JP2016010742A - 消化液処理システムおよび消化液処理方法 - Google Patents

消化液処理システムおよび消化液処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】バイオマスプラントにおいて発生する消化液から固形成分を再利用可能な形態で分離回収することができ、分離した水分と固形成分とを再利用することができる消化液処理システムを提供する。
【解決手段】
消化液に少なくともリン酸イオンを吸着させる吸着物を添加した混合液を水分と固形成分とに分離する脱水装置141は、下方から上方に向かって拡径した内側面を有する有底筒状の回転体141bと、回転体141bの開口部に配置された網状のフィルタ部141jと、回転体141bを閉蓋すると共に、フィルタ部141jを介してろ過された水分を受ける水分受け部141nを有する蓋部141kとを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、バイオマスを発酵槽においてメタン発酵させるバイオマスプラントで発生する消化液を処理する消化液処理システムおよび消化液処理方法に関する。
従来、水分および固形成分の分離装置としては、下記特許文献1に示すように、回転体の内面にろ過膜を有する内かごを設けると共に、回転体の内側面を下方から上方に向かって拡径させることで、固形成分を内かごで除去し、内かごを通過した処理液が回転体の内側面を上方へ上り、回転体の上方開放端部から排出される。
特開2006−55763号公報
しかしながら、従来の分離装置では、固形成分が内かごの内面全体に付着してしまい、固形成分をまとめて回収することが困難である。
特に、バイオマスを発酵槽においてメタン発酵させるバイオマスプラントにおいては、発生する消化液の固形成分を積極的に回収して活用することが望まれているが、従来の分離装置では、内かごの内面全体に付着した固形成分を別途かき集める必要が生じてしまい、現実的でない。
以上の事情に鑑みて、本発明は、バイオマスプラントにおいて発生する消化液から固形成分を再利用可能な形態で分離回収することができ、分離した水分と固形成分とを再利用することができる消化液処理システムおよび消化液処理方法を提供することを目的とする。
第1発明の消化液処理システムは、バイオマスを発酵槽においてメタン発酵させるバイオマスプラントで発生する消化液を処理する消化液処理システムであって、
前記消化液に少なくともリン酸イオンを吸着させる吸着物を添加した混合液を水分と固形成分とに分離する分離装置と、
前記分離装置で分離された前記固形成分をペレット化するペレット装置と
を備え、
前記分離装置で分離された水分が前記発酵槽に供給されて再利用されることを特徴とする。
第1発明の消化液処理システムによれば、消化液にリン酸イオンを吸着させる吸着物を添加し、消化液中にもともと存在する固形成分に加えて、吸着物を介してリン酸イオンを固形成分として積極的に回収することができる。
そして、分離された固形成分は、ペレット化して再利用することができる。
このとき、ペレット装置でペレット化された固形成分には、消化液中にもともと存在する固形成分中のリンに加えて、吸着物を介して回収されたリン酸イオンが含まれる。そのため、農業用の肥料として再利用することができる。
一方、分離された水分は、再び発酵槽に供給されて再利用される。
このように、第1発明の消化液処理システムによれば、バイオマスプラントにおいて発生する消化液から固形成分を再利用可能な形態で分離回収することができ、分離した水分と固形成分とを再利用することができる。
第2発明の消化液処理システムは、第1発明において、
前記吸着物が、米ぬかとおがくずと油粕と酒粕と活性炭との全部または一部から選択され、
前記分離装置が遠心分離による脱水装置であることを特徴とする。
第2発明の消化液処理システムによれば、吸着物を米ぬかとおがくずと油粕と酒粕と活性炭との全部または一部から選択し、これを遠心分離による脱水装置で固形成分として分離回収することで、吸着物自体を有機肥料とすることができる。これにより、ペレット装置でペレット化された固形成分をリン成分に加えて、有機成分を含むバランスの良い農業用の肥料として再利用することができる。
また、米ぬかとおがくずと油粕と酒粕と活性炭との全部または一部から選択される吸着物は、粒子が大きく目詰まりを起こすことなく水分を分離するフィルタとして機能させることができる。
