出する手順を説明するための模式図である。図9では、貨物を積載する船便が、A港及びB港の経由港を経て、船卸港であるC港に向かう経路をとるケースを例示している。
図9の例では、当初の船卸港CのETAは「2014年6月30日12:00」である。これに対して、輸入船積貨物トレース装置40の利用者が、ステップS402にて船卸港再設定部49を介して到着希望日時「2014年6月28日13:00」を入力すると、ステップS403にてこの到着希望日時に近いETAをもつ経由港Bが抽出され、利用者に提示される。輸入船積貨物トレース装置40の利用者は、このように提示された情報を参考にして、経由港Bを新たな船卸港に再設定することができる。
次に、本発明の第1実施形態に係る輸入船積貨物トレースシステム1(貨物検索システム)及び輸入船積貨物トレース装置40(貨物検索装置)の効果について説明する。
本実施形態の輸入船積貨物トレースシステム1は、自国に海上輸送で輸入される船積貨物に関する貨物詳細情報を格納する貨物詳細情報データベース10と、船積貨物の輸入通関の手続に必要な通関手続情報を格納する通関手続情報データベース20と、自国の港に入港予定の船舶に関する船舶運航情報を格納する船舶運航情報データベース30と、貨物詳細情報データベース10、通関手続情報データベース20、及び、船舶運航情報データベース30とネットワークNを介して通信可能に接続され、船積貨物の船卸港への到着予定情報を検索する輸入船積貨物トレース装置40と、を具備する。貨物詳細情報と通関手続情報とは、船積貨物に付される貨物管理番号を共に含み、通関手続情報と船舶運航情報とは、船舶を特定するための船舶特定情報を共に含む。輸入船積貨物トレース装置40は、船積貨物を特定するための貨物特定情報を入力する貨物特定情報入力部46と、貨物特定情報入力部46に入力された貨物特定情報に基づいて、到着予定情報を抽出する到着予定情報抽出部44と、到着予定情報抽出部44により抽出された到着予定情報を出力する到着予定情報出力部47と、を備える。到着予定情報抽出部44は、まず、貨物特定情報入力部46に入力された貨物特定情報に基づいて、貨物詳細情報データベース10から間接的に(貨物詳細情報記憶部41を介して)、貨物特定情報に合致する貨物詳細情報を取得する。到着予定情報抽出部44は、次に、取得された貨物詳細情報に基づいて、通関手続情報データベース20から間接的に(通関手続情報記憶部42を介して)、貨物詳細情報に含まれる貨物管理番号に合致する通関手続情報を取得する。到着予定情報抽出部44は、次に、取得された通関手続情報に基づいて、船舶運航情報データベース30から間接的に(船舶運航情報記憶部43を介して)、通関手続情報に含まれる船舶特定情報に合致する船舶運航情報を取得する。そして、このように取得された船舶運航情報から到着予定情報を抽出する。
この構成により、船積貨物の貨物特定情報の入力に応じて、貨物詳細情報、通関手続情報、船舶運航情報を段階的に検索することで、この貨物特定情報で特定される貨物の到着予定情報を検索でき、所望の船積貨物に関する到着予定情報を簡易な操作で取得することが可能となる。また、貨物詳細情報、通関手続情報、船舶運航情報は、貨物詳細情報データベース10、通関手続情報データベース20、及び、船舶運航情報データベース30において常時更新される最新の情報であるので、所望の船積貨物に関する最新の到着予定情報をリアルタイムで取得することが可能となり、この結果、船積貨物の船卸港への到着予定情報を高精度に検索できる。このように船積貨物の到着予定情報を高精度に検索できることで、例えば到着遅延や便変更などの突発的なスケジュール変更が発生しても、この状況を把握するまでの時間を削減でき、次善策が必要な場合には、余裕をもって対応することができる。さらに、本実施形態では、所望の船積貨物に関する到着予定情報を得るために、3つの異なるデータベースを併用しており、これらのデータベースの情報を単一のデータベースに集約する作業が不要なため、当該貨物の物流に係る業者による情報入力などの作業負担を軽減できることが期待できる。
