JP2016016145A - 持続的血液浄化用装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】補液ポンプの作動時に、補液タンクから補液クランプに至る流路が閉塞されたときに、少なくとも返血チャンバに補液が充たされている段階で補液ポンプを停止できる持続的血液浄化用装置を提供すること。
【解決手段】血液体外循環回路10と透析液流路20と補液流路30と廃液流路40と容量式計量手段と制御部とを備え、補液流路30には補液タンク31と補液クランプ32と補液ポンプ33とが配置され、補液クランプ32と補液ポンプ33との間における補液流路30には、補液計量用電磁弁36と上側補液レベルセンサ37と補液計量容器38と下側補液レベルセンサ39とが配置されている補液分岐流路35が接続され、制御部は、補液ポンプ33の作動時に、下側補液レベルセンサ39より下方に補液液面が位置している状態が一定時間継続した場合に、警報発生信号およびポンプ停止信号を出力する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、比較的長時間にわたる血液透析ろ過治療法を実施するための持続的血液浄化用装置に関する。
血液透析と血液ろ過とを併用する血液透析ろ過治療法は、患者の体液バランスの急激な変動を防止する観点から比較的長時間(例えば24時間以上)かけて実施される。
かかる血液透析ろ過治療法を実施するための持続的血液浄化用装置においては、透析液、補液および廃液の流量を管理することがきわめて重要である。このため、各々の流量を経時的に測定し、各々の設定流量との差が生じた場合には、当該設定流量と合致するように、送液ポンプの回転数を補正するなどして流量を制御する必要がある。
従来、透析液流量、補液流量および廃液流量を精度よく測定することができる容量式計量手段を備えた持続的血液浄化用装置が提案されている(下記特許文献1および特許文献2参照)。
図10は、従来の持続的血液浄化用装置において、補液流量を測定するための容量式計量手段を示すフロー図である。
同図において、80は補液流路、81は補液タンク、82は補液クランプ、83は補液ポンプ、84はローラクランプ、85は補液分岐流路、86は補液計量用電磁弁、87は上側補液レベルセンサ、88は補液計量容器、89は下側補液レベルセンサ、90は血液体外循環回路、93は返血チャンバ、94は気泡検知センサ、95は気泡クランプである。
図10に示すように、補液流路80には、補液タンク81と、ローラクランプ84と、補液クランプ82と、補液ポンプ83とが配置されている。
補液流路80は、血液浄化器(図示省略)により浄化された血液に補液を補給するための流路であり、血液体外循環回路90に接続された返血チャンバ93に接続されている。この返血チャンバ93の下流側における血液体外循環回路90には、気泡センサ94と、気泡クランプ95とが配置されている。
一方、補液クランプ82と補液ポンプ83との間における補液流路80には、補液流量を測定するための容量式計量手段として、補液計量用電磁弁86と、上側補液レベルセンサ87と、補液タンク81よりも低い位置にある補液計量容器88と、下側補液レベルセンサ89とが配置された補液分岐流路85が接続されている。
図10に示した容量式計量手段を備えた持続的血液浄化用装置において、補液ポンプ83を回転させた状態で、補液計量用電磁弁86を「閉」状態とし、補液クランプ82を「開」状態とすることにより、補液タンク81内の補液を補液流路80を経由して返血チャンバ93に流入させることができる。
この持続的血液浄化用装置では、所定の時間間隔をあけて(すなわち間欠的に)、次のようにして補液流量が測定される。
すなわち、「閉」状態としていた補液計量用電磁弁86を「開」状態とすることにより、補液タンク81内の補液を、補液流路80を経由して返血チャンバ93に流入させるとともに、補液分岐流路85を経由して補液計量容器88にも流入させる。
そして、補液計量容器88に流入する補液の液面が上昇して上側補液レベルセンサ87によって検知された後、補液クランプ82を「閉」状態とすることにより、補液計量容器88内の補液を流出させる。流出した補液は、補液分岐流路85および補液流路80を経由して返血チャンバ93に流入する。
その後、補液計量容器88から流出する補液の液面が下降して下側補液レベルセンサ89により検知された後、補液計量用電磁弁86を「閉」状態として液面の下降を停止させる(このとき、補液の液面は補液分岐流路85内にある)とともに、補液クランプ82を「開」状態とする(流量の測定前の状態に戻す)ことにより、補液タンク81内の補液を、補液流路80を経由して返血チャンバ93に流入させる。
そして、補液計量容器88から流出している補液の液面が、上側補液レベルセンサ87によって検知されてから下側補液レベルセンサ89によって検知されるまでに要した時間およびこの間の補液の流出量から、補液ポンプ83による補液流量が測定される。
特許第3180309号公報 特開2007−135908号公報
図10に示したような容量式計量手段を備えた持続的血液浄化用装置において、補液タンク81(補液バック)を交換する際に閉じたローラクランプ84を開け忘れたり、補液タンク81から補液クランプ82に至る補液流路80を、当該血液浄化用装置を構成しないクランプ(鉗子)で圧迫してしまったりすることが考えられる。また、補液タンク81(補液バック)に挿入されているスパイク針の内孔に詰まりが生じることも考えられる。 そのような場合には、補液タンク81から補液クランプ82に至る補液流路80が閉塞されることになる。
そして、補液タンク81から補液クランプ82に至る補液流路80が閉塞された状態で補液ポンプ83が作動(回転)し続けると、補液分岐流路85内(補液流量の測定時には、補液計量容器88内および補液分岐流路85内)の補液が補液ポンプ83によって吸引されるとともに、補液計量用電磁弁86からは補液計量容器88内に空気が送り込まれ、さらには、補液ポンプ83の下流側における補液流路80内および返血チャンバ93内の補液までが排出(血液体外循環回路90に移送)されて、返血チャンバ93は空気で充たされた空の状態となる。
なお、補液ポンプ83により生じる吸引力は、通常、「閉」状態にある補液計量用電磁弁86の気密力を上回るために、上記のような状況は、補液計量用電磁弁86が「閉」状態であるときでも起こり得る。
このように、返血チャンバ93が空の状態になると、気泡検知センサ94がその状態を検知し、その検知信号を受けた制御部(図示せず)が補液ポンプ83を停止させる。これにより、透析治療は中断される。
然るに、気泡検知センサ94からの検知信号に基いて補液ポンプ83を停止させた場合(返血チャンバ93を空の状態としてしまった場合)には、当該返血チャンバ93内に補液を充填し、補液流路80内を脱気するという煩雑な作業が必要となり、透析治療を再開するまである程度の時間を必要とすることになる。
このため、返血チャンバ93が空の状態となる前に補液ポンプ83を停止させることができるシステムを備えた持続的血液浄化用装置の提供が望まれていた。
また、血液浄化器に透析液を導くための透析液の流路においても、透析液ポンプが作動しているときに、透析液タンク(透析液バック)から透析液クランプに至る流路が閉塞されてしまうと、血液浄化器のモジュールホルダに空気が混入することが考えられる。
本発明は以上のような事情に基いてなされたものである。
本発明の目的は、容量式計量手段を備えた持続的血液浄化用装置であって、補液ポンプを作動させている状態で、補液タンクから補液クランプに至る流路が閉塞されたときに、補液ポンプの下流側の流路(少なくとも返血チャンバ)に補液が充たされている段階で補液ポンプを停止させることができる持続的血液浄化用装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、更に、透析液ポンプを作動させている状態で、透析液タンクから透析液クランプに至る流路が閉塞されたときに、透析液ポンプの下流側の流路(少なくとも血液浄化器の透析液注入ポート)に透析液が充たされている段階で透析液ポンプを停止させることができる持続的血液浄化用装置を提供することにある。
(1)本発明の持続的血液浄化用装置は、患者の静脈または動脈より血液を導出し、浄化後の血液を患者の静脈に返血する持続的血液浄化用装置において、
患者の静脈または動脈から静脈に至る循環回路であって、血液透析ろ過器からなる血液浄化器が配置されている血液体外循環回路と、前記血液浄化器に透析液を導くための透析液流路と、前記血液浄化器により浄化されるまたは浄化された血液に体液成分を含む補液を補給するための補液流路と、血液浄化後の廃液を排出するための廃液流路と、補液流量を間欠的に測定するための容量式計量手段と、前記容量式計量手段を制御する制御部とを備えてなり、
前記血液体外循環回路には、血液ポンプと前記血液浄化器とが配置され、
前記透析液流路には、透析液タンクと、透析液クランプと、透析液ポンプとが、この順に配置され、前記透析液流路は、前記透析液ポンプの配置位置の下流側において前記血液浄化器の透析液注入ポートに接続され、
前記補液流路には、補液タンクと、補液クランプと、補液ポンプとが、この順に配置され、前記補液流路は、前記補液ポンプの配置位置の下流側において前記血液体外循環回路に接続され、
