JP2016016145A - 持続的血液浄化用装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】血液体外循環回路10と透析液流路20と補液流路30と廃液流路40と容量式計量手段と制御部とを備え、補液流路30には補液タンク31と補液クランプ32と補液ポンプ33とが配置され、補液クランプ32と補液ポンプ33との間における補液流路30には、補液計量用電磁弁36と上側補液レベルセンサ37と補液計量容器38と下側補液レベルセンサ39とが配置されている補液分岐流路35が接続され、制御部は、補液ポンプ33の作動時に、下側補液レベルセンサ39より下方に補液液面が位置している状態が一定時間継続した場合に、警報発生信号およびポンプ停止信号を出力する。
【選択図】 図1
Description
かかる血液透析ろ過治療法を実施するための持続的血液浄化用装置においては、透析液、補液および廃液の流量を管理することがきわめて重要である。このため、各々の流量を経時的に測定し、各々の設定流量との差が生じた場合には、当該設定流量と合致するように、送液ポンプの回転数を補正するなどして流量を制御する必要がある。
同図において、80は補液流路、81は補液タンク、82は補液クランプ、83は補液ポンプ、84はローラクランプ、85は補液分岐流路、86は補液計量用電磁弁、87は上側補液レベルセンサ、88は補液計量容器、89は下側補液レベルセンサ、90は血液体外循環回路、93は返血チャンバ、94は気泡検知センサ、95は気泡クランプである。
補液流路80は、血液浄化器(図示省略)により浄化された血液に補液を補給するための流路であり、血液体外循環回路90に接続された返血チャンバ93に接続されている。この返血チャンバ93の下流側における血液体外循環回路90には、気泡センサ94と、気泡クランプ95とが配置されている。
すなわち、「閉」状態としていた補液計量用電磁弁86を「開」状態とすることにより、補液タンク81内の補液を、補液流路80を経由して返血チャンバ93に流入させるとともに、補液分岐流路85を経由して補液計量容器88にも流入させる。
このため、返血チャンバ93が空の状態となる前に補液ポンプ83を停止させることができるシステムを備えた持続的血液浄化用装置の提供が望まれていた。
本発明の目的は、容量式計量手段を備えた持続的血液浄化用装置であって、補液ポンプを作動させている状態で、補液タンクから補液クランプに至る流路が閉塞されたときに、補液ポンプの下流側の流路(少なくとも返血チャンバ)に補液が充たされている段階で補液ポンプを停止させることができる持続的血液浄化用装置を提供することにある。
患者の静脈または動脈から静脈に至る循環回路であって、血液透析ろ過器からなる血液浄化器が配置されている血液体外循環回路と、前記血液浄化器に透析液を導くための透析液流路と、前記血液浄化器により浄化されるまたは浄化された血液に体液成分を含む補液を補給するための補液流路と、血液浄化後の廃液を排出するための廃液流路と、補液流量を間欠的に測定するための容量式計量手段と、前記容量式計量手段を制御する制御部とを備えてなり、
前記血液体外循環回路には、血液ポンプと前記血液浄化器とが配置され、
前記透析液流路には、透析液タンクと、透析液クランプと、透析液ポンプとが、この順に配置され、前記透析液流路は、前記透析液ポンプの配置位置の下流側において前記血液浄化器の透析液注入ポートに接続され、
前記補液流路には、補液タンクと、補液クランプと、補液ポンプとが、この順に配置され、前記補液流路は、前記補液ポンプの配置位置の下流側において前記血液体外循環回路に接続され、
前記補液クランプと前記補液ポンプとの間における前記補液流路には、補液流量を測定するための容量式計量手段として、補液計量用電磁弁と、上側補液レベルセンサと、前記補液タンクよりも低い位置にある補液計量容器と、下側補液レベルセンサとが、この順に配置されている補液分岐流路が接続され、
前記廃液流路には、排出口と、廃液クランプと、廃液ポンプとが、この順に配置され、前記廃液流路は、前記廃液ポンプの配置位置の上流側において前記血液浄化器の透析液排出ポートに接続され、
前記制御部は、所定の時間間隔をあけて、
前記補液計量用電磁弁および前記補液クランプの開閉を制御して、前記上側補液レベルセンサおよび前記下側補液レベルセンサからの検知情報に基いて補液流量を算出するとともに、
前記補液ポンプを作動させているときに、前記下側補液レベルセンサより下方に補液の液面が位置している状態が一定時間継続した場合に、警報発生信号を出力することを特徴とする。
前記補液計量容器に流入する補液の液面が上昇して前記上側補液レベルセンサにより検知された後に前記補液クランプを「閉」状態として、前記補液計量容器内の補液を、当該補液計量容器から流出させて前記補液分岐流路および前記補液流路を経由して前記血液体外循環回路に移送させ、
