JP2016013096A - 食品用粒状衣材付着装置、および食品用粒状衣材付着装置における粒状衣材の循環供給方法 - Google Patents

食品用粒状衣材付着装置、および食品用粒状衣材付着装置における粒状衣材の循環供給方法 Download PDF

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【課題】簡単な構成で、粒状衣被着食材に付着しなかった粒状衣材を細かく粉砕することなく、搬送ベルトコンベアの搬入側と振り掛け装置に搬送し循環させる。【解決手段】返送ベルトコンベア2のベルト20は、屈曲されて上方に傾斜した部分20aが形成されている。搬送ベルトコンベア1と返送ベルトコンベア2との間に離間部5が形成されている。粒状衣被着食材Wに付着されなかった粒状衣材Pの全量を離間部5に搬送させるよう構成し、離間部5に搬送された粒状衣材Pを搬送ベルトコンベア1上と返送ベルトコンベア2の上方に傾斜した部分20a上とに振り分ける振り分け部材6を設けた。返送ベルトコンベア2上に振り分けられた粒状衣材Pは、上方に傾斜した部分20aの端部を超えて落下し、振り掛け装置搬送手段4によって粒状衣材振り掛け装置3に搬送される。【選択図】図1

Description

本発明は、食品用粒状衣材付着装置、および食品用粒状衣材付着装置における粒状衣材の循環供給方法に関する。ここで、粒状衣材とは、例として、パン粉、揚げ玉、コーンなどのフレーク、米などの穀物を膨化処理したパフ、ピーナッツやアーモンドなどのナッツ類あるいはココナッツをスライスしたり砕いたもの、にんにくをチップ状にしたもの、クラッカーを砕いたもの、細切りまたはチップ状のポテト、ゴマ、素麺などの麺類を折るなどして短くしたものなどを含むことができる。また、粒状衣被着食材とは、例として、肉片、ひき肉を含む成形品、マッシュポテト等の農産品加工物を含む成形品、魚や甲殻類などの海産物、並びにこれらを含む練物成形品、およびこれらの素材を混合したり、さらに予め下処理されたものであって、表面に上記の粒状衣材を付着させた状態で、後にフライにしたり、焼いたり、蒸したりするなどの処理が行われ食品となるものを含むことができる。
本発明に関連する従来の技術として、例えば特許文献1が知られている。特許文献1における図1および図2に対応する図を、本願の図7および図8に示す。なお、以下の説明では、本願の図7および図8に記した符号を示すこととする。特許文献1には、ベルトコンベヤで搬送しながらハンバーグ等の練物成形品にパン粉を付ける自動パン粉付け機において、上記ハンバーグ等の練物成形品を搬送する搬送コンベヤ1’及び該コンベヤ1’の後端部(本願では搬出側という)から落下するパン粉を返送する返送コンベヤ2’を、ゴムベルト、スチールベルト等10’、20’のパン粉が下方に落下しないベルトコンベヤとし(以下、搬送コンベヤを搬送ベルトコンベア1’と、返送コンベヤを返送ベルトコンベア2’と、その他のコンベヤをコンベアと称する)、且つ、上記搬送ベルトコンベア1’の先端(本願では搬入側の端部という)ローラ11’の両端に、フランジ12’を形成し、且つ、該フランジ12’によって上記返送ベルトコンベア2’の先端ベルト部(本願では、ベルト20’の搬入側の端部近傍という)が押圧されて湾曲するように、該返送ベルトコンベア2’を配設した構成を特徴とする自動パン粉付け機におけるパン粉循環ベルトコンベア機構が開示されている。そして、フランジ12’によって返送ベルトコンベア2’のベルト20’の端入側の先端近傍が押圧される結果、搬送ベルトコンベア1’のベルト10’の搬入側の端部と返送ベルトコンベア2’のベルト20’の搬入側の端部近傍との間には離間部5’が形成されている。
また、特許文献1では、搬送ベルトコンベア1’の中間位置であってその上方にパン粉付装置(本願では粒状衣材振り掛け装置という)3’が設けられている。また、特許文献1には、落下したパン粉を、返送ベルトコンベア2’の途中で回収してパン粉付装置3’側へバケット型のコンベア42’により返送することが記載されている(第3頁左上欄第15行〜同欄第18行)。
さらに、特許文献1には、「返送ベルトコンベア2’の回動によって再び落下したパン粉は、搬送ベルトコンベア1’の先端側(本願では搬入側)に移送されていく。この間、返送ベルトコンベア2’のベルト20’上に落下したパン粉の内、一定厚さ以上堆積した分は、途中でコンベア1’によって直接パン粉付装置3’に返送される。」と記載されている(第3頁右上欄第17行〜同頁左下欄第2行)。ここで、特許文献1の図などの記載から、返送ベルトコンベア2’のベルト20’上に落下したパン粉の内、一定厚さ以上堆積した分を途中で直接パン粉付装置3’に返送するのは、コンベア1’によってではなく、バケット型のコンベア42’によって返送するものと思われる。
そして、特許文献1には、本願の図7、図8にも示すように、返送ベルトコンベア2’の途中から一定以上堆積した分のパン粉、つまり、返送ベルトコンベア2’上に堆積したパン粉の内で一定の高さ以上の部分を掬い取ってバケット型のコンベア42’に送るために、スクリュコンベア40’が設けられている。また、バケット型のコンベア42’からパン粉付装置3’にパン粉を送るためにも、スクリュコンベア44’が設けられている。したがって、特許文献1では、搬送ベルトコンベア1’のベルト10’の搬入側の端部と返送ベルトコンベア2’のベルト20’の搬入側の端部近傍との間に形成された離間部5’に返送されるのは、搬送ベルトコンベア1’の搬出側の端部から落下した全量のパン粉の内、搬送ベルトコンベア1’に供給するだけの量となる。
さらにまた、特許文献1の図3には、返送ベルトコンベア2’のベルト20’の搬入側の端部のローラ21’が、搬送ベルトコンベア1’の搬入側の端部のローラ11’よりも高い位置に配置されている。その理由は、返送ベルトコンベア2’ の搬入側の端部のローラ21’からパン粉が超えて落下するのを防止するためであると考えられる。さらに、従来の技術においては、返送ベルトコンベア2’のベルト20’に付着したパン粉を確実に落として搬送ベルトコンベア1’により搬送させるために、本願の図9に示すように、先端8a’が返送ベルトコンベア2’のベルト20’に接するようにスクレーパ8’を設けることもあった。
