JP2016008950A - 弾性材料の変形の観察方法及び投影像撮影装置 - Google Patents

弾性材料の変形の観察方法及び投影像撮影装置

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Abstract

【課題】スリップ角の付与されたゴム等の弾性材料の変形を観察可能とする観察方法を提供する。【解決手段】投影像撮影装置1は、連続的に移動可能な走行面3sを有する走行面手段3と、外周面が円形状をなす弾性材料2を回転可能に支持し、弾性材料2を走行面3s上で転動させる支持手段4と、走行面3sを転動している弾性材料2の投影像を、任意の軸線周りの複数の撮影位置で撮影する撮影手段5とを備える。支持手段4は、弾性材料2にスリップ角を付与して走行面3s上を転動させるスリップ角設定手段6と、弾性材料2を回転駆動して走行面3s上を転動させる第1回転手段7とを含む。【選択図】図1

Description

本発明は、弾性材料の変形の観察方法及びそれに好適に用いられる投影像撮影装置に関する。
従来から、摩擦材の投影像を撮影し、摩擦材の構成を正確に分析する試みが提案されている。例えば、下記特許文献1では、摩擦材の内部に放射光を透過させて、摩擦材の内部に関する影像を取得する観察方法が開示されている。
特開2009−85732号公報
ところで、タイヤにおいても、スリップ角を持った状態で走行中のトレッドゴムが、路面の凹凸に対してどのように変形しているかを観察することは、トレッドゴムの研究開発にあたって有用である。
しかしながら、上記特許文献1に記載されている観察方法を用いても、スリップ角の付与されたゴムの変形を観察できない。
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、スリップ角の付与されたゴム等の弾性材料の変形を観察できる観察方法及びそれに好適に用いられる投影像撮影装置を提供することを主たる目的としている。
本発明の第1発明は、ゴム又はエラストマーを含む弾性材料の変形を観察するための方法であって、外周面が円形状をなす前記弾性材料を準備する工程と、前記円形状の前記弾性材料を、スリップ角を持った状態で、走行面上を転動させる変形工程と、前記弾性材料の任意の軸線と直交する方向から、前記走行面と前記弾性材料との接触部の少なくとも一部を含む投影像を、前記軸線周りの複数の撮影位置で撮影する投影像取得工程と、前記投影像から、少なくとも、転動中の前記弾性材料の前記接触部の三次元像を構成する工程とを含むことを特徴とする。
本発明に係る前記観察方法において、前記投影像取得工程は、前記弾性材料の転動中の特定位置を検出する工程と、前記各撮影位置において、前記特定位置で前記投影像を撮影する撮影工程とを含むことが望ましい。
本発明の第2発明は、ゴム又はエラストマーを含む弾性材料を変形させて、その投影像を撮影する投影像撮影装置であって、連続的に移動可能な走行面を有する走行面手段と、外周面が円形状をなす前記弾性材料を回転可能に支持し、前記弾性材料を前記走行面上で転動させる支持手段と、前記走行面を転動している前記弾性材料の任意の軸線と直交する方向から、前記走行面と前記弾性材料との接触部の少なくとも一部を含む投影像を、前記軸線周りの複数の撮影位置で撮影する撮影手段とを備え、前記支持手段は、前記弾性材料にスリップ角を付与して前記走行面上を転動させるスリップ角設定手段と、前記弾性材料を回転駆動して前記走行面上を転動させる第1回転手段とを含むことを特徴とする。
本発明に係る前記投影像撮影装置において、前記第1回転手段は、前記弾性材料の回転中の特定位置を検出して第1信号を出力する第1回転位置検出手段を含むことが望ましい。
本発明に係る前記投影像撮影装置において、前記撮影手段は、シャッター手段を有するX線カメラを含み、前記シャッター手段は、前記第1信号に基づいて開閉することが望ましい。
本発明に係る前記投影像撮影装置において、前記支持手段は、前記走行面と前記弾性材料との距離を調整する調整手段をさらに含むことが望ましい。
本発明に係る前記投影像撮影装置において、前記走行面には、疑似路面が形成されていることが望ましい。
本発明に係る前記投影像撮影装置において、前記走行面手段は、前記走行面を移動させる第2回転手段をさらに有することが望ましい。
本発明に係る前記投影像撮影装置において、前記第2回転手段は、前記走行面の移動中の特定位置を検出して第2信号を出力する第2回転位置検出手段を有することが望ましい。
本発明に係る前記投影像撮影装置において、前記撮影手段は、シャッター手段を有するX線カメラを含み、前記シャッター手段は、前記第2信号に基づいて開閉することが望ましい。
本発明に係る前記投影像撮影装置において、前記弾性材料には、標識粒子が配合されていることが望ましい。
本発明に係る前記投影像撮影装置において、前記弾性材料と前記走行面との接触部に、流体を供給する流体供給手段をさらに含むことが望ましい。
