JP2016016360A - 電解水生成装置 - Google Patents

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修 小野
横田 昌広
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英男 太田
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英男 太田
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Abstract

【課題】水密性と信頼性が高く、かつコンパクトで安価に製造可能な電解水生成装置を提供する。【解決手段】実施形態によれば、電解水生成装置は、一対の電極と、隔壁と、カバー部材と、シール材40を備えた電解槽10と、少なくともカバー部材の周縁部に設けられ電解槽を水密に組み立てるための締結部材50と、を備えている。シール材40は、それぞれ締結部材が挿通する複数の貫通孔40aと、それぞれ貫通孔の周囲に位置する複数の環状部40bと、複数の環状部間を延び環状部を連結している帯状の連結部40cと、を有し、連結部の幅は、環状部の外径よりも小さく形成されている。【選択図】図4

Description

本発明の実施形態は、電解水生成装置に関する。
近年、水を電解して様々な機能を有する電解水、例えば、アルカリイオン水、オゾン水または次亜塩素酸水などを生成する電解水生成装置が提供されている。電解水の内、次亜塩素酸水は、優れた殺菌力を有するとともに、人体に安全で食品添加物としても認可されている。
次亜塩素酸水を生成する装置としては、3室型の電解槽を有する生成装置が提案されている。電解槽内は、陽イオン交換膜および陰イオン交換膜によって、中間室と、この中間室の両側に位置する陽極室および陰極室とに仕切られている。陽極室および陰極室には、陽極および陰極が設けられている。
次亜塩素酸水を生成する場合、中間室に塩水を流し、陽極室および陰極室にそれぞれ水を流通する。中間室の塩水を陰極および陽極で電解することで、陽極で発生した塩素ガスから次亜塩素酸水を生成するとともに、陰極室で水酸化ナトリウム水を生成する。生成した次亜塩素酸水は殺菌消毒水として、水酸化ナトリウム水は洗浄水として活用される。
特許第3500173号公報
このような電解水生成装置では、電解槽の各室から水漏れが生じないように、電解槽を隙間なく密閉した構造とする必要がある。そのため、電解槽の構成部材間にゴムなどの弾力のあるシール材を挟み込み、強い力で押え付ける構成としている。特に、上述したような電解槽の各室に塩水あるいは水を流す装置では、電解槽の内圧が高くなることから、より一層、強い力で構成部材を押え付けることが必要となる。
しかしながら、構成部材に強い荷重を加えることにより、構成部材や装置が変形する弊害が生じる。この問題を解決する方法として、構成部材の厚さを厚くし、あるいは、金属材料を使用して、構成部材の剛性を高める方法があるが、この場合、装置が重く大きくなり、製造コストも高くなる。
この発明は以上の点を鑑みてなされたものであり、その課題は、水密性と信頼性が高く、かつコンパクトで安価に製造可能な電解水生成装置を提供することにある。
実施形態によれば、電解水生成装置は、一対の電極と、隔壁と、カバー部材と、シール材を備えた電解槽と、少なくともカバー部材の周縁部に設けられ電解槽を水密に組み立てるための締結部材と、を備えている。前記シール材は、それぞれ締結部材が挿通する複数の貫通孔と、それぞれ前記貫通孔の周囲に位置する複数の環状部と、前記複数の環状部間を延び環状部を連結している帯状の連結部と、を有し、前記連結部の幅は、前記環状部の外径よりも小さく形成されている。
図1は、第1の実施形態に係る電解槽を含む電解水生成装置を概略的に示すブロック図。 図2は、第1の実施形態に係る電解槽を示す斜視図。 図3は、前記電解槽の分解斜視図。 図4は、図2の線A−Aに沿った前記電解槽の断面図。 図5は、前記電解槽のシール材を示す平面図。 図6は、第2の実施形態に係る電解槽を示す斜視図。 図7は、第2の実施形態に係る電解槽を示す分解斜視図。 図8は、第2の実施形態に係る電解槽のシール材を示す平面図。 図9は、変形例に係るシール材の平面図。
