JP2016012194A - データ伝送装置及びプラント制御システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】データ伝送装置20は、接点群21をコネクタ15に着脱自在に連結させる基板22と、入力接点21xから入力したデータを外部に送信させる送信部24と、外部から受信したデータを出力接点21yからデータバス19に出力させる受信部26と、第1回路23の途中から分岐する第3回路27aの終端に設けられ他のデータ伝送装置20b上の第3回路27bの終端と相互に電気的に連結する連結接点28と、連通設定時は送信部24に出力するデータを連結接点28aからも出力させ遮断設定時は連結接点28bから入力したデータを送信部24に出力させるスイッチ29と、を備えている。
【選択図】 図2
Description
この場合、複数の制御装置のうちいずれか一方を常用系、他方を待機系として、通常は常用系のみで制御対象を制御し、常用系に異常が生じたときに、待機系を常用系用に切り替え、制御を続行させる。
そして、この待機系の制御装置を常用系用に切り替え、常用系の制御装置を待機系用に切り替える作業は、CPUプロセッサにより、ソフトプログラムに記述された命令に従って実行されていた。
昨今におけるCPUの複雑化及び抽象化の進展により、特にソフトウェアの透明性を確保する作業に膨大な工数がかかり、設計効率の阻害要因になる課題がある。
そこで、ソフトウェアによる構成を、PLD等の集積論理素子に置き換えることが考えられるが、ソフトウェアが実現している複雑なロジックを、ロジックの単純化が求められる集積論理素子で実装させることは困難な課題がある。
図1に示すように実施形態に係るプラント制御システム10は、複数のデータ伝送装置20(20a,20b)、センサ11(11a,11b)の検出信号の入力装置12(12a,12b)、及びアクチュエータ13(13a,13b)の駆動信号の出力装置14(14a,14b)がそれぞれ装着されている複数のコネクタ15を有するバックプレーン16と、複数のデータ伝送装置20のそれぞれに接続されるとともにセンサ11の検出信号に基づいてアクチュエータ13の駆動信号を演算する複数の演算部17(17a,17b)と、を備え、スイッチ29a(図2)が連通に設定されているデータ伝送装置20aに接続されている演算部17aが常用設定され、スイッチ29bが遮断に設定されているデータ伝送装置20bに接続される演算部17bが待機設定され、この常用設定された演算部17aにより演算された駆動信号が出力装置14からアクチュエータ13に出力される。
信号伝送ユニット18は、データ伝送装置20、入力装置12及び出力装置14を収容する空間を有するキャビネットと、対応するピン同士をデータバス19により相互接続した複数のコネクタ15を配列させた回路基板であるバックプレーン16とから構成されている。
データ伝送装置20a,20bは、データバス19に伝送される検出信号のデジタルデータを取得するようにコネクタ15に着脱自在に装着され、それぞれには、別々の演算部17a,17bが物理的に接続されている。
なお、実施形態においてデータバス19は、デジタルの出入力データ(DI,DO)を転送するものが例示されているが、アナログの出入力データを転送するものも含まれる。
常用設定されている側のデータ伝送装置20aは、後述するように、スイッチ29a(図2)が連通に設定され、データバス19に伝送されている検出信号を、両方の演算部17a,17bに伝送する。
常用設定されている側のデータ伝送装置20aは、演算部17aから伝送された演算信号を、データバス19に伝送する。
一方で、待機設定されている側のデータ伝送装置20bでは、演算部17bから伝送された演算信号、及びデータバス19から伝送された検出信号は、遮断されて伝送されない。
データ伝送装置20(20a,20b)、入力装置12(12a,12b)及び出力装置14(14a,14b)は、信号伝送ユニット18に設けられたバックプレーン16のコネクタ15に着脱自在に装着され、キャビネットの内部に収容される。
この場合、3組以上の演算部17及びデータ伝送装置20のうちいずれか一つの組みが常用設定され、残りの組みが待機設定されることになる。
そして、基板22の縁端には、複数の入力接点21x、出力接点21y及び連結接点28aを含む接点群21が形成されている。
これら接点群21は、コネクタ15内の接点と物理的に接触して、対応するデータバス19に電気的に接続する。
なお、実施形態において接点群21を構成するそれぞれの接点は、データバス19のそれぞれのバスに対して1対1で接続されているが、データを乗せるタイミングを知らせる制御線(図示略)とともに、1対n(n≧2)で接続される場合もある。
さらに、第1回路23を伝送するデータは、第1回路23の途中から分岐する第3回路27aにも伝送される。
なお、スイッチ29bのように待機設定されている場合は、自身の基板22bの入力接点21xから入力されたデータは、第1回路23の途中で伝送が遮断されて、自身の基板22bの送信部24b及び連結接点28bから出力されない。
ところで、連結接点28(28a,28b)は、図示されるようにコネクタ15に連結する接点群21に含まれる場合もあるし、基板22の側端に設けられ(図示略)相互にケーブル接続されるように構成される場合もある。
この多重化されたデータは、連通設定されたスイッチ29aと第2回路25とを介して、デマルチプレクサ34に伝送される。
デマルチプレクサ34は、受信された多重化データを元のデータに分割し、これらデータを、複数の出力接点21yからそれぞれのデータバス19に出力させる。
なお、スイッチ29bのように待機設定されている場合、受信部26で受信したデータは、第2回路25の途中で遮断され、データバス19に伝送されない。
