JP2016013504A - ファン用洗浄治具及びファン洗浄装置 - Google Patents

ファン用洗浄治具及びファン洗浄装置 Download PDF

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Abstract

【課題】各種装置のファンを挿着して洗浄できる洗浄治具を提供する。【解決手段】本発明に係るファン用洗浄治具は、洗浄槽70の上端周縁73に上方から載置される載置部10と、その中心にある中心部11と、その周縁部10aに下向きに突設されて上端周縁73からの位置ずれを規制する下向規制片13と、中心部11から垂下された吊下用軸部20と、その下端に形成された下端ネジ部22から構成される洗浄治具1であり、洗浄する際には、ファン30のハブ38の中心軸孔42に洗浄治具1の下端ネジ部22を挿通し、中心軸孔42から突出した下端ネジ部22をナット53で締付けてファン洗浄治具連結体60を形成し、下向規制片13が上端周縁73を規制するように載置部10を洗浄槽70の上端周縁73に載置してファン30を洗浄槽70の中に吊下させることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、ファンの洗浄方法に関し、更に詳細には、ファンに連結してファンを効率的に洗浄できるファン用洗浄治具及びファン洗浄装置に関する。
従来、ファンの一例としてシロッコファンを洗浄する装置として特開2002−242897号公報(特許文献1)に記載された装置が知られている。この従来装置は本願発明の図15に示されている。
図15のファン洗浄装置101では、シロッコファン102は連結手段105を介して回転手段104である駆動モータ124に連結され、昇降機構125により昇降自在に支持板127に取着されている。洗浄槽103の本体部113の中には洗浄液が充填され、シロッコファン102は洗浄液に浸績されている。追炊ボイラ120により適切な温度に加熱された洗浄液の中で、シロッコファン102は回転しながら浸績されるから、その回転中に油分などが除去される。洗浄されたシロッコファン102は、洗浄槽103に隣接する濯ぎ槽106に移動され、清浄水により濯がれて清浄化される。更に、清浄化されたシロッコファン102はフック137に吊下されて吊り上げられ、乾燥手段107により乾燥される。このような工程を経てシロッコファン102は再生される。
また、ファンを洗浄する方法として特開2004−308987号公報(特許文献2)に記載されたファンコイルユニットの洗浄方法が知られている。この従来方法は本願発明の図12に示されている。
図12のファンコイルユニット201は、シロッコファンファン231を内蔵したファン配風機203と熱交フィン225を有した熱交換器202を内装するハウジングからなる。このハウジングには内部を点検する点検口211が設けられ、天井208の上側に配置されている。熱交換器202からの送風はダクト212を介して室内吹出口213から室内に供給される。
上記のファンコイルユニット201を洗浄する際には、各種装置が配設される。エアコンプレッサ205からの高圧空気はエアホース251を通してリモコン242により操作されるブラストマシン204に供給され、粉体高圧空気が天井点検口281を通して配設されたブラストホース241を介してノズル243からファンコイルユニット201の内部に噴射される。この粉体高圧空気の噴射によりファン配風機203と熱交換機202の表面は浄化される。粉体高圧空気は室内吹出口213を包被する集塵ホッパ272に入って粉体が除去され、高圧空気は集塵ホース271を介してバキュームクリーナ207により吸引される。このような過程を経て、シロッコファン231を内蔵したファン配風機が洗浄される。
特開2002−242897号公報 特開2004−308987号公報
特許文献1では、シロッコファン102は連結手段105により駆動モータ124の回転軸に連結され、シロッコファン102を洗浄槽103に充填された洗浄液の中に浸績して、静止状態の洗浄液中でシロッコファン102を回転させて油分などの汚れを除去している。
一般に、駆動モータは1500〜3000rpmの高回転数で最大効率が得られるように設計されているから、シロッコファン102を駆動モータ124に直付けすると、高速回転のため洗浄液が洗浄槽103から飛び散る等の不快現象が生起し、作業環境を悪化させる原因となっていた。
また、連結手段105によりシロッコファン102を回転軸に直付けしているが、連結手段の具体的構造は全く開示されておらず、どのようにシロッコファン102を回転軸に連結するかは全く不明である。
特許文献2では、サンドブラストによってファンを清浄化する方法と装置が開示されている。しかし、室内の天井上側に配置されたファンコイルユニットを配置状態のままサンドブラスト関連装置を配置して、ファンコイルユニットの内部の全体をサンドブラストするため、装置が大掛かりになるだけでなく、ファンに付着した粉体を完全に回収できるかどうかに疑問が残る。しかも、ファンだけを取り出して洗浄する方法では無いため、ファンを単体で洗浄する技術に対しては、何らの参考にもならない。
従って、本発明は、各種装置からファンを単体で取り出して洗浄するために、市場に流通する多数のファンに共通する構造に着目して、ファンを洗浄槽に安定して取り付けることができる洗浄治具を開発することに成功したものである。即ち、本発明の目的は、ファンに連結される特有の構造をした洗浄治具を提供することであり、洗浄治具を洗浄槽の上端周縁に横ずれを防止規制した状態で載置できる構造を提供することによって、ファン洗浄治具連結体を洗浄槽に吊下するだけで、ファンは洗浄液が充填された洗浄槽の中に安定して吊下され、洗濯機の様に、洗浄槽の底部に設けられた回転板を電動回転させることにより、洗浄液が旋回流動し、静止状態で吊下されたファンに衝突し、ファンを効率的に洗浄することを可能にしたものである。
