JP2016010451A - 支持補助装置 - Google Patents

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Soichi Nishimura
聡一 西村
清水 一寿
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一寿 清水
田中 幸一
Koichi Tanaka
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Abstract

【課題】支持補助装置を小型にし、支持補助装置の消費電力を低減する。【解決手段】可動部、可動部を可動部の回転中心を中心として回転可能に支持する固定部、および、可動部に可動部の回転方向の一方向への回転駆動力を供給する駆動源を含む関節と、固定部に連結され、関節を支持する第1リンク150と、可動部に連結され、可動部の回転中心を中心として第1リンク150に対して揺動可能となるように関節に支持される第2リンク120と、可動部の回転方向の一方向に可動部を付勢可能な付勢機構315と、可動部の回転方向の一方向とは反対の他方向への可動部の回転角度が閾値以上になった時点で付勢機構による可動部の付勢を開始させる付勢トリガー構造とを備える。【選択図】図5

Description

本発明は、支持補助装置に関する。
ロボットの関節部に使用可能な支持装置を開示した先行文献として、特開2012−106312号公報(特許文献1)がある。特許文献1に記載された支持装置は、第1部位に荷重を受け得る荷重受体と、荷重受体の第2部位を非弾性体により支持する第1回転支持体と、荷重受体のうち第2部位より第1部位側に位置する第3部位を弾性体により支持し、第1部位に受ける荷重が無荷重の場合において荷重受体が受け得る荷重の方向に予圧縮または予引張を付与した状態に設けられる弾性支持体を備える。弾性支持体による予圧縮または予引張の力は、荷重受体の第1部位に荷重を受けることによって弾性支持体に生じる荷重より大きな力に設定される。
特開2012−106312号公報
ロボットなどの支持補助装置の荷重受体を持ち上げる際には、重力に逆らって荷重受体を動かす駆動力が必要である。この駆動力の全てをアクチュエータなどの駆動源から得た場合、アクチュエータが大型になりひいては支持補助装置が大型になるとともに、支持補助装置の消費電力が高くなる。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであって、小型で消費電力が低い支持補助装置を提供することを目的とする。
本発明に基づく支持補助装置は、可動部、可動部を可動部の回転中心を中心として回転可能に支持する固定部、および、可動部に可動部の回転方向の一方向への回転駆動力を供給する駆動源を含む関節と、固定部に連結され、関節を支持する第1リンクと、可動部に連結され、可動部の回転中心を中心として第1リンクに対して揺動可能となるように関節に支持される第2リンクと、可動部の回転方向の一方向に可動部を付勢可能な付勢機構と、可動部の回転方向の一方向とは反対の他方向への可動部の回転角度が閾値以上になった時点で付勢機構による可動部の付勢を開始させる付勢トリガー構造とを備える。
本発明の一形態においては、支持補助装置は、可動部に連結された動力伝達部をさらに備える。付勢機構は、動力伝達部に連結されている。
本発明の一形態においては、支持補助装置は、複数の付勢機構および複数の付勢トリガー構造を備える。複数の付勢トリガー構造が複数の付勢機構に可動部の付勢をそれぞれ開始させる閾値が互いに異なる。
本発明の一形態においては、支持補助装置は、可動部の回転方向の他方向に可動部を付勢可能な他の付勢機構と、可動部の回転方向の他方向への回転角度が上記閾値未満となり駆動源からの可動部への回転駆動力の供給が停止された時点で他の付勢機構による可動部の付勢を開始させる他の付勢トリガー構造とをさらに備える。
本発明の一形態においては、支持補助装置は、操縦者と接続される接続部と、接続部に設けられ、操縦者の動きを検知するセンサとをさらに備える。センサの検知結果に基づいて駆動源の稼働が制御される。
本発明によれば、支持補助装置を小型にし、支持補助装置の消費電力を低減できる。
本発明の実施形態1に係る支持補助装置を操縦者が装着した状態を示す側面図である。 図1の装着状態を矢印II方向から見た背面図である。 本発明の実施形態1に係る支持補助装置を操縦者が装着した状態の上半身側を模式的に示す斜視図である。 本発明の実施形態1に係る支持補助装置の上部の構成を模式的に示す斜視図である。 本発明の実施形態1に係る支持補助装置が直立している状態を示す斜視図である。 本発明の実施形態1に係る支持補助装置が直立している状態を示す正面図である。 本発明の実施形態1に係る支持補助装置が直立している状態を示す側面図である。 本発明の実施形態1に係る支持補助装置が15°前傾している状態を示す正面図である。 本発明の実施形態1に係る支持補助装置が15°前傾している状態を示す側面図である。 本発明の実施形態1に係る支持補助装置が90°前傾している状態を示す正面図である。 本発明の実施形態1に係る支持補助装置が90°前傾している状態を示す側面図である。 実験例1における支持補助装置の可動部の回転角度とトルクとの関係を示すグラフである。 本発明の実施形態2に係る支持補助装置におけるポジションセンサを含む姿勢制御回路の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態3に係る支持補助装置が直立している状態を示す斜視図である。 本発明の実施形態4に係る支持補助装置の関節および付勢機構の構造を示す斜視図である。 図15の支持補助装置のうちの点線で囲んだ部分XVIを拡大して示す拡大図である。 本発明の実施形態4に係る支持補助装置が直立している状態における付勢トリガー構造を示す側面図である。 本発明の実施形態4に係る支持補助装置が15°前傾している状態における付勢トリガー構造を示す側面図である。 本発明の実施形態4に係る支持補助装置が90°前傾している状態における付勢トリガー構造を示す側面図である。 本発明の実施形態5に係る支持補助装置が直立している状態を示す斜視図である。 本発明の実施形態6に係る支持補助装置が直立している状態を示す斜視図である。 実験例2における支持補助装置の可動部の回転角度とトルクとの関係を示すグラフである。 本発明の実施形態7に係る支持補助装置の腕部の構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態8に係る支持補助装置の腕部の構成を示す斜視図である。
以下、本発明の各実施形態に係る支持補助装置について図を参照して説明する。以下の説明においては、図中の同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は繰り返さない。以下の実施形態の説明においては、支持補助装置として、介護用の移乗支援装置について説明するが、支持補助装置の用途は介護用に限られず、種々の用途に適用可能である。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る支持補助装置を操縦者が装着した状態を示す側面図である。図2は、図1の装着状態を矢印II方向から見た背面図である。図3は、本実施形態に係る支持補助装置を操縦者が装着した状態の上半身側を模式的に示す斜視図である。図4は、本実施形態に係る支持補助装置の上部の構成を模式的に示す斜視図である。
図1,2においては、支持補助装置を装着した操縦者1が、被介護者2を抱き上げた状態を示している。図3,4においては、後述する、脚フレーム150、背中フレーム120、肩フレーム110、右上腕フレーム130a、左上腕フレーム130b、右前腕フレーム140aおよび左前腕フレーム140bの各々について、両端を結ぶ仮想軸を示している。
図1〜4に示すように、本発明の実施形態1に係る支持補助装置10は、脚フレーム150と、脚フレーム150に一端が連結されて脚フレーム150に支持された背中フレーム120とを備える。本実施形態においては、脚フレーム150が第1リンクであり、背中フレーム120が第2リンクである。第1リンクと第2リンクとは、後述する関節を間に挟んで互いに連結されている。
脚フレーム150は、上下方向に直線状に延びる柱状部材からなり、電動モータ320を搭載した台車160に支持されている。台車160は、電動モータ320の駆動により任意の方向に移動可能に構成されている。なお、脚フレーム150および台車160が、二足歩行ロボットのように構成されていてもよい。背中フレーム120は、互いに間隔を置いて並列に配置された2本の柱状部材によって構成されている。
支持補助装置10は、背中フレーム120の他端に中央部が連結されて背中フレーム120に支持された肩フレーム110と、肩フレーム110の両端の各々に一端が連結されて肩フレーム110に支持された右上腕フレーム130aおよび左上腕フレーム130bとを備える。具体的には、肩フレーム110の右端に、右上腕フレーム130aの一端が連結されている。肩フレーム110の左端に、左上腕フレーム130bの一端が連結されている。
支持補助装置10は、右上腕フレーム130aの他端に連結されて右上腕フレーム130aに支持された右前腕フレーム140a、および、左上腕フレーム130bの他端に連結されて左上腕フレーム130bに支持された左前腕フレーム140bを備える。
脚フレーム150、背中フレーム120、肩フレーム110、右上腕フレーム130a、左上腕フレーム130b、右前腕フレーム140aおよび左前腕フレーム140bの各々は、アルミニウムなどの金属製の直線状に延びる中空部材によって構成されているが、これに限られず、湾曲していてもよく、中実部材によって構成されていてもよく、FRP(Fiber Reinforced Plastics)などの樹脂製であってもよい。
