JP2016016688A - ハイブリッド式作業車両 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ハイブリッド式作業車両は、車輪に走行駆動トルクを与える走行電動機7F、7Rと、エンジン1によって駆動される発電電動機5と、エンジン1と発電電動機5とに機械的に接続されて駆動され、圧油を供給して油圧アクチュエータ13,14を駆動する油圧ポンプ9と、油圧アクチュエータ13,14の駆動量を指示する操作部材31と、操作部材31の操作量に応じて油圧ポンプ9に要求される圧油流量と、走行電動機7F、7Rに要求される走行駆動トルクとに基づいて、エンジン1の回転数を制御するメインコントローラ100とを備える。メインコントローラ100は、減速時において、無負荷でエンジンを減速させる際に回転数が低減する割合よりも小さい割合でエンジン回転数を低減させる。
【選択図】図7
Description
(2)請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のハイブリッド式作業車両において、減速時のエンジン回転数の低減の割合は、減速開始時のエンジン回転数にかかわらず一定である。
(3)請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のハイブリッド式作業車両において、
制御部は、運転状態に基づいてエンジン回転数下限値を演算するエンジン回転数下限値演算部と、エンジン回転数下限値以下にならないようにエンジン回転数を制御する目標回転数演算部とを含み、減速開始時のエンジン回転数がエンジン回転数下限値を上回っているときは、エンジン停止時におけるエンジン回転数の低減の割合に比べて、エンジン回転数の低減の割合を小さくした。
(4)請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のハイブリッド式作業車両において、エンジン回転数下限値演算部は、車速に応じてエンジン回転数の上限値を決定する第1関数発生器と、アクセルペダルの操作量に応じてエンジン回転数の下限値を決定する第2関数発生器と、蓄電素子の開放電圧に応じたエンジン回転数の下限値を決定する第3関数発生器と、車体速度に応じたエンジン回転数の上限値とアクセルペダル操作量に応じたエンジン回転数の下限値とのうち、いずれか小さい値を選択する最小値選択器と、最小値選択器で選択されたエンジン回転数下限値と、開放電圧に応じたエンジン回転数下限値とのうち、いずれか大きい値を選択して目標回転数演算部に出力する最大値選択器と、減速開始時のエンジン回転数が選択されたエンジン回転数下限値を上回るときはエンジン回転数の低減の割合を第1低減率に決定し、エンジン停止時はエンジン回転数の低減の割合を第1低減率より大きい第2低減率に決定して目標回転数演算部に出力する低減率決定部とを備える。
なお、キャパシタ3に代えて、たとえば鉛蓄電池や、リチウムイオンバッテリのような2次電池を用いてもよい。
「トルク」 Trq
「出力」 Pwr
「ポンプ」 Ppmp
「走行」 drv
「アクセル」 acc
「発電」 gen
「要求」 req
「指令(目標値)」 t
「走行電動機」、「回生電力」 mot
アクセル要求トルク Trq_acc_req …図6のアクセル要求トルクマップ
走行要求トルク Trq_drv_req …(2)式
走行要求出力 Pwr_drv_req …(3)式
エンジン出力指令 Pwr_eng_t …(9)式
回生電力低減指令 dPwr_mot_t …(6)式
発電出力指令 Pwr_gen_t …(8)式
発電電動機トルク指令 Trq_gen_t …(10)式
走行電動機トルク指令 Trq_mot_t …(12)式
エンジン回転数指令 Neng_t
制動トルク指令 Trq_brk_t …(13)式
エンジン回転数 Neng
走行電動機回転数 Nmot
蓄電管理部110は、図7(a)に示すように、キャパシタ3の許容充電電力を演算する許容充電電力演算部800と、エンジン回転数の下限値を演算するエンジン回転数下限値演算部820と、キャパシタ開放電圧演算部810とを備えている。蓄電管理部110は、出力管理部140に許容充電電力を出力し、エンジン回転数目標演算部150にエンジン回転数下限値とエンジン回転数低減率とを出力する。詳細は以下で説明する。
蓄電管理部110には、コンバータ4で検出されるキャパシタ3の充放電電圧(キャパシタ電圧)と充放電電流(キャパシタ電流)と、速度センサ21からの車体速度信号と、シフトスイッチ40からの速度段信号と、アクセルペダルセンサ290からのアクセルペダル操作量信号と、モードスイッチ293からのモード信号とが入力されている。モード信号は、たとえばPモードやEモードであり、Pモードが設定されているときはEモードが設定されているときよりも高出力で作業車両を運転することができる。Eモードが設定されているときは低燃費で作業車両を運転することができる。