同様にデマルチプレクサ34を備えず、演算部17から複数の信号をパラレルで受信して、複数の出力接点21yからそのままデータバス19に出力させる場合もある。
そして、待機設定(OFF設定)されたスイッチ29bは、第1回路23及び第2回路25を遮断して、同じ基板22b上の入力接点21xに入力したデータ及び受信部26で受信されたデータの伝送を遮断する。
さらに、待機設定(OFF設定)されたスイッチ29bは、常用設定側の入力接点21xから入力されたデータを、連結接点28を介して伝送し、待機設定側の送信部24bに出力させる。
そして、設定部31(31a,31b)は、これらポートx,y,zの検知状態に応じて、スイッチ29の連通/遮断の設定を自動的に変更することができる。
また、起動時におけるスイッチ29の連通/遮断の初期設定は、記載を省略する別の方法に則って行われている。
この場合、データ伝送装置20aの設定部31aは、スイッチ29に対し、連通設定(ON設定)が持続するように働きかける。
そして、常用設定されている演算部17a及びデータ伝送装置20aに、故障が発生した場合は、ポートx,y,xのうち少なくとも一つにおいて、データが非検知となる。
この場合、データ伝送装置20aの設定部31aは、スイッチ29aに対し、連通設定(ON設定)から遮断設定(OFF設定)に変更するように働きかけ、待機状態にさせる。
この場合、データ伝送装置20bの設定部31bは、スイッチ29に対し、遮断設定(OFF設定)が持続するように働きかける。
そして、常用設定されている演算部17a及びデータ伝送装置20aに故障が発生した場合は、データ伝送装置20aのスイッチ29aが遮断設定(OFF設定)になるために、データ伝送装置20bの設定部31bのポートyにおいて、データが非検知となる。
この場合、データ伝送装置20bの設定部31bは、スイッチ29bに対し、遮断設定(OFF設定)から連通設定(ON設定)に変更するように働きかけ、待機から常用に状態変化させる。
一方、待機設定されているデータ伝送装置20bは、第3回路27bにおける連結接点28bからのデータ入力が停止したことを察知した場合はスイッチ29bの設定を遮断(OFF)から連通(ON)に切り替えて、常用設定される。
しかし、常用/待機の設定が切り替わった後は、新しく常用設定された演算部17bの演算信号が、物理接続されているデータ伝送装置20bを介して伝送され、アクチュエータ13を駆動する。
これにより、常用設定されているか待機設定されているかについては、データ伝送装置20(20a,20b)のスイッチ29(29a,29b)の設定にのみ依存するところ、演算部17(17a,17b)においても識別することが可能となる。
Claims (6)
- データバスに接続するコネクタに対し接点群を着脱自在に連結させる基板と、
前記データバスを通過するデータを前記接点群のうちの入力接点から入力し第1回路を介して外部に送信させる送信部と、
外部からデータを受信して第2回路を介して前記接点群のうちの出力接点から前記データバスに出力させる受信部と、
前記第1回路の途中から分岐する第3回路の終端に設けられ他のデータ伝送装置上の第3回路の終端と相互に電気的に連結させる連結接点と、
前記第1回路の途中経路及び前記第2回路の途中経路を切替自在に連通/遮断し、連通設定時は前記送信部に出力するデータを前記連結接点からも出力させ、遮断設定時は前記連結接点から入力したデータを前記送信部に出力させるスイッチと、を備えることを特徴とするデータ伝送装置。 - 前記送信部からのデータ送信及び前記受信部からのデータ受信のうち少なくとも一方が停止したことを察知した場合は前記スイッチの設定を連通から遮断に切り替え、
前記第3回路における前記連結接点からのデータ入力が停止したことを察知した場合は前記スイッチの設定を遮断から連通に切り替える設定部を、さらに備える請求項1に記載のデータ伝送装置。 - 前記連結接点は、前記コネクタに連結する前記接点群に含まれる請求項1又は請求項2に記載のデータ伝送装置。
- 前記入力接点から入力されたデータに前記コネクタを識別するIDデータを付与するID付与部を、さらに備える請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のデータ伝送装置。
- 複数の前記入力接点からそれぞれ入力された複数のデータを多重化して前記送信部に送信させるマルチプレクサ及び前記受信部に受信された多重化データを元のデータに分割して複数の前記出力接点のそれぞれに出力させるデマルチプレクサのうち少なくとも一方を、さらに備える請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のデータ伝送装置。
- 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の複数のデータ伝送装置、センサの検出信号の入力装置、及びアクチュエータの駆動信号の出力装置がそれぞれ装着されている複数の前記コネクタを有するバックプレーンと、
前記複数のデータ伝送装置のそれぞれに接続されるとともに前記センサの検出信号に基づいて前記アクチュエータの駆動信号を演算する複数の演算部と、を備え、
前記スイッチが連通に設定されているデータ伝送装置に接続されている演算部が常用設定され、前記スイッチが遮断に設定されているデータ伝送装置に接続される演算部が待機設定され、前記常用設定された演算部により演算された前記駆動信号が前記出力装置から前記アクチュエータに出力されることを特徴とするプラント制御システム。
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