従って、市場にある多くのファンの単体と連結でき、洗浄槽の内部にファンを吊下した状態で洗浄槽の上端周縁に安定して載置でき、洗浄液を旋回流動させてファンを洗浄するから、通常の洗濯機の様に、洗浄液の回転数を低速化して洗浄液の飛散を防止することが可能になった。
本発明は、上記課題を解決するために為されたものであり、本発明の第1の形態は、洗浄槽の上端周縁に上方から載置される載置部と、前記載置部の中心に設けられる中心部と、前記載置部の周縁部に下向きに突設されて前記洗浄槽の上端周縁からの位置ずれを規制する下向規制片と、前記中心部から下向きに垂下された吊下用軸部と、前記吊下用軸部の下端に形成された下端ネジ部から構成される洗浄治具であり、ファンを洗浄する際には、ファンのハブの中心軸孔に前記洗浄治具の下端ネジ部を挿通し、前記中心軸孔から下方に突出した前記下端ネジ部をナットで締付けて前記洗浄治具をファンに固定してファン洗浄治具連結体を形成し、前記下向規制片が前記上端周縁を規制するように前記載置部を前記洗浄槽の上端周縁に載置してファンを洗浄槽の中に吊下させるファン用洗浄治具である。
本発明の第2の形態は、前記下向規制片は前記載置部の前記周縁部を下向きに折曲させて形成されるファン用洗浄治具である。
本発明の第3の形態は、前記中心軸孔は前記ハブの中心領域に形成されたボス部に形成され、吊下用軸部には前記下端ネジ部の上側近傍の軸体から一対の固定ピンを相互に反対方向に突出させ、前記ファンのボス部に中心軸孔を中心にして少なくとも一対のボス溝を相互に反対方向に刻設し、前記一対の固定ピンを前記一対のボス溝に嵌め込んだ状態で、前記下端ネジ部をナットで締付けるファン用洗浄治具である。
本発明の第4の形態は、前記中心部に中心透孔を開孔し、前記吊下用軸部の上端に上端ネジ部を形成し、前記上端ネジ部を前記中心透孔に挿通して上方に突出させ、前記上端ネジ部をナットで締付けて前記吊下用軸部の上端を前記中心部に固定するファン用洗浄治具である。
本発明の第5の形態は、前記上端ネジ部を長めに形成し、前記中心透孔から上端ネジ部の上方への突出長を長短調整して、下端ネジ部に連結されるファンの上下位置を調節可能にするファン用洗浄治具である。
本発明の第6の形態は、前記中心部に中心透孔を開孔し、前記吊下用軸部の上端を前記中心透孔に挿通し、前記吊下用軸部の上端を前記中心部に溶着又はロウ付けして前記吊下用軸部の上端を前記中心部に固定するファン用洗浄治具である。
本発明の第7の形態は、前記載置部は前記中心部から3本以上の延伸杆を放射状に突出させて構成されるファン用洗浄治具である。
本発明の第8の形態は、前記中心部と前記延伸杆とは面一状に形成されるファン用洗浄治具である。
本発明の第9の形態は、前記延伸杆は、一端の周縁部に下向規制片と他端に中心孔を形成してなり、前記載置部は前記延伸杆の中心孔を上下に合致して重ね合わせた中心部を有するファン用洗浄治具である。
本発明の第10の形態は、中心位置に中心孔を開孔し両端部に前記下向規制片を形成した2本以上の直杆を前記中心孔を合致するように重ね、1本の直杆は前記中心孔から左右に2本の前記延伸杆が突設される形態を有し、前記中心孔が上下に重なって形成される中心透孔を含む領域が前記中心部を形成し、前記中心部から4本以上の前記延伸杆が放射状に突出されるファン用洗浄治具である。
本発明の第11の形態は、前記載置部は前記洗浄槽の開口部を密閉する蓋状天板から形成され、前記蓋状天板の周縁部で周方向の一部又は全周に前記下向規制片を突設させるファン用洗浄治具である。
本発明の第12の形態は、少なくとも一個の前記下向規制片の横に洗浄槽の上端周縁の周方向に延びるL字杆を設け、前記下向規制片と前記L字杆によりコ字型ロック部を構成し、前記洗浄槽に吊下取手を連結する吊下取手継部に前記コ字型ロック部を固定して、前記載置部が前記洗浄槽の周方向への回動を阻止するファン用洗浄治具である。
本発明の第13の形態は、第1形態〜第12形態のファン用洗浄治具と、洗浄槽の底部には電動回転する開転板を有し、且つ洗浄槽の上端側に開口部を内方に形成する上端周縁を有した洗浄機から構成され、ファンを洗浄する際には、前記ファン用洗浄治具にファンを装着してファン洗浄治具連結体を構成し、前記洗浄槽に洗浄液を充填し、前記ファン洗浄治具連結体のファンを前記開口部から投入して洗浄液に浸績させ、前記ファン洗浄治具連結体の載置部を前記上端周縁に載置し、前記載置部の周縁部に下向きに突設された下向規制片により前記載置部の前記上端周縁からの位置ずれが規制されるファン洗浄装置である。
本発明の第1の形態によれば、洗浄槽の上端周縁に上方から載置される載置部と、前記載置部の中心に設けられる中心部と、前記載置部の周縁部に下向きに突設されて前記洗浄槽の上端周縁からの位置ずれを規制する下向規制片と、前記中心部から下向きに垂下された吊下用軸部と、前記吊下用軸部の下端に形成された下端ネジ部から構成される洗浄治具が提供される。
一般に、洗浄槽は上端に開口部を有した筒型洗浄槽であり、開口部の周囲には上端周縁が存在するから、載置部は洗浄槽の上端周縁に載置される構造である。載置部の周縁部には下向規制片が下方を向いて突設されており、下向規制片は洗浄槽の上端周縁の内側に配置されてもよいし、また上端周縁の外側に配置されてもよく、更には下向規制片が内側と外側の二重に突設されておれば、両下向規制片の間の溝に上端周縁が嵌合するように配置されてもよい。下向規制片は上端周縁に当接してもよいが、上端周縁の近傍に配置されてもよい。載置部が横にずれようとしても、下向規制片が必ず上端周縁に衝突するようになるから、載置部の横ずれが防止され、載置部が安定して洗浄槽の上端周縁に載置されることを保証する。下向規制片は下方に突出するように形成されればどのような形態でも構わない。単純には、載置部の周縁部を下方に折曲するだけでも良いし、周縁部に下方に突出するようにを溶接してもよいし、周縁部の全体に形成してもよく、また周縁部の一部に形成してもよい。また、周縁部の一部を切り起こして下方に折曲させてもよい。また、周縁部とは周縁を含む幅を有した領域であり、端を意味する周縁に下向規制片を形成する以外に、周縁を残して周縁から中に少し入った位置に下向規制片を形成してもよいなど種々の形態がある。