また蓄電制御部110には、後述するエンジン回転数低減率を決定するためエンジン回転数も入力されている。
なお、上記は充電時における例を説明するものであるが、放電時においても同様の演算が成される。
なお、符号S5はパーキングモードの特性である。ホイールローダの点検時に、パーキングブレーキを作動させた状態でアクセルペダルを操作全域で踏み込むことを想定して設定した特性である。
図8の特性に基づいて、車体速度が早いほど小さいエンジン回転数上限値が決定される。図8の特性は燃費低減を目的として設定されている。図9の特性に基づき、アクセル踏み込み量が大きいほど大きなエンジン回転数下限値が決定される。図9の特性はエンジンの応答性を高めることを目的として設定されている。そして、最小値選択器820dにより、応答性と燃費改善を目的としてそれぞれ決定されたエンジン回転数のうちいずれか小さい値が選択される。
ホイールローダは、減速と増速を頻繁に繰り返し、エンジン変動も頻繁である。実施の形態のハイブリッド式ホイールローダでは、走行時はアクセルペダルの踏み込み量、すなわち走行要求出力に応じて発電電動機5で発電した電力で走行モータ7Fと7Rが駆動される。アクセルペダル解放時は発電電動機5の発電量はゼロでありエンジン負荷が非常に小さい。したがって、減速時にエンジン回転数が減少する割合が大きく、増速時にエンジン回転数が急峻に立ち上がって黒煙が発生しがちである。減速開始(アクセルペダル踏み込み量減小開始)から増速開始(アクセルペダル踏み込み開始)までの時間内におけるエンジン回転数の低下を緩やかにし、増速時(アクセルペダル踏み込み開始時)のエンジン回転数を高めに設定するのが好ましい。
低減率は、目標回転数演算部150がエンジン回転数を目標値に向けて低減する際の回転数低減率である。たとえば、目標回転数演算部150がエンジン回転数指令を10msごとに演算する場合、10msごとに低減するエンジン回転数の量である。したがって、10msごとに低減するエンジン回転数の量を小さくすると低減率は小さくなり、エンジン回転数は緩やかに低減される。
油圧要求演算部120は、油圧ポンプ9の油圧要求出力Pwr_pmp_reqを演算する。油圧要求演算部120には、リフトレバーおよびバケットレバー、すなわち操作装置31からレバー信号が入力され、油圧ポンプ9とコントロールバルブ11との間に設けられた圧力センサ(不図示)からポンプ圧ppmpが入力される。なお、説明を簡略化するため、ステアリングホイールの操作およびステアリングシリンダ12の動作については演算に含めないものとする。
Pwr_pmp_req=qpmp_req・ppmp …(1)
なお、説明を簡略化するため、油圧ポンプ9の効率は考慮しないものとし、以下の計算式においても同様に油圧ポンプ9の効率は含まれない。
走行要求演算部130は、走行時に走行電動機7F,7Rに要求されるトルクである走行要求トルクTrq_drv_reqを(2)式に基づいて算出して出力し、走行時に走行電動機7で消費または発生(回生)される電力である走行要求出力Pwr_drv_reqを(3)式に基づいて算出して出力する。このとき、走行要求演算部130は、メインコントローラ100の記憶装置(不図示)に記憶されたアクセル要求トルクマップを用いて演算を行う。
Trq_drv_req=sign(VFNR)・Trq_acc_req−sign(Nmot)・Kbrk・Vbrk
…(2)
ただし、signは符号関数であり、引数が正の場合は「1」を、負の場合は「−1」を、0の場合は「0」を返すものとする。さらに、前後進スイッチ信号VFNRは、前後進スイッチが前進方向の場合は「1」を、後進方向の場合は「−1」を、中立の場合は「0」を示す。Kbrkは比例定数であり、ブレーキペダルの操作によって過不足のない減速が得られるように予め設定されている。
Pwr_drv_req=VDC・IDC_mot …(3)
(3)式によれば、回生運転時の走行要求出力Pwr_drv_reqは負の値をとる。
出力管理部140には、エンジンコントローラ2からのエンジン回転数Nengと、蓄電管理部110からの許容充電電力Pwr_chg_maxと、油圧要求演算部120からの油圧要求出力Pwr_pmp_reqと、走行要求演算部130からの走行要求出力Pwr_drv_reqとが入力される。
出力管理部140は、(4)式に基づいて余剰電力Pwr_supを算出する。また、(5)式に基づいて傾転角増加指令dDpmpを算出して出力し、(6)式に基づいて回生電力低減指令dPwr_mot_tを算出して出力し、(8)式に基づいて発電出力指令Pwr_gen_tを算出して出力し、(9)式に基づいてエンジン出力指令Pwr_eng_tを算出して出力する。