前記補液クランプと前記補液ポンプとの間における前記補液流路には、補液流量を測定するための容量式計量手段として、補液計量用電磁弁と、上側補液レベルセンサと、前記補液タンクよりも低い位置にある補液計量容器と、下側補液レベルセンサとが、この順に配置されている補液分岐流路が接続され、
前記廃液流路には、排出口と、廃液クランプと、廃液ポンプとが、この順に配置され、前記廃液流路は、前記廃液ポンプの配置位置の上流側において前記血液浄化器の透析液排出ポートに接続され、
前記制御部は、所定の時間間隔をあけて、
前記補液計量用電磁弁および前記補液クランプの開閉を制御して、前記上側補液レベルセンサおよび前記下側補液レベルセンサからの検知情報に基いて補液流量を算出するとともに、
前記補液ポンプを作動させているときに、前記下側補液レベルセンサより下方に補液の液面が位置している状態が一定時間継続した場合に、警報発生信号を出力することを特徴とする。
(2)本発明の持続的血液浄化用装置において、前記制御部は、前記補液ポンプを回転させた状態で、前記補液計量用電磁弁および前記補液クランプを「開」状態とすることにより、前記補液タンク内の補液を、補液流路を経由して前記血液体外循環回路に移送させるとともに、補液分岐流路を経由して前記補液計量容器に流入させ、
前記補液計量容器に流入する補液の液面が上昇して前記上側補液レベルセンサにより検知された後に前記補液クランプを「閉」状態として、前記補液計量容器内の補液を、当該補液計量容器から流出させて前記補液分岐流路および前記補液流路を経由して前記血液体外循環回路に移送させ、
前記補液計量容器から流出する補液の液面が下降して前記下側補液レベルセンサにより検知された後、前記補液クランプを「開」状態として補液の液面を前記下側補液レベルセンサより上方に位置するよう上昇させてから前記補液計量用電磁弁を「閉」状態とし、前記補液タンク内の補液を前記補液流路を経由して前記血液体外循環回路に移送させ、
所定の時間間隔をあけて、前記補液計量用電磁弁を「開」状態とする
ことを繰り返し、
前記補液計量容器から流出している補液の液面が、前記上側補液レベルセンサによって検知されてから前記下側補液レベルセンサによって検知されるまでに要した流出時間(t1)およびこの間の補液の流出量(V1)から、式:L1=V1/t1によって補液流量(L1)を測定することが好ましい。
(3)上記(2)の持続的血液浄化用装置において、前記制御部は、前記補液計量容器から流出する補液の液面が下降して前記下側補液レベルセンサにより検知された後、当該補液の液面が上昇して前記下側補液レベルセンサにより再度検知されるまで、前記補液クランプおよび前記補液計量用電磁弁を「開」状態に維持させることが好ましい。
(4)本発明の持続的血液浄化用装置において、前記制御部は、前記補液ポンプを作動させているときに、前記下側補液レベルセンサより下方に補液の液面が位置している状態が一定時間継続した場合に、警報発生信号を出力するとともに、前記補液ポンプの停止信号を出力することが好ましい。
(5)本発明の持続的血液浄化用装置は、患者の静脈または動脈より血液を導出し、浄化後の血液を患者の静脈に返血する持続的血液浄化用装置において、
患者の静脈または動脈から静脈に至る循環回路であって、血液透析ろ過器からなる血液浄化器が配置されている血液体外循環回路と、前記血液浄化器に透析液を導くための透析液流路と、前記血液浄化器により浄化されるまたは浄化された血液に体液成分を含む補液を補給するための補液流路と、血液浄化後の廃液を排出するための廃液流路と、透析液流量を間欠的に測定するための容量式計量手段と、前記容量式計量手段を制御する制御部とを備えてなり、
前記血液体外循環回路には、血液ポンプと前記血液浄化器とが配置され、
前記透析液流路には、透析液タンクと、透析液クランプと、透析液ポンプとが、この順に配置され、前記透析液流路は、前記透析液ポンプの配置位置の下流側において前記血液浄化器の透析液注入ポートに接続され、
前記透析液クランプと前記透析液ポンプとの間における前記透析液流路には、透析液流量を測定するための容量式計量手段として、透析液計量用電磁弁と、上側透析液レベルセンサと、前記透析液タンクより低い位置にある透析液計量容器と、下側透析液レベルセンサとが、この順に配置されている透析液分岐流路が接続され、
前記補液流路には、補液タンクと、補液クランプと、補液ポンプとが、この順に配置され、前記補液流路は、前記補液ポンプの配置位置の下流側において前記血液体外循環回路に接続され、
前記廃液流路には、排出口と、廃液クランプと、廃液ポンプとが、この順に配置され、前記廃液流路は、前記廃液ポンプの配置位置の上流側において前記血液浄化器の透析液排出ポートに接続され、
前記制御部は、所定の時間間隔をあけて、
前記透析液計量用電磁弁および前記透析液クランプの開閉を制御して、前記上側透析液レベルセンサおよび前記下側透析液レベルセンサからの検知情報に基いて透析液流量を算出するとともに、
前記透析液ポンプを作動させているときに、前記下側透析液レベルセンサより下方に透析液の液面が位置している状態が一定時間継続した場合に、警報発生信号を出力することを特徴とする。
(6)上記(5)の持続的血液浄化用装置において、前記制御部は、前記透析液ポンプを回転させた状態で、前記透析液計量用電磁弁および前記透析液クランプを「開」状態とすることにより、前記透析液タンク内の透析液を、前記透析液流路を経由して前記血液浄化器の透析液注入ポートに移送させるとともに、透析液分岐流路を経由して前記透析液計量容器に流入させ、
前記透析液計量容器に流入する透析液の液面が上昇して前記上側透析液レベルセンサにより検知された後に前記透析液クランプを「閉」状態として、前記透析液計量容器内の透析液を、当該透析液計量容器から流出させて前記透析液分岐流路および前記透析液流路を経由して前記血液浄化器の透析液注入ポートに移送させ、
前記透析液計量容器から流出する透析液の液面が下降して前記下側透析液レベルセンサにより検知された後、前記透析液クランプを「開」状態として透析液の液面を前記下側透析液レベルセンサより上方に位置するよう上昇させてから前記透析液計量用電磁弁を「閉」状態とし、前記透析液タンク内の透析液を前記透析液流路を経由して前記血液浄化器の透析液注入ポートに移送させ、
所定の時間間隔をあけて、前記透析液計量用電磁弁を「開」状態とする
ことを繰り返し、
前記透析液計量容器から流出している透析液の液面が、前記上側透析液レベルセンサによって検知されてから前記下側透析液レベルセンサによって検知されるまでに要した流出時間(t2)およびこの間の透析液の流出量(V2)から、式:L2=V2/t2によって透析液流量(L2)を測定することが好ましい。
(7)上記(6)の持続的血液浄化用装置において、前記制御部は、前記透析液計量容器から流出する透析液の液面が下降して前記下側透析液レベルセンサにより検知された後、当該透析液の液面が上昇して前記下側透析液レベルセンサにより再度検知されるまで、前記透析液クランプおよび前記透析液計量用電磁弁を「開」状態に維持させることが好ましい。
(8)上記(5)〜(7)の持続的血液浄化用装置において、前記制御部は、前記透析液ポンプを作動させているときに、前記下側透析液レベルセンサより下方に透析液の液面が位置している状態が一定時間継続した場合に、警報発生信号を出力するとともに、前記透析液ポンプの停止信号を出力することが好ましい。
(9)本発明の持続的血液浄化用装置において、廃液流量を間欠的に測定するための容量式計量手段と、前記容量式計量手段を制御する制御部とを備えてなり、
前記廃液クランプと前記廃液ポンプとの間における前記廃液流路には、廃液流量を測定するための容量式計量手段として、上側廃液レベルセンサと、前記血液浄化器の透析液排出ポートより低い位置にある廃液計量容器と、下側廃液レベルセンサとが、この順に配置されている廃液分岐流路が接続され、
前記制御部は、前記廃液ポンプを回転させた状態で、廃液計量用電磁弁を「開」状態とし、前記廃液クランプを「閉」状態とすることにより、前記廃液計量容器内に廃液を流入させ、
前記廃液計量容器に流入する廃液の液面が上昇して前記上側廃液レベルセンサにより検知された後に前記廃液クランプを「開」状態とすることにより、前記廃液計量容器内の廃液を、前記廃液分岐流路および前記廃液流路を経由して前記排出口から排出させ、
所定の時間間隔をあけて、前記廃液クランプを「閉」状態とする
ことを繰り返し、
前記廃液計量容器に流入する廃液の液面が、前記下側廃液レベルセンサによって検知されてから前記上側廃液レベルセンサによって検知されるまでに要した流入時間(t3)およびこの間の廃液の流入量(V3)から、式:L3=V3/t3によって廃液流量(L3)を測定することが好ましい。
(10)上記(4)または(8)の持続的血液浄化用装置において、前記制御部が警報発生信号およびポンプの停止信号を出力する際に、前記血液ポンプを停止させないことが好ましい。
(11)本発明の持続的血液浄化用装置において、前記制御部は、所定の時間間隔をあけて算出した透析液流量、補液流量および廃液流量が、それぞれの設定値と合致するように、前記透析液ポンプ、前記補液ポンプおよび前記廃液ポンプの各々の回転数を制御するこが好ましい。