特開昭61−124369号公報
しかしながら、上記従来の技術にあっては、図7および図8に示したように、返送ベルトコンベア2’の途中で、その上に堆積したパン粉の内で一定の高さ以上の部分を掬い取ってバケット型のコンベア42’に送るために、スクリュコンベア40’を採用する必要があった。また、バケット型のコンベア42’からパン粉付装置3’にパン粉を送るためにも、スクリュコンベア44’が設けられていた。スクリュコンベア40’、44’では、その内部で搬送される過程でパン粉がせん断や押圧などにより粉砕されて細かくなり、所謂くずパン粉の割合が多くなるという問題があった。このようにくずパン粉の割合が多いパン粉を粒状衣材として粒状衣被着食材に付着させた食品では、特に油で揚げた場合、見た目が悪く、また、フライ食品に特有のサクサクした食感が低下し、さらに、揚げたときの油切れが悪くなり、その結果、フライ食品が油っぽくなるなどの問題が発生することとなる。そして、くずパン粉の割合が多いパン粉を粒状衣材として粒状衣被着食材に付着させた場合の食品に発生する問題は、油で揚げる場合だけでなく、焼いたり蒸したりする場合でも同様である。また、パン粉以外の粒状衣材を粒状衣被着食材に付着させる場合であっても、各粒状衣材が粉砕されて細かくなると、パン粉の場合と同様の問題が発生する。
本発明は、上述した問題に鑑みてなされたものであり、簡単な構成で、粒状衣被着食材に付着しなかった粒状衣材を細かく粉砕することなく、搬送ベルトコンベアの搬入側と、振り掛け装置とにそれぞれ搬送し循環させることができる食品用粒状衣材付着装置、および食品用粒状衣材付着装置における粒状衣材の循環供給方法を提供することを目的とする。
請求項1の食品用粒状衣材付着装置に係る発明は、上記目的を達成するため、粒状衣材床を形成して該粒状衣材床上に載置された粒状衣被着食材を搬入側から搬出側に向かって搬送する搬送ベルトコンベアと、該搬送ベルトコンベアの下方に配設されて前記粒状衣被着食材に付着されずに前記搬送ベルトコンベアの搬出側の端部から落下した粒状衣材をベルト上で受けて前記搬入側に向かって搬送する返送ベルトコンベアと、前記搬送ベルトコンベアの中間部の上方から粒状衣材を供給する粒状衣材振り掛け装置と、前記返送ベルトコンベアによって搬送される粒状衣材の一部を前記粒状衣材振り掛け装置に搬送する振り掛け装置搬送手段とを備えており、前記返送ベルトコンベアのベルトが屈曲されて搬入側に向かって上方に傾斜した部分を形成すると共に前記搬送ベルトコンベアと前記返送ベルトコンベアの間に離間部が形成されてなる食品用粒状衣材付着装置であって、前記粒状衣被着食材に付着されなかった粒状衣材の全量を前記返送ベルトコンベアによって前記離間部に搬送するよう構成されており、前記離間部の上方に、前記離間部に搬送された粒状衣材を前記搬送ベルトコンベアと前記返送ベルトコンベアの搬入側に向かって上方に傾斜した部分上とに振り分ける振り分け部材が設けられており、前記返送ベルトコンベアが、前記振り分け部材によって振り分けられた粒状衣材を、前記搬入側に向かって上方に傾斜した部分の端部を超えて落下させるよう構成されており、前記振り掛け装置搬送手段が、前記返送ベルトコンベアの前記搬入側に向かって上方に傾斜した部分の端部を超えて落下した前記粒状衣材を載置されて前記粒状衣材振り掛け装置に搬送するよう構成されていることを特徴とする。
請求項2の食品用粒状衣材付着装置に係る発明は、上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明において、前記振り分け部材が、前記搬送ベルトコンベアの幅方向に延び且つ両面が前記搬入側と搬出側とに位置するよう配置された板状部材からなり、該板状部材の下端縁が、波状に成形され且つ互いに隣接する各辺が所定の曲率を有する接続部で接続されていることを特徴とする。
請求項3の食品用粒状衣材付着装置に係る発明は、上記目的を達成するため、請求項1または2のいずれかに記載の発明において、前記振り分け部材が、前記離間部に搬送された粒状衣材の全量のうち、前記搬送ベルトコンベア上に粒状衣材床を所定の厚さで形成する量を振り分けるよう、位置調整可能に設けられていることを特徴とする。
また、請求項4の食品用粒状衣材付着装置における粒状衣材の循環供給方法に係る発明は、上記目的を達成するため、粒状衣材床を形成して該粒状衣材床上に載置された粒状衣被着食材を搬入側から搬出側に向かって搬送する搬送ベルトコンベアと、該搬送ベルトコンベアの下方に配設されて前記粒状衣被着食材に付着されずに前記搬送ベルトコンベアの搬出側の端部から落下した粒状衣材をベルト上で受けて前記搬入側に向かって搬送する返送ベルトコンベアと、前記搬送ベルトコンベアの中間部の上方から粒状衣材を供給する粒状衣材振り掛け装置と、前記返送ベルトコンベアによって搬送される粒状衣材の一部を前記粒状衣材振り掛け装置に搬送する振り掛け装置搬送手段とを備えており、前記返送ベルトコンベアのベルトが屈曲されて搬入側に向かって上方に傾斜した部分を形成すると共に前記搬送ベルトコンベアと前記返送ベルトコンベアの間に離間部が形成されてなる食品用粒状衣材付着装置において、粒状衣材を前記搬送ベルトコンベアの搬入側と前記粒状衣材振り掛け装置とに循環供給するための方法であって、前記離間部の上方に、前記離間部に搬送された粒状衣材を前記搬送ベルトコンベアと前記返送ベルトコンベアの搬入側に向かって上方に傾斜した部分上とに振り分ける振り分け部材を設け、前記粒状衣被着食材に付着されなかった粒状衣材の全量を前記返送ベルトコンベアによって前記離間部に搬送し、前記振り分け部材によって前記返送ベルトコンベアに振り分けられた粒状衣材を、前記搬入側に向かって上方に傾斜した部分の端部を超えて落下させて前記振り掛け装置搬送手段に載置し、前記粒状衣材振り掛け装置に搬送することを特徴とする。