なお、出力管理部140は、エンジン回転数を受信して演算に用いているが、エンジン1、発電電動機5および油圧ポンプ9が機械的に接続されているため、エンジン回転数に代えて発電電動機5および油圧ポンプ9の回転数をセンサ等を介して適宜受信して演算に用いてもよい。
出力管理部140は、走行要求演算部130で(3)式で算出した走行要求出力Pwr_drv_reqを受信する。この走行要求出力Pwr_drv_reqが0以上であれば、出力管理部140はハイブリッド式作業車両200が力行運転中と判断し、走行要求出力Pwr_drv_reqが負であればハイブリッド式作業車両200が回生運転中と判断する。ハイブリッド式作業車両200が回生運転中と判断すると、出力管理部140は、蓄電管理部110からの許容充電電力Pwr_chg_maxと、走行要求演算部130からの走行要求出力Pwr_drv_reqとを用いて、以下の(4)式により、余剰電力Pwr_supを算出する。
Pwr_sup=max(|Pwr_drv_req|−Pwr_chg_max,0)…(4)
すなわち、余剰電力Pwr_supとは、回生運転中の走行電動機7F,7Rによる回生電力がキャパシタ3に充電可能な許容充電電力を上回っている電力である。したがって、この余剰電力は、発電電動機5を駆動して消費するか、あるいは、回生電力自体を低減して余剰電力自体を低減する必要がある。
余剰電力Pwr_supの消費は、(10)式で算出される発電電動機トルク指令Trq_gen_tにより発電電動機5を駆動することで消費される。また、余剰電力Pwr_supは、エンジン回転数Nengとその第2閾値Neng_th2との差(Neng−Neng_th2)から(6)式で算出される回生電力低減指令により低減される。この点は後に詳述する。
すなわち、出力管理部140は、(4)式で算出される余剰電力Pwr_supから以下のことを認識することができる。
(a)余剰電力Pwr_supが0のときは、回生電力でキャパシタ3を充電することができると認識する。
(b)余剰電力Pwr_supが0ではないときは、回生電力でキャパシタ3を充電することができないと認識する。
出力管理部140は(b)を認識すると、発電電動機5を電動モードで駆動して回生電力を消費するか、もしくは、回生電力低減指令により余剰電力自体を低減する。
出力管理部140は、ハイブリッド式作業車両200が回生運転中と判断すると、エンジン1の回転数Nengが第1設定閾値Neng_th1以下であるか、さらに第2設定閾値Neng_th2以下であるかを判定する。ここで、第1設定閾値Neng_th1および第2設定閾値Neng_th2は、「エンジン1のアイドル回転数<第1設定閾値Neng_th1<第2設定閾値Neng_th2<min(エンジン1の最高回転数、油圧ポンプ9の最高回転数)」を満たすように設定されている。第1設定閾値Neng_th1および第2設定閾値Neng_th2は、メインコントローラ100の記憶装置に記憶され、必要に応じて適宜再設定が可能である。なお、エンジン1の回転数に代えて、発電電動機5の回転数を用いても良いし、油圧ポンプ9の回転数を用いても良い。
以上のように、この実施の形態のハイブリッド作業車両200ではエンジン1の運転モードを以下の4つのモードに分類している。
回生運転時は、低回転モードと、回転抑制モードと、高回転モードに分類し、力行運転時は、通常モードに分類する。
出力管理部140は、油圧要求演算部120で(1)式から算出された油圧要求出力Pwr_pmp_reqに基づいて、リフトシリンダ13およびバケットシリンダ14のいずれが動作中であるかを判定する。油圧要求出力Pwr_pmp_reqが、たとえばポンプ圧力×最小吐出流量で算出される設定値以上であれば、出力管理部140はリフトシリンダ13およびバケットシリンダ14が動作中であると判定する。
さらに、出力管理部140は、以下の3つの条件(i)〜(iii)を満たす場合に、油圧ポンプ9の傾転角を増加するための傾転角増加指令dDpmp_tを下記(5)式にしたがって算出する。
(i)ハイブリッド式作業車両200が回生運転中と判定されている。
(ii)走行電動機7F,7Rの余剰電力で発電電動機5が駆動されているとき、リフトシリンダ13およびバケットシリンダ14のいずれも動作中でないと判定されている。
(iii)エンジン1が高回転モードと判定されている。
dDpmp_t=max{KnD(Neng−Neng_th1),0}…(5)
ただし、KnDは、第1設定閾値Neng_th1と実回転数Nengの差から傾転角増加指令を算出する比例定数であり、あらかじめメインコントローラ100に記憶されている。
