JP2016012123A - 光ファイバ - Google Patents
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Abstract
【課題】W型屈折率分布を有し実使用波長帯におけるマイクロベンドロスが低減された光ファイバを提供する。【解決手段】光ファイバは、中心コアと、中心コアを取り囲み前記中心コアの屈折率より小さい屈折率を有する内クラッドと、内クラッドを取り囲み中心コアの屈折率より小さく内クラッドの屈折率より大きい屈折率を有する外クラッドと、を備え、基本モードとクラッドモードとの間の結合係数をC01-CLとし、基本モードと高次モードとの間の結合係数をC01-11とし、高次モードとクラッドモードとの間の結合係数をC11-CLとしたとき、Ctotal=C01-CL+C01-11C11-CLなる式で表されるCtotalが実使用波長帯において極小値を有する。【選択図】図1
Description
本発明は、光ファイバに関するものである。
光通信システムにおいて信号光を伝送する光伝送路として光ファイバ伝送路が用いられる。光通信システムにおける信号光伝送(特にデジタルコヒーレント伝送)ではOSNR(Optical Signal-to-Noise Ratio)を改善することが望まれており、その為に光ファイバの伝送損失および非線形性を低減することが要求されている。光ファイバの非線形性を低減する為には、光ファイバの実効断面積を大きくすることが有効である。例えば実効断面積が110μm2以上に拡大された光ファイバが知られている。
しかし、実効断面積が拡大された光ファイバは、コアへの伝搬光(基本モード光)の閉じ込めが弱くなり、マイクロベンドロスが増大する傾向になることから、結果的にOSNRが悪化してしまう。なお、マイクロベンドロスとは、光ファイバに対して側方から応力が加えられることで生じるランダムな微小曲げにより、コアを伝搬する基本モードがクラッドモードに結合して光が漏洩することによって伝送損失が増加する現象である。
非特許文献1にはマイクロベンドロスに関する記載がある。この文献の記載によれば、ステップ型屈折率分布を有するシングルモード光ファイバでは、マイクロベンドロスが波長に対して指数関数的に増加する特徴を持つとされている。また、トレンチ型屈折率分布を有する光ファイバでは、ランダムな微小曲げにより、基本モードが漏洩モードである高次モードと結合することで、マイクロベンドロスが波長に対して比較的一様である特徴を持つとされている。なお、トレンチ型屈折率分布は、中心から順にコア,第1クラッド,第2クラッドおよび第3クラッドを有し、第1クラッドおよび第3クラッドの屈折率よりコアの屈折率が大きく、第1クラッドおよび第3クラッドの屈折率より第2クラッドの屈折率が小さい。
Pierre Sillard, et al., "Micro-BendLosses of Trench-Assisted Single-Mode Fibers," ECOC2010 We.8.F.3
実効断面積を拡大することができる光ファイバの屈折率分布として、W型屈折率分布が知られている。W型屈折率分布は、中心コアと、中心コアを取り囲み中心コアの屈折率より小さい屈折率を有する内クラッドと、内クラッドを取り囲み中心コアの屈折率より小さく内クラッドの屈折率より大きい屈折率を有する外クラッドと、を有する。このようなW型屈折率分布を有する光ファイバのマイクロベンドロスの波長依存性については非特許文献1に記載されていない。
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、W型屈折率分布を有し実使用波長帯におけるマイクロベンドロスが低減された光ファイバを提供することを目的とする。
