JP2016011699A - 発進機構の制御装置 - Google Patents

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Yuki Aratsu
有希 荒津
直志 藤吉
Naoshi Fujiyoshi
直志 藤吉
富永 聡
Satoshi Tominaga
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【課題】動力循環の発生を抑えること。【解決手段】第1変速部21、並びに、エンジンENG側の入力軸11に接続された第1係合要素22a及び第1変速部21に接続された第2係合要素22bを備える第1動力断接部22を有する第1動力伝達経路20と、第2変速部31、並びに、入力軸11に接続された第1係合要素32a及び第2変速部31に接続された第2係合要素32bを備える第2動力断接部32を有する第2動力伝達経路30と、第1動力断接部22と第2動力断接部32を制御する制御部と、を備え、制御部は、第1動力断接部22と第2動力断接部32をそれぞれ半係合させることで車両を発進させ、その後、エンジン回転数と第2係合要素22bの回転数との差が小さくなるにつれて第2動力断接部32のトルク分担率を高くし、第2係合要素22bの回転数とエンジン回転数とが同期したときに第2動力断接部32のトルク分担率を100%にすること。【選択図】図1

Description

本発明は、動力源の出力トルクを自動変速機等の動力伝達装置に伝える発進機構の制御装置に関する。
従来、車両には、この種の発進機構が設けられている。その発進機構は、動力源と自動変速機との間に配置される。例えば、下記の特許文献1には、デュアルクラッチ式の自動変速機における発進機構が開示されている。その発進機構は、奇数段を有する第1入力軸に結合された第1クラッチと、偶数段を有する第2入力軸に結合された第2クラッチと、を備える。この特許文献1の車両では、発進時に、発進段を第2入力軸に、補助段(発進段よりも一段以上低いギア比を有するもの)を第1入力軸に、それぞれ同期係合させると共に、第1入力軸に第1クラッチを、第2入力軸に第2クラッチをそれぞれ同時に半結合させる。尚、下記の特許文献2にも、デュアルクラッチ式の自動変速機における発進機構が開示されている。この特許文献2の車両では、発進時に、2速段の歯車列に連なる摩擦クラッチの接続量を増加して2速発進させ、所定時間の経過後に駆動力の不足が判定された場合、1速段の歯車列に連なる摩擦クラッチの接続量を増加させると共に、2速段の歯車列に連なる摩擦クラッチの接続量を減少させる。
特開2013−015183号公報 特開2009−222190号公報
2つの動力伝達経路のそれぞれのクラッチを同時に半係合状態にして車両を発進させる場合には、一方のクラッチにおける駆動輪側の係合要素の回転数が動力源側の回転要素の回転数よりも高い状態で、この一方のクラッチの半係合状態を継続しているときに、この一方のクラッチから動力源側にトルクが流れる動力循環が発生する。そして、この車両では、動力循環が発生したときに、駆動力の減少を招いてしまう。
そこで、本発明は、動力循環の発生を抑えることが可能な発進機構の制御装置を提供することを、その目的とする。
上記目的を達成する為、本発明は、第1変速部、並びに、動力源側の入力軸に接続された第1係合要素及び前記第1変速部に接続された第2係合要素を備える第1動力断接部を有し、前記動力源の出力トルクを駆動輪側に伝える第1動力伝達経路と、第2変速部、並びに、前記動力源側の入力軸に接続された第1係合要素及び前記第2変速部に接続された第2係合要素を備える第2動力断接部を有し、前記動力源の出力トルクを前記駆動輪側に伝える第2動力伝達経路と、前記第1動力断接部と前記第2動力断接部のそれぞれのトルク容量についてのトルク分担率を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記第1動力断接部と前記第2動力断接部をそれぞれ半係合させることで、前記動力源の出力トルクを前記駆動輪に伝えて車両を発進させ、その後、前記動力源の回転数と前記第1動力断接部における前記第2係合要素の回転数との差が小さくなるにつれて前記第2動力断接部のトルク分担率を高くし、前記第1動力断接部における前記第2係合要素の回転数と前記動力源の回転数とが同期したときに前記第2動力断接部のトルク分担率を100%にすることを特徴としている。
本発明に係る発進機構の制御装置は、そのようにトルク分担率を制御することによって、動力循環の発生を回避できる。このため、この制御装置は、車両発進時の出力トルクの低下を抑えることができる。
