JP2016015949A - 子宮体癌に関する情報の取得方法、ならびに子宮体癌に関する情報を取得するためのマーカーおよびキット - Google Patents
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Abstract
Description
DNAの断片化は、超音波処理、アルカリ処理、制限酵素処理などにより行うことができる。例えば、アルカリ処理によりDNAの断片化を行なう場合は、DNA溶液に水酸化ナトリウム溶液を終濃度0.1〜1.0 Nとなるよう添加し、10〜40℃で5〜15分間インキュベーションすることによりDNAが断片化される。また、制限酵素処理によりDNAの断片化を行なう場合、用いる制限酵素はDNAの塩基配列に基づいて適宜選択され、例えばMseIやBamHIなどが用いられる。
なお、本明細書において、「CpG部位」とは、塩基配列中のシトシン(C)とグアニン(G)とが5'から3'への方向にこの順序で隣り合った配列の部位を意味する。なお、CpGの「p」の文字は、シトシンとグアニンとの間のホスホジエステル結合を表わす。
また、本明細書において、「メチル化の状態を解析する」とは、TMCO1遺伝子のプロモータ領域に存在するCpG部位のメチル化の有無を解析すること、または該プロモータ領域のメチル化の頻度を解析することを意味する。
DNAを増幅する工程としては、PCR法、定量的PCR法、IVT(in vitro transcription)増幅法、SPIA(商標)増幅法などを行う工程が挙げられる。
メチル化DNAおよび/または非メチル化DNAを検出する工程としては、電気泳動法、シークエンス解析法、マイクロアレイ解析法、質量分析法、サザンハイブリダイゼーションなどを行う工程が挙げられる。
MSP法では、解析対象のCpG部位がメチル化されている(すなわち、シトシンがウラシルに変換されていない)塩基配列は増幅できるが、CpG部位がメチル化されていない(すなわち、該シトシンがウラシルに変換されている)塩基配列は増幅できないプライマーセットを用いる。このようなプライマーセットを用いるMSP法では、PCR産物が存在する場合に、解析対象のCpG部位がメチル化されていることがわかる。
また、MSP法は、解析対象のCpG部位のシトシンがウラシルに変換されていない塩基配列は増幅できないが、CpG部位のシトシンがウラシルに変換されている塩基配列は増幅できるプライマーセットを用いて行なうこともできる。この場合、PCR産物が存在しない場合に、解析対象のCpG部位がメチル化されていることがわかる。
別の実施形態では、解析工程で得られたメチル化の頻度が所定の閾値より高いか、または閾値と同じという結果が得られた場合、そのような情報を取得することができる。
より具体的には、生体試料中に子宮体癌由来の癌細胞が存在するという情報を取得することができる。あるいは、被験者が子宮体癌になる危険性が高いという情報、または子宮体癌がすでに発生しているという情報を取得することができる。また、被験者に子宮体癌が発生しているならば、被験者の予後が不良である(もしくは、悪い)という情報、または癌の状態がより進行したステージであるという情報を取得することができる。
該メモリには、下記のステップ:
被験者由来のDNA試料に含まれるTMCO1遺伝子のプロモータ領域に存在するCpG部位のメチル化の状態の解析結果を取得するステップと、
得られた解析結果に基づいて、上記の被験者の子宮体癌に関する情報を提供するステップと
を該コンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムが記録されている、
被験者における子宮体癌に関する情報の提供に適するシステム。
該媒体には、下記のステップ:
被験者由来のDNA試料に含まれるTMCO1遺伝子のプロモータ領域に存在するCpG部位のメチル化の状態の解析結果を取得するステップと、
得られた解析結果に基づいて、上記の被験者の子宮体癌に関する情報を提供するステップと
を該コンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムが記録されている、
被験者における子宮体癌に関する情報の提供をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム製品。
(1)メチル化データの取得
実施例1では、子宮体癌の癌部組織(70検体)および正常子宮組織(1検体)について、TCGA(The Cancer Genome Atlas:http://tcga-data.nci.nih.gov/tcga/tcgaHome2.jsp)において公開されているInfinium HumanMethylation27 BeadChip(Illumina社)のメチル化データを取得した。