また、載置部の中心部から先端に下端ネジ部を形成した吊下用軸部が下向きに垂下されている。この吊下用軸部の下端ネジ部にファンが連結される。多くのファンはモータの回転軸に連結される中心軸孔を有している。ファンを洗浄する場合には、ファンをモータから分離するから、その中心軸孔に吊下用軸部の下端ネジ部を挿通して連結すれば、洗浄治具をファンと簡単に連結固定できる。中心軸孔を有するファンとして、シロッコファン、プロペラファン、ターボファン等があり、本発明は中心軸孔を有するファンの全てに対し適用できる。
更に具体的には、ファンを洗浄する際には、ファンのハブの中心軸孔に前記洗浄治具の下端ネジ部を挿通し、前記中心軸孔から下方に突出した前記下端ネジ部をナットで締付けて前記洗浄治具をファンに固定してファン洗浄治具連結体を簡単に構成できる。そして、前述したように、前記下向規制片が前記上端周縁を規制するように前記載置部を前記洗浄槽の上端周縁に載置すれば、ファンを洗浄槽の中に吊下させることができる。このように、本形態のファン用洗浄治具はファンと簡単に連結固定できる。
また、本形態の載置部は、洗浄槽の開口部を閉鎖する蓋体であってもよいし、開口部の一部を開放した状態にするために、複数本の板体を放射状に配置した形態でも良い等、種々の具体的形状が存在する。基本的に、載置部は洗浄槽の上端周縁に載置できる構造であれば、どのような構造でも構わない。
本発明の第2の形態によれば、前記下向規制片は前記載置部の前記周縁部を下向きに折曲させて形成されるファン用洗浄治具が提供できる。この場合には、載置部の周縁部を下方に折曲加工するだけで良いから、下向規制片を簡単に形成できる利点を有する。
本発明の第3の形態によれば、吊下用軸部には前記下端ネジ部の上側近傍の軸体から一対の固定ピンを相互に反対方向に突出させている。吊下用軸部は全長にネジ部が形成されてもよいし、下端ネジ部の上側はネジ部の無い丸棒でも良く、少なくとも下端ネジ部が形成された丸棒であればよい。本形態では下端ネジ部の上側は軸体と称し、この軸体にネジ部があっても無くてもよい。この軸体から一対の固定ピンを相互に反対方向に突出させるには、軸体を貫通する細孔を軸と直交するように開孔し、この細孔に細いピンを挿通して軸体の左右に突出させ、溶接又はロウ付け、或いはコーキングという細孔のカシメ打ち等でピンを軸体に固定すればよい等、種々の加工手段が存在する。
他方、ファンには厚めのボス部が中央に形成されており、そのボス部の中心に中心軸孔が開孔されているから、中心軸孔を中心にして少なくとも一対のボス溝を相互に反対方向に刻設して形成し、また十字状に4本のボス溝を形成してもよいし、放射状に6本でも8本でもボス溝を形成することもできる。
前記一対の固定ピンを前記一対のボス溝に嵌め込んだ状態で、前記下端ネジ部をナットで締付けると、固定ピンがボス溝に嵌まり込むから、ファンは吊下用軸部に対し回動することができず、洗浄治具がファンと確実に固定状態で一体化される特徴を有する。従って、洗浄液中にファンを浸績して、洗浄槽の回転板により洗浄液を旋回流動しても、ファンは洗浄液中で確実に静止状態で固定されており、洗浄液がファンに衝突してファンの洗浄が効率的に実施できる。
本発明の第4の形態によれば、前記中心部に中心透孔を開孔し、前記吊下用軸部の上端に上端ネジ部を形成し、前記上端ネジ部を前記中心透孔に挿通して上方に突出させ、前記上端ネジ部をナットで締付けて前記吊下用軸部の上端を前記中心部に固定するファン用洗浄治具が提供できる。
本形態では、吊下用軸部と載置部との固定形態が限定される。載置部の中心には中心部が存在し、この中心部に中心透孔が開孔され、前記吊下用軸部の上端に上端ネジ部が形成されると、上端ネジ部を中心透孔の下から挿通させ、上側に突出した上端ネジ部を上からナットで締結するだけで、簡単に吊下用軸部を中心部に連結固定できる。中心部の下側にもナットを配置すれば、またワッシャを介装すれば連結固定は一層に確実になる。
勿論、吊下用軸部の全長にネジ部を形成してもよいことは云うまでもない。
本発明の第5の形態によれば、前記上端ネジ部を長めに形成し、前記中心透孔から上端ネジ部の上方への突出長を長短調整して、下端ネジ部に連結されるファンの上下位置を調節可能にするファン用洗浄治具が提供できる。
上端ネジ部の長さは自由に調整でき、吊下用軸部の全長をネジ部に形成してもよい。吊下されるファンの長さ(厚さ)は、ファンの種類によって種々さまざまである。ファンは洗浄槽の洗浄液の内部に浸漬する必要があるから、吊下するファンの上下位置を調節する必要が生じる。そこで、上端ネジ部長を長く形成しておけば、中心透孔から突出する上端ネジ部の突出長を自由に調整できる。突出長を長くすると、ファンを上方に移動配置することができるし、突出長を短くすれば、ファンを下方に移動配置でき、ファンを確実に洗浄液に浸漬することができ、ファン洗浄の確実性を保証できる。
本発明の第6の形態によれば、前記中心部に中心透孔を開孔し、前記吊下用軸部の上端を前記中心透孔に挿通し、前記吊下用軸部の上端を前記中心部に溶着又はロウ付けして前記吊下用軸部の上端を前記中心部に固定するファン用洗浄治具が提供できる。
本形態では、中心部と吊下用軸部の上端を溶着又はロウ付けすることによって剛体的に固定し、載置部と吊下用軸部の固定を確実に行い、長期使用によっても緩むことのないファン用洗浄治具が提供できる。中心部の上下をナットにより狭着して溶着又はロウ付けすることにより中心部と吊下用軸部の一体的な固定力を一層に強化することもできる。
勿論、第4形態の様に、上端ネジ部を形成して、ナットで締結した後に、更に溶着又はロウ付けすれば、固定力を格段に強化できることは云うまでもない。