また、本実施形態の輸入船積貨物トレース装置40は、貨物詳細情報データベース10から定期的に貨物詳細情報を取得して記憶する貨物詳細情報記憶部41と、通関手続情報データベース20から定期的に通関手続情報を取得して記憶する通関手続情報記憶部42と、船舶運航情報データベース30から定期的に船舶運航情報を取得して記憶する船舶運航情報記憶部43と、を備える。到着予定情報抽出部44は、まず、貨物特定情報入力部46に入力された貨物特定情報に基づいて、貨物詳細情報記憶部41から貨物特定情報に合致する貨物詳細情報を取得する。到着予定情報抽出部44は、次に、取得された貨物詳細情報に基づいて、通関手続情報記憶部42から、貨物詳細情報に含まれる貨物管理番号に合致する通関手続情報を取得する。到着予定情報抽出部44は、次に、取得された通関手続情報に基づいて、船舶運航情報記憶部43から、通関手続情報に含まれる船舶特定情報に合致する船舶運航情報を取得する。
この構成により、輸入船積貨物トレース装置40は、装置内部の貨物詳細情報記憶部41、通関手続情報記憶部42、船舶運航情報記憶部43に、貨物詳細情報、通関手続情報、船舶運航情報を定期的に更新して保持することができるので、所望の到着予定情報を検索する際にネットワークNを介して情報を取得する必要がなく、より迅速に検索処理を行うことができる。
また、本実施形態の輸入船積貨物トレース装置40は、到着予定情報抽出部44により抽出された到着予定情報を定期的に監視し、到着予定情報に変更が生じたときに報知する到着予定情報変更報知部48を備える。
この構成により、所望の船積貨物に関する到着予定情報が変更された際に、利用者に速やかに報知することができるので、変更に伴い次善策が必要となる場合にも時間的余裕を増やすことが可能となり、ユーザビリティを向上できる。
また、本実施形態の輸入船積貨物トレース装置40において、到着予定情報変更報知部48は、到着予定情報のうち到着予定日時の変更を報知したとき、変更前の船卸港への到着予定日時に近い到着予定日時となる経由港に関する情報を出力する。
この構成により、船積貨物の船卸港への到着予定日時が延着に変更された場合に、当初の到着予定日時に近い別の経由港で貨物を荷揚するという選択肢を利用者に提供でき、ユーザビリティをさらに向上できる。
また、本実施形態の輸入船積貨物トレース装置40は、船卸港の到着予定日時より早い到着希望日時が入力されるのに応じて、到着予定情報抽出部44により取得された船舶運航情報から経由港の到着予定日時を抽出し、抽出された該到着予定日時に基づいて、到着希望日時に近い到着予定日時となる経由港に関する情報を出力する船卸港再設定部49を備える。
この構成により、利用者が船積貨物の船卸港への到着予定日時より早い日時に荷揚を希望する場合に、到着希望日時に近い別の経由港を抽出できるので、利用者の要望に則して貨物を荷揚するのを簡便に決定することが可能となる。
図10は、本実施形態に係る輸入船積貨物トレース装置のハードウェア構成を示すブロック図である。図10に示すように、輸入船積貨物トレース装置40は、物理的には、CPU(Central Processing Unit)101、主記憶装置であるRAM(Random Access Memory)102およびROM(Read Only Memory)103、入力デバイスであるキーボード及びマウス等の入力装置104、ディスプレイ等の出力装置105、ネットワークカード等のデータ送受信デバイスである通信モジュール106、ハードディスク等の補助記憶装置107、などを含むコンピュータシステムとして構成することができる。図1に示す輸入船積貨物トレース装置40の各機能は、図10に示すCPU101、RAM102等のハードウェア上に所定のコンピュータソフトウェアを読み込ませることにより、CPU101の制御のもとで通信モジュール106、入力装置104、出力装置105を動作させるとともに、RAM102や補助記憶装置107におけるデータの読み出し及び書き込みを行うことで実現される。
次に、上述した一連の輸入船積貨物トレース装置40の各機能をコンピュータに実行させるための輸入船積貨物トレースプログラム(貨物検索プログラム)202を説明する。図11は、本発明の一実施形態に係る輸入船積貨物トレースプログラム(貨物検索プログラム)の構成を示す図である。図11に示すように、輸入船積貨物トレースプログラム202は、コンピュータが備える記憶媒体200に形成されたプログラム格納領域201内に格納されている。