前記補液計量容器から流出する補液の液面が下降して前記下側補液レベルセンサにより検知された後、前記補液クランプを「開」状態として補液の液面を前記下側補液レベルセンサより上方に位置するよう上昇させてから前記補液計量用電磁弁を「閉」状態とし、前記補液タンク内の補液を前記補液流路を経由して前記血液体外循環回路に移送させ、
所定の時間間隔をあけて、前記補液計量用電磁弁を「開」状態とする
ことを繰り返し、
前記補液計量容器から流出している補液の液面が、前記上側補液レベルセンサによって検知されてから前記下側補液レベルセンサによって検知されるまでに要した流出時間(t1)およびこの間の補液の流出量(V1)から、式:L1=V1/t1によって補液流量(L1)を測定することが好ましい。
患者の静脈または動脈から静脈に至る循環回路であって、血液透析ろ過器からなる血液浄化器が配置されている血液体外循環回路と、前記血液浄化器に透析液を導くための透析液流路と、前記血液浄化器により浄化されるまたは浄化された血液に体液成分を含む補液を補給するための補液流路と、血液浄化後の廃液を排出するための廃液流路と、透析液流量を間欠的に測定するための容量式計量手段と、前記容量式計量手段を制御する制御部とを備えてなり、
前記血液体外循環回路には、血液ポンプと前記血液浄化器とが配置され、
前記透析液流路には、透析液タンクと、透析液クランプと、透析液ポンプとが、この順に配置され、前記透析液流路は、前記透析液ポンプの配置位置の下流側において前記血液浄化器の透析液注入ポートに接続され、
前記透析液クランプと前記透析液ポンプとの間における前記透析液流路には、透析液流量を測定するための容量式計量手段として、透析液計量用電磁弁と、上側透析液レベルセンサと、前記透析液タンクより低い位置にある透析液計量容器と、下側透析液レベルセンサとが、この順に配置されている透析液分岐流路が接続され、
前記補液流路には、補液タンクと、補液クランプと、補液ポンプとが、この順に配置され、前記補液流路は、前記補液ポンプの配置位置の下流側において前記血液体外循環回路に接続され、
前記廃液流路には、排出口と、廃液クランプと、廃液ポンプとが、この順に配置され、前記廃液流路は、前記廃液ポンプの配置位置の上流側において前記血液浄化器の透析液排出ポートに接続され、
前記制御部は、所定の時間間隔をあけて、
前記透析液計量用電磁弁および前記透析液クランプの開閉を制御して、前記上側透析液レベルセンサおよび前記下側透析液レベルセンサからの検知情報に基いて透析液流量を算出するとともに、
前記透析液ポンプを作動させているときに、前記下側透析液レベルセンサより下方に透析液の液面が位置している状態が一定時間継続した場合に、警報発生信号を出力することを特徴とする。
前記透析液計量容器に流入する透析液の液面が上昇して前記上側透析液レベルセンサにより検知された後に前記透析液クランプを「閉」状態として、前記透析液計量容器内の透析液を、当該透析液計量容器から流出させて前記透析液分岐流路および前記透析液流路を経由して前記血液浄化器の透析液注入ポートに移送させ、
前記透析液計量容器から流出する透析液の液面が下降して前記下側透析液レベルセンサにより検知された後、前記透析液クランプを「開」状態として透析液の液面を前記下側透析液レベルセンサより上方に位置するよう上昇させてから前記透析液計量用電磁弁を「閉」状態とし、前記透析液タンク内の透析液を前記透析液流路を経由して前記血液浄化器の透析液注入ポートに移送させ、
所定の時間間隔をあけて、前記透析液計量用電磁弁を「開」状態とする
ことを繰り返し、
前記透析液計量容器から流出している透析液の液面が、前記上側透析液レベルセンサによって検知されてから前記下側透析液レベルセンサによって検知されるまでに要した流出時間(t2)およびこの間の透析液の流出量(V2)から、式:L2=V2/t2によって透析液流量(L2)を測定することが好ましい。
前記廃液クランプと前記廃液ポンプとの間における前記廃液流路には、廃液流量を測定するための容量式計量手段として、上側廃液レベルセンサと、前記血液浄化器の透析液排出ポートより低い位置にある廃液計量容器と、下側廃液レベルセンサとが、この順に配置されている廃液分岐流路が接続され、
前記制御部は、前記廃液ポンプを回転させた状態で、廃液計量用電磁弁を「開」状態とし、前記廃液クランプを「閉」状態とすることにより、前記廃液計量容器内に廃液を流入させ、
前記廃液計量容器に流入する廃液の液面が上昇して前記上側廃液レベルセンサにより検知された後に前記廃液クランプを「開」状態とすることにより、前記廃液計量容器内の廃液を、前記廃液分岐流路および前記廃液流路を経由して前記排出口から排出させ、
所定の時間間隔をあけて、前記廃液クランプを「閉」状態とする
ことを繰り返し、
前記廃液計量容器に流入する廃液の液面が、前記下側廃液レベルセンサによって検知されてから前記上側廃液レベルセンサによって検知されるまでに要した流入時間(t3)およびこの間の廃液の流入量(V3)から、式:L3=V3/t3によって廃液流量(L3)を測定することが好ましい。