(12)本発明の持続的血液浄化用装置は、患者の静脈または動脈より血液を導出し、浄化後の血液を患者の静脈に返血する持続的血液浄化用装置(持続的血液ろ過装置)において、
患者の静脈または動脈から静脈に至る循環回路であって、血液ろ過器からなる血液浄化器が配置されている血液体外循環回路と、前記血液浄化器により浄化されるまたは浄化された血液に体液成分を含む補液を補給するための補液流路と、血液浄化後の廃液を排出するための廃液流路と、補液流量を間欠的に測定するための容量式計量手段と、前記容量式計量手段を制御する制御部とを備えてなり、
前記血液体外循環回路には、血液ポンプと前記血液浄化器とが配置され、
前記補液流路には、補液タンクと、補液クランプと、補液ポンプとが、この順に配置され、前記補液流路は、前記補液ポンプの配置位置の下流側において前記血液体外循環回路に接続され、
前記補液クランプと前記補液ポンプとの間における前記補液流路には、補液流量を測定するための容量式計量手段として、補液計量用電磁弁と、上側補液レベルセンサと、前記補液タンクよりも低い位置にある補液計量容器と、下側補液レベルセンサとが、この順に配置されている補液分岐流路が接続され、
前記廃液流路には、排出口と、廃液クランプと、廃液ポンプとが、この順に配置され、前記廃液流路は、前記廃液ポンプの配置位置の上流側において前記血液浄化器に接続され、
前記制御部は、所定の時間間隔をあけて、
前記補液計量用電磁弁および前記補液クランプの開閉を制御して、前記上側補液レベルセンサおよび前記下側補液レベルセンサからの検知情報に基いて補液流量を算出するとともに、
前記制御部は、前記補液ポンプを作動させているときに、前記下側補液レベルセンサより下方に補液の液面が位置している状態が一定時間継続した場合に、警報発生信号を出力することを特徴とする。
(13)本発明の持続的血液浄化用装置は、患者の静脈または動脈より血液を導出し、浄化後の血液を患者の静脈に返血する持続的血液浄化用装置(持続的血液透析装置)において、
患者の静脈または動脈から静脈に至る循環回路であって、血液透析器からなる血液浄化器が配置されている血液体外循環回路と、前記血液浄化器に透析液を導くための透析液流路と、血液浄化後の廃液を排出するための廃液流路と、透析液流量を間欠的に測定するための容量式計量手段と、前記容量式計量手段を制御する制御部とを備えてなり、
前記血液体外循環回路には、血液ポンプと前記血液浄化器とが配置され、
前記透析液流路には、透析液タンクと、透析液クランプと、透析液ポンプとが、この順に配置され、前記透析液流路は、前記透析液ポンプの配置位置の下流側において前記血液浄化器の透析液注入ポートに接続され、
前記透析液クランプと前記透析液ポンプとの間における前記透析液流路には、透析液流量を測定するための容量式計量手段として、透析液計量用電磁弁と、上側透析液レベルセンサと、前記透析液タンクより低い位置にある透析液計量容器と、下側透析液レベルセンサとが、この順に配置されている透析液分岐流路が接続され、
前記廃液流路には、排出口と、廃液クランプと、廃液ポンプとが、この順に配置され、前記廃液流路は、前記廃液ポンプの配置位置の上流側において前記血液浄化器の透析液排出ポートに接続され、
前記制御部は、所定の時間間隔をあけて、
前記透析液計量用電磁弁および前記透析液クランプの開閉を制御して、前記上側透析液レベルセンサおよび前記下側透析液レベルセンサからの検知情報に基いて透析液流量を算出するとともに、
前記制御部は、前記透析液ポンプを作動させているときに、前記下側透析液レベルセンサより下方に透析液の液面が位置している状態が一定時間継続した場合に、警報発生信号を出力することを特徴とする。
上記(1)〜(4)、(12)の持続的血液浄化用装置よれば、補液ポンプを作動させている状態で補液タンクから補液クランプに至る流路が閉塞されたときに、補液ポンプの下流側の流路(少なくとも返血チャンバ)に補液が充たされている段階で補液ポンプを停止させることができる。これにより、閉塞状態が解消された後に、短時間で透析治療を再開することができる。
上記(5)〜(8)、(13)の持続的血液浄化用装置によれば、透析液ポンプを作動させている状態で透析液タンクから透析液クランプに至る流路が閉塞されたときに、透析液ポンプの下流側の流路(少なくとも血液浄化器の透析液注入ポート)に透析液が充たされている段階で透析液ポンプを停止させることができる。これにより、そのような閉塞によって血液浄化器のモジュールホルダに空気が混入するようなことはなく、閉塞状態が解消された後に、短時間で透析治療を再開することができる。
上記(9)の持続的血液浄化用装置よれば、更に、廃液流量を精度よく測定することができる。
上記(10)の持続的血液浄化用装置よれば、更に、前記補液ポンプまたは前記透析液ポンプの停止時における血液の凝固を防止することができる。
上記(11)の持続的血液浄化用装置よれば、更に、透析液、補液、廃液の流量を正確に制御することができる。
本発明の一実施形態に係る持続的血液浄化用装置のフロー図である。 図1に示した持続的血液浄化用装置において、制御部と補液流量を測定するための容量式計量手段との接続関係を示すブロック図である。 補液流量を測定するための容量式計量手段の動作(STEP−A1〜A7)を示すフローチャートである。 補液流量を測定するための容量式計量手段の動作(STEP−A8〜A16)を示すフローチャートである。 下側補液レベルセンサによる液面レベルの監視と、監視結果に基づく制御部の動作を示すフローチャートである。 図1に示した持続的血液浄化用装置において、制御部と、透析液流量を測定するための容量式計量手段との接続関係を示すブロック図である。 透析液流量を測定するための容量式計量手段の動作(STEP−C1〜C7)を示すフローチャートである。 透析液流量を測定するための容量式計量手段の動作(STEP−C8〜C16)を示すフローチャートである。 下側透析液レベルセンサによる液面レベルの監視と、監視結果に基づく制御部の動作を示すフローチャートである。 図1に示した持続的血液浄化用装置において、制御部と、廃液流量を測定するための容量式計量手段との接続関係を示すブロック図である。 廃液液流量を測定するための容量式計量手段の動作を示すフローチャートである。 従来の持続的血液浄化用装置において、補液流量を測定するための容量式計量手段の概略構成を示すフロー図である。
以下、本発明の持続的血液浄化用装置について説明する。
図1に示す持続的血液浄化用装置100は、患者の静脈または動脈より血液を導出し、浄化後の血液を患者の静脈に返血する持続的血液浄化用装置である。
<全体構成>
本実施形態の持続的血液浄化用装置100は、患者の静脈または動脈から静脈に至る循環回路であって、血液透析ろ過器からなる血液浄化器12が配置されている血液体外循環回路10と、血液浄化器12に透析液を導くための透析液流路20と、血液浄化器12により浄化された血液に体液成分を含む補液を補給するための補液流路30と、血液浄化後の廃液を排出するための廃液流路40と、透析液、補液および廃液の流量を互いに独立して間欠的に測定するための容量式計量手段と、容量式計量手段を制御する制御部とを備えている。
血液浄化用装置100を構成する血液体外循環回路10には、患者の血液を導出する側から返血する側に向かって、血液ポンプ11(ローラポンプ)と、血液浄化器12と、返血チャンバ13と、気泡センサ14と、気泡クランプ15とが、この順に配置されている。16はシリンジポンプであり、このシリンジポンプ16によって血液体外循環回路10を循環させる血液に抗凝固剤が注入される。
血液浄化用装置100を構成する透析液流路20には、透析液タンク21と、透析液クランプ22と、透析液ポンプ23(ローラポンプ)と、加温器24とが、この順に配置され、この透析液流路20は、透析液ポンプ23の配置位置の下流側において血液浄化器12の透析液注入ポートに接続されている。
また、透析液クランプ22と透析液ポンプ23との間における透析液流路20には、透析液流量を測定するための容量式計量手段として、透析液計量用電磁弁26と、上側透析液レベルセンサ27と、透析液タンク21よりも低い位置にある透析液計量容器28と、下側透析液レベルセンサ29とが、この順に配置されている透析液分岐流路25が接続されている。
血液浄化用装置100を構成する補液流路30には、補液タンク31と、補液クランプ32と、補液ポンプ33(ローラポンプ)とが、この順に配置され、この補液流路30は、補液ポンプ33の配置位置の下流側において、血液浄化器12の血液排出側における血液体外循環回路10(返血チャンバ13)に接続されている。
また、補液クランプ32と補液ポンプ33との間における補液流路30には、補液流量を測定するための容量式計量手段として、補液計量用電磁弁36と、上側補液レベルセンサ37と、補液タンク31よりも低い位置にある補液計量容器38と、下側補液レベルセンサ39とが、この順に配置されている補液分岐流路35が接続されている。
血液浄化用装置100を構成する廃液流路40には、排出口41と、廃液クランプ42と、廃液ポンプ43(ローラポンプ)とが、この順に配置され、この廃液流路40は、廃液ポンプ43の配置位置の上流側において血液浄化器12の透析液排出ポートに接続されている。