輸入船積貨物トレースプログラム202は、貨物詳細情報記憶モジュール203、通関手続情報記憶モジュール204、船舶運航情報記憶モジュール205、到着予定情報抽出モジュール206、到着予定情報記憶モジュール207、貨物特定情報入力モジュール208、到着予定情報出力モジュール209、到着予定情報変更報知モジュール210、及び、船卸港再設定モジュール211を備えて構成される。
貨物詳細情報記憶モジュール203、通関手続情報記憶モジュール204、船舶運航情報記憶モジュール205、到着予定情報抽出モジュール206(貨物詳細情報取得機能、通関手続情報取得機能、船舶運航情報取得機能、抽出機能)、到着予定情報記憶モジュール207、貨物特定情報入力モジュール208(入力機能)、到着予定情報出力モジュール209(出力機能)、到着予定情報変更報知モジュール210、及び、船卸港再設定モジュール211を実行させることにより実現される機能は、上述した図1の輸入船積貨物トレース装置40の貨物詳細情報記憶部41、通関手続情報記憶部42、船舶運航情報記憶部43、到着予定情報抽出部44、到着予定情報記憶部45、貨物特定情報入力部46、到着予定情報出力部47、到着予定情報変更報知部48、及び、船卸港再設定部49の機能とそれぞれ同様である。
なお、輸入船積貨物トレースプログラム202は、その一部又は全部が、通信回線等の伝送媒体を介して伝送され、他の機器により受信されて記録(インストールを含む)される構成としてもよい。また、輸入船積貨物トレースプログラム202は、その一部又は全部が、CD−ROM、DVD−ROM、フラッシュメモリなどの持ち運び可能な記憶媒体に格納された状態から、他の機器に記録(インストールを含む)される構成としてもよい。
[第1実施形態の変形例]
次に、図12を参照して第1実施形態の変形例を説明する。第1実施形態では、輸入船積貨物トレース装置40の貨物詳細情報記憶部41が、貨物詳細情報データベース10からネットワークNを介して定期的に貨物詳細情報を取得して更新し、通関手続情報記憶部42が、通関手続情報データベース20からネットワークNを介して定期的に通関手続情報を取得して更新し、船舶運航情報記憶部43が、船舶運航情報データベース30からネットワークNを介して定期的に船舶運航情報を取得して更新する構成を例示していた。しかし、輸入船積貨物トレース装置40の貨物詳細情報記憶部41、通関手続情報記憶部42、及び、船舶運航情報記憶部43の更新のタイミングは、第1実施形態のように定期的なもの以外でもよく、例えば、到着予定情報検索処理を実施するときに更新するよう構成することもできる。以下に、このような更新手法について図12を参照して説明する。
次に、図12を参照して第1実施形態の変形例を説明する。第1実施形態では、輸入船積貨物トレース装置40の貨物詳細情報記憶部41が、貨物詳細情報データベース10からネットワークNを介して定期的に貨物詳細情報を取得して更新し、通関手続情報記憶部42が、通関手続情報データベース20からネットワークNを介して定期的に通関手続情報を取得して更新し、船舶運航情報記憶部43が、船舶運航情報データベース30からネットワークNを介して定期的に船舶運航情報を取得して更新する構成を例示していた。しかし、輸入船積貨物トレース装置40の貨物詳細情報記憶部41、通関手続情報記憶部42、及び、船舶運航情報記憶部43の更新のタイミングは、第1実施形態のように定期的なもの以外でもよく、例えば、到着予定情報検索処理を実施するときに更新するよう構成することもできる。以下に、このような更新手法について図12を参照して説明する。
図12は、第1実施形態の変形例における到着予定情報検索処理を示すフローチャートである。図12に示すフローチャートの各処理は、輸入船積貨物トレース装置40により実施される。なお、図12に示すフローチャートのうち、ステップS501は図4のフローチャートのステップS201に対応する処理であり、ステップS502,S503は図3のフローチャートのステップS103,S104に対応する処理であり、ステップS504〜S508は図4のフローチャートのステップS202〜S206に対応する処理である。
図12に示すように、ステップS501では、輸入船積貨物トレース装置40の利用者によって、貨物特定情報入力部46を介して貨物特定情報が入力される(入力ステップ)。ステップS501の処理が完了するとステップS502に進む。