また、右前腕フレーム140aおよび左前腕フレーム140bの各々は、操縦者1の前腕に装着された際に、操縦者1の前腕にフィットするように、横断面にて湾曲形状を有していてもよい。
支持補助装置10は、背中フレーム120を脚フレーム150に連結しつつ、軸部312を中心に図4中の矢印31で示す前後方向に背中フレーム120を回転駆動する第1連結機構を備える。第1連結機構は、回転駆動力を供給する電動サーボモータおよび減速機構を有する能動回転連結機構310からなる。本実施形態においては、能動回転連結機構310は、それぞれ後述する付勢機構および付勢トリガー構造が設けられた関節である。
支持補助装置10は、背中フレーム120の一端と背中フレーム120の他端とを結ぶ第1仮想軸120xに平行な第1軸部222を中心に図4中の矢印22で示す方向に回転可能、および、背中フレーム120の第1仮想軸120xに垂直な第2軸部212を中心に図4中の矢印21で示す方向に回転可能に、肩フレーム110を背中フレーム120に連結する第2連結機構を備える。
本実施形態においては、第2連結機構は、第1軸部222を中心に肩フレーム110を回転可能とする第1受動回転連結機構220、および、第2軸部212を中心に肩フレーム110を回転可能とする第2受動回転連結機構210を含む。
支持補助装置10は、肩フレーム110の両端を結ぶ第2仮想軸110xと背中フレーム120の第1仮想軸120xとが互いに垂直に位置している状態において第1軸部222に平行な右側第3軸部232aを中心に図4中の矢印23aで示す方向に回転可能に、右上腕フレーム130aを肩フレーム110に連結しつつ、右上腕フレーム130aの一端と右上腕フレーム130aの他端とを結ぶ右側第3仮想軸130axと肩フレーム110の第2仮想軸110xとが互いに垂直に位置している状態において肩フレーム110の第2仮想軸110xに平行な右側第4軸部332aを中心に図4中の矢印33aで示す方向に、右上腕フレーム130aを回転駆動する右側第3連結機構を備える。
本実施形態においては、右側第3連結機構は、右側第3軸部232aを中心に右上腕フレーム130aを回転可能とする右側第3受動回転連結機構230a、および、回転駆動力を供給する電動サーボモータおよび減速機構を有する右側能動回転連結機構330aを含む。
支持補助装置10は、肩フレーム110の第2仮想軸110xと背中フレーム120の第1仮想軸120xとが互いに垂直に位置している状態において第1軸部222に平行な左側第3軸部232bを中心に図4中の矢印23bで示す方向に回転可能に、左上腕フレーム130bを肩フレーム110に連結しつつ、左上腕フレーム130bの一端と左上腕フレーム130bの他端とを結ぶ左側第3仮想軸130bxと肩フレーム110の第2仮想軸110xとが互いに垂直に位置している状態において肩フレーム110の第2仮想軸110xに平行な左側第4軸部332bを中心に図4中の矢印33bで示す方向に、左上腕フレーム130bを回転駆動する左側第3連結機構を備える。
本実施形態においては、左側第3連結機構は、左側第3軸部232bを中心に左上腕フレーム130bを回転可能とする左側第3受動回転連結機構230b、および、回転駆動
力を供給する電動サーボモータおよび減速機構を有する左側能動回転連結機構330bを含む。
支持補助装置10は、右前腕フレーム140aを右上腕フレーム130aに連結しつつ、右側第4軸部332aに平行な右側第5軸部342aを中心に図4中の矢印34aで示す方向に右前腕フレーム140aを回転駆動する右側第4連結機構を備える。右側第4連結機構は、回転駆動力を供給する電動サーボモータおよび減速機構を有する右側能動回転連結機構340aからなる。
支持補助装置10は、左前腕フレーム140bを左上腕フレーム130bに連結しつつ、左側第4軸部332bに平行な左側第5軸部342bを中心に図4中の矢印34bで示す方向に左前腕フレーム140bを回転駆動する左側第4連結機構とを備える。左側第4連結機構は、回転駆動力を供給する電動サーボモータおよび減速機構を有する左側能動回転連結機構340bからなる。
図1,3に示すように、支持補助装置10は、右前腕フレーム140aに設けられ、操縦者1の右前腕に装着されて右前腕を支持する右側支持部440aを備える。支持補助装置10は、左前腕フレーム140bに設けられ、操縦者1の左前腕に装着されて左前腕を支持する左側支持部440bを備える。右側支持部440aおよび左側支持部440bの各々は、操縦者1と接続される接続部である。右側支持部440aおよび左側支持部440bとしては、面ファスナが設けられて環状に固定可能なバンドなどを用いることができる。
各々の能動回転連結機構が有する電動サーボモータは、数100Wクラス以上の増幅制御回路を有し、被介護者を抱きかかえて被介護者の姿勢を変更する駆動力を供給する。電動サーボモータの1個当たりの重量は5kg〜10kg程度である。
以下、関節である能動回転連結機構310、第1リンクである脚フレーム150、および、第2リンクである背中フレーム120、付勢機構および付勢トリガー構造の各々について詳細に説明する。
図5は、本実施形態に係る支持補助装置が直立している状態を示す斜視図である。図6は、本実施形態に係る支持補助装置が直立している状態を示す正面図である。図7は、本実施形態に係る支持補助装置が直立している状態を示す側面図である。図8は、本実施形態に係る支持補助装置が15°前傾している状態を示す正面図である。図9は、本実施形態に係る支持補助装置が15°前傾している状態を示す側面図である。図10は、本実施形態に係る支持補助装置が90°前傾している状態を示す正面図である。図11は、本実施形態に係る支持補助装置が90°前傾している状態を示す側面図である。
図5〜11に示すように、関節である能動回転連結機構310は、可動部、可動部を可動部の回転中心を中心として回転可能に支持する固定部、および、可動部に可動部の回転方向の一方向への回転駆動力を供給する駆動源を含む。本実施形態においては、駆動源は、減速機構と接続された電動サーボモータである。
図示しない駆動源の出力軸は、軸部312と連結されている。軸部312は、脚フレーム150および背中フレーム120の各々と直交するように延在している。軸部312の長さの寸法は、脚フレーム150および背中フレーム120の各々の幅の寸法より大きい。軸部312の両端には、軸部312と同軸配置された円形の大径部313が設けられている。
軸部312の外周部と背中フレーム120とが連結されている。軸部312の内部と脚フレーム150とが連結されている。軸部312の下部には、軸部312の内部と脚フレーム150とを連結可能とするための溝部が形成されている。軸部312の内部と軸部312の外周部とは、互いに摺動可能に接している。
本実施形態においては、軸部312の外周部および2つの大径部313の各々が可動部であり、軸部312の内部が固定部である。すなわち、第1リンクである脚フレーム150は、固定部である軸部312の内部に連結されて、関節である能動回転連結機構310を支持している。
第2リンクである背中フレーム120は、可動部である軸部312の外周部に連結されて、軸部312の中心軸を中心として脚フレーム150に対して揺動可能となるように関節である能動回転連結機構310に支持されている。
本実施形態においては、軸部312および2つの大径部313の各々は、アルミニウムで構成されているが、軸部312および2つの大径部313の各々の材料は、アルミニウムに限られず、FRPなどの樹脂製であってもよい。
本実施形態においては、可動部の回転方向の一方向に可動部を付勢可能な付勢機構として、トーションコイルばね315を用いている。可動部の回転方向の一方向とは、前傾している第2リンクを直立させる方向の回転方向である。
具体的には、2つのトーションコイルばね315のうちの一方は、脚フレーム150と2つの大径部313のうちの一方との間に配置されている。2つのトーションコイルばね315のうちの他方は、脚フレーム150と2つの大径部313のうちの他方との間に配置されている。2つのトーションコイルばね315の各々は、軸部312に挿通された状態で配置されている。
2つのトーションコイルばね315の各々の一端は、脚フレーム150に固定されている。2つのトーションコイルばね315の各々の他端315eは、軸部312の外周部上に位置して、軸部312の径方向外側に向けて折り曲げられている。
2つの大径部313の各々は、互いに対向する内面に突起部314を有している。2つの突起部314のうちの一方は、2つのトーションコイルばね315のうちの一方の他端315eと接離可能に設けられている。2つの突起部314のうちの他方は、2つのトーションコイルばね315のうちの他方の他端315eと接離可能に設けられている。
本実施形態においては、トーションコイルばね315の他端315eと、大径部313の突起部314とから、付勢トリガー構造が構成されている。付勢トリガー構造は、可動部の回転方向の一方向とは反対の他方向への可動部の回転角度が閾値以上になった時点で付勢機構による可動部の付勢を開始させる。可動部の回転角度は、支持補助装置10が直立している状態からの回転角度であり、支持補助装置10が直立している状態においては可動部の回転角度は0°である。可動部の回転方向の他方向とは、直立している第2リンクを前傾させる方向の回転方向である。
具体的には、図5〜7に示すように、支持補助装置10が直立して、背中フレーム120と脚フレーム150とのなす角度が180°である状態においては、トーションコイルばね315の他端315eと、大径部313の突起部314とは、距離Fの間隔を置いて離間している。この状態では、トーションコイルばね315は付勢力を有していない。