以下に、図面を参照しながら、種々の実施形態について説明する。なお、実施形態を通して共通の構成には同一の符号を付すものとし、重複する説明は省略する。また、各図は実施形態とその理解を促すための模式図であり、その形状や寸法、比などは実際の装置と異なる個所があるが、これらは以下の説明と公知の技術を参酌して適宜、設計変更することができる。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る電解槽を有する電解水生成装置全体の構成を概略的に示す図である。始めに、電解水生成装置全体の構成を説明する。図1に示すように、電解水生成装置は、いわゆる3室型の電解槽10を備えている。電解槽10は、偏平な矩形箱状に形成され、その内部は、陽イオン交換膜18および陰イオン交換膜16により、中間室15aと、中間室15aの両側に位置する陽極室15bおよび陰極室15cとに仕切られている。陽極室15b内に陽極14が設けられ、陰イオン交換膜16に対向している。陰極室15c内に陰極20が設けられ、陽イオン交換膜18に対向している。
電解水生成システムは、電解槽10の中間室15aに電解液、例えば、飽和食塩水を供給する電解液供給部19と、陽極室15bおよび陰極室15cに電解原水、例えば、水を供給する原水供給部21と、陽極14および陰極20に正電圧および負電圧をそれぞれ印加する電源23と、を備えている。
電解液供給部19は、飽和食塩水を生成する塩水タンク25と、塩水タンク25から中間室15aの下部に飽和食塩水を導く供給配管19aと、供給配管19a中に設けられた送液ポンプ29と、中間室15a内を流れた電解液を中間室15aの上部から塩水タンク25に送る排水配管19bと、を備えている。
原水供給部21は、水を供給する図示しない給水源と、給水源から陽極室15bおよび陰極室15cの下部に水を導く給水配管21aと、陽極室15bを流れた水を陽極室15bの上部から排出する第1排水配管21bと、陰極室15cを流れた水を陰極室15cの上部から排出する第2排水配管21cと、第2排水配管21c中に設けられた気液分離器27と、を備えている。
上記のように構成された電解水生成装置により、実際に食塩水を電解して酸性水(次亜塩素酸および塩酸)とアルカリ性水(水酸化ナトリウム)を生成する動作について説明する。
図1に示すように、送液ポンプ29を作動させ、電解槽10の中間室15aに飽和食塩水を供給するとともに、陽極室15bおよび陰極室15cに水を給水する。同時に、電源23から正電圧および負電圧を陽極14および陰極20にそれぞれ印加する。中間室15aへ流入した塩水中において電離しているナトリウムイオンは、陰極20に引き寄せられ、陽イオン交換膜18を通過して、陰極室15cへ流入する。そして、陰極室15cにおいて、陰極20で水が電気分解されて水素ガスと水酸化ナトリウム水溶液を得る。このようにして生成された水酸化ナトリウム水溶液および水素ガスは、陰極室15cから第2排水配管21cに流出し、気液分離器27により、水酸化ナトリウム水溶液と水素ガスとに分離される。分離された水酸化ナトリウム水溶液(アルカリ性水)は、第2排水配管21cを通って排出される。
また、中間室15a内の塩水中において電離している塩素イオンは、陽極14に引き寄せられ、陰イオン交換膜16を通過して、陽極室15bへ流入する。そして、陽極14にて塩素イオンが還元され塩素ガスが発生する。その後、塩素ガスは陽極室15b内で水と反応して次亜塩素酸と塩酸を生じる。このようにして生成された酸性水(次亜塩素酸および塩酸)は、陽極室15bから第1排水配管21bを通って流出する。
次に、電解槽10の構成をより詳細に説明する。図2は、電解槽の斜視図、図3は電解槽の分解斜視図、図4は図2の線A−Aに沿った電解槽の断面図である。
図2ないし図4に示すように、電解槽10は、隔壁として機能する矩形枠状の中間フレーム22と、中間フレーム22とほぼ等しい外径寸法を有し中間フレームの一側面を覆う矩形板状の陽極カバー(第1カバー部材)24と、中間フレーム22とほぼ等しい外径寸法を有し中間フレームの他側面を覆う矩形板状の陰極カバー(第2カバー部材)26と、を有している。
中間フレーム22と陽極カバー24との間に中間室15aと陽極室15bを隔てる隔膜として陰イオン交換膜16が配置され、陽極室15bには陰イオン交換膜16に近接して陽極14が配置されている。中間フレーム22と陰極カバー26との間に中間室15aと陰極室15cを隔てる隔膜として陽イオン交換膜18が配置され、陰極室15cには陽イオン交換膜18に近接して陰極20が配置されている。陽極カバー24の内面に形成された蛇腹状の流通溝32aと、陰イオン交換膜16とにより陽極室15bが規定されている。また、陰極カバー26の内面に形成された蛇腹状の流通溝32bと陽イオン交換膜18とにより、陰極室15cが規定されている。