ステップS502では、貨物詳細情報、通関手続情報、船舶運航情報が貨物詳細情報データベース10、通関手続情報データベース20、船舶運航情報データベース30からそれぞれ取得される。ステップS502の処理が完了するとステップS503に進む。
ステップS503では、ステップS502にて取得された貨物詳細情報、通関手続情報、船舶運航情報が、それぞれ貨物詳細情報記憶部41、通関手続情報記憶部42、船舶運航情報記憶部43に記憶され、各記憶部が更新される。ステップS503の処理が完了するとステップS504に進む。
ステップS504では、到着予定情報抽出部44により、ステップS501にて入力された貨物特定情報に基づいて、貨物詳細情報記憶部41から貨物詳細情報が抽出される(貨物詳細情報取得ステップ)。ステップS504の処理が完了するとステップS505に進む。
ステップS505では、引き続き到着予定情報抽出部44により、ステップS504にて抽出された貨物詳細情報に含まれる貨物管理番号に基づいて、通関手続情報記憶部42から通関手続情報が抽出される(通関手続情報取得ステップ)。ステップS505の処理が完了するとステップS506に進む。
ステップS506では、引き続き到着予定情報抽出部44により、ステップS505にて抽出された通関手続情報に含まれる船舶特定情報に基づいて、船舶運航情報記憶部43から船舶運航情報が抽出される(船舶運航情報取得ステップ)。ステップS506の処理が完了するとステップS507に進む。
ステップS507では、引き続き到着予定情報抽出部44により、ステップS506にて抽出された船舶運航情報から、便番号(Voy No.)及びETAを含む到着予定情報が抽出される(抽出ステップ)。ステップS507の処理が完了するとステップS508に進む。
ステップS508では、到着予定情報出力部47により、ステップS507にて抽出された到着予定情報が出力される(出力ステップ)。ステップS508の処理が完了すると本制御フローを終了する。
このように、本変形例では、輸入船積貨物トレース装置40の貨物詳細情報記憶部41は、貨物特定情報入力部46に貨物特定情報が入力されたとき、貨物詳細情報データベース10から貨物詳細情報を取得して記憶する。同様に、通関手続情報記憶部42は、貨物特定情報入力部46に貨物特定情報が入力されたとき、通関手続情報データベース20から通関手続情報を取得して記憶する。同様に、船舶運航情報記憶部43は、貨物特定情報入力部46に貨物特定情報が入力されたとき、船舶運航情報データベース30から船舶運航情報を取得して記憶する。
この構成により、貨物特定情報入力部46に貨物特定情報が入力されるのを契機として、輸入船積貨物トレース装置40内の貨物詳細情報記憶部41、通関手続情報記憶部42、船舶運航情報記憶部43の更新が行われる。これにより、到着予定情報の検索処理の開始時点での最新の情報を必ず利用して到着予定情報を検索することが可能となり、より一層リアルタイム性の高い到着予定情報を取得することができる。
[第2実施形態]
次に、図13,14を参照して本発明の第2実施形態を説明する。図13は、本発明の第2実施形態に係る輸入船積貨物トレースシステム(貨物検索システム)の概略構成を示す機能ブロック図である。
次に、図13,14を参照して本発明の第2実施形態を説明する。図13は、本発明の第2実施形態に係る輸入船積貨物トレースシステム(貨物検索システム)の概略構成を示す機能ブロック図である。
図13に示すように、第2実施形態の輸入船積貨物トレースシステム1aは、輸入船積貨物トレース装置40aが図1に示す貨物詳細情報記憶部41、通関手続情報記憶部42、及び、船舶運航情報記憶部43を備えていない点で、第1実施形態の輸入船積貨物トレースシステム1及び輸入船積貨物トレース装置40と異なるものである。
輸入船積貨物トレース装置40aの到着予定情報抽出部44aは、貨物特定情報入力部46に入力された貨物特定情報に基づいて、この貨物特定情報に係る貨物詳細情報、通関手続情報、及び、船舶運航情報を、ネットワークNを介して貨物詳細情報データベース10、通関手続情報データベース20、及び、船舶運航情報データベース30から直接取得するよう構成されている。