図8,9に示すように、支持補助装置10が15°前傾している状態、すなわち、可動部の回転方向の他方向への回転角度が15°であり、背中フレーム120と脚フレーム150とのなす角度が165°である状態においては、トーションコイルばね315の他端315eと、大径部313の突起部314とが接触している。
本実施形態においては、付勢トリガー構造が、トーションコイルばね315による可動部の付勢を開始させる、可動部の回転方向の他方向への回転角度の閾値を15°に設定している。すなわち、可動部の回転方向の他方向への回転角度が15°である状態においては、トーションコイルばね315の他端315eと、大径部313の突起部314とは接触しているが、トーションコイルばね315は付勢力を有していない。
本実施形態においては、上記閾値を15°に設定しているが、これに限られず、上記距離Fを変更することにより、上記閾値の設定値を変更できる。大径部313における突起部314の位置を任意に変更可能として、上記距離Fを変更できるようにしてもよい。たとえば、大径部313に複数の孔部が設けられており、突起部314が、複数の孔部のいずれか1つと嵌合して固定されるピンで構成されるようにすることにより、大径部313における突起部314の位置を変更可能としてもよい。
図10,11に示すように、支持補助装置10が90°前傾している状態、すなわち、可動部の回転方向の他方向への回転角度が90°であり、背中フレーム120と脚フレーム150とのなす角度が90°である状態においては、トーションコイルばね315は、コイルの軸回りにねじりモーメントを受け、その反力として可動部の回転方向の一方向に可動部を付勢する付勢力を有している。
本実施形態においては、トーションコイルばね315の一端を脚フレーム150に固定し、大径部313に突起部314を設けて、トーションコイルばね315の他端315eと大径部313の突起部314とを接離可能に設けたが、これに限られず、トーションコイルばね315の一端を可動部に固定し、脚フレーム150に突起部を設けて、トーションコイルばね315の他端315eと脚フレーム150の突起部とを接離可能に設けてもよい。
本実施形態においては、2つの付勢トリガー構造が2つのトーションコイルばね315に可動部の付勢をそれぞれ開始させる閾値は同一であったが、これに限られず、複数の付勢トリガー構造が複数の付勢機構に可動部の付勢をそれぞれ開始させる閾値は互いに異なっていてもよい。たとえば、2つの付勢トリガー構造のうちの一方の上記閾値が15°であり、2つの付勢トリガー構造のうちの他方の上記閾値が20°であってもよい。このように閾値を異ならせた場合、複数のトーションコイルばね315から得られる付勢力の総和と可動部の回転角度との関係を、ばね定数の異なる複数のトーションコイルばねを用意することなく変更することができる。
以下、支持補助装置の可動部の回転角度と、駆動源の必要出力および付勢機構の付勢力との関係を検証した実験例1について説明する。
(実験例1)
実験例1においては、実施形態1に係る支持補助装置10を用いて、60kgの被介護者を支持して、直立した状態から90°前傾したときの、能動回転連結機構310の電動サーボモータの必要出力(トルク)およびトーションコイルばね315に蓄えられた付勢力(トルク)の推移を計測した。同様に、実施形態1に係る支持補助装置10を用いて、被介護者を支持せずに、直立した状態から90°前傾したときの、能動回転連結機構310の電動サーボモータの必要出力(トルク)の推移を計測した。
比較例として、実施形態1に係る支持補助装置10とは、付勢機構および付勢トリガー構造を有さない点のみ異なる比較例1に係る支持補助装置を用いて、60kgの被介護者を支持して、直立した状態から90°前傾したときの、能動回転連結機構310の電動サーボモータの必要出力(トルク)の推移を計測した。同様に、比較例1に係る支持補助装置を用いて、被介護者を支持せずに、直立した状態から90°前傾したときの、能動回転連結機構310の電動サーボモータの必要出力(トルク)の推移を計測した。
図12は、実験例1における支持補助装置の可動部の回転角度とトルクとの関係を示すグラフである。図12においては、縦軸にトルク、横軸に支持補助装置の可動部の回転角度を示している。
図12においては、比較例1に係る支持補助装置を用いて60kgの被介護者を支持して前傾した場合の能動回転連結機構310の電動サーボモータの必要出力(トルク)のデータを点線Aで、実施形態1に係る支持補助装置10を用いて60kgの被介護者を支持して前傾した場合の能動回転連結機構310の電動サーボモータの必要出力(トルク)のデータを実線Bで、比較例1に係る支持補助装置を用いて被介護者を支持せずに前傾した場合の能動回転連結機構310の電動サーボモータの必要出力(トルク)のデータを点線Cで、実施形態1に係る支持補助装置10を用いて被介護者を支持せずに前傾した場合の能動回転連結機構310の電動サーボモータの必要出力(トルク)のデータを実線Dで、支持補助装置の前傾に伴ってトーションコイルばねに蓄えられた付勢力(トルク)のデータを点線Eで示している。
図12に示すように、比較例1に係る支持補助装置を用いて前傾した場合の能動回転連結機構310の電動サーボモータの必要出力(トルク)は、可動部の回転角度が大きくなるに従って大きくなった。60kgの被介護者を支持して前傾した場合は、可動部の回転角度が90°のときの能動回転連結機構310の電動サーボモータの必要出力(トルク)が1200N・mを超えていた。
可動部の回転角度が閾値の15°を超えると、フックの法則に従って、トーションコイルばね315に蓄えられた付勢力(トルク)は、可動部の回転角度が大きくなるに従って大きくなった。
実施形態1に係る支持補助装置を用いて前傾した場合の能動回転連結機構310の電動サーボモータの必要出力(トルク)は、可動部の回転角度が閾値の15°を超えるまでは、比較例1に係る支持補助装置と同様の値であったが、可動部の回転角度が閾値以上である範囲では、比較例1に係る支持補助装置と比較して低くなった。
このことから、トーションコイルばね315の付勢力によって、能動回転連結機構310の電動サーボモータの必要出力(トルク)が低減されていることが確認できた。その結果、60kgの被介護者を支持して前傾した場合の能動回転連結機構310の電動サーボモータの必要出力(トルク)の最大値は、1000N・mを下回っていた。被介護者を支持せずに前傾した場合は、可動部の回転角度が70°以上の範囲で、トーションコイルばね315の付勢力を蓄えるために、電動サーボモータを逆回転させた。
このように、トーションコイルばね315の付勢力によって、能動回転連結機構310の電動サーボモータの必要出力(トルク)の最大値を低減することにより、出力の小さい小型の電動サーボモータを採用することが可能となる。これにより、支持補助装置10を小型にして消費電力を低くすることができる。
以下、付勢トリガー構造を設けることにより、支持補助装置10を小型にできる理由について説明する。なお、付勢トリガー構造を設けなかった場合は、支持補助装置が直立した状態において上記の距離Fが0である。すなわち、支持補助装置が直立した状態から、可動部の回転角度に比例してトーションコイルばね315の付勢力が増加する。
付勢トリガー構造を設ける場合、付勢トリガー構造を設けない場合と比較して、トーションコイルばね315の変位量は、上記閾値の分だけ少なくなる。
一般的に、トーションコイルばねのばね定数は下記の数式1により定義される。ただし、式1において、kτ:ばね定数、M:モーメント、φ:ねじれ角、E:縦弾性係数、d:線径、D:コイル中心径、N:総巻き数である。
kτ=M/φ=Ed4/64DN・・・(数式1)
付勢トリガー構造を設けない場合のトーションコイルばねのねじれ角をφA、上記閾値が15°である付勢トリガー構造を設ける場合のトーションコイルばねのねじれ角をφBとすると、φB=φA−15°の関係を満たす。
可動部の回転角度が90°であるときの、付勢トリガー構造を設けない場合のトーションコイルばねに蓄えられる付勢力(トルク)と、付勢トリガー構造を設ける場合のトーションコイルばねに蓄えられる付勢力(トルク)とを同一にするためには、数式1のモーメントMを各々の場合において同一にする必要がある。
数式1から、下記の数式2が求まる。
M=kτ×φ・・・(数式2)
付勢トリガー構造を設けない場合のトーションコイルばねのばね定数をkτA、付勢トリガー構造を設ける場合のトーションコイルばねのばね定数をkτBとすると、数式2から、下記の数式3が求まる。
kτA×φA=kτB×φB(=φA−15°)・・・(数式3)
数式3から、kτA<kτBの関係を満たすことが分かる。すなわち、付勢トリガー構造を設ける場合、トーションコイルばねのばね定数を大きくする必要がある。
数式1から、縦弾性係数Eが同じ材料を用いてトーションコイルばねのばね定数を大きくする場合、トーションコイルばねの線径dを大きくし、コイル中心径Dおよび総巻き数Nを小さく設定することとなる。この場合、トーションコイルばね315の外形を小さくすることができる。その結果、支持補助装置10を小型にできる。
上記の検証結果から、実施形態1に係る支持補助装置10は、付勢機構および付勢トリガー構造を有することにより、電動サーボモータおよびトーションコイルばね315を小型にできることが確認できた。
以下、本発明の実施形態2に係る支持補助装置について説明する。なお、本実施形態に係る支持補助装置は、ポジションセンサを含む姿勢制御回路を備える点のみ実施形態1に係る支持補助装置10と異なるため、他の構成については説明を繰り返さない。
(実施形態2)