各構成部材間、すなわち、陽極カバー24の周縁部と陽極14の周縁部との間、陽極14および陰イオン交換膜16の周縁部と中間フレーム22との間、中間フレーム22と陰極20および陽イオン交換膜18の周縁部との間、および、陰極20の周縁部と陰極カバー26の周縁部との間に、水漏れを防止するための面状のシール材40がそれぞれ配置されている。
各構成部材の周縁部を貫通して複数の固定ボルト50が挿通され、例えば、陽極カバー24側から挿通され、その先端部が陰極カバー26から突出している。各固定ボルト50の先端部にナット52がねじ込まれている。締結部材としての固定ボルト50およびナット52により、各構成部材の周縁部同士が互いに締結され、中間室15a、電極室15b、15cの水密性を保持している。
次に、各構成部材についてより詳細に説明する。
図3および図4に示すように、電解槽10の中間フレーム22には、固定ボルトを挿通するための複数の貫通孔22aが形成されている。これらの貫通孔22aは、中間フレーム22の全周に亘って、所定の間隔を置いて設けられている。中間フレーム22の下端に、中間室15aに連通する第1流入口34が形成され、上端に中間室15aに連通する第1流出口35が設けられている。これら第1流入口34および第1流出口35に供給配管19aおよび排水配管19bがそれぞれ接続される。また、中間フレーム22の下端に支持脚54が固定され、中間フレーム22から下方へ延出している。この支持脚54は、中間フレーム22と一体に形成してもよい。なお、中間フレーム22は、例えば、硬質塩化ビニールにより形成されている。
図3および図4に示すように、陰イオン交換膜16および陽イオン交換膜18は、それぞれ中間フレーム22とほぼ等しい外径を有し、膜厚が約100〜200um程度の薄い矩形平板状に形成されている。陰イオン交換膜16および陽イオン交換膜18は、特定のイオンのみを通過させる特性を有している。陰イオン交換膜16および陽イオン交換膜18の周縁部には、それぞれ固定ボルトを挿通する複数の貫通孔16a、18aが形成されている。複数の貫通孔16a、18aは、中間フレーム22の貫通孔22aと対応する位置に設けられている。
陰イオン交換膜16は、中間フレーム22の片面側に対向して配置され、その周縁部は、シール材40を介して、中間フレーム22に密着している。複数の貫通孔16aは、中間フレーム22の貫通孔22aとそれぞれ整列している。同様に、陽イオン交換膜18は、中間フレーム22の他面側に対向して配置され、その周縁部は、シール材40を介して、中間フレーム22に密着している。複数の貫通孔18aは、中間フレーム22の貫通孔22aとそれぞれ整列している。
図3および図4に示すように、陽極14および陰極20は、厚さ1mm程度の金属製の平板で形成され、中間フレーム22の外径とほぼ同一の外径を有する矩形状に形成されている。陽極14および陰極20の中央部には液体を通過させるための微細な孔が形成され、周縁部には固定ボルトを挿通するための複数の貫通孔14a、20aが形成されている。これらの貫通孔14a、20aは、それぞれ中間フレーム22の貫通孔22aと対応する位置に設けられている。陽極14は、その一側縁から突出する接続端子14bを有している。同様に、陰極20は、その一側縁から突出する接続端子20bを有している。
陽極14は、陰イオン交換膜16に対向して配置され、陰イオン交換膜16に密着している。陽極14の貫通孔14aは、それぞれ陰イオン交換膜16の貫通孔16aと整列している。陰極20は、陽イオン交換膜18に対向して配置され、陽イオン交換膜18に密着している。陰極20の貫通孔20aは、それぞれ陽イオン交換膜18の貫通孔18aと整列している。
図5は、シール材を示す平面図である。図3、図4、および図5に示すように、各シール材40は、例えば、ゴム、弾性を有する合成樹脂等により、厚さ約1mmの面状に形成されている。シール材40は、中間フレーム22の貫通孔22aと対応する位置にそれぞれ形成された複数の貫通孔40aと、それぞれ貫通孔40aの周囲を覆う複数の環状部40bと、隣合う環状部40b間を延びる帯状の連結部40cと、を一体に有し、全体として、ほぼ矩形枠状に形成されている。各連結部40cの幅W2は、環状部40bの外径R1よりも小さく形成されている。本実施形態において、各連結部40cの幅W2は、環状部40bの線状部の幅W1とほぼ等しく設定されている。本実施形態において、各連結部40cは、貫通孔40aの中心間を結ぶ線上に位置するように配置されている。