図14は、第2実施形態に係る輸入船積貨物トレースシステムの輸入船積貨物トレース装置において実施される到着予定情報検索処理を示すフローチャートである。図14に示すフローチャートの各処理は、輸入船積貨物トレース装置40aにより実施される。なお、図14に示すフローチャートのステップS601〜S606の各処理は、図4のフローチャートのステップS201〜S206にそれぞれ対応する処理である。
図14に示すように、ステップS601では、輸入船積貨物トレース装置40aの利用者によって、貨物特定情報入力部46を介して貨物特定情報が入力される(入力ステップ)。ステップS601の処理が完了するとステップS602に進む。
ステップS602では、到着予定情報抽出部44aにより、ステップS601にて入力された貨物特定情報に基づいて、ネットワークNを介して貨物詳細情報データベース10から貨物詳細情報が抽出される(貨物詳細情報取得ステップ)。到着予定情報抽出部44aは、入力された貨物特定情報をキーにして、同一の情報を含む貨物詳細情報を貨物詳細情報データベース10から抽出する。ステップS602の処理が完了するとステップS603に進む。
ステップS603では、引き続き到着予定情報抽出部44aにより、ステップS602にて抽出された貨物詳細情報に含まれる貨物管理番号に基づいて、ネットワークNを介して通関手続情報データベース20から通関手続情報が抽出される(通関手続情報取得ステップ)。到着予定情報抽出部44aは、貨物管理番号をキーにして、同一の情報を含む通関手続情報を通関手続情報データベース20から抽出する。ステップS603の処理が完了するとステップS604に進む。
ステップS604では、引き続き到着予定情報抽出部44aにより、ステップS603にて抽出された通関手続情報に含まれる船舶特定情報に基づいて、ネットワークNを介して船舶運航情報データベース30から船舶運航情報が抽出される(船舶運航情報取得ステップ)。到着予定情報抽出部44aは、船舶特定情報をキーにして、同一の情報を含む船舶運航情報を船舶運航情報データベース30から抽出する。ステップS604の処理が完了するとステップS605に進む。
ステップS605では、引き続き到着予定情報抽出部44aにより、ステップS604にて抽出された船舶運航情報から、便番号(Voy No.)及びETAを含む到着予定情報が抽出される(抽出ステップ)。ステップS605の処理が完了するとステップS606に進む。
ステップS606では、到着予定情報出力部47により、ステップS605にて抽出された到着予定情報が出力され、画面表示される(出力ステップ)。ステップS606の処理が完了すると本制御フローを終了する。
このように、第2実施形態の輸入船積貨物トレースシステム1aでは、輸入船積貨物トレース装置40aが貨物詳細情報記憶部41、通関手続情報記憶部42、及び、船舶運航情報記憶部43を備えていないので、貨物特定情報入力部46に貨物特定情報が入力されると、到着予定情報抽出部44aは、この貨物特定情報を検索キーとして、ネットワークN上の貨物詳細情報データベース10、通関手続情報データベース20、及び、船舶運航情報データベース30から情報を直接取得することができる。
この構成により、輸入船積貨物トレース装置40aが装置内部の各記憶部を定期的に更新する処理が不要となるので、システム全体の計算負荷を軽減できる。また、輸入船積貨物トレース装置40aに必要な記憶領域も縮小できるので低コスト化を図ることができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、上記実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。上記実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
輸入船積貨物トレース装置40,40aは、到着予定情報変更報知部48及び船卸港再設定部49を備えない構成としてもよく、または、いずれか一方のみを備える構成としてもよい。つまり、図6のフローチャートに示す到着予定情報の変更報知処理と、図8のフローチャートに示す船卸港再設定処理とを実施しない、または、いずれか一方のみを実施する構成としてもよい。