Infinium HumanMethylation27 BeadChipには、ヒトのゲノム上にあるCpG部位のうち、27,578ヶ所のCpG部位ごとにメチル化用プローブと非メチル化用プローブを設けている。本実施例では、CpG部位のメチル化用プローブのシグナル強度(シグナルM)と非メチル化用プローブのシグナル強度(シグナルU)とをBeadArray Readerで検出し、以下の計算式により各遺伝子のCpG領域のメチル化率(mCpG)を算出した。
(mCpG)=(シグナルM)/(シグナルM)+(シグナルU)
メチル化陽性率(%)=(メチル化陽性検体数/総検体数)×100
Infinium HumanMethylation27 BeadChip(Illumina社)を用いたデータマイニングの結果、TMCO1遺伝子のプロモータ領域が、子宮体癌の癌部組織に特異的にメチル化が認められるマーカーとして同定された(図1参照)。以降、このマーカーを本実施例のマーカーとも呼ぶ。
(1)メチル化データの取得
実施例2では、実施例1で示される子宮体癌の癌部組織(70検体)および正常子宮組織(1検体)に加えて、9種類の癌/腫瘍組織検体、6種類の非癌部組織検体および13種類の正常組織検体のメチル化データを比較した。なお、各組織の検体数を以下の表に示す。
・肺癌:Selamat SA, Chung BS, Girard L, Zhang W etal. Genome-scale analysis of DNA methylation in lung adenocarcinoma and integration with mRNA expression. Genome Res. Jul;22(7):1197-211(2012).
・前立腺癌:Kobayashi Y, Absher DM, Gulzar ZG, Young SR, McKenney JK, Peehl DM, Brooks JD, Myers RM, Sherlock G. DNA methylation profiling reveals novel biomarkers and important roles for DNA methyltransferases in prostate cancer. Genome Res. Jul 21(7):1017-27(2011)
・健常人93例の末梢血の血球組織のデータ:Salhia B, Baker A, Ahmann G, Auclair D, Fonseca R, Carpten J. DNA methylation analysis determines the high frequency of genic hypomethylation and low frequency of hypermethylation events in plasma cell tumors. Cancer Res. Sep 1;70(17):6934-44(2010).
(mCpG)=(シグナルM)/(シグナルM)+(シグナルU)
得られたメチル化率(mCpG)の値について、腫瘍組織検体と正常組織検体との間で統計学的に有意な差を認められる場合にメチル化陽性とした。そして、各癌種のメチル化陽性率(%)を算出した。
メチル化陽性率(%)=(メチル化陽性検体数/総検体数)×100
(例えば、脳腫瘍の場合、メチル化陽性率は「脳腫瘍検体のうちメチル化陽性検体数/脳腫瘍総検体数=283)×100」によって算出する。)
子宮体癌由来の癌細胞においてメチル化されていることが既に知られているMLH1およびCDKN2Aの各遺伝子(以下、「既知マーカー」という)について、実施例2と同様にして各組織におけるメチル化陽性率を算出した。結果を図3AおよびBに示す。
(1)生体試料
実施例3では、生体試料として、正常子宮組織(3検体)および子宮体癌の癌部組織(3検体)を用いた。
(i)ゲノムDNAの抽出
上記の各組織からゲノムDNAを、QIAamp DNA Mini Kit(QIAGEN社)を用いて抽出した。得られたDNA溶液に含まれるゲノムDNAを、Bioruptor(COSMO BIO社製)によって断片化した。また、質量分析法における検量線を作成するため、対照用ゲノムDNAとして、ヒト末梢血リンパ球のゲノムDNAを用いた。このヒト末梢血リンパ球のゲノムDNAを、GenomiPhi v2DNA amplificationキット(GEヘルスケアライフサイエンス社)を用いて増幅した。得られた増幅産物は非メチル化DNAからなる。次いで、該増幅産物をBioruptor(COSMO BIO社製)により断片化して、非メチル化DNA断片(0%メチル化DNA)の溶液を得た。この非メチル化DNA断片の溶液の一部を取り、これにSssIメチラーゼ(New England Biolab社)を反応させることによりCG配列にある全てのシトシンをメチル化させて、メチル化DNA断片(100%メチル化DNA)の溶液を得た。そして、0%メチル化DNAの溶液と100%メチル化DNAの溶液とを所定の割合で混合して、25%、50%および75%メチル化DNAの溶液を得た。