図3および図4に示すように、中間フレーム22とイオン交換膜16あるいは18との間に配置されたシール材40は、その貫通孔40aが中間フレーム22の貫通孔44aと整列した状態で配置され、中間フレーム22の側面およびイオン交換膜の周縁部に密着している。陽極14と陰極カバー26との間に配置されたシール材40は、その貫通孔40aが陽極14の貫通孔14aと整列した状態で配置され、陽極14の周縁部および陽極カバー24の周縁部に密着している。陰極20と陰極カバー26との間に配置されたシール材40は、その貫通孔40aが陰極20の貫通孔14aと整列した状態で配置され、陽極14の周縁部および陽極カバー24の周縁部に密着している。
図3および図4に示すように、電解槽10の陽極カバー24は、例えば、硬質塩化ビニールにより形成されている。陽極カバー24は、陽極14に対向する内面と、反対側の外面と、を有している。陽極カバー24の内面周縁部に複数の円柱形状のボス60が突設されている。これらのボス60は、陽極14の複数の貫通孔14aと対応する位置にそれぞれ設けられている。陽極カバー24は、固定ボルトを挿通する複数の貫通孔24aを有し、これらの貫通孔24aは、それぞれボス60の中心を貫通して形成されている。陽極カバー24の内面に、蛇腹状の流通溝32aが形成され、陽極カバーの上部から下部に亘って延びている。陽極カバー24の下部に流通溝32aの下端に連通する第2流入口36が形成され、上部に流通溝32aの上端に連通する第2流出口38が設けられている。これら第2流入口36および第2流出口38に給水配管21aおよび第1排水配管21bがそれぞれ接続される。
陽極カバー24は、内面周縁部がシール材40を挟んで陽極14の周縁部に密着している。また、内面に突設された複数のボス60は、シール材40の貫通孔40a、陽極14の貫通孔14a、シール材40の貫通孔40aを順に貫通し、中間フレーム22の貫通孔22aにそれぞれ嵌合している。
本実施形態において、陽極カバー24の外面に複数のリブが突設されている。すなわち、外面の外周縁に沿ってほぼ矩形枠状の押圧リブ70が形成され、更に、押圧リブ70の内側に格子状の補強リブ80が形成されている。押圧リブ70は、シール材40と対向する位置に設けられ、更に、シール材40とほぼ同一のパターン形状に形成されている。すなわち、押圧リブ70は、シール材40の環状部40bに対応する複数の円柱部70aと、隣合う円柱部間を連結した帯状の連結部70bと、を有している。そして、陽極カバー24の複数の貫通孔24aは、押圧リブ70の円柱部70aを貫通して形成されている。
陰極カバー26は、例えば、硬質塩化ビニールにより形成され、上述した陽極カバー24と同一の形状および構造に形成されている。陰極カバー26は、内面周縁部がシール材40を挟んで陰極20の周縁部に密着している。また、内面に突設された複数のボス60は、シール材40の貫通孔40a、陰極20の貫通孔20a、シール材40の貫通孔40aを順に貫通し、中間フレーム22の貫通孔22aにそれぞれ嵌合している。
図4に示すように、陽極カバー24側から各貫通孔24aに挿通された固定ボルト50および陰極カバー26側で固定ボルト50に螺合されたナット52により、陽極カバー24および陰極カバー26を両側から中間フレーム22に押付けている。このように、固定ボルト50およびナット52により、陽極カバー24の周縁部、陰極カバー26の周縁部、中間フレーム22、電極およびイオン交換膜の周縁部、を互いに締結するとともに、これらの部材間にそれぞれシール材40を挟持している。また、押圧リブ70の円柱部70aと連結部70bがシール材40に対向する形状としてあるため、押圧リブの剛性により締結力を損失少なくシール材40に伝えることができる。また、シール材40の連結部40cが環状部40bの幅と同等に細く形成されているため、シール材40全域で均一な潰れ方を実現することができる。これにより、電解槽10が無駄に撓むことなく中間室15a、陽極室15b、陰極室15cの水密性を確保している。
以上のように構成された電解槽10によれば、塩水を電解して次亜塩素酸水と水酸化ナトリウム水を生成することができる。電解槽10においては、シール40を上述した形状および構造とすることにより、電解槽の水密性および信頼性を向上することができ、かつ、安価でコンパクトな装置とすることが可能となる。