図1は、実施例及び変形例の発進機構と当該発進機構の制御装置の構成を示す図である。 図2は、実施例の車両発進時の演算処理を説明するフローチャートである。 図3は、実施例の車両発進時の演算処理を説明するタイムチャートである。 図4は、実施例及び変形例の発進機構と当該発進機構の制御装置が適用される車両の一例を示す図である。 図5は、実施例及び変形例の発進機構と当該発進機構の制御装置が適用される車両の他の例を示す図である。 図6は、変形例1の車両発進時の演算処理を説明するタイムチャートである。 図7は、変形例2の車両発進時の演算処理を説明するフローチャートである。 図8は、変形例2の車両発進時の演算処理を説明するタイムチャートである。 図9は、変形例2の車両発進時の演算処理を説明するタイムチャートである。
以下に、本発明に係る発進機構の制御装置の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。尚、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
[実施例]
本発明に係る発進機構の制御装置の実施例を図1から図5に基づいて説明する。
本実施例の発進機構と当該発進機構が搭載される車両と共に当該発進機構の制御装置について図1に基づき説明する。図1の符号1は、本実施例における発進機構の制御装置を示す。
本実施例の車両は、動力源としてのエンジンENGと、このエンジンENGの出力トルクを駆動輪W側に伝える動力伝達装置10と、を備える。
動力伝達装置10は、エンジンENG側の入力軸11を備える。その入力軸11は、エンジンENGの出力軸91に接続されている。この動力伝達装置10は、その入力軸11と駆動輪Wとの間に、2系統の動力伝達経路(第1動力伝達経路20と第2動力伝達経路30)と、自動変速機や差動装置等からなる動力伝達部40(ギヤ比γout)と、を備える。その2系統の動力伝達経路と動力伝達部40との間には、出力軸12を介在させている。
第1動力伝達経路20は、第1変速部21、並びに、エンジンENG側の入力軸11に接続された第1係合要素22a及び第1変速部21に接続された第2係合要素22bを備える第1動力断接部22を有する。
第2動力伝達経路30は、第2変速部31、並びに、エンジンENG側の入力軸11に接続された第1係合要素32a及び第2変速部31に接続された第2係合要素32bを備える第2動力断接部32を有する。
第1変速部21は、変速比γlowの変速段を有する。第2変速部31は、変速比γhighの変速段を有する。この例示では、第1変速部21が低速段となり、第2変速部31が高速段となる。第1変速部21と第2変速部31は、それぞれ出力軸12に接続されている。
第1動力断接部22と第2動力断接部32は、いわゆる摩擦クラッチである。制御装置1の制御部は、第1動力断接部22や第2動力断接部32への供給油圧を調整することで、第1動力断接部22や第2動力断接部32を半係合状態又は完全係合状態又は解放状態に制御することができる。半係合状態とは、第1係合要素22a(32a)と第2係合要素22b(32b)が互いに接しながら相対回転可能な係合状態(つまり係合要素間で滑りを発生させることのできる係合状態)のことである。完全係合状態とは、第1係合要素22a(32a)と第2係合要素22b(32b)が互いに接しながら一体になって回転可能な係合状態のことである。解放状態とは、第1係合要素22a(32a)と第2係合要素22b(32b)が互いに接していない状態のことである。つまり、制御部は、第1動力断接部22や第2動力断接部32のそれぞれのトルク容量を調整することができる。
この車両の発進機構15は、その第1変速部21と第2変速部31と第1動力断接部22と第2動力断接部32とを備える。
出力軸12における出力トルクToutは、下記の式1で表される。「Teng」は、エンジンENGの推定出力トルクである。「αslip」は、トルク分担率である。ここでは、第1動力断接部22のトルク容量についてのトルク分担率αlowを「αslip」とし(αlow=αslip)、第2動力断接部32のトルク容量についてのトルク分担率αhighを「100−αslip」とする(αhigh=100−αslip)。
Figure 2016011699
第2動力断接部32を最終的な完全係合対象とするときのトルク分担率αslipは、下記の式2で表される。「Neng」は、エンジン回転数である。「Ncl,low」は、第1動力断接部22の第2係合要素22bの回転数である。「Noffset」は、回転数のオフセット量である。「Ninitial」は、エンジン回転数Nengと第1動力断接部22の第2係合要素22bの回転数Ncl,lowとの差(差回転数ΔNlow)についての基準回転数である。この基準回転数Ninitialは、出力軸12における要求出力トルクTout,reqによって定める。
Figure 2016011699