(ii)バイサルファイト処理
上記で得られた各DNA断片(500ng)を、EZ DNA Methylation Kit(Zymo Research社)を用いてバイサルファイト処理を行い、処理後のゲノムDNAを滅菌蒸留水(80μl)に溶出した。
(iii)PCRおよびIVTによる増幅
バイサルファイト処理した各DNA断片に含まれるメチル化シトシンおよびウラシルを、PCR法およびIVT増幅法により、それぞれグアニンおよびアデニンに変換した。
なお、PCR法に用いたプライマーセットがメチル化DNAおよび非メチル化DNAのいずれも偏りなく増幅できることは、後述する対照試料を用いたMassARRAY(登録商標)解析によって確認されている。本実施例のマーカーに対するプライマーセットの配列は、下記のとおりである。また、TMCO1遺伝子のプロモータ領域において、下記のプライマーセットで解析される領域の塩基配列(プラス鎖(TOP)の配列)を、配列番号5で示した。
リバース :RTATACACAAACTTCTCCTC (配列番号4)
(Rは、AまたはGを示す)
・タグ配列:AGGAAGAGAG (配列番号6)
・T7プロモータ配列:CAGTAATACGACTCACTATAGGGAGAAGGCT (配列番号7)
10x Hot Starバッファー(QIAGEN社) 0.5μL
25 mM dNTPミックス 0.04μL
Hot Star Taq(5U/μl)(QIAGEN社) 0.04μL
プライマーミックス 2.0μL
DNA溶液 1.0μL
水 1.42μL
トータル 5.0μL
94℃で15分を1サイクル、
94℃で20秒、52℃で30秒および72℃で1分を45サイクル、
72℃で3分。
5x T7 R&DNAポリメラーゼバッファー 0.89μL
T Cleavageミックス 0.24μL
100 mM DTT 0.22μL
T7 R&DNAポリメラーゼ 0.44μL
RNase A 0.06μL
RNaseフリーの水 3.15μL
トータル 5.0μL
(i)検量線の作成
上記で得られた対照試料を2回ずつ独立に質量分析を行った。得られた解析結果より、各プライマーセットについての検量線を作成し、相関係数を算出した。これにより、用いたプライマーセットは、メチル化DNAおよび非メチル化DNAのいずれにも偏りなく増幅できることが確認された。
(ii)測定用試料の解析
上記で得られた測定用試料の質量分析を行い、測定用試料に含まれるDNA断片のピークを得た。次いで、得られた各ピークが、TMCO1の塩基配列のどの部分に由来するかを同定した。そして、同一の塩基配列に由来する断片について、メチル化CpG部位を含む断片のピークとメチル化CpG部位を含まない断片のピークとの面積比から、メチル化スコアを算出した。結果を図4に示す。
実施例4では、生体試料として子宮体癌患者および健常人の末梢血を用いて、MSP法により、TMCO1のプロモータ領域中のCpG部位についてメチル化解析を行った。
(1)生体試料
本実施例では、生体試料として、子宮体癌患者から採取した末梢血(7検体)を用いた。また、対照試料として、健常人末梢血(3検体)を用いた。
(i)ゲノムDNAの抽出
上記の各末梢血(2ml)から常法により血漿を得た。得られた各血漿からゲノムDNAを、QIAamp Circulating Nucleic Acid Kit(QIAGEN社)を用いて抽出した。
(ii)バイサルファイト処理
上記で得られた各DNA断片(500 ng)を、EZ DNA Methylation Kit(Zymo Research社)を用いてバイサルファイト処理を行い、処理後のゲノムDNAを滅菌蒸留水(80μl)に溶出した。
上記(2)で得られた測定用試料を用いて、定性MSPを行った。用いたPCR試薬の組成、プライマーセットおよびPCR条件を以下に示す。
<PCR試薬>
DW(滅菌水) 10.88μL
10×PCR buffer with MgCl2(Roche社) 1.5μL
10 mM dNTP mix 0.3μL
10μMセンスプライマー 0.6μL
10μMアンチセンスプライマー 0.6μL
Faststart Taq polymerase(Roche社) 0.12μL
測定用試料 1.0μL