図13は、本発明の実施形態2に係る支持補助装置におけるポジションセンサを含む姿勢制御回路の構成を示すブロック図である。図13に示すように、本実施形態に係る支持補助装置は、動作モード切り替え機構3と、ポジションセンサ4と、IO(Input/Output)ボード5と、電動サーボモータ制御回路6とを備える。
ポジションセンサ4は、接続部である、右側支持部440aおよび左側支持部440bの各々に設けられ、操縦者1の動きを検知する。たとえば、ポジションセンサ4は、操縦者1の身体の回転情報を計測する。
動作モード切り替え機構3は、被介護者2を抱き上げるなどの被介護者2の姿勢を変える際に、支持補助装置10の動作モードを切り替える。たとえば、操縦者1の姿勢を前屈みにする動作モードの後、被介護者2を抱き上げる動作モードに切り替える。
動作モード切り替え機構3によって支持補助装置の動作モードが切り替えられることにより、ポジションセンサ4の出力電圧値が変化する。ポジションセンサ4の出力電圧値は、IOボード5を経由して、各々の能動回転連結機構の電動サーボモータ7を駆動制御する電動サーボモータ制御回路6に送信される。
電動サーボモータ制御回路6は、受信したポジションセンサ4からの出力電圧値に基づいて、各々の電動サーボモータ7の駆動制御を補正する。このように、ポジションセンサ4の出力電圧値を電動サーボモータ7の駆動制御に反映させることにより、切り替え後の動作モードを適切に行なうことが可能となる。
上記のように、本実施形態に係る支持補助装置においては、ポジションセンサ4の検知結果に基づいて電動サーボモータ7の稼働が制御される。ただし、接続部に設けられるセンサは、ポジションセンサに限られず、歪みゲージまたは圧力センサなどの力センサでもよい。
以下、本発明の実施形態3に係る支持補助装置について説明する。本実施形態に係る支持補助装置は、バックドライバビリティを備える点が主に実施形態1係る支持補助装置10と異なるため、他の構成については説明を繰り返さない。なお、バックドライバビリティとは、駆動源の入力軸と出力軸の力を双方向に伝達する能力のことであり、これを獲得することで支持補助装置の動作に柔軟性を持たせることが可能となる。
(実施形態3)
図14は、本発明の実施形態3に係る支持補助装置が直立している状態を示す斜視図である。図14に示すように、本発明の実施形態3に係る支持補助装置10aは、電動サーボモータおよび減速機構を含む駆動源310mの出力軸と軸部312との連結を接離する連軸機構であるクラッチ316を備える。
支持補助装置10aは、可動部の回転方向の他方向に可動部を付勢可能な他の付勢機構と、可動部の回転方向の他方向への回転角度が上記閾値未満となり駆動源からの可動部への回転駆動力の供給が停止された時点で他の付勢機構による可動部の付勢を開始させる他の付勢トリガー構造とをさらに備える。
具体的には、支持補助装置10aは、付勢機構としてトーションコイルばね315を有し、他の付勢機構としてトーションコイルばね315aを有している。トーションコイルばね315とトーションコイルばね315aとは、圧縮方向が互いに反対となるように配置されている。
トーションコイルばね315は、脚フレーム150と2つの大径部313のうちの一方との間に配置され、トーションコイルばね315aは、脚フレーム150と2つの大径部313のうちの他方との間に配置されている。
トーションコイルばね315の取付構造は実施形態1に係る支持補助装置10と同様であるため、以下の説明においては、トーションコイルばね315aの取付構造について説明する。
トーションコイルばね315aは、軸部312に挿通された状態で配置されている。トーションコイルばね315aの一端は、脚フレーム150に固定されている。トーションコイルばね315aの他端315aeは、軸部312の外周部上に位置して、軸部312の径方向外側に向けて折り曲げられている。
2つの大径部313の各々は、互いに対向する内面に突起部314,314aを有している。突起部314は、トーションコイルばね315の他端315eと接離可能に設けられている。突起部314aは、トーションコイルばね315aの他端315aeと接離可能に設けられている。
本実施形態においては、トーションコイルばね315aの他端315aeと、大径部313の突起部314aとから、他の付勢トリガー構造が構成されている。他の付勢トリガー構造は、可動部の回転方向の他方向への可動部の回転角度が閾値未満になった時点で他の付勢機構による可動部の付勢を開始させる。
本実施形態においては、他の付勢トリガー構造が、トーションコイルばね315aによる可動部の付勢を開始させる、可動部の回転方向の他方向への回転角度の閾値を15°に設定している。すなわち、可動部の回転方向の他方向への回転角度が15°である状態においては、トーションコイルばね315aの他端315aeと、大径部313の突起部314aとは接触していない。この状態では、トーションコイルばね315aは付勢力を有していない。
支持補助装置10aが直立して、背中フレーム120と脚フレーム150とのなす角度が180°である状態においては、トーションコイルばね315aの他端315aeと、大径部313の突起部314aとは接触し、トーションコイルばね315aは、コイルの軸回りにねじりモーメントを受け、その反力として可動部の回転方向の他方向に可動部を付勢する付勢力を有している。
支持補助装置10が90°前傾している状態、すなわち、可動部の回転方向の他方向への回転角度が90°であり、背中フレーム120と脚フレーム150とのなす角度が90°である状態においては、距離Fの間隔を置いて離間している。この状態では、トーションコイルばね315aは付勢力を有していない。
本実施形態においては、上記閾値を15°に設定しているが、これに限られず、上記距離Fを変更することにより、上記閾値の設定値を変更できる。大径部313における突起部314aの位置を任意に変更可能として、上記距離Fを変更できるようにしてもよい。たとえば、大径部313に複数の孔部が設けられており、突起部314aが、複数の孔部のいずれか1つと嵌合して固定されるピンで構成されるようにすることにより、大径部313における突起部314aの位置を変更可能としてもよい。
本実施形態においては、トーションコイルばね315aの一端を脚フレーム150に固定し、大径部313に突起部314aを設けて、トーションコイルばね315aの他端315aeと大径部313の突起部314aとを接離可能に設けたが、これに限られず、トーションコイルばね315aの一端を可動部に固定し、脚フレーム150に突起部を設けて、トーションコイルばね315aの他端315aeと脚フレーム150の突起部とを接離可能に設けてもよい。
トーションコイルばね315が可動部を付勢している範囲では、クラッチ316によって、駆動源310mの出力軸と軸部312とは連結されている。トーションコイルばね315aが可動部を付勢している範囲では、クラッチ316によって、駆動源310mの出力軸と軸部312とは切り離されている。
トーションコイルばね315は、荷重を負担して持ち上げるため、強い弾性力を有しているが、トーションコイルばね315aは、操縦者1の動きに対して、背中フレーム120の追従性を実現するために、トーションコイルばね315に比較して弱い弾性力を有している。そのため、トーションコイルばね315aのばね定数およびサイズは、トーションコイルばね315のばね定数およびサイズよりそれぞれ小さい。
以下、本発明の実施形態4に係る支持補助装置について説明する。なお、本実施形態に係る支持補助装置は、関節および付勢機構の構造が主に実施形態1に係る支持補助装置10と異なるため、他の構成については説明を繰り返さない。
(実施形態4)
図15は、本発明の実施形態4に係る支持補助装置の関節および付勢機構の構造を示す斜視図である。図16は、図15の支持補助装置のうちの点線で囲んだ部分XVIを拡大して示す拡大図である。
図15,16に示すように、本発明の実施形態4に係る支持補助装置の関節である能動回転連結機構310は、可動部、可動部を可動部の回転中心を中心として回転可能に支持する固定部、および、可動部に可動部の回転方向の一方向への回転駆動力を供給する駆動源を含む。本実施形態においては、駆動源は、減速機構と接続された電動サーボモータである。
図示しない駆動源の出力軸は、軸部312と連結されている。軸部312は、脚フレーム150および背中フレーム120の各々と直交するように延在している。軸部312の一端側は、脚フレーム150の上部と連結されて軸部312と同軸配置された大径部151の中央に設けられた開口に挿入されている。軸部312の他端側には、スプロケット313aが回転可能に取り付けられている。大径部151のスプロケット313aと対向する内面側には、側面視にて円形の凹部が形成されている。
軸部312の一端と脚フレーム150とは、大径部151を間に挟んで互いに連結されている。軸部312の他端と背中フレーム120とが連結されている。軸部312は、大径部151に回転可能に支持されている。大径部151の開口の内周部と軸部312の一端側の外周部とは、互いに摺動可能に接している。
大径部151の内面の外周部には、6本の小軸部152が同一円周上にて互いに等間隔に軸部312と平行に固定されている。6本の小軸部152の各々の他端側には、スプロケット313aと噛み合う小スプロケット313bが回転可能に取り付けられている。
本実施形態においては、軸部312、スプロケット313aおよび6つの小スプロケット313bの各々が可動部であり、大径部151および6つの小軸部152が固定部である。すなわち、第1リンクである脚フレーム150は、固定部である大径部151に連結されて、関節である能動回転連結機構310を支持している。
第2リンクである背中フレーム120は、可動部である軸部312の他端に連結されて、軸部312の中心軸を中心として脚フレーム150に対して揺動可能となるように関節である能動回転連結機構310に支持されている。