出力管理部140は、走行電動機7F,7Rの余剰電力で発電電動機5が駆動され、かつエンジン1が高回転モードと判定された場合に、走行電動機7F,7Rが発電する回生トルクを低減するための回生電力低減指令dPwr_mot_tを算出する。出力管理部140は、エンジンコントローラ2から入力されたエンジン回転数Nengと、第2設定閾値Neng_th2とを用いて、以下の(6)式により回生電力低減指令(回生電力低減目標値)dPwr_mot_tを算出する。
dPwr_mot_t=max{KnP(Neng−Neng_th2),0}…(6)
なお、(6)式において、KnPは、第2設定閾値Neng_th2と実エンジン回転数Nengとの差から回生電力低減指令を算出する比例定数である。
エンジン1が通常モード、低回転モード、回転抑制モードのいずれかの場合には、出力管理部140は回生電力低減指令dPwr_mot_tを0に設定する。
この回生電力低減指令制御は、エンジン1の回転数が高速域で走行しているときに、例えば、アクセルペダルを解放して作業車両200が回生運転に入るような場合にて、余剰電力Pwr_supが大きすぎることに伴うエンジン回転数Nengの過回転を防止することができる。
出力管理部140は、ハイブリッド式作業車両200が回生運転中であると判定した場合に、走行電動機7F,7Rで発生する回生電力のうち発電電動機5で消費すべき電力である消費電力Pwr_cnsを算出する。出力管理部140は、(4)式で算出した余剰電力Pwr_supと、(6)式で算出した回生電力低減指令dPwr_mot_tとを用いて、以下の(7)式から消費電力Pwr_cnsを算出する。
Pwr_cns=max(Pwr_sup−dPwr_mot_t,0)…(7)
ただし、出力管理部140は、ハイブリッド式作業車両200が力行運転中と判定した場合には、消費電力Pwr_cnsを0に設定する。
Pwr_gen_t=max(Pwr_drv_req,0)−Pwr_cns …(8)
力行運転時、消費電力Pwr_cnsは0に設定され、また、走行要求出力Pwr_drv_reqは正の値をとるので、(8)式の発電出力指令Pwr_gen_tは、(3)式で算出される走行要求出力Pwr_drv_reqとなる。一方、回生運転時、走行要求出力Pwr_drv_reqは負の値をとるので、(8)式の発電出力指令Pwr_gen_tは、(7)式で算出される消費電力Pwr_cnsとなる。
換言すると、力行時の発電出力指令Pwr_gen_tは走行要求出力Pwr_drv_reqであり、回生時の発電出力指令Pwr_gen_tは消費電力Pwr_cnsであり、負の値をとる。
Pwr_eng_t=Pwr_pmp_req+Pwr_gen_t …(9)
力行運転時、出力管理部140が算出するエンジン出力指令Pwr_eng_tは、ポンプ要求流量qpmp_reqとポンプ圧力ppmpとの積である油圧要求出力Pwr_pmp_req((1)式で算出される)に、(8)式で算出した走行要求出力Pwr_drv_reqである発電出力指令Pwr_gen_tを加算したものとなる。
回生運転時、出力管理部140が算出するエンジン出力指令Pwr_eng_tは、ポンプ要求流量qpmp_reqとポンプ圧力ppmpとの積である油圧要求出力Pwr_pmp_req((1)式で算出される)に、(7)式で算出した消費電力Pwr_cnである発電出力指令Pwr_gen_tを加算したものとなる。
換言すると、力行時のエンジン出力指令Pwr_eng_tは油圧要求出力Pwr_pmp_reqに走行要求出力Pwr_drv_reqを加算したものであり、回生時のエンジン出力指令Pwr_eng_tは油圧要求出力Pwr_pmp_reqから消費電力Pwr_cnsを減算したものである。油圧要求出力Pwr_pmp_reqが0の場合、エンジン出力指令Pwr_eng_tは消費電力Pwr_cnsとなる。
目標回転数演算部150は、エンジンコントローラ2に送信するエンジン回転数指令、すなわちエンジン回転数目標値Neng_tを算出する。目標回転数演算部150は、出力管理部140で算出されたエンジン出力指令Pwr_eng_tが正の場合、エンジン等燃費マップを用いて、最もエンジン効率が高くなる動作点を算出する。そして、目標回転数演算部150は、算出した動作点でのエンジン回転数をエンジン回転数指令Neng_tとする。エンジンコントローラ2は、エンジン回転数指令Neng_tを目標回転数演算部150から受信すると、そのエンジン回転数指令が示すエンジン回転数でエンジン1を回転させる。
発電電動機制御部160には、エンジンコントローラ2からのエンジン回転数Nengと、出力管理部140からの発電出力指令Pwr_gen_tと、目標回転数演算部150からのエンジン回転数指令Neng_tとが入力される。発電電動機制御部160は、これらの値を用いて、以下の(10)式によって発電電動機トルク指令(発電電動機トルク目標値)Trq_gen_tを算出する。
Trq_gen_t=max{Kp(Neng_t−Neng),0}−Pwr_gen_t/Neng…(10)