本発明の第1発明は、外周面が円形状をなす弾性材料を準備する工程と、円形状の弾性材料を、スリップ角を持った状態で、走行面上を転動させる変形工程とを含む。これにより、スリップ角が付与された走行中のタイヤのトレッドゴムの変形が擬似的に再現される。さらに、第1発明は、走行面と弾性材料との接触部の少なくとも一部を含む投影像を、複数の撮影位置で撮影する投影像取得工程と、投影像から、少なくとも、転動中の弾性材料の接触部の三次元像を構成する工程とを含む。従って、第1発明によれば、スリップ角が付与された走行中のタイヤに近似した状態にある弾性材料の三次元像を、詳細に観察できるようになる。
本発明の第2発明は、連続的に移動可能な走行面を有する走行面手段と、外周面が円形状をなす弾性材料を回転可能に支持し、弾性材料を走行面上で転動させる支持手段とを備える。支持手段は、弾性材料にスリップ角を付与して走行面上を転動させるスリップ角設定手段と、弾性材料を回転駆動して走行面上を転動させる第1回転手段とを含む。これにより、スリップ角が付与された走行中のタイヤのトレッドゴムの変形が擬似的に再現される。さらに、第2発明は、走行面と弾性材料との接触部の少なくとも一部を含む投影像を、任意の軸線周りの複数の撮影位置で撮影する撮影手段を備える。従って、第2発明によれば、スリップ角が付与された走行中のタイヤに近似した状態にある弾性材料の三次元像を構成するために必要な複数の投影像を取得できる。
本実施形態に係る投影像撮影装置を示す斜視図である。 本実施形態の弾性材料を示す斜視図である。 図1の支持手段の一部を拡大して示す斜視図である。 図1のスリップ角設定手段を拡大して示す斜視図である。 図4のスリップ角設定手段によって、弾性材料にスリップ角が付与された状態を示す斜視図である。 本実施形態の観察方法の処理手順の一例を示すフローチャートである。 弾性材料の撮影位置を示す平面図である。 本実施形態の投影像取得工程の処理手順の一例を示すフローチャートである。 本実施形態の変形工程の処理手順の一例を示すフローチャートである。 標識粒子が配合された弾性材料の三次元像である。 流体供給手段を示す斜視図である。 本実施形態に係る観察方法によって構成された三次元像の一断面である。 本実施形態に係る観察方法によって構成された三次元像の別の断面である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
本実施形態の弾性材料の変形の観察方法(以下、単に「観察方法」ということがある)は、ゴム又はエラストマーを含む弾性材料の変形を観察するための方法である。
図1は、本実施形態に係る投影像撮影装置1の斜視図である。図2は、本実施形態の弾性材料を示す斜視図である。この弾性材料2は、例えば、その外周面2sが円形状に形成された円筒状のゴム材として構成されている。弾性材料2の中央には、厚さ方向(軸方向)に貫通する孔部21が設けられている。弾性材料2は、例えば、その外径D1が50〜100mm程度、幅W1が15〜30mm程度に設定されている。
投影像撮影装置1は、弾性材料2を変形させて、その投影像を撮影する。投影像撮影装置1は、走行面手段3と、支持手段4と、撮影手段5とを備えている。
走行面手段3は、連続的に移動可能な走行面3sを有する。本実施形態では、走行面手段3は、回転可能に支持された円筒状のドラム31を有する。ドラム31の外周面が走行面3sを構成する。弾性材料の変形を詳細に観察しうるように、走行面3sには、例えば、アスファルト路面の凹凸が再現された疑似路面が形成されていることが望ましい。
ドラム31の外径D3は、例えば、弾性材料2の外径D1の整数倍が望ましい。このような、ドラム31は、弾性材料2がドラム31の走行面3s上をスリップ率が零で転動する場合、常に弾性材料2の特定位置をドラム31の特定位置に接触させることができる。弾性材料2にスリップ角が付与されることに伴い、ドラム31の幅は、弾性材料2の幅W1よりも大きく設定されるのが望ましい。
走行面手段3は、ドラム31の替わりに、例えば、フラットベルトを有していてもよい。このような走行面手段3によれば、弾性材料2と走行面3sとの接触部の形状が平面状となり、走行中のタイヤをより正確に再現できる。
支持手段4は、弾性材料2を回転可能に支持し、弾性材料2を走行面3s上で転動させる。支持手段4は、スリップ角設定手段6と、第1回転手段7とを含む。
スリップ角設定手段6は、弾性材料2にスリップ角を付与して走行面3s上を転動させる。本実施形態では、弾性材料2の外周面2sの進行方向は固定されている。一方、スリップ角設定手段6によって、ドラム31が垂直軸周りの矢印Z方向に回転されることにより、走行面3sの進行方向が変更される。これにより、走行面3sの進行方向と外周面2sの進行方向とのなす角であるスリップ角が設定される。ドラム31の走行面3sの進行方向が固定され、弾性材料2の外周面2sの進行方向が変更されるように構成されていてもよい。
第1回転手段7は、弾性材料2を回転駆動して走行面3s上を転動させる。本実施形態では、第1回転手段7は、例えば、交流又は直流の第1モーター71を含んで構成されている。
弾性材料2、走行面手段3及び支持手段4により、スリップ角が付与された走行中のタイヤのトレッドゴムの変形が擬似的に再現される。