請求項5の食品用粒状衣材付着装置における粒状衣材の循環供給方法に係る発明は、上記目的を達成するため、請求項4に記載の発明において、前記離間部に搬送された粒状衣材の全量のうち、前記搬送ベルトコンベア上に粒状衣材床を所定の厚さで形成する量を振り分け、該量以外の粒状衣材を前記振り掛け装置搬送手段に載置することを特徴とする。
請求項1の発明では、搬送ベルトコンベア上に粒状衣材床を形成して、この粒状衣材床上に粒状衣被着食材を載置し、搬送ベルトコンベアの搬入側から搬出側端部に向けて搬送する。そして、粒状衣材振り掛け装置により、搬送ベルトコンベアの中間部の上方から粒状衣材を供給して粒状衣被着食材に振り掛け、粒状衣被着食材の周囲に粒状衣材を付着させる。この粒状衣材が付着された粒状衣被着食材は、搬送ベルトコンベアの搬出側から搬出される。また、搬送ベルトコンベア上の粒状衣被着食材に付着されなかった粒状衣材は、搬送ベルトコンベアの搬出側から落下し、返送ベルトコンベアのベルト上で受け止められて、搬入側に向かって搬送される。ここで、前記返送ベルトコンベアは、そのベルトが屈曲されて搬入側に向かって上方に傾斜した部分が形成されていると共に、搬送ベルトコンベアと返送ベルトコンベアとの間に離間部が形成されている。そのため、返送ベルトコンベアによって搬送された粒状衣材は、離間部を通り、その上方に設けられた振り分け部材によって、搬送ベルトコンベアと返送ベルトコンベアの搬入側に向かって上方に傾斜した部分上とに振り分けられる。搬送ベルトコンベア上に振り分けられた粒状衣材は、再び搬送ベルトコンベア上に粒状衣材床を形成し、搬送ベルトコンベアの搬入側端部から搬出側端部に向かって搬送される。また、返送ベルトコンベアの搬入側に向かって上方に傾斜した部分上に振り分けられた粒状衣材は、従来の技術で一般に採用されていたスクリュコンベアによることなく、そのまま搬送されて返送ベルトコンベアの搬入側に向かって上方に傾斜した部分の端部を超えて落下し、振り掛け装置搬送手段に載置されて粒状衣材振り掛け装置に搬送され、再び搬送ベルトコンベアの中間部の上方から供給されて、搬送ベルトコンベアによって搬送される粒状衣被着食材に振り掛けられる。
請求項2の発明では、請求項1に記載の発明において、搬送ベルトコンベアの幅方向に延び且つ両面が搬入側と搬出側とに位置するよう配置された板状部材からなり、該板状部材の下端縁が、波状に成形され且つ互いに隣接する各辺が所定の曲率を有する接続部で接続されていることにより、粒状衣材が板状部材の下縁に引っかかって滞留することなく、適切かつ確実に粒状衣材を振り分けることとなる。
請求項3の発明では、請求項1または2のいずれかに記載の発明において、振り分け部材が位置調整可能に設けられていることにより、返送ベルトコンベアによって離間部に搬送された粒状衣材の全量のうち、搬送ベルトコンベア上に粒状衣材床を所定の厚さで形成する量と、この量以外の返送ベルトコンベアにより粒状衣材振り掛け装置に受け渡す量とに、粒状衣材が適切に振り分けられる。なお、粒状衣材の、粒状衣被着食材に付着することにより減少する量の補充は、振り掛け装置搬送手段または粒状衣材振り掛け装置で行うことができる。
また、請求項4の発明では、食品用粒状衣材付着装置が、粒状衣材床を形成して該粒状衣材床上に載置された粒状衣被着食材を搬入側から搬出側に向かって搬送する搬送ベルトコンベアと、該搬送ベルトコンベアの下方に配設されて前記粒状衣被着食材に付着されずに前記搬送ベルトコンベアの搬出側の端部から落下した粒状衣材をベルト上で受けて前記搬入側に向かって搬送する返送ベルトコンベアと、前記搬送ベルトコンベアの中間部の上方から粒状衣材を供給する粒状衣材振り掛け装置と、前記返送ベルトコンベアによって搬送される粒状衣材の一部を前記粒状衣材振り掛け装置に搬送する振り掛け装置搬送手段とを備えており、前記返送ベルトコンベアのベルトが屈曲されて搬入側に向かって上方に傾斜した部分を形成すると共に前記搬送ベルトコンベアと前記返送ベルトコンベアの間に離間部が形成されている。このように構成された食品用粒状衣材付着装置において、搬送ベルトコンベア上に粒状衣材床を形成して、この粒状衣材床上に粒状衣被着食材を載置し、搬送ベルトコンベアの搬入側から搬出側に向けて搬送する。そして、粒状衣材振り掛け装置により、搬送ベルトコンベアの中間部の上方から粒状衣材を供給して振り掛け、粒状衣被着食材の周囲に粒状衣材を付着させる。この粒状衣材が付着された粒状衣被着食材は、搬送ベルトコンベアの搬出側から搬出される。また、搬送ベルトコンベア上の粒状衣被着食材に付着されなかった粒状衣材は、搬送ベルトコンベアの搬出側の端部から落下し、返送ベルトコンベアのベルト上で受け止められて、返送ベルトコンベアにより搬入側に向かって搬送される。返送ベルトコンベアにより搬送された粒状衣材は、その全量が搬送ベルトコンベアと返送ベルトコンベアとに間に形成された離間部を通る。離間部の上方には、離間部に搬送された粒状衣材を振り分ける振り分け部材が設けられており、この振り分け部材によって、離間部を通った全量の粒状衣材が、搬送ベルトコンベア上と返送ベルトコンベアの搬入側に向かって上方に傾斜した部分上とに振り分けられる。そのため、搬送ベルトコンベア上に粒状衣材が粒状衣材床を確実に形成して、再び搬送ベルトコンベアによって搬入側端部から搬出側端部に向かって搬送される。また、搬送ベルトコンベア上に振り分けられた以外の量の粒状衣材は、従来の技術で一般に採用されていたスクリュコンベアによることなく、返送ベルトコンベアの搬入側に向かって上方に傾斜した部分上に振り分けられそのまま搬送されて、搬入側に向かって上方に傾斜した部分の端部から落下し、振り掛け装置搬送手段に載置されて粒状衣材振り掛け装置に搬送され、再び搬送ベルトコンベアの中間部の上方から振り掛けられる。なお、粒状衣材の粒状衣被着食材に付着することにより減少する量を、振り掛け装置搬送手段または粒状衣材振り掛け装置に対して補充することができる。
