JP2016015288A - 放電灯点灯装置 - Google Patents

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由季央 國枝
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Abstract

【課題】極性反転及び劣化による放電灯の立ち消え及びちらつきの発生を抑制することができる放電灯点灯装置を提供する。【解決手段】放電灯点灯装置は、DC/DC変換部と、DC/AC変換部と、制御部と、を備える。DC/DC変換部は、第1直流電圧を第2直流電圧に変換する。DC/AC変換部は、第2直流電圧を交流電圧に変換する。制御部は、第2直流電圧の値と交流電圧の極性反転のタイミングとを制御する。制御部は、交流電圧の極性反転直後から所定時間が経過するまでの第1期間T1において、放電灯の劣化度合いによらず放電灯に出力する電力が一定となるように制御する。また、制御部は、第1期間T1終了後から交流電圧の極性が反転するまでの第2期間T2において、放電灯の劣化度合いに応じて、第2直流電圧の値が第1期間T1における値よりも大きくなるように制御する。【選択図】図3

Description

DC/DC変換部と、DC/AC変換部と、制御部と、を備える放電灯点灯装置に関する。
従来、特許文献1に記載のように、DC/DCコンバータ回路と、DC/ACインバータ回路と、制御手段と、備える高圧放電灯の点灯装置が知られている。DC/DCコンバータ回路は、直流電圧を昇圧又は降圧する。DC/ACインバータ回路は、DC/DCコンバータ回路の出力電圧を極性反転して交流電圧に変換し、高圧放電灯に供給する。制御手段は、DC/DCコンバータ回路の出力量と、DC/ACインバータ回路の動作タイミングと、を制御する。
制御手段は、高圧放電灯に流れるランプ電流について、極性反転する直前の突起状期間で、突起状期間以外の平坦状期間よりも電流波形のレベルを高くする。これにより、点灯装置は、極性反転による高圧放電灯のちらつきの発生を抑制することができる。
さらに、制御手段は、高圧放電灯の劣化度合いに応じて、平坦状期間における電流波形のレベルを小さくするとともに、突起状期間における電流波形のレベルを大きくする。突起状期間における電流波形のレベルを大きくすることで、高圧放電灯の劣化による立ち消え及びちらつきの発生を抑制することができる。また、平坦状期間における電流波形のレベルを小さくすることで、劣化度合いによらず高圧放電灯に供給する電力を一定とすることができる。
特開2008−181814号公報
しかしながら、上記構成では、劣化に応じて平坦状期間において高圧放電灯に供給する電力が低下することとなる。したがって、ランプ電流の極性反転時に立ち消えが発生する虞がある。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、極性反転及び劣化による放電灯の立ち消え及びちらつきの発生を抑制することができる放電灯点灯装置を提供することを目的とする。
ここに開示される発明は、上記目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。なお、特許請求の範囲及びこの項に記載した括弧内の符号は、ひとつの態様として下記の実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、発明の技術的範囲を限定するものではない。
開示された発明のひとつは、放電灯(200)を点灯させるための放電灯点灯装置であって、第1直流電圧を降圧又は昇圧し、第2直流電圧に変換するDC/DC変換部(20)と、第2直流電圧の極性を周期的に反転して交流電圧に変換し、放電灯に出力するDC/AC変換部(40)と、交流電圧の極性反転直後から所定時間が経過するまでの第1期間において、放電灯の劣化度合いによらず放電灯に出力する電力が一定となり、且つ、第1期間終了後から交流電圧の極性が反転するまでの第2期間において、放電灯の劣化度合いに応じて、第2直流電圧の値が第1期間における値よりも大きくなるように、第2直流電圧の値と、交流電圧の極性反転のタイミングと、を制御する制御部(80)と、を備えることを特徴とする。