すなわち、従来、このようなシール材として、通常、Oリングを使用しているが、水密性を確保するためには、Oリングはネジ部を避け、ネジの内側に配置する構造としていた。Oリングの場合、力点であるネジ(固定ボルト)の中心、すなわち、ネジ中心間を結んだ線に比べ、支点であるOリングの位置が内側にずれ、部材や装置が樽状に歪んでしまうという弊害が生じる。
これに対して、本電解水生成装置10におけるシール材40は、固定ボルト50が挿通する貫通孔40aの周囲を覆う環状部40bと環状部を連結する連結部40cとを有していることから、力点となるネジ中心間を結んだ線と、支点となるシール材40の位置とが合致した構造を成している。そのため、固定ボルト締結時に、シール材40に曲げモーメントが発生せず、構成部材や装置の変形が発生しない。更に、無駄なく効率的に荷重がシール材40に伝わるため、必要最低限の荷重で構成部材間を締結し、かつ、シール材40を効果的に押し潰して密着性を高めることができる。構成部材にかかる圧縮応力が小さくなり、構成部材の疲労による破壊の危険性を低減できる。
また、均一な水密性を保つためには、シール材に均一な圧力が印加するように調整する必要がある。圧力は面積に依存するため、シール材40の面積、すなわち、シール材40の幅をシール材全体に亘ってほぼ均一にすることが望ましい。本実施形態に係る電解水生成装置10のシール材40によれば、帯状の連結部40cの線幅W2は環状部40bの外径R1に比べ充分に狭い幅とし、更に、環状部40bの幅W1とほぼ同じ値に形成している。これにより、シール材40にかかる圧縮応力をシール材全域に亘ってほぼ均一化し、良好な水密性を確保することができる。
更に、本実施形態によれば、陽極カバーおよび陰極カバーに、シール材40と同一形状の押圧リブ70を設け、この押圧リブ70を介して固定ボルト50の押圧力をシール材40に印加する構成としている。これにより、シール材40の全面に亘って、押圧力、締め付け力を均一に印加することができる。従って、シール材40に係る圧縮応力をシール材40にかかる圧縮応力をシール材全域に亘ってほぼ均一化し、良好な水気密性を確保することができる。
以上のことから、本実施形態に係る電解水生成装置によれば、上述した構成のシール材40を用いることにより、構成部材の変形が殆どなく、残留応力が少ない構造とすることができ、更に、必要最低限の荷重で均一な水密性を確保することができる。従って、水密性と信頼性が高く、かつコンパクトで安価な電解水生成装置を提供することができる。
なお、本実施形態においては、シール材40の固定ボルトの貫通部の形状を環状(円環状)としたが、構成要素としては、貫通孔40aとその周囲に必要面積をもったシール面とを有すればよく、例えば、四角い外径に四角い貫通孔を形成したり、あるいは、四角い外径に円形の貫通孔を形成した形状としてもよく、貫通孔および環状部の形状を種々選択することができる。ただし、貫通孔および環状部の形状は、電解水生成装置の構成に応じて適宜最適化することが望ましい。
また、第1の実施形においては、シール材40の幅W1とW2とをほぼ同じ値としたが、本来は、シール材に作用する荷重により調整することが最適であり、W1とW2の大小関係にはこだわるものではない。ただし、通常は、シール材の幅W1は環状部40bの外径R1を超えることはなく、シール材は、W1<R1となるように形成される。
次に、他の実施形態に係る電解水生成装置について説明する。なお、以下に説明する他の実施形態において、前述した第1の実施形態と同一の部分には、同一の参照符号を付してその詳細な説明を省略し、第1の実施形態と異なる部分を中心に詳しく説明する。
(第2の実施形態)
図6は、第2の実施形態に係る電解水生成装置の電解槽の斜視図、図7は、電解槽の分解斜視図、図8は、シール材の平面図である。
図6、図7、図8に示すように、構成部材間に挟持されるシール材40は、ゴム等により厚さ約1mmの面状に形成されている。シール材40は、中間フレーム22の貫通孔22aと対応する位置にそれぞれ形成された複数の貫通孔40aと、それぞれ貫通孔40aの周囲を覆う複数の環状部40bと、隣合う環状部40b間を延びる帯状の連結部40cと、を一体に有し、全体として、ほぼ矩形枠状に形成されている。
第2の実施形態によれば、連結部40cは、貫通孔40aの中心間を結ぶ線に対して内側に配置され、環状部40bの内端部同士を連結している。これにより、複数の連結部40cは、全体で矩形枠を形成し、複数の環状部40bの内側に配置されている。