請求項5の発明では、請求項4に記載の発明において、離間部に搬送された粒状衣材の全量のうち、搬送ベルトコンベア上に粒状衣材床を所定の厚さで形成する量を振り分け、これ量以外の粒状衣材を返送ベルトコンベアの搬入側に向かって上方に傾斜した部分上に振り分けて振り掛け装置搬送手段に載置するため、適切な量の粒状衣材が搬送ベルトコンベア上と返送ベルトコンベアの搬入側に向かって上方に傾斜した部分とに振り分けられ循環供給される。
請求項1の発明によれば、簡単な構成により、従来の技術で一般に採用されていたスクリュコンベアによることなく、返送ベルトコンベア上に振り分けられた粒状衣材をそのまま返送ベルトコンベアの搬入側に向かって上方に傾斜した部分により搬送して振り掛け装置搬送手段に載置し、粒状衣材振り掛け装置に搬送することができ、その結果、粒状衣材を細かく粉砕することなく循環させることが可能な食品用粒状衣材付着装置を提供することができる。
請求項2の発明によれば、請求項1に記載の発明において、粒状衣材が板状部材に引っかかって滞留することなく、適切かつ確実に粒状衣材を振り分けることが可能な食品用粒状衣材付着装置を提供することができる。
請求項3の発明によれば、請求項1または2のいずれかに記載の発明において、返送ベルトコンベアによって離間部に搬送された粒状衣材の全量のうち、搬送ベルトコンベア上に粒状衣材床を所定の厚さで形成する量と、この量以外の返送ベルトコンベアにより粒状衣材振り掛け装置に載置する量とに、粒状衣材を適切且つ確実に振り分けることができる。なお、粒状衣材の、粒状衣被着食材に付着することにより減少する量の補充は、振り掛け装置搬送手段または粒状衣材振り掛け装置で行うことが可能な食品用粒状衣材付着装置を提供することができる。
また、請求項4の発明によれば、簡単な構成で、従来の技術で一般に採用されていたスクリュコンベアによることなく、返送ベルトコンベア上に振り分けた粒状衣材をそのまま返送ベルトコンベアの端部に搬送して、振り掛け装置搬送手段に載置して粒状衣材振り掛け装置に搬送することができ、その結果、粒状衣材を細かく粉砕することなく循環供給することが可能な食品用粒状衣材付着装置における粒状衣材の循環供給方法を提供することができる。
請求項5の発明によれば、請求項4に記載の発明において、返送ベルトコンベアによって離間部に搬送された粒状衣材の全量を、搬送ベルトコンベア上に粒状衣材床を所定の厚さで形成する量と、この量以外の返送ベルトコンベアにより粒状衣材振り掛け装置に載置する量とに、適切且つ確実に振り分けることができる。なお、粒状衣材の、粒状衣被着食材に付着することにより減少する量の補充は、振り掛け装置搬送手段または粒状衣材振り掛け装置で行うことが可能な食品用粒状衣材付着装置における粒状衣材の循環供給方法を提供することができる。
本発明の食品用粒状衣材付着装置全体の実施の一形態を説明するために一部を断面で示した概略の側面図である。 図1の平面図である。 図1の部分拡大図である。 振り分け部材の実施の一形態を説明するために示した正面図である。 振り分け部材の別の実施の形態を説明するために示した断面図である。 従来の技術と本発明とを比較するために、粒状衣材としてパン粉を用いた場合の、付着開始時から所定時間経過後のパン粉の大きさの変化を示すグラフである。 スクリュコンベアを採用した従来の技術を説明するために示した食品用粒状衣材付着装置全体の平面図である。 図7の側面図である。 従来の技術において、ローラによって上方に屈曲された返送ベルトコンベア搬入側の端部におけるローラが、搬送ベルトコンベアの搬入側の端部のローラよりも高い位置に配設されており、返送ベルトコンベアに付着した粒状衣材を落とすためのスクレーパが設けられている場合を説明するために示した部分拡大図である。
最初に、本発明の食品用粒状衣材付着装置の実施の一形態を、図1〜図4に基づいて詳細に説明する。以下の説明では、同じ構成要素または相当する構成要素に対して同一符号を付するものとする。
食品用粒状衣材付着装置は、概略、搬送ベルトコンベア1と、返送ベルトコンベア2と、粒状衣材振り掛け装置3と、振り掛け装置搬送手段4とを備えている。搬送ベルトコンベア1は、粒状衣材床Paを形成して粒状衣材床Pa上に載置された粒状衣被着食材Wを搬入側から搬出側に向かって搬送するものである。返送ベルトコンベア2は、搬送ベルトコンベア1の下方に配設されて粒状衣被着食材Wに付着されずに搬送ベルトコンベア1の搬出側の端部から落下した粒状衣材Pをベルト20上で受けて搬入側に向かって搬送するものである。粒状衣材振り掛け装置3は、搬送ベルトコンベア1の中間部の上方から粒状衣材Pを供給するものである。振り掛け装置搬送手段4は、返送ベルトコンベア2によって搬送される粒状衣材Pの一部を粒状衣材振り掛け装置3に搬送するものである。さらに、返送ベルトコンベア2のベルト20は、その搬入側の端部近傍が屈曲されて、搬入側に向かって上方に傾斜した部分20aが形成されている。また、搬送ベルトコンベア1と返送ベルトコンベア2との間に離間部5が形成されている。そして、本発明の食品用粒状衣材付着装置は、粒状衣被着食材Wに付着されなかった粒状衣材Pの全量を返送ベルトコンベア2によって離間部5に搬送されるよう構成されており、離間部5に搬送された粒状衣材Pを搬送ベルトコンベア1上と返送ベルトコンベア2の搬入側に向かって上方に傾斜した部分20a上とに振り分ける振り分け部材6が離間部5の上方に設けられており、返送ベルトコンベア2が、振り分け部材6によって振り分けられた粒状衣材Pを、搬入側に向かって上方に傾斜した部分20aの端部を超えて落下させるよう構成されており、振り掛け装置搬送手段4が、返送ベルトコンベア2の搬入側に向かって上方に傾斜した部分20aの端部を超えて落下した粒状衣材Pを載置されて粒状衣材振り掛け装置3に搬送するよう配設されている。