上記構成では、放電灯の劣化度合いに応じて、第1期間よりも第2期間における第2直流電圧の値を大きくする。これによれば、交流電圧の極性反転時におけるちらつきの発生を抑制することができる。また、放電灯の劣化度合いに応じて、第2期間における第2直流電圧の値を大きくするため、劣化による立ち消え及びちらつきの発生を抑制することができる。
また、放電灯の劣化度合いによらず、第1期間において放電灯に出力する電力を一定とする。したがって、交流電圧の極性反転時における放電灯の立ち消えの発生を抑制することができる。
第1実施形態に係る放電灯点灯装置の概略構成を示す回路図である。 電力制御処理を説明するためのタイミングチャートである。 電力制御処理の処理手順を示すフローチャートである。 追加電力の大きさを示す図である。 変形例に係る放電灯点灯装置における追加電力の大きさを示す図である。 電力制御処理の処理手順を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る放電灯点灯装置の概略構成を示す回路図である。 電力制御処理を説明するためのタイミングチャートである。 電力制御処理の処理手順を示すフローチャートである。 追加電力の大きさを示す図である。 変形例に係る放電灯点灯装置における追加電力の大きさを示す図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。なお、以下に示す各実施形態において、共通乃至関連する要素には同一の符号を付与するものとする。
(第1実施形態)
先ず、図1及び図2に基づき、放電灯点灯装置10の概略構成について説明する。
放電灯点灯装置10は、電源100から入力される第1直流電圧に基づき、放電灯200に電力を出力して点灯させる装置である。放電灯点灯装置10は、DC/DC変換部20、電圧検出部30、DC/AC変換部40、トランス50、電流検出部60、制御部80を備える。
放電灯200は、キセノンガス、ヨウ化金属等を封入したバルブ内に一対の電極を有し、その電極間に起きる放電現象によって光を発する光源である。放電灯200としては、たとえば、メタルハライドランプを採用することができる。このような放電灯200は、たとえば車両の前照灯に用いることができる。
電源100としては、たとえば車載バッテリを採用することができる。電源100の負極端子はグランドに接続され、正極端子はDC/DC変換部20に接続されている。DC/DC変換部20は、電源100の第1直流電圧を降圧又は昇圧し、第2直流電圧に変換する。DC/DC変換部20は、トランス22、MOSFET24、ダイオード26、コンデンサ28を有する。
トランス22は、一次巻線及び二次巻線を有し、一次巻線の磁電エネルギーを電磁誘導により二次巻線に伝達する。トランス22における一次巻線の一端は電源100の正極端子に接続され、他端はMOSFET24のドレインに接続されている。MOSFET24のソースはグランドに接続され、ゲートはDC/DC制御部86に接続されている。MOSFET24のゲートには、DC/DC制御部86によりパルス信号が入力される。パルス信号のHigh/Lowにより、MOSFET24の動作が切り換えられる。MOSFET24の動作により、トランス22が磁電エネルギーの蓄積及び放出を行う。
トランス22における二次巻線の一端は一次巻線及びMOSFET24の接続点に接続され、他端はダイオード26のアノードに接続されている。ダイオード26のカソードはコンデンサ28の一端に接続され、コンデンサ28の他端はグランドに接続されている。ダイオード26は、トランス22の二次巻線からコンデンサ28に向かう方向にのみ電流を流す。コンデンサ28は、第2直流電圧を平滑化する平滑コンデンサである。