また、上記実施形態では、輸入船積貨物トレースシステム1、1aが、他国から自国に海上輸送で輸入される船積貨物を検索対象とする構成を例示したが、検索対象の船積貨物の輸入形態はこれに限られない。輸入船積貨物トレースシステム1、1aは、例えばヨーロッパ圏からアジア圏への輸送など、国レベルより大きい所定エリア間で輸入される貨物を検索対象とすることが可能である。また、輸入船積貨物トレースシステム1、1aは、例えば自国内の任意の地方から他の地方への輸送など、国レベルより小さい所定エリア間で輸入される貨物を検索対象とすることも可能である。
1,1a 輸入船積貨物トレースシステム(貨物検索システム)
10 貨物詳細情報データベース
20 通関手続情報データベース
30 船舶運航情報データベース
40,40a 輸入船積貨物トレース装置(貨物検索装置)
41 貨物詳細情報記憶部
42 通関手続情報記憶部
43 船舶運航情報記憶部
44,44a 到着予定情報抽出部(貨物詳細情報取得部、通関手続情報取得部、船舶運航情報取得部、抽出部)
46 貨物特定情報入力部(入力部)
47 到着予定情報出力部(出力部)
48 到着予定情報変更報知部(変更報知部)
49 船卸港再設定部
10 貨物詳細情報データベース
20 通関手続情報データベース
30 船舶運航情報データベース
40,40a 輸入船積貨物トレース装置(貨物検索装置)
41 貨物詳細情報記憶部
42 通関手続情報記憶部
43 船舶運航情報記憶部
44,44a 到着予定情報抽出部(貨物詳細情報取得部、通関手続情報取得部、船舶運航情報取得部、抽出部)
46 貨物特定情報入力部(入力部)
47 到着予定情報出力部(出力部)
48 到着予定情報変更報知部(変更報知部)
49 船卸港再設定部
Claims (9)
- 所定エリアに海上輸送で輸入される船積貨物に関する貨物詳細情報を格納する貨物詳細情報データベース、前記船積貨物の輸入通関の手続に必要な通関手続情報を格納する通関手続情報データベース、及び、前記所定エリアの港に入港予定の船舶に関する船舶運航情報を格納する船舶運航情報データベース、とネットワークを介して通信可能に接続され、前記船積貨物の船卸港への到着予定日時を含む到着予定情報を検索する貨物検索装置であって、
前記貨物詳細情報と前記通関手続情報とは、前記船積貨物に付される貨物管理番号を共に含み、前記通関手続情報と前記船舶運航情報とは、前記船舶を特定するための船舶特定情報を共に含み、
前記船積貨物を特定するための貨物特定情報を入力する入力部と、
前記入力部に入力された前記貨物特定情報に基づいて、前記貨物詳細情報データベースから前記貨物特定情報に合致する前記貨物詳細情報を取得する貨物詳細情報取得部と、
前記貨物詳細情報取得部により取得された前記貨物詳細情報に基づいて、前記通関手続情報データベースから、前記貨物詳細情報に含まれる前記貨物管理番号に合致する前記通関手続情報を取得する通関手続情報取得部と、
前記通関手続情報取得部により取得された前記通関手続情報に基づいて、前記船舶運航情報データベースから、前記通関手続情報に含まれる前記船舶特定情報に合致する前記船舶運航情報を取得する船舶運航情報取得部と、
前記船舶運航情報取得部により取得された前記船舶運航情報から前記到着予定情報を抽出する抽出部と、
前記抽出部により抽出された前記到着予定情報を出力する出力部と、
を備える
ことを特徴とする貨物検索装置。 - 前記貨物詳細情報データベースから定期的に前記貨物詳細情報を取得して記憶する貨物詳細情報記憶部と、
前記通関手続情報データベースから定期的に前記通関手続情報を取得して記憶する通関手続情報記憶部と、
前記船舶運航情報データベースから定期的に前記船舶運航情報を取得して記憶する船舶運航情報記憶部と、
を備え、
前記貨物詳細情報取得部は、前記入力部に入力された前記貨物特定情報に基づいて、前記貨物詳細情報記憶部から前記貨物特定情報に合致する前記貨物詳細情報を取得し、
前記通関手続情報取得部は、前記貨物詳細情報取得部により取得された前記貨物詳細情報に基づいて、前記通関手続情報記憶部から、前記貨物詳細情報に含まれる前記貨物管理番号に合致する前記通関手続情報を取得し、
前記船舶運航情報取得部は、前記通関手続情報取得部により取得された前記通関手続情報に基づいて、前記船舶運航情報記憶部から、前記通関手続情報に含まれる前記船舶特定情報に合致する前記船舶運航情報を取得する
ことを特徴とする、請求項1に記載の貨物検索装置。 - 前記入力部に前記貨物特定情報が入力されたとき、前記貨物詳細情報データベースから前記貨物詳細情報を取得して記憶する貨物詳細情報記憶部と、