撮影手段5は、ドラム31の走行面3sと弾性材料2の外周面2sとの接触部の少なくとも一部を含む投影像を撮影する。撮影手段5は、走行面3sを転動している弾性材料2の任意の軸線と直交する方向から、軸線周りの複数の撮影位置で、上記投影像を撮影する。
以上の構成を有する投影像撮影装置1によれば、スリップ角が付与された走行中のタイヤに近似した状態にある弾性材料2の三次元像を構成するために必要な複数の投影像を取得できる。
図3は、支持手段4の一部を拡大して示している。支持手段4は、上記第1モーター71、弾性材料2を保持するホルダー41及び走行面3sと弾性材料2との距離を調整する調整手段42を含んで構成されている。さらに、支持手段4は、上下方向にのびる基部43を含んでいる。
ホルダー41は、水平板41aと、一対の垂直板41b、41bとを含み、正面視略コ字状に形成されている。また、水平板41aの上端は、ロードセル44を介して、基部43の下端に連結されている。基部43は、例えば、上下方向にのびる直方体状に形成されている。ロードセル44は、弾性材料2に付与される荷重を検出するために設けられている。垂直板41b、41bは、弾性材料2の両側から弾性材料2の支持軸22を支持する。
この実施形態の第1モーター71は、基部43に固着されるフレーム72に支持されている。第1モーター71には、水平軸周りに回転可能な第1出力軸71aが設けられている。
本実施形態では、弾性材料2の支持軸22と第1モーター71の第1出力軸71aとが一体に形成されているが、支持軸22と第1出力軸71aとは互いに独立した軸によって構成されていてもよい。この場合、第1出力軸71aと支持軸22との間には、ギヤ等の駆動伝達手段が設けられる。
第1出力軸71aは、ホルダー41の一対の垂直板41b、41b間を、水平方向に貫通して、水平軸周りに回転可能に軸受けされている。また、第1出力軸71aは、弾性材料2の孔部21に固着されている。これにより、第1モーター71は、第1出力軸71aを回転させることにより、弾性材料2を水平軸周りに回転させることができる。また、第1出力軸71aには、第1出力軸71aのトルクを測定するトルク計73が設けられてもよい。
調整手段42は、レール部45と、基部43を上下方向に移動させる移動手段46とを含んで構成されている。基部43の側面には、レール部45に係合するスライド機構43aが設けられている。
レール部45は、基部43の一側面側で上下にのびている。また、レール部45の上端は、支持枠47に固定されている。このレール部45は、基部43のスライド機構43aに係合されている。このようなレール部45は、基部43を上下方向へ案内することができる。
移動手段46は、上下方向にのびるネジ軸46aを含んで構成されている。ネジ軸46aは、支持枠47に螺合されている。また、ネジ軸46aの下端は、内輪が垂直軸周りに回転可能な回転ジョイント48を介して、基部43の上端に取り付けられている。さらに、ネジ軸46aの上端には、ネジ軸46aを垂直軸周りに回転させるハンドル部49が設けられている。
このような移動手段46は、ネジ軸46aを垂直軸周りに回転させて、ネジ軸46aを支持枠47に対して上下方向に移動させることにより、基部43を上下方向に移動させることができる。さらに、基部43の上下方向の移動により、基部43に固着されるホルダー41を上下方向に移動させることができる。これにより、移動手段46は、ホルダー41と走行面3sとの距離(ホルダー41に保持される弾性材料2と走行面3sとの距離)を変化させることができる。また、基部43の上下方向の移動とともに、フレーム72を上下方向に移動させることができるため、フレーム72に固着される第1モーター71、及び、第1回転位置検出手段74の第1フレーム74b等を上下方向に移動させることができる。
支持枠47は、支持手段4を支持している。図1に示されるように、本実施形態では、支持枠47を介して、支持手段4を垂直軸周りに回転させる回転手段55が設けられている。このような回転手段55は、撮影手段5に対して、弾性材料2を相対移動させることができる。これにより、複数の撮影位置で、弾性材料2の投影像を撮影することが可能となる。
本実施形態の第1回転手段7は、弾性材料2の回転中の特定位置を検出して第1信号Sg1を出力する第1回転位置検出手段74を含んで構成されている。第1回転位置検出手段74としては、例えば、透過型又は反射型のフォトインタラプタ等が適用されうる。
第1回転位置検出手段74は、第1出力軸71aから半径方向外側に突出する第1突起部74aと、第1フレーム74bと、第1突起部74aを検出する第1センサー74cとを含んでいる。
第1突起部74aは、第1出力軸71aの軸方向と交わる面を有する立方体として形成されている。この第1突起部74aは、第1出力軸71aの外周面に少なくとも一つ(本実施形態では一つ)配置されている。このような第1突起部74aは、第1出力軸71aの回転により、水平軸周りに回転される。