そして、この実施の形態では、さらに、振り分け部材6が、搬送ベルトコンベア1の幅方向に延び且つ両面が前記搬入側と搬出側とに位置するよう配置された板状部材からなり、この板状部材の下端縁が、波状に成形され且つ互いに隣接する各辺60を、所定の曲率rを有する接続部61で接続した形状に成形されている(図4参照)。
さらにまた、この実施の形態では、振り分け部材6が、離間部5に搬送された粒状衣材Pの全量のうち、搬送ベルトコンベア1上に粒状衣材床Paを所定の厚さで形成する量と、この量以外の返送ベルトコンベア2により粒状衣材振り掛け装置3に搬送する量とに振り分けるよう、位置調整可能に設けられている。
なお、この実施の形態における搬入側は、図1および図2における右方向となり、搬出側は、図1および図2における左方向となる。また、搬送ベルトコンベア1若しくは返送ベルトコンベア2の側方とは、図1および図2における上方または下方となる。
搬送ベルトコンベア1は、ベルト10をローラ11、13、14、15に巻掛けることにより構成されている。この実施の形態では、図2に示したように、搬送ベルトコンベア1の搬入側の端部に位置するローラ11の両端部には、ローラ11の径よりも大径のフランジ12が設けられている。図1に示すように、上側のベルト10の下面であって、ローラ11から離れた所定の位置は、ローラ13によって支持されている。搬入側の端部のローラ11は、ローラ13よりも低い位置に配置されており、上側のベルト10の搬入側の端部から所定の区間は、ローラ11からローラ13に向かって漸次上昇するよう所定の角度で傾斜している。ローラ13と搬出側の端部のローラ14との間のベルト10はほぼ水平に延びている。また、ローラ14の近傍にはテンションローラ15が設けられており、ベルト10の下側がテンションローラ15に巻き掛けられている。搬出側の端部に位置するローラ14には、減速機構を介して接続されたモータなどの駆動源(図示は省略する)が接続されており、搬送ベルトコンベア1のベルト10を任意の速度で制御可能に駆動することができるよう構成されている。
搬送ベルトコンベア1の上方には、粒状衣被着食材Wの周囲に付着された粒状衣材Pを押圧し定着させるための複数の押圧ローラ16、17が配設されている。また、搬送ベルトコンベア1の搬出側のさらに後方(図1および図2の左方)には、粒状衣被着食材Wの周囲に粒状衣材Pが付着されベルト10上から搬出された食品PWを受け取り支持する支持板18と、支持板18から食品PWを受け取って次工程へ搬送するためのローラコンベア19とが配設されている。
返送ベルトコンベア2は、ベルト20をローラ21、22,23に巻掛けることにより構成されている。搬入側の端部に位置するローラ21は、その回転中心C21の位置が搬送ベルトコンベア1のローラ11およびその両端部のフランジ12の回転中心C12の位置とほぼ同じ高さとなるよう配置されている。また、ローラ21の径は、搬送ベルトコンベア1のローラ11の両端部に設けられたフランジ12の径と比較して小さく設定されている。この実施の形態では、返送ベルトコンベア2のベルト20の上側であってローラ21近傍がフランジ12に押圧されることにより屈曲して、搬入側に向かって上方に傾斜する部分20aが形成されている。そして、返送ベルトコンベア2のベルト20をフランジ12が押圧することにより、搬送ベルトコンベア1のローラ11に巻き掛けられたベルト10と、返送ベルトコンベア2のフランジ12によって押圧されたベルト20との間には、所定の間隔を形成する離間部5が形成されている。なお、本発明は、ローラ11の両端部にフランジ12を設けることに限定されることはなく、ローラ11とは別に返送ベルトコンベア2のベルト20の側縁を押圧することが可能なローラを設けて、このローラにより返送ベルトコンベア2のベルト20を屈曲させると共に離間部5を形成するよう構成することもできる。
返送ベルトコンベア2のローラ22は、搬送ベルトコンベア1の搬出側の後方に配設されたローラコンベア19の下方であってさらに後方(図1および図2の左方)の位置に配設されている。そのため、返送ベルトコンベア2のベルト20は、搬送ベルトコンベア1により搬送されたものの粒状衣被着食材Wに付着されず、搬送ベルトコンベア1の搬出側の端部、または支持板18やローラコンベア19の間から落下した粒状衣材Pを確実に受け止めることができる。また、搬出側の端部に位置するローラ22には、減速機構を介して接続されたモータなどの駆動源(図示は省略する)が接続されており、返送ベルトコンベア2のベルト20を任意の速度で制御可能に駆動することができるよう構成されている。
粒状衣材振り掛け装置3は、搬送ベルトコンベア1の中間部であって、ローラ13と押圧ローラ15との間の上方に設けられている。この実施の形態における粒状衣材振り掛け装置3は、振り掛け装置搬送手段4のシュート45(後述する)により導かれた粒状衣材Pを所定の速度で搬送してベルト10のローラ13上の位置付近に落下させるベルトコンベアにより構成されている。粒状衣材振り掛け装置3を構成するベルトコンベアは、減速機構を介して接続されたモータなどの駆動源(図示は省略する)によって任意の速度で制御可能に駆動することができる。粒状衣材振り掛け装置3は、粒状衣材床Pa上に載置され搬送ベルトコンベア1によって搬送される粒状衣被着食材Wに対して上方から粒状衣材Pを振り掛けるよう供給する。