このように、第2発明の消化液処理システムによれば、バイオマスプラントにおいて発生する消化液から固形成分を、効率よく且つ有機成分を含むバランスの良い農業用肥料として再利用可能な形態で分離回収することができる。
第3発明の消化液処理システムは、第2発明において、
前記脱水装置は、
下方から上方に向かって拡径した内側面を有する有底筒状の回転体と、
前記回転体の開口部に配置された網状のフィルタ部と、
前記回転体を閉蓋すると共に、前記フィルタ部を介してろ過された水分を受ける水分受け部を有する蓋部と
を備えることを特徴とする。
第3発明の消化液処理システムによれば、分離装置としての脱水装置を、下方から上方に向かって拡径した内側面を有する有底筒状の回転体の開口部にフィルタ部を設けた構成とすることで、混合液が回転体の遠心力により内側面を上方に這い上がり、フィルタ部で固形成分が濾される。
これにより、固形成分がフィルタ部一カ所にまとまった形で分離され、固形成分を別途かき集める必要がない。すなわち、消化液の固形成分を再利用し易い形でまとめて回収することができる。
一方、フィルタ部を通過した水分は、水分受け部を有する蓋部を介して回収される。
このように、第3発明の消化液処理システムによれば、バイオマスプラントにおいて発生する消化液から固形成分をまとめて分離回収することができ、分離した水分と固形成分とを再利用することができる。
第4発明の消化液処理システムは、第3発明において、
前記回転体は、前記内側面の内側に、上方から下方に向かって拡径した第2内側面を有することを特徴とする。
第4発明の消化液処理システムによれば、回転体の内側面を下方から上方に向かって拡径した内側面のみとした場合には、フィルタ部で分離された固形成分が回転体の上部に集まり、回転体の回転バランスが乱れる可能性があるところ、かかる内側面と逆向きに、上方から下方に向かって拡径した第2内側面を設けることで、消化液がフィルタ部に到達するまでの工程を長くすることができると共に、第2内側面の下端部に一時的に固形成分を貯留することができ、回転体の回転バランスを維持することができる。
このように、第4発明の消化液処理システムによれば、回転体の回転バランスを維持しながら、消化液から固形成分をまとめて分離回収することができ、分離した水分と固形成分とを再利用することができる。
第5発明の消化液処理方法は、バイオマスを発酵槽においてメタン発酵させるバイオマスプラントで発生する消化液を処理する消化液処理方法であって、
前記消化液に少なくともリン酸イオンを吸着させる吸着物を添加する吸着物添加工程と、
前記吸着物添加工程により前記消化液に前記吸着物が添加された混合液の水分と固形成分とを分離する分離工程と、
前記分離工程で分離された前記固形成分をペレット化するペレット化工程と、
前記分離工程で分離された水分を前記発酵槽に供給する水分処理工程と
を備えることを特徴とする。
第5発明の消化液処理方法によれば、吸着物添加工程で消化液に吸着物を添加することにより、消化液中にもともと存在する固形成分に加えて、吸着物を介してリン酸イオンを固形成分とすることができる。
そして、分離工程で固形成分と水分とが分離され、分離された固形成分は、ペレット化工程でペレットとして再利用することができると共に、分離された水分は、水分処理工程で再び発酵槽に供給されて再利用される。
このとき、ペレット装置でペレット化された固形成分には、消化液中にもともと存在する固形成分中のリンに加えて、吸着物を介して回収されたリン酸イオンが含まれる。そのため、農業用の肥料として再利用することができる。
このように、第5発明の消化液処理方法によれば、バイオマスプラントにおいて発生する消化液から固形成分を再利用可能な形態で分離回収することができ、分離した水分と固形成分とを再利用することができる。
バイオマス処理システムの全体構成を示すシステム構成図。 図1の分離装置の具体的構成を示す説明図。 本実施形態の消化液処理方法による処理内容を示すフローチャート。 図2の分離装置の変更例を示す説明図。
図1に示すように、本実施形態のバイオマス処理システムは、バイオマスをメタン発酵させることによりメタンを含む発生ガスを発生させるシステムであって、前処理ユニット10と、第1ユニット11と、第2ユニット12と、第3ユニット13と、第4ユニット14(本発明の消化液処理システムに相当する)とを備える。
前処理ユニット10は、例えば、残飯や生ゴミなどの食品残渣を破砕する破砕装置100を備え、破砕装置100により残飯や生ゴミなどの食品残渣を破砕することによりバイオマスの原料を生成する。