制御部は、車両の発進制御を行う際に、駆動力の最適化を図るべく、第1動力断接部22と第2動力断接部32を同時に半係合状態へと制御して発進させる。そして、制御部は、この発進制御において、減速比の大きい第1動力伝達経路20の第1変速部21から減速比の小さい第2動力伝達経路30の第2変速部31へと動力伝達経路を移行させるに際して、第1動力断接部22と第2動力断接部32のそれぞれのトルク容量についてのトルク分担率αlow,αhighを調整しながら第2動力断接部32のトルク分担率αhighを100%にして、この第2動力断接部32へのトルク移し替えを完了させる。制御部は、その同時半係合状態を維持しつつ、エンジン回転数Nengと第1動力断接部22の第2係合要素22bの回転数Ncl,lowとの差(差回転数ΔNlow)に基づいて第1動力断接部22と第2動力断接部32のそれぞれのトルク分担率αlow,αhighを調整することによって、その第1動力断接部22の第2係合要素22bの回転数Ncl,lowをエンジン回転数Neng以下の状態に保ったままで、第2動力断接部32のトルク分担率αhighを100%にしていく。具体的には、その差回転数ΔNlowが小さくなるにつれて第2動力断接部32のトルク分担率αhighを高くし、第1動力断接部22の第2係合要素22bの回転数Ncl,lowとエンジン回転数Nengとが同期したときに第2動力断接部32のトルク分担率αhighを100%にする。
車両発進時の演算処理を図2のフローチャートに基づいて説明する。図3は、この演算処理におけるタイムチャートである。そのタイムチャートにおいては、エンジン回転数Nengと、第1動力断接部22の第2係合要素22bの回転数Ncl,lowと、第2動力断接部32の第2係合要素32bの回転数Ncl,highと、出力軸12における出力トルクToutと、エンジン回転数Nengと第1動力断接部22の第2係合要素22bの回転数Ncl,lowとの差(差回転数ΔNlow)と、エンジン回転数Nengと第2動力断接部32の第2係合要素32bの回転数Ncl,highとの差(差回転数ΔNhigh)と、トルク分担率αlow,αhighの変化を表す。
制御部は、運転者のアクセル操作(アクセルオン)を検知すると(ステップST1)、エンジン回転数Nengと第1動力断接部22の第2係合要素22bの回転数Ncl,lowとの差を算出し、その差回転数ΔNlowに基づいてトルク分担率αslipを決める(ステップST2)。つまり、制御部は、第1動力断接部22と第2動力断接部32のそれぞれのトルク分担率αlow,αhighを決める。その際、制御部は、第1動力断接部22と第2動力断接部32を同時に半係合状態へと制御して発進させている。その同時半係合状態は、差回転数ΔNlowが基準回転数Ninitialとなったときに開始する(図3)。
制御部は、第1動力断接部22の第2係合要素22bの回転数Ncl,lowがエンジン回転数Neng以上であるのか否かを判定する(ステップST3)。尚、ここでは、オフセット量Noffsetを考慮している(Ncl,low≧Neng−Noffset)。制御部は、第1動力断接部22の第2係合要素22bの回転数Ncl,lowがエンジン回転数Neng(Neng−Noffset)を下回っている場合、ステップST2に戻る。制御部は、このステップST3の判定を、第1動力断接部22の第2係合要素22bの回転数Ncl,lowがエンジン回転数Neng(Neng−Noffset)に同期するまで繰り返す。制御部は、第1動力断接部22の第2係合要素22bの回転数Ncl,lowがエンジン回転数Neng(Neng−Noffset)に同期するまでの間、差回転数ΔNlowが大きい場合、第1動力断接部22のトルク分担率αlowを第2動力断接部32のトルク分担率αhighよりも高くして、トルクを増幅させ、差回転数ΔNlowが小さくなるにつれて第2動力断接部32のトルク分担率αhighを高くしていって、第2動力断接部32の完全係合の準備を進める。
制御部は、第1動力断接部22の第2係合要素22bの回転数Ncl,lowがエンジン回転数Neng(Neng−Noffset)と同期したときに、第2動力断接部32を完全係合させる(ステップST4)。つまり、制御部は、第1動力断接部22の第2係合要素22bの回転数Ncl,lowがエンジン回転数Neng(Neng−Noffset)と同期したときに、第1動力断接部22のトルク分担率αlowを0%にし、第2動力断接部32のトルク分担率αhighを100%にする。
以上示したように、本実施例の制御装置1は、そのようにトルク分担率αlow,αhighを制御することによって、動力循環の発生を回避できる。このため、この制御装置1は、車両発進時の出力トルクToutの低下を抑えることができる。
ところで、動力伝達部40の自動変速機としては、図4に示す有段自動変速機41を用いてもよく、図5に示す無段自動変速機42を用いてもよい。