また、廃液クランプ42と廃液ポンプ43との間における廃液流路40には、廃液流量を測定するための容量式計量手段として、廃液計量用電磁弁46と、上側廃液レベルセンサ47と、血液浄化器12の透析液排出ポートよりも低くて排出口41よりも高い位置にある廃液計量容器48と、下側廃液レベルセンサ49とが、この順に配置されている廃液分岐流路45が接続されている。
血液浄化用装置100を構成する制御部50(図1において図示せず)は、所定の時間間隔をあけて、透析液計量用電磁弁26および透析液クランプ22の開閉を制御して、上側透析液レベルセンサ27および下側透析液レベルセンサ29からの検知情報に基いて透析液流量を算出する。
また、この制御部50は、所定の時間間隔をあけて、補液計量用電磁弁36および補液クランプ32の開閉を制御して、上側補液レベルセンサ37および下側補液レベルセンサ39からの検知情報に基いて補液流量を算出する。
また、この制御部50は、所定の時間間隔をあけて、廃液計量用電磁弁46および廃液クランプ42の開閉を制御して、上側廃液レベルセンサ47および下側廃液レベルセンサ49からの検知情報に基いて廃液流量を算出する。
更に、この制御部50は、透析液ポンプ23を作動させているときに、下側透析液レベルセンサ29よりも下方に透析液の液面が位置している(すなわち、下側透析液レベルセンサ29が空気を検知している)状態が一定時間継続した場合に、警報装置60に警報発生信号を出力するとともに、透析液ポンプ23に対して停止信号を出力する。
更に、この制御部50は、補液ポンプ33を作動させているときに、下側補液レベルセンサ39よりも下方に補液の液面が位置している(すなわち、下側補液レベルセンサ39が空気を検知している)状態が一定時間継続した場合に、警報装置60に警報発生信号を出力するとともに、補液ポンプ33に対して停止信号を出力する。
<補液流路系統>
本実施形態の血液浄化用装置100では、これを使用して行われる透析治療(血液透析ろ過治療法)中に、所定の時間間隔をあけて(すなわち間欠的に)補液流量が測定される。ここに、「所定の時間間隔」(補液流量の測定間隔)としては、補液流量などによっても異なるが、例えば1〜20分間とされる。
以下、図1〜図3Aおよび図3Bを用いて、補液流量の測定手順を説明する。
ここで、図2は、制御部と、補液流量を測定するための容量式計量手段との接続関係を示しており、同図に示した制御部50は、補液クランプ32、補液計量用電磁弁36、上側補液レベルセンサ37、下側補液レベルセンサ39、補液ポンプ33および警報装置60に接続されている。
先ず、制御部50は、補液の設定流量に基いた回転数で補液ポンプ33を作動させ(図3AのSTEP−A1)、補液計量用電磁弁36および補液クランプ32を「開」状態とする(STEP−A2)。
ここに、補液の設定流量としては、10〜3000mL/hrとされ、好ましくは500〜1000mL/hrとされる。
これにより、補液タンク31内の補液は、補液流路30を経由して血液体外循環回路10(返血チャンバ13)に移送されるとともに、補液タンク31との高低差によって補液分岐流路35を経由して補液計量容器38に流入する(STEP−A3)。
制御部50は、補液計量容器38に流入する補液の液面が上昇して上側補液レベルセンサ37により検知された(上側補液レベルセンサ37のレベルに到達した)か否かを判断し(STEP−A4)、検知されたと判断した場合には、補液クランプ32を「閉」状態として補液タンク31からの補液の供給を遮断し(STEP−A5)、補液計量容器38内の補液を流出させる(STEP−A6)。補液計量容器38から流出した補液は、補液分岐流路35および補液流路30を経由して血液体外循環回路10(返血チャンバ13)に移送される。
なお、STEP−A4において、補液の液面が上側補液レベルセンサ37によって検知されていないと制御部50が判断した場合には、STEP−A3に戻って、補液計量容器38への補液の流入を継続させる。
次に、制御部50は、STEP−A6において補液計量容器38から流出している補液の液面が下降して下側補液レベルセンサ39により検知されたか否かを判断し(STEP−A7)、検知されたと判断されると(このとき、制御部50は、上側補液レベルセンサ37によって検知されてから下側補液レベルセンサ39によって検知されるまでに要した流出時間(t1)を取得する。)、補液クランプ32を「開」状態として(図3BのSTEP−A8)、補液計量容器38内に補液を再び流入させる(STEP−A9)。
なお、STEP−A7において、下降する補液の液面が下側補液レベルセンサ39により検知されていないと制御部50が判断した場合には、STEP−A6に戻って、補液計量容器38からの補液の流出(流出時間(t1)の計測)を継続させる。
次に、制御部50は、STEP−A9において補液計量容器38に流入した補液の液面が下側補液レベルセンサ39によって検知された(下側補液レベルセンサ39のレベルに到達した)か否かを判断し(STEP−A10)、検知されたと判断されると、補液計量用電磁弁36を「閉」状態として補液計量容器38内に補液を保持させるとともに(STEP−A11)、補液タンク31内の補液を補液流路30を経由して血液体外循環回路10に移送させる(STEP−A12)。
なお、STEP−A10において、上昇する補液の液面が下側補液レベルセンサ39により検知されていないと制御部50が判断した場合には、STEP−A9に戻って、補液計量容器38への補液の流入を継続させる。すなわち、補液の液面が上昇して下側補液レベルセンサ39により再度検知されるまで、補液クランプ32および補液計量用電磁弁36は「開」状態に維持される。これにより、流出時間(t1)の計測後、透析治療中における補液計量容器38内には補液が保持され、補液分岐流路35は確実に補液で充たされていることになる。
なお、補液クランプ32を「開」状態として(STEP−A8)補液計量容器38内に補液を流入させる(STEP−A9)ことにより、通常、比較的短時間で、補液の液面が下側補液レベルセンサ39のレベルに到達することから、STEP−A10を実行しないで、補液クランプ32を「開」状態としてから一定時間経過後に補液計量用電磁弁36を「閉」状態とするように制御してもよい。
次に、制御部50は、前回の補液流量の測定を開始したときから所定の時間(例えば1分間)が経過したか否かを判断し(STEP−A13)、所定の時間が経過したと制御部50が判断すると、補液計量用電磁弁36を「開」状態する(STEP−A14)。
なお、STEP−A13において、所定の時間が経過していないと制御部50が判断した場合には、STEP−A12に戻って、補液タンク31内の補液を血液体外循環回路10に移送させることを継続させる。
次に、制御部50は、血液浄化用装置100による透析治療を終了する状態であるか否かを判断し(STEP−A15)、終了する状態であると判断した場合には、補液ポンプ33を停止させる(STEP−A16)。
なお、STEP−A15において、透析治療を終了する状態でないと判断した場合には、STEP−A3に戻って、補液タンク31内の補液を血液体外循環回路10に移送させるとともに、補液計量容器38にも流入させる。
そして、STEP−A5からSTEP−A8において、補液計量容器38から流出している補液の液面が、上側補液レベルセンサ37に検知されてから下側補液レベルセンサ39に検知されるまでに要した上記の流出時間(t1)およびこの間の補液の流出量(V1)から、式:L1=V1/t1によって補液流量(L1)を算出する。
このようにして算出される補液流量(L1)が、設定流量より低い場合には補液ポンプ33の回転数を上げ、設定流量より高い場合には補液ポンプ33の回転数を下げることにより、継続して測定される補液流量(L1)を設定流量と合致させる。
血液浄化用装置100を構成する制御部50は、上記のようにして、所定の時間間隔をあけて補液流量を測定するとともに、これと並行して、補液ポンプ33を作動させているときに、補液の液面レベルが、下側補液レベルセンサ39の上方にあるか下方にあるかについての情報を当該下側補液レベルセンサ39から継続的に取得し、下側補液レベルセンサ39の下方に補液の液面が位置している状態が一定時間継続した場合には、補液タンク31から補液クランプ32に至る補液流路30が閉塞されているものと判定し、警報装置60に警報発生信号を出力するとともに、補液ポンプ33に対しては停止信号を出力する。
以下、図4を用いて、この手順について説明する。
補液ポンプ33を作動させている状態(図4のSTEP−B1)において、制御部50は、下側補液レベルセンサ39の配置位置(レベル)に存在する補液または空気を、当該下側補液レベルセンサ39によって検知させる(STEP−B2)。
ここに、下側補液レベルセンサ39により空気が検知されているときには、補液の液面レベルは下側補液レベルセンサ39の下方にあり、補液が検知されている場合には、補液の液面レベルは下側補液レベルセンサ39の上方にある。
このように、下側補液レベルセンサ39は、補液の液面が、下側補液レベルセンサ39の配置位置(レベル)の上方にあるか下方にあるかを常に検知している。
そこで、制御部50は、下側補液レベルセンサ39により空気が検知されているか否かを、例えば1秒間隔で継続的に判断し(STEP−B3)、空気が検知されていると判断した場合には、更に、空気が検知されている状態が一定時間継続しているか否かを判断し(STEP−B4)、継続していると判断した場合には、警報装置60に警報発生信号を出力するとともに、補液ポンプ33に対しては停止信号を出力する(STEP−B5)。