患者の静脈または動脈から静脈に至る循環回路であって、血液ろ過器からなる血液浄化器が配置されている血液体外循環回路と、前記血液浄化器により浄化されるまたは浄化された血液に体液成分を含む補液を補給するための補液流路と、血液浄化後の廃液を排出するための廃液流路と、補液流量を間欠的に測定するための容量式計量手段と、前記容量式計量手段を制御する制御部とを備えてなり、
前記血液体外循環回路には、血液ポンプと前記血液浄化器とが配置され、
前記補液流路には、補液タンクと、補液クランプと、補液ポンプとが、この順に配置され、前記補液流路は、前記補液ポンプの配置位置の下流側において前記血液体外循環回路に接続され、
前記補液クランプと前記補液ポンプとの間における前記補液流路には、補液流量を測定するための容量式計量手段として、補液計量用電磁弁と、上側補液レベルセンサと、前記補液タンクよりも低い位置にある補液計量容器と、下側補液レベルセンサとが、この順に配置されている補液分岐流路が接続され、
前記廃液流路には、排出口と、廃液クランプと、廃液ポンプとが、この順に配置され、前記廃液流路は、前記廃液ポンプの配置位置の上流側において前記血液浄化器に接続され、
前記制御部は、所定の時間間隔をあけて、
前記補液計量用電磁弁および前記補液クランプの開閉を制御して、前記上側補液レベルセンサおよび前記下側補液レベルセンサからの検知情報に基いて補液流量を算出するとともに、
前記制御部は、前記補液ポンプを作動させているときに、前記下側補液レベルセンサより下方に補液の液面が位置している状態が一定時間継続した場合に、警報発生信号を出力することを特徴とする。
患者の静脈または動脈から静脈に至る循環回路であって、血液透析器からなる血液浄化器が配置されている血液体外循環回路と、前記血液浄化器に透析液を導くための透析液流路と、血液浄化後の廃液を排出するための廃液流路と、透析液流量を間欠的に測定するための容量式計量手段と、前記容量式計量手段を制御する制御部とを備えてなり、
前記血液体外循環回路には、血液ポンプと前記血液浄化器とが配置され、
前記透析液流路には、透析液タンクと、透析液クランプと、透析液ポンプとが、この順に配置され、前記透析液流路は、前記透析液ポンプの配置位置の下流側において前記血液浄化器の透析液注入ポートに接続され、
前記透析液クランプと前記透析液ポンプとの間における前記透析液流路には、透析液流量を測定するための容量式計量手段として、透析液計量用電磁弁と、上側透析液レベルセンサと、前記透析液タンクより低い位置にある透析液計量容器と、下側透析液レベルセンサとが、この順に配置されている透析液分岐流路が接続され、
前記廃液流路には、排出口と、廃液クランプと、廃液ポンプとが、この順に配置され、前記廃液流路は、前記廃液ポンプの配置位置の上流側において前記血液浄化器の透析液排出ポートに接続され、
前記制御部は、所定の時間間隔をあけて、
前記透析液計量用電磁弁および前記透析液クランプの開閉を制御して、前記上側透析液レベルセンサおよび前記下側透析液レベルセンサからの検知情報に基いて透析液流量を算出するとともに、
前記制御部は、前記透析液ポンプを作動させているときに、前記下側透析液レベルセンサより下方に透析液の液面が位置している状態が一定時間継続した場合に、警報発生信号を出力することを特徴とする。
上記(10)の持続的血液浄化用装置よれば、更に、前記補液ポンプまたは前記透析液ポンプの停止時における血液の凝固を防止することができる。
上記(11)の持続的血液浄化用装置よれば、更に、透析液、補液、廃液の流量を正確に制御することができる。
図1に示す持続的血液浄化用装置100は、患者の静脈または動脈より血液を導出し、浄化後の血液を患者の静脈に返血する持続的血液浄化用装置である。
本実施形態の持続的血液浄化用装置100は、患者の静脈または動脈から静脈に至る循環回路であって、血液透析ろ過器からなる血液浄化器12が配置されている血液体外循環回路10と、血液浄化器12に透析液を導くための透析液流路20と、血液浄化器12により浄化された血液に体液成分を含む補液を補給するための補液流路30と、血液浄化後の廃液を排出するための廃液流路40と、透析液、補液および廃液の流量を互いに独立して間欠的に測定するための容量式計量手段と、容量式計量手段を制御する制御部とを備えている。
また、透析液クランプ22と透析液ポンプ23との間における透析液流路20には、透析液流量を測定するための容量式計量手段として、透析液計量用電磁弁26と、上側透析液レベルセンサ27と、透析液タンク21よりも低い位置にある透析液計量容器28と、下側透析液レベルセンサ29とが、この順に配置されている透析液分岐流路25が接続されている。
また、補液クランプ32と補液ポンプ33との間における補液流路30には、補液流量を測定するための容量式計量手段として、補液計量用電磁弁36と、上側補液レベルセンサ37と、補液タンク31よりも低い位置にある補液計量容器38と、下側補液レベルセンサ39とが、この順に配置されている補液分岐流路35が接続されている。
