JP2016013577A - 差込溶接式管継手用構造材の製造方法 - Google Patents

差込溶接式管継手用構造材の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2016013577A
JP2016013577A JP2015169235A JP2015169235A JP2016013577A JP 2016013577 A JP2016013577 A JP 2016013577A JP 2015169235 A JP2015169235 A JP 2015169235A JP 2015169235 A JP2015169235 A JP 2015169235A JP 2016013577 A JP2016013577 A JP 2016013577A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pipe
manufacturing
socket
welded
face
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015169235A
Other languages
English (en)
Inventor
潤一郎 森澤
Junichiro Morisawa
潤一郎 森澤
健一 中林
Kenichi Nakabayashi
健一 中林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Atomic Power Co Ltd
Original Assignee
Japan Atomic Power Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Atomic Power Co Ltd filed Critical Japan Atomic Power Co Ltd
Priority to JP2015169235A priority Critical patent/JP2016013577A/ja
Publication of JP2016013577A publication Critical patent/JP2016013577A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Butt Welding And Welding Of Specific Article (AREA)
  • Non-Disconnectible Joints And Screw-Threaded Joints (AREA)

Abstract

【課題】 コーナ部の溶込み不足が発生し難いソケット溶接継手の製造方法を提供する。
【解決手段】 略中空円筒状の差込口に配管が差し込まれ、溶接用のトーチの先端が、差
込口の端面と配管の外面とがなすコーナ部へ向けて進入してすみ肉溶接される差込溶接式
管継手用構造材の製造方法であって、少なくともパイプ部を有する部材の当該パイプ部をパイプ切断機により切断して端面を露出させ、差込口の内径側の角部面取り加工しない。
【選択図】 図1