前記入力部に前記貨物特定情報が入力されたとき、前記通関手続情報データベースから前記通関手続情報を取得して記憶する通関手続情報記憶部と、
前記入力部に前記貨物特定情報が入力されたとき、前記船舶運航情報データベースから前記船舶運航情報を取得して記憶する船舶運航情報記憶部と、
を備え、
前記貨物詳細情報取得部は、前記入力部に入力された前記貨物特定情報に基づいて、前記貨物詳細情報記憶部から前記貨物特定情報に合致する前記貨物詳細情報を取得し、
前記通関手続情報取得部は、前記貨物詳細情報取得部により取得された前記貨物詳細情報に基づいて、前記通関手続情報記憶部から、前記貨物詳細情報に含まれる前記貨物管理番号に合致する前記通関手続情報を取得し、
前記船舶運航情報取得部は、前記通関手続情報取得部により取得された前記通関手続情報に基づいて、前記船舶運航情報記憶部から、前記通関手続情報に含まれる前記船舶特定情報に合致する前記船舶運航情報を取得する
ことを特徴とする、請求項1に記載の貨物検索装置。 - 前記抽出部により抽出された前記到着予定情報を定期的に監視し、前記到着予定情報に変更が生じたときに報知する変更報知部を備える
ことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の貨物検索装置。 - 前記変更報知部は、前記到着予定情報のうち前記到着予定日時の変更を報知したとき、変更前の前記船卸港への到着予定日時に近い到着予定日時となる経由港に関する情報を出力する
ことを特徴とする、請求項4に記載の貨物検索装置。 - 前記船卸港の前記到着予定日時より早い到着希望日時が入力されるのに応じて、前記船舶運航情報取得部により取得された前記船舶運航情報から経由港の到着予定日時を抽出し、抽出された該到着予定日時に基づいて、前記到着希望日時に近い到着予定日時となる経由港に関する情報を出力する船卸港再設定部を備える
ことを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の貨物検索装置。 - 所定エリアに海上輸送で輸入される船積貨物に関する貨物詳細情報を格納する貨物詳細情報データベースと、
前記船積貨物の輸入通関の手続に必要な通関手続情報を格納する通関手続情報データベースと、
前記所定エリアの港に入港予定の船舶に関する船舶運航情報を格納する船舶運航情報データベースと、
前記貨物詳細情報データベース、前記通関手続情報データベース、及び、前記船舶運航情報データベースとネットワークを介して通信可能に接続され、前記船積貨物の船卸港への到着予定情報を検索する貨物検索装置と、を具備し、
前記貨物詳細情報と前記通関手続情報とは、前記船積貨物に付される貨物管理番号を共に含み、
前記通関手続情報と前記船舶運航情報とは、前記船舶を特定するための船舶特定情報を共に含み、
前記貨物検索装置は、
前記船積貨物を特定するための貨物特定情報を入力する入力部と、
前記入力部に入力された前記貨物特定情報に基づいて、前記貨物詳細情報データベースから前記貨物特定情報に合致する前記貨物詳細情報を取得する貨物詳細情報取得部と、
前記貨物詳細情報取得部により取得された前記貨物詳細情報に基づいて、前記通関手続情報データベースから、前記貨物詳細情報に含まれる前記貨物管理番号に合致する前記通関手続情報を取得する通関手続情報取得部と、
前記通関手続情報取得部により取得された前記通関手続情報に基づいて、前記船舶運航情報データベースから、前記通関手続情報に含まれる前記船舶特定情報に合致する前記船舶運航情報を取得する船舶運航情報取得部と、
前記船舶運航情報取得部により取得された前記船舶運航情報から前記到着予定情報を抽出する抽出部と、
前記抽出部により抽出された前記到着予定情報を出力する出力部と、
を備える
ことを特徴とする貨物検索システム。 - 所定エリアに海上輸送で輸入される船積貨物を特定するための貨物特定情報を入力する入力ステップと、
前記入力ステップにて入力された前記貨物特定情報に基づいて、ネットワークを介して通信可能に接続され、前記船積貨物に関する貨物詳細情報を格納する貨物詳細情報データベースから、前記貨物特定情報に合致する前記貨物詳細情報を取得する貨物詳細情報取得ステップと、