本実施形態においては、軸部312、大径部151、6つの小軸部152、スプロケット313aおよび6つの小スプロケット313bの各々は、アルミニウムで構成されているが、これらの各々の材料は、アルミニウムに限られず、FRPなどの樹脂製であってもよい。
本実施形態においては、可動部の回転方向の一方向に可動部を付勢可能な付勢機構として、トーションコイルばね315および6つのトーションコイルばね316を用いている。可動部の回転方向の一方向とは、前傾している第2リンクを直立させる方向の回転方向である。
具体的には、トーションコイルばね315は、大径部151とスプロケット313aとの間に配置されている。6つのトーションコイルばね316は、大径部151と6つの小スプロケット313bとの間にそれぞれ配置されている。トーションコイルばね315は、軸部312に挿通された状態で配置されている。6つのトーションコイルばね316は、6つの小軸部312bにそれぞれ挿通された状態で配置されている。
トーションコイルばね315の一端は、大径部151に固定されている。スプロケット313aは、大径部151と対向する内面に図示しない突起部を有している。スプロケット313aの突起部は、トーションコイルばね315の他端と接離可能に設けられている。
6つのトーションコイルばね316の各々の一端316sは、大径部151に固定されている。具体的には、大径部151の内面の外周部において、各小軸部312bの近傍に突起部154が設けられている。6つのトーションコイルばね316の各々の一端316sは、6つの突起部154とそれぞれ固定されている。
6つの小スプロケット313bは、大径部151と対向する内面に突起部314bをそれぞれ有している。6つの小スプロケット313bの突起部314bは、6つのトーションコイルばね316の他端とそれぞれ接離可能に設けられている。
本実施形態においては、トーションコイルばね315の他端と、大径部151の突起部とから、付勢トリガー構造が構成されている。また、6つのトーションコイルばね316の他端と、6つの小スプロケット313bの突起部314bとから、6つの付勢トリガー構造が構成されている。
上記の7つの付勢トリガー構造は、可動部の回転方向の一方向とは反対の他方向への可動部の回転角度が閾値以上になった時点で付勢機構による可動部の付勢を開始させる。可動部の回転方向の他方向は、図15中の矢印31で示す方向である。
トーションコイルばね315および大径部151の突起部から構成される付勢トリガー構造と、トーションコイルばね316および小スプロケット313bの突起部314bから構成される付勢トリガー構造とは、基本動作が同様であるため、以下の説明においては、トーションコイルばね316および小スプロケット313bの突起部314bから構成される付勢トリガー構造について説明する。
図17は、本実施形態に係る支持補助装置が直立している状態における付勢トリガー構造を示す側面図である。図18は、本実施形態に係る支持補助装置が15°前傾している状態における付勢トリガー構造を示す側面図である。図19は、本実施形態に係る支持補助装置が90°前傾している状態における付勢トリガー構造を示す側面図である。
図17に示すように、支持補助装が直立して、背中フレーム120と脚フレーム150とのなす角度が180°である状態においては、トーションコイルばね316の他端316eと、小スプロケット313bの突起部314bとは、距離Fの間隔を置いて離間している。この状態では、トーションコイルばね316は付勢力を有していない。
図18に示すように、支持補助装置が15°前傾している状態、すなわち、可動部の回転方向の他方向への回転角度が15°であり、背中フレーム120と脚フレーム150とのなす角度が165°である状態においては、小スプロケット313bは図18中の矢印31aに示す方向に回転して、トーションコイルばね316の他端316eと、小スプロケット313bの突起部314bとが接触している。
本実施形態においては、付勢トリガー構造が、トーションコイルばね316による可動部の付勢を開始させる、可動部の回転方向の他方向への回転角度の閾値を15°に設定している。すなわち、可動部の回転方向の他方向への回転角度が15°である状態においては、トーションコイルばね316の他端316eと、小スプロケット313bの突起部314bとは接触しているが、トーションコイルばね316は付勢力を有していない。
本実施形態においては、上記閾値を15°に設定しているが、これに限られず、上記距離Fを変更することにより、上記閾値の設定値を変更できる。小スプロケット313bにおける突起部314bの位置を任意に変更可能として、上記距離Fを変更できるようにしてもよい。たとえば、小スプロケット313bに複数の孔部が設けられており、突起部314bが、複数の孔部のいずれか1つと嵌合して固定されるピンで構成されるようにすることにより、小スプロケット313bにおける突起部314bの位置を変更可能としてもよい。
図19に示すように、支持補助装置が90°前傾している状態、すなわち、可動部の回転方向の他方向への回転角度が90°であり、背中フレーム120と脚フレーム150とのなす角度が90°である状態においては、トーションコイルばね316は、コイルの軸回りにねじりモーメントを受け、その反力として可動部の回転方向の一方向に可動部を付勢する付勢力を有している。
本実施形態においては、トーションコイルばね316の一端316sを大径部151の突起部154に固定し、トーションコイルばね316の他端316eと小スプロケット313bの突起部314bとを接離可能に設けたが、これに限られず、トーションコイルばね316の他端316eを小スプロケット313bの突起部314bに固定し、トーションコイルばね316の一端316sと大径部151の突起部154とを接離可能に設けてもよい。
本実施形態においては、7つの付勢トリガー構造がトーションコイルばね315および6つのトーションコイルばね316に可動部の付勢をそれぞれ開始させる閾値は同一であったが、これに限られず、複数の付勢トリガー構造が複数の付勢機構に可動部の付勢をそれぞれ開始させる閾値は互いに異なっていてもよい。
また、トーションコイルばね315が付勢機構となり、6つのトーションコイルばね316がバックドライバビリティを実現するようにそれぞれ構成されていてもよいし、トーションコイルばね316が付勢機構となり、6つのトーションコイルばね315がバックドライバビリティを実現するようにそれぞれ構成されていてもよい。
もしくは、6つのトーションコイルばね316のうちの一部およびトーションコイルばね315が付勢機構となり、6つのトーションコイルばね316のうちの残部がバックドライバビリティを実現するようにそれぞれ構成されていてもよいし、6つのトーションコイルばね316のうちの一部およびトーションコイルばね315がバックドライバビリティを実現し、6つのトーションコイルばね316のうちの残部が付勢機構となるようにそれぞれ構成されていてもよい。
以下、本発明の実施形態5に係る支持補助装置について説明する。なお、本実施形態に係る支持補助装置は、関節、付勢機構および付勢トリガー構造の構成が主に実施形態1に係る支持補助装置10と異なるため、他の構成については説明を繰り返さない。
(実施形態5)
図20は、本発明の実施形態5に係る支持補助装置が直立している状態を示す斜視図である。図20に示すように、本発明の実施形態5に係る支持補助装置10bの関節である能動回転連結機構310は、可動部、可動部を可動部の回転中心を中心として回転可能に支持する固定部、および、可動部に可動部の回転方向の一方向への回転駆動力を供給する駆動源を含む。本実施形態においては、駆動源は、減速機構と接続された電動サーボモータである。
図示しない駆動源の出力軸は、軸部312と連結されている。軸部312は、脚フレーム150および背中フレーム120の各々と直交するように延在している。軸部312の中央には、軸部312と同軸配置された円形の大径部313が設けられている。大径部313の外周部には、全周に亘って溝部313cが形成されている。溝部313cの底に、後述する動力伝達部であるワイヤ317の一端が接続される接続部313dが設けられている。本実施形態においては、動力伝達部としてワイヤ317を用いたが、動力伝達部はワイヤに限られず、たとえば、ベルトまたはチェーンなどを用いてもよい。
軸部312の外周部と背中フレーム120とが連結されている。大径部313の上部には、軸部312の外周部と背中フレーム120とを連結可能とするための切欠部が形成されている。軸部312の内部と脚フレーム150とが連結されている。軸部312の下部には、軸部312の内部と脚フレーム150とを連結可能とするための溝部が形成されている。軸部312の内部と軸部312の外周部とは、互いに摺動可能に接している。
本実施形態においては、軸部312の外周部および大径部313の各々が可動部であり、軸部312の内部が固定部である。すなわち、第1リンクである脚フレーム150は、固定部である軸部312の内部に連結されて、関節である能動回転連結機構310を支持している。脚フレーム150の下部には、上下方向に延びて側方が開口した溝部155aを有するガイド155が設けられている。
第2リンクである背中フレーム120は、可動部である軸部312の外周部に連結されて、軸部312の中心軸を中心として脚フレーム150に対して揺動可能となるように関節である能動回転連結機構310に支持されている。
本実施形態においては、軸部312および大径部313の各々は、アルミニウムで構成されているが、軸部312および大径部313の各々の材料は、アルミニウムに限られず、FRPなどの樹脂製であってもよい。