第1ユニット11は、筐体内に収容された雨水タンク111と原水タンク112と加水分解槽113と、その筐体の屋上に設置された太陽光温水パネル114と太陽光発電パネルとを備える。なお、太陽光発電パネルは、その一部が第2ユニット12の筐体の屋上に設置されている(図1においては、太陽光発電パネルの図示を省略している。)。
雨水タンク111は、第1ユニット11および第2ユニット12の屋上に降った雨水を回収したタンクであって、雨水タンク111の雨水は太陽光温水パネル114に送水されて加熱された上で、原水タンク112に供給される。
原水タンク112では、前処理ユニット10により生成されたバイオマスと、太陽光温水パネル114で加熱した温水とを混合調整した原水を貯留する。
加水分解槽113は、原水タンク112で予め混合調整された原水がポンプPにより槽内に供給される。
なお、原水タンク112および加水分解槽113では、太陽光温水パネル114で加熱された温水および加熱ヒータ(図示省略)等により、原水が適温に温度調整される。また、原水タンク112および加水分解槽113には、電動モータMにより駆動する攪拌機Nが設けられており、攪拌機Nにより原水が適宜攪拌混合される。
第2ユニット12は、筐体内に収容された発酵槽121と脱硫装置122とを備える。
ここで、第1ユニット11の筐体と第2ユニット12の筐体とは、例えば、バイオマスの処理工程が連続するように、直線上に隣接して連結配列されている。このように、第1ユニット11と第2ユニット12とは一対で一体を成し、第1ユニット11および第2ユニット12とは一体または各々分割してトレーラに積載可能に構成される。さらに、一体を成す第1ユニット11および第2ユニット12は、バイオマスの発酵処理量に応じて適宜複数併設することができ、システム全体の大型化が対応可能となっている。
発酵槽121は、加水分解槽113で加水分解処理されたバイオマスが、加水分解槽113からポンプPにより供給され、供給されたバイオマスをメタン発酵させる。
発酵槽121は、PHセンサPHと、温度センサtと、側壁に取り付けられたヒータHとを備え、メタン発酵に適したPH、温度となるように管理される。また、電動モータMにより駆動する攪拌機Nが設けられており、攪拌機NによりPHおよび温度が均一となるように攪拌混合される。
脱硫装置122は、複数の脱硫塔からなり硫化水素を除去処理する。脱硫装置122は、発酵槽121の上部に設けられた排気バルブに接続されており、発酵槽121におけるバイオマスのメタン発酵の進行に伴って生成されるメタンを含む発生ガスが供給される。さらに、発生ガスの供給量に応じて、脱硫塔の手前に設けられた複数のバルブを操作することで、発生ガスの供給路が変更可能となっており、複数の脱硫塔を発生ガスの供給量に適した形で使用することができる。
第3ユニット13は、筐体内に収容されたガス分解装置131と、ガス分解装置131に隣接して設けられた再生装置132と、ガス分解装置131と第2ユニット12の脱硫装置122との間に設けられた発生ガスタンク133とを備える。
ガス分解装置131は、例えば、放電電極間にメタンガスを供給することで、メタンを分解してカーボンと水素とを含む分解ガスを連続的に生成する。
再生装置132は、分解ガスを再生資源にする各種装置であって、例えば、分解ガス中の水素を吸蔵する吸蔵装置132a並びにこれを用いた燃料電池132b、分解ガスを燃焼させるエンジン132c並びにこれにより発電を行う発電機132d、および分解ガス中の炭素成分を圧縮する圧縮機132e並びにこれにより炭素充填を行なった充填物質132fが該当する。
発生ガスタンク133は、第2ユニット12の発酵槽121におけるバイオマスのメタン発酵の進行に伴って生成されるメタンを含む発生ガスが脱硫装置122を介して供給され、かかる発生ガスが一時的に貯留される。そのため、第1ユニット11および第2ユニット12を複数並列に併設した場合でも、これらから供給される発生ガスが直接ガス分解装置131に供給されることなく、発生ガスタンク133がバッファとして機能するため、簡易な構成で、複数の第1ユニット11および第2ユニット12に対応可能に構成することができる。
ここで、発生ガスタンク133をその筐体内に設けないことで、第1ユニット11および第2ユニット12を後日さらに複数併設した場合でも、発生ガスタンク133の容量をそれに合せて大きくすることで、第3ユニット13全体の設備の変更を不要として、これに対応することが可能となっている。