第1フレーム74bは、水平にのびる水平板と、水平板の両端から下方にのびる一対の垂直板とを含み、正面視略コ字状に形成されている。この第1フレーム74bは、その上方に配置されるフレーム72に固着されている。さらに、第1フレーム74bは、水平板と一対の垂直板とで囲まれる空間74d内に、回転する第1突起部74aを通過させるように配置されている。
第1センサー74cは、例えば、レーザーセンサーとして構成されている。この第1センサー74cは、第1フレーム74bの一対の垂直板間において、第1出力軸71aの軸方向と平行に、レーザーを照射させる。このような第1センサー74cは、第1フレーム74bの空間74d内を通過する第1突起部74aを検出することができる。第1センサー74cが、第1突起部74aの通過を検知すると、第1回転位置検出手段74の出力部(図示省略)から第1信号Sg1が出力され、第1信号Sg1がパルス発生器76に伝達される。
第1出力軸71aの回転により、弾性材料2の外周面2s及び第1突起部74aは、同一周期で回転する。従って、第1回転位置検出手段74は、第1突起部74aを検出することにより、転動中の弾性材料2において、弾性材料2の外周面の特定位置を検出することができる。なお、弾性材料2の転動中の特定位置は、第1突起部74aの固着位置を変更することで、適宜変更することができる。
パルス発生器76は、第1回転位置検出手段74の第1信号Sg1に基づいて、パルス信号Sg2を出力するためのものである。本実施形態のパルス発生器76は、第1回転位置検出手段74の第1信号Sg1を受信して、少なくとも一つ(本実施形態では、一つ)のパルス信号を出力している。上述したように、第1信号Sg1は、第1回転位置検出手段74が、弾性材料2の転動中の特定位置を検出することによって出力される。従って、パルス発生器76は、弾性材料2の転動中の特定位置(1周期中の特定のタイミング)において、パルス信号Sg2を出力することができる。出力されたパルス信号Sg2は、撮影信号Sg3として、撮影手段5に伝達される。
なお、本実施形態のパルス信号Sg2としては、TTL(5V−0V)が採用されるが、これに限定されるわけではない。他のパルス信号Sg2としては、例えば、単パルスや、連続パルスでもよい。また、本実施形態では、第1回転位置検出手段74の第1信号Sg1を受信して、一つのパルス信号Sg2を出力するものが例示されたが、これに限定されるわけではない。例えば、第1回転位置検出手段74の第1信号Sg1を受けていない間に、パルス信号Sg2を出力するものでもよい。
本実施形態では、撮影手段5として、X線カメラ51が適用されている。X線カメラ51は、従来のCT( Computed Tomography )装置として構成されている。X線カメラ51は、X線を弾性材料2に照射するX線管52、弾性材料2を透過したX線を検知する検出器53、及び、X線管52に設けられたシャッター手段54を含んで構成されている。X線管52及び検出器53は、ドラム31の走行面3sと弾性材料2の外周面2sとの接触部を挟んで、一直線上に配置されている。また、本実施形態では、弾性材料2及びドラム31に、X線が照射されるように、X線管52及び検出器53の高さが調整される。
また、本実施形態のX線管52及び検出器53は、支持手段4に対して、移動不能に固着されている。検出器53は、従来の検出器と同様に、X線を光電子に変換する変換部(図示省略)と、光電子を可視光線に変換する蛍光体(図示省略)と、可視光線を撮影するCCDカメラ(図示省略)とを含んでいる。シャッター手段54は、パルス発生器76から出力されるパルス信号Sg2に基づいて開閉することにより、例えば、0.1ミリ秒〜100ミリ秒の間、X線管52からX線を照射させる。これにより、弾性材料2の特定位置の投影像が繰り返し取得されうる。
図4は、スリップ角設定手段6を拡大して示している。スリップ角設定手段6は、例えば、ドラム31を垂直軸線周りに回転可能に支持する支持軸61と、支持軸61の両端部を支持する支持台62と、支持枠47に対して支持台62を回転可能に支持する支持軸63を含んで構成されている。図4では、スリップ角が零である状態が示されている。
図5では、弾性材料2にスリップ角SAが付与された状態が示されている。本実施形態では、支持枠47に対する弾性材料2の姿勢は固定されている。従って、支持枠47を基準として、支持軸63の周りの矢印Z方向に支持台62を回転させることにより、ドラム31に姿勢角が付与され、弾性材料2とドラム31との間で相対的なスリップ角SAが付与される。
図4、5に示されるように、本実施形態では、走行面手段3は、ドラム31を回転駆動する第2回転手段8をさらに有している。第2回転手段8は、支持台62の一端側に設けられている。第2回転手段8がドラム31を回転駆動することにより、走行面3sが移動する。第2回転手段8は、例えば、交流又は直流の第2モーター81を含んで構成されている。
この実施形態の第2モーター81は、支持台62に支持されている。第2モーター81には、水平軸周りに回転可能な第2出力軸81aが設けられている。