ただし、Kpは、エンジン回転数Nengとエンジン回転数指令Neng_tとの差から発電電動機トルクを算出する比例定数である。
そして、発電電動機制御部160は、算出した発電電動機トルク指令Trq_gen_tを発電インバータ6へ送信する。これにより、発電電動機5が駆動制御される。
力行運転時、エンジン回転数指令Neng_tはエンジン回転数Nengより大きい。したがって、力行運転時、発電電動機制御部160は、Kp(Neng_t−Neng)で求めた要求トルクから、エンジン出力指令Pwr_eng_tをエンジン回転数Nengで除して得られるトルクを減算することにより、発電電動機トルク指令Trq_gen_tを算出する。力行運転時のエンジン出力指令Pwr_eng_tは、油圧要求出力Pwr_pmp_reqに走行要求出力Pwr_drv_reqを加算したものである。
一方、回生運転時、エンジン回転数指令Neng_tはエンジン回転数Nengより小さい。また、回生時のエンジン出力指令Pwr_eng_tは油圧要求出力Pwr_pmp_reqに消費電力Pwr_cnsを加算したものである。したがって、回生運転時に発電電動機制御部160が算出する発電電動機トルク指令Trq_gen_tは、油圧要求出力Pwr_pmp_reqから消費電力Pwr_cnsを減算した値をエンジン回転数Nengで除して得られるトルクとなる。
傾転角制御部170は、下記の(11)式に基づいて傾転角制御信号VDp_tを算出して、この傾転角制御信号に基づいて油圧ポンプ9の図示しないレギュレータを駆動することによって、油圧ポンプ9の傾転角、すなわち容量を制御する。傾転角制御部170は、エンジンコントローラ2からのエンジン回転数Nengと、油圧要求演算部120からのポンプ要求流量qpmp_reqと、出力管理部140からの傾転角増加指令dDpmp_tとを用いて、以下の(11)式によって傾転角制御信号VDp_tを算出する。
VDp_t=KDp{(qpmp_req/Neng)+dDpmp_t} …(11)
なお、KDpは、油圧ポンプの傾転角を目標値とするために必要な傾転制御信号を算出するための比例定数である。
また、力行運転中と判定された場合には、出力管理部140は傾転角増加指令dDpmp_tを0に設定する。さらに、回生運転中、回生電力の全量がキャパシタ3に充電することができず余剰電力が0でなく、かつ、油圧ポンプ9の負荷が小さいときには、出力管理部140は、(5)式で算出された傾転角増加指令dDpmp_tを出力する。その結果、油圧ポンプ9の傾転角が大きくなって余剰電力の消費量が増加する。
走行電動機・ブレーキ制御部180には、走行要求演算部130で(2)式から算出された走行要求トルクTrq_drv_reqと、回転数センサ22からの走行電動機回転数Nmotと、出力管理部140で(6)式から算出された回生電力低減指令dPwr_mot_tとが入力されている。走行電動機・ブレーキ制御部180は、これらの値を用いて、以下の(12)式によって走行電動機トルク指令Trq_mot_tを算出する。
Trq_mot_t=sign(Trq_drv_req)・max{|Trq_drv_req|
−(dPwr_mot_t)/|Nmot|,0} …(12)
ただし、signは符号関数であり、引数が正の場合は1を、負の場合は「−1」を、0の場合は「0」を返すものとする。
Trq_brk_t=max{−sign(Nmot)・(Trq_drv_req−Trq_mot_t),0}
…(13)
ただし、signは符号関数であり、引数が正の場合は1を、負の場合は「−1」を、0の場合は「0」を返すものとする。
回生運転時、走行要求トルクTrq_drv_reqも走行電動機トルク指令Trq_mot_tもいずれも負であり、また、走行要求トルクTrq_drv_reqの絶対値は走行電動機トルク指令Trq_mot_tの絶対値よりも大きいので、(Trq_drv_req−Trq_mot_t)は負である。符号関数{−sign(Nmot)}は電動機が前進(正転)しているときは「−1」、電動機が後進(逆転)しているときは「1」である。したがって、前進時の回生運転時は、{−sign(Nmot)・(Trq_drv_req−Trq_mot_t)}が正となり、この正の値が回生運転時の制動トルク指令Trq_brk_tとして選択されて使用される。
走行電動機・ブレーキ制御部180で演算された制動トルク指令Trq_brk_tから次式(14)を用いてブレーキ制御信号Vbrk_tを演算する。
Vbrk_t=KbrkTrq_brk_t …(14)
ただし、Kbrkは、制動トルク指令Trq_brk_tと油圧ブレーキの実際の制動トルクとが一致するように予め設定された比例定数である。
ブレーキ制御信号Vbrk_tに基づいて油圧ブレーキ制御弁35a,35bが駆動され、油圧ブレーキ36a,36bが車輪18を制動する。これが回生協調時の機械的ブレーキ力である。