第4ユニット14は、筐体内に収容された脱水装置141(本発明の分離装置に相当する)と、脱水装置141に隣接して設けられたペレット装置142と、脱水装置141と第2ユニット12の発酵槽121との間に設けられた消化液タンク143とを備える。
脱水装置141は、発酵槽121のメタン発酵後の残渣である消化液を脱水する。なお、脱水装置141の詳細は、図2を参照して後述する。
さらに、消化液を脱水することにより得られた水分はろ過された後、第1ユニット11の雨水タンク111へと戻され、再び発酵槽121等に供給される。
ペレット装置142は、脱水装置141により脱水された消化液の固形成分をペレット化(固化)させる。ペレット化の手法としては、圧縮および乾燥の種々の手法が採用され得る。
消化液タンク143は、第2ユニット12の発酵槽121におけるメタン発酵後の残渣である消化液が発酵槽121のポンプPを介して供給され、かかる消化液が一時的に貯留される。そのため、第1ユニット11および第2ユニット12を複数並列に併設した場合でも、これらから供給される消化液が脱水装置141に供給されることなく、消化液タンク143がバッファとして機能するため、簡易な構成で、複数の第1ユニット11および第2ユニット12に対応可能に構成することができる。
ここで、消化液タンク143をその筐体内に設けないことで、第1ユニット11および第2ユニット12を後日さらに複数併設した場合でも、消化液タンク143の容量をそれに合せて大きくすることで、第4ユニット全体の設備の変更を不要として、これに対応することが可能となっている。
以上が、本実施形態のバイオマス処理システムの構成である。
次に、説明を後回しにした脱水装置141の構成について図2を用いて説明する。
脱水装置141は、遠心分離による脱水装置であって、フレーム141aに支持された有底筒状の回転体141bが連結部141cを介して回転体141bの底面に連絡された駆動モータ141dにより回動する。
回転体141bの上部には、米ぬかとおがくずと油粕と酒粕と活性炭との全部または一部から選択される吸着物を投入する投入サイロ141eと、投入サイロ141eの投入経路141fに連結され、消化液を供給する消化液供給部141gとが設けられている。投入サイロ141eには、図示しないダンパが設けられており、吸着物の投入および投入量が調整可能となっている。これにより、投入サイロ141eからの吸着物と、消化液供給部141gからの消化液とが、回転体141bの内部141hに投入可能となっている。
回転体141bは、下方から上方に向かって拡径した内側面141iと、回転体の開口部を覆う網状のフィルタ部141jと、回転体141bの上部を閉蓋する蓋部141kとを備える。
かかる回転体141bによれば、下方から上方に向かって拡径した内側面141iにより、内部141hに投入された消化液等の材料が回転体141bの遠心力により内側面141iを上方に這い上がり、フィルタ部141jで固形成分が濾される。
一方、フィルタ部141jを通過した水分は、フィルタ部141jと蓋部141kの間に形成された間隙141mに連通する水分受け部141nを介して回収される。
なお、本実施形態では、回転体141bとフィルタ部141jとが一体に回転し、蓋部141k(蓋部141kと一体の投入サイロ141eおよび消化液供給部141g)がフレーム141aに固定されるが、これに限定されるものではない。例えば、フィルタ部141jも蓋部141kと共に固定されるなど種々の形態が採用され得る。
次に、脱水装置141による消化液処理方法について図3を参照して説明する。
まず、消化液タンク143に貯留されたメタン発酵後の残渣である消化液は、消化液タンク143内のポンプにより消化液供給部141gを介して投入サイロ141eの投入経路141fに送られる。
このとき、投入サイロ141eの図示しないダンパを操作することにより、吸着物が投入経路141fに落下し、投入経路141f内の消化液に添加される(図3/STEP10 吸着物添加工程)。
消化液に吸着物が添加混合された消化液は、投入経路141fから回転体141bの内部141hに投入される。
次に、駆動モータ141dを作動させ、回転体141bを回転させることにより、回転体141bの内部141hに投入された消化液を固形成分と水分とに分離する(図3/STEP20 分離工程)。
具体的には、駆動モータ141dを作動させ、回転体141bを回転させることにより、消化液に吸着物が添加された混合液が、回転体141bの遠心力により内側面141iを上方に這い上がり、フィルタ部141jに達する。
このとき、網状のフィルタ部141jに、米ぬかとおがくずと油粕と酒粕と活性炭との全部または一部から選択される吸着物が付着してフィルタとして機能し、固形成分が濾される。