本発明の第7の形態によれば、前記載置部は前記中心部から3本以上の延伸杆を放射状に突出させて構成されるファン用洗浄治具が提供できる。延伸杆が2本では安定してファンを吊下できないから、本形態では延伸杆は3本以上に限定される。3本以上の延伸杆を中心対称又は略中心対称に配置すれば、安定したファン用洗浄治具が構成できる。本形態では、洗浄槽の開口部は不完全にしか閉鎖されおらず、洗浄槽の内部を確認しながら洗浄できる利点がある。
本発明の第8の形態によれば、前記中心部と前記延伸杆とは面一状に形成されるファン用洗浄治具が提供できる。
従って、一枚の金属板から中心部と連続する3本以上の延伸杆を切断形成すれば、中心部と延伸杆とは面一状に形成できる。或いは、中心部と3本以上の延伸杆を配置して、接続部を溶着又はロウ付けして面一状に一体形成することも可能である。このように形成すれば、延伸杆が中心部に対して緩むことは無いく、耐久性のあるファン用洗浄治具を提供できる。
本発明の第9の形態によれば、前記延伸杆は、一端の周縁部に下向規制片と他端に中心孔を形成してなり、前記載置部は前記延伸杆の中心孔を上下に合致して重ね合わせた中心部を有するファン用洗浄治具が提供できる。この形態では、前記延伸杆は洗浄槽の略半径の長さを有し、中心孔を上下に1段、2段、3段・・と重ねて中心透孔を形成し、中心透孔の近傍が中心部を形成する。換言すれば、傘の骨格のように延伸杆を放射状に配置でき、任意本数の延伸杆の放射配置が可能になる利点を有する。
本発明の第10の形態によれば、中心位置に中心孔を開孔し両端部に前記下向規制片を形成した2本以上の直杆を前記中心孔を合致するように重ね、1本の直杆は前記中心孔から左右に2本の前記延伸杆が突設される形態を有し、前記中心孔が上下に重なって形成される中心透孔を含む領域が前記中心部を形成し、前記中心部から4本以上の前記延伸管が放射状に突出されるファン用洗浄治具が提供できる。
本形態では、例えば、2本の直杆を中心孔を合致させて十字状に重ねると、4本の延伸杆が十字状に配置された載置部が構成され、重ねた領域が中心部になり、この中心部の中央に2個の中心孔が重なって形成される中心透孔が開孔されることになる。同様に、3本の直杆を中心孔を合致させて対称的に重ねると、6本の延伸杆の先端を結ぶ図形が正六角形を形成するように構成される。この場合には、中心部は2重、3重に重なるから次第に厚くなり、吊下用軸体の上端ネジ部をナットにより締結しただけでは緩む可能性があれば、2重、3重の中心部を溶着又はロウ付けして剛体的に一体化してもよい。
本発明の第11の形態によれば、前記載置部は前記洗浄槽の開口部を密閉する蓋状天板から形成され、前記蓋状天板の周縁部で周方向の一部又は全周に前記下向規制片を突設させるファン用洗浄治具が提供できる。
本形態では、載置部は洗浄槽の開口部を密閉する蓋状天板から形成されるから、外部から洗浄槽の中を見ることはできない構成となっている。ファンを洗浄液の中に浸績して回転板で洗浄液を旋回させると、回転数を上げたときに洗浄液が強力に旋回し、洗浄液が外部に飛散する可能性がある。この洗浄液の飛散を本形態の蓋状天板で遮断することができ、作業環境を良好に保持できる利点がある。
また、蓋状天板の周縁部で周方向の一部又は全周に前記下向規制片を突設させるから、下向規制片を全周に形成する場合には、下向規制片の全周が洗浄槽の上端周縁に規制され、蓋状天板の全方向へのずれが確実に防止規制される。更に、下向規制片が一部に形成される場合でも、その一部の規制によって蓋状天板の横ずれが防止規制される。一部とは、対向する2領域だけでも良いし、3領域以上に亘って下向規制片が配置されれば、蓋状天板のほぼ全方向への横ずれを防止規制できることは云うまでもない。
本発明の第12の形態によれば、少なくとも一個の前記下向規制片の横に洗浄槽の上端周縁の周方向に延びるL字杆を設け、前記下向規制片と前記L字杆によりコ字型ロック部を構成し、前記洗浄槽に吊下取手を連結する吊下取手継部に前記コ字型ロック部を固定して、前記載置部が前記洗浄槽の周方向への回動を阻止するファン用洗浄治具を提供できる。
載置部を洗浄槽の上端周縁に載置しただけでは、洗浄槽内の洗浄液を旋回させたときに、吊下されたファンが旋回流により回転され、洗浄治具まで回転する可能性がある。そこで、横設された前記L字杆と前記下向規制片により形成されたコ字型ロック部を吊下取手継部に嵌合させて固定すれば、ファンが旋回流を受けても載置部が回転することが無く、ファンとファン用洗浄治具が一体となって自転することが防止できる。
本発明の第13の形態によれば、第1形態〜第12形態のファン用洗浄治具と洗浄機を組み合わせたファン洗浄装置が提供できる。ファン用洗浄治具としては、本発明の第1形態〜第12形態のファン用洗浄治具を使用できるから、第1形態〜第12形態に亘って説明した構成と作用と効果が全て適用されるので、ここでは説明を省略する。
また、本発明で使用できる洗浄機としては、洗浄槽の底部には電動回転する開転板を有し、且つ洗浄槽の上端側に開口部を内方に形成する上端周縁を有した洗浄機が全て適用できるから、そのような形態の洗浄機をそのまま使用することが可能である。
ファンを洗浄する際には、前記ファン用洗浄治具にファンを装着してファン洗浄治具連結体を構成し、前記洗浄槽に洗浄液を充填し、前記ファン洗浄治具連結体のファンを前記開口部から投入して洗浄液に浸績させ、前記ファン洗浄治具連結体の載置部を前記上端周縁に載置し、前記載置部の周縁部に下向きに突設された下向規制片により前記載置部の前記上端周縁からの位置ずれを規制して横ずれを防止できるファン洗浄装置が提供できる。