以下、メインコントローラ100により行われる処理について詳細に説明する。以下の説明は、ハイブリッド式作業車両200が力行運転中の場合と、回生運転中の場合とに分けて行う。
−力行運転の場合−
力行運転時に走行電動機・ブレーキ制御部180から出力される走行電動機トルク指令値Trq_mot_tを説明する。上述したように、走行電動機トルク指令値Trq_mot_tは(12)式から算出される。力行運転時、走行電動機・ブレーキ制御部180は、走行電動機トルク指令値Trq_mot_tとして、走行要求トルク指令Trq_drv_reqを出力する。走行用インバータ8F,8Rはこの走行要求トルク指令Trq_drv_reqにより駆動され、走行電動機7F,7Rは要求されたトルクを出力する。
回生時に走行電動機・ブレーキ制御部180から出力される走行電動機トルク指令値Trq_mot_tを説明する。上述したように、走行電動機トルク指令値Trq_mot_tは(12)式から算出される。回生時、走行要求トルクTrq_drv_reqは負であり、回生電力低減指令値dPwr_mot_tが所定値となる。走行要求トルクの絶対値|Trq_drv_req|から、回生電力低減指令値dPwr_mot_tを走行電動機回転数Nmotの絶対値で除して求めた回生電力低減トルクを減算した値の負の値が走行電動機トルク指令値Trq_mot_tとなる。これが回生制動トルクである。インバータ8F,8Rはこの回生制動トルク指令に基づいて駆動され、走行電動機7F,7Rからの回生電力を取り出し、発電機インバータ6により発電電動機6を駆動制御する。
エンジン1が低回転モードの場合、すなわちエンジン1の回転数Nengが第1設定閾値Neng_th1以下の場合、出力管理部140は、余剰電力Pwr_supと、回生電力低減指令値dPwr_mot_tとを用いて、上記の(7)式から消費電力Pwr_cnsを算出する。上述したように、エンジン1が低回転モードの場合には、出力管理部140は回生電力低減指令値dPwr_mot_tを0に設定するので、低回転モードの場合には、余剰電力Pwr_supが消費電力Pwr_cnsとなる。
エンジン1が回転抑制モードの場合、出力管理部140は、ステアリングシリンダ12、リフトシリンダ13およびバケットシリンダ14のいずれも動作中でなければ傾転角増加処理を行った後、上記の式(7)から消費電力Pwr_cnsを算出する。傾転角増加処理では、出力管理部140は、エンジン回転数Nengと、第1設定閾値Neng_th1とを用いて、上記の式(5)により傾転角増加指令dDpmp_tを算出する。そして、出力管理部140は、低回転モードの場合と同様に上記の式(7)から消費電力Pwr_cnsを算出する。上述したように、エンジン1が回転抑制モードの場合には、出力管理部140は回生電力低減指令値dPwr_mot_tを0に設定するので、回転抑制モードの場合においても、余剰電力Pwr_supが消費電力Pwr_cnsとなる。
エンジン1が高回転モードの場合、出力管理部140は、回生電力低減処理を行った後、上記の式(7)から消費電力Pwr_cnsを算出する。回生電力低減処理では、出力管理部140は、エンジン回転数Nengと、第2設定閾値Neng_th2とを用いて、上記の式(6)により回生電力低減指令値dPwr_mot_tを算出する。なお、高回転モードの場合であっても、出力管理部140は、ステアリングシリンダ12、リフトシリンダ13およびバケットシリンダ14のいずれも動作中でなければ、回転抑制モードの場合と同様に傾転角増加処理を行う。
すなわち、あらかじめ車体速度、速度段、アクセル踏込量、モード、キャパシタ容量すなわち開放電圧に基づいて算出されたエンジン回転数下限値を下回らないようにエンジン回転数が制御される。さらに、予め定めたエンジン回転数低減率でエンジン回転数が低減するように、エンジン回転数指令Neng_tが算出される。このエンジン回転数指令Neng_tがエンジンコントローラ2に送出される。エンジンコントローラ2は、エンジン回転数指令値Neng_tを目標回転数演算部150から受信すると、そのエンジン回転数指令値が示すエンジン回転数でエンジン1を回転させる。
以上の処理がエンジン回転数を目標値に制御する手順である。
図11は、アクセル時刻T0でアクセルペダルを開放した場合のエンジン回転数と時間との関係を模式的に示す図である。図11(a)においては、L1は、エンジン回転数がR1のとき、すなわち時刻T0でアクセルペダルがオフ操作された場合におけるエンジン回転数と時間との関係を示し、L2は、エンジン回転数がR2(<R1)のときに、すなわち時刻T0でアクセルペダルがオフ操作された場合におけるエンジン回転数と時間との関係を示す。L3は、エンジン回転数低減率が本発明のものと比べて大きい比較例において、エンジン回転数がR1のときに、すなわち時刻T0でアクセルペダルがオフ操作された場合のエンジン回転数と時間との関係を示す。なお、図11では、説明の都合上、特性L1〜L3において、エンジン回転数下限に対応するエンジン回転数がRminであるものとする。