トータル 15.0μL
MSPで用いた各プライマーの塩基配列を以下に示す。
・TMCO1用プライマーセット
センスプライマー :TCGTGAAGTAAGAAGATTGATTTTC (配列番号8)
アンチセンスプライマー:CGCTCCTTAAAACCAACGAC (配列番号9)
・精度管理用プライマーセット
センスプライマー :GGGATATTAAGTGGAGTTATTTTGGTTTTAGTT (配列番号10)
アンチセンスプライマー:CCCTCCCAACATCCTTCCTAA (配列番号11)
95℃で6分、
95℃で30秒、X℃で30秒、72℃で30秒を50サイクル、
16℃で放置。
なお、上記の反応条件において「X」はアニーリング温度を表し、TMCO1用プライマーセットについては54℃であり、精度管理用プライマーセットについては60℃である。
上述のMSPで得られた増幅産物を2%アガロースゲル電気泳動で確認した。各増幅産物のバンド強度をグラフで表した(図5AおよびB参照)。図5Aにおいて、健常人の末梢血として表示されている棒グラフはバックグラウンドに相当し、バンドを検出していないことを示す。図5Aより、TMCO1についてのMSPの結果、健常人の末梢血ではバンドを検出せず、子宮体癌患者の末梢血では7症例中4症例でバンドを検出することができた。なお、図5Bより、精度管理用プライマーセットを用いたPCRにより、全てのサンプルにおいてバンドが検出されたことがわかる。これは、試料のバイサルファイト処理が適切に行なわれたことを示している。このように、本実施例のマーカーは、生体試料として末梢血を用いた場合でも、子宮体癌患者において高率にメチル化傾向を示し、健常人ではメチル化が検出されないことがわかった。よって、本実施例のマーカーは、子宮体癌に特異性の高いマーカーであり、血液試料中で子宮体癌に由来する癌細胞の存否を判定するのに有用であることが示唆された。
2 測定装置
3 コンピュータシステム
3a コンピュータ本体
3b 入力デバイス
3c 表示部
Claims (11)
- 被験者から採取した生体試料からDNA試料を調製する工程と、
調製工程で得られたDNA試料に含まれるTMCO1遺伝子のプロモータ領域に存在するCpG部位のメチル化の状態を解析する工程と、
解析工程で得られた解析結果に基づいて、前記被験者の子宮体癌に関する情報を取得する工程と
を含む、子宮体癌に関する情報の取得方法。 - 解析工程が、少なくとも1つのCpG部位のメチル化の有無を解析する工程である請求項1に記載の方法。
- 被験者の子宮体癌に関する情報が、被験者から採取した生体試料における子宮体癌に由来する癌細胞の存否であり、
情報取得工程が、メチル化されたCpG部位が有るという解析結果が得られた場合に、生体試料中に子宮体癌由来の癌細胞が存在するという情報を取得する工程である請求項2に記載の方法。 - 解析工程が、メチル化の頻度を解析する工程である請求項1に記載の方法。
- 被験者の子宮体癌に関する情報が、被験者から採取した生体試料における子宮体癌に由来する癌細胞の存否であり、
情報取得工程が、解析工程で得られたメチル化の頻度が所定の閾値より高い場合に、生体試料中に子宮体癌由来の癌細胞が存在するという情報を取得する工程である、
請求項4に記載の方法。 - TMCO1遺伝子のプロモータ領域に存在するCpG部位から選択される少なくとも1つである、メチル化解析により子宮体癌に関する情報を取得するためのマーカー。
- TMCO1遺伝子のプロモータ領域の全部またはその一部の連続する塩基配列からなり且つ前記プロモータ領域中の少なくとも1つのCpG部位およびCpG部位を構成しない少なくとも1つのシトシンを含む単離DNAをバイサルファイト処理して得られるポリヌクレオチドである、子宮体癌に関する情報を取得するためのマーカー。
- 配列番号2の塩基配列からなるポリヌクレオチドである、請求項7に記載のマーカー。
- TMCO1遺伝子のプロモータ領域に存在するCpG部位から選択される少なくとも1つのメチル化の状態を解析するためのプライマーセットを含む、子宮体癌に関する情報を取得するためのキット。
- プライマーセットが、質量分析法およびメチル化特異的PCR法から選択される少なくとも1つの方法によりCpG部位のメチル化の状態を解析するためのプライマーセットである請求項9に記載のキット。
- プライマーセットが、
配列番号3および配列番号4の塩基配列であるプライマーセット、
配列番号8および配列番号9の塩基配列であるプライマーセット、ならびに
から選択される少なくとも1つである請求項10に記載のキット。
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