DC/DC制御部86は、パルス信号の周波数を変化させることで、MOSFET24の動作周期を変化させる。これにより、第2直流電圧の値を所望の値にすることができる。第2直流電圧は、ダイオード26及びコンデンサ28の接続点から出力される。
電圧検出部30は、この第2直流電圧を検出する。電圧検出部30は、2つの抵抗32,34を有し、周知の分圧回路を構成する。抵抗32の一端はダイオード26及びコンデンサ28の接続点に接続され、他端は抵抗34の一端に接続されている。抵抗34の他端は、グランドに接続されている。抵抗32及び抵抗34の接続点の電圧であるa電圧は、第2直流電圧に比例する値とされる。抵抗32及び抵抗34の接続点は、電力制御部84に接続されている。すなわち、電圧検出部30は、第2直流電圧をa電圧に変換し、a電圧を電力制御部84に出力する。
DC/AC変換部40は、第2直流電圧を交流電圧に変換し、放電灯200に出力する。DC/AC変換部40は、4つのIGBT42,44,46,48を有し、周知のHブリッジを構成する。IGBT42のコレクタはダイオード26、コンデンサ28、及び電圧検出部30の接続点に接続され、エミッタはIGBT44のコレクタに接続されている。IGBT44のエミッタは、抵抗62を介してグランドに接続されている。IGBT42及びIGBT44の接続点には、トランス50における二次巻線の一端が接続されている。
トランス50における二次巻線の他端は放電灯200の一方の電極端子に接続され、一次巻線はイグナイタ回路に接続されている。イグナイタ回路は、制御部80により駆動が制御され、放電灯200の点灯開始時において、トランス50に始動電圧を発生させる。この始動電圧により、放電灯200は点灯を開始する。制御部80は、イグナイタ回路を駆動させる始動処理が終了したあと、放電灯200に交流電圧を出力し、所定の輝度で点灯させる。
放電灯200におけるトランス50と反対側の電極端子は、IGBT46のエミッタに接続されている。IGBT46のコレクタは、IGBT42及び電圧検出部30の接続点に接続されている。放電灯200及びIGBT46の接続点は、IGBT48のコレクタに接続されている。IGBT48のエミッタは、IGBT44及び抵抗62の接続点に接続されている。
各IGBT42,44,46,48のゲートは、DC/AC制御部82に接続されている。各IGBT42,44,46,48のゲートには、DC/AC制御部82により所定周期のパルス信号が入力される。パルス信号のHigh/Lowにより、各IGBT42,44,46,48の動作が切り換えられる。
DC/AC制御部82は、所定のタイミングで、IGBT42,48をオンするとともに、IGBT44,46をオフする。これにより、放電灯200のトランス50側の電極端子に第2直流電圧が印加されるため、電極間に放電が発生し、放電灯200が点灯する。このとき、放電灯200のトランス50側の電極端子が正極端子、トランス50と反対側の電極端子が負極端子となる。放電灯200に流れる放電灯電流は、IGBT42から、トランス50、放電灯200、IGBT48、抵抗62を介して、グランドへ流れる。
DC/AC制御部82は、次のタイミングで、IGBT44,46をオンするとともに、IGBT42,48をオフする。これにより、放電灯200のトランス50と反対側の電極端子に第2直流電圧が印加されるため、電極間に放電が発生し、放電灯200が点灯する。
このとき、放電灯200のトランス50と反対側の電極端子が正極端子、トランス50側の電極端子が負極端子となる。すなわち、前のタイミングに対して、放電灯200における各電極の極性が反転する。放電灯電流は、IGBT46から、放電灯200、トランス50、IGBT44、抵抗62を介して、グランドへ流れる。
図2に示すように、各電極の極性反転により、放電灯200における放電灯電流の向きが逆向きとなる。DC/AC変換部40は、各電極の極性が所定周期で切り換わるような交流電圧を放電灯200に出力する。このように、放電灯200に交流電圧を出力して点灯させることで、各電極を均等に消耗させることができる。これによれば、放電灯200の劣化を抑制することができる。