また、廃液クランプ42と廃液ポンプ43との間における廃液流路40には、廃液流量を測定するための容量式計量手段として、廃液計量用電磁弁46と、上側廃液レベルセンサ47と、血液浄化器12の透析液排出ポートよりも低くて排出口41よりも高い位置にある廃液計量容器48と、下側廃液レベルセンサ49とが、この順に配置されている廃液分岐流路45が接続されている。
本実施形態の血液浄化用装置100では、これを使用して行われる透析治療(血液透析ろ過治療法)中に、所定の時間間隔をあけて(すなわち間欠的に)補液流量が測定される。ここに、「所定の時間間隔」(補液流量の測定間隔)としては、補液流量などによっても異なるが、例えば1〜20分間とされる。
ここで、図2は、制御部と、補液流量を測定するための容量式計量手段との接続関係を示しており、同図に示した制御部50は、補液クランプ32、補液計量用電磁弁36、上側補液レベルセンサ37、下側補液レベルセンサ39、補液ポンプ33および警報装置60に接続されている。
ここに、補液の設定流量としては、10〜3000mL/hrとされ、好ましくは500〜1000mL/hrとされる。
これにより、補液タンク31内の補液は、補液流路30を経由して血液体外循環回路10(返血チャンバ13)に移送されるとともに、補液タンク31との高低差によって補液分岐流路35を経由して補液計量容器38に流入する(STEP−A3)。
なお、STEP−A4において、補液の液面が上側補液レベルセンサ37によって検知されていないと制御部50が判断した場合には、STEP−A3に戻って、補液計量容器38への補液の流入を継続させる。
なお、STEP−A7において、下降する補液の液面が下側補液レベルセンサ39により検知されていないと制御部50が判断した場合には、STEP−A6に戻って、補液計量容器38からの補液の流出(流出時間(t1)の計測)を継続させる。
なお、STEP−A13において、所定の時間が経過していないと制御部50が判断した場合には、STEP−A12に戻って、補液タンク31内の補液を血液体外循環回路10に移送させることを継続させる。
なお、STEP−A15において、透析治療を終了する状態でないと判断した場合には、STEP−A3に戻って、補液タンク31内の補液を血液体外循環回路10に移送させるとともに、補液計量容器38にも流入させる。
補液ポンプ33を作動させている状態(図4のSTEP−B1)において、制御部50は、下側補液レベルセンサ39の配置位置(レベル)に存在する補液または空気を、当該下側補液レベルセンサ39によって検知させる(STEP−B2)。
このように、下側補液レベルセンサ39は、補液の液面が、下側補液レベルセンサ39の配置位置(レベル)の上方にあるか下方にあるかを常に検知している。
本実施形態の血液浄化用装置100では、これを使用して行われる透析治療中において、所定の時間間隔をあけて(すなわち間欠的に)、透析液流量も測定される。
ここに、「所定の時間間隔」(透析液流量の測定間隔)としては、補液流量の測定間隔と同様である。
ここに、透析液の設定流量としては、10〜4000mL/hrとされ、好ましくは500〜1000mL/hrとされる。
これにより、透析液タンク21内の透析液は、透析液流路20を経由して血液浄化器12の透析液注入ポートに移送されるとともに、透析液タンク21との高低差によって透析液分岐流路25を経由して透析液計量容器28に流入する(STEP−C3)。
なお、STEP−C4において、透析液の液面が上側透析液レベルセンサ27によって検知されていないと制御部50が判断した場合には、STEP−C3に戻って、透析液計量容器28への透析液の流入を継続させる。
なお、STEP−C7において、下降する透析液の液面が下側透析液レベルセンサ29により検知されていないと制御部50が判断した場合には、STEP−C6に戻って、透析液計量容器28からの透析液の流出(時間(t2)の計測)を継続させる。
なお、STEP−C15において、透析治療を終了する状態でないと判断した場合には、STEP−C3に戻って、透析液タンク21内の透析液を血液浄化器12の透析液注入ポートに移送させるとともに、透析液計量容器28にも流入させる。
透析液ポンプ23を作動させている状態(図7のSTEP−D1)において、制御部50は、下側透析液レベルセンサ29の配置位置(レベル)に存在する透析液または空気を、当該下側透析液レベルセンサ29によって検知させる(STEP−D2)。
このように、下側透析液レベルセンサ29は、透析液の液面が、下側透析液レベルセンサ29の配置位置(レベル)の上方にあるか下方にあるかを常に検知している。
この時間が短すぎる場合には、誤作動による警報の発生および透析液ポンプ23の停止を招くおそれがある。他方、この時間が長すぎる場合には、透析液タンク21から透析液クランプ22に至る透析液流路20が閉塞されたときに、透析液ポンプ23の停止が遅れ、停止時において、透析液ポンプ23の下流側の流路に透析液が充たされた状態とすることができないことがある。