本実施形態では、ドラム31の支持軸61と第2モーター81の第2出力軸81aとが一体に形成されているが、支持軸61と第2出力軸81aとは互いに独立した軸によって構成されていてもよい。この場合、第2出力軸81aと支持軸61との間には、ギヤ等の駆動伝達手段が設けられる。
第2モーター81の第2出力軸81aは、第1モーター71の第1出力軸71aとは逆方向に、回転するように設定される。これにより、ドラム31は、走行面3sにおいて、弾性材料2を転動させうる。なお、ドラム31の外径D3は、任意に設定することができる。また、第2モーター81の回転速度、及び、第1モーター71の回転速度も、任意に設定することができる。例えば、ドラム31の外径D3が、弾性材料2の外径D1よりも大きい場合、弾性材料2とドラム31とのスリップ率をゼロにするために、第1モーター71の回転速度を、第2モーター81の回転速度よりも速くしてもよい。第1モーター71の回転速度、及び、第2モーター81の回転速度を適宜設定することにより、加速時又は減速時のタイヤのトレッドゴムの変形が擬似的に再現される。
本実施形態の第2回転手段8は、弾性材料2の回転中の特定位置を検出して第2信号を出力する第2回転位置検出手段84を含んで構成されている。第2回転位置検出手段84としては、例えば、透過型又は反射型のフォトインタラプタ等が適用されうる。
第2回転位置検出手段84は、第2出力軸81aから半径方向外側に突出する第2突起部84aと、第2フレーム84bと、第2突起部84aを検出する第2センサー84cとを含んでいる。第2回転位置検出手段84は、支持台62に搭載され、ドラム31及び第2出力軸81aと共に、支持軸63の周りの矢印Z方向に回転される。
第2突起部84aは、第2出力軸81aの軸方向と交わる面を有する立方体として形成されている。この第2突起部84aは、第2出力軸81aの外周面に少なくとも一つ(本実施形態では一つ)配置されている。このような第2突起部84aは、第2出力軸81aの回転により、水平軸周りに回転される。
第2フレーム84bは、水平にのびる水平板と、水平板の両端から下方にのびる一対の垂直板とを含み、正面視略コ字状に形成されている。この第2フレーム84bは、その上方に配置される支持台62に固着されている。さらに、第2フレーム84bは、水平板と一対の垂直板とで囲まれる空間84d内に、回転する第2突起部84aを通過させるように配置されている。
第2センサー84cは、例えば、レーザーセンサーとして構成されている。この第2センサー84cは、第2フレーム84bの一対の垂直板間において、第2出力軸81aの軸方向と平行に、レーザーを照射させる。このような第2センサー84cは、第2フレーム84bの空間84d内を通過する第2突起部84aを検出することができる。第2センサー84cが、第2突起部84aの通過を検知すると、出力部(図示省略)から第2信号Sg1’が出力され、第2信号Sg1’がパルス発生器76に伝達される。
第2出力軸81aの回転により、ドラム31の走行面3s及び第2突起部84aは、同一周期で回転する。従って、第2回転位置検出手段84は、第2突起部84aを検出することにより、転動中の弾性材料2において、ドラム31の走行面3sの特定位置を検出することができる。なお、ドラム31の転動中の特定位置は、第2突起部84aの固着位置を変更することで、適宜変更することができる。
この実施形態では、弾性材料2をドラム31に当接させた初期状態において、第1突起部74aが、第1フレーム74bの空間74d(図13に示す)内に配置されるとともに、第2突起部84aが、第2フレーム84bの空間84d内に配置されている。従って、この実施形態の第1回転位置検出手段74及び第2回転位置検出手段84は、弾性材料2の外径D1と、ドラム31の外径D3とがそれぞれ異なっていても、転動中の弾性材料2において、弾性材料2の外周面の特定位置が、ドラム31の外周面の特定位置に当接するタイミングを検知することができる。
パルス発生器76は、第2回転位置検出手段84の第2信号Sg1’に基づいて、パルス信号Sg2を出力する。出力されたパルス信号Sg2は、撮影信号Sg3として、X線カメラ51に伝達される。パルス発生器76及びX線カメラ51の動作は、第1回転位置検出手段74から第1信号Sg1が出力された場合と同様である。これにより、ドラム31の走行面3sの特定位置に存在する凹凸及びそれによって変形する弾性材料2の投影像が繰り返し取得されうる。
図6は、本実施形態の観察方法の処理手順の一例を示すフローチャートである。
本実施形態の観察方法では、先ず、図2に示されるような外周面が円形状をなす弾性材料2が準備される(工程S0)。
次に、弾性材料2の投影像が撮影される(投影像取得工程S1)。この投影像取得工程S1では、弾性材料2の任意の軸線と直交する方向から、弾性材料2の少なくとも一部の投影像(本実施形態では、走行面3s側の弾性材料2の投影像)が、軸線周りの複数の撮影位置で撮影される。