放電灯200は、劣化度合いに応じて、点灯し易さ、すなわち抵抗値が変化する。詳しくは、電極の消耗、封入ガスのリーク等が発生して劣化度合いが大きくなると、放電灯200が点灯し難くなる。すなわち、放電灯200の抵抗値が高くなる。放電灯200に所定の電力を出力する場合、劣化度合いが大きくなると、第2直流電圧の値が大きくなり、放電灯電流の絶対値が小さくなる。これによれば、放電灯電流の絶対値を検出することにより、放電灯200の劣化度合いを判定することができる。
電流検出部60は、放電灯電流の絶対値を検出する。電流検出部60は、抵抗62、CRフィルタ64、コンパレータ66、基準電圧源68を有する。抵抗62の一端はIGBT44及びIGBT48の接続点に接続され、他端はグランドに接続されている。抵抗62には交流電圧の極性反転によらず一定方向に放電灯電流が流れるため、抵抗62の両端電圧が放電灯電流の絶対値に対応する値となる。抵抗62は、特許請求の範囲に記載の電流検出抵抗に相当する。
CRフィルタ64は、抵抗70及びコンデンサ72を有し、抵抗62に対して並列に接続されている。抵抗70の一端はIGBT44及び抵抗62の接続点に接続され、他端はコンデンサ72の一端に接続されている。コンデンサ72の他端は、グランドに接続されている。CRフィルタ64は、抵抗62の両端電圧を、抵抗70及びコンデンサ72の接続点の電圧であるb電圧に変換する。b電圧は、放電灯電流の絶対値に対応し、CRフィルタ64により変化が抑制される。図2に示すように、放電灯電流の絶対値は、交流電圧が極性反転するタイミングで0Aとなる。これに対し、b電圧は、CRフィルタ64により変化が抑制され、0Vになることがない。
抵抗70及びコンデンサ72の接続点は、コンパレータ66の反転入力端子に接続されている。コンパレータ66の非反転入力端子は基準電圧源68に接続され、出力端子は電力制御部84に接続されている。コンパレータ66は、b電圧と基準電圧源68の基準電圧Vr1とを比較し、比較結果に応じたc電圧を制御部80に出力する。基準電圧Vr1の値は、特許請求の範囲に記載の放電灯電流の閾値に相当する。c電圧は、b電圧が基準電圧Vr1より大きい場合に0Vとされ、b電圧が基準電圧以下の場合に0Vより大きい定電圧Vc1とされる。
また、抵抗70及びコンデンサ72の接続点は、電力制御部84に接続されている。すなわち、電流検出部60は、放電灯電流の絶対値をb電圧に変換し、b電圧を電力制御部84に出力する。
制御部80は、第2直流電圧の値と、交流電圧の極性反転のタイミングと、を制御し、放電灯200に出力する電力を制御する電力制御処理を実行する。制御部80は、DC/AC制御部82、電力制御部84、DC/DC制御部86を有する。DC/AC制御部82は、電力制御部84からの指示信号によりパルス信号を生成し、各IGBT42,44,46,48に出力する。これにより、DC/AC変換部40は、放電灯200に交流電圧を出力することができる。
電力制御部84は、a電圧及びb電圧に応じて放電灯200に出力されている電力を算出する。電力制御部84は、放電灯200に出力する電力が目標電力となるような、指示信号をDC/DC制御部86に出力する。つまり、電力制御部84は、放電灯200に出力されている電力と、目標電力と、の差がなくなるような指示信号をDC/DC制御部86に出力する。さらに、電力制御部84は、c電圧に応じて放電灯200の劣化度合いを判定し、劣化度合いに応じて目標電力を設定する。
DC/DC制御部86は、電力制御部84の指示信号に応じてパルス信号を生成し、MOSFET24に出力する。これにより、DC/DC変換部20は、第1直流電圧を昇圧又は降圧し、第2直流電圧に変換する。
このように、制御部80は、放電灯200に出力されている電力を監視し、第2直流電圧の値を制御する。そのため、電極温度の変動等により放電灯200の抵抗値が変化した場合であっても、放電灯200に目標電力を出力することができる。
次に、図2〜図4に基づき、制御部80が実行する電力制御処理について説明する。