振り掛け装置搬送手段4は、返送ベルトコンベア2のローラ21を超えて落下した粒状衣材Pを受け取り載置されて搬送ベルトコンベア1の仮想延長線上から側方に搬送する横行ベルトコンベア40と、搬送ベルトコンベア1および返送ベルトコンベア2の側方に配置されて横行ベルトコンベア40から落下した粒状衣材Pを受け取って載置され粒状衣材振り掛け装置3よりも上方に搬送する上昇コンベア42と、この上昇コンベア42から落下した粒状衣材Pを受け取り載置されて搬送ベルトコンベア1の上方位置に搬送する横行ベルトコンベア44と、横行ベルトコンベア40から落下した粒状衣材Pを上昇コンベア42に導くためのシュート41と、上昇コンベア42から落下した粒状衣材Pを横行ベルトコンベア上44に導くためのシュート43と、横行ベルトコンベア44から落下した粒状衣材Pを粒状衣材振り掛け装置を構成するベルトコンベア3上に導くためのシュート45とを備えている。上昇コンベア42は、ローラ46、47(図1を参照)間に巻き掛けられたベルト48に、粒状衣材Pを受け止めるための仕切板49(図2を参照)を立設することにより構成されている。しかしながら、上昇コンベア42は、横行ベルトコンベア40から受け取った粒状衣材Pを粉砕することなく粒状衣材振り掛け装置3よりも上方に位置する横行ベルトコンベア44上に落下させるよう搬送することができるものであれば特に限定されることはなく、例えばバケットコンベアを採用することもできる。横行ベルトコンベア40、上昇コンベア42、横行ベルトコンベア44はそれぞれ、減速機構を介して接続されたモータなどの駆動源(図示は省略する)によって任意の速度で制御可能に駆動することができる。
図2に示すように、搬送ベルトコンベア1のベルト10と返送ベルトコンベア2のベルト20との間に形成された離間部5の側方には、ベルト10の側縁から側方に粒状衣材Pがこぼれないようにガイドするガイド板7がそれぞれ設けられている。ガイド板7は、搬送ベルトコンベア1のフレーム等に支持させることができる。
図4に示すように、振り分け部材6は、板状部材60の両端に取付け部61が設けられたもので、板状部材60は、その長手方向がベルト10の幅方向に延び、その両面が搬入側と搬出側とにそれぞれ位置するよう配置される。そして、板状部材60の下端縁は、位置によって高さが漸次変化する波状に成形されている。波状に成形された下端縁の互いに隣接する辺60A、60Aの間は、所定の曲率rを有する接続部60Bにより連続するよう接続されている。図3に示したように、取付け部61には、長穴61Aが成形されており、ガイド板7には、取付け部61の長穴61Aと直交する方向に延びるよう長穴7Aが成形されており、両長穴61A、7Aの交差する位置にボルトなどの締結部材70の軸部が挿通され、ガイド板7に取付け部61が位置調節可能に取り付けられている。なお、図3では、取付け部61の長穴61Aの長軸が鉛直方向に延び、ガイド板7の長穴7Aの長軸が水平方向に延びるよう成形されている場合を示したが、例えば、取付け部61の長穴61Aの長軸が水平方向に延び、ガイド板7の長穴7Aの長軸が鉛直方向に延びるよう成形したり、また、取付け部61の長穴61Aの長軸とガイド板7の長穴7Aの長軸とが互いに直交した状態で傾斜するよう成形することもできる。
次に、本発明の振り分け部材6の別の実施の形態を、図5に基づいて説明する。この実施の形態では、図4に示した実施の形態と同様または相当する部分に同じ符号を付してその説明を省略し、異なる部分のみ説明することとする。なお、図4における実施の形態では振り分け部材を正面図で示していたのに対して、図5における実施の形態では振り分け部材を縦断側面図で示している。
この実施の形態における振り分け部材6の板状部材60は、ベルト10が巻き掛けられたローラ11およびフランジ12の中心C12とほぼ同軸の断面円弧状に湾曲するよう成形された湾曲板状部62と、ベルト20が巻き掛けられたローラ21の中心C21とほぼ同軸の円弧状に断面が湾曲するよう成形された湾曲板状部63とが接続部64で連続するよう成形されている。
次に、本発明の粒状衣材の循環供給方法を、上述したように構成された食品用粒状衣材付着装置を用いる場合により、この食品用粒状衣材付着装置の作動とともに説明する。ここでは、食品用粒状衣材付着装置の構成の説明は重複することとなるため、省略する。しかしながら、本発明の方法は、上述した実施の形態により説明した食品用粒状衣材付着装置に限定されることはなく、本発明に基づいて構成された食品用粒状衣材付着装置であれば、これを用いることができる。
本発明の方法は、概略、粒状衣材Pを搬送ベルトコンベア1の搬入側と粒状衣材振り掛け装置3とに循環供給する方法であって、粒状衣被着食材Wに付着されなかった粒状衣材Pの全量を返送ベルトコンベア2によって離間部5に搬送し、振り分け部材6によって返送ベルトコンベア2のベルト20上に振り分けられた粒状衣材Pを、ベルト20の搬入側に向かって上方に傾斜した部分20aの端部を超えて落下させて振り掛け装置搬送手段4に載置して粒状衣材振り掛け装置3に搬送する。
さらに本発明の方法は、離間部5に搬送された粒状衣材Pの全量のうち、搬送ベルトコンベア1のベルト10上に粒状衣材床Paを所定の厚さで形成する量と、この量以外の返送ベルトコンベア2により粒状衣材振り掛け装置3に搬送する量とに振り分ける。
最初に、粒状衣被着食材Wの周囲に粒状衣材Pを付着させるにあたり、搬送ベルトコンベア1のベルト10上には、粒状衣材床Paが所定の厚さで形成されている。このベルト10上の粒状衣材床Paの搬入側に粒状衣被着食材Wが載置される。これにより粒状衣被着食材Wの下面および側面の下方には、粒状衣材Pが付着することとなる。そして、搬送ベルトコンベア1を駆動して、粒状衣材床Paに載置された粒状衣被着食材Wを搬入側から搬出側に向かって搬送させる。搬送ベルトコンベア1の中間位置では、粒状衣材振り掛け装置3により粒状衣材Pが上方から供給されて、粒状衣被着食材Wに振り掛けられ、粒状衣被着食材Wの上面および側面の上方に粒状衣材Pが付着することとなる。さらに、搬送ベルトコンベア1を駆動すると、粒状衣材Pが周囲に付着された粒状衣被着食材Wが押圧ローラ16、17により押圧されて、粒状衣被着食材Wに対して粒状衣材Pをより強固に付着させる。続いて、さらに搬送ベルトコンベア1を駆動すると、粒状衣被着食材Wの周囲に粒状衣材Pが付着された食品PWは、搬送ベルトコンベア1の搬出側の端部から搬出されて、支持板18を介してローラコンベア19に移載され、次の工程に向けて搬送される。