ここに、STEP−B4における「一定時間」は、補液タンク31から補液クランプ32に至る補液流路30が閉塞された状態であることを判定できる時間であって、補液ポンプ33による補液の吸引に伴って当該補液ポンプ33の下流側(少なくとも返血チャンバ13)に空気を到達させない時間とされ、下側補液レベルセンサ39から補液ポンプ33に至る流路の長さによっても異なるが、通常、2〜30秒間とされ、好ましくは3〜10秒間、好適な一例を示せば5秒間である。
この時間が短すぎる場合には、誤作動による警報の発生および補液ポンプ33の停止を招くおそれがある。他方、この時間が長すぎる場合には、補液タンク31から補液クランプ32に至る補液流路30が閉塞されたときに、補液ポンプ33の停止が遅れ、停止時において、補液ポンプ33の下流側の流路に補液が充たされた状態とすることができないことがある。
なお、STEP−B3において、下側補液レベルセンサ39によって空気が検知されていない(補液が検知されている)場合、STEP−B4において、下側補液レベルセンサ39によって空気が検知されている時間が一定時間より短かった場合には、STEP−B2に戻り、下側補液レベルセンサ39による補液または空気の検知を継続させる。
また、STEP−B5において、制御部50が出力した停止信号により補液ポンプ33を停止させるとともに、血液ポンプ11を停止させてもよいが、血液ポンプ11の作動(血液の循環)を継続させることもできる。血液ポンプ11の作動を継続することにより、補液ポンプ33の停止時における血液の凝固を防止することができる。
上記のように、本実施形態の血液浄化用装置100では、これを構成する下側補液レベルセンサ39を、補液流量を測定する(流出時間(t1)を決定する)ための検知手段として使用するとともに、補液タンク31から補液クランプ32に至る補液流路30が閉塞されている状態であることを検知するための手段として利用している点に特徴がある。
<透析液流路系統>
本実施形態の血液浄化用装置100では、これを使用して行われる透析治療中において、所定の時間間隔をあけて(すなわち間欠的に)、透析液流量も測定される。
ここに、「所定の時間間隔」(透析液流量の測定間隔)としては、補液流量の測定間隔と同様である。
以下、図1、図5、図6Aおよび図6Bを用いて、透析液流量の測定手順を説明する。ここで、図5は、制御部と、透析液流量を測定するための容量式計量手段との接続関係を示しており、同図に示した制御部50は、透析液クランプ22、透析液計量用電磁弁26、上側透析液レベルセンサ27、下側透析液レベルセンサ29、透析液ポンプ23および警報装置60に接続されている。
先ず、制御部50は、透析液の設定流量に基いた回転数で透析液ポンプ23を作動させ(図6AのSTEP−C1)、透析液計量用電磁弁26および透析液クランプ22を「開」状態とする(STEP−C2)。
ここに、透析液の設定流量としては、10〜4000mL/hrとされ、好ましくは500〜1000mL/hrとされる。
これにより、透析液タンク21内の透析液は、透析液流路20を経由して血液浄化器12の透析液注入ポートに移送されるとともに、透析液タンク21との高低差によって透析液分岐流路25を経由して透析液計量容器28に流入する(STEP−C3)。
制御部50は、透析液計量容器28に流入する透析液の液面が上昇して上側透析液レベルセンサ27により検知された(上側透析液レベルセンサ27のレベルに到達した)か否かを判断し(STEP−C4)、検知されたと判断した場合には、透析液クランプ22を「閉」状態として透析液タンク21からの透析液の供給を遮断し(STEP−C5)、透析液計量容器28内の透析液を流出させる(STEP−C6)。透析液計量容器28から流出した透析液は、透析液分岐流路25および透析液流路20を経由して血液浄化器12の透析液注入ポートに移送される。
なお、STEP−C4において、透析液の液面が上側透析液レベルセンサ27によって検知されていないと制御部50が判断した場合には、STEP−C3に戻って、透析液計量容器28への透析液の流入を継続させる。
次に、制御部50は、STEP−C6において透析液計量容器28から流出している透析液の液面が下降して下側透析液レベルセンサ29により検知されたか否かを判断し(STEP−C7)、検知されたと判断されると(このとき、制御部50は、上側透析液レベルセンサ27によって検知されてから下側透析液レベルセンサ29によって検知されるまでに要した流出時間(t2)を取得する。)、透析液クランプ22を「開」状態として(図6BのSTEP−C8)、透析液計量容器28内に透析液を再び流入させる(STEP−C9)。
なお、STEP−C7において、下降する透析液の液面が下側透析液レベルセンサ29により検知されていないと制御部50が判断した場合には、STEP−C6に戻って、透析液計量容器28からの透析液の流出(時間(t2)の計測)を継続させる。
次に、制御部50は、STEP−C9において透析液計量容器28内に流入した透析液の液面が下側透析液レベルセンサ29によって検知された(下側透析液レベルセンサ29のレベルに到達した)か否かを判断し(STEP−C10)、検知されたと判断されると、透析液計量用電磁弁26を「閉」状態として透析液計量容器28に透析液を保持させるとともに(STEP−C11)、透析液タンク21内の透析液を、透析液流路20を経由して血液浄化器12の透析液注入ポートに移送させる(STEP−C12)。
なお、STEP−C10において、上昇する透析液の液面が下側透析液レベルセンサ29により検知されていないと制御部50が判断した場合には、STEP−C9に戻って、透析液計量容器28への透析液の流入を継続させる。すなわち、透析液の液面が上昇して下側透析液レベルセンサ29により再度検知されるまで、透析液クランプ22および透析液計量用電磁弁26は「開」状態に維持される。これにより、流出時間(t2)の計測後、透析治療中における透析液計量容器28内には透析液が保持され、透析液分岐流路25は確実に透析液で充たされていることになる。
なお、透析液クランプ22を「開」状態として(STEP−C8)透析液計量容器28内に透析液を流入させる(STEP−C9)ことにより、通常、比較的短時間で、透析液の液面が下側透析液レベルセンサ29のレベルに到達することから、STEP−C10を実行しないで、透析液クランプ22を「開」状態としてから一定時間経過後に透析液計量用電磁弁26を「閉」状態とするように制御してもよい。
次に、制御部50は、前回の透析液流量の測定を開始したときから所定の時間(例えば1分間)が経過したか否かを判断し(STEP−C13)、所定の時間が経過したと制御部50が判断すると、透析液計量用電磁弁26を「開」状態する(STEP−C14)。 なお、STEP−C13において、所定の時間が経過していないと制御部50が判断した場合には、STEP−C12に戻って、透析液タンク21内の透析液を血液浄化器12の透析液注入ポートに移送させることを継続させる。
次に、制御部50は、血液浄化用装置100による透析治療を終了する状態であるか否かを判断し(STEP−C15)、終了する状態であると判断した場合には、透析液ポンプ23を停止させる(STEP−C16)。
なお、STEP−C15において、透析治療を終了する状態でないと判断した場合には、STEP−C3に戻って、透析液タンク21内の透析液を血液浄化器12の透析液注入ポートに移送させるとともに、透析液計量容器28にも流入させる。
そして、STEP−C5からSTEP−C8において、透析液計量容器28から流出している透析液の液面が、上側透析液レベルセンサ27に検知されてから下側透析液レベルセンサ29に検知されるまでに要した上記の流出時間(t2)およびこの間の透析液の流出量(V2)から、式:L2=V2/t2によって透析液流量(L2)を算出する。
このようにして算出される透析液流量(L2)が、設定流量より低い場合には透析液ポンプ23の回転数を上げ、設定流量より高い場合には透析液ポンプ23の回転数を下げることにより、継続して測定される透析液流量(L2)を設定流量と合致させる。
血液浄化用装置100を構成する制御部50は、上記のようにして、所定の時間間隔をあけて透析液流量を測定するとともに、これと並行して、透析液ポンプ23を作動させているときに、透析液の液面レベルが、下側透析液レベルセンサ29より上方にあるか下方にあるかについての情報を当該下側透析液レベルセンサ29から継続的に取得し、下側透析液レベルセンサ29より下方に透析液の液面が位置している状態が一定時間継続した場合には、警報装置60に警報発生信号を出力するとともに、透析液ポンプ23に対しては停止信号を出力する。
以下、図7を用いて、この手順について説明する。
透析液ポンプ23を作動させている状態(図7のSTEP−D1)において、制御部50は、下側透析液レベルセンサ29の配置位置(レベル)に存在する透析液または空気を、当該下側透析液レベルセンサ29によって検知させる(STEP−D2)。
ここに、下側透析液レベルセンサ29により空気が検知されているときには、透析液の液面レベルは下側透析液レベルセンサ29の下方にあり、透析液が検知されている場合には、透析液の液面レベルは下側透析液レベルセンサ29の上方にある。