各連結部40cの幅W2は、環状部40bの外径R1よりも小さく形成されている。本実施形態において、各連結部40cの幅W2は、環状部40bの線幅とほぼ等しく設定されている。
図7に示すように、シール材40は、中間フレーム22とイオン交換膜16あるいは18との間、陽極14と陰極カバー26との間、陰極20と陰極カバー26との間、にそれぞれは位置される。
図6および図7に示すように、陽極カバー24の押圧リブ70および陰極カバー26の押圧リブ70は、それぞれシール材40と対向する位置に配置され、更に、シール材40とほぼ同一のパターン形状に形成されている。すなわち、押圧リブ70は、シール材40の環状部40bに対応する複数の円柱部70aと、隣合う円柱部間を連結した帯状の連結部70bと、を有している。連結部70bは、円柱部70aの中心間を結ぶ線に対して内側に配置され、円柱部70aの内端部同士を連結している。これにより、複数の連結部70bは、全体で矩形枠を形成し、複数の円柱部70aの内側に配置されている。そして、陽極カバー24の複数の貫通孔24aは、押圧リブ70の円柱部70aを貫通して形成されている。陰極カバー26の押圧リブ70も、上記陽極カバー24の押圧リブ70と同様に構成されている。
第2の実施形態において、電解水生成装置の他の構成は、前述した第1の実施形態と同一である。以上のように構成された第2の実施形態においても、水密性と信頼性が高く、かつコンパクトで安価な電解水生成装置を提供することができる。
上述した第1および第2の実施形態において、シール材の連結部は、一本としているが、これに限らず、複数本の連結部を用いても良い。例えば、図9に示す変形例のように、シール材40は、環状部40b間を連結する2本の連結部40cを備えていてもよい。複数本、例えば、2本の連結部を設けても良い。2本の連結部40cは、貫通孔40aの中心間を結ぶ線の両側に配置されている。
本発明は上述した実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
例えば、電解槽は3室型に限定されることなく、2室の構成としてもよい。電解液は食塩水以外のものでもよく、生成する電解水も次亜塩素酸以外の電解水でもよい。
10…電解槽、14…陽極、15a…中間室、15b…陽極室、15c…陰極室、
14…陽極、16…陰イオン交換膜、18…陽イオン交換膜、20…陰極、
22…中間フレーム(隔壁)、24…陽極カバー(第1カバー部材)、
26…陽極カバー(第2カバー部材)、40…シール材、40a…貫通孔、
40b…環状部、40c…連結部、50…固定ボルト、52…ナット、
70…押圧リブ、70a…円柱部、70b…連結部

Claims (8)

  1. 一対の電極と、隔壁と、カバー部材と、シール材を備えた電解槽を有する電解水生成装置において、
    少なくとも前記カバー部材の周縁部に前記電解槽を水密に組み立てるための締結部材を備え、
    前記シール材は、それぞれ前記締結部材が挿通する複数の貫通孔と、それぞれ前記貫通孔の周囲に位置する複数の環状部と、前記複数の環状部間を延び環状部を連結している帯状の連結部と、を有し、前記連結部の幅は、前記環状部の外径よりも小さく形成されている電解水生成装置。
  2. 前記シール材の連結部は、前記環状部の中心間を結ぶ線上に設けられている請求項1に記載の電解水生成装置。
  3. 前記シール材の連結部は、前記環状部の周縁部間を連結している請求項1に記載の電解水生成装置。
  4. 前記シール材の複数の連結部は矩形枠を形成し、前記複数の環状部の内側に配置されている請求項3に記載の電解水生成装置。
  5. 前記シール材は、前記隣合う環状部間を連結する複数の帯状の連結部を有している請求項1に記載の電解水生成装置。
  6. 前記連結部の幅は、前記環状部の線幅と等しい幅に形成されている請求項1ないし5のいずれか1項に記載の電解水生成装置。
  7. 前記カバー部材は、前記シール材と対向する内面と、反対側の外面と、前記シール材と対向する位置で、前記外面に突設され、前記シール材と同一のパターン形状を有する押圧リブと、を有し、前記締結部材を挿通する貫通孔は、前記押圧リブを貫通して形成されている請求項1ないし5のいずれか1項に記載の電解水生成装置。
  8. 前記押圧リブは、前記シール材の環状部に対向する複数の円柱部と、前記複数の円柱部間を延びているとともに前記シール材の連結部に対向する複数の連結部と、を有している請求項7に記載の電解水生成装置。
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