更に、第1変速部21は、少なくとも1つの変速比γlowを有するものであってもよい。また、第2変速部31は、少なくとも1つの変速比γhighを有するものであってもよい。例えば、第1変速部21と第2変速部31は、複数の変速段からなるものであってもよい。この場合には、第1変速部21と第2変速部31がいわゆるデュアルクラッチ式の自動変速機を構成するものとなり、第1変速部21が奇数段を備え、第2変速部31が偶数段を備える。
[変形例1]
本変形例は、実施例の制御装置1において、高トルク増幅領域を拡大するべく、基準回転数Ninitialを図3の例示よりも低くしたものである(図6)。本変形例では、第1動力断接部22を有する第1動力伝達経路20のみでトルク伝達が始まり、差回転数ΔNlowが基準回転数Ninitialとなったときに同時半係合状態を始める。
本実施例の制御装置1は、このように構成したとしても、実施例と同様の効果を得ることができる。
[変形例2]
本変形例は、実施例の制御装置1に対して、以下の点を変更したものである。
本変形例の制御装置1の制御部は、第1動力断接部22と第2動力断接部32の同時半係合状態での車両発進時に、エンジン回転数Nengと第1動力断接部22の第2係合要素22bの回転数Ncl,lowとの差(差回転数ΔNlow)に基づいて第1動力断接部22と第2動力断接部32のそれぞれのトルク分担率αlow,αhighを求め、そのトルク分担率αlow(αhigh)や上記式1を用いて定まる出力トルクTout(n)と前工程(1つ前の出力トルク算出時)の出力トルクTout(n−1)とに基づいて、最終的な完全係合対象を第1動力断接部22と第2動力断接部32の内から決定する。尚、初期設定では、第2動力断接部32を最終的な完全係合対象とする。
本変形例の車両発進時の演算処理を図7のフローチャートに基づいて説明する。
制御部は、運転者のアクセル操作(アクセルオン)を検知すると(ステップST11)、エンジン回転数Nengと第1動力断接部22の第2係合要素22bの回転数Ncl,lowとの差を算出し、その差回転数ΔNlowに基づいてトルク分担率αslipを決める(ステップST12)。つまり、制御部は、第1動力断接部22と第2動力断接部32のそれぞれのトルク分担率αlow,αhighを決める。そのトルク分担率αslipは、上述した式2によるものとする。
制御部は、そのトルク分担率αslipに基づいて出力トルクTout(n)を算出し、この出力トルクTout(n)が前工程の出力トルクTout(n−1)よりも大きいのか否かを判定する(ステップST13)。
制御部は、出力トルクTout(n)が前工程の出力トルクTout(n−1)よりも大きい場合、初期設定通り、第2動力断接部32を最終的な完全係合対象に設定する(ステップST14)。
制御部は、第1動力断接部22の第2係合要素22bの回転数Ncl,lowがエンジン回転数Neng以上であるのか否かを判定する(ステップST15)。尚、ここでは、ステップST3と同じように、オフセット量Noffsetを考慮している(Ncl,low≧Neng−Noffset)。
制御部は、第1動力断接部22の第2係合要素22bの回転数Ncl,lowがエンジン回転数Neng(Neng−Noffset)を下回っている場合、ステップST12に戻る。制御部は、このステップST15の判定を、第1動力断接部22の第2係合要素22bの回転数Ncl,lowがエンジン回転数Neng(Neng−Noffset)に同期するまで、又は、出力トルクTout(n)が前工程の出力トルクTout(n−1)以下になるまで繰り返す。
図8は、出力トルクTout(n)が前工程の出力トルクTout(n−1)よりも大きいまま、第1動力断接部22の第2係合要素22bの回転数Ncl,lowがエンジン回転数Neng(Neng−Noffset)に同期する場合を示すタイムチャートである。この場合とは、要求出力トルクTout,reqが小さいとき(基準回転数Ninitialが大きいとき)に相当する。制御部は、最初に半係合状態の第1動力断接部22のみでトルク伝達を行い、差回転数ΔNlowが基準回転数Ninitialとなったときに、第1動力断接部22と第2動力断接部32を同時に半係合状態へと制御する。その同時半係合状態においては、差回転数ΔNlowが小さくなるにつれて第2動力断接部32のトルク分担率αhighを高くしていく。この例示では、出力トルクToutが要求出力トルクTout,req以上の状態に保たれる。このため、この制御装置1は、発進加速時の駆動力を向上させることができる。そして、制御部は、第1動力断接部22の第2係合要素22bの回転数Ncl,lowがエンジン回転数Neng(Neng−Noffset)と同期したときに、第2動力断接部32を完全係合させる(ステップST16)。つまり、制御部は、第1動力断接部22の第2係合要素22bの回転数Ncl,lowがエンジン回転数Neng(Neng−Noffset)と同期したときに、第1動力断接部22のトルク分担率αlowを0%にし、第2動力断接部32のトルク分担率αhighを100%にする。