図1は、本発明に係るファン用洗浄治具の第1形態の斜視図で、洗浄治具とファンの連結状態を示す組立分解斜視図である。 図2は、本発明に係るファン用洗浄治具の第1形態の組立分解斜視図である。 図3は、本発明に係るファン用洗浄治具において、吊下用軸部の下端ネジ部をファンの中心軸孔に挿着する場合の一部分解斜視図である。 図4は、本発明に係るファン用洗浄治具の第1形態をファンに連結固定した状態の斜視図である。 図5は、本発明に係るファン用洗浄治具の第1形態をファンに連結固定した状態の反対側から看た斜視図である。 図6は、本発明に係るファン用洗浄治具の第1形態にファンを連結固定して、洗浄槽の上端周縁に洗浄治具の下向規制片を引掛けて吊下した状態の概略斜視図である。 図7は、で、洗浄治具とファンの連結状態を示す組立分解斜視図である。 図8は、本発明に係るファン用洗浄治具の第2形態の詳細図である。 図9は、本発明に係るファン用洗浄治具の第2形態をファンに連結固定した状態の斜視図である。 図10は、本発明に係るファン用洗浄治具の第2形態にファンを連結固定して、洗浄槽の上端周縁に洗浄治具の下向規制片を引掛けて吊下した状態の概略斜視図である。 図11は、本発明において下向規制片の変形例の要部斜視図である。 図12は、本発明においてファン用洗浄治具が適用されるプロペラファンとターボファンの概略図である。 図13は、本発明においてファン用洗浄治具の第1形態の変形例の斜視図である。 図14は、本発明においてファン用洗浄治具の第1形態の別実施例で、下向規制片の横に洗浄槽へのロック部を設けた概略図である。 図15は、従来技術である特開2002−242897号公報(特許文献1)に記載されたファン洗浄装置の全体斜視図である。 図16は、従来技術である特開2004−308987号公報(特許文献2)に記載されたファンコイルユニットの洗浄方法の概略説明図である。
以下に示すように、本発明に係るファン用洗浄治具及びファン洗浄装置の実施形態を図面に従って詳細に説明する。
図1は、本発明に係るファン用洗浄治具の第1形態の斜視図を含み、洗浄治具とファンの連結状態を示す組立分解斜視図である。
洗浄治具1は載置部10と吊下用軸部20から構成されている。載置部10は、中心部11と、この中心部11から回転対称に放射状に配置された3本以上の延伸杆12と、延伸杆12の先端に下方に向いた下向規制片13から構成されている。また、吊下用軸部20は、中心部11から下方に垂下した軸体21と、軸体21の下端にネジが切られた下端ネジ部22と、下端ネジ部22の直上の軸体21に左右側方に突出した一対の固定ピン23から構成されている。固定ピン23の突出方向は吊下用軸部20の軸方向と直交関係にある。吊下用軸部20の上端には軸頭28を露出したナット25が配置されている。この例では、ナット25は袋ナットが使用されており、軸頭24はナット25の袋に相当する。勿論、ナット25は普通のナットで、吊下用軸部20の上端が軸頭28になっていてもよい。
洗浄治具1の下方にはファン30が配置されている。ここに図示されるシロッコファンはファン30の一例として図示されており、シロッコファンには他の構造のものも存在する。ファン30は円筒部31とハブ38から構成されている。円筒部31では、上環板32と中環板36と下環板34が水平に3層構造で配置ており、それらは相互に多数のブレード35によって連結されている。多数のブレード35は周方向に相互に傾斜しながら配置され、ファン30の翼部が形成される。
中環板36には十字状の連結板39、39、39、39を介してハブ38が配置され、中環板36と連結板39とハブ38は1枚板から形成されている。ハブ38の中央には盛り上がったボス部41が配置され、ボス部41の中心には中心軸孔42が開孔されている。ボス部41には十字状にボス溝部43が刻設されており、一対のボス溝部43、43は互いに反対方向刻設され、もう一対のボス溝部43、43も互いに反対方向に刻設され、一対と一対とは直交して形成されている。従って、ボス部41は4本のボス溝部43と4個のボス突部44とが交互に配置された構造を有している。
上述した吊下用軸部20の下端ネジ部22は、中心軸孔42に挿通され、固定ピン23、23は一対のボス溝部43、43に嵌合される。ファン30の下方には、ワッシャ51と蝶ナット53が配置されている。中心軸孔42から下方に突出した下端ネジ部22は、ワッシャ51を介して蝶ナット53により固く締結される。固定ピン23はボス溝部43に嵌合しているから、洗浄治具1は回転することはできず、蝶ナット53の締結により洗浄治具1とファン30とは簡単にしかも強固に締結されることができる。
図2は、本発明に係るファン用洗浄治具の第1形態の組立分解斜視図である。本図では、載置部10と吊下用軸部20との固定の詳細が示されている。(2A)では、中心部11から面一状に3本以上の延伸杆12が放射状に突出された洗浄治具1が示されている。吊下用軸部20には下端ネジ部22と同様に上端ネジ部24が形成されており、下側ナット27とワッシャ26と袋ナットであるナット25が配置されている。従って、上端ネジ部24は下側ナット24に螺合されて中心透孔14に挿通され、中心透孔14から上方に突出した上端ネジ部24はワッシャ26を介してナット25により締結され、載置部10と吊下用軸部20とは固く一体固定されることになる。
ナットで締結するだけであるから、逆にナットを緩めることにより、載置部10と吊下用軸部20に分解することも可能であり、洗浄治具として使用するときに組み立て、それ以外では分解して容積を小さくすれば収納も容易になる。また、収納容積に問題が無ければ、固定を一層強化するために、載置部10と吊下用軸部20とを溶着又はロウ付けすることも可能である。但し、このときには分解は不能になる。
(2B)では、両端に下向規制片13、13を形成した2本の直杆15、15を中心孔16、16を合致させて十字状に重ね配置して載置部10を形成し、2個の中心孔16、16が一体となって中心透孔14を構成する。この中心透孔14を含む重合領域が中心部11を形成する。1本の直杆15は、中心孔16の左右反対向きに2本の延伸管12、12を突出した構造を有しているから、上記載置部10では、中心部11の周りに4本の延伸杆12、12、12、12が十字状に突出した構造を有する。また、3本の直杆15、15、15を回転対称形に重ねれば6本の延伸杆12・・を構成でき、4本の直杆15を回転対称形に重ねれば8本の延伸杆12・・を構成することになる等、自在に配置部10を設定することが可能である。