制御部80は、始動処理を終了すると、電力制御処理をスタートする。また、制御部80は、放電灯200を消灯させるまで、電力制御処理を繰り返し実行する。
図3に示すように、先ず、電力制御部84が、c電圧は定電圧Vc1か否かを判定する(S10)。c電圧が、定電圧Vc1の場合に放電灯200の劣化度合いが大きいと判定し、0Vの場合に劣化度合いが小さいと判定する。
S10においてc電圧が定電圧Vc1であると判定した場合、電力制御部84は追加電力Waを算出する(S12)。電力制御部84は、放電灯200の劣化度合いに応じて追加電力Waの大きさを算出する。本実施形態では、図4に示すように、b電圧の値に応じて追加電力Waの大きさを算出する。b電圧の値が基準電圧Vr1以下の範囲において、b電圧の値が小さいほど追加電力Waを大きくする。
次に、電力制御部84は、放電灯200に電力を出力する期間が、第2期間T2か否かを判定する(S14)。図2に示すように、交流電圧の極性反転直後から所定時間が経過するまでの期間を第1期間T1とし、第1期間T1終了後から交流電圧の極性が反転するまでの期間を第2期間T2とする。
S14において、放電灯200に電力を出力する期間が第2期間T2であると判定した場合、放電灯200に定電力Wc及び追加電力Waを出力する(S16)。すなわち、電力制御部84は、定電力Wcに追加電力Waを加えた電力を、目標電力として設定する。
さらに、電力制御部84は、放電灯200に出力する電力が目標電力となるような指示信号を、DC/DC制御部86に出力する。DC/DC制御部86は、指示信号に基づきパルス信号を生成し、MOSFET24に出力する。これにより、放電灯200に定電力Wc及び追加電力Waを出力するような第2直流電圧を、DC/DC制御部86が出力する。放電灯200に電力を出力した後、制御部80は電力制御処理を終了する。
また、S14において、放電灯200に電力を出力する期間が、第2期間T2ではない、すなわち第1期間T1であると判定した場合、放電灯200に定電力Wcを出力する(S18)。すなわち、電力制御部84は、定電力Wcを目標電力として設定する。そのため、放電灯200に定電力Wcを出力するような第2直流電圧を、DC/DC変換部20が出力する。放電灯200に電力を出力した後、制御部80は電力制御処理を終了する。
これによれば、第1期間T1において放電灯200に出力する電力は、劣化度合いによらず定電力Wcとされる。また、S16及びS18によれば、放電灯200の劣化度合いが大きい場合、第1期間T1に対する第2期間T2の第2直流電圧の値が大きくなる。
また、S10においてc電圧が定電圧Vc1ではない、すなわちc電圧が0Vであると判定した場合、放電灯200に定電力Wcを出力する(S20)。つまり、電力制御部84は、定電力Wcを目標電力として設定する。これによれば、放電灯200に定電力Wcを出力するような第2直流電圧を、DC/DC変換部20が出力する。放電灯200に電力を出力した後、制御部80は電力制御処理を終了する。この場合、S14のように、放電灯200に電力を追加する期間が第2期間T2か否かを判定しない。そのため、第1期間T1及び第2期間T2の第2直流電圧が同じ値となる。
次に、上記した放電灯点灯装置10の効果について説明する。
本実施形態では、放電灯200の劣化度合いに応じて、第1期間T1よりも第2期間T2における第2直流電圧の値を大きくする。これによれば、交流電圧の極性反転時におけるちらつきの発生を抑制することができる。また、放電灯200の劣化度合いに応じて、第2期間T2における第2直流電圧の値を大きくするため、劣化による立ち消え及びちらつきの発生を抑制することができる。
また、放電灯200の劣化度合いによらず、第1期間T1において放電灯200に出力する電力を一定とする。したがって、交流電圧の極性反転時における放電灯200の立ち消えの発生を抑制することができる。
ところで、放電灯200の劣化度合いに応じて、放電灯200の点灯し易さ、すなわち抵抗値が変化する。これによれば、放電灯200に所定の電力を出力する場合、劣化度合いに応じて放電灯電流の絶対値が変化する。これに対し、本実施形態では、電流検出部60が放電灯電流の絶対値を検出する。したがって、制御部80が放電灯200の劣化度合いを判定することができる。