そのため、通常のフィルタとは異なり、吸着物をフィルタ部141jから取り除くことで、網状のフィルタ部自体が目詰まりすることがない。
次に、分離工程で分離された固形成分は、ペレット装置142でペレット化される(図3/STEP30 ペレット化工程)。
このとき、固形成分がフィルタ部141jの外側下端に一カ所にまとまった形で分離されるため、固形成分を内側面全体からかき集めるような作業も必要がない。すなわち、消化液の固形成分を再利用し易い形でまとめて回収することができる。
ここで濾される固形成分は、消化液に固有の固形成分(主成分はリン)のほか、少なくともリン酸イオンを吸着した吸着物である。
そのため、分離回収される固形成分には、消化液中にもともと存在する固形成分中のリンに加えて、吸着物を介して回収されたリン酸イオンが含まれ、ペレット化した際に、農業用の肥料として再利用することができる。
さらに、吸着物を米ぬかとおがくずと油粕と酒粕と活性炭との全部または一部から選択し、これを固形成分として分離回収することで、吸着物自体を有機肥料とすることができる。すなわち、固形成分をペレット化した際に、リン成分に加えて、有機成分を含むバランスの良い農業用の肥料として再利用することができる。
特に、吸着物として、活性炭を含ませた場合には、リン酸イオンの吸着性に加えて、消臭効果を発揮し、ペレット化した肥料の匂いを抑えることができる。
一方、分離工程で分離された水分は、第1ユニット11の雨水タンク111へと戻され、再び発酵槽121等に供給される(図3/STEP40 水処理工程)。
なお、分離工程で分離された水分を、第1ユニット11の雨水タンク111へと戻す際に、予め、塩化ナトリウム成分を吸着等により除去することにより、水分が循環することによる塩化ナトリウム成分の濃縮を防止することが好ましい。
以上詳しく説明したように、本実施形態のバイオマス処理システムによれば、バイオマスプラントにおいて発生する消化液から固形成分を再利用可能な形態で分離回収することができ、分離した水分と固形成分とを再利用することができる。
次に、図4を参照して、脱水装置141の変更例について説明する。なお、図4において、図2と同一構成については、同一符号を付して説明を省略する。
図4に示す脱水装置141´は、その内側面が入れ子状の第1内側面141i1と、第2内側面141i2と、第3内側面141i3と備える。
第1内側面141i1は、(図2の内側面141iと同様で)最外方で下方から上方に向かって拡径した内面である。
第2内側面141i2は、下端部で第1内側面141i1に連結すると共に、第1内側面141i1の内側で上方から下方に向かって拡径した内側である。
第3内側面141i3は、上端部で第2内側面141i2に連結すると共に、第2内側面141i2の内側で下方から上方に向かって拡径した内面である。
なお、第1内側面141i1と第2内側面141i2との連結部は、放射状に一部分が切り欠かれており、かかる切欠部を介して投入物が移動可能となっている。
同様に、第2内側面141i2と第3内側面141i3との連結部は、放射状に一部分が切り欠かれており、かかる切欠部を介して投入物が移動可能となっている。
次に、脱水装置141´の使用方法について説明する。
投入サイロ141eおよび消化液供給部141gから回転体141b内に投入された消化液と吸着部との混合液は、第3内側面141i3の内側に投入される。
この状態で、駆動モータ141dを作動させると、回転体141bの遠心力により、混合液は、第3内側面141i3に沿って上方に這い上がる。
そして、第2内側面141i2との連結部分に一時的に留まり、連結部分に形成された切欠部から徐々に第2内側面141i2の上端内面に流れ込む。
このとき、切欠部の大きさをフィルタ部141jと同様か若干大きくしておくことで、第3内側面141i3と第2内側面141i2との間で一時的に固形成分を分離することもできる。
次いで、第2内側面141i2の上端内面に流れ込んだ混合液は、回転体141bの遠心力により、第2内側面141i2の内面を上方から下方に這い下がる。
そして、第1内側面141i1との連結部分に一時的に留まり、連結部分に形成された切欠部から徐々に第1内側面141i1の下端内面に流れ込む。
このとき、切欠部の大きさをフィルタ部141jと同様か若干大きくしておくことで、第2内側面141i2と第1内側面141i1との間で一時的に固形成分を分離することもできる。