また、STEP−D5において、制御部50が出力した停止信号により透析液ポンプ23を停止させるとともに、血液ポンプ11を停止させてもよいが、血液ポンプ11の作動(血液の循環)を継続させることもできる。血液ポンプ11の作動を継続することにより、透析液ポンプ23の停止時における血液の凝固を防止することができる。
本実施形態の血液浄化用装置100では、これを使用して行われる透析治療中において、所定の時間間隔をあけて(すなわち間欠的に)、廃液流量も測定される。
ここに、「所定の時間間隔」(廃液流量の測定間隔)としては、補液流量の測定間隔と同様である。
ここで、図8は、制御部と、廃液流量を測定するための容量式計量手段との接続関係を示しており、同図に示した制御部50は、廃液クランプ42、廃液計量用電磁弁46、上側廃液レベルセンサ47、下側廃液レベルセンサ49、廃液ポンプ43および警報装置60に接続されている。
これにより、血液浄化器12の透析液排出ポートからの廃液は、廃液流路40および廃液分岐流路45を経由して廃液計量容器48に流入する(STEP−E3)。
そして、検知されたと判断した場合には、廃液クランプ42を「開」状態として(STEP−E5)、廃液計量容器48内の廃液を廃液分岐流路および廃液流路を経由して排出口41から排出させる(STEP−E6)。
なお、STEP−E4において、検知されないと制御部50が判断した場合には、STEP−E3に戻って、血液浄化器12の透析液排出ポートから廃液計量容器48への廃液の流入を継続させる。
なお、STEP−E7において、所定の時間が経過していないと制御部50が判断した場合には、STEP−E6に戻って排出口41から廃液を排出させる。
なお、STEP−E9において、透析治療を終了する状態でないと判断した場合には、STEP−E3に戻って、廃液計量容器48への廃液の流入を継続させる。
10 血液体外循環回路
11 血液ポンプ
12 血液浄化器
13 返血チャンバ
14 気泡センサ
15 気泡クランプ
16 シリンジポンプ
20 透析液流路
21 透析液タンク
22 透析液クランプ
23 透析液ポンプ
24 加温器
25 透析液分岐流路
26 透析液計量用電磁弁(容量式計量手段)
27 上側透析液レベルセンサ(容量式計量手段)
28 透析液計量容器(容量式計量手段)
29 下側透析液レベルセンサ(容量式計量手段)
30 補液流路
31 補液タンク
32 補液クランプ
33 補液ポンプ
35 補液分岐流路
36 補液計量用電磁弁(容量式計量手段)
37 上側補液レベルセンサ(容量式計量手段)
38 補液計量容器(容量式計量手段)
39 下側補液レベルセンサ(容量式計量手段)
40 廃液流路
41 排出口
42 廃液クランプ
43 廃液ポンプ
45 廃液分岐流路
46 廃液計量用電磁弁(容量式計量手段)
47 上側廃液レベルセンサ(容量式計量手段)
48 廃液計量容器(容量式計量手段)
49 下側廃液レベルセンサ(容量式計量手段)
50 制御部
60 警報装置
前記廃液クランプと前記廃液ポンプとの間における前記廃液流路には、廃液流量を測定するための容量式計量手段として、廃液計量用電磁弁と、上側廃液レベルセンサと、前記血液浄化器の透析液排出ポートより低い位置にある廃液計量容器と、下側廃液レベルセンサとが、この順に配置されている廃液分岐流路が接続され、
前記制御部は、前記廃液ポンプを回転させた状態で、廃液計量用電磁弁を「開」状態とし、前記廃液クランプを「閉」状態とすることにより、前記廃液計量容器内に廃液を流入させ、
前記廃液計量容器に流入する廃液の液面が上昇して前記上側廃液レベルセンサにより検知された後に前記廃液クランプを「開」状態とすることにより、前記廃液計量容器内の廃液を、前記廃液分岐流路および前記廃液流路を経由して前記排出口から排出させ、
所定の時間間隔をあけて、前記廃液クランプを「閉」状態とする
ことを繰り返し、
前記廃液計量容器に流入する廃液の液面が、前記下側廃液レベルセンサによって検知されてから前記上側廃液レベルセンサによって検知されるまでに要した流入時間(t3)およびこの間の廃液の流入量(V3)から、式:L3=V3/t3によって廃液流量(L3)を測定することが好ましい。
Claims (13)
- 患者の静脈または動脈より血液を導出し、浄化後の血液を患者の静脈に返血する持続的血液浄化用装置において、
患者の静脈または動脈から静脈に至る循環回路であって、血液透析ろ過器からなる血液浄化器(12)が配置されている血液体外循環回路(10)と、前記血液浄化器(12)に透析液を導くための透析液流路(20)と、前記血液浄化器(12)により浄化されるまたは浄化された血液に体液成分を含む補液を補給するための補液流路(30)と、血液浄化後の廃液を排出するための廃液流路(40)と、補液流量を間欠的に測定するための容量式計量手段と、前記容量式計量手段を制御する制御部とを備えてなり、
前記血液体外循環回路(10)には、血液ポンプ(11)と前記血液浄化器(12)とが配置され、