ところで、放電灯200の劣化度合いが小さい場合、ちらつきが発生し難い。そのため、放電灯200の劣化度合いが小さい場合に、第1期間T1よりも第2期間T2における第2直流電圧の値を大きくすると、放電灯200に出力する電力が無駄に大きくなる虞がある。電力が大きくなると、電極の消耗が早まり、放電灯200の寿命が短くなる虞がある。
これに対し、上記構成では、放電灯電流の絶対値が閾値より大きい場合、第1期間T1及び第2期間T2の第2直流電圧を同じ値とする。これによれば、放電灯200に出力する電力が無駄に大きくなることを抑制することができる。したがって、放電灯200の寿命が短くなることを抑制することができる。
ところで、放電灯電流の値は、交流電圧の極性反転に応じて一時的に0Aとなるため、抵抗62の両端電圧も一時的に0Vとなる。これによれば、制御部80が、抵抗62の両端電圧に基づき、放電灯200の劣化度合いを判定し難い虞がある。
本実施形態では、CRフィルタ64により、抵抗62の両端電圧に対応するb電圧が0Vとなることが抑制される。したがって、CRフィルタ64が無い構成に較べ、制御部80が放電灯200の劣化度合いを判定し易い。
なお、本実施形態では、放電灯電流の絶対値が閾値以下の場合にのみ、第1期間T1よりも第2期間T2における第2直流電圧の値を大きくする例を示した。しかしながら、これに限定するものではない。放電灯電流の絶対値が小さいほど、すなわち放電灯200の劣化度合いが大きいほど、第1期間T1よりも第2期間T2における第2直流電圧の値を大きくしてもよい。この構成では、図5に示すように、b電圧の値が小さいほど、追加電力Waを大きくする。また、図6に示すように、制御部80は、c電圧が定電圧Vc1か否かを判定しなくてもよい。
放電灯200の劣化度合いが大きくなるほど、放電灯200の立ち消えが発生し易い。したがって、上記構成では、放電灯200に無駄な電力を出力することを抑制しつつ、立ち消えの発生を抑制することができる。
(第2実施形態)
本実施形態において、第1実施形態に示した放電灯点灯装置10と共通する部分についての説明は割愛する。
図7に示すように、電圧検出部30は、2つの抵抗32,34に加えて、コンパレータ36及び基準電圧源38を有する。抵抗32及び抵抗34の接続点は、コンパレータ36の反転入力端子に接続されている。コンパレータ36の非反転入力端子は基準電圧源38に接続され、出力端子は電力制御部84に接続されている。コンパレータ36は、a電圧と基準電圧源38の基準電圧Vr2とを比較し、比較結果に応じたd電圧を電力制御部84に出力する。基準電圧Vr2の値は、特許請求の範囲に記載の第2直流電圧の閾値に相当する。図8に示すように、d電圧は、a電圧が基準電圧Vr2より小さい場合に0Vであり、a電圧が基準電圧Vr2以上の場合に0Vより大きい定電圧Vc2とされる。
なお、a電圧は、交流電圧の極性反転時に、一時的に上昇して、所定値に戻る。これは、極性反転時に交流電圧の絶対値が減少すると、トランス50に逆起電力が発生し、第2直流電圧が一時的に上昇するためである。
次に、図8〜図10に基づき、制御部80が実行する電力制御処理について説明する。
図9に示すように、先ず、電力制御部84が、d電圧は定電圧Vc2か否かを判定する(S30)。d電圧が、定電圧Vc2の場合に放電灯200の劣化度合いが大きいと判定し、0Vの場合に放電灯200の劣化度合いが小さいと判定する。
S30においてd電圧が定電圧Vc2であると判定した場合、電力制御部84は追加電力Waを算出する(S32)。電力制御部84は、放電灯200の劣化度合いに応じて追加電力Waの大きさを算出する。本実施形態では、図10に示すように、a電圧の値に応じて追加電力Waの大きさを算出する。a電圧の値が基準電圧Vr2以上の範囲において、a電圧の値が大きいほど追加電力Waを大きくする。