光ファイバは、中心コアと、前記中心コアを取り囲み前記中心コアの屈折率より小さい屈折率を有する内クラッドと、前記内クラッドを取り囲み前記中心コアの屈折率より小さく前記内クラッドの屈折率より大きい屈折率を有する外クラッドと、を備え、波長1400〜1700nmにおけるマイクロベンド由来のロス増の波長依存性を2次関数でフィッティングした際に、波長1520〜1630nmで極小値を有する。また、基本モード(LP01モード)とクラッドモードとの間の結合係数をC01-CLとし、基本モードと高次モード(LP11モード)との間の結合係数をC01-11とし、高次モードとクラッドモードとの間の結合係数をC11-CLとしたとき、Ctotal=C01-CL+C01-11C11-CL なる式で表されるCtotalが実使用波長帯において極小値を有する。なお、本明細書におけるマイクロベンド由来のロス増とは、直径50μmのワイヤーをピッチ100μmで織ったワイヤーメッシュで表面を覆った直径400mmのボビン上に張力80gで光ファイバを巻いたときのロス増である。
本発明の光ファイバは、W型屈折率分布を有し、実使用波長帯におけるマイクロベンドロスが低減されたものとされ得る。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。本発明は、これらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
光ファイバは、中心コアと、前記中心コアを取り囲み前記中心コアの屈折率より小さい屈折率を有する内クラッドと、前記内クラッドを取り囲み前記中心コアの屈折率より小さく前記内クラッドの屈折率より大きい屈折率を有する外クラッドと、を備え、波長1400〜1700nmにおけるマイクロベンド由来のロス増の波長依存性を2次関数でフィッティングした際に、波長1520〜1630nmで極小値を有する。また、基本モードとクラッドモードとの間の結合係数をC01-CLとし、基本モードと高次モードとの間の結合係数をC01-11とし、高次モードとクラッドモードとの間の結合係数をC11-CLとしたとき、Ctotal=C01-CL+C01-11C11-CL なる式で表されるCtotalが実使用波長帯において極小値を有する。
ITU−T G.650.1において定義されるケーブルカットオフ波長が1350nm以上1475nm以下であるのが好適である。波長1550nmにおける実効断面積が110μm2以上175μm2以下であるのが好適である。さらに、110μm2以上165μm2以下であるのが好適である。さらに、130μm2以上165μm2以下であるのが好適である。前記中心コアの直径が11.5μm以上16.0μm以下であり、前記内クラッドに対する前記中心コアの比屈折率差が0.25%以上0.45%以下であり、前記中心コアの直径に対する前記内クラッドの外径の比が2.5倍以上5.0倍以下であり、前記内クラッドに対する前記外クラッドの比屈折率差が0.01%以上0.20%以下であるのが好適である。
光ファイバは、前記中心コアの中心に前記中心コアの屈折率より小さい屈折率を有するディプレストを含んでいてもよい。この場合、前記ディプレストの直径に対する前記中心コアの外径の比が2.0倍以上4.0倍以下であり、前記中心コアに対する前記ディプレストの比屈折率差が0.02%以上0.20%以下であるのが好適である。
光ファイバ伝送路は、上記の光ファイバを有し、実使用波長帯のうちの何れかの波長の信号光を前記光ファイバにより伝送する。
図1は、本実施形態の光ファイバの屈折率分布を示す図である。本実施形態の光ファイバは、中心コア、この中心コアを取り囲む内クラッド、および、この内クラッドを取り囲む外クラッドを有する。内クラッドの屈折率は、中心コアの屈折率より小さい。外クラッドの屈折率は、中心コアの屈折率より小さく、内クラッドの屈折率より大きい。同図中に示されるように、中心コアの直径を2aとし、内クラッドの外径を2bとする。また、内クラッドの屈折率を基準として、中心コアの比屈折率差をΔ1とし、外クラッドの比屈折率差をΔ2とする。
この光ファイバにおいて、基本モード(LP01モード)は、高次モード(特にLP11モード)に結合する場合があり、クラッドモードに結合する場合がある。また、基本モードが高次モードに結合した後、この高次モードが更にクラッドモードに結合する場合がある。なお、基本モードからLP11モード以外の高次モードへの結合は充分に小さいので、高次モードとしてはLP11モードのみを考慮すればよい。