図7は、弾性材料2の撮影位置Pを示す平面図である。本実施形態の撮影位置Pは、弾性材料2の重心を垂直にのびる垂直軸線L3の周りにおいて、弾性材料2の一側面側の撮影開始位置Psと、弾性材料2の他側面側の撮影終了位置Peとの間を、予め定められた間隔で複数個設定される。本実施形態では、各撮影位置Pに、X線カメラ51を直接移動させるのではなく、図1に示される回転手段55を介して支持枠47及び支持手段4を垂直軸線周りに回転させることにより、X線カメラ51を複数の撮影位置Pに配置させている。なお、弾性材料2の垂直軸線L3を基準として、撮影開始位置Psと撮影終了位置Peとがなす角度(狭角)は、180°以下に設定されるのが望ましい。
図8は、本実施形態の投影像取得工程S1の処理手順の一例を示すフローチャートである。本実施形態の投影像取得工程S1では、先ず、X線カメラ51を、撮影開始位置Ps(図6に示す)に配置させる(工程S11)。本実施形態の工程S11では、図1に示される回転手段55を操作して支持手段4を垂直軸線周りに回転させて、X線カメラ51を、撮影開始位置Psに配置する。
次に、弾性材料2が、予め定められた周期で変形される(変形工程S12)。この変形工程S12では、スリップ角設定手段6及び第1回転手段7等が用いられる。
図9は、本実施形態の変形工程S12の処理手順の一例を示すフローチャートである。本実施形態の変形工程S12では、先ず、弾性材料2が走行面3sに押し付けられる(工程S111)。この工程S111では、図3及び図4に示されるように、第1突起部74aを、第1フレーム74bの空間74d内に配置するとともに、第2突起部84aを、第2フレーム84bの空間84d内に配置して、弾性材料2をドラム31に当接させる。次に、調整手段42の移動手段46により、基部43を昇降させて、弾性材料2への荷重が設定される。このとき弾性材料2に付与する荷重は、例えば、弾性材料2と走行面3sとの接触部にかかる圧力がタイヤの接地圧に等しくなるように定めることができる。
次に、図5に示されるように、支持枠47を基準として、支持軸63の周りに支持台62を回転させることにより、弾性材料2にスリップ角SAが設定される(工程S112)。
次に、第1モーター71の第1出力軸71a(図3に示す)、及び、第2モーター81の第2出力軸81a(図4に示す)を、互いに逆方向に回転させる(工程S113)。これにより、工程S113では、弾性材料2にスリップ角を付与した状態で、弾性材料2の外周面2sを走行面3s上に押し付けながら、弾性材料2を転動(変形)させることができる。従って、変形工程S12では、第1モーター71及び第2モーター81の回転に基づいて、弾性材料2を予め定められた周期で変形させることができる。
次に、図8に示されるように、弾性材料2の転動中の特定位置が検出され、撮影信号が出力される(工程S13)。この工程S13では、第1回転位置検出手段74、第2回転位置検出手段84及びパルス発生器76が用いられる。
本実施形態では、上述したように、第1センサー74c及び第2センサー84cが、第1突起部74a及び第2突起部84aを同時に検出することにより、第1回転位置検出手段74及び第2回転位置検出手段84から第1信号Sg1及び第2信号Sg1’が出力される。従って、工程S13では、弾性材料2が走行面3sを転動する1周期のうち、弾性材料2の外周面の特定位置が、ドラム31の走行面3sの特定位置に当接するタイミング(1周期中の特定のタイミング)において、第1信号Sg1及び第2信号Sg1’が出力される。なお、第1信号Sg1及び第2信号Sg1’が出力されるタイミングは、第1突起部74a及び第2突起部84aの位置を変更することにより、適宜調節することができる。
第1信号Sg1及び第2信号Sg1’は、パルス発生器76に入力される。パルス発生器76は、第1信号Sg1及び第2信号Sg1’が同時に入力されたタイミングで、パルス信号Sg2(撮影信号Sg3)を出力する。
第1回転位置検出手段74及び第2回転位置検出手段84のうち、いずれか一方から出力される第1信号Sg1又は第2信号Sg1’に基づいて、パルス発生器76がパルス信号Sg2を出力するように構成されていてもよい。
次に、撮影信号に基づいて、弾性材料2の投影像が撮影される(撮影工程S14)。図1に示されるように、撮影工程S14では、撮影信号Sg3(パルス信号Sg2)が、X線カメラ51のシャッター手段54に入力されたタイミングで、X線管52からX線が照射される。これにより、撮影工程S14では、弾性材料2の転動中の特定位置において、弾性材料2の投影像が撮影される。この撮影工程S14では、弾性材料2の転動中の特定位置(この実施形態では、弾性材料2の外周面2sの特定位置が、ドラム31の走行面3sの特定位置に当接するタイミング)において、弾性材料2の投影像が撮影される。この弾性材料2の投影像は、例えば、X線カメラ51に接続されたコンピュータ(図示省略)に記憶される。
次に、予め定められた複数の撮影位置P(図7に示す)において、弾性材料2の撮影が完了したか否かが判断される(工程S15)。この工程S15は、弾性材料2の撮影が完了した判断された場合(工程S15で「Y」)、次の工程S2(図6に示す)が実施される。一方、弾性材料2の撮影が完了していないと判断された場合は、次の撮影位置PにX線カメラ51を配置して(工程S16)、変形工程S12〜工程S15が再度実施される。これにより、投影像取得工程S1では、弾性材料2が周期的に変形している場合であっても、各撮影位置Pにおいて、常に特定の変形状態(変形瞬間)の投影像を得ることができる。