前記透析液流路(20)には、透析液タンク(21)と、透析液クランプ(22)と、透析液ポンプ(23)とが、この順に配置され、前記透析液流路(20)は、前記透析液ポンプ(23)の配置位置の下流側において前記血液浄化器(12)の透析液注入ポートに接続され、
前記補液流路(30)には、補液タンク(31)と、補液クランプ(32)と、補液ポンプ(33)とが、この順に配置され、前記補液流路(30)は、前記補液ポンプ(33)の配置位置の下流側において前記血液体外循環回路(10)に接続され、
前記補液クランプ(32)と前記補液ポンプ(33)との間における前記補液流路(30)には、補液流量を測定するための容量式計量手段として、補液計量用電磁弁(36)と、上側補液レベルセンサ(37)と、前記補液タンク(31)よりも低い位置にある補液計量容器(38)と、下側補液レベルセンサ(39)とが、この順に配置されている補液分岐流路(35)が接続され、
前記廃液流路(40)には、排出口(41)と、廃液クランプ(42)と、廃液ポンプ(43)とが、この順に配置され、前記廃液流路(40)は、前記廃液ポンプ(43)の配置位置の上流側において前記血液浄化器(12)の透析液排出ポートに接続され、
前記制御部は、所定の時間間隔をあけて、
前記補液計量用電磁弁(36)および前記補液クランプ(32)の開閉を制御して、前記上側補液レベルセンサ(37)および前記下側補液レベルセンサ(39)からの検知情報に基いて補液流量を算出するとともに、
前記補液ポンプ(33)を作動させているときに、前記下側補液レベルセンサ(39)より下方に補液の液面が位置している状態が一定時間継続した場合に、警報発生信号を出力することを特徴とする持続的血液浄化用装置。 - 前記制御部は、前記補液ポンプ(33)を回転させた状態で、前記補液計量用電磁弁(36)および前記補液クランプ(32)を「開」状態とすることにより、前記補液タンク(31)内の補液を、補液流路(30)を経由して前記血液体外循環回路(10)に移送させるとともに、補液分岐流路(35)を経由して前記補液計量容器(38)に流入させ、
前記補液計量容器(38)に流入する補液の液面が上昇して前記上側補液レベルセンサ(37)により検知された後に前記補液クランプ(32)を「閉」状態として、前記補液計量容器(38)内の補液を、当該補液計量容器(38)から流出させて前記補液分岐流路(35)および前記補液流路(30)を経由して前記血液体外循環回路(10)に移送させ、
前記補液計量容器(38)から流出する補液の液面が下降して前記下側補液レベルセンサ(39)により検知された後、前記補液クランプ(32)を「開」状態として補液の液面を前記下側補液レベルセンサ(39)より上方に位置するよう上昇させてから前記補液計量用電磁弁(36)を「閉」状態とし、前記補液タンク(31)内の補液を前記補液流路(30)を経由して前記血液体外循環回路(10)に移送させ、
所定の時間間隔をあけて、前記補液計量用電磁弁(36)を「開」状態とする
ことを繰り返し、
前記補液計量容器(38)から流出している補液の液面が、前記上側補液レベルセンサ(37)によって検知されてから前記下側補液レベルセンサ(39)によって検知されるまでに要した流出時間(t1)およびこの間の補液の流出量(V1)から、式:L1=V1/t1によって補液流量(L1)を測定することを特徴とする請求項1に記載の持続的血液浄化用装置。 - 前記制御部は、前記補液計量容器(38)から流出する補液の液面が下降して前記下側補液レベルセンサ(39)により検知された後、当該補液の液面が上昇して前記下側補液レベルセンサ(39)により再度検知されるまで、前記補液クランプ(32)および前記補液計量用電磁弁(36)を「開」状態に維持させることを特徴とする請求項2に記載の持続的血液浄化用装置。
- 前記制御部は、前記補液ポンプ(33)を作動させているときに、前記下側補液レベルセンサ(39)より下方に補液の液面が位置している状態が一定時間継続した場合に、警報発生信号を出力するとともに、前記補液ポンプ(33)の停止信号を出力することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の持続的血液浄化用装置。
- 患者の静脈または動脈より血液を導出し、浄化後の血液を患者の静脈に返血する持続的血液浄化用装置において、
患者の静脈または動脈から静脈に至る循環回路であって、血液透析ろ過器からなる血液浄化器(12)が配置されている血液体外循環回路(10)と、前記血液浄化器(12)に透析液を導くための透析液流路(20)と、前記血液浄化器(12)により浄化されるまたは浄化された血液に体液成分を含む補液を補給するための補液流路(30)と、血液浄化後の廃液を排出するための廃液流路(40)と、透析液流量を間欠的に測定するための容量式計量手段と、前記容量式計量手段を制御する制御部とを備えてなり、
前記血液体外循環回路(10)には、血液ポンプ(11)と前記血液浄化器(12)とが配置され、
前記透析液流路(20)には、透析液タンク(21)と、透析液クランプ(22)と、透析液ポンプ(23)とが、この順に配置され、前記透析液流路(20)は、前記透析液ポンプ(23)の配置位置の下流側において前記血液浄化器(12)の透析液注入ポートに接続され、