吊下用軸部20の構成については、(2A)と異なるところは、ナット25は袋ナットでは無く、袋の無い通常のナットを用いる点である。この場合には、上端ネジ部24の上端が軸頭28になる。即ち、上端ネジ部24を下側ナットに挿通して中心透孔14から上方に突出させ、ワッシャ26とナット25を締結すると、ナット25から軸頭28が見えることになる。従って、上端ネジ部24の上端点が軸頭28になることが分かる。
図3は、本発明に係るファン用洗浄治具において、吊下用軸部の下端ネジ部をファンの中心軸孔に挿着する場合の一部分解斜視図である。
(3A)は、下端ネジ部22をファン30のボス部41の中心軸孔42に挿着する前の状態の配置図である。ボス部41には、4個のボス突部44と4本のボス溝部43が交互に配置され、4本のボス溝部43は十字状に刻設されている。(3B)は、下端ネジ部22を中心軸孔42に挿通させて挿着した後の状態の配置図である。下端ネジ部22はボス部41の下方に突出していることが図示されている。また、軸体21の側方に突出している左右の固定ピン23、23はボス溝部43、43に嵌合しており、吊下用軸部20はボス溝部43、43の抵抗により回動不能状態にある。この回動不能状態で、図1に示されるように、ワッシャ51と蝶ナット53により下端ネジ部22が締結されると、ファン30と洗浄治具1とは固く一体に連結固定されることになる。
図4は、本発明に係るファン用洗浄治具の第1形態をファンに連結固定した状態の斜視図である。
本図には、洗浄治具1とファン30とが一体に連結固定されたファン洗浄治具連結体60が示されている。本発明では、洗浄を目的として、各種の装置からファン30を分離し、このファン30を本発明の洗浄治具1と連結して、本図に示されるファン洗浄治具連結体60が完成される。
図5は、本発明に係るファン用洗浄治具の第1形態をファンに連結固定した状態を反対側から看た斜視図である。図5は図4を背面側から看た斜視図であり、換言すれば、ファン洗浄治具連結体60を背面側から看た斜視図である。ボス部41から突出した下端ネジ部22がワッシャ51を介して蝶ナット53により締結された状態が明瞭に示されている。このように、ファン30を本発明の洗浄治具1と連結したファン洗浄治具連結体60が構成される。
図6は、本発明に係るファン用洗浄治具の第1形態にファンを連結固定して、洗浄槽の上端周縁に洗浄治具の下向規制片を引掛けて吊下した状態の概略斜視図である。
本発明に利用できる洗浄機75は、洗浄槽70と、洗浄槽70の底部に電動回転する回転板71を有して構成される。回転板71は突条を十字状に配置した回転翼71aを有している。洗浄槽70の中には洗浄液80が充填されている。洗浄槽70の上端周縁73は円形を有し、上端周縁73の内側が洗浄槽の開口部72となっている。
ファン洗浄治具連結体60の載置部10を前記上端周縁73に懸架して、ファン30を開口部72から内方に吊下する。具体的には、ファン30を下向きにして、3本の延伸杆12からなる載置部10を円形の上端周縁12に載置する。このとき、下向規制片13は上端周縁73の外側近傍に配置され、これらの下向規制片13が上端周縁73の外壁に当接規制されて、ファン洗浄治具連結体60は横ずれすること無く安定して上端周縁73に載置される。
ファン30を洗浄するには、図示しない起動スイッチをオンし、回転板71を矢印a方向に回動して洗浄液80を矢印a方向に旋回させる。回転板71の回転数は通常100rpm以下であるから、洗浄液80が開口部72から飛び散ることは無い。ファン30は洗浄槽70の中に静止状態にあり、旋回する洗浄液80がファン30と衝突してファン30は浄化されてゆく。
図7は、本発明に係るファン用洗浄治具の第2形態の斜視図を含み、洗浄治具とファンの連結状態を示す組立分解斜視図である。
本図は図1と洗浄治具1だけが異なっており、ファン30とワッシャ51と蝶ナット53は全く同一である。従って、洗浄治具1の構成、作用、効果だけを詳細に説明し、他は図1をそのまま援用する。
洗浄治具1は載置部10と吊下用軸部20から構成され、吊下用軸部20は図1と全く同一であるからそれを援用し、載置部10だけを以下に説明する。載置部10は蓋状天板18から形成され、洗浄槽70の開口部72を完全に密閉して洗浄液80の飛散を完全に遮断して環境を良好に保持できる形状を有している。蓋状天板18の周縁部10aには周縁部の周方向の1周全長に下向規制片13が下方に向いて突設されている。下向規制片13は、間隔をあけて飛び飛びに形成されてもよいし、周方向の一部分に形成されてもよい等、種々の形態で形成できる。この下向規制片13が洗浄槽の上端周縁に当接又は近接することによって、洗浄治具1の横ずれが規制され、安定して洗浄槽の上端周縁に載置されることができる。
また、蓋状天板18の中央に位置する中心部11の中心から下方に吊下用軸部20が吊下されている。吊下用軸部20の軸体21の上端面がナット25の孔の上端まで到達して軸頭28が外看でき、吊下用軸部20を常に強固に締結することができる。更に、中心部11の上側に取手17が配置され、取手17を掴んで容易に洗浄治具1を操作することができる利点がある。
図8は、本発明に係るファン用洗浄治具の第2形態の詳細図である。(8A)は、第2形態のファン用洗浄治具1の斜視図である。(8A)は図7の洗浄治具1と全く同一であるから、その説明を省略する。(8B)は(8A)のA−A線断面図である。蓋状天板18の周縁部10aの全周に折曲片からなる下向規制片13が形成され、蓋状天板18の中心に中心透孔14が開孔されている。吊下用軸部20の上端ネジ部24は下側ナット27を螺合して中心透孔14に挿着され、その突出部をナット25で締結して固定されている。ナット25は袋ナットでは無く通常ナットであるから、上端ネジ部24の上端面が軸頭28になっていることが分かる。従って、ナット25を強固に締結しておけば洗浄治具1は一体に保持できる。また、取手17は蓋状天板18に溶着又はロウ付けで固定されるが、蓋状天板18に対しネジ止めであってもよい。