ワイヤ317は、溝部313cの底に巻き付き可能に設けられている。支持補助装置10bが直立している状態においては、ワイヤ317の他端317eが脚フレーム150の中央高さ付近に位置し、支持補助装置10bが90°前傾している状態においても、ワイヤ317の他端317eが軸部312の下端より下方に位置するように、ワイヤ317の長さおよび接続部313dの位置が設定されている。
本実施形態においては、可動部の回転方向の一方向に可動部を付勢可能な付勢機構として、引張コイルばね318を用いている。具体的には、引張コイルばね318は、脚フレーム150に沿うように配置されている。引張コイルばね318の上端は、ワイヤ317の他端317eと連結されている。
引張コイルばね318の下端318eには突起が設けられ、この突起は、ガイド155の溝部155a内に位置して、上下方向に移動可能かつ溝部155a内から抜けないように構成されている。支持補助装置10bが直立している状態において、引張コイルばね318の下端318eの高さとガイド155の溝部155aの下端部の高さとは一致している。
本実施形態においては、引張コイルばね318の下端318eと、ガイド155の溝部155aの上端部とから、付勢トリガー構造が構成されている。付勢トリガー構造は、可動部の回転方向の一方向とは反対の他方向への可動部の回転角度が閾値以上になった時点で付勢機構による可動部の付勢を開始させる。
具体的には、支持補助装置10bが直立して、背中フレーム120と脚フレーム150とのなす角度が180°である状態においては、引張コイルばね318の下端318eと、ガイド155の溝部155aの上端部とは、距離Fの間隔を置いて離間している。この状態では、引張コイルばね318は付勢力を有していない。
支持補助装置10bが15°前傾している状態、すなわち、可動部の回転方向の他方向への回転角度が15°であり、背中フレーム120と脚フレーム150とのなす角度が165°である状態においては、引張コイルばね318の下端318eと、ガイド155の溝部155aの上端部とが接触している。
本実施形態においては、付勢トリガー構造が、引張コイルばね318による可動部の付勢を開始させる、可動部の回転方向の他方向への回転角度の閾値を15°に設定している。すなわち、可動部の回転方向の他方向への回転角度が15°である状態においては、引張コイルばね318の下端318eと、ガイド155の溝部155aの上端部とは接触しているが、引張コイルばね318は付勢力を有していない。
本実施形態においては、上記閾値を15°に設定しているが、これに限られず、上記距離Fを変更することにより、上記閾値の設定値を変更できる。ガイド155の溝部155aの長さを任意に変更可能として、上記距離Fを変更できるようにしてもよい。
支持補助装置10bが90°前傾している状態、すなわち、可動部の回転方向の他方向への回転角度が90°であり、背中フレーム120と脚フレーム150とのなす角度が90°である状態においては、引張コイルばね318は、引張力を受け、その反力として可動部の回転方向の一方向に可動部を付勢する付勢力を有している。
なお、本実施形態においては、付勢機構として1つの引張コイルばね318を用いたが、複数の引張コイルばね318を並列につないで用いてもよい。この場合、複数の引張コイルばね318の各々に対応するように複数の付勢トリガー構造を設ける。複数の付勢トリガー構造の各々の上記閾値は、互いに異なっていてもよい。
付勢機構として、引張コイルばね318の代わりに、他の弾性体を用いても構わない。たとえば、付勢機構として、ゴム、空気ばね、板ばね、皿ばねまたは圧縮コイルばねなどを用いてもよい。
付勢機構として、圧縮コイルばねを用いる場合、圧縮コイルばねにワイヤ317を通して圧縮コイルばねの下端とワイヤ317の他端317eとを固定し、圧縮コイルばねの上端より上側に、脚フレーム150に固定されて圧縮コイルばねの上端と着脱可能なストッパを設け、付勢トリガー構造を、圧縮コイルばねの上端とストッパとから構成してもよい。この場合、支持補助装置10bが直立している状態において、圧縮コイルばねの上端とストッパとは距離Fの間隔を置いて離間している。
本実施形態に係る支持補助装置10bにおいては、引張コイルばね318の付勢力によって、能動回転連結機構310の電動サーボモータの必要出力(トルク)の最大値を低減することにより、出力の小さい小型の電動サーボモータを採用することが可能となる。これにより、支持補助装置10bを小型にして消費電力を低くすることができる。
以下、付勢トリガー構造を設けることにより、支持補助装置10bを小型にできる理由について説明する。なお、付勢トリガー構造を設けなかった場合は、支持補助装置が直立した状態において上記の距離Fが0である。すなわち、支持補助装置が直立した状態から、可動部の回転角度に比例して引張コイルばね318の付勢力が増加する。
付勢トリガー構造を設ける場合、付勢トリガー構造を設けない場合と比較して、引張コイルばね318の変位量は、大径部313の溝部313cの底の直径をRとすると、15πR/360だけ少なくなる。
一般的に、引張コイルばねのばね定数は下記の数式4により定義される。ただし、式4において、k:ばね定数、F:力、x:自然長からの変位、G:横弾性係数、d:線径、D:コイル中心径、N:総巻き数である。
k=F/x=Gd4/8D3N・・・(数式4)
付勢トリガー構造を設けない場合の引張コイルばねの自然長からの変位をxA、上記閾値が15°である付勢トリガー構造を設ける場合の引張コイルばねの自然長からの変位をxBとすると、xB=xA−15πR/360の関係を満たす。
可動部の回転角度が90°であるときの、付勢トリガー構造を設けない場合の引張コイルばねに蓄えられる付勢力(トルク)と、付勢トリガー構造を設ける場合の引張コイルばねに蓄えられる付勢力(トルク)とを同一にするためには、数式4の力Fを各々の場合において同一にする必要がある。
数式4から、下記の数式5が求まる。
F=kx・・・(数式5)
付勢トリガー構造を設けない場合の引張コイルばねのばね定数をkA、付勢トリガー構造を設ける場合の引張コイルばねのばね定数をkBとすると、数式5から、下記の数式6が求まる。
A×xA=kB×xB(=xA−15πR/360)・・・(数式6)
数式6から、kA<kBの関係を満たすことが分かる。すなわち、付勢トリガー構造を設ける場合、引張コイルばねのばね定数を大きくする必要がある。
数式4から、横弾性係数Gが同じ材料を用いて引張コイルばねのばね定数を大きくする場合、引張コイルばねの線径dを大きくし、コイル中心径Dおよび総巻き数Nを小さく設定することとなる。この場合、引張コイルばねの外形を小さくすることができる。その結果、支持補助装置10bを小型にできる。
以下、本発明の実施形態6に係る支持補助装置について説明する。なお、本実施形態に係る支持補助装置は、付勢機構および付勢トリガー構造の構成が主に実施形態5に係る支持補助装置10bと異なるため、他の構成については説明を繰り返さない。
(実施形態6)
図21は、本発明の実施形態6に係る支持補助装置が直立している状態を示す斜視図である。図21に示すように、本発明の実施形態6に係る支持補助装置10cにおいては、可動部の回転方向の一方向に可動部を付勢可能な付勢機構として、カウンターウェイト155bを用いている。具体的には、カウンターウェイト155bは、脚フレーム150に沿うように配置されている。カウンターウェイト155bには、ワイヤ317の他端と着脱可能なストッパ155dが設けられている。ワイヤ317の他端には、突起が設けられている。
カウンターウェイト155bの下端155cには突起が設けられ、この突起は、ガイド155の溝部155a内に位置して、上下方向に移動可能かつ溝部155a内から抜けないように構成されている。支持補助装置10cが直立している状態において、カウンターウェイト155bの下端155cの高さとガイド155の溝部155aの下端部の高さとは一致している。
本実施形態においては、ワイヤ317の他端と、カウンターウェイト155bのストッパ155dとから、付勢トリガー構造が構成されている。付勢トリガー構造は、可動部の回転方向の一方向とは反対の他方向への可動部の回転角度が閾値以上になった時点で付勢機構による可動部の付勢を開始させる。
具体的には、支持補助装置10cが直立して、背中フレーム120と脚フレーム150とのなす角度が180°である状態においては、ワイヤ317の他端と、カウンターウェイト155bのストッパ155dとは、距離Fの間隔を置いて離間している。この状態では、カウンターウェイト155bは付勢力を有していない。
支持補助装置10cが15°前傾している状態、すなわち、可動部の回転方向の他方向への回転角度が15°であり、背中フレーム120と脚フレーム150とのなす角度が165°である状態においては、ワイヤ317の他端と、カウンターウェイト155bのストッパ155dとが接触している。
本実施形態においては、付勢トリガー構造が、カウンターウェイト155bによる可動部の付勢を開始させる、可動部の回転方向の他方向への回転角度の閾値を15°に設定している。すなわち、可動部の回転方向の他方向への回転角度が15°である状態においては、カウンターウェイト155bのストッパ155dと、ワイヤ317の他端とは接触しているが、カウンターウェイト155bは付勢力を有していない。
本実施形態においては、上記閾値を15°に設定しているが、これに限られず、上記距離Fを変更することにより、上記閾値の設定値を変更できる。
支持補助装置10cが90°前傾している状態、すなわち、可動部の回転方向の他方向への回転角度が90°であり、背中フレーム120と脚フレーム150とのなす角度が90°である状態においては、カウンターウェイト155bは、持ち上げられて、その反力として可動部の回転方向の一方向に可動部を付勢する付勢力を有している。