L3は、無負荷でエンジンを減速させる際に回転数が低減する割合でエンジン回転数が減小する場合の線である。ここでエンジン無負荷とは、たとえば、油圧ポンプ9の押除け容積が最小、発電電動機5の負荷が最小の状態である。上述した第2低減率はたとえばL3のようにエンジン回転数が減少する低減率である。
図11の特性L1ではアクセルペダルのオフ操作後の時間T1でエンジン回転数Rminに到達し、特性L3では時間T4(<T1)でエンジン回転数Rminに到達する。図11(a)に示すように、比較例として示す特性L3では大きな減少率でエンジン回転数が減少するのに対して、特性L1ではなだらかにエンジン回転数が減少する。換言すると、特性L1においては、アクセルペダルがオフ操作されてから所定時間(たとえば時間T3(<T1))が経過するまでは、所定のエンジン回転数以上の範囲(たとえばR3(<R1))でエンジン回転数が低下する。このため、時間T3(T4<T3<T1)においてアクセルペダルがオン操作された場合、特性L1では、エンジン回転数R3(Rmin<R3<R1)からアクセルペダルの操作に応じたエンジン回転数まで増加する(特性L1’)のに対し、特性L3ではエンジン回転数Rminから増加(特性L3’)する必要がある。すなわち、特性L1は特性L3と比較して、エンジン回転数変動(R3−Rmin)に相当して発生するPMの抑制と、燃費の低減が可能になる。
(1)ハイブリッド式ホイールローダは、エンジン1で駆動される発電電動機5と、発電電動機5の電力で駆動される走行電動機7F,7Rと、回生時に走行電動機7F,7Rが発電する電力で充電される蓄電素子、すなわちキャパシタ3と、エンジンで1駆動される可変容量油圧ポンプ9と、可変容量油圧ポンプ9から吐出される圧油で駆動される油圧アクチュエータ、すなわちリフトシリンダやバケットシリンダ13,14と、要求トルク指令を出力するアクセルペダル(不図示)と、ポンプ要求流量指令を出力する操作装置31と、要求トルク指令とポンプ要求流量指令に基づいてエンジン1の回転数と可変容量油圧ポンプ9の押除け容積を演算し、この演算結果によりエンジン1の回転数と可変容量油圧ポンプ9の押除け容積を制御するとともに、発電電動機5、走行電動機7F,7R、蓄電素子3の充放電を制御する制御部、すなわちメインコントローラ100とを備える。
そして、メインコントローラ100は、減速時において、無負荷でエンジン1を減速させる際に回転数が低減する割合よりも小さい割合でエンジン回転数を低減させる。したがって、前進、掘削、後進を繰り返す作業が行われる場合に、増速時にエンジン回転数が下限まで到達する可能性が少なくなり、エンジン回転数下限値からエンジン回転数を増加させる場合と比較して、PM排出量を低減し、燃費を抑制することが可能となる。さらには、高負荷作業を行うために必要となるエンジン回転数に増加するまでの時間を短縮できるので、速やかに高負荷作業に移行可能となり、作業効率の向上に寄与する。
また、減速開始時のエンジン回転数が演算されたエンジン回転数下限値を上回っているときは、エンジン1の停止時に比べて、エンジン回転数の低減の割合を小さくした。エンジン1を停止する際にはPM対策としての緩やかなエンジン低減処理は不要であり、エンジン回転数を短時間で停止させることができる。
燃費改善のために車体速度で決定するエンジン回転数と、応答性をよくするためアクセルペダル踏み込み量で決定されるエンジン回転数と、キャパシタ容量が小さくなってもパワーが不足することがないように開放電圧で決定されるエンジン回転数とに基づいてエンジン回転数の下限値を決定した。エンジン回転数下限値と低減率の両データを目標回転数演算部150に送り、減速開始時のエンジン回転数はその低減率で低減されるようにした。したがって、同一の処理により減速時のエンジン回転数制御に使用する情報を得ることができる。
(1)以上ではエンジン回転数の低減率を緩やかに設定してPMの発生を抑制するようにした。しかし、減速開始から所定の時間が経過するまでは予め設定された所定のエンジン回転数以下にエンジン回転数が低下することを禁止させるものについても本発明の一態様に含まれる。たとえば、図11(b)の特性L4に示すように、アクセルペダルがオフ操作されてから所定時間Txが経過するまでは、所定のエンジン回転数Rx(Rmin<Rx<R1)に制御する。このため、時間T3(T4<T3<Tx)においてアクセルペダルがオン操作された場合、エンジン回転数Rxからアクセルペダルの操作に応じたエンジン回転数まで増加させることができるので、エンジン回転数Rminから増加させる場合と比較して、エンジン回転数(Rx−Rmin)に相当して発生するPMの抑制と、燃費の低減が可能になる。なお、エンジン回転数R1からRxまでのエンジン回転数の減少率については、実施の形態の場合と同様に小さな減少率を設定しても良いし、特性L3の場合と同様に大きな減少率を設定しても良い。