なお、複数の撮影位置P(図7に示す)において、特定の変形状態の投影像を確実に撮影するために、検出器53の蛍光体(図示省略)の減衰時間は、100ms以下に設定されるのが望ましい。なお、蛍光体の減衰時間が100msを超えると、前回撮影した投影像の残像が残るため、複数の撮影位置Pにおいて、投影像を撮影するのが難しいおそれがある。逆に、蛍光体の減衰時間が小さすぎても、光電子の可視光線への変換効率が低下するおそれがある。このような観点より、蛍光体の減衰時間は、好ましくは50ms以下、さらに好ましくは10ms以下が望ましく、また、好ましくは0.1ms以上が望ましい。
同様の観点より、X線の輝度(photons/s/mrad2/mm2/0.1%bw )は、好ましくは1010以上、さらに好ましくは1012以上が望ましい。
次に、図6に示されるように、弾性材料2の複数の投影像から弾性材料2の三次元像が構成される(工程S2)。
工程S2では、従来と同様に、例えば、Convolution Back Projection法に基づいて、複数の撮影位置Pで撮影された弾性材料2の投影像を逆投影することにより、弾性材料2の三次元像を構築することができる。
次に、弾性材料2の三次元像が観察される(工程S3)。本実施形態では、三次元像を観察することにより、スリップ角が付与された走行中のタイヤに近似した状態にある弾性材料の三次元像を詳細に観察できるため、弾性材料2の性能を正確に評価することができる。また、このような弾性材料2の変形状態に基づいて、例えば、有限要素法に基づくシミュレーションで用いられるゴムモデルの作成や、境界条件を設定することができるため、シミュレーション精度を向上させるのに役立つ。
弾性材料2には、標識粒子が配合されているのが望ましい。図10は、標識粒子25が配合された弾性材料2の三次元像26である。
本実施形態の標識粒子25としては、例えば、直径40μm程度のアルミナ粒子が採用される。このような標識粒子25は、三次元像26に強調して表示されるため、弾性材料2の変形形状を正確に測定するのに役立つ。さらに、標識粒子25は、例えば、デジタル画像相関法に基づいて、標識粒子25の位置情報から、弾性材料2の歪み分布を得るのに役立つ。なお、標識粒子25としては、アルミナ粒子に限定されるわけではなく、例えば、ゴムよりも密度が大きいもの(例えば、硫酸バリウム等)であれば、適宜採用することができる。
また、標識粒子25の配合量は、1質量部〜100質量部が望ましい。なお、標識粒子25の配合量は、1質量部未満であると、弾性材料2の特定の変形状態(変形瞬間)を正確に観察できないおそれがある。逆に、標識粒子25の配合量が、100質量部を超えると、弾性材料2の物性が著しく変化し、弾性材料2の性能を正確に評価できないおそれがある。このような観点より、標識粒子25の配合量は、好ましくは5質量部以上、さらに好ましくは10質量部以上が望ましく、また、好ましくは70質量部以下、さらに好ましくは50質量部以下が望ましい。
上記投影像撮影装置1では、乾燥した走行面3sに、弾性材料2が押し付けられるものが例示されたが、これに限定されるわけではない。例えば、弾性材料2と走行面3sとの接触部に、流体を供給する流体供給手段がさらに含まれてもよい。
図11は、弾性材料2と走行面3sとの接触部に、流体を供給する流体供給手段を示している。
流体供給手段9は、流体91が蓄えられた水槽92を有している。水槽92は、ドラム31の走行面3sの少なくとも一部が、流体91に浸されるように、ドラム31の下方に配置されている。設けられている。これより、ドラム31は、第2モーター81(図4に示す)によって回転されることにより、ドラム31の走行面3sに流体91が供給される。
従って、流体供給手段9を含む投影像撮影装置1では、走行面3sとの間に流体91が介在する弾性材料2の投影像を撮影することができ、流体91が供給された走行面3s及び弾性材料2の三次元像を構成することができる。このような三次元像は、例えば、タイヤのウエット性能を評価するのに役立つ。流体91としては、例えば、水、油、又は、バリウムやヨウ素等の物質からなる造影剤を含む溶液を採用することができる。
なお、この実施形態では、流体91を蓄える水槽92によって、流体91が供給される場合が例示されたが、これに限定されるわけではない。例えば、流体91を供給するチューブ(図示省略)によって、流体91が図1等に示される走行面3sに供給されるものでもよい。
また、上記実施形態では、弾性材料2が円筒状のゴム材である場合が例示されたが、これに限定されるわけではなく、例えば、自動車等に用いられるタイヤであってもよい。
以上、本発明の弾性材料の変形の観察方法及び投影像撮影装置が詳細に説明されたが、本発明は上記の具体的な実施形態に限定されることなく種々の態様に変更して実施される。