一方、粒状衣被着食材Wに付着されなかった粒状衣材Pは、搬送ベルトコンベア1の搬出側の端部から落下し、返送ベルトコンベア2のベルト20上で受け止められる。そして、このベルト20上で受け止められた粒状衣材Pは、返送ベルトコンベア2の駆動により、その全量が搬入側に位置する離間部5に搬送される。
離間部5に搬送された粒状衣材Pは、搬送ベルトコンベア1のベルト10と返送ベルトコンベア2のベルト20との駆動、および、返送ベルトコンベア2により離間部5に向かって搬送される後続の粒状衣材Pの圧力によって離間部5の上方に移動する。このとき、図4に示したように構成された振り分け部材6の場合には、離間部5の上方に設けられた板状部材60によって、搬送ベルトコンベア1のベルト10上と、返送ベルトコンベア2のベルト20の搬入側に向かって上方に傾斜する部分20a上とに振り分け載置される。この実施の形態では特に、振り分け部材6が単純な板状部材60により構成されており、しかも、板状部材60の下縁が所定の曲率rを有する接続部60Bで互いに隣接する辺60Aを接続した波状に成形されているため、粒状衣材Pが引っかかるなどして滞留することなく、搬送ベルトコンベア1のベルト10上と、返送ベルトコンベア2のベルト20の搬入側に向かって上方に傾斜する部分20a上とに適切且つ確実に振り分けることができる。
また、図5に示したように構成された振り分け部材6の場合には、両湾曲板状部62、63の間の接続部64が離間部5の上方に位置するよう調節されている。したがって、返送ベルトコンベア2により離間部5に搬送された全量の粒状衣材Pは、両湾曲板状部62、63の間の接続部64で分けられて、湾曲板状部62、63に沿ってそれぞれ流れ、搬送ベルトコンベア1のベルト10上と、返送ベルトコンベア2のベルト20の搬入側に向かって上方に傾斜する部分20a上とに確実に振り分け載置される。
搬送ベルトコンベア1のベルト10上に振り分け載置された粒状衣材Pは、粒状衣被着食材Wが投入される粒状衣材床Paを形成する。そして、離間部5に搬送された粒状衣材Pの全量のうち、粒状衣材床Paを所定の厚さで形成するために必要な量を振り分け部材6によって振り分けるように、振り分け部材6の位置が調整されている。そのため、粒状衣被着食材Wの下面および側面の下方に所定の量の粒状衣材Pを確実に付着させることができる。
一方、返送ベルトコンベア2のベルト20の搬入側に向かって上方に傾斜する部分20a上に振り分け載置された粒状衣材Pは、ベルト20の駆動により、搬入側に向かって上方に傾斜する部分20aの端部を超えるよう搬送され、返送ベルトコンベア2から落下し、振り掛け装置搬送手段4の横行ベルトコンベア40上に受けとめられ、単に載置された状態で、搬送ベルトコンベア1の仮想延長線上から側方に搬送され、横行ベルトコンベア40から落下してシュート41により上昇コンベア42の投入口に投入される。そして、粒状衣材Pは、上昇コンベア40のベルト48に立設された仕切板49に受けとめられて粒状衣材振り掛け装置3よりも上方に搬送され、シュート43により横行ベルトコンベア上に載置され、搬送ベルトコンベア1上に位置するシュート45により、粒状衣材振り掛け装置3に供給される。
なお、この実施の形態では、離間部5に搬送された粒状衣材Pの全量のうち、粒状衣材床Paを所定の厚さで形成するために必要な量を振り分け部材6によって振り分けるようにしていることから、返送ベルトコンベア2から粒状衣材振り掛け装置3に粒状衣材Pを搬送するための振り掛け装置搬送手段4に対して、より具体的にはシュート41、43、45のいずれかに対して新たな粒状衣材Pを投入することにより、粒状衣被着食材Wに付着することにより減少する粒状衣材Pの補充を行うことができる。
本発明では、搬送ベルトコンベア1から落下した粒状衣材Pの全量を返送ベルトコンベア2により離間部5に搬送する。そして、離間部5を上昇移動する全量の粒状衣材Pを、振り分け部材6によって適切な量で搬送ベルトコンベア1上に振り分け循環供給し、また、それ以外の量を返送ベルトコンベアの搬入側に向かって上方に傾斜する部分20aに振り分けて振り掛け装置搬送手段4に載置して振り掛け装置3に循環供給する。そのため、従来の技術のように、返送ベルトコンベアの途中でベルト20上に堆積した粒状衣材のうちで一定の高さ以上の部分を掬い取って振り掛け装置搬送手段4に送る必要がなく、したがって、スクリュコンベアを採用する必要がなくなる。そのため、粒状衣材Pが破砕されて細かくなることが少ない。
ここで、本発明と、図7、図8に示したスクリュコンベア40’、44’により返送ベルトコンベア2’上に堆積した粒状衣材Pのうちで一定の高さ以上の部分を掬い取って搬送する従来の技術とを、粒状衣材Pとしてパン粉を粒状衣被着食品Wの周囲に付着させる場合で、開始時から15分後のパン粉の大きさの変化を図6に基づいて比較する。なお、図6に示したパン粉の大きさの単位は、メッシュ(Mで示す)であり、Mの数値が小さいほどパン粉の大きさが大きく、Mの数値が大きくなるに従いパン粉の大きさが小さくなることを意味する。従来の技術によれば、パン粉全体に対する4Mの占める割合が、装置の運転開始時に約51%であったが、装置の運転開始から15分後に約17%となった。これに対して、本発明によれば、パン粉全体に対する4Mの占める割合が、装置の運転開始時に約44%と、従来の技術の開始時よりも割合が低いにもかかわらず、装置の運転開始から15分後に約35%となり、従来の技術よりも高い割合を維持できた。さらに、本発明では、開始時から30分後にもパン粉の大きさを測定したところ、パン粉全体に対する4Mの占める割合が約29%にまでしか低下していなかった。また、パン粉全体に対する18M以下の占める割合が、従来の技術では、装置の運転開始時においては約5%であったのが15分後に約19%に増加したのに対して、本発明では装置の運転開始時においては約6%であったのが15分後に約8%にしか増加せず、さらに30分後であっても9%程度にしか増加しなかった。本発明では、パン粉全体に対する18M以下の占める割合が、従来の技術の半分以下に抑えることができた。これらの結果から、本発明によれば、粒状衣被着食材Wに付着しなかった粒状衣材Pを細かく粉砕することなく、再度粒状衣被着食材Wに付着させるべく、搬送ベルトコンベア1の搬入側と、振り掛け装置3とにそれぞれ搬送し循環させることができる。そして、例えば、粒状衣材Pがパン粉であり、かかるパン粉を粒状衣被着食材Wに付着させた食品PWをフライにした場合であっても、見た目が良く、サクサクとした食感で油っぽさが残らない、良好なフライ食品を製造することができる。さらに、従来の技術で採用していたスクリュコンベアは、運転終了後の洗浄に手間がかかっていたのに対して、本発明では単純な構造の振り分け部材6を用いるため、運転終了後に容易に短時間で洗浄することができる。