前記透析液クランプ(22)と前記透析液ポンプ(23)との間における前記透析液流路(20)には、透析液流量を測定するための容量式計量手段として、透析液計量用電磁弁(26)と、上側透析液レベルセンサ(27)と、前記透析液タンク(21)より低い位置にある透析液計量容器(28)と、下側透析液レベルセンサ(29)とが、この順に配置されている透析液分岐流路(25)が接続され、
前記補液流路(30)には、補液タンク(31)と、補液クランプ(32)と、補液ポンプ(33)とが、この順に配置され、前記補液流路(30)は、前記補液ポンプ(33)の配置位置の下流側において前記血液体外循環回路(10)に接続され、
前記廃液流路(40)には、排出口(41)と、廃液クランプ(42)と、廃液ポンプ(43)とが、この順に配置され、前記廃液流路(40)は、前記廃液ポンプ(43)の配置位置の上流側において前記血液浄化器(12)の透析液排出ポートに接続され、
前記制御部は、所定の時間間隔をあけて、
前記透析液計量用電磁弁(26)および前記透析液クランプ(22)の開閉を制御して、前記上側透析液レベルセンサ(27)および前記下側透析液レベルセンサ(29)からの検知情報に基いて透析液流量を算出するとともに、
前記透析液ポンプ(23)を作動させているときに、前記下側透析液レベルセンサ(29)より下方に透析液の液面が位置している状態が一定時間継続した場合に、警報発生信号を出力することを特徴とする持続的血液浄化用装置。 - 前記制御部は、前記透析液ポンプ(23)を回転させた状態で、前記透析液計量用電磁弁(26)および前記透析液クランプ(22)を「開」状態とすることにより、前記透析液タンク(21)内の透析液を、前記透析液流路(20)を経由して前記血液浄化器(12)の透析液注入ポートに移送させるとともに、透析液分岐流路(25)を経由して前記透析液計量容器(28)に流入させ、
前記透析液計量容器(28)に流入する透析液の液面が上昇して前記上側透析液レベルセンサ(27)により検知された後に前記透析液クランプ(22)を「閉」状態として、前記透析液計量容器(28)内の透析液を、当該透析液計量容器(28)から流出させて前記透析液分岐流路(25)および前記透析液流路(20)を経由して前記血液浄化器(12)の透析液注入ポートに移送させ、
前記透析液計量容器(28)から流出する透析液の液面が下降して前記下側透析液レベルセンサ(29)により検知された後、前記透析液クランプ(22)を「開」状態として透析液の液面を前記下側透析液レベルセンサ(29)より上方に位置するよう上昇させてから前記透析液計量用電磁弁(26)を「閉」状態とし、前記透析液タンク(21)内の透析液を前記透析液流路(20)を経由して前記血液浄化器(12)の透析液注入ポートに移送させ、
所定の時間間隔をあけて、前記透析液計量用電磁弁(26)を「開」状態とする
ことを繰り返し、
前記透析液計量容器(28)から流出している透析液の液面が、前記上側透析液レベルセンサ(27)によって検知されてから前記下側透析液レベルセンサ(29)によって検知されるまでに要した流出時間(t2)およびこの間の透析液の流出量(V2)から、式:L2=V2/t2によって透析液流量(L2)を測定することを特徴とする請求項5に記載の持続的血液浄化用装置。 - 前記制御部は、前記透析液計量容器(28)から流出する透析液の液面が下降して前記下側透析液レベルセンサ(29)により検知された後、当該透析液の液面が上昇して前記下側透析液レベルセンサ(29)により再度検知されるまで、前記透析液クランプ(22)および前記透析液計量用電磁弁(26)を「開」状態に維持させることを特徴とする請求項6に記載の持続的血液浄化用装置。
- 前記制御部は、前記透析液ポンプ(23)を作動させているときに、前記下側透析液レベルセンサ(29)より下方に透析液の液面が位置している状態が一定時間継続した場合に、警報発生信号を出力するとともに、前記透析液ポンプ(23)の停止信号を出力することを特徴とする請求項5乃至請求項7の何れかに記載の持続的血液浄化用装置。
- 廃液流量を間欠的に測定するための容量式計量手段と、前記容量式計量手段を制御する制御部とを備えてなり、
前記廃液クランプ(42)と前記廃液ポンプ(43)との間における前記廃液流路(40)には、廃液流量を測定するための容量式計量手段として、上側廃液レベルセンサ(47)と、前記血液浄化器(12)の透析液排出ポートより低い位置にある廃液計量容器(48)と、下側廃液レベルセンサ(49)とが、この順に配置されている廃液分岐流路(45)が接続され、
前記制御部は、前記廃液ポンプ(43)を回転させた状態で、廃液計量用電磁弁(46)を「開」状態とし、前記廃液クランプ(42)を「閉」状態とすることにより、前記廃液計量容器(48)内に廃液を流入させ、