次に、電力制御部84は、放電灯200に電力を出力する期間が、第2期間T2か否かを判定する(S34)。S34において、放電灯200に電力を出力する期間が第2期間T2であると判定した場合、放電灯200に定電力Wc及び追加電力Waを出力する(S36)。すなわち、電力制御部84は、定電力Wcに追加電力Waを加えた電力を、目標電力として設定する。
さらに、電力制御部84は、放電灯200に出力する電力が目標電力となるような指示信号を、DC/DC制御部86に出力する。DC/DC制御部86は、指示信号に基づきパルス信号を生成し、MOSFET24に出力する。これにより、放電灯200に定電力Wc及び追加電力Waを出力するような第2直流電圧を、DC/DC変換部20が出力する。放電灯200に電力を出力した後、制御部80は電力制御処理を終了する。
また、S34において放電灯200に電力を出力する期間が、第2期間T2ではない、すなわち第1期間T1であると判定した場合、放電灯200に定電力Wcを出力する(S38)。すなわち、電力制御部84は、定電力Wcを目標電力として設定する。そのため、放電灯200に定電力Wcを出力するような第2直流電圧を、DC/DC変換部20が出力する。放電灯200に電力を出力した後、制御部80は電力制御処理を終了する。
これによれば、第1期間T1において放電灯200に出力する電力は、劣化度合いによらず定電力Wcとされる。また、S36及びS38によれば、放電灯200の劣化度合いが大きい場合、第1期間T1に対する第2期間T2の第2直流電圧の値が大きくなる。
また、S30においてd電圧が定電圧Vc2ではない、すなわちd電圧が0Vであると判定した場合、放電灯200に定電力Wcを出力する(S40)。つまり、電力制御部84は、定電力Wcを目標電力として設定する。これによれば、放電灯200に定電力Wcを出力するような第2直流電圧を、DC/DC変換部20が出力する。放電灯200に電力を出力した後、制御部80は電力制御処理を終了する。この場合、S34のように、放電灯200に電力を追加する期間が第2期間T2か否かを判定しない。そのため、第1期間T1及び第2期間T2の第2直流電圧が同じ値となる。
ところで、放電灯200の劣化度合いに応じて、放電灯200の点灯し易さ、すなわち抵抗値が変化する。これによれば、放電灯200に所定の電力を出力する場合、劣化度合いに応じて放電灯電流の絶対値が変化する。放電灯電流の絶対値が変化すると、放電灯点灯装置10は放電灯200に出力する電力が所定の電力となるように、第2直流電圧の値を変化させる。すなわち、放電灯200の劣化度合いに応じて第2直流電圧の値が変化する。したがって、電圧検出部30が第2直流電圧を検出することで、制御部80が放電灯の劣化度合いを判定することができる。
なお、本実施形態では、第2直流電圧が閾値以上の場合にのみ、第1期間T1よりも第2期間T2における第2直流電圧の値を大きくする例を示した。しかしながら、これに限定するものではない。第2直流電圧が大きいほど、すなわち放電灯200の劣化度合いが大きいほど、第1期間T1よりも第2期間T2における第2直流電圧の値を大きくしてもよい。この構成では、図11に示すように、a電圧が大きいほど、追加電力Waを大きくする。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態になんら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することが可能である。
上記実施形態では、DC/DC変換部20が、MOSFET24、トランス22、ダイオード26、コンデンサ28を有する例を示したが、これに限定するものではない。DC/DC変換部20は、第1直流電圧を第2直流電圧に変換するものであればよい。
また、上記実施形態では、DC/AC変換部40が、4つのIGBT42,44,46,48を有し、Hブリッジを構成する例を示したが、これに限定するものではない。DC/AC変換部40は、第2直流電圧を交流電圧に変換し、放電灯200に出力するものであればよい。