本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更ができる。
P:粒状衣材、 Pa:粒状衣材床、 W:粒状衣被着食材、 PW:粒状衣被着食材に粒状衣材を付着させた食品、 1:搬送ベルトコンベア、 2:返送ベルトコンベア、 3:粒状衣材振り掛け装置、 4:振り掛け装置搬送手段、 10:搬送ベルトコンベアのベルト、 20:返送ベルトコンベアのベルト、 11:搬送ベルトコンベアの搬入側のローラ、 12:フランジ、 20a:返送ベルトコンベアの搬入側に向かって上方に傾斜する部分、 5:離間部、 6:振り分け部材、 60:板状部材、 60A:波状に成形された各辺、 60B:互いに隣接する辺の接続部

Claims (5)

  1. 粒状衣材床を形成して該粒状衣材床上に載置された粒状衣被着食材を搬入側から搬出側に向かって搬送する搬送ベルトコンベアと、
    該搬送ベルトコンベアの下方に配設されて前記粒状衣被着食材に付着されずに前記搬送ベルトコンベアの搬出側の端部から落下した粒状衣材をベルト上で受けて前記搬入側に向かって搬送する返送ベルトコンベアと、
    前記搬送ベルトコンベアの中間部の上方から粒状衣材を供給する粒状衣材振り掛け装置と、
    前記返送ベルトコンベアによって搬送される粒状衣材の一部を前記粒状衣材振り掛け装置に搬送する振り掛け装置搬送手段とを備えており、
    前記返送ベルトコンベアのベルトが屈曲されて搬入側に向かって上方に傾斜した部分を形成すると共に前記搬送ベルトコンベアと前記返送ベルトコンベアの間に離間部が形成されてなる食品用粒状衣材付着装置であって、
    前記粒状衣被着食材に付着されなかった粒状衣材の全量を前記返送ベルトコンベアによって前記離間部に搬送するよう構成されており、
    前記離間部の上方に、前記離間部に搬送された粒状衣材を前記搬送ベルトコンベアと前記返送ベルトコンベアの搬入側に向かって上方に傾斜した部分上とに振り分ける振り分け部材が設けられており、
    前記返送ベルトコンベアが、前記振り分け部材によって振り分けられた粒状衣材を、前記搬入側に向かって上方に傾斜した部分の端部を超えて落下させるよう構成されており、
    前記振り掛け装置搬送手段が、前記返送ベルトコンベアの前記搬入側に向かって上方に傾斜した部分の端部を超えて落下した前記粒状衣材を載置されて前記粒状衣材振り掛け装置に搬送するよう構成されていることを特徴とする食品用粒状衣材付着装置。
  2. 前記振り分け部材が、前記搬送ベルトコンベアの幅方向に延び且つ両面が前記搬入側と搬出側とに位置するよう配置された板状部材からなり、該板状部材の下端縁が、波状に成形され且つ互いに隣接する各辺が所定の曲率を有する接続部で接続されていることを特徴とする請求項1に記載の食品用粒状衣材付着装置。
  3. 前記振り分け部材が、前記離間部に搬送された粒状衣材の全量のうち、前記搬送ベルトコンベア上に粒状衣材床を所定の厚さで形成する量を振り分けるよう、位置調整可能に設けられていることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の食品用粒状衣材付着装置。
  4. 粒状衣材床を形成して該粒状衣材床上に載置された粒状衣被着食材を搬入側から搬出側に向かって搬送する搬送ベルトコンベアと、
    該搬送ベルトコンベアの下方に配設されて前記粒状衣被着食材に付着されずに前記搬送ベルトコンベアの搬出側の端部から落下した粒状衣材をベルト上で受けて前記搬入側に向かって搬送する返送ベルトコンベアと、
    前記返送ベルトコンベアによって搬送される粒状衣材の一部を前記粒状衣材振り掛け装置に搬送する振り掛け装置搬送手段とを備えており、
    前記返送ベルトコンベアのベルトが屈曲されて搬入側に向かって上方に傾斜した部分を形成すると共に前記搬送ベルトコンベアと前記返送ベルトコンベアの間に離間部が形成されてなる食品用粒状衣材付着装置において、
    粒状衣材を前記搬送ベルトコンベアの搬入側と前記粒状衣材振り掛け装置とに循環供給するための方法であって、
    前記離間部の上方に、前記離間部に搬送された粒状衣材を前記搬送ベルトコンベアと前記返送ベルトコンベアの搬入側に向かって上方に傾斜した部分上とに振り分ける振り分け部材を設け、
    前記粒状衣被着食材に付着されなかった粒状衣材の全量を前記返送ベルトコンベアによって前記離間部に搬送し、
    前記振り分け部材によって前記返送ベルトコンベアに振り分けられた粒状衣材を、前記搬入側に向かって上方に傾斜した部分の端部を超えて落下させて前記振り掛け装置搬送手段に載置し、前記粒状衣材振り掛け装置に搬送することを特徴とする食品用粒状衣材付着装置における粒状衣材の循環供給方法。
  5. 前記離間部に搬送された粒状衣材の全量のうち、前記搬送ベルトコンベア上に粒状衣材床を所定の厚さで形成する量を振り分け、該量以外の粒状衣材を前記振り掛け装置搬送手段に載置することを特徴とする請求項4に記載の食品用粒状衣材付着装置における粒状衣材の循環供給方法。
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