図9は、本発明に係るファン用洗浄治具の第2形態をファンに連結固定した状態の斜視図である。本発明では、洗浄を目的として、各種の装置からファン30を分離し、図7に示される洗浄治具1とファン30をワッシャ51及び蝶ナット53で締結すると、本図に示されるファン洗浄治具連結体60が完成する。
図10は、本発明に係るファン用洗浄治具の第2形態にファンを連結固定して、洗浄槽の上端周縁に洗浄治具の下向規制片を引掛けて吊下した状態の概略斜視図である。
本発明に利用できる洗浄機75は、洗浄槽70と、洗浄槽70の底部に電動回転する回転板71を有して構成される。回転板71は突条を十字状に配置した回転翼71aを有している。洗浄槽70の中には洗浄液80が充填されている。洗浄槽70の上端周縁73は円形を有し、上端周縁73の内側が洗浄槽の開口部72となっている。
ファン洗浄治具連結体60の載置部10を構成する蓋状天板18を前記上端周縁73に載置すると、洗浄槽70の開口部72は蓋状天板18により完全に密閉され、ファン30は洗浄槽70の内方に吊下される。下向規制片13は上端周縁73の外側近傍に配置され、これらの下向規制片13が上端周縁73の外壁に当接規制されて、ファン洗浄治具連結体60は横ずれすること無く安定して上端周縁73に載置される。
ファン30を洗浄するには、図示しない起動スイッチをオンし、回転板71を矢印a方向に回動して洗浄液80を矢印a方向に旋回させる。回転板71の回転数は通常100rpm以下であるから、通常では洗浄液80が開口部72から飛び散ることは無い。しかし、仮に飛び散ることがあったとしても、開口部72は完全に蓋状天板18により密閉されているから、洗浄液80の飛散は完全に遮断され、洗浄環境は清潔に保持される利点がある。ファン30は洗浄槽70の中に静止状態にあり、旋回する洗浄液80がファン30と衝突してファン30は浄化されてゆく。
図11は、本発明において下向規制片の変形例の要部斜視図である。
(11A)には、載置部10が延伸■12から構成される第1形態が示され、下向規制片13が延伸■12の周縁部10aを折曲した折曲片から構成されている。(11B)には、下向規制片13の変形例が示され、延伸■12の周縁部10aにおいて、周縁より少し内側の位置から下向規制片13が突設されている。(11C)には、下向規制片13の他の変形例が示され、延伸■12の周縁部10aにおいて、周縁より少し内側の位置から下向規制片13が切り起こされて突設されている。以上の様に、下向規制片13には種々の形態が存在する。
図12は、本発明においてファン用洗浄治具が適用されるプロペラファンとターボファンの概略図である。
(12A)では、ファン30として換気扇などで使用されるプロペラファンが示され、ファン30のハブ38の中心に中心軸孔38が開孔されており、この中心軸孔38にファン洗浄治具の吊下軸部20の下端ネジ部22が挿着され、下方からナット53で締結されて固定される。(12B)では、ファン30としてファン装置で使用されるターボファンが示され、ファン30のハブ38の中心に中心軸孔38が開孔されており、この中心軸孔38にファン洗浄治具の吊下軸部20の下端ネジ部22が挿着され、同様に下方からナット53で締結されて固定される。このように、中心軸孔42を有する全てのファンが本発明の適用対象となる。
図13は、本発明においてファン用洗浄治具の第1形態の変形例の斜視図である。
(13A)では、一端の周縁に下向規制片13と他端に中心孔16を形成した4本の延伸■12、12、12、12が十字状に配置され、中心孔16、16、16、16を上下に合致して重ね合わせて載置部10が構成される。4個の中心孔16が重なって中心透孔14になり、中心透孔14の近傍領域が中心部11になる。
(13B)では、4本の延伸■12、12、12、12を十字状に重ね、中心透孔14に吊下用軸部20の上端ネジ部24を挿通し、上下からワッシャ26、26を介してナット25と下側ナット27で締結する。上端ネジ部24はかなり長めに形成されており、下端ネジ部に連結されるファンの上下位置が調節される。例えば、上端ネジ部24の上方への突出長を長くなるように調整すれば、ファンの吊下位置を上方へ移動することができ、また逆にすれば下方へ移動することができる。
図14は、本発明においてファン用洗浄治具の第1形態の別実施例で、下向規制片の横に洗浄槽へのロック部を設けた概略図である。
(14A)には、延伸■12の下向規制片13の横に周方向を向いたL字■46が設けられ、下向規制片13とL字■46によりコ字型ロック部47が構成されている。(14B)には、吊下取手76が洗浄槽70に吊下取手継手77で連結されている。吊下取手継手77と洗浄槽70の間に隙間である継手隙間78が形成される。コ字型ロック部47を継手隙間78に嵌め込むと、載置部10は洗浄槽70の周りに自転することは無く、極めて安定化することができる。
本発明は、上記実施形態や変形例に限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲における種々変形例、設計変更などをその技術的範囲内に包含するものであることは云うまでもない。
以上詳述したように、本発明によれば、ファンを使用する各種装置から汚れたファンを取り出し、本発明に係る洗浄治具に前記ファンを一体に固定してファン洗浄治具連結体を組み立て、洗浄槽の上端周縁に洗浄治具を横ずれが無い状態で載置してファンを洗浄槽の中の洗浄液に吊下浸績させ、洗浄液を旋回流動させてファンを簡単に清浄化することができる。従って、ファンの洗浄再生業界に新技術を提案し、ファンの洗浄再生業界を活性化することができる。
1 洗浄治具
10 載置部
10a 周縁部