このように、下側透析液レベルセンサ29は、透析液の液面が、下側透析液レベルセンサ29の配置位置(レベル)の上方にあるか下方にあるかを常に検知している。
そこで、制御部50は、下側透析液レベルセンサ29により空気が検知されているか否かを、例えば1秒間隔で継続的に判断し(STEP−D3)、空気が検知されていると判断した場合には、更に、空気が検知されている状態が一定時間継続しているか否かを判断し(STEP−D4)、継続していると判断した場合には、警報装置60に警報発生信号を出力するとともに、透析液ポンプ23に対しては停止信号を出力する(STEP−D5)。
ここに、STEP−D4における「一定時間」としては、透析液タンク21から透析液クランプ22に至る透析液流路20が閉塞された状態であることを判定できる時間であって、透析液ポンプ23による透析液の吸引に伴って当該透析液ポンプ23の下流側(少なくとも血液浄化器12の透析液注入ポート)に空気を到達させない時間とされ、下側透析液レベルセンサ29から透析液ポンプ23に至る流路の長さによっても異なるが、通常、2〜30秒間とされ、好ましくは3〜10秒間、好適な一例を示せば5秒間である。
この時間が短すぎる場合には、誤作動による警報の発生および透析液ポンプ23の停止を招くおそれがある。他方、この時間が長すぎる場合には、透析液タンク21から透析液クランプ22に至る透析液流路20が閉塞されたときに、透析液ポンプ23の停止が遅れ、停止時において、透析液ポンプ23の下流側の流路に透析液が充たされた状態とすることができないことがある。
なお、STEP−D3において、下側透析液レベルセンサ29によって空気が検知されていない(透析液が検知されている)場合、STEP−D4において、下側透析液レベルセンサ29によって空気が検知されている時間が一定時間より短かった場合には、STEP−D2に戻り、下側透析液レベルセンサ29による透析液または空気の検知を継続させる。
また、STEP−D5において、制御部50が出力した停止信号により透析液ポンプ23を停止させるとともに、血液ポンプ11を停止させてもよいが、血液ポンプ11の作動(血液の循環)を継続させることもできる。血液ポンプ11の作動を継続することにより、透析液ポンプ23の停止時における血液の凝固を防止することができる。
上記のように、本実施形態の血液浄化用装置100では、これを構成する下側透析液レベルセンサ29を、透析液流量を測定する(流出時間(t2)を決定する)ための検知手段として使用するとともに、透析液タンク21から透析液クランプ22に至る透析液流路20が閉塞されている状態であることを検知するための手段として利用している点に特徴がある。
<廃液流路系統>
本実施形態の血液浄化用装置100では、これを使用して行われる透析治療中において、所定の時間間隔をあけて(すなわち間欠的に)、廃液流量も測定される。
ここに、「所定の時間間隔」(廃液流量の測定間隔)としては、補液流量の測定間隔と同様である。
以下、図1、図8および図9を用いて、透析液流量の測定手順を説明する。
ここで、図8は、制御部と、廃液流量を測定するための容量式計量手段との接続関係を示しており、同図に示した制御部50は、廃液クランプ42、廃液計量用電磁弁46、上側廃液レベルセンサ47、下側廃液レベルセンサ49、廃液ポンプ43および警報装置60に接続されている。
先ず、制御部50は、廃液の設定流量に基いた回転数で廃液ポンプ43を回転させ(図9のSTEP−E1)、廃液計量用電磁弁46を「開」状態とし、廃液クランプ42を「閉」状態とする(STEP−E2)。
これにより、血液浄化器12の透析液排出ポートからの廃液は、廃液流路40および廃液分岐流路45を経由して廃液計量容器48に流入する(STEP−E3)。
制御部50は、廃液計量容器48に流入する廃液の液面が上昇して下側廃液レベルセンサ49および上側廃液レベルセンサ47によって検知された(下側廃液レベルセンサ49によって検知されてから上側廃液レベルセンサ47によって検知されるまでに要した流入時間(t3)を取得した)か否かを判断する(STEP−E4)。
そして、検知されたと判断した場合には、廃液クランプ42を「開」状態として(STEP−E5)、廃液計量容器48内の廃液を廃液分岐流路および廃液流路を経由して排出口41から排出させる(STEP−E6)。
なお、STEP−E4において、検知されないと制御部50が判断した場合には、STEP−E3に戻って、血液浄化器12の透析液排出ポートから廃液計量容器48への廃液の流入を継続させる。
次に、制御部50は、前回の廃液流量の測定を開始したときから所定の時間(例えば1分間)が経過したか否かを判断し(STEP−E7)、所定の時間が経過したと判断すると、廃液クランプ42を「閉」状態とする(STEP−E8)。
なお、STEP−E7において、所定の時間が経過していないと制御部50が判断した場合には、STEP−E6に戻って排出口41から廃液を排出させる。
次に、制御部50は、血液浄化用装置100による透析治療を終了する状態であるか否かを判断し(STEP−E9)、終了する状態であると判断した場合には、廃液ポンプ43を停止させる(STEP−E10)。
なお、STEP−E9において、透析治療を終了する状態でないと判断した場合には、STEP−E3に戻って、廃液計量容器48への廃液の流入を継続させる。
そして、STEP−E2からSTEP−E5において、廃液計量容器48に流入する廃液の液面が、下側廃液レベルセンサ49によって検知されてから上側廃液レベルセンサ47によって検知されるまでに要した流入時間(t3)およびこの間の廃液の流入量(V3)から、式:L3=V3/t3によって廃液流量(L3)を算出する。
本実施形態の血液浄化用装置100によれば、補液ポンプ33を作動させている状態で補液タンク31から補液クランプ32に至る補液流路30が閉塞されたときに、下側補液レベルセンサ39により空気が検知されている(下側補液レベルセンサ39の配置位置の下方に補液の液面が位置している)状態が一定時間(例えば5秒間)継続していることを制御部50が認識し、これに基いて制御部50が出力する警報発生信号により警報装置60に警報を発生させるとともに、当該制御部50が出力する停止信号により補液ポンプ33を停止させることにより、補液ポンプ33の下流側の流路(少なくとも返血チャンバ13)に補液が充たされている段階で補液ポンプ33を直ちに停止させることができる。これにより、そのような閉塞状態が解消された後に、短時間で透析治療を再開することができる。
また、本実施形態の血液浄化用装置100によれば、透析液ポンプ23を作動させている状態で透析液タンク21から透析液クランプ22に至る透析液流路20が閉塞されたときに、下側透析液レベルセンサ29により空気が検知されている(下側透析液レベルセンサ29の配置位置の下方に透析液の液面が位置している)状態が一定時間(例えば5秒間)継続していることを制御部50が認識し、これに基いて制御部50が出力する警報発生信号により警報装置60に警報を発生させるとともに、当該制御部50が出力する停止信号により透析液ポンプ23を直ちに停止させることにより、透析液ポンプ23の下流側の流路(少なくとも血液浄化器12の透析液注入ポート)に透析液が充たされている段階で透析液ポンプ23を停止させることができる。これにより、そのような閉塞によって血液浄化器12のモジュールホルダに空気が混入するようなことはなく、閉塞状態が解消された後に、短時間で透析治療を再開することができる。
以上、本発明の持続的血液浄化用装置の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
例えば、補液ポンプ(透析液ポンプ)を作動させているときに、下側補液レベルセンサ(下側透析液レベルセンサ)より下方に補液(透析液)の液面が位置している状態が一定時間継続した場合に、警報発生信号のみを出力してもよい。この場合には、警報に気付いたオペレータによって補液ポンプ(透析液ポンプ)が停止される。
また、本実施形態の血液浄化用装置100を構成する補液流路30は、血液浄化器12の血液排出側における血液体外循環回路10に接続されているが(血液浄化器12で浄化された後の血液に補液が補給されているが)、血液浄化器12の血液導入側における血液体外循環回路10に補液流路30が接続されていてもよい(血液浄化器12で浄化される前の血液に補液が補給されていてもよい)。
また、本発明の持続的血液浄化用装置は、血液浄化器として血液ろ過器を備え、透析液流路および透析液分岐流路、並びにこれらの流路に配置された構成要素を有しない持続的血液ろ過装置であってもよい。
更に、本発明の持続的血液浄化用装置は、血液浄化器として血液透析器を備え、補液流路および補液分岐流路、並びにこれらの流路に配置された構成要素を有しない持続的血液透析装置であってもよい。
100 持続的血液浄化用装置
10 血液体外循環回路
11 血液ポンプ
12 血液浄化器
13 返血チャンバ
14 気泡センサ
15 気泡クランプ
16 シリンジポンプ
20 透析液流路
21 透析液タンク
22 透析液クランプ
23 透析液ポンプ
24 加温器
25 透析液分岐流路
26 透析液計量用電磁弁(容量式計量手段)
27 上側透析液レベルセンサ(容量式計量手段)