制御部は、出力トルクTout(n)が前工程の出力トルクTout(n−1)以下の場合、最終的な完全係合対象を第2動力断接部32から第1動力断接部22に切り替えて(ステップST17)、差回転数ΔNlowに基づきトルク分担率αslipを決める(ステップST18)。そのトルク分担率αslipは、第1動力断接部22を最終的な完全係合対象とするときのものであり、下記の式3で求めることができる。「αinitial」は、その最終的な完全係合対象の切り替え前に設定されていたトルク分担率αslipである。ここでは、その切り替え前のトルク分担率αinitialを考慮に入れることで、切り替えに伴うトルク伝達の段差が生じないようにする。
Figure 2016011699
制御部は、第1動力断接部22の第2係合要素22bの回転数Ncl,lowがエンジン回転数Neng以上であるのか否かを判定する(ステップST19)。尚、ここでは、ステップST15と同じように、オフセット量Noffsetを考慮している(Ncl,low≧Neng−Noffset)。
制御部は、第1動力断接部22の第2係合要素22bの回転数Ncl,lowがエンジン回転数Neng(Neng−Noffset)を下回っている場合、ステップST17に戻る。制御部は、このステップST19の判定を、第1動力断接部22の第2係合要素22bの回転数Ncl,lowがエンジン回転数Neng(Neng−Noffset)に同期するまで繰り返す。
図9は、ステップST19の判定を繰り返した結果、第1動力断接部22の第2係合要素22bの回転数Ncl,lowがエンジン回転数Neng(Neng−Noffset)に同期する場合を示すタイムチャートである。この場合とは、要求出力トルクTout,reqが大きいとき(基準回転数Ninitialが小さいとき)に相当する。制御部は、半係合状態の第1動力断接部22のみでトルク伝達を開始するが、出力トルクTout(n)が前工程の出力トルクTout(n−1)以下なので、差回転数ΔNlowが基準回転数Ninitialとなってからも半係合状態の第1動力断接部22でトルク伝達を続ける。そして、制御部は、第1動力断接部22の第2係合要素22bの回転数Ncl,lowがエンジン回転数Neng(Neng−Noffset)と同期したときに、第1動力断接部22を完全係合させる(ステップST20)。この例示では、出力トルクToutが要求出力トルクTout,req以上の状態に保たれる。このため、この制御装置1は、発進加速時の駆動力を向上させることができる。
以上示したように、本変形例の制御装置1は、そのようにトルク分担率αlow,αhighを制御することによって、第1動力断接部22と第2動力断接部32においての動力循環の発生を回避できる。また、この制御装置1は、発進加速時の駆動力の低下を抑えることができる。このため、この制御装置1は、車両発進時の出力トルクToutの低下を抑えることができる。
1 制御装置
11 入力軸
12 出力軸
15 発進機構
20 第1動力伝達経路
21 第1変速部
22 第1動力断接部
22a 第1係合要素
22b 第2係合要素
30 第2動力伝達経路
31 第2変速部
32 第2動力断接部
32a 第1係合要素
32b 第2係合要素

Claims (1)

  1. 第1変速部、並びに、動力源側の入力軸に接続された第1係合要素及び前記第1変速部に接続された第2係合要素を備える第1動力断接部を有し、前記動力源の出力トルクを駆動輪側に伝える第1動力伝達経路と、
    第2変速部、並びに、前記動力源側の入力軸に接続された第1係合要素及び前記第2変速部に接続された第2係合要素を備える第2動力断接部を有し、前記動力源の出力トルクを前記駆動輪側に伝える第2動力伝達経路と、
    前記第1動力断接部と前記第2動力断接部のそれぞれのトルク容量についてのトルク分担率を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記第1動力断接部と前記第2動力断接部をそれぞれ半係合させることで、前記動力源の出力トルクを前記駆動輪に伝えて車両を発進させ、その後、前記動力源の回転数と前記第1動力断接部における前記第2係合要素の回転数との差が小さくなるにつれて前記第2動力断接部のトルク分担率を高くし、前記第1動力断接部における前記第2係合要素の回転数と前記動力源の回転数とが同期したときに前記第2動力断接部のトルク分担率を100%にすることを特徴とした発進機構の制御装置。
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