前記廃液計量容器(48)に流入する廃液の液面が上昇して前記上側廃液レベルセンサ(47)により検知された後に前記廃液クランプ(42)を「開」状態とすることにより、前記廃液計量容器(48)内の廃液を、前記廃液分岐流路(45)および前記廃液流路(40)を経由して前記排出口(41)から排出させ、
所定の時間間隔をあけて、前記廃液クランプ(42)を「閉」状態とする
ことを繰り返し、
前記廃液計量容器(48)に流入する廃液の液面が、前記下側廃液レベルセンサ(49)によって検知されてから前記上側廃液レベルセンサ(47)によって検知されるまでに要した流入時間(t3)およびこの間の廃液の流入量(V3)から、式:L3=V3/t3によって廃液流量(L3)を測定することを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れかに記載の持続的血液浄化用装置。 - 前記制御部が警報発生信号およびポンプの停止信号を出力する際に、前記血液ポンプ(11)を停止させないことを特徴とする請求項4または請求項8に記載の持続的血液浄化用装置。
- 前記制御部は、所定の時間間隔をあけて算出した透析液流量、補液流量および廃液流量が、それぞれの設定値と合致するように、前記透析液ポンプ(23)、前記補液ポンプ(33)および前記廃液ポンプ(43)の各々の回転数を制御することを特徴とする請求項1乃至請求項10の何れかに記載の持続的血液浄化用装置。
- 患者の静脈または動脈より血液を導出し、浄化後の血液を患者の静脈に返血する持続的血液浄化用装置において、
患者の静脈または動脈から静脈に至る循環回路であって、血液ろ過器からなる血液浄化器が配置されている血液体外循環回路と、前記血液浄化器により浄化されるまたは浄化された血液に体液成分を含む補液を補給するための補液流路と、血液浄化後の廃液を排出するための廃液流路と、補液流量を間欠的に測定するための容量式計量手段と、前記容量式計量手段を制御する制御部とを備えてなり、
前記血液体外循環回路には、血液ポンプと前記血液浄化器とが配置され、
前記補液流路には、補液タンクと、補液クランプと、補液ポンプとが、この順に配置され、前記補液流路は、前記補液ポンプの配置位置の下流側において前記血液体外循環回路に接続され、
前記補液クランプと前記補液ポンプとの間における前記補液流路には、補液流量を測定するための容量式計量手段として、補液計量用電磁弁と、上側補液レベルセンサと、前記補液タンクよりも低い位置にある補液計量容器と、下側補液レベルセンサとが、この順に配置されている補液分岐流路が接続され、
前記廃液流路には、排出口と、廃液クランプと、廃液ポンプとが、この順に配置され、前記廃液流路は、前記廃液ポンプの配置位置の上流側において前記血液浄化器に接続され、
前記制御部は、所定の時間間隔をあけて、
前記補液計量用電磁弁および前記補液クランプの開閉を制御して、前記上側補液レベルセンサおよび前記下側補液レベルセンサからの検知情報に基いて補液流量を算出するとともに、
前記補液ポンプを作動させているときに、前記下側補液レベルセンサより下方に補液の液面が位置している状態が一定時間継続した場合に、警報発生信号を出力することを特徴とする持続的血液浄化用装置。 - 患者の静脈または動脈より血液を導出し、浄化後の血液を患者の静脈に返血する持続的血液浄化用装置において、
患者の静脈または動脈から静脈に至る循環回路であって、血液透析器からなる血液浄化器が配置されている血液体外循環回路と、前記血液浄化器に透析液を導くための透析液流路と、血液浄化後の廃液を排出するための廃液流路と、透析液流量を間欠的に測定するための容量式計量手段と、前記容量式計量手段を制御する制御部とを備えてなり、
前記血液体外循環回路には、血液ポンプと前記血液浄化器とが配置され、
前記透析液流路には、透析液タンクと、透析液クランプと、透析液ポンプとが、この順に配置され、前記透析液流路は、前記透析液ポンプの配置位置の下流側において前記血液浄化器の透析液注入ポートに接続され、
前記透析液クランプと前記透析液ポンプとの間における前記透析液流路には、透析液流量を測定するための容量式計量手段として、透析液計量用電磁弁と、上側透析液レベルセンサと、前記透析液タンクより低い位置にある透析液計量容器と、下側透析液レベルセンサとが、この順に配置されている透析液分岐流路が接続され、
前記廃液流路には、排出口と、廃液クランプと、廃液ポンプとが、この順に配置され、前記廃液流路は、前記廃液ポンプの配置位置の上流側において前記血液浄化器の透析液排出ポートに接続され、
前記制御部は、所定の時間間隔をあけて、
前記透析液計量用電磁弁および前記透析液クランプの開閉を制御して、前記上側透析液レベルセンサおよび前記下側透析液レベルセンサからの検知情報に基いて透析液流量を算出するとともに、
前記透析液ポンプを作動させているときに、前記下側透析液レベルセンサより下方に透析液の液面が位置している状態が一定時間継続した場合に、警報発生信号を出力することを特徴とする持続的血液浄化用装置。
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