Description

本発明は、溶け込み不良の発生を低減することを可能とした差込溶接式管継手用構造材の製造方法に関するものである。
ソケット溶接継手等の差込溶接式管継手は、ソケット端面(垂直面)と配管外面の交差コーナ部(直角コーナ部)を十分溶融させることによって、品質が確保される。
ソケット溶接継手は以前から作業段取りが容易なことから多くの継手で採用されている。通常の配管の突合せ溶接では裏波を出す必要があり、溶接技術としても高度な技術・技量が要求されるが、ソケット溶接継手はそこまでの技術・技量は要求されない。
図7は、良好な溶け込みが行われたソケット溶接継手の軸方向断面を示す図である。ソケット1に配管2が差し込まれ、ソケット1の端面と配管2の表面との間に溶接欠陥(溶け込み不良)がなく、すみ肉溶接部Aが形成されている。
図8は、溶接欠陥(溶け込み不良)が生じているソケット溶接継手の軸方向断面を示す図である。ソケット1の端面と配管2の表面との間にすみ肉溶接部Bが溶接されているが、面取り部Dに欠陥部Cが生じている。
このような溶込み不良があると、配管の振動等により発生する配管軸に直角方向の応力に対して影響を受け易くなり計画通りの強度が確保されず、使用中に漏洩を起す可能性がある。したがって、溶込み不良の発生を抑える必要がある。
溶込み不良は、一般的には放射線透過検査を行えば検出できる。しかしながら、差込溶接式管継手に放射線透過検査を使用するのであれば、簡易型継手であるこの継手を使用した効果が出ないため、突合せ溶接にして放射線透過検査を行った方が良いと考えられる。また一般的に、差込溶接式管継手に対する非破壊検査は、液体浸透探傷検査、又は、磁粉探傷検査が適用されるが、これは表面検査であるため、図8の欠陥部Cに示すような内部欠陥は検出できない。
また、溶接完了後、一般的には、耐圧検査が行われるが、図8の欠陥部Cに示すような内部欠陥が小さい場合は、往々にして、耐圧検査も合格することが多い。その後、使用中に欠陥がき裂となって進展し、漏洩にいたる場合も多いと考えられる。従って、この内部欠陥を如何に発生させないように管理するかが大切となる。
図8に示す欠陥部Cが生じる理由の一つとしては、ソケット部品の端面が面取り加工されていることが考えられる。一般に、機械部品は怪我を防止するなどの理由により、エッジ部分は面取りがなされている。しかしながら、この面取り部分により、ソケットと配管とを嵌合した場合に、ソケット端面(垂直面)と配管外面の交差コーナ部(直角コーナ部)に三角形状の断面の空間が存在することになる。この空間部分が存在することにより溶け込み不良が発生する可能性が高まると考えられる。
本発明は、このような従来の問題を解決するためになされたもので、溶け込み不良の発生を低減することを可能とした差込溶接式管継手用構造材の製造方法を提供しようとするものである。
本発明は、略中空円筒状の差込口に配管が差し込まれ、溶接用のトーチの先端が、差込口の端面と配管の外面とがなすコーナ部へ向けて進入してすみ肉溶接される差込溶接式管継手用構造材の製造方法であって、少なくともパイプ部を有する部材の当該パイプ部をパイプ切断機により切断して端面を露出させ、差込口の内径側の角部面取り加工しないことを特徴とする。
本発明の差込溶接式管継手用構造材の製造方法によれば、コーナ部の溶込み不足が発生し難いソケット溶接継手の製造方法を提供することが可能となる。
本発明の実施形態の差込溶接式管継手用構造材の形状及びソケット溶接の態様を示す図である。 本実施例の面取り有、面取り無しの溶接条件における観察方向を示す図である。 本実施例の面取り有の結果を示す断面写真である。 本実施例の面取り有の結果を示す断面写真である。 本実施例の面取り無の結果を示す断面写真である。 本実施例の面取り無の結果を示す断面写真である。 良好な溶け込みが行われたソケット溶接継手の軸方向断面を示す図である。 溶接欠陥(溶け込み不良)が生じているソケット溶接継手の軸方向断面を示す図である。
以下、本発明の実施形態である差込溶接式管継手用構造材の製造方法について、図を参照して詳細に説明をする。なお、以下の説明においては、ソケット溶接継手を例にあげて説明をするが、一般的な差込溶接継手等にも適用可能である。
図1は、本発明の実施形態の差込溶接式管継手用構造材の形状を示す図である。
本実施形態のソケット(差込溶接式管継手用構造材)101の略中空円筒状の差込口101bに配管102が差し込まれる構造のソケット溶接継手100において、ソケット101の端面101aの配管102の挿入口の周囲は面取りされておらず、ほぼ直角の断面となっている。
本実施形態のソケット101の製造方法としては、例えば、パイプをパイプカッターやバンドソーなどのパイプ切断機により切断して端面を露出させ、差込口の内径側の角部を面取り加工仕上げをしなればよい。
このように、ソケット101の端面101aの配管102の挿入口の周囲が面取りされていないことにより、従来のようなソケット端面(垂直面)と配管外面の交差コーナ部(直角コーナ部)に断面が三角形上の空間が存在せず、この空間部分を削除することにより溶け込み不良を低減することが可能となる。
以下、本発明の実施例について説明をする。なお、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
本実施例の面取り無ソケットの効果を確認するため、面取り有及び面取り無のソケットについてそれぞれ溶接実験を行い、その溶接断面を確認した。
(溶接条件)
図2(a)は、面取り有の溶接条件における観察方向を示す図である。面取り有の溶接条件は以下の通りである。なお、このトーチ(角度)は固定し、配管・ソケットを回転して溶接した。
・トーチ(タングステン電極)角度:62度、
・タングステン電極先端位置:ε(ソケット端面からの距離)=2mm、δ(配管端面からの距離)=4mm
・フィラーワイヤ(溶加材)径:1.6φ
・溶接入熱 :約1000J/mm
図2(b)は、面取り無の溶接条件における観察方向を示す図である。面取り無の溶接条件は以下の通りで、溶接条件は、上記面取り有の条件と同じである。
・トーチ(タングステン電極)角度:62度、
・タングステン電極先端位置:ε(ソケット端面からの距離)=2mm、δ(配管端面からの距離)=4mm
・フィラーワイヤ(溶加材)径:1.6φ
・溶接入熱 :約1000J/mm
(実験結果)
図3、4は、面取り有の結果を示す断面写真である(溶接部断面マクロ 観察写真:10倍拡大)。図3及び図4共に面取り加工部に欠陥があることがわかる(図3のA部、図4のB部)。
図5、6は、面取り無の結果を示す断面写真である(溶接部断面マクロ 観察写真:10倍拡大)。図5には欠陥が認められず、図6には欠陥(図中のC)認められるが、面取り有(図3、4)の欠陥A、Bと比較して、その大きさは小さいものとなる。よって、本発明の効果が確認された。
100:ソケット溶接継手
101:ソケット(差込溶接式管継手用構造材)
102:配管

