JP2016013801A - 車両用内装材 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡易な製造作業で装飾面の意匠性を高めることができる車両用内装材を提供する。
【解決手段】車両用内装材の基材1は、その車両用内装材を車両に取り付けたときに車室内側に位置する装飾面2を備える。装飾面2には、模様をなすように凹部3及び凸部4が形成される。これら凹部3及び凸部4を有する装飾面2上には、色及び材質等が異なる塗料で塗装を重ねることによって複数層の塗料膜5〜7が形成される。装飾面2上の塗料膜5〜7の厚さは、同塗料膜5〜7を形成するために装飾面2上で重ねられる塗装の関係から、塗料膜5〜7における凸部4に対応する部分では、凹部3に対応する部分に比べて、塗料膜5〜7の厚さが薄くなりやすくなる。更に、装飾面2上での凹凸の影響から、塗料膜5〜7全体における凸部4に対応する部分の表面(装飾面2側とは反対側の面)は、凹部3に対応した部分の表面よりも、装飾面2から離れる方向に飛び出して位置する。
【選択図】図1
【解決手段】車両用内装材の基材1は、その車両用内装材を車両に取り付けたときに車室内側に位置する装飾面2を備える。装飾面2には、模様をなすように凹部3及び凸部4が形成される。これら凹部3及び凸部4を有する装飾面2上には、色及び材質等が異なる塗料で塗装を重ねることによって複数層の塗料膜5〜7が形成される。装飾面2上の塗料膜5〜7の厚さは、同塗料膜5〜7を形成するために装飾面2上で重ねられる塗装の関係から、塗料膜5〜7における凸部4に対応する部分では、凹部3に対応する部分に比べて、塗料膜5〜7の厚さが薄くなりやすくなる。更に、装飾面2上での凹凸の影響から、塗料膜5〜7全体における凸部4に対応する部分の表面(装飾面2側とは反対側の面)は、凹部3に対応した部分の表面よりも、装飾面2から離れる方向に飛び出して位置する。
【選択図】図1
Description
本発明は、車両用内装材に関する。
車両用内装材において、その装飾面を色や艶が均一となるように塗装するだけでは、同装飾面の意匠性を高めることは難しい。このため、特許文献1に示されるように、装飾面に対し間接的に光を照射する照明装置を設け、同装置による間接照明を通じて装飾面の意匠性を高めるようにした車両用内装材が提案されている。
しかし、特許文献1の車両用内装材では、照明装置を設置するための構造、及び、同装置による間接照明を実現するための構造が必要であり、それらの構造を実現するために車両用内装材の製造に複雑な作業が伴うようになる。
本発明の目的は、簡易な製造作業で装飾面の意匠性を高めることができる車両用内装材を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決する車両用内装材は、模様をなすように凹部及び凸部が形成された装飾面を備える。そして、それら凹部及び凸部を有する装飾面上には、異なる塗料での塗装を重ねることによって複数層の塗料膜が形成される。
上記課題を解決する車両用内装材は、模様をなすように凹部及び凸部が形成された装飾面を備える。そして、それら凹部及び凸部を有する装飾面上には、異なる塗料での塗装を重ねることによって複数層の塗料膜が形成される。
装飾面上の塗料膜の厚さは、同塗料膜を形成するために装飾面上で重ねられる塗装の関係から、装飾面上の凹部に対応する部分と凸部に対応する部分とで異なるものとなる。詳しくは、塗装の際の塗装面での塗料の流れの関係から、塗料膜における凸部に対応する部分では、凹部に対応する部分に比べて、塗料膜の厚さが薄くなりやすくなる。更に、このように装飾面上での凹凸に応じて塗料膜の厚さの違いが生じるだけでなく、上記凹凸の影響から、複数層の塗料膜全体における凸部に対応する部分の表面(装飾面側とは反対側の面)は、凹部に対応した部分の表面よりも、装飾面から離れる方向に飛び出して位置することになる。
このため、経年変化として装飾面上の複数層の塗料膜が表層側から順に摩耗してゆく際、装飾面上の凸部に対応した部分では、凹部に対応した部分と比較して、表層側の塗料膜が摩耗によって消失しやすくなる。このように装飾面上の凹部及び凸部に応じて、表層側の塗料膜が摩耗によって消失してより下層の塗料膜が露出する部分と、表層側の塗料膜が摩耗によって消失しきらない部分とが生じることにより、装飾面上に上記凹部及び上記凸部に対応した模様が浮き出て同装飾面の意匠性が高められる。また、装飾面の意匠性を高めるための車両用内装材の製造作業としては、装飾面上に模様をなすよう凹部及び凸部を形成し、且つ、装飾面上に異なる塗料で塗装を重ねることによって複数層の塗料膜を形成するだけでよい。従って、簡易な製造作業で装飾面の意匠性を高めることができる。