光ファイバのマイクロベンドロスは、光ファイバのランダムな微小曲げに因り生じるモード間の光結合によるものである。或る第1モードと他の第2モードとの間の結合係数C1-2は下記(1)式で表される。ここで、第1モードおよび第2モードそれぞれは、基本モード(LP01モード),高次モード(LP11モード)およびクラッドモードの何れかである。λは波長である。β1は第1モードの伝搬定数である。Ψ1は第1モードの界分布である。β2は第2モードの伝搬定数である。Ψ2は第2モードの界分布である。rは光ファイバの中心軸からの径方向の距離を表す変数である。θは光ファイバの中心軸周りの位置を表す変数である。Kおよびpはフィッティングパラメータである。例えば、K=2.8、p=2.8である。
基本モード(LP01モード)とクラッドモードとの間の結合係数をC01-CLとし、基本モード(LP01モード)と高次モード(LP11モード)との間の結合係数をC01-11とし、高次モード(LP11モード)とクラッドモードとの間の結合係数をC11-CLとする。これらの結合係数C01-CL,C01-11,C11-CLは、上記(1)式で表され、波長の関数である。光ファイバのランダムな微小曲げによって、光ファイバを伝搬する基本モードは、直接にクラッドモードとなって漏洩する場合の他、高次モードを経てクラッドモードとなって漏洩する場合がある。したがって、基本モードから直接または間接にクラッドモードに結合することを考慮した場合の基本モードとクラッドモードとの間の結合係数Ctotalは下記(2)式で表される。
図2は、結合係数C01-CL,C01-11,C11-CL,Ctotalそれぞれの波長依存性の一例を示すグラフである。同図中で、1000nm〜1700nmの波長範囲が4つの波長領域(I)〜(IV)に区分されている。
波長領域(I)(同図中で凡そ1170nm以下の領域)では、基本モードとクラッドモードとの間の結合係数C01-CLは無視できるほど小さく、高次モードとクラッドモードとの間の結合係数C11-CLも小さい。したがって、マイクロベンドロスは非常に小さい。
波長領域(II)(同図中で凡そ1170nm以上1300nm以下の領域)では、高次モードとクラッドモードとの間の結合係数C11-CLが急激に大きくなるので、マイクロベンドロスが急激に増加する。
波長領域(III)(同図中で凡そ1300nm以上1550nm以下の領域)では、高次モードの実効屈折率が外クラッドの屈折率より低くなり、すべての高次モードがクラッドモードとなって漏洩する。しかし、基本モードと高次モードとの間の結合係数C01-11は小さくなるので、マイクロベンドロスは減少する。
波長領域(IV)(同図中で凡そ1550nm以上の領域)では、基本モードとクラッドモードとの間の結合係数C01-CL が大きくなるので、マイクロベンドロスは増加する。
したがって、結合係数Ctotalは、波長領域(III)と波長領域(IV)との境界で極小値を持つ。
図3は、光ファイバのマイクロベンドロスの波長依存性の一例を示すグラフである。同図に示されように、マイクロベンドロスの波長依存性は、図2中に示された結合係数Ctotalの波長依存性と同様の傾向を有している。結合係数Ctotalが極小となる波長でマイクロベンドロスが極小となる。ここで、マイクロベンドロスが極小値となる波長をλminとする。また、図3中に示されたマイクロベンドロスの波長依存性において、波長1400nm〜1700nmにおけるマイクロベンド由来のロス増の波長依存性を2次関数でフィッティングした際に、フィッティング関数の極小値をとる波長をλmin.fitとする。λmin(=1560nm)とλmin.fit(=1540nm)との差は20nmと小さく、λminとλmin.fitはほぼ等しいということができる。