また、上記実施形態では、制御部80が、DC/AC制御部82、電力制御部84、DC/DC制御部86を有する例を示したが、これに限定するものではない。制御部80は、第2直流電圧の値と、交流電圧の極性反転のタイミングと、を制御する構成であれば、採用することができる。
10…放電灯点灯装置、20…DC/DC変換部、22…トランス、24…MOSFET、26…ダイオード、28…コンデンサ、30…電圧検出部、32…抵抗、34…抵抗、36…コンパレータ、38…基準電圧源、40…DC/AC変換部、42…IGBT、44…IGBT、46…IGBT、48…IGBT、50…トランス、60…電流検出部、62…抵抗、64…CRフィルタ、66…コンパレータ、68…基準電圧源、70…抵抗、72…コンデンサ、80…制御部、82…DC/AC制御部、84…電力制御部、86…DC/DC制御部、100…電源、200…放電灯

Claims (8)

  1. 放電灯(200)を点灯させるための放電灯点灯装置であって、
    第1直流電圧を降圧又は昇圧し、第2直流電圧に変換するDC/DC変換部(20)と、
    前記第2直流電圧の極性を周期的に反転して交流電圧に変換し、前記放電灯に出力するDC/AC変換部(40)と、
    前記交流電圧の極性反転直後から所定時間が経過するまでの第1期間において、前記放電灯の劣化度合いによらず前記放電灯に出力する電力が一定となり、且つ、前記第1期間終了後から前記交流電圧の極性が反転するまでの第2期間において、前記放電灯の劣化度合いに応じて、前記第2直流電圧の値が前記第1期間における値よりも大きくなるように、前記第2直流電圧の値と、前記交流電圧の極性反転のタイミングと、を制御する制御部(80)と、を備えることを特徴とする放電灯点灯装置。
  2. 前記放電灯に流れる放電灯電流の絶対値を検出し、前記制御部に出力する電流検出部(60)をさらに備え、
    前記制御部は、前記放電灯電流の絶対値に基づいて、前記放電灯の劣化度合いを判定することを特徴とする請求項1に記載の放電灯点灯装置。
  3. 前記電流検出部は、前記放電灯電流の絶対値と、閾値と、を比較し、
    前記制御部は、前記放電灯電流の絶対値が前記閾値以下の場合、前記第1期間に対する前記第2期間の前記第2直流電圧の値が大きくなり、前記放電灯電流の絶対値が前記閾値より大きい場合、前記第1期間及び前記第2期間の前記第2直流電圧が同じ値となるように制御することを特徴とする請求項2に記載の放電灯点灯装置。
  4. 前記制御部は、前記放電灯の劣化度合いが大きいほど、前記第1期間に対する前記第2期間の前記第2直流電圧の値が大きくなるように制御することを特徴とする請求項2に記載の放電灯点灯装置。
  5. 前記電流検出部は、前記交流電圧の極性反転によらず一定方向に前記放電灯電流が流れる電流検出抵抗(62)と、前記交流電圧の極性反転による前記電流検出抵抗の両端電圧の変化を抑制するCRフィルタ(64)と、を有することを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の放電灯点灯装置。
  6. 前記第2直流電圧を検出して、前記制御部に出力する電圧検出部(30)をさらに備え、
    前記制御部は、前記第2直流電圧の値に基づいて、前記放電灯の劣化度合いを判定することを特徴とする請求項1に記載の放電灯点灯装置。
  7. 前記電圧検出部は、前記第2直流電圧の値と、閾値と、を比較し、
    前記制御部は、前記第2直流電圧の値が前記閾値以上の場合、前記第1期間に対する前記第2期間の前記第2直流電圧の値が大きくなり、前記第2直流電圧の値が前記閾値より小さい場合、前記第1期間及び前記第2期間の前記第2直流電圧が同じ値となるように制御することを特徴とする請求項6に記載の放電灯点灯装置。
  8. 前記制御部は、前記放電灯の劣化度合いが大きいほど、前記第1期間に対する前記第2期間の前記第2直流電圧の値が大きくなるように制御することを特徴とする請求項6に記載の放電灯点灯装置。
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