28 透析液計量容器(容量式計量手段)
29 下側透析液レベルセンサ(容量式計量手段)
30 補液流路
31 補液タンク
32 補液クランプ
33 補液ポンプ
35 補液分岐流路
36 補液計量用電磁弁(容量式計量手段)
37 上側補液レベルセンサ(容量式計量手段)
38 補液計量容器(容量式計量手段)
39 下側補液レベルセンサ(容量式計量手段)
40 廃液流路
41 排出口
42 廃液クランプ
43 廃液ポンプ
45 廃液分岐流路
46 廃液計量用電磁弁(容量式計量手段)
47 上側廃液レベルセンサ(容量式計量手段)
48 廃液計量容器(容量式計量手段)
49 下側廃液レベルセンサ(容量式計量手段)
50 制御部
60 警報装置
(9)本発明の持続的血液浄化用装置において、廃液流量を間欠的に測定するための容量式計量手段と、前記容量式計量手段を制御する制御部とを備えてなり、
前記廃液クランプと前記廃液ポンプとの間における前記廃液流路には、廃液流量を測定するための容量式計量手段として、廃液計量用電磁弁と、上側廃液レベルセンサと、前記血液浄化器の透析液排出ポートより低い位置にある廃液計量容器と、下側廃液レベルセンサとが、この順に配置されている廃液分岐流路が接続され、
前記制御部は、前記廃液ポンプを回転させた状態で、廃液計量用電磁弁を「開」状態とし、前記廃液クランプを「閉」状態とすることにより、前記廃液計量容器内に廃液を流入させ、
前記廃液計量容器に流入する廃液の液面が上昇して前記上側廃液レベルセンサにより検知された後に前記廃液クランプを「開」状態とすることにより、前記廃液計量容器内の廃液を、前記廃液分岐流路および前記廃液流路を経由して前記排出口から排出させ、
所定の時間間隔をあけて、前記廃液クランプを「閉」状態とする
ことを繰り返し、
前記廃液計量容器に流入する廃液の液面が、前記下側廃液レベルセンサによって検知されてから前記上側廃液レベルセンサによって検知されるまでに要した流入時間(t3)およびこの間の廃液の流入量(V3)から、式:L3=V3/t3によって廃液流量(L3)を測定することが好ましい。

Claims (13)

  1. 患者の静脈または動脈より血液を導出し、浄化後の血液を患者の静脈に返血する持続的血液浄化用装置において、
    患者の静脈または動脈から静脈に至る循環回路であって、血液透析ろ過器からなる血液浄化器(12)が配置されている血液体外循環回路(10)と、前記血液浄化器(12)に透析液を導くための透析液流路(20)と、前記血液浄化器(12)により浄化されるまたは浄化された血液に体液成分を含む補液を補給するための補液流路(30)と、血液浄化後の廃液を排出するための廃液流路(40)と、補液流量を間欠的に測定するための容量式計量手段と、前記容量式計量手段を制御する制御部とを備えてなり、
    前記血液体外循環回路(10)には、血液ポンプ(11)と前記血液浄化器(12)とが配置され、
    前記透析液流路(20)には、透析液タンク(21)と、透析液クランプ(22)と、透析液ポンプ(23)とが、この順に配置され、前記透析液流路(20)は、前記透析液ポンプ(23)の配置位置の下流側において前記血液浄化器(12)の透析液注入ポートに接続され、
    前記補液流路(30)には、補液タンク(31)と、補液クランプ(32)と、補液ポンプ(33)とが、この順に配置され、前記補液流路(30)は、前記補液ポンプ(33)の配置位置の下流側において前記血液体外循環回路(10)に接続され、
    前記補液クランプ(32)と前記補液ポンプ(33)との間における前記補液流路(30)には、補液流量を測定するための容量式計量手段として、補液計量用電磁弁(36)と、上側補液レベルセンサ(37)と、前記補液タンク(31)よりも低い位置にある補液計量容器(38)と、下側補液レベルセンサ(39)とが、この順に配置されている補液分岐流路(35)が接続され、
    前記廃液流路(40)には、排出口(41)と、廃液クランプ(42)と、廃液ポンプ(43)とが、この順に配置され、前記廃液流路(40)は、前記廃液ポンプ(43)の配置位置の上流側において前記血液浄化器(12)の透析液排出ポートに接続され、
    前記制御部は、所定の時間間隔をあけて、
    前記補液計量用電磁弁(36)および前記補液クランプ(32)の開閉を制御して、前記上側補液レベルセンサ(37)および前記下側補液レベルセンサ(39)からの検知情報に基いて補液流量を算出するとともに、
    前記補液ポンプ(33)を作動させているときに、前記下側補液レベルセンサ(39)より下方に補液の液面が位置している状態が一定時間継続した場合に、警報発生信号を出力することを特徴とする持続的血液浄化用装置。
  2. 前記制御部は、前記補液ポンプ(33)を回転させた状態で、前記補液計量用電磁弁(36)および前記補液クランプ(32)を「開」状態とすることにより、前記補液タンク(31)内の補液を、補液流路(30)を経由して前記血液体外循環回路(10)に移送させるとともに、補液分岐流路(35)を経由して前記補液計量容器(38)に流入させ、
    前記補液計量容器(38)に流入する補液の液面が上昇して前記上側補液レベルセンサ(37)により検知された後に前記補液クランプ(32)を「閉」状態として、前記補液計量容器(38)内の補液を、当該補液計量容器(38)から流出させて前記補液分岐流路(35)および前記補液流路(30)を経由して前記血液体外循環回路(10)に移送させ、
    前記補液計量容器(38)から流出する補液の液面が下降して前記下側補液レベルセンサ(39)により検知された後、前記補液クランプ(32)を「開」状態として補液の液面を前記下側補液レベルセンサ(39)より上方に位置するよう上昇させてから前記補液計量用電磁弁(36)を「閉」状態とし、前記補液タンク(31)内の補液を前記補液流路(30)を経由して前記血液体外循環回路(10)に移送させ、
    所定の時間間隔をあけて、前記補液計量用電磁弁(36)を「開」状態とする
    ことを繰り返し、
    前記補液計量容器(38)から流出している補液の液面が、前記上側補液レベルセンサ(37)によって検知されてから前記下側補液レベルセンサ(39)によって検知されるまでに要した流出時間(t1)およびこの間の補液の流出量(V1)から、式:L1=V1/t1によって補液流量(L1)を測定することを特徴とする請求項1に記載の持続的血液浄化用装置。
  3. 前記制御部は、前記補液計量容器(38)から流出する補液の液面が下降して前記下側補液レベルセンサ(39)により検知された後、当該補液の液面が上昇して前記下側補液レベルセンサ(39)により再度検知されるまで、前記補液クランプ(32)および前記補液計量用電磁弁(36)を「開」状態に維持させることを特徴とする請求項2に記載の持続的血液浄化用装置。
  4. 前記制御部は、前記補液ポンプ(33)を作動させているときに、前記下側補液レベルセンサ(39)より下方に補液の液面が位置している状態が一定時間継続した場合に、警報発生信号を出力するとともに、前記補液ポンプ(33)の停止信号を出力することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の持続的血液浄化用装置。
  5. 患者の静脈または動脈より血液を導出し、浄化後の血液を患者の静脈に返血する持続的血液浄化用装置において、
    患者の静脈または動脈から静脈に至る循環回路であって、血液透析ろ過器からなる血液浄化器(12)が配置されている血液体外循環回路(10)と、前記血液浄化器(12)に透析液を導くための透析液流路(20)と、前記血液浄化器(12)により浄化されるまたは浄化された血液に体液成分を含む補液を補給するための補液流路(30)と、血液浄化後の廃液を排出するための廃液流路(40)と、透析液流量を間欠的に測定するための容量式計量手段と、前記容量式計量手段を制御する制御部とを備えてなり、
    前記血液体外循環回路(10)には、血液ポンプ(11)と前記血液浄化器(12)とが配置され、
    前記透析液流路(20)には、透析液タンク(21)と、透析液クランプ(22)と、透析液ポンプ(23)とが、この順に配置され、前記透析液流路(20)は、前記透析液ポンプ(23)の配置位置の下流側において前記血液浄化器(12)の透析液注入ポートに接続され、
    前記透析液クランプ(22)と前記透析液ポンプ(23)との間における前記透析液流路(20)には、透析液流量を測定するための容量式計量手段として、透析液計量用電磁弁(26)と、上側透析液レベルセンサ(27)と、前記透析液タンク(21)より低い位置にある透析液計量容器(28)と、下側透析液レベルセンサ(29)とが、この順に配置されている透析液分岐流路(25)が接続され、
    前記補液流路(30)には、補液タンク(31)と、補液クランプ(32)と、補液ポンプ(33)とが、この順に配置され、前記補液流路(30)は、前記補液ポンプ(33)の配置位置の下流側において前記血液体外循環回路(10)に接続され、
    前記廃液流路(40)には、排出口(41)と、廃液クランプ(42)と、廃液ポンプ(43)とが、この順に配置され、前記廃液流路(40)は、前記廃液ポンプ(43)の配置位置の上流側において前記血液浄化器(12)の透析液排出ポートに接続され、