なお、マイクロベンドロスの測定は以下のようにして行われた。直径50μmのワイヤーをピッチ100μmで織ったワイヤーメッシュで表面を覆った直径400mmのボビンを用意した。このボビンに張力80gで光ファイバを巻いたときのロス増としてマイクロベンドロスを測定した。本測定方法により測定されるマイクロベンドロスは1.0dB/km以下であることが望ましい。
このように、マイクロベンドロスの波長依存性は、基本モード,高次モードおよびクラッドモードの間の結合に依存する。高次モードの漏洩損失が大きくなり、伝搬できなくなる波長がケーブルカットオフ波長であることから、ケーブルカットオフ波長を適切に設計することで、波長λmin.fitおよびλminを実使用波長帯内とすることができ、マイクロベンドロスを低減することができる。すなわち、本実施形態の光ファイバは、実使用波長帯においてマイクロベンドロスが極小値となるような構造を持つ。なお、実使用波長帯とは、光通信において通常用いられる波長帯であり、例えば、Cバンド(1530nm〜1565nm)またはLバンド(1565nm〜1605nm)である。
図4は、波長λminとケーブルカットオフ波長λccとの関係を示す図である。同図から判るように、波長λminを実使用波長帯内とするには、ケーブルカットオフ波長λccは1350nm〜1475nmの範囲であることが好ましい。
図5は、実施例1〜22それぞれの諸元および諸特性を纏めた表である。これらの実施例1〜22の各光ファイバは、図1に示された屈折率分布を有する。この表には、内クラッドに対する中心コアの比屈折率差Δ1、内クラッドに対する外クラッドの比屈折率差Δ2、中心コアの直径2a、中心コアの直径に対する内クラッドの外径の比b/a、波長1550nmにおける実効断面積Aeff、ケーブルカットオフ波長λcc、マイクロベンドロスが極小値となる波長λmin.fitおよびλmin、波長1550nmにおけるマイクロベンドロス、および、曲げ半径Rを10mmとしたときの波長1550nmにおける曲げ損失、が順に記載されている。R=10mmにおける曲げ損失は20dB/m以下であることが好ましい。数値計算から算出されるλminと、測定によって決定されるλmin.fitとの差は、±20nm以下であり、両者はほぼ等しい。したがって、実用上はλmin.fitが使用波長帯域内にあればよい。
波長1550nmにおける実効断面積Aeffは110μm2以上175μm2以下、さらには110μm2以上165μm2以下であるのが好ましい。さらに、130μm2以上165μm2以下であるのが好ましい。また、中心コアの直径2aが11.5μm以上16.0μm以下であり、中心コアの比屈折率差Δ1が0.25%以上0.45%以下であり、中心コアの直径に対する内クラッドの外径の比b/aが2.5倍以上5.0倍以下であり、外クラッドの比屈折率差Δ2が0.01%以上0.20%以下であるのが好ましい。
図6は、本実施形態の変形例の光ファイバの屈折率分布を示す図である。図1に示された屈折率分布と比べて、同図に示される光ファイバは、コアの中心にディプレストを含む点で相違する。ディプレストの屈折率は、リング状のコアの屈折率より小さい。同図中に示されるように、ディプレストの直径を2dとし、中心コアの屈折率を基準として、ディプレストの比屈折率差をΔ1’とする。このような屈折率分布を有する光ファイバにおいても、マイクロベンドロスが実使用波長帯において極小値を有することができる。また、このような屈折率分布を有する光ファイバは、実効断面積Aeffを大きくしつつ、モードフィールド径MFDを比較的小さくすることができ、他の光ファイバ(例えばITU-T G.652に準拠した光ファイバ)との接続損失を低減することが可能である。