なお、本実施形態においては、付勢機構として1つのカウンターウェイト155bを用いたが、複数のカウンターウェイト155bを並列につないで用いてもよい。この場合、複数のカウンターウェイト155bの各々に対応するように複数の付勢トリガー構造を設ける。複数の付勢トリガー構造の各々の上記閾値は、互いに異なっていてもよい。
以下、支持補助装置10cの可動部の回転角度と、駆動源の必要出力および付勢機構の付勢力との関係を検証した実験例2について説明する。
(実験例2)
実験例2においては、実施形態6に係る支持補助装置10cを用いて、60kgの被介護者を支持して、直立した状態から90°前傾したときの、能動回転連結機構310の電動サーボモータの必要出力(トルク)およびカウンターウェイト155bに蓄えられた付勢力(トルク)の推移を計測した。同様に、実施形態6に係る支持補助装置10cを用いて、被介護者を支持せずに、直立した状態から90°前傾したときの、能動回転連結機構310の電動サーボモータの必要出力(トルク)の推移を計測した。
図22は、実験例2における支持補助装置の可動部の回転角度とトルクとの関係を示すグラフである。図22においては、縦軸にトルク、横軸に支持補助装置の可動部の回転角度を示している。
図22においては、比較例1に係る支持補助装置を用いて60kgの被介護者を支持して前傾した場合の能動回転連結機構310の電動サーボモータの必要出力(トルク)のデータを点線Aで、実施形態6に係る支持補助装置10cを用いて60kgの被介護者を支持して前傾した場合の能動回転連結機構310の電動サーボモータの必要出力(トルク)のデータを実線Bで、比較例1に係る支持補助装置を用いて被介護者を支持せずに前傾した場合の能動回転連結機構310の電動サーボモータの必要出力(トルク)のデータを点線Cで、実施形態6に係る支持補助装置10cを用いて被介護者を支持せずに前傾した場合の能動回転連結機構310の電動サーボモータの必要出力(トルク)のデータを実線Dで、支持補助装置の前傾に伴ってカウンターウェイトに蓄えられた付勢力(トルク)のデータを点線Eで示している。
図22に示すように、可動部の回転角度が閾値の15°を超えると、カウンターウェイト155bに蓄えられた付勢力(トルク)は、可動部の回転角度にかかわらず一定であった。
実施形態6に係る支持補助装置10cを用いて前傾した場合の能動回転連結機構310の電動サーボモータの必要出力(トルク)は、可動部の回転角度が閾値の15°を超えるまでは、比較例1に係る支持補助装置と同様の値であったが、可動部の回転角度が閾値以上である範囲では、比較例1に係る支持補助装置と比較して低くなった。
このことから、カウンターウェイト155bの付勢力によって、能動回転連結機構310の電動サーボモータの必要出力(トルク)が低減されていることが確認できた。その結果、60kgの被介護者を支持して前傾した場合の能動回転連結機構310の電動サーボモータの必要出力(トルク)の最大値は、1000N・mを下回っていた。
このように、カウンターウェイト155bの付勢力によって、能動回転連結機構310の電動サーボモータの必要出力(トルク)の最大値を低減することにより、出力の小さい小型の電動サーボモータを採用することが可能となる。これにより、支持補助装置10cを小型にして消費電力を低くすることができる。
付勢トリガー構造を設ける場合、付勢トリガー構造を設けない場合と比較して、可動部の回転角度が0°から90°となるまでのカウンターウェイト155bの移動距離を短くすることができる。そのため、カウンターウェイト155bを配置するためのスペースを小さくすることができ、ひいては支持補助装置10cを小型にできる。
以下、本発明の実施形態7に係る支持補助装置について説明する。なお、本実施形態に係る支持補助装置は、関節の位置が主に実施形態1に係る支持補助装置10と異なるため、他の構成については説明を繰り返さない。なお、本実施形態の説明においては、右腕の構成について説明するが、左腕の構成についても同様である。
(実施形態7)
図23は、本発明の実施形態7に係る支持補助装置の腕部の構成を示す斜視図である。図23に示すように、本発明の実施形態7に係る支持補助装置の関節である右側能動回転連結機構340aは、可動部、可動部を可動部の回転中心を中心として回転可能に支持する固定部、および、可動部に可動部の回転方向の一方向への回転駆動力を供給する駆動源を含む。本実施形態においては、駆動源は、減速機構と接続された電動サーボモータである。
図示しない駆動源の出力軸は、軸部312の外周部と連結されている。軸部312は、右上腕フレーム130aおよび右前腕フレーム140aの各々と直交するように延在している。軸部312の外周部の一端には、軸部312と同軸配置された円形の大径部313が設けられている。
軸部312の外周部と右前腕フレーム140aとが連結されている。軸部312の内部と右上腕フレーム130aとが連結されている。軸部312の他端には、軸部312の内部と右上腕フレーム130aとを連結可能とするための溝部が形成されている。軸部312の内部と軸部312の外周部とは、互いに摺動可能に接している。
本実施形態においては、軸部312の外周部および大径部313の各々が可動部であり、軸部312の内部が固定部である。すなわち、第1リンクである右上腕フレーム130aは、固定部である軸部312の内部に連結されて、関節である右側能動回転連結機構340aを支持している。
第2リンクである右前腕フレーム140aは、可動部である軸部312の外周部に連結されて、軸部312の中心軸を中心として右上腕フレーム130aに対して揺動可能となるように関節である右側能動回転連結機構340aに支持されている。
本実施形態においては、可動部の回転方向の一方向に可動部を付勢可能な付勢機構として、トーションコイルばね315を用いている。
具体的には、トーションコイルばね315は、軸部312に挿通された状態で配置されている。トーションコイルばね315の一端は、右上腕フレーム130aに固定されている。トーションコイルばね315の他端315eは、軸部312の外周部上に位置して、軸部312の径方向外側に向けて折り曲げられている。大径部313は、内面に突起部314を有している。突起部314は、トーションコイルばね315の他端315eと接離可能に設けられている。
本実施形態においては、トーションコイルばね315の他端315eと、大径部313の突起部314とから、付勢トリガー構造が構成されている。付勢トリガー構造は、可動部の回転方向の一方向とは反対の他方向への可動部の回転角度が閾値以上になった時点で付勢機構による可動部の付勢を開始させる。
具体的には、右前腕フレーム140aと右上腕フレーム130aとのなす角度が0°である状態においては、トーションコイルばね315の他端315eと、大径部313の突起部314とは、距離Fの間隔を置いて離間している。この状態では、トーションコイルばね315は付勢力を有していない。
右前腕フレーム140aと右上腕フレーム130aとのなす角度が90°である状態においては、トーションコイルばね315の他端315eと、大径部313の突起部314とが接触している。
本実施形態においては、付勢トリガー構造が、トーションコイルばね315による可動部の付勢を開始させる、可動部の回転方向の他方向への回転角度の閾値を90°に設定している。すなわち、可動部の回転方向の他方向への回転角度が90°である状態においては、トーションコイルばね315の他端315eと、大径部313の突起部314とは接触しているが、トーションコイルばね315は付勢力を有していない。
本実施形態においては、上記閾値を90°に設定しているが、これに限られず、上記距離Fを変更することにより、上記閾値の設定値を変更できる。大径部313における突起部314の位置を任意に変更可能として、上記距離Fを変更できるようにしてもよい。たとえば、大径部313に複数の孔部が設けられており、突起部314が、複数の孔部のいずれか1つと嵌合して固定されるピンで構成されるようにすることにより、大径部313における突起部314の位置を変更可能としてもよい。
右前腕フレーム140aと右上腕フレーム130aとのなす角度が180°である状態においては、トーションコイルばね315は、コイルの軸回りにねじりモーメントを受け、その反力として可動部の回転方向の一方向に可動部を付勢する付勢力を有している。
本実施形態においては、トーションコイルばね315の一端を右上腕フレーム130aに固定し、大径部313に突起部314を設けて、トーションコイルばね315の他端315eと大径部313の突起部314とを接離可能に設けたが、これに限られず、トーションコイルばね315の一端を可動部に固定し、右上腕フレーム130aに突起部を設けて、トーションコイルばね315の他端315eと右上腕フレーム130aの突起部とを接離可能に設けてもよい。
トーションコイルばね315の付勢力によって、右側能動回転連結機構340aの電動サーボモータの必要出力(トルク)の最大値を低減することにより、出力の小さい小型の電動サーボモータを採用することが可能となる。これにより、支持補助装置を小型にして消費電力を低くすることができる。
上記の実施形態1〜7においては、腰関節または肘関節について説明したが、関節の位置は、これに限られず、肩関節または背中関節などでもよく、もしくは、歩行補助ロボットの膝関節、足関節または大腿の付け根などであってもよい。
以下、本発明の実施形態8に係る支持補助装置について説明する。なお、本実施形態に係る支持補助装置は、脚の構成および関節の位置が主に実施形態1に係る支持補助装置10と異なるため、他の構成については説明を繰り返さない。なお、本実施形態の説明においては、右脚の構成について説明するが、左脚の構成についても同様である。
(実施形態8)