以下、車両用内装材の一実施形態について、図1〜図3を参照して説明する。
図1に示す車両用内装材の基材1は、その車両用内装材を車両に取り付けたときに車室内側に位置する装飾面2を備えている。この装飾面2には、模様をなすように凹部3及び凸部4が形成されている。更に、これら凹部3及び凸部4を有する装飾面2上には、色及び材質等が異なる塗料で塗装を重ねることによって複数層の塗料膜5〜7が形成されている。なお、塗料膜5〜7のうち最下層の塗料膜5を形成する塗料については、表層側の塗料膜6,7を形成する塗料よりも摩耗しにくい材質のものが用いられる。
図1に示す車両用内装材の基材1は、その車両用内装材を車両に取り付けたときに車室内側に位置する装飾面2を備えている。この装飾面2には、模様をなすように凹部3及び凸部4が形成されている。更に、これら凹部3及び凸部4を有する装飾面2上には、色及び材質等が異なる塗料で塗装を重ねることによって複数層の塗料膜5〜7が形成されている。なお、塗料膜5〜7のうち最下層の塗料膜5を形成する塗料については、表層側の塗料膜6,7を形成する塗料よりも摩耗しにくい材質のものが用いられる。
このように形成された車両用内装材は、例えばセンタークラスタ、コンソールアッパーパネル、インパネオーナメント、ドアオーナメント、又はスイッチベースとして用いることが可能である。
次に、車両用内装材の作用について説明する。
装飾面2上の塗料膜5〜7の厚さは、同塗料膜5〜7を形成するために装飾面2上で重ねられる塗装の関係から、装飾面2上の凹部3に対応する部分と凸部4に対応する部分とで異なるものとなる。
装飾面2上の塗料膜5〜7の厚さは、同塗料膜5〜7を形成するために装飾面2上で重ねられる塗装の関係から、装飾面2上の凹部3に対応する部分と凸部4に対応する部分とで異なるものとなる。
詳しくは、塗装の際の塗装面での塗料の流れの関係から、塗料膜5〜7における凸部4に対応する部分では、凹部3に対応する部分に比べて、塗料膜5〜7の厚さが薄くなりやすくなる。更に、このように装飾面2上での凹凸に応じて塗料膜5〜7の厚さの違いが生じるだけでなく、上記凹凸の影響から、複数層の塗料膜5〜7全体における凸部4に対応する部分の表面(装飾面2側とは反対側の面)は、凹部3に対応した部分の表面よりも、装飾面2から離れる方向(図中の上方)に飛び出して位置することになる。
このため、経年変化として装飾面2上の複数層の塗料膜5〜7が表層側(塗料膜7側)から順に摩耗してゆく際、装飾面2上の凸部4に対応した部分では、凹部3に対応した部分と比較して、表層側の塗料膜(塗料膜7等)が摩耗によって消失しやすくなる。このように装飾面2上の凹部3及び凸部4に応じて、表層側の塗料膜が摩耗によって消失してより下層の塗料膜が露出する部分と、表層側の塗料膜が摩耗によって消失しきらない部分とが生じることにより、装飾面2上に上記凹部3及び上記凸部4に対応した模様が浮き出て同装飾面2の意匠性が高められる。
また、装飾面2の意匠性を高めるための車両用内装材の製造作業としては、装飾面2上に模様をなすよう凹部3及び凸部4を形成し、且つ、装飾面2上に異なる塗料で塗装を重ねることによって複数層の塗料膜5〜7を形成するだけでよい。従って、簡易な製造作業で装飾面2の意匠性を高めることができる。
なお、図2は、車両用内装材における複数層の塗料膜5〜7が表層側(塗料膜7側)から摩耗した状態の例を示している。図1に示す塗料膜5〜7が表層側から二点鎖線で示す位置まで摩耗したとすると、図2に示すように、装飾面2上の凸部4に対応した部分では最表層側の塗料膜7が摩耗によって消失して同塗料膜7よりも下層の塗料膜5,6が露出する一方、装飾面2上の凹部3に対応した部分では最表層側の塗料膜7が消失しきらずに残ったままになる。その結果、装飾面2上に上記凹部3及び上記凸部4に対応した模様が浮き出るようになる。
図3は、上述した塗料膜5〜7の表層側からの摩耗により、装飾面2上に上記凹部3及び上記凸部4に対応した模様が浮き出た状態の例を示している。この例では、装飾面2の凸部4に対応した部分で摩耗によって塗料膜5〜7のうちの下層のものが露出しやすくなる一方、装飾面2の凹部3に対応した部分で最表層の塗料膜7が残りやすくなることを利用して、摩耗時に装飾面2上に木目の模様が浮き出るように凹部3及び凸部4が装飾面2に形成されている。更に、各塗料膜5〜7の形成で用いられる塗料の色等を調整することにより、摩耗時に装飾面2上に浮き出る木目の模様が使い込まれた工芸品のような見栄え(風合い)を醸し出すようにしている。
以上詳述した本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)簡易な製造作業で装飾面2の意匠性を高めることができる。