11 中心部
12 延伸杆
13 下向規制管
14 中心透孔
15 直杆
16 中心孔
17 取手
18 蓋状天板
20 吊下用軸部
21 軸体
22 下端ネジ部
23 固定ピン
24 上端ネジ部
25 ナット
26 ワッシャ
27 下側ナット
28 軸頭
30 ファン
31 円筒部
32 上環板
34 下環板
35 ブレード
36 中環板
37 ファンの開口部
38 ハブ
39 連結板
40 透孔
41 ボス部
42 中心軸孔
43 ボス溝部
44 ボス突部
46 L字杆
47 コ字形ロック部
51 ワッシャ
53 蝶ナット
60 ファン洗浄治具連結体
70 洗浄槽
71 回転板
71a 回転翼
72 洗浄槽の開口部
73 上端周縁
75 洗浄機
76 吊下取手
77 吊下取手継手
78 継部隙間
80 洗浄液
101 ファン洗浄装置
102 シロッコファン
103 洗浄槽
104 回転手段
105 連結手段
106 濯ぎ槽
107 乾燥手段
113 本体部
120 追炊ボイラ
124 駆動モータ
125 昇降機構
127 支持板
137 フック
201 ファンコイルユニット
202 熱交換器
203 ファン配風機
204 ブラストマシン
205 エアコンプレッサ
207 バキュームクリーナ
208 天井
211 点検口
212 ダクト
213 室内吹出口
225 熱交フィン
231 シロッコファン
241 ブラストホース
242 リモコン
251 エアホース
271 集塵ホース
272 集塵ホッパ
281 天井点検口

Claims (13)

  1. 洗浄槽の上端周縁に上方から載置される載置部と、前記載置部の中心に設けられる中心部と、前記載置部の周縁部に下向きに突設されて前記洗浄槽の上端周縁からの位置ずれを規制する下向規制片と、前記中心部から下向きに垂下された吊下用軸部と、前記吊下用軸部の下端に形成された下端ネジ部から構成される洗浄治具であり、ファンを洗浄する際には、ファンのハブの中心軸孔に前記洗浄治具の下端ネジ部を挿通し、前記中心軸孔から下方に突出した前記下端ネジ部をナットで締付けて前記洗浄治具をファンに固定してファン洗浄治具連結体を形成し、前記下向規制片が前記上端周縁を規制するように前記載置部を前記洗浄槽の上端周縁に載置してファンを洗浄槽の中に吊下させることを特徴とするファン用洗浄治具。
  2. 前記下向規制片は前記載置部の前記周縁部を下向きに折曲させて形成される請求項1に記載のファン用洗浄治具。
  3. 前記中心軸孔は前記ハブの中心領域に形成されたボス部に形成され、吊下用軸部には前記下端ネジ部の上側近傍の軸体から一対の固定ピンを相互に反対方向に突出させ、前記ファンのボス部に中心軸孔を中心にして少なくとも一対のボス溝を相互に反対方向に刻設し、前記一対の固定ピンを前記一対のボス溝に嵌め込んだ状態で、前記下端ネジ部をナットで締付ける請求項1又は2に記載のファン用洗浄治具。
  4. 前記中心部に中心透孔を開孔し、前記吊下用軸部の上端に上端ネジ部を形成し、前記上端ネジ部を前記中心透孔に挿通して上方に突出させ、前記上端ネジ部をナットで締付けて前記吊下用軸部の上端を前記中心部に固定する請求項1〜3のいずれかに記載のファン用洗浄治具。
  5. 前記上端ネジ部を長めに形成し、前記中心透孔から上端ネジ部の上方への突出長を長短調整して、下端ネジ部に連結されるファンの上下位置を調節可能にする請求項3に記載のファン用洗浄治具。
  6. 前記中心部に中心透孔を開孔し、前記吊下用軸部の上端を前記中心透孔に挿通し、前記吊下用軸部の上端を前記中心部に溶着又はロウ付けして前記吊下用軸部の上端を前記中心部に固定する請求項1〜5のいずれかに記載のファン用洗浄治具。
  7. 前記載置部は前記中心部から3本以上の延伸杆を放射状に突出させて構成される請求項1〜6のいずれかに記載のファン用洗浄治具。
  8. 前記中心部と前記延伸杆とは面一状に形成される請求項7に記載のファン用洗浄治具。
  9. 前記延伸杆は、一端の周縁部に下向規制片と他端に中心孔を形成してなり、前記載置部は前記延伸杆の中心孔を上下に合致して重ね合わせた中心部を有する請求項7に記載のファン用洗浄治具。
  10. 中心位置に中心孔を開孔し両端部に前記下向規制片を形成した2本以上の直杆を前記中心孔を合致するように重ね、1本の直杆は前記中心孔から左右に2本の前記延伸杆が突設される形態を有し、前記中心孔が上下に重なって形成される中心透孔を含む領域が前記中心部を形成し、前記中心部から4本以上の前記延伸杆が放射状に突出される請求項1〜8のいずれかに記載のファン用洗浄治具。
  11. 前記載置部は前記洗浄槽の開口部を密閉する蓋状天板から形成され、前記蓋状天板の周縁部で周方向の一部又は全周に前記下向規制片を突設させる請求項1〜6のいずれかに記載のファン用洗浄治具。
  12. 少なくとも一個の前記下向規制片の横に洗浄槽の上端周縁の周方向に延びるL字杆を設け、前記下向規制片と前記L字杆によりコ字型ロック部を構成し、前記洗浄槽に吊下取手を連結する吊下取手継部に前記コ字型ロック部を固定して、前記載置部が前記洗浄槽の周方向への回動を阻止する請求項1〜11のいずれかに記載のファン用洗浄治具。
  13. 請求項1〜12のいずれかに記載のファン用洗浄治具と、洗浄槽の底部には電動回転する開転板を有し、且つ洗浄槽の上端側に開口部を内方に形成する上端周縁を有した洗浄機から構成され、ファンを洗浄する際には、前記ファン用洗浄治具にファンを装着してファン洗浄治具連結体を構成し、前記洗浄槽に洗浄液を充填し、前記ファン洗浄治具連結体のファンを前記開口部から投入して洗浄液に浸績させ、前記ファン洗浄治具連結体の載置部を前記上端周縁に載置し、前記載置部の周縁部に下向きに突設された下向規制片により前記載置部の前記上端周縁からの位置ずれが規制されることを特徴とするファン洗浄装置。
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