図1に示される投影像撮影装置を用いて、スリップ角が付与されて転動中の弾性材料の複数の投影像が撮影された。さらに、図6に示される観察方法に基づいて、弾性材料の三次元像が構成された。弾性材料の仕様は以下の通りである。
弾性材料の大きさ:
外径D1:60mm
幅W1:10mm
弾性材料の配合:
スチレンブタジエンゴム(SBR):100質量部
カーボンブラック:50質量部
硫黄:2質量部
加硫促進剤:1.5質量部
識別粒子(アルミナ粒子):20質量部
弾性材料を構成する各材料の詳細は以下の通りである。
ゴム:日本ゼオン(株)製 Nipol IR2200
カーボンブラック:三菱化学(株)製 ISAFグレード
硫黄:鶴見化学工業(株)製 粉末硫黄
加硫促進剤:大内新興化学工業(株)製
N-tert-Butyl-2-benzothiazolesulfenamide
アルミナ粒子:昭和電工(株)製 CB-A40 平均粒子径:約40um
テスト条件は、以下の通りである。
ドラムの大きさ:
外径D3:120mm
幅:20mm
弾性材料の荷重:20N
弾性材料のスリップ角:1゜
図12は、上記実施例によって構成された三次元像の一断面を示している。図13は、上記実施例によって構成された三次元像の別の断面を示している。
図12及び図13から明らかなように、実施例の投影像撮影装置及び観察方法では、スリップ角が付与された走行中のタイヤに近似した状態にある弾性材料の鮮明な三次元像を取得することができ、弾性材料の性能を正確に評価することができた。
1 投影像撮影装置
2 弾性材料
2s 外周面
3 走行面手段
3s 走行面
4 支持手段
5 撮影手段
6 スリップ角設定手段
7 第1回転手段
8 第2回転手段
9 流体供給手段
25 標識粒子
42 調整手段
51 X線カメラ
54 シャッター手段
74 第1回転位置検出手段
84 第2回転位置検出手段

Claims (12)

  1. ゴム又はエラストマーを含む弾性材料の変形を観察するための方法であって、
    外周面が円形状をなす前記弾性材料を準備する工程と、
    前記円形状の前記弾性材料を、スリップ角を持った状態で、走行面上を転動させる変形工程と、
    前記弾性材料の任意の軸線と直交する方向から、前記走行面と前記弾性材料との接触部の少なくとも一部を含む投影像を、前記軸線周りの複数の撮影位置で撮影する投影像取得工程と、
    前記投影像から、少なくとも、転動中の前記弾性材料の前記接触部の三次元像を構成する工程とを含むことを特徴とする弾性材料の変形の観察方法。
  2. 前記投影像取得工程は、
    前記弾性材料の転動中の特定位置を検出する工程と、
    前記各撮影位置において、前記特定位置で前記投影像を撮影する撮影工程とを含む請求項1記載の弾性材料の変形の観察方法。
  3. ゴム又はエラストマーを含む弾性材料を変形させて、その投影像を撮影する投影像撮影装置であって、
    連続的に移動可能な走行面を有する走行面手段と、
    外周面が円形状をなす前記弾性材料を回転可能に支持し、前記弾性材料を前記走行面上で転動させる支持手段と、
    前記走行面を転動している前記弾性材料の任意の軸線と直交する方向から、前記走行面と前記弾性材料との接触部の少なくとも一部を含む投影像を、前記軸線周りの複数の撮影位置で撮影する撮影手段とを備え、
    前記支持手段は、前記弾性材料にスリップ角を付与して前記走行面上を転動させるスリップ角設定手段と、
    前記弾性材料を回転駆動して前記走行面上を転動させる第1回転手段とを含むことを特徴とする投影像撮影装置。
  4. 前記第1回転手段は、前記弾性材料の回転中の特定位置を検出して第1信号を出力する第1回転位置検出手段を含む請求項3記載の投影像撮影装置。
  5. 前記撮影手段は、シャッター手段を有するX線カメラを含み、
    前記シャッター手段は、前記第1信号に基づいて開閉する請求項4記載の投影像撮影装置。
  6. 前記支持手段は、前記走行面と前記弾性材料との距離を調整する調整手段をさらに含む請求項3乃至5のいずれかに記載の投影像撮影装置。
  7. 前記走行面には、疑似路面が形成されている請求項3乃至6のいずれかに記載の投影像撮影装置。
  8. 前記走行面手段は、前記走行面を移動させる第2回転手段をさらに有する請求項3乃至7のいずれかに記載の投影像撮影装置。
  9. 前記第2回転手段は、前記走行面の移動中の特定位置を検出して第2信号を出力する第2回転位置検出手段を有する請求項8記載の投影像撮影装置。
  10. 前記撮影手段は、シャッター手段を有するX線カメラを含み、
    前記シャッター手段は、前記第2信号に基づいて開閉する請求項9に記載の投影像撮影装置。
  11. 前記弾性材料には、標識粒子が配合されている請求項3乃至10のいずれかに記載の投影像撮影装置。
  12. 前記弾性材料と前記走行面との接触部に、流体を供給する流体供給手段をさらに含む請求項3乃至11のいずれかに記載の投影像撮影装置。
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