(2)塗料膜5〜7のうち最下層の塗料膜5を形成する塗料として、表層側の塗料膜6,7を形成する塗料よりも摩耗しにくい材質のものが用いられるため、複数層の塗料膜5〜7の摩耗に伴う基材1の装飾面2の露出を抑制することができる。
(1)簡易な製造作業で装飾面2の意匠性を高めることができる。
(2)塗料膜5〜7のうち最下層の塗料膜5を形成する塗料として、表層側の塗料膜6,7を形成する塗料よりも摩耗しにくい材質のものが用いられるため、複数層の塗料膜5〜7の摩耗に伴う基材1の装飾面2の露出を抑制することができる。
(3)装飾面2上の凹部3の深さ及び凸部4の高さ、塗料膜5〜7の厚さ、並びに、それら凹部3及び凸部4によって形成される模様を調整することにより、装飾面2上に塗料膜5〜7の摩耗に伴って任意の模様を浮き出させることができる。
(4)塗料膜5〜7を形成する塗料の材質、及び、塗料膜5〜7の厚さを調整することにより、車両用内装材の使用期間(ライフサイクル)中における適切な期間に亘って、塗料膜5〜7の摩耗に伴って装飾面2上に模様を浮き出させることができる。
なお、上記実施形態は、例えば以下のように変更することもできる。
・車両用内装材の車両への取り付け前に塗料膜5〜7を表層側から人為的に研磨することによって装飾面2に模様を浮き出させておき、その後に車両用内装材を車両に取り付けるようにしてもよい。
・車両用内装材の車両への取り付け前に塗料膜5〜7を表層側から人為的に研磨することによって装飾面2に模様を浮き出させておき、その後に車両用内装材を車両に取り付けるようにしてもよい。
・塗料膜5〜7の摩耗によって装飾面2上に浮き出させる模様は木目模様に限らず、その他の模様を浮き出させることも可能である。こうした他の模様としては、例えば皮製品の表面にみられる皺模様(いわゆるシボ)等があげられる。
・塗料膜5〜7の摩耗によって装飾面2上における模様を浮き出させる位置について、凹部3及び凸部4の位置調整を通じて任意の位置、例えばコーナー部(角部)などに変更することも可能である。
1…基材、2…装飾面、3…凹部、4…凸部、5〜7…塗料膜。
Claims (1)
- 模様をなすように凹部及び凸部が形成された装飾面と、
前記装飾面上に異なる塗料での塗装を重ねることによって形成された複数層の塗料膜と、
を備えることを特徴とする車両用内装材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014137675A JP2016013801A (ja) | 2014-07-03 | 2014-07-03 | 車両用内装材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014137675A JP2016013801A (ja) | 2014-07-03 | 2014-07-03 | 車両用内装材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2016013801A true JP2016013801A (ja) | 2016-01-28 |
Family
ID=55230370
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2014137675A Pending JP2016013801A (ja) | 2014-07-03 | 2014-07-03 | 車両用内装材 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2016013801A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110091810A (zh) * | 2018-01-31 | 2019-08-06 | 本田技研工业株式会社 | 车辆内饰构件 |
-
2014
- 2014-07-03 JP JP2014137675A patent/JP2016013801A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN110091810A (zh) * | 2018-01-31 | 2019-08-06 | 本田技研工业株式会社 | 车辆内饰构件 |
JP2019131021A (ja) * | 2018-01-31 | 2019-08-08 | 本田技研工業株式会社 | 車両用内装材 |
US10836328B2 (en) | 2018-01-31 | 2020-11-17 | Honda Motor Co., Ltd. | Vehicle upholstery member |
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