次いで、第1内側面141i1の下端内面に流れ込んだ混合液は、(図2の内側面141iと同様で)回転体141bの遠心力により、第1内側面141i1の内面を下方から上方に這い上がり、フィルタ部141jにより固形成分と水分が分離される。
このように、脱水装置141´によれば、回転体141bの内側面を下方から上方に向かって拡径した内側面141iのみとした場合には、フィルタ部141jで分離された固形成分が回転体141bの上部に集まり、回転体141bの回転バランスが乱れる可能性があるところ、かかる内側面と逆向きに、上方から下方に向かって拡径した第2内側面141i2、さらには第3内側面141i3を設けることで、消化液がフィルタ部に到達するまでの工程を長くすることができると共に、第2内側面141i2の下端部に一時的に固形成分を貯留することができ、回転体の回転バランスを維持することができる。
このように、本実施形態の消化液処理システムによれば、回転体141bの回転バランスを維持しながら、消化液から固形成分をまとめて分離回収することができ、分離した水分と固形成分とを再利用することができる。
なお、本実施形態では、第2内側面141i2に加えて、第3内側面141i3を備える構成について説明したが、これに限定されるものではなく、第3内側面141i3を省略してもよい。
また、本実施形態では、第1内側面141i1〜第3内側面141i3は、一体である場合について説明したが、第1内側面141i1と第2内側面141i2との間の連結部分、第2内側面141i2と第3内側面141i3との間の連結部分で、それぞれ分割されてもよい。この場合には、分離工程により各連結部分に集まった固形成分を容易に回収することができる。
10…前処理ユニット、11…第1ユニット、12…第2ユニット、13…第3ユニット、14…第4ユニット(消化液処理システム)、100…破砕装置、111…雨水タンク、112…原水タンク、113…加水分解槽、121…発酵槽、122…脱硫装置、131…ガス分解装置、132…再生装置、133…発生ガスタンク、141…脱水装置(分離装置)、141b…回転体、141d…駆動モータ、141e…投入サイロ、141g…消化液供給部、141i…内側面、141i1…第1内側面、141i2…第2内側面、141i3…第3内側面、141j…フィルタ部、141k…蓋部、141n…水分受け部、142…ペレット装置、143…消化液タンク。

Claims (5)

  1. バイオマスを発酵槽においてメタン発酵させるバイオマスプラントで発生する消化液を処理する消化液処理システムであって、
    前記消化液に少なくともリン酸イオンを吸着させる吸着物を添加した混合液を水分と固形成分とに分離する分離装置と、
    前記分離装置で分離された前記固形成分をペレット化するペレット装置と
    を備え、
    前記分離装置で分離された水分が前記発酵槽に供給されて再利用されることを特徴とする消化液処理システム。
  2. 請求項1記載の消化液処理システムにおいて、
    前記吸着物が、米ぬかとおがくずと油粕と酒粕と活性炭との全部または一部から選択され、
    前記分離装置が遠心分離による脱水装置であることを特徴とする消化液処理システム。
  3. 請求項2記載の消化液処理システムにおいて、
    前記脱水装置は、
    下方から上方に向かって拡径した内側面を有する有底筒状の回転体と、
    前記回転体の開口部に配置された網状のフィルタ部と、
    前記回転体を閉蓋すると共に、前記フィルタ部を介してろ過された水分を受ける水分受け部を有する蓋部と
    を備えることを特徴とする消化液処理システム。
  4. 請求項3記載の消化液処理システムにおいて、
    前記回転体は、前記内側面の内側に、上方から下方に向かって拡径した第2内側面を有することを特徴とする消化液処理システム。
  5. バイオマスを発酵槽においてメタン発酵させるバイオマスプラントで発生する消化液を処理する消化液処理方法であって、
    前記消化液に少なくともリン酸イオンを吸着させる吸着物を添加する吸着物添加工程と、
    前記吸着物添加工程により前記消化液に前記吸着物が添加された混合液の水分と固形成分とを分離する分離工程と、
    前記分離工程で分離された前記固形成分をペレット化するペレット化工程と、
    前記分離工程で分離された水分を前記発酵槽に供給する水分処理工程と
    を備えることを特徴とする消化液処理方法。
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