図7は、実施例23〜44それぞれの諸元および諸特性を纏めた表である。これらの実施例23〜44の各光ファイバは、図6に示された屈折率分布を有する。この表には、内クラッドに対するコアの比屈折率差Δ1、内クラッドに対する外クラッドの比屈折率差Δ2、中心コアに対するディプレストの比屈折率差Δ1’、コアの外径2a、コアの外径に対する内クラッドの外径の比b/a、ディプレストの直径に対するコアの外径の比a/d、波長1550nmにおける実効断面積Aeff、ケーブルカットオフ波長λcc、マイクロベンドロスが極小値となる波長λmin.fitおよびλmin、波長1550nmにおけるマイクロベンドロス、および、曲げ半径Rを10mmとしたときの波長1550nmにおける曲げ損失、が順に記載されている。ディプレストの直径に対するコアの外径の比a/dが2.0倍以上4.0倍以下であり、ディプレストの比屈折率差Δ1’が0.02%以上0.20%以下であるのが好ましい。
図8は、本実施形態の光ファイバを光伝送路として備える光通信システム1の構成を示す図である。光通信システム1は、送信機10から中継器20を経て受信機30へ信号光を伝送する。送信機10と初段の中継器20との間、或る中継器20と次段の中継器20との間、および、最終段の中継器20と受信機30との間には、信号光を伝送する光伝送路として本実施形態の光ファイバ40が敷設されている。
光伝送路として用いられる本実施形態の光ファイバは、図1または図6に示される屈折率分布を有するものであって、マイクロベンドロスが実使用波長帯において極小値を有しており、実使用波長帯におけるマイクロベンドロスが低減されたものとなっている。非線形性を低減するためにAeffを拡大したファイバではマイクロベンドロスが大きくなる傾向があるため、本発明における光ファイバの伝送特性が有効であり、光通信システム1は、OSNRが優れた光通信を行うことができる。
1…光通信システム、10…送信機、20…中継器、30…受信機、40…光ファイバ伝送路。
Claims (10)
- 中心コアと、前記中心コアを取り囲み前記中心コアの屈折率より小さい屈折率を有する内クラッドと、前記内クラッドを取り囲み前記中心コアの屈折率より小さく前記内クラッドの屈折率より大きい屈折率を有する外クラッドと、を備え、
波長1400〜1700nmにおけるマイクロベンド由来のロス増の波長依存性を2次関数でフィッティングした際に、波長1520〜1630nmで極小値を有する、光ファイバ。 - 基本モードとクラッドモードとの間の結合係数をC01-CLとし、基本モードと高次モードとの間の結合係数をC01-11とし、高次モードとクラッドモードとの間の結合係数をC11-CLとしたとき、Ctotal=C01-CL+C01-11C11-CL なる式で表されるCtotalが実使用波長帯において極小値を有する、請求項1に記載の光ファイバ。
- ケーブルカットオフ波長が1350nm以上1475nm以下である請求項1または2に記載の光ファイバ。
- 波長1550nmにおける実効断面積が110μm2以上175μm2以下である請求項1〜3の何れか1項に記載の光ファイバ。
- 波長1550nmにおける実効断面積が110μm2以上165μm2以下である請求項1〜3の何れか1項に記載の光ファイバ。
- 波長1550nmにおける実効断面積が130μm2以上165μm2以下である請求項1〜3の何れか1項に記載の光ファイバ。
- 前記中心コアの直径が11.5μm以上16.0μm以下であり、
前記内クラッドに対する前記中心コアの比屈折率差が0.25%以上0.45%以下であり、
前記中心コアの直径に対する前記内クラッドの外径の比が2.5倍以上5.0倍以下であり、
前記内クラッドに対する前記外クラッドの比屈折率差が0.01%以上0.20%以下である、
請求項1〜6の何れか1項に記載の光ファイバ。 - 前記中心コアの中心に前記中心コアの屈折率より小さい屈折率を有するディプレストを含む請求項7に記載の光ファイバ。
- 前記ディプレストの直径に対する前記中心コアの外径の比が2.0倍以上4.0倍以下であり、
前記中心コアに対する前記ディプレストの比屈折率差が0.02%以上0.20%以下である、
請求項8に記載の光ファイバ。 - 請求項1〜9の何れか1項に記載の光ファイバを有し、
実使用波長帯のうちの何れかの波長の信号光を前記光ファイバにより伝送する、
光ファイバ伝送路。
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