Claims (1)

  1. 略中空円筒状の差込口に配管が差し込まれ、溶接用のトーチの先端が、前記差込口の端面と前記配管の外面とがなすコーナ部へ向けて進入してすみ肉溶接される差込溶接式管継手用構造材の製造方法であって、
    少なくともパイプ部を有する部材の当該パイプ部をパイプ切断機により切断して端面を露出させ、前記差込口の内径側の角部面取り加工しないことを特徴とする差込溶接式管継手用構造材の製造方法
JP2015169235A 2015-08-28 2015-08-28 差込溶接式管継手用構造材の製造方法 Pending JP2016013577A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015169235A JP2016013577A (ja) 2015-08-28 2015-08-28 差込溶接式管継手用構造材の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015169235A JP2016013577A (ja) 2015-08-28 2015-08-28 差込溶接式管継手用構造材の製造方法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011107221A Division JP5829424B2 (ja) 2011-05-12 2011-05-12 差込溶接式管継手用構造材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016013577A true JP2016013577A (ja) 2016-01-28

Family

ID=55230214

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015169235A Pending JP2016013577A (ja) 2015-08-28 2015-08-28 差込溶接式管継手用構造材の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016013577A (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004028431A (ja) * 2002-06-25 2004-01-29 Toyo Kensho Kk ヒートパイプヘッド構造と二重密閉ヒートパイプ製造装置とヒートパイプ設置方法及び冷暖房装置
JP2006000885A (ja) * 2004-06-17 2006-01-05 Matsushita Electric Ind Co Ltd アルミニウムアキュームレータの溶接構造および溶接方法ならびに熱交換器
US7481350B1 (en) * 2006-01-26 2009-01-27 Shah Nitin J Socket-welded pipe joint

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004028431A (ja) * 2002-06-25 2004-01-29 Toyo Kensho Kk ヒートパイプヘッド構造と二重密閉ヒートパイプ製造装置とヒートパイプ設置方法及び冷暖房装置
JP2006000885A (ja) * 2004-06-17 2006-01-05 Matsushita Electric Ind Co Ltd アルミニウムアキュームレータの溶接構造および溶接方法ならびに熱交換器
US7481350B1 (en) * 2006-01-26 2009-01-27 Shah Nitin J Socket-welded pipe joint

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7527301B2 (en) Pipe/connector weld joint, and methods of welding same
US1966403A (en) Welding union
JP5957720B2 (ja) 摩擦攪拌接合方法
CN105710551B (zh) 双层管的焊接方法
WO2016056341A1 (ja) 接合部の判定方法、及び接合材の製造方法
JP2008164108A (ja) 配管接続機構
JP5829424B2 (ja) 差込溶接式管継手用構造材
JP2008055448A (ja) 溶接継手構造および重ね隅肉溶接方法
JP2016013577A (ja) 差込溶接式管継手用構造材の製造方法
JP2010005658A (ja) 差込溶接式管継手用構造材
US3062567A (en) Branched pipe coupling
CN206316615U (zh) 一种大口径不锈钢管轨道焊接用矫形夹管器
JP5726549B2 (ja) 差込溶接式管継手用構造材
JP2015027699A (ja) 摩擦撹拌接合体
JP5879460B2 (ja) 積層材の接合方法
JP6026727B2 (ja) 差込溶接式管継手用構造材
JP6404754B2 (ja) 鋼管の補修方法
CN202546052U (zh) 一种金属管件焊接组件
RU2658170C1 (ru) Муфта для ремонта трубопровода и способ ее установки на дефектный участок
JP2017087217A (ja) 溶接方法及び溶接部検査方法
JP5829425B2 (ja) 重ね継手用の板状部材
JP2794393B2 (ja) 固定管の円周自動溶接方法
KR20190135480A (ko) 파이프 라인의 핫탭 피팅의 왜곡 제어 및 용접 후 열처리 없는 두껍고 긴 심의 용접 시스템 및 방법
TWM469416U (zh) 不鏽鋼管接合縫標示結構
JP3183616U (ja) 融着継手の接合用治具

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160721

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160830

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170321

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170926