図24は、本発明の実施形態8に係る支持補助装置の腕部の構成を示す斜視図である。図24に示すように、本発明の実施形態8に係る支持補助装置は、二足歩行ロボットである。本実施形態に係る支持補助装置は、腰フレーム550と連結された大腿フレーム500、膝関節520を間に挟んで大腿フレーム500と連結された脛部フレーム510、踝関節530を間に挟んで脛部フレーム510と連結された足フレーム540を備える。
本実施形態に係る支持補助装置の関節である右側能動回転連結機構は、可動部、可動部を可動部の回転中心を中心として回転可能に支持する固定部、および、可動部に可動部の回転方向の一方向への回転駆動力を供給する駆動源を含む。本実施形態においては、駆動源は、減速機構と接続された電動サーボモータである。
図示しない駆動源の出力軸は、軸部312の外周部と連結されている。軸部312は、腰フレーム550および大腿フレーム500の各々と直交するように延在している。軸部312の外周部の一端には、軸部312と同軸配置された円形の大径部313が設けられている。
軸部312の外周部と大腿フレーム500とが連結されている。軸部312の内部と腰フレーム550とが連結されている。軸部312の他端には、軸部312の内部と腰フレーム550とを連結可能とするための溝部が形成されている。軸部312の内部と軸部312の外周部とは、互いに摺動可能に接している。
本実施形態においては、軸部312の外周部および大径部313の各々が可動部であり、軸部312の内部が固定部である。すなわち、第1リンクである腰フレーム550は、固定部である軸部312の内部に連結されて、関節である右側能動回転連結機構を支持している。
第2リンクである大腿フレーム500は、可動部である軸部312の外周部に連結されて、軸部312の中心軸を中心として腰フレーム550に対して揺動可能となるように関節である右側能動回転連結機構に支持されている。
大腿フレーム500と腰フレーム550とのなす角度は、支持補助装置が直立状態のとき180°である。歩行補助の場合、大腿フレーム500と腰フレーム550とのなす角度は、実際には90°以上225°以下の範囲となる。
本実施形態においては、可動部の回転方向の一方向に可動部を付勢可能な付勢機構として、トーションコイルばね315を用いている。可動部の回転方向の一方向とは、大腿フレーム500を前方上方に持ち上げる方向の回転方向である。
具体的には、トーションコイルばね315は、腰フレーム550と大径部313との間において、軸部312に挿通された状態で配置されている。トーションコイルばね315の一端は、腰フレーム550に固定されている。トーションコイルばね315の他端315eは、軸部312の外周部上に位置して、軸部312の径方向外側に向けて折り曲げられている。大径部313は、内面に突起部314を有している。突起部314は、トーションコイルばね315の他端315eと接離可能に設けられている。
本実施形態においては、トーションコイルばね315の他端315eと、大径部313の突起部314とから、付勢トリガー構造が構成されている。付勢トリガー構造は、可動部の回転方向の一方向とは反対の他方向への可動部の回転角度が閾値以上になった時点で付勢機構による可動部の付勢を開始させる。
具体的には、大腿フレーム500と腰フレーム550とのなす角度が0°である状態においては、トーションコイルばね315の他端315eと、大径部313の突起部314とは、距離Fの間隔を置いて離間している。この状態では、トーションコイルばね315は付勢力を有していない。
大腿フレーム500と腰フレーム550とのなす角度が120°である状態においては、トーションコイルばね315の他端315eと、大径部313の突起部314とが接触している。
本実施形態においては、付勢トリガー構造が、トーションコイルばね315による可動部の付勢を開始させる、可動部の回転方向の他方向への回転角度の閾値を120°に設定している。すなわち、可動部の回転方向の他方向への回転角度が120°である状態においては、トーションコイルばね315の他端315eと、大径部313の突起部314とは接触しているが、トーションコイルばね315は付勢力を有していない。
本実施形態においては、上記閾値を120°に設定しているが、これに限られず、上記距離Fを変更することにより、上記閾値の設定値を変更できる。大径部313における突起部314の位置を任意に変更可能として、上記距離Fを変更できるようにしてもよい。たとえば、大径部313に複数の孔部が設けられており、突起部314が、複数の孔部のいずれか1つと嵌合して固定されるピンで構成されるようにすることにより、大径部313における突起部314の位置を変更可能としてもよい。
大腿フレーム500と腰フレーム550とのなす角度が225°である状態においては、トーションコイルばね315は、コイルの軸回りにねじりモーメントを受け、その反力として可動部の回転方向の一方向に可動部を付勢する付勢力を有している。
本実施形態においては、トーションコイルばね315の一端を腰フレーム550に固定し、大径部313に突起部314を設けて、トーションコイルばね315の他端315eと大径部313の突起部314とを接離可能に設けたが、これに限られず、トーションコイルばね315の一端を可動部に固定し、腰フレーム550に突起部を設けて、トーションコイルばね315の他端315eと腰フレーム550の突起部とを接離可能に設けてもよい。
トーションコイルばね315の付勢力によって、右側能動回転連結機構の電動サーボモータの必要出力(トルク)の最大値を低減することにより、出力の小さい小型の電動サーボモータを採用することが可能となる。これにより、支持補助装置を小型にして消費電力を低くすることができる。
上記の実施形態の説明においては、介護用の移乗支援装置および歩行補助装置について説明したが、支持補助装置の用途はこれに限られず、たとえば医療現場での移乗支援装置、農作業用の支援装置、工事現場における重量物運搬の支援装置、工場内での重量物運搬支援装置、物流における積荷の積み下ろし支援装置などとして利用できる。支持補助装置は、各種ロボットに適用可能であり、たとえば、工場用のマニュピレータに対しても適用できる。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 操縦者、2 被介護者、3 動作モード切り替え機構、4 ポジションセンサ、5 ボード、6 電動サーボモータ制御回路、7 電動サーボモータ、10,10a,10b,10c 支持補助装置、110 肩フレーム、110x 第2仮想軸、120 背中フレーム、120x 第1仮想軸、130a 右上腕フレーム、130ax,130bx 第3仮想軸、130b 左上腕フレーム、140a 右前腕フレーム、140b 左前腕フレーム、150 脚フレーム、151,313 大径部、152,312b 小軸部、154,314,314a,314b 突起部、155 ガイド、155a,313c 溝部、155b カウンターウェイト、155c,318e 下端、155d ストッパ、160 台車、210 第2受動回転連結機構、212 第2軸部、220 第1受動回転連結機構、222 第1軸部、230a,230b 第3受動回転連結機構、232a,232b 第3軸部、310 能動回転連結機構、310m 駆動源、312 軸部、313a スプロケット、313b 小スプロケット、313d 接続部、315,315a,316 トーションコイルばね、315ae,315e,316e,317e 他端、316 クラッチ、316s 一端、317 ワイヤ、318 コイルばね、320 電動モータ、330a,340a 右側能動回転連結機構、330b,340b 左側能動回転連結機構、332a,332b 第4軸部、342a,342b 第5軸部、440a 右側支持部、440b 左側支持部、500 大腿フレーム、510 脛部フレーム、520 膝関節、530 踝関節、540 足フレーム、550 腰フレーム。

Claims (5)

  1. 可動部、該可動部を該可動部の回転中心を中心として回転可能に支持する固定部、および、前記可動部に前記可動部の回転方向の一方向への回転駆動力を供給する駆動源を含む関節と、
    前記固定部に連結され、前記関節を支持する第1リンクと、
    前記可動部に連結され、前記可動部の前記回転中心を中心として前記第1リンクに対して揺動可能となるように前記関節に支持される第2リンクと、
    前記可動部の回転方向の前記一方向に前記可動部を付勢可能な付勢機構と、
    前記可動部の回転方向の前記一方向とは反対の他方向への前記可動部の回転角度が閾値以上になった時点で前記付勢機構による前記可動部の付勢を開始させる付勢トリガー構造とを備える、支持補助装置。
  2. 前記可動部に連結された動力伝達部をさらに備え、
    前記付勢機構は、前記動力伝達部に連結されている、請求項1に記載の支持補助装置。
  3. 複数の前記付勢機構および複数の前記付勢トリガー構造を備え、
    前記複数の付勢トリガー構造が前記複数の付勢機構に前記可動部の付勢をそれぞれ開始させる閾値が互いに異なる、請求項1または2に記載の支持補助装置。
  4. 前記可動部の回転方向の前記他方向に前記可動部を付勢可能な他の付勢機構と、
    前記可動部の回転方向の前記他方向への回転角度が前記閾値未満となり前記駆動源からの前記可動部への回転駆動力の供給が停止された時点で前記他の付勢機構による前記可動部の付勢を開始させる他の付勢トリガー構造とをさらに備える、請求項1から3のいずれか1項に記載の支持補助装置。
  5. 操縦者と接続される接続部と、
    前記接続部に設けられ、前記操縦者の動きを検知するセンサとをさらに備え、
    前記センサの検知結果に基づいて前記駆動源の稼働が制御される、請求項1から4のいずれか1項に記載の支持補助装置。
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