    前記制御部は、所定の時間間隔をあけて、
    前記透析液計量用電磁弁(26)および前記透析液クランプ(22)の開閉を制御して、前記上側透析液レベルセンサ(27)および前記下側透析液レベルセンサ(29)からの検知情報に基いて透析液流量を算出するとともに、
    前記透析液ポンプ(23)を作動させているときに、前記下側透析液レベルセンサ(29)より下方に透析液の液面が位置している状態が一定時間継続した場合に、警報発生信号を出力することを特徴とする持続的血液浄化用装置。
  6. 前記制御部は、前記透析液ポンプ(23)を回転させた状態で、前記透析液計量用電磁弁(26)および前記透析液クランプ(22)を「開」状態とすることにより、前記透析液タンク(21)内の透析液を、前記透析液流路(20)を経由して前記血液浄化器(12)の透析液注入ポートに移送させるとともに、透析液分岐流路(25)を経由して前記透析液計量容器(28)に流入させ、
    前記透析液計量容器(28)に流入する透析液の液面が上昇して前記上側透析液レベルセンサ(27)により検知された後に前記透析液クランプ(22)を「閉」状態として、前記透析液計量容器(28)内の透析液を、当該透析液計量容器(28)から流出させて前記透析液分岐流路(25)および前記透析液流路(20)を経由して前記血液浄化器(12)の透析液注入ポートに移送させ、
    前記透析液計量容器(28)から流出する透析液の液面が下降して前記下側透析液レベルセンサ(29)により検知された後、前記透析液クランプ(22)を「開」状態として透析液の液面を前記下側透析液レベルセンサ(29)より上方に位置するよう上昇させてから前記透析液計量用電磁弁(26)を「閉」状態とし、前記透析液タンク(21)内の透析液を前記透析液流路(20)を経由して前記血液浄化器(12)の透析液注入ポートに移送させ、
    所定の時間間隔をあけて、前記透析液計量用電磁弁(26)を「開」状態とする
    ことを繰り返し、
    前記透析液計量容器(28)から流出している透析液の液面が、前記上側透析液レベルセンサ(27)によって検知されてから前記下側透析液レベルセンサ(29)によって検知されるまでに要した流出時間(t2)およびこの間の透析液の流出量(V2)から、式:L2=V2/t2によって透析液流量(L2)を測定することを特徴とする請求項5に記載の持続的血液浄化用装置。
  7. 前記制御部は、前記透析液計量容器(28)から流出する透析液の液面が下降して前記下側透析液レベルセンサ(29)により検知された後、当該透析液の液面が上昇して前記下側透析液レベルセンサ(29)により再度検知されるまで、前記透析液クランプ(22)および前記透析液計量用電磁弁(26)を「開」状態に維持させることを特徴とする請求項6に記載の持続的血液浄化用装置。
  8. 前記制御部は、前記透析液ポンプ(23)を作動させているときに、前記下側透析液レベルセンサ(29)より下方に透析液の液面が位置している状態が一定時間継続した場合に、警報発生信号を出力するとともに、前記透析液ポンプ(23)の停止信号を出力することを特徴とする請求項5乃至請求項7の何れかに記載の持続的血液浄化用装置。
  9. 廃液流量を間欠的に測定するための容量式計量手段と、前記容量式計量手段を制御する制御部とを備えてなり、
    前記廃液クランプ(42)と前記廃液ポンプ(43)との間における前記廃液流路(40)には、廃液流量を測定するための容量式計量手段として、上側廃液レベルセンサ(47)と、前記血液浄化器(12)の透析液排出ポートより低い位置にある廃液計量容器(48)と、下側廃液レベルセンサ(49)とが、この順に配置されている廃液分岐流路(45)が接続され、
    前記制御部は、前記廃液ポンプ(43)を回転させた状態で、廃液計量用電磁弁(46)を「開」状態とし、前記廃液クランプ(42)を「閉」状態とすることにより、前記廃液計量容器(48)内に廃液を流入させ、
    前記廃液計量容器(48)に流入する廃液の液面が上昇して前記上側廃液レベルセンサ(47)により検知された後に前記廃液クランプ(42)を「開」状態とすることにより、前記廃液計量容器(48)内の廃液を、前記廃液分岐流路(45)および前記廃液流路(40)を経由して前記排出口(41)から排出させ、
    所定の時間間隔をあけて、前記廃液クランプ(42)を「閉」状態とする
    ことを繰り返し、
    前記廃液計量容器(48)に流入する廃液の液面が、前記下側廃液レベルセンサ(49)によって検知されてから前記上側廃液レベルセンサ(47)によって検知されるまでに要した流入時間(t3)およびこの間の廃液の流入量(V3)から、式:L3=V3/t3によって廃液流量(L3)を測定することを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れかに記載の持続的血液浄化用装置。
  10. 前記制御部が警報発生信号およびポンプの停止信号を出力する際に、前記血液ポンプ(11)を停止させないことを特徴とする請求項4または請求項8に記載の持続的血液浄化用装置。
  11. 前記制御部は、所定の時間間隔をあけて算出した透析液流量、補液流量および廃液流量が、それぞれの設定値と合致するように、前記透析液ポンプ(23)、前記補液ポンプ(33)および前記廃液ポンプ(43)の各々の回転数を制御することを特徴とする請求項1乃至請求項10の何れかに記載の持続的血液浄化用装置。
  12. 患者の静脈または動脈より血液を導出し、浄化後の血液を患者の静脈に返血する持続的血液浄化用装置において、
    患者の静脈または動脈から静脈に至る循環回路であって、血液ろ過器からなる血液浄化器が配置されている血液体外循環回路と、前記血液浄化器により浄化されるまたは浄化された血液に体液成分を含む補液を補給するための補液流路と、血液浄化後の廃液を排出するための廃液流路と、補液流量を間欠的に測定するための容量式計量手段と、前記容量式計量手段を制御する制御部とを備えてなり、
    前記血液体外循環回路には、血液ポンプと前記血液浄化器とが配置され、
    前記補液流路には、補液タンクと、補液クランプと、補液ポンプとが、この順に配置され、前記補液流路は、前記補液ポンプの配置位置の下流側において前記血液体外循環回路に接続され、
    前記補液クランプと前記補液ポンプとの間における前記補液流路には、補液流量を測定するための容量式計量手段として、補液計量用電磁弁と、上側補液レベルセンサと、前記補液タンクよりも低い位置にある補液計量容器と、下側補液レベルセンサとが、この順に配置されている補液分岐流路が接続され、
    前記廃液流路には、排出口と、廃液クランプと、廃液ポンプとが、この順に配置され、前記廃液流路は、前記廃液ポンプの配置位置の上流側において前記血液浄化器に接続され、
    前記制御部は、所定の時間間隔をあけて、
    前記補液計量用電磁弁および前記補液クランプの開閉を制御して、前記上側補液レベルセンサおよび前記下側補液レベルセンサからの検知情報に基いて補液流量を算出するとともに、
    前記補液ポンプを作動させているときに、前記下側補液レベルセンサより下方に補液の液面が位置している状態が一定時間継続した場合に、警報発生信号を出力することを特徴とする持続的血液浄化用装置。
  13. 患者の静脈または動脈より血液を導出し、浄化後の血液を患者の静脈に返血する持続的血液浄化用装置において、
    患者の静脈または動脈から静脈に至る循環回路であって、血液透析器からなる血液浄化器が配置されている血液体外循環回路と、前記血液浄化器に透析液を導くための透析液流路と、血液浄化後の廃液を排出するための廃液流路と、透析液流量を間欠的に測定するための容量式計量手段と、前記容量式計量手段を制御する制御部とを備えてなり、
    前記血液体外循環回路には、血液ポンプと前記血液浄化器とが配置され、
    前記透析液流路には、透析液タンクと、透析液クランプと、透析液ポンプとが、この順に配置され、前記透析液流路は、前記透析液ポンプの配置位置の下流側において前記血液浄化器の透析液注入ポートに接続され、
    前記透析液クランプと前記透析液ポンプとの間における前記透析液流路には、透析液流量を測定するための容量式計量手段として、透析液計量用電磁弁と、上側透析液レベルセンサと、前記透析液タンクより低い位置にある透析液計量容器と、下側透析液レベルセンサとが、この順に配置されている透析液分岐流路が接続され、
    前記廃液流路には、排出口と、廃液クランプと、廃液ポンプとが、この順に配置され、前記廃液流路は、前記廃液ポンプの配置位置の上流側において前記血液浄化器の透析液排出ポートに接続され、
    前記制御部は、所定の時間間隔をあけて、
    前記透析液計量用電磁弁および前記透析液クランプの開閉を制御して、前記上側透析液レベルセンサおよび前記下側透析液レベルセンサからの検知情報に基いて透析液流量を算出するとともに、
    前記透析液ポンプを作動させているときに、前記下側透析液レベルセンサより下方に透析液の液面が位置している状態が一定時間継続した場合に、警報発生信号を出力することを特徴とする持続的血液浄化用装置。
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