(3)実施形態のハイブリッド式作業車両200では、一対の走行電動機7F,7Rを使用しているが、一つの走行電動機を使用した作業車両でもよい。
(4)実施形態のメインコントローラ100では、(1)式〜(14)式により、エンジン1、発電電動機5,走行電動機7F,7R、ブレーキ弁35bなどを駆動制御するようにしたが、これは一例である。異なる数式を採用して同様の装置を駆動制御するように設計されたメインコントローラを採用することもできる。
(6)エンジン1により駆動された発電電動機5によって車輪18を駆動するシリーズハイブリッド式を用いるものに代えて、エンジン1により走行駆動力を得るとともに、エンジン1により駆動された発電電動機5による電力で駆動される走行電動機を得るようにしたパラレルハイブリッド式やシリーズパラレル式のハイブリッド車両に本発明を適用してもよい。
5…発電電動機、 7F,7R…走行電動機、
9…油圧ポンプ、 12…ステアリングシリンダ、
13…リフトシリンダ、 14…バケットシリンダ、
31…操作装置、 40…シフトスイッチ、
100…メインコントローラ、 110…蓄電管理部、
120…油圧要求演算部、 130…走行要求演算部、
140…出力管理部、 150…目標回転数演算部、
160…発電電動機制御部、 170…傾転角制御部、
180…走行電動機・ブレーキ制御部、 200…ハイブリッド式作業車両、
800…許容充電電力演算部 810…キャパシタ開放電圧演算部
820…エンジン回転数下限値演算部、820a〜820c…関数発生器
820d…最小値選択器 820e…最大値選択器
820f…エンジン回転数低減率決定部
Claims (4)
- エンジンで駆動される発電電動機と、
前記発電電動機の電力で駆動される走行電動機と、
回生時に前記走行電動機が発電する電力で充電される蓄電素子と、
前記エンジンで駆動される可変容量油圧ポンプと、
前記可変容量油圧ポンプから吐出される圧油で駆動される油圧アクチュエータと、
要求トルク指令を出力するアクセルペダルと、
ポンプ要求流量指令を出力する操作部材と、
前記要求トルク指令と前記ポンプ要求流量指令に基づいて前記エンジンの回転数と前記可変容量油圧ポンプの押除け容積を演算し、この演算結果により前記エンジンの回転数と前記可変容量油圧ポンプの押除け容積を制御するとともに、前記発電電動機、前記走行電動機、前記蓄電素子の充放電を制御する制御部とを備えるハイブリッド式作業車両において、
前記制御部は、減速時において、無負荷でエンジンを減速させる際に回転数が低減する割合よりも小さい割合で前記エンジン回転数を低減させるハイブリッド式作業車両。 - 請求項1に記載のハイブリッド式作業車両において、
前記減速時のエンジン回転数の低減の割合は、減速開始時のエンジン回転数にかかわらず一定であるハイブリッド式作業車両。 - 請求項1に記載のハイブリッド式作業車両において、
前記制御部は、運転状態に基づいてエンジン回転数下限値を演算するエンジン回転数下限値演算部と、
前記エンジン回転数下限値以下にならないようにエンジン回転数を制御する目標回転数演算部とを含み、
前記減速開始時のエンジン回転数が前記エンジン回転数下限値を上回っているときは、エンジン停止時における前記エンジン回転数の低減の割合に比べて、前記エンジン回転数の低減の割合を小さくしたハイブリッド式作業車両。 - 請求項3に記載のハイブリッド式作業車両において、
前記エンジン回転数下限値演算部は、
車速に応じてエンジン回転数の上限値を決定する第1関数発生器と、
前記アクセルペダルの操作量に応じてエンジン回転数の下限値を決定する第2関数発生器と、
前記蓄電素子の開放電圧に応じたエンジン回転数の下限値を決定する第3関数発生器と、
車体速度に応じたエンジン回転数の上限値とアクセルペダル操作量に応じたエンジン回転数の下限値とのうち、いずれか小さい値を選択する最小値選択器と、
前記最小値選択器で選択されたエンジン回転数下限値と、前記開放電圧に応じたエンジン回転数下限値とのうち、いずれか大きい値を選択して前記目標回転数演算部に出力する最大値選択器と、
前記減速開始時のエンジン回転数が前記選択されたエンジン回転数下限値を上回るときはエンジン回転数の低減の割合を第1低減率に決定し、エンジン停止時はエンジン回転数の低減の割合を前記第1低減率より大きい第2低減率に決定して前記目標回転数演算部に出力する低減率決定部とを備えるハイブリッド式作業車両。
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