前記貨物詳細情報取得ステップにて取得された前記貨物詳細情報に基づいて、前記ネットワークを介して通信可能に接続され、前記船積貨物の輸入通関の手続に必要な通関手続情報を格納する通関手続情報データベースから、前記貨物詳細情報に含まれる、前記船積貨物に付される貨物管理番号に合致する前記通関手続情報を取得する通関手続情報取得ステップと、
前記通関手続情報取得ステップにて取得された前記通関手続情報に基づいて、前記ネットワークを介して通信可能に接続され、前記所定エリアの港に入港予定の船舶に関する船舶運航情報を格納する船舶運航情報データベースから、前記通関手続情報に含まれる、前記船舶を特定するための船舶特定情報に合致する前記船舶運航情報を取得する船舶運航情報取得ステップと、
前記船舶運航情報取得ステップにて取得された前記船舶運航情報から、前記船積貨物の船卸港への到着予定日時を含む到着予定情報を抽出する抽出ステップと、
前記抽出ステップにて抽出された前記到着予定情報を出力する出力ステップと、
を含むことを特徴とする貨物検索方法。 - 所定エリアに海上輸送で輸入される船積貨物を特定するための貨物特定情報を入力する入力機能と、
前記入力機能により入力された前記貨物特定情報に基づいて、ネットワークを介して通信可能に接続され、前記船積貨物に関する貨物詳細情報を格納する貨物詳細情報データベースから、前記貨物特定情報に合致する前記貨物詳細情報を取得する貨物詳細情報取得機能と、
前記貨物詳細情報取得機能により取得された前記貨物詳細情報に基づいて、前記ネットワークを介して通信可能に接続され、前記船積貨物の輸入通関の手続に必要な通関手続情報を格納する通関手続情報データベースから、前記貨物詳細情報に含まれる、前記船積貨物に付される貨物管理番号に合致する前記通関手続情報を取得する通関手続情報取得機能と、
前記通関手続情報取得機能により取得された前記通関手続情報に基づいて、前記ネットワークを介して通信可能に接続され、前記所定エリアの港に入港予定の船舶に関する船舶運航情報を格納する船舶運航情報データベースから、前記通関手続情報に含まれる、前記船舶を特定するための船舶特定情報に合致する前記船舶運航情報を取得する船舶運航情報取得機能と、
前記船舶運航情報取得機能により取得された前記船舶運航情報から、前記船積貨物の船卸港への到着予定日時を含む到着予定情報を抽出する抽出機能と、
前記抽出機能により抽出された前記到着予定情報を出力する出力機能と、
をコンピュータに実現させるための貨物検索プログラム。
Priority Applications (2)
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---|---|---|---|
JP2014142954A JP2016016979A (ja) | 2014-07-11 | 2014-07-11 | 貨物検索装置、貨物検索システム、貨物検索方法、及び、貨物検索プログラム |
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---|---|---|---|
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KR102720744B1 (ko) * | 2021-12-29 | 2024-10-21 | 윤권인 | 선박 eta 통합 관리시스템 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2002288564A (ja) * | 2001-03-26 | 2002-10-04 | Moritaka Shiga | 輸出入貨物の物流情報システム |
JP2003072951A (ja) * | 2001-09-06 | 2003-03-12 | Nisshin:Kk | 複合輸送される貨物のトラッキング・マルチサービスシステム |
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-
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- 2014-07-11 JP JP2014142954A patent/JP2016016979A/ja active Pending
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